JP2009021275A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長時間を要する処理が含まれている場合であっても処理能力の低下を防止することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、露光後の基板Wの現像処理を行う現像処理部41と洗浄処理部31とを備える。現像処理部41での処理時間が予め設定されている基準時間よりも短い場合には、現像処理の全行程を現像処理部41にて実行する。一方、現像処理部41での処理時間が基準時間よりも長い場合には、現像処理を前工程と後工程とに分割し、前工程を含む処理を現像処理部41にて行うとともに、後工程を含む処理を洗浄処理部31にて実行する。現像処理に長時間を要するケースであったとしても、現像処理を分割することによって基板処理装置1全体としての処理能力の低下を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の処理部に半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を順次搬送して基板処理を行う基板処理装置、特に露光処理が行われた基板に対して現像処理を行う基板処理装置に関する。
周知のように、半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。これらの諸処理のうち現像処理は、露光処理が終了した基板の表面に現像液を供給し、レジスト膜の露光部分(または非露光部分)のみを選択的に溶解してマスクパターンを形成する処理である。
一般的な現像処理の手順は、
(1)静止した基板上に現像液を液盛りして現像反応を進行させる
(2)基板上に純水を供給して現像反応を停止させる
(3)基板を高速回転させてスピン乾燥を行う
というものである(例えば、特許文献1)。
また、通常、かかる現像処理を行う現像処理ユニットは基板にレジスト塗布処理を行う塗布処理ユニットや熱処理ユニットとともに共通の基板処理装置(いわゆるコータ&デベロッパ)に搭載されることが多く、該基板処理装置内にて処理ユニット間で基板が順次搬送されて露光前後のフォトリソグラフィー処理がなされることが多い(例えば、特許文献2)。
特開平10−020508号公報 特開2006−128248号公報
しかしながら、コータ&デベロッパで実行される各種処理の中でも現像処理は比較的処理時間が長く、特に基板上に塗布するレジストの種類によっては相当の長時間を要する場合がある。このような場合、他の処理ユニット(例えば、塗布処理ユニット)で迅速に処理がなされたとしても、装置全体としては現像処理ユニットに律速されて処理能力が低く抑制されるという問題が生じる。かかる問題は単純に搭載する現像処理ユニット数を増やすことによっても解決できるのであるが、通常1台の基板処理装置に搭載できるユニット数はハードウェアの制約によって制限されており、現像処理ユニットのみを増加させることは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、長時間を要する処理が含まれている場合であっても処理能力の低下を防止することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、複数の処理部に基板を順次搬送して基板処理を行う基板処理装置において、前記複数の処理部のうち複数の処理工程からなる特定処理を実行する特定処理部での処理時間と予め設定されている基準時間との比較を行う処理時間判定手段と、前記特定処理部での処理時間が前記基準時間よりも長い場合には分割処理モードを選択し、短い場合には連続処理モードを選択するモード選択手段と、前記複数の処理工程を前工程と後工程とに分割したときの後工程を実行可能な後工程処理部と前記特定処理部との間で基板を搬送する搬送手段と、を備え、前記連続処理モードが選択された場合には、基板に対して前記複数の処理工程の全行程を前記特定処理部にて実行するとともに、前記分割処理モードが選択された場合には、基板に対して前記前工程を含む処理を前記特定処理部にて行った後、当該基板を前記特定処理部から前記後工程処理部に搬送し、当該基板に前記後工程を含む処理を前記後工程処理部にて実行することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理装置において、前記特定処理は、露光処理が行われた基板に対する現像処理であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る基板処理装置において、前記分割処理モードが選択された場合、前記特定処理部は、基板上に現像液を供給して現像反応を進行させる現像反応処理、基板上に純水を供給して現像反応を停止させる現像反応停止処理および粗乾燥処理を実行し、前記後工程処理部は、基板の洗浄処理および仕上げ乾燥処理を実行することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明に係る基板処理装置において、未処理の基板を搬入するとともに、処理済みの基板を搬出するインデクサと、露光装置に隣接して配置され、レジスト膜が形成された基板を前記露光装置に渡すとともに、露光処理が行われた基板を前記露光装置から受け取るインターフェイスと、を備え、前記複数の処理部は前記インデクサと前記インターフェイスとの間に配置され、前記特定処理部は前記後工程処理部よりも前記インターフェイスに近い位置に配置されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、露光処理が行われた基板に対して現像処理を行う基板処理装置において、基板上に現像液を供給して現像反応を進行させる現像反応処理、基板上に純水を供給して現像反応を停止させる現像反応停止処理および粗乾燥処理を行う現像処理部と、前記粗乾燥処理が終了した基板に洗浄処理および仕上げ乾燥処理を行う洗浄処理部と、前記粗乾燥処理が終了した基板を前記現像処理部から前記洗浄処理部へと搬送する搬送手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1から請求項4の発明によれば、複数の処理工程からなる特定処理を実行する特定処理部での処理時間が予め設定されている基準時間よりも長い場合には、その複数の処理工程を前工程と後工程とに分割したときの前工程を含む処理を特定処理部にて行った後、後工程を含む処理を後工程処理部にて実行するため、基板処理装置全体としては処理能力の低下を防止することができる。
特に、請求項2の発明によれば、現像処理に長時間を要する場合であっても、現像処理を分割することによって基板処理装置全体としての処理能力の低下を防止することができる。
また、請求項5の発明によれば、現像処理の前半プロセスを行う現像処理部と、後半プロセスを行う洗浄処理部と、を別個に設けているため、現像処理に長時間を要する場合であっても、現像処理を分割することによって基板処理装置全体としての処理能力の低下を防止することができる。また、洗浄処理部には、現像処理部に設けることが不可能な洗浄処理機能を持たせることもでき、基板をより適切に洗浄することができる。
<1.発明の原理>
まず、図1を参照しつつ、本発明の基本原理について説明する。基板処理装置は、プロセスA〜プロセスDの4種の処理を個別に行う4種の処理部を搭載し、複数の基板に対してプロセスA〜プロセスDを順次に行うものとする。なお、基板処理装置は、先行する基板に対してプロセスAの処理を開始した後、後続の基板に対するプロセスAの処理が開始可能となった時点で直ちに当該後続基板の処理を開始する。
図1(a)に示すように、4種のプロセスのうち基板1枚当たりの処理時間がプロセスA,B,Dではそれぞれ20秒、プロセスCでは40秒であったとする。この場合、基板1枚当たりのトータル処理時間は20秒+20秒+40秒+20秒=100秒なのであるが、プロセスCの処理時間が他のプロセスの2倍必要であるため、基板処理装置全体としてはプロセスCによって律速されることとなる。従って、この基板処理装置の処理能力は3600/40=90枚毎時である。図1(a)のケースでは、プロセスA,B,Dを実行する処理部の処理能力を半分程度しか発揮することができず、結果として基板処理装置全体としての処理能力も低くなる。
そこで、図1(b)に示すように、処理時間の長い律速プロセスCをプロセスC1,C2に2分割し、プロセスC1,C2のそれぞれを行う処理部を基板処理装置に搭載する。プロセスCを2分割した結果、基板1枚当たりのプロセスC1,C2の処理時間は各20秒になったとする。そうすると、基板1枚当たりのトータル処理時間は20秒+20秒+20秒+20秒+20秒=100秒となって上記図1(a)のケースと変わらないのであるが、プロセスCによって律速されるという状況が改善され、基板処理装置の処理能力は3600/20=180枚毎時となる。図1(b)のケースにおいては、全処理部の処理能力が十分に発揮されることとなり、その結果基板処理装置全体の処理能力も向上したのである。
上述の例は本発明の理解容易のために極めて単純化したケースを示したものであり、実際にはプロセスCを分割することによって新たに必要となる処理も生じる(例えば、プロセスC1からプロセスC2までの処理部間搬送やプロセスC1,C2に固有の処理)。また、プロセスCを分割した結果、他のプロセスA,B,Dが新たな律速プロセスとなる場合もある。このため、プロセスを2分割したからと言って単純に基板処理装置の処理能力が2倍になるものではないが、本発明に係るプロセス分割技術を基板処理装置に適用することによって装置全体の処理能力をある程度向上することは可能である。以下、本発明に係るプロセス分割技術を適用した基板処理装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
<2.基板処理装置の全体構成>
図2は、本発明に係る基板処理装置1の平面図である。また、図3は基板処理装置1の液処理部の正面図であり、図4は熱処理部の正面図である。なお、図2および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
本実施形態の基板処理装置1は、半導体ウェハ等の基板Wにフォトレジスト膜を塗布形成するとともに、パターン露光後の基板Wに現像処理を行う装置(いわゆるコータ&デベロッパ)である。なお、本発明に係る基板処理装置1の処理対象となる基板Wは半導体ウェハに限定されるものではなく、液晶表示装置用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板等であっても良い。
本実施形態の基板処理装置1は、インデクサブロック10、レジスト塗布ブロック20、洗浄処理ブロック30、現像処理ブロック40およびインターフェイスブロック50の5つの処理ブロックを並設して構成されている。インターフェイスブロック50には基板処理装置1とは別体の外部装置である露光ユニット(ステッパ)EXPが接続配置されている。
インデクサブロック10は、装置外から受け取った未処理基板を装置内に搬入するとともに、現像処理の終了した処理済み基板を装置外に搬出するための処理ブロックである。インデクサブロック10は、複数のキャリアC(本実施形態では4個)を並べて載置する載置台11と、各キャリアCから未処理の基板Wを取り出すとともに、各キャリアCに処理済みの基板Wを収納するインデクサロボットIRと、を備えている。
インデクサロボットIRは、載置台11に沿って(Y軸方向に沿って)水平移動可能であるとともに昇降(Z軸方向)移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能である可動台12を備えている。可動台12には、基板Wを水平姿勢で保持する2つの保持アーム13a,13bが搭載されている。保持アーム13a,13bは相互に独立して前後にスライド移動可能とされている。よって、保持アーム13a,13bのそれぞれは、Y軸方向に沿った水平移動、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。これにより、インデクサロボットIRは、保持アーム13a,13bを個別に各キャリアCにアクセスさせて未処理の基板Wの取り出しおよび処理済みの基板Wの収納を行うことができる。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)の他に、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)であっても良い。
インデクサブロック10に隣接してレジスト塗布ブロック20が設けられている。インデクサブロック10とレジスト塗布ブロック20との間には、雰囲気遮断用の隔壁15が設けられている。この隔壁15にインデクサブロック10とレジスト塗布ブロック20との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS1,PASS2が上下に積層して設けられている。
上側の基板載置部PASS1は、インデクサブロック10からレジスト塗布ブロック20へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS1は3本の支持ピンを備えており、インデクサブロック10のインデクサロボットIRはキャリアCから取り出した未処理の基板Wを基板載置部PASS1の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS1に載置された基板Wを後述するレジスト塗布ブロック20の搬送ロボットTR1が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS2は、レジスト塗布ブロック20からインデクサブロック10へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS2も3本の支持ピンを備えており、レジスト塗布ブロック20の搬送ロボットTR1は処理済みの基板Wを基板載置部PASS2の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS2に載置された基板WをインデクサロボットIRが受け取ってキャリアCに収納する。なお、後述する基板載置部PASS3〜PASS10の構成も基板載置部PASS1,PASS2と同じである。
基板載置部PASS1,PASS2は、隔壁15の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、インデクサロボットIRや搬送ロボットTR1が基板載置部PASS1,PASS2に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
次に、レジスト塗布ブロック20について説明する。レジスト塗布ブロック20は、基板W上にフォトレジストを塗布してレジスト膜を形成するための処理ブロックである。なお、本実施形態では、フォトレジストとして化学増幅型レジストを用いている。レジスト塗布ブロック20は、レジストを塗布するレジスト塗布処理部21と、レジスト塗布処理に付随する各種熱処理を行うレジスト膜形成用熱処理部22,23と、レジスト塗布処理部21およびレジスト膜形成用熱処理部22,23に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR1とを備える。
レジスト塗布ブロック20においては、搬送ロボットTR1を挟んでレジスト塗布処理部21とレジスト膜形成用熱処理部22,23とが対向して配置されている。具体的には、レジスト塗布処理部21が装置正面側((−Y)側)に、2つのレジスト膜形成用熱処理部22,23が装置背面側((+Y)側)に、それぞれ位置している。また、レジスト膜形成用熱処理部22,23の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。レジスト塗布処理部21とレジスト膜形成用熱処理部22,23とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、レジスト膜形成用熱処理部22,23からレジスト塗布処理部21に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図3に示すように、レジスト塗布処理部21は、同様の構成を備えた4つの塗布処理ユニットSCを上下に積層配置して構成されている。各塗布処理ユニットSCは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック26、このスピンチャック26上に保持された基板W上にレジスト膜の塗布液を吐出する塗布ノズル27、スピンチャック26を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック26上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図4に示すように、レジスト膜形成用熱処理部22には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHP、加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPおよびレジスト膜と基板Wとの密着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気中で基板Wを熱処理する3個の密着強化処理ユニットAHLが上下に積層配置されている。一方、レジスト膜形成用熱処理部23にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。なお、図3において「×」印で示した箇所には配管配線部や、予備の空きスペースが割り当てられている(後述する他の熱処理部についても同じ)。
搬送ロボットTR1は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム24a,24bを上下に近接させて備えている。搬送アーム24a,24bは、先端部が平面視で「C」字形状になっており、この「C」字形状のアームの内側から内方に突き出た複数本のピンで基板Wの周縁を下方から支持するようになっている。また、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bを鉛直方向(Z方向)に昇降移動させるとともに、鉛直方向に沿った軸心周りに旋回移動させることができる。さらに、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bを独立して水平方向(旋回半径方向)に進退移動させることができる。よって、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bをそれぞれ個別に基板載置部PASS1,PASS2、レジスト膜形成用熱処理部22,23に設けられた熱処理ユニット(加熱ユニットHP、冷却ユニットCPおよび密着強化処理ユニットAHL)、レジスト塗布処理部21に設けられた塗布処理ユニットSCおよび後述する基板載置部PASS3,PASS4に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、洗浄処理ブロック30について説明する。レジスト塗布ブロック20と現像処理ブロック40との間に挟み込まれるようにして洗浄処理ブロック30が設けられている。この洗浄処理ブロック30とレジスト塗布ブロック20との間にも、雰囲気遮断用の隔壁25が設けられている。この隔壁25にレジスト塗布ブロック20と洗浄処理ブロック30との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS3,PASS4が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS3,PASS4は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS3は、レジスト塗布ブロック20から洗浄処理ブロック30へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック20の搬送ロボットTR1が基板載置部PASS3に載置した基板Wを洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS4は、洗浄処理ブロック30からレジスト塗布ブロック20へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS4に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック20の搬送ロボットTR1が受け取る。
基板載置部PASS3,PASS4は、隔壁25の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS3,PASS4には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR1,TR2が基板載置部PASS3,PASS4に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
洗浄処理ブロック30は、現像処理ブロック40にて現像反応処理が終了した基板Wの洗浄処理を行うための処理ブロックである。洗浄処理ブロック30は、基板Wに純水を供給して洗浄処理を行う洗浄処理部31と、現像処理後の熱処理を行う2つの現像後熱処理部32,33と、洗浄処理部31および現像後熱処理部32,33に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR2とを備える。
洗浄処理ブロック30においては、搬送ロボットTR2を挟んで洗浄処理部31と現像後熱処理部32,33とが対向して配置されている。具体的には、洗浄処理部31が装置正面側に、2つの現像後熱処理部32,33が装置背面側に、それぞれ位置している。また、現像後熱処理部32,33の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。洗浄処理部31と現像後熱処理部32,33とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、現像後熱処理部32,33から洗浄処理部31に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図3に示すように、洗浄処理部31は、同様の構成を備えた5つの洗浄処理ユニットDIWを上下に積層配置して構成されている。各洗浄処理ユニットDIWの構成については後に詳述する。
図4に示すように、現像後熱処理部32には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、現像後熱処理部33にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。
搬送ロボットTR2は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム34a,34bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。よって、搬送ロボットTR2は、2個の搬送アーム34a,34bをそれぞれ個別に基板載置部PASS3,PASS4、現像後熱処理部32,33に設けられた熱処理ユニット、洗浄処理部31に設けられた洗浄処理ユニットDIWおよび後述する基板載置部PASS5,PASS6に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、現像処理ブロック40について説明する。洗浄処理ブロック30とインターフェイスブロック50との間に挟み込まれるようにして現像処理ブロック40が設けられている。この現像処理ブロック40と洗浄処理ブロック30との間にも、雰囲気遮断用の隔壁35が設けられている。この隔壁35に洗浄処理ブロック30と現像処理ブロック40との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS5,PASS6が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS5,PASS6は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS5は、洗浄処理ブロック30から現像処理ブロック40へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS5に載置した基板Wを現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS6は、現像処理ブロック40から洗浄処理ブロック30へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS6に載置した基板Wを洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2が受け取る。
基板載置部PASS5,PASS6は、隔壁35の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS5,PASS6には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR2,TR3が基板載置部PASS5,PASS6に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
現像処理ブロック40は、露光処理後の基板Wに対して現像処理を行うための処理ブロックである。現像処理ブロック40は、パターンが露光された基板Wに対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理部41と、現像処理後の熱処理を行う現像後熱処理部42と、露光直後の基板Wに熱処理を行う露光後ベーク処理部43と、現像処理部41および現像後熱処理部42に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR3とを備える。
図3に示すように、現像処理部41は、同様の構成を備えた5つの現像処理ユニットSDを上下に積層配置して構成されている。各現像処理ユニットSDの構成については後に詳述する。
図4に示すように、現像後熱処理部42には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、露光後ベーク処理部43にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。露光後ベーク処理部43の加熱ユニットHPは露光直後の基板Wに対して露光後加熱処理(Post Exposure Bake)を行う。なお、露光後ベーク処理部43の加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPに対してはインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4が基板Wの搬出入を行う。
また、露光後ベーク処理部43には、現像処理ブロック40とインターフェイスブロック50との間で基板Wの受け渡しを行うための2つの基板載置部PASS7,PASS8が上下に近接して組み込まれている。上側の基板載置部PASS7は、現像処理ブロック40からインターフェイスブロック50へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS7に載置した基板Wをインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS8は、インターフェイスブロック50から現像処理ブロック40へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、インターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4が基板載置部PASS8に載置した基板Wを現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3が受け取る。なお、基板載置部PASS7,PASS8は、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3およびインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4の両側に対して開口している。
搬送ロボットTR3は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム44a,44bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。よって、搬送ロボットTR3は、2個の搬送アーム44a,44bをそれぞれ個別に基板載置部PASS5,PASS6、現像後熱処理部42に設けられた熱処理ユニット、現像処理部41に設けられた現像処理ユニットSDおよび露光後ベーク処理部43の基板載置部PASS7,PASS8に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、インターフェイスブロック50について説明する。インターフェイスブロック50は、現像処理ブロック40に隣接して配置され、レジスト膜が塗布形成された未露光の基板Wを基板処理装置1とは別体の外部装置である露光ユニットEXPに渡すとともに、露光済みの基板Wを露光ユニットEXPから受け取って現像処理ブロック40に渡すブロックである。インターフェイスブロック50は、露光ユニットEXPとの間で基板Wの受け渡しを行うための搬送機構IFRの他に、レジスト膜が形成された基板Wの周縁部を露光する2つのエッジ露光ユニットEEWと、現像処理ブロック40の露光後ベーク処理部43およびエッジ露光ユニットEEWに対して基板Wを受け渡しする搬送ロボットTR4とを備える。
エッジ露光ユニットEEWは、図3に示すように、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック56およびスピンチャック56に保持された基板Wの周縁に光を照射して露光する光照射器57などを備えている。2つのエッジ露光ユニットEEWは、インターフェイスブロック50の中央部に上下に積層配置されている。また、エッジ露光ユニットEEWの下側には、2つの基板載置部PASS9,PASS10、基板戻し用のリターンバッファRBFおよび基板送り用のセンドバッファSBFが上下に積層配置されている。上側の基板載置部PASS9は搬送ロボットTR4から搬送機構IFRに基板Wを渡すために使用するものであり、下側の基板載置部PASS10は搬送機構IFRから搬送ロボットTR4に基板Wを渡すために使用するものである。
リターンバッファRBFは、何らかの障害によって現像処理ブロック40が露光済みの基板Wの現像処理を行うことができない場合に、現像処理ブロック40の露光後ベーク処理部43で露光後加熱処理を行った後に、その基板Wを一時的に収納保管しておくものである。一方、センドバッファSBFは、露光ユニットEXPが未露光の基板Wの受け入れをできないときに、露光処理前の基板Wを一時的に収納保管するものである。リターンバッファRBFおよびセンドバッファSBFはいずれも複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚によって構成されている。なお、リターンバッファRBFに対しては搬送ロボットTR4がアクセスを行い、センドバッファSBFに対しては搬送機構IFRがアクセスを行う。
現像処理ブロック40の露光後ベーク処理部43に隣接して配置されている搬送ロボットTR4は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム54a,54bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。また、搬送機構IFRは、Y軸方向の水平移動、昇降移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能な可動台52を備え、その可動台52に基板Wを水平姿勢で保持する2つの保持アーム53a,53bを搭載している。保持アーム53a,53bは相互に独立して前後にスライド移動可能とされている。よって、保持アーム53a,53bのそれぞれは、Y軸方向に沿った水平移動、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。
<2−1.洗浄処理ユニットの構成>
次に、洗浄処理部31に設けられている洗浄処理ユニットDIWの構成について説明する。図5は、洗浄処理ユニットDIWの要部構成を説明するための図である。洗浄処理ユニットDIWは、基板Wを水平姿勢にて保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック303を備える。
スピンチャック303は、スピンモータ等で構成されたチャック回転駆動機構301によって回転される回転軸302の上端に固定されている。また、スピンチャック303には吸気路(図示省略)が形成されており、スピンチャック303上に基板Wを載置した状態で吸気路内を排気することにより、基板Wの下面をスピンチャック303に真空吸着し、基板Wを水平姿勢で保持することができる。
スピンチャック303に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ305の側方には、回動モータ360が設けられている。回動モータ360には、回動軸361が接続されている。回動軸361には、アーム362が水平方向に延びるように連結され、アーム362の先端にリンスノズル365が設けられている。回動モータ360の駆動により回動軸361が回転するとともにアーム362が回動し、リンスノズル365がスピンチャック303に保持された基板Wの上方とカップ305の外方との間を移動する。
リンスノズル365には、リンス液供給管366の先端が連通接続されている。リンス液供給管366の基端側は二股に分岐されており、そのうちの一方の分岐管366aは純水供給源371に接続され、もう一方の分岐管366bは希釈現像液供給源373に接続されている。分岐管366aにはバルブ372が介挿され、分岐管366bにはバルブ374が介挿されている。これらバルブ372,374の開閉を制御することにより、リンス液供給管366を介して基板Wの上面に供給する液の選択および供給量の調整を行うことができる。すなわち、バルブ372を開くことによりリンスノズル365から基板Wに純水を供給することができ、バルブ374を開くことにより基板Wに希釈現像液を供給することができる。
一方、上記とは異なるカップ305の側方には、回動モータ380が設けられている。回動モータ380には、回動軸381が接続されている。回動軸381には、アーム382が水平方向に延びるように連結され、アーム382の先端に乾燥ノズル385が設けられている。回動モータ380の駆動により回動軸381が回転するとともにアーム382が回動し、乾燥ノズル385がスピンチャック303に保持された基板Wの上方とカップ305の外方との間を移動する。
乾燥ノズル385には、乾燥ガス供給管386の先端が連通接続されている。乾燥ガス供給管386は、バルブ392を介して窒素ガス供給源391に連通接続されている。このバルブ392の開閉を制御することにより、乾燥ガス供給管386に供給する窒素ガス(N2)の供給量を調整することができる。窒素ガス供給源391から供給された窒素ガスは、乾燥ガス供給管386を介して乾燥ノズル385に送給される。それにより、乾燥ノズル385から基板Wの上面へ窒素ガスを供給することができる。なお、乾燥用のガスとしては窒素ガスに代えて他の不活性ガス(例えば、アルゴンガス(Ar))を使用するようにしても良い。
基板Wの上面へ純水または希釈現像液を供給する際には、リンスノズル365がスピンチャック303に保持された基板Wの上方に位置するとともに、乾燥ノズル385が所定の位置に退避する。逆に、基板Wの上面へ窒素ガスを供給する際には、乾燥ノズル385がスピンチャック303に保持された基板Wの上方に位置するとともに、リンスノズル365が所定の位置に退避する。
<2−2.現像処理ユニットの構成>
次に、現像処理部41に設けられている現像処理ユニットSDの構成について説明する。図6は、現像処理ユニットSDの要部構成を説明するための図である。現像処理ユニットSDは、基板Wを水平姿勢にて保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック403を備える。
スピンチャック403は、スピンモータ等で構成されたチャック回転駆動機構401によって回転される回転軸402の上端に固定されている。また、スピンチャック403には吸気路(図示省略)が形成されており、スピンチャック403上に基板Wを載置した状態で吸気路内を排気することにより、基板Wの下面をスピンチャック403に真空吸着し、基板Wを水平姿勢で保持することができる。
スピンチャック403の上方にはスリットノズル455が設けられている。スリットノズル455の下端面には、基板Wの直径以上の長さを有するスリット状の吐出口が形成されている。また、スリットノズル455は、スライド駆動部450によって水平移動可能に支持されるアーム452に取り付けられている。スライド駆動部450の駆動によりスリットノズル455がスピンチャック403に保持された基板Wの直上を当該基板Wと平行にスライド移動する。
また、スリットノズル455には、現像液供給管456の先端が連通接続されている。現像液供給管456の基端側は現像液供給源458に接続されている。また、現像液供給管456の途中にはバルブ457が介挿されており、このバルブ457の開閉を制御することにより、現像液供給源458からスリットノズル455を介して基板W上に供給する現像液の供給量を調整することができる。
一方、スピンチャック403に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ405の側方には、回動モータ480が設けられている。回動モータ480には、回動軸481が接続されている。回動軸481には、アーム482が水平方向に延びるように連結され、アーム482の先端にリンスノズル485が設けられている。回動モータ480の駆動により回動軸481が回転するとともにアーム482が回動し、リンスノズル485がスピンチャック403に保持された基板Wの上方とカップ405の外方との間を移動する。
リンスノズル485には、リンス液供給管486の先端が連通接続されている。リンス液供給管486の基端側は純水供給源491に接続されている。また、リンス液供給管486の途中にはバルブ492が介挿されており、このバルブ492の開閉を制御することにより、純水供給源491からリンス液供給管486を介して基板W上に供給する純水の供給量を調整することができる。
<2−3.基板処理装置の制御機構>
次に、基板処理装置の制御機構について説明する。図7は、制御機構の概略を示すブロック図である。基板処理装置1は、階層構造に構成された制御機構を備えており、図7に示すように、上位のメインコントローラMCおよび複数の下位のセルコントローラを備える。セルコントローラとは、1つの搬送ロボット(インデクサロボットIRおよび搬送機構IFRを含む)とその搬送ロボットの搬送対象となっている処理部とによって構成されるセルを管理する制御部であり、本実施形態の基板処理装置1には6つのセルコントローラが設けられている。図7では、それらのうち現像セルコントローラDCCおよび洗浄セルコントローラCCCのみを図示している。メインコントローラMCおよび各セルコントローラのハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、各コントローラは、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用アプリケーションやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えている。
上位のメインコントローラMCは、基板処理装置1の全体に1つ設けられており、装置全体の管理、メインパネルMPの管理およびセルコントローラの管理を主に担当する。メインパネルMPは、メインコントローラMCのディスプレイとして機能するものである。また、メインコントローラMCに対してはキーボードKBから種々のコマンドを入力することができる。なお、メインパネルMPをタッチパネルにて構成し、メインパネルMPからメインコントローラMCに入力作業を行うようにしても良い。
処理時間判定部101およびモード選択部102は、メインコントローラMCのCPUが所定のアプリケーションを実行することによって実現される機能処理部である。処理時間判定部101およびモード選択部102の処理内容についてはさらに後述する。
現像セルコントローラDCCは、現像処理部41、現像後熱処理部42および搬送ロボットTR3からなる現像セルを管理するコントローラである。現像セルコントローラDCC内に実現される搬送コントローラTCは、搬送ロボットTR3の動作を制御する。また、現像セルコントローラDCCは、より下位の制御部であるユニットコントローラを介して現像処理部41および現像後熱処理部42の各処理ユニットの動作を制御する。
洗浄セルコントローラCCCは、洗浄処理部31、現像後熱処理部32,33および搬送ロボットTR2からなる洗浄セルを管理するコントローラである。洗浄セルコントローラCCC内に実現される搬送コントローラTCは、搬送ロボットTR2の動作を制御する。また、洗浄セルコントローラCCCは、より下位の制御部であるユニットコントローラを介して洗浄処理部31および現像後熱処理部32,33の各処理ユニットの動作を制御する。
また、メインコントローラMCのさらに上位の制御機構として、基板処理装置1とLAN回線を介して接続されたホストコンピュータ100が位置している。ホストコンピュータ100は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用アプリケーションやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えており、一般的なコンピュータと同様の構成を有している。ホストコンピュータ100には、本実施形態の基板処理装置1が通常複数台接続されている。ホストコンピュータ100は、接続されたそれぞれの基板処理装置1に処理手順および処理条件を記述したレシピを渡す。ホストコンピュータ100から渡されたレシピは各基板処理装置1のメインコントローラMCの記憶部(例えばメモリ)に記憶される。
なお、露光ユニットEXPには、上記の基板処理装置1の制御機構から独立した別個の制御部が設けられている。すなわち、露光ユニットEXPは、基板処理装置1のメインコントローラMCの制御下で動作しているものではなく、単体で独自の動作制御を行っているものである。もっとも、このような露光ユニットEXPもホストコンピュータ100から受け取ったレシピに従って動作制御を行っており、露光ユニットEXPにおける露光処理と同期した処理を基板処理装置1が行うこととなる。
<3.基板処理装置の動作>
次に、本実施形態の基板処理装置1の動作について説明する。ここでは、まず、基板処理装置1での全体の処理手順を簡単に説明する。以下に説明する処理手順は、ホストコンピュータ100から受け取ったレシピの記述内容に従って図7の制御機構が各部を制御することにより実行されるものである。
まず、装置外部から未処理の基板WがキャリアCに収納された状態でAGV等によってインデクサブロック10に搬入される。続いて、インデクサブロック10から未処理の基板Wの払い出しが行われる。具体的には、インデクサロボットIRが所定のキャリアCから未処理の基板Wを取り出し、上側の基板載置部PASS1に載置する。基板載置部PASS1に未処理の基板Wが載置されると、レジスト塗布ブロック20の搬送ロボットTR1が搬送アーム24a,24bのうちの一方を使用してその基板Wを受け取る。そして、搬送ロボットTR1は受け取った未処理の基板Wをレジスト膜形成用熱処理部22のいずれかの密着強化処理ユニットAHLに搬送する。密着強化処理ユニットAHLでは、HMDSの蒸気雰囲気で基板Wを熱処理してレジスト膜と基板Wとの密着性を向上させる。密着強化処理の終了した基板Wは搬送ロボットTR1によって取り出され、レジスト膜形成用熱処理部22,23のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。
続いて、冷却された基板Wは搬送ロボットTR1によって冷却ユニットCPからレジスト塗布処理部21のいずれかの塗布処理ユニットSCに搬送される。塗布処理ユニットSCでは、基板Wの表面にフォトレジストの塗布液が供給されて回転塗布される。本実施形態においては、基板Wに化学増幅型レジストが塗布される。
レジスト塗布処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR1によって塗布処理ユニットSCからレジスト膜形成用熱処理部22,23のいずれかの加熱ユニットHPに搬送される。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱処理(Post Applied Bake)されることにより、レジスト中の溶媒成分が除去されて基板W上にレジスト膜が形成される。その後、搬送ロボットTR1によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wはレジスト膜形成用熱処理部22,23のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR1によって基板載置部PASS3に載置される。
次に、レジスト膜が形成された基板Wが基板載置部PASS3に載置されると、洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2がその基板Wを受け取ってそのまま基板載置部PASS5に載置する。さらに、基板載置部PASS5に載置された基板Wは、現像処理ブロック40の搬送ロボットTR3によってそのまま基板載置部PASS7に載置される。そして、基板載置部PASS7に載置された基板Wはインターフェイスブロック50の搬送ロボットTR4によって受け取られ、上下いずれかのエッジ露光ユニットEEWに搬入される。エッジ露光ユニットEEWにおいては、基板Wの端縁部の露光処理(エッジ露光処理)が行われる。エッジ露光処理が終了した基板Wは搬送ロボットTR4によって基板載置部PASS9に載置される。そして、基板載置部PASS9に載置された基板Wは搬送機構IFRによって受け取られ、露光ユニットEXPに搬入され、パターン露光処理に供される。本実施形態では化学増幅型レジストを使用しているため、基板W上に形成されたレジスト膜のうち露光された部分では光化学反応によって酸が生成する。
パターン露光処理が終了した露光済みの基板Wは露光ユニットEXPから再びインターフェイスブロック50に戻され、搬送機構IFRによって基板載置部PASS10に載置される。露光後の基板Wが基板載置部PASS10に載置されると、搬送ロボットTR4がその基板Wを受け取って現像処理ブロック40の露光後ベーク処理部43のいずれかの加熱ユニットHPに搬送する。露光後ベーク処理部43の加熱ユニットHPでは、露光時の光化学反応によって生じた生成物を酸触媒としてレジストの樹脂の架橋・重合等の反応を進行させ、現像液に対する溶解度を露光部分のみ局所的に変化させるための露光後加熱処理(Post Exposure Bake)が行われる。
露光後加熱処理が終了した基板Wは、加熱ユニットHP内部の機構によって冷却されることにより上記化学反応が停止する。続いて基板Wは、搬送ロボットTR4によって露光後ベーク処理部43の加熱ユニットHPから取り出され、基板載置部PASS8に載置される。
基板載置部PASS8に載置された基板Wには、現像処理ブロック40のみまたは現像処理ブロック40と洗浄処理ブロック30との双方において現像処理が行われるのであるが、これについてはさらに後述する。いずれにせよ、現像処理の完了した基板Wは洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2によって基板載置部PASS4に載置される。基板載置部PASS4に載置された基板Wは、レジスト塗布ブロック20の搬送ロボットTR1によってそのまま基板載置部PASS2に載置されることにより、インデクサブロック10に格納される。基板載置部PASS2に載置された処理済みの基板WはインデクサロボットIRによって所定のキャリアCに収納される。その後、所定枚数の処理済み基板Wが収納されたキャリアCが装置外部に搬出されて一連のフォトリソグラフィー処理が完了する。
図8は、現像処理の標準的な処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、一般的な現像処理の処理手順は、大別して基板W上に現像液を供給して現像反応を進行させる現像反応処理工程(ステップS11)、基板W上に純水を供給して現像反応を停止させる現像反応停止工程(ステップS12)、基板Wを純水で洗浄する洗浄処理工程(ステップS13)および洗浄後の基板Wを乾燥する乾燥処理工程(ステップS14)を順次に行うというものである。そして、通常は、これらの全行程を現像処理ブロック40の現像処理部41にて実行する。
現像処理部41における現像処理の処理条件(液供給量、各工程の処理時間、基板回転数等)はホストコンピュータ100から渡されるレシピに記述されており、基板W上に形成されているレジスト膜の種類等によって異なる。レジスト膜の種類によっては現像処理部41での処理時間が長時間となることもあり、このような場合は基板処理装置1の処理能力が現像処理によって律速されることとなる。
そこで、本実施形態においては、現像処理部41での処理時間が長時間となる場合には現像処理を2分割し、前半の工程を現像処理部41で行うとともに、後半の工程を洗浄処理ブロック30の洗浄処理部31にて行うようにしている。具体的には、まず、ホストコンピュータ100から受け取ったレシピからメインコントローラMCの処理時間判定部101が現像処理部41での処理時間を算定し、その処理時間と予め設定されている基準時間との比較を行う。ここで、現像処理部41での処理時間とは、ある基板Wの現像処理を開始してから次の基板Wの現像処理を現像処理部41で開始できるまでの時間であり、ユニット数を考慮した処理時間である。すなわち、基板処理装置1では複数の基板を連続して処理するため、現像処理部41に並行処理可能な複数の現像処理ユニットSDが配置されていれば、そのユニット数に応じて後続の基板Wの処理を開始できるまでの時間間隔は短くなる。例えば、レシピに記述された処理条件に従って1つの現像処理ユニットSDでステップS11〜ステップS14の一連の現像処理を行うと170秒を要するのであれば、現像処理部41には5つの現像処理ユニットSDが配置されているため、現像処理部41での処理時間(後続の基板Wの現像処理を開始できるまでの時間間隔)は170/5=34秒となる。この処理時間は、現像処理部41での基板1枚あたりのみかけの処理時間であり、現像処理部41の処理能力を直接的に示す指標である。
次に、処理時間判定部101での判定結果に基づいて、メインコントローラMCのモード選択部102が現像処理のモード選択を行う。現像処理部41での処理時間が予め設定された基準時間よりも長い場合には「分割処理モード」が選択され、短い場合には「連続処理モード」が選択される。基準時間としては、例えば現像処理部41以外の処理部での処理時間のうち最も長いものを設定することができ、予めメインコントローラMCのメモリに記憶されている。なお、現像処理部41での処理時間が基準時間と等しい場合には「分割処理モード」または「連続処理モード」のいずれを選択するようにしても良い。
モード選択部102によって「連続処理モード」が選択されたときは、現像処理部41での処理時間が長くない場合であり、図8に示すステップS11〜ステップS14の現像処理の全行程が現像処理部41にて実行される。この場合、まず、搬送ロボットTR3がいずれかの現像処理ユニットSDに基板Wを搬入してスピンチャック403上に載置する。スピンチャック403は基板Wを水平姿勢にて吸着保持する。次に、バルブ457を開放してスリットノズル455から現像液をカーテン状に吐出しつつスリットノズル455が基板Wの上方をスライド移動して基板Wの上面に現像液を液盛りする。基板Wの上面に現像液が液盛りされた状態を所定時間維持することによって露光後のレジスト膜の現像反応が進行し、図8のステップS11の現像反応処理工程が実行される。
所定の現像時間が経過した後、バルブ492を開放してリンスノズル485から基板Wの上面に純水を供給する。その結果、液盛りされていた現像液の濃度が低くなって現像反応が停止する(ステップS12)。なお、現像反応を停止する際には、特許文献1,2に開示されているように、スリットノズル455と同様のノズルであって、純水を供給する専用のノズルによって行うようにしても良い。続いて、リンスノズル485からの純水供給を行いつつチャック回転駆動機構401が回転軸402の回転を開始してスピンチャック403に保持されている基板Wを回転させる。これによって、基板Wの上面の現像液やレジスト膜の溶解生成物が純水によって洗い流されることとなり、ステップS13の洗浄処理工程が実行される。
所定時間の洗浄処理が終了した後、リンスノズル485からの純水供給を停止するとともに、基板Wの回転数を増加させて液滴を振り切るスピン乾燥処理を行う(ステップS14)。スピン乾燥処理が終了した時点で、現像処理部41における現像処理は終了する。その後、搬送ロボットTR3が現像処理ユニットSDから現像処理後の基板Wを搬出して現像後熱処理部42のいずれかの加熱ユニットHPに搬送する。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱処理されることにより、レジスト膜のパターン細部に入り込んでいた水分が完全に乾燥される。そして、搬送ロボットTR3によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは現像後熱処理部42のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。その後、基板Wは搬送ロボットTR3によって基板載置部PASS6に載置され、さらに洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2によってそのまま基板載置部PASS4に載置されるのである。
一方、モード選択部102によって「分割処理モード」が選択されたときは、現像処理部41での処理時間が長い場合であり、図8に示す現像処理の前工程を含む処理を現像処理部41にて行った後、基板Wを現像処理ブロック40から洗浄処理ブロック30に搬送し、後工程を含む処理を洗浄処理部31にて実行する。図9は、分割処理モードが選択されたときの現像処理の処理手順を示すフローチャートである。
この場合、まず、搬送ロボットTR3がいずれかの現像処理ユニットSDに基板Wを搬入してスピンチャック403上に載置する。そして、引き続いて実行される現像反応処理工程(ステップS21)および現像反応停止工程(ステップS22)は上述した図8(連続処理モード)のステップS11,S12と同じである。但し、分割処理モードの場合には、現像反応が停止した後、直ちにチャック回転駆動機構401が基板Wを高速回転させて現像液を振り切る粗乾燥処理(スピン乾燥)を行っている(ステップS23)。
粗乾燥処理が終了した時点で、ステップS24に進み、搬送ロボットTR3が現像処理ユニットSDから基板Wを搬出して基板載置部PASS6に載置する。そして、洗浄処理ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS6に載置された基板Wを受け取って洗浄処理部31のいずれかの洗浄処理ユニットDIWに搬入してスピンチャック303上に載置する。次に、チャック回転駆動機構301が回転軸302の回転を開始し、それにともなってスピンチャック303に保持されている基板Wが回転する。そして、バルブ372を開放してリンスノズル365から純水を基板Wの上面に供給する。これによって、基板Wの上面が純水によって回転洗浄されることとなる(ステップS25)。なお、純水供給に先立って、バルブ374を開放してリンスノズル365から基板Wに希釈現像液を供給するようにしても良い。
所定時間の洗浄処理が終了した後、リンスノズル365からの純水供給を停止するとともに、リンスノズル365に代わって乾燥ノズル385を基板Wの上方に移動させる。そして、チャック回転駆動機構301が基板Wの回転数を増加させるとともに、バルブ392を開放して乾燥ノズル385から基板Wの上面に窒素ガスを吐出する。これにより、窒素ガスの吹き付けと高速回転とによって基板Wの仕上げ乾燥処理が実行される(ステップS26)。所定時間の仕上げ乾燥処理が終了した時点で、現像処理部41および洗浄処理部31による一連の現像処理は完了する。
その後、搬送ロボットTR2が洗浄処理ユニットDIWから洗浄処理後の基板Wを搬出して現像後熱処理部32,33のいずれかの加熱ユニットHPに搬送する。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱処理されることにより、レジスト膜のパターン細部に入り込んでいた水分が完全に乾燥される。そして、搬送ロボットTR2によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは現像後熱処理部32,33のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。その後、基板Wは搬送ロボットTR2によって基板載置部PASS4に載置される。
このように、本実施形態においては、現像処理部41での処理時間が予め設定されている基準時間よりも短い場合には、現像処理の全行程を現像処理部41にて実行するとともに、長い場合には、現像処理を現像処理部41および洗浄処理部31にて分割処理している。分割処理を行う場合、図8に示した現像処理の4つの処理工程(ステップS11〜ステップS14)を前工程(ステップS11,S12)と後工程(ステップS13,S14)とに分割し、基板Wに対して前工程を含む処理(ステップS21〜ステップS23)を現像処理部41にて行った後、当該基板Wを現像処理部41から洗浄処理部31に搬送し、当該基板Wに後工程を含む処理(ステップS25,S26)を洗浄処理部31にて実行している。このため、現像処理に長時間を要するケースであったとしても、現像処理を分割することによって基板処理装置1全体としての処理能力の低下を防止することができる。
例えば、レシピに記述された処理条件に従って1つの現像処理ユニットSDでステップS11〜ステップS14の一連の現像処理を行うと170秒を要する場合であれば、上述したように、現像処理部41での処理時間は34秒となる。この処理時間が基準時間よりも短い場合は、「連続処理モード」が選択され、現像処理を構成する4つの処理工程ステップS11〜ステップS14の全行程が現像処理部41にて実行されることとなり、その処理能力は約106枚毎時となる。
一方、上記現像処理部41での処理時間(34秒)が基準時間よりも長い場合は、「分割処理モード」が選択され、前工程を含む処理を現像処理部41にて行った後、後工程を含む処理を洗浄処理部31にて実行することとなる。この場合、現像処理部41の1つの現像処理ユニットSDがステップS21〜ステップS23の処理を実行するのに100秒を要する。そして、洗浄処理部31の1つの洗浄処理ユニットDIWがステップS25,S26の処理を実行するのには90秒を要する。「分割処理モード」では、「連続処理モード」のときには存在しなかった粗乾燥処理(ステップS23)を行うため、各基板Wについての単純な処理時間は100+90=190秒となって「連続処理モード」よりも長くなる。
ところが、現像処理部41および洗浄処理部31にはそれぞれ5つの現像処理ユニットSDおよび5つの洗浄処理ユニットDIWが配置されているため、現像処理部41における処理時間(後続の基板Wの現像処理を開始できるまでの時間間隔)は20秒となり、洗浄処理部31における処理時間は18秒となる。従って、現像処理部41の処理能力は180枚毎時となり、洗浄処理部31の処理能力は200枚毎時となり、基板処理装置1全体としての処理能力は明らかに「連続処理モード」よりも向上する。
また、現像処理を分割する場合に、上記実施形態のように、現像処理部41にて粗乾燥処理まで行ってから洗浄処理部31に基板Wを渡すようにすれば、現像反応を停止させた後直ちに現像液が基板Wから除かれるため、現像液の成分が基板Wにしみ込むのを確実に防止することができる。
また、現像処理を分割したときの後工程である洗浄処理を専らに行う洗浄処理部31を設けているため、通常の純水供給による洗浄処理機能だけではなく付加的な洗浄処理機能を洗浄処理ユニットDIWに与えることも可能となる。例えば、現像反応処理は厳密な温度管理が要求されるため、現像処理部41の現像処理ユニットSDに温純水を供給する機構を設けることは不可能であるが、洗浄処理部31の洗浄処理ユニットDIWであれば温純水供給機構を設けて基板Wに温純水を供給しての洗浄処理を行うこともできる。従って、現像処理中の洗浄処理にバリエーションを持たせることができ、基板Wをより適切に洗浄することが可能となる。
さらに、本実施形態の基板処理装置1においては、一連のフォトリソグラフィー処理を行う全処理部がインデクサブロック10とインターフェイスブロック50との間に配置されており、現像処理部41が洗浄処理部31よりもインターフェイスブロック50に近い位置に配置されている。基板処理装置1においては、露光前の基板Wはインデクサブロック10からインターフェイスブロック50に向けて搬送され、露光後の基板Wはインターフェイスブロック50からインデクサブロック10に向けて搬送される。前工程を実行する現像処理部41が後工程を実行する洗浄処理部31よりもインターフェイスブロック50に近い位置に配置されているため、分割処理を行う場合であっても搬送の順路を乱すことにはならず、搬送に関する制御を容易なものとすることができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、現像処理を分割する際に、いずれの工程を前工程、後工程に含めるかは任意に設定することができる。洗浄処理部31は、少なくとも後工程を実行可能な構成を備えていなければならないが、現像処理部41と同様の構成であってもよい。
また、分割処理の対象となるのは現像処理に限定されるものではなく、例えばレジスト塗布処理部21におけるレジスト塗布処理が長時間を要する場合であれば、レジスト塗布処理を前工程と後工程とに分割し、後工程を専用に行う新たな処理部を基板処理装置1に設けるようにしても良い。レジスト塗布処理のうち前工程を含む処理はレジスト塗布処理部21にて行われ、後工程を含む処理は新たな専用処理部にて実行される。このようにしても、レジスト塗布処理によって基板処理装置1全体の処理能力が低下するのを防止することができる。
要するに、基板処理装置1に搭載されている複数の処理部にて実行される処理のうちある特定の処理が他の処理よりも著しく長時間(約2倍程度以上)の処理時間を要する場合には、その特定処理を前工程と後工程とに分割し、後工程を専用に行う処理部を基板処理装置1に設けるようにすれば良い。当該特定処理の前工程を含む処理は元来特定処理を行うべき特定処理部にて実行し、後工程を含む処理は後工程専用の処理部にて実行する。このようにすれば、長時間を要する処理が含まれている場合であっても処理能力の低下を防止することができる。但し、分割対象となる処理は、分割可能なように複数の処理工程で構成されている処理でなければならない。
また、本発明に係る基板処理装置1の構成は図2から図4に示したような形態に限定されるものではなく、例えば、レジスト膜の下地に反射防止膜を形成する処理ブロックを付加するようにしても良い。
本発明の原理を説明する図である。 本発明に係る基板処理装置の平面図である。 基板処理装置の液処理部の正面図である。 基板処理装置の熱処理部の正面図である。 洗浄処理ユニットの要部構成を説明するための図である。 現像処理ユニットの要部構成を説明するための図である。 制御機構の概略を示すブロック図である。 現像処理の標準的な処理手順を示すフローチャートである。 分割処理モードが選択されたときの現像処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基板処理装置
10 インデクサブロック
20 レジスト塗布ブロック
21 レジスト塗布処理部
22,23 レジスト膜形成用熱処理部
30 洗浄処理ブロック
31 洗浄処理部
32,33,42 現像後熱処理部
40 現像処理ブロック
41 現像処理部
43 露光後ベーク処理部
50 インターフェイスブロック
101 処理時間判定部
102 モード選択部
DIW 洗浄処理ユニット
MC メインコントローラ
PASS1〜PASS10 基板載置部
SD 現像処理ユニット
TR1,TR2,TR3,TR4 搬送ロボット
W 基板

Claims (5)

  1. 複数の処理部に基板を順次搬送して基板処理を行う基板処理装置であって、
    前記複数の処理部のうち複数の処理工程からなる特定処理を実行する特定処理部での処理時間と予め設定されている基準時間との比較を行う処理時間判定手段と、
    前記特定処理部での処理時間が前記基準時間よりも長い場合には分割処理モードを選択し、短い場合には連続処理モードを選択するモード選択手段と、
    前記複数の処理工程を前工程と後工程とに分割したときの後工程を実行可能な後工程処理部と前記特定処理部との間で基板を搬送する搬送手段と、
    を備え、
    前記連続処理モードが選択された場合には、基板に対して前記複数の処理工程の全行程を前記特定処理部にて実行するとともに、
    前記分割処理モードが選択された場合には、基板に対して前記前工程を含む処理を前記特定処理部にて行った後、当該基板を前記特定処理部から前記後工程処理部に搬送し、当該基板に前記後工程を含む処理を前記後工程処理部にて実行することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1記載の基板処理装置において、
    前記特定処理は、露光処理が行われた基板に対する現像処理であることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2記載の基板処理装置において、
    前記分割処理モードが選択された場合、
    前記特定処理部は、基板上に現像液を供給して現像反応を進行させる現像反応処理、基板上に純水を供給して現像反応を停止させる現像反応停止処理および粗乾燥処理を実行し、
    前記後工程処理部は、基板の洗浄処理および仕上げ乾燥処理を実行することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の基板処理装置において、
    未処理の基板を搬入するとともに、処理済みの基板を搬出するインデクサと、
    露光装置に隣接して配置され、レジスト膜が形成された基板を前記露光装置に渡すとともに、露光処理が行われた基板を前記露光装置から受け取るインターフェイスと、
    を備え、
    前記複数の処理部は前記インデクサと前記インターフェイスとの間に配置され、
    前記特定処理部は前記後工程処理部よりも前記インターフェイスに近い位置に配置されることを特徴とする基板処理装置。
  5. 露光処理が行われた基板に対して現像処理を行う基板処理装置であって、
    基板上に現像液を供給して現像反応を進行させる現像反応処理、基板上に純水を供給して現像反応を停止させる現像反応停止処理および粗乾燥処理を行う現像処理部と、
    前記粗乾燥処理が終了した基板に洗浄処理および仕上げ乾燥処理を行う洗浄処理部と、
    前記粗乾燥処理が終了した基板を前記現像処理部から前記洗浄処理部へと搬送する搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
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