JPH06132734A - 定電圧発生回路 - Google Patents

定電圧発生回路

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JPH06132734A
JPH06132734A JP4281772A JP28177292A JPH06132734A JP H06132734 A JPH06132734 A JP H06132734A JP 4281772 A JP4281772 A JP 4281772A JP 28177292 A JP28177292 A JP 28177292A JP H06132734 A JPH06132734 A JP H06132734A
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voltage
source
gate
power supply
fet
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JP4281772A
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English (en)
Inventor
Yasuki Mikamura
泰樹 御神村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧の変動に影響されずに一定の中間電
圧を設定することができる定電圧発生回路を提供する。 【構成】 電源電圧の増減変動に応じて同じ傾向で増減
変動する第1の電圧を発生する第1のバイアス設定回路
及び同じ傾向で増減変化する2端子間電圧を発生する第
2のバイアス設定回路と、2電源電圧の高電圧電源側に
ドレインが接続されると共にゲートに上記第1の電圧が
印加され且つソースから中間電圧を発生する第1の電界
効果トランジスタと、ドレインが第1の電界効果トラン
ジスタのソースに接続されゲート・ソース間に2端子間
電圧が印加される第2の電界効果トランジスタとを備
え、第1の電圧変動を第1の電界効果トランジスタのゲ
ート・ソース間電圧の変化で相殺することで一定の中間
電圧を発生するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源電圧の変動があっ
ても一定の電圧を発生する定電圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子回路において、電源電圧から
電圧変動の無い定電圧(以下、中間電圧という)を得る
場合に、図17(a)あるいは同図(b)に示すような
電圧発生回路が適用されていた。
【0003】同図(a)に示す回路は、電源電圧VDDの
供給端子とグランド端子との間に分圧抵抗1,2が直列
に接続され、抵抗分割された電圧VR を、発生させるべ
き中間電圧としている。この様な回路は「Donald B Est
reich: A Monolithic Wide-Band GaAs IC Amplifier; S
C-17,No.6,1982」等の文献に示されている。一方、同図
(b)に示す回路は、ゲート・ソース間が短絡されるこ
とによってドレイン・ソース間が高インピーダンスとな
る電界効果トランジスタ(以下、FETという)3とダ
イオード4が、電源電圧VDDの供給端子とグランド端子
間に直列に接続され、FET3から供給されるほぼ一定
の順方向電流によってダイオード4に発生するダイオー
ド電圧VR を所定の中間電圧としている。又、FET3
とグランド端子間に複数のダイオードを直列に接続する
ことによって、単一のダイオードによるダイオード電圧
の整数倍の電圧VR を発生するものがある。そしてこの
様な回路は「W.T.Colleran Wideband Monolirhic GaAs
Amplifier Using Cascodes,Vol.23,No.1987 」等の文献
に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図17
(a)に示す回路にあっては、電源電圧VDDの変動に伴
って中間電圧VR が大幅に変動してしまい、安定性に欠
ける問題がある。一方、同図(b)に示す回路にあって
は、接続されたダイオードの数に比例した中間電圧VR
を得ることができるが、単一のダイオード電圧は低いの
で、電源電圧VDD間において比較的高電圧を必要とする
場合には、多数個のダイオードが必要となり、IC化す
る場合にこれらのダイオードのチップ面積の占有率が増
加して集積度の向上が図れない等の問題を招来してい
た。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、任意の中間電圧を容易に設定する
ことができ、且つ電源電圧の変動に影響されずに一定の
中間電圧を設定することができる定電圧発生回路を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、2電源電圧間に接続され該電源電圧
の増減変動に応じて同じ傾向で増減変動する第1の電圧
を発生する第1のバイアス設定回路と、2電源電圧間に
接続され該電源電圧の増減変動に応じて同じ傾向で増減
変化する2端子間電圧を発生する第2のバイアス設定回
路と、2電源電圧の高電圧電源側にドレインが接続され
ると共にゲートに上記第1の電圧が印加され且つソース
から中間電圧を発生する第1の電界効果トランジスタ
と、ドレインが第1の電界効果トランジスタのソースに
接続されゲート・ソース間に2端子間電圧が印加される
第2の電界効果トランジスタとを備える構成とした。
【0007】
【作用】このような構成を有する本発明の定電圧発生回
路によれば、第1のバイアス設定回路は電源電圧の変動
に応じて同じ傾向に変化する第1の電圧を発生する。第
2のバイアス設定回路も電源電圧の変動に応じて同じ傾
向に変化する2端子間電圧を発生する。そして、電源電
圧が上昇するように変動した場合には、2端子間電圧が
増加することによって第2のFETのゲート・ソース間
電圧が上昇して第1,第2のFETのドレイン・ソース
路を流れる電流が増加すると共に、第1のFETのゲー
ト・ソース間のバイアス電圧が増加する。したがって、
第1の電圧の上昇分が第1のFETのゲート・ソース間
電圧の増加分によって相殺されることとなり、中間電圧
の変動は大幅に低減される。一方、電源電圧が降下する
ように変動した場合には、2端子間電圧が減少すること
によって第2のFETのゲート・ソース間のバイアス電
圧が減少して第1,第2のFETのドレイン・ソース路
を流れる電流が減少すると共に、第1のFETのゲート
・ソース間電圧が減少する。したがって、第1の電圧の
降下分が第1のFETのゲート・ソース間電圧の減少分
によって相殺されることとなり、調整出力電圧の変動は
大幅に低減される。
【0008】
【実施例】まず、本発明による定電圧発生回路の基本構
成及び原理を図1に基いて説明する。
【0009】同図において、供給される2電源電圧VDD
とVSS(但し、相互の電圧関係は、VDD>VSSである)
が印加される電源供給端子間に、第1のバイアス設定回
路5と第2のバイアス設定回路6が設けられている。
尚、説明の都合上、以下に述べる電圧は、電源電圧VSS
を基準とするものとする。
【0010】第1のバイアス設定回路5が発生する第1
の電圧Va が第1のFET7のゲートに印加され、第2
のバイアス設定回路6が発生する第2の電圧Vb が第2
のFET8のゲートに印加されるように配線されてい
る。又、第1のFET7のドレインは電源電圧VDDの電
源供給端子に接続され、ソースは中間電圧VR を出力す
るノードとなっている。更に、第2のFET8のドレイ
ンが第1のFET7のソースに接続されると共に、第2
のFETのソースが、第2のバイアス設定回路6で設定
される第3の電圧Vc でバイアスされている。
【0011】ここで、第1のバイアス設定回路5は、2
電源電圧VDD,VSS間の電圧(VDD−VSS)の変動に対
応して、同じ傾向の所定変化率ΔVa で変化する第1の
電圧Va を出力する回路が適用されている。即ち、電圧
(VDD−VSS)が増加する場合には、第1の電圧Va も
変化率ΔVa に応じて上昇し、逆に電圧(VDD−VSS)
が減少する場合には第1の電圧Va も変化率ΔVa に応
じて降下する回路が適用されている。
【0012】又、第2のバイアス設定回路6は、電圧
(VDD−VSS)の変動に対して、同じ傾向の変化率ΔV
bcで電圧Vb とVc との2端子間電圧(Vb −Vc )が
変化する回路が適用されている。即ち、電源電圧(VDD
−VSS)が増加する場合には、2端子間電圧電位差(V
b −Vc )が変化率ΔVbcに従って増加し、逆に電圧
(VDD−VSS)が減少する場合には電位差(Vb −Vc
)が変化率ΔVbcに従って減少する回路が適用されて
いる。
【0013】次に動作を説明する。まず、電圧(VDD−
VSS)が増加した場合には、その増加分ΔVDSに応じて
第1の電圧Va が上昇すると同時に、電位差(Vb −V
c )が増加する。そして、この電位差(Vb −Vc )の
増加に伴って、第2のFET8のソース電流Is が増加
する。一方、第1のFET7のドレイン・ソース路を流
れる電流も上記ソース電流Is と等しくなる結果、第1
のFET7のゲートソース間電圧VGS7 も必然的に増加
する。ここで、一定電圧に保持されるべき中間電圧VR
は、第1の電圧Va からゲートソース間電圧VGS7 だけ
降下した電圧(即ち、VR =Va −VGS7 )であるの
で、第1の電圧Va の上昇分がゲートソース間電圧V
GS7 の増加分によって相殺されて、中間電圧VR の電圧
変動が低減されることとなる。
【0014】逆に、電圧(VDD−VSS)が減少した場合
には、その減少分ΔVDSに応じて第1の電圧Va が降下
すると同時に、電位差(Vb −Vc )が減少する。そし
て、この電位差(Vb −Vc )の減少は第2のFET8
のゲート・ソース間電圧VGS8 のバイアスが減少するこ
と等価であるので、第2のFET8のソース電流Isが
減少する。一方、第1のFET7のドレイン・ソース路
を流れる電流も上記ソース電流Is と等しくなる結果、
第1のFET7のゲートソース間電圧VGS7 も必然的に
減少する。ここで、一定電圧に保持されるべき中間電圧
VR は、第1の電圧Va からゲートソース間電圧VGS7
だけ降下した電圧(即ち、VR =Va −VGS7 )である
ので、第1の電圧Va の降下分がゲートソース間電圧V
GS7 の減少分によって相殺されて、中間電圧VR の電圧
変動が低減される。
【0015】次に、本発明の第1の実施例を図2に基い
て説明する。尚、この実施例では、ガリウム砒素(Ga
As)半導体プロセスによるMESFETが適用されて
いる。まず、同図(a)に基いて回路構成を説明する
と、図1中の第1のバイアス設定回路5に相当する回路
が、FET Q1 と抵抗Rで形成され、第2のバイアス
設定回路6に相当する回路が、FET Q2 ,Q3 及び
ダイオードD1〜D4で形成され、FET Q4 がFE
T7に相当し、FET Q5 がFET8に相当してい
る。
【0016】即ち、電源VDDに接続されたFET Q1
は、ゲート・ソースが共通接続されることにより比較的
変動の少ない電流IR を流す高インピーダンス素子とし
て機能しており、抵抗Rはこの電流に基く電圧降下によ
って第1の電圧Va を発生する。電圧Va はFET Q
2 とQ4 のゲートに印加されている。FET Q2 のソ
ースは、2個のダイオードD1 ,D2 が直列に接続さ
れ、更に、ゲート・ソースが共通接続されることにより
比較的変動の少ない電流を流す高インピーダンス素子と
して機能するFET Q3 を介してグランドに接続され
ている。そして、FET Q3 のドレインに発生する第
2の電圧Vb がFET Q5 のゲートに印加されてい
る。FET Q5 のソースは、カスケードに接続された
2個のダイオードD3 ,D4 を介してグランドに接続さ
れ、ドレインがFET Q4 のソースに接続し、その接
続ノードに中間電圧VR が発生する。尚、2個のダイオ
ードD3 ,D4 は、FET Q5 のソース電位をバイア
ス設定するための第3の電圧Vc を発生するレベルシフ
ト回路としての機能を有しており、第2の電圧Vb とソ
ース電位Vc との電位差(Vb −Vc )がFET Q5
のゲート・ソース間電圧VGSQ5となっている。
【0017】図2(b)は、電源電圧VDDの変動に伴
う、第1の電圧Va と第2の電圧Vbと第3の電圧Vc
及び、FET Q2 のソース電位Vd と中間電圧VR の
変動を23℃の室温下で実測した測定結果を示す。尚、
電源電圧VDDは、MESFETを適用した電子回路を想
定して、4ボルトないし6ボルトの範囲で変化させた場
合である。
【0018】第1の電圧Va は、FET Q1 の内部イ
ンピーダンスがたとえ高くともその値は有限であるの
で、電流IR が電圧VDDに依存して変化するために、わ
ずかの電圧依存性を有しており、電圧VDDの変動と同じ
傾向で増減変化する。又、電圧Va の変化に伴って電圧
Vd も変化する。第2の電圧Vb は、2個のダイオード
D1 とD2 に生じるダイオード電圧によってレベルシフ
トされた電圧であり、これらのダイオードD1 とD2 を
流れる電流ID が変化してもダイオード電圧は殆ど変化
しないので、電圧VDDの変動と同じ傾向で増減変化す
る。一方、第3の電圧Vc は、2個のダイオードD3 と
D4 によるダイオード電圧であるので、これらに流れる
電流Is が変化しても殆ど変化しない。したがって、第
2の電圧Vbと第3の電圧Vc との2端子間電圧(Vb
−Vc )は、電圧VDDの増加にともなって増加し、逆に
電圧VDDの減少にともなって減少することとなる。
【0019】この結果、電圧VDDが増加するように変動
した場合には、電圧(Vb −Vc )の増加によってFE
T Q5 のゲート・ソース間電圧VGSQ5が増加して、F
ETQ5 を流れる電流Is が増加することとなる。ここ
で、電流Is はFET Q4 に流れる電流と等しいの
で、電流Is の増加にともなってFET Q4のゲート
・ソース間電圧VGSQ4も大きくなる。このことは、第1
の電圧Va が上昇してもFET Q4 のソース電位、即
ち中間電圧VR は、電圧VGSQ4の拡大による電圧分だけ
第1の電圧Va よりも低い電位となるので、第1の電圧
Va の上昇分が電圧VGSQ4の拡大分の電圧で相殺される
こととなり、中間電圧VR の変動が抑止される。
【0020】逆に、電圧VDDが減少するように変動した
場合には、電圧(Vb −Vc )の減少によってFET
Q5 のゲート・ソース間電圧VGSQ5が減少して、FET
Q5 を流れる電流Is が減少することとなる。ここ
で、電流Is はFET Q4 に流れる電流と等しいの
で、電流Is の減少にともなってFET Q4 のゲート
・ソース間電圧VGSQ4も小さくなる。このことは、第1
の電圧Va が降下しても、第1の電圧Va の降下分が電
圧VGSQ4の減少分の電圧で相殺されることとなり、中間
電圧VR の変動が抑止される。
【0021】このように、この実施例によれば、電源電
圧VDDの変動に依存しない極めて安定な中間電圧VR を
発生することができる。
【0022】次に、第2の実施例を図3〜図4に基いて
説明する。尚、図3(a)に示す回路図において図2
(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示す。この
実施例は、第1のバイアス回路を構成するFET Q1
の内部インピーダンスを大きくするために、FET Q
1 のゲート・ソース間に所定値の抵抗R1 を接続し、そ
のゲートとグランドとの間に所定値の抵抗R2 を接続す
ることによって、電流ID の変動を抑制して、第1の電
圧Va を発生させている。又、電源電圧VDDを5ボルト
としたときの中間電圧VR を1.78ボルトに設定する
ため、図3(b)に示すように、各々のFET Q1 〜
Q5 のゲート長さを1.2μm、スレッショルド電圧を
−1ボルト、各々のゲート幅Wg と抵抗R1 ,R2 を所
定の値で設計されている。
【0023】図4は、かかる実施例の特性を数値データ
[同図(a)参照]と特性曲線図[同図(b)参照]で
示す。図示するように、電源電圧VDDが4ボルト〜6ボ
ルトの範囲で変動したときの中間電圧VR の最大電圧V
RHと最小電圧VRLとの電圧差に対する電源電圧VDDの変
動量ΔVDDとの比率(VRH−VRL)/ΔVDDを電源電圧
依存度αとすると、電源電圧依存度αは、約2%以下の
範囲に収まることから、極めて安定な中間電圧VR を発
生する。尚、電流Iは図示の回路の消費電流を示す。
【0024】次に、第3の実施例を図5〜図6に基いて
説明する。尚、図5(a)に示す回路図において図3
(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示す。この
実施例は、回路上は第2の実施例と同一であるが、中間
電圧VR を変更するための手段を講じたものである。即
ち、電源電圧VDDが5ボルトのときに2.011ボルト
の中間電圧VR を出力させようにしたものである。この
中間電圧VR のレベルシフトを実現するために、図5
(b)に示すように、各々のFET Q1 〜Q5 のゲー
ト長さを1.2μm、スレッショルド電圧を−1ボル
ト、各々のゲート幅Wg と抵抗R1 ,R2 を所定の値で
設計されている。このように、FETQ1 〜Q5 のゲー
ト幅Wg 等を適宜に調整することによって、中間電圧V
R を変更することができる。尚、図6は、かかる実施例
の特性を数値データ[同図(a)参照]と特性曲線図
[同図(b)参照]で示す。図示するように、電源電圧
VDDが4ボルト〜6ボルトの範囲で変動したときの中間
電圧VR の電源電圧依存度αは、約2%以下の範囲に収
まることから、極めて安定な中間電圧VR を発生する。
尚、電流Iは図示の回路の消費電流を示す。
【0025】次に、第4の実施例を図7〜図8に基いて
説明する。尚、図7(a)に示す回路図において図5
(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示す。この
実施例は、第3の実施例に示す回路にダイオードD2 を
付加すると共に、図7(b)に示すように、各々のFE
T Q1 〜Q5 のゲート長さを1.2μm、スレッショ
ルド電圧を−1ボルト、各々のゲート幅Wg と抵抗R1
,R2 を所定の値で設計されている。この結果、図8
(a)(b)の特性測定結果に示すように、電源電圧V
DDが4ボルト〜6ボルトの範囲で変動したときの中間電
圧VR の電源電圧依存度αは、約2%以下の範囲に収ま
ることから、極めて安定な中間電圧VR を発生する。
尚、電流Iは図示の回路の消費電流を示す。
【0026】次に、第5の実施例を図9〜図10に基い
て説明する。尚、図8(a)に示す回路図において図7
(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示す。この
実施例は、回路上は第4の実施例と同一であるが、中間
電圧VR を変更するために、図9(b)に示すように、
各々のFET Q1 〜Q5 のゲート長さを1.2μm、
スレッショルド電圧を−1ボルト、各々のゲート幅Wg
と抵抗R1 ,R2 を所定の値で設計されている。この結
果、図10(a)(b)の特性測定結果に示すように、
電源電圧VDDが4ボルト〜6ボルトの範囲で変動したと
きの中間電圧VR の電源電圧依存度αは、約2%以下の
範囲に収まることから、極めて安定な中間電圧VR を発
生する。尚、電流Iは図示の回路の消費電流を示す。
【0027】次に、第6の実施例を図11〜図12に基
いて説明する。尚、図11(a)に示す回路図において
図9(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示す。
この実施例は、図9(a)中のダイオードD2 を取除く
一方、新たなダイオードD5を付加し、更に、図11
(b)に示すように、各々のFET Q1 〜Q5 のゲー
ト長さを1.2μm、スレッショルド電圧を−1ボル
ト、各々のゲート幅Wg と抵抗R1 ,R2 を所定の値で
設計することによって、中間電圧VR を他の値にレベル
シフトさせたものである。この結果、図12(a)
(b)の特性測定結果に示すように、電源電圧VDDが4
ボルト〜6ボルトの範囲で変動したときの中間電圧VR
の電源電圧依存度αは、約2%以下の範囲に収まること
から、極めて安定な中間電圧VR を発生する。尚、電流
Iは図示の回路の消費電流を示す。
【0028】次に、第7の実施例を図13〜図14に基
いて説明する。まず、図13(a)に示す回路を図1に
対応させて説明すると、図1中の第1のバイアス設定回
路5に相当する回路が、FET Q6 と抵抗R3 で形成
され、第2のバイアス設定回路5が、抵抗R4 ,R5 及
びダイオードD7 ,D8 で形成され、FET Q7 がF
ET7に相当し、FET Q8 がFET8に相当してい
る。更に、ダイオードD6 は、中間電圧VR を調整する
ためのレベルシフト用ダイオードである。
【0029】即ち、電源VDDに接続されたFET Q6
は、ゲート・ソースが共通接続されることにより比較的
変動の少ない電流IR を流す高インピーダンス素子とし
て機能しており、抵抗R3 はこの電流に基く電圧降下に
よって第1の電圧Va を発生する。電圧Va はFET
Q7 のゲートに印加されている。抵抗R4 とR5 は、電
源電圧VDDとグランドとの間に直列に接続されて分圧抵
抗としての機能を有し、その分圧電圧Vb が第2の電圧
としてFET Q8 のゲートに印加されている。FET
Q7 のソースは、ダイオードD6 を介してFET Q
8 のドレインに接続され、その接続ノードに中間電圧V
R が発生する。更に、FET Q8 のソースが、カスケ
ード接続されたダイオードD7 ,D8 を介してグランド
に接続されている。尚、2個のダイオードD7 ,D8
は、FET Q8 のソース電位をバイアス設定するため
の第3の電圧Vc を発生するレベルシフト回路としての
機能を有しており、第2の電圧Vb とソース電位Vc と
の2端子間電圧(Vb −Vc)がFET Q8 のゲート
・ソース間電圧VGSQ8となっている。
【0030】次に、かかる回路の動作を図13(b)に
基いて説明する。同図(b)は、電源電圧VDDの変動に
伴う、第1の電圧Va と第2の電圧Vb と第3の電圧V
c 及び、FET Q7 のソース電位Ve と中間電圧VR
の変動を23℃の室温下で実測した測定結果を示す。
尚、電源電圧VDDは、MESFETを適用した電子回路
を想定して、4ボルトないし6ボルトの範囲で変化させ
た場合である。
【0031】第1の電圧Va は、FET Q6 の内部イ
ンピーダンスがたとえ高くともその値は有限であるの
で、電流IR が電圧VDDに依存して変化するために、わ
ずかの電圧依存性を有しており、電圧VDDの変動と同じ
傾向で増減変化する。第2の電圧Vb は、抵抗R4 とR
5 による電源電圧VDDの分圧値VDD・R5 /(R4 +R
5 )であるので、電圧VDDの変動と同じ傾向で増減変化
する。一方、第3の電圧Vc は、2個のダイオードD7
とD8 によるダイオード電圧であるので、これらに流れ
る電流Is が変化しても殆ど変化しない。したがって、
第2の電圧Vb と第3の電圧Vc との電位差(Vb −V
c )は、電圧VDDの増加にともなって増加し、逆に電圧
VDDの減少にともなって減少することとなる。
【0032】この結果、電圧VDDが増加するように変動
した場合には、電圧(Vb −Vc )の増加によってFE
T Q8 のゲート・ソース間電圧VGSQ8が増加して、F
ETQ8 を流れる電流Is が増加することとなる。ここ
で、電流Is はFET Q7 に流れる電流と等しいの
で、電流Is の増加にともなってFET Q7 のゲート
・ソース間電圧VGSQ7も大きくなる。このことは、第1
の電圧Va が上昇してもFET Q7 のソース電位Ve
は、電圧VGSQ7の拡大による電圧分だけ第1の電圧Va
よりも低い電位となるので、第1の電圧Va の上昇分が
電圧VGSQ7の拡大分の電圧で相殺されることとなる。そ
して、中間電圧VR はソース電位Ve からダイオードD
6 でレベルシフトされた電圧となるので、中間電圧VR
の変動が抑止される。
【0033】逆に、電圧VDDが減少するように変動した
場合には、電圧(Vb −Vc )の減少によってFET
Q8 のゲート・ソース間電圧VGSQ8が減少して、FET
Q8 を流れる電流Is が減少することとなる。ここ
で、電流Is はFET Q7 に流れる電流と等しいの
で、電流Is の減少にともなってFET Q7 のゲート
・ソース間電圧VGSQ7も小さくなる。このことは、第1
の電圧Va が降下しても、第1の電圧Va の降下分が電
圧VGSQ7の減少分の電圧で相殺されることとなり、中間
電圧VR の変動が抑止される。
【0034】この実施例のように、第2のバイアス設定
回路における第2の電圧Vb を分圧抵抗R4 ,R5 で発
生させるようにしても、電源電圧VDDの変動に依存しな
い極めて安定な中間電圧VR を発生することができる。
【0035】更に、各々のFET Q6 〜Q8 のゲート
長さを1.2μm、スレッショルド電圧を−1ボルト、
各々のゲート幅Wg と抵抗R3 ,R4 ,R5 を、図13
(c)の表に示す所定値で設計した場合の特性測定結果
を図14(a)(b)に示す。同図(a)(b)から明
らかなように、電源電圧VDDが4ボルト〜6ボルトの範
囲で変動したときの中間電圧VR の電源電圧依存度α
は、約2%以下の範囲に収まることから、極めて安定な
中間電圧VR を発生する。尚、電流Iは図示の回路の消
費電流を示す。
【0036】次に、第8の実施例を図15及び図16に
基いて説明する。尚、図15(a)に示す回路図におい
て図13(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示
す。この実施例は、第7の実施例に示す回路からダイオ
ードD6 を除去し、代わりにダイオードD9 を付加し、
更に、図15(b)に示すように、各々のFET Q6
〜Q8 のゲート長さを1.2μm、スレッショルド電圧
を−1ボルト、各々のゲート幅Wg と抵抗R3 ,R4 ,
R5 を所定の値で設計されている。この結果、図16
(a)(b)の特性測定結果に示すように、電源電圧V
DDが4ボルト〜6ボルトの範囲で変動したときの中間電
圧VR の電源電圧依存度αは、約2%以下の範囲に収ま
ることから、極めて安定な中間電圧VR を発生すると共
に、ダイオードの接続位置の変更・追加によって中間電
圧VR を適宜に調整することができる。尚、電流Iは図
示の回路の消費電流を示す。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の定電圧発生
回路によれば、2電源電圧間に接続され該電源電圧の増
減変動に応じて同じ傾向で増減変動する第1の電圧を発
生する第1のバイアス設定回路と、2電源電圧間に接続
され該電源電圧の増減変動に応じて同じ傾向で増減変化
する2端子間電圧を発生する第2のバイアス設定回路
と、2電源電圧の高電圧電源側にドレインが接続されゲ
ートに上記第1の電圧が印加されソースから中間電圧を
発生する第1の電界効果トランジスタと、ドレインが第
1の電界効果トランジスタのソースに接続されゲート・
ソース間に上記2端子間電圧が印加される第2の電界効
果トランジスタとを備える構成としたので、電源電圧の
増減変動があっても、それに伴って2端子間電圧が増減
変化することによって第2のFETのゲート・ソース間
のバイアス電圧が増減変化して第1,第2のFETのド
レイン・ソース路を流れる電流が増減変化すると共に、
第1のFETのゲート・ソース間電圧が増減変化するこ
ととなり、第1の電圧の降下分が第1のFETのゲート
・ソース間電圧の減少分によって相殺されて、中間電圧
の変動が大幅に低減される。そして、簡易な回路構成で
実現できるので、IC等に適用すると集積度の向上を図
ることができる等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定電圧発生回路の原理を説明する
ためのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の回路及び動作特性を示
す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図4】第2の実施例の動作特性を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図6】第3の実施例の動作特性を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図8】第4の実施例の動作特性を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図10】第5の実施例の動作特性を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施例の回路構成を示す図で
ある。
【図12】第6の実施例の動作特性を示す図である。
【図13】本発明の第7の実施例の回路構成及び動作を
説明するための図である。
【図14】第7の実施例の動作特性を示す図である。
【図15】本発明の第8の実施例の回路構成を説明する
ための図である。
【図16】第8の実施例の動作特性を示す図である。
【図17】定電圧発生回路の従来例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
5…第1のバイアス設定回路、6…第2のバイアス設定
回路、7,8,Q1 〜Q8 …FET、D1 〜D9 …ダイ
オード、R,R1 〜R5 …抵抗。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2電源電圧間に接続され、該電源電圧の
    増減変動に応じて同じ傾向で増減変動する第1の電圧を
    発生する第1のバイアス設定回路と、 上記2電源電圧間に接続され、該電源電圧の増減変動に
    応じて同じ傾向で増減変化する2端子間電圧を発生する
    第2のバイアス設定回路と、 上記2電源電圧の高電圧電源側にドレインが接続され、
    ゲートに上記第1の電圧が印加され、ソースから中間電
    圧を発生する第1の電界効果トランジスタと、 ドレインが第1の電界効果トランジスタのソースに接続
    され、ゲート・ソース間に上記2端子間電圧が印加され
    る第2の電界効果トランジスタと、 を具備することを特徴とする定電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 第1のバイアス設定回路は、前記2電源
    電圧の高電圧電源側にドレインが接続されゲート・ソー
    ス間が短絡された電界効果トランジスタと、該電界効果
    トランジスタのゲート及びソースと前記2電源電圧の低
    電圧電源側との間に接続された抵抗を有し、該抵抗に発
    生する電圧を前記第1の電圧として出力することを特徴
    とする請求項1記載の定電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 第2のバイアス設定回路は、前記第2の
    電界効果トランジスタのソースと前記2電源電圧の低電
    圧電源側に直列接続される1又は2以上のダイオード
    と、2電源電圧の増減変動に応じて前記第2の電界効果
    トランジスタのゲート電圧を増減変化させるバイアス回
    路を有し、上記ダイオードによるダイオード電圧と該ゲ
    ート電圧との間の電位差を前記2端子間電圧として出力
    することを特徴とする請求項1記載の定電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 前記バイアス回路は、前記2電源電圧間
    に接続される分圧抵抗から成り、該分圧抵抗によって抵
    抗分割される電圧を前記第2の電界効果トランジスタの
    ゲートに供給することを特徴とする請求項3記載の定電
    圧発生回路。
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Cited By (4)

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