JPH10290526A - 車載コンピュータの電源装置 - Google Patents

車載コンピュータの電源装置

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JPH10290526A
JPH10290526A JP9096089A JP9608997A JPH10290526A JP H10290526 A JPH10290526 A JP H10290526A JP 9096089 A JP9096089 A JP 9096089A JP 9608997 A JP9608997 A JP 9608997A JP H10290526 A JPH10290526 A JP H10290526A
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JP
Japan
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power supply
voltage
vehicle
time
cutoff
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JP9096089A
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Takahiro Kamo
孝啓 加茂
Keiji Kato
敬二 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載コンピュータにおいて、PCカードのよ
うなパーソナルコンピュータ用周辺装置を正常に使用で
きるようにする。 【解決手段】 スイッチングレギュレータ40により直
流定電圧を生成して車載コンピュータに供給する電源装
置において、比較器54で、スイッチングレギュレータ
40への入力電圧VACC から電源供給が遮断されたか否
か(電源オフ)を判定する。そして、電源オフを判定す
ると、タイマ56,58の動作によって、その後、デー
タバックアップに要する一定時間(T1)が経過してか
ら、更に一定時間(T2−T1)経過するまでの間、ア
ンド回路60からHighレベルの信号を出力することによ
り、車載コンピュータの電源電圧Vccを速やかに低下
させると共に、スイッチングレギュレータ40の動作を
所定時間停止させる。この結果、電源オフ時の電源電圧
の変化特性を、PCカードの電源規格に適合させること
ができ、車載コンピュータでPCカードを使用できるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載電源から電源
供給を受けて車載コンピュータに定電圧を供給する電源
装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、例えば、道路地図や走行予定経路を表示装置に表示
して車両乗員に走行案内を行うナビゲーション装置等、
情報処理用のコンピュータを搭載した車両が知られてい
る。
【0003】そして近年、このように車両に搭載される
コンピュータ(車載コンピュータ)では、例えば、PC
MCIA(Personal Computer Memory Card Internatio
nalAssociation)規格準拠のPCカードのように、汎用
のパーソナルコンピュータで使用されている機能拡張用
の周辺装置(以下、パソコン用周辺装置という)を使用
できるようにすることが要望されている。
【0004】しかしながら、従来の車載コンピュータに
おいては、電源電圧の変化特性が、パソコン用周辺装置
の電源規格に適合せず、車載コンピュータでは、パソコ
ン用周辺装置を使用することができないといった問題が
あった。例えば、PCMCIA規格では、図4に示すよ
うに、電源遮断時に電源電圧Vccが定格の90%の電
圧値V90から定格の10%の電圧値V10に変化するまで
の立下がり時間tpf,電源電圧Vccの低下に伴いPC
カードが一旦動作を停止してから、電源電圧Vccが上
昇してPCカードが動作を再開するまでの時間(電源電
圧VccがVoff 以下になるオフ時間)toff ,電源投
入後に電源電圧Vccが定格の10%の電圧値V10から
定格の90%の電圧値V90に変化するまでの立上がり時
間tpfが、夫々、所定時間になるように規定されてい
る。従って、PCMCIA規格準拠のPCカードに電源
供給を行う電源装置は、この電源規格を満足するように
構成する必要がある。
【0005】しかし、車載コンピュータの電源装置は、
車載電源(一般にはバッテリ)の出力電圧がエンジンや
エアコン等の他の装置の動作状態によって大きく変動
し、また車載電源の瞬断等も生じ易いことから、電源電
圧安定化用のコンデンサに大きな容量のものを使用する
ことにより、車載コンピュータ内部の電源電圧が急変し
ないようにされている。
【0006】この結果、車載コンピュータでは、電源遮
断後の電源電圧の立下がり時間が長くなり、PCカード
のようなパソコン用周辺装置を使用すると、その電源規
格を満足できず、パソコン用周辺装置を正常に動作させ
ることができないといった問題があった。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、車載コンピュータにおいて、PCカードのよ
うなパソコン用周辺装置を正常に使用できるようにする
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の車載コンピュータの電源
装置は、従来の電源装置と同様、車載電源から電源供給
を受けて直流定電圧を生成し、この直流定電圧を車載コ
ンピュータに供給する定電圧電源回路を備える。
【0009】そして、電源遮断検出手段が、車載電源か
ら定電圧電源回路への電源供給の遮断を検出し、この電
源遮断検出手段にて電源供給の遮断が検出されると、電
圧低下特性制御手段が、定電圧電源から車載コンピュー
タへの定電圧供給経路に蓄積された電荷を放電させて、
車載コンピュータへの供給電圧を所定の傾きで低下させ
る。
【0010】また、電源遮断検出手段が車載電源から定
電圧電源回路への電源供給の遮断を検出すると、定電圧
供給禁止手段が、その後、供給電圧の低下に伴い車載コ
ンピュータが動作を停止する時間が所定時間に達するま
で、定電圧電源回路の動作を停止させる。
【0011】従って、本発明の電源装置によれば、車載
電源から定電圧電源回路への電源供給が遮断されて、定
電圧電源回路から車載コンピュータへの供給電圧が低下
する際の立下がり時間を、電圧低下特性制御手段によっ
て制御することができ、しかも、電源供給の遮断時間が
短い場合(例えば、電源の瞬断が生じた場合)であって
も、定電圧供給禁止手段によって、車載コンピュータの
動作を一定時間以上停止させることができる。
【0012】このため、本発明の電源装置によれば、車
載コンピュータに、前述のPCカードのようなパソコン
用周辺装置を設けた場合であっても、定電圧電源回路か
ら車載コンピュータへの供給電圧の特性変化、詳しく
は、電源遮断時の立下がり時間(PCカードの場合、先
述の立下がり時間tpf)及び電源遮断後の車載コンピュ
ータの動作停止時間(PCカードの場合、前述のオフ時
間toff )を、車載コンピュータに設けたパソコン用周
辺装置の電源規格に適合させることが可能になり、車載
コンピュータにおいて、パソコン用周辺装置を問題なく
使用することが可能になる。
【0013】よって、本発明によれば、パソコン用周辺
装置を使用することにより、車載コンピュータの機能
を、簡単に、しかも大幅なコストアップを招くことな
く、拡大することができる。ここで、電圧低下特性制御
手段は、車載電源から定電圧電源回路への電源供給が遮
断されて定電圧電源回路から車載コンピュータへの供給
電圧が低下する立下がり時間を車載コンピュータ側の電
源規格に適合させるためのものである。そして、このた
めには、電圧低下特性制御手段を、電源遮断検出手段に
て電源供給の遮断が検出されると、速やかに車載コンピ
ュータへの供給電圧を低下させるように構成してもよ
い。
【0014】しかし、電圧低下特性制御手段をこのよう
に構成すると、供給電圧の低下に伴い車載コンピュータ
が速やかに動作を停止してしまい、それまで使用してい
たデータをバックアップすることができない場合があ
る。そこで、電圧低下特性制御手段としては、請求項2
に記載のように、電源遮断検出手段にて電源供給の遮断
が検出されると、その後、車載コンピュータがデータを
バックアップするのに要するバックアップ時間を計時す
る計時手段を設け、この計時手段にてバックアップ時間
が計時されてから、車載コンピュータへの供給電圧を低
下させるように構成することが望ましい。
【0015】つまり、車載コンピュータは、通常、電源
電圧が低下すると、その動作が停止するまでの間に、そ
れまで使用していたデータをバックアップRAM等に書
き込む(つまりバックアップする)ように構成されてい
ることから、電源遮断検出手段にて電源供給の遮断が検
出されて、定電圧電源回路から車載コンピュータへの供
給電圧が低下し始めた後、車載コンピュータ側でデータ
のバックアップに要する期間は、供給電圧を低下させる
制御を禁止するのである。そして、電圧低下特性制御手
段を、このように構成すれば、車載コンピュータの動作
停止前のデータバックアップを確実に実行させることが
でき、車載コンピュータの機能を低下させることがな
い。
【0016】また、電源遮断検出手段は、車載電源から
定電圧電源回路への電源供給の遮断を検出できれば良
く、例えば、定電圧電源回路からの出力電圧が所定電圧
以下になったときに、電源供給の遮断を検出するように
構成してもよい。しかし、電源遮断検出手段をこのよう
に構成すると、車載電源から定電圧電源回路への電源供
給の遮断に伴う定電圧電源回路の動作停止(換言すれば
車載コンピュータへの供給電圧の低下)を速やかに検出
することができなくなってしまう。
【0017】従って、電源遮断検出手段としては、請求
項3に記載のように、車載電源から定電圧電源回路への
入力電圧が予め設定された判定電圧以下になったとき
に、電源供給の遮断を検出するよう構成することが望ま
しい。つまり、電源遮断検出手段をこのように構成すれ
ば、定電圧電源回路が、車載電源からの電源供給の遮断
に伴い動作を停止する直前に、電源供給の遮断を検出で
きることになり、電圧低下特性制御手段を速やかに動作
させて、車載コンピュータへの供給電圧の低下特性(立
下がり時間)をより良好に制御することが可能になる。
【0018】また特に、請求項4に記載のように、電圧
低下特性制御手段及び定電圧供給禁止手段を、車載コン
ピュータへの供給電圧の電圧低下特性及び定電圧供給回
路の動作停止時間が、夫々、PCMCIA規格準拠のP
Cカードの電源規格に適合するように構成すれば、PC
カードとして実用化されているメモリ,モデム,ハード
ディスク等の各種機能を、車載コンピュータに極めて簡
単に追加できるようになり、車載コンピュータの機能を
より簡単に拡大できるので、好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と
共に説明する。まず図2は、本発明が適用された実施例
の自動車用ナビゲーション装置全体の構成を表すブロッ
ク図である。
【0020】図2に示す如く、本実施例のナビゲーショ
ン装置は、人工衛星からの送信電波を受けて車両の現在
位置や走行速度等を検出するGPS受信機2、道路地図
や施設情報等が記憶された複数のCD−ROMから地図
データや施設情報を選択的に読み出すCD−ROMチェ
ンジャ4、道路地図,走行予定経路,施設情報等、走行
案内用の画像を表示するための表示装置6を備える。
尚、表示装置6は、CRT,LCD等の表示部6aと、
表示部6aの表示画面周囲に配置された操作入力用の操
作部6bとからなる。また、ナビゲーション装置には、
公衆電話回線を使って各種情報端末から道路状況等を読
み出すための無線電話端末装置(以下、電話端末とい
う)8も備えられる。そして、これら各部は、ナビゲー
ション用の車載コンピュータ10に接続されている。
【0021】車載コンピュータ10は、CPU等からな
る演算処理部20を備え、GPS受信機2,CD−RO
Mチェンジャ4,及び電話端末8は、夫々、専用のイン
タフェースI/F12,14,16を介して演算処理部
20に接続されている。また、車載コンピュータ10に
は、演算処理部20にて生成された表示用の画像データ
を格納するためのビデオRAM(VRAM)22,VR
AM22に格納された画像データを表示用の映像信号に
変換して出力する映像信号出力部24,演算処理部20
にて生成された音声案内用の音声データをアナログの音
声信号に変換して、車両に別途搭載されたアンプ,スピ
ーカ等からなるオーディオ機器に出力する音声信号出力
部26が備えられている。また更に、車載コンピュータ
10には、PCMCIA規格準拠のPCカード30を利
用できるようにするために、PCカード装着部28が設
けられ、演算処理部20は、このPCカード装着部28
に内蔵されたインタフェースに接続されている。
【0022】そして演算処理部20は、GPS受信機2
からの信号に基づき現在地を検出して、CD−ROMチ
ェンジャ4から現在地を含む地図データを読み出し、表
示部6aに現在地を含む道路地図を表示したり、運転者
に走行予定経路を案内する、といったナビゲーション用
の制御を実行する他、操作部6bを介して運転者等から
入力される指令に従い、電話端末8を介して所望の情報
端末から道路状況等の各種情報を読み出したり、PCカ
ード装着部28に装着されたPCカード30にアクセス
して所定のデータ処理を行う。
【0023】このため、本実施例のナビゲーション装置
によれば、車両乗員は、例えば、PCカード装着部28
に、PCカード30として、フラッシュメモリ等からな
るメモリカードを装着することにより、電話端末8を介
して情報を読み出す情報端末の電話番号をメモリカード
に記憶したり、メモリカードに記憶された各種データを
読み出すことができる。
【0024】また次に、車載コンピュータ10には、車
載電源であるバッテリ32から電源供給を受けて、直流
定電圧を生成し、これを、車載コンピュータ10の内部
電源電圧Vccとして、演算処理部20をはじめとする
車載コンピュータ10内部の各機能回路に供給する電源
部34が設けられている。
【0025】この電源部34は、車両電源のオン・オフ
に連動して車載コンピュータ10の動作・停止を切り替
えるために、車両のキースイッチの一つであるアクセサ
リスイッチ36のオン時(つまり車両電源のオン時)に
直流定電圧を生成し、アクセサリスイッチ36のオフ時
には、直流定電圧の生成を停止して、上記各機能回路へ
の電源供給を遮断する。
【0026】このため、電源部34には、アクセサリス
イッチ36を介してバッテリ電圧VACC (以下、第1バ
ッテリ電圧という)が入力されるが、本実施例では、電
源オフ時の内部電源電圧Vccの変化特性を制御するた
めに、第1バッテリ電圧VACC とは別に、バッテリ32
に直結された電源供給経路を介して、バッテリ32から
直接、バッテリ電圧VBT(以下、第2バッテリ電圧とい
う)が入力される。
【0027】以下、この電源部34の構成を図1を用い
て説明する。この電源部34は、本発明の電源装置に相
当するものであり、上記第1バッテリ電圧VACC を受け
て直流定電圧を生成する、定電圧電源回路としてのスイ
ッチングレギュレータ40と、第1バッテリ電圧VACC
の電圧レベルから、バッテリ32からスイッチングレギ
ュレータ40への電源供給の遮断を検出して、内部電源
電圧Vccの変化特性を制御する電源制御部50とを備
える。
【0028】スイッチングレギュレータ40にて生成さ
れた直流定電圧は、内部電源電圧Vccとして上記各機
能回路に供給されるが、そのための定電圧供給経路に
は、定電圧供給経路に重畳された外乱ノイズによって各
機能回路が誤動作することのないよう、ノイズ吸収・電
圧安定化のためのコンデンサCoが接続されている。
【0029】このため、スイッチングレギュレータ40
への第1バッテリ電圧VACC の供給が遮断されて、スイ
ッチングレギュレータ40が動作を停止しても、内部電
源電圧Vccはゆっくりと低下することになり、そのま
までは、PCカード装着部28に装着されたPCカード
30の電源規格を満足できない。
【0030】そこで、本実施例では、電源オフ時に、内
部電源電圧VccをPCカード30の電源規格に沿って
速やか低下させるために、定電圧供給経路(特にコンデ
ンサCo)に蓄積された電荷を放電させる、抵抗Roと
スイッチング素子(本実施例では、NPNトランジスタ
Tr1)とからなる放電回路が設けられている。尚、N
PNトランジスタTr1は、コレクタが抵抗Roを介し
て定電圧供給経路に接続され、エミッタがグランドライ
ンに接地されている。
【0031】このため、電源オフ時に、NPNトランジ
スタTr1のベースにHighレベルの信号(約0.7V以
上)を印加すれば、NPNトランジスタTr1がオンし
て、定電圧供給経路に蓄積された電荷が放電されること
になる。そして、この放電の時定数は、抵抗Roの抵抗
値と定電圧供給経路とグランドラインとの間の容量で決
まるため、スイッチングレギュレータ40が動作を停止
した電源オフ時にNPNトランジスタTr1をオンすれ
ば、内部電源電圧Vccは、この時定数に対応した傾き
で低下することになる。
【0032】次に、電源制御部50は、バッテリ32か
ら直接供給される第2バッテリ電圧VBT基準電極2
0,22a,22bを基準電位 を受けて、内部回路駆
動用の定電圧を発生する定電圧回路5と、この定電圧を
分圧することにより、スイッチングレギュレータ40へ
の電源供給の遮断を判定するための基準電圧VSRを生成
する分圧用抵抗R1,R2と、この分圧用抵抗R1,R
2にて生成された基準電圧VSRと第1バッテリ電圧VAC
C とを比較し、第1バッテリ電圧VACC が基準電圧VSR
以下になったときに、スイッチングレギュレータ40へ
の電源供給の遮断(つまり電源オフ)を判断して、High
レベルの検出信号S1を出力する比較器54を備える。
尚、この比較器54は、本発明の電源遮断検出手段に相
当する。
【0033】そして、比較器54の出力は、タイマ5
6,58に接続されており、各タイマ56,58は、比
較器54からHighレベルの検出信号S1が出力される
と、夫々、一定時間T1,T2(T1<T2)を計時
し、一定時間T1,T2経過後に、Highレベルの信号S
2,S3を出力する。また、タイマ56からの出力信号
S2は、アンド回路60に反転して入力され、タイマ5
8からの出力信号S3は、アンド回路60にそのまま入
力される。この結果、アンド回路60からの出力信号S
4は、タイマ56からの出力信号S2がLow レベルで、
タイマ58からの出力信号S3がHighレベルであると
き、Highレベルとなる。そして、このアンド回路60か
らの出力信号S4は、NPNトランジスタTr1のベー
ス及びスイッチングレギュレータ40に入力される。
尚、スイッチングレギュレータ40は、アンド回路60
からの出力信号S4がHighレベルであるとき、第1バッ
テリ電圧VACC の電圧レベルに拘わらず、動作を停止す
る。
【0034】ここで、タイマ56は、演算処理部20が
データをバックアップするのに要するバックアップ時間
に対応して予め設定された一定時間T1を計時するため
のものであり、請求項2に記載の計時手段として機能す
る。またタイマ58は、内部電源電圧Vccの低下に伴
い、PCカード30が一旦オフしてから、次にオンする
までのオフ時間toff を確保するためのものであり、そ
の計時時間T2は、PMCカード30の電源規格に従っ
て設定されている。
【0035】そして、本実施例では、タイマ56からの
出力信号S2がLow レベルで、タイマ58からの出力信
号S3がHighレベルであるときに、アンド回路60から
Highレベルの信号S4が出力され、この信号S4によ
り、NPNトランジスタTr1がオンし、スイッチング
レギュレータ40の動作が停止される。
【0036】従って、本実施例の電源部34において
は、図3に示す如く、アクセサリスイッチ36のオフ操
作又は他の機器の起動に伴う電源の瞬断により、第1バ
ッテリ電圧VACC が基準電圧VSR以下になり、比較器5
4で電源オフが検出されると(時点t1,t5)、その
後一定時間T1が経過したとき(時点t2,t6)に、
NPNトランジスタTr1がオンし、定電圧供給経路に
蓄積された電荷を放電させることになる。
【0037】この結果、本実施例によれば、電源オフ時
に、演算処理部20でのデータのバックアップを実行さ
せつつ、電源オフ後の内部電源電圧Vccの立下がり時
間を短くすることができ、PCMCIA規格で規定され
た立下がり時間tpfを満足することができる。つまり、
電源制御部50及び放電回路を備えていない従来の電源
装置では、図3の時点t5以降に点線で示す如く、アク
セサリスイッチ36がオフ状態となって、第1バッテリ
電圧VACC が低下し、スイッチングレギュレータ40が
動作を停止しても、定電圧供給経路の容量によって内部
電源電圧Vccがゆっくりと低下し、その立下がり時間
tpf′は、PCカード30の電源規格を満足できず、P
Cカード30を使用することができないが、本実施例に
よれば、NPNトランジスタTr1と抵抗Roとからな
る放電回路を動作させることにより、電源オフ時の内部
電源電圧Vccの立下がり時間を短くできるので、その
時間を、PCカード30の電源規格に適合させることが
できる。
【0038】また、本実施例の電源部34においては、
図3に示す如く、上記のようにNPNトランジスタTr
1をオンして、定電圧供給経路に蓄積された電荷の放電
を開始すると(時点t2,t6)、その後、タイマ58
によって、電源オフ検出後の経過時間が一定時間T2に
達した旨が検出される(時点t4,t7)までの間、ア
ンド回路60からの出力信号S4がHighレベルになっ
て、スイッチングレギュレータ40の動作が停止され
る。
【0039】このため、本実施例によれば、電源の瞬断
等により、第1バッテリ電圧VACCが基準電圧VSRより
も低下してから短時間で復帰したとしても、図3の時点
t3以降に点線で示すように、スイッチングレギュレー
タ40が動作して、内部電源電圧Vccが直ぐに上昇す
るようなことはない。つまり、本実施例によれば、電源
オフ時の内部電源電圧Vccの立下がり時間tpfを短く
しているにも拘わらず、電源の瞬断時等に、内部電源電
圧Vccが短時間で復帰するのを防止し、PCカード3
0のオフ時間toff を確保することができる。
【0040】よって本実施例によれば、車載コンピュー
タ10において、内部電源電圧Vccの変化特性をPC
MCIA規格で規定されたPCカード30の電源規格に
適合させることができ、PCカード装着部28に装着さ
れたPCカード30を正常に動作させることが可能にな
る。
【0041】また、本実施例では、電源制御部50を、
スイッチングレギュレータ40に入力される第1バッテ
リ電圧VACC ではなく、バッテリ32から直接入力され
る第2バッテリ電圧VBTを使用して動作させることによ
り、各タイマ56,58で、第1バッテリ電圧VACC が
基準電圧VSR以下となった時点(つまり電源オフ時)か
らの時間を計時するようにしている。このため、第1バ
ッテリ電圧VACC の復帰後、スイッチングレギュレータ
40が動作を開始するまでの時間が、必要以上に長くな
るのを防止できる。
【0042】つまり、電源制御部50を、第1バッテリ
電圧VACC を用いて動作させると、電源オフ時には、タ
イマ58を用いたスイッチングレギュレータ40の動作
停止時間の計時を行うことができない。しかし、スイッ
チングレギュレータ40の動作停止時間を確保するため
には、タイマ58を用いてその時間を計時する必要があ
り、そのためには、第1バッテリ電圧VACC が復帰して
からタイマ58を起動させる必要がある。そして、この
ようにすると、スイッチングレギュレータ40の実際の
動作停止時間に拘わらず、第1バッテリ電圧VACC の復
帰後、一定時間経過してから、スイッチングレギュレー
タ40が動作することになり、車載コンピュータ10の
起動が遅れてしまう。これに対して、本実施例によれ
ば、タイマ58により、スイッチングレギュレータ40
の動作停止時間を正確に監視することができるので、こ
うした問題を防止できる。
【0043】尚、本実施例では、NPNトランジスタT
r1と抵抗Roとからなる放電回路とタイマ56,58
からの信号を受けて放電回路を動作させるアンド回路6
0の動作とにより電圧低下特性制御手段が実現され、ス
イッチングレギュレータ40の動作停止時間を計時する
タイマ58とタイマ58からの信号を受けてスイッチン
グレギュレータ40の動作を停止させるアンド回路の動
作とにより定電圧供給禁止手段が実現される。
【0044】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、
自動車用ナビゲーション装置の制御に用いられる車載コ
ンピュータを例にとり説明したが、本発明の電源装置
は、こうしたナビゲーション用の車載コンピュータに限
らず、車両に搭載されたコンピュータであれば、上記実
施例と同様に適用できる。
【0045】また、上記実施例では、PCMCIA規格
準拠のPCカード30への電源供給を、その電源規格に
則って行うための電源装置について説明したが、電源オ
フ時の電源電圧の立下がり時間や、そのオフ時間は、車
載コンピュータに設けるパソコン用周辺装置の規格によ
って異なるので、タイマ56,58の計時時間T1,T
2等は、車載コンピュータ側の電源規格に従って設定す
ればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の車載コンピュータに内蔵された電源
部の構成を表す構成図である。
【図2】 実施例の自動車用ナビゲーション装置全体の
構成を表すブロック図である。
【図3】 実施例の電源部の動作を説明するタイムチャ
ートである。
【図4】 PCMCIA規格準拠のPCカードの電源規
格を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…車載コンピュータ 20…演算処理部 28
…PCカード装着部 30…PCカード 32…バッテリ 34…電源部 36…アクセサリスイッチ 40…スイッチングレギ
ュレータ 50…電源制御部 52…定電圧回路 54…比較
器 56,58…タイマ 60…アンド回路 Tr1…
NPNトランジスタ Ro,R1,R2…抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載電源から電源供給を受けて直流定電
    圧を生成する定電圧電源回路を備え、該直流定電圧を車
    載コンピュータに供給する電源装置であって、 前記車載電源から前記定電圧電源回路への電源供給の遮
    断を検出する電源遮断検出手段と、 該電源遮断検出手段にて前記電源供給の遮断が検出され
    ると、前記定電圧電源から車載コンピュータへの定電圧
    供給経路に蓄積された電荷を放電させて、前記車載コン
    ピュータへの供給電圧を所定の傾きで低下させる電圧低
    下特性制御手段と、 前記電源遮断検出手段にて前記電源供給の遮断が検出さ
    れると、その後、前記車載コンピュータへの供給電圧の
    低下に伴い前記車載コンピュータが動作を停止する時間
    が所定時間に達するまで、前記定電圧電源回路の動作を
    停止させる定電圧供給禁止手段と、 を設けることにより、前記定電圧電源回路から前記車載
    コンピュータへの供給電圧の変化特性を、前記車載コン
    ピュータ側の電源規格に適合させたことを特徴とする車
    載コンピュータの電源装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧低下特性制御手段は、前記電源
    遮断検出手段にて前記電源供給の遮断が検出されると、
    その後、前記車載コンピュータがデータをバックアップ
    するのに要するバックアップ時間を計時する計時手段を
    備え、該計時手段にてバックアップ時間が計時される
    と、前記車載コンピュータへの供給電圧を低下させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車載コンピュータの電
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記電源遮断検出手段は、前記車載電源
    から前記定電圧電源回路への入力電圧が予め設定された
    判定電圧以下になったときに、前記電源供給の遮断を検
    出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    車載コンピュータの電源装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧低下特性制御手段及び前記定電
    圧供給禁止手段は、前記供給電圧の電圧低下特性及び前
    記定電圧供給回路の動作停止時間が、夫々、PCMCI
    A規格準拠のPCカードの電源規格に適合するように構
    成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3いず
    れか記載の車載コンピュータの電源装置。
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