JP2009043641A - 非水電解質電池及びこの電池に用いられる負極 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極表面上に多孔質層を形成した場合であっても、負極集電体と負極活物質との密着強度が低下するのを抑制して、負極活物質と負極集電体との電子電導性を確保できる非水電解質電池及びこの電池に用いられる負極の提供を目的としている。
【解決手段】負極活物質と水溶液系の負極活物質層用結着剤とを含む負極活物質層2が負極集電体1の表面に形成された非水電解質電池用負極において、上記負極活物質層2の表面には、無機微粒子と非水溶液系の多孔質層用結着剤とを含む多孔質層3が形成されており、且つ、上記負極活物質層用結着剤には、エーテル化度が0.5以上0.75以下であるカルボキシメチルセルロースが含まれていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池或いはポリマー電池等の非水電解質電池及びこの電池に用いられる負極の改良に関し、特に負極における密着強度を向上させて高い信頼性を発揮できる電池構造等に関するものである。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の小型・軽量化が急速に進展しており、その駆動電源としての電池にはさらなる高容量化が要求されている。充放電に伴い、リチウムイオンが正、負極間を移動することにより充放電を行うリチウムイオン電池は、高いエネルギー密度を有し、高容量であるので、上記のような移動情報端末の駆動電源として広く利用されている。
ところで、上記移動情報端末は、動画再生機能、ゲーム機能といった機能の充実に伴って、更に消費電力が高まる傾向にあり、その駆動電源であるリチウムイオン電池には長時間再生や出力改善等を目的として、更なる高容量化や高性能化が強く望まれるところである。また、上記リチウムイオン電池は、上記携帯電話等のみならずHEVや電動工具等にも用いられるようになってきており、高容量化の他に高出力化をも望まれるところである。したがって、リチウムイオン電池の開発の方向性は、大別して、高容量化と高出力化との2極化しているのが現状である。
ここで、上記高容量化の側面からは、高充填化による電池内部の反応不均一化や熱の内部蓄積という課題を有しており、高出力化の側面からは、電池の大型化、大電流充放電に伴う発熱等という課題を有しており、上記両開発に共通する課題として、電池の安全性や信頼性の確保が困難になりつつあるということがある。したがって、リチウムイオン電池の使用用途の多様化に対し、どのように信頼性を確保していくかが重要な開発課題となっている。
これら電池の信頼性を向上させる方策として、電極とセパレータとの間に無機微粒子からなる多孔質層を形成することで、内部短絡時に正負極間での短絡を抑制し、安全性を高めるような提案がなされている(下記特許文献1、2参照)。また、これらの提案と同様に、電極とセパレータとの間に多孔質層を形成し、毛細管現象を利用した電解液の電極全面への浸透を改善し、反応を均一化させることでサイクル特性等の電池性能を改善するような提案がなされている(下記特許文献3、4参照)
これらの提案に代表されるように、電池の信頼性の改善には、従来から活発になされてきた活物質や電解液、セパレータ等、材料そのものの改善/改良に加えて、従来の電池構成にない新しい層の導入等が開発のトレンドになりつつある。
特許3371301号 特開2005−174792号公報 特開2007‐123237号公報 特開2007‐123238号公報
上記背景技術で述べた通り、電池の信頼性を向上させていくために、電極表面やセパレータ表面への新規な層、例えば多孔質層の形成が重要な開発要件となっている。これらの新規な層の殆どは、電池の充放電に関与しない材料で形成されるため、電池のエネルギー密度低下を最小限に抑制すべく、基本的には数μmのオーダーで薄膜塗工されることが多い。特に、電極表面に塗工する場合には、基材となる電極が多孔質であって凹凸面を有するため、如何に均一で強度を保ちつつ膜形成するかが重要となる。このため、グラビアコート等の薄膜形成に適した手法で作製されることが多い。また、一般的には、基材となる活物質層形成後にこれらの薄膜層を重ね塗りするため、活物質層と多孔質層との塗工液は異なる溶剤系であるのが一般的である。これにより、活物質層が集電体から剥がれる等のダメージを軽減することができる。
具体的には、リチウムイオン電池用負極の作製を例にとると、負極活物質層の形成時において、負極活物質(炭素等)と結着剤(CMC、SBR等)とを分散させてスラリー化する際の溶媒としては水を用いる一方、表面層となる多孔質層の形成時において、フィラー粒子と結着剤(PVDF等)とを分散させてスラリー化する際の溶媒としてはNMPを用いている。このように、負極活物質層の形成時に水溶液系の結着剤を用いる一方、多孔質層の形成時に非水溶液系の結着剤を用いることで、多孔質層の形成時に負極活物質層との混和を抑制し、目的とする電極のダメージを最小限に抑えるような試みがなされている。更に、同じ溶剤系の結着剤を用いた場合には、負極活物質層の形成時に用いた結着剤が再溶解することで、負極活物質層の剥離が生じたり、多孔質層に凹凸が生じる等の影響があり、塗布量/厚み精度の高い均一な極板を作製することができないが、異なる溶剤系の結着剤を用いた場合には、このような問題を抑制することができる。
しかしながら、上述の如く、負極活物質層形成時と多孔質層形成時とにおける溶媒成分の種類が異なる場合であっても、多孔質層形成時における多孔質層スラリーの溶媒成分が負極活物質層に浸透することにより、負極集電体と負極活物質との密着強度(以下、電極の密着強度と称することがある)が大幅に低下するということを本発明者らが見出した。
また、近年、負極活物質の充填密度の向上を図るべく、負極活物質層の形成後に負極を圧延するような処理が成されており、このような処理を行なえば、負極活物質層が圧縮されるので負極活物質層の多孔度は低下する。したがって、圧延処理後に多孔質層を形成すれば、多孔質層の形成時にNMP等のスラリーの溶剤成分が負極活物質層に浸透するのをある程度抑制することはできる。しかし、浸透を完全に抑制することは困難であるので、電極の密着強度が低下するという問題を解決するには至らない。
上述の如く、電池性能を改善していく上で、負極表面上に多孔質層を形成することは必要であるが、多孔質層スラリーの溶媒成分が負極活物質層に浸透するという現象により、電極の密着強度が大幅に低下しており、電池性能改善以前に、電池作製工程での強度確保に支障をきたす状況であり、負極の表面に多孔質層を形成しても電極の密着強度が低下しない材料や製法の確立が急務である。また、通常は、電極の密着強度は電池の作製工程に耐え得るものが確保されていれば良いが、サイクル経過や高温保存等によって、電池内部での電解液の分解等の副反応が生じ、電極の密着強度が低下する現象も見られるため、電極の密着強度は、電極内における電子電導性を確保する上においても高いことが望ましい。
したがって、本発明は、負極表面上に多孔質層を形成した場合であっても、負極集電体と負極活物質との密着強度が低下するのを抑制して、負極活物質と負極集電体との電子電導性を確保できる非水電解質電池及びこの電池に用いられる負極の提供を目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、負極活物質と水溶液系の負極活物質層用結着剤とを含む負極活物質層が負極集電体の表面に形成された非水電解質電池用負極において、上記負極活物質層の表面には、無機微粒子と非水溶液系の多孔質層用結着剤とを含む多孔質層が形成されており、且つ、上記負極活物質層用結着剤には、エーテル化度が0.5以上0.75以下であるカルボキシメチルセルロースが含まれていることを特徴とする。
負極活物質層用結着剤にカルボキシメチルセルロース(以下、CMCと称することがある)が含まれている場合、負極活物質層と負極集電体との密着性は、主としてCMCにより確保されていることが我々の検討結果で明らかになってきているが、多孔質層作製時に用いる有機溶剤(NMP等)が負極活物質層に浸透すると、上述の如く、CMCと負極集電体との密着強度が低下することが解った。このメカニズムは不明であるが、CMCと負極集電体との間の結合形成に強く関与している箇所に有機溶剤が浸透して、その相互作用を弱めることが原因ではないかと推測される〔現在、詳細を検討中であり、現状では、非水電解質電池用負極集電体として使用している銅箔の防錆処理剤(クロメート系のもの或いはイミダゾール系のもの)とCMCの水酸基との親和性が結着性に関与している可能性が考えられる〕。
そこで、本発明者らが実験を行ったところ、負極集電体と負極活物質との結着性の支配因子はCMCのエーテル化度であると考えられ、この値が0.75以下であれば、多孔質層作製時に用いる有機溶剤(NMP等)が浸透した際の結着力の低下が抑制されるということを見出した。但し、CMCのエーテル化度が0.5未満の場合には水に対するCMCの溶解性が著しく低下する。これらのことから、CMCのエーテル化度は0.5以上0.75以下に規制する必要がある。
尚、負極活物質層用結着剤には水溶液系のものを用い、多孔質層用結着剤には非水溶液系のものを用いるのは、負極活物質層作製時には多孔質層作製時よりも多量の溶剤を必要とするので、環境への影響を考慮した場合には、環境への負荷が少ない水溶媒を負極活物質層の作製に用いることが好ましいからである。
また、負極に含まれるCMCに関する改善に関しては、特開平11‐67213号公報において、エーテル化度が0.5以上1.0以下で、且つ、平均重合度が300以上1800以下であるCMCを用いることで、結着性の向上等を図ることができる旨、記載されている。しかしながら、後述する実験から明らかなように、負極活物質層の表面に多孔質層を設けない場合には、CMCのエーテル化度を上述の如く規制しなくても負極集電体と負極活物質層との強度は確保できることは明らかである。
即ち、負極集電体と負極活物質層との強度を確保するという見地からは、多孔質層を設けない場合にはCMCのエーテル化度を規制する必要性に乏しく、多孔質層を設ける場合にのみCMCのエーテル化度を規制するという利点が発揮されるものである。このような点で上記公報に記載の技術と本発明とは大きく異なるということを付言しておく。
上記CMCのエーテル化度が0.65以上0.75以下であることが望ましい。
CMCのエーテル化度が0.65以上であれば、水に対するCMCの溶解性がより向上するので、作業性が一層向上する。
上記負極活物質層の総量に対する上記CMCの割合が、0.7質量%以上1.5質量%以下であることが望ましい。
CMCは、主として、負極活物質同士及び負極活物質と負極集電体との結着をつかさどるものである。したがって、CMCの割合が0.7質量%未満であると、負極活物質同士及び負極活物質と負極集電体との結着性が低下する一方、CMCの割合が1.5質量%を超えると、負極活物質のリチウムイオン受入れ性が低下し、電池性能(特に、負荷特性)が低下するためである。
上記負極活物質層用結着剤として負極活物質層の柔軟性を確保するための結着剤(以下、CMC以外の負極活物質層用結着剤と称することがある)が含まれていることが望ましい。
上述の如く、CMCのエーテル化度を規制することにより負極活物質層における結着性を確保できるが、電池作製工程において、例えば円筒型電池ではその作製工程において負極は曲げられることがある。したがって、負極活物質層においては、結着性を確保する他柔軟性を確保することも望まれるため、上記構成の如く、CMC以外の負極活物質層用結着剤が含まれていることが望ましい。CMC以外の負極活物質層用結着剤としては、スチレンブタジエンラバー(SBR)、アクリル樹脂、ニトリル樹脂等が例示される。
上記負極活物質層の総量に対するCMC以外の負極活物質層用結着剤の割合が、0.5質量%以上1.5質量%以下であることが望ましい。
非水電解質電池の作製工程において負極活物質が負極集電体から剥離する等が問題ないレベルの柔軟性を確保するためには、CMC以外の負極活物質層用結着剤の量が0.5質量%以上含まれていることが望ましい。但し、CMC以外の負極活物質層用結着剤の量が1.5質量%を超えると、上記CMCの場合と同様に、負極活物質のリチウムイオン受入れ性が低下し、電池性能が低下する。したがって、CMC以外の負極活物質層用結着剤の量の上限は1.5質量%以下であることが望ましい。
上記負極活物質層のCMC以外の負極活物質層用結着剤と上記多孔質層用結着剤との構造が類似していることが望ましい。
上述の如く、CMCのエーテル化度を規制することにより負極集電体と負極活物質層との界面の接着強度は大幅に改善されるが、当該界面のみならず、負極活物質層と多孔質層との界面の接着強度を改善することが望ましい。この場合、後述の如く、CMC以外の負極活物質層用結着剤が負極活物質層と多孔質層との接着強度の支配因子として機能すると考えられるが、負極活物質層と多孔質層との接着性を考慮する場合には、多孔質層にも結着剤が含まれていることから、CMC以外の負極活物質層用結着剤のみならず多孔質層用結着剤にどのようなものを用いるのかということも考慮しなければならない。具体的には、両結着剤の構造が全く異なっていれば(例えば、CMC以外の負極活物質層用結着剤としてラテックス系のSBRを用い、多孔質層用結着剤としてフッ素系のPVDFを用いるような場合)、両層の結着性に影響する構造的な相互作用は低くなって、結着性を十分向上させることができないのに対して、両結着剤の構造が類似していれば(例えば、CMC以外の負極活物質層用結着剤として水溶液系のアクリル樹脂を用い、多孔質層用結着剤として非水溶液系のアクリル樹脂を用いるような場合)、両層の結着性に影響する相互作用が高くなるため、結着性を十分向上させることができる。尚、両結着剤の構造が類似しているとは、上記の如く両結着剤にアクリル樹脂を用いるような場合に限定するものではなく、両結着剤にニトリル樹脂を用いる場合、両結着剤にアクリルニトリル樹脂を用いる場合等、基本的な構造が同一の樹脂を用いる場合をいうものとする。
上記無機微粒子と上記多孔質層用結着剤とを混合する際の溶剤として、Nメチル−2−ピロリドン(以下、NMPと称することがある)を用いることが望ましい。
有機溶剤の中でも、NMPは沸点が比較的高く、量産時に大量に使用しても安全性を確保できるからである。
上記無機微粒子として、ルチル構造のチタニア及び/又はアルミナが用いられることが望ましい。
このように限定するのは、これらのものは、電池内での安定性に優れ(リチウムとの反応性が低く)、絶縁性を有し、しかもコストが安価であるという理由によるものである。また、ルチル構造のチタニアとするのは、アナターゼ構造のチタニアはリチウムイオンの挿入離脱が可能であり、環境雰囲気、電位によっては、リチウムを吸蔵して電子伝導性を発現するため、容量低下や、短絡の危険性があるからである。
但し、無機微粒子としては、ルチル構造のチタニア、アルミナに限定するものではなく、マグネシア、ジルコニア等であっても良い。
上記多孔質層の厚みが3μm以下であることが望ましい。
多孔質層を設けることによる作用効果は、多孔質層の厚みが大きい程発揮されるとはいうものの、多孔質層の厚みが大きくなり過ぎると、電池内部抵抗の増大により負荷特性が低下したり、正負両極の活物質量が少なくなることによる電池エネルギー密度の低下を招来したりすることになるからである。
尚、多孔質層を設けることによる作用効果としては、内部短絡時に正負極間での短絡を抑制し安全性を高める、或いは、電解液の負極全面への浸透性を改善し、反応を均一化させることでサイクル特性等の電池性能を改善するといった作用効果の他、高温条件下で深い充電深度まで充電して正極活物質からコバルトイオンやマンガンイオンが溶出したときでも、これらのイオンを多孔質層でトラップすることにより、高温でのサイクル特性の向上を図るといった作用効果も発揮できる。
上記無機微粒子に対する上記多孔質層用結着剤の割合が、1.0質量%以上30.0質量%以下であることが望ましい。
これは、多孔質層用結着剤の割合が1.0質量%未満の場合には、無機微粒子を含むスラリーの分散安定性が劣ることがある一方、多孔質層用結着剤の割合が30.0質量%を超えると、無機微粒子間を多孔質層用結着剤が充填してしまい、この多孔質層内の電解液の透過性が極端に悪化するため、正負極間のリチウムイオンの移動が妨げられ、電池性能が大幅に低下することがあるからである。
上記請求項1〜9のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極と、正極活物質層が正極集電体の表面に形成された正極と、これら正負両極間に配置されたセパレータと、非水電解質とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、負極表面上に多孔質層を形成した場合であっても、負極集電体と負極活物質との密着強度が低下するのが抑制されるので、負極活物質と負極集電体との電子電導性を確保できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の最良の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
〔負極の作製〕
(1)負極活物質層の作製
先ず、プライミクス製ホモミクサーを用いて、CMC〔第一工業製薬製BSH‐12(エーテル化度0.65‐0.75)〕を脱イオン水に溶解させることにより、濃度1.0質量%のCMC水溶液を得た。次に、このCMC水溶液1000gと、人造黒鉛(平均粒径21μm、表面積4.0m2/g)980gとを秤量し、プライミクス製ハイビスミックスを用い50rpmで60分間混合した。次いで、粘度調整のために500gの脱イオン水を追加し、同装置にて50rpmで10分間混合した。
この後、スチレンブタジエンラバー(固形分濃度50質量%。以下、SBRと称することがある)20gを追加して、同装置にて30rpmで45分間混合し、負極スラリーを調製した(尚、人造黒鉛とCMCとSBRとの質量比は、人造黒鉛:CMC:SBR=98.0:1.0:1.0となっている)。しかる後、この負極スラリーを、リバースコート方式を用いて、銅から成る負極集電体の両面に塗工し、更に乾燥、圧延することにより、負極集電体の両面に負極活物質層を形成した。尚、負極活物質の塗布量は204mg/10cm2であり、負極充填密度は1.60g/ccとした。
(2)多孔質層の作製
次に、溶剤としてNMPに、酸化チタン(TiO2、チタン工業(株)製KR380、ルチル型であって粒径0.38μm)とポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを混合(スラリーの総量に対する固形分の割合は20質量%であり、酸化チタンに対するPVDFの割合は2.5質量%)し、プライミクス製Filmicsを用いて混合分散処理(40m/sの速度で30秒間行なうという処理を3回)を行い、酸化チタンが分散されたスラリー(250g)を調製した。次に、上記負極活物質層における一方の面の全面に、当該スラリーをグラビアコーターで塗布した後、溶剤を乾燥、除去して、負極活物質層の一方の面に多孔質層を形成した。次いで、これと同様にして、上記負極活物質層における他方の面の全面に、多孔質層を形成し、これにより負極を作製した。尚、上記多孔質層の厚みは片面3μmである。
〔正極の作製〕
先ず、正極活物質であるコバルト酸リチウムと、炭素導電剤としてのアセチレンブラックと、結着剤としてのPVDFとを、95:2.5:2.5の質量比で混合した後、NMPを溶剤としてプライミクス製コンビミックスを用いてこれらを攪拌し、正極スラリーを調製した。次に、この正極スラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の両面に塗着し、更に、乾燥、圧延することにより、正極集電体の両面に正極活物質層を形成した。尚、上記正極活物質層の充填密度は3.60g/ccとした。
〔非水電解液の調製〕
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とが容積比で3:7の割合で混合された混合溶媒に、主としてLiPF6を1.0モル/リットルの割合で溶解させて調製した。
〔電池の組立〕
正、負極それぞれにリード端子を取り付け、ポリエチレン製のセパレータを介して渦巻状に巻き取ったものをプレスして、扁平状に押し潰した電極体を作製した後、電池外装体としてのアルミニウムラミネートフィルムの収納空間内に電極体を配置し、更に、当該空間内に非水電解液を注液した後に、アルミニウムラミネートフィルム同士を溶着して封止することにより電池を作製した。尚、本電池の設計容量は650mAhであり、この設計容量は4.2Vの充電終止電圧を基準とした。
〔CMCのエーテル化度の測定〕
上記負極活物質層の作製時に用いたCMCのエーテル化度を以下のようにして測定した。
先ず、試料(無水物)0.6gをろ紙に包んで磁製るつぼ中で灰化し、冷却後、これを500mlビーカーに移し、水250ml、さらにN/10硫酸35mlを加えて30分間煮沸する。次に、これを冷却し、フェノールフタレイン指示薬を加えて、過剰の酸をN/10水酸化カリウムで逆滴定して、下記数1、数2からCMCのエーテル化度を算出した。
Figure 2009043641
Figure 2009043641
また、上記アルカリ度または酸度は、以下のようにして測定した。
試料(無水物)約1gを300ml三角フラスコに精密にはかりとり、水約200mlを加えて溶かした。これにN/10硫酸5mlをピペットで加え、10分間煮沸したのち冷却して、フェノールフタレイン指示薬を加え、N/10水酸化カリウムで滴定した(Sml)。同時に空試験を行ない(Bml)、下記数3によって算出した。
Figure 2009043641
(実施例1)
実施例1としては、上記最良の形態で示した負極及び電池を用いた。
このようにして作製した負極及び電池を、以下それぞれ、本発明負極a1、本発明電池A1と称する。
(実施例2)
負極活物質層の作製時に、人造黒鉛:CMC:SBRとの比率を、人造黒鉛:CMC:SBR=98.3:0.7:1.0としたこと以外は、上記実施例1と同様に負極を作製した。
このようにして作製した負極を、以下、本発明負極a2と称する。
(実施例3)
負極活物質層の作製時に、人造黒鉛:CMC:SBRとの比率を、人造黒鉛:CMC:SBR=97.5:1.5:1.0としたこと以外は、上記実施例1と同様に負極を作製した。
このようにして作製した負極を、以下、本発明負極a3と称する。
(実施例4)
負極活物質層の作製時におけるSBR添加後に、プライミクス製ハイビスミックスで混合(30rpmで45分間)するのではなく、プライミクス製ホモディスパーで混合(3000rpmで10分間)したこと以外は、実施例1と同様に負極を作製した。
このようにして作製した負極を、以下、本発明負極a4と称する。
(比較例1)
負極活物質層の表面に多孔質層を形成しないこと以外は、実施例1と同様に負極及び電池を作製した。
このようにして作製した負極及び電池を、以下それぞれ、比較負極z1、比較電池Z1と称する。
(比較例2)
CMCとして、ダイセル化学工業製CMC1380(エーテル化度1.00〜1.50)を用いたこと以外は、実施例1と同様に負極を及び電池を作製した。
このようにして作製した負極及び電池を、以下それぞれ、比較負極z2、比較電池Z2と称する。
(比較例3)
負極活物質層の表面に多孔質層を形成しないこと以外は、比較例2と同様に負極及び電池を作製した。
このようにして作製した負極及び電池を、以下それぞれ、比較負極z3、比較電池Z3と称する。
(実験1)
上記本発明負極a1及び比較負極z1〜z3における剥離強度を調べたので、その結果を表1に示す。尚、具体的には、以下のようにして調べた。
引張圧縮試験機(今田製作所製SV‐5及びDRS‐5R)を用い、各負極板の塗工面に3cm2の粘着テープ(3M製;Scotch Double‐coatedtape 666)付円形試験片を押し当て、一定の速度(300mm/分)で上方へ引っ張り、剥離時の最大強度を測定した。尚、試料数は各電極20個であり、その平均値を表1に示した。
Figure 2009043641
表1から明らかなように、負極活物質層の表面に多孔質層を形成した本発明負極a1、比較負極z2は、負極活物質層の表面に多孔質層を形成していない比較負極z1、z3と各々比べて(CMCが同種のもの同士を比べてという意味であり、具体的には、本発明負極a1と比較負極z1、比較負極z2と比較負極z3を比べて)、剥離強度が低下していることが認められる。但し、共に負極活物質層の表面に多孔質層を形成した本発明負極a1と比較負極z2とを比較した場合には、CMCとしてエーテル化度の低いものを用いた本発明負極a1は、CMCとしてエーテル化度の高いものを用いた比較負極z2と比べて、剥離強度低下率が小さくなっていることが認められる。
これは、CMCと銅から成る負極集電体との接合界面にNMPが浸透し、これらの間に働く相互作用を低下させると考えられるが、CMCと負極集電体との結着性はCMCに含まれる水酸基の影響が高いものと考えられ、CMCに含まれる水酸基の量が多い程NMPの緩衝作用の影響が緩和できるためと推測される(換言すれば、CMCのエーテル化度が高い程、有機溶剤の影響を受け易いためとも考えることができる)。これらの要因があって、エーテル化度の低いCMCを用いた場合には負極表面に無機微粒子を含む多孔質層を形成しても、リチウムイオン電池の製造に十分耐えうる強度を備えた負極が作製できる。
これは経験則的なものになるが、現在のリチウムイオン電池の負極作製工程は、長尺のロール形態で作製するため、曲げやスリットに対して、比較的高速でラインを流す必要があり、比較負極z3程度の剥離強度(約1800g)の確保することが最低限必要となると考えられる。したがって、エーテル化度が高いCMCを用いた比較負極z2まで強度低下すると(剥離強度:1062g)、歩留まりの低下、品質の低下等を招き、効率よく性能に優れたリチウムイオン電池を作製することができない。これに対して、エーテル化度が低いCMCを用いた本発明負極a1では剥離強度が約3000gと大きいので、歩留まりの低下、品質の低下等を抑制できる。加えて、本発明負極a1においては、負極活物質層の表面には多孔質層が存在しているので、内部短絡時に正負極間での短絡を抑制したり、電解液の電極全面への浸透を改善することができる。これらのことから、効率よく性能に優れたリチウムイオン電池を作製することができる。
また、剥離強度の測定の際に、いずれの界面で剥離したのかを図1に基づいて説明する。尚、図1中、1は負極集電体、2は負極活物質層、3は多孔質層である。剥離強度測定後の極板を観察したところ、殆どの負極において、剥離界面は負極集電体1と負極活物質層2との界面で生じていたが、剥離強度の高い比較負極z1や本発明負極a1では、負極活物質2内或いは負極活物質層2と多孔質層3との界面(比較負極z1では、多孔質層3が存在しないので、負極活物質2内)での剥離が見られた。
このように、本発明負極a1の如く負極活物質層2と多孔質層3との界面での剥離が見られたのは、CMCのエーテル化度を適正化することで、NMPの浸透によるCMCへの緩衝作用が軽減でき、剥離性の高い領域が負極集電体1と負極活物質層2との界面ではなく、負極活物質層2と多孔質層3との界面に移ったことによるものと推測される。我々が鋭意検討を行い、負極活物質層2の断面分析したところ、負極集電体1側の負極活物質層2にはCMCが多く存在する一方、多孔質層3側の負極活物質層2にはSBR(CMC以外の負極活物質層用結着剤)が多く分布することがわかった。この理由として、CMCは負極活物質との親和性が高く、極板全体にほぼ均一に分布しているのに対して、SBRは乾燥時に水の乾燥と同じくして表面近傍にマイグレーションすることに起因するものと推測される。
この結果、CMCが負極集電体1と負極活物質層2との接着強度の支配因子として機能し、CMC種の変更(エーテル化度の変更)が負極活物質層2の表面に無機微粒子を含む多孔質層を形成した際の剥離強度の改善に有効であると推測される。一方、SBR等のCMC以外の負極活物質層用結着剤が多孔質層3と負極活物質層2との接着強度の支配因子として機能すると考えられるが、この場合は多孔質層3にも多孔質層用結着剤が含まれているので、負極集電体1と負極活物質層2との接着強度の場合と同様に考えることはできない。具体的には、上記実施例では、CMC以外の負極活物質層用結着剤としてSBR、多孔質層用結着剤としてPVDFを用いたが、これらの結着剤は構造が全く類似しておらず、相互物質の構造的な相互作用は低いものと推測される。このように結着剤同士の相互作用が弱いと、負極活物質層2と多孔質層3との接着強度が低下する。このため、本発明負極a1は比較負極z1に比べて剥離強度が小さくなったものと推測される。
したがって、多孔質層3を有する場合に、更に剥離強度の大きな負極を作製するためには、CMC以外の負極活物質層用結着剤と多孔質層用結着剤とを類似の構造を持つ材料にすることが好ましいと考えられる。両者の構造が類似すれば、相互作用も大きくなり、その分結着性が増すものと予想されるからである。現状のSBR、PVDFの組み合わせでは相互作用を増大させることは困難であるが、アクリル系の樹脂材料では、水溶性、非水溶性の樹脂は一般に知られており、分散性、結着性、柔軟性を確保する上でもこれらの樹脂の組み合わせがもっとも好ましいと考えられる。したがって、水溶液系であってCMC以外の負極活物質層用結着剤としては、例えばアクリル系樹脂を用いることが望ましく、非水溶液系の多孔質層用結着剤としては、例えばアクリル系樹脂を用いることが望ましい。
(実験2)
CMCの添加量が異なる上記本発明負極a1〜a3における剥離強度を調べたので、その結果を表2に示す。尚、実験方法は上記実験1と同様である。
Figure 2009043641
表2から明らかなように、CMCの添加量が多くなるにつれて剥離強度は大きくなっているが、CMCの添加量が最も少ない本発明負極a(CMCの添加量が0.7質量%)であっても比較負極z3以上の剥離強度が得られことが認められ、実際の工程に耐え得る強度が得られることがわかった。この点から、CMCの添加量は0.7質量%以上であることが好ましい。但し、表2には示していないが、CMCの添加量が1.5質量%を超えると、負極活物質近傍のCMC濃度が高過ぎて、リチウムイオンの挿入脱離を阻害するため、当該負極を用いた電池の性能が低下する場合があることがわかった。したがって、CMCの添加量は0.7質量%以上1.5質量%以下であることが好ましい。
尚、エーテル化度に関する詳細な検討は実施していないが、本明細書で明らかにした様に、エーテル化度を小さくすることによって、エーテル化度の大きいCMCに比べて剥離強度が大きく改善されることは明らかである。
(実験3)
SBR投入後の分散方法が異なる上記本発明負極a1、a4における剥離強度を調べたので、その結果を表3に示す。尚、実験方法は上記実験1と同様である。
Figure 2009043641
上記表3から明らかなように、SBR投入後の混錬方法において、低シェア分散で行なった本発明負極a1は、高シェア分散で行なった本発明負極a4よりも剥離強度が大きくなっていることが認められる。これは、SBR等のCMC以外の負極活物質用結着剤で主に柔軟性を付与するラテックス系の結着剤が、高シェア分散を行うことによって分子同士が凝集して、目的とする均一な負極スラリーを形成し難いためと推測される。
尚、低シェア分散、高シェア分散に関わらずCMCの分散自体には特に影響はないと推測される。但し、極板全体の均一性等の品質を高めるためには、負極スラリー作製工程における混錬では、出来る限り低シェア分散で行なうことが望ましい。
また、低シェア分散とは、例えば上記プライミクス製ハイビスミックス等を用いて混合する場合には50rpm以下で混合する等、粒子を解砕するような力を付与することなく分散させる方法をいう。
(実験4)
上記本発明電池A1及び比較電池Z1を高温で保存し、保存前後における電圧変化、保存前後における内部抵抗変化、保存後の残存容量率、及び保存後の復帰容量率について調べたので、その結果を表4に示す。尚、実験条件を下記に示す。
[充放電条件]
・充電条件
1.0It(650mA)の電流で、電池電圧が4.20Vとなるまで定電流充電を行なった後、4.20Vの電圧で電流値が1/20It(32.5mA)になるまで充電を行うという条件。
・放電条件
1.0It(650mA)の電流で、電池電圧が2.75Vまで定電流放電を行なうという条件。
尚、充放電の間隔は10分である。
[充電保存特性]
・保存条件
上記充放電条件で充放電を1回行い、再度、上記充電条件で4.20Vまで充電した電池を60℃で20日間放置するという条件である。
・残存容量率の算出
上記保存条件で保存した電池を室温まで冷却し、上記放電条件と同一の条件で放電を行って残存容量を測定し、保存試験後1回目の放電容量(残存容量)と保存試験前の放電容量とを用いて、下記数4より、残存容量率を算出した。
Figure 2009043641
・復帰容量率の算出
上記残存容量を算出した電池を、上記充電条件と同一の条件で充電した後、上記放電条件と同一の条件で放電を行って復帰容量を測定し、保存試験後2回目の放電容量(復帰容量)と保存試験前の放電容量とを用いて、下記数5より、復帰容量率を算出した。
Figure 2009043641
Figure 2009043641
表4から明らかなように、本発明電池A1と比較電池Z1とにおいて、保存前後における電圧変化、保存前後における内部抵抗変化、保存後の残存容量率、及び保存後の復帰容量率につき、ほぼ同等の性能を示し、極板の剥離強度が異なること以外は、期待した電気化学特性を示すことがわかった。但し、充電電圧を4.40V以上とする等、過酷な条件で保存した場合には、本発明電池A1は比較電池Z1より保存後の残存容量率や保存後の復帰容量率が高くなると考えられる。
(実験5)
上記本発明電池A1及び比較電池Z1〜Z3を、上記実験4で示した充放電条件で充放電を500サイクル繰り返し行い(但し、温度は25℃である)、下記数6に示す容量維持率について調べたので、その結果を表5に示す。
Figure 2009043641
Figure 2009043641
表5から明らかなように、多孔質層を備える本発明電池A1と比較電池Z2とは、多孔質層を備えていない比較電池Z1と比較電池Z3と比べて、サイクル特性が優れていることが認められる。これは、本発明電池A1と比較電池Z2とは多孔質層を備えているので、電池内における電解液の循環が改善されたことによるものと考えられる。また、本発明電池A1と比較電池Z2との容量維持率は略同等であり、CMCのエーテル化度による影響は殆ど見られないことがわかる。但し、実験4で示したように、過酷な条件で充放電(充電電圧が高い等)した場合には、本発明電池A1は比較電池Z1よりサイクル容量維持率が高くなると考えられる。
上記実験4、5の結果から、本発明構成を選択することにより、電池性能を損なうことなく、剥離強度の高い高品質の多孔質層を備えた負極と、この負極を用いた電池を作製できる。
〔その他の事項〕
(1)正極活物質としては、上記コバルト酸リチウムに限定するものではなく、コバルト−ニッケル−マンガンのリチウム複合酸化物、アルミニウム−ニッケル−マンガンのリチウム複合酸化物、アルミニウム−ニッケル−コバルトの複合酸化物等のコバルト或いはマンガンを含むリチウム複合酸化物や、スピネル型マンガン酸リチウム、オリビン型燐酸鉄リチウム等でも構わない。
(2)正極合剤の混合方法としては、湿式混合法に限定するものではなく、事前に正極活物質と導電剤を乾式混合した後に、PVDFとNMPを混合、攪拌するような方法であっても良い。
(3)負極活物質としては、上記人造黒鉛に限定されるものではなく、グラファイト、コークス、酸化スズ、金属リチウム、珪素、及びそれらの混合物等、リチウムイオンを挿入脱離できうるものであればその種類は問わない。
(4)電解液のリチウム塩としては、上記LiPF6に限定されるものではなく、LiBF4、LiN(SO2CF32、LiN(SO2252、LiPF6-X(Cn2n+1X[但し、1<x<6、n=1又は2]等でも良く、これら2種以上を混合して使用することもできる。リチウム塩の濃度は特に限定されないが、電解液1リットル当り1.0〜1.5モルに規制するのが望ましい。また、電解液の溶媒としては上記エチレンカーボネート(EC)やジエチルカーボネート(DEC)に限定するものではないが、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)等のカーボネート系溶媒が好ましく、更に好ましくは環状カーボネートと鎖状カーボネートの組合せが望ましい。
(5)本発明は液系の電池に限定するものではなく、ゲル系のポリマー電池にも適用することができる。この場合のポリマー材料としては、ポリエーテル系固体高分子、ポリカーボネート系固体高分子、ポリアクリロニトリル系固体高分子、オキセタン系ポリマー、エポキシ系ポリマー及びこれらの2種以上からなる共重合体もしくは架橋した高分子若しくはPVDFが例示され、このポリマー材料とリチウム塩と電解質を組合せてゲル状にした固体電解質を用いることができる。
本発明は、例えば携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の駆動電源で、特に高容量が必要とされる用途に適用することができる。また、高温での連続駆動が要求される高出力用途で、HEVや電動工具といった電池の動作環境が厳しい用途にも展開が期待できる。
負極の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 負極集電体
2 負極活物質層
3 多孔質層

Claims (11)

  1. 負極活物質と水溶液系の負極活物質層用結着剤とを含む負極活物質層が負極集電体の表面に形成された非水電解質電池用負極において、
    上記負極活物質層の表面には、無機微粒子と非水溶液系の多孔質層用結着剤とを含む多孔質層が形成されており、且つ、上記負極活物質層用結着剤には、エーテル化度が0.5以上0.75以下であるカルボキシメチルセルロースが含まれていることを特徴とする非水電解質電池用負極。
  2. 上記カルボキシメチルセルロースのエーテル化度が0.65以上0.75以下である、請求項1記載の非水電解質電池用負極。
  3. 上記負極活物質層の総量に対する上記カルボキシメチルセルロースの割合が、0.7質量%以上1.5質量%以下である、請求項1又は2記載の非水電解質電池用負極。
  4. 上記負極活物質層用結着剤として、負極活物質層の柔軟性を確保するための結着剤が含まれている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極。
  5. 上記負極活物質層の総量に対する上記負極活物質層の柔軟性を確保するための結着剤の割合が、0.5質量%以上1.5質量%以下である、請求項4に記載の非水電解質電池用負極。
  6. 上記負極活物質層の柔軟性を確保するための結着剤と上記多孔質層用結着剤との構造が類似している、請求項4又は5に記載の非水電解質電池用負極。
  7. 上記無機微粒子と上記多孔質層用結着剤とを混合する際の溶剤として、Nメチル−2−ピロリドンを用いる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極。
  8. 上記無機微粒子として、ルチル型の酸化チタン及び/又はアルミナが用いられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極。
  9. 上記多孔質層の厚みが3μm以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極。
  10. 上記無機微粒子に対する上記多孔質層用結着剤の割合が、1.0質量%以上30.0質量%以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極。
  11. 上記請求項1〜10のいずれか1項に記載の非水電解質電池用負極と、正極活物質層が正極集電体の表面に形成された正極と、これら正負両極間に配置されたセパレータと、非水電解質とを備えることを特徴とする非水電解質電池。
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