JP2003220820A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003220820A
JP2003220820A JP2002023518A JP2002023518A JP2003220820A JP 2003220820 A JP2003220820 A JP 2003220820A JP 2002023518 A JP2002023518 A JP 2002023518A JP 2002023518 A JP2002023518 A JP 2002023518A JP 2003220820 A JP2003220820 A JP 2003220820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダクト4、5を車両上下方向に大型化するこ
となく、センタフェイス吹出口及びサイドフェイス吹出
口への送風性能を確保することのできる車両用空調装置
を提供する。 【解決手段】 空調ケース11の車両左右方向略中央部
にサイドフェイス開口部30を配置すると共に、そのサ
イドフェイス開口部30に対して車両左右方向外側にセ
ンタフェイス開口部22を配置した。これにより、セン
タフェイスダクト4及びサイドフェイスダクト5を素直
な経路で取り廻すことができるようになることから、ダ
クト形状が簡単となり、車両上下方向に大型化すること
なく充分な通路面積を確保でき、センタフェイス吹出口
及びサイドフェイス吹出口への送風性能を充分に確保す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の計器盤下
方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置される空調
ユニットと、計器盤左右方向の中央部上方側に配置され
たセンタフェイス吹出口と、計器盤左右両端部に配置さ
れたサイドフェイス吹出口とを有する車両用空調装置に
おける空気配風構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開平10−1
66838号公報に開示された車両用空調装置がある。
この車両用空調装置は、計器盤部のセンタフェイス吹出
口に接続されるセンタフェイス開口部と、計器盤部のサ
イドフェイス吹出口に接続されるサイドフェイス開口部
と、乗員足元のフット吹出口に接続されるフット開口部
と、車両前面窓ガラスに向けて風を吹き出すデフロスタ
吹出口に接続されるデフロスタ開口部とを備えている。
【0003】そして、空調ユニットの吹出モード切換機
構簡素化のために、センタフェイス開口部とフット開口
部とを隣接して設け、このセンタフェイス開口部とフッ
ト開口部への空気の流れを1枚のフットフェイス切換用
ドアにより制御し、このセンタフェイス開口部とフット
開口部の両方に通じるフットフェイス共通の空気通路と
デフロスタ開口部への空気流れを1枚のデフロスタドア
により制御すると共に、デフロスタドアの回転軸の周囲
に空間を形成し、この空間をサイドフェイス開口部に連
通するようにした空調ユニットのレイアウト構成が考え
られている。
【0004】そして、このレイアウト構成では、空調ケ
ースの上面部の各開口部の配置は図9に示すような構成
が提案されている。図9において、1が空調ユニット、
11が空調ケース、20がデフロスタ開口部、21aが
デフロスタドアの回転軸、22がセンタフェイス開口
部、30がサイドフェイス開口部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、図10に示すよ
うに、車両の計器盤左右方向中央部の上方側に、ナビゲ
ーションシステムのモニターMやセンターメータとして
計器盤そのものが配置される場合が多くなってきた。
【0006】しかし、これは空調ユニット1の上方に当
たるため、先のような各開口部の配置を持つ従来の車両
用空調装置では、図10に示すように、モニターMとサ
イドフェイスダクト5との間を縫ってセンタフェイスダ
クト4を取り廻すような構成となり、両ダクト4、5と
も形状が複雑となり充分な通路面積を取れないことより
吹出風量が低下したり送風騒音が大きくなるという問題
点がある。または、その問題を回避して送風性能を確保
しようとすると、ダクト部が車両上下方向に大型化する
という問題点がある。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的は、ダクト部を車両上下方向に大
型化することなくセンタフェイス吹出口及びサイドフェ
イス吹出口への送風性能を確保することのできる車両用
空調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0009】請求項1に記載の発明では、空調ケース
(11)の車両左右方向略中央部にサイドフェイス開口
部(30)を配置すると共に、そのサイドフェイス開口
部(30)に対して車両左右方向外側にセンタフェイス
開口部(22)を配置したことを特徴とする。
【0010】これにより、図3に示すように、センタフ
ェイスダクト4及びサイドフェイスダクト5を素直な経
路で取り廻すことができるようになることから、ダクト
形状が簡単となり、車両上下方向に大型化することなく
充分な通路面積を確保でき、センタフェイス吹出口及び
サイドフェイス吹出口への送風性能を充分に確保するこ
とができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、空調ケ
ース(11)に、センタフェイス開口部(22)及びサ
イドフェイス開口部(30)以外の他の開口部(20)
と、温度調整手段(16)により温度調整された後の空
調空気が流れる部位に配置され、センタフェイス開口部
(22)及びサイドフェイス開口部(30)と他の開口
部(20)とを選択的に開閉する吹出モード切換手段
(21)とを設け、吹出モード切換手段(21)は、セ
ンタフェイス開口部(22)及びサイドフェイス開口部
(30)と他の開口部(20)との間に設けられた回転
軸(21a)を有し、空調ケース(11)にて回転軸
(21a)の周囲に温度調整手段(16)により温度調
整された後の空調空気が常時流入し得る空間(26)を
形成すると共に、この空間(26)をサイドフェイス開
口部(30)に連通させたことを特徴とする。
【0012】これにより、吹出モード切換手段(21)
が、センタフェイス開口部(22)及びサイドフェイス
開口部(30)に通じる第1入口穴(23)と他の開口
部(20)に通じる第2入口穴(20a)とのいずれか
を閉じている場合及びいずれも開いている場合にも、サ
イドフェイス開口部(30)は温度調整手段(16)に
より温度調整された後の空調空気が流れる部位に連通し
ており、サイドフェイス吹出口に空調空気を送ることが
できる。すなわち、吹出モードに関係なく、常時サイド
フェイス吹出口へ空調空気を送風することができる。
【0013】因みに、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0015】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態における空調ユニット1の断面図で、デフロス
タ吹出モードの状態を示し、図2は図1の空調ユニット
1の上面図である。また、図3は本発明の空調ユニット
1に各吹出ダクト3〜6を取り付けた状態を示す斜視図
である。
【0016】本実施形態の車両用空調装置の通風系は、
大別して、空調ユニット1と送風機ユニット2との2つ
の部分に分かれている(図3参照)。送風機ユニット2
は車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へ
オフセットして配置されており、これに対し、空調ユニ
ット1は車室内の計器盤下方部のうち、左右方向の略中
央部に配置されている。
【0017】送風機ユニット2は周知のごとくは内気
(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切換導入する
内外気切換箱と、この内外気切換箱から導入される空気
を送風する送風機とから構成されている。この送風機は
周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータ
にて回転駆動するものである。空調ユニット1は、1つ
の共通の空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)
12とヒータコア(暖房用熱交換器)13を両方とも一
体的に内蔵するタイプのものである。
【0018】空調ケース11はポリプロピレンのよう
な、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形
品からなり、図1の上下方向(車両上下方向)に分割面
を有する左右2分割のケースからなる。この左右2分割
のケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の
機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結
手段により一体に結合されて空調ケース11を構成す
る。
【0019】空調ユニット1は、車室内の計器盤下方部
の略中央部に、車両の前後及び上下方向に対して、図1
に示す形態で配置され、そして、空調ケース11の、最
も車両前方部の部位には、空気流入口14が配設されて
おり、この空気流入口14には、前述の送風機ユニット
2から送風される空調空気が流入する。この空気流入口
14は助手席前方の部位に配置される送風機ユニット2
の空気出口部に接続するために、空調ケース11のう
ち、助手席側の側面に開口している。
【0020】空調ケース11内において、空気流入口1
4直後の部位に蒸発器12が空気通路の全域を横切るよ
うに配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷
凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸収して、
空調空気を冷却するものである。ここで、蒸発器12は
図1に示すように、車両前後方向には薄型で、車両上下
方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置さ
れている。
【0021】また、蒸発器12は周知の積層型のもので
あって、アルミニウム等の金属薄板を2枚張り合わせて
構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多
数積層配置し、一体ろう付けしたものである。そして、
蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の
間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されている。
【0022】このヒータコア13は、蒸発器12を通過
した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の
エンジン冷却水(温水)が流れ、この冷却水を熱源とし
て空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸
発器12と同様に、車両前後方向には薄型で、車両上下
方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置さ
れている。
【0023】また、ヒータコア13は周知のものであっ
て、アルミニウム等の金属薄板を溶接等により断面偏平
状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを介
在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。
また、空調ケース11内で、ヒータコア13の上方部位
には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)
が流れる冷風バイパス通路15が形成されている。
【0024】空調ケース11内で、ヒータコア13と蒸
発器12との間には、ヒータコア13で加熱される温風
とヒータコア13をバイパスする冷風(すなわち、冷風
バイパス通路15を流れる冷風)との風量割合を調整す
る平板状のエアミックスドア16が配置されている。こ
こで、エアミックスドア16は、水平方向に配置された
回転軸16aと一体に結合されており、この回転軸16
aと共に車両上下方向に回動可能になっている。
【0025】このエアミックスドア16は上記風量割合
の調整により空気温度を調整する温度調整手段を成す。
回転軸16aは、空調ケース11に回動自在に支持さ
れ、かつ回転軸16aの一端部は空調ケース11の外部
に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調
装置の温度制御機構(サーボモータのようなアクチュエ
ータ等)により回動操作されるようになっている。
【0026】そして、空調ケース11内において、ヒー
タコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒ
ータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延び
る壁面17が空調ケース11に一体成形されている。こ
の壁面17によりヒータコア13の直後から上方に向か
う温風通路18が形成され、この温風通路18の下流側
(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイ
パス通路15と合流し、冷風と温風の混合を行う冷温風
混合空間19を形成している。
【0027】空調ケース11の上面部において、車両前
方側の部位にはデフロスタ開口部20が開口している。
このデフロスタ開口部20は冷温風混合空間19から温
度制御された空調空気が第2入口穴である入口穴20a
を通って流入するものであって、デフロスタダクト3を
介してデフロスタ吹出口に接続され、この吹出口から、
車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
【0028】空調ケース11内には、第1入口穴である
入口穴23が形成され、この入口穴23の下流に形成さ
れた空間に、センタフェイス開口部22、サイドフェイ
ス開口部30と入口穴24aとが形成されている。そし
て、入口穴20aと入口穴23とは、デフロスタドア2
1によって選択的に開閉される。すなわち、デフロスタ
開口部20と入口穴23はデフロスタドア21によって
開閉される。このデフロスタドア21は、空調ケース1
1に回動可能に支持された回転軸21aと、この回転軸
21aに設けられた板部21bとにより構成される。
【0029】また、入口穴24aの下流側にフット開口
部24が設けられている。そして、センタフェイス開口
部22、サイドフェイス開口部30と入口穴24aと
は、フットフェイス切換用ドア25によって選択的に開
閉される。すなわち、センタフェイス開口部22、サイ
ドフェイス開口部30とフット開口部24とはフットフ
ェイス切換用ドア25によって開閉される。このフット
フェイス切換用ドア25は、空調ケース11に回動可能
に支持された回転軸25aと、この回転軸25aに設け
られた板部25bとにより構成される。
【0030】デフロスタドア21とフットフェイス切換
用ドア25は、吹出モード切換用のドア手段であって、
図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切換機
構(サーボモータのようなアクチュエータ)により連動
操作されるようになっている。
【0031】センタフェイス開口部22とサイドフェイ
ス開口部30は、右側用(R、運転席側用)と左側用
(L、助手席側用)とに分けられている。また、本実施
形態の特徴として、サイドフェイス開口部30をユニッ
トの中央部に設け、その車両左右方向両外にセンタフェ
イス開口部22を配置している(図2参照)。
【0032】そして、センタフェイス開口部22はセン
タフェイスダクト4を介し、計器盤左右方向の中央部上
方側に配置されているセンタフェイス吹出口に接続さ
れ、この吹出口から車室内中央部の乗員頭部に向けて風
を吹き出す(図3参照)。
【0033】また、サイドフェイス開口部30はサイド
フェイスダクト5を介し、計器盤左右両端部の上方側に
配置されているサイドフェイス吹出口に接続され、この
吹出口から車室内左右両側部の乗員頭部側または車両側
面窓ガラスに向けて風を吹き出す。
【0034】サイドフェイス吹出口は周知なごとく手動
操作される風向変更装置を備えており、この風向き変更
装置の風向板の方向の調整により、吹出空気を車室内左
右両側部の乗員頭部側または車両側面窓ガラスに向けて
風を吹き出すことが可能になっている。また、フット開
口部24はフットダクト6を介してフット吹出口に接続
され、このフット吹出口から乗員足元に温風を吹き出
す。
【0035】尚、上述した各ドア16、21、25は、
いずれも各回転軸16a、21a、25a及び各回転軸
16a、21a、25aと一体に結合された各板部16
b、21b、25bを有する。この各回転軸16a、2
1a、25aは長さが略同一である。また各板部16
b、21b、25bは、樹脂または金属製のドア基板を
有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームのような
弾性シール材を貼着した構造である。
【0036】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。車両用空調装置は、周知のように、空調操
作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号及び
空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力される
電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置
の出力信号により各ドア16、21、25の位置が制御
される。
【0037】図1はデフロスタ吹出モードが設定された
状態を示しており、デフロスタドア21によりデフロス
タ開口部20のみが開放され、センタフェイス開口部2
2、サイドフェイス開口部30、フット開口部24に連
通する入口穴23は閉塞される。従って、送風機ユニッ
ト2からの送風空気は主にデフロスタ開口部20を通っ
て車両前面窓ガラスに向かって吹き出され、前面窓ガラ
スの曇り止めを行う。
【0038】図1のデフロスタ吹出モードでは、エアミ
ックスドア16は最大暖房位置に操作された状態を示し
ているが、エアミックスドア16をこの最大暖房位置か
ら最大冷房側へ回動操作することにより、吹出空気温度
を任意に調整できる。
【0039】次に図7は、フット吹出モードが設定され
た状態を示す。尚、図7は後述する第2実施形態を示す
ものであり空調レース11の形状が図1と一部異なって
いるが、ドア類の作動は同じであるため、この図を用い
て説明する。
【0040】フットフェイス切換用ドア25は、センタ
フェイス開口部22及びサイドフェイス開口部30を閉
塞する。一方、デフロスタドア21は入口穴20aの開
度を絞り、入口穴23の開度を大きくする位置に操作さ
れる。これにより、フット開口部24の入口穴24aが
大きく開放されると共に、デフロスタ開口部20がわず
かに開放される。従って、窓ガラスの曇り止めを行いな
がら、乗員足元への温風吹出による暖房作用を行うこと
ができる。
【0041】また、上記したフット吹出モードの状態か
らデフロスタドア21を所定量だけ反時計方向に回動操
作して、入口穴20aの開度を大きくすると共に、入口
穴23の開度を小さくすることにより、デフロスタ開口
部20への吹出風量を増加して、フット開口部24への
吹出風量を減少することができ、フットデフロスタ吹出
モードが得られる。
【0042】次に図8は、フェイス吹出モードが設定さ
れた状態を示す。尚、図8も後述する第2実施形態を示
すものであり空調レース11の形状が図1と一部異なっ
ているが、ドア類の作動は同じであるため、この図を用
いて説明する。
【0043】デフロスタドア21は、デフロスタ開口部
20への入口穴20aを閉塞する。フットフェイス切換
用ドア25は、フット開口部24への入口穴24aを閉
塞して、センタフェイス開口部22、サイドフェイス開
口部30を開放する。従って、送風空気はセンタフェイ
ス開口部22、サイドフェイス開口部30を通ってセン
タフェイス吹出口、サイドフェイス吹出口から乗員頭部
に向かって吹き出される。
【0044】また、上記したフェイス吹出モードの状態
からフットフェイス切換用ドア25を所定量だけ時計方
向に回動操作して、センタフェイス開口部22、サイド
フェイス開口部30とフット開口部24への入口穴24
aとの中間位置とする。更に、エアミックスドア16は
最大冷房位置と最大暖房位置の中間位置に操作する。
【0045】この状態では、送風機ユニット2からの送
風空気が空気流入口14より空調ユニット1内に流入
し、蒸発器12にて冷却されて冷風となる。そして、こ
の冷風がエアミックスドア16により冷風バイパス通路
15を流れる部分とヒータコア13で再加熱される部分
とに振り分けられる。
【0046】そして、ヒータコア13で加熱された温風
は温風通路18を上昇した後に、冷温風混合空間19に
向かう。冷温風混合空間19では、冷風バイパス通路1
5からの冷風と温風通路18からの温風とが混合される
が、冷風は主にフェイス開口部22、30側に流れ、温
風は主にフット開口部24側に流れる。
【0047】これにより、フット開口部24側へ向かう
空気の温度よりも、フェイス開口部22、30へ向かう
空気の温度が低くなる。その結果、乗員の頭部に吹き出
される吹出空気温度が乗員の足元に吹き出される吹出空
気温度より低くなり、バイレベル吹出モードとして頭寒
足熱型の快適な温度分布が得られる。
【0048】次に、本実施形態での特徴構成と、それに
よる効果を説明する。
【0049】空調ケース11の車両左右方向略中央部に
サイドフェイス開口部30を配置すると共に、そのサイ
ドフェイス開口部30に対して車両左右方向外側にセン
タフェイス開口部22を配置している。
【0050】これにより、図3に示すように、センタフ
ェイスダクト4及びサイドフェイスダクト5を素直な経
路で取り廻すことができるようになることから、ダクト
形状が簡単となり、車両上下方向に大型化することなく
充分な通路面積を確保でき、センタフェイス吹出口及び
サイドフェイス吹出口への送風性能を充分に確保するこ
とができる。
【0051】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について図4ないし図8に基づいて説明する。
図4は空調ユニット1の断面図で、デフロスタ吹出モー
ドの状態を示し、図5は図4の空調ユニット1の上面図
である。
【0052】図1ないし図3の第1実施形態と異なる点
として、空調ケース11にてデフロスタドア21の回転
軸21aの周囲に、エアミックスドア16により温度調
整された後の空調空気が常時流入し得る空間26を形成
している(図4参照)。そして、更に空調ケース11に
連通部として切欠部30aを設けることにより、この空
間26をサイドフェイス開口部30に連通させている
(図5参照)。
【0053】これにより、吹出モードに関係なく、常時
サイドフェイス開口部30へ空調空気を送風することが
でき、図示しないサイドフェイス吹出口から乗員頭部側
または車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出す。
【0054】図6はこの第2実施形態におけるデフロス
タドア21の正面図である。図に示すように、デフロス
タドア21は板部21bの回転軸21a側両端に空気通
過部である切欠21cを設けた構造となっている。
【0055】これは、図4のようにデフロスタ吹出モー
ド時で、デフロスタドア21によりデフロスタ開口部2
0のみが開放され、センタフェイス開口部22、サイド
フェイス開口部30、フット開口部24に連通する入口
穴23が閉塞された場合、空調空気は回転軸21a周り
を経由して先の空間26へ吹き出されるが(図4中の実
線矢印)、切欠21cを設けることにより充分な風量が
確保される(図4中の白抜き矢印)。
【0056】図7はフット吹出モードの状態を示し、図
8はフェイス吹出モードの状態を示す。各ドアの動きは
第1実施形態で説明した通りであり、いずれの吹出モー
ドであっても空間26を通してサイドフェイス開口部3
0へ空調空気が送風される。
【0057】尚、図8のフェイス吹出モードにおいて、
デフロスタドア21によりデフロスタ開口部20への入
口孔20aを閉塞する場合、デフロスタドア21に設け
た切欠21cの部分は、対応するように入口孔20a内
に設けた突出部20bにて閉塞されるようになってい
る。また、その他の部分については第1実施形態と同じ
であり、その説明を省略する。
【0058】次に、本実施形態での特徴構成と、それに
よる効果を説明する。
【0059】空調ケース11に、センタフェイス開口部
22及びサイドフェイス開口部30以外のデフロスタ開
口部(他の開口部)20と、エアミックスドア16によ
り温度調整された後の空調空気が流れる部位に配置さ
れ、センタフェイス開口部22及びサイドフェイス開口
部30とデフロスタ開口部20とを選択的に開閉するデ
フロスタドア21とを設け、デフロスタドア21は、セ
ンタフェイス開口部22及びサイドフェイス開口部30
と他のデフロスタ開口部20との間に設けられた回転軸
21aを有し、空調ケース11にて回転軸21aの周囲
にエアミックスドア16により温度調整された後の空調
空気が常時流入し得る空間26を形成すると共に、この
空間26を、同じく空調ケース11に設けた切欠孔30
aからサイドフェイス開口部30に連通させている。
【0060】これにより、デフロスタドア21が、セン
タフェイス開口部22及びサイドフェイス開口部30に
通じる入口穴23とデフロスタ開口部20に通じる入口
穴20aとのいずれかを閉じている場合、及びいずれも
開いている場合にも、サイドフェイス開口部30はエア
ミックスドア16により温度調整された後の空調空気が
流れる部位に連通しており、サイドフェイス吹出口に空
調空気を送ることができる。すなわち、吹出モードに関
係なく、常時サイドフェイス吹出口へ空調空気を送風す
ることができる。
【0061】(その他の実施形態)上記各実施形態で
は、空調ユニット1の車両前後、左右、上下方向を規定
したが、これに限らず、他の向きであってもよい。ま
た,上記各実施形態では、左右のサイドフェイス開口部
30のそれぞれの開口面積を略同一としたが、風量配分
のためそれぞれの開口面積が異なる構成であってもよ
い。また、上記実施形態では、デフロスタドア21の切
欠21cは矩形であったが、これに限らず、空気が通過
するものであれば三角形や丸穴等の他の形状であっても
よい。
【0062】また、上記各実施形態では、各ドア16、
21、25の操作をリンク機構を介してサーボモータの
ようなアクチュエータにより行う場合について説明した
が、空調操作パネルに設けられた温度制御レバー、吹出
モードレバー等の手動操作部材に加えられる手動操作力
にて、操作ケーブル等を介して上記各ドアを操作するよ
うにしてもよい。
【0063】また、上記各実施形態では、空調ユニット
1内に蒸発器(冷房用熱交換器)12を配設しないタイ
プの空調装置にも同様に本発明を適用できることはもち
ろんである。また、上記各実施形態では、フット開口部
24として、前席側への温風吹出用の他に後席用のフッ
ト開口部を追加設置して、車室内の後席側の乗員足元に
も温風を吹き出すようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における空調ユニット
部の断面図で、デフロスタ吹出モードの状態を示す。
【図2】図1の空調ユニット部の上面図である。
【図3】本発明の空調ユニット部に各吹出ダクトを取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における空調ユニット
部の断面図で、デフロスタ吹出モードの状態を示す。
【図5】図4の空調ユニット部の上面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるデフロスタド
アの正面図である。
【図7】図4の空調ユニット部のフット吹出モードの状
態を示す要部断面図である。
【図8】図4の空調ユニット部のフェイス吹出モードの
状態を示す要部断面図である。
【図9】従来技術における空調ユニット部の上面図であ
る。
【図10】従来技術における空調ユニット部に各吹出ダ
クトを取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 空調ケース 13 ヒータコア(暖房用熱交換器) 16 エアミックスドア(温度調整手段) 20 デフロスタ開口部(他の開口部) 21 デフロスタドア(吹出モード切換手段) 21a 回転軸 22 センタフェイス開口部 26 空間 30 サイドフェイス開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 英明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BL00 BR02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の計器盤下方部のうち、車両左右
    方向の略中央部に配置される空調ケース(11)と、 前記空調ケース(11)内に設けられ、空調空気を加熱
    する暖房用熱交換器(13)と、 この暖房用熱交換器(13)による空調空気の加熱量を
    調整して空気温度を調整する温度調整手段(16)と、 前記空調ケース(11)に設けられ、車室内中央部から
    乗員頭部側に向けて風を吹き出すセンタフェイス吹出口
    に接続されるセンタフェイス開口部(22)と、 前記空調ケース(11)に設けられ、車室内左右両端部
    から乗員頭部側及び車両側面窓ガラスに向けて風を吹き
    出すサイドフェイス吹出口に接続されるサイドフェイス
    開口部(30)とを備えた車両用空調装置において、 前記空調ケース(11)の車両左右方向略中央部に前記
    サイドフェイス開口部(30)を配置すると共に、その
    前記サイドフェイス開口部(30)に対して車両左右方
    向外側に前記センタフェイス開口部(22)を配置した
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記空調ケース(11)に、前記センタ
    フェイス開口部(22)及び前記サイドフェイス開口部
    (30)以外の他の開口部(20)と、 前記温度調整手段(16)により温度調整された後の空
    調空気が流れる部位に配置され、前記センタフェイス開
    口部(22)及び前記サイドフェイス開口部(30)と
    前記他の開口部(20)とを選択的に開閉する吹出モー
    ド切換手段(21)とを設け、 前記吹出モード切換手段(21)は、前記センタフェイ
    ス開口部(22)及び前記サイドフェイス開口部(3
    0)と前記他の開口部(20)との間に設けられた回転
    軸(21a)を有し、前記空調ケース(11)にて前記
    回転軸(21a)の周囲に前記温度調整手段(16)に
    より温度調整された後の空調空気が常時流入し得る空間
    (26)を形成すると共に、この空間(26)を前記サ
    イドフェイス開口部(30)に連通させたことを特徴と
    する請求項1に記載の車両用空調装置。
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