JP5478403B2 - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ給湯装置に関する。
従来のヒートポンプ給湯装置として、「高圧圧力検出手段(9)の検出結果を基に減圧手段(3)の開度、圧縮機(1)の回転数、被加熱媒体の流量、および被冷却媒体の流量のうち少なくとも1つを制御して冷凍サイクル(R)の成績係数が最大付近となる高圧側冷媒圧力範囲に制御する制御手段(12)」を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のヒートポンプ給湯装置として、「高圧圧力が放熱器(2)の出口側冷媒温度に基づいて決定される目標圧力となるように電気式膨張弁(4)の開度を制御する超臨界冷凍サイクルにおいて」、「圧縮機(1)起動後の所定時間は、高圧圧力の目標圧力として、起動時目標圧力(Po2)を設定して電気式膨張弁(4)の開度制御を行い、一方、圧縮機(1)起動後、所定時間が経過した後は、高圧圧力の目標圧力として、定常時目標圧力(Po1)を設定して電気式膨張弁(4)の開度制御を行う」ものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−239481号公報(第5頁) 特開2008−82637号公報(第3頁、第7頁、図4)
上記特許文献1、2に記載の技術においては、ヒートポンプ給湯装置を起動してから冷凍サイクルの能力が安定するまでの時間、すなわち立ち上がり時間が考慮されておらず、立ち上がり時間が長くかかる場合があった。特に、上記特許文献2においては冷凍サイクルの起動直後の過渡時には定常時目標圧力よりも低い値を起動時目標圧力とするため、冷凍サイクルの立ち上がり時間が長くなるおそれがあった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、冷凍サイクルの能力の立ち上がりを迅速化することのできるヒートポンプ給湯装置を得るものである。
この発明に係るヒートポンプ給湯装置は、圧縮機、冷媒−水熱交換器、減圧装置、及び蒸発器を順次接続した冷媒回路と、前記圧縮機から吐出される吐出冷媒圧力を検出する高圧圧力検出手段とを有するヒートポンプユニットと、前記冷媒−水熱交換器で加熱された温水を貯湯する温水タンクを有するタンクユニットと、前記冷媒−水熱交換器と前記温水タンクの間に接続された温水循環装置と、を備えたヒートポンプ給湯装置において、前記高圧圧力検出手段により検出される吐出冷媒圧力が、予め設定された目標圧力となるよう前記圧縮機の回転数と前記減圧装置の絞り量のうち少なくとも一方を制御するヒートポンプユニット制御手段と、前記圧縮機から吐出される吐出冷媒温度を検出する吐出温度検出手段とを備え、起動運転時と起動運転に引き続いて行う定常運転時とで2種類の目標圧力を予め設定し、前記起動運転時は前記定常運転時よりも前記目標圧力を高く設定したものであり、前記ヒートポンプユニット制御手段は、前記起動運転時に前記吐出冷媒圧力が目標圧力に到達していない場合、吐出冷媒温度が所定の上限値に到達しているときには前記圧縮機の回転数を増加させ、吐出冷媒温度が所定の上限値に到達していないときには前記減圧装置の絞り量を大きくさせる制御を行うものである。
本発明のヒートポンプ給湯装置は、起動時の目標圧力を、定常時の目標圧力よりも高く設定するので、冷凍サイクルの能力の立ち上がりを迅速化することができる。
実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置のシステム構成図である。 実施の形態に係る圧縮機の目標吐出圧力を示す図である。 実施の形態に係る目標圧力の調整方法を説明する図である。 実施の形態に係る目標圧力の他の調整方法を説明する図である。 実施の形態に係る目標圧力の切り替え動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る目標圧力の切り替え動作の他の例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る目標圧力の切り替え動作の他の例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る目標沸上げ温度と圧縮機の吐出冷媒温度の関係を示す図である。 実施の形態に係る沸上げ運転における圧縮機の回転数制御と減圧装置の絞り量制御を説明するフローチャートである。
実施の形態.
(ヒートポンプ給湯装置のシステム構成)
図1は本発明の実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置のシステム構成図である。ヒートポンプ給湯装置は、ヒートポンプユニット100と、タンクユニット200と、ユーザーが給湯温度や水量等の設定を行うための操作部11とを備えている。
ヒートポンプユニット100は、圧縮機1、冷媒−水熱交換器2、減圧装置3、蒸発器4が冷媒配管15によって環状に接続された冷媒循環回路を備えている。また、圧縮機1の吐出圧力を検出する圧力検出装置5が、圧縮機1の出口側に設けられている。蒸発器4には、ファンモータ6で駆動されるファン7が設けられている。
タンクユニット200は、冷媒−水熱交換器2で加熱された温水を貯湯する温水タンク14と、冷媒−水熱交換器2と温水タンク14の間に配置された温水(水も含む)循環装置10とを備え、それらが温水循環配管16で接続されて温水循環回路を構成している。
また、操作部11からの信号に基づいて温水循環装置10の回転数を制御するタンクユニット制御部12を備えている。
冷媒−水熱交換器2への給水側、すなわち温水循環配管16から冷媒−水熱交換器2へ水が流入する側には、流入する水の温度を検出する給水温度検出手段9を設けている。また、冷媒−水熱交換器2から温水が流出する側には、流出する温水の温度(以下、沸上げ温度という)を検出する沸上げ温度検出手段8を設けている。圧縮機1の吐出側配管の近傍には、圧縮機1から吐出される冷媒温度を検出する吐出温度検出手段18を設けている。また、ヒートポンプユニット100の外郭又はその近傍には、ヒートポンプユニット100の周囲の外気温度を検出する外気温度検出手段17を備えている。
圧力検出装置5、給水温度検出手段9、沸上げ温度検出手段8、外気温度検出手段17、及び吐出温度検出手段18からの検出結果の信号は、ヒートポンプユニット制御部13に対して送信される。また、操作部11からの信号も、タンクユニット制御部12を介してヒートポンプユニット制御部13に送信される。ヒートポンプユニット制御部13は、上記信号を受信する機能を有するとともに、圧縮機1の回転数、減圧装置3の絞り量、及びファンモータ6の回転数制御を行う。タンクユニット制御部12とヒートポンプユニット制御部13は、例えば、CPUやマイコンと、それらに記憶されたプログラムによって構成される。
(沸上げ運転動作概要)
次に、本実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置の沸上げ運転動作について説明する。ユーザーからの入力に基づく操作部11からの沸上げ運転指示、又はタンクユニット200からの沸上げ運転指示を受けると、ヒートポンプユニット100は沸上げ運転を行う。具体的には、ヒートポンプユニット制御部13は、圧縮機1の回転数制御、減圧装置3の絞り量制御、及びファンモータ6の回転数制御を行う。更にタンクユニット制御部12は、ヒートポンプユニット制御部13からの信号に基づいて、沸上げ温度検出手段8で検出した沸上げ温度が目標沸上げ温度となるように、温水循環装置10の回転数を制御する。ここで、目標沸上げ温度は、操作部11へのユーザーからの入力によって設定されているものとする。
このような制御により、圧縮機1から吐出された高圧・高温冷媒は、冷媒−水熱交換器2で放熱して高圧・低温冷媒となる。そして、冷媒−水熱交換器2を出た冷媒は、減圧装置3で減圧され低圧・低温冷媒となる。減圧装置3を通過した冷媒は、蒸発器4で空気と熱交換した後、圧縮機1に戻るように循環する。一方、温水タンク14の下部の水は、温水循環装置10により冷媒−水熱交換器2に流入し、そこで冷媒循環回路の冷媒との熱交換により加熱されて温水となり、温水循環配管16を通り温水タンク14に入るように循環する。このようにして、加熱された温水が温水タンク14に貯められる。
次に、ヒートポンプ給湯装置の沸上げ開始直後の沸上げ運転(以下、起動運転という)と、起動運転終了後に行う沸上げ運転(以下、定常運転という)について更に説明する。
本実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置は、沸上げ運転の開始指示を受けると、まず起動運転を行う。そして、起動運転から定常運転への移行条件を満たすと、定常運転へと移行する。
(起動運転と定常運転の目標吐出圧力)
図2は、起動運転と定常運転における圧縮機1の目標吐出圧力(以下、目標圧力という)を示す図である。図2に示すように、本実施の形態のヒートポンプ給湯装置は、起動運転と定常運転とで異なる目標圧力を設定する。そして、起動運転時の目標圧力(以下、起動時目標圧力P1という)を、定常運転時の目標圧力(以下、定常時目標圧力P2という)よりも高く設定する。
このように起動時目標圧力P1を定常時目標圧力P2よりも高く設定することにより、起動運転時の冷凍サイクルの能力の立ち上がりを迅速化することができる。したがって、起動運転開始後、冷凍サイクルの能力が安定するまでの時間を短縮することができる。
(目標圧力の調整方法)
更に、本実施の形態では、図2で示した起動時目標圧力P1を、目標沸上げ温度や外気温度に応じて調整する。以下、図3と図4を参照して目標圧力の調整方法について説明する。
図3は、目標圧力の調整方法を説明する図である。ヒートポンプユニット制御部13は、沸上げ温度検出手段8が検出した沸上げ温度に基づいて、目標圧力を調整する。具体的には、目標沸上げ温度が高くなるほど、目標圧力を高く調整する。
冷凍サイクルは、目標沸上げ温度が高くなるほど立ち上がりに要する時間が長くなるので、図3のように目標沸上げ温度が高くなるほど起動時目標圧力P1を高く設定することで、冷凍サイクルが立ち上がりに要する時間をさらに短縮することができる。
図4は、目標圧力の他の調整方法を説明する図である。ヒートポンプユニット制御部13は、外気温度検出手段17が検出した外気温度に基づいて、目標圧力を調整する。具体的には、外気温度が高くなるほど目標圧力を低く調整し、反対に外気温度が低くなるほど目標圧力を高く調整する。
ヒートポンプサイクルは、外気温度が低くなるほど立ち上がりに要する時間が長くなるので、図4のように外気温度が低い場合には起動時目標圧力P1を高く調整することで、ヒートポンプサイクルが立ち上がりに要する時間を短縮することができる。また、外気温度が高い場合には冷媒圧力は上昇しやすくなるので、外気温度が高い場合には起動時目標圧力P1を低く設定することで、圧縮機1の負荷を小さくすることができ、圧縮機1の信頼性を高めることができる。
なお、図3、図4ではそれぞれ、目標沸上げ温度と外気温度とに基づいて起動時目標圧力P1を調整する例を示したが、目標沸上げ温度と外気温度の両方に基づいて起動時目標圧力P1を調整してもよい。このようにすることで、ヒートポンプサイクルの立ち上がり時間を短縮できるとともに、圧縮機1への負荷も低減できる。
また、定常時目標圧力P2についても同様に、目標沸上げ温度及び/又は外気温度に基づいて調整を行ってもよい。
(起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2への切り替え条件)
次に、起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2に切り替える条件、すなわち、起動運転から定常運転へ移行する際の移行条件について、3つの実施形態を図5〜図7を参照して説明する。
図5は、起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2への切り替え条件の一例を示す図である。
沸上げ開始が指示されて起動運転を開始すると、ヒートポンプユニット制御部13は、起動時目標圧力P1を圧縮機1の目標圧力として設定して沸上げ運転を行う(S1)。次に、起動運転開始から所定時間T1が経過したか否か判断し、所定時間T1を経過していれば(S2:Yes)、圧縮機1の目標圧力を定常時目標圧力P2に変更する(S3)。起動運転開始から所定時間T1が経過していない場合は(S2:No)、起動時目標圧力P1のままで沸上げ運転を行う(S1)。なお、所定時間T1は、例えば10分〜20分である。この所定時間T1は、運転開始時の外気温度等の環境要因やコールドスタートかホットスタートかにも影響されるが、吐出冷媒温度、沸上げ温度がほぼ安定するまでの時間であり、予め試験等を行って定める。
すなわち、起動運転を開始してから所定時間T1が経過したら、圧縮機1の目標圧力を起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2に変更する。このように、所定時間T1を経過したか否かによって目標圧力を切り替えることで、高い目標圧力である起動時目標圧力P1での運転時間を制限することができる。このため、目標圧力が高いことによる圧縮機1への負荷を抑制でき、圧縮機1の信頼性を高めることができる。
図6は、起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2への切り替え条件の他の例を示す図である。図6では、図5との相違点を中心に説明し、図5と同様の処理については同じ符号を付している。
図6のステップS21において、ヒートポンプユニット制御部13は、沸上げ温度検出手段8が検出した沸上げ温度が目標沸上げ温度Qに到達したか否か判断し、到達していなければ(S21:No)、起動時目標圧力P1のままで沸上げ運転を行う。沸上げ温度が目標沸上げ温度Qに到達していれば(S21:Yes)、沸上げ温度が目標沸上げ温度Qに到達してから所定時間T2が経過したか否か判断する(S22)。所定時間T2が経過していれば(S22:Yes)、圧縮機1の目標圧力を定常時目標圧力P2に変更する(S3)。所定時間T2が経過していない場合は(S22:No)、起動時目標圧力P1のままで沸上げ運転を行う。
すなわち、沸上げ温度が目標沸上げ温度Qに到達し、その状態で所定時間T2を経過した場合に、沸上げ温度が安定した状態になったと判断し、圧縮機1の目標圧力を起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2に変更する。このように、沸上げ温度が目標値に達してから目標圧力を定常時目標圧力P2に変更することで、目標圧力を変更後の沸上げ温度の安定性を増すことができる。また、沸上げ温度が目標値に達してから所定時間T2の経過を待つことで、沸上げ温度検出手段8による沸上げ温度の検出誤差を吸収することができ、精度よく目標圧力を変更することができる。
図7は、起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2への切り替え条件の他の例を示す図である。図7では、図5との相違点を中心に説明し、図5と同様の処理については同じ符号を付している。
図7のステップS31において、ヒートポンプユニット制御部13は、吐出温度検出手段18が検出した圧縮機1の吐出冷媒温度が、目標吐出温度Rに達したか否か判断し、達していなければ(S31:No)、起動時目標圧力P1のままで沸上げ運転を行う。吐出冷媒温度が目標吐出温度Rに到達していれば(S31:Yes)、吐出冷媒温度が目標吐出温度Rに到達してから所定時間T3が経過したか否か判断する(S32)。所定時間T3が経過していれば(S32:Yes)、圧縮機1の目標圧力を定常時目標圧力P2に変更する(S3)。所定時間T3が経過していない場合は(S32:No)、起動時目標圧力P1のままで沸上げ運転を行う。
すなわち、吐出冷媒温度が目標吐出温度Rに到達し、その状態で所定時間T3を経過した場合に、沸上げ温度が安定した状態になったと判断し、圧縮機1の目標圧力を起動時目標圧力P1から定常時目標圧力P2に変更する。このように、吐出冷媒温度が目標値に達してから目標圧力を低常時目標圧力P2に変更することで、目標圧力の切り替え後における吐出温度の安定性を増すことができる。また、吐出冷媒温度が目標値に達してから所定時間T3の経過を待つことで、吐出温度検出手段18による吐出冷媒温度の検出誤差を吸収することができ、精度よく目標圧力を変更することができる。
(圧縮機と減圧装置の制御)
次に、上述したような目標圧力にてヒートポンプ給湯装置の沸上げ運転を行うための、圧縮機1の回転数制御、及び減圧装置3の絞り量制御について説明する。図8は、目標沸上げ温度と、圧縮機1の吐出冷媒温度の関係を示す図である。本実施の形態では、図2及び、図3又は図4で示したようにして決定した起動時目標圧力P1に対し、圧縮機1の吐出冷媒温度が予め設定された吐出温度範囲内となるように、減圧装置3の絞り量及び圧縮機1の回転数を制御する。図8に示す吐出温度範囲の上限値及び下限値は、目標沸上げ温度に応じて予め定めておく。
このように、圧縮機1の吐出冷媒温度の上限を制限することで、圧縮機1の駆動モータの異常加熱を防止でき、圧縮機1の信頼性を高めることができる。また、圧縮機1の吐出冷媒温度の下限を制限することで、圧縮機1への液冷媒の吸入を抑制でき、圧縮機1の回転軸の信頼性を向上させることができる。
次に、圧縮機1の回転数制御と減圧装置3の絞り量制御について更に説明する。図9は、沸上げ運転における圧縮機1の回転数制御と減圧装置3の絞り量制御を説明するフローチャートである。大まかには、まず、外気温度に基づいて圧縮機1の回転数を決定し、その後、目標圧力と吐出温度範囲に応じて圧縮機1の回転数と減圧装置3の絞り量を補正する。
まず、沸上げ運転を開始すると、ヒートポンプユニット制御部13は、外気温度検出手段17が検出した外気温度に基づいて、圧縮機1の回転数を決定する(S41)。
ここで、図9のステップS41の処理について更に説明する。図10は、圧縮機1の回転数の決定方法を説明する図であり、外気温度と圧縮機1の回転数の関係を示している。図10に示すように、圧縮機1の回転数は、予め定められた回転数の上限値と下限値の範囲内で、外気温度に応じて決定する。より具体的には、外気温度が高くなるほど圧縮機1の回転数を下げ、外気温度が低くなるほど圧縮機1の回転数を上げる。
図9に戻って説明を続ける。ステップS41で決定した圧縮機1の回転数で運転を行い、目標圧力に到達しているか否かを判断する(S42)。目標圧力に到達している場合には(S42:Yes)、吐出温度検出手段18が検出した圧縮機1の吐出冷媒温度が、予め定めた吐出温度の設定範囲内か否かを判断する(S43)。圧縮機1の吐出冷媒温度が所定の吐出温度設定範囲内であれば(S43:Yes)、そのままの回転数で圧縮機1の運転を維持する。すなわち、圧縮機1の吐出冷媒圧力と吐出冷媒温度が共に予め定めた範囲の値であれば、その状態を維持する。
そして、圧縮機1の吐出冷媒温度が所定の吐出温度範囲内でなければ(S43:No)、圧縮機1の回転数を所定値だけ減少させ(S45)、ステップS42に戻る。すなわち、圧縮機1の吐出冷媒圧力が目標圧力に到達しているものの吐出冷媒温度が設定範囲外である場合には、圧縮機1の回転数を減少させることで圧縮機1の吐出冷媒温度を低下させるようにしている。
また、ステップS42において、圧力検出装置5で検出された吐出圧力が目標圧力に到達していなければ(S42:No)、吐出温度検出手段18が検出した圧縮機1の吐出冷媒温度が、所定の上限値に到達しているか否か判断する(S46)。吐出冷媒温度が所定の上限値に到達していれば(S46:Yes)、圧縮機1の回転数を増加させ(S47)、ステップS42に戻る。すなわち、圧縮機1の吐出冷媒圧力が目標圧力に到達していないものの、吐出冷媒温度が上限値に到達している場合には、圧縮機1の回転数を増加させることで、吐出冷媒圧力を目標圧力に近づけるようにしている。
そして、圧縮機1の吐出冷媒温度が上限値に到達していなければ(S46:No)、減圧装置3の絞り量を所定量だけ大きくし(S48)、ステップS42に戻る。すなわち、圧縮機1の吐出冷媒圧力が目標圧力に到達しておらず、かつ、吐出冷媒温度も上限値に到達していない場合には、減圧装置3の絞り量を大きくすることで、冷媒循環量を調整して吐出冷媒圧力を上昇させるようにしている。
なお、ステップS42において圧力検出装置5で検出した吐出冷媒圧力が、目標圧力より大きい場合には、減圧装置3の絞り量を小さくして吐出冷媒圧力を下降させてもよい。
また、減圧装置3の制御間隔及び冷媒の流量変化量(絞り量)は、起動運転時と定常運転時とで変更してもよい。すなわち、起動運転時は、定常運転時よりも制御間隔を短くする。また、起動運転時は、定常運転時よりも冷媒の流量変化量を大きくする。このようにすることで、起動運転時において、圧縮機1の吐出冷媒温度と吐出冷媒圧力の上昇を早めることが可能になり、沸上げ温度や沸上げ能力の立ち上がりを早めることができる。
1 圧縮機、2 冷媒−水熱交換器、3 減圧装置、4 蒸発器、5 圧力検出装置、6 ファンモータ、7 ファン、8 沸上げ温度検出手段、9 給水温度検出手段、10 温水循環装置、11 操作部、12 タンクユニット制御部、13 ヒートポンプユニット制御部、14 温水タンク、15 冷媒配管、16 温水循環配管、17 外気温度検出手段、18 吐出温度検出手段、100 ヒートポンプユニット、200 タンクユニット。

Claims (10)

  1. 圧縮機、冷媒−水熱交換器、減圧装置、及び蒸発器を順次接続した冷媒回路と、前記圧縮機から吐出される吐出冷媒圧力を検出する高圧圧力検出手段とを有するヒートポンプユニットと、
    前記冷媒−水熱交換器で加熱された温水を貯湯する温水タンクを有するタンクユニットと、
    前記冷媒−水熱交換器と前記温水タンクの間に接続された温水循環装置と、
    を備えたヒートポンプ給湯装置において、
    前記高圧圧力検出手段により検出される吐出冷媒圧力が、予め設定された目標圧力となるよう前記圧縮機の回転数と前記減圧装置の絞り量のうち少なくとも一方を制御するヒートポンプユニット制御手段と、
    前記圧縮機から吐出される吐出冷媒温度を検出する吐出温度検出手段と
    を備え、
    起動運転時と起動運転に引き続いて行う定常運転時とで2種類の目標圧力を予め設定し、前記起動運転時は前記定常運転時よりも前記目標圧力を高く設定したものであり、
    前記ヒートポンプユニット制御手段は、
    前記起動運転時に前記吐出冷媒圧力が目標圧力に到達していない場合、吐出冷媒温度が所定の上限値に到達しているときには前記圧縮機の回転数を増加させ、吐出冷媒温度が所定の上限値に到達していないときには前記減圧装置の絞り量を大きくさせる制御を行う
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
  2. 前記冷媒−水熱交換器で加熱される温水の目標沸上げ温度に応じて、前記起動運転時の目標圧力を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  3. 前記ヒートポンプユニットの周囲の外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、
    前記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて、前記起動運転時の目標圧力を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  4. 前記起動運転開始から所定時間経過後に、前記起動運転時の目標圧力から定常運転時の目標圧力に切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  5. 前記冷媒−水熱交換器で加熱された温水の温度を検出する沸上げ温度検出手段を備え、
    前記沸上げ温度検出手段により検出された沸上げ温度が、目標沸上げ温度に到達して安定した状態となったら、前記起動運転時の目標圧力から定常運転時の目標圧力に切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  6. 前記圧縮機から吐出される冷媒温度を検出する吐出温度検出手段を備え、
    前記吐出温度検出手段により検出された冷媒温度が、目標吐出温度に到達して安定した状態となったら、前記起動運転時の目標圧力から定常運転時の目標圧力に切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  7. 前記制御手段は、前記圧縮機の吐出冷媒温度が予め設定された吐出温度範囲内の値となるよう、前記減圧装置の絞り量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  8. 前記制御手段は、前記圧縮機の吐出冷媒温度が予め設定された吐出温度範囲内の値となるよう、前記圧縮機の回転数を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  9. 前記起動運転時は、前記定常運転時よりも前記減圧装置の絞り量の制御間隔を短くする
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  10. 前記起動運転時は、前記定常運転時よりも冷媒流量の変化量が大きくなるよう前記減圧装置の絞り量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のヒートポンプ給湯装置。
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