JPH10155158A - 撮像装置及びカラー画像信号の処理方法 - Google Patents

撮像装置及びカラー画像信号の処理方法

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JPH10155158A
JPH10155158A JP8309793A JP30979396A JPH10155158A JP H10155158 A JPH10155158 A JP H10155158A JP 8309793 A JP8309793 A JP 8309793A JP 30979396 A JP30979396 A JP 30979396A JP H10155158 A JPH10155158 A JP H10155158A
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JP
Japan
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signal
pixel
interpolation
correlation
luminance signal
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JP8309793A
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English (en)
Inventor
Shigetoshi Noda
重利 納田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子シャッタ等の諸機能を犠牲にすることな
く、ダイナミックレンジを拡大しつつ高解像度の画像を
得る。 【解決手段】 相関適応補間回路53は、2枚のCCD
イメージセンサから出力された画素信号R,Gの配列を
互いに半ピッチ斜め画素ずらしして記憶する。相関適応
補間回路53は、上記画素信号R,Gの間隙にある画素
補間点の縦,横,及び斜め方向の相関度を算出して、こ
の相関度の大きい方向で上記画素補間点に補間処理を施
した後、HPF54を介して得られた高域輝度信号YH
を加算器55に供給する。加算器55は、色信号R,
G,Bに上記高域輝度信号YHを合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素間の補間処理
を行って高解像度を得る撮像装置及びカラー画像信号の
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高解像カラー画像は、パーソナル
・コンピュータの入力画像として適しており、いわゆる
マルチメディアの浸透によってますます高解像度カラー
カメラが求められている。このようなフルカラー解像度
を向上させるカメラとして3板式カメラが提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、3板式カメラ
は、撮像素子が3枚あるため、単板式カメラに比べて非
常に高価であり、とりわけ130万画素以上のCCDイ
メージセンサを用いると非常に高価になってしまう。3
板式カメラは、光学部のプリズムによる色ずれ補正が必
要であり、また、3枚の撮像素子の固着が数μm前後の
高精度固着技術を必要とするので小型化を図るのが困難
であった。
【0004】一方、単板式カメラは、3板式カメラに比
べて安価であり、色ずれ補正不要,固着技術不要,撮像
速度が速く電子シャッタの使用が可能である。しかし、
単板式カメラは、色解像度が低く、図19に示すよう
に、折り返し歪の影響を軽減するために光学ローパスフ
ィルタ等を用いても解像度を高めることが困難であっ
た。
【0005】高解像度の画像を得る方法として、バイモ
ルフ駆動のCCDイメージセンサ等による光路シフトの
ウォーブリング手法によって複数のフレームからフルカ
ラー高解像度を得るものがある。この手法は、単板式及
び2板式に用いることができるが、撮像速度の低下,電
子シャッタの使用が不可能等の欠点があり、用途が限定
されてしまった。
【0006】また、従来のCCDカメラは、フィルムカ
メラに比べてダイナミックレンジが不足し、撮影した画
像に白潰れ又は黒潰れの部分が目立ってしまう問題が生
じた。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、電子シャッタ等の諸機能を犠牲にする
ことなく、ダイナミックレンジを拡大しつつ高解像度の
画像を得ることができる撮像装置及びカラー画像信号の
処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る撮像装置は、3原色にそれぞれ対応
して市松模様状に配列された画素の画素信号をそれぞれ
出力する2枚の撮像素子と、上記撮像素子が出力した各
画素信号のうち特定の2原色の各画素信号を、上記それ
ぞれの撮像素子の画素配列に対応して半ピッチ斜めにず
らして取り込んで記憶する記憶手段と、上記記憶手段に
取り込んだ各画素信号に対応する画素によって囲まれる
画素を輝度信号の補間箇所とし、前記補間箇所を挟んで
位置する各画素の相関度の大きい方向に位置する画素信
号に基づいて、上記補間箇所の画素の輝度信号を補間す
ることにより補間処理済みの輝度信号を生成する補間処
理手段と、補間済みの輝度信号の低域成分を除去して高
域輝度信号を生成するハイパスフィルタと、上記高域輝
度信号と上記撮像部で生成された3原色の各画素信号と
を合成する合成手段とを備えることを特徴とする。
【0009】したがって、上記撮像装置は、上記2枚の
撮像素子が出力した各画素信号のうち特定の2原色の各
画素信号を、上記それぞれの撮像素子の画素配列に対応
して半ピッチ斜めにずらして取り込んで記憶したものに
基づいて適応的に補間処理を施すので、解像度を倍以上
に向上させて良好な画像を得ることができる。
【0010】また、本発明に係るカラー画像信号の処理
方法は、3原色の画素が市松模様状に配列された2枚の
撮像素子から出力された各画素信号のうち特定の2原色
の信号を上記2枚の撮像素子の画素配列に対応して半ピ
ッチ斜めにずらして記憶し、上記記憶された特定の2原
色の画素信号を輝度信号として取り扱い、前記特定の2
原色の各画素信号に対応する画素によって囲まれる画素
を輝度信号の補間箇所とし、この補間箇所を中心として
それぞれ対をなす画素間の相関度を算出し、算出された
相関度の大きい方向で対をなす画素の各画素信号に基づ
いて輝度信号の補間処理を行い、上記補間処理済みの輝
度信号の低域成分を除去して高域輝度信号を生成し、上
記3原色の各画素信号にそれぞれ上記高域輝度信号を合
成することを特徴とする。
【0011】したがって、上記カラー画像信号の処理方
法は、上記2枚の撮像素子が出力した各画素信号のうち
特定の2原色の各画素信号を、上記それぞれの撮像素子
の画素配列に対応して半ピッチ斜めにずらして取り込ん
で記憶したものに基づいて適応的に補間処理を施すの
で、解像度を倍以上に向上させて良好な画像を得ること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0013】本発明は、2つのCCD(Charge Coupled
Device )イメージセンサで生成された画素信号をそれ
ぞれ半ピッチ斜めにずらして取り込み、取り込まれた画
素信号の間隙を適応的に補間することにより、従来の倍
の高解像度化を図るものである。
【0014】本発明に係る撮像装置1は、図1に示すよ
うに、撮像レンズ11と、光学フィルタ12と、ハーフ
ブロックミラー13と、ハーフブロックミラー13で反
射された撮像光が入射するCCDイメージセンサ14
(14A,14B)と、相関二重サンプリング/自動利
得制御(CDS/AGC:Correlated Double sampling
/Automatic Gain Control )回路15(15A,15
B)と、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/
Dコンバータ16(16A,16B)と、ホワイトバラ
ンス,ガンマ補正等の処理を行うカメラ信号補正処理回
路17(17A,17B)とを備える。
【0015】撮像レンズ11で集光された撮像光は、光
学フィルタ12を介してハーフブロックミラー13に入
射され、ハーフブロックミラー13内で反射光と透過光
に分けられる。そして、CCDイメージセンサ14Aに
は上記反射光が、CCDイメージセンサ14Bには上記
透過光が入射される。
【0016】CCDイメージセンサ14A,14Bで
は、図2に示すように、3原色の赤(R)画素,緑
(G),青(B)画素がマトリクス状に配列され、この
マトリクスにおいてG画素は市松模様状(ツインカンク
ス)に設けられている。それぞれの画素数の等しいR画
素とB画素は、縦方向及び横方向がそれぞれG画素に隣
接している。
【0017】また、CCDイメージセンサ14A,14
Bは、全画素読出し式のものであり、それぞれ電子シャ
ッタの時間を調整できるようになっている。CCDイメ
ージセンサ14A,14Bは、被写体からの入射光を受
光すると、この入射光に応じて色信号R,G,Bを生成
してCDS/AGC回路15A,15Bに供給する。
【0018】CDS/AGC回路15A,15Bは、各
色信号のプリチャージレベルとデータレベルをサンプル
ホールドし、その差分を検出して正確な信号レベルを検
出することによりランダム雑音を除去し、さらに、各色
信号の強弱に応じてCDS/AGC回路自体の利得を自
動的に制御して常に信号レベルの安定した色信号を出力
している。
【0019】A/Dコンバータ16A,16Bは、サン
プリングパルスに基づいて駆動するようになっていて、
CDS/AGC回路15A,15Bからの各色信号をデ
ィジタル信号に変換してカメラ信号補正処理回路17
A,17Bに供給する。
【0020】カメラ信号補正処理回路17A,17B
は、ガンマ補正,ニー処理等のいわゆるディジタル信号
処理を各色信号に施すようになっている。
【0021】また、上記撮像装置1は、図1に示すよう
に、カメラ信号補正処理回路17A,17Bからの色信
号R,G,Bに後述する適応補間処理等を施することに
より高解像度の色信号R,G,Bを出力する適応補間部
18(18A,18B)と、適応補間部18A,18B
からの高解像度色信号を合成する画像合成部19と、画
像合成部19からの合成された色信号R,G,Bを所定
のテレビジョン信号に変換するビデオエンコーダ20
と、カメラ信号補正処理回路17A,17Bからの色信
号R,G,Bを合成して適応補間処理等を行うことによ
って高解像度の色信号R,G,Bを生成する高解像度適
応補間部21とを備える。
【0022】ここで、適応補間部18Aは、図3に示す
ように、カメラ信号補正処理回路17Aから供給される
各色信号の高域成分を除去するローパスフィルタ(LP
F)31と、カメラ信号補正処理回路17Aから供給さ
れる各色信号に適応補間処理を施す相関適応補間回路3
2と、相関適応補間回路32からの各色信号の低域成分
を除去するHPF33と、LPF31からの各色信号と
HPF33からの各色信号とを合成する加算器34とを
備える。なお、適応補間部18Bも適応補間部18Aと
同様の構成となっており、以下、適応補間部18Bの詳
細な説明は省略するものとする。
【0023】上記相関適応補間回路32には、カメラ信
号補正処理回路17Aからの色信号が供給され、図4に
示すように、色信号R,Gを構成する画素信号R,Gが
CCDイメージセンサ14Aの画素配列に対応して記憶
される。これら色信号はカメラ信号補正処理回路17A
においてホワイトバランス調整の施されたものである。
従って、ホワイトバランス調整後において画素信号Rと
画素信号Gのレベルは同じに調整されているので、画素
信号R,Gが有する輝度信号Yの情報に着目すると、図
4の点線で囲った3×3の近傍では、図5に示すように
輝度信号Y1〜Y9が配列されているとみなすことがで
きる。そこで、相関適応補間回路32は、画素信号R,
Gに基づいて局所画素相関度を計算し、この相関度が最
大になる画素で補間を行って高解像度の輝度信号を生成
するようになっている。
【0024】なお、相関度Sは、ある方向の画素列Yn
に対して以下のように定義される。
【0025】S=min(Yn)/max(Yn) (S≦1であるので、S=1のとき相関が最大) かかる補間処理を行うために、相関適応補間回路32
は、具体的には図6及び図7に示すステップS1以下の
処理を行う。
【0026】図6に示すステップS1において、相関適
応補間回路32は、色信号が供給されると、上述の図4
に示すように、色信号R,Gを構成する画素信号R,G
がCCDイメージセンサ14Aの画素配列に対応して記
憶され、ステップS2に進む。
【0027】ステップS2において、ポインタを最初の
画素補間箇所に設定して、ステップS3に進む。
【0028】ステップS3において、相関適応補間回路
32は、縦方向の相関度aを計算する。ここで、縦方向
の相関度aは、図5において、以下の式によって算出さ
れる。なお、以下の式に表すY1〜Y9は輝度信号Yの
レベルを示すものである。
【0029】a=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y1,Y4,Y7)・min
(Y2,Y8)・min(Y3,Y6,Y9) max(Yn)=max(Y1,Y4,Y7)・max
(Y2,Y8)・max(Y3,Y6,Y9) 相関適応補間回路32は、算出された相関度aを変数X
に代入して、フラグAを立てて、ステップS4に進む。
【0030】ステップS4において、相関適応補間回路
32は、横方向の相関度bを以下の式に基づいて計算し
て、ステップS5に進む。
【0031】b=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y1,Y2,Y3)・min
(Y4,Y6)・min(Y7,Y8,Y9) max(Yn)=max(Y1,Y2,Y3)・max
(Y4,Y6)・max(Y7,Y8,Y9) ステップS5において、相関適応補間回路32は、縦方
向と横方向の相関度を比較すべく、Xの値が相関度bよ
り大きいかを判定し、Xが大きいときはステップS7に
進み、Xが大きくないときはステップS6に進む。
【0032】ステップS6において、相関適応補間回路
32は、変数Xに相関度bを代入して、フラグBを立て
て、ステップS7に進む。
【0033】ステップS7において、相関適応補間回路
32は、左上右下斜め方向の相関度cを以下の式により
計算して、ステップS8に進む。
【0034】c=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y2,Y6)・min(Y
1,Y9)・min(Y4,Y8) max(Yn)=max(Y2,Y6)・max(Y
1,Y9)・max(Y4,Y8) ステップS8において、相関適応補間回路32は、変数
Xがcより大きいかを判定し、変数Xが大きいときは図
7に示すステップS10に進み、変数Xが大きくないと
きはステップS9に進む。
【0035】ステップS9において、相関適応補間回路
32は、変数Xに相関度cの値を代入して、フラグCを
立てて、ステップS10に進む。
【0036】ステップS10において、相関適応補間回
路32は、左下右上斜め方向の相関度dを以下の式によ
って算出して、ステップS11に進む。
【0037】d=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y2,Y4)・min(Y
3,Y7)・min(Y6,Y8) max(Yn)=max(Y2,Y4)・max(Y
3,Y7)・max(Y6,Y8) ステップS11において、相関適応補間回路32は、変
数Xが相関度dより大きいかを判定し、変数Xが大きい
ときはステップS13に進み、変数Xが大きくないとき
はステップS12に進む。
【0038】ステップS12において、相関適応補間回
路32は、変数Xに相関度dを代入し、フラグDを立て
て、ステップS13に進む。
【0039】ステップS13において、相関適応補間回
路32は、変数Xに立てていたフラグがAであるかを判
定し、フラグがAであるときはステップS14に進み、
フラグがAでないときはステップS15に進む。
【0040】ステップS14において、相関適応補間回
路32は、画素補間箇所の近傍における縦方向の画素信
号Yの平均を求める。例えば補間すべき輝度信号Yのレ
ベルをY5とおくと、 Y5=(Y2+Y8)/2 を算出することにより縦方向の補間処理を行って、ステ
ップS20に進む。
【0041】ステップS15において、相関適応補間回
路32は、フラグがBであるかを判定し、フラグがBで
あるときはステップS16に進み、フラグがBでないと
きはステップS17に進む。
【0042】ステップS16において、相関適応補間回
路32は、 Y5=(Y4+Y6)/2 を算出することにより横方向の補間処理を行って、ステ
ップS20に進む。
【0043】ステップS17において、相関適応補間回
路32は、フラグがCであるかを判定し、フラグがCで
あるときはステップS18に進み、フラグがCでないと
きはステップS19に進む。
【0044】ステップS18において、相関適応補間回
路32は、後述するステップS31以下の処理を行うこ
とにより左上右下斜め方向の補間処理を行って、ステッ
プS20に進む。
【0045】ステップS19において、相関適応補間回
路32は、後述するステップS31以下の処理を行うこ
とにより左下右上斜め方向の補間処理を行って、ステッ
プS20に進む。
【0046】ステップS20において、相関適応補間回
路32は、ポインタを次の画素補間箇所に設定して、ス
テップS21に進む。
【0047】ステップS21において、相関適応補間回
路32は、画素補間箇所(×印)が無いか、すなわち補
間処理が終了したかを判定して、終了していないときは
ステップS3に戻り、終了したときは画素信号R,G及
び補間処理された輝度信号Yを出力するようになってい
る。
【0048】ここで、上述したステップS18及びステ
ップS19では、具体的には図8のステップS31以下
の処理を行っている。
【0049】ステップS31において、相関適応補間回
路32は、ポインタの近傍Rの分散度σを計算する。
【0050】同じ色の分散度σは、局所近傍空間内にお
いて平均値からの偏差のばらつきを示すものである。例
えば分散度σが小さければ、その色での相関はどの方向
でも同じであることであり、適応補間の効果がなくな
る。すなわち、Rの分散度σRが小さければRを除いた
Gで縦と横のみの適応補間を行うようにすれば十分であ
る。
【0051】ここで、分散度σを以下のように定義する
と、 σ色=min(色全画素)/max(色全画素) 図9の場合は σR=min(R1,R2,R3,R4)/max(R
1,R2,R3,R4) となる。
【0052】ステップS32において、相関適応補間回
路32は、分散度σが所定値より大きいかを判定し、大
きいときはステップS33に進み、大きくないときはス
テップS34に進む。
【0053】ステップS33において、相関適応補間回
路32は、斜め方向の補間処理を行う。ここで、ステッ
プS18からの処理を行っているときは Y5=(Y1+Y9)/2 を算出して、左上右下斜め方向の補間処理を行う。ま
た、ステップS19からの処理を行っているときは Y5=(Y3+Y7)/2 を算出して、左下右上斜め方向の補間処理を行って、サ
ブルーチンを終了する。
【0054】一方、ステップS32で分散度σが大きく
ないと判定したときのステップS34において、相関適
応補間回路32は、上述したステップS3で算出した縦
方向の相関度aとステップS4で算出した横方向の相関
度bのうち、相関度の大きい方向において補間処理を行
って、サブルーチンを終了する。
【0055】すなわち、相関適応補間回路32は、分散
度σが大きいときは斜め方向の補間処理を行い、分散度
σが小さいときはその色(R)での相関はどの方向もほ
とんど同じであって適応補間処理の効果がそれほど大き
くないので、Rを除いて一般画像の中で最も頻度の高い
Gのみで縦方向又は横方向の適応補間を行うようになっ
ている。換言すると、分散度σが小さいときは、カラー
画像のR及びGのレベルの違いによる適応補間処理のわ
ずかなずれを回避すべく、最も頻度が高くレベルの高い
Gのみで補間処理を行うことにより、より高解像な画像
を得ることがきる。
【0056】以上の相関適応補間回路32において実行
された相関適応補間によれば、相関適応補間回路32
は、適応補間処理を Y5=aY1+bY2+cY3+dY4+eY6+fY
7+gY8+hY9 によって表すことができ、画素補間箇所の周辺画素の相
関度を求めてからa〜hを設定することにより、最適な
適応補間処理を行うことができる。すなわち、相関適応
補間回路32は、図4に示す点線で囲まれた8つの有効
画素の近傍の縦,横,及び斜め方向の画素信号の相関度
Sを算出して、この相関度Sが最大となる方向で補間を
行うことにより、最適な補間処理を行うことができる。
すなわち、相関適応補間回路32は、補間された方向に
対して直交する方向では、LPF処理を施すことにはな
らないので、かかる直交方向の解像度は劣化しない。換
言すると、相関に応じて適応的に補間することで、折り
返し歪をなくして解像度の向上を図ることができる。
【0057】なお、相関度を算出する代わりに、縦横斜
めの各方向における輝度信号Yのレベル差を算出しても
よい。
【0058】例えば図5に示す点線で囲まれた部分にお
いて、縦方向のレベル差をP,横方向のレベル差をQ,
左上右斜め下方向のレベル差をU,左下右上斜め方向の
レベル差をVとすると、以下の式が成り立つ。
【0059】 P=|Y1−Y7|・|Y2−Y8|・|Y3−Y9| Q=|Y1−Y3|・|Y4−Y6|・|Y7−Y9| U=|Y2−Y6|・|Y1−Y9|・|Y4−Y8| V=|Y2−Y4|・|Y3−Y7|・|Y6−Y8| ここで、各方向における輝度信号Yのレベル差が小さい
ときはその方向における相関度が大きくなり、輝度信号
Yのレベル差が大きいときはその方向における相関度が
小さくなる。従って、P,Q,U,Vのうち最も値の小
さい方向において輝度信号Y5の適応補間処理を行って
もよい。
【0060】相関適応補間回路32は、以上のような補
間処理を行い、図10に示すように、画素信号R,Gと
その間隙に生成された輝度信号YとをHPF33に供給
する。HPF33は、画素信号R,Gにより構成される
色信号R,G及び輝度信号Yの低域成分を除去すること
により、図11に示すように、高域輝度信号YHを生成
して加算器34に供給する。
【0061】また、加算器34には、カメラ信号補正処
理回路17Aからの各色信号R,G,BがLPF31で
高域成分が除去されて供給される。加算器34は、この
各色信号R,G,Bのそれぞれに上記高域輝度信号YH
を合成することにより高解像度の色信号R,G,Bを生
成して画像合成部19に供給する。
【0062】すなわち、適応補間部18Aは、図12に
示すように、上述の図19に比べて色信号R,G,Bの
折り返し歪の成分を低減して高解像度化を図っている。
【0063】なお、適応補間部18Bも、上述のよう
に、適応補間部18Aと同様の構成となっていて、カメ
ラ信号補正処理回路17Bから供給される色信号R,
G,Bに高域輝度信号YHを合成し、高解像度の色信号
R,G,Bを生成して画像合成部19に供給する。
【0064】画像合成部19は、適応補間部18A,1
8Bからの色信号を選択して出力するものであり、図1
3に示すように、切換回路41と、LPF42と、レベ
ル比較器43と、切換回路44とを備える。
【0065】切換回路41は、適応補間部18Aからの
色信号HD1が供給される端子a,dと、適応補間部1
8Bからの色信号HD2が供給される端子b,cと、端
子a又は端子bに供給された色信号を選択して出力する
スイッチ41Xと、端子c又は端子dに供給された色信
号を選択して出力するスイッチ41Yとを備える。スイ
ッチ41X,41Yは、互いに連動して、システムコン
トローラ22で切換制御されている。
【0066】具体的には、システムコントローラ22
は、白潰れ補正モードになったときはスイッチ41Xを
端子aに,スイッチ41Yを端子cを設定して、また、
黒潰れ補正モードになったときはスイッチ41Xを端子
bに,スイッチ41Yを端子dに設定するようになって
いる。そして、スイッチ41Xは、選択出力した色信号
をLPF42及び切換回路44の端子eに供給する。ス
イッチ41Yは、選択出力した色信号を切換回路44の
端子fに供給する。
【0067】LPF42は、適応補間部18Aから供給
される画素データの不要な高域成分を除去して、この色
信号をレベル比較器43に供給する。
【0068】レベル比較器43は、LPF42から供給
される色信号のレベルとスレショールドレベルとを比較
して、色信号のレベルの方が高いときにスイッチ制御信
号を出力するようになっている。ここで、システムコン
トローラ22は、白潰れ補正モード又は黒潰れ補正モー
ドに応じてスレショールドレベルを設定するようになっ
ている。そして、切換回路44は、レベル比較器43か
らHレベルのスイッチ制御信号が供給されると端子eに
供給されている色信号を出力し、Lレベルのスイッチ制
御信号が供給されると端子fに供給されている色信号を
出力するようになっている。
【0069】ここで、例えば白潰れモードに設定される
と、レベル比較器43は、図14(A)に示すように、
LPF42から供給される色信号HD1のレベルと白潰
れが生じるレベルに設定されたスレショールドレベルと
を比較して、図14(B)に示すように、色信号HD1
のレベルが高いときにHレベルのスイッチ制御信号を出
力するようになっている。
【0070】切換回路44では、端子eに適応補間部1
8Aからの色信号HD1が供給され、端子fに適応補間
部18Bからの色信号HD2が供給される。切換回路4
4は、レベル比較器43からHレベルのスイッチ制御信
号が供給されると端子aに供給されている色信号HD1
を出力し、レベル比較器43からLレベルの信号が供給
されると端子bに供給されている色信号HD2を出力す
るようになっている。
【0071】換言すると、切換回路44の端子eには図
14(A)に示す色信号HD1が供給され、端子fには
図14(C)に示す色信号HD2が供給される。色信号
HD2に白潰れを生じていない期間は、図14(B)に
示すスイッチ制御信号がLレベルになっているので、図
14(D)に示すように、切換回路44は色信号HD2
を出力する。色信号HD2に白潰れが生じている期間
は、スイッチ制御信号はHレベルになって、図14
(D)に示すように、切換回路44は色信号HD1を出
力する。
【0072】したがって、例えば室内から屋外を撮影し
ているとき等に色信号HD2に白潰れが生じると、画像
合成部19は、この白潰れが生じた部分に色信号HD1
を挿入することにより白潰れの生じない色信号を出力す
ることにより画像に白潰れが生じるのを回避して、高ダ
イナミックレンジ化を図ることができる。
【0073】つぎに、例えば黒潰れ補正モードに設定さ
れると、システムコントローラ22は、スイッチ41X
を端子bに、スイッチ41Yを端子dに切換設定して、
スレショールドレベルを黒潰れ補正に応じた所定のレベ
ルに設定する。このとき切換回路44では、端子eには
図15(A)に示す色信号HD2が供給され、端子fに
は図15(C)に示す色信号HD1が供給される。
【0074】色信号HD2に黒潰れが生じていない期間
は、図15(B)に示すスイッチ制御信号がHレベルに
なっているので、図15(D)に示すように、切換回路
44は色信号HD1を出力する。色信号HD2に黒潰れ
が生じている期間は、スイッチ制御信号はLレベルにな
って、図15(D)に示すように、切換回路44は色信
号HD2を出力する。
【0075】すなわち、画像合成部19は、例えば屋外
から室内を撮影する場合等において一方の色信号に黒潰
れが生じると、黒潰れの生じた部分に他方の色信号を挿
入することにより、黒潰れのない色信号を出力すること
ができる。
【0076】上記画像合成部19で出力された色信号
R,G,Bは、白潰れ又は黒潰れを防止しつつダイナミ
ックレンジが拡大されたものであって、ビデオエンコー
ダ20で所定のテレビジョン信号に変換されて出力され
る。
【0077】したがって、上記撮像装置1は、3板式の
撮像装置で得られる信号に匹敵する高解像度の映像信号
を2枚のCCDイメージセンサで実現することができる
とともに、この2枚のCCDイメージセンサのそれぞれ
の電子シャッタ時間を調整することにより高ダイナミッ
クレンジ化も可能にすることができる。
【0078】一方、カメラ信号補正処理回路17A,1
7Bは、いわゆるプロセス処理の施された色信号R,
G,Bを高解像度適応補間部21に供給するようになっ
ている。
【0079】前記高解像度適応補間部21は、適応補間
部18A(18B)の入力部に信号合成手段を設けたも
のと同様の構成となっていて、具体的には図16に示す
ように、信号合成回路51と、LPF52と、相関適応
補間回路53と、HPF54と、加算器55とを備え
る。
【0080】信号合成回路51は、カメラ信号補正処理
回路17A,17Bから供給される色信号R,G,Bを
合成してLPF52及び相関適応補間回路53に供給す
る。LPF52は、信号合成回路51からの色信号R,
G,Bの高域成分を除去して加算器55に供給する。
【0081】相関適応補間回路53は、信号合成回路5
1から供給される色信号R,Gを構成する画素信号R,
Gを、それぞれのCCDイメージセンサ14A,14B
の画素配列に応じて記憶する。このとき、相関適応補間
回路53は、CCDイメージセンサ14Aから出力され
た画素信号R,Gの配列とCCDイメージセンサ14B
から出力された画素信号R,Gの配列を、図17(A)
に示すように、互いに半ピッチ斜め画素ずらしして記憶
するようになっている。
【0082】ここで、画素補間箇所(Y5)の周辺画素
信号を示す図18において、相関適応補間回路53は、
上述の図6及び図7に示すステップS1〜ステップS2
1の処理を実現することにより、適応的に補間処理をす
る。
【0083】具体的には図6に示すステップS1におい
て、相関適応補間回路53は、色信号が供給されると、
上述の図17(A)に示すように、色信号R,Gを構成
する画素信号R,GがCCDイメージセンサ14A,1
4Bの画素配列にそれぞれ対応して記憶され、ステップ
S2に進む。なお、画素信号R,Gが有する輝度信号Y
の情報に着目すると、図18に示すように、画素補間箇
所(Y5)の近傍では輝度信号Y1〜Y8が配列されて
いるとみなすことができる。
【0084】ステップS2において、ポインタを最初の
画素補間箇所に設定して、ステップS3に進む。
【0085】ステップS3において、相関適応補間回路
53は、縦方向の相関度aを計算する。ここで、縦方向
の相関度aは、図18において、以下の式によって算出
される。なお、以下の式に表すY1〜Y8は輝度信号Y
のレベルを示すものである。
【0086】a=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y1,Y7)・min(Y
2,Y8) max(Yn)=max(Y1,Y7)・max(Y
2,Y8) 相関適応補間回路53は、算出された相関度aを変数X
に代入して、フラグAを立てて、ステップS4に進む。
【0087】ステップS4において、相関適応補間回路
53は、横方向の相関度bを以下の式に基づいて計算し
て、ステップS5に進む。
【0088】b=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y1,Y3)・min(Y
4,Y6) max(Yn)=max(Y1,Y3)・max(Y
4,Y6) ステップS5において、相関適応補間回路53は、縦方
向と横方向の相関度を比較すべく、Xの値が相関度bよ
り大きいかを判定し、Xが大きいときはステップS7に
進み、Xが大きくないときはステップS6に進む。
【0089】ステップS6において、相関適応補間回路
53は、変数Xに相関度bを代入して、フラグBを立て
て、ステップS7に進む。
【0090】ステップS7において、相関適応補間回路
53は、左上右下斜め方向の相関度cを以下の式により
計算して、ステップS8に進む。
【0091】c=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y2,Y3,Y6)・min
(Y4,Y7,Y8) max(Yn)=max(Y2,Y3,Y6)・max
(Y4,Y7,Y8) ステップS8において、相関適応補間回路53は、変数
Xがcより大きいかを判定し、cより大きいときは図7
に示すステップS10に進み、cより大きくないときは
ステップS9に進む。
【0092】ステップS9において、相関適応補間回路
53は、変数Xに相関度cの値を代入して、フラグCを
立てて、ステップS10に進む。
【0093】ステップS10において、相関適応補間回
路53は、左下右上斜め方向の相関度dを以下の式によ
って算出して、ステップS11に進む。
【0094】d=min(Yn)/max(Yn) min(Yn)=min(Y2,Y1,Y4)・min
(Y3,Y7)・min(Y6,Y8) max(Yn)=max(Y2,Y1,Y4)・max
(Y3,Y7)・max(Y6,Y8) ステップS11において、相関適応補間回路53は、変
数Xより相関度dが大きいかを判定し、Xが大きいとき
はステップS13に進み、Xが大きくないときはステッ
プS12に進む。
【0095】ステップS12において、相関適応補間回
路53は、変数Xに相関度dを代入し、フラグDを立て
て、ステップS13に進む。
【0096】ステップS13において、相関適応補間回
路53は、変数Xに立てていたフラグがAであるかを判
定し、フラグがAであるときはステップS14に進み、
フラグがAでないときはステップS15に進む。
【0097】ステップS14において、相関適応補間回
路53は、画素補間箇所の近傍における縦方向の画素信
号Yの平均を求める。例えば補間すべき輝度信号Yのレ
ベルをY5とおくと、 Y5=(Y2+Y8)/2 を算出することにより縦方向の補間処理を行って、ステ
ップS20に進む。
【0098】ステップS15において、相関適応補間回
路53は、フラグがBであるかを判定し、フラグがBで
あるときはステップS16に進み、フラグがBでないと
きはステップS17に進む。
【0099】ステップS16において、相関適応補間回
路53は、 Y5=(Y4+Y6)/2 を算出することにより横方向の補間処理を行って、ステ
ップS20に進む。
【0100】ステップS17において、相関適応補間回
路53は、フラグがCであるかを判定し、フラグがCで
あるときはステップS18に進み、フラグがCでないと
きはステップS19に進む。
【0101】ステップS18において、相関適応補間回
路53は、Y1のレベル値をそのままホールドして、 Y5=Y1 として左上右下斜め方向で補間処理を行って、ステップ
S20に進む。すなわち、適応補間処理回路15は、そ
の斜め方向の相関度が高いにも拘らずその方向の画素信
号が1つしかないときには、その斜め方向の近傍画素の
情報を画素補間箇所に取り込むことによって、解像度を
向上させている。
【0102】ステップS19において、相関適応補間回
路53は、 Y5=(Y3+Y7)/2 を算出することにより左下右上斜め方向の補間処理を行
って、ステップS20に進む。
【0103】ステップS20において、相関適応補間回
路53は、ポインタを次の画素補間箇所に設定して、ス
テップS21に進む。
【0104】ステップS21において、相関適応補間回
路53は、図17(A)に示す画素補間箇所(■印)が
無いか、すなわち補間処理が終了したかを判定して、終
了していないときはステップS3に戻り、終了したとき
は画素信号R,G及び補間処理された輝度信号Yを出力
するようになっている。
【0105】なお、相関適応補間回路53は、図18に
示すように、Y5と同様の処理を行うことで、画素補間
箇所(Y9)についてもY3,Y6,Y7,Y8,Y1
0,Y11,Y12に基づいて適応的に補間処理を行う
ことができる。
【0106】相関適応補間回路53は、補間処理を終了
した後、HPF54にて低域成分を除去することによ
り、図17(B)に示すように、高域輝度信号YHを生
成する。加算器55は、LPF52からの色信号R,
G,Bに上記高域輝度信号YHをそれぞれ加算合成し
て、超高解像度の色信号R,G,Bを出力することがで
きる。 すなわち、高解像度適応補間部21は、2枚の
CCDイメージセンサが出力する色信号を構成する画素
信号R,Gに対して、斜め半ピッチの画素ずらしを行っ
て記憶することによって解像度を2倍にし、さらに、画
素間を適応的に補間処理して超高解像度の色信号を生成
することができる。なお、このときCCDイメージセン
サ14A,14Bの電子シャッタの時間は同じものとす
る。
【0107】以上のように、上記撮像装置1では、カラ
ーフィルタ画素の配列に応じて相関適応補間回路32に
取り込まれたRG画素によって、縦横斜め方向において
適応補間処理を施すことにより、縦横斜め方向の解像度
を向上することができる。また、2板式であるために安
価でコンパクトであるにも拘らず、画素ずらし機構等を
用いることなく3板式相当の高解像度を得ることができ
る。また、上記撮像装置1は、画素ずらし機構等を用い
ることなく高解像度を得ることができるので、電子シャ
ッタ機能も使用することができる。撮像装置1は、全画
素読出し式のCCDイメージセンサ14A,14Bを用
いているので、パーソナルコンピュータのモニタ装置等
に最適なノンインターレス画像を得ることができる。
【0108】また、上記撮像装置1では、画像合成部1
9において白潰れ又は黒潰れが生じないように電子シャ
ッタ時間の異なる出力信号を切り換えることで、高ダイ
ナミックレンジ化を実現することができ、また、CCD
イメージセンサ14A,14Bの電子シャッタ時間を調
整することでダイナミックレンジを調整することもでき
る。
【0109】上記撮像装置1では、相関適応補間回路5
3において、2枚のCCDイメージセンサ14A,14
Bを半ピッチ斜め画素ずらしを行った状態でそれぞれの
画素信号を取り込み、この取り込まれた画素信号の間隙
を適応的に補間することで、解像度を従来の2倍以上に
向上させることができる。
【0110】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、例えばハーフミラーブロック13
とCCDイメージセンサ14Aの間にND(Neutral De
nsity)フィルタを設け、CCDイメージセンサ14
A,14Bの電子シャッタ時間を同じにしてもよい。こ
れにより、CCDイメージセンサ14Aは、NDフィル
タを介して入射光を受光すると全体的に光量の少ない各
色信号を生成し、シャッタ時間を短くした場合と同様の
各色信号を生成することができる。
【0111】また、本発明は、例えばCCDイメージセ
ンサの代わりにMOS等の撮像素子を用いてもよく、特
許請求の範囲に記載された範囲内で種々の変更ができる
のは勿論である。
【0112】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る撮像装置によれば、2枚の撮像素子が出力する3原色
の各画素信号のうち特定の2原色の各画素信号をそれぞ
れの撮像素子の画素配列に対応して半ピッチ斜めにずら
して取り込んで記憶し、取り込んだ各画素信号の間隙を
適応的に補間して輝度信号を生成して上記3原色の画素
信号に合成することにより、超高解像度化を図ることが
できる。また、従来の光路シフトのウォーブリング手法
を用いることなく上記半ピッチ斜め画素ずらしを行って
いるので、小型化及びコスト抑制を実現するとともに、
ウォーブリング手法を用いている撮像装置では使用不可
能だった電子シャッタの機能を発揮することができる。
【0113】また、本発明に係るカラー画像信号の処理
方法によれば、3原色の画素が市松模様状に配列された
2枚の撮像素子から出力された各画素信号のうち特定の
2原色の信号を上記2枚の撮像素子の画素配列に対応し
て半ピッチ斜めにずらして記憶し、取り込んだ各画素信
号の間隙を適応的に補間して輝度信号を生成して上記3
原色の画素信号に合成することにより、超高解像度化を
図ることができる。従来の光路シフトのウォーブリング
手法を用いることなく上記半ピッチ斜め画素ずらしを行
っているので、小型化及びコスト抑制を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】CCDイメージセンサに配列されている画素の
説明図である。
【図3】適応補間部の具体的な構成を示すブロック図で
ある。
【図4】適応補間部の相関適応補間回路が画素信号R,
Gを取り込んだときの状態を示す図である。
【図5】画素信号R,Gの有する輝度信号Yの情報に基
づいて補間処理するときの状態を説明する図である。
【図6】適応補間処理を説明するためのフローチャート
である。
【図7】適応補間処理を説明するためのフローチャート
である。
【図8】分散度に応じた適応補間処理を説明するための
フローチャートである。
【図9】分散度に応じて適応補間処理するときの画素信
号R,Gの状態を説明する図である。
【図10】補間処理された後の画素信号R,Gと輝度信
号Yの配列を示す図である。
【図11】高域成分の輝度信号YHが生成されたときの
状態を示す図である。
【図12】折り返し歪がなくなった状態を説明する図で
ある。
【図13】画像合成部の具体的な構成を示すブロック図
である。
【図14】白潰れが生じるときの信号レベルの状態を説
明する図である。
【図15】黒潰れが生じるときの信号レベルの状態を説
明する図である。
【図16】高解像度適応補間部の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【図17】高解像度適応補間部内の相関適応補間回路に
取り込まれた画素信号R,Gの状態を説明する図であ
る。
【図18】高解像度適応補間部内の相関適応補間回路で
適応的に補間処理を施すときの状態を説明する図であ
る。
【図19】従来の光学ローパスフィルタ等を用いたとき
の折り返し歪の影響を説明する図である。
【符号の説明】
14A,14B CCDイメージセンサ、21 高解像
度適応補間部、53相関適応補間回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3原色にそれぞれ対応して市松模様状に
    配列された画素の画素信号をそれぞれ出力する2枚の撮
    像素子と、 上記撮像素子が出力した各画素信号のうち特定の2原色
    の各画素信号を、上記それぞれの撮像素子の画素配列に
    対応して半ピッチ斜めにずらして取り込んで記憶する記
    憶手段と、 上記記憶手段に取り込んだ各画素信号に対応する画素に
    よって囲まれる画素を輝度信号の補間箇所とし、前記補
    間箇所を挟んで位置する各画素の相関度の大きい方向に
    位置する画素信号に基づいて、上記補間箇所の画素の輝
    度信号を補間することにより補間処理済みの輝度信号を
    生成する補間処理手段と、 補間済みの輝度信号の低域成分を除去して高域輝度信号
    を生成するハイパスフィルタと、 上記高域輝度信号と上記撮像部で生成された3原色の各
    画素信号とを合成する合成手段とを備えることを特徴と
    する撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記補間処理手段は、上記補間箇所を中
    心として縦方向又は横方向又は斜め方向において相関度
    を算出し、算出された相関度の大きい方向において補間
    処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 上記補間処理手段は、上記補間箇所を挟
    んで位置する各画素の相関度の大きい方向において、上
    記補間箇所を挟んで位置する画素信号の平均を算出する
    ことにより補間処理済みの輝度信号を生成することを特
    徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記補間処理手段は、斜め方向で補間処
    理を施す際に上記補間箇所を挟んで位置する画像信号が
    対を成していないときは、上記補間箇所の上記斜め方向
    の近傍にある画素信号を上記補間箇所にホールドするこ
    とを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記記憶手段は、上記2枚の撮像素子が
    出力した各画素信号のうち赤画素信号及び緑画素信号を
    取り込んで記憶し、 上記補間処理手段は、上記算出された相関度の大きい方
    向において、上記取り込んだ赤画素画素信号及び緑画素
    信号に基づいて上記補間処理済みの輝度信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 3原色の画素が市松模様状に配列された
    2枚の撮像素子から出力された各画素信号のうち特定の
    2原色の信号を上記2枚の撮像素子の画素配列に対応し
    て半ピッチ斜めにずらして記憶し、 上記記憶された特定の2原色の画素信号を輝度信号とし
    て取り扱い、前記特定の2原色の各画素信号に対応する
    画素によって囲まれる画素を輝度信号の補間箇所とし、
    この補間箇所を中心としてそれぞれ対をなす画素間の相
    関度を算出し、 算出された相関度の大きい方向で対をなす画素の各画素
    信号に基づいて補間処理済みの輝度信号を生成し、 上記補間処理済みの輝度信号の低域成分を除去して高域
    輝度信号を生成し、 上記3原色の各画素信号にそれぞれ上記高域輝度信号を
    合成することを特徴とするカラー画像信号の処理方法。
  7. 【請求項7】 記憶した画素信号によって囲まれる補間
    箇所を中心として縦方向又は横方向又は斜め方向におい
    て相関度を算出することを特徴とする請求項6に記載の
    カラー画像信号の処理方法。
  8. 【請求項8】 算出された相関度の大きい方向におい
    て、上記補間箇所を挟んで位置する画素信号の平均を算
    出することにより補間処理済みの輝度信号を生成するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のカラー画像信号の処理
    方法。
  9. 【請求項9】 斜め方向で補間処理を施すときであって
    上記補間箇所を挟んで位置する画像信号が対を成してい
    ないときは、上記補間箇所の上記斜め方向の近傍にある
    画素信号を上記補間箇所にホールドすることを特徴とす
    る請求項7に記載のカラー画像信号の処理方法。
  10. 【請求項10】 3原色の画素信号のうち赤画素信号及
    び緑画素信号を輝度信号として取り扱い、前記赤画素信
    号及び緑画素信号に対応する画素によって囲まれる画素
    を輝度信号の補間箇所とすることを特徴とする請求項6
    に記載のカラー画像信号の処理方法。
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