JP2009049906A - 異常通報装置、異常通報システムおよびプログラム - Google Patents

異常通報装置、異常通報システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異常発生について的確な原因究明や適切な対応に役立つことができ、且つ、低コストで実現することができること。
【解決手段】カメラ103と、カメラ103により撮影を継続して行うとともに、カメラ103により得られる画像情報をストレージ105に継続して記録し保存するストレージ制御部104および中央演算装置100と、異常発生を検知するためのセンサ111と、ストレージ105に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した画像情報を、センサ111により得られた検知情報をトリガにして所定の通報先に対して送信する通信制御部109および中央演算装置100を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、異常が発生した場合(例えば、暴漢に襲われた、交通事故に巻き込まれたなどの場合)に、通報を行う異常通報装置、異常通報システムおよびプログラムに関する。
特許文献1には、通信端末器を所持する人(以下、被害者)が何らかの要因で非常事態を通知できない場合にも、管理センタから被害者の状態を確認できるパーソナルモニタリングシステムが開示されている。
特許文献2には、異常事態通知の機能を実装し、異常事態発生時に画像や位置情報を予め決められた相手先に送信する携帯端末が開示されている。
特開2003−264640号公報 特開2006−190294号公報
特許文献1の発明では、管理センタから被害者の状態を確認するために、被害者の周辺に監視カメラが存在することが必須であり、また、その監視カメラへのアクセス方法なども知る必要があり、インフラの整備に時間と費用がかかってしまうので、実際には実施が困難である。
特許文献2の発明では、異常事態発生時に始めて動作するので、情報が不足してしまい、異常発生について的確な原因究明や適切な対応が困難である。例えば、暴漢に襲われた場合、通報時の画像には、犯人の服のアップしか映っておらず、犯人割り出しに役立たない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、異常発生時に的確な原因究明や適切な対応に役立つことができ、且つ、低コストで実現することができる異常通報装置、異常通報システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、カメラと、前記カメラにより撮影を継続して行うとともに、前記カメラにより得られる画像情報を所定の記録媒体に継続して記録し保存する保存手段と、異常発生を検知するためのセンサと、前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記画像情報を、前記センサにより得られた検知情報をトリガにして所定の通報先に対して送信する異常通報手段と、を備えることを特徴とする異常通報装置を提供する。
この発明によれば、カメラにより撮影が継続して行われるとともに、この撮影により得られた画像情報が記録媒体に継続して記録されて保存され、異常通報時には、異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した画像情報が通報先に対して送信されるので、異常が起こった原因にさかのぼって現場の状況を把握することができ、もって的確な原因究明や適切な対応に役立つことができる。また、センサにより得られた検知情報をトリガにして画像情報が通報先に対して送信されるので、被害者が異常通報できないような危機的な状況でも画像情報が通報先に対して送信される。また、異常発生検知前は画像情報を保存しておき、異常発生検知してから画像情報を通報先に対して送信するので、異常発生検知前から画像情報を常時送信する場合と比較して、通信負荷、通信費用および設備コストを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、本異常通報装置の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、前記保存手段は、前記位置情報取得手段により得られる前記位置情報を前記画像情報とともに前記記録媒体に継続して記録し、前記異常通報手段は、前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記位置情報を前記画像情報とともに前記通報先に対して送信することを特徴とする異常通報装置を提供する。
この発明によれば、画像情報だけでなく、異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した位置情報にも基づいて、的確な原因究明および適切な対応を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記保存手段は、前記センサにより得られる前記検知情報を前記画像情報とともに前記記録媒体に継続して記録し、前記異常通報手段は、前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記検知情報を前記画像情報とともに前記通報先に対して送信することを特徴とする異常通報装置を提供する。
この発明によれば、画像情報だけでなく、異常発生検知前から異常発生検知時まで継続したセンサの検知情報にも基づいて、的確な原因究明および適切な対応を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記画像情報は、静止画像および動画像のうち少なくとも何れかを含むことを特徴とする異常通報装置を提供する。
ここで、継続した画像情報として静止画像を用いる場合には、1コマの静止画像と次コマの静止画像との間に時間間隔が存在する。このような時間間隔は、異常発生の原因究明が可能な程度であれば、任意に設定してよい。例えば1秒間隔で静止画像を記録する。記録時と送信時とで、時間間隔を変えてもよい。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明において、携帯電話からなることを特徴とする異常通報装置を提供する。
この発明によれば、インフラ整備にかけられる時間と費用が少ない中で、的確な原因究明および適切な対応が可能なシステムを、低コストにて実現することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の異常通報装置と、前記異常通報装置から前記画像情報を含む通報を受信するサーバ装置と、前記通報の転送先が登録されているテーブル情報を記憶するデータベースと、を備え、前記サーバ装置は、前記通報を前記テーブル情報に登録されている転送先に対して転送することを特徴とする異常通報システムを提供する。
請求項7に記載の発明は、マイクロコンピュータに実行させるプログラムであって、カメラにより撮影を継続して行うとともに、前記カメラにより得られる画像情報を所定の記録媒体に継続して記録し保存する保存処理工程と、前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記画像情報を、異常を検知するためのセンサにより得られた検知情報をトリガにして所定の通報先に対して送信する異常通報処理工程と、を少なくとも実行させるプログラムを提供する。
本発明によれば、異常発生時に的確な原因究明や適切な対応に役立つことができ、且つ、低コストで実現することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る異常通報システムの一例の全体構成図である。
図1において、利用者の移動端末10からインターネット71を通じて管理センタのサーバ装置15に対して送信される情報は、サーバ装置15にて所定の処理が施された後、データベース30に予め登録されている情報(後述するユーザ登録テーブル、緊急対応者登録テーブルなど)や移動端末10から得られる情報などに基づいて、警察署41、消防署42あるいは利用者の身内の移動端末43などの緊急連絡先に対して、インターネット71あるいは通話網72を通じて、転送される。
以下では、移動端末10からサーバ装置15に対する通報を「内部通報」といい、サーバ装置15から緊急連絡先に対する通報を「外部通報」ということもある。
移動端末10は、移動可能、且つ、無線通信可能な端末である。このような移動端末10の典型的な例としては、携帯電話が挙げられる。
サーバ装置15およびデータベース30は、図1のように分離して構成されている場合に特に限定されず、サーバ装置15にデータベース30が内蔵されていてもよい。
緊急連絡先としての警察署41や消防署42には、図示を省略した端末装置が設置されている。この端末装置に対してサーバ装置15から情報が送信され、その端末装置の画面上に表示される。緊急連絡先の端末装置で表示される情報には、移動端末10からサーバ装置15に対して内部通報された情報以外に、サーバ装置15で付加される情報がある。
図2は、移動端末10の一例のブロック図である。図2において、移動端末10は、主として、中央演算装置100(CPU:Central Processing Unit)、メモリ101、カメラ制御部102、カメラ103、ストレージ制御部104、ストレージ105、表示制御部106、ディスプレイ107、通信部108、通信制御部109、センサ制御部110、センサ111、音声制御部112、マイク113、スピーカ114、操作制御部115、ボタン116、および、測位部117を含んで構成されている。
中央演算装置100は、マイクロコンピュータともいい、プログラムに従って移動端末10の各部を統括制御する。
カメラ制御部102は、カメラ103の撮影動作を制御して、カメラ103から画像情報を取得する。画像情報は、静止画像および動画像のうち少なくとも何れかを含む。
ストレージ制御部104は、ストレージ105への記録動作を制御する。ストレージ105の例としては、メモリカード、ハードディスク、光ディスクが挙げられる。
表示制御部106の制御により、ディスプレイ107は表示を行う。
通信部108は無線通信機能を有する。通信制御部109は、通信部108により図1のサーバ装置15との間で無線通信を行う。
センサ制御部110は、センサ111の異常検知動作を制御する。センサ111の例としては、加速度センサ、振動センサが挙げられる。
音声制御部112は、マイクロホン113(以下単に「マイク」という)の音声入力動作およびスピーカ114の音声出力動作を制御する。
操作制御部115は、ボタン116からの利用者の指示情報の入力を制御する。
測位部117は、GPS(Global Positioning System)信号に基づいて移動端末10の現在位置を測定することにより、移動端末10の位置情報を取得する。
本実施形態では、中央演算装置100の統括制御により、カメラ制御部102、ストレージ制御部104、センサ制御部110、音声制御部112および測位部117が連動し、撮影動作および記録動作が、継続して行われる。
カメラ制御部102は、カメラ103を継続的に駆動して、カメラ103により撮影を継続して行い、カメラ103から画像情報を継続して取得する。音声制御部112は、マイク113を継続的に駆動して、マイク113により音声入力を継続して行い、マイク113から音声情報を継続して取得する。センサ制御部110は、センサ111を継続的に駆動して、センサ111により異常発生検知を継続して行い、センサ111から検知情報を継続して取得する。測位部117は、移動端末10の位置情報の取得を継続して行う。これらの画像情報、音声情報、検知情報および位置情報の取得は、少なくともカメラ103の撮影動作が継続している期間、継続して行われる。
また、ストレージ制御部104は、カメラ103、音声制御部112、センサ111および測位部117によりそれぞれ継続的に得られる、画像情報、音声情報、検知情報および位置情報を、少なくともカメラ103の撮影動作が継続している期間、ストレージ105に継続して記録する。これらの画像情報、音声情報、検知情報および位置情報は、時系列に互いに関連付けられて、常に一定期間以上継続した状態でストレージ105に保存される。
例えば、「一定期間」が3分である場合、少なくとも現在時刻の3分前から現在時刻まで継続した情報が、ストレージ105に保存される。画像情報が静止画像であって、例えば、静止画像のコマ間隔が1秒である場合には、常に1800(=3×60)コマ継続した静止画像がストレージ105に保存されることになる。画像情報が動画像である場合には、少なくとも現在時刻の3分前から現在時刻まで連続した状態でストレージ105に保存される。音声情報、検知情報および位置情報についても、少なくとも現在時刻の3分前から現在時刻まで継続した状態でストレージ105に保存される。
これらの常に一定期間以上継続した状態でストレージ105に保存されている情報を、異常発生検知時にストレージ105から読み込むことにより、異常発生検知前から異常発生検知時まで一定期間以上継続した情報を取得する。例えば、「一定期間」が3分である場合、少なくとも異常発生検知時の3分前から異常発生検知時まで継続した情報が取得される。
図3は、サーバ装置15の一例のブロック図である。図3において、サーバ装置15は、主として、中央演算装置150(CPU:Central Processing Unit)、メモリ151、操作制御部152、キーボード153、表示制御部154、ディスプレイ155、ネットワークインタフェース156、ストレージ制御部157、ストレージ158、音声制御部160、および、スピーカ161を含んで構成されている。
操作制御部152の制御により、キーボード153から指示情報が入力される。
表示制御部154の制御により、ディスプレイ155は表示を行う。
ネットワークインタフェース156は、図1の移動端末10および通報先41、42、43と、インターネット71などを介した通信を行う。
ストレージ制御部157の制御により、ストレージ158は、移動端末10から受信した情報を記憶する。
本例では、ストレージ158によって、図1のデータベース30が構成されている。
音声制御部160の制御により、スピーカ161は、音声情報を出力する。
なお、移動端末10での異常発生検知時に移動端末10からサーバ装置15に対して送信される情報(以下「通報対象情報」という)は、本発明において、画像情報、音声情報、検知情報および位置情報の全てが含まれている場合に特に限定されない。例えば、画像情報のみが通報される場合であってもよい。
図1の移動端末10およびサーバ装置15で行われる主要な処理の例について、以下説明する。
移動端末10で行われる処理として、主として保存処理および異常通報処理がある。保存処理は、通報対象情報を、継続して取得するとともに継続して記録し、常に一定期間以上継続した状態で保存する処理である。異常通報処理は、異常発生を検知するとともに、異常発生検知時には通報対象情報をサーバ装置15に対して送信する処理である。
図4は、移動端末10の保存処理の一例の流れを示すフローチャートである。この処理は、移動端末10の中央演算装置100により、プログラムに従って実行される。
図4において、ステップS200の処理開始後、ステップS201にて、カメラ103からの画像情報の取得を開始する。カメラ103は、撮影を継続して行っている。ストレージ105の保存容量は移動端末10の性能によって有限なので、ステップS202にて、ストレージ105の保存領域に、画像情報を一定期間(例えば3分間)以上継続して保存可能な空き容量があるか否かを判断する。空き容量がある場合には、ステップS204にて、画像情報をストレージ105に記録する一方で、空き容量がない場合には、ステップS203にて、古い方から画像情報を削除して、一定期間以上継続して保存可能な空き容量を確保した後、ステップS204にて、画像情報をストレージ105に記録する。
ステップS202での空き容量の判断は、例えば、通報対象情報(ここでは画像情報)を一定期間以上継続して記録可能な空き容量を示す予め決められた閾値と比較する。
ステップS205では、情報要求の有無によって動作を分岐させる。この情報要求は、後述の異常通報処理で行われる。情報要求が有る場合には、ステップS206にて、ストレージ105に保存されている画像情報を読み込んで、メモリ101の所定領域に一時的に記憶させる。情報要求が無い場合には、ステップS206は行わない。
ステップS208にて、停止命令の有無を判断する。停止命令は、ユーザの機能停止操作や、移動端末10の電源切動作等によって発生する。停止命令が有る場合には、ステップS209にて、保存処理を終了する。
停止命令が無い場合には、再びステップS201に遷移し、保存処理が繰り返される。すなわち、通報対象の画像情報がカメラ103から継続して取得され、ストレージ105に継続して記録され、一定期間以上保存される。
なお、本発明についての理解を容易にするため、通報対象情報として画像情報を保存する場合を例に説明したが、本発明において通報対象情報は特に画像情報に限定されない。マイク113で継続して入力された音声情報、センサ111で継続して検知された検知情報、測位部117で継続して測定された移動端末10の位置情報などの付加情報を、画像情報とともに通報する場合には、これらの付加情報も通報対象情報としてストレージ105に継続して記録し一定期間以上継続して保存する。すなわち、ステップS201では、画像情報とともに他の通報対象情報(音声情報、センサ111の検知情報、移動端末10の位置情報)も取得し、ステップS202では、通報対象情報の全てを一定期間以上継続して保存可能な空き容量があるか否かを判断し、ステップS203では、通報対象情報の全てを一定期間以上保存可能な空き領域を確保し、ステップS204では、通報対象情報全てを記録し、ステップS206では、通報対象情報を全て読み込む。
図5は、移動端末10の異常通報処理の一例の流れを示すフローチャートである。この処理は、移動端末10の中央演算装置100により、プログラムに従って実行される。
図5において、ステップS300で処理が開始されると、ステップS301にて、センサ111から検知情報を取得し、ステップS302にて、異常判断のパラメータが作成され、ステップS303にて、異常発生か否かを判断する。ここでの異常発生か否かの判断方法であるが、例えば、センサ111として加速度センサを用いた場合には、一定以上の加速度を検知したときに異常発生と判断する。例えば、暴漢に襲われて移動端末10を落下させたとき、あるいは、事故でどこかに激突したときなどは、異常発生と判断される。
異常発生有りと判断された場合には、ステップS304に遷移し、異常発生を示す信号(以下「端末信号」という)をサーバ装置15に対して発信するとともに、ステップS305にて、ストレージ105に保存されている画像情報を要求し、ステップS306にて、画像情報をサーバ装置15に対して送信する。電子メールで送信してもよい。通話機能を利用してもよく、例えばテレビ電話中の映像として送信してもよい。インターネット以外の通信回線を利用してもよい。
ステップS307にて、停止命令の有無を判断する。停止命令は、ユーザの機能停止操作や、移動端末10の電源切動作等によって発生する。停止命令が有る場合には、ステップS308にて、異常通報処理を終了する。
なお、本発明についての理解を容易にするため、通報対象情報として画像情報をサーバ装置15に対して送信する場合を例に説明したが、本発明において通報対象情報は特に画像情報に限定されない。マイク113で継続して入力された音声情報、センサ111で継続して検知された検知情報、および、測位部117で継続して測定された移動端末10の位置情報を、画像情報とともに通報する場合には、これらの情報もサーバ装置15に対して送信する。すなわち、ステップS305では、画像情報とともに他の通報対象情報(音声情報、センサ111の検知情報、移動端末10の位置情報)も要求し、ステップS306では、通報対象情報の全てをサーバ装置15に対して送信する。
ここまでに説明した「保存処理」と「異常通報処理」は、移動端末10のアプリケーションプログラム(例えば「iアプリ」(登録商標))に従って実行される。いわゆる「待ち受けアプリ」というアプリケーションプログラムを用い、ユーザが操作をしなくてもバックグラウンドで処理が実行されるようにしてよい。
また、情報保存については、SDカードなど、いわゆる外部ストレージメディアに情報を保存してもよく、移動端末10本体のメモリ101に保存してもよい。外部ストレージメディアは、一般に容量が大きいので、より長時間あるいは高画質の画像情報を保存することができる。保存する画像情報の形式としては、一般的なカメラ画像の形式であるJPEGや、動画形式のMPEG−4などが例として挙げられる。
図6は、サーバ装置15の処理の一例の流れを示すフローチャートである。この処理は、サーバ装置15の中央演算装置150により、プログラムに従って実行される。
図6において、ステップS400で処理が開始されると、ステップS401にて、移動端末10からの異常発生を示す端末信号の有無を調査する。ステップS402にて、受信有りの場合には、ステップS403に遷移して画像情報などの通報対象情報を受信する。その後、ステップS404にて、移動端末10から受信した情報に基づいて外部への通報対象情報の転送(外部通報)を行う。外部通報時には、ステップS403で移動端末10から受信した画像情報などの通報対象情報や、基地局情報などをともに送信する。なお、外部通報は、あらかじめ登録されているテーブルを参照して行うが、これについては後述する。外部通報が完了するとステップS405に遷移し、停止命令があればステップS406に遷移し、無い場合には再びステップS401に戻り、移動端末10からの端末信号の受信待ちとなる。
図7は、ユーザ登録テーブル70の一例を示す。ユーザ登録テーブル70は、管理センタのデータベース30で管理されている。データベース30はサーバ装置15に内蔵されていてもよい。
図7のユーザ登録テーブル70には、利用者IDをキー情報として、利用者情報(携帯電話番号、アドレス、名前)と、緊急連絡先情報(番号、型、名称、電子メールの送信アドレス)とが関連付けられている。これらの情報は、例えば、ユーザのサービス登録時に登録される。
利用者IDは、利用者を識別する情報である。利用者IDとして、移動端末10の一つ一つに固有の端末ID(例えば携帯電話番号)を用いてもよい。
異常発生時には、移動端末10からサーバ装置15に対して端末信号が発信されるが、そのときに利用者IDも同時に送信される。サーバ装置15は、ユーザ登録テーブル70を参照し、利用者IDに基づいて、利用者を特定し、その利用者情報を取得するとともに、利用者情報に関連付けられている緊急通報先を特定する。具体的には、被害者の名前等が割り出され、緊急連絡先への情報の伝達が行われる。
なお、緊急連絡先の「型」として「最寄警察署」が指定されている場合には、サーバ装置15は、更に図8の緊急対応者登録テーブル80を参照する。
図8に一例として示す緊急対応者登録テーブル80には、最寄警察署情報として、地区ID、地区名、管轄警察署名、連絡アドレス(例えば電子メールアドレスやURL:Uniform Resource Locator)が登録されている。地区IDとして基地局IDを用いてもよい。緊急対応者登録テーブル80は、管理センタのデータベース30で管理されている。データベース30はサーバ装置15に内蔵されていてもよい。
サーバ装置15は、緊急対応者登録テーブル80を参照して、移動端末10の位置情報に基づいて、現場に急行して対処すべき緊急対応者としての管轄警察署を特定する。例えば、サーバ装置15は、地区IDとして「AREA0000」が付与された地区内に移動端末10が位置していると判定したとき、その地区を管轄する△△警察署を緊急対応者として特定し、その緊急対応者に対して外部通報を伝達する。具体的には、サーバ装置15は、移動端末10から受信した通報対象情報(画像情報、音声情報、センサの検知情報、位置情報など)と、ユーザ登録テーブル70から取得した利用者情報(携帯電話番号、アドレス、名前など)とを含む外部通報対象情報を、緊急対応者として特定した管轄警察署41の端末装置(図示を省略)に対して送信する。
また、サーバ装置15は、何処で異常が発生したかをテキスト化して、緊急対応者に通達することができる。
なお、緊急対応者は最寄警察署に特に限定されず、レスキュー等も考慮すれば最寄消防署の情報も、緊急対応者登録テーブル80に、登録されていることが、好ましい。
図9は、移動端末10において画像情報、音声情報、センサ111の検知情報、および、移動端末10の位置情報を移動端末10のストレージ105に記録する場合の保存状態の一例を示す。
本例では、各情報が一定の保存期間Tmずつ継続した状態で保存され続けている。すなわち、現在時刻をt0としたとき、時刻(t0−Tm)から現在時刻t0まで継続して記録され、保存期間Tmだけ保存される。
画像情報、音声情報、センサ111の検知情報、および、移動端末10の位置情報は、互いに時系列に関連付けられて記録されており、異常発生検知時には、時系列に関連付けられた状態で移動端末10からサーバ装置15へ送信される。例えば、各情報にタイムスタンプが付加されている。
なお、本例では、説明の便宜上、異常発生検知時まで記録された情報をサーバ装置15へ送信する場合を例に説明するが、このような場合に本発明は特に限定されず、異常発生検知前だけでなく異常発生検知後の記録もサーバ装置15へ送信することが、好ましい。
図10は、図9に示すように移動端末10で保存されてサーバ装置15および緊急連絡先に通報された情報の表示例を示す。
本例では、転送先の装置(例えば警察署41の端末装置あるいはサーバ装置15)のディスプレイ画面1000に、画像情報ウィンドウ1003、センサ検知情報ウィンドウ1011、位置情報ウィンドウ1017および時刻バー1020を有する画面情報が表示される。画像情報ウィンドウ1003には、異常発生検知前の時刻(t0―Tm)から異常発生検知時t0までの画像が時系列に表示される。センサ検知情報ウィンドウ1011には、異常発生検知前の時刻(t0―Tm)から異常発生検知時t0までの検知情報の変化(例えば加速度の変化)が表示される。位置情報ウィンドウ1017は、異常発生検知前の時刻(t0―Tm)から異常発生検知時t0までの位置情報の変化(すなわち移動端末10の移動経路)と周辺地図が表示される。時刻バー1020は、画像情報ウィンドウ1003に表示する画像情報の時刻((t0―Tm)〜t0)を指示入力するためのバーである。時刻バー1020により時刻が指示入力されると、画像情報ウィンドウ1003では、指示時刻において移動端末10のカメラ103で撮影された画像情報が表示され、センサ検知情報ウィンドウ1011では、指示時刻において移動端末10のセンサ111で検知された検知情報を示す点にポインタ1021が移動し、位置情報ウィンドウ1017では、指示時刻における移動端末10の位置を示す点にポインタ1022が移動し、転送先装置のスピーカからは指示時刻に移動端末10のマイク113で入力された音声情報が出力される。
以上説明した本実施形態の異常通報システムは、主として次の3つの特徴を有する。
第1の特徴は、異常発生前から異常発生時までの状況を継続的に示すことになる情報(画像情報、音声情報、センサの検知情報、移動端末の位置情報など)を、常に一定期間以上継続した状態で保存し続けることである。従来、異常が発生した瞬間のみの画像情報では不十分であり、異常発生について的確な原因究明や適切な対応を行うことができなかった。また、異常発生時に急に記録を残そうとしても、操作できない、撮影できない、などの問題がある。これに対して、本実施形態では、異常発生の一定期間前から異常発生時までの状況を継続的に示す情報を参照することにより、異常発生について的確な原因究明や適切な対応を行うことができる。例えば被害者に接近してくる加害者の特徴を割り出したり、事故の場合には、事故原因がどこにあるのかを調べたりすることができる。
第2の特徴は、移動端末10側で異常発生検知を行い、異常発生検知時にのみ、異常発生前から異常発生時までの状況を継続的に示す情報を、サーバ装置15に対して送信することである。従来、移動端末10からサーバ装置15に対して画像情報を常に送信することは行われていたが、このような場合、通信負荷の問題(大容量の回線網が必要になる)、通信費用(パケット代)の問題、管理センタに画像情報が集中することによる管理センタの設備コストの問題(高性能なサーバ装置や大容量のストレージを購入する必要がある)、などがあった。しかし、異常事態の発生頻度は低く、且つ、重要な情報であってもなるべく低コストで送信できることが求められている。本実施形態では、既存の通信インフラ(携帯電話網やインターネット)をほぼそのまま利用することができるので、コストを抑えることができる。
第3の特徴は、携帯電話を用いることである。従来、交通事故発生後に整備工場で事故車から画像記録装置を回収して交通事故原因を調査することは行われていたが、データをリアルタイムで収集することができず、迅速な事故原因究明や適切な緊急対応が困難であった。これに対して、本実施形態では、携帯電話の無線通信機能を利用することによりリアルタイムな通報を実現できるだけでなく、携帯電話であれば移動、設置、転用が容易である。携帯電話は、普及率が高く、また、近年のものは一般にカメラを有しており、さらにGPS信号に基づく測位機能を有するものも普及してきており、測位機能を有しない場合であっても基地局での位置検出は可能であるなどメリットが多い。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
異常通報システムの一例の全体構成図 移動端末の一例のブロック図 サーバ装置の一例のブロック図 移動端末の保存処理の一例の流れを示すフローチャート 移動端末の異常通報処理の一例の流れを示すフローチャート サーバ装置の処理の一例の流れを示すフローチャート ユーザ登録テーブルの一例を示す説明図 緊急対応者登録テーブルの一例を示す説明図 画像情報、音声情報、センサの検知情報、および、移動端末の位置情報を保存する場合の保存状態の一例を示す説明図 通報対象情報の表示例を示す説明図
符号の説明
10…移動端末(異常通報装置)、15…サーバ装置、30…データベース、100…移動端末の中央演算装置、102…移動端末のカメラ制御部、103…移動端末のカメラ、104…移動端末のストレージ制御部、105…移動端末のストレージ、108…移動端末の通信部、109…移動端末の通信制御部、110…移動端末のセンサ制御部、111…移動端末のセンサ、112…移動端末の音声制御部、113…移動端末のマイク、117…移動端末の測位部、150…サーバ装置の中央演算装置、155…サーバ装置のディスプレイ、156…サーバ装置のネットワークインタフェース、158…サーバ装置のストレージ(データベース)

Claims (7)

  1. カメラと、
    前記カメラにより撮影を継続して行うとともに、前記カメラにより得られる画像情報を所定の記録媒体に継続して記録し保存する保存手段と、
    異常発生を検知するためのセンサと、
    前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記画像情報を、前記センサにより得られた検知情報をトリガにして所定の通報先に対して送信する異常通報手段と、
    を備えることを特徴とする異常通報装置。
  2. 本異常通報装置の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記保存手段は、前記位置情報取得手段により得られる前記位置情報を前記画像情報とともに前記記録媒体に継続して記録し、
    前記異常通報手段は、前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記位置情報を、前記画像情報とともに前記通報先に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の異常通報装置。
  3. 前記保存手段は、前記センサにより得られる前記検知情報を前記画像情報とともに前記記録媒体に継続して記録し、
    前記異常通報手段は、前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記検知情報を、前記画像情報とともに前記通報先に対して送信することを特徴とする請求項1または2に記載の異常通報装置。
  4. 前記画像情報は、静止画像および動画像のうち少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の異常通報装置。
  5. 携帯電話からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の異常通報装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の異常通報装置と、
    前記異常通報装置から前記画像情報を含む通報を受信するサーバ装置と、
    前記通報の転送先が登録されているテーブル情報を記憶するデータベースと、
    を備え、
    前記サーバ装置は、前記通報を前記テーブル情報に登録されている転送先に対して転送することを特徴とする異常通報システム。
  7. マイクロコンピュータに実行させるプログラムであって、
    カメラにより撮影を継続して行うとともに、前記カメラにより得られる画像情報を所定の記録媒体に継続して記録し保存する保存処理工程と、
    前記記録媒体に記録されている少なくとも異常発生検知前から異常発生検知時まで継続した前記画像情報を、異常を検知するためのセンサにより得られた検知情報をトリガにして所定の通報先に対して送信する異常通報処理工程と、
    を少なくとも実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013518501A (ja) * 2010-01-25 2013-05-20 ティーダブル モビール カンパニー リミテッド モバイルフォンを利用した知能型緊急信号伝送システム及びその方法
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