JP2009107509A - 車載用電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減した車載用電子機器を提供する。
【解決手段】車両からの電力供給を受けて動作するカーナビゲーション装置1において、車両から供給される電力により記憶内容を保持するSRAM5と、車両からの電力供給停止に備えてSRAM5に保持されている記憶内容の少なくとも一部をバックアップするフラッシュROM3とを有し、フラッシュROM3へのバックアップ動作を車両の速度が第1速度S1になったときに行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されて使用される車載用電子機器に関する。
従来、SRAM等の揮発性メモリを備え、車両に搭載されたカーバッテリからこの揮発性メモリに電力を供給している間、揮発性メモリに各種データを記憶する車載用電子機器が知られている。
ここで、カーバッテリから揮発性メモリへの電力供給が遮断されると、揮発性メモリに記憶されたデータは消滅してしまう。このため、カーバッテリから揮発性メモリへの電力供給が遮断された場合であっても、揮発性メモリに記憶されたデータを保持することができるよう、バックアップ用の電池を備え、カーバッテリからの電力供給遮断時には、この電池が揮発性メモリに電力を供給する車載用電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−170281号公報
しかしながら、従来の車載用電子機器では、バックアップ用の電池が必要な分、製造にかかるコストが増大してしまう、という問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、製造コストを低減した車載用電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両からの電力供給を受けて動作する車載用電子機器において、前記車両から供給される電力により記憶内容を保持する揮発性メモリと、前記車両からの電力供給停止に備えて前記揮発性メモリに保持されている記憶内容の少なくとも一部をバックアップする不揮発性メモリとを有し、前記不揮発性メモリへのバックアップ動作を前記車両の速度が第1の速度になったときに行うことを特徴とする。
この構成によれば、揮発性メモリに車両側からの電力が供給されない間は、揮発性メモリが記憶すべきデータを不揮発性メモリがバックアップするため、車両側からの電力が供給されない間に揮発性メモリへ電力を供給するための電池が不要となり、製造に係るコストを低減することができる。
ここで、上記発明の車載用電子機器において、前記車両の速度が、前記第1の速度を超えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、車両の速度が第1速度を超えた後、減速し再び第1速度になったときにバックアップ動作が行われるため、頻繁にバックアップ動作が行われることが防止され、不揮発性メモリへのバックアップ回数が低減し、不揮発性メモリの長寿命化を図ることができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記車両の速度が、所定時間以上の間、前記第1の速度を超えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、車速が第1の速度を超えた状態で所定時間以上経過したことがバックアップ動作の開始の条件に含まれるため、バックアップ動作が頻繁に行われることがより防止され、不揮発性メモリへのバックアップ回数が低減し、不揮発性メモリの長寿命化を図ることができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記車両の速度が、前記第1の速度よりも高い第2の速度を超えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、第1の速度より高い第2の速度を超えたことがバックアップ動作の開始の条件に含まれるため、バックアップ動作が頻繁に行われることがより防止され、不揮発性メモリへのバックアップ回数が低減し、不揮発性メモリの長寿命化を図ることができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記車両の速度が、所定時間以上の間、前記第2の速度を越えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、車速が第2の速度を超えた状態で所定時間以上経過したことがバックアップ動作の開始の条件に含まれるため、バックアップ動作が頻繁に行われることがより防止され、不揮発性メモリへのバックアップ回数が低減し、不揮発性メモリの長寿命化を図ることができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記第1の速度は、前記車両の減速に伴って前記電力供給が不安定になるまでの間に、前記バックアップ動作が完了する時間が確保可能な速度であってもよい。
この構成によれば、車速が減速し、これに起因して電力供給が不安定となる前に、バックアップ動作を完了することができるため、バックアップ動作を電力供給が安定した状態において確実に行うことができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記バックアップ動作を行っている間、前記電力供給が不安定になり得るときには、前記バックアップ動作を中断するようにしてもよい。
特に、前記車両の速度が、前記電力供給が不安定になり得る第3の速度になったときに、前記バックアップ動作を中断するようにしてもよい。
この構成によれば、車両側からの電力の供給が不安定になる可能性があり、従って、バックアップ動作を正常に行うことができない可能性があるときには、バックアップ動作を中断するため、電力の供給の不安定に起因して信頼性の低いデータが不揮発性メモリにバックアップされることを防止することができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記車両のACC電源がオフされたときに、前記バックアップ動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、車両の走行中にバックアップ動作が行われなかった場合であっても、ACC電源オフ時に確実にバックアップ動作が行われるため、揮発性メモリの記憶内容を不揮発性メモリに確実にバックアップすることができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、自身の電源スイッチがオフされたときに、前記バックアップ動作を行うようにしてもよい。
この構成によれば、車両の走行中にバックアップ動作が行われなかった場合であっても、電源スイッチのオフ時に確実にバックアップ動作が行われるため、揮発性メモリの記憶内容を不揮発性メモリに確実にバックアップすることができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記不揮発性メモリにバックアップされるデータは、少なくとも前記車両の走行に基づいて生成されるデータを含むことを特徴とする。
この構成によれば、車両の走行に基づいて生成されるデータを不揮発性メモリにバックアップすることにより、揮発性メモリへの電源供給が遮断された場合であっても、これらデータを確実に保持することができる。
また、上記発明の車載用電子機器において、前記不揮発性メモリは、前記バックアップ動作後も、このバックアップ動作の前のバックアップ動作によってバックアップされたデータを保持するようにしてもよい。
この構成によれば、バックアップ動作が中断され、正常にバックアップ動作が行われなかった場合であっても、直近のバックアップ動作によってバックアップされたデータが不揮発性メモリに確実に保持され、不揮発性メモリにバックアップされたデータを揮発性メモリに記憶する際に、この直近のバックアップ動作によってバックアップされたデータを記憶することができる。
本発明によれば、バックアップ用の電池が不要となるため、製造コストを低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、車載用電子機器の一態様として、車両に搭載され、目的地までの経路案内を行うカーナビゲーション装置1を例示する。
図1は、本実施形態に係るカーナビゲーション装置1の要部を示すシステム回路図である。
図1において、CPU2は、制御プログラムに基づいてカーナビゲーション装置1の各部を中枢的に制御するものである。このCPU2は、クロック回路を備えており、現在の日時をカウントする機能や、後述する所定時間T1の経過時間を測定する機能等を有している。
CPU2には、メモリとして、フラッシュROM3(不揮発性メモリ)と、DRAM4と、SRAM5(揮発性メモリ)とが、バス6を介して接続されている。
フラッシュROM3は、不揮発性のメモリであり、CPU2によって実行される制御プログラム等のデータが記憶される。また、フラッシュROM3には、ユーザが図示せぬ操作ボタンを操作して設定し、この設定後は、設定内容があまり変更されないようなデータが記憶される。このユーザが設定したデータとしては、例えば、目的地に係るデータ(目的地の緯度・経度を示すデータ等)や、自宅や勤務先として登録したデータ、図示せぬ表示部の画面色に係るデータ、経路案内時における誘導方法に関するデータ、アイコンの表示方法に関するデータ、カーナビゲーション装置1がラジオやCD再生装置等の複数のオーディオソースを有している場合、ユーザによって選択されているオーディオ装置を示すデータ、オーディオ装置に設定されたグラフィックイコライザーのバラメータ値や音質等を示すデータ等がある。
DRAM4は、揮発性のメモリであり、CPU2によりフラッシュROM3から読みだされた制御プログラム等のデータを一時的に記憶する。
SRAM5は、揮発性のメモリであり、後述するACC電源7や、バックアップ電源8から電源電圧の供給を受けている間、CPU2による制御プログラムの実行に伴う変数等のデータを一時的に記憶する。また、SRAM5は、カーナビゲーション装置1が搭載された車両の走行に伴いリアルタイムに生成されるデータを記憶する。このリアルタイムに生成されるデータとしては、図示せぬ表示部に表示された地図上に自車両の位置を表示する際に使用するデータ(例えば、自車両の緯度・経度を示すデータ、自車両の進行方位を示すデータ)や、VICSデータ等の交通に関する情報に係るデータ等(以下、SRAM5に記憶されるデータであって、車両の走行に伴い変化するデータを「リアルタイムデータ」という。)がある。
また、CPU2には、バス6を介して、ハードウェア回路として構成されたASIC10が接続されており、このASIC10には、GPS11と、ジャイロセンサ12と、スピード検出器13と、電源スイッチ操作検出部18とが信号通信可能に接続されている。
GPS11は、GPS信号受信機を有しており、アンテナを介して受信したGPS変調信号を復調し、この復調した信号をGPS信号としてASIC10を介してCPU2に出力する。CPU2は、このGPS信号に基づいて、例えば、自車両の位置を検出し、図示せぬ表示部に表示された電子地図上に自車両の位置を表示する。
ジャイロセンサ12は、車両の進行方位を検出し、ASIC10を介して方位情報を示す方位信号をCPU2に出力する。CPU2は、この方位信号に基づいて、表示部に表示された電子地図上に自車両の方向を表示する。
スピード検出器13は、車両の走行速度に応じたパルス信号を検出し、ASIC10を介して走行速度を示す車速信号をCPU2に出力する。CPU2は、この車速信号に基づいて、車両の現在速度を検出する。
電源スイッチ操作検出部18は、カーナビゲーション装置1が備える電源スイッチ19の操作を検出するものであり、電源スイッチ19がユーザによって操作され、カーナビゲーション装置1の電源がオンされたとき、また、オフされたときにその旨の信号をCPU2に出力する。CPU2は、この信号に基づいて、電源スイッチ19の操作により、電源がオン/オフされたことを検出する。
図2は、本実施形態に係るカーナビゲーション装置1の電源供給回路を示す図である。
この図に示すように、カーナビゲーション装置1には、車両のACC(アクセサリ)用の電源であるACC電源7と、カーバッテリのバックアップ電源8と、が電力の供給可能に接続されており、ユーザがエンジンキー(イグニッションスイッチ)を操作してACC電源7をオンしたときにはACC電源7から電力が供給され、逆に、ACC電源7をオフしたときには、バックアップ電源8からバックアップ用の電力が供給される構成となっている。
ACC電源7のオン時においては、ACC電源7から供給された電力が、レギュレータ14によって所定の電圧に調整された後、SRAM5に供給される。同様に、ACC電源7から供給された電力が、レギュレータ15によって所定の電圧に調整された後、CPU2、フラッシュROM3、DRAM4、ASIC10に供給される。
一方、ACC電源7のオフ時においては、バックアップ電源8から供給された電力が、レギュレータ14によって所定の電圧に調整された後、SRAM5に供給される。また、CPU2の制御の下、レギュレータ15は、CPU2、フラッシュROM3、DRAM4、ASIC10への電力の供給を停止する。つまり、ACC電源7のオフ時では、SRAM5にのみ、電力が供給される。これは、ACC電源7のオフ時であっても、SRAM5に対してバックアップ電源8から電力を供給することにより、SRAM5に記憶されたリアルタイムデータ等のデータを保持するためである。
また、図2に示すように、カーナビゲーション装置1は、レギュレータ14からSRAM5へ供給される電力の電圧を検出するための電圧検出回路16を備えている。この電圧検出回路16は、検出した電圧を示す検出電圧信号をCPU2に出力する。また、電圧検出回路16は、カーバッテリが車両から取り外される等して、SRAM5へ供給される電力の電圧が、記憶内容を保持できるような電圧を下回った場合、このことを示すフラグ「L」(通常時のフラグは「H」)を保持する構成となっており、CPU2は、該当するポートを介して、このフラグを取得し、SRAM5へ供給される電力の電圧が、上記記憶内容を保持できるような電圧を下回ったか否かを検出する。
さらに、図2に示すように、カーナビゲーション装置1は、ACC電源7から供給される電力の電圧を検出するためのACC電圧検出回路17(電源オフ検出手段)を備えている。このACC電圧検出回路17は、検出した電圧を示す検出電圧信号をCPU2に出力する。CPU2は、この検出電圧信号に基づいて、ACC電源7からの電力の供給が行われているか、すなわち、ACC電源がオンかオフかを判定する。
ところで、ACC電源7及びバックアップ電源8からのカーナビゲーション装置1への電力の供給が遮断されたとき、具体的には、カーバッテリが交換のため車両から取り外されたときや、カーナビゲーション装置1が車両から取り外されたときには、以下の問題が発生する。すなわち、SRAM5に電力を供給する手段がなくなり、SRAM5によるデータの記憶保持が不可能となり、SRAM5に記憶されたリアルタイムデータ等のデータが消滅するという問題が発生する。
この問題を解決するため、カーナビゲーション装置1に電池を設け、ACC電源7及びバックアップ電源8からの電源電圧の遮断時には、この電池によって電源電圧を供給することを考えた場合、電池が必要となる分、製造に係るコストが増大するという問題が発生する。そして、このコストの増大を抑えるため、SRAM5に記憶されたデータを不揮発性メモリであるフラッシュROM3にバックアップすることにより、SRAM5への電源電圧の供給を不要とし、電池を備えないようにすることを考えた場合、例えば、バックアップ中に、ACC電源7からの電源電圧の供給が遮断された状態や、電源電圧が不安定な状態になると、バックアップが正常に行われないことがあり、バックアップしたデータの信頼性に課題がある。
これを鑑み、本実施形態では、SRAM5が保持すべきデータをフラッシュROM3に所定のタイミングでバックアップすることにより、ACC電源7及びバックアップ電源8からSRAM5への電力が遮断された場合であっても、フラッシュROM3が上記データを保持するようにし、電池を要しないようにすると共に、以下の構成を備えるようにした。すなわち、SRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップを、ACC電源7又はバックアップ電源8からの電力が安定的に供給される間に行うことにより、バックアップが正常に行われないことを防止し、データの信頼性の向上を図っている。
以下、フローチャートを用いてカーナビゲーション装置1の動作について詳述する。
図3は、カーナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。図4は、図3の動作を説明する際に使用するグラフであり、横軸が経過時間を示し、縦軸が車速を示している。なお、以下の説明において、説明の便宜のため、図3フローチャートが示す動作の開始時点では、車両にカーナビゲーション装置1が搭載され、かつ車両が走行しているものとする。
ステップSA1において、CPU2は、スピード検出器13から入力された車速信号に基づいて、車両の車速を検出し(ステップSA1)、検出した車速が所定の第1速度S1を越えたか否かを監視する(ステップSA2)。
ここで、第1速度S1について詳述する。一般に、車両が走行している間はエンジンが駆動している状態であるため、ACC電源7及びバックアップ電源8の電圧は安定している。しかしながら、車速が極めて低い場合(例えば時速10キロ以下)、その後、すぐに、車両の走行が停止し、これに伴いエンジンの駆動が停止したり、車両の走行停止後にクランキングが行われたりすることにより、ACC電源7及びバックアップ電源8の電圧が不安定になる可能性がある。このため、SRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップ動作は、電源電圧の供給が不安定になる可能性があるような速度以上で車両が走行している間に行われることが望ましい。
これを踏まえ、本実施形態では、第1速度S1が、車両の減速に伴って電力供給が不安定になるまでの間に、バックアップ動作が完了する時間が確保可能な速度として規定されている。すなわち、第1速度S1で走行中の車両が走行停止状態へ移行した場合であっても、電力の供給が不安定になる可能性がある速度である第3速度S3(後述)に車速が到達する前に、SRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップを行うことができるように、第1速度S1が規定されている。これにより、第1速度S1で走行しているときに、バックアップ動作が開始された場合において、仮にバックアップ動作の開始直後に車両が走行停止を開始したとしても、上記バックアップ動作中は終始ACC電源7又はバックアップ電源8から安定的に電源電圧が供給され、正常にバックアップ動作を行うことができる可能性が高くなる。この第1速度S1としては、例えば時速20キロが設定される。
ステップSA2において、車両の速度が第1速度S1を超えていないとき(ステップSA2:NO)、CPU2は、処理手順をステップSA1に戻し、再び車速を検出する。車両の速度が第1の速度を越えている時(ステップSA2:YES)、CPU2は、所定時間T1の計測を開始する(ステップSA3)(図4において、符号P1で示すタイミング。)。
ここで、所定時間T1とは、後述するSRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップを頻繁に行わないために設定された時間のことである。本実施形態では、車両が第1速度S1を超えた速度で、所定時間T1より長い時間走行したときにのみ、バックアップ動作を行うこととしているため、あるバックアップ動作と、このバックアップ動作の次に行われるバックアップ動作との間が、少なくとも所定時間T1以上開くことになる。これにより、バックアップ動作が連続して頻繁に行われることが防止され、フラッシュROM3への書き込み回数が低減され、フラッシュROM3の長寿命化が図られる。この所定時間T1としては、例えば、10秒が設定される。
所定時間T1の計測を開始後(ステップSA3)、CPU2は、所定時間T1が経過する前に、車両の速度が第1速度S1になったか否かを監視する(ステップSA4,ステップSA5)。所定時間T1が経過する前に、車両の速度が第1速度S1になった場合(ステップSA4:YES)、上述したようにSRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップは行われないため、CPU2は、処理手順をステップSA1へ戻す。
一方、車両の速度が第1速度S1を越えた状態で、所定時間T1より長い間車両の走行が行われた場合(ステップSA5:YES)、CPU2は、車両の速度が第1速度S1になったか否かを監視する(ステップSA6)。そして、車両の速度が第1速度S1になったことを検出すると(ステップSA6:YES)、CPU2は、SRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップ動作を開始する(ステップSA7)。(図4において、符号P2で示すタイミング。)なお、このバックアップ動作については、後に詳述する。
このように、本実施形態では、速度が第1速度S1を越えた状態で所定時間T1より長い間車両の走行が行われた後、車両の速度が第1速度S1になったときに、SRAM5からフラッシュROM3へのデータのバックアップを開始する構成となっている。このため、上記バックアップを開始したときにおける車速は第1速度S1となり、バックアップ中は終始ACC電源7又はバックアップ電源8から安定的に電源電圧が供給される可能性が高く、ほぼ確実にバックアップを行うことができる。
さらに、バックアップ動作の開始条件として、第1速度S1を超えた速度で所定時間T1の間走行したことを含むため、あるバックアップ動作と、このバックアップ動作の次に行われるバックアップ動作とが所定時間T1以上の間隔をあけて行われることになる。このため、バックアップ動作の開始条件に、所定時間の走行を含まない場合と比較し、フラッシュROM3への書き込み回数が低減され、フラッシュROM3の長寿命化が図られている。また、車両が第1速度S1近辺の速度で走行し、車速が頻繁に第1速度S1を超えたり下回ったりするような状況であっても、バックアップが頻繁に行われることが防止され、フラッシュROM3への書き込み回数が低減され、フラッシュROM3の長寿命化が図られている。
バックアップ開始後(ステップSA7)、CPU2は、このバックアップ動作が正常終了したか否かを監視すると共に(ステップSA8)、このバックアップ動作を実行中に車速が第3速度S3を下回ったか否かを監視する(ステップSA9)。
ここで、第3速度S3について詳述する。この第3速度S3は、車速がこの速度を下回った場合、車両の走行の停止等に起因してACC電源7やバックアップ電源8からの電力の供給が不安定になる可能性が生じる、というような速度である。従って、ステップSA7のバックアップ動作実行中に車速が第3速度S3を下回った場合、供給された電力が不安定であることに起因してバックアップ動作が正常に行われずに、フラッシュROM3に信頼性の低いデータが記憶される可能性があるため、バックアップ動作を中断する必要がある。
車速が第3速度S3を下回ることなく、バックアップ動作が正常に終了した場合(ステップSA8:YES)、CPU2は、処理手順をステップSA1へ戻す。一方、バックアップ動作中に車速が第3速度S3を下回った場合(ステップSA9:YES)、CPU2は、バックアップ動作を中断する(ステップSA10)(図4の符号P3で示すタイミング)。この様に、本実施形態では、バックアップ動作中に車速が第3速度S3を下回り、供給される電力が不安定に得るときは、バックアップ動作を中断する。このため、バックアップ動作が正常に行われないことに起因して信頼性の低いデータがフラッシュROM3に記憶されることを防止することができる。
なお、本実施形態では、上述したように、車両が第1速度S1を超えた速度で、所定時間T1より長い時間走行した後、車両が第1速度S1になったときに、バックアップ動作を行う構成としているが、これは、所定時間T1の計測をせずに、車両の速度が第1速度S1を越えた後に、第1速度S1になったときに、バックアップ動作を行う構成であってもよい。この構成であっても、安定した電力供給時にバックアップ動作を行うことができると共に、バックアップ動作が頻繁に行われることを防止することができる。
また、本実施形態では、ステップSA10にバックアップ動作を停止した場合であっても、SRAM5からフラッシュROM3へバックアップしたデータのうち、直近のものをフラッシュROM3が保持することにより、データの信頼性を確保しているが、これについては、バックアップ動作の説明の際、詳述する。
次いで、ステップSA7のバックアップ動作について図5のフローチャートを用いて説明する。本実施形態では、図3及び図4に示すように、車速が第1速度S1を越えて所定時間T1の間走行した後、車速が第1速度S1を下回ったときにバックアップ動作を開始しているが、この他にも、ユーザによって、エンジンキーが操作される等して、ACC電源7がオフされた際、及び、電源スイッチ19が操作され電源がオフされた際にも、バックアップ動作を開始する。これにより、車速が第1速度S1を超えないことにより、図3のステップSA7の処理が行われず、車両走行中にバックアップ動作が行われなかった場合や、バックアップ動作中に車速が第3速度S3を下回ることによりバックアップ動作が停止された場合(ステップSA10)であっても、上記タイミングでバックアップ動作が行われることになり、データの信頼性が確保されている。従って、以下説明する図5に示すフローチャートの動作は、ACC電源7がオフされた際、及び、電源スイッチ19が操作され電源がオフされた際にも、実行されることとなる。
また、以下の説明において、説明の便宜のため、SRAM5からフラッシュROM3へバックアップされるデータをバックアップデータという。
図5に示すように、バックアップ動作が開始されると、先ず、CPU2は、現在の日時を取得する(ステップSB1)。そして、CPU2は、フラッシュROM3においてバックアップデータが記憶されるべき複数の記憶エリア(記憶領域)のうち、最も古いバックアップデータが記憶されている記憶エリアを特定する(ステップSB2)。
ここで、このステップSB2の処理について図6を用いて詳述する。フラッシュROM3には、バックアップデータを記憶すべきエリアとして、複数の記憶エリアが設けられており、1回バックアップ動作では、いずれかの1つの記憶エリアにバックアップデータが記憶される構成となっている。また、フラッシュROM3には、図6に示すように、各記憶エリアと、各記憶エリアにバックアップデータが記憶された日時である記憶日時と、各記憶エリアに記憶されているバックアップデータの名称を示すデータ名と、を関連付けて記憶するためのエリアテーブルが記憶されており、CPU2は、このエリアテーブルTBLを参照することにより、記憶エリア毎の記憶日時及びデータ名を取得することができる。そして、ステップSB2の処理においては、CPU2は、エリアテーブルTBLの記憶日時を参照し、最も古いバックアップデータが記憶されている記憶エリア(図6に示す例では、エリア1)を特定する。
記憶エリアの特定後、CPU2は、SRAM5に記憶されているバックアップデータの、フラッシュROM3の上記特定した記憶エリアへの上書き記憶を開始する(ステップSB3)。これは、フラッシュROM3に記憶されているバックデータの内、最も古いバックアップデータ、換言すれば、以後最も参照する可能性が低いデータ、が記憶されている記憶エリアにバックアップデータを上書きすることによってデータの信頼性の確保を図るためである。
ここで、SRAM5からフラッシュROM3にバックアップするデータについて詳述する。上述したように、SRAM5には、自車両の位置を示すデータ等のリアルタイムデータが記憶されているが、本実施形態では、SRAM5に記憶されているデータのうち、少なくとも、このリアルタイムデータをバックアップする構成となっている。これにより、SRAM5への電源電圧の供給が遮断され、SRAM5に記憶されたデータが消滅した場合であっても、再び、SRAM5への電源電圧の供給が開始された際に、フラッシュROM3にバックアップしたデータをSRAM5に再記憶し、これにより、CPU2が速やかにSRAM5からリアルタイムデータを取得することができ、例えば、図示せぬ表示部に自車両の位置をすぐに表示することが可能となる。なお、SRAM5への電源電圧の供給の遮断から、供給が回復されるまでの一連の動作については、後に詳述する。
バックアップデータのフラッシュROM3への記憶中、CPU2は、電圧検出回路16の検出電圧信号に基づいて、SRAM5へ供給される電源電圧が所定電圧V1を下回ったか否かを検出する(ステップSB4、ステップSB5)。ここで、所定電圧V1とは、この電圧を下回った場合、フラッシュROM3への記憶が正常に行われない可能性が生じるような電圧のことである。なお、電源電圧が降下する要因としては、ユーザによってクランキングが発生した場合等がある。
SRAM5へ供給される電源電圧が所定の電圧を下回ることなく、バックアップデータのフラッシュROM3への記憶が正常に終了した場合(ステップSB4:YES)、CPU2は、エリアテーブルTBLを更新し、具体的には、格納した記憶エリアの記憶日時とデータ名を更新し(ステップSB6)、処理を終了する。
一方、バックアップデータのフラッシュROM3への記憶中に、SRAM5へ供給される電源電圧が所定の電圧を下回った場合、フラッシュROM3への記憶が正常に行われない可能性が生じるため、CPU2は、フラッシュROM3への記憶を停止する(ステップSB7)。この場合、フラッシュROM3には、当該バックアップデータが記憶されないことになる。しかしながら、本実施形態では、フラッシュROM3は、バックアップデータを新しくバックアップされた順に記憶日時と共に複数保持しており、ステップSB8においてフラッシュROM3への記憶を停止した場合であっても、直近のバックアップデータは、参照可能に保持されることとなり、データの信頼性の向上が図られている。
このように、本実施形態では、フラッシュROM3が、バックアップデータを記憶するための複数の記憶エリアを有しており、バックアップデータは、この記憶エリアに分散して、記憶されるため、ある特定の記憶エリアにバックアップデータが頻繁に書き込まれることがなく、フラッシュROM3の長寿命化が図られている。また、フラッシュROM3は、バックアップデータを新しくバックアップされた順に記憶日時と共に複数保持しているため、仮に、SRAM5からフラッシュROM3へのバックアップが正常に行われなかった場合でも、直近のバックアップデータを参照することができる。
次いで、SRAM5への電源電圧の供給が遮断されてから、供給が回復されるまでの一連の動作について図7のフローチャートを用いて説明する。
カーバッテリが交換のため車両から取り外されたり、また、カーナビゲーション装置1がメンテナンスのため車両から取り外されたりする等して、カーナビゲーション装置への電力の供給が遮断されたとき、上述したように、電圧検出回路16は、フラグ「L」を保持する。そして、カーバッテリが取り付けられ、また、カーナビゲーション装置1が取り付けられる等して、カーナビゲーション装置への電力の供給が再開されたとき、CPU2は、電圧検出回路16に保持されたフラグを取得し(ステップSC1)、当該フラグが「L」か「H」かを判定する(ステップSC2)。フラグが「H」のときは(ステップSC2:「H」)、SRAM5へ供給される電力が、記憶内容を保持できるような電圧を下回っていないため、そのまま処理を終了する。一方、フラグが「L」のときは(ステップSC2:「L」)、SRAM5へ供給される電圧が、記憶内容を保持できるような電圧を下回り、SRAM5に記憶されたデータが消滅している可能性が高いため、フラッシュROM3へ記憶しているバックアップデータをSRAM5へ記憶する(ステップSC3)。具体的には、CPU2は、エリアテーブルTBLを参照し、最も近くフラッシュROM3へ記憶されたバックアップデータを特定し、当該バックアップデータをSRAM5に記憶する。このSRAM5への記憶中、CPU2は、SRAM5に供給される電圧が、上述した所定電圧V1を下回ったか否かを監視し(ステップSC5)、下回った場合は(ステップSC5:YES)、処理を停止する。SRAM5に供給される電圧が、上述した所定電圧V1を下回ることなく、SRAM5への記憶が終了した場合、CPU2は、電圧検出回路16に保持されたフラグを「L」から「H」にし(ステップSC7)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、SRAM5へ電力が供給されない間は、フラッシュROM3がリアルタイムデータ等のSRAM5に記憶されていたデータをバックアップするため、電力が供給されない間にSRAM5へ電力を供給するための電池が不要となり、製造に係るコストを低減することができる。
また、本実施の形態では、車両の速度が第1速度S1になったときに、バックアップ動作を開始している。ここで、第1速度S1は、車両の減速に伴って電力供給が不安定になるまでの間に、バックアップ動作が完了する時間が確保可能な速度である。このため、車両が減速し、これに起因して電力供給が不安定となる前に、バックアップ動作を完了することができ、バックアップ動作を電力供給が安定した状態において確実に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、車速が第1速度S1を超えた速度で、所定時間T1を越えた時間の間走行したときに、バックアップ動作を行う。このため、あるバックアップ動作と、このバックアップ動作の次に行われるバックアップ動作との間が、少なくとも所定時間T1以上開くことになり、連続して頻繁にバックアップ動作が行われることがなく、フラッシュROM3へのバックアップ回数が低減し、フラッシュROM3の長寿命化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、バックアップ動作中に車速が第3速度S3を下回り、供給される電力が不安定になり得るときは、バックアップ動作を中断する。このため、バックアップ動作が正常に行われないことに起因して信頼性の低いデータがフラッシュROM3に記憶されることを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、車両のACC電源7がオフされたとき、及び、電源スイッチ19が操作され電源がオフされた際にもバックアップ動作を行う。これにより、車両の走行中にバックアップ動作が行われなかった場合であっても、ACC電源7のオフ時、及び、電源スイッチ19が操作され電源がオフされた際にバックアップ動作が行われるため、SRAM5の記憶内容をフラッシュROM3に確実にバックアップすることができる。
また、本実施の形態によれば、バックアップ動作において、リアルタイムデータがフラッシュROM3へバックアップされる。このため、SRAM5への電源電圧の供給が遮断され、SRAM5に記憶されたデータが消滅した場合であっても、再び、SRAM5への電源電圧の供給が開始された際に、フラッシュROM3にバックアップしたデータをSRAM5に再記憶し、これにより、CPU2が速やかにSRAM5からリアルタイムデータを取得することができ、例えば、図示せぬ表示部に自車両の位置をすぐに表示することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、フラッシュROM3は、バックアップ動作後も、このバックアップ動作の前のバックアップ動作によってバックアップされたデータを保持する。このため、バックアップ動作が中断され、バックアップ動作が正常に終了しなかった場合であっても、直近のバックアップ動作によってバックアップされたデータがフラッシュROM3に確実に保持され、フラッシュROM3にバックアップされたデータをSRAM5に記憶する際に、この直近のバックアップ動作によってバックアップされたデータを記憶することができる。
<変形例>
次いで、上述した実施形態の変形例について、図8を用いて説明する。
上述した実施形態では、図3に示すように、車速が第1速度S1を越えて所定時間T1の間走行した後、車速が第1速度S1を下回ったときにバックアップ動作を開始している。しかしながら、これを、第1速度S1より高い速度に設定された第2速度S2(例えば、第1速度S1を時速20キロ、第2速度S2を時速30キロ)を超えて所定時間T1の間走行した後、車速が第1速度S1を下回ったときにバックアップ動作を開始するようにしてもよい。具体的には、図3のステップSA2において、CPU2は、車速が第1速度S1ではなく第2速度S2を超えたか否かを判定する構成としてもよい。この場合、図8に示すように、車速が第2速度S2を超えたときに所定時間T1の計測を開始し(図8の符号P4で示すタイミング。)、第1速度S1を下回ったときにバックアップ動作を開始し(図8の符号P5で示すタイミング。)、第3速度S3を下回ったときにバックアップ動作を実行していた場合このバックアップ動作を中止する(図8の符号P6で示すタイミング。)こととなる。
この構成の場合、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる他、以下の効果を得ることができる。すなわち、バックアップ動作を開始する条件として、前回のバックアップ動作時から、現時点の間に車速が第1速度S1より高い第2速度S2を超えることが条件となるため、バックアップ動作が行われる回数が低減し、これに伴って、フラッシュROM3へのデータの書き込み回数が減り、フラッシュROM3の長寿命化を図ることができる。この場合において、車速が第2速度S2を超えなかったときは、走行中のバックアップ動作は実行されないこととなるが、上述したように、ACC電源のオフ時、及び、及び、電源スイッチ19が操作され電源がオフされた時にもバックアップ動作が行われるため、フラッシュROM3に記憶されたデータの信頼性は確保される。また、上述したように、SRAM5からフラッシュROM3へ記憶されるデータは、自車両の位置データ等のリアルタイムデータを含むが、第2速度より低い速度で車両が走行した場合、このリアルタイムデータは大きく変化することがないため、バックアップデータとして、フラッシュROM3に記憶された直近のバックアップデータを使用することができる。
なお、上述した変形例では、車両が第2速度S2を超えた速度で、所定時間T1より長い時間走行した後、車両が第1速度S1になったときに、バックアップ動作を行う構成としているが、これは、所定時間T1の計測をせずに、車両の速度が第2速度S2を越えた後に、第1速度S1になったときに、バックアップ動作を行う構成であってもよい。この構成であっても、安定した電力供給時にバックアップ動作を行うことができると共に、バックアップ動作が頻繁に行われることを防止することができる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、本実施形態では、SRAM5に記憶されたデータをフラッシュROM3にバックアップする態様について例示したが、SRAM5と同じく揮発性メモリであるDRAM4に記憶されたデータをフラッシュROM3にバックアップしてもよい。
また、本実施形態のエリアテーブルは、フィールドとして、記憶エリア、記憶日時、データ名を備えていたが、この他に、記憶失敗フィールドを備え、フラッシュROM3の記憶エリアへのデータの記憶が失敗した場合、また失敗した可能性がある場合にこの記憶失敗フィールドに、その旨を示すフラグを記憶するようにしてもよい。これにより、フラッシュROM3のデータをSRAM5へ記憶する際、CPU2は、この記憶失敗フィールドを参照し、データの記憶が失敗し、また、失敗した可能性が高いデータは、SRAM5への記憶を行わないようにすることができる。
また、本実施形態では、第1速度S1を超えた速度で、所定時間T1走行した後、車速が第1速度S1を下回ったときにバックアップ動作を行う構成であったが、車速が第1速度S1を超えたときにバックアップ動作を行うようにしてもよい。すなわち、車速が第1速度S1になったときにバックアップ動作を行えばよい。
本実施形態に係るカーナビゲーション装置のシステム回路図である。 カーナビゲーション装置の電源供給回路を示す図である。 カーナビゲーション装置において、バックアップ動作の開始に至るまでの動作を示すフローチャートである。 図3に示す動作において、時間の経過と車速との関係を示す図である。 図3のバックアップ動作を示すフローチャートである。 エリアテーブルを示す図である。 電力が供給された後のカーナビゲーション装置の動作を示す図である。 本実施形態の変形例であって、時間の経過と車速との関係を示す図である。
符号の説明
1 カーナビゲーション装置(車載用電子機器)
2 CPU
3 フラッシュROM(不揮発性メモリ)
4 DRAM
5 SRAM(揮発性メモリ)
7 ACC電源
8 バックアップ電源
S1 第1速度
S2 第2速度
S3 第3速度
T1 所定時間

Claims (12)

  1. 車両からの電力供給を受けて動作する車載用電子機器において、
    前記車両から供給される電力により記憶内容を保持する揮発性メモリと、
    前記車両からの電力供給停止に備えて前記揮発性メモリに保持されている記憶内容の少なくとも一部をバックアップする不揮発性メモリとを有し、
    前記不揮発性メモリへのバックアップ動作を前記車両の速度が第1の速度になったときに行う
    ことを特徴とする車載用電子機器。
  2. 前記車両の速度が、前記第1の速度を超えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
  3. 前記車両の速度が、所定時間以上の間、前記第1の速度を超えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用電子機器。
  4. 前記車両の速度が、前記第1の速度よりも高い第2の速度を超えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車載用電子機器。
  5. 前記車両の速度が、所定時間以上の間、前記第2の速度を越えた後、前記第1の速度になったときに、前記バックアップ動作を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車載用電子機器。
  6. 前記第1の速度は、前記車両の減速に伴って前記電力供給が不安定になるまでの間に、前記バックアップ動作が完了する時間が確保可能な速度である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車載用電子機器。
  7. 前記バックアップ動作を行っている間、前記電力供給が不安定になり得るときには、前記バックアップ動作を中断する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車載用電子機器。
  8. 前記車両の速度が、前記電力供給が不安定になり得る第3の速度になったときに、前記バックアップ動作を中断する
    ことを特徴とする請求項7に記載の車載用電子機器。
  9. 前記車両のACC電源がオフされたときに、前記バックアップ動作を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の車載用電子機器。
  10. 自身の電源スイッチがオフされたときに、前記バックアップ動作を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車載用電子機器。
  11. 前記不揮発性メモリにバックアップされるデータは、少なくとも前記車両の走行に基づいて生成されるデータを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の車載用電子機器。
  12. 前記不揮発性メモリは、前記バックアップ動作後も、このバックアップ動作の前のバックアップ動作によってバックアップされたデータを保持する
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の車載用電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013117472A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Denso Corp 車載表示装置
JP2014159247A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Denso Corp 車両用データ処理装置
JP2015520689A (ja) * 2012-05-31 2015-07-23 株式会社デンソー 車載装置、車両、及び車載装置のための方法

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