JP2009049650A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿が不定型サイズ、或いはガイドに沿ってセットされていない場合であっても地色を検出し、良好に除去する。
【解決手段】原稿を光学的に読み取ることによって得られる画像に対して画像処理を施す画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取ることによって画像を取得する画像取得部と、前記原稿のサイズが定型であるか否かを判定する原稿判定部と、前記画像取得部で取得された画像について、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムにおいて当該原稿の地色に対応するピークを特定し、特定したピークを含む輝度領域に対応する前記原稿の箇所を地色箇所として特定する地色箇所特定部と、前記地色箇所を、印刷の対象とならない白色に置き換える地色置換部とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、特に原稿の地色を検出し、当該地色を良好に除去する処理を行う画像処理装置に関する。
従来、スキャナ装置、コピー機、ファクシミリ装置及びMFP(Multi Function Peripherals:複合機)などで原稿を読み取る際に、原稿の地色を検出し、当該地色を除去する処理が行われている。
例えば、FBS(Flat Bed Scanner)読取りにおいては、まず、原稿カバーが閉まる直前に光源を作動させて、原稿台ガラス上にセットされている原稿の幅又は端が検出される。検出された原稿の幅又は端と、あらかじめ装置内に記憶された定型サイズの原稿の情報とを比較することで、セットされた原稿のサイズが判別される。そして、サイズが判別された原稿の先端部分に該当する部分をスキャンし、スキャンして得られた画像データに基づいて、当該原稿が有する地色が検出される(例えば、特許文献1)。
特開平5−14715号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、原稿台ガラス上にセットされた原稿が新聞の切り抜きなどの不定型なサイズの原稿である場合、又は、定型サイズの原稿であってもガイドに沿ってセットされなかった場合、正しく地色が検出できないという課題がある。なぜなら、上記従来技術では地色の検出を行うのに、まず原稿の先端部分を検出する必要があり、原稿が不定型サイズ、或いはガイドに沿ってセットされていないと原稿の先端部分を検出することができないためである。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、原稿が不定型サイズ、或いはガイドに沿ってセットされていない場合であっても地色を検出し、良好に除去することのできる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、原稿を光学的に読み取ることによって得られる画像に対して画像処理を施す画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取ることによって画像を取得する画像取得部と、前記原稿のサイズが定型であるか否かを判定する原稿判定部と、前記原稿判定部によって原稿のサイズが定型でないと判定された場合に、前記画像取得部で取得された画像について、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムにおいて当該原稿の地色に対応するピークを特定し、特定したピークを含む輝度領域に対応する前記原稿の箇所を地色箇所として特定する地色箇所特定部と、前記地色箇所を、印刷の対象とならない色に置き換える地色置換部とを備える。
これにより、原稿が定型でない場合又は、原稿がガイドに沿ってセットされていない場合であっても、原稿の地色箇所を検出し、良好に地色を除去することができる。
また、前記地色箇所特定部は、前記原稿判定部によって原稿のサイズが定型でないと判定された場合に、前記画像のうち、新聞の地色として予め定められた色が表れている箇所を前記地色箇所として特定してもよい。
これにより、他の原稿に比べて地色が目立つ新聞についても良好に地色を除去することができる。
また、本発明に係る画像処理装置は、原稿を光学的に読み取ることによって得られる画像に対して画像処理を施す画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取ることによって画像を取得する画像取得部と、前記原稿が新聞の切り抜きである旨の指示を操作者から取得した場合に、前記画像取得部で取得された画像について、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムにおいて当該原稿の地色に対応するピークを特定し、特定したピークを含む輝度領域に対応する前記原稿の箇所を地色箇所として特定する地色箇所特定部と、前記地色箇所を、印刷の対象とならない色に置き換える地色置換部とを備える。
これにより、ユーザの指示により地色の除去を行うことが可能となり、地色の除去を行う必要がない時にまで、本発明に係る画像処理を行うことを防ぐことができる。
また、前記地色箇所特定部は、前記原稿が新聞の切り抜きである旨の指示を操作者から取得した場合に、前記画像のうち、新聞の地色として予め定められた色が表れている箇所を前記地色箇所として特定してもよい。
これにより、他の原稿に比べて地色が目立つ新聞についても良好に地色を除去することができる。
また、前記画像処理装置はさらに、前記画像取得部によって読み取られる原稿をカバーして押さえる、新聞の地色よりも輝度が高い面を有する原稿カバー部を備え、前記地色箇所特定部は、前記ヒストグラムにおいて、前記原稿カバー部の有する面の輝度値に対応するピークよりも黒色に近い位置におけるピークを、新聞の地色に対応するピークとして特定してもよい。
これにより、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムから地色に対応するピークを確実に判別することができ、地色を良好に除去することができる。
本発明に係る画像処理装置によれば、原稿が不定型サイズ、或いはガイドに沿ってセットされていない場合であっても、原稿の地色を検出し、良好に除去することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ここでは、本発明の画像処理装置を備えるMFPを一例として説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態の画像処理装置は、セットされた原稿を読み取る際に、外乱光の影響を防止する原稿カバーを閉じて原稿を読み取る場合に、原稿の地色を検出し良好に除去する装置である。
図1は、本実施の形態の画像処理装置が組み込まれたMFP1の外観図である。図2は、図1に示すMFP1の原稿の読み取り部を拡大した外観図である。図2には、原稿台2、原稿台ガラス3、原稿カバー4、プラテンシート5、操作パネル15、ディスプレイ16及び、原稿の一例として新聞の切り抜き100が示されている。
図3は、MFP1のハードウェア構成を示す図である。MFP1は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、モデム13、NCU(Network Control Unit)14、操作パネル15、ディスプレイ16、スキャナ17、プリンタ18及びLANI/F(Local Area Network InterFace)19を備える。
CPU10は、ROM11に格納された制御プログラム20を実行するプロセッサである。
ROM11は、制御プログラム20等を保持する読み出し専用メモリである。
RAM12は、CPU10が制御プログラム20を実行するときに使用するワークエリアであり、スキャナ17で読み込まれた画像データ等を一時的に保持する揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリである。
モデム13は、ファクシミリ送信される画像データを変調する、或いは外部からファクシミリ送信されてきた画像データを復調するファックスモデムである。
NCU14は、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換回線網)と接続される回線終端装置である。
操作パネル15は、ユーザからの操作を受け付けるパネルである。例えば、原稿の読み取りを開始する旨の指示、或いは後述する新聞切り抜きモードである旨の設定などの操作を受け付ける。
ディスプレイ16は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)等であり、ユーザとの対話に使用される、或いはMFP1の動作状態を表示する。
スキャナ17は、ファクシミリを送信する、或いはプリンタ18に複写し出力する原稿の内容をCCD(Charge Coupled Device)等で読み取り、画像データを生成する画像読み取り装置である。
プリンタ18は、印刷装置であり、例えば、スキャナ17で読み取られた画像等を印刷する。或いは相手ファクシミリ装置等からPSTN、NCU14及びモデム13を介して送信されてきた画像データを印刷する。
LANI/F19は、このMFP1とLANとを接続する通信アダプタである。
図4は、本発明に係る画像処理装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。つまり、図3に示されるハードウェア構成によって発揮される画像処理装置の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。
この画像処理装置40は、機能的には、原稿判定部41、画像取得部42、原稿カバー部43、地色箇所特定部44及び地色置換部45を備える。
原稿判定部41は、原稿のサイズが定型であるか否かを判定する処理部であって、図3におけるスキャナ17、CPU10、ROM11及びRAM12に対応する。原稿がガイドに沿ってセットされたものとみなし、原稿の端部を検出することで、あらかじめ記憶された定型サイズの原稿の端部に一致するか否かを判定する。原稿の端部が検出できなかった場合、及び検出された原稿の端部が定型サイズの原稿の端部に一致しなかった場合、原稿判定部41は、原稿が不定型であると判定する。なお、上記以外の場合であって、原稿が定型サイズであると判定された場合は、さらに、1又は複数の長さ検知用センサを用いて検知された長さと、原稿幅との組み合わせから原稿のサイズがいずれの定型サイズであるかを判定する。
画像取得部42は、原稿を光学的に読み取ることによって画像を取得する処理部であって、図3におけるスキャナ17に対応する。
原稿カバー部43は、図3におけるスキャナ17に対応し、図2における原稿カバー4及びプラテンシート5に対応する。原稿カバー4は開閉可能で、閉じられることによって外乱光の影響を防止する。また、プラテンシート5が、原稿が置かれていない部分を覆うことで、画像取得部42が原稿を読み取る際に、原稿が置かれていない部分が黒く読み取られることを防止する。これは、プラテンシート5が、例えば、新聞の地色より輝度が高い、白色又は黄色などの面を有しているためである。
地色箇所特定部44は、画像取得部42で取得された画像について、当該原稿の地色が表れている地色箇所を特定する処理部であって、図3におけるCPU10、ROM11及びRAM12に対応する。地色箇所特定部44は、輝度分布作成部401、画素数検出部402、原稿サイズ検出部403、置換判断部404及び記憶部405を備える。
輝度分布作成部401は、画像取得部42で取得された画像データから、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムを作成する。各画素の輝度値に基づいて、横軸に輝度、縦軸に画素数としてヒストグラムを作成する。輝度は0〜255の数値で表され、0に近い程黒であり、255に近い程白であることを意味する。
画素数検出部402は、輝度分布作成部401で作成されたヒストグラムの画素数をカウントする。本実施の形態では、輝度値は0〜15を第1区分、16〜31を第2区分、・・・、240〜255を第16区分のように、16ずつ区分される。区分ごとに含まれる画素数をカウントすることで、どの区分に画素が多く含まれるかを検出する。
原稿サイズ検出部403は、輝度分布作成部401で作成されたヒストグラムから面積すなわち画素数を算出することで、セットされた原稿の大きさを検出する。例えば、原稿の面積は、第1区分〜第15区分の画素数の合計によって定めることができる。
また、次のような方法でも原稿の面積を定めることもできる。セットされた原稿が新聞の切り抜きである場合、通常、およそ輝度値70の位置に、原稿に記載された文字を示す文字ピークが現れる。また、およそ輝度値210の位置に、新聞の切り抜きの地色を示す地色ピークが現れる。文字ピークから地色ピークまでの区間の総画素数が、セットされた原稿のサイズを示す。以上のことから、まず原稿サイズ検出部403は、輝度値70を含む第5区分(輝度値64〜79)から輝度値210を含む第14区分(輝度値208〜223)の範囲に含まれる総画素数を算出する。算出された総画素数が多ければ多い程、一般的に、セットされた原稿のサイズは大きいことを意味する。算出された総画素数に基づいて後述する置換判断部404で用いられる閾値が定められる。
置換判断部404は、地色となる箇所を白色に置き換えるか否かを判断する。ここで、白色とは、印刷の対象とならない色である。すなわち、白色に置き換えられた箇所に対しては、印刷装置等はいずれの色材による記録も行わないことを意味する。置換判断部404は、まず、画素数検出部402で得られた画素数から原稿の地色であることを示す輝度を特定する。次に、原稿サイズ検出部403で検出された原稿のサイズに応じた閾値を閾値テーブル410から読み出し、特定された輝度が閾値の条件を満たす場合に地色を白色に置き換えると判断する。
記憶部405は、原稿サイズすなわち総画素数に応じた閾値を示す閾値テーブル410を記憶する。
地色置換部45は、地色箇所特定部44で特定された地色箇所を、印刷の対象とならない白色に置き換える処理部であって、図3におけるCPU10、ROM11及びRAM12に対応する。地色置換部45は、置換判断部404が地色を白色に置き換えると判断した場合に、地色に相当する輝度値以上の輝度である画素全てについて、印刷の対象とならない白色に置き換える。
次に、本実施の形態の画像処理方法を図5のフローチャートに従って説明する。
原稿台ガラス3上に原稿がセットされ、原稿カバー4が閉じられる直前に、原稿判定部41は原稿が定型サイズであるか否かを判定する(S501)。原稿が定型サイズである場合(S501でNo)、本実施の形態の画像処理は終了される。原稿が定型サイズではない場合(S501でYes)、画像取得部42は、セットされた原稿を読み取り、画像データを取得する(S502)。輝度分布作成部401は、取得された画像データに含まれる各画素の輝度値に基づいて、横軸に輝度、縦軸に画素数としてヒストグラムを作成する(S503)。作成したヒストグラムの例は図6に示される通りである。図6に示すヒストグラムは、新聞の切り抜きを読み取った場合のヒストグラムである。画素数検出部402は、作成されたヒストグラムの画素数をカウントすることで、画素数の極大、極小となる区分を検出し、輝度の大きい方から数えて1つ目の極大部をプラテンシートピーク61、2つ目の極大部を地色ピーク62とする(S504)。また、輝度の小さいほうから数えて1つ目の極大部を文字ピーク63とする。プラテンシートピーク61は、プラテンシートの輝度を示すピークであり、地色ピーク62は、新聞の地色を示すピークである。また、プラテンシートピーク61と地色ピーク62との間には、明確な谷64が現れる。通常では、プラテンシートピーク61は、第16区分(輝度値240〜255)であり、谷64は第15区分(輝度値224〜239)、地色ピーク62は第13区分(輝度値192〜207)又は第14区分(輝度値208〜223)である。谷64は、原稿とプラテンシートとの境界を示す。したがって、読み取られた原稿が新聞の原稿ではない場合など、谷64が明確に表れない場合、及び地色ピーク62が明確に表れない場合には、地色の置換を行う必要がない。なぜなら、地色が十分に白色であるため、或いは地色箇所が極めて少ないためである。
次に置換判断部404は、画像取得部42で取得された画像データに含まれる地色箇所を白色に置き換えるべきか否かを判断する。まず、谷64の位置を示す輝度が、ある閾値A以下であるか否かを判断する(S505)。閾値Aはプラテンシートの明度に基づいて定まる値である。具体的には、プラテンシートを読み取った値の最低値に基づいて定まる値であり、例えば、図7に示すように240である。次に谷64の高さを示す画素数であり、かつ谷64を示す区分に含まれる画素数がある閾値B以下であるか否かを判断する(S506)。谷64の画素数を判定するための閾値Bは、原稿の面積又は外周に応じて決定することができる。例えば、図7に示すように原稿の総画素数が100万画素である場合、閾値Bは4000である。次に、地色ピーク62の高さを示す画素数であり、かつ地色ピーク62を示す区分に含まれる画素数がある閾値C以上であるか否かを判断する。閾値Cは原稿サイズによって定まる値であり、例えば、図7に示すように原稿の総画素数が100万画素である場合、閾値Cは200000である。以上の3つの判断により、地色を白色に置換すべきであると判断された場合(S507でYes)、閾値D以上の輝度に必ず地色ピーク62の輝度値が含まれるように、置換判断部404は閾値Dを設定する(S508)。例えば、図6に示されるように地色ピーク62が第14区分である場合、第14区分の始まりである208を閾値Dとする。
最後に、地色置換部45は、画像データに含まれる閾値D以上の輝度値を全て、印刷の対象とならない白色を意味する輝度値(例えば、255)に置き換える(S509)。図8は入力された輝度値と、補正後の輝度値の関係を示す図である。閾値D以下の輝度値についても、図8に示すような補正を行うことで、地色を白とし、黒文字をより黒くすることができる。これにより、地色置換後、すなわち、補正後に出力される画像は、コントラストが強調された画像となる。
なお、新聞の地色は、社団法人日本印刷産業機械工業会の定める「新聞用ジャパンカラー」により規定されている。この規定された地色と閾値Dとを比較して、設定された閾値Dが新聞の地色として正しいものであるか否かを確認することができる。
以上のように、本実施の形態における画像処理装置によれば、原稿が不定型サイズ、或いはガイドに沿ってセットされていない場合であっても、原稿の地色を検出し、良好に除去することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態の画像処理装置は、セットされた原稿を読み取る際に、外乱光の影響を防止するための原稿カバーが開いたまま原稿を読み取る場合に、原稿の地色を検出し良好に除去する装置である。実施の形態1と比較して、原稿カバーが開いたまま原稿を読み取るという点が異なっている。これにより、図9に示すように、読み取られた画像データをヒストグラムに表現した場合、図6で現れたプラテンシートピーク61がなくなり、代わりに輝度値0の付近に開放ピーク81が現れる。開放ピーク81は、原稿カバー4を開けたまま原稿を読み取ったために外乱光の影響を受け、原稿の周囲が黒くなったことを示すピークである。なお、原稿カバー4が開いているか閉じられているかは、原稿カバー4に備えられたセンサ(図示せず)によって検出される。
図10は、本実施の形態の画像処理装置を用いた画像処理方法を示すフローチャートである。図5に示される実施の形態1の画像処理方法を示すフローチャートと比べて、地色の置換に関わる判断の方法が異なっている。以下では、図5と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
原稿台ガラス3上に原稿がセットされた際に、原稿判定部41は原稿が定型サイズであるか否かを判定する(S901)。原稿が定型サイズである場合(S901でNo)、本実施の形態の画像処理は終了される。原稿が定型サイズではない場合(S901でYes)、画像取得部42は、セットされた原稿を読み取り、画像データを取得する(S902)。輝度分布作成部401は、各画素の輝度値に基づいて、横軸に輝度、縦軸に画素数としてヒストグラムを作成する(S903)。作成したヒストグラムの例は図9に示される通りである。図9のヒストグラムは、原稿カバー4を開けたまま新聞の切り抜きを読み取った場合のヒストグラムの一例である。画素数検出部402は、作成されたヒストグラムの画素数をカウントすることで、画素数の極大、極小となる区分を検出する。そして、輝度の大きい方から数えて1つ目の極大部を地色ピーク82、輝度の小さいほうから数えて1つ目の極大部を開放ピーク81、2つ目の極大部を文字ピーク83とする(S904)。通常、開放ピーク81は第1区分(輝度値0〜15)又は第2区分(輝度値16〜31)である。また、新聞の切り抜きの場合、文字ピーク83は第5区分(輝度値64〜80)であり、地色ピーク82は第13区分(輝度値192〜207)又は第14区分(輝度値208〜223)である。
次に置換判断部404は、地色を白色に置き換えるべきか否かを判断する。地色ピーク82の高さを示す画素数であり、かつ地色ピーク82を示す区分に含まれる画素数がある閾値C以上であるか否かを判断する(S905)。閾値Cは実施の形態1と同様に原稿サイズによって定まる値であり、例えば、図7に示すように原稿の総画素数が100万画素である場合200000である。地色を白色に置換すべきであると判断された場合(S905でYes)、閾値D以上の輝度に必ず地色ピークの輝度値が含まれるように、置換判断部404は閾値Dを設定する(S906)。閾値Dの設定方法は、実施の形態1と同様である。
最後に、地色置換部45は、閾値D以上の輝度値を全て、白色を意味する輝度値(例えば、255)に置換する(S907)。図11は、入力された輝度値と、補正後の輝度値の関係を示す図である。実施の形態1に加え、第1区分の輝度値については、開放ピーク81の影響であると考えられるため、図11に示すように輝度値255に置き換えることで、白色に置き換えることができる。以上のような補正により、地色を白色に置き換えるのに加えて、原稿の周りに表れる黒色部分をも白色に置き換えることができ、さらに、黒文字をより黒くすることができる。
以上のように、本実施の形態における画像処理装置によれば、原稿が不定型サイズ、或いはガイドに沿ってセットされておらず、原稿カバーが閉じられていない場合であっても、原稿の地色を検出し、良好に除去することができる。
なお、本実施の形態では、原稿判定部41が、読み取られた原稿が定型サイズであると判定した場合に、地色を特定する処理と地色を置換する処理とを行う構成としたが、ユーザの操作に基づいて地色を特定する処理と地色を置換する処理とを行ってもよい。つまり、ユーザは、操作パネル等を操作することで、図12に示すように「新聞切り抜きモード」を選択する。新聞切り抜きモードが選択されれば、本実施の形態の画像処理(図5のS502〜S509、又は図10のS902〜S907)が実行される。
さらに、「新聞切り抜きモード」が選択された場合に、置換判断部404は予め定められた閾値Dを用いてもよい。この場合、例えば、「新聞切り抜きモード」に対応した閾値Dは、前述した「新聞用ジャパンカラー」などによって定められ、記憶部405に記憶されている。
また、本実施の形態では、原稿カバー4に備えられたセンサによって原稿カバー4の開閉を検出する構成としたが、原稿カバー4の開閉に関わらず原稿を読み取り、ヒストグラムを作成することで原稿カバー4の開閉を検出してもよい。すなわち、上述したように、原稿カバー4が閉じられている場合は、第16区分付近にプラテンシートピーク61が現れ、原稿カバー4が開けられている場合は、第1区分又は第2区分付近に開放ピーク81が現れる。これらのピークの有無を判断することで、原稿カバー4の開閉を検出することができる。
この場合の画像処理装置の処理手順を示すフローチャートは図13に示される通りである。図5に示される処理手順と比べて、新たにプラテンシートピーク61の有無の判断(S1105)が加えられている。プラテンシートピーク61が検出された場合(S1105でYes)、谷の輝度、谷の高さ及び地色の高さの判定処理(S1106〜S1108)を行う。プラテンシートピーク61が検出されない場合(S1105でNo)、地色の高さの判定処理(S1108)を行う。
なお、プラテンシートピーク61の有無の判断ではなく、開放ピーク81の有無の判断が用いられてもよい。この場合、開放ピーク81が検出されなかった場合に、谷の輝度、谷の高さ及び地色の高さの判定処理(S1106〜S1108)を行う。そして、開放ピーク81が検出された場合に、地色の高さの判定処理(S1108)を行う。
また、本実施の形態では輝度値を16ずつ区分して、区分ごとの画素数をカウントすることで、ピーク及び谷を検出したが、輝度値1ずつの画素数をカウントすることで、ピーク及び谷を検出する構成としてもよい。これにより、より精度よく地色の検出を行うことができる。
以上のような構成にすることで、原稿カバーの開閉に関わらず、本発明の画像処理方法を1つのソフトウェアとして実行することができる。
また、本発明は、装置として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として、或いはそれらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することができる。また、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現、或いはそのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現することもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明は、画像処理装置として、例えば、MFPなどで、新聞の切り抜きなど不定型サイズの原稿を読み取る際に、良好に地色を除去することのできる画像処理装置として利用できる。
画像処理装置の一例であるMFPの外観図である。 画像処理装置のスキャナ部の拡大図である。 画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 画像処理装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 画像処理装置による原稿カバーが閉じられている場合の画像処理方法の手順を示すフローチャートである。 原稿カバーが閉じられた場合に読み取られた画像の輝度と画素数との関係を示すヒストグラムである。 画像の画素数と閾値との関係を示す図である。 地色置換部に入力された輝度値と補正後の輝度値との関係を示す図である。 原稿カバーが開けられた場合に読み取られた画像の輝度と画素数との関係を示すヒストグラムである。 画像処理装置による原稿カバーが開けられた場合の画像処理方法の手順を示すフローチャートである。 地色置換部に入力された輝度値と補正後の輝度値との関係を示す図である。 ユーザによる新聞切り抜きモードの設定を示す図である。 画像処理装置による画像処理方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 MFP
2 原稿台
3 原稿台ガラス
4 原稿カバー
5 プラテンシート
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 モデム
14 NCU
15 操作パネル
16 ディスプレイ
17 スキャナ
18 プリンタ
19 LANI/F
20 制御プログラム
40 画像処理装置
41 原稿判定部
42 画像取得部
43 原稿カバー部
44 地色箇所特定部
45 地色置換部
61 プラテンシートピーク
62、82 地色ピーク
63、83 文字ピーク
64 谷
81 開放ピーク
100 新聞の切り抜き
401 輝度分布作成部
402 画素数検出部
403 原稿サイズ検出部
404 置換判断部
405 記憶部
410 閾値テーブル

Claims (5)

  1. 原稿を光学的に読み取ることによって得られる画像に対して画像処理を施す画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって画像を取得する画像取得部と、
    前記原稿のサイズが定型であるか否かを判定する原稿判定部と、
    前記原稿判定部によって原稿のサイズが定型でないと判定された場合に、前記画像取得部で取得された画像について、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムにおいて当該原稿の地色に対応するピークを特定し、特定したピークを含む輝度領域に対応する前記原稿の箇所を地色箇所として特定する地色箇所特定部と、
    前記地色箇所を、印刷の対象とならない色に置き換える地色置換部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記地色箇所特定部は、前記原稿判定部によって原稿のサイズが定型でないと判定された場合に、前記画像のうち、新聞の地色として予め定められた色が表れている箇所を前記地色箇所として特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 原稿を光学的に読み取ることによって得られる画像に対して画像処理を施す画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって画像を取得する画像取得部と、
    前記原稿が新聞の切り抜きである旨の指示を操作者から取得した場合に、前記画像取得部で取得された画像について、輝度ごとの画素数を示すヒストグラムを作成し、作成したヒストグラムにおいて当該原稿の地色に対応するピークを特定し、特定したピークを含む輝度領域に対応する前記原稿の箇所を地色箇所として特定する地色箇所特定部と、
    前記地色箇所を、印刷の対象とならない色に置き換える地色置換部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記地色箇所特定部は、前記原稿が新聞の切り抜きである旨の指示を操作者から取得した場合に、前記画像のうち、新聞の地色として予め定められた色が表れている箇所を前記地色箇所として特定する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置はさらに、前記画像取得部によって読み取られる原稿をカバーして押さえる、新聞の地色よりも輝度が高い面を有する原稿カバー部を備え、
    前記地色箇所特定部は、前記ヒストグラムにおいて、前記原稿カバー部の有する面の輝度値に対応するピークよりも黒色に近い位置におけるピークを、新聞の地色に対応するピークとして特定する
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の画像処理装置。
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