JP2009028855A - Nc機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的大きなRねじ溝を有する雌ねじ部材におけるRねじ溝をマシニングセンタを用いて短時間に、かつ高精度に加工する雌ねじ部材のマシニングセンタによる切削加工方法を提供する。
【解決手段】マシニングセンタのテーブル5上に搭載される雌ねじ部材100は、マシニングセンタの主軸頭4に挿着されている切削工具3を軸回転しX,Y,Z軸方向に移動することによって刃部2によりRねじ溝1を切削加工する。
【選択図】図1
【解決手段】マシニングセンタのテーブル5上に搭載される雌ねじ部材100は、マシニングセンタの主軸頭4に挿着されている切削工具3を軸回転しX,Y,Z軸方向に移動することによって刃部2によりRねじ溝1を切削加工する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、マシニングセンタのようなNC機械に切削工具を保持して静止側にある部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法に関する。
雌ねじ部材としては各種形態のものがあるが、図3に示すような比較的大きなねじリードを有する雌ねじ部材100がある。雌ねじ部材100の一般的な加工方法としては図4のフローチャートに示すように、まず、素材からの全体の形状加工(ステップ100)、次にねじ溝の切削加工(ステップ101)、ねじ溝加工済のワークを焼入する熱処理工程(ステップ102)、最終加工であるねじ研削加工(ステップ103)等とからなる。以上の加工ステップの内、ステップ103は、ねじ研削盤によって行われるのが普通であるが、ステップ101のねじ溝の切削加工は通常図5に示すように、雌ねじ部材100を回転させてねじ加工するのが一般である。
即ち、例えば、旋盤の主軸8のチャック9に雌ねじ部材100を把持し、これを軸回転すると共に雌ねじ部材100と同軸上に配置され加工具10を把持する刃物台12を軸線方向に移動させてRねじ溝1を加工するものである。この場合、加工具10の刃部11はRねじ溝1のR形状に見合った形状のものからなり、刃物台12を軸線方向に移動させてねじ加工することが一般に採用されていた。なお、雌ねじのねじ溝加工に関する公知技術としては各種のものがあるが、例えば、「特許文献1」や「特許文献2」が挙げられる。
特開平5−228732号(図1)
特開2001−9637号(図1)
「特許文献1」の「特開平5−228732号」の「雌ねじのねじ溝加工方法および装置」は切削加工でなく研削加工に関するものであるが、その加工方法としては前記の図5に示したものとほぼ同一の加工方法であり、部材が回転するものからなる。また、「特許文献2」の「特開2001−9637号」の「雌ねじ加工方法」もその(図1)の(b)に示されているように、前記図5と同じ方法の部材を回転させる切削加工が図示されている。
以上のように、従来のねじ溝加工は、すべて部材を回転させてねじ加工をするものであった。
以上のように、従来のねじ溝加工は、すべて部材を回転させてねじ加工をするものであった。
前記のようなねじ溝加工はそれ自体としては高精度にねじ溝加工ができるが、一度の取り代が制限され、何回も加工具10(図5)を往復動させることが必要になる。特に、図3に示したような比較的大きなねじリードを有する雌ねじ部材100の場合は加工具10を数十回以上往復動させる必要があり、大きな加工時間を必要とする問題点があった。また、刃部11の摩耗もあり、度々の交換が必要であった。また、当然ながら、以上のような加工方法では雌ねじ部材100の他の部分は段取り換えなしに加工することができず、形状によってその機械で加工ができない箇所が多く、段取り換えして他の機械で加工しなければならない問題点があった。そのため、ねじ加工の部分と他の加工部分との整合性を保持することが難しく、結果として高精度の雌ねじ部材100を形成することが難しい問題点があった。
本発明は、以上の問題点を解決するために発明されたものであり、Rねじ溝の加工が短時間に、かつ高精度に行われると共に、他の加工箇所とねじ溝との整合性(同心性を含む)ができるNC機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法を提供することを目的とする。
本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、ねじリードの大きなRねじ溝を有する部材の荒加工方法であって、該方法は、前記部材の軸線方向と一致するZ軸と該Z軸と直交するX軸及びY軸とを同時に自動制御し、前記Z軸に沿って固持されている切削工具を回転移動して静止状態に保持されている前記部材の前記Rねじ溝を切削加工することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記切削工具の刃部が、複数のR半径の弧状面を連接した略R形状部を先端側に形成するものからなることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記切削工具が、前記Rねじ溝のコーナ部の面取りのために前記略R形状部の基端側に連接する傾斜面形状部を有するものからなることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記傾斜面形状部が、前記略R形状部の基端側から拡寸方向に傾斜するものからなることを特徴とする。
本発明の請求項1のねじ加工方法によれば、加工工具がNC機械(例えば、マシニングセンタ)側に固持され、加工工具を回転移動(X,Y,Z方向)して静止側にある部材を加工する方法からなるため、従来の加工方法に較べて加工効率がよく、かつ部材の他の形状部分を部材を取り外すことなく加工可能となり整合性を保持することができる。
また、請求項2のねじ加工方法によれば、切削工具の刃部がRねじ溝に見合う特殊のR形状のものからなり、切削工具の回転移動によってRねじ溝を円滑に加工可能になる(この理論はノウハウ的なものがあり、ここでは省略する)。
また、請求項3及び4のねじ加工方法によれば、傾斜面形状部を形成することによりRねじ溝のエッジの面取り加工が円滑に行われる。
以下、本発明のNC機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法の実施の形態を図面を参照して詳述する。なお、この実施例ではNC機械としてマシニングセンタを採用した場合について説明するが、これに限定するものではない。
図1はマシニングセンタの主要部を模式的に表示したものである。本実施例ではマシニングセンタは縦型のものであり、縦軸がZ軸であり、テーブル5の水平面がX,Y軸になる。雌ねじ部材100はテーブル5上に直立して固定される。なお、マシニングセンタとしては縦型のものに限定するものではない。テーブル5の上方には主軸頭4が配置される。勿論この主軸頭4はZ軸まわりに回転駆動されると共にZ,X,Y軸に沿って自動制御されるものからなる。
図1はマシニングセンタの主要部を模式的に表示したものである。本実施例ではマシニングセンタは縦型のものであり、縦軸がZ軸であり、テーブル5の水平面がX,Y軸になる。雌ねじ部材100はテーブル5上に直立して固定される。なお、マシニングセンタとしては縦型のものに限定するものではない。テーブル5の上方には主軸頭4が配置される。勿論この主軸頭4はZ軸まわりに回転駆動されると共にZ,X,Y軸に沿って自動制御されるものからなる。
主軸頭4には切削工具3を把持するホルダ6が装着される。勿論このホルダ6は主軸頭4に着脱自在のものからなる。切削工具3の先端には特殊な形状の刃部2が着脱可能に固着される。
雌ねじ部材100のRねじ溝1の加工は図1に示すように切削工具3の刃部2を雌ねじ部材100のねじ加工孔7に挿入し、切削工具3を軸回転させながら刃部2をX,Y,Z方向に移動することにより行われる。なお、マシニングセンタは中ぐり加工機として剛性を有するものであり、この切削工具3によるRねじ溝1の加工は短時間に、かつ高精度で行われる。
図2は、切削工具3の刃部2の詳細構造を示すものである。この詳しい内容についてはノウハウ的なものであり、ここでは開示しない。
刃部2の概要構造としては図示のように先端の略R形状部2aとこれに接して上方の拡寸方向に向かってテーパ状に広がる傾斜面形状部2bからなる。この略R形状部2aはRねじ溝1のR寸法よりも小径であり、略半円のものからなり複数のRの連接したものからなるが、詳細の説明はノウハウ的なものであり省略する。また、傾斜面形状部2bはRねじ溝1を面取りするものである。なお、図1では刃部2は片側に突出したものからなるが両側に突出したものや全体が円弧状のものも適用される(詳細説明を省略する)。また、面取不要の部材は図2において点線で示すように傾斜面形状部2bをなくしてストレートのものも採用可能である。
刃部2の概要構造としては図示のように先端の略R形状部2aとこれに接して上方の拡寸方向に向かってテーパ状に広がる傾斜面形状部2bからなる。この略R形状部2aはRねじ溝1のR寸法よりも小径であり、略半円のものからなり複数のRの連接したものからなるが、詳細の説明はノウハウ的なものであり省略する。また、傾斜面形状部2bはRねじ溝1を面取りするものである。なお、図1では刃部2は片側に突出したものからなるが両側に突出したものや全体が円弧状のものも適用される(詳細説明を省略する)。また、面取不要の部材は図2において点線で示すように傾斜面形状部2bをなくしてストレートのものも採用可能である。
前記のように、図1に示した状態で切削工具3を軸回転しX,Y,Z軸方向に移動させることによって雌ねじ部材100に所望のRねじ溝1を高精度に形成することができる。また、加工時間も従来に較べて短縮することができる(実証済)。
本発明は、以上の説明の如きものであるが、その内容に限定するものではなく、同一技術的範疇のものが適用されることは勿論である。
本発明のNC機械により切削工具を回転移動して部材のRねじ溝を加工するねじ溝加工方法は、以上の説明による雌ねじ部材にのみ適用されるものではなく、各種形状のねじ溝加工に適用されるものであり、その利用範囲は広い。
1 Rねじ溝
2 刃部
2a 略R形状部
2b 傾斜面形状部
3 切削工具
4 主軸頭
5 テーブル
6 ホルダ
7 加工孔
100 雌ねじ部材
2 刃部
2a 略R形状部
2b 傾斜面形状部
3 切削工具
4 主軸頭
5 テーブル
6 ホルダ
7 加工孔
100 雌ねじ部材
Claims (4)
- ねじリードの大きなRねじ溝を有する部材の荒加工方法であって、該方法は、前記部材の軸線方向と一致するZ軸と該Z軸と直交するX軸及びY軸とを同時に自動制御し、前記Z軸に沿って固持されている切削工具を回転移動して静止状態に保持されている前記部材の前記Rねじ溝を切削加工することを特徴とするNC機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法。
- 前記切削工具の刃部が、複数のR半径の弧状面を連接した略R形状部を先端側に形成するものからなることを特徴とする請求項1に記載のNC機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法。
- 前記切削工具が、前記Rねじ溝のコーナ部の面取りのために前記略R形状部の基端側に連接する傾斜面形状部を有するものからなることを特徴とする請求項2に記載のNC機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法。
- 前記傾斜面形状部が、前記略R形状部の基端側から拡寸方向に傾斜するものからなることを特徴とする請求項3に記載のNC機械により切削工具を回転移動して部材のねじ溝を加工するねじ溝加工方法。
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CN101870015A (zh) * | 2010-06-08 | 2010-10-27 | 兰州机床厂 | 单路伺服径向进给数控管螺纹车床的运动合成装置及其计算方法 |
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2007
- 2007-07-27 JP JP2007196107A patent/JP2009028855A/ja active Pending
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