JP2009095005A - 撮像装置及び映像信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】3枚の固体撮像素子で4枚の固体撮像素子を用いた場合と同等の高解像度化を実現すると共に、標準偏差によって方向相関を検出し、その方向相関検出結果に基づく高域周波数成分で高精度な補間をする。
【解決手段】G用固体撮像素子12G、R用固体撮像素子12R及びB用固体撮像素子12Bの各画素を空間的に合成したときに、実在する画素が存在しない位置に高域成分に対する補間が必要になる。このため、方向相関検出器18が補間する一画素を中心とする4方向について、所定の画素数の各画素の高域周波数成分RH、GH又はBHの値を用いて標準偏差を算出する。算出された4方向の標準偏差値のうち、値が最も小さい標準偏差値の方向を、相関が最も高い方向と検出する。この方向相関情報σに基づき高域補間部19は、RH、GH、BHの各信号のそれぞれの方向に対して最適な2次元空間補間を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は撮像装置及び映像信号処理方法に係り、特に固体撮像素子から出力される映像信号に対して高解像度化のための信号処理を行う撮像装置及び映像信号処理方法に関する。
従来より、撮像装置において少ない画素数の固体撮像素子により、高解像度の映像信号を得るために、固体撮像素子の画素配列に工夫を施したものが種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1記載の撮像装置では、入射光をG(緑)、R(赤)、B(青)の三原色の各色光に分解し、緑色光は図12(a)に示す画素配列のG用固体撮像素子に入射し、赤色光は同図(b)に示す画素配列のR用固体撮像素子に入射し、青色光は同図(c)に示す画素配列のB用固体撮像素子に入射する。ここで、図12(a)、(b)、(c)において、G、R、Bでそれぞれ示す位置にそれぞれの画素が存在する。各画素は水平方向に画素ピッチPxで配置され、垂直方向に画素ピッチPyで配置される。
また、図12(a)、(b)、(c)に示すように、G用固体撮像素子の各画素に対して、R用固体撮像素子の各画素とB用固体撮像素子の各画素とは、水平方向にPx/2、垂直方向にPy/2ずらして配置されるため、上記のG用固体撮像素子、R用固体撮像素子及びB用固体撮像素子の各画素を合成すると、図12(d)に示すようになり、R用固体撮像素子の画素RとB用固体撮像素子の画素Bの位置は、空間的には同一位置に存在する。そして、特許文献1記載の撮像装置では、これらの3枚の固体撮像素子からの映像信号に対して画素数を拡大する補間処理を行うことで高解像度を実現する。
また、特許文献2記載の撮像装置では、緑色光は図13(a)に示す画素配列の第1のG用固体撮像素子と、同図(b)に示す画素配列の第2のG用固体撮像素子に入射し、赤色光は同図(c)に示す画素配列のR用固体撮像素子に入射し、青色光は同図(d)に示す画素配列のB用固体撮像素子に入射する。各画素は水平方向に画素ピッチPxで配置され、垂直方向に画素ピッチPyで配置される。
ここで、図13(a)〜(d)に示すように、第1のG用固体撮像素子の各画素に対して、第2のG用固体撮像素子の各画素は、水平方向にPx/2、垂直方向にPy/2ずらして配置され、R用固体撮像素子の各画素は水平方向にPx/2ずらして配置され、B用固体撮像素子の各画素は垂直方向にPy/2ずらして配置される。これにより、上記の4枚の固体撮像素子の各画素を合成すると、図13(e)に示すようになる。
また、撮像装置の欠落画素の補間に関しては、単純な補間方法では解像度低下や偽色が発生してしまうなどの問題があり、従来より様々な補間方法が提案されている。代表的な補間方法として、方向の相関度を算出し、相関の最も高い方向に最適な補間を行うというものがある。相関による補間方法に関して、画素データの差分により方向の相関度を求め、相関度の高い方向に最適な補間方法をとる撮像装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3記載の撮像装置では、例えば、図14に示される画素配列の色フィルタが固体撮像素子に設けられており、左右および上下の画素の差分、つまりエッジ成分を検出して、欠落画素の補間を行う。すなわち、この従来の撮像装置では、補間画素位置での左右の画素の差の絶対値ΔH、上下の画素の差の絶対値ΔVを算出する。例えば、図14において画素位置(2i、2j+1)においては、水平方向差分ΔHは、
ΔH=|G(2i、2j)−G(2i、2j+2)| (1)
である。垂直方向差分ΔVは、
ΔV=|G(2i−1、2j+1)−G(2i+1、2j+1)| (2)
である。
そして、上記水平方向でのエッジ成分ΔHおよび垂直方向エッジ成分ΔVにより、水平垂直方向での周辺画素での信号レベルの変化を判定し、ΔHまたはΔVが予め定めた値thより大きい場合は、その画素においてエッジ成分があると判定し、さらに、ΔH>ΔVの場合は垂直方向に相関が高いと判定し、ΔH≦ΔVの場合は水平方向に相関が高いと判定し、それぞれに最適な補間方法をとる。また、ΔHまたはΔVが予め定めた値thより小さい場合は、その画素においてエッジ成分がないと判定し、上下左右の4画素の平均値を算出し補間画素データとする。
また、相関による補間方法に関して、方向の相関度を求める方法がある(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4では、相関度Sは、ある方向の画素列Ynに対して以下のように定義される。
S=min(Yn)/max(Yn)(S≦1であるので、S=1のとき相関が最大)
この特許文献4では、求めた相関度S値が最も大きい方向に相関があるとして最適な補間方法を行うというものである。
特開2000−341708号公報 特開2000−341710号公報 特開平11−234690号公報 特開平10−155158号公報
しかしながら、上述した従来技術にはそれぞれ以下のような課題がある。
画素配列に関する特許文献1記載の従来の撮像装置では、斜め方向に関する欠落画素が多いため、画素ずらしによる水平垂直の高解像度化効果に対して、斜めの高解像度化の効果が低くなるという課題がある。例えば、図15に示すように斜め方向の点線上の位置には画素が存在しないため画素データ情報が得られず、斜め線の十分な高解像度化が不可能となる。
また、画素配列に関する特許文献2記載の従来の撮像装置では、斜めの高解像度化の効果はあるが、固体撮像素子を4枚使用していることによる設計工数増、材料費増、生産工数増、光学ブロックの小型化が困難という課題がある。
また、画素配列に関する特許文献1及び特許文献2記載の従来の撮像装置では、周波数の高い高域成分にノイズの多い青(B)信号が用いられるため、S/Nが悪化するという課題がある。
例えば、特許文献1においては、図12に示す座標(3,3)の画素部分のH方向の輝度の高域成分YHHは次式で求められる。
YHH(3,3)=(2R(3,3)−R(1,3)−R(5,3)+2B(3,3)
−B(1,3)−B(5,3))/8
また、V方向の輝度の高域成分YVHは次式で求められる。
YVH(3,3)=(2R(3,3)−R(3,1)−R(3,5)+2B(3,3)
−B(3,1)−B(3,5))/8
一般的に撮像装置においては、B信号は光学的に感度が低いため電気的にゲインアップを施す。そのため他のチャンネルに比べノイズも大きくなる。通常、輝度信号Yは、R信号、G信号及びB信号に基づき、次式
Y=0.2126R+0.7152G+0.0722B
で求められる。この輝度信号YにおけるB信号の割合は、HDフォーマットでは1割弱である。しかしながら、特許文献1では上式のように座標(3,3)の画素部分にはB信号の高域輝度信号が1/2の割合で含まれるため、B信号のランダムノイズの混入する割合も増え、総合的にS/Nも悪化するという課題がある。
同様に、特許文献2においては、図13に示す座標(2,3)の画素部分のH方向、V方向の輝度の高域成分YHH、YVHはそれぞれ
YHH(2,3)=(2B(2,3)−B(0,3)−B(4,3))/4
YVH(2,3)=(2B(2,3)−B(2,1)−B(2,5))/4
で求められる。座標(2,3)の画素部分の高域輝度信号はB信号でしめており、ノイズの混入する割合が増え総合的にS/Nも悪化するという課題がある。
また、相関算出による欠落画素補間に関する特許文献3記載の撮像装置では、画素データの差分を相関度として補間方向を決め、さらに水平垂直のみの相関をとっている(斜め方向の相関をとっていない)ため、高周波成分に対しては十分な相関度が算出されているとはいえず誤方向検出をしてしまう課題がある。
例えば、図16に示すようなデータを補間する際、補間画素(i,j)には縦方向の相関が高いと判断し、レベルの低い値(例えば上下2画素の平均、(16+18)/2=17程度の値)が補間されるべきだが、上記方法によって相関を算出すると、ΔH=|245−244|=1、ΔV=|18−16|=2(つまり、ΔH<ΔV)となり、水平方向に相関が高いと方向相関誤検出をしてしまう。もしくはΔH,ΔV<thとなったとしても周辺画素の平均で補間することになるので補間画素のレベルが求める値よりも高くなってしまう。このように方向相関算出に使用するサンプル数が少ないと、方向相関誤検出をしてしまう。
更に、欠落画素補間に関する特許文献4記載の撮像装置では、サンプル画素データのMIN/MAXを相関度として補間方法を決めており、サンプルは2点以上あるが最終的な相関度算出に使用しているのはMIN値とMAX値の2値であるため(MIN値とMAX値以外が考慮されないため)、欠落画素補間に関する特許文献3と同様に、高周波成分に対しては十分な相関度が算出されているとはいえず、誤方向検出してしまう課題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、3枚の固体撮像素子で斜め方向の欠落画素を減らす画素配列を用いることで、4枚の固体撮像素子を用いた場合と同等の高解像度化が水平垂直及び斜めにも適用されると共に、複数の方向の多数のサンプル数(画素値)を用いて算出した標準偏差によって方向相関を検出することにより、その方向相関検出結果に基づく高域周波数成分でノイズ劣化を抑えつつ高精度な補間をすることが可能な撮像装置及び映像信号処理方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、各方向の標準偏差値が近い場合に、高域補間信号中のノイズの多い高域周波成分の混入の割合を減らすことで出力信号のS/Nを向上し得る撮像装置及び映像信号処理方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、入射光を緑色光、赤色光、及び青色光の三原色光に分解する色分解光学手段と、色分解光学手段からの緑色光を、所定画素ピッチで配置された複数の画素により光電変換してG信号を出力する第1の固体撮像素子と、水平方向及び垂直方向の両方向又はどちらか一方向に1/2画素ピッチずつ第1の固体撮像素子の画素に対して画素位置を相対的にずらして配置された複数の画素により、色分解光学手段からの赤色光を光電変換してR信号を出力する第2の固体撮像素子と、水平方向及び垂直方向の両方向又はどちらか一方向に1/2画素ピッチずつ第1の固体撮像素子の画素に対して画素位置を相対的にずらして、かつ、第2の固体撮像素子の画素位置と空間的に重ならない位置に配置された複数の画素により、色分解光学手段からの青色光を光電変換してB信号を出力する第3の固体撮像素子と、第1〜第3の固体撮像素子からそれぞれ出力されたG信号、R信号、及びB信号をディジタル信号に変換した後、互いに独立して各画素間の2次元補間処理を行って補間された信号GI、RI、及びBIを生成する水平垂直補間手段と、水平垂直補間手段から出力されたGI、RI、及びBIに対して、それぞれ2次元ローパスフィルタを用いて2次元空間における低域周波数成分GL、RL、及びBLを抽出する低域成分抽出手段と、水平垂直補間手段から出力された信号GI、RI、及びBIと、低域成分抽出手段から出力された低域周波数成分GL、RL、及びBLとの同じ色信号成分同士の差分をとって高域周波数成分GH、RH、及びBHを抽出する高域成分抽出手段と、第1〜第3の固体撮像素子のすべての画素が実在しない位置の欠落画素を補間画素とし、その補間画素を含む予め設定した複数の方向のうち各方向に、その方向に配置された所定数の各画素の高域成分抽出手段から出力された高域周波数成分GH、RH、及びBHから標準偏差を算出し、算出した値が最も小さい標準偏差の方向を相関が最も高い方向として検出する方向相関検出手段と、高域成分抽出手段から出力された高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に応じた高域周波数成分を、補間画素の周波数成分として補間して高域補間信号RGBHIを生成する高域補間手段と、低域成分抽出手段から出力された低域周波数成分GL、RL、及びBLに、高域補間手段から出力された高域補間信号RGBHIをそれぞれ加算合成して、G’信号、R’信号、及びB’信号を生成して出力する高域付加手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、上記の高域補間手段を、
方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に応じて補間されるべき高域周波数成分が高域周波数成分BH又はRHであるときに、方向相関検出手段により算出された複数の方向の各方向の標準偏差値の最大値Hmaxと最小値Hminとの比X=(Hmin/Hmax)を算出する比算出手段と、高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、補間画素の画素位置における高域周波数成分GHの比率が、補間画素の画素位置における高域周波数成分BH又はRHに比し、比Xの値に比例して相対的に大きくなるように混合して第1の混合信号GBH又はGRHを生成する第1の混合手段と、第1の混合信号を補間画素の周波数成分として補間して高域補間信号RGBHIを生成する高域補間信号生成手段とを有する構成としたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の映像信号処理方法は、上記の第1、第2、第3の固体撮像素子を備えた撮像装置の映像信号処理方法であって、
第1〜第3の固体撮像素子からそれぞれ出力されたG信号、R信号、及びB信号をディジタル信号に変換する第1のステップと、ディジタル信号に変換されたG信号、R信号、及びB信号を、互いに独立して各画素間の2次元補間処理を行って補間された信号GI、RI、及びBIを生成する第2のステップと、信号GI、RI、及びBIに対して、それぞれ2次元ローパスフィルタを用いて2次元空間における低域周波数成分GL、RL、及びBLを抽出する第3のステップと、信号GI、RI、及びBIと、低域周波数成分GL、RL、及びBLとの同じ色信号成分同士の差分をとって高域周波数成分GH、RH、及びBHを抽出する第4のステップと、第1〜第3の固体撮像素子のすべての画素が実在しない位置の欠落画素を補間画素とし、その補間画素を含む予め設定した複数の方向のうち各方向毎に、その方向に配置された所定数の各画素の高域周波数成分GH、RH、及びBHのうちの同じ色信号成分同士の値から標準偏差を算出し、算出した値が最も小さい標準偏差の方向を相関が最も高い方向として検出する第5のステップと、高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、第5のステップで検出された相関が最も高い方向に応じた高域周波数成分を、補間画素の周波数成分として補間して高域補間信号RGBHIを生成する第6のステップと、低域周波数成分GL、RL、及びBLに、高域補間信号RGBHIをそれぞれ加算合成して、G’信号、R’信号、及びB’信号を生成し、最終的な映像信号として出力する第7のステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の映像信号処理方法は、上記第6のステップを、
第5のステップにより検出された相関が最も高い方向に応じて補間されるべき高域周波数成分が高域周波数成分BH又はRHであるときに、第5のステップにより算出された複数の方向の各方向の標準偏差値の最大値Hmaxと最小値Hminとの比X=(Hmin/Hmax)を算出する比算出ステップと、高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、補間画素の画素位置における高域周波数成分GHの比率が、補間画素の画素位置における高域周波数成分BH又はRHに比し、比Xの値に比例して相対的に大きくなるように混合して第1の混合信号GBH又はGRHを生成する第1の混合信号生成ステップと、第1の混合信号を補間画素の周波数成分として補間して高域補間信号RGBHIを生成する高域補間信号生成ステップとを含むようにしたことを特徴とする。
本発明の撮像装置及び映像信号処理方法では、第1乃至第3の固体撮像素子の各画素配列と互いの配置関係の設定により斜め方向に関する欠落画素が少ない構成にでき、また、高域周波数成分の補間を、標準偏差を用いた画像パターンの方向相関検出により実現することができる。
また、本発明の撮像装置及び映像信号処理方法では、各方向の標準偏差が近い場合に、高域補間信号中のノイズの多い高域周波成分の混入の割合を減らすことができる。
本発明によれば、3枚の固体撮像素子で斜め方向の欠落画素を減らす画素配列を用いることで、水平垂直の高解像度化と同様の効果が斜めの解像度にも適用され、更に、標準偏差を用いた画像パターンの方向相関検出により方向相関検出結果に基づく高域周波数成分でのノイズ劣化を抑えつつ高精度な補間をすることができるため、4枚の固体撮像素子を用いた場合と同等の高解像度を良好なS/Nで実現することができる。
また、本発明によれば、高域補間信号RGBHI中のノイズの多い高域周波成分BH、RHの混入の割合を減らすことで、高域補間信号RGBHIのS/Nを改善し、これにより出力信号のS/Nを向上することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明になる撮像装置の一実施の形態のブロック図、図2は本実施の形態の撮像装置で使用される固体撮像素子の画素配置の一例を示す図である。図1において、本実施の形態の撮像装置10は、入射光をR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色の各色光に分解する色分解光学系11と、色分解光学系11からの赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ別々に受光して光電変換するR用固体撮像素子12R、G用固体撮像素子12G、B用固体撮像素子12Bと、固体撮像素子12R、12G、12Bからそれぞれ出力されたR信号、G信号、B信号に対して、それぞれ別々に公知のアナログ信号処理を施すアナログ信号処理回路13と、アナログ信号処理回路13から出力されたR信号、G信号、B信号を別々にディジタル信号に変換するA/D変換器14R、14G、14Bと、映像信号処理回路1とからなる。
映像信号処理回路1は、A/D変換器14R、14G、14Bから出力されたディジタル信号のR信号、G信号、B信号の各画素間の2次元補間処理を行う水平垂直補間部15と、2次元補間後の信号から2次元空間の低域周波数成分を抽出する低域成分抽出部16と、2次元補間後の信号から2次元空間の高域周波数成分を抽出する高域成分抽出部17と、抽出された2次元空間の高域周波数成分の欠落画素を補間するために必要な方向相関を標準偏差により算出して検出する方向相関検出部18と、各色信号の高域周波数成分を実在する2次元空間位置に配置する高域補間部19と、低域周波数成分と補間された高域周波数成分とを合成することで高解像度映像信号R’、G’、B’を生成する高域付加部20とよりなる。
G用固体撮像素子12G、R用固体撮像素子12R、及びB用固体撮像素子12Bは、図2(a)、(b)、(c)にそれぞれG、R、Bに示す位置に画素が配置された構成とされている。各画素は水平方向に画素ピッチPxで配置され、垂直方向に画素ピッチPyで配置される。
また、図2(a)、(b)、(c)に示すように、G用固体撮像素子12Gの各画素に対して、R用固体撮像素子12Rの各画素は垂直方向にPy/2ずらして配置され、B用固体撮像素子12Bの各画素は水平方向にPx/2ずらして配置されている。このため、上記のG用固体撮像素子12G、R用固体撮像素子12R及びB用固体撮像素子12Bの各画素を空間的に合成すると、図2(d)に示すようになり、特許文献1記載の従来の撮像装置と同じ3枚の固体撮像素子を使用しているにもかかわらず、特許文献1記載の従来装置のような斜め方向に関する欠落画素が殆どなく、画素ずらしによる水平垂直の高解像度化効果だけでなく、斜めの高解像度化の効果も十分に得られる画素配置とされており、また特許文献2記載の固体撮像素子を4枚使用している従来の撮像装置に比べて小型な構成により、同程度の高解像度を実現できる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。図1において、被写体からの入射光は図示しない光学ローパスフィルタ等を通して色分解光学系11に入射されてR、G、Bの三原色の各色光に分解された後、赤色光がR用固体撮像素子12Rに、緑色光がG用固体撮像素子12Gに、青色光がB用固体撮像素子12Bにそれぞれ入射して互いに独立して光電変換される。上記の各固体撮像素子12R、12G、12Bは、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)により構成されており、図示しないタイミングジェネレータからの駆動クロックによって駆動されて、被写体像をサンプリング周波数fsで空間サンプリングしたR信号、G信号、B信号をそれぞれ生成してアナログ信号処理回路13へ出力する。
アナログ信号処理回路13は、入力されたR信号、G信号、B信号に対して、相関二重サンプリング(CDS)によるノイズ低減、自動利得制御(AGC)によるレベル調整、ホワイトバランス調整などの所定のアナログ信号処理を施してA/D変換器14R、14G、14Bにそれぞれ供給する。A/D変換器14R、14G、14Bは、アナログ信号処理後のアナログ信号であるR信号、G信号、B信号を、前記サンプリング周波数fsと同じ周波数のクロックに基づいて別々にディジタル化して、ディジタル色信号R、G、Bを生成して映像信号処理回路1へ出力する。
映像信号処理回路1の水平垂直補間部15は、入力されたディジタル色信号R、G、Bの水平垂直補間、すなわち画素間の2次元補間を行う。その補間方法は、図2(a)、(b)、(c)に示した画素配置のG用固体撮像素子12G、R用固体撮像素子12R及びB用固体撮像素子12Bの画素間に「0」を挿入して、図3(a)、(b)、(c)に示すような画素配置の信号を得る補間を行う。すなわち、水平垂直補間部15は、入力されたディジタル色信号R、G、Bの連続する2つのサンプル点の中間位置(2つの隣り合う画素間の位置)に「0」を挿入する。
これにより、水平垂直補間部15の入力ディジタル色信号R、G、Bの周波数スぺクトラムが図4で示すものである(サンプリング周波数はfs)とすると、画素と画素の間に「0」を挿入することにより、サンプリング周波数が2fsになり、サンプリング定理から折り返しが発生し、水平垂直補間部15の出力ディジタル色信号R、G、Bの周波数スぺクトラムは図5に示すようになり、折り返しによるイメージングが発生する。そこで、水平垂直補間部15では、更に上記の画素と画素の間に「0」を挿入した信号を、周波数0.5fsを上限遮断周波数とするローパスフィルタを通す。
水平垂直補間部15からは図6(a)に示す周波数スペクトラムの補間されたR信号RI、補間されたG信号GI、補間されたB信号BIが取り出される。上記の信号RI、GI、BIは、周波数0.5fs以下の成分が残り、周波数が0.5fs以下は図4に示す周波数特性の元の周波数成分がそのまま保持されることになる。このようにして「0」を挿入した画素の部分が補間されることになる。
次に、補間された信号RI、GI、BIは図1の低域成分抽出部16に供給され、水平ローパスフィルタと垂直ローパスフィルタで構成される2次元ローパスフィルタに通すことで2次元空間における周波数の低い成分RL、GL、BLが抽出される。この2次元ローパスフィルタを通った低域周波数成分(低域成分)RL、GL、BLの周波数スペクトラムは、図6(b)に示される。
図1の高域成分抽出部17は、水平垂直補間部15から出力された図6(c)(これは図6(a)と同じ)に示す周波数スペクトラムの出力信号RI、GI、BIから、低域成分抽出部16から出力された図6(b)に示す周波数スペクトラムの低域周波数成分RL、GL、BLを差し引くことで、図6(d)に示す周波数スペクトラムの2次元空間における周波数の高い成分RH、GH、BHを抽出する。すなわち、高域成分抽出部17は下記の演算式に基づいて、高域周波数成分(高域成分)RH、GH、BHを抽出する。
RH=RI−RL、GH=GI−GL、BH=BI−BL (3)
上記の2次元空間における高域周波数成分(高域成分)RH、GH、BHは、実在する画素位置のみに図7に示すように配列合成する。すなわち、本実施の形態では前述したように、図1のG用固体撮像素子12G、R用固体撮像素子12R及びB用固体撮像素子12Bの各画素を空間的に合成すると、図2(d)に示すようになり、図2(d)にR、G、Bで示す実在する画素位置には上記のように各信号RH、GH、BHを配置できるが、図2(d)に空欄で示し、かつ、図7に“補”で示す位置には実在する画素がないので補間が必要となる。
そこで、上記の配列合成後の高域成分に対する補間のために、方向相関検出器18が高域周波数成分RH、GH、BHに基づいて方向相関をとり、相関の高い方向に最適な補間をする。ここでは、以下に示す方向相関度算出方法により2次元空間における相関の高い方向を検出する。なお、方向検出に用いる高域周波数成分RH、GH、BHは、低域周波数成分RL、GL、BLにより折り返し信号、色成分信号などが取り除かれた後の信号のため、低域を含んだ信号に対して方向相関を算出するよりも検出精度を高くすることができる。
まず、補間する一画素(図7に“補”で示した実在しない画素)を中心として、縦、横、45°斜め、135°斜めの4方向に対してそれぞれ標準偏差を算出する。これにより得られた4つの標準偏差値のうち、値が最も小さい標準偏差値の方向に対してデータ変動が少ないと考え、相関が最も高いと判断する。(4)式は標準偏差の一般式を示す。
Figure 2009095005
なお、(4)式中、σは標準偏差値、Nはサンプル数、xはサンプルデータ値、xバーはサンプルデータの平均値を示す(後述の(5)式も同様)。
しかし、(4)式により標準偏差を求めると回路規模が大きくなってしまう。そこで、本実施の形態では、標準偏差値の大小を比べることが目的なので、回路規模を減らすために例えば(5)式のような簡易的な式により標準偏差を算出することとする。
Figure 2009095005
標準偏差を算出する際のサンプリング点として、RH、GH、BH各信号が実在する画素位置を適宜サンプル点とする。実在しない画素位置に関しては、RH、GH、BH各信号の補間画素から相関を算出する各方向によりサンプルする信号を適宜選択する。例えば、図7において、補間する画素位置の座標を(i,j)として、標準偏差のサンプル点を5点とする時、縦方向の場合、BH(i,j−2),BH(i,j−1),BH(i,j),BH(i,j+1),BH(i,j+2)に対して標準偏差をとる。横方向の場合、RH(i−2,j),RH(i−1,j),RH(i,j),RH(i+1,j),RH(i+2,j)に対して標準偏差をとる。45°斜め方向の場合、GH(i−2,j+2),GH(i−1,j+1),GH(i,j),GH(i+1,j−1),GH(i+2,j−2)に対して標準偏差をとる。135°斜め方向の場合、GH(i−2,j−2),GH(i−1,j−1),GH(i,j),GH(i+1,j+1),GH(i+2,j+2)に対して標準偏差をとる。
ここで、上記の5つのサンプル点の中には、図7において実在しない画素のサンプル点を含んでいるが、高域成分抽出部17において、実際にはこれら実在しない画素のサンプル点の値も生成されている。これは水平垂直補間部15において、水平垂直方向に画素間の2次元補間された信号成分のうちの高域成分である。
このように、方向相関を算出する方法として本実施の形態のように標準偏差を使用することにより、従来とは違いサンプル数に制限がなく、方向相関算出精度を高めることができる。
上記方向相関検出部18は、上記のようにして相関の最も高い方向を検出してた得た方向相関情報σを高域補間部19に供給する。高域補間部19は、方向相関情報σに基づいてRH、GH、BHの各信号のそれぞれの方向に対して最適な2次元空間補間方法をとる。この高域補間部19による補間方法では、図7に示した画素位置(i,j)を補間画素として方向相関をとった時に、垂直方向(縦方向)の標準偏差値をa、水平方向(横方向)の標準偏差値をb、45°斜め方向の標準偏差値をc、135°斜め方向の標準偏差値をdとすると、例えば図8に示すフローチャートに従って補間を行う。
すなわち、高域補間部19は、まず、上記の4方向の標準偏差値a〜dを比較して最も小さな値の標準偏差値がaであるとすると、標準偏差値aの垂直方向の相関が最も高いと判断し(図8のステップS31、S32)、標準偏差aを求めたときの図9(a)に示す垂直方向のBHのうち画素位置(i,j)のBH(i,j)を図9(b)に示すように補間画素(i,j)の画素値として代入する。
しかし、標準偏差値aが最小ではない場合は、残りの3方向の標準偏差値b〜dを比較して最も小さな値の標準偏差値がbであるとすると、標準偏差値bの水平方向の相関が最も高いと判断し(図8のステップS33、S34)、標準偏差bを求めたときの図9(c)に示す水平方向のRHのうち画素位置(i,j)のRH(i,j)を図9(d)に示すように補間画素(i,j)の画素値として代入する。しかし、標準偏差値a、bも最小値ではないときは、残りの2方向の標準偏差値c、dを比較して最も小さな値の標準偏差値がcであるとすると、標準偏差値cの45°斜め方向の相関が最も高いと判断し(図8のステップS35、S36)、標準偏差cを求めたときの図9(e)に示す45°斜め方向のGHのうち画素位置(i,j)に右上と左下に隣接する2つの画素の画素値GH(i+1,j−1)とGH(i−1,j+1)の平均値を図9(f)に示すように補間画素(i,j)の画素値として代入する。
標準偏差値a〜dのうち標準偏差値dが最も小さいときは、135°斜め方向の相関が最も高いと判断し(図8のステップS37)、標準偏差dを求めたときの図9(g)に示す135°斜め方向のGHのうち画素位置(i,j)の左上と右下に隣接する2つの画素の画素値GH(i−1,j−1)とGH(i+1,j+1)の平均値を図9(h)に示すように補間画素(i,j)の画素値として代入する。これにより、配列合成後の高域成分の欠落画素(図7の“補”の部分)が満たされる。
このようにして、高域補間部19において高域成分抽出部17から出力された高域周波数成分RH、GH、BHと、その欠落画素に高域成分が補間された信号(図7のRH、GH、BH、“補”の配列信号)とからなる信号RGBHIは、高域付加部20に供給される。
高域付加部20は高域補間部19から出力された図6(e)に示す周波数スペクトラムの信号RGBHIと、低域成分抽出部16から出力された図6(b)、(f)に示す周波数スペクトラムの低域周波数成分RL、GL、BLとを加算合成することにより、図6(g)に示す周波数スペクトラムに示すように、最高周波数が0.5fsの1.5倍の0.75fsに高解像度化された出力信号R’、G’、B’を生成して出力する。ここで、上記の出力信号R’、G’、B’は次式で表される。
R’=RL+RGBHI、G’=GL+RGBHI、B’=BL+RGBHI (6)
このように、本実施の形態によれば、3枚の固体撮像素子12R、12G、12Bを用いても斜め方向の欠落画素を減らす画素配列を用いることで、4枚の固体撮像素子を用いた場合と同等の高解像度化が水平垂直及び斜めにも実現することができる。また、本実施の形態によれば、複数の方向の多数のサンプル数(画素値)を用いて算出した標準偏差値によって画像パターンの方向相関を検出することにより、周辺画素の平均値などの単純な従来の補間方法では得られなかった高域周波数成分の補間を、方向相関検出結果に基づく高域周波数成分でノイズ劣化を抑えつつ高精度に実現することができる。
なお、上記の実施の形態では、方向相関検出部18は、補間対象の一画素(図7で“補”で示した実在しない画素)を中心として、縦、横、45°斜め、135°斜めの4方向に対してそれぞれ複数(上記の例では5点)のサンプル点の画素値に基づいて標準偏差値を算出し、算出したそれらの標準偏差値のうち最小値の標準偏差値の方向を最も相関が高い方向として検出したが、方向相関検出部18による方向相関の検出精度を高めるために、水平、垂直、斜めの各方向に対して1ライン以上の標準偏差をとるようにしてもよい。
この場合は、例えば、3ラインの標準偏差をとるとして、図10(a)に示すように、実在しない補間画素位置の左隣のラインの3画素の標準偏差σ1と、補間画素位置を通る中央ラインの5画素の標準偏差σ2と、実在しない補間画素位置の右隣のラインの3画素の標準偏差σ3とをそれぞれ標準偏差演算部41、42、43で算出し、算出された標準偏差σ1、σ2、σ3とを加算部44で加算する。
この加算部44は、図10(b)に示す縦方向(垂直方向)、同図(c)に示す横方向(水平方向)、同図(d)に示す右上斜め方向、同図(e)に示す左上斜め方向の4方向についてそれぞれ相関加算結果を得、この中のうち最も小さな加算結果が得られる方向を最も相関の高い方向として検出する。
ここで、図10(b)〜(e)において、b3が補間する実在しない補間画素位置であり、標準偏差演算部41はa1〜a3の3画素の値から図10(a)に示した数式に従って標準偏差σ1を算出し、標準偏差演算部42はb1〜b5の5画素の値から図10(a)に示した数式に従って標準偏差σ2を算出し、標準偏差演算部43はc1〜c3の3画素の値から図10(a)に示した数式に従って標準偏差σ3を算出する。
ただし、図10(b)に示す縦方向の標準偏差を求める場合、b1〜b5は画素値BHを、a1,a3,c1,c3は画素値GHを、a2,c2は画素値RHを使用し、図10(c)に示す横方向の標準偏差を求める場合、b1〜b5は画素値RHを、a1,a3,c1,c3は画素値GHを、a2,c2は画素値BHを使用し、図10(d)、(e)示す斜め方向の標準偏差を求める場合、b1〜b5は画素値GHを、a1,a3,c1,c3は画素値RHを、a2,c2は画素値BHを使用する。このように、3ラインの標準偏差の和を標準偏差とすることにより検出精度を高めることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態では、全体構成は図1のブロック図と同様の構成であるが、上記の実施の形態とは高域補間部19の動作が異なる。この実施の形態では、高域補間部19は、方向相関検出部18により垂直方向(縦方向)が最も相関が高い方向であると検出した場合において、ノイズの多いB信号の高域周波成分BHを、ノイズの少ない高域周波数成分GHと混合すると共に、その混合比を方向相関の標準偏差値の最大値と最小値との比に応じて可変することで、B信号によるS/Nの劣化の比率を抑えるものである。なお、高域補間部19は、方向相関検出部18により検出した相関が高い方向が垂直方向(縦方向)以外の場合は、前述した実施の形態と同様の動作を行う。
ここで、撮像装置の光学部である図1の色分解光学系11や固体撮像素子12R,12G,12Bには分光感度特性があり、入射した光の波長により感度が異なる。一般的にG信号の感度が最も高く、R信号の感度がそれに続き、B信号の感度が最も低い。そのため、白い被写体を映した場合に固体撮像素子12R,12G,12Bから出力される信号レベルはR信号、G信号、B信号で異なり、G信号>R信号>B信号の関係になり、B信号の信号レベルが最も低い。
そこで、一般的な撮像装置においては、図1のアナログ信号処理回路13で、G信号を基準に、R信号,B信号それぞれに適切な電気的なゲインを加えR信号、B信号の各信号レベルとG信号の信号レベルとが揃うように、ホワイトバランス調整を行う。ここで、R信号,B信号の各信号レベルを電気的なゲイン処理によりG信号レベルに合わせるため、R信号,B信号は、G信号と比較して、信号に対するノイズの比率であるS/Nが悪くなる。
上記実施の形態においては、上記のようにG信号と比較してノイズの多いB信号の高域周波成分BHが含まれている高域補間信号RGBHIが、(6)式で表したように、RL,GL,BL信号に加算されて出力信号R’,G’,B’に生成されるため、出力信号R’,G’,B’にB信号の高域ノイズ成分が混入することになる。そこで、本実施の形態では、方向相関の標準偏差の値を用いて、このノイズの多いB信号の高域周波成分BHの混入の割合を減らすことで、高域補間信号RGBHIのS/Nを改善し、これにより出力信号R’,G’,B’のS/Nを向上するものである。
ここで、高周波成分のない平面に近い(すなわち、一画面の映像信号レベルの変化が小さい)被写体の場合は、方向相関検出部18にて得られる垂直方向の標準偏差値をa、水平方向の標準偏差値をb、45°斜め方向の標準偏差直をc、135°斜め方向の標準偏差値をdとすると、a,b,c,dの値は被写体画像が平面に近いほど、似た値になる。従って、標準偏差値a,b,c,dのうちで最大値Hmaxと最小値Hminとの比(Hmin/Hmax)が「1」に近づくほど、被写体画像が平面に近いことになる。
また、一般に、被写体に高周波成分が含まれている場合、ある方向の相関が発生し、HmaxとHminの比(Hmin/Hmax)は小さくなる。一方、ランダムノイズは方向の相関がないために、平面の被写体の映像信号にランダムノイズが混入した場合でも、HmaxとHminの比(Hmin/Hmax)は「1」に近づく傾向になる。
そこで、本実施の形態では、以上の点に着目して、HmaxとHminとの比(Hmin/Hmax)が「1」に近いほど、平面に近い被写体と判断し、欠落画素に高域成分が補間された高域補間信号RGBHIを構成する各高域周波数成分のうち、ノイズ成分の多いB信号の高域周波数成分BHは、比較的ノイズ成分の少ないG信号の高域周波数成分GHで補間するようにする。ここで、平面に近い被写体の低い周波数の映像信号は、高域周波数成分BHを高域周波数成分GHで補間することで補っても、周波数特性に影響は及ぼさない。これらの結果、平面に近い被写体の映像信号中のB信号のランダムノイズの混入を減らすことができ、出力信号のS/N比を向上させることができる。
本実施の形態では、図7の補間部分において水平垂直補間部15から出力された前記信号GI、RI、及びBIと、低域成分抽出部16から出力された低域周波数成分GL、RL、及びBLとの同じ色信号成分同士の差分をとって高域周波数成分GH、RH、及びBHを抽出する高域成分抽出部17により、補間部分の高域周波数成分RH(i,j),BH(i,j),GH(i,j)を得る。
続いて、前記実施の形態と同様の方法により方向相関検出部18により標準偏差値に基づいて最も相関が高い方向を決定する。最も相関が高い方向が縦方向と定まった場合は、補間部分は、前述したように図9(b)に“補”で示した座標(i,j)の画素位置である。このとき、本実施の形態の高域補間部19は前記実施の形態とは異なり、座標(i,j)の画素位置の画素だけでなく、座標(i,j−1)の画素位置の画素に対しても補間を行う高域補間信号RGBHIを図11のフローチャートに従って生成する。
すなわち、高域補間部19は、方向相関検出部18より最も相関が高い方向が縦方向であるという方向相関情報と標準偏差値a〜dの情報とが入力されたときには、まず、前記した各方向の標準偏差値a〜dの中の最大値Hmaxと最小値Hminを検出し(ステップS51)、続いてそれらの比Xを次式により求める(ステップS52)。
X=Hmin/Hmax (7)
ここで、比Xの値は「1」以下であり、「1」に近づくほど、前述したように被写体画像が平面に近いことを表す。高域補間部19は、比Xの値に比例して、ノイズの少ない高域周波数成分GH(i,j)の比率が高域周波数成分BH(i,j)に比し相対的に大きくなるように、次式によりGH(i,j)とBH(i,j)を混合し混合信号GBH(i,j)を得る。
GBH(i,j)=GH(i,j)・X+BH(i,j)・(1−X) (8)
同時に、高域補間部19は、比Xの値に比例して、ノイズの少ない高域周波数成分GH(i,j−1)の比率が高域周波数成分BH(i,j−1)に比し相対的に大きくなるように、次式によりGH(i,j−1)とBH(i,j−1)を混合し混合信号GBH(i,j−1)を得る(以上、ステップS53)。
GBH(i,j-1)=GH(i,j-1)・X+BH(i,j-1)・(1−X) (9)
このようにして、高域補間部19は、高域成分抽出部17から出力された高域周波数成分RH及びGHと、上記GHとBHとを(9)式により比Xの値に比例して混合して得られた混合信号GBH(i,j−1)と、その欠落画素に高域成分が補間された信号(図7の“補”の配列信号BH(i,j))と上記GHとを(8)式により比Xの値に比例して混合して得られた混合信号GBH(i,j)との計4信号から、高域補間信号RGBHIを構成して出力する(ステップS54)。
この高域補間信号RGBHIにより、図9(b)に“補”で示した座標(i,j)の画素の画素値として(8)式に示した混合信号GBH(i,j)が代入されると同時に、図9(b)の座標(i,j−1)の画素BH(i,jー1)の画素値として(9)式に示した混合信号GBH(i,j−1)が代入される。
ここで、本来ならば、図9(b)に“補”で示した座標(i,j)の画素の画素値として(8)式に示した混合信号GBH(i,j)を代入するだけでよい。しかし、本発明者の実験により、この実施の形態のように、図9(b)の座標(i,j−1)の画素BH(i,jー1)の画素値として(9)式に示した混合信号GBH(i,j−1)を上記と同時に代入した方が、B信号によるS/Nの劣化をより改善することができることが確かめられた。
このようにして、高域補間部19は、平面の被写体においては、信号RGBHI中のノイズ成分の多いB信号の高域周波成分BHの比率が相対的に小さくなり、B信号によるS/Nの劣化の比率を抑えた高域補間信号RGBHIを生成する。図1の高域付加部20は、この高域補間信号RGBHIと低域成分抽出部16から出力された図6(b)、(f)に示す周波数スペクトラムの低域周波数成分RL、GL、BLとを(6)式に示したように加算合成する。これにより、高域付加部20から出力される信号R’、G’、B’中のノイズ成分の多いB信号の高域周波成分BHの割合が前記実施の形態よりも小さくなるため、前記実施の形態よりもS/N劣化を抑えつつ高解像度化を実現することができる。
なお、上記の実施の形態では、高域補間部19は、混合信号GBH(i,j)以外に、混合信号GBH(i,j−1)も同時に生成するように説明したが、混合信号GBH(i,j−1)の替りに、混合信号GBH(i,j+1)を生成してもよい。この場合は、混合信号GBH(i,j+1)は、比Xの値に比例して、ノイズの少ない高域周波数成分GH(i,j+1)の比率が高域周波数成分BH(i,j+1)に比し相対的に大きくなるように、GH(i,j+1)とBH(i,j+1)を混合することで生成され、BH(i,j+1)を補間する。
また、上記の実施の形態では、方向相関検出部18において、B信号の高域周波成分BHを補間に使う、垂直方向(縦方向)が最も相関が高い方向であると検出した場合において説明したが、図9(c)、(d)に示したように、R信号の高域周波数成分RHを補間に使う、水平方向(横方向)が最も相関が高い方向であると検出した場合においても、有効である。その場合は上記と同様に比Xを算出して、GHとRHをその比Xの値に比例して混合する。
また、上記の実施の形態では、高域補間部19は、標準偏差値の最大値と最小値との比XによりG信号の高域周波数成分GHとB信号の高域周波数成分BHとの混合比を変更して混合信号GBHを生成するように説明したが、標準偏差値により、上記高域補間信号RGBHIのレベルを変更することで、ノイズを抑えることもできる。この場合は、高域補間部19は、「1」以下の値の前記比Xを「1」から差し引いた値に応じて、次式により高域補間信号RGBHIのレベルを制御する。
RGBHI_CTL=RGBHI・(1−X) (10)
高域付加部20は、(10)式によりレベル制御された高域補間部19からの高域補間信号RGBHI_CTLを、低域成分抽出部16から出力された図6(b)、(f)に示す周波数スペクトラムの低域周波数成分RL、GL、BLにそれぞれ加算合成することにより、S/N劣化を抑えつつ高解像度化を実現した3原色信号を出力することができる。
なお、以上の実施の形態において、G用固体撮像素子12G、R用固体撮像素子12R、B用固体撮像素子12Bの各画素の配置位置関係は図2の構成に限らず、G用固体撮像素子12Gの各画素に対して、R用固体撮像素子12Rの各画素は水平方向及び垂直方向の少なくとも一方向に1/2画素ピッチずらして配置し、B用固体撮像素子12Bの各画素は垂直方向及び水平方向の少なくとも一方向に、かつ、R用固体撮像素子12Rの画素位置と重ならない位置に1/2画素ピッチずらして配置する構成であればよい。
本発明の撮像装置の一実施の形態のブロック図である。 本発明の撮像装置で使用される固体撮像素子の画素配置等の一例を示す図である。 図1中の水平垂直補間部において画素間に0を内挿する様子を示す図である。 図1中の水平垂直補間部の入力ディジタル色信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。 図1中の水平垂直補間部において、0を内挿した際の周波数スペクトラムの一例を示す図である。 図1の各部の信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態において、補間する画素の位置を示す図である。 図1中の方向相関検出部における動作の一例を説明するフローチャートである。 図1中の高域補間部における補間動作の一例を説明する図である。 本発明における方向検出部の構成の他の例を説明する図である。 本発明の他の実施の形態における図1中の高域補間部の補間動作を説明するフローチャートである。 特許文献1記載の撮像装置に使用される固体撮像素子の画素配置等の一例を示す図である。 特許文献2記載の撮像装置に使用される固体撮像素子の画素配置等の一例を示す図である。 特許文献3記載の撮像装置における固体撮像素子に設けられている画素配列の色フィルタを示す図である。 図12に示す画素配置の従来の撮像装置の課題を示す図である。 特許文献3記載の撮像装置の課題を示す図である。
符号の説明
10 撮像装置
11 色分解光学系
12R R用固体撮像素子
12G G用固体撮像素子
12B B用固体撮像素子
13 アナログ信号処理回路
14R、14G、14B A/D変換器
15 水平垂直補間部
16 低域成分抽出部
17 高域成分抽出部
18 方向相関検出部
19 高域成分補間部
20 高域付加部

Claims (10)

  1. 入射光を緑色光、赤色光、及び青色光の三原色光に分解する色分解光学手段と、
    前記色分解光学手段からの前記緑色光を、所定画素ピッチで配置された複数の画素により光電変換してG信号を出力する第1の固体撮像素子と、
    水平方向及び垂直方向の両方向又はどちらか一方向に1/2画素ピッチずつ前記第1の固体撮像素子の画素に対して画素位置を相対的にずらして配置された複数の画素により、前記色分解光学手段からの前記赤色光を光電変換してR信号を出力する第2の固体撮像素子と、
    水平方向及び垂直方向の両方向又はどちらか一方向に1/2画素ピッチずつ前記第1の固体撮像素子の画素に対して画素位置を相対的にずらして、かつ、前記第2の固体撮像素子の画素位置と空間的に重ならない位置に配置された複数の画素により、前記色分解光学手段からの前記青色光を光電変換してB信号を出力する第3の固体撮像素子と、
    前記第1〜第3の固体撮像素子からそれぞれ出力された前記G信号、R信号、及びB信号をディジタル信号に変換した後、互いに独立して各画素間の2次元補間処理を行って補間された信号GI、RI、及びBIを生成する水平垂直補間手段と、
    前記水平垂直補間手段から出力された前記信号GI、RI、及びBIに対して、それぞれ2次元ローパスフィルタを用いて2次元空間における低域周波数成分GL、RL、及びBLを抽出する低域成分抽出手段と、
    前記水平垂直補間手段から出力された前記信号GI、RI、及びBIと、前記低域成分抽出手段から出力された前記低域周波数成分GL、RL、及びBLとの同じ色信号成分同士の差分をとって高域周波数成分GH、RH、及びBHを抽出する高域成分抽出手段と、
    前記第1〜第3の固体撮像素子のすべての画素が実在しない位置の欠落画素を補間画素とし、その補間画素を含む予め設定した複数の方向のうち各方向に、その方向に配置された所定数の各画素の前記高域成分抽出手段から出力された前記高域周波数成分GH、RH、及びBHから標準偏差を算出し、算出した値が最も小さい標準偏差の方向を相関が最も高い方向として検出する方向相関検出手段と、
    前記高域成分抽出手段から出力された前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に応じた高域周波数成分を、前記補間画素の周波数成分として補間して高域補間信号RGBHIを生成する高域補間手段と、
    前記低域成分抽出手段から出力された前記低域周波数成分GL、RL、及びBLに、前記高域補間手段から出力された前記高域補間信号RGBHIをそれぞれ加算合成して、G’信号、R’信号、及びB’信号を生成して出力する高域付加手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記方向相関検出手段は、垂直方向、水平方向、任意の角度の斜め方向のうち設定した2以上の方向のそれぞれについて、前記補間画素を通る第1のライン上に配置された該補間画素を含む所定数の各画素の前記高域周波数成分GH、RH、又はBHの値から算出した第1の標準偏差値と、前記第1のラインに平行な複数の第2のライン上にそれぞれ配置された所定数の各画素の高周波数成分から算出した複数の第2の標準偏差値とを加算合成して、前記設定した2以上の方向の標準偏差値をそれぞれ求め、そのうちの最も値が小さな標準偏差値の方向を相関が最も高い方向として検出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記高域補間手段は、
    前記方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に応じて補間されるべき高域周波数成分が前記高域周波数成分BH又はRHであるときに、前記方向相関検出手段により算出された前記複数の方向の各方向の標準偏差値の最大値Hmaxと最小値Hminとの比X=(Hmin/Hmax)を算出する比算出手段と、
    前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記補間画素の画素位置における前記高域周波数成分GHの比率が、前記補間画素の画素位置における前記高域周波数成分BH又はRHに比し、前記比Xの値に比例して相対的に大きくなるように混合して第1の混合信号GBH又はGRHを生成する第1の混合手段と、
    前記第1の混合信号を前記補間画素の周波数成分として補間して前記高域補間信号RGBHIを生成する高域補間信号生成手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記高域補間手段は、前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記補間画素の画素位置に対して前記方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に隣接する画素位置における前記高域周波数成分GHの比率が、前記補間画素の隣接画素位置における前記高域周波数成分BH又はRHに比し、前記比Xの値に比例して相対的に大きくなるように混合して第2の混合信号GBH又はGRHを生成する第2の混合手段を更に有し、
    前記高域補間信号生成手段は、前記第1の混合信号を前記補間画素の周波数成分として補間し、かつ、前記第2の混合信号を前記補間画素の隣接画素位置における画素の高域周波数成分とする前記高域補間信号RGBHIを生成することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記高域補間手段は、
    前記方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に応じて補間されるべき高域周波数成分が前記高域周波数成分BH又はRHであるときに、前記方向相関検出手段により算出された前記複数の方向の各方向の標準偏差値の最大値Hmaxと最小値Hminとの比X(=Hmin/Hmax)を算出する比算出手段と、
    前記高域成分抽出手段から出力された前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記方向相関検出手段により検出された相関が最も高い方向に応じた高域周波数成分を、前記補間画素の周波数成分として補間して第1の高域補間信号を生成する第1の高域補間信号生成手段と、
    前記第1の高域補間信号の振幅を、1から前記比Xを減じた値に応じて制御した第2の高域補間信号を前記高域補間信号RGBHIとして生成する第2の高域補間信号生成手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  6. 入射光を色分解して得た緑色光を、所定画素ピッチで配置された複数の画素により光電変換してG信号を出力する第1の固体撮像素子と、
    水平方向及び垂直方向の両方向又はどちらか一方向に1/2画素ピッチずつ前記第1の固体撮像素子の画素に対して画素位置を相対的にずらして配置された複数の画素により、前記入射光を色分解して得た赤色光を光電変換してR信号を出力する第2の固体撮像素子と、
    水平方向及び垂直方向の両方向又はどちらか一方向に1/2画素ピッチずつ前記第1の固体撮像素子の画素に対して画素位置を相対的にずらして、かつ、前記第2の固体撮像素子の画素位置と空間的に重ならない位置に配置された複数の画素により、前記入射光を色分解して得た青色光を光電変換してB信号を出力する第3の固体撮像素子とを備えた撮像装置の映像信号処理方法であって、
    前記第1〜第3の固体撮像素子からそれぞれ出力された前記G信号、R信号、及びB信号をディジタル信号に変換する第1のステップと、
    前記ディジタル信号に変換された前記G信号、R信号、及びB信号を、互いに独立して各画素間の2次元補間処理を行って補間された信号GI、RI、及びBIを生成する第2のステップと、
    前記信号GI、RI、及びBIに対して、それぞれ2次元ローパスフィルタを用いて2次元空間における低域周波数成分GL、RL、及びBLを抽出する第3のステップと、
    前記信号GI、RI、及びBIと、前記低域周波数成分GL、RL、及びBLとの同じ色信号成分同士の差分をとって高域周波数成分GH、RH、及びBHを抽出する第4のステップと、
    前記第1〜第3の固体撮像素子のすべての画素が実在しない位置の欠落画素を補間画素とし、その補間画素を含む予め設定した複数の方向のうち各方向に、その方向に配置された所定数の各画素の前記高域周波数成分GH、RH、及びBHから標準偏差を算出し、算出した値が最も小さい標準偏差の方向を相関が最も高い方向として検出する第5のステップと、
    前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記第5のステップで検出された相関が最も高い方向に応じた高域周波数成分を、前記補間画素の周波数成分として補間して高域補間信号RGBHIを生成する第6のステップと、
    前記低域周波数成分GL、RL、及びBLに、前記高域補間信号RGBHIをそれぞれ加算合成して、G’信号、R’信号、及びB’信号を生成して出力する第7のステップと、
    を含むことを特徴とする映像信号処理方法。
  7. 前記第5のステップは、垂直方向、水平方向、任意の角度の斜め方向のうち設定した2以上の方向のそれぞれについて、前記補間画素を通る第1のライン上に配置された該補間画素を含む所定数の各画素の前記高域周波数成分GH、RH、又はBHの値から算出した第1の標準偏差値と、前記第1のラインに平行な複数の第2のライン上にそれぞれ配置された所定数の各画素の高周波数成分から算出した複数の第2の標準偏差値とを加算合成して、前記設定した2以上の方向の標準偏差値をそれぞれ求め、そのうちの最も値が小さな標準偏差値の方向を相関が最も高い方向として検出することを特徴とする請求項3記載の映像信号処理方法。
  8. 前記第6のステップは、
    前記第5のステップにより検出された相関が最も高い方向に応じて補間されるべき高域周波数成分が前記高域周波数成分BH又はRHであるときに、前記第5のステップにより算出された前記複数の方向の各方向の標準偏差値の最大値Hmaxと最小値Hminとの比X(=Hmin/Hmax)を算出する比算出ステップと、
    前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記補間画素の画素位置における前記高域周波数成分GHの比率が、前記補間画素の画素位置における前記高域周波数成分BH又はRHに比し、前記比Xの値に比例して相対的に大きくなるように混合して第1の混合信号GBH又はGRHを生成する第1の混合信号生成ステップと、
    前記第1の混合信号を前記補間画素の周波数成分として補間して前記高域補間信号RGBHIを生成する高域補間信号生成ステップと
    を含むことを特徴とする請求項6又は7記載の映像信号処理方法。
  9. 前記第6のステップは、前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記補間画素の画素位置に対して前記第5のステップにより検出された相関が最も高い方向に隣接する画素位置における前記高域周波数成分GHの比率が、前記補間画素の隣接画素位置における前記高域周波数成分BH又はRHに比し、前記比Xの値に比例して相対的に大きくなるように混合して第2の混合信号GBH又はGRHを生成する第2の混合信号生成ステップを更に含み、
    前記高域補間信号生成ステップは、前記第1の混合信号を前記補間画素の周波数成分として補間し、かつ、前記第2の混合信号を前記補間画素の隣接画素位置における画素の高域周波数成分とする前記高域補間信号RGBHIを生成することを特徴とする請求項8記載の映像信号処理方法。
  10. 前記第6のステップは、
    前記第5のステップにより検出された相関が最も高い方向に応じて補間されるべき高域周波数成分が高域周波数成分BH又はRHであるときに、前記第5のステップにより算出された前記複数の方向の各方向の標準偏差値の最大値Hmaxと最小値Hminとの比X(=Hmin/Hmax)を算出する比算出ステップと、
    前記高域周波数成分GH、RH、及びBHのうち、前記第5のステップにより検出された相関が最も高い方向に応じた高域周波数成分を、前記補間画素の周波数成分として補間して第1の高域補間信号を生成する第1の高域補間信号生成ステップと、
    前記第1の高域補間信号の振幅を、1から前記比Xを減じた値に応じて制御した第2の高域補間信号を前記高域補間信号RGBHIとして生成する第2の高域補間信号生成ステップと
    を含むことを特徴とする請求項6又は7記載の映像信号処理方法。
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