JP2009097896A - ドライブシャフトの軸トルク測定装置および測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドライブシャフトにおけるディファレンシャル側の等速ジョイントの外輪と、他端側の等速ジョイントの外輪を介して連結される車輪用軸受の回転側部材とにセンサターゲットを設ける。各センサターゲットに対向して、センサターゲットの回転を検出するセンサを設け、出力比較によりドライブシャフトの軸トルクを求める。各センサの出力の差分を求める差分算出手段を設け、差分と自動車の運転状態とから、センサターゲットの部材間に存在する機械的な遊びの大きさを推定する機械的遊び推定手段を設ける。その推定値に基づき、差分算出手段により求められる差分を補正するデータ補正手段を設け、この補正された差分からドライブシャフトのねじれ角を測定して軸トルクを求める軸トルク演算手段を設ける。
【選択図】図2
Description
また、最近の自動車はあらゆる部分に電子制御技術が導入されており、アンチロックブレーキシステム(ABS)、トラクションコントロールシステム(TCS)、ノンスリップデフ(LSD)、などの走行制御では車輪速信号が利用されている。このため、通常、ドライブシャフトのアウトボード側(アクスル側)にABS(アンチロックブレーキシステム)制御用のパルサーリングが設けられ、車輪の回転に伴い歯車状のパルサーリングが回転すると、それに近接して車体側に設置された電磁ピックアップに車輪回転数に比例した周波数のパルスが発生するようになっている。
また、求めた軸トルク信号に基づいてエンジンの出力を制御することにより、過大トルクの発生を防止し、この過大トルクの発生防止によってドライブシャフトの軸径および等速ジョイントのサイズダウンによる軽量化を図ることが開示されている。
この構成によると、差分算出手段により求められる2つの回転検出装置の出力の差分と、自動車の運転状態とに基づいて、機械的な遊びの大きさを機械的遊び推定手段で推定し、その推定値に基づいて前記差分をデータ補正手段で補正し、その補正された差分値に基づき軸トルク演算手段によりドライブシャフトのねじれ角を測定して軸トルクを求めるので、等速ジョイントの内部等に生じる機械的な遊びに左右されないで、軸トルクを正確に検出できる。なお、前記機械的遊び推定手段による推定については、例えば、入力と推定値との関係を設定したテーブルや演算式等の関係設定手段を設けておき、入力を前記関係設定手段と照合することで推定値を得る。
この構成の場合、磁気エンコーダの磁極内の位置をより細かく検出でき、より高分解能な回転角度を検出できる。
この構成の場合、磁界パターンの歪みやノイズの影響が低減されて、より高い精度で磁気エンコーダの位相を検出することが可能である。これにより、十分大きい磁極ピッチの磁気エンコーダを使用しても、数倍〜数十倍の分解能で磁気エンコーダの位相を検出することが可能であるため、小さなトルクによるわずかなドライブシャフトのねじれ角をも検出することができる。
パルス信号による位相差測定の方式では時間差によって位相差を検出するので、検出のための時間が必要である。これに対して、この構成では、2つセンサが出力する絶対回転角度から角度差を演算してドライブシャフトのねじれ量を測定するので、即座に軸トルクを求めることができる。電源をオンしたときに既に軸トルクが印加されている状態にあっても、そのときの軸トルクを求めることができる。これにより、静止状態や、ドライブシャフトの一端側が停止状態あるいは極端に回転速度が低い場合でも、正確に軸トルクを検出できる。
この構成の場合、回転検出装置をバーニヤ式絶対角度検出装置としているので、磁気エンコーダの磁極ピッチを通常のABSセンサなどと同等(1〜3mm程度の極幅)に保ちながら、磁極数の数倍〜数十倍の高分解能で回転検出が可能になり、センサギャップなど取付け公差を従来と同等(例えば0.5〜2mm程度のセンサギャップ)に保ちながら、自動車のような過酷な使用環境でも高分解能を得ることができる。したがって、わずかな回転ずれをも検出することが可能となり、両回転検出装置の検出する絶対回転角度の差から微小な軸トルクをも検出することが可能となる。
この構成によると、等速ジョイントの内部で生じる機械的な遊びに左右されないで、軸トルクを正確に検出でき、最適な印加トルクをタイヤに供給するような車両走行制御も可能になる。これにより、ドライブシャフトの軽量化が可能になる。
この構成によると、等速ジョイントの内部や、車輪用軸受の回転側部材と等速ジョイントとのスプライン結合部で生じる機械的なガタに左右されないで、軸トルクを正確に検出でき、最適な印加トルクをタイヤに供給するような車両走行制御も可能になる。これにより、車輪駆動用ユニットの軽量化が可能になる。
この軸トルク測定方法によると、等速ジョイントの内部や、車輪用軸受の回転側部材と等速ジョイントとのスプライン結合部等に生じる機械的な遊びに左右されないで、軸トルクを正確に検出でき、最適な印加トルクをタイヤに供給するような車両走行制御も可能になる。
この発明の軸トルク測定装置付きドライブシャフトは、この発明の軸トルク測定装置をドライブシャフトに搭載したものであるため、等速ジョイントの内部で生じる機械的な遊びに左右されないで、軸トルクを正確に検出でき、最適な印加トルクをタイヤに供給するような車両走行制御も可能になり、これにより、ドライブシャフトの軽量化が可能になる。
この発明の軸トルク測定装置付き車輪駆動用ユニットは、この発明の軸トルク測定装置を、車輪用軸受およびドライブシャフトを備える車輪駆動用ユニットに搭載したものであるため、等速ジョイントの内部や、車輪用軸受の回転側部材と等速ジョイントのスプライン結合部で生じる機械的な遊びに左右されないで、軸トルクを正確に検出でき、最適な印加トルクをタイヤに供給するような車両走行制御も可能になり、これにより、車輪駆動用ユニットの軽量化が可能になる。
この発明の軸トルク測定方法は、両端にて等速ジョイントを介して自動車の駆動系統に接続されるドライブシャフトにおけるディファレンシャル側の等速ジョイントの外輪と、前記ドライブシャフトにおける他端側の等速ジョイントの外輪またはこの等速ジョイントを介して連結される車輪用軸受の回転側部材とにセンサターゲットを設けると共に、これら各センサターゲットに対向して、各センサターゲットの回転を検出するセンサを設け、これらのセンサの出力比較によりドライブシャフトの軸トルクを求めるドライブシャフトの軸トルク測定方法であって、前記各センサの出力の差分を求め、その差分と自動車の運転状態とから前記各センサターゲットが設けられる部材間に存在する機械的な遊びの大きさを推定し、その推定値に基づき、前記各センサの出力の差分を補正し、その補正された差分からドライブシャフトのねじれ角を測定して軸トルクを求めるものであるため、等速ジョイントの内部や、車輪用軸受の回転側部材と等速ジョイントとのスプライン結合部等に生じる機械的な遊びに左右されないで、軸トルクを正確に検出でき、最適な印加トルクをタイヤに供給するような車両走行制御も可能になる。
同様に、センサターゲット5も、前記等速ジョイント3の外輪3aに、その軸心Oに対して同心のリング状に設けられた複数(ここでは2つ)の磁気エンコーダ5A,5Bからなる。このセンサターゲット5に対応する前記センサユニット7の2つの磁気センサ11A,11Bも、各磁気エンコーダ5A,5Bに対して微小のギャップを介してそれぞれラジアル方向に対向するように、車体40側に設けられる。ここでは、磁気センサ11Aが磁気エンコーダ4A(5A)に対向し、磁気センサ11Bが磁気エンコーダ4B(5B)に対向する。
なお、図8は、各磁気センサ11A,11Bによる検出位相と位相差の波形図を示す。すなわち、図8(A),(B)には両磁気エンコーダ4A,4B(5A,5B)の磁極のパターン例を示し、図8(C),(D)には対応する磁気センサ11A,11Bの検出位相の波形図を示し、図8(E)には位相差検出手段12より出力される位相差信号の波形図を示す。
この機械的遊び推定手段22には、車両速度、アクセル開度、ブレーキ状態、クラッチや減速機の状態など、自動車の運転状態を示す信号が、車体側の車両走行制御装置から入力される。この入力により、機械的遊び推定手段22は、自動車がアイドリング状態にあるか、あるいは駆動トルクが印加されている状態にあるか等を判断し、推定に用いる。
自動車の急発進、急加速時においては、駆動系統に発生する軸トルクは大きく、四輪および二輪車の駆動系統の中でクラッチ部を除く最も剛性の低いところはドライブシャフト1である。そのため、ドライブシャフト1はねじられる。このねじり角度を、前記各回転検出装置8,9が検出する絶対回転角度の差分から測定し、軸トルクを求める。
また、パルス信号による位相差測定の方式では時間差によって位相差を検出するので、検出のための時間が必要であるが、絶対回転角度から角度差を演算するこの軸トルク測定装置の場合、即座に軸トルクを求めることができ、車両制御に悪影響を及ぼす検出時間遅れがない。
信号発生手段41は、前記磁気センサ11の出力である2相の信号sin,cos から、同一の振幅A0 と同一の平均値C0 とを有し、mをn以下の正の整数、iを1〜2m-1の正の整数として、相継いで互いに2π/2m-1 ずつ位相がずれた、2m-1個の信号si を生成する手段である。
扇形発生手段42は、2m 個の等しい扇形Pi を定義するようにコード化された、m個のディジタル信号bn-m+1 ,bn-m+2 ,……,bn-1 ,bn を発生する、2m-1個の信号si によって区切られた2m 個の扇形Pi を検出する手段である。
マルチプレクサ手段43は、上記扇形発生手段42から発生するm個の上記ディジタル信号bn-m+1 ,bn-m+2 ,……,bn-1 ,bn によって制御され、上記信号発生手段41から生成される2m-1 個の上記信号si を処理して、振幅が一連の2m-1個の上記信号si の上記平均値C0 と第1のしきい値L1 との間にある部分によって構成される一方の信号Aと、振幅が一連の2m-1 個の上記信号si の上記第1のしきい値L1 とこのしきい値よりも高い第2のしきい値L2 との間にある部分によって構成される他方の信号Bとを生成するアナログの手段である。
微細内挿手段44は、所望の分解能を得るために、角度2π/2m の2m 個の上記扇形Pi の各々を角度2π/2n の2n-m 個の同じサブ扇形に細分するようにコード化された、(n−m)個のディジタル信号b1 ,b2 ,……,b n-m-1,bn-m を生成するために、2m 個の扇形Pi の各々において、上記マルチプレクサ手段43から生成される上記一方の信号Aと上記他方の信号Bとを微細内挿する手段である。
この逓倍回路25によって、磁気センサ11で得られた2相の信号sin,cos が、逓倍信号である(n−m)個のディジタル信号b1 ,b2 ,……,b n-m-1,bn-m (ここではb1 ,b2 ,……,b8 ,b9 )の回転パルスに逓倍される。
コントローラ21は、前記機械的遊び推定手段22のほか、オフセットキャンセル手段29と、計数値リセット手段30とを有する。オフセットキャンセル手段29は、前記回転パルス差分算出手段26により求められた回転パルスの差分と、自動車の走行制御装置から送られてくる運転状態を示す所定のデータとから、前記軸トルク演算手段18により求められる軸トルクに含まれる定常オフセット分をキャンセルする手段である。計数値リセット手段30は、前記回転パルス差分算出手段26におけるカウンタ27,28が計数する計数値を、軸トルクの印加されていない運転状態においてリセットする手段である。
図12の各回転検出器8,9では、図13のように、各センサターゲット4,5の回転位置を磁気センサ11で検出し、この磁気センサ11が出力する回転信号を逓倍回路25で逓倍して高分解能な回転パルスを生成する。すなわち、センサターゲット4,5をそれぞれ1つの磁気エンコーダで構成したこの実施形態の場合にも、磁気センサ11と逓倍回路25とでなるセンサユニット6,7(図13)は、センサターゲット(磁気エンコーダ)4,5の磁極数の数倍〜数十倍の回転パルスを生成する逓倍機能を備えている。これにより、ドライブシャフト1の回転を高分解能に検出することができる。この場合、各センサユニット6,7の逓倍回路25のうち、いずれか1つの逓倍回路25の生成する回転パルスは、互いに90°位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号であっても良い。これら2相の信号によって回転方向を判別することができるため、正負のどちらの方向の軸トルクをも検出することが可能となる。また、坂道での運転における微小な前進や後戻りなども、回転方向と共に軸トルクを検出することができるので、条件に応じた最適なブレーキ制御やトルク制御により、車両の運転しやすさを向上させることが可能となる。
等速ジョイント3は、その外輪3aの球形内面と内輪3bの球形外面とに、軸方向に沿う軌道溝をそれぞれ複数形成し、対向する軌道溝間にトルク伝達ボール83を介在させたものである。トルク伝達ボール83は保持器84に保持される。内輪3bはドライブシャフト1に嵌合させる。等速ジョイント3の外輪3aは、カップ部3aaの外底面から中空軸状のステム部3abが突出する。このステム部3abを車輪用軸受50のハブ輪57内に挿入し、拡径加締によりハブ輪57と一体結合している。ハブ輪57および等速ジョイント3の外輪3aに、内方部材52の各列の転走面56が形成される。等速ジョイント3の外輪3aのカップ部3aaの開口とドライブシャフト1の外周との間には、蛇腹状のブーツ87が被せてある。
ハブ輪57は、アウトボード側の端部近傍の外周に車輪取付フランジ57bを有し、車輪取付フランジ57bにホイールおよびブレーキロータ(いずれも図示せず)が重ね状態で、ハブボルト59によって取り付けられる。ハブボルト59は、車輪取付フランジ57bに設けられたボルト取付孔に圧入されている。外方部材51は、全体が一体の部材からなり、外周に車体取付フランジ51bを有している。外方部材51は、車体取付フランジ51bのボルト孔60に挿通されたナックルボルトにより、懸架装置のナックル(図示せず)に取り付けられる。
外方部材51と内方部材52間の軸受空間の両端は、接触シールなどからなる密封装置61,62によって密封されている。
なお、センサターゲット4が等速ジョイント2の外輪2aに取り付けられるインボード側の回転検出装置8については、取付位置をデフケース内の軸受部など、等速ジョイント2が結合されている駆動部品の回転を検出できる位置に設けても良い。例えば、軸受に回転センサを内蔵したものであっても良い。これらの回転検出装置8,9の詳細な構成については言及しないが、図1〜図11に示す実施形態の場合のバーニヤ式絶対角度検出装置であっても、図11〜図16に示す実施形態の場合の構成であっても良い。
2,3…等速ジョイント
2a…等速ジョイントの外輪
4,5…センサターゲット
4A,4B,5A,5B…磁気エンコーダ
6,7…センサユニット
8,9…回転検出装置
11,11A,11B…磁気センサ
11A1,11A2…磁気センサ素子
11a…センサ素子
11AA,11AB…ラインセンサ
12…位相差検出手段
13…角度算出手段
16…差分算出手段
17…データ補正手段
18…軸トルク演算手段
22…機械的遊び推定手段
24…センサモジュール
25…逓倍回路
50…車輪用軸受
52…内方部材(回転側部材)
Claims (13)
- 両端にて等速ジョイントを介して自動車の駆動系統に接続されるドライブシャフトにおけるディファレンシャル側の等速ジョイントの外輪と、前記ドライブシャフトにおける他端側の等速ジョイントの外輪またはこの等速ジョイントを介して連結される車輪用軸受の回転側部材とにセンサターゲットを設けると共に、これら各センサターゲットに対向して、各センサターゲットの回転を検出するセンサを設け、これらのセンサの出力比較によりドライブシャフトの軸トルクを求めるドライブシャフトの軸トルク測定装置であって、
前記各センサの出力の差分を求める差分算出手段と、この差分算出手段により求められる差分と自動車の運転状態とから前記各センサターゲットが設けられる部材間に存在する機械的な遊びの大きさを推定する機械的遊び推定手段と、この機械的遊び推定手段による推定値に基づき、前記差分算出手段により求められる差分を補正するデータ補正手段と、このデータ補正手段により補正された差分からドライブシャフトのねじれ角を測定して軸トルクを求める軸トルク演算手段とを設けたことを特徴とするドライブシャフトの軸トルク測定装置。 - 請求項1において、前記機械的遊び推定手段には、自動車の運転状態を示す信号として、車両速度、アクセル開度、ブレーキ状態、クラッチや減速機の状態を示す信号のうち、少なくともいずれか1つの信号が入力されて前記推定に用いるものとしたドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項1または請求項2において、前記機械的遊び推定手段は、軸トルクが印加されていない運転状態にある期間を推定し、その期間におけるドライブシャフトのねじれ角の分布を統計処理して、その出現頻度および出現領域を算出することで、機械的な遊びにより前記差分算出手段により求められる差分に生じるヒステリシス成分の大きさを推定するものとしたドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記各センサは磁気センサであり前記各センサターゲットはその設置部材と同心に設けられた磁気エンコーダであって、前記磁気センサは、前記磁気エンコーダの磁極ピッチ内で互いにずれた位置に配置された複数のセンサ素子を有し、sin および cosの2相の信号出力を得られるものであって、磁極内における位置を逓倍して検出するものであるドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記各センサは磁気センサであり前記各センサターゲットはその設置部材と同心に設けられた磁気エンコーダであって、前記磁気センサは、前記磁気エンコーダの磁極の並び方向に沿ってセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin および cosの2相の信号出力を演算によって生成して、磁極内における位置を逓倍して検出するものであるドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記各センサは前記センサターゲットの絶対回転角度を検出するものであるドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項6において、前記各センサターゲットは、その設置部材と同心に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダからなり、前記各センサは、前記複数の磁気エンコーダの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサを有し、これらの各磁気センサは磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものであり、前記各磁気センサの検出した磁界信号の位相差を求める位相差検出手段と、この検出した位相差に基づいて前記センサターゲットの絶対回転角度を算出する角度算出手段とを有するドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項7において、前記磁気センサは、前記磁気エンコーダの磁極の並び方向に沿ってセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin および cosの2相の信号出力を演算によって生成して、磁極内における位置を逓倍して検出するものであるドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項7または請求項8において、前記各センサの磁気センサ、位相差検出手段、および角度算出手段を互いに一体化されたセンサモジュールとしたドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項9において、前記センサモジュールが半導体チップに集積されたものであるドライブシャフトの軸トルク測定装置。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の軸トルク測定装置を、ドライブシャフトに搭載した軸トルク測定装置付きドライブシャフト。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の軸トルク測定装置を、車輪用軸受およびドライブシャフトを備える車輪駆動用ユニットに搭載した軸トルク測定装置付き車輪駆動用ユニット。
- 両端にて等速ジョイントを介して自動車の駆動系統に接続されるドライブシャフトにおけるディファレンシャル側の等速ジョイントの外輪と、前記ドライブシャフトにおける他端側の等速ジョイントの外輪またはこの等速ジョイントを介して連結される車輪用軸受の回転側部材とにセンサターゲットを設けると共に、これら各センサターゲットに対向して、各センサターゲットの回転を検出するセンサを設け、これらのセンサの出力比較によりドライブシャフトの軸トルクを求めるドライブシャフトの軸トルク測定方法であって、
前記各センサの出力の差分を求め、その差分と自動車の運転状態とから前記各センサターゲットが設けられる部材間に存在する機械的な遊びの大きさを推定し、その推定値に基づき、前記各センサの出力の差分を補正し、その補正された差分からドライブシャフトのねじれ角を測定して軸トルクを求めることを特徴とするドライブシャフトの軸トルク測定方法。
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