JP2009022631A - スチームアイロン - Google Patents

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Yukihisa Kobayashi
幸久 小林
Takashi Ishiwatari
隆 石渡
Hitoshi Takagi
均 高木
Yuichiro Tanaka
雄市郎 田中
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Abstract

【課題】送液装置の使用初期における空打ち音を低減させたスチームアイロンを提供する。
【解決手段】タンクたる水タンク14内の液体たる水を所定部たる気化室7へ供給する送液装置たる電磁ポンプ20を備えたスチームアイロンにおいて、電磁ポンプ20の初期動作から一定時間Tが経過するまでの間で、電磁ポンプ20を緩やかに動作させる構成とした。この場合、電磁ポンプ20を初期動作時から一定時間Tだけ、通常動作より緩やかに動作させながら、電磁ポンプ20の本体35内部に水を取り込むことにより、電磁ポンプ20の初期使用時における空打ち音を低減できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、衣類などに使用するスチームアイロンに関する。
従来のスチームアイロンは、アイロン本体内に液体を所定部へ供給する送液装置を備えていた(特許文献1)。
特開2005−192876号公報
しかしながら、従来のスチームアイロンの送液装置では、使用初期において送液装置内に液体が入っていないために大きな空打ち音がしており、空打ち音に対する配慮がされていないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決して、送液装置の使用初期における空打ち音を低減させたスチームアイロンを提供することを目的とする。
請求項1の発明のスチームアイロンでは、液体を所定部へ供給する送液装置を備えたスチームアイロンにおいて、前記送液装置の初期動作から一定時間が経過するまでの間で、前記送液装置を緩やかに動作させる構成としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、送液装置の初期使用時における空打ち音を低減できる。
以下、本発明に係るスチームアイロンの好ましい実施例を、添付図面に基づいて説明する。図1乃至図5は、本発明の一実施例を示すもので、1はアイロン本体で、このアイロン本体1は、例えばアルミダイカストで形成されたベース2の上面にベース2からの熱を遮断する遮熱板3を設け、この遮熱板3の上面をカバー4で覆い、このカバー4の上にハンドル5を取り付けてなる。
ベース2には加熱手段たるヒータ6が鋳込まれているとともに、上面に気化室7が形成され、この気化室7内がベース2の下面に設けられたスチーム噴出孔8を介してその下側に連通している。
遮熱板3の上面には導液路たる通水継手9が設けられ、この通水継手9の一端側の上面に開口10が形成されている。通水継手9の内部には、前記開口10に連通する流入部11と流出部12が形成されている。
遮熱板3と通水継手9の間には前記流出部12と前記気化室7を連通し、通水継手9内の水を外部へ漏れないようにシールされる通水パッキン13が配置されている。
カバー4とハンドル5の間には水タンク14が配置され、この水タンク14の底部には流出口15が形成されている。この流出口15が通水継手9の開口10に液密的に接続し、水タンク14内に収容された水がこの流出口15から開口10を通して通水継手9の流入部11内に流入するようになっている。
前記水タンク14の前面の上部には注水口16が形成され、この注水口16に注水口蓋17が設けられ、この注水口蓋17を開放して注水口16から水タンク14内に水を適宜注入することができるものである。
通水継手9の他端側の上面には支持リブ18および支持板19が一体に形成され、これら支持リブ18および支持板19を介して通水継手9の上に送液装置たる電磁ポンプ20がほぼ垂直に起立する縦長の状態で取り付けられている。
この電磁ポンプ20はコ字形のホルダー21によりその上下面を保持され、前記ホルダー21の側面が前記支持板19の側面に係合し、この状態でホルダー21がネジ22により前記支持板19に締付け固定されている。さらにホルダー21の下面は、支持リブ18により当接支持されている。
電磁ポンプ20は、一端側の端面に吸水口23を他端側の端面に排水口24を有し、前記排水口24が上方を、前記吸水口23が下方を向く起立状態で支持され、前記排水口24に逆U字形の送水パイプ25が接続されている。
そして前記吸水口23が通水継手9の流入部11内に挿入され、前記送水パイプ25の先端が流出部11に挿入され、電磁ポンプ20の作動により前記流入部11内の水が吸水口23から吸入され、この水が排水口24から送水パイプ25を通して流出部12に供給されるようになっている。
ベース2の上面にはサーミスタなどからなる温度センサ26が設けられ、またハンドル5の内部には基板27が設けられ、この基板27の上にアイロン本体1の姿勢、即ちアイロン本体1がほぼ水平またはほぼ垂直を検知する姿勢センサ28が設けられ、基板27に繋がっている。
図1乃至図3に示すように前記基板27の上には、マイクロコンピュータを内蔵した制御装置たる制御部29、ベース2の温度の設定を行う温度設定部たる温度制御釦30、スチームアイロンから噴出されるスチーム量の設定を行い、このスチーム量に対応するスチームアイロンの使用設定を「通常スチーム」・「増量スチーム」・「ドライ」と切り替え可能とするスチーム設定部たるスチーム釦31、ショットの噴出を行うショット釦32がそれぞれタクトスイッチ等の操作性の軽いスイッチ33を介して配置され、その各設定状況などを表示する複数のLED34が設けられ、前記温度設定釦30、スチーム釦31、ショット釦32、LED34がハンドル5の上面に露出するように配置されている。
次に、図4に基づき電気的な構成を説明する。制御部29は、内蔵する前記マイクロコンピュータの記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンスに従って、一連の動作を行うように構成されている。
この制御部29の入力側には、温度センサ26、姿勢センサ28、温度設定釦30、スチーム釦31、ショット釦32が各々接続される。また、制御部29の出力側には、ヒータ6、電磁ポンプ20、LED34が各々接続される。
また、電磁ポンプ20は、円筒形状のポンプ本体35と、このポンプ本体35内部の通路内に密接してポンプ本体35の軸方向に往復動可能に配置されたプランジャ36とを備える。
次に、上記構成のスチームアイロンにおける動作の説明をする。このように構成されたスチームアイロンを使用する際は、まず温度設定釦30を操作し温度設定を行う。この操作に応じてヒータ6が通電され、ベース2の温度が上昇する。
ベース2の温度は温度センサ26により逐次検知されこの検知信号に基づきヒータ6の通電を制御部29を介してオンオフ制御され、ベース2の温度が設定温度に保たれる。
この状態においてスチーム釦31を押すことによって電磁ポンプ20が作動し水タンク14内の水が気化室7内に滴下し、スチーム噴出孔8からベース2の下面側に順次噴出する。
電磁ポンプ20は制御部29により一定時間Tだけ所定の動作たる通常動作より緩やかに動作しながら、電磁ポンプ20内に水を取り込み、その後通常動作となる。
図5のタイムチャートに、初期動作から一定時間Tを経て、通常動作に移るまでの電磁ポンプ20の動作制御を示す。
図5に示すように、50,60Hz(例えば、交流電源)の周波数を有する交流信号を基準として、所定の周波数間隔でプランジャ36を作動させる電磁ポンプ20では、制御部29により、電磁ポンプ20の初期動作から一定時間Tが経過するまでは、電磁ポンプ20をオンにしてプランジャ36を動作させる動作間隔を、その後の通常動作における動作間隔よりも長くなるように可変制御させて、電磁ポンプ20を通常動作よりも緩やかに動作させるものである。
ここで、図5に示すように、初期動作時から一定時間Tでのプランジャ36の動作間隔をS1とし、一定時間T経過後の通常動作時におけるプランジャ36の動作間隔をS2とする。初期動作時から一定時間Tの動作間隔S1は、図5中に示す交流信号波形において、その周期の数倍(例えば3倍)となり、また通常動作でのプランジャ36の動作間隔S2は前記交流信号波形の周期と同じである。そのため、緩やかに動作時の動作間隔S1は、通常動作時の動作間隔S2と比較して、数倍となっており、初期動作時から一定時間Tでは、通常動作時と比較して、プランジャ36をオンさせる動作間隔を数倍に広げることで、初期動作時から一定時間Tだけ電磁ポンプ20を緩やかに動作させている。
この場合、電磁ポンプ20を初期動作時から一定時間Tだけ、通常動作より緩やかに動作させながら、電磁ポンプ20の本体35内部に水を取り込むことにより、初期動作時では電磁ポンプ20の本体35内部に十分な水が取り込まれていない場合が多く、そのような場合に電磁ポンプ20では空打ち状態となるが、その時の空打ち音を低減させることができる。
また、スチーム釦31を押すことによって、スチームアイロンの設定をドライ→通常スチーム→増量スチーム→ドライとサイクリック(周期的)に切り替えることができる。
ショット釦32を押すことによって一定時間増量スチームより多いスチーム量を噴出させることができる(以下、この動作をショットと呼称)。このショットについても同様に電磁ポンプ20は制御部29により一定時間所定の動作より緩やかに動作し、電磁ポンプ20の本体35内部に水を送り込み、その後所定の動作たる通常動作となる。
以上のように、本実施例では、タンクたる水タンク14内の液体たる水を所定部たる気化室7へ供給する送液装置たる電磁ポンプ20を備えたスチームアイロンにおいて、電磁ポンプ20の初期動作から一定時間Tが経過するまでの間で、電磁ポンプ20を緩やかに動作させる構成としたことにより、電磁ポンプ20の初期使用時における空打ち音を低減できる。なお、ここでいう初期動作とは、アイロン本体1に電源が投入されたのを制御部29が認識し、最初に電磁ポンプ20を動作させる信号が、スチーム釦31やショット釦32を押すことにより制御部29に与えられたときの動作であり、電磁ポンプ20を再度動作させる場合は、水タンク14内の液体(水)を気化室7に速やかに供給するために、上述した初期動作から一定時間Tが経過するまでの動作を省略してもよい。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
本発明の一実施例におけるアイロン本体の側面図である。 同上、アイロン本体の平面図である。 同上、アイロン本体の断面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。 同上、本実施例における電磁ポンプの動作制御を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 アイロン本体
7 気化室
14 水タンク(タンク)
20 電磁ポンプ(送液装置)
T 一定時間

Claims (1)

  1. 液体を所定部へ供給する送液装置を備えたスチームアイロンにおいて、
    前記送液装置の初期動作から一定時間が経過するまでの間で、前記送液装置を緩やかに動作させる構成としたことを特徴とするスチームアイロン。
JP2007190567A 2007-07-23 2007-07-23 スチームアイロン Pending JP2009022631A (ja)

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