図1は、本実施の形態における無線注文管理システムの全体図である。このシステムは、無線回路を内蔵した携帯型の注文データ入力装置であるハンディターミナル1を複数台備えている。また、無線回路と電子マネー読取り機能を有した電子マネー割勘装置2が、各テーブルに配置されている。そして、これらのハンディターミナル1と電子マネー割勘装置2と無線によるデータの送受信が可能な無線部ユニット3を有したステーション4と、ディスプレイとプリンタを有した厨房装置5と、決済処理を行うPOS端末6とを備えている。そして、各ハンディターミナル1と各電子マネー割勘装置2と無線部ユニット3とを無線回線で接続し、無線部ユニット3とステーション4とを専用の通信ケーブル7で接続し、ステーション4と厨房装置5及びPOS端末6とをLAN(Local Area Network)8で接続して無線注文管理システムを構築している。なお、前記ハンディターミナル1と厨房装置5の説明は省略する。
図2は、前記電子マネー割勘装置2のブロック図である。この電子マネー割勘装置2には、演算装置・制御装置としてのCPU11が設けられている。このCPU11には、アドレスバス、データバスなどのバスライン12を介して、ROM13、RAM14、通信インターフェース15、キーボードコントローラ16、表示コントローラ17、非接触端末リーダ/ライタコントローラ18(以下リーダ/ライタをR/Wと記載する)、プリンタコントローラ19が接続されている。そして、これらの各コントローラ16、17、18、19には、キーボード20、表示器21、非接触端末R/W22、プリンタ23が接続されている。
前記ROM13には、前記CPU11によって読み出されて当該CPU11を様々な機能として働かせるプログラムや当該プログラムによるデータ処理の対象となる固定的なデータが格納されている。また、複数の方式の電子マネー端末を読み取るためのプログラムも記憶される。このため、このROM13が複数記憶手段に相当する。
前記RAM14には、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリアが動的に形成される。このRAM14には各テーブルに割り当てられた識別データの一種でID(IDentification)番号であるテーブルIDと、割勘を行う人数である割勘人数と、会計ファイル30と支払残りファイル35、そして前記ステーション4から送信された顧客が注文した料理の合計金額と、この合計金額からサービス券の金額を減算した割勘対象金額とを記憶する。このRAM14において合計金額を記憶するエリアが売上記憶部に相当する。なお、この合計金額を記憶するエリアが合計金額記憶手段に相当する。また、RAM14において割勘対象金額を記憶するエリアが割勘金額記憶部に相当する。そして、現在店舗で使用することのできるサービス券のIDを1から昇順に番号を割り付けて、対応するサービス内容と共に記憶している。
前記会計ファイル30は前記電子マネー割勘装置2の操作が完了すると、前記ステーション4へ送信する。前記会計ファイル30は図3に示すように、現金による支払残り金額を示す「現金支払残り」、サービス券のIDである「サービス券」、電子マネーによる支払済み金額を示す「電子マネー支払済み」を記憶している。なお、「現金支払残り」、「サービス券」、「電子マネー支払済み」の初期値は0であるとする。
前記支払残りファイル35は、支払人数の管理に使用する。前記支払残りファイル35は、図4に示すように、サービス券、電子マネー、現金、端数からなる「グループ」で構成され、各グループに対応し、支払金額である「支払金額」、支払人数である「人数」、まだ支払っていない人数である「残り人数」、電子マネーで支払うか、現金で支払うかのフラグである「支払フラグ」からなる。この支払フラグは、0ならば現金、1ならば電子マネーとする。
このRAM14の支払残りファイル35の「グループ」電子マネーに対応する「支払金額」を記憶するエリアが、電子マネー割勘金額記憶部に相当する。また、このRAM14の支払残りファイル35の「グループ」電子マネーと現金とに対応する「支払金額」を記憶するエリアが、割勘金額記憶部に相当する。
前記通信インターフェース15は、無線によるデータの送受信機能を有する。
前記キーボードコントローラ16は、前記キーボード20からの入力信号を処理し、操作されたキーに対応するキーコードなどを前記バスライン12に送出するものである。このキーボードコントローラ16に接続されているキーボード20は顧客によって操作されるもので、数字を入力するためのテンキー、注文した料理の合計金額を取得する合計キー、前記表示器21に表示されているカーソルを移動させる上下キー、計算の開始を宣言する計算キー、値の再入力を行う宣言である再入力キー、操作を確定するOKキー、などからなる。
前記表示コントローラ17は、顧客に対して割勘金額等を表示する表示器21を制御し、前記CPU11などからの指令に応じて前記バスライン12から受け取ったデータなどに基づく情報を前記表示器21の画面に表示させる。
前記非接触端末R/Wコントローラ18は、前記CPU11などからの命令に応じて前記非接触端末R/W22が図示しない非接触電子マネー端末から受信したデータを前記バスライン12に送出し、前記バスライン12から受け取ったデータを前記非接触端末R/W22を介して図示しない非接触電子マネー端末への送信の制御を行う。これら一連の前記CPU11の制御が、電子マネー読取り手段に相当する。また、前記非接触端末R/Wコントローラ18と前記非接触端末R/W22とが読取り部に相当する。なお、非接触電子マネー端末は、非接触ICカードや、非接触ICカードの機能を搭載した携帯電話などが考えられる。
前記プリンタコントローラ19は、用紙に所定の情報を印字する印字部や所定情報が印字された用紙を切断するカッターなどを備えたプリンタ23を制御する。このプリンタコントローラ19によって制御されるプリンタ23は、ロール状に巻かれた状態で納められている長尺紙の端を印字の際に順次引き出して印字用紙として使用し、その引き出された長尺紙の端から順に印字部で印字を行うものである。この印字部で印字される情報は、前記CPU11などからの指令に応じて前記バスライン12から受け取ったデータなどに基づくものである。
図5は前記ステーション4のブロック図である。このステーション4には、演算装置・制御装置としてのCPU41が設けられている。このCPU41には、アドレスバス、データバスなどのバスライン42を介して、前記CPU41を制御するプログラムを予め格納したROM43、RAM44、前記LAN8を介してデータ通信を行う有線通信インターフェース45、キーボードコントローラ46、表示コントローラ47、無線部コントローラ48が接続されている。そして、このキーボードコントローラ46と表示コントローラ47には、キーボード49、表示器50が接続されている。また、前記無線部コントローラ48には前記専用の通信ケーブル7を介して前記無線部3が接続されている。なお、このステーション4が取引情報管理装置に相当する。
前記RAM44は、前記テーブルIDごとに注文記憶ファイル60と精算ファイル70を記憶している。
前記注文記憶ファイル60は、一取引の料理の注文情報をテーブルIDごとに記憶する。注文情報は前記ハンディターミナル1から入力される。そして、この注文記憶ファイル60は図6に示すようにテーブルIDごとに、顧客が注文した料理の識別コードとこの識別コードに対応する料理名、単価に加えて当該料理の注文点数、当該料理の小計金額とを記憶するものである。また、小計金額の合計である合計金額を記憶する。この合計金額は、前記電子マネー割勘装置からテーブルIDと合計金額要求メッセージを受信したときに計算される。
前記精算ファイル70は、前記電子マネー割勘装置2から送信された前記会計ファイル30をテーブルIDごとに記憶するものである。前記精算ファイル70のファイル構成は図7に示すように、前記会計ファイル30にテーブルIDを加えたものである。
前記キーボードコントローラ46は、前記キーボード49からの入力信号を処理し、操作されたキーに対応するキーコードなどを前記バスライン42に送出するものである。このキーボードコントローラ46に接続されているキーボード49は設定データなどを入力する各種キーが配置されている。
前記表示コントローラ47は、このステーション4の状態を表示する表示器50を制御し、前記CPU41などからの指令に応じて前記バスライン42から受け取ったデータなどに基づく情報を前記表示器50の画面に表示させる。
前記無線部コントローラ48は前記無線ユニット3とのデータ送受信を制御する。
しかして、以上のようなハードウェア構成、ファイル構成からなる無線注文管理システムにおいて、前記電子マネー割勘装置2の前記CPU11が予め設定されているプログラムに基づいて図8乃至図10に示す割勘処理を実行する場合を説明する。
まず、S(ステップ)1として前記合計キーが押下され、合計キーのキー信号が入力される。この合計キーのキー信号が入力されると、前記RAM14に記憶されているテーブルIDと合計金額要求メッセージを前記ステーション4へ送信する(S2)。
送信後、前記ステーション4から、合計金額を受信したか否かを判別する(S3)。受信していないと判別するなら(S3のNo)、受信するまで前記S3の処理を繰り返し、待機する。
一方、前記S3にて前記ステーション4から合計金額を受信したと判別すると(S3のYes)、前記RAM14の合計金額と割勘対象金額とに受信した値を記憶する。
そして、図11に示すように前記RAM14に記憶されている合計金額の値を前記表示器21に表示されている合計金額に対応するテキストフィールドに、前記RAM14に記憶されている割勘対象金額の値を前記表示器21に表示されている割勘対象金額に対応するテキストフィールドにそれぞれ表示する(S4)。
続いて、サービス券キーが押下されたか否かの判別を行う(S5)。サービス券キーが押下されたと判別されたなら(S5のYes)、現在店舗で使用できるサービス券の情報を前記RAM14から読み出し、図12に示すように昇順の番号を割り付けてその一覧を前記表示器21に表示する(S6)。そして、サービス券に対応する数値が入力されると、入力されたサービス券のIDを前記RAM14の会計ファイル30し、割引金額を前記支払残りファイル35の「グループ」サービス券に対応する「支払金額」に記憶する(S7)。なお、前記S5にて操作される前記サービス券キーと前記S7にて操作される前記テンキーとにより入力処理を行う前記CPU11と、前記S6と前記S7にて前記CPU11の命令を受けて動作する前記表示器21と前記RAM14とが割引情報入力手段に相当する。
そして、前記RAM14の支払管理ファイル35のサービス券の金額を、前記RAM14に記憶されている合計金額から減算し、割勘対象金額として新たに前記RAM14に記憶する(S8)。そして、算出された新たな割勘対象金額を前記表示器21の割勘対象金額に対応するテキストフィールドに表示する(S9)。その後、割勘を行う人数である割勘人数が入力され前記RAM14に記憶される(S10)(図9参照)。なお、このS10における電子マネーの支払を希望する人数を入力する前記テンキーと前記CPU11の処理とこのCPU11の命令により入力された値を記憶する前記RAM14とが人数入力手段に相当する。
一方、前記S5において、サービス券キーが押下されないと判別すると(S5のNo)、割勘を行う人数である割勘人数が入力され、前記RAM14に記憶される(S10)。前記S10にて割勘人数が入力されると、続いて端数の金額と支払方法が入力され前記RAM14に記憶する(S11)。なお、端数の金額は前記テンキーにより入力され、
支払方法は上下キーにより前記表示器21に表示されたカーソルを「現金」「電子」のどちらかに移動させ、OKキーを押下することにより入力される。このS11で入力された金額に最も近くかつ端数以下になるように、余りの金額が計算される。また、「電子マネー」が選択された場合、前記支払管理ファイル90の「グループ」端数に対応する「支払フラグ」を0から1にセットする。
前記S11にて端数の値が入力されると、続いて電子マネーでの支払を希望する人数が入力され、前記RAM14の前記支払残りファイル35の「グループ」電子マネーに対応する「人数」と「残り人数」に記憶する(S12)。なお、このS12における電子マネーの支払を希望する人数を入力する前記テンキーと前記CPU11の処理とこのCPU11の命令により入力された値を記憶する前記RAM14とが電子マネー人数入力手段に相当する。
そして、前記RAM14に記憶されている割勘人数と電子マネーの支払を希望する人数から、現金での支払を希望する人数を算出し、前記RAM14の前記支払残りファイル35の「グループ」現金に対応する「人数」と「残り人数」に記憶する(S13)。
現金の人数などを記憶すると、前記計算キーが押下されキー信号が入力されたかを判別する(S14)。前記計算キーのキー信号が入力されていないと判別するなら(S14のNo)、入力されるまで前記S14の処理を繰り返し、待機する。
一方、前記計算キーのキー信号が入力されたと判別すると(S14のYes)、前記RAM14に記憶している割勘対象金額から前記S10にて入力された割勘人数を除算する。このとき、余りの値は前記S11にて前記RAM14に記憶した端数の値以下になるように計算する(S15)。このS15における前記CPU11の処理が電子マネー割勘金額算出手段に相当する。また、割勘金額算出手段にも相当する。
そして、計算結果を前記RAM14の支払残りファイル35に記憶し、一人当りの支払金額と端数の金額、サービス券の割引額を前記表示器21に表示する(S16)。このS16での前記RAM14の支払残りファイル35のグループ「電子マネー」に対応する「支払金額」に前記S15で算出された値を記憶する前記CPU11の処理が電子マネー割勘金額記憶手段に相当する。
そして、前記OKキーが押下されたか否かを判別する(S17)。
前記OKキーのキー信号が入力されないと判別されたなら(S17のNo)、前記再入力キーが押下される(S18)。そして、この再入力キーが押下されると、前記RAM14に記憶している、前記会計ファイル30、前記支払残りファイル35、割勘人数がリセットされ、割勘対象金額に合計金額の値が新たに記憶され(S19)、前記S5に戻り前記計算キーが押下されたか否かの判別を行う。
一方、前記S17にて前記OKキーが押下されたと判別したなら(S17のYes)、前記RAM14の前記支払残りファイル35の内容と、割勘人数、入力したサービス券の内容、電子マネーの支払人数と未払いの人数などを図13に示すように前記表示器21に表示する。また、使用する電子マネー媒体決定のため、使用可能な電子マネー記憶媒体を「1」から昇順に番号を割り付け表示する(S20)。
そして、前記テンキーにより数値が入力され、入力された値に対応する電子マネー記憶媒体を読み取るためのソフトウェアを起動する(S21)。
そして、前記非接触端末R/W22を介して、電子マネー記憶媒体が記憶している金額と今回取引の割勘金額とで減算を行い、決済処理を完了する。決済処理が完了すると起動したソフトウェアを終了する。そして、前記支払残りファイル35の「グループ」電子マネーの、残り人数から1を減算し、前記表示器21に表示する(S22)。このS22における、前記CPU11の命令により前記非接触端末R/W22を介して行われる決済処理が、電子マネー決済手段に相当する。
次に前記RAM14の支払残りファイル35の「支払フラグ」が1である「グループ」の残り人数が0になっているかを判別する(S23)。
残り人数が0でないと判別するなら(S23のNo)、前記S21に戻り前記テンキーにより数値が入力され、電子マネー記憶媒体の選択を行う。
一方、残り人数が0になっていると判別されたなら(S23のYes)、前記RAM14の支払残りファイル35から、電子マネーの支払済み金額と現金の支払残り金額を算出し、それぞれを前記RAM14の会計ファイル30に記憶する(S24)。このS23の前記CPU11の処理が繰り返し手段に相当する。
そして、前記RAM14に記憶されているテーブルIDから印字データを作成し、この印字データを前記プリンタ23に出力して、レシート用紙及びジャーナル用紙に上記印字データに基づく印字を行わせる(S25)。
このS25にてテーブルIDを印字すると、前記会計ファイル30とテーブルIDを前記ステーション4へ送信する(S26)。このS26の前記CPU11の処理とこのCPU11の命令に従って前記会計ファイル30を送信する前記通信インターフェース15が出力手段に相当する。
そして、前記RAM14の前記会計ファイル30、支払残りファイル35などをクリアし処理を終了する。
また、図14は前記POS端末6のブロック図である。このPOS端末6が商品情報処理装置に相当する。そして、このPOS端末6には、CPU141が設けられている。このCPU141にはバスライン142を介して、ROM143、RAM144、データの送受信機能を有する通信インターフェース145、キーボードコントローラ146、客用表示コントローラ147、店用表示コントローラ148、プリンタコントローラ149、I/O(Input/Output)ポート150が接続されている。そして、これらの各コントローラ146、147、148、149には、キーボード151、顧客に対して取引結果などを表示する客用表示器152、接客係に対して取引結果などを表示する店用表示器153、レシートを印字するプリンタ154が接続されている。また、前記I/Oポート150には、モードスイッチ155とドロワ156が接続されている。
前記RAM144には顧客の前記ステーション4から受信した注文記憶ファイル60と精算ファイル70を記憶する。また、1日の商品取引履歴である取引履歴ファイル170を記憶する。また、前述した図2のように、現在店舗で使用することのできるサービス券のIDを1から昇順に番号を割り付けて、対応するサービス内容と共に記憶している。
図15は前記取引履歴ファイル170である。この取引履歴ファイル170料理の識別コードごとに、単価、当該料理の総売上点数、当該料理の小計金額とを記憶する。一取引ごとにこの取引履歴ファイル170は更新される。
前記キーボード151は、置数キー、テーブルIDキー、PLUキー、預/現計キーなどが設けられている。
前記I/Oポート150は、接続されているモードスイッチ155から入力された信号に基づいて所定のデータを前記バスライン142に出力したり、前記CPU141からの指令などに応じて接続されているドロワ156に起動信号を出力したりする。前記ドロワ156は、現金などを収納するもので、前記I/Oポート150から出力される駆動信号に基づいてその収納部上の開口を外部に露呈させる。前記モードスイッチ155は、「登録」、「点検」、「精算」、「設定」などの前記POS端末6における各種業務モードの何れかのモードへと切り替えるための切替えスイッチで、鍵にて切替え操作される。鍵位置に対応するモード信号は、前記モードスイッチ155から前記I/Oポート150に入力され、前記CPU141によって選択されたモードが認識される。
以上のようなハードウェア構成、ファイル構成からなる無線注文管理システムにおいて、前記POS端末6の前記CPU141が予め設定されているプログラムに基づいて図16に示す精算処理を実行する場合を説明する。
まず、前記テーブルIDが入力される。これは前記キーボード151のテーブルIDキーが押下された後、置数キーが押下されることにより入力される(S101)。このS101にて前記テーブルIDキーと置数キーによりテーブルID入力処理を行う前記CPU141とが、入力手段に相当する。
そして、前記S101にて入力されたテーブルIDを、前記ステーション4へ送信する(S102)。そして、前記ステーション4から送信したテーブルIDに対応する前記注文記憶ファイル60と前記精算ファイル70とを受信したかを判別する(S103)。受信していないと判別するなら(S103のNo)、受信するまで待機する。
一方、このS103にて送信したテーブルIDに対応する、前記注文記憶ファイル60と前記精算ファイル70とを受信したと判別したなら(S103のYes)、前記注文記憶ファイル60と前記精算ファイル70と前記RAM144に記憶する(S104)。このS102からS104までの前記CPU141の処理とこのCPU141の命令に従って動作する前記RAM144と前記有線通信インターフェース145とが取得手段に相当する。
前記精算ファイル70のサービス券のIDに対応するサービス内容と現金支払残りの値を、前記客用表示器152と前記店用表示器153に表示する(S105)。
そして、預かり金額とサービス券とが入力され前記預/現計キー押下されると(S106)、前記ドロワ156を開放する(S107)。
前記S107で前記ドロワ156を開放すると、前記RAM144に記憶されている前記注文記憶ファイル60の注文情報から印字データを作成し、この印字データを前記プリンタ154に出力して、レシート用紙及びジャーナル用紙に上記印字データに基づく印字を行わせる(S108)。
前記注文記憶ファイル60に記憶されている注文点数と小計金額とを、前記取引履歴ファイル170の対応する識別コードの総売上点数と小計金額に加算し、更新を行う(S109)。
そして、前記RAM144の前記注文記憶ファイル60と前記精算ファイル70のデータをクリアし(S110)一取引における精算処理を終了し、次の取引における精算処理に備える。これら前記S105から前記S110までの前記CPU141の処理が決済手段に相当する。
次に、以上のようなハードウェア構成を備え、上述のフローチャートに基づいた所定のデータ処理を行う無線注文管理システムにおける、前記電子マネー割勘装置2の動作について説明する。
図8、図9、図10、図16に示された割勘処理の動作を説明する。割勘処理の条件は、以下の通りである。
顧客らは5人で来店し、飲食の合計代金は27200円であるとする。また、この顧客らは2000円分のサービス券を使用したものとし、この前記RAM14には2000円引きのサービス券に対応する数値として「2」が記憶されている。端数の金額は200円とし、残りの25000円を5人で均等割りし、1人が支払うべき割勘金額は5000円であるとする。
また、5人の内3人が電子マネーでの支払を希望し、残り2人が現金での支払を希望しているものとする。さらに、端数は現金で支払われるものとする。
このため、前記RAM14の支払残りファイル35には、グループ、「サービス券」、「電子マネー」、「現金」、「端数」に対応して、「支払金額」に「2000」、「5000」、「5000」、「200」が、「人数」にそれぞれ「1」、「3」、「2」、「1」が、「残り人数」に「1」、「3」、「2」、「1」が、「支払フラグ」に「0」、「1」、「0」、「0」が、顧客の操作によって記憶されている。
また、前記RAM14会計ファイル30には、「現金支払残り」に対応して「10200」、「サービス券」に対応して「2」、「電子マネー支払済み」に対応して「15000」が記憶される。
そして、顧客らが使用した前記電子マネー割勘装置にはテーブルID「1」が割り当てられているものとする。顧客が使用できる電子マネー記憶媒体は「A媒体」、「B媒体」、「C媒体」「D媒体」であるとする。そして、電子マネーでの支払を希望している3人はそれぞれ「A媒体」、「B媒体」、「C媒体」を選択したものとする。
まず、顧客は前記電子マネー割勘装置2の前記キーボード20の合計キーを押下する。合計キーが押下されると前記電子マネー割勘装置によりテーブルIDである1と合計金額要求メッセージを前記ステーション4に送信される。
このテーブルIDと合計金額要求メッセージとを受け取った前記ステーション4は、前記RAM44の前記注文記憶ファイル60から、該当するテーブルIDが検索される。そして、該当するテーブルIDの小計金額から合計金額である27200が算出され、前記電子マネー割勘装置2に合計金額が返信される。
そして、受信された合計金額27200は前記電子マネー割勘装置2の前記RAM14の合計金額と割勘対象金額に記憶される。
そして、前記RAM14に記憶されている合計金額の27200は前記表示器21に合計金額として表示され、前記RAM14に記憶されている割勘対象金額の27200は前記表示器21に割勘対象金額としてそれぞれ表示される。
次に顧客は前記キーボード20のサービス券キーを押下しサービス券情報を前記表示器21に表示させる。そして、表示されたサービス券情報の中から今回使用する「2000円引き」に対応する数値である「2」を、前記テンキーを操作することにより入力する。
サービス券情報が入力されると、合計金額である27200円からサービス券の金額2000円を除算し、25200円が割勘対象金額として前記RAM14に記憶され、前記表示器21に割勘対象金額25200円が表示される。
そして、次に顧客は割勘を行う人数である「5」を前記テンキーを用いて入力する。続いて、端数「200」を入力し、前記上下キーにより前記表示器21に表示されたカーソルを「現金」に移動させ、前記OKキーを押下する。また、電子マネーでの支払を希望する人数「3」を、前記テンキーを操作することにより入力する。
これらの入力が完了すると前記計算キーを押下する。すると、割勘対象金額「25200」と割勘人数「5」を除算する。その結果、一人当りの割勘金額が「5000」、端数が「200」と算出され、それぞれが前記RAM14の支払残りファイル35に記憶され、前記表示器21に表示される。そして、計算結果を目視により確認した顧客は、前記OKキーを押下する。このOKキーが押下されると、図13に示すように、使用できる電子マネー記憶媒体と共に、割勘人数、割勘金額、電子マネーでの支払人数などが前記表示器21に表示される。
そして、選択画面が表示されると顧客の1人は「A媒体」を使用することを希望しているので、対応する値「1」を、前記テンキーを用いて入力する。すると、「A媒体」を読み取るためのソフトウェアが起動し、顧客は前記非接触端末R/Wに電子マネー記憶媒体を近づけて決済を行う。
「A媒体」の決済が完了すると前記RAM14の支払残りファイル35の「グループ」電子マネーに対応する「残り人数」に記憶されている「3」から「1」を減算し、新たに「2」を記憶する。そして、前記RAM14の支払残りファイル35の支払フラグが1である「電子マネー」の「残り人数」が0でないので、再び電子マネー記憶媒体の入力を行い、「B媒体」、「C媒体」と順次選択し、決済を行い、決済を行うたびごとに「残り人数」から1を減算する。
そして、「電子マネー」の「残り人数」が0になったと判別されると、前記RAM14の支払残りファイル35から、割勘金額「5000」と「電子マネー」の「人数」に記憶されている「3」を乗算し、「15000」を前記会計ファイル30の電子マネー支払済みに記憶する。さらに、割勘金額「5000」と「現金」の「人数」に記憶されている「2」を乗算した結果である「10000」と、端数「200」の和「10200」を「現金支払残り」に記憶し、この会計ファイル30を前記ステーション4へ送信される。この会計ファイル30を受信した前記ステーション4は、精算ファイルに受信した内容を記憶する。
そして、前記RAM14に記憶されているテーブルIDが印字される。そして、テーブルIDが印字されるので、この印字された紙を持ってPOS端末へと顧客は向かう。また、テーブルIDを印字すると、前記RAM14の前記会計ファイル30や支払残りファイル35などをクリアし、前記電子マネー割勘装置2の処理が終了される。
次に、以上のようなハードウェア構成を備え、上述のフローチャートに基づいた所定のデータ処理を行う無線注文管理システムにおける、前記POS端末6の動作について説明する。
図16に示された精算処理の動作を説明する。精算処理の条件は、以下の通りである。
前記ステーション4の精算ファイルのテーブルIDには1、現金支払残りには10200、サービス券には2、電子マネー支払済みには15000が記憶されている。
そして、顧客は前記割勘端末2を操作して、テーブルIDである1が印字された紙を、前記POS端末6を操作する接客係に手渡したものとする。
接客係は顧客からテーブルIDを受け取ると、前記POS端末6の前記キーボード151の前記テーブルIDキーを押下後、続けて前記置数キーを操作し1を押下する。
テーブルIDが入力されると、前記POS端末6は前記ステーション4へテーブルIDである1が送信される。
そして、前記注文記憶ファイル60と前記精算ファイル70とが受信されると、前記RAM144に記憶される。
前記精算ファイル70のサービス券に記憶される値「2」に対応するサービス券の内容「2000円引き」と現金支払残りの値「10200」を、前記客用表示器152と前記店用表示器153に表示される。
前記客用表示器152に表示されたサービス券の内容「2000円引き」と現金支払残りの値「10200」を目視した顧客は、現金10200円とサービス券2000円分を接客係に渡す。そして現金10200円とサービス券2000円を受け取った接客係は前記預/現計キーを押下し、前記ドロワ156が開放される。
前記ドロワ156が開放されると、前記RAM144に記憶されている前記注文記憶ファイル60の注文情報から印字データが作成され、前記プリンタ154にて明細の印字が行われる。
印字された明細は、接客係から顧客に渡される。
また、前記注文記憶ファイル60に記憶されている注文点数と小計金額とが、前記取引履歴ファイル170の対応する識別コードの総売上点数と小計金額に加算更新され、前記RAM144の前記注文記憶ファイル60と前記精算ファイル70のデータがクリアされ、前記POS端末6における精算処理が完了する。
本発明によれば、割勘決済を行う場合、電子マネーや現金などが混在した場合でも各顧客の望む支払を選択することが可能となり、顧客の決済の利便性を向上させることができる。
また、テーブルで電子マネーを支払っているので、POSが置いてあることの多い出入口で一人一人の支払を行わずに済むので、混雑を回避することができる。
次に第2の実施例について説明する。ただし、図1、図3、図5から図7、図14、図15については、実施例1と同様であるので説明は省略する。
図2は前記電子マネー割勘装置2のブロック図である。この電子マネー割勘装置2には、構成は実施例1とほぼ同様である。前記RAM14に記憶する内容が、前記支払管理ファイル35に代えて、支払管理ファイル180を記憶する。また、前記キーボード20に終了キーが追加されている。このため、以下支払管理ファイル180と送信キーについて説明する。
この支払管理ファイル180は、各顧客が電子マネーと現金の支払を選択する処理に使用する。前記支払管理ファイル180は、図17に示すように、サービス券、電子マネー、現金、端数からなる「グループ」で構成され、各グループに対応し、支払金額である「支払金額」、支払人数である「人数」、電子マネーで支払うか現金で支払うかのフラグである「支払フラグ」からなる。この支払フラグは、0ならば現金(現物)、1ならば電子マネーとする。また、まだ支払方法を入力していない人数である「残り人数」を記憶する。
前記キーボード20には、新たに終了キーが設けられている。この終了キーは電子マネーでの支払を希望する者は全て決済を終えた旨を宣言するキーであり、この終了キーが押下されると、前記RAM14に記憶されているデータが前記ステーション4に送信される。
以上のようなハードウェア構成、ファイル構成からなる無線注文管理システムにおいて、前記電子マネー割勘装置2の前記CPU11が予め設定されているプログラムに基づいて図7、図18、図19に示す割勘処理を実行する場合を説明する。なお、図7に示すS9までの処理は実施例1と同様であるので省略する。
前記S9又はS5の処理が完了すると、割勘を行う人数である割勘人数が入力され、前記RAM14に記憶される。さらに、入力された割勘人数に1を加算した値が支払管理ファイル180の「残り人数」に記憶される。1を加算するのは端数の入力を確保するためである(S200)。
このS200にて割勘人数が入力されると、続いて端数の金額がテンキーにより入力され、その支払方法が入力され前記RAM14に記憶する(S201)。なお、支払方法の入力は、上下キーにより前記表示器21に表示されたカーソルを「現金」「電子」のどちらかに移動させ、OKキーを押下することにより行う。「電子マネー」が選択された場合、前記支払管理ファイル180の「グループ」端数に対応する「支払フラグ」を0から1にセットする。
この端数の値が入力されると、前記計算キーが押下され計算キーのキー信号が入力され(S202)、前記RAM14に記憶されている割勘対象金額と割勘人数とを除算する(S203)。
そして、この計算結果を「グループ」の現金と電子マネーに対応する「支払金額」に、余りを「グループ」端数に対応する「支払金額」に記憶し、前記表示器21に計算結果を表示する(S204)。そして、前記OKキーが押下されたか否かを判別する(S205)。
そして、前記OKキーのキー信号が入力されないと判別されたなら(S205のNo)、前記再入力キーが押下される(S206)。そして、この再入力キーが押下されると、前記RAM14に記憶している、前記会計ファイル30、前記支払管理ファイル180がリセットされ、割勘対象金額に合計金額の値が新たに記憶され(S207)、前記S5に戻り前記計算キーが押下されたか否かの判別を行う。
一方、前記S205にて前記OKキーが押下されたと判別したなら(S205のYes)、そして、前記RAM14の前記支払管理ファイル180の内容と、割勘人数、入力したサービス券の内容、電子マネーの支払人数と未払いの人数などを図20に示すように前記表示器21に表示する。また、支払方法決定のため、前記表示器21に、現金で支払う宣言に置数「1」を、使用可能な電子マネー記憶媒体を「2」から昇順に番号を割り付けて表示する(S208)。
そして、このS208で表示された支払方法に対応する置数が前記テンキーにより入力され(S209)、その支払が現金での支払か電子マネーでの支払かを判別する(S210)。より、具体的には現金支払であることを宣言する置数「1」が入力されたかを判別する。前記S208にて支払方法を表示している前記表示器21とこのS209にて前記テンキーの操作により支払方法入力する処理を行っている前記CPU11が支払方法選択手段に相当する。
そして、置数「1」が入力されたと判別すると(S210のYes)、前記支払管理ファイル180の「グループ」現金の、人数に1を加算・更新する(S211)。このS211における前記RAM14の支払管理ファイル180の更新処理を行っている前記CPU11が現金支払記憶手段に相当する。そして、前記支払管理ファイル90の「残り人数」から1を減算し、残り人数が1になったか否かを判別する(S213)。
一方、置数「1」以外の値が入力されたと判別すると(S210のNo)、入力された置数に対応する電子マネー記憶媒体を読み取るためのソフトウェアを起動する。
そして、入力された値に対応する電子マネー記憶媒体を読み取るための前記ROM13に記憶している専用のソフトウェアを起動する。そして、前記非接触カードR/W22から、非接触カードが記憶している支払可能な金額が入力され決済処理を行い、決済処理を完了すると起動したソフトウェアを終了する(S212)。このS212にて前記非接触カードR/W22を制御し決済処理を行っている前記CPU11が電子マネー支払手段に相当する。そして、前記支払管理ファイル180の「残り人数」から1を減算し、残り人数が1になったか否かを判別する(S213)。
このS213で前記支払管理ファイル180の残り人数が1になっていないと判別すると(S213のNo)、再度S209に戻り、支払方法に対応する置数を入力する。
一方、このS213で前記支払管理ファイル180の残り人数が1になっていると判別すると(S213のYes)、前記支払管理ファイル180の「グループ」端数の「支払フラグ」が「1」にセットされているか否かを判別する(S214)。
このS214にて、「グループ」端数の前記支払フラグが「0」にセットされていると判別すると(S214のNo)、前記RAM14の支払管理ファイル180から、電子マネーの支払済み金額と現金の支払残り金額を算出し、それぞれを前記RAM14の会計ファイル30に記憶する(S216)。
一方、前記S214にて「グループ」端数の前記支払フラグが「1」にセットされていると判別すると(S214のYes)、前記S208で表示された支払方法に対応する「1」以外の置数が前記テンキーにより入力され、前記S212と同様に対応するソフトウェアを起動し、決済処理を行う(S215)。
このS215で決済処理を完了すると、前記RAM14の支払管理ファイル180から、電子マネーの支払済み金額と現金の支払残り金額を算出し、それぞれを前記RAM14の会計ファイル30に記憶する(S216)。
そして、前記RAM14に記憶されているテーブルIDから印字データを作成し、この印字データを前記プリンタ23に出力して、レシート用紙及びジャーナル用紙に上記印字データに基づく印字を行わせる(S217)。
このS217にてテーブルIDを印字すると、前記会計ファイル30とテーブルIDを前記ステーション4へ送信する(S218)。このS218の前記CPU11の処理とこのCPU11の命令に従って前記会計ファイル30を送信する前記通信インターフェース15が支払金出力手段に相当する。
そして、前記RAM14の前記会計ファイル30、支払管理ファイル180などをクリアし処理を終了する。
次に、以上のようなハードウェア構成を備え、上述のフローチャートに基づいた所定のデータ処理を行う無線注文管理システムにおける、前記電子マネー割勘装置2の動作について説明する。
図7、図18、図19に示された割勘処理の動作を説明する。割勘処理の条件は、以下の通りである。
顧客らは5人で来店し、飲食の合計代金は27200円であるとする。また、この顧客らは2000円分のサービス券を使用したものとし、この前記RAM14には2000円引きのサービス券に対応する数値として「2」が記憶されている。端数の金額は200円とし、残りの25000円を5人で均等割りし、1人が支払うべき割勘金額は5000円であるとする。
また、5人の内3人が電子マネーでの支払を希望し、残り2人が現金での支払を希望しているものとする。さらに、端数は現金で支払われるものとする。
このため、前記RAM14の支払管理ファイル180には、「グループ」、「サービス券」、「電子マネー」、「現金」、「端数」に対応して、「支払金額」にそれぞれ「2000」、「5000」、「5000」、「200」が、「人数」に「1」、「3」、「2」、「1」が、「支払フラグ」に「0」、「1」、「0」、「0」が、「残り人数」には「6」が、顧客の操作によって記憶される。
また、前記RAM14会計ファイル30には、「現金支払残り」に対応して「10200」、「サービス券」に対応して「2」、「電子マネー支払済み」に対応して「15000」が記憶される。
そして、顧客らが使用した前記電子マネー割勘装置にはテーブルID「1」が割り当てられているものとする。顧客が使用できる電子マネー記憶媒体は「A媒体」、「B媒体」、「C媒体」であるとする。そして、電子マネーでの支払を希望している3人はそれぞれ「A媒体」、「B媒体」、「C媒体」を一人ずつ選択したものとする。また、支払の順番は、「A媒体」、「B媒体」、「C媒体」、「現金」、「現金」であるとする。
まず、顧客は前記電子マネー割勘装置2の前記キーボード20の合計キーを押下する。合計キーが押下されると前記電子マネー割勘装置によりテーブルIDである1と合計金額要求メッセージが前記ステーション4に送信される。
このテーブルIDと合計金額要求メッセージとを受け取った前記ステーション4は、前記RAM44の前記注文記憶ファイル60から、該当するテーブルIDが検索される。そして、該当するテーブルIDの小計金額から合計金額である27200が算出され、前記電子マネー割勘装置2に合計金額が返信される。
そして、受信された合計金額27200は前記電子マネー割勘装置2の前記RAM14の合計金額と割勘対象金額に記憶される。
そして、前記RAM14に記憶されている合計金額の27200は前記表示器21に合計金額として表示され、前記RAM14に記憶されている割勘対象金額の27200は前記表示器21に割勘対象金額としてそれぞれ表示される。
次に顧客は、前記キーボード20のサービス券キーを押下し、サービス券情報を前記表示器21に表示させる。そして、表示されたサービス券情報の中から今回使用する「2000円引き」に対応する数値である「2」を、前記テンキーを操作することにより入力する。
サービス券情報が入力されると、合計金額である27200円からサービス券の金額2000円を除算し、25200円が割勘対象金額として前記RAM14に記憶され、前記表示器21に割勘対象金額25200円が表示される。
次に顧客は、割勘を行う人数である「5」を、前記テンキーを用いて入力する。すると、前記RAM14に割勘人数として「5」が記憶され、さらに前記支払管理ファイル180の「残り人数」に「6」が記憶される。
続いて、端数「200」を入力し、前記上下キーにより前記表示器21に表示されたカーソルを「現金」に移動させ、前記OKキーを押下する。
これらの入力が完了すると、前記計算キーを押下する。すると、割勘対象金額「25200」と割勘人数「5」を除算する。その結果、一人当りの割勘金額が「5000」、端数が「200」と算出され、それぞれが前記RAM14の支払管理ファイル180に記憶され、前記表示器21に表示される。そして、これを目視した顧客は前記OKキーを押下する。このOKキーが押下されると、図20に示すように、使用できる電子マネー記憶媒体と共に前記表示器21に表示される。
そして、選択画面が表示されると顧客の1人は「A媒体」を使用することを希望しているので、対応する値「2」を、前記テンキーを用いて入力する。すると、「A媒体」を読み取るためのソフトウェアが起動され、顧客は前記非接触カードR/Wに電子マネー記憶媒体を近づけて決済を行う。そして、前記RAM14の支払管理ファイル180の「グループ」電子マネーに対応する「人数」に「1」を加算する。
「A媒体」の決済が完了すると前記RAM14の支払管理ファイル180の「残り人数」に記憶されている「6」から「1」を減算し、新たに「5」を記憶する。そして、前記支払管理ファイル180の「残り人数」が「1」でないので、続いて顧客は置数「2」を入力し「B媒体」を読み取るソフトウェアが起動し、決済処理を行う。「C媒体」も同様である。
電子マネーでの支払を終えると、現金での支払を希望する顧客は置数「1」を押下する。置数「1」が入力されると、前記支払管理ファイル180の「グループ」現金の「人数」「0」に1が加算される。また、「残り人数」に記憶されている置数「3」から、「1」を減算し、減算結果である「2」を新たに記憶する。そして、前記支払管理ファイル180の「残り人数」が「1」ではないので、顧客は再度置数「1」を入力する。そして、「グループ」現金に対応する「人数」が「2」になり、「残り人数」から1を減算する。
「残り人数」が「1」になったので、前記支払管理ファイル180の「グループ」現金に対応する「支払金額」5000と「人数」2の乗算結果10000と、「グループ」端数に対応する「支払金額」200と「人数」1の乗算結果200との和、「10200」を前記RAM14の会計ファイル30の現金支払残りに記憶する。また、サービス券のID「2」を前記会計ファイル30のサービス券に記憶し、「グループ」電子マネーに対応する「支払金額」5000と「人数」3の乗算結果15000を前記会計ファイル30の電子マネー支払済みに記憶する。そして、前記会計ファイル30の更新が完了すると、この会計ファイル30を前記ステーション4へ送信される。この会計ファイル30を受信した前記ステーション4は、精算ファイルに受信した内容を記憶する。
そして、前記RAM14に記憶されているテーブルIDが印字される。そして、テーブルIDが印字されるので、これを持ってPOS端末へと顧客は向かう。また、テーブルIDを印字すると、前記RAM14の前記会計ファイル30、支払管理ファイル180などをクリアし前記電子マネー割勘装置2の処理が終了される
本発明によれば、電子マネーで支払う人数を入力するする必要はない。このため、幹事などが電子マネーの支払人数を予め数えて入力するという手間を省くことができるので、顧客の利便性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。例えば、以下のような場合が考えられる。
例えば、本発明のサービス券は現物でなくともよい。例えば、携帯電話などにサービス券を記憶させておき、それを前記非接触端末R/W22で読み取ることにより電子的に処理することも考えられる。この場合、実施例1で述べた前記S11での端数の支払方法と同様に、顧客に支払方法を決定させ、前記支払残りファイル35の「支払フラグ」で管理すればよい。
また、実施例1では前記S12で電子マネーの支払人数を入力しているが、この電子マネーの支払人数が入力されたか否かの判別手段を新たに設け、入力されないと判別されたなら、以下の処理は実施例2に切り替えることも考えられる。
また、実施例1と実施例2ともに、割勘処理が終了したならテーブルIDを印字すると記載したが(前記S25、S217)、このときテーブルIDのみでなく、図21に示すように、電子マネー支払済み人数、電子マネー支払済み金額、現金支払人数、未精算金額、サービス券内容をテーブルIDと共に印字してもよい。これにより、顧客は入力内容の確認が行え、また接客係は印刷された内容を見ることによりPOS端末を操作して取得したデータを確認することができる。また、未精算金額が印字されるので、この前記CPU11と前記プリンタ23の処理は出力手段に相当すると考えられる。
また、各テーブルに配置され顧客が注文情報を入力するセルフオーダーターミナルと前記電子マネー割勘装置2を一体にしてもよい。