JP2009100007A - 多重ネットワークシステム及びデジタル情報転送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】システム設計時に対象とされていないメディア機器を増設した場合でも、帯域オーバーを生じさせることなく帯域の有効利用を図ることができ、システム構成の自由度の向上に寄与することができる「多重ネットワークシステム及びデジタル情報転送方法」を提供すること。
【解決手段】各メディア機器がデジタル伝送路を介して接続された多重ネットワークシステムにおいて、マスタ機器11として用いる機器が、システム起動時にデジタル伝送路に接続される各メディア機器12,15,16,23,24,25間で使用される帯域を把握するための管理情報と、当該各メディア機器間でどのようなデータが出力/受信されているかを把握するための管理情報とを保有する。システム起動時にこれら管理情報を参照して各メディア機器間で転送されるデータストリームの圧縮率を可変に設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネットワークに接続された複数のメディア機器の間で映像や音声等の複数のデジタル情報を多重化して送受信する技術に関し、特に、リアルタイムで同期転送が可能な特定のバス、例えば、IEEE1394に基づいた多重化バス(以下、単に「1394バス」ともいう。)を使用した多重ネットワークシステム及びデジタル情報転送方法に関する。
多重ネットワークシステムでは、その仕様(帯域)により多重転送されるストリームの数やそのデータサイズに制約が出てくるため、設計時に考慮されているメディア機器の接続台数を超える新たな機器の増設(システムの拡張)は行えないのが一般的である。つまり、システムを設計する段階で現に接続するメディア機器も含めて将来的に追加されるであろうメディア機器をあらかじめ想定し、その追加分に見合った余裕をもたせて各メディア機器に対応するストリームの圧縮率を固定的に設定しネットワーク上の帯域割り当てを行っているため、設計時に対象とされていないメディア機器を追加しようとしても簡単には実施できない(実質的には不可能である)からである。
設計時に対象とされているメディア機器の追加を実施するためには、ネットワークに接続されているマスター機器からの指示に基づき、当該メディア機器について設計時に設定した圧縮率で帯域割り当てを行い、実際に当該機器が接続されたときに、事前に設計上割り当てられた帯域にて映像/音声データを送信する。一方、ネットワークに接続されているディスプレイ等のシンク機器においては、マスター機器からの指示に基づき、ネットワーク上の該当帯域の映像/音声データを受信し再生する(画面表示、音声出力等)。
かかる多重ネットワークシステムは車両にも搭載されており、例えば、車載インフォテーメントシステムとして実現されている。インフォテーメントとは、車両にとって必要な情報(例えば、ナビゲーション情報)である「インフォメーション」と、乗員(特に、リア席のユーザ)に提供される娯楽的な情報(例えば、各種ソースの映像/音声情報)である「エンターテーメント」とを組み合わせたものをいう。現在、OEM(相手先ブランド製造)各社より、次世代の車載インフォテーメントシステムにおいてマルチHMIの強い要求が出てきており、1394バス等の多重化バスのニーズが高まってきている。
また、最近の動向として、映像データ(情報量)の拡大やシステム全体のデジタル化などが進展しており、かかる状況から、より自由度をもたせた多重ネットワークシステムが求められている。
上記の従来技術に関連する技術としては、例えば、特許文献1に記載されるように、映像、音声などの種類毎に重要度を決めたり、映像、音声などの中に表われるオブジェクトに対して重要度を決め、重要度の高いものに対しては比較的多くの情報量を割り当てて多重化するようにしたものがある。また、特許文献2に記載されるように、車両に形成された複数のネットワーク同士をメディア変換装置で接続した車載ネットワークシステムにおいて、このメディア変換装置により、送出先のネットワークの空き帯域幅を随時検知し、検知した空き帯域幅で送出できる圧縮フォーマットに画像データを圧縮変換し、圧縮変換したデータを当該ネットワークへ送出するようにしたものがある。さらに、特許文献3に記載されるように、ネットワークに接続された複数の処理装置の間で互いに複数のデジタル情報を多重化して同期転送を行う情報転送システムにおいて、同期転送に必要とする帯域幅がネットワークに確保できない場合に、現在使用可能な帯域幅の範囲内で帯域幅を割り当てて同期転送を開始できるようにしたものもある。
特開2002−57638号公報 特開2004−104529号公報 特開2004−241885号公報
上述したように従来の技術では、多重ネットワークシステムを構築する場合、その帯域の使用上の制約から、システム設計時に対象とされていないメディア機器については後の段階で増設することはできなかった。このため、その対象とされていないメディア機器を仮に増設した場合、当該システムの仕様で定められた帯域をオーバーしてしまい、その増設機器の映像/音声データのみならず既存のメディア機器の映像/音声データについても当該帯域内での転送が不可能となってしまう。
つまり、既存の多重ネットワークシステムに対し、システム設計の段階で設定した数を超える新たなメディア機器を追加してシステムの拡張を行うことができないという課題があった。また、帯域オーバーにより当該帯域内での転送が不可能になることは、帯域の有効利用という点から好ましくなく、システム構成の自由度を損なうことにもなる。
かかる従来技術の問題点について図6を参照しながら説明する。
図6は、1394バス上の帯域(アイソクロナス領域)の使用例をイメージ的に示したものである。1394バスでは、図示のように転送の1サイクル(125μs)のうち、最大100μs(アイソクロナス領域)を使用してストリームの転送を行っている。図示の例では、4個のソースA,B,C,Dに対応する4本のストリームで100μsをフルに使用している。このように各メディア機器(ソースA,B,C,D)に対応してそれぞれ帯域割り当てが行われている多重ネットワークシステムに対し、ストリーム数を追加する(つまり、新たにメディア機器を増設する)には、現在転送されているストリームサイズを小さくし、新たなストリームのために帯域を確保する必要がある。
ストリームサイズを小さくするには圧縮技術を用いる必要があるが、従来の技術では、上述したようにシステム設計時に対象とされている各メディア機器に対応するストリームの圧縮率を固定的に設定していた。そのため、設計時に対象とされていなかったメディア機器を後で追加しようとしても、その追加分に見合った帯域幅が確保できないため、帯域オーバーが生じることになる。その結果、帯域の有効利用を図ることができず、システム構成の自由度が損なわれ、システムの拡張が不可となるといった課題があった。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、システム設計時に対象とされていないメディア機器を増設した場合でも、帯域オーバーを生じさせることなく帯域の有効利用を図ることができ、システム構成の自由度の向上に寄与することができる多重ネットワークシステム及びデジタル情報転送方法を提供することを目的とする。
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の基本形態によれば、複数のメディア機器が特定のデジタル伝送路を介して相互に接続され、各機器間でデジタル情報を多重化して同期転送を行う多重ネットワークシステムであって、前記複数のメディア機器のうちいずれか1台の機器がマスタ機器として用いられ、該マスタ機器が、システム起動時に前記デジタル伝送路に接続される各メディア機器間で使用される帯域を把握するための第1の管理情報と、各メディア機器間でどのようなデータが出力もしくは受信されているかを把握するための第2の管理情報とを保有し、前記第1及び第2の管理情報を参照して各メディア機器間で転送されるデータストリームの圧縮率を可変に設定することを特徴とする多重ネットワークシステムが提供される。
本発明に係る多重ネットワークシステムによれば、マスタ機器として用いられるメディア機器において、システム起動時に現状のシステムに繋がっている各メディア機器間(デジタル伝送路上)で使用される帯域を第1の管理情報から把握し、さらに各メディア機器間でどのようなデータが出力/受信されているかを第2の管理情報から把握しており、これら管理情報を参照して、各メディア機器間で転送されるデータストリームの圧縮率を可変に設定することで各ストリームのサイズを変更するようにしている。つまり、現状のシステムにおいて同時に転送される各データストリーム毎にそれぞれ当該圧縮率に応じた帯域割り当てを行っている。
これにより、システム設計時に対象とされていないメディア機器を増設した場合でも、その増設分(ストリーム)に見合った帯域幅を確保することができるので、帯域オーバーを生じさせることなく、帯域の有効利用を図ることができる。また、メディア機器の追加の有無にかかわらず帯域オーバー(の発生)を防ぐことができるので、システム構成の自由度(ストリーム数が可変)の向上に寄与することができる。
また、本発明の他の形態によれば、複数のメディア機器が特定のデジタル伝送路を介して相互に接続されたネットワークシステムにおいて各機器間でデジタル情報を多重化して同期転送を行うデジタル情報転送方法であって、前記複数のメディア機器のうちマスタ機器として用いるいずれかのメディア機器に、システム起動時に前記デジタル伝送路に接続される各メディア機器間で使用される帯域を把握するための第1の管理情報と、各メディア機器間でどのようなデータが出力もしくは受信されているかを把握するための第2の管理情報とを保有させておき、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照して各メディア機器間で転送されるデータストリームの圧縮率を可変に設定し、該設定した圧縮率に従って変換されたデジタル情報を前記デジタル伝送路に送出することを特徴とするデジタル情報転送方法が提供される。
本発明に係る多重ネットワークシステム及びデジタル情報転送方法の他の構成上の特徴及びそれに基づく具体的な動作、有利な利点等については、以下に記述する発明の実施の形態を参照しながら説明する。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る多重ネットワークシステムの全体構成を概略的に示したものである。本実施形態では、車載用オーディオ/ビデオ(A/V)・ナビゲーションシステムとして構築した場合を示している。
デジタル情報をネットワークを介して転送する場合、映像(特に動画像)や音声等の情報は、コンピュータシステムにおいて一般に取り扱われているデータとは異なり、リアルタイムに一定の周期で転送する必要がある。このようなリアルタイム転送が可能な方式として、IEEEにおいて規格化されたIEEE1394のアイソクロナス(同期)転送がある。本実施形態では、このIEEE1394に基づいた多重化バス(1394バス)を使用してネットワークシステムを構築している。
本実施形態に係る多重ネットワークシステム10は、図1に示すように複数のデジタルメディア機器(フロント席用の操作手段として用いられるヘッドユニット11、DVDプレーヤ12、MP3プレーヤ13、マルチメディアチエンジャ(MMC)14、ナビゲーションユニット15、地上波デジタルビデオ放送(DVB−T)ユニット16、地上波デジタルオーディオ放送(DAB−T)ユニット17、MDチエンジャ18、車両の前方、後方、左方及び右方のそれぞれ所定の箇所に設置された車両周囲監視用のデジタルカメラ19,20,21及び22、フロント席用のモニタ(表示ユニット23)、各リア席用のモニタ(表示ユニット24,25)、アンプユニット26)を備えており、各機器11〜26は、デジタル伝送路として供されるIEEE1394ケーブル(1394バス)BSを介してシリアル状もしくはツリー状に接続されている。このため、各メディア機器11〜26は、1394バスBSに接続可能な専用のコネクタをそれぞれ有している。
本実施形態では、これらメディア機器11〜26のうち、ヘッドユニット11はマスタ機器として用いられ、他の機器12〜26はすべて、マスタ機器(ヘッドユニット11)からの制御に基づいて各々の機能を実行するスレーブ機器として用いられる。また、各スレーブ機器12〜26のうち、12〜22の各機器は、それぞれ映像/音声情報を外部に供給(出力)する点で「ソース機器」として機能し、23〜26の各機器は、それぞれ映像/音声情報を外部から受信して所定の処理(画面表示、音声出力等)を行う点で「シンク機器」として機能する。
マスタ機器として用いるヘッドユニット11は、運転者と助手席の搭乗者が共用できるようにセンターコンソールのほぼ中間位置に操作パネルの形態で設置されており、このヘッドユニット11の上方にフロント席用表示ユニット23が配置されている。また、リア席用表示ユニット24,25は、それぞれ前の座席のヘッドレストの後部に設置されており、それぞれユーザインタフェース(例えば、各モニタ24,25のフロントパネルに設けられた操作ボタン、モニタ画面に映し出される操作画面、各モニタ24,25と赤外線通信により接続されたリモコンなど)を備えている。
さらにアンプユニット26には、車室内の所定の箇所に所要個数(n個)設置されたスピーカ27が接続されており、リア席用の各表示ユニット24,25には、それぞれ当該ユニットに表示される映像情報に対応した音声を受聴するためのヘッドホン28,29が接続されている。ヘッドホン28,29は各リア席の近傍に用意され、当該表示ユニットのフロントパネルに設けられたコネクタ端子に接続されて使用される。あるいは、ユーザの利便性を考慮して「ワイヤレス」タイプのヘッドホンを用いてもよく、この場合は、当該表示ユニットと赤外線通信及びRF通信により接続される。
このように構成されたシステム10において、各リア席のユーザインタフェース(操作ボタン、操作画面、リモコンなど)を介して、どのソース機器のオーディオ/ビデオ情報を出力させるかを選択指示し、また、当該ソース機器に対して操作指示を与えることにより、1394バスBS及びヘッドユニット11を介して、その指示に基づき選択もしくは変更された当該ソース機器の動作状態がモニタ24,25の画面を通して表示され、またヘッドホン28,29を通して受聴される。この場合、リア席側から選択/操作指示を行えるソース機器には、ナビゲーションユニット15と車両周囲監視用のカメラ19〜22は含まれない。フロント席側についてもリア席側と同様に、ユーザインタフェース(ヘッドユニット11)とモニタ23を使用してビデオ情報を享受することができるが、ヘッドホンの代わりにスピーカ27を介してオーディオ情報を出力させる点で相違する。
また、いかなる転送方式であっても、ネットワークを介してデータ転送を行う際に必要とする帯域幅には物理的な制約があり、その帯域幅の管理を行わなければならない。IEEE1394においては、転送動作の開始に先立って同期転送を行うための情報に必要とする使用帯域幅を取得することで、その帯域幅の管理を行うようにしている。そして、かかる機能を実現するために、IEEE1394インタフェース部にはIEEE1394の同期転送を行うために必要とする各種の制御情報を格納した複数のレジスタが設けられており、その一つとして、同期転送用として現在利用することが可能な帯域幅(情報量)を示す許容帯域幅を登録するための特定のレジスタが設けられている。つまり、同期転送を指示もしくは実施する装置においては、同期転送動作の開始に先立ってその特定のレジスタに登録されている許容帯域幅を読み取ることで、今から実行しようとする同期転送に必要とする使用帯域幅が確保されているかどうかを判断することができる。
このため、本実施形態の多重ネットワークシステム10においてもこのような「帯域幅を管理する機能」を搭載している。本実施形態では、本システム10を構成する各メディア機器11〜26のうち、マスタ機器としてのヘッドユニット11にこの「帯域幅を管理する機能」を持たせている。つまり、ヘッドユニット11は、IEEE1394に基づくIRM(アイソクロナス・リソース・マネージャ)として機能し、本システム10におけるリソース(資源)を随時管理する。具体的には、システム起動直後にシステムに繋がっている各メディア機器間(1394バスBS上)で実際にどれくらいの帯域(ストリームの数及びそのサイズ)が使用されているか、言い換えると、同期転送用として現在利用することが可能な帯域幅(許容帯域幅)がどれくらい残されているかを把握している。
さらに、マスタ機器(ヘッドユニット11)においては、後述するようにユーザ指示に基づいてどのソース機器がどのシンク機器にどのようなデータを流しているのかを管理している。例えば、図5に示すデジタル情報転送処理の例では、マスタ機器であるヘッドユニット11において、ソース機器の一つであるDVDプレーヤ12の出力データはシンク機器の一つであるWVGAモニタ(リア席用表示ユニット24)に転送され、ソース機器の一つであるナビゲーションユニット15の出力データはシンク機器の一つであるSVGAモニタ(フロント席用表示ユニット23)に転送され、ソース機器の一つであるDVB−Tユニット16の出力データはシンク機器の一つであるQVGAモニタ(リア席用表示ユニット25)に転送されることを把握している。
図1のシステム構成に対し、さらにディスプレイ等のシンク機器を追加する場合、1394バスBS上に転送されるストリーム数が増えることになる。この場合、図6に関連して説明したように各々のソース機器から転送されるストリームが一定のサイズでは、帯域オーバーの可能性があり、システムの拡張には制限が伴う。
そこで、本実施形態では、マスタ機器であるヘッドユニット11において、現状のシステム(図1に示すシステム10、あるいはこのシステム10にメディア機器を追加した後のシステム)に繋がっている各メディア機器間(1394バスBS上)で使用される帯域を把握し、後述するように各ソース/シンク機器間で転送されるデータ(ストリーム)の圧縮率を可変に設定して各々のストリームのサイズを変更するようにしている。つまり、ヘッドユニット11において、現状のシステムに流れている各ストリーム毎にそれぞれ可変設定された圧縮率に応じた帯域割り当てを行うことで、システム設計時に対象とされていないメディア機器を追加した場合でもその追加分に見合った帯域幅を確保し、帯域オーバーを生じさせないようにしている。これにより、帯域の有効利用を図ることができ、システム構成に自由度を与えると共に、システムの拡張が可能となる。
次に、本システム10においてIEEE1394に基づくIRM(アイソクロナス・リソース・マネージャ)として機能するヘッドユニット11の内部構成について、図2を参照しながら説明する。
図示のようにヘッドユニット11は、中央処理演算ユニット(CPU)31と、通信手段として機能するIEEE1394インタフェース部(以下、単に「インタフェース部」ともいう。)32と、このインタフェース部32を1394バスBS(図1)にそれぞれ接続するための専用のコネクタ33a,33bと、メモリ34と、ユーザインタフェースとして用いられる操作部35と、表示部36と、電源供給部37とを備えている。
IEEE1394インタフェース部32はLSIチップの形態を有し、同期転送動作が可能なIEEE1394規格に準拠した信号を送受信するためのブロックである。このインタフェース部32では、CPU31を介して供給される制御信号やデータを所定の通信フォーマットに変換し、コネクタ33a,33bを介して1394バスBS(図1)に送出したり、他のメディア機器から1394バスBSを介して転送されてくる各種データ、信号等を受信し、これらのデータ等に対して所定の復調処理を行った後、CPU31に送出する。
さらにインタフェース部32には、上述した「帯域幅を管理する機能」が内蔵されており、そのための特定のレジスタ(図示せず)が設けられている。このレジスタには、現状のシステムに繋がっている各機器間(1394バスBS上)で実際にどれくらいの帯域が使用されているかを指示する情報、言い換えると、同期転送用として現在利用することが可能な帯域幅(情報量)を示す許容帯域幅の情報が格納されている。この情報を、以下の記述では便宜上、「帯域幅管理情報」という。この「帯域幅管理情報」は、現状のシステムに繋がっている各メディア機器の動作状況等に応じてリアルタイムで更新される。
メモリ34はフラッシュメモリ等からなり、CPU31において処理されたデータや情報等を格納しておくためのものである。本発明に関連する情報としては、ユーザ指示に基づいてどのソース機器がどのシンク機器にどのようなデータを流しているのかを指示する情報が格納される。具体的には、本システム10が停止された時(電源「オフ」時)に各ソース/シンク機器においてどのようなデータを出力/受信していたかを示す動作状態を指示する情報(以下、便宜上、「機器別動作状態管理情報」という。)を格納しており、この情報は次のシステム起動時に必要に応じて参照される。この「機器別動作状態管理情報」としては、例えば、各機器のちいずれの機器を使用していたかを指示する「ユニット種別」、例えばオーディオユニットであればその音声を聴取していた際の音量や音質の調整値を指示する「音量・音質」、各機器別の詳細な動作状態を指示する「ユニット別詳細情報」などが考慮される。
すなわち、各ソース/シンク機器においては、各ユーザインタフェースから1394バスBSを介して与えられる選択/操作指示に係るデータを受信し、そのデータに基づいて自己の動作状態を設定/変更し、その設定/変更した結果(現在の動作状態)を指示する情報を1394バスBS上に送出している。ヘッドユニット11(CPU31)においては、この送出されている情報から、どのソース機器がどのシンク機器にどのようなデータを流しているのかを管理しており、その管理している内容を「機器別動作状態管理情報」としてメモリ34に格納している。
操作部35は、フロント席のユーザが各ソース/シンク機器に対し各種の選択/操作指示を入力するためのものであり、各種の操作キー、ボタン等を備えている。また、表示部36は、CPU31を介して供給されるデータに基づいて、選択/操作状況等を指示する情報(例えば、DAB−Tユニット17の場合、地上波デジタルオーディオ放送受信時の受信周波数など)を表示する。また、電源供給部37は、特に図示はしないが車載バッテリから電源供給を受け、本システム10の起動時にヘッドユニット11内の各機能ブロックへそれぞれ所要の電源電圧を供給する。
CPU31は、ヘッドユニット11全体の制御を行うものであり、基本的には、操作部35を介して与えられた選択/操作指示、もしくは各リア席用のモニタ24,25に付属しているユーザインタフェース(操作ボタン、操作画面、リモコンなど)から1394バスBS、コネクタ33a,33b及びインタフェース部32を介して与えられた選択/操作指示に応答して、その対象とされたソース機器から出力される映像/音声情報をその対象とされたシンク機器に転送させるための制御を行う。また、選択/操作状況等を指示する情報を表示部36に表示させるための制御も行う。
さらにCPU31は、本発明に関連する処理として、インタフェース部32に格納されている「帯域幅管理情報」とメモリ34に格納されている「機器別動作状態管理情報」を参照して、後述するように各メディア機器(ソース機器とシンク機器)間で行うデジタル情報転送動作を制御する。
次に、本システム10に増設するソース機器の一例としてのDVDプレーヤの内部構成について、図3を参照しながら説明する。新たに増設するDVDプレーヤは、既存のDVDプレーヤ12(図1)と比べて若干の機能アップが施されている点を除けば、基本的には既存のものと実質的に同じ構成を有している。従って、図3に例示する構成は、既存のDVDプレーヤ12の構成として説明する。
図示のようにDVDプレーヤ12は、CPU41と、通信手段として機能するIEEE1394インタフェース部(単に「インタフェース部」ともいう。)42と、このインタフェース部42を1394バスBS(図1)にそれぞれ接続するための専用のコネクタ43a,43bと、DVD制御/駆動機構部(フロントエンドを含む)44と、復号化等処理部(バックエンド)45と、電源供給部46とを備えている。
IEEE1394インタフェース部42は、ヘッドユニット11におけるインタフェース部32と同様に、同期転送動作が可能なIEEE1394規格に準拠した信号を送受信するためのブロック(LSIチップ)である。このインタフェース部42ではMPEGエンコーダ機能を備えており、バックエンド45から供給されるBT.656映像信号VS及びリニアPCM音声信号ASをMPEG2ストリームに圧縮変換し、その圧縮変換後のデータ(ストリーム)をコネクタ43a,43bを介して1394バスBS(図1)上に送出している。1394バスBS上には、後述するようにヘッドユニット11において可変設定された圧縮率を指示するコマンドが転送されており、インタフェース部42では、このコマンドをコネクタ43a,43bを介して取り込み、CPU41に送出する。
CPU41は、DVDプレーヤ12全体の制御を行うものであり、基本的には、マスタ機器(ヘッドユニット11)及びインタフェース部42と協働して、各ユーザインタフェースから1394バスBSを介して与えられる選択/操作指示に係るデータを受信し、そのデータに基づいて自己の動作状態を設定/変更し、その設定/変更した結果(現在の動作状態)を指示する情報を1394バスBS上に送出するための制御を行う。
さらにCPU41は、本発明に関連する処理として、ヘッドユニット11及びインタフェース部42と協働して、後述するようにシンク機器との間で行うデジタル情報転送動作を制御する。具体的には、インタフェース部42から転送されたコマンドの内容(ヘッドユニット11から指示された圧縮率)を解読し、その結果をインタフェース部42に通知する。これを受けてインタフェース部42では、BT.656映像信号VS及びリニアPCM音声信号ASをMPEG2ストリームに圧縮変換する際に、その通知された圧縮率に従ってデータ変換を行い、1394バスBS上に送出する。
また、DVD制御/駆動機構部44及びバックエンド45には、一般的なDVDプレーヤに備えられている構成部材がそれぞれ設けられている。例えば、DVD制御/駆動機構部44には、ディスク(DVD)を回転駆動するスピンドルモータ、ディスクに記録されているデータを読み出す光ピックアップ、光ピックアップ12が取り付けられたスレッドをディスクの半径方向に移動させる送りモータ、光ピックアップから出力されたRF信号を可変増幅してフォーカスサーチ及びトラッキング等の制御信号を分離して出力するRFアンプ、光ピックアップのフォーカス制御及びトラッキング制御、送りモータの駆動制御及びスピンドルモータの回転制御を行うサーボ制御部等が含まれている。
一方、バックエンド45には、RFアンプから供給される再生RF信号をデジタル信号処理するDSP、このDSPから出力されるデータ信号をオーディオビットストリーム、メインピクチャ(映像情報)ビットストリーム及びサブピクチャ(文字情報)ビットストリームに分離するストリーム分離部、分離された各々のビットストリームをそれぞれ復号化処理する各デコーダ(オーディオデコーダの出力:リニアPCM音声信号AS)、メインピクチャとサブピクチャをデジタル合成するビデオプロセッサ(出力:映像信号VS)等が含まれている。
なお、電源供給部46は、ヘッドユニット11の場合と同様に、車載バッテリから電源供給を受け、本システム10の起動時にDVDプレーヤ12内の各機能ブロックへそれぞれ所要の電源電圧を供給する。
次に、本システム10に増設するシンク機器の一例としての表示ユニットの内部構成について、図4を参照しながら説明する。新たに増設する表示ユニットは、既存のリア席用表示ユニット24(25)と比べて若干の機能アップが施されている点を除けば、基本的には既存のものと実質的に同じ構成を有している。従って、図4に例示する構成は、既存のリア席用表示ユニット24(25)の構成として説明する。
図示のように表示ユニット24(25)は、CPU51と、通信手段として機能するIEEE1394インタフェース部(単に「インタフェース部」ともいう。)52と、このインタフェース部52を1394バスBS(図1)にそれぞれ接続するための専用のコネクタ53a,53bと、映像を表示するモニタ画面としてのLCDパネル54と、その映像表示を制御するLCDコントローラ55と、インタフェース部52から供給される2種類の映像信号(BT.656映像信号又はRGB映像信号)をCPU51からの制御に基づき選択出力するビデオ選択部56と、インタフェース部52から供給されるリニアPCM音声信号AS(デジタル)をアナログ信号に変換するD/A変換部57と、このアナログ変換された音声信号を受聴するためのヘッドホン28(29)を接続するためのコネクタ58と、電源供給部59とを備えている。
LCDコントローラ55は、CPU51からの制御に基づき、モニタ画面(LCDパネル54)に対して所要の表示制御、例えば、スケーリング、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)、インターレース方式又はプログレッシブ方式のいずれかの画面走査方式とするI/P制御、タイミング制御などを行う。さらにLCDコントローラ55は、ビデオ選択部56から出力された映像信号(BT.656映像信号VS、RGB映像信号VS1)をアナログ信号に変換してLCDパネル54に供給する。また、電源供給部59は、ヘッドユニット11の場合と同様に、車載バッテリから電源供給を受け、本システム10の起動時に表示ユニット24(25)内の各機能ブロックへそれぞれ所要の電源電圧を供給する。
IEEE1394インタフェース部52は、ヘッドユニット11におけるインタフェース部32と同様に、同期転送動作が可能なIEEE1394規格に準拠した信号を送受信するためのブロック(LSIチップ)である。このインタフェース部52ではMPEG2デコーダ機能を備えており、ソース機器から1394バスBS(図1)を介して転送されてくるデータ(MPEG2ストリーム)をコネクタ53a,53bを介して受信し、その受信したデータの解凍を行っている。つまり、MPEG2ストリームを映像信号(BT.656映像信号又はRGB映像信号)及びリニアPCM音声信号ASに伸長している。このようにして解凍(伸長)された映像信号及びリニアPCM音声信号ASは、それぞれビデオ選択部56及びD/A変換部57に供給される。なお、ソース機器から1394バスBSを介して転送されてくるMPEG2ストリームは、当該ソース機器においてヘッドユニット11から指示された圧縮率に従って圧縮変換されたデータである。
CPU51は、表示ユニット24(25)全体の制御を行うものであり、基本的には、マスタ機器(ヘッドユニット11)及びインタフェース部52と協働して、各ユーザインタフェースから1394バスBSを介して与えられる選択/操作指示に係るデータを受信し、そのデータに基づいて自己の動作状態を設定/変更し、その設定/変更した結果(現在の動作状態)を指示する情報を1394バスBS上に送出するための制御を行う。
さらにCPU51は、本発明に関連する処理として、ヘッドユニット11及びインタフェース部52と協働して、後述するようにソース機器との間で行うデジタル情報転送動作を制御する。具体的には、1394バスBS上からインタフェース部52を介して取り込んだ情報(ヘッドユニット11から指示された圧縮率に従って圧縮変換された映像/音声データ)を、LCDコントローラ55を介してモニタ画面(LCDパネル54)に映像表示させると共に、D/A変換部57及びコネクタ58を介してヘッドホン28(29)に音声出力させる。
以上のように構成された本実施形態の多重ネットワークシステム10において、マスタ機器(ヘッドユニット11)におけるCPU31は「制御手段」に、IEEE1394インタフェース部32及びメモリ34は「記憶手段」に、帯域幅管理情報は「第1の管理情報」に、機器別動作状態管理情報は「第2の管理情報」に、それぞれ対応している。
本実施形態に係る多重ネットワークシステム10によれば、上述したようにマスタ機器であるヘッドユニット11において、システム起動時に現状のシステムに繋がっている各機器間(1394バスBS上)で使用される帯域を「帯域幅管理情報」から把握し、さらに、ユーザ指示に基づいてどのソース機器がどのシンク機器にどのようなデータを流しているのかを「機器別動作状態管理情報」から把握しており、これら管理情報を参照して、各メディア機器間で転送されるデータ(ストリーム)の圧縮率を可変に設定することで各ストリームサイズを変更するようにしている。つまり、現状のシステムに同時に流す各ストリーム毎にそれぞれ当該圧縮率に応じた帯域割り当てを行っている。
かかる機能により、システム設計時に対象とされていないメディア機器を後で追加した場合でも、その追加した分(ストリーム)に見合った帯域幅を確保することができ、帯域オーバーを生じさせることなく、帯域の有効利用を図ることができる。また、メディア機器の追加の有無にかかわらず帯域オーバー(の発生)を防ぐことができるので、システム構成に自由度を与えることができる。
以下、上記の管理情報を参照してストリームの圧縮率を可変させる場合の幾つかの応用例について説明する。
(第1の応用例)
現状のシステム(図1に示すシステム10、あるいはこのシステム10にメディア機器を追加した後のシステム)に繋がっている各メディア機器間(1394バスBS上)で行う多重化転送の規模(ストリーム数)に応じて、ストリームの圧縮率を可変に設定し、許容帯域幅に収まるようにする。
具体的には、ヘッドユニット11においてCPU31が、システム起動時に上記の管理情報を参照して、現状のシステムに同時に流すストリーム数を検知し、許容帯域幅をそのストリーム数で分割した個々の帯域幅に収まるように各々のストリームの圧縮率を変更設定する。これにより、本システム10に新たにメディア機器を増設した場合でも、システム起動時にはその増設機器のストリームに見合った帯域幅も確保されるので、既存のメディア機器のストリームと併せて当該帯域内での転送が可能となり(帯域オーバーの発生防止)、帯域の有効利用を図ることができる。
(第2の応用例)
現状のシステムに繋がっているモニタ(図1の例では表示ユニット23,24,25)の画面表示サイズに応じて、ストリームの圧縮率を可変に設定し、許容帯域幅に収まるようにする。
具体的には、後述するようにヘッドユニット11においてCPU31が、システム起動時に上記の管理情報を参照し、さらにスペック情報(解像度、画面表示サイズなど)に基づいて、現状のシステムに繋がっている各モニタの画面表示サイズを検知し、その検知した各々のモニタサイズに応じてそれぞれ対応するソース機器に対し各々のストリームの圧縮率を変更設定する。
例えば、画面サイズの大きなモニタと小さなモニタが混在している各々のモニタに対して同時にストリーム転送を行う場合、画面サイズの大きなモニタに対しては、一定以上の高画質化を実現するために相対的に大きな帯域幅を割り当てるのが一般的である。一方、画面サイズの小さなモニタ(3インチモニタ等)に対しては、オーバースペックな高精細の信号はそれほど必要とせず、相対的に少ない情報量(小さな帯域幅)を割り当てても十分である。つまり、小型画面サイズのモニタについて不要とした分の情報量(帯域幅)を大型画面サイズのモニタに振り分けることができる。
そこで、この第2の応用例では、ヘッドユニット11において、上記の管理情報及びスペック情報から、各モニタにそれぞれ対応する各ソース機器が出力する各々の映像情報ストリームのデータサイズの比を求め、その比率に応じて各ストリームのビットレートを変更設定する。例えば、1台のVGAモニタと2台のQVGAモニタがシステムに繋がっている場合、VGAモニタと各QVGAモニタとの画面表示サイズの比率は4:1:1であるので、その比率に応じて許容帯域幅をそれぞれ4/6、1/6、1/6に分割して各ストリーム(圧縮率)を割り当てる。
なお、このように3台のモニタが繋がっていても1394バスBS上では必ずしも3種類のストリームが流れているとは限らない場合がある。例えば、1台のソース機器からストリームXが大型画面サイズのモニタA(VGAモニタとする)に転送され、別の1台のソース機器からストリームYが2台の小型画面サイズのモニタB及びC(それぞれQVGAモニタとする)に転送される場合も考えられる。このように3台のモニタA,B,Cに対して2種類のストリームX,Yが転送される場合には、要求スペックの大きい方の帯域幅(この場合、モニタAのストリームX)を基準にして、圧縮率を設定する。この場合、モニタAとモニタB(C)との画面表示サイズの比率は4:1であるので、その比率に応じて許容帯域幅をそれぞれ4/5、1/5に分割して各ストリームX,Yの圧縮率を設定する。
このように第2の応用例によれば、高精細な信号を必要としない小型画面サイズのモニタに対しては相対的に少ない情報量(小さな帯域幅)を割り当てても十分である一方、その少なくした分の情報量(帯域幅)を大型画面サイズのモニタに振り分ける(つまり、相対的に多い情報量(大きな帯域幅)を割り当てる)ように各ストリームの圧縮率を可変設定しているので、帯域の有効利用を図ると共に、その大型画面サイズのモニタの表示品質の向上を図ることができる。
以下、この第2の応用例の具体例について図5を参照しながら説明する。
図5は本システム10において各メディア機器間で行うデジタル情報転送に係る処理の一例を示しており、図示の例では、マスタ機器(ヘッドユニット11)と3台のソース機器(DVDプレーヤ12、ナビゲーションユニット15、DVB−Tユニット16)及び3台のシンク機器(フロント席用のモニタ23、各リア席用のモニタ24,25)との間でデジタル情報転送を行う場合の動作シーケンスを示している。各ユニット間は、図1に示すように1394バスBSを介して相互に接続されている。また、図5に示す例では、フロント席用のモニタ23がSVGAモニタ、各リア席用のモニタ24,25がそれぞれWVGAモニタ、QVGAモニタの場合を示している。ちなみに、SVGAモニタは1280×1024画素の解像度(表示能力)、WVGAモニタは800×480画素の解像度(表示能力)、QVGAモニタは320×240画素の解像度(表示能力)をそれぞれ有している。
先ず、システムの起動時(イグニションキーの操作(ACC「オン」)により車載バッテリから電源供給を受けた時)に、図5には特に示していないが、マスタ機器(ヘッドユニット11)から1394バスBS上に、各ユニット(ソース機器12,15,16と、シンク機器23,24,25)に対し各々の電源状態を確認するための電源「オン」ステータス要求信号を送出する。これに応答して各ユニット12,15,16,23,24,25から、それぞれ電源「オン」の状態にあれば、電源「オン」ステータス信号が1394バスBS上に送出される。
このとき、いずれかのユニットから電源「オン」ステータス信号がバスBS上に送出されなかった場合には、ヘッドユニット11において、当該ユニットは電源「オフ」の状態にあるものと判断することができる。
次に図示のように、マスタ機器(ヘッドユニット11)から1394バスBS上に、各ユニット12,15,16,23,24,25に対し各々のスペック情報(解像度、画面表示サイズなど)を要求する旨のリクエスト信号を送出する。これに応答して各ユニット12,15,16,23,24,25から、それぞれ自己のスペック情報が1394バスBS上に送出される。
図示の例では、DVDプレーヤ12からはインターレース走査方式(i)で720×480画素の解像度を有する映像情報を60fpsの伝送レートで出力する旨のスペック情報が、ナビゲーションユニット15からはプログレッシブ走査方式(p)で800×480画素の解像度を有する映像情報を60fpsの伝送レートで出力する旨のスペック情報が、DVB−Tユニット16からはプログレッシブ走査方式(p)で1920×1080画素の解像度を有する映像情報を60fpsの伝送レートで出力する旨のスペック情報がそれぞれ通知されている。また、SVGAモニタ23からは1280×1024画素の画面表示サイズを有する映像情報を受信可能である旨のスペック情報が、WVGAモニタ24からは800×480画素の画面表示サイズを有する映像情報を受信可能である旨のスペック情報が、QVGAモニタ25からは320×240画素の画面表示サイズを有する映像情報を受信可能である旨のスペック情報がそれぞれ通知されている。
このとき、マスタ機器(ヘッドユニット11)においては、上述したようにメモリ34に格納している機器別動作状態管理情報から、どのソース機器がどのシンク機器にどのようなデータを流しているのかを把握している。この場合、DVDプレーヤ12のビデオデータはWVGAモニタ24に転送され、ナビゲーションユニット15のビデオデータはSVGAモニタ23に転送され、DVB−Tユニット16のビデオデータはQVGAモニタ25に転送されることを把握している。
マスタ機器(ヘッドユニット11)では、この機器別動作状態管理情報と1394インタフェース部32に格納している帯域幅管理情報とを参照して、各ユニット12,15,16,23,24,25から取得したスペック情報に基づき、各ソース機器(DVDプレーヤ12、ナビゲーションユニット15、DVB−Tユニット16)に対し、それぞれ圧縮変換して出力すべきデータ(ストリーム)の圧縮率を設定し、その旨を指示する。図示の例では、DVDプレーヤ12に対しては圧縮率を1/5に設定する旨のコマンドが、ナビゲーションユニット15に対しては圧縮率を1/3に設定する旨のコマンドが、DVB−Tユニット16に対しては圧縮率を1/10に設定する旨のコマンドがそれぞれ送出されている。
これら各コマンドに応答して各ソース機器12,15,16においては、上述したように映像/音声信号をMPEG2ストリームに圧縮変換して出力する際に、ヘッドユニット11から指示された圧縮率(それぞれ1/5、1/3、1/10)に従ってデータ変換を行い、1394バスBS上に送出する。
各ソース機器12,15,16にそれぞれ対応する各シンク機器24,23,25においては、1394バスBSを介して転送されてきたビデオデータ(ヘッドユニット11から指示された圧縮率に従って圧縮変換されたデータ)を受信し、それぞれのモニタ画面に映像表示する。
(第3の応用例)
現状のシステムに繋がっているモニタ(図1の例では表示ユニット23,24,25)のうち電源「オフ」の状態にあるモニタがあった場合、当該モニタに対応するストリームは存在しないため、その不要となった分の情報量(帯域幅)を残りの動作状態にあるモニタに振り分けることができる。これにより、その帯域幅を振り分けられたモニタ(特に大型画面サイズのモニタ)では、本来割り当てられるべき帯域幅よりも大きな帯域幅が割り当てられるので、高画質化(表示品質の向上)を図ることができる。
具体的には、ヘッドユニット11においてCPU31が、システム起動時に上記の管理情報を参照し、さらに第2の応用例(図5の動作シーケンス)に関連して説明したように各ユニットに対し電源状態を確認するための「要求」を行い、いずれかのユニット(この場合、モニタ)から応答が無かった場合に、当該モニタは電源「オフ」の状態にあるものと判断することができる。この判断に基づき、残りの動作状態にあるモニタに対応するストリームのデータ圧縮を緩める(圧縮率を小さく変更設定する)ことで、当該モニタにおいてより高精細な映像を享受することが可能となる。
(第4の応用例)
上述した第2の応用例の変形例として、映像伝送レート(フレームレート)に応じてストリームの圧縮率を可変に設定し、許容帯域幅に収まるようにしてもよい。
具体的には、ヘッドユニット11においてCPU31が、システム起動時に上記の管理情報及びスペック情報を参照して、各モニタ(図1の例では表示ユニット23,24,25)にそれぞれ対応する各ソース機器が出力する各々の映像データのフレームレート(=ビットレート)の大きさの比を求め、その比率に応じて各ストリームの圧縮率を変更設定する。例えば、ハイビジョン映像(伝送レート:60fps)とアナログ映像(伝送レート:30fps)の各ストリームを転送する場合、ハイビジョン映像はアナログ映像の2倍のビットレートでデータ転送を行う必要があるため、各ビットレートの比率(2:1)に応じて許容帯域幅をそれぞれ2/3、1/3に分割して各ストリーム(圧縮率)を割り当てる。
これによって、第2の応用例の場合と同様に、帯域の有効利用を図る一方で、当該モニタ(この場合、ハイビジョン映像を映し出すモニタ)においてより高精細な映像を享受することができる。
上述した実施形態では、本発明に係る多重ネットワークシステムを車載用に適用した場合を例にとって説明したが、本発明の要旨(デジタル伝送路を介してネットワークシステムに繋がっている複数のメディア機器のうちいずれかの機器(マスタ機器)において、システム起動時に当該デジタル伝送路上で使用される帯域を把握し、さらに各メディア機器間でどのようなデータが出力/受信されているかを把握して、各機器間で転送されるデータ(ストリーム)の圧縮率を可変に設定することで各ストリームのサイズを変更し、当該圧縮率に応じた帯域割り当てを行うこと)からも明らかなように、本発明の適用範囲が必ずしも車載用に限定されないことはもちろんである。
要は、複数のメディア機器が特定のデジタル伝送路(1394バス等)を介して相互に接続され、各機器間でデジタル情報を多重化して同期転送を行う多重ネットワークシステムであって、そのうち1台の機器(マスタ機器)が、上述した帯域幅管理情報と機器別動作状態管理情報を保有し、これら管理情報を参照して各ストリームの圧縮率を可変設定する機能を備えたシステム構成であれば、本発明は同様に適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、各メディア機器11〜26を相互に接続するデジタル伝送路として1394バスBSを使用した場合を例にとって説明したが、本発明の要旨からも明らかなように、IEEE1394規格に準拠しない伝送ケーブルを使用して相互に接続した場合にも本発明は同様に適用することが可能である。ただし、この場合には、上述したIEEE1394インタフェース部と同等のインタフェース機能(映像データ、音声データ、同期信号を多重化して転送できる機能)を各メディア機器11〜26に持たせる必要がある。
また、上述した実施形態では、IEEE1394に基づくIRM機能をヘッドユニット11に持たせた場合を例にとって説明したが、本発明の要旨からも明らかなように、必ずしもヘッドユニット11に限定されるわけではなく、1394バスBSを介して接続される他のメディア機器12〜26のいずれにもIRM機能を持たせることが可能である。その場合には、IRM機能を持たせた当該メディア機器がマスタ機器として用いられる。
また、上述した実施形態では、多重ネットワークシステム10を構成するメディア機器として図1に示したようなソース機器12〜22及びシンク機器23〜26を含む場合を例にとって説明したが、ソース機器もしくはシンク機器の種類が図示の例に限定されないことはもちろんである。例えば、ソース機器として他にもTV受信機や次世代DVDプレーヤ、CDチェンジャ等を含むようにしてもよい。シンク機器についても同様に、上述した実施形態では各モニタをフロント席用(表示ユニット23)とリア席用(表示ユニット24,25)とに分けて接続構成したが、各モニタの設置台数や接続構成の形態が必ずしもこれに限定されないことはもちろんである。
本発明の一実施形態に係る多重ネットワークシステムの全体構成を概略的に示す図である。 図1のネットワークシステムにおけるヘッドユニット(マスタ機器)の内部構成を示すブロック図である。 図1のネットワークシステムに増設するソース機器の一例としてのDVDプレーヤの内部構成を示すブロック図である。 図1のネットワークシステムに増設するシンク機器の一例としての表示ユニットの内部構成を示すブロック図である。 図1のネットワークシステムにおいて各メディア機器間で行うデジタル情報転送に係る処理の一例(動作シーケンス)を示すフロー図である。 1394バス上の帯域(アイソクロナス領域)の使用例を示す図である。
符号の説明
10…多重ネットワークシステム、
11…ヘッドユニット(マスタ機器/メディア機器)、
12〜22…ソース機器(メディア機器)、
23〜26…シンク機器(メディア機器)、
31,41,51…CPU、
33a,33b,43a,43b,53a,53b…(1394バス用の)コネクタ、
32,42,52…IEEE1394インタフェース部、
34…メモリ、
35…操作部、
BS…1394バス(デジタル伝送路)。

Claims (19)

  1. 複数のメディア機器が特定のデジタル伝送路を介して相互に接続され、各機器間でデジタル情報を多重化して同期転送を行う多重ネットワークシステムであって、
    前記複数のメディア機器のうちいずれか1台の機器がマスタ機器として用いられ、
    該マスタ機器が、システム起動時に前記デジタル伝送路に接続される各メディア機器間で使用される帯域を把握するための第1の管理情報と、各メディア機器間でどのようなデータが出力もしくは受信されているかを把握するための第2の管理情報とを保有し、前記第1及び第2の管理情報を参照して各メディア機器間で転送されるデータストリームの圧縮率を可変に設定することを特徴とする多重ネットワークシステム。
  2. 前記マスタ機器は、前記第1の管理情報及び第2の管理情報をそれぞれ格納する記憶手段と、該記憶手段に格納されている各情報を参照して各メディア機器間で行うデータストリーム転送動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の多重ネットワークシステム。
  3. 前記複数のメディア機器は、映像情報を前記デジタル伝送路に出力するソース機器を含み、該ソース機器は、前記映像情報を出力する際に、前記マスタ機器において前記制御手段により設定された圧縮率に従って当該映像情報を圧縮変換し出力することを特徴とする請求項2に記載の多重ネットワークシステム。
  4. 前記複数のメディア機器は、映像情報を前記デジタル伝送路から受信して画面に表示するシンク機器を含み、該シンク機器は、前記ソース機器から前記デジタル伝送路を介して転送されてくる圧縮変換された映像ストリームの解凍を行って前記画面に表示することを特徴とする請求項3に記載の多重ネットワークシステム。
  5. 前記マスタ機器において前記制御手段は、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照して、現状のシステムに接続される各メディア機器間で同時に転送されるデータストリームの数を検知し、該検知したストリーム数で許容帯域幅を分割した個々の帯域幅に収まるように各々のデータストリームの圧縮率を変更設定することを特徴とする請求項2に記載の多重ネットワークシステム。
  6. 前記複数のメディア機器は、複数の前記ソース機器及び複数の前記シンク機器を含み、 前記マスタ機器において前記制御手段は、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、さらに現状のシステムに接続される各ソース機器及び各シンク機器から転送されてくる各々のスペック情報に基づいて、各シンク機器の画面表示サイズを検知し、該検知した各々の画面表示サイズに応じてそれぞれ対応するソース機器に対し各々のデータストリームの圧縮率を変更設定することを特徴とする請求項4に記載の多重ネットワークシステム。
  7. 画面表示サイズが相対的に大きい第1のシンク機器と画面表示サイズが相対的に小さい第2のシンク機器に対して同時にデータストリーム転送を行う場合に、前記マスタ機器において前記制御手段は、前記第1のシンク機器に対応するソース機器に対してはデータストリームの圧縮率を小さく変更設定して相対的に大きな帯域幅を割り当てるよう制御し、前記第2のシンク機器に対応するソース機器に対してはデータストリームの圧縮率を大きく変更設定して相対的に小さな帯域幅を割り当てるよう制御することを特徴とする請求項6に記載の多重ネットワークシステム。
  8. 前記マスタ機器において前記制御手段は、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、アクセスに対していずれかのシンク機器から応答が無かった場合に当該機器は電源オフの状態にあるものと判断し、他の動作状態にあるシンク機器に対応するソース機器に対しデータストリームの圧縮率を小さく変更設定して相対的に大きな帯域幅を割り当てるよう制御することを特徴とする請求項6に記載の多重ネットワークシステム。
  9. 前記マスタ機器において前記制御手段は、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、さらに前記スペック情報に基づいて、各シンク機器に対応する各ソース機器が出力する各々の映像データのフレームレートを検知し、該検知した各フレームレートの比率に応じて各々のデータストリームの圧縮率を変更設定することを特徴とする請求項6に記載の多重ネットワークシステム。
  10. 前記特定のデジタル伝送路は、IEEE1394規格に準拠した伝送ケーブルであることを特徴とする請求項1に記載の多重ネットワークシステム。
  11. 車載システムとして構築されていることを特徴とする請求項1に記載の多重ネットワークシステム。
  12. 複数のメディア機器が特定のデジタル伝送路を介して相互に接続されたネットワークシステムにおいて各機器間でデジタル情報を多重化して同期転送を行うデジタル情報転送方法であって、
    前記複数のメディア機器のうちマスタ機器として用いるいずれかのメディア機器に、システム起動時に前記デジタル伝送路に接続される各メディア機器間で使用される帯域を把握するための第1の管理情報と、各メディア機器間でどのようなデータが出力もしくは受信されているかを把握するための第2の管理情報とを保有させておき、
    システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照して各メディア機器間で転送されるデータストリームの圧縮率を可変に設定し、該設定した圧縮率に従って変換されたデジタル情報を前記デジタル伝送路に送出することを特徴とするデジタル情報転送方法。
  13. 前記複数のメディア機器に、映像情報を前記デジタル伝送路に出力するソース機器を含み、該ソース機器において、前記映像情報を出力する際に、前記マスタ機器において設定された圧縮率に従って当該映像情報を圧縮変換し出力することを特徴とする請求項12に記載のデジタル情報転送方法。
  14. 前記複数のメディア機器に、映像情報を前記デジタル伝送路から受信して画面に表示するシンク機器を含み、該シンク機器において、前記ソース機器から前記デジタル伝送路を介して転送されてくる圧縮変換された映像ストリームの解凍を行って前記画面に表示することを特徴とする請求項13に記載のデジタル情報転送方法。
  15. 前記マスタ機器において、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、現状のシステムに接続される各メディア機器間で同時に転送されるデータストリームの数を検知し、該検知したストリーム数で許容帯域幅を分割した個々の帯域幅に収まるように各々のデータストリームの圧縮率を変更設定することを特徴とする請求項12に記載のデジタル情報転送方法。
  16. 前記複数のメディア機器に、複数の前記ソース機器及び複数の前記シンク機器を含み、前記マスタ機器において、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、さらに現状のシステムに接続される各ソース機器及び各シンク機器から転送されてくる各々のスペック情報に基づいて、各シンク機器の画面表示サイズを検知し、該検知した各々の画面表示サイズに応じてそれぞれ対応するソース機器に対し各々のデータストリームの圧縮率を変更設定することを特徴とする請求項14に記載のデジタル情報転送方法。
  17. 画面表示サイズが相対的に大きい第1のシンク機器と画面表示サイズが相対的に小さい第2のシンク機器に対して同時にデータストリーム転送を行う場合に、前記マスタ機器において、前記第1のシンク機器に対応するソース機器に対してはデータストリームの圧縮率を小さく変更設定して相対的に大きな帯域幅を割り当てるよう制御し、前記第2のシンク機器に対応するソース機器に対してはデータストリームの圧縮率を大きく変更設定して相対的に小さな帯域幅を割り当てるよう制御することを特徴とする請求項16に記載のデジタル情報転送方法。
  18. 前記マスタ機器において、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、アクセスに対していずれかのシンク機器から応答が無かった場合に当該機器は電源オフの状態にあるものと判断し、他の動作状態にあるシンク機器に対応するソース機器に対しデータストリームの圧縮率を小さく変更設定して相対的に大きな帯域幅を割り当てるよう制御することを特徴とする請求項16に記載のデジタル情報転送方法。
  19. 前記マスタ機器において、システム起動時に前記第1及び第2の管理情報を参照し、さらに前記スペック情報に基づいて、各シンク機器に対応する各ソース機器が出力する各々の映像データのフレームレートを検知し、該検知した各フレームレートの比率に応じて各々のデータストリームの圧縮率を変更設定することを特徴とする請求項16に記載のデジタル情報転送方法。
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