JP2009058199A - 冷却装置 - Google Patents

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健二 小林
Hideaki Fujiwara
英晃 藤原
Toshiyuki Hotani
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Abstract

【課題】液温が大きく低下する場合でも速やかに対応可能にし、安全性及び信頼性の向上を図るとともに、容易に後付け可能にする。
【解決手段】インバータ制御される圧縮機2,凝縮器3,膨張弁4及び熱交換器5を接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルCcと、熱交換器5に接続することにより冷媒との熱交換により冷却液タンク6から供給される冷却液Wを冷却し、この冷却液Wを被冷却物Hに循環させた後、冷却液タンク6に戻す冷却液回路Cmを具備するとともに、冷却液タンク6内に配設することにより当該冷却液タンク6に収容した冷却液Wを加熱可能なヒータ8と、少なくとも、液温Twが予め設定した過小負荷温度以下になったならヒータ8をONにし、かつ液温Twが予め設定した非過小負荷温度以上になったならヒータ8をOFFにする制御機能を有する制御部7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用して冷却液タンクから供給される冷却液を冷却する冷却装置に関する。
一般に、レーザ加工機では、ワークの材質,板厚,加工速度及び加工面粗度等によってレーザ側の負荷が大きく変動する。したがって、レーザ加工機に冷却液を供給(循環)する冷却装置では、このような負荷変動に対しても十分に追従できる冷却性能が要求されるとともに、特に、加工精度に大きく影響するミラー等の光学部品に対する熱的安定性を確保し、加工品質の低下を回避する上からも、温度変動の少ない高度で精密な冷却精度が要求される。
従来、このような用途に使用される冷却装置としては、特許文献1に開示される冷却装置が知られている。この冷却装置は、レーザ加工機等の被冷却物から戻された冷却液を貯留する冷却液タンクと、この冷却液タンクの供給口から流出する冷却液を送出する送液ポンプと、この送液ポンプから吐出する冷却液を熱交換により冷却して被冷却物に供給する冷却器(熱交換器)を備えるとともに、冷却器から流出した冷却液の温度を温度センサにより検出し、検出した温度に基づいて冷却器の冷却温度を制御する制御系、より具体的には、温度センサにより検出した温度に基づいて、冷却器に冷媒を循環させる冷凍サイクルにおける圧縮機の回転周波数(回転数)をインバータ制御する制御機能を有する制御系を備えている。
ところで、圧縮機のインバータ制御は、制御部からインバータ回路に付与される制御信号により圧縮機の回転数を可変制御するため、制御できる回転数の範囲に限界があり、通常、最大冷却能力の数十パーセント以下の過小負荷領域では、インバータ制御が困難となる。このため、過小負荷領域に対応させた冷却装置も特許文献2で知られている。この冷却装置は、冷凍サイクルを構成する圧縮機の回転数をインバータにより一定の範囲で可変して被冷却物の温度(水温)を制御するとともに、水温がインバータによっては制御できない温度まで低下したなら、ホットガスバイパス回路を開く制御を行い、特に、ホットガスバイパス回路を開いた状態で水温が上昇したなら、当該ホットガスバイパス回路を開いた状態で圧縮機の回転数を上昇させるとともに、当該回転数が予め設定した回転数に達したならホットガスバイパス回路を閉じ、かつ圧縮機の回転数を低下させる制御を行う制御機能を備えたものである。
特開2003−329355号 特開2001−74318号
しかし、上述した過小負荷領域に対応させた従来の冷却装置は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、ホットガスバイパス回路は、過小負荷領域に対する冷却装置の冷却能力を低下させる対策のため、いわば冷却能力をゼロ未満にすることはできない。したがって、圧縮機の運転上の制約や冷却装置以外で発生する外乱等により液温(水温)が大きく低下するような場合には対応できない虞れがあり、安全性及び信頼性において必ずしも十分であるとは言い難い。
第二に、過小負荷対策は、絶対的に必要なものではなく、過小負荷が生じる環境において必要になる。したがって、小型の冷却装置のように、コスト上の観点からオプションとして用意する場合には、ホットガスバイパス回路を取付ける際して、冷凍サイクルを構成する回路の接続変更を伴い、取付作業が大変になるとともに、予め配設スペース(デッドスペース)を確保しておく必要もある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した冷却装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、少なくとも、インバータ制御される圧縮機2,凝縮器3,膨張弁4及び熱交換器5を接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルCcと、熱交換器5に接続することにより冷媒との熱交換により冷却液タンク6から供給される冷却液Wを冷却し、この冷却液Wを被冷却物Hに循環させた後、冷却液タンク6に戻す冷却液回路Cmと、冷却液Wの液温Twを検出し、検出した液温Twが予め設定した設定液温Twcとなるように圧縮機2の回転数Rを制御する制御部7とを備える冷却装置1を構成するに際して、冷却液タンク6内に配設することにより当該冷却液タンク6に収容した冷却液Wを加熱可能なヒータ8と、少なくとも、液温Twが予め設定した過小負荷温度Twds以下になったならヒータ8をONにし、かつ液温Twが予め設定した非過小負荷温度Twus以上になったならヒータ8をOFFにする制御機能を有する制御部7とを具備してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、ヒータ8をOFFにする制御は、液温Twが非過小負荷温度Twus以上になったこと、及び圧縮機2の回転数Rが予め設定した監視回転数Rcs以上であること、の双方を満たすことを条件に行うことができる。また、監視回転数Rcsは、圧縮機2の運転可能最高回転数Rmaxに対して所定の回転数分Rosだけ小さい回転数に設定できる。さらに、過小負荷温度Twdsは、設定液温Twcに対して所定の温度分Todsだけ低い温度に設定できるとともに、非過小負荷温度Twusは、設定液温Twcに対して所定の温度分Tousだけ高い温度に設定できる。
このような構成を有する本発明に係る冷却装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 冷却液タンク6に収容した冷却液Wをヒータ8により強制的に加熱、即ち、強制的に負荷を高くできるため、圧縮機2の運転上の制約や冷却装置1以外で発生する外乱等により液温Twが大きく低下するような場合であっても、速やかに対応することが可能となり、安全性及び信頼性の向上に寄与できる。また、ヒータ8のON/OFFと圧縮機2のインバータ制御を組合わせた液温制御を行うため、ヒータ8を常時ONにする必要がなく、省エネルギ性にも寄与できる。
(2) 冷却液タンク6内に配設することにより当該冷却液タンク6に収容した冷却液Wを加熱可能なヒータ8を用いるため、コスト上の観点からオプションとして用意する場合であっても、容易に後付けできるとともに、冷凍サイクルCcの回路内に予め用意する配設スペース(デッドスペース)も不要となる。
(3) 好適な態様により、ヒータ8をOFFにする制御を、液温Twが非過小負荷温度Twus以上になったこと、及び圧縮機2の回転数Rが予め設定した監視回転数Rcs以上であること、の双方を満たすことを条件に行えば、ヒータ8をOFFするに際し、非過小負荷温度Twusと圧縮機2の監視回転数Rcsを組合わせた、より緻密で的確な制御を行うことができる。
(4) 好適な態様により、過小負荷温度Twdsを、設定液温Twcに対して所定の温度分Todsだけ低い温度に設定すれば、過小負荷温度Twdsを設定するに際し、設定液温Twc、特に、設定液温Twの制御上におけるディファレンシャル下限温度を考慮した的確な過小負荷温度Twdsを容易に設定することができる。
(5) 好適な態様により、非過小負荷温度Twusを、設定液温Twcに対して所定の温度分Tousだけ高い温度に設定すれば、非過小負荷温度Twusを設定するに際し、設定液温Twc、特に、設定液温Twの制御上におけるディファレンシャル上限温度を考慮した的確な非過小負荷温度Twusを容易に設定することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る冷却装置1の構成について、図1及び図2を参照して具体的に説明する。
図1は、冷却装置1の全体構成を示す。冷却装置1は、熱交換器(冷却器)5を備え、この熱交換器5の一次側5fに冷凍サイクルCcを接続するとともに、熱交換器5の二次側5sに冷却液回路Cmを接続する。
図2に冷却液回路Cmの具体例を示す。冷却液回路Cmは、冷却液(冷却水,冷却溶液等)Wを貯留する冷却液タンク6を備える。例示の冷却液タンク6は、容積が15〔リットル〕であり、冷却液供給ライン12s及び冷却液戻りライン12rを介してレーザ加工機等の被冷却物H(図1)に接続する。そして、冷却液供給ライン12sの中途には、冷却液タンク6に貯留する冷却液Wを被冷却物Hに供給するための送液ポンプ13を接続するとともに、この送液ポンプ13に対して熱交換器5の二次側5sを直列に接続する。また、冷却液タンク6は、上端開口を覆うタンクカバー6cを備え、このタンクカバー6cには、過小負荷時に用いるヒータ8を取付ける。このヒータ8はタンクカバー6cの内面から下方に突出し、冷却液タンク6に収容される冷却液Wの中に浸漬する。なお、例示のヒータ8は、電熱線を防水性のハウジングで覆った1.5〔kw〕の電熱ヒータである。さらに、冷却液供給ライン12sには、冷却液Wの圧力を検出する液圧計15及び冷却液Wの温度(液温)Twを検出する液温センサ16を付設するとともに、冷却液タンク6には、給液口17,ドレンライン18,フロートスイッチ19,液面計20,ストレーナ21等をそれぞれ付設する。
一方、冷凍サイクルCcは、主要機能部として、圧縮機2,凝縮器3,膨張弁(電子膨張弁)4を備えており、この電子膨張弁4の冷媒流出側を熱交換器5の一次側5fの一端口(冷媒流入口)に接続するとともに、熱交換器5の一次側5fの他端口(冷媒流出口)は冷媒ストレーナ31を介して圧縮機2の冷媒流入側に接続する。これにより、矢印Fc方向に冷媒が循環する冷凍サイクルCc(冷媒回路)が構成される。このような冷凍サイクルCcの基本的な機能は公知の冷凍サイクルと同じである。また、冷凍サイクルCcには、圧縮機2から吐出する冷媒の温度、即ち、吐出冷媒温度Toを検出する吐出冷媒温度センサ33,凝縮器3から吐出する冷媒の温度、即ち、凝縮冷媒温度Tcを検出する凝縮冷媒温度センサ34,冷却器5の入口側の冷媒温度を検出する冷却器入口温度センサ35等の各種センサ類を付設するとともに、凝縮器3には、この凝縮器3を空冷する凝縮器ファン36を付設する。矢印Ffが凝縮器ファン36による送風方向を示している。さらに、圧縮機2の駆動には電動モータ41を使用し、この電動モータ41はインバータユニット42に接続する。例示の電動モータ41は、120°通電方式により作動するセンサレスブラシレスDCモータであり、スター結線された三つの巻線(界磁コイル)を備えている。インバータユニット42は、インバータ回路42i及び直流電源回路42sを備え、インバータ回路42iの出力部を電動モータ41に接続するとともに、直流電源回路42sの交流入力部は三相交流電源に接続する。
そして、各センサ33,34,35,凝縮器ファン36,インバータ回路42i、さらに、電子膨張弁4,液温センサ16及びヒータ8は、それぞれ制御部(コントローラ)7に接続する。制御部7は、制御系の主要部を構成し、冷凍サイクルCcを含む冷却装置1の全体の制御を司る機能を有する。また、インバータ回路42iと直流電源回路42s間には、直流電源回路42sからインバータ回路42iに流入するインバータ入力電流Iiの大きさを検出する電流検出器43を付設し、この電流検出器43は制御部7に接続する。制御部7は、操作パネル等を用いた操作部及び液晶表示パネル等を用いた表示部が付属するとともに、CPU及びメモリ等を内蔵したコンピュータ機能を備え、予め格納した制御プログラムにより各種処理及び制御(シーケンス制御)を実行する。
次に、本実施形態に係る冷却装置1の動作について、図1〜図3を参照しつつ図4に示すフローチャートに従って説明する。
まず、制御部7では、予め、過小負荷状態であることを判定する冷却液Wの液温Twに対する過小負荷温度Twds,過小負荷状態を脱したことを判定する液温Twに対する非過小負荷温度Twus及び圧縮機2の回転数Rに対する監視回転数Rcsをそれぞれ設定する。
例示の場合、過小負荷温度Twdsは、設定液温Twcに対して所定の温度分Tods(例えば、1.0〔℃〕)だけ低い温度に設定する。即ち、Twds=Twc−Tods〔℃〕に設定する。なお、液温Twに対する設定液温Twcはユーザサイドで設定される。したがって、設定液温Twcが20〔℃〕に設定され、Todsが1.0〔℃〕であれば、過小負荷温度Twdsは19〔℃〕となる。通常、液温Twに対する制御上のディファレンシャルは、設定液温Twcに対して、Twc±0.5〔℃〕程度となるため、液温Twが、Twds(Twc−Tods〔℃〕)以下になれば、過小負荷状態であると判断できる。過小負荷温度Twdsをこのように設定することにより、設定液温Twの制御上におけるディファレンシャル下限温度を考慮した的確な過小負荷温度Twdsを容易に設定できる利点がある。
また、非過小負荷温度Twusは、設定液温Twcに対して所定の温度分Tous(例えば、1.0〔℃〕)だけ高い温度に設定する。即ち、Twus=Twc+Tous〔℃〕に設定する。したがって、設定液温Twcが20〔℃〕に設定され、かつTousが1.0〔℃〕であれば、非過小負荷温度Twusは21〔℃〕となる。上述したように、通常、液温Twに対する制御上のディファレンシャルは、設定液温Twcに対して、Twc±0.5〔℃〕程度となるため、少なくとも液温Twが、Twus(Twc+Tous〔℃〕)以上になれば、過小負荷状態を脱したと判断できる。非過小負荷温度Twusをこのように設定することにより、設定液温Twの制御上におけるディファレンシャル上限温度を考慮した的確な非過小負荷温度Twusを容易に設定できる利点がある。さらに、監視回転数Rcsは、圧縮機2の運転可能最高回転数Rmaxに対して所定の回転数分Ros(例えば、50〔rpm〕)だけ小さい回転数に設定する。即ち、Rcs=Rmax−Ros〔rpm〕に設定する。
一方、制御部7は、動作時に次の制御を実行する。今、冷却装置1は、過小負荷状態ではない通常の負荷状態にあり、液温Twに対するフィードバック制御が正常に行われているものとする(ステップS1,S2)。この場合、ヒータ8はOFFであり、ヒータ8に対する通電は行われない。また、冷却液回路Cmでは、送液ポンプ13の作動により、冷却液タンク6に貯留する冷却液Wが、冷却液供給ライン12sを介して被冷却物Hに供給されるとともに、被冷却物Hを熱交換により冷却した冷却液Wは、冷却液戻りライン12rを介して冷却液タンク6に戻される。この際、冷却液供給ライン12sを流れる冷却液Wは、冷却器(熱交換器)5により冷却される。即ち、冷却器5に流入した冷却液Wは、冷凍サイクルCcにおける冷却された冷媒との熱交換により冷却される。冷凍サイクルCcでは、圧縮機2の運転により冷媒が矢印Fc方向に循環し、冷凍サイクルCcによる冷媒冷却が行われる。なお、図2中、矢印Fw…は冷却液Wが流れる方向を示す。
そして、被冷却物Hに供給される冷却液Wの液温Twは、液温センサ16により検出され、制御部7に付与される。これにより、制御部7はインバータ回路42iに制御指令を付与し、電動モータ41の回転数Rを可変することにより、液温Twが予め設定した設定液温Twcとなるようにフィートバック制御する。この際、インバータ回路42iの入力部には、直流電源回路42sから直流電圧が付与され、インバータ回路42iは、内部のスイッチング素子により直流電圧をスイッチングする公知のインバータ制御を実行する。なお、通常の負荷状態の場合、液温Twに対する制御上のディファレンシャルは、設定液温Twcに対して、Twc±0.5〔℃〕である。
他方、冷却装置1が過小負荷状態になった場合を想定する。即ち、冷却液Wの液温Twが低下し、設定した過小負荷温度Twds以下(Tw≦Twc−Tods〔℃〕)になったものとする(ステップS3,S4)。図4中、th1が、過小負荷温度Twds以下になった時点を示す。これにより、ヒータ8がONし、ヒータ8による冷却液Wの加熱が行われる(ステップS5)。ヒータ8のONにより、冷却液Wの液温Twは次第に上昇するため、強制的に負荷が高められる。
一方、液温Twが上昇し、設定した非過小負荷温度Twus以上(Tw≧Twc+Tous〔℃〕)になったものとする(ステップS6,S7)。図4中、th2が、非過小負荷温度Twus以上になった時点を示す。この場合、制御部7は、圧縮機2の回転数Rを取込み、回転数Rが設定した監視回転数Rcs以上(R≧Rmax−Ros〔rpm〕)であるか否かを判定する。そして、監視回転数Rcs以上の場合、即ち、液温Twが非過小負荷温度Twus以上になったこと、及び圧縮機2の回転数Rが予め設定した監視回転数Rcs以上であること、の双方を満たすことを条件に、ヒータ8をOFFにする制御を行う(ステップS8,S9)。このような制御を行うことにより、ヒータ8をOFFするに際し、非過小負荷温度Twusと圧縮機2の監視回転数Rcsを組合わせた、より緻密で的確な制御を行うことができる利点がある。
よって、このような本実施形態に係る冷却装置1によれば、冷却液タンク6に収容した冷却液Wをヒータ8により強制的に加熱、即ち、強制的に負荷を高くできるため、圧縮機2の運転上の制約や冷却装置1以外で発生する外乱等により液温Twが大きく低下するような場合であっても、速やかに対応することが可能となり、安全性及び信頼性の向上に寄与できる。また、ヒータ8のON/OFFと圧縮機2のインバータ制御を組合わせた液温制御を行うため、ヒータ8を常時ONにする必要がなく、省エネルギ性にも寄与できる。さらに、冷却液タンク6内に配設することにより当該冷却液タンク6に収容した冷却液Wを加熱可能なヒータ8を用いるため、コスト上の観点からオプションとして用意する場合であっても、容易に後付けできるとともに、冷凍サイクルCcの回路内に予め用意する配設スペース(デッドスペース)も不要となる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,手法,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に、変更,追加,削除することができる。例えば、ヒータ8は、タンクカバー6cに取付けた場合を示したが、冷却液タンク6に取付けてもよい。また、ヒータ8は、標準装備として予め組付けてもよいし、オプションとして後付けしてもよい。さらに、ヒータ8のタイプや形状は例示に限定されることなく、各種ヒータを利用することができる。その他、電動モータ41は直流モータを例示したが交流モータであってもよく、その種類は問わないとともに、インバータ回路42i(インバータユニット42)も同様の機能を有する各種タイプにより構成できる。なお、冷却装置1として図1(図2)に示すタイプを例示したが、本発明に係る冷却装置は、例示以外の各種タイプの冷却装置に対しても同様に適用することができる。
本発明の最良の実施形態に係る冷却装置の全体構成図、 同冷却装置における冷却液回路の構成図、 同冷却装置の動作時における処理手順を示すフローチャート、 同冷却装置の動作時における各部の状態を示すタイミングチャート、
符号の説明
1:冷却装置,2:圧縮機,3:凝縮器,4:膨張弁,5:熱交換器,6:冷却液タンク,7:制御部,8:ヒータ,Cc:冷凍サイクル,Cm:冷却液回路,W:冷却液,H:被冷却物,Tw:冷却液の液温,Twc:設定液温,Twds:過小負荷温度,Twus:非過小負荷温度,Tods:所定の温度分,Tous:所定の温度分,R:圧縮機の回転数,Rcs:監視回転数,Rmax:運転可能最高回転数,Ros:所定の回転数分

Claims (5)

  1. 少なくとも、インバータ制御される圧縮機,凝縮器,膨張弁及び熱交換器を接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、前記熱交換器に接続することにより前記冷媒との熱交換により冷却液タンクから供給される冷却液を冷却し、冷却した冷却液を被冷却物に循環させた後、前記冷却液タンクに戻す冷却液回路と、前記冷却液の液温を検出し、検出した液温が予め設定した設定液温となるように前記圧縮機の回転数を制御する制御部とを備える冷却装置において、前記冷却液タンク内に配設することにより当該冷却液タンクに収容した冷却液を加熱可能なヒータと、少なくとも、前記液温が予め設定した過小負荷温度以下になったなら前記ヒータをONにし、かつ前記液温が予め設定した非過小負荷温度以上になったなら前記ヒータをOFFにする制御機能を有する制御部とを具備してなることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記ヒータをOFFにする制御は、前記液温が非過小負荷温度以上になったこと、及び前記圧縮機の回転数が予め設定した監視回転数以上であること、の双方を満たすことを条件に行うことを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記監視回転数は、前記圧縮機の運転可能最高回転数に対して所定の回転数分だけ小さい回転数に設定することを特徴とする請求項2記載の冷却装置。
  4. 前記過小負荷温度は、前記設定液温に対して所定の温度分だけ低い温度に設定することを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  5. 前記非過小負荷温度は、前記設定液温に対して所定の温度分だけ高い温度に設定することを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
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