JP2011073841A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011073841A
JP2011073841A JP2009227859A JP2009227859A JP2011073841A JP 2011073841 A JP2011073841 A JP 2011073841A JP 2009227859 A JP2009227859 A JP 2009227859A JP 2009227859 A JP2009227859 A JP 2009227859A JP 2011073841 A JP2011073841 A JP 2011073841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
recording sheet
conveyance
length
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009227859A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ouchi
哲也 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009227859A priority Critical patent/JP2011073841A/ja
Priority to US12/860,483 priority patent/US8408828B2/en
Publication of JP2011073841A publication Critical patent/JP2011073841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/0009Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material
    • B41J13/0027Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets control of the transport of the copy material in the printing section of automatic paper handling systems

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】従来装置よりも好ましい後続用紙の搬送制御を実現する。
【解決手段】本発明が適用された画像形成装置は、先行用紙に続けて後続用紙を搬送する際に、先行用紙における後端部余白領域の副走査方向(用紙搬送方向)長さL1と、後続用紙における先端部余白領域の副走査方向長さL2とを特定する。そして、余白領域の合算値(L1+L2)が、記録ヘッドの主走査方向への移動時に用紙に対して画像が形成される用紙搬送路の領域(画像形成対象領域)の副走査方向の長さL0以上であるか否かを判断する。そして、合算値(L1+L2)が長さL0未満であると判断すると、先行用紙の後端が画像形成対象領域を抜けた時点で後続用紙の給紙動作を開始し、合算値(L1+L2)が長さL0以上であると判断すると、先行用紙の後端が搬送ローラ61を抜けた時点で、後続用紙の給紙動作を開始する。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、記録シートに画像を形成する画像形成装置としては、インクジェットプリンタ等の画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、記録ユニットを主走査方向に搬送して記録ユニット下方に位置する用紙の領域に画像を形成する一方、記録シートを副走査方向に所定距離ずつ搬送して、記録シートに一連の画像を形成する。
この他、従来の画像形成装置としては、先行シートの余白領域に後続シートを重ねることで、複数枚の記録シートへの画像形成時に、画像形成に係る処理速度(スループット)を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−62975号公報
ところで、先行シートの余白領域に後続シートを上から重ねて搬送する従来装置では、後続シートにおける先行シートとの重なりが生じた領域で、記録シートの厚み分、記録ユニットと記録シート表面との距離間隔が変化するため、記録シートに形成される画像の品質が、記録ユニットと記録シート表面との距離間隔の変化を原因として、低下する。
例えば、記録ヘッドを主走査方向に搬送しながら、記録ヘッドにインク液滴を吐出させて下方の記録シートに画像を形成するインクジェットプリンタ等の画像形成装置では、インク液滴が慣性により主走査方向に移動しながら落下して記録シートに着弾する。このため、記録ヘッドと記録シート表面との距離間隔が変化すると、インク液滴が吐出されてから記録シートに着弾するまでに主走査方向に移動する距離が変化し、着弾位置がずれてしまう。特に、記録ヘッドを往復運動させて、その往路及び復路で記録ヘッドにインク液滴を吐出させる場合には、往路におけるインク液滴の吐出動作と復路におけるインク液滴の吐出動作とで着弾位置がずれてしまうことが原因で、記録シートに形成される画像のパス間でムラが生じるのである。
また、従来装置では、先行シートの非余白領域(画像を形成する領域)と後続シートの非余白領域との用紙搬送方向(副走査方向)の間隔が狭すぎることが原因で、次のような問題が生じる場合があった。即ち、先行シートの非余白領域への画像形成が終わらない内に、記録ユニットによる画像形成が行われる搬送路上の領域である画像形成対象領域に、後続シートの非余白領域が進入することで、先行シートの非余白領域と後続シートの非余白領域とに同時に画像形成を行わなければならず、画像形成に係る制御が煩雑になる場合があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、従来装置よりも好ましい後続シートの搬送制御を実現可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の画像形成装置は、記録シートが搬送される搬送路上の特定領域を画像形成対象領域として、この画像形成対象領域に位置する記録シートの領域に対し、画像を形成する画像形成手段と、この画像形成対象領域を挟む搬送路の上流地点から下流地点に向けて、記録シートを、搬送路に沿って搬送するシート搬送手段と、シート搬送手段より搬送路の上流から、シート搬送手段に対してシートを供給するシート供給手段と、シート供給手段及びシート搬送手段を通じて、記録シートの搬送を制御する搬送制御手段と、を備えるものである。
この画像形成装置は、更に、画像形成対象領域にて画像形成する第一の記録シートに関して、第一の記録シートにおける画像形成がなされない余白領域の内、この記録シートの搬送方向上流側にある後端部余白領域の搬送方向の長さL1を特定する第一特定手段と、第一の記録シートに続けて画像形成対象領域に搬送する第二の記録シートに関して、当該第二の記録シートにおける画像形成がなされない余白領域の内、搬送方向下流側にある先端部余白領域の搬送方向の長さL2を特定する第二特定手段と、を備える。
そして、搬送制御手段は、第一特定手段により特定された長さL1と第二特定手段により特定された長さL2と画像形成対象領域の搬送方向の長さL0とに基づき、次の条件<1>及び条件<2>を満足するように、第一の記録シートと第二の記録シートとの距離間隔を調整し、第一の記録シート及び第二の記録シートの搬送を制御する。
条件<1>:画像形成対象領域において第一の記録シートと第二の記録シートとが重ならないこと。
条件<2>:第一の記録シートにおける画像が形成される非余白領域と第二の記録シートにおける画像が形成される非余白領域とが同時に、画像形成対象領域に配置されないこと。
この画像形成装置によれば、先行シート(第一の記録シート)と後続シート(第二の記録シート)とが画像形成対象領域において重ならないように搬送されるので、先行シートと後続シートとの重なりが原因で、記録シートに形成される画像品質の低下を抑えることができる。
また、この画像形成装置によれば、先行シートにおける非余白領域(画像が形成される領域)と後続シートにおける非余白領域とが同時には画像形成対象領域に配置されないように各記録シートが搬送されるので、画像形成対象領域において同時に先行シート及び後続シートの画像形成を行わずに済み、画像形成手段の制御が煩雑になるのを抑えることができる。
従って、この画像形成装置によれば、従来装置よりも好ましい後続シートの搬送制御を実現することができる。尚、先行シートと後続シートとの重なりが原因で、記録シートに形成される画像にムラが生じる画像形成装置としては、画像形成手段がインク液滴を吐出する記録ヘッド(所謂インクジェットヘッド)を用いて画像形成を行う構成された画像形成装置を特に挙げることができるが、本発明は、このような記録ヘッドを用いる画像形成装置に限定されるものではないことを、ここで言及しておく。
また、搬送制御手段は、具体的に次のように構成することができる。即ち、搬送制御手段は、第一特定手段により特定された長さL1及び第二特定手段により特定された長さL2の合算値L1+L2が画像形成対象領域の搬送方向の長さL0より小さい場合には、画像形成対象領域において第一の記録シートの後端と第二の記録シートの先端との距離間隔が長さL0より大きくなるように、第一の記録シート及び第二の記録シートの搬送を制御し、合算値L1+L2が長さL0より大きい場合には、画像形成対象領域において第一の記録シートの後端と第二の記録シートの先端との距離間隔が長さL0より小さい距離間隔(但し、距離間隔はゼロ以上である。)となるように、第一の記録シート及び第二の記録シートの搬送を制御する構成にすることができる。
このように搬送制御手段を構成すれば、上記条件<1><2>を満足させつつ、簡単な制御で、後続シートを画像形成対象領域に迅速に供給することができ、記録シートに対して連続して画像形成を行う際の画像形成に係る処理速度(スループット)を向上させることができる。
更に言えば、搬送制御手段は、次のように構成することができる。即ち、合算値L1+L2が長さL0より小さい場合には、画像形成対象領域において第一の記録シート後端と第二の記録シート先端との距離間隔が長さL0より大きくなるように予め定められた第一のタイミングで、シート供給手段に第二の記録シートのシート搬送手段への供給動作を開始させ、合算値L1+L2が長さL0より大きい場合には、第一のタイミングよりも時間的に早いタイミングであって、条件<1>を満足しつつ画像形成対象領域において第一の記録シートの後端と第二の記録シートの先端との距離間隔が長さL0より小さくなるように予め定められた第二のタイミングで、シート供給手段に、第二の記録シートのシート搬送手段への供給動作を開始させる構成にすることができる。
上記第一のタイミング及び第二のタイミングを画像形成装置の設計段階で予め定めておき、長さL1+L2と長さL0との関係によって、後続シート供給動作の開始タイミングを切り替えるように、搬送制御手段を構成すれば、搬送制御手段は、一層簡単な制御で、条件<1>及び条件<2>を満足する記録シートの搬送制御を実現することができ、更には、後続シートを画像形成対象領域に迅速に供給することができる。
尚、第一のタイミングは、第一の記録シートの後端が画像形成対象領域を通過したタイミングに設定することができ、第二のタイミングは、画像形成対象領域よりも搬送路の上流の地点に位置するシート搬送手段により記録シートの搬送が開始される地点を、第一の記録シートの後端が通過したタイミングに設定することができる。
また、本発明は、シート搬送手段が、画像形成対象領域よりも搬送路の上流地点に、シート供給手段により供給された記録シートを画像形対象領域に送り出すための上流搬送ユニットを備え、上流搬送ユニットを間欠的に動作させることにより、シート供給手段からシート搬送手段に供給された記録シートを、画像形成対象領域に、所定量ずつ送り出し、上流搬送ユニットの停止による記録シートの搬送停止中に、画像形成対象領域内に位置する記録シートの領域に対して画像を形成する構成にされた画像形成装置に適用することができる。
そして、この画像形成装置において、搬送制御手段は、合算値L1+L2が長さL0より大きい場合、第一の記録シートの後端が上流搬送ユニットを通過した後の初回の上流搬送ユニットの停止時に、シート供給手段を動作させて、第二の記録シートの先端が停止中の上流搬送ユニットの位置まで到達するように、シート供給手段に第二の記録シートを搬送させ、第二の記録シートの先端が、上流搬送ユニットまで到達すると、上流搬送ユニットの停止状態を解除して、上流搬送ユニットを動作させる構成にすることができる。
合算値L1+L2が長さL0より大きい場合には、条件<1>が満足されると同時に条件<2>が満足される。従って、このように画像形成装置を構成すれば、簡単な制御で適切に後続シートを搬送することができる。
尚、上流搬送ユニットとしては、シート供給手段により供給された記録シートを、回転によって画像形対象領域に送り出す搬送ローラを挙げることができる。また、搬送ローラを備える画像形成装置において、搬送制御手段は、搬送ローラの停止中に、シート供給手段を動作させて、シート供給手段に、搬送ローラによる記録シートの下流への引き込み位置に記録シートが到達する搬送量も所定距離分多く、記録シートを搬送させることにより、シート供給手段からシート搬送手段への記録シートの供給に際して、記録シートの斜行補正を行う構成にすることができる。
このように構成された画像形成装置によれば、斜行補正をすることができるので、記録シートに形成される画質の劣化を抑えることができる。
画像形成装置1の電気的構成を表すブロック図である。 キャリッジ搬送機構40及び用紙搬送機構60の構成を表す図である。 主制御部10が実行する印刷制御処理を表すフローチャートである。 主制御部10が実行する後続用紙供給制御処理を表すフローチャートである。 用紙の搬送態様を説明した図である。 用紙の搬送態様を説明した図である。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
図1等に示す本実施例の画像形成装置1は、インクジェット方式によって、外部装置(PC等)から提供されたプリントデータに基づく画像を、用紙に形成するものである。この画像形成装置1は、装置全体を統括制御する主制御部10と、印字制御部30と、キャリッジ搬送制御部50と、用紙搬送制御部70と、給紙制御部80と、を備える。尚、各制御部10,30,50,70,80が果たすべき機能は、ハードウェア回路、又は、マイクロコンピュータを用いたソフトウェアによる処理、又は、これらの組合せにより実現することができる。
この画像形成装置1は、上記各制御部10,30,50,70,80の他に、インク液滴を下方に吐出する記録ヘッド31と、記録ヘッド31を駆動する駆動回路33と、記録ヘッド31を搭載したキャリッジ41を備えるキャリッジ搬送機構40(詳細については図2参照)と、キャリッジ41に動力を付与するCRモータ51と、CRモータ51を駆動する駆動回路53と、キャリッジ41の位置や速度を計測するためのリニアエンコーダ55と、用紙搬送機構60と、用紙搬送機構60が備える搬送ローラ61及び排紙ローラ63に動力を付与するLFモータ71と、LFモータ71を駆動する駆動回路73と、LFモータ71の回転量を計測するためのロータリエンコーダ75と、用紙搬送機構60が備える給紙ローラ68に動力を付与するPFモータ81と、PFモータ81を駆動する駆動回路83と、PFモータ81の回転量を計測するためのロータリエンコーダ85と、用紙端を検知するためのレジセンサ90とを備える。尚、図2(a)は、画像形成装置1が備えるキャリッジ搬送機構40及び用紙搬送機構60の概略構成を表す断面図であり、図2(b)は、キャリッジ搬送機構40の概略構成を表す上面図である。
詳述すると、印字制御部30は、駆動回路33に制御信号を入力することにより、記録ヘッド31からのインク液滴の吐出を制御し、用紙に外部装置(PC等)から提供されたプリントデータに基づく画像を形成するものである。本実施例において、主制御部10には、外部装置(PC等)とデータ通信を行うための図示しないインタフェース(USBインタフェース等)が設けられており、画像形成装置1には、このインタフェースを通じて外部装置(PC等)から、印刷対象の各頁の画像データ群からなるプリントデータが入力される。
また、キャリッジ搬送制御部50は、駆動回路53に制御信号を入力して、CRモータ51を制御するものであり、CRモータ51の制御によって、キャリッジ41の搬送を制御し、キャリッジ41を主走査方向(図2(b)参照)に定速で往復運動させるものである。このキャリッジ搬送制御部50は、リニアエンコーダ55から入力されるエンコーダ信号に基づき、キャリッジ41の位置及び速度を計測し、この計測結果に基づき、CRモータ51を制御して、キャリッジ41を主走査方向に折返し地点まで定速移動させる。
尚、折返し地点直前ではキャリッジ41を減速させて折返し地点でキャリッジ41を停止させる。また、キャリッジ搬送制御部50によるキャリッジ41の搬送制御時には、印字制御部30の制御により、記録ヘッド31からプリントデータに対応したパターンでインク液滴が吐出される。この動作によって、キャリッジ41下方の用紙には、キャリッジ41が主走査方向に折返し地点まで搬送される度、所定ライン分の画像が主走査方向に形成される。
以下では、キャリッジ搬送制御部50により実現される主走査方向折返し地点までのキャリッジ41の搬送制御を、「1パス分のキャリッジ搬送制御」と表現する。また、記録ヘッド31からのインク液滴の吐出を伴う「1パス分のキャリッジ搬送制御」によって、用紙に画像を形成可能な用紙搬送路上の領域を「画像形成対象領域」と表現する。
続いて、用紙搬送制御部70について説明する。用紙搬送制御部70は、駆動回路73に制御信号を入力して、LFモータ71を制御するものである。LFモータ71によって発生する動力は、動力伝達機構65を通じて、画像形成対象領域よりも用紙搬送路上流地点に位置する搬送ローラ61(図2参照)、及び、画像形成対象領域よりも用紙搬送路下流地点に位置する排紙ローラ63に伝達される。
画像形成装置1には、搬送ローラ61に対向配置され、搬送ローラ61に従動して回転する従動ローラ62が設けられており、用紙は、この搬送ローラ61及び従動ローラ62の回転により、用紙搬送路上流から搬送ローラ61と従動ローラ62との間に引き込まれて画像形成対象領域に搬送される。
また、画像形成装置1には、排紙ローラ63に対向配置され、排紙ローラ63に従動して回転する従動ローラ64(図2参照)が設けられており、用紙は、この排紙ローラ63及び従動ローラ64の回転により、上記画像形成対象領域より用紙搬送路下流に送り出されて、排紙される。
即ち、用紙搬送制御部70は、LFモータ71を通じて搬送ローラ61及び排紙ローラ63の回転を制御することにより、用紙搬送機構60に、画像形成対象領域を挟む用紙搬送路の上流地点から下流地点に向けて、記録シートを用紙搬送路に沿って副走査方向に搬送させる。具体的に、用紙搬送制御部70は、ロータリエンコーダ75から入力されるエンコーダ信号に基づき用紙搬送量を計測して、この計測結果に基づき、主制御部10からの指令に従う量、用紙が搬送されるようにLFモータ71を制御する。これによって用紙搬送機構60は、キャリッジ41の移動方向である主走査方向とは垂直な副走査方向を搬送方向として、用紙を搬送する。
この他、給紙制御部80は、駆動回路83に制御信号を入力して、PFモータ81を制御するものである。尚、PFモータ81によって発生する動力は、給紙トレイ69に載置された用紙に当接される給紙ローラ68に伝達される。
即ち、給紙制御部80は、PFモータ81を制御して給紙ローラ68を回転させることにより、給紙トレイ69の最上部に載置された用紙が、用紙搬送路の下流へと搬送され、用紙搬送路下流に位置する搬送ローラ61と従動ローラ62との間に供給されるようにする。
具体的に、給紙制御部80は、ロータリエンコーダ85から入力されるエンコーダ信号に基づき用紙搬送量を計測して、この計測結果に基づき、主制御部10からの指令に従う量、用紙が搬送されるようにPFモータ81を制御する。
また、用紙搬送機構60は、搬送ローラ61、排紙ローラ63、従動ローラ62,64及び給紙ローラ68を備えると共に、給紙対象の用紙が積層配置される給紙トレイ69、並びに、用紙搬送路を構成するUターンパス67及びプラテン66を備える。
即ち、用紙搬送機構60は、給紙ローラ68の回転により、給紙トレイ69に載置された用紙を、給紙トレイ69から一枚ずつ分離してUターンパス67に送り出し、Uターンパス67を通じて用紙搬送路下流に位置する搬送ローラ61と従動ローラ62との間に搬送する構成にされている。
そして、この用紙搬送機構60は、搬送ローラ61の回転により、搬送ローラ61と従動ローラ62との間に搬送された用紙を、用紙搬送路下流に引き込む構成にされている。このようにして引き込まれた用紙は、プラテン66に下方を支持されながら、プラテン66と記録ヘッド31との間を通って下流へと搬送される。
用紙搬送機構60は、このように搬送される用紙を、プラテン66の用紙搬送路下流に位置する排紙ローラ63及び従動ローラ64で挟持し、排紙ローラ63の回転により、図示しない排紙トレイへと排出する。
尚、上述したレジセンサ90は、用紙搬送路における搬送ローラ61の設置位置よりも微小量上流の地点に、設けられており、この地点を通過する用紙の先端及び後端を検知して、この検知結果を主制御部10及び用紙搬送を司るその他の各制御部70,80に入力する。本実施例の画像形成装置1は、このレジセンサ90の検知結果と、エンコーダ信号から得られる用紙搬送量の情報に基づき、用紙搬送路における用紙位置を精度よく特定する。
また、キャリッジ搬送機構40は、図2に示すように、記録ヘッド31を搭載するキャリッジ41と、キャリッジ41を主走査方向に案内するフレーム43,44と、ベルト機構47と、を備え、キャリッジ41が、主走査方向に延びるフレーム43,44に対して摺動可能に取り付けられ、ベルト機構47を構成する無端ベルト471に連結された構成にされている。
ベルト機構47は、無端ベルト471と、フレーム44の主走査方向両端に配置された一対のプーリー473,474と、を備え、無端ベルト471がプーリー473,474の間に掛けられた構成にされている。
上述したCRモータ51は、これらプーリー473,474の一方にギヤ(図示せず)を介して接続され、当該一方を回転可能に設けられており、プーリー473,474の一方は、CRモータ51から発生する動力を、ギヤを介して受けて回転し、他方は、CRモータ51の動力を受けて回転する上記一方のプーリー473,474に、無端ベルト471を介して従動するように回転する。
キャリッジ搬送機構40は、このようにCRモータ51の動力を受けて回転する無端ベルト471を介して、フレーム43,44により移動が主走査方向に規制されたキャリッジ41を、主走査方向に搬送する。
続いて、主制御部10が実行する印刷制御処理について、図3を用いて説明する。主制御部10は、外部装置(PC等)からプリントデータが入力されると、図3に示す印刷制御処理を実行する。これによって、入力されたプリントデータを処理し、プリントデータが表す各頁の画像を、頁毎に異なる用紙に形成する。
具体的に、主制御部10は、図3に示す印刷制御処理の実行によって、先行用紙と後続用紙とが画像形成対象領域において重ならないようにしつつ、先行用紙の非余白領域と後続用紙の非余白領域とが同時に、画像形成対象領域に配置されないようにして、後続用紙を効率的に搬送する。尚、「余白領域」とは、矩形状の用紙の四隅(四辺周囲)において画像が形成されない領域のことをいい、「非余白領域」とは、用紙において上記余白領域以外の領域のことを言う。本実施例において、外部装置から画像形成装置1に入力されるプリントデータには、プリントデータを構成する各頁の画像データについての余白設定情報が格納されており、これによって各頁の画像データに対しては余白領域が設定されている。
ここで、先行用紙と後続用紙とが画像形成対象領域において重ならないようにするのは、先行用紙と後続用紙との重なりによって、画像を形成する用紙表面と記録ヘッド31のノズル面31a(図5参照)との距離間隔が変化し、インク液滴の着弾態様が変化して、用紙に形成される画像の品質が低下するのを抑えるためである。
この他、先行用紙の非余白領域と後続用紙の非余白領域とが同時に、画像形成対象領域に配置されないようにするのは、複雑な印字制御を避けるためである。本実施例において、用紙への一連の画像形成は、1パス分のキャリッジ搬送制御に合わせて実行される1パス分の印字制御の繰返しによって実現されるが、先行用紙の非余白領域と後続用紙の非余白領域とが同時に画像形成対象領域に配置されている場合には、1パス分の印字制御の際に、先行用紙と後続用紙との位置関係を考慮して、隣り合う頁の画像形成を同時に行う必要がある。そして、このような印字制御は大変複雑である。本実施例では、このような複雑な印字制御を避ける目的で、先行用紙の非余白領域と後続用紙の非余白領域とが同時に、画像形成対象領域に配置されないようにする。
さて、プリントデータが入力されて印刷制御処理を開始すると、主制御部10は、まず給紙処理を実行する(S100)。即ち、給紙制御部80を動作させて、給紙トレイ69に載置された用紙の一枚が、搬送ローラ61と従動ローラ62との間に供給されるようにする。また、この際には、用紙が斜行補正されるようにする。
具体的には、給紙トレイ69に載置された用紙が搬送ローラ61と従動ローラ62との間まで移動するのに必要な用紙搬送量Laに、斜行補正に必要な冗長量αを加算した搬送量(La+α)分、当該用紙が搬送されるように給紙制御部80に指令入力する(S100)。この指令入力により、給紙制御部80は、PFモータ81を制御して、用紙搬送機構60に、給紙トレイ69に載置された用紙を、用紙搬送路に沿って下流に搬送量(La+α)分搬送させる。
尚、S100での給紙時には搬送ローラ61が停止中である。従って、給紙トレイ69に載置された用紙を、搬送ローラ61と従動ローラ62との間まで移動するのに必要な用紙搬送量Laよりも冗長量α分長く搬送すると、用紙は、搬送ローラ61と従動ローラ62との間に強く突き当たり、斜行補正される。
このような給紙処理の実行に基づいた用紙搬送機構60による給紙動作(斜行補正動作を含む。)が完了すると、主制御部10は、S110に移行し、処理対象頁を先頭頁に設定して、頭出し処理を実行する(S120)。
具体的に、S120において、主制御部10は、プリントデータを構成する処理対象頁の画像データの余白設定情報に基づき、処理対象頁の画像が形成される用紙の先端部余白領域の長さを特定し、この先端部余白領域の長さに基づき、当該用紙の非余白領域先頭が用紙搬送路における画像形成対象領域先頭に到達するのに必要な用紙搬送量を特定する。尚、「先端部余白領域」とは、用紙の四隅に位置する余白領域の内、用紙搬送方向下流に位置する余白領域(換言すれば用紙搬送時に搬送方向先頭に位置する余白領域)のことを言う。
この特定後、主制御部10は、用紙搬送制御部70に対して上記用紙搬送量分、用紙を搬送するように指令入力する。この指令入力により、用紙搬送機構60が備える搬送ローラ61は回転して、給紙された用紙は用紙搬送路下流に引き込まれ、頭出しされる。
また、頭出し処理に基づいた用紙搬送機構60による頭出し動作が完了すると、主制御部10は、上記プリントデータに基づき、処理対象頁の次の頁(次頁)の画像データが存在するか否かを判断する(S130)。そして、次頁の画像データが存在すると判断すると(S130でYes)、図4に示す後続用紙供給制御処理を実行する(S140)、その後、S150に移行する。一方、次頁の画像データが存在しないと判断すると(S130でNo)、S140の処理を実行せずに、S150に移行する。
尚、詳細は後述するが、この後続用紙供給制御処理では、所定条件が満足されると給紙処理を実行して、用紙搬送機構60に後続用紙の給紙動作を開始させる。これによって、次頁の画像を形成するための後続用紙が搬送ローラ61に供給されるようにする。
また、S150に移行すると、主制御部10は、キャリッジ搬送制御部50に1パス分のキャリッジ搬送制御を実行させると共に、印字制御部30に1パス分の印字制御を実行させる。この処理によって、画像形成対象領域に配置された用紙の領域に、1パス分の画像が形成されるようにする。尚、ここで用紙に形成される1パス分の画像の副走査方向の幅は、画像形成対象領域の副走査方向の長さL0に対応する。
また、1パス分のキャリッジ搬送制御が完了すると、主制御部10は、S160に移行し、用紙搬送機構60による給紙動作が完了するまで待機する。そして、給紙動作が完了すると、S170に移行する。尚、S160の処理は、S140で開始された用紙搬送機構60による給紙動作(斜行補正を含む。)が完了するまで、搬送ローラ61を回転させないようにするための処理である。従って、そもそもS140で給紙動作が開始されていない場合には、給紙途中ではないと判断して(S160でNo)、待機動作を経ることなく、S170に移行する。
また、S170に移行すると、主制御部10は、処理対象頁の画像形成が最終ラインまで全て完了したか否かを判断する。そして、完了していないと判断すると(S170でNo)、S175に移行して、用紙搬送処理を実行する。具体的には、用紙搬送制御部70に対して、1パス分の画像形成幅(長さL0)に対応した量、用紙を搬送する(送り出す)ように指令入力して、用紙搬送制御部70にLFモータ71を駆動させて、搬送ローラ61及び排紙ローラ63の回転により、用紙搬送機構60で1パス分の画像形成幅(長さL0)に対応した量、用紙が用紙搬送路下流に送り出されるようにする。
また、この処理を終えると、主制御部10は、S130に移行し、その後に続くS150の処理を実行することで、送り出された用紙に対して新たに1パス分の画像を形成する。この繰返しにより、主制御部10は、一連の画像が用紙に対して形成されるようにする。そして、処理対象頁の画像データに基づく用紙への画像形成が全て完了すると(S170でYes)、S180に移行する。
また、S180に移行すると、主制御部10は、プリントデータを構成する最終頁の画像データまでの画像形成が完了したか否かを判断し、完了したと判断すると(S180でYes)、用紙の排出処理を実行する(S185)。即ち、用紙搬送制御部70に、LFモータ71を駆動させることにより、排紙ローラ63を回転させて、用紙が排紙ローラ63を抜けて排紙トレイ(図示しない)に排出されるようにする。その後、当該印刷制御処理を終了する。
一方、最終頁までの画像形成が完了していないと判断すると(S180でNo)、主制御部10は、後続用紙が搬送ローラ61に供給されているか否かを判断し(S190)、供給されていないと判断すると(S190でNo)、S185での処理と同様に、用紙の排出処理を実行して、用紙を排紙トレイに排出する(S195)。
また、用紙搬送機構60による用紙の排出動作が完了すると、S100での処理と同様に給紙処理を実行することにより、次頁の画像を形成するための用紙を、斜行補正を伴いながら搬送ローラ61に供給する(S200)。尚、S200で給紙処理を実行するのは、基本的に、余白領域が広すぎて、S140で給紙処理を実行する条件が満足される前に前頁の画像形成が完了してしまった場合に限られる。
そして、用紙搬送機構60による給紙動作が完了すると、主制御部10は、処理対象頁を次頁に切り替えて(S210)、S120に移行し、切替後の処理対象頁について、S120以降の処理を実行する。
但し、二頁目以降では、処理対象頁が前頁であったときに実行したS140で、処理対象頁の画像が形成される用紙の先端部余白領域の長さが特定されている(詳細後述)。従って、S120では、この情報に基づき、頭出し処理を実行する。また、S140で給紙処理を実行する場合があるので、二頁目以降のS120実行時点では、既に用紙が搬送ローラ61よりも下流に引き込まれている場合がある。この場合には、当然であるが、用紙の現在位置に基づき用紙搬送量を特定して、用紙の頭出しを実現する。
続いて、主制御部10が、S140で実行する後続用紙供給制御処理について、図4を用いて説明する。主制御部10は、図4に示す後続用紙供給制御処理を開始すると、まずレジセンサ90の出力信号がオフ信号であるか否かを判断する(S310)。尚、レジセンサ90は、レジセンサ90に対向する用紙搬送路上に用紙が存在するとき、オン信号を出力し、用紙が存在しないときオフ信号を出力するものである。
ここでレジセンサ90の出力信号がオフ信号ではないと判断すると(S310でNo)、主制御部10は、S320以降の処理を実行せずに、当該後続用紙供給制御処理を終了する。即ち、レジセンサ90に対向する位置に用紙があるときには、給紙処理を実行することなく、当該後続用紙供給制御処理を終了する。
一方、レジセンサ90の出力信号がオフ信号であると判断すると(S310でYes)、主制御部10は、S320に移行し、上記入力されたプリントデータを構成する処理対象頁の画像データの余白設定情報に基づき、処理対象頁の画像が形成される用紙の後端部余白領域の長さL1を特定する。尚、「後端部余白領域」とは、用紙の四隅に位置する余白領域の内、用紙搬送方向上流に位置する余白領域(換言すれば用紙搬送時に搬送方向後端に位置する余白領域)のことを言う。
S320での処理を終えると、主制御部10は、処理対象頁の次頁に対応する画像データの余白設定情報に基づき、次頁の画像が印刷される用紙の先端部余白領域の長さL2を特定する(S330)。また、この処理を終えると、S320で特定した長さL1と、S330で特定した長さL2との合算値(L1+L2)が、画像形成対象領域の副走査方向の長さL0以上であるか否かを判断する(S340)。
尚、画像形成対象領域の副走査方向の長さL0の情報については、図示しない画像形成装置1内の記憶装置(EEPROM等)から取得する。但し、画像形成対象領域の副走査方向の長さL0は、記録ヘッド31の動作モード(印字解像度等)によって変化する。従って、S340では、現在設定されている記録ヘッド31の動作モードに対応した長さL0の情報を取得する。
ここで、長さ(L1+L2)が長さL0未満であると判断すると(S340でNo)、主制御部10は、S350に移行し、処理対象頁の用紙後端が画像形成対象領域を抜けたか否かを判断する。尚、ここでは、処理対象頁の用紙後端(又は先端)がレジセンサ90により検知されてからの搬送ローラ61による用紙搬送量、即ち、ロータリエンコーダ75によって検出されるLFモータ71の回転量に基づき、当該用紙後端が画像形成対象領域を抜けたか否かを判断する。そして、抜けていないと判断すると(S350でNo)、当該後続用紙供給制御処理を終了する。
一方、抜けていると判断すると(S350でYes)、S100の処理と同様に、給紙処理を実行して、用紙搬送機構60に後続用紙の給紙動作を開始させる(S370)。その後、当該後続用紙供給制御処理を終了する。但し、ここでは、給紙処理を実行した時点で、用紙搬送機構60による給紙動作の完了を待たずに、後続用紙供給制御処理を終了して、S150に移行する。これによって、給紙動作と並行して、先行用紙に対する画像形成が行われるようにする。
この他、S340で長さ(L1+L2)が長さL0以上であると判断すると(S340でYes)、主制御部10は、処理対象頁の用紙後端が搬送ローラ61から搬送方向下流に抜けた(搬送ローラ61を通過した)か否かを判断する(S360)。尚、ここでは、処理対象頁の用紙後端(又は先端)がレジセンサ90により検知されてからの用紙搬送量に基づき、当該用紙後端が搬送ローラ61から下流に抜けたか否かを判断する。
そして、用紙後端が下流に抜けたと判断すると(S360でYes)、S370に移行して給紙処理を実行する。一方、抜けていないと判断すると(S360でNo)、給紙処理を実行せずに、当該後続用紙供給制御処理を終了する。
以上に、後続用紙供給制御処理の内容について説明したが、図5(a)は、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0未満であるときの先行用紙と後続用紙との位置関係を、用紙搬送路の断面図にて示したものである。また、図5(b)は、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0以上であるときの先行用紙と後続用紙との位置関係を、用紙搬送路の断面図にて示したものである。
その他、図6(a)は、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0未満であるときの先行用紙と後続用紙との搬送間隔Lpを示したものであり、図6(b)は、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0以上であるときの先行用紙と後続用紙との搬送間隔Lpを示したものである。
図5及び図6に示すように、S140で上述の後続用紙供給制御処理を実行すると、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0未満であるときには、先行用紙の後端が画像形成対象領域の先頭を抜けてから、後続用紙が給紙されるので、先行用紙と後続用紙との搬送間隔Lpが、長さL0より大きくなる。また、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0以上であるときには、1パス分搬送された先行用紙が停止した時点でその先行用紙の後端が搬送ローラを抜けていたら、後続用紙が給紙されるので、先行用紙と後続用紙との搬送間隔Lpが、長さL0より基本的に小さくなる。
従って、この後続用紙供給制御処理のように、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0未満であるときには、用紙後端が画像形成対象領域を抜けた第一のタイミングで給紙動作を開始し、余白領域の合算値(L1+L2)が長さL0以上であるときには、用紙後端が搬送ローラ61を抜けた第二のタイミングで給紙動作を開始すれば、先行用紙と後続用紙が画像形成対象領域において重ならず、しかも先行用紙の非余白領域と後続用紙の非余白領域が同時に画像形成対象領域に配置されないようにすることができ、更には、余白領域の広さに応じて、適切な搬送間隔Lpで後続用紙を搬送することができる。
そして、このような搬送制御を、給紙動作の開始タイミングを切り替える程度の簡単な制御で実現することができ、本実施例によれば、簡単な制御で、連続印刷に係るスループットを向上させることができると共に、用紙が重なることによる画像品質の低下を回避することができる。また、本実施例によれば、従来装置(特許文献1参照)のように、先行用紙の後端と後続用紙の先端とを重ねるために、例えば先行用紙の後端を持ちあげて後続用紙の先端を潜り込ませるための機構等を設ける必要がないといった利点がある。
また、本実施例によれば、用紙の給紙動作を、搬送ローラ61の停止中に実行して、用紙の斜行補正を行うようにしているので、用紙が画像形成対象領域に斜めに搬送されることによる画質の劣化も抑えることができる。
以上に、本実施例の画像形成装置1の構成について説明したが、上記実施例と「特許請求の範囲」に記載の各手段との対応関係は、次の通りである。
即ち、画像形成手段は、印字制御部30、キャリッジ搬送制御部50、記録ヘッド31及びキャリッジ搬送機構40等により実現され、シート搬送手段は、用紙搬送制御部70、LFモータ71、搬送ローラ61及び排紙ローラ63等により実現されている。
また、シート供給手段は、給紙制御部80、PFモータ81及び給紙ローラ68等により実現され、第一特定手段及び第二特定手段及び搬送制御手段は、主制御部10が実行する印刷制御処理により実現されている。具体的に、第一特定手段は、S320にて実現され、第二特定手段は、S330にて実現されている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、先行用紙及び後続用紙の搬送制御の態様は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。但し、上記実施例のように搬送制御を実行すると、簡単な制御で、本発明の目的を達成することができる。
尚、上記種々の態様の一つとしては、例えば、先行用紙の搬送速度と後続用紙の搬送速度とを制御することで、画像形成対象領域において先行用紙と後続用紙とが重ならず、且つ、先行用紙の非余白領域と後続用紙の非余白領域が同時に画像形成対象領域に配置されないようにする態様が挙げられる。
即ち、主制御部10は、先行用紙を搬送する搬送ローラ61の速度と、後続用紙を給紙する給紙ローラ68の速度と、給紙トレイ69に載置された後続用紙の先端から先行用紙の後端までの距離と、から、L1+L2≧L0の時には、画像形成対象領域における先行用紙と後続用紙との用紙間隔がL0よりも小さくなるように、後続用紙の給紙タイミングを設定しても良い。
他に、別の実施態様として、搬送ローラ61と排紙ローラ63とを別駆動とし、給紙ローラ68は、常に同じタイミングで、給紙しても良い。即ち、先行用紙の後端が搬送ローラ61を抜けたら、後続用紙を搬送ローラ61まで給紙する。そして、排紙ローラ63の回転量から、先行用紙の搬送量を把握し、L1+L2≧L0であるならば、画像形成対象領域において、先行用紙の後端と後続用紙の先端との間隔がL0より小さくなるタイミングで、搬送ローラ61を回転させて後続用紙を搬送し、L1+L2<L0であるならば、画像形成対象領域において、先行用紙の後端と後続用紙の先端との間隔がL0より大きくなるタイミングで、搬送ローラ61を回転させて後続用紙を搬送するよう、制御しても良い。
1…画像形成装置、10…主制御部、30…印字制御部、31…記録ヘッド、33,53,73,83…駆動回路、40…キャリッジ搬送機構、41…キャリッジ、47…ベルト機構、471…無端ベルト、473,474…プーリー、50…キャリッジ搬送制御部、51…CRモータ、55…リニアエンコーダ、60…用紙搬送機構、61…搬送ローラ、62,64…従動ローラ、63…排紙ローラ、65…動力伝達機構、66…プラテン、67…Uターンパス、68…給紙ローラ、69…給紙トレイ、70…用紙搬送制御部、71…LFモータ、75,85…ロータリエンコーダ、80…給紙制御部、81…PFモータ、90…レジセンサ

Claims (6)

  1. 記録シートが搬送される搬送路上の特定領域を画像形成対象領域として、当該画像形成対象領域に位置する記録シートの領域に対し、画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成対象領域を挟む前記搬送路の上流地点から下流地点に向けて、記録シートを、前記搬送路に沿って搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段より前記搬送路の上流から、前記シート搬送手段に対してシートを供給するシート供給手段と、
    前記シート供給手段及び前記シート搬送手段を通じて、記録シートの搬送を制御する搬送制御手段と、
    前記画像形成対象領域にて画像形成する第一の記録シートに関して、当該第一の記録シートにおける画像形成がなされない余白領域の内、当該記録シートの搬送方向上流側にある後端部余白領域の前記搬送方向の長さL1を特定する第一特定手段と、
    前記第一の記録シートに続けて前記画像形成対象領域に搬送する第二の記録シートに関して、当該第二の記録シートにおける画像形成がなされない余白領域の内、前記搬送方向下流側にある先端部余白領域の前記搬送方向の長さL2を特定する第二特定手段と、
    を備え、
    前記搬送制御手段は、前記画像形成対象領域において前記第一の記録シートと前記第二の記録シートとが重ならない条件、及び、前記第一の記録シートにおける画像が形成される非余白領域と前記第二の記録シートにおける画像が形成される非余白領域とが同時に、前記画像形成対象領域に配置されない条件を満足するように、前記第一特定手段により特定された前記長さL1と前記第二特定手段により特定された前記長さL2と前記画像形成対象領域の前記搬送方向の長さL0とに基づき、前記第一の記録シートと前記第二の記録シートとの距離間隔を調整して、前記第一の記録シート及び前記第二の記録シートの搬送を制御すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送制御手段は、
    前記第一特定手段により特定された前記長さL1及び前記第二特定手段により特定された前記長さL2の合算値L1+L2が前記画像形成対象領域の前記搬送方向の長さL0より小さい場合には、前記画像形成対象領域において前記第一の記録シートの後端と前記第二の記録シートの先端との距離間隔が前記長さL0より大きい距離間隔となるように、前記第一の記録シート及び前記第二の記録シートの搬送を制御し、
    前記合算値L1+L2が前記長さL0より大きい場合には、前記画像形成対象領域において前記第一の記録シートの後端と前記第二の記録シートの先端との距離間隔が前記長さL0より小さい距離間隔(但し、距離間隔はゼロ以上である。)となるように、前記第一の記録シート及び前記第二の記録シートの搬送を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送制御手段は、
    前記第一特定手段により特定された前記長さL1及び前記第二特定手段により特定された前記長さL2の合算値L1+L2が前記画像形成対象領域の前記搬送方向の長さL0より小さい場合には、前記画像形成対象領域において前記第一の記録シート後端と前記第二の記録シート先端との距離間隔が前記長さL0より大きくなるように予め定められた第一のタイミングで、前記シート供給手段に前記第二の記録シートの前記シート搬送手段への供給動作を開始させ、
    前記合算値L1+L2が前記長さL0より大きい場合には、前記第一のタイミングよりも時間的に早いタイミングであって、前記画像形成対象領域において前記第一の記録シートと前記第二の記録シートとが重ならない範囲で前記第一の記録シートの後端と前記第二の記録シートの先端との距離間隔が前記長さL0より小さくなるように予め定められた第二のタイミングで、前記シート供給手段に、前記第二の記録シートの前記シート搬送手段への供給動作を開始させること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第一のタイミングは、前記第一の記録シートの後端が前記画像形成対象領域を通過したタイミングであり、
    前記第二のタイミングは、前記シート搬送手段により記録シートの搬送が開始される地点である前記画像形成対象領域よりも前記搬送路の上流地点を、前記第一の記録シートの後端が通過したタイミングであること
    を特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送手段は、前記画像形成対象領域よりも前記搬送路の上流地点に、前記シート供給手段により供給された記録シートを前記画像形対象領域に送り出すための上流搬送ユニットを備え、
    前記搬送制御手段は、前記上流搬送ユニットを間欠的に動作させることにより、前記シート供給手段から前記シート搬送手段に供給された記録シートが前記画像形成対象領域に、所定量ずつ送り出されるように前記記録シートの搬送制御を行い、
    前記画像形成手段は、前記上流搬送ユニットの停止による前記記録シートの搬送停止中に、前記画像形成対象領域内に位置する前記記録シートの領域に対して画像を形成する構成にされ、
    更に、前記搬送制御手段は、
    前記第一特定手段により特定された前記長さL1及び前記第二特定手段により特定された前記長さL2の合算値L1+L2が前記画像形成対象領域の前記搬送方向の前記長さL0より大きい場合、
    前記第一の記録シートの後端が前記上流搬送ユニットを通過した後の初回の前記上流搬送ユニットの停止時に、前記シート供給手段を動作させて、前記第二の記録シートの先端が停止中の前記上流搬送ユニットの位置まで到達するように、前記シート供給手段に前記第二の記録シートを搬送させ、
    前記第二の記録シートの先端が、前記上流搬送ユニットまで到達すると、前記上流搬送ユニットの停止状態を解除して、前記上流搬送ユニットを動作させること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記上流搬送ユニットは、前記シート供給手段により供給された記録シートを、回転によって前記画像形対象領域に送り出す搬送ローラであり、
    前記搬送制御手段は、前記搬送ローラの停止中に、前記シート供給手段を動作させて、前記シート供給手段に、前記搬送ローラによる記録シートの下流への引き込み位置に記録シートが到達する搬送量も所定距離分多く、前記記録シートを搬送させることにより、前記シート供給手段から前記シート搬送手段への記録シートの供給に際して、前記記録シートの斜行補正を行うこと
    を特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
JP2009227859A 2009-09-30 2009-09-30 画像形成装置 Pending JP2011073841A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227859A JP2011073841A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 画像形成装置
US12/860,483 US8408828B2 (en) 2009-09-30 2010-08-20 Image recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227859A JP2011073841A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011073841A true JP2011073841A (ja) 2011-04-14

Family

ID=43780566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009227859A Pending JP2011073841A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8408828B2 (ja)
JP (1) JP2011073841A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229555A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 キヤノン株式会社 記録装置及び制御方法
JP2016007774A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
US10160234B2 (en) 2017-03-22 2018-12-25 Seiko Epson Corporation Recording apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6384142B2 (ja) * 2014-06-18 2018-09-05 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置
US10384476B2 (en) 2017-04-19 2019-08-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Gap equalization for printing with multiple print engines

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000062975A (ja) 1998-08-20 2000-02-29 Canon Inc 画像形成装置
JP2000095379A (ja) 1998-09-22 2000-04-04 Canon Inc シート搬送方法及び画像形成装置
JP2000120661A (ja) 1998-10-15 2000-04-25 Canon Inc 動圧流体軸受
JP3809772B2 (ja) 2001-03-27 2006-08-16 セイコーエプソン株式会社 給紙制御装置、給紙制御方法
JP3944007B2 (ja) 2002-06-25 2007-07-11 キヤノン株式会社 記録システム及び画像処理装置
US6731890B1 (en) * 2002-11-14 2004-05-04 Nexpress Solutions Llc Transfer of toner using a time-varying transfer station current
JP2006023605A (ja) 2004-07-09 2006-01-26 Seiko Epson Corp 画像表示装置および画像表示方法
JP4466432B2 (ja) * 2005-03-29 2010-05-26 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP4508024B2 (ja) * 2005-07-22 2010-07-21 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2007098624A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2007203546A (ja) 2006-01-31 2007-08-16 Seiko Epson Corp 記録装置の制御方法及び記録装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229555A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 キヤノン株式会社 記録装置及び制御方法
JP2016007774A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
US10160234B2 (en) 2017-03-22 2018-12-25 Seiko Epson Corporation Recording apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US8408828B2 (en) 2013-04-02
US20110076082A1 (en) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4442640B2 (ja) 画像形成装置
JP2007001147A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
JP2009155037A (ja) 記録装置における媒体給送方法及び記録装置
JP2005007817A (ja) インクジェット記録装置
JP2011073841A (ja) 画像形成装置
JP2009155038A (ja) 記録装置における媒体給送方法及び記録装置
US8894065B2 (en) Printing apparatus and method for conveying sheet
JP4733575B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6705260B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3809772B2 (ja) 給紙制御装置、給紙制御方法
JP2015047710A (ja) プリンター
JP2018052090A (ja) インクジェット記録装置
JP5993842B2 (ja) 記録装置及び制御方法
US20080025781A1 (en) Printer and method for controlling the printer
JP4525657B2 (ja) プリンタおよびプリンタの制御方法
JP6375870B2 (ja) 記録位置補正装置、記録装置、画像形成システム及び記録位置補正装置の制御方法
JP2002178581A (ja) 記録装置
JP3941683B2 (ja) シリアル式印刷装置における印刷媒体搬送制御装置、シリアル式印刷装置、印刷媒体搬送制御装置及び印刷媒体搬送制御方法
JP5954234B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4371193B2 (ja) 記録制御装置、インクジェット式記録装置
JP2018039233A (ja) シリアル型記録装置
JP5195318B2 (ja) モータ制御装置、記録装置及びモータ制御方法
JP2004160797A (ja) 記録装置
JP2014226861A (ja) 画像形成システム
JP2019026407A (ja) 給紙装置