JP2009043297A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録可能な光ディスク媒体を使用する光ディスク装置において、OPCを実行して最適な記録パワーを決定し、安定した記録品質を確保する。
【解決手段】 OPCを実行するにあたり、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて所定領域へ記録するステップ(S502)と、ステップS502で記録された領域のデータから振幅情報を抽出するステップ(S503)と、振幅情報が小さなデータを再取得するための低記録パワー範囲を決定するステップ(S504)と、細かな刻み幅で低記録パワーを変化させて所定領域へ記録するステップ(S505)と、ステップS505で記録された領域のデータから振幅情報を抽出するステップ(S506)と、得られた振幅情報を合わせて記録パワーと振幅情報の関係を導くステップ(S507)とその関係を用いて最適パワーを決定するステップ(S508)とを実行することで、光ディスク媒体の記録品質を安定化させた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光ディスク装置に関するものであり、特に記録媒体に対して記録を実行する際に記録パワーを最適化する技術の改良に関するものである。
光ディスクとは、レーザ光を用いてデータを再生,記録する記録媒体のことであり、光ディスクを記録,再生する装置は光ディスク装置と呼ばれている。
代表的な光ディスクとしては、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc)があり、様々な目的に応じたデジタルデータが保存されている。また、近年では、CD,DVDと比較して大きな記憶容量を有するBD(Blu−ray Disc)などが登場し、次第に普及しつつある。
これら光ディスクは、さらに2つの種類に分類することができる。1つは、CD−ROM,DVD−ROM,BD−ROMなどの再生専用ディスクである。他方はこれに対して、CD−R,CD−RW,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−RAM,BD−R,BD−REなどの記録可能なディスクである。
記録可能なディスクは、ディスク内にPCA(Power Calibration Area)と呼ばれる所定の領域を有しており、記録時にレーザ光の校正を行うことが可能である。光ディスク装置にとって、記録時にレーザ光の校正、いわゆる記録パワーの最適化調整(OPC:Optimum Power Control)が必要であり、記録パワーの最適化がなされていない場合、記録可能なディスクに対するデータの記録品質が悪化する。記録品質が悪化した光ディスクは、エラーが増大し再生不可能となる可能性を有している。このため、レーザ光の振幅情報を用いて記録パワーの最適化を実施している。
振幅情報を用いて記録パワーの調整を行う代表的な手法として、所定のパラメータκ、ρ、Pindを用いた記録パワー調整手法がある。ここで、パラメータκ、ρ、Pindは、ディスク毎の特性を調整する値であり、ディスク製造者、光ディスク装置のメーカーによって決定される。
始めに、光ディスク内に所定のPCA領域を確保し、その領域を数分割した後、分割された領域毎に決められた記録パワーで記録する。ここで、記録パワーは所定のパラメータPindを中心として記録パワーを段階的に数段、階調変化させるのが一般的である。続いて、段階的に記録パワーを変化して記録された領域を再生してその振幅情報を抽出し、段階的に変化させた記録パワーと抽出した振幅情報とを関連付ける。さらにPindより小さな記録パワーPfit1と、Pindより大きな記録パワーPfit2とを定め、Pfit1を中心とした周辺の記録パワーPwと関連付けられた振幅情報mから、
記録パワーPw × 振幅情報m=α1・(P−β1) ・・・(1)
で直線近似を行い、この近似直線を特徴付ける係数α1およびβ1を求める。同様にPfit2を中心とした周辺の記録パワーPwと関連付けられた振幅情報mから、
記録パワーPw × 振幅情報m=α2・(P−β2) ・・・(2)
で直線近似を行い、この近似直線を特徴付ける係数α2およびβ2を求める。
このようにして求めた係数β1、および係数β2にディスク毎の特性を調整する所定のパラメータκを乗じた値を各々Pth1(=κ×β1),Pth2(=κ×β2)として、
Ptarget=(Pth2×Pfit1−Pth1×Pfit2)/(Pth2−Pth1−Pfit2+Pfit1) ・・・(3)
を求める。
この演算により求めたPtargetに、個々の光ディスクごとの特性を調整する所定のパラメータρを乗じたパワーを最適記録パワーPwo(=ρ×Ptarget)として、記録パワーの最適化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−253016号公報(第18−19頁、第5図)
しかしながら、上述のような方法で最適記録パワーPwoを抽出しようとすると、ディスクの回転変動、面振れ成分、面内の記録感度ばらつき、およびレーザの焦点状態等さまざまな要因で検出する振幅情報mがばらついてしまい、このばらつきに起因して、ばらついた振幅情報mから決定する最適記録パワーPwoもやはりばらついてしまう。特に、記録パワーPwが低い状態で検出する振幅情報mは、記録パワーPwに対して大きく振幅情報が変わることが多く、振幅情報mの感度が高いため、ばらつきが顕著となる。
例えば、光ディスクがBD−REの場合、記録パワーが小さい側では振幅情報が大きく変化し、記録パワーがある程度の大きさになると振幅情報の変化は少なくなる非線形特性となる。
上記の状態を図2、図3、図4を用いて説明する。図2(a)は記録パワーPwとこの記録パワーPwに対応する振幅情報mとを示す代表的なデータであり、図2(b)は図2(a)における記録パワーPwと振幅情報mとの関係を示す図である。同様に、図3(a)および図4(a)は、記録パワーPwとこの記録パワーPwに対応する振幅情報mを示す代表的なデータであり、図3(b)および図4(b)は、それぞれ図3(a)、図4(a)における記録パワーPwと振幅情報mとの関係を示す図である。
図3(a)および図4(a)における記録パワーPwの範囲は、図2(a)と等しいが、振幅情報mがディスクの回転変動、面振れ成分、面内の記録感度ばらつき、およびレーザの焦点状態等の影響を受けて±5%程度のばらつきを有していることが分かる。
ここで、一例としてディスクの特性を調整する所定パラメータκ、ρがκ=1.4、ρ=1.2で定義されており、PCA領域を16分割し、分割された領域に対してそれぞれ段階的に記録パワーを変化させて記録パワーの最適値Pwoを決定する動作について説明する。
図2(a)において、記録パワーを16階調で均等に変化させた場合の各階調毎の記録パワーPw(n)、振幅情報m(n)は、
Pw(1)=6.5、m(1)=46.54
Pw(2)=6.3、m(2)=46.05
Pw(3)=6.1、m(3)=45.39
Pw(4)=5.9、m(4)=44.56
Pw(5)=5.7、m(5)=43.52
Pw(6)=5.5、m(6)=42.23
Pw(7)=5.3、m(7)=40.67
Pw(8)=5.1、m(8)=38.78
Pw(9)=4.9、m(9)=36.52
Pw(10)=4.7、m(10)=33.80
Pw(11)=4.5、m(11)=30.56
Pw(12)=4.3、m(12)=26.68
Pw(13)=4.1、m(13)=22.03
Pw(14)=3.9、m(14)=16.46
Pw(15)=3.7、m(15)=9.75
Pw(16)=3.5、m(16)=1.63
となる。ここで、nは分割されたPCA領域を示す1〜16までの整数である。
さらに、所定パラメータPindは図2(a)のほぼ中心になるように調整されるのが一般的であるため、Pind=Pw(8)=5.1とする。また、所定パラメータPfit1=Pw(10)=33.80、所定パラメータPfit2=Pw(6)=42.23と決定する。所定パラメータPfit1を中心として、7点の記録パワー(Pw(7)〜Pw(13))を用いて直線フィッティングを行い近似直線を求めると、α1≒104.15、β1=3.19となる。
同様に、所定パラメータPfit2を中心として、7点の記録パワー(Pw(3)〜Pw(9))を用いて直線フィッティングを行い近似直線を求めると、α2=81.54、β2=2.68となる。κ=1.4であるため、Pth1≒1.4×3.19≒4.47、Pth2≒1.4×2.68≒3.75である。したがって、Ptarget≒(3.75×4.7−4.47×5.5)/(3.75−4.47−5.5+4.7)≒4.58となり、ρ=1.2を乗ずることで、図2(a)に対する最適記録パワーPwoはPwo≒1.2×4.58≒5.50となる。
図3(a)、図4(a)についても、図2(a)と同様にして最適記録パワーを求めると、図3(a)における最適記録パワーPwoはPwo≒5.38、図4(a)における最適記録パワーPwoはPwo≒5.26となる。
図2(a)、図3(a)および図4(a)から、それぞれの最適記録パワーを平均した記録パワーPwo(ave)および標準偏差σ(ave)を計算すると、平均最適記録パワーPwo(ave)≒5.38、3σ(ave)≒0.36となる。図2(a)に対して、図3(a)および図4(a)は振幅情報mのばらつきを加えたデータであり、理想的な状態であれば同じ最適記録パワーに収束することが望ましい。しかし、標準偏差3σ(ave)は、平均最適記録パワーPwo(ave)に対して±7%と大きなばらつきを有している。
上記の例が示すように、従来の光ディスク装置における最適記録パワーの算出手法では、特に記録パワーが大きく記録パワーの増加に対し振幅情報mの増加が飽和する領域において、振幅情報mのばらつきが生じると、これが最適記録パワーのばらつきにつながり、最適記録パワーを安定化することが困難であり、高密度記録を行う光ディスクの記録パワーの最適化を行えないという課題を有していた。
また、この従来の最適記録パワーの算出手法では、Pfit1,Pfit2の選択状態に依存して、最適記録パワーPwoの収束値が変動していた。この収束値が変動する様子を図2を用いて説明する。
図2(a)の例では、記録パワーPw(n)および振幅情報m(n)を用い、Pfit1=Pw(10)とその周囲の7点の記録パワーPw(7)〜Pw(12)、およびPfit2=Pw(6)とその周囲の7点の記録パワーPw(3)〜Pw(9)から最適記録パワーPwo1を決定しており、この場合の最適記録パワーPwo1はPwo1≒5.50であった。
ここで、Pfit1のみを変更し、Pfit1=Pw(12)=4.3、Pfit2=Pw(6)=5.5とした場合の動作を説明する。Pfit1,Pfit2それぞれの近傍7点の記録パワーPw(9)〜Pw(15)およびPw(3)〜Pw(9)から直線フィッティングを行って近似直線を求めることにより、最終的に最適記録パワーPwo2を求める。
このようにPfit1,Pfit2の選択状態を変えても図2(a)のデータ自体は変更がないため、本来であればPfit1=Pw(10)とした場合の最適記録パワーPwo1と、Pfit1=Pw(12)とした場合の最適記録パワーPwo2とは等しくなることが望ましい。
しかし、実際にはPfit1=Pw(12)とした場合、最適記録パワーPwo2=5.43となり、Pfit1=Pw(10)の場合の最適記録パワーPwo1=5.50と値が異なる。なお、上記説明はPfit1のみを変更した場合の説明であったが、Pfit2を変えても同様に最適記録パワーが異なる値となる。
このように、従来の手法では、Pfit1、あるいはPfit2の選択状態によっても最適記録パワーPwoの値がばらつき、この点からも記録パワーを最適化することが困難であるという課題を有していた。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、光ディスク媒体への記録パワーを粗い刻みで変化させて振幅情報を取得した後、記録パワーが小さい領域で記録パワーを細かい刻みで変化させて振幅情報を取得することで、PCA領域に記載されたデータの振幅情報から抽出する最適記録パワーのばらつきを低減させることにより、安定した記録を実行することができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、小さな振幅情報から大きな振幅情報までを記録パワーを均一に変化させてこれらに対応する振幅情報を測定することにより、記録パワーと振幅情報との関係を抽出するとともに、記録パワーが低い状態で検出する振幅情報は、記録パワーに対して大きく振幅情報が変わることが多く、振幅情報の感度が高くばらつきが顕著となるため、記録パワーが低い領域では記録パワーが高い領域と比べて多くの振幅情報を取得し、これら大きな刻みで記録パワーを変化させて得られた振幅情報と小さな刻みで記録パワーを変化させて得られた振幅情報とを結合し、その結合して得られた振幅情報に対して直線近似を行い、振幅情報が零となる記録パワーを特定し、所定のパラメータを乗ずることで最適記録パワーを決定するようにしたものである。
即ち、本発明の請求項1に係る光ディスク装置は、記録可能な光ディスク媒体における所定の領域にテスト記録を行う光ディスク装置であって、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う粗記録部と、該粗記録部により前記所定の領域に記録したデータを再生して振幅情報を検出する粗振幅情報検出部と、前記粗記録部の刻み幅よりも細かな刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う記録パワーの範囲を決定する密記録パワー範囲決定部と、該密記録パワー範囲決定部により決められた記録パワーの範囲を細かな刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の記録領域にテスト記録を行う密記録部と、該密記録部により前記所定の領域に記録したデータを再生して振幅情報を検出する密振幅情報検出部と、前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報と前記密振幅情報検出部により検出した振幅情報とに基づいて、記録パワーと振幅情報との関係を抽出する相関情報抽出部と、該相関情報抽出部により抽出した記録パワーと振幅情報との関係から最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定部と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係る光ディスク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、前記粗記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、前記粗振幅情報検出部は、前記粗記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであり、前記密記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、前記密振幅情報検出部は、前記密記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に係る光ディスク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、前記粗振幅情報検出部は、前記粗記録部により前記所定の領域に記録した1つのデータを2回以上再生して、該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであり、前記密振幅情報検出部は、前記密記録部により前記所定の領域に記録した1つのデータを2回以上再生して、該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に係る光ディスク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、前記粗記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、前記粗振幅情報検出部は、前記粗記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々2回以上再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであり、前記密記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、前記密振幅情報検出部は、前記密記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々2回以上再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記粗記録部の記録パワー範囲の上限は、所定の値に設定される、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記粗記録部の記録パワー範囲の下限は、所定の値に設定される、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記粗記録部の記録パワー範囲の上限および下限は、所定の値に設定される、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記粗振幅情報検出部により検出された振幅情報の最大値が所定の値より小さい場合に、より大きな振幅情報が検出できるように粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報の最小値が所定の値より大きい場合、より小さな振幅情報が検出できるように粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報の最大値と最小値を求め、最大値が所定の値より小さい場合もしくは最小値が所定の値より大きい場合、振幅情報が所定の値を満たすよう粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項11に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記密記録パワー範囲部により決定する記録パワーの範囲として、前記粗振幅情報検出部で検出した振幅情報と所定の値とを比較し、該所定の値に最も近い振幅情報に対応した記録パワー近傍の記録パワーを設定する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項12に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記密記録パワー範囲部により決定する記録パワーの範囲として、前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報を補間した情報と所定の値とを比較し補間した情報に対応する記録パワーを演算で求め、該演算で求めた記録パワー近傍の記録パワーを設定する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項13に係る光ディスク装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、前記相関情報抽出部が抽出する相関関係は、最小2乗法によって近似する回帰直線により示される関係である、ことを特徴とするものである。
本発明の光ディスク装置によれば、光ディスクのPCA領域にて粗い刻み幅で記録パワーを変化させ、変化させた記録パワーに応じた振幅情報を取得することで、局所的な記録パワーから推測する近似直線の誤差を低減し、次に記録パワーに対して振幅の変化率が大きな低記録パワー領域に対して細かな刻み幅で記録パワーを変化させ、変化させた記録パワー応じた振幅情報を多く取得するようにしたので、ばらつき易い低記録パワーにおける振幅情報の精度を向上させることが可能となる。これにより、両者の振幅情報から精度の高い近似直線を求めることができ、記録パワーの調整ばらつきを最小限に抑えることができるため、最適記録パワーの調整精度を向上することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による光ディスク装置について説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図5は、本発明の実施の形態1にかかるOPC動作の一連の流れを示すフローチャートである。図6は、本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置が、所定の記録領域を分割し、分割した記録領域毎に決まった記録パワーで記録することを示す図である。図7は、記録パワーと振幅情報の代表的な関係を示す図である。図8は本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置が、PCA領域に記録を行う際の記録パワーと振幅との関係を示す図である。
図1において、101は光ディスク媒体、102は再生時に光ディスク媒体101に記録された信号を抽出し、記録時には光ディスク媒体101に対して記録用のレーザ光を照射するピックアップ、103はピックアップ102からの信号を検出する信号処理回路、107は光ディスク媒体101を所定の速度で回転させるスピンドルモータ、104は再生時に信号処理装置103で検出した信号をデコードして再生データを抽出し、記録時には記録データをエンコードするエンコーダ/デコーダである。105はピックアップ102に内蔵されているレーザダイオードを駆動するLD駆動回路であり、記録時にはエンコーダ/デコーダ104でデコードされた記録信号に応じてレーザダイオードを駆動する。108は、スピンドルモータの制御とピックアップ102のフォーカス、トラッキングおよび半径位置を制御するサーボ駆動回路である。106は、システムコントローラであり、図示しない、上位の装置から供給される記録/再生命令に基づき、LD駆動部105、スピンドルモータ101へ命令を供給する。
また、図5において、S500はOPC動作を行うためにメディア判別を行い、OPC動作に必要な各種情報を取得するステップ、S501はOPC動作の開始を示すステップ、S502は粗い刻み幅で記録パワーを逐次変化させて所定領域へ信号を記録するステップ(粗記録部)、S503はステップS502にて記録した信号の振幅情報を取得するステップ(粗振幅情報検出部)、S504はステップS503で取得した振幅情報から細かな刻み幅で記録パワーを変化させて振幅情報を取得する記録パワーの範囲を決定するステップ(密記録パワー範囲決定部)、S505はステップS504で決定した記録パワーの範囲内において細かな刻み幅で記録パワーを逐次変化させて所定領域へ信号を記録するステップ(密記録部)、S506はステップS505にて記録した信号の振幅情報を取得するステップ(密記録情報検出部)、S507はステップS503で取得した振幅情報と、ステップS506で取得した振幅情報から記録パワーと振幅情報との関係を抽出するステップ(相関情報抽出部)、S508はステップS507で抽出した関係から最適記録パワーを決定し、その値を保持するステップ(最適記録パワー決定部)、S509はOPC動作の完了を示すステップ、S510は光ディスク媒体への記録を開始するステップである。
図5におけるステップS500は、図1におけるピックアップ102,信号処理回路103,LD駆動回路105,システムコントローラ106,サーボ駆動回路108,スピンドルモータ107により実行される。ステップS501,S509はピックアップ102,システムコントローラ106,スピンドルモータ107,サーボ駆動回路108により実行される。また、ステップS502,S505は、いずれもピックアップ102,エンコーダ/デコーダ104,LD駆動回路105,システムコントローラ106,サーボ駆動回路108,スピンドルモータ107により実行される。ステップS503,S506,S510は、いずれもピックアップ102,信号処理回路103,エンコーダ/デコーダ104,LD駆動回路105,システムコントローラ106,サーボ駆動回路108,スピンドルモータ107により実行される。ステップS504,S507,S508は、いずれもシステムコントローラ106により実行される。
図6は、光ディスク媒体の所定の記録領域に対して記録パワーを段階的に変化させることを示す図であり、所定の記録領域を8分割した場合を想定した図である。P1〜P8は、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて記録する、所定の記録領域を示している。Q1〜Q8は、記録領域P1〜P8を記録した後に、記録パワーが小さい領域に対し細かい刻み幅で記録パワーを変化させて記録する、所定の記録領域を示している。
図7は、光ディスク媒体がBD等の高密度記録媒体である場合の記録パワーと振幅情報との代表的な関係を示す図であり、記録パワーを増加させていくと、あるパワー以上記録パワーを増加させても振幅情報はほぼ変わらなくなることを示している。即ち、記録パワーが大きい領域ではほぼ振幅情報が飽和する。飽和した場合の振幅情報をmmaxとし、飽和した場合の記録パワーをPwuとする。また、振幅情報が検出可能となり始める記録パワーをPwlとする。
図8は図6に示すように記録パワーを粗い刻み幅で段階的に変化させた後、記録パワーが小さい領域で記録パワーを細かい刻み幅で段階的に変化させた場合に得られる振幅情報を示している。
次に、図1、図5、図6、図7および図8を用いて、本実施の形態1による光ディスク装置の動作(最適記録パワーを決定する動作)について説明する。
はじめに、図5のステップS500において、光ディスク媒体101に予め記録されているディスク情報、記録信号の反射率あるいは、案内溝の有無等の情報に基づいて、光ディスク媒体101のメディア判別を行う。メディア判別の結果、光ディスク媒体101が記録可能なメディアであると判定された場合は、OPC動作を行う可能性があるため、OPC動作に必要な所定パラメータκ、ρ、Pind、およびOPCテスト記録用の記録倍速情報を、これらが予め記録された光ディスク媒体101の所定領域から読み出す。なお、所定パラメータκ、ρ、Pind、およびOPCテスト記録用の記録倍速情報は必ずしも光ディスク媒体101から読み出す必要はなく、光ディスク媒体101のメディア判別を行った時点で、図示しないファームウェア等で保持している初期値テーブルから情報を取り出し、初期値テーブルの値に沿って初期値を代入してもよい。
次に、ステップS501において、図示しない上位装置からOPC動作が必要であると判断されると、上位装置からシステムコントローラ106へOPC動作開始命令が発行される。システムコントローラ106は、ステップS500で取得したOPCテスト記録用の記録倍速情報に基づいた回転数で光ディスク媒体101を回転させ、同時にピックアップ102を所定のPCA領域へ移動させるようにサーボ駆動回路108へ命令する。サーボ駆動回路108は、システムコントローラ106の命令を受け、スピンドルモータ107を所定の回転数になるよう制御する駆動信号と、ピックアップ102を所定のPCA領域へ位置移動させるための駆動信号を出力する。
次いで、ステップS502において、OPC動作用のテスト記録用データが図示しない上位装置等よりエンコーダ/デコーダ104に入力され、ここでテスト記録用のデータは光ディスク媒体101に保存するためのデータにデコードされる。システムコントローラ106は、記録命令とピックアップ102の発光量を調整する記録パワー情報とをLD駆動回路105に対して出力し、LD駆動回路105は、記録命令とエンコーダ/デコーダ104でデコードされた光ディスク媒体101に記録するためのデータとに基づいて、システムコントローラ106により指示された記録パワーでピックアップ102を発光させるような駆動信号をピックアップ102へ出力する。
ここで、所定のPCA領域はいくつかの分割数の領域に分割され、分割された領域毎に決まった記録パワーで記録される。その際、記録パワーは段階的に変化させて記録する。例えば、PCA領域を8分割して使用する場合、8階調の記録パワーが必要となる。その様子を図6に示す。図6において、P1〜P8が8分割されたPCA領域である。P1の領域では、記録パワーが小さく、P8の領域では、記録パワーが大きい。P2〜P7領域の記録パワーは、P1とP8の記録パワーを階段状に補間するような値が選択される。
できる限り大きな記録パワー範囲の振幅情報を集めることで、局所的な振幅情報の偏差を低減することが重要なので、図7に示すPwl,Pwuを用いれば、P1領域の記録パワーPwr(1)は検出可能な振幅情報の最小値であるPwlを選択し,P8領域の記録パワーPwr(8)は振幅情報が飽和する直前のPwuを選択することが好適である。これらP1領域とP8領域との間を粗い刻み幅で8等分する。P2〜P7は、P1領域の記録パワーPwr(1)とP8領域の記録パワーPwr(8)を線形補間すればよい。線形補間した際の各領域における記録パワーはそれぞれ、
P2領域の記録パワーPwr(2)=1×(Pwu−Pwl)/7+Pwl
P3領域の記録パワーPwr(3)=2×(Pwu−Pwl)/7+Pwl
P4領域の記録パワーPwr(4)=3×(Pwu−Pwl)/7+Pwl
P5領域の記録パワーPwr(5)=4×(Pwu−Pwl)/7+Pwl
P6領域の記録パワーPwr(6)=5×(Pwu−Pwl)/7+Pwl
P7領域の記録パワーPwr(7)=6×(Pwu−Pwl)/7+Pwl
となる。
なお、必ずしもP2〜P7領域の記録パワーは線形補間する必要はない。好適な補間方法で代用することも可能である。P1〜P8領域においては、これら決定したPwr(1)〜Pwr(8)を用いて記録を行う。
ステップS503において、システムコントローラ106は、P1〜P8領域を再生するための命令をサーボ駆動回路108およびLD駆動回路105へ発行する。サーボ駆動回路108は、P1〜P8領域の再生命令を受けてピックアップ102をP1〜P8領域の再生が可能な位置へ移動するように駆動信号を出力し、また、LD駆動回路105は再生可能なレーザ光をピックアップ102が出力するように駆動信号を出力する。ピックアップ102は、光ディスク媒体101へ再生用のレーザ光を照射し、反射光を信号処理回路103へ出力する。信号処理回路103は、ピックアップ102の出力から2値化したデジタル信号と振幅情報とを検出し、2値化したデジタル信号はエンコーダ/デコーダ104にてデコードされ、再生データとして用いられる。
一方、振幅情報はシステムコントローラ106へ出力され記録パワーと相関付けられる。ここで、記録パワーと振幅情報の関連付けを、ステップS502で決定した記録パワーPwr(1)〜Pwr(8)毎にそれぞれ実施する。記録パワーPwr(n)(n=1〜8)の振幅情報をma(n)とすると、(Pwr(1),ma(1))〜(Pwr(8),ma(8))の組み合わせが決まり、記録パワーと振幅情報との関係が定まる。その様子が図8中の黒丸で示される。
ステップS504は、ばらつきやすい低い記録パワー、小さな振幅情報を取得するために低い記録パワー内で細かい刻み幅で記録パワーを変化させて記録を行う記録パワー範囲を決定するものであり、密記録パワー範囲決定部153に相当する処理を行う。この処理は、例えば、Pwr(1)〜Pwr(3)の記録パワー範囲を重点的に取得するというように、記録パワーを少し変化させるだけで振幅情報が大きくばらつく記録パワー範囲を予め判定しておき、これを図示しない初期値テーブル等に設定しておき、システムコントローラ106がこの初期値テーブル等に設定された記録パワー範囲を読み出すことで実現できる。例として以下、Pwr(0)〜Pwr(3)の記録パワー範囲内で重点的に取得することにする。
ステップS505は、ステップS504で決定したPwr(0)〜Pwr(3)を細かく分割しステップS502と同様の経路で所定の領域へ細かな刻み幅で記録パワーを変化させて記録する。所定の領域、即ちPwr(0)〜Pwr(3)内をさらに、ステップS502と同様の8分割するとした場合の様子を図6に示す。Q1〜Q8はこれらPwr(0)〜Pwr(3)内を8分割された所定の領域であり、Pwr(1)からPwr(3)を8等分した記録パワーでそれぞれの領域に記録する。Q1〜Q8領域に用いる記録パワーをそれぞれPwf(1)〜Pwf(8)とする。
ステップS506は、ステップS505で記録したデータの振幅情報をステップS503と同様の経路で取得する。Q1〜Q8領域へ記録された振幅情報をそれぞれmb(1)〜mb(8)とする。この様子が図8中の白四角で示される。記録パワーが低い状態における振幅情報はばらつきやすいため、少ない数で(粗い刻みで)記録パワーと振幅情報の関係を求めると誤差が生じやすいが、振幅情報の取得点数を細かい刻みで増加させることにより記録パワーと振幅情報との関係誤差を低減している。ステップS503と同様に(Pwf(1),mb(1))〜(Pwf(8),mb(8))の組み合わせが決まる。
ステップS507において、システムコントローラ106は、(Pwr(n)、ma(n))と(Pwf(n)、mb(n))のデータ系列を用いて記録パワーと振幅情報との関係を抽出する。この記録パワーと振幅情報との関係は、直線で近似されることが多い。なお、その近似法については特に問わないが、最小2乗法を使用することができ、近似直線としてこの最小2乗法によって近似する回帰直線を使用することが可能である。
ここで、記録パワーPwと振幅情報mとの積を求め、この積と、記録パワーとの関係を求めるようにすれば、この関係は、記録パワーと振幅情報との関係よりも非線形の度合いが軽減され、直線近似を行いやすくなる。その際、
記録パワーPw × 振幅情報m=α・(Pw−β)
とすることにより、その近似直線の傾きαと、左辺が零となるときの記録パワーβとが求められる。
ステップS508において、システムコントローラ106は、ステップS507で求めたβにステップS500で取得した所定パラメータκ、およびρを乗じて最適記録パワーPwoを求める。ゆえに最適記録パワーPwoは
Pwo=κ×ρ×β
で求まる。
ところで、上述のように、記録パワーが大きく振幅情報が飽和する領域で振幅情報がばらついたとしても、粗い刻みで振幅情報を求めているため、記録パワーと振幅情報との関係を近似する近似直線の傾きがばらつくのが抑えられる。このため、近似直線より求める最適記録パワーはそのばらつきが極めて生じにくくなる。
また、上述のように、記録パワーが大きい領域では粗い刻みで振幅情報を求めているため、近似直線を求める際、記録パワーが大きく振幅情報が飽和する領域で、振幅情報を求めるために選択する複数の記録パワーを、別の複数の記録パワーに変更したとしても、その変更の影響を受けにくくなり、近似直線より求める最適記録パワーのばらつきが極めて生じにくくなる。
さらに、上述のように、記録パワーが小さく記録パワーと振幅情報との関係が線形に近い領域では、振幅情報を細かい刻みで求めるようにしているため、近似直線を求める際に、振幅情報を求めるために選択する複数の記録パワーを、別の複数の記録パワーに変更したとしても、その変更の影響を受けにくくなり、近似直線より求める最適記録パワーのばらつきが極めて生じにくくなる。
その後、ステップS509において、ステップS508にて最適記録パワーPwoが求まった時点で、システムコントローラ106がOPC動作の完了をサーボ制御回路108、LD駆動回路105へ通知し一連の流れを完了する。なお、ステップS508で求めた最適記録パワーPwoは必要に応じてEEPROM等に保存される。
最終的にステップS510において通常の記録動作が実行されるが、この通常の記録動作を実行する際は、上述のOPC動作で求めた最適記録パワーPwoが用いられる。
これにより、高密度化された光ディスク媒体であるBD−RE等においても最適かつ安定した記録パワーで記録を行うことができ、高い記録品質となるよう記録を行うことが可能となる。
なお、上記実施の形態1では、粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録を行うテスト記録と、細かい刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録を行うテスト記録を1回ずつ行うようにしたが、これらのテスト記録をそれぞれ2回以上行い、粗い刻み幅で記録パワーを変化させることで記録したテスト記録の2つ以上のデータを各々再生しこれらを平均化して振幅情報を検出するとともに、細かい刻み幅で記録パワーを変化させることで記録したテスト記録の2つ以上のデータを各々再生しこれらを平均化して振幅情報を検出するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に行ったテスト記録のデータおよび細かい刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に行ったテスト記録のデータを1回ずつ再生するようにしたが、粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録したテスト記録のデータを2回以上再生し、その再生されたデータを平均化して振幅情報を検出するとともに、細かい刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録したテスト記録のデータを2回以上再生し、その再生されたデータを平均化して振幅情報を検出するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録を行うテスト記録と、細かい刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録を行うテスト記録を1回ずつ行うとともに、粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に行ったテスト記録のデータおよび細かい刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に行ったテスト記録のデータを1回ずつ再生するようにしたが、これらのテスト記録をそれぞれ2回以上行い、粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録したテスト記録の2つ以上のデータを各々2回以上再生し、その再生されたデータを平均化して振幅情報を検出するとともに、細かい刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域に記録したテスト記録の2つ以上のデータを2回以上再生し、その再生されたデータを平均化して振幅情報を検出するようにしてもよい。
また、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて検出した振幅情報の最大値が所定の値より小さい場合に、より大きな振幅情報が検出できるように粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し、再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域にテスト記録を行うようにしてもよい。
また、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて検出した振幅情報の最大値と最小値を求め、最大値が所定の値より小さい場合、もしくは最小値が所定の値より大きい場合に、振幅情報が所定の値を満たすよう粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し、再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させてPCA領域にテスト記録を行うようにしてもよい。
また、細かい刻み幅で記録パワーを変化させて振幅情報を検出する記録パワーの範囲として、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて検出した振幅情報と所定の値とを比較し、この所定の値に最も近い振幅情報に対応した記録パワーの近傍の記録パワーを設定するようにしてもよい。
さらに、細かい刻み幅で記録パワーを変化させて振幅情報を検出する記録パワーの範囲として、粗い刻み幅で記録パワーを変化させて検出した振幅情報を補間した情報と所定の値とを比較し補間した情報に対応する記録パワーを演算で求め、この演算で求めた記録パワーの近傍の記録パワーを設定するようにしてもよい。
このように、本実施の形態1による光ディスク装置によれば、最適記録パワーPwoは、ある一部の局所的な記録パワーで求めた振幅情報ではなく、低い振幅情報から高い振幅情報まで網羅する全体的な記録パワーで得た振幅情報から、大まかな記録パワーと、振幅情報との関係を取得した後、ばらつきの大きな低い記録パワーの振幅情報を細かい刻みで重点的に取得するようにしたので、単体誤差を低減させた最適記録パワーPwoを得ることができ、高記録密度の光ディスク媒体であっても安定した記録を実現することができる効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる光ディスク装置は、ディスクの回転変動、面振れ成分、面内の記録感度ばらつき、およびレーザの焦点状態等さまざまな要因で検出する振幅情報のばらつきに対して影響を受け難く、高い精度で最適記録パワーの調整する光ディスク装置等を得るのに有効である。また、磁気ディスク等の用途にも応用できる。
本発明の実施の形態1による光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 記録パワーと振幅情報の代表的な関係を示す図である。 図2の振幅情報に±5%のランダムな誤差を重畳した様子を示す図である。 図2の振幅情報に±5%のランダムな誤差を重畳した様子を示す図である。 実施の形態1にかかる光ディスク装置おける最適記録パワーを求めるためのフローチャートを示す図である。 所定の記録領域と記録パワーとの関係を示す図である。 記録パワーと振幅情報の代表的な関係と、振幅情報の飽和を示す図である。 粗い刻み幅で記録パワーを変化させた場合の振幅情報と細かな刻み幅で記録パワーを変化させた場合の振幅情報を組み合わせた記録パワーと振幅情報の関係を示す図である。
符号の説明
100 光ディスク装置
101 光ディスク媒体
102 ピックアップ
103 信号処理回路
104 エンコーダ/デコーダ
105 LD駆動回路
106 システムコントローラ
107 スピンドルモータ
108 サーボ駆動回路
S500 メディア判別を行い、所定の記録条件を抽出するステップ
S501 OPC動作の開始を示すステップ
S502 粗い刻み幅で記録パワーを変化させて記録するステップ
S503 S502が記録した情報の振幅情報を抽出するステップ
S504 S503が抽出した振幅情報から細かい刻み幅で記録パワーを変化させ記録をするためのターゲットを決定するステップ
S505 細かい刻み幅で記録パワーを変化させて記録するステップ
S506 S505が記録した情報の振幅情報を抽出するステップ
S507 S503とS506で抽出した振幅情報を合わせて最終的な記録パワー、振幅情報の関係を決定するステップ
S508 演算により最適記録パワーを決定するステップ
S509 OPC動作の完了を示すステップ
S510 OPC動作で得られた最適記録パワーにより記録動作を行うステップ

Claims (13)

  1. 記録可能な光ディスク媒体における所定の領域にテスト記録を行う光ディスク装置であって、
    粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う粗記録部と、
    該粗記録部により前記所定の領域に記録したデータを再生して振幅情報を検出する粗振幅情報検出部と、
    前記粗記録部の刻み幅よりも細かな刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う記録パワーの範囲を決定する密記録パワー範囲決定部と、
    該密記録パワー範囲決定部により決められた記録パワーの範囲を細かな刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の記録領域にテスト記録を行う密記録部と、
    該密記録部により前記所定の領域に記録したデータを再生して振幅情報を検出する密振幅情報検出部と、
    前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報と前記密振幅情報検出部により検出した振幅情報とに基づいて、記録パワーと振幅情報との関係を抽出する相関情報抽出部と、
    該相関情報抽出部により抽出した記録パワーと振幅情報との関係から最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定部と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置において、
    前記粗記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、
    前記粗振幅情報検出部は、前記粗記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであり、
    前記密記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、
    前記密振幅情報検出部は、前記密記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものである、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1に記載の光ディスク装置において、
    前記粗振幅情報検出部は、前記粗記録部により前記所定の領域に記録した1つのデータを2回以上再生して、該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであり、
    前記密振幅情報検出部は、前記密記録部により前記所定の領域に記録した1つのデータを2回以上再生して、該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものである、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1に記載の光ディスク装置において、
    前記粗記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、
    前記粗振幅情報検出部は、前記粗記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々2回以上再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものであり、
    前記密記録部は、前記テスト記録を2回以上行うものであり、
    前記密振幅情報検出部は、前記密記録部により前記所定の領域に記録した2つ以上のデータを各々2回以上再生して該再生されたデータを平均化した振幅情報を検出するものである、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記粗記録部の記録パワー範囲の上限は、所定の値に設定される、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記粗記録部の記録パワー範囲の下限は、所定の値に設定される、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記粗記録部の記録パワー範囲の上限および下限は、所定の値に設定される、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記粗振幅情報検出部により検出された振幅情報の最大値が所定の値より小さい場合に、より大きな振幅情報が検出できるように粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報の最小値が所定の値より大きい場合、より小さな振幅情報が検出できるように粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報の最大値と最小値を求め、最大値が所定の値より小さい場合もしくは最小値が所定の値より大きい場合、振幅情報が所定の値を満たすよう粗い刻み幅で記録する記録パワーの範囲を変更し再度粗い刻み幅で記録パワーを変化させて前記所定の領域にテスト記録を行う、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記密記録パワー範囲部により決定する記録パワーの範囲として、前記粗振幅情報検出部で検出した振幅情報と所定の値とを比較し、該所定の値に最も近い振幅情報に対応した記録パワー近傍の記録パワーを設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記密記録パワー範囲部により決定する記録パワーの範囲として、前記粗振幅情報検出部により検出した振幅情報を補間した情報と所定の値とを比較し補間した情報に対応する記録パワーを演算で求め、該演算で求めた記録パワー近傍の記録パワーを設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  13. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置において、
    前記相関情報抽出部が抽出する記録パワーと振幅情報との関係は、最小2乗法によって近似する回帰直線により示される関係である、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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