JP2009063019A - ヘッダー - Google Patents

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Nobuhiko Hayashi
延彦 林
Yoichi Yoshida
陽一 吉田
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Abstract

【課題】ヘッダーピースの嵌合連結部における連結を維持することができると共に、凸状連結部と凹状連結部との連結を容易に行うことができるヘッダーを提供する。
【解決手段】ヘッダー10は、複数のヘッダーピースの凸状連結部17と凹状連結部18との嵌合連結部19の外周に径方向への撓みを抑えてヘッダーピース間の軸線を保持する補強リング21が装着されて構成されている。嵌合連結部19の内周には軸線方向への相対移動を規制する規制手段が設けられている。該規制手段は凸状連結部17の外周面の収容溝29と、Cリング28と、凹状連結部18の内周面の環状溝23とによって構成されている。収容溝29にはCリング28の一部を収容溝29から環状溝23へと誘導するための切欠き溝30が形成されている。該切欠き溝30は断面円弧状に形成され、収容溝29の先端側における開口縁に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば給水系や給湯系の配管システムにおいて用いられるヘッダーに関するものであり、詳しくは複数のヘッダーピースを嵌合連結し、嵌合連結部における連結を維持することができると共に、凸状連結部と凹状連結部との連結を容易に行うことができるヘッダーに関するものである。
近年、給水、給湯用或いは排水用のパイプとして樹脂パイプが広く用いられるようになり、係る樹脂パイプがヘッダーに接続されて給水系や給湯系或いは排水系の配管システムが構築されている。ここで用いられるヘッダーとして、最近では複数のヘッダーピースを連結した構造のものが採用されている。
このような構造のヘッダーとして、具体的には次のようなヘッダーが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このヘッダーは、内部に直線流路と立ち上がり流路を形成したT字状をなすT字状ヘッダー基体である。係るT字状ヘッダー基体は、PPS(ポリフェニレンスルフィド又はポリフェニレンサルファイド)樹脂製の内筒にトロガミド樹脂(微結晶ポリアミド樹脂)製の外筒が装着され、該外筒の前端にパイプ保持リングを取付け、これらの抜け出しを防止するキャップが螺着されて構成されている。このように構成することにより、複数本の樹脂パイプを所定方向に配管することができ、施工を簡略にでき、部材の省略を図ることができる。
また、樹脂製ヘッダーの接続部における補強構造について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照)。すなわち、ヘッダー本体の開口端部又は分岐管の開口部に突設されたフランジを継手部材のフランジと突き合せて両フランジを連結部材により接続するにあたり、ヘッダー本体又は分岐管のフランジの裏側に形成された環状溝に補強部材が嵌着され、連結部材が補強部材を介してフランジに装着されるように構成されている。
さらに、割りリングを用いてチーズを連結する分岐管継手が知られている(例えば、特許文献3を参照)。この分岐管継手は内スリーブと外スリーブを嵌め込んで連結したもので、一方のスリーブの周面に割りリングを嵌合する周溝を形成し、他方のスリーブの周面にも割りリングが嵌合する周溝を形成し、両周溝内に割りリングを嵌合してチーズを連結したものである。
特開2007−100807号公報(第2頁、第3頁及び第8頁) 特開2005−188682号公報(第2頁、第3頁及び第7頁) 特開2000−2387号公報(第2〜4頁)
ところが、特許文献1に記載されているT字状ヘッダー基体においては、キャップが螺着されているため内筒及び外筒の径方向への変形は規制されるが、内筒の外周方に外筒が嵌挿され、内筒に対して外筒が樹脂パイプ差し込み口を形成するように係合されているのみである。このため、内筒と外筒の連結部に外部から衝撃力や引き抜き力が加わったときには、内筒と外筒が軸線方向に相対移動し、それらの連結が外れるおそれがあると共に、衝撃力や引き抜き力が強い場合には内筒又は外筒が損傷を受けるおそれがあった。
一方、特許文献2に記載の樹脂製ヘッダーでは、補強部材が具体的にはC字状をなすように形成されていることから、ヘッダー本体又は分岐管が径方向への力を受けたときその力を十分に受け止めることができず、ヘッダー本体又は分岐管の径方向への変形を十分に抑えることができなかった。加えて、連結部材は具体的にはクイックファスナーであってフランジ間を連結しているものの、係るクイックファスナーは略C環状に形成されているため、連結部に強い力が作用したときには外れるおそれがあった。
加えて、特許文献3に記載の分岐管継手については、両スリーブに設けられている周溝が共に断面半円状に構成されているだけであることから、一方のスリーブに割りリングを嵌合させて他方のスリーブを連結させるときに連結が容易ではなく、無理に連結させようとするとスリーブに損傷が生ずるという問題があった。
そこで本発明の目的とするところは、ヘッダーピースの嵌合連結部における連結を維持することができると共に、凸状連結部と凹状連結部との連結を容易に行うことができるヘッダーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明のヘッダーは、複数のヘッダーピースの凸状連結部と凹状連結部とが嵌合連結され、各ヘッダーピース間が相対回動可能に構成されるヘッダーである。そして、各ヘッダーピースの嵌合連結部の内周には凸状連結部及び凹状連結部の軸線方向への相対移動を規制する規制手段が設けられ、該規制手段は凸状連結部の外周面に設けられた収容溝と、該収容溝に縮径させて収容されるCリングと、凹状連結部の内周面に設けられ、凸状連結部と凹状連結部とが嵌合された状態でCリングの一部が収容される環状溝とによって構成され、前記収容溝には凸状連結部と凹状連結部との嵌合連結時にCリングの一部を収容溝から環状溝へと誘導するための切欠き溝が形成され、該切欠き溝は断面円弧状に形成され、収容溝の凸状連結部の先端側における開口縁に設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明のヘッダーは、請求項1において、前記嵌合連結部の外周には凸状連結部及び凹状連結部の径方向への撓みを抑えてヘッダーピース間の軸線を保持する補強リングが装着されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明のヘッダーは、請求項2において、補強リングは凸状連結部と凹状連結部とが嵌合連結されたとき凸状連結部及び凹状連結部の外周面に跨って設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明のヘッダーは、請求項1から請求項3のいずれか1項において、前記環状溝はCリングの円に基づく半円状に形成され、収容溝はCリングが完全に収容されるようにCリングの円に基づく円弧を有する長孔であることを特徴とする。
請求項5に係る発明のヘッダーは、請求項4において、前記環状溝を構成する円の中心線が収容溝の円を構成する中心線よりも凸状連結部の先端側に位置していることを特徴とする。
請求項1に係る発明のヘッダーでは、各ヘッダーピースの嵌合連結部の内周には規制手段が設けられていることから、凸状連結部及び凹状連結部の軸線方向への相対移動が規制される。従って、係るヘッダーにおいては、外部から衝撃力や引き抜き力が加わったときでもヘッダーピースの嵌合連結部における連結を維持することができる。
加えて、収容溝には凸状連結部と凹状連結部との嵌合連結時にCリングの一部を収容溝から環状溝へと誘導するための切欠き溝が形成され、該切欠き溝は断面円弧状に形成され、収容溝の凸状連結部の先端側における開口縁に設けられている。このため、凸状連結部と凹状連結部とを嵌合連結させるとき、縮径されたCリングが拡径されながら収容溝から切欠き溝を介してその一部が環状溝に移行される。従って、凸状連結部と凹状連結部との連結を容易に行うことができる。
請求項2に係る発明のヘッダーでは、嵌合連結部の外周には補強リングが装着されている。そのため、請求項1係る発明の効果に加え、凸状連結部及び凹状連結部の径方向への撓みが抑えられ、ヘッダーピース間の軸線が保持され、ヘッダーピースの嵌合連結部における変形を防止でき、嵌合連結部の連結を強固に維持することができると共に、ヘッダーピース間の軸線のぶれを防止することができる。
請求項3に係る発明のヘッダーでは、補強リングは凸状連結部と凹状連結部とが嵌合連結されたとき凸状連結部及び凹状連結部の外周面に跨って設けられている。このため、請求項2に係る発明の効果に加えて、凸状連結部及び凹状連結部についてそれらの軸線方向を外れる動きが規制され、ヘッダーピース間の軸線のぶれを有効に防止することができる。
請求項4に係る発明のヘッダーでは、環状溝はCリングの円に基づく半円状に形成され、収容溝はCリングが完全に収容されるようにCリングの円に基づく円弧を有する長孔である。このため、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、Cリングの半分が環状溝に収容され、残りの半分が収容溝及び切欠き溝に収容され、凸状連結部及び凹状連結部の軸線方向への移動が最も有効に抑えられ、嵌合連結部の連結をより強固に維持することができる。
請求項5に係る発明のヘッダーでは、環状溝を構成する円の中心線が収容溝の円を構成する中心線よりも凸状連結部の先端側に位置している。従って、請求項4に係る発明の効果に加えて切欠き溝との相乗的効果を発揮でき、収容溝から切欠き溝を介して環状溝へのCリングの移行をさらに円滑に行うことができる。
以下、本発明の最良と思われる実施形態につき、図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のヘッダー10は、逆T字状をなす第1ヘッダーピース11(図中左端部)に同じく逆T字状をなす第2ヘッダーピース12(図中中間部)が嵌合連結され、該第2ヘッダーピース12には逆L字状をなす第3ヘッダーピース13(図中右端部)が嵌合連結されて構成されている(3連)。このため、第1ヘッダーピース11と第2ヘッダーピース12との間及び第2ヘッダーピース12と第3ヘッダーピース13との間は、いずれも相対回動自在になっており、各ヘッダーピースを所定方向へ向けることができる。
これらのヘッダーピースは、PPS樹脂などの合成樹脂(エンジニアリングプラスチック)により形成されている。第1ヘッダーピース11は、その内部に図中横方向に直線状に延びる主流路14と、該主流路14に直交して延びる分岐流路15とを有している。主流路14の一端部(図中左端部)と分岐流路15の先端部には樹脂パイプ16が接続されるように構成されると共に、主流路14の他端側(図中右端側)は凸状連結部17となっている。
第2ヘッダーピース12は、主流路14の一端側(図中左端側)が凹状連結部18となり、他端側が凸状連結部17となると共に、分岐流路15の先端部には樹脂パイプ16が接続可能に構成されている。前記第1ヘッダーピース11の凸状連結部17には、第2ヘッダーピース12の凹状連結部18が嵌合連結されるように構成されている。第3ヘッダーピース13は、主流路14の先端側が凹状連結部18となり、分岐流路15の先端部には樹脂パイプ16が接続可能に構成されている。前記第2ヘッダーピース12の凸状連結部17には、第3ヘッダーピース13の凹状連結部18が嵌合連結されるようになっている。
図3は第3ヘッダーピース13を示す断面図であり、その嵌合連結部19を構成する凹状連結部18について説明する。凹状連結部18は円筒状に形成され、その外周面には円環状をなす係止突部20が設けられている。凹状連結部18の外周面には、図5(a)及び(b)に示すような薄い円筒状の補強リング21が外嵌され、その端部が係止突部20に当接されるようになっている(図6(b)参照)。補強リング21の一端には図5(a)の拡大図に示すように、内方へ屈曲形成された係合突条22が設けられている。補強リング21は、ステンレス鋼等の剛性の高い金属材料で形成されている。凹状連結部18の内周面には、後述するCリング28の円に基づく断面半円状に形成され周方向に延びる環状溝23が形成されると共に、開口部内周面には開口側ほど拡径するテーパ状のガイド面24が形成されている。
図4は第2ヘッダーピース12を示す断面図であり、その嵌合連結部19を構成する凸状連結部17について説明する。凸状連結部17はその外径が前記凹状連結部18の内径よりわずかに小さくなるように円筒状に形成され、凹状連結部18に嵌合連結されるように構成されている。凸状連結部17の基端部には、前記凹状連結部18のガイド面24に対応するように基端側ほど拡径したテーパ状の傾斜面25を介して先端部より拡径された段部26が設けられている。その段部26の外周には環状係合溝27が凹設され、該環状係合溝27には前記補強リング21の係合突条22が係合されるようになっている。そして、凸状連結部17と凹状連結部18の嵌合連結部19の外周に円筒状に形成された補強リング21が嵌め込まれることにより、凸状連結部17と凹状連結部18との径方向(図1の上下方向)への撓み(拡縮又は変形)が規制される。
凸状連結部17の傾斜面25より先端側には、Cリング28の円に基づく円弧を有する長孔状に形成され周方向に延びる収容溝29が設けられ、凸状連結部17と凹状連結部18との嵌合連結時にCリング28を縮径させて収容溝29内に完全に収容される大きさに設定されている。このCリング28は、リン青銅、ステンレス鋼等のばね性を有する金属により、拡縮自在に構成されている。
図6(d)に示すように、係る収容溝29の凸状連結部17の先端側における開口縁には、円弧状に切欠かれ、Cリング28の一部を収容溝29から凹状連結部18の前記環状溝23へ誘導するための切欠き溝30が設けられている。該切欠き溝30は、断面円形状をなすCリング28の円の一部に基づく円弧状(Cリングの円の約1/6)に形成され、Cリング28を拡径させながら収容溝29から切欠き溝30を介して環状溝23へ滑らかに移行できるようにしている。前記環状溝23を構成する円の中心線CL1は、収容溝29の円を構成する中心線CL2よりも凸状連結部17の先端側に位置しており、切欠き溝30との相乗的効果により、Cリング28が収容溝29から切欠き溝30を介して環状溝23へ移行しやすいように構成されている。
これらCリング28、収容溝29及び環状溝23により、凸状連結部17及び凹状連結部18の軸線方向への相対移動を規制する規制手段が構成されている。そして、凸状連結部17と凹状連結部18との嵌合状態でCリング28が収容溝29と環状溝23の双方に収容されることにより(図6(d)参照)、凸状連結部17及び凹状連結部18の軸線方向(図1の左右方向)への相対移動が規制されるようになっている。凸状連結部17の収容溝29よりも先端側には、一対の収納孔31が設けられ、各収納孔31にはゴム製のシールリング32が嵌着されている。これらのシールリング32により、凸状連結部17と凹状連結部18との間が水密に形成される。
次に、各ヘッダーピースにおける樹脂パイプ16が接続される部分の構造は同様に構成されているため、第3ヘッダーピース13の構造について説明する。
図3に示すように、第3ヘッダーピース13の本体筒部41は略円筒状をなし、該本体筒部41の外周側において突出形成された外側筒部43と、本体筒部41の内周側において突出形成され樹脂パイプ16が外嵌される円筒状の内側筒部44とにより構成されている。内側筒部44の内周には、水が流通する分岐流路15が形成されている。
前記外側筒部43の外周面には複数の突条45が設けられると共に、本体筒部41の内周側には樹脂パイプ16が挿入される挿入空間46が形成されている。キャップ47はその内周面に複数の凹条48を有し、キャップ47を外側筒部43に対して嵌め込むことによりその凹条48が外側筒部43の突条45に係合され、キャップ47が本体筒部41に連結されるように構成されている。キャップ47の外周面には環状係合溝27が設けられ、前記と同様の補強リング21の係合突条22が係合されている。このため、外側筒部43とキャップ47とについてそれらの径方向への動きが規制され、外側筒部43に対してキャップ47が外れることを防止することができる。キャップ47の外端部には、樹脂パイプ16が挿入されるパイプ挿入用開口49が設けられている。
外側筒部43の内側には、その内周面の係止段部に係合される係合段部を有する中間筒体50が配設されている。外側筒部43の外端面とキャップ47の内周面との間には、ステンレス鋼等の金属で形成された抜け止めリング51が規制体52によって位置規制された状態で介装されている。抜け止めリング51の内周部には抜け止め片51aが斜め方向に突出形成され、樹脂パイプ16の外周部に食い込んで樹脂パイプ16の抜け止めを行うようになっている。この抜け止めリング51とキャップ47の内周の第1斜面53との間には、割りリング54が介在され、抜け止め片51aの傾斜角度を保持するように構成されている。
該割りリング54の外端部には、キャップ47の第1斜面53と同じ傾斜角度をもつ第2斜面55が設けられ、樹脂パイプ16の引き抜き方向への力により抜け止め片51aを介して割りリング54が軸線方向外方へ力を受けたとき、割りリング54を縮径させるように構成されている。そして、割りリング54の内周面に設けられた締付面56が樹脂パイプ16を締付けるようになっている。前記本体筒部41と中間筒体50との間には、ゴム製のOリング57が配置され、挿入される樹脂パイプ16の外周面に密接して止水するようになっている。
前記割りリング54の内側には、樹脂パイプ16の先端部に押圧されて樹脂パイプ16の挿入を案内する挿入ガイド58が配置されている。該挿入ガイド58はCリング状に形成され、拡縮可能に構成されている。挿入ガイド58の外径は樹脂パイプ16の外径と同一又は若干大きく形成され、内径は内側筒部44の外径より若干大きく形成されている。割りリング54の内周面には、抜け止め用段差が設けられ、該抜け止め用段差に挿入ガイド58の当接面59の外周部が係合され、挿入ガイド58が抜け止め保持されるようになっている。挿入ガイド58の内端側の内周面には円弧面が形成され、挿入ガイド58が内側筒部44の外周面を内方へ移動するときに円滑に移動できるようになっている。
前記本体筒部41、キャップ47、中間筒体50、割りリング54、挿入ガイド58等は、PPS樹脂、ポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂(エンジニアリングプラスチック)によって形成されている。また、樹脂パイプ16は、ポリオレフィン(架橋ポリエチレン、ポリブテン等)等の合成樹脂により形成されている。
そして、樹脂パイプ16をキャップ47のパイプ挿入用開口49から挿入すると、樹脂パイプ16の先端面が挿入ガイド58の当接面59に当接する。その状態から、樹脂パイプ16をさらに挿入すると樹脂パイプ16は挿入ガイド58に案内され、挿入ガイド58及び樹脂パイプ16は抜け止めリング51の抜け止め片51aを通過し、挿入ガイド58の先端部がOリング57に到達する。続いて、樹脂パイプ16をさらに挿入すると、挿入ガイド58及び樹脂パイプ16はOリング57を通過して挿入空間46に入り、挿入ガイド58の先端部が挿入空間46を形成する内奥壁に当接して樹脂パイプ16の挿入が完了する。
次に、以上のように構成されたヘッダーについてその作用を説明する。
図6(a)に示すように、第2ヘッダーピース12の凸状連結部17を第3ヘッダーピース13の凹状連結部18に嵌合連結させる場合には、凸状連結部17の収容溝29の位置にCリング28を装着すると共に、一対の収納孔31にシールリング32を収容する。一方、凹状連結部18の外周に補強リング21を外嵌し、その端部を係止突部20に当接させる。その状態で、第2ヘッダーピース12の凸状連結部17を第3ヘッダーピース13の凹状連結部18に嵌入させる。このとき、Cリング28は凹状連結部18のガイド面24に押圧されて縮径され、収容溝29内へと案内される。
続いて、図6(b)に示すように、凸状連結部17を凹状連結部18にさらに嵌入させると、Cリング28は一層縮径されてほとんど収容溝29内に収容される(図6(d)の二点鎖線を参照)と共に、補強リング21の係合突条22側が凸状連結部17の段部26の外周面上を摺動する。最後に、図6(c)に示すように、凸状連結部17を凹状連結部18にさらに嵌入させて凹状連結部18の先端面を凸状連結部17の段部26の外側面に当接させる。このとき、凸状連結部17の外周部では、補強リング21の係合突条22が凸状連結部17の段部26外周面の環状係合溝27に係合し、補強リング21が位置決めされる。そのため、剛性の高い円筒状の補強リング21は凸状連結部17と凹状連結部18との嵌合連結部19を覆うように配置され、凸状連結部17及び凹状連結部18の径方向への動きが抑えられる。さらに、補強リング21が凸状連結部17の段部26の外周面及び凹状連結部18の係止突部20までの外周面に跨って設けられているため、凸状連結部17及び凹状連結部18について軸線方向を外れる動きが抑えられる。
一方、凹状連結部18の内周部ではCリング28が拡径され、その一部が切欠き溝30を経て環状溝23内へ案内され収容される。このように、Cリング28のほぼ半分が環状溝23に入り、残りの半分が収容溝29及び切欠き溝30に入る。このとき、切欠き溝30は収容溝29の凸状連結部17の先端側における開口縁に形成され、かつCリング28の円の一部に基づく円弧状に形成され、しかも環状溝23の円の中心線CL1が収容溝29の円の中心線CL2よりも凸状連結部17の先端側に位置している。そのため、凸状連結部17が凹状連結部18に嵌入されるに伴ってCリング28が拡径しつつ切欠き溝30内へ簡単に入り、さらに環状溝23へと滑らかに移動する。
従って、前記のように凸状連結部17及び凹状連結部18は補強リング21により径方向への動きが抑えられ、かつ凸状連結部17及び凹状連結部18はCリング28により軸線方向への動きが抑えられている。よって、凸状連結部17又は凹状連結部18に軸線方向への引き抜き力が作用したときに凸状連結部17と凹状連結部18の嵌合が外れるのを回避することができる。以上の操作手順により、凸状連結部17と凹状連結部18とが嵌合され、連結される。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
・ 実施形態のヘッダー10では、各ヘッダーピースの嵌合連結部19の外周に補強リング21が装着されることから、凸状連結部17及び凹状連結部18の径方向への撓みが抑えられ、ヘッダーピース間の軸線が保持される。さらに、嵌合連結部19の内周にはCリング28、収容溝29及び環状溝23により規制手段が設けられていることから、凸状連結部17及び凹状連結部18の軸線方向への相対移動が規制される。従って、係るヘッダー10においては、外部から衝撃力や引き抜き力が加わったときでもヘッダーピースの嵌合連結部19における変形を防止でき、嵌合連結部19の連結を強固に維持することができ、耐久性を向上させることができると共に、ヘッダーピース間の軸線のぶれを防止することができる。
その上、収容溝29には前記切欠き溝30が形成されているため、凸状連結部17と凹状連結部18とを嵌合連結させるとき、Cリング28が拡径して収容溝29から切欠き溝30を介してその一部が環状溝23に移行され、凸状連結部17と凹状連結部18との連結を容易に行うことができる。
・ 前記切欠き溝30が収容溝29の凸状連結部17の先端側における開口縁に形成されていることにより、凸状連結部17と凹状連結部18との嵌合連結時にCリング28を収容溝29から切欠き溝30を介してその一部を環状溝23に円滑に移行させることができる。
・ さらに、切欠き溝30が断面円形状をなすCリング28の円の一部に基づく円弧状に形成されているため、Cリング28が収容溝29から切欠き溝30へ移行しやすく、環状溝23へのCリング28の移行を一層円滑に行うことができ、かつCリング28の移行完了後にCリング28をその位置に保持しやすくすることができる。
・ 前記補強リング21は凸状連結部17と凹状連結部18とが嵌合連結されたとき凸状連結部17の段部26の外周面及び凹状連結部18の係止突部20より先端側の外周面に跨って設けられている。そのため、凸状連結部17及び凹状連結部18についてそれらの軸線方向が保持され、ヘッダーピース間の軸線のぶれを有効に防止することができる。
・ また、環状溝23はCリング28の円に基づく半円状に形成され、収容溝29はCリング28が完全に収容されるようにCリング28の円に基づく円弧を有する長孔になっている。このため、Cリング28の半分が環状溝23に収容され、残りの半分が収容溝29及び切欠き溝30に収容され、凸状連結部17及び凹状連結部18の軸線方向への移動を最も有効に抑えることができ、嵌合連結部19の連結をより強固に維持することができる。
・ 環状溝23の円の中心線CL1が収容溝29の円の中心線CL2よりも凸状連結部17の先端側に位置しているため、切欠き溝30との相乗的効果を発揮でき、収容溝29から切欠き溝30を介して環状溝23へのCリング28の移行をさらに円滑に行うことができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図7(a)に示すように、収容溝29と切欠き溝30との境界部を面取りした第1曲面33とし、収容溝29と環状溝23との境界部を面取りした第2曲面34とすることができる。このように構成した場合には、Cリング28が収容溝29から切欠き溝30を介して環状溝23に移る際の移動をより円滑に行うことができる。
・ 図7(b)に示すように、切欠き溝30を第1傾斜面35及び第2傾斜面36の2つの傾斜面で構成することができる。このように構成した場合にも、実施形態と同様の効果を発揮することができる。
・ 実施形態の切欠き溝30に加えて、凹状連結部18の環状溝23の先端側の開口縁にも切欠き溝を形成することができる。この場合、収容溝29から環状溝23へのCリング28の移行をより円滑にすることができると同時に、Cリング28を良好に保持することができる。
・ 凹状連結部18の環状溝23を、Cリング28の円に基づく半円よりも小さく又は大きくなるように設定することも可能である。
・ 実施形態では、ヘッダー10として3つのヘッダーピースを連結した3連のもので構成したが、2つのヘッダーピースを連結した2連のもの、或いは4つ以上のヘッダーピースを連結したもので構成することもできる。この場合、嵌合連結部19の連結構成は、前記実施形態と同様である。
・ 補強リング21の厚さは均一でなくともよく、例えば係合突条22の部分を厚くしたりすることもできる。
・ 前記ヘッダーピースを、黄銅、青銅等の銅、アルミニウムなどの金属で構成することも可能である。この場合、嵌合連結部19外周の補強リング21を省略することも可能であり、そのとき凸状連結部17及び凹状連結部18の径方向への撓みを十分に抑制することができる。
・ 樹脂パイプ16に代えて、銅、銅合金等の柔らかい金属製のパイプを用いることも可能である。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記ヘッダーピースは合成樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヘッダー。このように構成した場合、合成樹脂製のヘッダーについて、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果を有効に発揮させることができる。
・ 前記凹状連結部の先端側内周面にはテーパ状のガイド面が形成されると共に、凸状連結部の基端側外周面には前記ガイド面に対応する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のヘッダー。このように構成した場合、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加えて、凸状連結部を凹状連結部に嵌合させるときにCリングを円滑に縮径させて収容溝に収容することができる。
実施形態におけるヘッダーを示す断面図。 実施形態のヘッダーを示す正面図。 第3ヘッダーピースを示す断面図。 第2ヘッダーピースを示す断面図。 (a)は凸状連結部、凹状連結部及びCリングを分解して示す断面図、(b)はCリングを示す正面図。 (a)〜(c)はヘッダーピースの凸状連結部を凹状連結部に嵌入する場合の作用を説明するための断面図、(d)は(c)の要部を拡大して示す断面図。 (a)は収容溝と切欠き溝の境界部及び収容溝と環状溝の境界部の別例を示す断面図、(b)は切欠き溝の別例を示す断面図。
符号の説明
10…ヘッダー、11…第1ヘッダーピース、12…第2ヘッダーピース、13…第3ヘッダーピース、17…凸状連結部、18…凹状連結部、19…嵌合連結部、20…係止突部、21…補強リング、22…係合突条、23…環状溝、27…環状係合溝、28…Cリング、29…収容溝、30…切欠き溝、CL1…環状溝の中心線、CL2…収容溝の中心線。

Claims (5)

  1. 複数のヘッダーピースの凸状連結部と凹状連結部とが嵌合連結され、各ヘッダーピース間が相対回動可能に構成されるヘッダーであって、
    各ヘッダーピースの嵌合連結部の内周には凸状連結部及び凹状連結部の軸線方向への相対移動を規制する規制手段が設けられ、該規制手段は凸状連結部の外周面に設けられた収容溝と、該収容溝に縮径させて収容されるCリングと、凹状連結部の内周面に設けられ、凸状連結部と凹状連結部とが嵌合された状態でCリングの一部が収容される環状溝とによって構成され、前記収容溝には凸状連結部と凹状連結部との嵌合連結時にCリングの一部を収容溝から環状溝へと誘導するための切欠き溝が形成され、該切欠き溝は断面円弧状に形成され、収容溝の凸状連結部の先端側における開口縁に設けられていることを特徴とするヘッダー。
  2. 前記嵌合連結部の外周には凸状連結部及び凹状連結部の径方向への撓みを抑えてヘッダーピース間の軸線を保持する補強リングが装着されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッダー。
  3. 前記補強リングは、凸状連結部と凹状連結部とが嵌合連結されたとき凸状連結部及び凹状連結部の外周面に跨って設けられていることを特徴とする請求項2に記載のヘッダー。
  4. 前記環状溝はCリングの円に基づく半円状に形成され、収容溝はCリングが完全に収容されるようにCリングの円に基づく円弧を有する長孔であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のヘッダー。
  5. 前記環状溝を構成する円の中心線が収容溝の円を構成する中心線よりも凸状連結部の先端側に位置していることを特徴とする請求項4に記載のヘッダー。
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