JP2009053971A - 基準電圧発生回路及びタイマ回路 - Google Patents

基準電圧発生回路及びタイマ回路 Download PDF

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Abstract

【課題】基準電圧の電源電圧に対する依存性を、正負自在にコントロールすることのできる、基準電圧発生回路を提供する。
【解決手段】電源に接続され、基準電流を出力する定電流源回路と、前記定電流回路の出力端に接続され、前記定電流回路の出力端に基準電圧を発生させる電流電圧変換回路と、前記定電流回路の出力端に接続され、前記基準電圧の前記電源電圧に対する依存性を、正方向に調整する、第1電圧調整回路と、前記定電流回路の出力端に接続され、前記基準電圧の前記電源電圧に対する依存性を、負方向に調整する、第2電圧調整回路と、を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基準電圧発生回路に関し、特に、電源電圧に対して電圧依存を自在にコントロールすることが出来る基準電圧発生回路に関する。
基準電圧発生回路は、入力電圧(電源電圧)に対して、電圧依存を持たないある一定の電圧を出力する回路である。近年の回路の微細化に伴い、基準電圧発生回路において、出力電圧(以下、基準電圧と記載することもある)の電源電圧に対する依存性を完全になくすことが難しくなってきている。
図1は従来の基準電圧発生回路の構成を示した図である。この回路は、通常バンドギャップリファレンス回路とも呼ばれ、広く知られている。図1において、P101〜P103はPチャネル型電界効果トランジスタ(以下PMOSトランジスタと称する)を示し、N101、N102はNチャネル型電界トランジスタ(以下NMOSトランジスタと称する)を示し、D101はダイオード素子を示し、R101、R102は抵抗素子を示している。この回路においては、高電位側電源VCC及び低電位側電源GNDから、一定の電圧が、基準電圧端子BGRに出力される。この基準電圧回路において、P101のソースは、VCCに接続される。また、N101は、ドレイン及びゲートがP101のドレインに接続され、ソースがGNDに接続される。また、P102は、ソースが電源に接続され、ドレイン及びゲートがP101のゲートに接続される。また、N102は、ドレインがP102のドレインに接続され、ゲートがN101のゲートに接続される。また、抵抗素子R101は、一端がN102のソースに接続され、他端がGNDに接続される。また、P103は、ソースがVCCに接続され、ゲートがP102のゲートに接続され、ドレインが基準電圧端子BGRに接続される。また、抵抗素子102は、一端がP103のドレインに接続される。また、ダイオードD101は、アノードが抵抗素子R102の他端に接続され、カソードがGNDに接続される。
図1において、P101、N101に流れる電流をi101とする。また、P102、N102に流れる電流をi102とする。また、P103に流れる電流をi103とする。また、P101,P102,P103のゲート長、ゲート幅をそれぞれ同一サイズとする。また、N101に対して、N102のゲート長を同一サイズとし、ゲート幅をM倍(M>0)とする。また、qを電子の電荷量、VF(D1)をダイードD101の順方向電圧、kをボルツマン定数、Tを絶対温度とする。このとき、理想的には、基準電圧端子BGRの電圧(基準電圧)は、以下の(式1)で表され、電源電圧に依存しない一定電圧が得られることになる。
(式1);Vbgr=R102/R101×(k×T÷q)×lnM+VF(D1)
しかしながら、図1で示したような基準電圧発生回路には、トランジスタが用いられている。トランジスタは、特性によっては、アーリー効果を生じることがある。図1の回路において、P101、P103、N102に、アーリー効果が発生してしまうと、電源電圧に対して基準電圧が変動してしまうことがある。尚、アーリー効果とは、トランジスタのソース・ドレイン間の電圧が高くなったときに、ドレイン電流が大きくなる現象である。図2A、図2Bは、トランジスタの弱反転領域における電圧電流特性を示すグラフである。図2Aは、アーリー効果が存在しない場合の特性を示し、図2Bは、アーリー効果が存在する場合の特性を示している。図2Aに示されるように、アーリー効果が存在しない場合、トランジスタのソース・ドレイン間電流(IDS)は、弱反転領域において、ソース・ドレイン間電圧(VDS)によらずほぼ一定である。一方、図2Bに示されるように、アーリー効果が存在する場合、トランジスタのソース・ドレイン間電流(IDS)は、弱反転領域において、トランジスタのソース・ドレイン間電圧(VDS)が高くなるとともに、多くなってしまう。
図1の基準電圧発生回路において、アーリー効果が発生したときの様子について説明する。VCCとGND間の電位差が大きくなり、P101のソース・ドレイン間電圧が高くなり、アーリー効果が発生したとする。すると、N101に流れ込む電流が増加する。これにより、N101とカレントミラー構成であるN102のドレイン電流も増加する。N102に流れる電流は、N101の電流増加分に対し、N102自身のアーリー効果も加わって増加する。これにより、P102のドレイン電流も増加する。従って、P102とカレントミラー構成であるP103のドレイン電流も増加する。その結果、基準電圧が変動してしまう。具体的には、P101、N102におけるアーリー効果による電流増加分を、それぞれ、Δid1、Δid2とし、P103におけるアーリー効果によるドレイン電流の増加分をΔid3とすると、Δid3は以下の式2で表される。
(式2);Δid3=Δid1+Δid2
この電流増加分のΔid3が、抵抗素子R102およびダイオード素子D101に流れ込み、基準電圧Vbgrに変動が生じる。基準電圧の変動量をΔVbgrとして、P103の電圧変動を受ける前のドレイン電流をIDS(P103)とすると、ΔVbgrは以下の式3で表される。
(式3);ΔVbgr=Δid3×R102+(k×T÷q)×ln((Δid3+IDS(P103))÷IDS(P103)
こうしたアーリー効果による基準電圧の変動を抑制するための技術として、特許文献1に記載された技術が挙げられる。図3は、特許文献1の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。特許文献1の基準電圧発生回路は、図1で示した基準電圧発生回路に対して、NMOSトランジスタであるN111が追加されている。N111は、ドレインがP102のドレインに接続され、ソースがN102と接続され、ゲートが基準電圧端子BGRに接続されている。このような構成によれば、高電位側電源VCCと低電位側電源GND間の電圧が増大するように変動しても、N102のドレイン電位が、N111のゲート・ソース間電圧分だけ低い電位に固定されるので、P102のドレイン電流の増加が抑えられる。これにより、P103のドレイン電流の増加も抑えられ、アーリー効果の影響を受けずに(式2)のΔid3が減少する。従って、(式3)のΔVbgrが減少し、電圧依存性が少ないVbgrを発生することができる。
ところで、近年では、基準電圧発生回路は、半導体記憶装置用などの用途範囲が広くなっている。これに伴い、基準電圧発生回路に対する要求も増加している。そうした要求の一つに、出力される基準電圧自体を電源電圧に対して依存させ、コントロールするといった要求がある。このような要求に対応するためには、電源電圧に対して、基準電圧が依存性を持つ基準電圧発生回路が必要となる。
基準電圧に、電源電圧に対する依存性を持たせた技術として、特許文献2に記載された技術が挙げられる。すなわち、特許文献2には、電源電圧に対し直線的に与えられた法則にしたがって変化させる基準電圧の発生器を得るための技術が記載されている。
また、関連する技術として、特許文献3には、電源電圧に対して負の依存性を持つ電流源回路が記載されている。この特許文献3の電流源回路は、電源電圧に対して正の依存性を持つ第1の電流を生成する第1の回路と、電源電圧に対して、第1の回路よりも大きい正の依存性を持つ第2の電流を生成する第2の回路と、第1の電流から第2の電流を差し引いて、電源電圧に対して負の依存性を持つ第3の電流を生成する第3の回路を具備する。
特開2002−99336号公報 特開平5−119860号公報 特開2005−78510号公報
ところで、既述のように、基準電圧発生回路においては、基準電圧を電源電圧に対して依存させるという要求がある。ここで、更に具体的には、あるときは電源電圧に対して正の電圧依存性を持つように基準電圧をコントロールでき、あるときは電源電圧に対して負の電圧依存性を持つように基準電圧をコントロールできることが求められることがある。
既述の特許文献1の技術は、電源電圧によらず、一定の基準電圧を出力するための技術であり、基準電圧を自在にコントロールすることはできない。
また、特許文献2によれば、基準電圧は電源電圧に対して正の依存性を有するものの、負の依存性を有するように基準電圧の電圧依存性をコントロールすることはできない。
また、特許文献3によれば、電源電圧に対して、負の依存性を有する電流を生成することが記載されているが、基準電圧の電源電圧に対する依存性を、正負自在にコントロールすることはできない。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の基準電圧発生回路(1)は、電源(VCC)に接続され、基準電流(i3)を出力する定電流源回路(10)と、定電流回路(10)の出力端(BGR)に接続され、定電流回路(10)の出力端(BGR)に基準電圧を発生させる電流電圧変換回路(20)と、定電流回路(10)の出力端(BGR)に接続され、その基準電圧の電源電圧に対する依存性を、正方向に調整する、第1電圧調整回路(30)と、定電流回路(10)の出力端(BGR)に接続され、基準電圧の電源電圧に対する依存性を、負方向に調整する、第2電圧調整回路(40)と、を具備する。
この構成によれば、第1電圧調整回路(30)によって、出力される基準電圧(BGR)の電源電圧に対する依存性を、正方向にコントロールすることができる。また、第2電圧調整回路(40)によって、基準電圧の電源電圧に対する依存性を、負方向にコントロールすることができる。従って、基準電圧(BGR)の電源電圧に対する依存性を、正方向にも負方向にもコントロールすることが可能となる。
また、本発明に係るタイマ回路は、上記の基準電圧発生回路(1)と、電流制御型リングオシレータ回路(61)と、出力端(BGR)電圧に基づいて電流制御型リングオシレータ回路(61)に供給される電流(i11)量が決定される、リングオシレータ部(60)と、を具備する。
上記の基準電圧発生回路(1)を、タイマ回路に適用することにより、タイマ回路が出力するタイマクロック信号の周期を自在にコントロールすることができる。
本発明によれば、基準電圧の電源電圧に対する依存性を、正負自在に制御することのできる基準電圧発生回路が提供される。
(第1の実施形態)
図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態について説明する。図4は、本実施形態の基準電圧発生回路の構成図である。この基準電圧発生回路は、定電流源回路10と、電流電圧変換回路20と、第1電圧調整回路30と、第2電圧調整回路40とを備えている。この基準電圧発生回路では、定電流回路10の出力端(BGR)の電圧が、基準電圧Vbgrとして取り出される。
定電流源回路10は、一定の基準電流(i3)を生成するための回路である。定電流源回路10は、PMOSトランジスタP1、PMOSトランジスタP2、PMOSトランジスタP3、NMOSトランジスタN1、NMOSトランジスタN2、及び抵抗素子R1(を備えている。P1、P2、及びP3のソースは、それぞれ、電源VCCに接続されている。また、P1のゲート、P2のゲート及びドレイン、P3のゲートは、互いに同電位となるように共通接続されている。N1のドレインはP1のドレインに接続されている。N2のドレインはP2のドレインに接続されている。N1のゲートと、N1のドレインと、N2のゲートとは、同電位となるように共通接続されている。N1のソースはグランド(以下、GND)に接続され、接地されている。N2のソースは、R1を介して、接地されている。P3のドレインは、出力端BGRに接続されている。基準電流i3は、P3のドレインから出力端BGR側に流れる電流である。
尚、P1、P2、及びP3は、同じゲート長、ゲート幅で構成されるものとする。また、N1とN2のゲート長は同じであり、N2のゲート幅はN1のゲート幅のM倍(M>0)であるものとする。
上述の構成を有する定電流源回路10において、P1とP2はカレントミラー構成となる。また、N1とN2もカレントミラー構成となる。さらに、P2とP3もカレントミラー構成となる。従って、電源VCCからP1及びN1を介してGNDに流れる電流をi1とし、電源VCCからP2、N2、及びR1を介してGNDに流れる電流をi2とすると、i2はi1に依存し、基準電流i3はi2と等しくなる。
理想的(後述するアーリー効果などが発生しないとき)には、電源電圧VCCがある電圧以上の領域(定電流源回路における各トランジスタが弱反転動作する領域)において、基準電流i3は電源電圧VCCに依らず一定となる。ただし、電源電圧VCCが使用領域より低い場合、基準電流i3は電源電圧VCCに依存する。以下の説明において、電源電圧VCCに対する依存性について説明する場合には、その依存性とは、基準電流i3が理想的には電源電圧VCCに依らず一定となる領域における、依存性を示すものとする。
続いて、電流電圧変換回路20について説明する。電流電圧変換回路20は、出力端BGRに基準電圧Vbgrを生成するための回路である。電流電圧変換回路20は、出力端BGRとGNDとの間に設けられている。本実施形態における定電流回路20は、抵抗素子R2(第3抵抗素子)と、ダイオード素子D1(第1ダイオード素子)とによって構成されている。抵抗素子R2の一端は、出力端BGRに接続されている。ダイオード素子D1は、アノードが抵抗素子R2の他端に接続され、カソードが接地されている。
電流電圧変換回路20において、抵抗素子R2、ダイオード素子D1を介してGNDに流れるi4とすると、出力端BGRには、次の式4で示される基準電圧Vbgrが発生することになる。
(式4)Vbgr=VF(D1)+i4×r2
尚、VF(D1)はダイオード素子D1の順方向電圧であり、r2は抵抗素子R2の抵抗値である。
続いて、第1電圧調整回路30について説明する。第1電圧調整回路30は、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を、正の方向に調整するための回路である。
ここで、基準電圧の電源電圧に対する依存性とは、電源電圧が単位電圧だけ高くなった場合における、基準電圧の変動量を示すものとする。図5は、基準電圧の電源電圧に対する依存性を説明するための説明図である。基準電圧の電源電圧に対する依存性とは、縦軸を基準電圧とし、横軸に電源電圧としたときの傾きを示すものとする。また、その傾きが正である場合を、基準電圧の電源電圧に対する依存性が正である、ということにする。逆に、その傾きが負である場合を、基準電圧の電源電圧に対する依存性が負である、ということにする。また、正の方向とは、傾きが大きくなる方向のことを指し、負の方向とは、その傾きが小さくなる方向のことをさすものとする。
図4に戻り、説明を続ける。第1電圧調整回路30は、PMOSトランジスタP4(第1トランジスタ;第1スイッチ)と、抵抗素子R4(第1抵抗)とを備えている。P4のソースは、電源VCCに接続されている。また、P4のドレインは、R4を介して、出力端BGRに接続されている。P4のゲートは、入力端子INPに接続されている。P4を流れる電流をi7とする。
この第1電圧調整回路30では、INPにローレベルが供給されると、P4がオン状態になり、電流i7(第1電流)が流れる。電流i7は、電流電圧変換回路20に供給される。従って、電流電圧変換回路20に供給される電流i4は、i3にi7分だけ重畳され、増加することになる。一方、P4がオフ状態の場合、i7=0となり、i4はi7の影響を受けない。
続いて、第2電圧調整回路40について説明する。第2電圧調整回路40は、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を、負方向に調整するための回路である。第2電圧調整回路40は、NMOSトランジスタN3と、NMOSトランジスタN4と、NMOSトランジスタN5(第2スイッチ)と、NMOSトランジスタN6(第2スイッチ)と、抵抗素子R3(第2抵抗素子)とを備えている。N3のドレインは、出力端BGRに接続されている。N5のソースはN4のドレインに接続されている。N5のソースは接地されている。N4のドレインは、R3を介して電源VCCに接続されている。N6のドレインはN4のソースに接続されており、ソースは接地されている。N4のゲート、N3のゲート、及びN4のドレインは、同電位となるように接続されている。N5のゲート及びN6のゲートは、入力端子INNに接続されている。また、N3とN4とは、ゲート長が同じであり、ゲート幅も同じであるものとする。
この第2電圧調整回路40において、出力端BGR側から、N3及びN5を介してGNDに流れる電流をi5とする。また、電源VCCからR2、N4、及びN6を介してGNDに流れる電流をi6とする。
第2電圧調整回路40において、入力端子INNにハイレベルが供給されると、N5、N6がオン状態となり、i5、i6が流れる。これにより、基準電流i3は、電流i5(第2電流)分だけ、第2電圧調整回路40に分流される。それにより、電流電圧変換回路20に供給される電流i4が減少する。尚、N3とN4とは、カレントミラー構成になっており、i5=i6である。一方、入力端子INNにローレベルが供給された場合には、N5、N6がオフ状態となり、i5及びi6は流れない。従って、基準電流i3は分流されない。
続いて、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。まず、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を、負方向に調整する場合について説明する。また、基準電圧発生回路110のトランジスタには、アーリー効果は発生していないものとする。
入力端子INN、入力端子INPに、ハイレベルの信号を供給する。すると、第1電圧調整回路30のP4がオフ状態となり、電流i7=0になる。一方、第2電圧調整回路40のN5及びN6はオン状態となり、電流i5、電流i6が流れる。既述のように、N3とN4はカレントミラー構成であるので、N4に流れる電流i6とN3に流れるi5は等しくなる(i5=i6)。ここで、i6は電源電圧VCCと抵抗R3の抵抗値r3とN4の閾値(VTN4)で決まり、次の式5で表される。
(式5);i6=i5=(VCC−VTN4)/r3
式5において、VTN4、r3は電源電圧VCCに依存しないため、i6(=i5)はVCCが高くなると大きくなることがわかる。
一方、既述のとおり、基準電圧Vbgrは、電流電圧変換回路20に供給される電流i4によって決まり、Vbgr=i4×r2+VFD1、で表される。
ここで、i4=i3−i5であり、i3=i2であるので、i4=i2−i6である。従って、基準電圧Vbgrは、次の式6で表される。
(式6);Vbgr=(i2−(VCC−VTN4)/r3)×r2+VFD1
式6において、VCC、VTN4、及びr3は正の値であり、VCC>VTN4である。また、(VCC−VTN4)/r3は正の値であり、電源電圧VCCが高くなると、大きくなる。従って、i2−(VCC−VTN4)/r3は、電源電圧VCCが高くなると、小さくなる。よって、基準電圧Vbgrは、電源電圧VCCが高くなると、低くなることになる。すなわち、基準電圧Vbgrは電源電圧に対して一定ではなく、負の電圧依存性を持つことになる。
基準電圧Vbgrがどれだけ電源電圧に対して依存するかは、抵抗素子R3の抵抗値r3によって決定される。このことについて、以下に説明する。尚、基準電圧Vbgrが電源電圧にどれだけ依存するかを、依存量ということにする。いま、電源電圧が、低い電圧のVCCから高い電圧のVCC’に変動したとする。P1、P3、及びN2にアーリー効果がない場合、i2は電源電圧に依存せず一定、VTN,r2,r3も電圧に依存性せず一定であるので、既述の式6より、変動後の基準電圧Vbgr’は、次の式7で表される。
(式7);Vbgr’=(i2−(VCC’−VTN4)/r3)×r2+VFD1
従って、基準電圧Vbgrの電圧変動ΔVbgrは、Vbgr’−Vbgrより、下記式8で表される。
(式8);ΔVbgr=(i2−(VCC’−VTN4)/r3)×r2+VFD1−((i2−(VCC−VTN4)/r3)×r2+VFD1)=−VCC’×r2/r3+VCC×r2/r3=−(VCC’−VCC)×r2/r3
式8において、VCC’−VCCを電源電圧の変動量ΔVCCとすると、ΔVbgrは、下記式9で表される。
(式9);ΔVbgr=−ΔVCC×r2/r3
上式9により、基準電圧の変動量ΔVbgrは、抵抗値r2が一定であるならば、抵抗値r3を大きくすると小さくなり、r3を小さくすると大きくなることがわかる。このように、抵抗素子R3の抵抗値r3を調整することで、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存量を、負方向に調整することができる。抵抗値の変更は、例えばトランジスタのゲート幅を変更する場合などと比較して、簡単に行うことができる。トランジスタのゲート幅を変更して電流量を調整する場合などのように、製造段階で調整を行っておく必要は無く、有利である。
アーリー効果が無い場合において、電源電圧に対する基準電圧の依存性を負方向へ調整できるので、アーリー効果が存在する場合には、アーリー効果による基準電圧の電源電圧依存性を打ち消すことも可能となる。図6は、INN,INPにHを与えた場合における、電源電圧と基準電圧(出力電圧)との関係を示す、シミュレーション結果である。図6中、白抜きの丸いプロットで示した線は、第1電圧調整回路30、第2電圧調整回路40を設けなかった場合の結果であり、比較のために示している。また、白抜きの四角いプロットで示した線は、第2電圧調整回路40のr3を比較的小さく設定した場合の結果を示している。また、白抜きの三角で示したプロットは、第2電圧調整回路40のr3を比較的大きく設定した場合の結果を示している。この図6に示されるように、電圧調整回路30、40を設けなかった場合、基準電圧Vbgrは、電源電圧が約1.4V以上の領域において、アーリー効果により一定でなく、正の電圧依存性を示している。これに対して、r3を比較的小さく設定した場合には、電源電圧が約1.4V以上の領域において、アーリー効果による正の電圧依存性が打ち消され、基準電圧が一定となっている。また、r4を比較的大きく設定した場合には、電源電圧が約1.4V以上の領域において、電源電圧が大きくなるほど、基準電圧が小さくなっている。すなわち、r3が比較的小さく設定された場合よりも、電源電圧に対する基準電圧の依存量が、負方向へ大きくなっている。
アーリー効果による基準電圧の依存性を打ち消すようなr3について、より具体的に説明する。P1、P3、及びN2にアーリー効果がある場合には、既述の如く、電流i3に電源電圧に対する電圧依存性が発生する。ここで、電源電圧がVCCからVCC’へ、ΔVCC(=VCC’−VCC)だけ変動したときに、P3に流れる電流i3からi3’にΔi3だけ変動するものとする。このとき、基準電圧Vbgrの変動量ΔVbgrは、下記式(10)で表される。
(式10);ΔVbgr=(i3’−(VCC’−VTN4)/r3)×r2+VFD1−((i3−(VCC−VTN4)/r3)×r2+VFD1)
ここで、ΔVbgr=0とすると、r3は、下記式11で表される。
(式11);r3=ΔVCC/Δi3
すなわち、r3を、式11で示されるような値に設定すれば、第2電圧調整回路に流れるi5がΔi3と等しくなり、電流電圧変換回路20に供給されるi4の変動量がゼロとなる。これにより、基準電圧Vbgrの変動量ΔVbgrがゼロとなり、基準電圧Vbgrが電源電圧に対して依存しなくなる。
続いて、基準電圧Vbgrの電源電圧VCCに対する依存性を、正方向に調整する場合について説明する。
入力信号INP及びINNにLを入力する。すると、N5及びN6はオフ状態となり、電流i5は流れなくなる。一方で、P4はオン状態となり、電源VCCから定電流回路10の出力端側に電流i7が流れる。
電流i7は、基準電圧Vbgrと、電源電圧VCCと、抵抗素子R4の抵抗値r4とによって決まり、下記式12で示される。
(式12);i7=(VCC−Vbgr)/r4
ここで、電流電圧変換回路20に供給される電流i4は、i4=i3+i7となるので、基準電圧Vbgrは、下記式13で表されることになる。
(式13);Vbgr=(i3+i7)×r2+VFD1=(i3+(VCC−Vbgr)/r4)×r2+VFD1
この式13をVbgrについて解くと、下記式14のようにVbgrが表される。
(式14);Vbgr=(i3×r2+VCC×r2/r4+VFD1)/(1+r2/r4)
この式14中において、VCC、r2及びr4は正の値である。従って、VCC×r2/r4は、電源電圧VCCが大きくなると大きくなる。すなわち、基準電圧Vbgrは、電源電圧VCCに対して正の電圧依存性を持つことになる。
また、式14において、Vbgrは、VCC×r2/r4の関数になっている。従って、例えばr2を一定としてr4の抵抗値を調整し、r2/r4の値を制御することにより、電圧依存性を変更することができる。
図7は、本実施形態のINP、INNにLを与えた場合における、電源電圧と基準電圧(出力電圧)との関係を示す、シミュレーション結果である。図7中、白抜きの丸いプロットで示した線は、第1電圧調整回路30、第2電圧調整回路40を設けなかった場合の結果であり、比較のために示している。また、白抜きの四角いプロットで示した線は、第2電圧調整回路40のr4を比較的小さく設定した場合の結果を示している。また、白抜きの三角で示したプロットは、第2電圧調整回路40のr4を比較的大きく設定した場合の結果を示している。この図7に示されるように、比較例と比較すると、r4を比較的小さく設定した場合(白抜きの四角いプロット)では、正方向に対する電圧依存性が強められている。また、r4を比較的大きく設定した場合(白抜きの丸いプロット)では、r4を比較的小さく設定した場合よりも、更に正方向に対する電圧依存性が強くなっている。このように、第1電圧調整回路30における抵抗素子R4の抵抗値r4を調整することによって、基準電圧Vbgrの正の電圧依存性を調整することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1電圧調整回路30を動作させることによって、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を正方向に調整することができる。また、第2電圧調整回路40を動作させることによって、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を、負方向に調整することができる。
また、本実施形態によれば、入力端子INP、INNに供給する信号により、第1電圧調整回路30及び第2電圧調整回路40のいずれかを動作させることができる。従って、電源電圧に対する基準電圧の依存性を、正負両方向に調整することができる。
また、本実施形態によれば、第1電圧調整回路30に設けられる抵抗素子R4の大きさを調整することで、基準電圧Vbgrの電源電圧VCCに対する依存量を、正方向に調整することができる。また、第2電圧調整回路40に設けられる抵抗素子R3の大きさを調整することで、依存量を負方向にも調整することができる。
すなわち、本実施形態によれば、電源電圧に対する基準電圧の依存性を正負自在に調整でき、その依存量をも調整することができる。従って、例えばトランジスタにアーリー効果が存在する回路などの、電源電圧に対して基準電圧が依存性を有してしまう回路において、その依存性を打ち消し、基準電圧を電源電圧に対して一定に保つことも可能となる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態で説明したような基準電圧回路を、温度可変のタイマ回路に適用した例である。温度可変のタイマ回路は、例えば、擬似SRAMのリフレッシュタイマ等に用いられる。こうした用途に用いられるタイマ回路に対しては、高温で高速な周期で動作し、低温で低速に動作することが要求される。ただし、周期は、電源電圧に対しては依存しないことが求められる。
図8は、本実施形態のタイマ回路の構成を示す回路図である。このタイマ回路は、基準電圧発生回路1と、電圧変換回路50と、リングオシレータ部60とを備えている。
本実施形態の基準電圧発生回路1は、第1の実施形態の基準電圧発生回路に対して、電流電圧変換回路20の構成が一部変更されている。本実施形態における電流電圧変換回路20には、抵抗素子R4とダイオード素子D1に代えて、NMOSトランジスタN7と抵抗素子R6(第4抵抗素子)が設けられている。N7のゲートとドレインは、定電流回路30の出力端に接続されている。また、N7のソースは、抵抗素子R6を介してGNDに接続されている。尚、基準電圧発生回路1において、電流電圧変換回路20以外の構成は、第1の実施形態と同じであり、詳細な説明は省略する。
リングオシレータ部60は、タイマクロック信号OSCを周期的に発生させるための回路である。リングオシレータ部60は、PMOSトランジスタP6と、PMOSトランジスタP7と、NMOSトランジスタN9と、NMOSトランジスタN10と、電流制御型リングオシレータ回路61とを備えている。
P6は、ソースが電源VCCに接続され、ゲートが電圧変換回路50の出力端(以下、REF2)に接続されている。P7は、ソースが電源VCCに接続され、ゲートが出力端REF2に接続されている。N9は、ゲートとドレインがP6のドレインに接続され、ソースがGNDに接続されている。N10は、ソースがGNDに接続され、ゲートがN9のゲートおよびドレインに接続されている。尚、N9とN10は、同じゲート長であり、同じゲート幅である。
電流制御型リングオシレータ回路61において、P6とN8に流れる電流をi10とする。また、P7に流れる電流をi11とする。
電流制御型リングオシレータ回路61は、高電位側電源入力信号と、低電位側電源入力信号とに基づいて、周期tOSCで、タイマクロック信号OSCを発生させる。電流制御型リングオシレータ回路61は、高電位側電源入力信号がP7のドレインから供給されるように、P7のドレインに接続されている。また、低電位側電源入力信号がN10のドレインから供給されるように、N10のドレインとも接続されている。
周期tOSCは、理想的には、P7から供給される電流i11によって決まる。i11が減少すると周期tOSCは長くなり、i11が増大すると周期tOSCは短くなる。
続いて、電圧変換回路50について説明する。電圧変換回路50は、リングオシレータ部61のi11の量を、温度に依存して変化させるために設けられている。
電圧変換回路50の具体的構成について説明する。電圧変換回路50は、PMOSトランジスタP5と、NMOSトランジスタN8と、ダイオード素子D2と、抵抗素子R5とを備えている。P5は、ソースが電源VCCに接続され、ドレインとゲートが出力端REF2に接続されている。N8は、ゲートが出力端BGRに接続され、ドレインが出力端REF2に接続されている。ダイオード素子D2は、アノードがN8のソースに接続され、カソードがGNDに接続されている。抵抗素子R5は、一端がREF2に接続され、他端がGNDに接続されている。
尚、N8のゲート長は、基準電圧発生回路1におけるN7のゲート長と同じである。また、N8のゲート幅も、N7のそれと同じである。また、P5のゲート長及びゲート幅は、リングオシレータ部のP6、P7のゲート長及びゲート幅と同じである。
電圧変換回路50において、N8、ダイオード素子D2に流れる電流をi8とする。また、抵抗素子R5に流れる電流をi9とする。また、P5に流れる電流をi12とする。i12=i8+i9である。尚、抵抗素子R5は、高温時(後述)において、i8の方がi9よりも十分に大きくなるような値に設定されているものとする。
このような電圧変換回路50では、ダイオード素子D2によって、第2基準電圧REF2に温度依存性が生じる。ダイオード素子D2の順方向電圧VDF2は、高温のときに小さく、低温のときに大きくなる特性を持っている。基準電圧Vbgrが一定であるとすると、低温の場合、N8のゲート・ソース間電圧が小さくなる。これにより、NMOSトランジスタN8はオフ状態に近くなる。その結果、i8は減少する。ここで、P5に流れる電流i12は、i8+i9である。i8が減少するため、i12も減少する。P5は、リングオシレータ部61のP7とミラー構成となっており、i12=i11である。すなわち、i12が減少すれば、i11も減少する。i11が減少すれば、周期tOSCが長くなる。すなわち、温度が低くなると周期tOSCが長くなり、温度が高くなると周期tOSCが短くなることがわかる。
尚、上述のタイマ回路において、高温時に所望の周期tOSCを得るためには、N8のゲート・ソース間電圧を調整し、電流i8を調整すればいい。N8のゲート・ソース間電圧を調整するには、抵抗素子R6を調整すればよい。
以上説明したような構成のタイマ回路においては、基準電圧Vbrが一定である場合、高温時に、以下に説明するような現象が発生して、電源電圧VCCに対して周期OSCが変動してしまうことがある。基準電圧Vbgrが一定である場合、電源電圧VCCによらず、i8も一定となる。一方、i9は、電源電圧VCCが電圧が高くれば、抵抗素子R5の両端の電位差が大きくなるので、増加する。ただし、抵抗素子R5は、既述のように、高温時において、i9よりi8の比率が大きくなるように設定されているので、電源電圧VCCが増加しても、i12(=i11)の増加分は、比率的に小さい。従って、リングオシレータ部60のP7では、電源電圧VCCが増加したときにも、流れる電流i11はほとんど変化しないことになる。i11がほとんど変化せず、電源電圧VCCだけが高くなると、電流制御型リングオシレータが動作する際の充放電の電荷量が増加する。これにより、出力されるタイマクロック信号の周期tOSCが遅くなる(長くなる)。したがって、周期tOSCは、電源電圧VCCが高くなると、長くなるような、電源電圧に対する依存性を有してしまうことになる。
ここで、本実施形態では、既述の実施形態で述べたように、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を、正負自在に調整することができる。従って、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を調整して、周期tOSCの電源電圧に対する依存性を打ち消すことができる。
具体的には、基準電圧発生回路1において、INP及びINN信号にローレベル信号を供給する。これにより、第1電圧調整回路30を動作させ、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を、正方向に調整する。そして、その依存性を、正とする。基準電圧Vbgrが電源電圧に対して正方向の依存性を持っている場合、電源電圧VCCが高くなると、N8のゲート・ソース間電圧が大きくなり、i8が大きくなる。これにより、i12(=i11)が大きくなり、周期OSCは速くなる(短くなる)。ここで、抵抗素子R4の抵抗値を調整すれば、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存量を調整することができるので、高温時における周期tOSCの電源電圧に対する依存性を完全に打ち消すことができる。
尚、基準電圧発生回路10におけるP1、P3、N2にアーリー効果が発生する場合、第1電圧調整回路30及び第2電圧調整回路40を動作させなければ、Vbgrは電源電圧に対して正の依存性が発生する。この場合、i11の電流値は、電源電圧VCCが高い時に多くなり、高電圧側の周期が速くなりすぎる場合がある。このような場合は、INP、INNにHを与えて、第2電圧調整回路40を動作させ、周期tOSCの電源電圧に対する依存性がなくなるように、抵抗素子R3の抵抗値を調節する。これにより、周期tOSCの電源電圧VCCに対する依存性を、打ち消すことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態においては、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を正負自在に調整することのできる基準電圧発生回路を、温度可変のタイマ回路に適用することによって、電源電圧に対して周期tOSCの依存しないタイマ回路を得ることができる。このように、要求に合わせて、基準電圧Vbgrの電源電圧に対する依存性を調整することで、タイマ回路等、基準電圧発生回路の応用範囲を広げることができる。
以上、第1、2の実施形態について説明したが、これらはあくまで本発明の一実施形態であり、必要に応じて組み合わせて用いることもできる。例えば、第1の実施形態において、第2の実施形態の電流電圧変換回路の構成とすることも可能である。
従来の基準電圧発生回路を示す構成図である。 アーリー効果が存在しない場合のトランジスタ特性を示す説明図である。 アーリー効果が存在する場合のトランジスタ特性を示す説明図である。 従来の基準電圧発生回路を示す構成図である。 第1の実施形態の基準電圧発生回路を示す構成図である。 基準電圧の電源電圧に対する依存性を説明するための説明図である。 依存性を負方向に調整する場合のシミュレーション結果である。 依存性を正方向に調整する場合のシミュレーション結果である。 第2の実施形態のタイマ回路を示す構成図である。
符号の説明
1 基準電圧発生回路
10 定電流源回路
20 電流電圧変換回路
30 第1電圧調整回路
40 第2電圧調整回路
50 電圧変換回路
60 リングオシレータ部
61 電流制御型リングオシレータ回路

Claims (13)

  1. 電源に接続され、基準電流を出力する定電流源回路と、
    前記定電流回路の出力端に接続され、前記定電流回路の出力端に基準電圧を発生させる電流電圧変換回路と、
    前記定電流回路の出力端に接続され、前記基準電圧の前記電源電圧に対する依存性を、正方向に調整する、第1電圧調整回路と、
    前記定電流回路の出力端に接続され、前記基準電圧の前記電源電圧に対する依存性を、負方向に調整する、第2電圧調整回路と、
    を具備する
    基準電圧発生回路。
  2. 請求項1に記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第1電圧調整回路は、前記電流電圧変換回路へ第1電流を供給するように、前記出力端に接続されている
    基準電圧発生回路。
  3. 請求項2に記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第1電圧調整回路は、前記出力端と前記電源間に設けられた、第1抵抗素子を備え、
    前記第1電流は、前記第1抵抗素子を介して、前記出力端に供給される
    基準電圧発生回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第1電圧調整回路は、前記基準電流が前記電源電圧に対して依存性を有する場合に、前記基準電圧が前記電源電圧に対して依存しないように、前記基準電圧の電源電圧に対する依存性を調整する
    基準電圧発生回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第2電圧調整回路は、前記基準電流から第2電流を分流するように、前記出力端に接続されている
    基準電圧発生回路。
  6. 請求項5に記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第2電圧調整回路は、前記電源とグランドとの間に設けられた第2抵抗素子、を備え、
    前記第2電圧調整回路は、前記電源から前記第2抵抗素子へ流れる電流量に基づいて、前記基準電流を分流する
    基準電圧発生回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第2電圧調整回路は、前記基準電流が前記電源電圧に対して依存性を有する場合に、前記基準電圧が前記電源電圧に対して依存しないように、前記基準電圧の電源電圧に対する依存性を調整する
    基準電圧発生回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記第1電圧調整回路は、第1スイッチを含み、
    前記第2電圧調整回路は、第2スイッチを含み、
    前記第1電圧調整回路は、前記第1スイッチがオンのときに前記基準電圧の電源電圧に対する依存性を調整し、
    前記第2電圧調整回路は、前記第2スイッチがオンのときに前記基準電圧の電源電圧に対する依存性を調整する
    基準電圧発生回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記電流電圧変換回路は、前記定電流回路の出力端から供給される電流量に基いて、前記基準電圧を発生させる
    基準電圧発生回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記電流電圧変換回路は、前記出力端とグランドとの間に直列に接続された、第3抵抗素子と順方向の第1ダイオード素子とを備える
    基準電圧発生回路。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された基準電圧発生回路であって、
    前記電流電圧変換回路は、ドレインとゲートが前記出力端に接続されたトランジスタと、一端が前記第11トランジスタのソースに接続され他端が接地された第4抵抗素子とを備える
    基準電圧発生回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載された基準電圧発生回路と、
    電流制御型リングオシレータ回路を含み、前記出力端電圧に基づいて前記電流制御型リングオシレータ回路に供給される電流量が決定される、リングオシレータ部と、
    を具備する
    タイマ回路。
  13. 請求項12に記載されたタイマ回路であって、
    更に、
    第2ダイオード素子を含み、
    前記電流制御型リングオシレータ回路に供給される電流量は、前記第2ダイオード素子にも依存する
    タイマ回路。
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