JP2009063066A - 検知装置の取り付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体圧シリンダなどを狭い場所に取り付けた場合においても、検知装置の位置調整を容易に行えるようにすること。
【解決手段】断面略T字形の溝に挿入される取付けブロック51を有した取り付け装置であって、取付けブロック51に、溝111の底面と対向する面に開口するピン穴514が設けられ、ピン穴には前記ピン穴の軸方向に移動可能な押圧ピン515が設けられ、押圧ピンの頂部に球体516が配置され、角度を有する方向に設けられた押圧ネジ518を外方からネジ込むことによって、球体516を押圧して押圧ピン515をピン穴から突出する方向に移動させ、これによって押圧ピンが溝の底面を押して取り付けブロック51が溝内に固定される。
【選択図】図14

Description

本発明は、流体圧シリンダなどにおけるピストン位置などを検知するための検知装置の取り付け装置に関する。
従来において、流体圧シリンダのピストン位置を検知するために、ピストンに取り付けられた永久磁石の磁界を検知する検知装置が用いられる。検知装置には、磁界(磁束)によって動作する素子として、MR素子、ホ−ル素子、又はリ−ドスイッチなどが内蔵されている。
ピストンに取り付ける永久磁石としては、ピストンの外径よりも若干小さい径の環状のものが用いられる。シリンダ装置は、シリンダチューブの内径の種々異なるものが提供されるので、それぞれの内径に応じて種々異なる径の永久磁石が製作され用いられる。
また、ピストン位置を検出するには、永久磁石の磁界がシリンダチューブを貫通して外部に出る必要があるために、シリンダチューブとして非磁性材料であるアルミニウム合金などを用いたものが多い。
このような検知装置の取り付け装置として、シリンダ本体の外周面に設けられた断面略T字形の溝に挿入される取付けブロックを有し、取付けブロックを前記溝内に固定することによって検知装置本体を前記シリンダ本体に取り付けるように構成されたものが以前から提案され実施されている(特許文献1〜3)。
このような従来の取り付け装置では、取付けブロックを溝内に固定するために、取付けブロックの上面から底面に貫通するネジ穴を設け、このネジ穴にセットネジを螺合させて上方からネジ込むことにより、セットネジを溝の底面に押し当てて固定するようになっている。
実開昭61−59905 特開2001−343003 特開2005−181136
ところが、このような流体圧シリンダは、その取り付けのためのスペースに余裕のない場合が多い。例えば、流体圧シリンダが射出成形やプレス成形のための金型に用いられる場合には、特に薄型の流体圧シリンダが用いられ、狭い場所に余裕のない状態で取り付けられる。
流体圧シリンダを取り付けた後には、装置の使用前に、または装置のメンテナンス時において、検知装置の位置を調整する必要がある。検知装置の位置の調整のために、セットネジを緩め、また締め付ける必要があるが、そのようなセットネジを回転させるための工具を挿入するスペース的な余裕のない場合がしばしばある。
例えば、上に述べた従来の取り付け装置による場合には、六角レンチまたはドライバなどの工具を検知装置の上方からセットネジに係合させて回転させなければならず、検知装置の上方に5センチメートル程度のスペースが必要である。
このように、従来においては、流体圧シリンダにおける検知装置の取り付け面から5センチメートル以上の範囲を検知装置の位置調整のためのスペースとして確保しておく必要があった。そのため、上に述べたように金型に流体圧シリンダを取り付ける場合には、そのスペースを確保することが極めて難しく、検知装置の位置を調整することが困難な状態であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、流体圧シリンダなどを狭い場所に取り付けた場合においても、検知装置の位置調整を容易に行えるようにすることを目的とする。
本発明に係る装置は、シリンダ本体の外周面に設けられた断面略T字形の溝に挿入される取付けブロックを有し、前記取付けブロックを前記溝内に固定することによって検知装置本体を前記シリンダ本体に取り付けるように構成される検知装置の取り付け装置であって、前記取付けブロックに、前記溝の底面と対向する面に開口するピン穴が設けられ、前記ピン穴には、前記ピン穴から突出しかつ前記ピン穴の軸方向に移動可能な押圧部材が設けられ、前記ピン穴における前記押圧部材の頂部に球体が配置され、前記ピン穴の軸方向に対して角度を有する方向に延びる軸を有し前記取付けブロックの周面に開口するネジ付き穴に設けられた押圧ネジを外方からネジ込むことによって、直接的にまたは間接的に前記球体を押圧して前記押圧部材を前記ピン穴から突出する方向に移動させ、これによって前記押圧部材が直接的にまたは間接的に前記溝の底面を押して前記取り付けブロックが前記溝内に固定されるように構成される。
好ましくは、前記押圧ネジは、先端部に先細状の円錐状部を有し、その先端部が前記球体の上方の斜面に当接しており、前記押圧ネジをネジ込むことによって直接的に前記球体を押圧して前記押圧部材を前記ピン穴から突出する方向に移動させるようにしてもよい。
また、前記ネジ付き穴と前記ピン穴との間にそれらと互いに交わる第2ピン穴が設けられ、前記第2ピン穴に第2押圧部材および第2球体が設けられ、前記押圧ネジは、その先端部が前記第2球体の上方の斜面に当接しており、前記押圧ネジをネジ込むことによって、前記前記第2球体および前記第2押圧部材を介して間接的に前記球体を押圧して前記押圧部材を前記ピン穴から突出する方向に移動させるようにしてもよい。
また、前記ネジ付き穴はその前記軸が前記溝の長手方向に沿って設けられており、前記溝の長手方向に沿った方向から前記押圧ネジに工具を係合させて回転させるようにしてもよい。
また、前記ネジ付き穴は、その前記軸が前記溝の長手方向に対して直角な方向に沿って設けられかつ前記取付けブロックの側面に開口しており、前記溝の長手方向に対して直角な方向であって前記側面の向かう側から前記押圧ネジに工具を係合させて回転させるようにしてもよい。
また、検知装置本体を金属材料からなる保持部材によって保持し、前記保持部材を前記取付けブロックにネジによって固定することによって前記取付けブロックと一体化し、前記保持部材の一部が前記取付けブロックの底面の一部を覆うようにし、前記押圧部材が、前記保持部材の一部を介して間接的に前記溝の底面を押すように構成してもよい。また、保持部材として、補助板を底面部に溶着などで取り付けたものを用いてもよい。このような保持部材を用いると、押圧部材が保持部材を溝の底面に向けて押すことによって、検知装置がシリンダ本体から浮き上がることを防止し、検知装置による正常な検知動作が確保される。
なお、「押圧部材の頂部に球体が配置され」とは、球体が押圧部の一部として頂部に配置される場合を含む。
本発明によると、流体圧シリンダなどを狭い場所に取り付けた場合においても、検知装置の位置調整を容易に行うことができる。
図1は本発明の一実施形態に係る検知装置3を取り付けた流体圧シリンダ1の平面図、図2は流体圧シリンダ1の正面図、図3は検知装置3の正面図、図4は検知装置3の平面図、図5は検知装置3の底面図、図6は検知装置3の右側面図、図7は検知装置3の左側面図、図8は保持部材41の正面図、図9は保持部材41の平面図、図10は保持部材41の右側面図、図11は保持部材41の左側面図、図12は取付けブロック51の平面図、図13は取付けブロック51の断面平面図、図14は取付けブロック51の断面正面図、図15は取付けブロック51の右側面図である。
なお、図8〜図15は部品図であるが、一部の部品が組み付けられた状態を示すものもある。また、以下の説明における「軸方向」および「周方向」は、原則として検知装置3がシリンダチューブ11に取り付けられた場合の方向をいい、例えば、「軸方向」は図1における左右方向、「周方向」は図1における上下方向である。
図1および図2において、流体圧シリンダ1は、シリンダチューブ11、ピストン(図示せず)、ピストンロッド13、検知装置3、およびシリンダブシュ15などから構成されている。
シリンダチューブ(シリンダ本体)11は、アルミニウム合金、ステンレス鋼、又は合成樹脂などの非磁性材料を使用することもできる。シリンダチューブ11の外周面には軸方向に延びる断面形状が略T字形の溝111が形成されている。溝111には、平面状または略円周面状の底部112、底部112において周方向に広がった拡張溝113、および外方に向かって係合可能な係合部114が設けられている。溝111には、検知装置3が取り付けられる。なお、溝111の断面形状は種々のものとすることができる。
ピストンは、アルミニウム合金、ステンレスなどの非磁性材料からなり、外周に設けられた環状の溝に永久磁石が装着されている。ピストンには、シリンダチューブ11との間のシールのために、パッキンが設けられている。ピストンロッド13は、鋼材などからなり、その端部に設けられたネジなどによりピストンと一体に連結されている。
永久磁石は、環状であり、ピストンロッド13の軸方向に沿った方向に、N極およびS極が設けられている。検知装置3は、永久磁石の磁界を検知し、これによってピストンの位置(ピストンロッド13の位置)を検出するためのものである。
図3〜図7を参照して、検知装置3は、検知装置本体としての検知スイッチ31、保持部材41、および取付けブロック51からなっている。
検知スイッチ31は、永久磁石の磁界を検知し、これによってピストンの位置を検知するためのものである。検知スイッチ31は、ケーシング32、磁気センサ、ケーブル34、および、電気回路を実装した基板、その他の部材から構成されている。
ケーシング32は、合成樹脂によって形成されたほぼ直方体の形状を有しており、上面には取り付けのために2つの線状凸部311によって浅い溝312が形成されている。ケーシング32内の下面に近い位置に、磁気センサが、基板に取り付けられ、または単独で、配置されている。磁気センサとして、ホール素子、ホールIC、磁気抵抗効果素子(MR素子)、磁気トランジスタ、リードスイッチ、近接センサなどが用いられる。また、ケーシング32の先端部上面中央に、動作状態を表示するための表示灯314が設けられている。
ケーブル34は、基板への電源の供給、磁気センサの動作に基づく出力信号の取り出しなどを行うためのものであり、通常、電源の供給と出力とを共通で行う場合には2本の電線が、それらを別個に行う場合には3本の電線が、それぞれ用いられる。
保持部材41は、検知スイッチ31を保持し、ネジ42によって取付けブロック51に取り付けるためのものである。保持部材41は、十分の数ミリメートル程度の厚さの金属板を板金加工することによって形成されており、適度な弾力性を有する。保持部材41の材料として、通常、ステンレス鋼板が用いられるが、他の金属材料であってもよい。
取付けブロック51は、アルミニウム合金または合成樹脂などの非磁性材料からなる。取付けブロック51は、シリンダチューブ11に設けられたT字形の溝111に挿入される。取付けブロック51を溝111内に固定することによって、保持部材41が底部112に密着され、検知スイッチ31と底部112との隙間が最小となるように、検知スイッチ31をシリンダチューブ11に取り付けるようになっている。
図8〜図11を参照して、保持部材41は、スイッチ保持部41Aとブロック保持部41Bとからなる。スイッチ保持部41Aとブロック保持部41Bとは、底面部411によって互いに一体に繋がっている。
スイッチ保持部41Aは、略長方形の底面部411に対して直角に折り曲げられた側壁部412、側壁部412に対してさらに直角に折り曲げられた上壁部413、上壁部413に対してさらに直角に折り曲げられた長さの短い押さえ側壁部414、および、押さえ側壁部414の先端部から折り返された操作部415を有する。側壁部412には、補強のために、線状の膨出部416が形成されている。
これら、底面部411、側壁部412、上壁部413、および押さえ側壁部414によって、検知スイッチ31のケーシング32が囲まれて保持される。
なお、底面部411の一方の端縁部は下方へ折り曲げられ、検知スイッチ31を装着する際のガイド部417となっている。つまり、検知スイッチ31を保持部材41に装着するには、検知スイッチ31を、その上面部(表示灯314が設けられた面)を押さえ側壁部414と側壁部412との間に挿入し、これによって保持部材41に対して斜めの状態にして、下面部をガイド部417の表面を滑らせるようにして側壁部412の方へ押し込む。このとき、スイッチ保持部41Aの全体が弾性的に撓み、検知スイッチ31が所定の位置に収まった後は少しの弾性力を残して元に戻る。
ブロック保持部41Bは、底面部411に対して直角に折り曲げられた側壁部418、側壁部418に対してさらに直角に折り曲げられた上壁部419、上壁部413に設けられた長穴420、底面部411の延長上にある延長底面部421、延長底面部421の先端部において60〜80度程度に折り曲げられた側壁部422、および、延長底面部421の表面に溶接などで固定された補助板423を有する。なお、補助板423は、底面部411などと別体で製作して溶着によって一体化したが、当初から一体に製作してもよい。
このように、保持部材41は、底面部411の一部が、取付けブロック51の底面の一部を覆っている。
図12〜図15を参照して、取付けブロック51は、固定ブロック51Aと連結ブロック51Bとが一体に形成されて構成される。
固定ブロック51Aには、両側面部の底面に近い位置に、係合突出部511,511が設けられている。各係合突出部511は、その上面が斜面512となっており、溝111の拡張溝113に入り込んで係合部114と係合する。これによって、取付けブロック51は、溝111内において軸方向に移動可能(スライド可能)であるが、軸方向以外には溝111から抜け出ないようになっている。固定ブロック51Aの底面には、浅い帯状の溝が設けられ、この部分が凹面513となっている。
固定ブロック51Aには、シリンダチューブ11に設けられたT字形の溝111の底面と対向する面である凹面513に開口するピン穴514が設けられている。ピン穴514には、ピン穴514から突出しかつピン穴514の軸方向に移動可能な押圧部材としての押圧ピン515が設けられている。押圧ピン515は、金属材料または合成樹脂材料からなる円柱状のものであり、両端面には面取りが施されている。ピン穴514における押圧ピン515の頂部には、スチールボール516が配置されている。
また、ピン穴514の軸方向に対して直角の方向に延びる軸を有し固定ブロック51Aの側面に開口するネジ付き穴517が設けられており、ネジ付き穴517には押圧ネジ518が螺合している。押圧ネジ518は、尖り先六角穴付きネジであり、先端部の円錐状のテーパ面がスチールボール516に当たり、押圧ネジ518を外方からネジ込むことによってスチールボール516を押圧して押圧ピン515をピン穴514から突出する方向に移動させる。これによって、押圧ピン515が補助板423を介して間接的に溝111の底面を押し、取付けブロック51が溝111内に固定される。つまり、押圧ピン515が補助板423を介して溝111の底面を押し付けることにより、取付けブロック51が図14の上方へ移動し、係合突出部511が溝111の係合部114に押当して係合する。
なお、保持部材41の補助板423および底面部411などは、押圧ピン515の移動にともなって適当に撓んで弾性変形し、保持される検知スイッチ31と底部112との間の隙間が少なくなるようになっている。
連結ブロック51Bには、保持部材41を連結するためのネジ穴519が設けられている。保持部材41の上壁部419が連結ブロック51Bの上面近辺に位置するように配置した状態で、ネジ42が(図4参照)、ワッシャおよび長穴420を貫通してネジ穴519にネジ込まれる。
また、連結ブロック51Bには、取付けブロック51を軸方向に移動させる際に治具を係合させるためのネジ穴520が設けられている。つまり、押圧ネジ518を緩めた状態で、先端に雄ネジが設けられた長い棒状の治具を用い、流体圧シリンダ1の軸方向からネジ穴520にネジ込んで係合させ、その治具を押しまたは引くことによって、検知装置3を軸方向に移動させることができる。これによって、検知装置3の位置調整を行うことができる。したがって、押圧ネジ518と同じ軸方向から、検知装置3の固定とその解除および検知装置3の移動を行うことができ、検知装置3の位置調整を容易にかつ確実に行うことができる。
上のように構成された検知装置3は、取付けブロック51をシリンダチューブ11のT字形の溝111に挿入し、その軸方向の位置を調整した上で、押圧ネジ518を回転させて締め付けると、押圧ピン515が溝111の底部112を押し付け、取付けブロック51が固定される。これと同時に、押圧ピン515は保持部材41の一部である補助板423をも底部112に押し付けるので、保持部材41内の検知スイッチ31が底部112に向かって押し付けられ、検知スイッチ31の動作が不安定になることがない。検知装置3の位置を調整するときは、押圧ネジ518を緩めて検知装置3を移動させ、位置を決めた後に押圧ネジ518を緩め付ける。
押圧ネジ518を緩め付けるに当たり、ネジ付き穴517の軸が溝111の長手方向に沿って設けられているので、溝111の長手方向に沿った方向から押圧ネジ518に六角レンチなどの工具を係合させて回転させることができる。
つまり、押圧ネジ518を回転させるために、流体圧シリンダ1および検知装置3の軸方向、つまり溝111の長手方向から工具を用いて操作することができるので、流体圧シリンダ1の周囲にスペースがなくても、軸方向から工具を挿入して容易に作業を行うことができる。
このように、上に述べた実施形態では、押圧ピン515を固定ブロック51Aの凹面513から突出させるために、スチールボール516と押圧ネジ518とを用いて移動方向を90度変換している。その結果、従来においては検知装置の上方から工具でネジを回転させるために検知装置の上方に十分なスペースを空けておく必要があったが、本実施形態によると、検知装置の上方にスペースを空けておく必要がなく、軸方向から工具を挿入して作業を行うことができるのである。
したがって、流体圧シリンダ1を狭い場所に取り付けた場合においても、検知装置3の位置調整を容易に行うことができる。
上に述べた例では、取付けブロック51における軸方向の後面側つまりケーブル34の側から押圧ネジ518を回転させるように、押圧ピン515の移動方向を90度変換したが、それとは反対側つまり取付けブロック51における前面側から押圧ネジ518を回転させるように押圧ネジ518を設けてもよい。
また、取付けブロック51における右または左の横面側から押圧ネジ518を回転させるように押圧ネジ518を設けてもよい。
つまり、ネジ付き穴517および押圧ネジ518を、取付けブロック51のいずれの側面に設けるようにしてもよい。また、取付けブロック51を、平面視が矩形ではなく、台形、六角形、八角形、その他の多角形、または円形などとし、ネジ付き穴517がそれらの種々の側面または周面に開口するように設け、種々の方向から押圧ネジ518を外方からネジ込めるようにしてもよい。
また、押圧ピン515の移動方向を90度変換するのではなく、90度以外の角度、例えば70度、80度、100度などとし、取付けブロック51の斜め上方または斜め下方から押圧ネジ518を回転するようにしてもよい。
上に述べた実施形態では、押圧ネジ518の先端部をスチールボール516に直接的に押当させてスチールボール516および押圧ピン515を移動させたが、押圧ネジ518とスチールボール516との間に別のピンを設けて間接的に押当させ、さらに移動方向を変換して間接的に移動させるようにしてもよい。
次に、そのような実施形態について説明する。なお、ここでは、上に述べた実施形態の取付けブロック51との相違点のみを説明する。
図16は第2の実施形態の取付けブロック61の断面平面図である。
図16において、取付けブロック61は、固定ブロック61Aと連結ブロック61Bとが一体に形成されてなる。
固定ブロック61Aには、シリンダチューブ11に設けられたT字形の溝111の底面に開口するピン穴614が設けられている。ピン穴614には、ピン穴614から突出しかつ軸方向に移動可能な押圧ピン615が設けられている。ピン穴614における押圧ピン615の頂部には、スチールボール616が配置されている。
また、固定ブロック61Aの側面に開口するネジ付き穴617が設けられており、ネジ付き穴617には押圧ネジ618が螺合している。押圧ネジ618は、尖り先六角穴付きネジである。
ネジ付き穴617とピン穴614との間に、それらと互いに交わる第2ピン穴630が設けられ、第2ピン穴630に第2押圧ピン631および第2スチールボール632が設けられている。第2ピン穴630の両端開口部には、合成樹脂などによる詰め物634が設けられ、開口部が塞がれている。
押圧ネジ618の先端部の円錐状のテーパ面は、第2スチールボール632に当たり、押圧ネジ618を外方からネジ込むことによって第2スチールボール632を押圧し、第2スチールボール632および第2押圧ピン631を図の右方向に移動させる。第2押圧ピン631の端部は、押圧ネジ618の先端部と同様に円錐状のテーパ面となっており、第2押圧ピン631の移動によってスチールボール616を図の紙面に直角方向奥側へ押圧し、スチールボール616および押圧ピン615を移動させる。これによって、押圧ピン615は、ピン穴614から突出する方向に移動する。これによって、取付けブロック61が溝111内で固定される。
第2の実施形態では、押圧ネジ618の移動方向を90度変換して第2押圧ピン631を移動させ、さらに90度変換して押圧ピン615を移動させる。
このようにすると、押圧ネジ618および押圧ピン615の位置または方向を決定する自由度が増し、より都合のよい位置または方向とすることができる。例えば第2の実施形態の場合には、押圧ネジ618の回転を取付けブロック61の横側(側面)から行うことができ、検知装置の上方にスペースがなくても側方から工具を挿入して作業を行うことができる。また、押圧ピン615の突出位置を保持部材41のブロック保持部41Bの位置に対応して決定することができる。
上に述べた実施形態において、押圧ピン515,615の先端が補助板423を介して間接的に溝111の底部112を押し付けるようにした。このようにすると、押圧ピン515,615の抜け止めが図られるとともに、取付けブロック51,61の固定と同時に保持部材41の固定をも行うこととなり、取り付けにおけるガタがより一層少なくなる。しかし、押圧ピン515,615の抜け止めを別途施しておき、押圧ピン515,615の先端が直接的に溝111の底部112を押し付けるようにしてもよい。
また、取付けブロック61の場合には、押圧ピン615の突出位置を保持部材41のブロック保持部41Bの位置に対応して決定することができるので、補助板423がなくても、底面部411または延長底面部421によって押圧ピン615の抜け止めを図ることが可能である。
上に述べた実施形態において、スチールボール616および第2スチールボール632は、完全な球体でなくてもよい。これらスチールボール516,616または第2スチールボール632は、鉄鋼材料以外の金属材料を用いて作製したものでもよい。また、スチールボールに代えて合成樹脂材料などを用いた合成樹脂ボールであってもよい。
また、スチールボール516,616または第2スチールボール632を、押圧ピン515,615または第2押圧ピン631と一体としてもよい。この場合には、そのように一体化されたものが本発明における押圧部材に相当することとなる。
また、押圧ピン515,615を省略し、スチールボール516,616自体によって溝111の底部112を押し付けるようにしてもよい。つまり、押圧ピン515,615に代えて、スチールボール516,616とし、押圧ネジ518をネジ込むことにより、スチールボール516,616のみを介在して底面部411を押しつけるようにしてもよい。その場合に、スチールボール516,616を1個ではなく複数個を用いてもよい。この場合には、スチールボール516,616が本発明の押圧部材に相当することとなる。
上に述べた実施形態において、検知装置3は、検知スイッチ31、保持部材41、取付けブロック51または61の3つの部材を連結して構成したが、これらの一部または全体を一体的に構成してもよい。
上の例では、1つの溝111に1つの検知装置3を取り付けたが、1つの溝111に2つ以上の検知装置3を取り付けてもよい。その場合に、それぞれの検知装置3における押圧ネジ518または618の位置を旨く配置しておくことによって、それら複数の検知装置3の位置調整の作業をより容易に行うことができる。例えば、複数の検知装置3の位置調整を同じ方向から行うようにしておいてもよく、流体圧シリンダ1の外部の近い位置から行うようにしておいてもよい。
その他、検知スイッチ31、保持部材41、取付けブロック51,61、検知装置3、または流体圧シリンダ1の全体または各部の構造、構成、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明に係る検知装置を取り付けた流体圧シリンダの平面図である。 流体圧シリンダの正面図である。 検知装置の正面図である。 検知装置の平面図である。 検知装置の底面図である。 検知装置の右側面図である。 検知装置の左側面図である。 保持部材の正面図である。 保持部材の平面図である。 保持部材の右側面図である。 保持部材の左側面図である。 取付けブロックの平面図である。 取付けブロックの断面平面図である。 取付けブロックの断面正面図である。 取付けブロックの右側面図である。 第2の実施形態の取付けブロックの断面平面図である。
符号の説明
1 流体圧シリンダ
3 検知装置
11 シリンダチューブ(シリンダ本体)
31 検知スイッチ(検知装置本体)
41 保持部材
51 取付けブロック
61 取付けブロック
111 溝
112 底部
411 底面部
423 補助板
514 ピン穴
515 押圧ピン
516 スチールボール(球体)
517 ネジ付き穴
518 押圧ネジ
614 ピン穴
615 押圧ピン(押圧部材)
616 スチールボール
617 ネジ付き穴
618 押圧ネジ
630 第2ピン穴
631 第2押圧ピン
632 第2スチールボール

Claims (6)

  1. シリンダ本体の外周面に設けられた断面略T字形の溝に挿入される取付けブロックを有し、前記取付けブロックを前記溝内に固定することによって検知装置本体を前記シリンダ本体に取り付けるように構成される検知装置の取り付け装置であって、
    前記取付けブロックに、前記溝の底面と対向する面に開口するピン穴が設けられ、
    前記ピン穴には、前記ピン穴から突出しかつ前記ピン穴の軸方向に移動可能な押圧部材が設けられ、
    前記ピン穴における前記押圧部材の頂部に球体が配置され、
    前記ピン穴の軸方向に対して角度を有する方向に延びる軸を有し前記取付けブロックの周面に開口するネジ付き穴に設けられた押圧ネジを外方からネジ込むことによって、直接的にまたは間接的に前記球体を押圧して前記押圧部材を前記ピン穴から突出する方向に移動させ、これによって前記押圧部材が直接的にまたは間接的に前記溝の底面を押して前記取り付けブロックが前記溝内に固定されるように構成されてなる、
    ことを特徴とする検知装置の取り付け装置。
  2. 前記押圧ネジは、先端部に先細状の円錐状部を有し、その先端部が前記球体に当接しており、前記押圧ネジをネジ込むことによって直接的に前記球体を押圧して前記押圧部材を前記ピン穴から突出する方向に移動させる、
    請求項1記載の検知装置の取り付け装置。
  3. 前記ネジ付き穴と前記ピン穴との間にそれらと互いに交わる第2ピン穴が設けられ、前記第2ピン穴に第2押圧部材および第2球体が設けられ、
    前記押圧ネジは、その先端部が前記第2球体の上方の斜面に当接しており、前記押圧ネジをネジ込むことによって、前記前記第2球体および前記第2押圧部材を介して間接的に前記球体を押圧して前記押圧部材を前記ピン穴から突出する方向に移動させる、
    請求項1記載の検知装置の取り付け装置。
  4. 前記ネジ付き穴はその前記軸が前記溝の長手方向に沿って設けられており、前記溝の長手方向に沿った方向から前記押圧ネジに工具を係合させて回転させるようになっている、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の検知装置の取り付け装置。
  5. 前記ネジ付き穴は、その前記軸が前記溝の長手方向に対して直角な方向に沿って設けられかつ前記取付けブロックの側面に開口しており、前記溝の長手方向に対して直角な方向であって前記側面の向かう側から前記押圧ネジに工具を係合させて回転させるようになっている、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の検知装置の取り付け装置。
  6. 前記検知装置本体は、金属材料からなる保持部材によって保持され、かつ前記保持部材が前記取付けブロックにネジによって固定されることによって、前記取付けブロックと一体化されており、
    前記保持部材の一部が前記取付けブロックの底面の一部を覆っており、
    前記押圧部材は、前記保持部材の一部を介して、間接的に前記溝の底面を押すように構成されている、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の検知装置の取り付け装置。
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