JP2009040326A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグを好適に展開させることのできるサイドエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】この装置14は、車両10のボディ15および後部座席11の間に挟まれた部分に収納されたエアバッグ41と、同部分の車室内側を覆う形状に形成されて一面が車室内に露出するように取り付けられたアウターカバー20とを備える。ボディ15に所定以上の衝撃が加えられたときに、これに伴うエアバッグ41の膨張によって作用する圧力によってアウターカバー20の薄肉部24を破断させて同アウターカバー20に開口部分を形成し、同開口部分から車室内へとエアバッグ41を膨出させる。アウターカバー20の開口部分に対応する部分における後部座席11側の端部全体がアウターカバー20の端部によって構成されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両側方から加えられる衝撃を緩和するために設けられるサイドエアバッグ装置に関するものである。
サイドエアバッグ装置は通常、車両のボディの側壁部と車室内のシートに着座した乗員との間で膨張展開するエアバッグを備えている。そして車両側方から所定以上の衝撃が加えられたときに、エアバッグの内部にガスが供給されて同エアバッグが瞬時に膨張展開されることにより、上記衝撃による乗員への影響が緩和されるようになっている。
こうしたサイドエアバッグ装置としては、例えば特許文献1に記載の装置などが知られている。この装置は、車両の後部座席とボディとの間隙に取り付けられている。詳しくは、後部座席とボディとの間に挟まれた部分に、折り畳まれた状態のエアバッグが収納されている。また同部分には、その車室内側(エアバッグの膨張に伴って同エアバッグが通過する部分(通過部分)を含む)を覆う形状のカバーが取り付けられている。このカバーは樹脂により形成されており、同カバーには他の部分より肉厚の薄い部分(薄肉部)が形成されている。この薄肉部は、エアバッグの膨張に伴って作用する圧力によって破断する部分であり、上記カバーにおける上記通過部分の周りを、その一部を除いて囲むように延設されている。
そして上記装置では、エアバッグの膨張に際して上記カバーの薄肉部が破断するとともにその破断した部分が車室内側に開くことによってカバーに開口部分が形成され、この開口部分を介して車室内にエアバッグが膨出する。
特開2006−88774号公報
ここで、上述したサイドエアバッグ装置にあってエアバッグを所望の態様で展開させるためには、同エアバッグの膨張過程においてカバーの薄肉部の各部を所望のタイミングで確実に破断させる必要がある。
ところが、上記カバーの薄肉部をその全ての部分において予め見込んだ態様で破断させることは思いのほか難しい。特に、薄肉部が形成された部分の総延長が長くなると、同薄肉部を適正に破断させることは困難になる。仮に、薄肉部の一部の破断タイミングが不要に遅くなったり、薄肉部から若干ずれた位置でカバーが破断したりすることがあると、これによってエアバッグの膨張過程における同エアバッグとカバーとの接触状態が予め見込んだ状態と異なる状態になるため、一時的にエアバッグが予め見込んだ態様と異なる態様で膨張展開するおそれがある。
このように、薄肉部が形成されたカバーを有するサイドエアバッグ装置にあっては、薄肉部を所望の態様で破断させることが難しく、これが同装置の機能向上を阻む一因となっている。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアバッグを好適に展開させることのできるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両のボディおよび同車両の後部座席の間に挟まれた部分に折り畳まれた状態で収納され、前記ボディに所定以上の衝撃が加えられたときに、車室内における前記ボディおよび前記後部座席に着座した乗員の間で膨張展開するエアバッグと、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状であって一面が前記車室内に露出する形状に形成されてなり且つ前記一面を有する壁部に他の部分より肉厚の薄い薄肉部が形成されてなるカバーとを備え、前記エアバッグの膨張に際して作用する圧力によって前記薄肉部を破断させることにより前記カバーに開口部分を形成し、同開口部分から前記車室内へと前記エアバッグを膨出させるサイドエアバッグ装置において、前記カバーの前記開口部分に対応する部分における前記後部座席側の端部全体が同カバーの端部からなることをその要旨とする。
上記構成によれば、装置を、カバーにおいてその薄肉部の破断によって形成される開口部分に対応する部分、言い換えれば、エアバッグの膨張に際して車室内側に開かれる部分における後部座席側の端部に薄肉部が形成されない構造とすることができ、しかも同端部がエアバッグの膨張前においてカバーの他の部分と繋がっていない構造とすることができる。そのため、上記部分における後部座席側の端部に薄肉部が形成されるものと比較して、カバーに形成される薄肉部の総延長を短くすることができ、同薄肉部の各部が破断するタイミングや実際にカバーが破断する位置の設定が容易になる。これにより、エアバッグの膨張に際して上記開口部分が開口するタイミングや同開口部分の実際の開口形状を予め見込んだ態様に近い態様とすることが可能になり、同エアバッグを好適に展開させることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、前記カバーは、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状の第1壁部と同第1壁部から前記エアバッグが収納されている側に向かって前記後部座席の側面に沿って延びる第2壁部とを有してなり、前記カバーの前記開口部分に対応する部分は、その前記車室内側の端部が前記第2壁部に形成されてなることをその要旨とする。
カバーにおいて上記開口部分に対応する部分の前記後部座席側の端部、すなわち同カバーの端部が車室内に露出する部分に配置されると、これによってカバーの意匠性の低下を招くおそれがあり、またカバーの意匠性の向上が妨げられるおそれがある。
上記構成によれば、そうしたカバーの後部座席側の端部が車室内に露出しない部分に配置されるため、カバーの前記開口部分に対応する部分の周囲の一部を同カバーの端部によって構成することによるカバーの意匠性の低下を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記カバーは、前記第1壁部と前記第2壁部との境界部分が曲折した形状に形成されてなり、前記カバーの前記開口部分に対応する部分は、前記曲折した部分における前記エアバッグが収納されている側の位置にリブが形成されてなることをその要旨とする。
カバーの上記開口部分に対応する部分にはエアバッグの膨張に際して高い圧力が作用するため、そうした高い圧力が作用する部分に曲折した部分(第1壁部と第2壁部との境界部分)があると、同部分やその周辺部分がエアバッグの膨張過程において不要に変形したり欠損したりするおそれがある。そして、これはエアバッグの膨張に際して前記開口部分が開口するタイミングや同開口部分の実際の開口形状が不安定化する一因になる。
上記構成によれば、そのように曲折した部分をリブによって補強することができ、同部分やその周辺部分の不要な変形や欠損を抑制することができる。これにより、エアバッグをより好適に展開させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサイドエアバッグ装置において、前記リブは、前記エアバッグが膨出する方向に沿う方向に延設されてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグの膨張に際して、エアバッグがリブに接触している部分において同リブと交差する方向へのエアバッグの移動が制限されるようになるため、予め見込んだ方向(リブの延設方向)にエアバッグを的確に膨出させることができ、同エアバッグを好適に展開させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、当該装置は、その前記後部座席側の壁部における前記端部より前記第1壁部から遠い側の部分が前記カバーと異なる材料によって形成された壁部材からなることをその要旨とする。
一面が車室内に露出するカバーには高い意匠性を発揮することが期待される一方、サイドエアバッグ装置の後部座席側の壁部のうちの上記エアバッグの後部座席側の位置にあたる部分には同エアバッグの後部座席側への張り出しを抑制することが期待される。
上記構成によれば、カバーを高い意匠性を発揮させることの可能な材料によって形成するとともに、同カバーと異なる材料によって形成された壁部材によってエアバッグの後部座席側への張り出しを的確に抑制して同エアバッグを好適に展開させることができる。
なお上記壁部材は、請求項6によるように、前記カバーと異なる材料によって形成されて前記折り畳まれた状態のエアバッグが収納されるケースを備えた装置にあって、同ケースの後部座席側の壁部によって構成することができる。
本発明にかかるサイドエアバッグ装置によれば、エアバッグを好適に展開させることができるようになる。
以下、本発明にかかるサイドエアバッグ装置を具体化した一実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態にかかるサイドエアバッグ装置が搭載された車両の後部座席周辺の構造を示している。
同図1に示すように、車室内における車両10の後部側には後部座席11が取り付けられている。この後部座席11は腰掛け部12と背もたれ部13とを備えている。本実施の形態にかかるサイドエアバッグ装置14は、車両10のボディ15(詳しくは、その車室内側の壁部)と後部座席11の背もたれ部13との間に挟まれた部分に設けられている。なお、本実施の形態ではサイドエアバッグ装置14が後部座席11における車幅方向の両側方にそれぞれ一つずつ設けられている。
サイドエアバッグ装置14は、折り畳まれた状態のエアバッグ(図示略)が収納されるケースと、同ケースの車室内側を覆うアウターカバー20とを備えている。ケースは車両10のボディ15と後部座席11の背もたれ部13との間に挟まれた部分に配設されており、同部分のほぼ全体を覆うように上記アウターカバー20が取り付けられている。なお上記ケースは、共に後述するインナーカバー30のハウジング部34とボックス50とにより構成されるものである。
図2に、エアバッグ41が展開した状態における後部座席11周辺の構造を示す。
同図2に示すように、上記サイドエアバッグ装置14では、車両10のボディ15に所定以上の衝撃が加えられたときに、エアバッグ41の膨張に際して作用する圧力によってアウターカバー20の一部が破断されることによって同アウターカバー20に開口部分21が形成される。そして、この開口部分21から車両10のボディ15と後部座席11に着座した乗員との間にあたる部分に向けてエアバッグ41が膨出する。
図3にサイドエアバッグ装置14の側面構造を示し、図4に同サイドエアバッグ装置14の分解斜視構造を示す。
図3および図4に示すように、サイドエアバッグ装置14は、上記アウターカバー20や、インナーカバー30、エアバッグアッシー40、ボックス50、押さえ部材60によって構成されている。以下、それらアウターカバー20、インナーカバー30、エアバッグアッシー40、ボックス50、押さえ部材60の詳細について順に説明する。
ここでは先ず、アウターカバー20について説明する。
アウターカバー20は、共に略長板形状に形成された第1壁部22と第2壁部23とを備えており、それら第1壁部22および第2壁部23の境界部分が折れ曲がる形状に形成されている。このアウターカバー20はその第1壁部22が、車両10のボディ15(図1参照)と後部座席11の背もたれ部13とに挟まれる部分の車室内側を覆うように、且つ一面が車室内に露出して意匠面を形成するように車両10に取り付けられる。またアウターカバー20は、その第2壁部23が第1壁部22から前記エアバッグアッシー40が収納されている側に向かって後部座席11の背もたれ部13の側面に沿って延びるように、車両10に取り付けられる。なおアウターカバー20は比較的安価な樹脂材料(例えば、ポリプロピレン(PP))によって形成されている。
また、アウターカバー20の長手方向における中間部分には他の部分より肉厚の薄い薄肉部24が形成されている。この薄肉部24は、アウターカバー20に前記開口部分21(図2参照)を形成するために、エアバッグ41の膨張に際して破断が見込まれる部分として形成されるものである。なお本実施の形態では、アウターカバー20の上記開口部分21に対応する部分(図3および図4中にAで示す部分)が、第1壁部22の一部と上記第2壁部23の一部とによって構成されている。またアウターカバー20の第2壁部23はその上記部分Aにあたる部分の長さ(例えば図3中にW1で示す長さ)が他の部分の長さ(例えば図3中にW2で示す長さ)と比較して短く設定されており、上記部分Aの先端Apが同部分Aの上記後部座席11側の端部に設定されている。この点をふまえて本実施の形態では、上記薄肉部24が上記部分Aの周囲のうちの第2壁部23の先端を除く部分に延設されている。すなわち上記開口部分21における上記後部座席11側の端部全体には薄肉部24が形成されておらず、同端部全体がアウターカバー20の他の部分とは繋がっていない。そして、エアバッグ41の膨張に際して上記薄肉部24に沿ってアウターカバー20が破断することにより、同アウターカバー20に上記開口部分21が形成される。
なお上記薄肉部24は、金型を用いた型成形によってアウターカバー20を一体成形した後に、同アウターカバー20の上記エアバッグアッシー40が収納されている側の面に切削加工によって溝を形成することによって形成される。ちなみに薄肉部を、金型を用いた型成形によってアウターカバーに形成することも可能である。しかしながら、そうした形成方法を採用すると、アウターカバーの表面に形成される装飾用の凹凸(例えばシボ)の形状についての自由度が制限されるおそれがあり、またアウターカバーの表面が線状に窪む現象(いわゆるヒケ)が発生し易くなってしまう。そのため、本実施の形態では、切削加工によって薄肉部24を形成する形成方法が採用されている。
図5に、アウターカバー20の上記開口部分21に対応する部分Aを拡大して示す。なお図5(a)は上記部分Aをエアバッグアッシー40(図2参照)が収納されている側から見た図を示しており、図5(b)は上記部分Aの図5(a)の線B−Bに沿った断面構造を示している。
図5(a)および(b)に示すように、アウターカバー20の上記部分Aにあって第1壁部22と第2壁部23との境界部分におけるエアバッグアッシー40が収納されている側の位置には、複数(本実施の形態では五つ)のリブ25が形成されている。これらリブ25としては、略長板形状のアウターカバー20の幅方向において直線状に延びる凸部が等間隔おきに形成されている。また、各リブ25としては、アウターカバー20の第1壁部22と第2壁部23とを繋ぐ形状のものであって、同アウターカバー20の長手方向における断面形状が略三角形状のものが形成されている。
次に、インナーカバー30について、図6および図7を参照しつつ説明する。
図6(a)〜(c)はインナーカバー30の側面構造を示しており、図7はインナーカバー30の断面構造を示している。なお図6(b)はインナーカバー30の図6(a)における矢印C方向から見た構造を、図6(c)はインナーカバー30の図6(a)における矢印D方向から見た構造をそれぞれ示している。
図6および図7に示すように、インナーカバー30は、固定部31、ドア部32、ヒンジ部33、およびハウジング部34により構成されている。なおインナーカバー30は、比較的軟質の樹脂材料(例えばオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO))によって一体に形成されている。
固定部31は、アウターカバー20に固定される部分である。この固定部31は、その内縁がアウターカバー20の前記開口部分21に対応する部分の縁(具体的には、前記薄肉部24の外縁)に沿う形状となるように形成され、同アウターカバー20(詳しくは、図4中に「SP1」で示す部分)に固定される。また、固定部31のアウターカバー20側の面には線状に延びる複数本(本実施の形態では、三本)の凸部31aが形成されている。なお、固定部31とアウターカバー20とを固定する方法としては振動溶着法や超音波溶着法が用いられる。そして、この固定に際しては、上記固定部31の凸部31aの突端とアウターカバー20の上記エアバッグアッシー40が収納されている側の面とが溶着する。
ドア部32は、薄板形状に形成され、アウターカバー20の前記開口部分21に対応する部分(詳しくは、図5(a)中に「SP2」で示す部分)に固定される。また、ドア部32のアウターカバー20側の面には線状に延びる複数本(本実施の形態では、五本)の凸部32aが形成されている。なお、ドア部32とアウターカバー20とを固定する方法としては、振動溶着法や超音波溶着法が用いられる。そして、この固定に際しては、上記ドア部32の凸部32aの突端とアウターカバー20の上記エアバッグアッシー40が収納されている側の面とが溶着する。
ヒンジ部33は、断面略C字形状で直線状に延設されるものであって、一端が固定部31に繋がっており他端がドア部32に繋がっている。インナーカバー30は、前記薄肉部24のうちのアウターカバー20の長手方向に延びる部分と上記ヒンジ部33とが同一の部分において延びるようにアウターカバー20に取り付けられる。
このヒンジ部33は、エアバッグ41の膨張に際してアウターカバー20の薄肉部24が破断した際に弾性変形する。この弾性変形により、ヒンジ部33を支点として車室内側にドアが開かれるように、アウターカバー20の前記開口部分21に対応する部分がドア部32ともども回動されるようになる。そして、この回動によってアウターカバー20に形成された前記開口部分21(図2参照)が大きく開口されるようになる。
ハウジング部34は、前記エアバッグアッシー40を収納するためのケースの一部(詳しくは、ケースのアウターカバー20側の部分)を構成するものであり、エアバッグ41の膨張に際して同エアバッグ41をアウターカバー20の開口部分21に案内するためのものである。具体的には、ハウジング部34はエアバッグ41が通過する部分の周囲を囲む形状の側壁部35を備えており、同側壁部35は、上記固定部31を始点に延びるように形成されている。また、上記側壁部35の上記後部座席11側に配設される部分(壁部35a)には、複数(本実施の形態では四つ)の貫通孔(嵌合孔36)が形成されており、また同側壁部35の後部座席11から遠い側に配設される部分(壁部35b)には、複数(本実施の形態では五つ)の貫通孔(係止孔37)が形成されている。なお、上記壁部35aは、エアバッグ41の膨張に際して同エアバッグ41の前記後部座席11側への張り出しを制限するように機能する。また、上記嵌合孔36や係止孔37は、後述するボックス50をインナーカバー30に固定するためのものである。
本実施の形態では、こうしたインナーカバー30の後部座席11側の壁部35aにより、サイドエアバッグ装置14(図3参照)の後部座席11側の壁部の一部が形成されている。詳しくは、サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の壁部の一部にあって、その上記アウターカバー20の第1壁部22側の部分が同アウターカバー20の第2壁部23によって形成されるとともに、同第2壁部23の端部より上記第1壁部22から遠い側の部分がインナーカバー30の壁部35aによって形成されている。なお本実施の形態では、インナーカバー30の側壁部35が壁部材として機能する。
また本実施の形態では、サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面を形成するアウターカバー20(具体的には、その第2壁部23)の後部座席11側の面とインナーカバー30(具体的には、その壁部35a)の後部座席11側の面とが同一の平面上において延びるように、アウターカバー20およびインナーカバー30が形成されている。
図8に、サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の壁部についてその断面の端面構造を概略的に示す。なお図8において、(a)はアウターカバー20の長手方向における構造を示しており、(b)は同アウターカバー20の幅方向における構造を示している。
図8(a)に示すように、サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面がインナーカバー30の壁部35aの後部座席11側の面によって形成される部分の縁部において、同壁部35aが第2壁部23よりエアバッグ41が収納されている側に配設された状態で重なるようにアウターカバー20およびインナーカバー30が配設されている。
また、図8(a)および(b)に示すように、インナーカバー30の壁部35aのうちの上記サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の側面を構成する部分にあって、その後部座席11側の面Faの裏側の面Fbの中央部分全体が、周囲の面Fcより窪んだ形状に形成されている。詳しくは、上記壁部35aの各部の肉厚がほぼ同一に形成され、その上記アウターカバー20の第1壁部22側の部分(突出部分35c)が、後部座席11側に突出する形状に形成されている(図6(a),(c)参照)。そして、図8(b)に示すように、突出部分35cの後部座席11側の面Faとアウターカバー20の第2壁部23の後部座席11側の面Fdとが同一平面(同図中に「Fx」で示す平面)において延びるように、アウターカバー20およびインナーカバー30が形成されている。
なお、インナーカバー30は金型を用いた型成形によって一体に成形されている。ちなみに、アウターカバーとインナーカバーとを一つの金型を用いた型成形によって一体に形成することも可能である。しかしながら、そうした形成方法を採用すると、その形成に用いる金型が極めて複雑な構造のものになってしまう。一般に、樹脂成形品を形成する際に、一つの複雑な構造の金型を用いて樹脂成形品を形成する場合には、二つの簡素な構造の金型を用いて樹脂成形品を構成する二つの分割体を各別に形成する場合と比較して、その形成にかかるコストが高くなる。この点をふまえて本実施の形態では、アウターカバー20とインナーカバー30とを異なる金型を用いて各別に成形するようにしている。
次に、エアバッグアッシー40について、図9を参照しつつ説明する。
図9は、エアバッグアッシー40の内部構造を示している。
図9に示すように、エアバッグアッシー40は、エアバッグ41とリテーナ42とが収納袋43の内部に収納されたものである。リテーナ42は略筒形状に形成されており、その内部に上記エアバッグ41を膨張させるためのガスを発生するインフレータ(図示略)が固定されている。また、このリテーナ42はエアバッグ41の内部に挿入されている。さらに上記収納袋43には、そのようにリテーナ42が挿入されたエアバッグ41が折り畳まれた状態で収納されている。なお、リテーナ42には複数(本実施の形態では二つ)の固定ネジ45が取り付けられている。この固定ネジ45は、エアバッグアッシー40を後述するボックス50に固定する際に用いられるものであり、その先端側の部分が上記エアバッグ41および収納袋43を共に貫通した状態で外部に突出している。
次に、ボックス50について、図10を参照しつつ説明する。
図10は、ボックス50の具体形状を示している。なお図10において、(a)はボックス50の側面構造を、(b)はボックス50を上記(a)の矢印E方向から見た構造を、(c)はボックス50を上記(a)の矢印F方向から見た構造をそれぞれ示している。
図10(a)〜(c)に示すように、ボックス50は、略直方体の箱形状に形成されており、1つの底壁部51と4つ壁部を備えた側壁部52とにより構成されている。そして、ボックス50の各壁部51,52によって囲まれた空間(収納部53)の内部には上記エアバッグアッシー40が固定される。具体的には、図4に示すように、ボックス50の底壁部51に複数(本実施の形態では、二つ)の貫通孔54が形成されており、それら貫通孔54にエアバッグアッシー40の固定ネジ45を挿通した状態で同固定ネジ45にナット55を螺合することにより、ボックス50にエアバッグアッシー40が固定される。なおボックス50は、金属の板材をプレス加工した後に折り曲げることにより形成されている。
また図10(a)および(c)に示すように、ボックス50の側壁部52の後部座席11側の部分には、外方に向けて突出する形状の嵌合突部56が複数(本実施の形態では四つ)形成されている。これら嵌合突部56としては、インナーカバー30の壁部35aに形成された複数の嵌合孔36(図6(c)参照)に対応する位置に、それら嵌合孔36に嵌合する形状のものがそれぞれ形成されている。
さらに図10(a)および(b)に示すように、ボックス50の側壁部52における前記車両10のボディ15側の部分には、断面U字形状のフック57が複数(本実施の形態では五つ)設けられている。これらフック57としては、インナーカバー30の壁部35b(図6(b)参照)に形成された複数の係止孔37に対応する位置に、それら係止孔37に係合する形状のものがそれぞれ形成されている。
そして上記サイドエアバッグ装置14では、ボックス50のフック57がインナーカバー30の係止孔37に引っ掛けられて係止されるとともに、ボックス50の嵌合突部56がインナーカバー30の嵌合孔36に嵌め込まれることにより、ボックス50がインナーカバー30に固定される。
また図10(a)〜(c)に示すように、ボックス50には、その外方に向けて延びる二つのブラケット58,59が一体に形成されている。そして、これらブラケット58,59が車両10のボディ15に固定されることによって、ボックス50が車両10に取り付けられる。
なお図10(c)に示すように、各嵌合突部56には、ボックス50の側壁部52に沿って延びる細長い平板形状の部材を挿通することの可能な挿通孔56aがそれぞれ形成されている。それら挿通孔56aは、ボックス50の嵌合突部56がインナーカバー30(図3参照)の嵌合孔36に嵌め込まれた際に、外方に露出する位置に形成されている。上記挿通孔56aは、ボックス50の嵌合突部56をインナーカバー30の嵌合孔36に嵌め込んだ後に、同嵌合孔36から嵌合突部56が外れることを防止するためのものであり、後述する押さえ部材60の一部が挿通されるものである。
次に、押さえ部材60について説明する。
図4に示すように、押さえ部材60は二つの壁部61,62を備えており、それら壁部61,62の境界部分が略直角に曲折された断面L字状に形成されている。一方の壁部61は等間隔で平行に延びる複数本(本実施の形態では四本)の櫛歯片63を備えた櫛形状に形成されており、他方の壁部62には二つの挿通孔64が形成されている。この押さえ部材60は、上記挿通孔56aと同様に、インナーカバー30の嵌合孔36からボックス50の嵌合突部56が外れることを防止するためのものである。なお、この押さえ部材60は、金属の板材をプレス加工によって打ち抜いた後に折り曲げることにより形成される。そして、押さえ部材60は以下のように固定される。
図11に、サイドエアバッグ装置14の断面構造を示す。
同図11に示すように、押さえ部材60の固定に際しては先ず、エアバッグアッシー40の固定ネジ45がボックス50の貫通孔54に挿通され且つインナーカバー30にボックス50が固定された状態で、押さえ部材60の各櫛歯片63がボックス50の嵌合突部56の挿通孔56aに挿通されるとともに、同押さえ部材60の挿通孔64に上記固定ネジ45が挿通される。その後、上記固定ネジ45にナット55が螺合される。これにより、ボックス50にエアバッグアッシー40とともに押さえ部材60が固定される。
以下、サイドエアバッグ装置14の動作態様について図11および図12を参照しつつ説明する。
図12は、サイドエアバッグ装置14の断面構造を示している。
なお図12において、(a)はエアバッグ41の膨張開始直後における構造を、(b)はエアバッグ41の膨張が進んでアウターカバー20に開口部分21が形成された状態における構造をそれぞれ示している。ちなみに、先の図11は、エアバッグ41が膨張していないときにおけるサイドエアバッグ装置14の断面構造を示している。
図11に示すように、車両10のボディ15に衝撃が加えられていない場合には、エアバッグ41が折り畳まれた状態でボックス50内に収納されている。そして、車両10のボディ15に所定以上の衝撃が加えられてその衝撃が図示しない衝撃センサによって感知されると、リテーナ42内部のインフレータからガスが噴出される。これにより、その後においてエアバッグ41の内部にガスが充填され、同エアバッグ41が膨張するようになる。このときエアバッグ41は、ボックス50の側壁部52やインナーカバー30のハウジング部34に案内されて、アウターカバー20(具体的には、インナーカバー30のドア部32)に向かって膨らむように変形する。
そして図12(a)に示すように、エアバッグ41がある程度膨張すると、同エアバッグ41によって押圧されることによって、アウターカバー20や、インナーカバー30、ボックス50に高い圧力が作用するようになる。これにより、それらアウターカバー20や、インナーカバー30、ボックス50の各部に引っ張り応力が作用するようになる。このときインナーカバー30のハウジング部34やボックス50は若干変形するとはいえ、エアバッグ41を支持し続ける。一方、アウターカバー20は、同アウターカバー20に作用する引っ張り応力が大きくなると、その肉厚が薄く形成されて強度が低く設定されている部分(上記薄肉部24)が破断されるようになる。
さらに図12(b)に示すように、そのように破断された部分(アウターカバー20の前記開口部分21に対応する部分)が、膨張するエアバッグ41に押圧されることにより、インナーカバー30のヒンジ部33を支点として車室内側にドアが開かれるように同インナーカバー30のドア部32ともども回動される。そして、この回動によってアウターカバー20に形成された前記開口部分21が大きく開口され、同開口部分21を通じてエアバッグ41が車室内に膨出される。このエアバッグ41は、車両10のボディ15と後部座席11に着座した乗員との間に展開される(図2参照)。
以下、本実施の形態にかかるサイドエアバッグ装置14による作用について説明する。
上記サイドエアバッグ装置14では、エアバッグ41の膨張に際して作用する圧力によってアウターカバー20の薄肉部24が破断されて同アウターカバー20に開口部分21が形成され、同開口部分21を介して車室内にエアバッグ41が膨出する。本実施の形態では、アウターカバー20において上記開口部分21に対応する部分における前記後部座席11側の端部全体が同アウターカバー20の端部によって構成されている。これにより本実施の形態の装置は、上記開口部分21に対応する部分における後部座席11側の端部全体に薄肉部が形成されない構造であって、同端部全体がエアバッグの膨張前においてアウターカバー20の他の部分とは繋がっていない構造になっている。そのため、上記開口部分21に対応する部分における上記後部座席11側の端部に薄肉部が形成されたアウターカバー(図13に例示するもの)が用いられる装置と比較して、アウターカバー20に形成される薄肉部24の総延長を短くすることができ、同薄肉部24の各部が破断するタイミングや実際にアウターカバー20が破断する位置の設定が容易になる。したがって、エアバッグ41の膨張に際して上記開口部分21が開口するタイミングや同開口部分21の実際の開口形状を予め見込んだ態様に近い態様とすることが可能になり、同エアバッグ41を好適に展開させることができるようになる。
ここで、アウターカバー20において上記開口部分21に対応する部分における上記後部座席11側の端部、すなわち同アウターカバー20の端部が車室内に露出する部分に配置されると、これによって見栄えの低下を招くなど、アウターカバー20の意匠性の低下を招いたり、同アウターカバー20の意匠性の向上が妨げられたりするおそれがある。
本実施の形態では、アウターカバー20を構成する第1壁部22および第2壁部23のうち、同第1壁部22からエアバッグ41が収納されている側に向かって後部座席11の側面に沿って延びる第2壁部23に、上記開口部分21に対応する部分における上記後部座席11側の端部が形成されている。そのため、上記開口部分21に対応する部分における上記後部座席11側の端部が車室内に露出しない部分に配置されるようになり、上記開口部分に対応する部分の周囲の一部をアウターカバー20の端部によって構成することによる同アウターカバー20の意匠性の低下を抑制することができる。
また、アウターカバー20において上記開口部分21に対応する部分には、エアバッグ41の膨張に際して高い圧力が作用する。上記サイドエアバッグ装置14では、そのように高い圧力が作用する部分に第1壁部22と第2壁部23との境界部分、すなわち曲折した部分があるため、同部分やその周辺部分がエアバッグ41の膨張過程において不要に変形したり欠損したりするおそれがある。そして、これはエアバッグ41の膨張に際して上記開口部分21が開口するタイミングや同開口部分21の実際の開口形状が不安定化する一因になる。
本実施の形態では、アウターカバー20の上記開口部分21に対応する部分にあって、第1壁部22と第2壁部23との境界部分におけるエアバッグ41が収納されている側の位置に複数のリブ25が形成されている。こうしたリブ25を形成することにより、第1壁部22と第2壁部23との境界部分が補強されるために、同境界部分やその周辺部分の不要な変形や欠損を抑制することができる。しかも、上記リブ25により、曲折された形状に形成された上記境界部分にエアバッグ41が進入することが抑制されるために、同境界部分にエアバッグ41が引っ掛かることについても抑制されるようになる。
なお本実施の形態では、複数のリブ25として、アウターカバー20の幅方向において直線状に延びる凸部が形成されている。それらリブ25は、アウターカバー20の上記開口部分21に対応する部分がエアバッグ41によって押し開かれて同開口部分21からエアバッグ41が膨出する際にその膨出方向に沿って延びるリブとなる。そのため、エアバッグ41の膨張に際して、エアバッグ41がリブ25に接触している部分において同リブ25と交差する方向へのエアバッグ41の移動が制限されるようになり、予め見込んだ方向(リブ25の延設方向)にエアバッグ41を的確に膨出させることができるようになる。
また、例えばアウターカバー20には高い意匠性を発揮することが期待され、エアバッグ41を収納するケース(具体的には、インナーカバー30のハウジング部34)には同エアバッグ41の後部座席11側への張り出しを的確に抑制することが期待されるなどといったように、アウターカバー20とケースとでは求められる機能が異なる。この点をふまえて本実施の形態にかかるサイドエアバッグ装置14では、アウターカバー20とインナーカバー30とが異なる材料によって形成されている。これにより、アウターカバー20を高い意匠性を発揮させることの可能な材料によって形成するとともに、同アウターカバー20と異なる材料によって形成されたインナーカバー30によってエアバッグ41の後部座席11側への張り出しを的確に抑制して同エアバッグ41を好適に展開させることができる。
なお、サイドエアバッグ装置14は、その後部座席11側の面がアウターカバー20とインナーカバー30とにより形成される。そのため、単にアウターカバー20とインナーカバー30とを組み付けると、それらの境界部分に段差が形成されてしまう。そして、そうした段差が形成された場合には、後部座席11とサイドエアバッグ装置14との間に乗員の手が差し込まれた際に、その段差に手が触れることによって乗員に不快感を与えるおそれがある。
本実施の形態では、サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面を形成する上記アウターカバー20の後部座席11側の面とインナーカバー30の後部座席11側の面とが同一の平面(図8(b)中の平面Fx)上において延びるように、アウターカバー20およびインナーカバー30がそれぞれ形成されている。これにより、サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面に段差が形成されることを抑制することができ、後部座席11とサイドエアバッグ装置14との間に手が差し込まれた場合において乗員に不快感を与えることを抑制することができる。
また、アウターカバー20およびインナーカバー30のうちの一方を金属材料などの樹脂材料以外の材料で形成した場合、後部座席11とサイドエアバッグ装置14との間に手が差し込まれた際に、その手が受ける触感がアウターカバー20とインナーカバー30との境界部分において大きく変化するため、これが乗員に不快感を与えるおそれがある。
本実施の形態では、それらアウターカバー20とインナーカバー30とが共に樹脂材料によって形成されている。そのため、アウターカバー20とインナーカバー30との境界部分のうちの車室内側の部分において上記触感が変化することを抑えることができ、乗員に不快感を与えることを好適に抑制することができる。
なお、上記サイドエアバッグ装置14では、その後部座席11側の面がインナーカバー30の後部座席11側の面によって形成される部分の縁部において、同インナーカバー30がアウターカバー20よりエアバッグ41が収納されている側に配設された状態で、インナーカバー30とアウターカバー20とが重なっている。
こうしたサイドエアバッグ装置14にあって、その後部座席11側の面を形成する上記アウターカバー20の後部座席11側の面とインナーカバー30の後部座席11側の面とが同一の平面上において延びるように、アウターカバー20およびインナーカバー30を形成する上では、次のような構成を採用することも可能である。すなわち、図8(a)および(b)中に二点鎖線で示すように、インナーカバー30の壁部35aにおける上記面Fbを平面に形成するとともに、同壁部35aのうちの上記サイドエアバッグ装置14の上記後部座席11側の側面を構成する部分の肉厚を厚くするといった構成を採用することが可能である。ただし、この場合には、エアバッグ41を収納するケース(具体的には、インナーカバー30のハウジング部34およびボックス50)の内部空間が小さくなってしまう。
この点、本実施の形態では、図8(a)および(b)に示すように、インナーカバー30の壁部35aのうちの上記サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の側面を構成する部分(詳しくは、その突出部分35c)にあって、その後部座席11側の面Faの裏側の面Fbの中央部分全体が、周囲の面Fcより窪んだ形状に形成されている。そのため、例えば上記面Fbを平面とする構成(同図中に二点鎖線で示す構成)など、上記面Fbに凹部が形成されない構成と比較して、エアバッグ41を収納するケースの内部空間を大きくすることが可能になり、同エアバッグ41の収納や膨張についての自由度を高くすることができる。しかも、そのようにエアバッグ41を収納するケースの内部空間を大きくする上で、インナーカバー30の壁部35aの肉厚が薄くなることもない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)アウターカバー20の前記開口部分21に対応する部分における前記後部座席11側の端部全体がアウターカバー20の端部によって構成されている。そのため、エアバッグ41の膨張に際して上記開口部分21が開口するタイミングや同開口部分21の実際の開口形状を予め見込んだ態様に近い態様とすることが可能になり、同エアバッグ41を好適に展開させることができる。
(2)アウターカバー20を構成する第1壁部22および第2壁部23のうち、同第1壁部22からエアバッグ41が収納されている側に向かって後部座席11の側面に沿って延びる第2壁部23に、上記開口部分21に対応する部分における後部座席11側の端部を形成するようにした。そのため、上記開口部分に対応する部分の周囲の一部をアウターカバー20の端部によって構成することによる同アウターカバー20の意匠性の低下を抑制することができる。
(3)アウターカバー20の上記開口部分21に対応する部分にあって、第1壁部22と第2壁部23との境界部分におけるエアバッグ41が収納されている側の位置に複数のリブ25を形成するようにした。そのため、上記境界部分やその周辺部分の不要な変形や欠損を抑制することができ、エアバッグ41をより好適に展開させることができる。
(4)複数のリブ25をエアバッグ41の膨出方向に沿う方向に延設するようにしたために、予め見込んだ方向(リブ25の延設方向)にエアバッグ41を的確に膨出させることができる。
(5)サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面を形成する上記アウターカバー20の後部座席11側の面とインナーカバー30の後部座席11側の面とが同一の平面上において延びるように、アウターカバー20およびインナーカバー30を形成するようにした。そのため、後部座席11とサイドエアバッグ装置14との間に手が差し込まれた場合において乗員に不快感を与えることを抑制することができる。
(6)インナーカバー30の壁部35aのうちの上記サイドエアバッグ装置14の前記後部座席11側の側面を構成する部分にあって、その後部座席11側の面Faの裏側の面Fbを、周囲の面Fcより窪んだ形状に形成するようにした。そのため、上記面Fbに凹部が形成されない構成と比較して、エアバッグ41の収納や膨張についての自由度を高くすることができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・例えば一つの金型を用いた型成形によって同一の材料で一体に形成するなど、インナーカバー30とボックス50とを一体に形成するようにしてもよい。こうした構成によれば、サイドエアバッグ装置の部品点数の低減を図ることができる。また、インナーカバー30とボックス50とを樹脂材料によって一体に形成することにより、金属材料によって形成されたボックス50が設けられる装置と比較して、重量低減を図ることができる。
・上記実施の形態では、インナーカバー30のヒンジ部33の弾性変形を通じてアウターカバー20の開口部分21に対応する部分が回動することによって同開口部分21が開口される。これに限らず、エアバッグ41の膨張に際してアウターカバー20の一部が破断せずに残るように構成し、その残った部分を弾性変形させることによってアウターカバー20の開口部分21に対応する部分を回動させて、同開口部分21を開口させるようにしてもよい。こうした構成を採用する場合には、インナーカバー30のドア部32やヒンジ部33、アウターカバー20の薄肉部24の一部を省略することができる。
・インナーカバー30の壁部35aの面Fbの中央部分全体を周囲の面Fcより窪んだ形状に形成することに限らず、同面Fbの中央部分の一部のみを周囲の面Fcより窪んだ形状に形成するようにしてもよい。また、そうした窪みを省略することも可能である。
・サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面を形成するアウターカバー20の後部座席11側の面とインナーカバー30の後部座席11側の面とが同一面となるのであれば、それら面の延設面として平面以外の面を採用するようにしてもよい。なお、そうした延設面は、例えば曲面など、滑らかに湾曲する面であればよい。
・サイドエアバッグ装置14の後部座席11側の面を形成するアウターカバー20の後部座席11側の面とインナーカバー30の後部座席11側の面とが異なる面において延びるように、アウターカバー20およびインナーカバー30を形成するようにしてもよい。なお、上記構成にあって後部座席11とサイドエアバッグ装置14との間に手が差し込まれた場合に乗員に不快感を与えることを抑制するためには、各面の境界に段差が形成されないように、アウターカバー20およびインナーカバー30を形成することが望ましい。
・サイドエアバッグ装置14の後部座席側の壁部のうちの上記アウターカバー20の第2壁部23の端部より第1壁部22から遠い側の部分を、インナーカバー30の壁部35aにより形成することに代えて、アウターカバー20やインナーカバー30と別体に形成された部材(壁部材)によって形成するようにしてもよい。同構成においては、アウターカバー20と壁部材との境界に段差が形成されないようにそれらアウターカバー20および壁部材を形成することにより、後部座席11とサイドエアバッグ装置14との間に手が差し込まれた場合において乗員に不快感を与えることを抑制することができる。
・アウターカバー20のリブ25の延設方向を、エアバッグ41の膨出方向に沿う方向以外の方向に設定してもよい。
・アウターカバー20のリブ25を省略することが可能である。
・アウターカバー20の開口部分21に対応する部分の後部座席11側の端部を同アウターカバー20の第2壁部23に形成することに代えて、図14に示すアウターカバー70のように、同端部(同図中に「Gp」で示す部分)を第1壁部22と第2壁部23との境界部分に形成することが可能である。また、図15に示すアウターカバー80のように、同アウターカバー80の開口部分21に対応する部分の後部座席11側の端部Hpを第1壁部22に形成することも可能である。
・本発明は、車両のボディと後部座席の着座部とに挟まれる部分に設けられるサイドエアバッグ装置にも適用することができる。
本発明を具体化した一実施の形態にかかるサイドエアバッグ装置が搭載された車両の後部座席周辺の構造を示す略図。 エアバッグが展開した状態における車両の後部座席周辺の構造を示す略図。 サイドエアバッグ装置の側面構造を示す側面図。 サイドエアバッグ装置の分解斜視構造を示す分解斜視図。 アウターカバーの開口部分に対応する部分の構造を拡大して示す(a)側面図(b)断面図。 (a)〜(c)インナーカバーの側面構造を示す側面図。 インナーカバーの断面構造を示す断面図。 (a),(b)サイドエアバッグ装置の後部座席側の壁部についてその断面の端面構造を示す端面図。 エアバッグアッシーの部分断面構造を示す部分断面図。 (a)〜(c)ボックスの側面構造を示す側面図。 エアバッグが膨張していないときにおけるサイドエアバッグ装置の断面構造を示す断面図。 (a),(b)エアバッグの膨張過程におけるサイドエアバッグ装置の断面構造を示す断面図。 比較例のエアバッグ装置に用いられるアウターカバーの斜視構造を示す斜視図。 他の実施の形態に用いられるアウターカバーの斜視構造を示す斜視図。 その他の実施の形態に用いられるアウターカバーの斜視構造を示す斜視図。
符号の説明
10…車両、11…後部座席、12…腰掛け部、13…背もたれ部、14…サイドエアバッグ装置、15…ボディ、20,70,80…アウターカバー、21…開口部分、22…第1壁部、23…第2壁部、24…薄肉部、25…リブ、30…インナーカバー、31…固定部、31a…凸部、32…ドア部、32a…凸部、33…ヒンジ部、34…ハウジング部、35…側壁部、35a,35b…壁部、35c…突出部分、36…嵌合孔、37…係止孔、40…エアバッグアッシー、41…エアバッグ、42…インフレータ、43…収納袋、44…リテーナ、45…固定ネジ、50…ボックス、51…底壁部、52…側壁部、53…収納部、54…貫通孔、55…ナット、56…嵌合突部、56a…挿通孔、57…フック、58,59…ブラケット、60…押さえ部材、61…壁部、62…壁部、63…櫛歯片、64…挿通孔。

Claims (6)

  1. 車両のボディおよび同車両の後部座席の間に挟まれた部分に折り畳まれた状態で収納され、前記ボディに所定以上の衝撃が加えられたときに、車室内における前記ボディおよび前記後部座席に着座した乗員の間で膨張展開するエアバッグと、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状であって一面が前記車室内に露出する形状に形成されてなり且つ前記一面を有する壁部に他の部分より肉厚の薄い薄肉部が形成されてなるカバーとを備え、前記エアバッグの膨張に際して作用する圧力によって前記薄肉部を破断させることにより前記カバーに開口部分を形成し、同開口部分から前記車室内へと前記エアバッグを膨出させるサイドエアバッグ装置において、
    前記カバーの前記開口部分に対応する部分における前記後部座席側の端部全体が同カバーの端部からなる
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記カバーは、前記挟まれた部分の車室内側を覆う形状の第1壁部と同第1壁部から前記エアバッグが収納されている側に向かって前記後部座席の側面に沿って延びる第2壁部とを有してなり、
    前記カバーの前記開口部分に対応する部分は、その前記車室内側の端部が前記第2壁部に形成されてなる
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  3. 請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記カバーは、前記第1壁部と前記第2壁部との境界部分が曲折した形状に形成されてなり、
    前記カバーの前記開口部分に対応する部分は、前記曲折した部分における前記エアバッグが収納されている側の位置にリブが形成されてなる
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  4. 請求項3に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記リブは、前記エアバッグが膨出する方向に沿う方向に延設されてなる
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、
    当該装置は、その前記後部座席側の壁部における前記端部より前記第1壁部から遠い側の部分が前記カバーと異なる材料によって形成された壁部材からなる
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  6. 請求項5に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記カバーと異なる材料によって形成されて前記折り畳まれた状態の前記エアバッグが収納されるケースを更に備え、
    前記壁部材は前記ケースの前記後部座席側の壁部である
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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