JP2009018605A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッド12にリブ30、リブ32、リブ34を配置し、ドライ路面で良好な性能を確保する。トレッド12に周方向主溝14、16、18、20を形成することで、ウエット性能を確保する。トレッド12にラグ溝24、26、36、38、42、44、48、50、56を設けることで、雪上トラクション、及び雪上ブレーキ性能を確保する。サイプ28、40、46、52、58のエッジ効果、及び吸水作用によって氷上トラクション、及び氷上ブレーキ性能を確保する。これらにより、本実施形態の空気入りタイヤ10は、ウエット、及びドライ路面上で良好な性能を確保でき、冬季路面でも走行可能となる。
【選択図】図1
Description
ところで、冬季路面でも走行可能とするためには、トレッド踏面内にブロック状の形状を有することが必要で、このブロック状の形状により、雪の掻き分け性能、いわゆるトラクション性能を生み出している。
しかしながら、陸部を確保しようとすると、溝部が少なくなり、雪道での性能やウエット性能が低下するという問題がある。
請求項1の空気入りタイヤは、トレッドに、ブロックよりも剛性の高いリブを少なくとも2本備えているので、ドライ路面で良好な性能が得られる。
トレッドには、複数の周方向主溝が形成されているため、ウエット性能が確保される。
さらに、トレッドの陸部に設けられたサイプのエッジ効果、及び吸水作用によって氷上トラクション、及び氷上ブレーキ性能が確保される。
また、トレッドには、複数の第2のラグ溝を備え、タイヤ周方向に延びる第2のリブが設けられているので、直進時もしくはコーナリング時に良好なトラクション性能を得ることができる。
したがって、請求項1に記載の空気入りタイヤは、ウエット、及びドライ路面上で良好な性能を確保でき、冬季路面でも走行可能となる。
ウエット路面走行時、第1のラグ溝の水が、第3のラグ溝を介してタイヤ幅方向外側へ排出でき、ウエット性能を向上できる。
また、雪上走行時、第3のラグ溝に雪が入り込むので、雪上性能を向上できる。
ウエット路面走行時、第2のラグ溝の水が、第4のラグ溝を介してタイヤ幅方向外側へ排出でき、ウエット性能を向上できる。
また、雪上走行時、第4のラグ溝に雪が入り込むので、雪上性能を向上できる。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印S方向)に沿って延びる周方向主溝14、16、18、20が形成されている。なお、周方向主溝14、16はタイヤ赤道面CLの図面左側、周方向主溝18、20はタイヤ赤道面CLの図面右側に配置されている。
ショルダーブロック22側のラグ溝36は、ショルダーブロック22のラグ溝24の延長線上に配置されており、左上がりに傾斜している。従って、リブ30のラグ溝36とショルダーブロック22のラグ溝24は、周方向主溝14を横断して連結されている。
なお、リブ30には、右上がりに傾斜するジグザグサイプ40がタイヤ周方向に複数形成されている。
リブ30側のラグ溝42は、リブ30のラグ溝38の延長線上に配置されており、右上がりに傾斜している。一方、ラグ溝44は、ラグ溝42とは同方向(即ち、右上がり)に傾斜している。
また、リブ32には、右上がりに傾斜するジグザグサイプ46がタイヤ周方向に複数形成されている。
リブ32側のラグ溝48は、リブ32のラグ溝44の延長線上に配置されており、右上がりに傾斜している。一方、ラグ溝50は、ラグ溝48とは同方向(即ち、右上がり)に傾斜している。ラグ溝48の延長線上にラグ溝50が配置され、ラグ溝48とラグ溝50とはリブ内で連結している。
なお、リブ32には、左上がりに傾斜するジグザグサイプ52がタイヤ周方向に複数形成されている。
なお、このショルダーブロック54には、ラグ溝56と平行なジグザグサイプ58が複数形成されている。
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ10は、トレッド12の中央部分に、タイヤ周方向に沿って連続して延びていてブロック対比で剛性が高いリブ30、タイヤ赤道面CL上に配置されるリブ32、及びリブ34が配置されているため、ドライ路面で良好な性能を確保できる。
さらに、サイプ28、40、46、52、58のエッジ効果、及び吸水作用によって氷上トラクション、及び氷上ブレーキ性能が確保される。
ここで、トレッド12には、ラグ溝36,38を備えて、タイヤ周方向に延びるリブ30が設けられているので、雪路において、左へのコーナリング時でも、右へのコーナリング時でも、良好なコーナリング性能を得ることができる。
また、トレッド12には、ラグ溝42,44を備えて、タイヤ周方向に延びる32リブが設けられているので、直進時もしくはコーナリング時に良好なトラクション性能を得ることができる。
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態では、リブが3本であったが、少なくとも2本あれば良く、4本以上であっても良い。
本発明の効果を確かめるために比較例の空気入りタイヤ(従来の一般的なスタッドレスタイヤ)、及び本発明の適用された実施例の空気入りタイヤを用いて実車走行を行い、ドライ路面性能、ウエット路面性能、及び雪上性能の比較を行った。
・実施例の空気入りタイヤ:上記実施形態の空気入りタイヤ(図1参照)。
・比較例の空気入りタイヤ:図2に示すように、比較例の空気入りタイヤ100は、周方向主溝104,106,108,110、及びラグ溝112,114,116,118,120で区画されたブロック122,124,126,128,130を備え、各ブロックにサイプ132が形成されたトレッド102を有する。
・ドライ路面試験、及び評価方法:テストドライバーが試験タイヤを装着した車両をドライ路面で走行させて評価し、10点満点で採点するフィーリング評価とした。なお、数値が大きいほど性能が良いことを示す。
・ウエット路面試験、及び評価方法:テストドライバーが試験タイヤを装着した車両をウエット路面で走行させて評価し、10点満点で採点するフィーリング評価とした。なお、数値が大きいほど性能が良いことを示す。
12 トレッド
14 周方向主溝
16 周方向主溝
18 周方向主溝
20 周方向主溝
22 ショルダーブロック(陸部)
24 ラグ溝
26 ラグ溝
28 サイプ
28 ジグザグサイプ
30 リブ(陸部。第1のリブ。)
32 リブ(陸部。第2のリブ。)
34 リブ(陸部)
36 ラグ溝
38 ラグ溝
40 ジグザグサイプ
42 ラグ溝
44 ラグ溝
46 ジグザグサイプ
48 ラグ溝
50 ラグ溝
52 ジグザグサイプ
54 ショルダーブロック(陸部)
56 ラグ溝
58 ジグザグサイプ
Claims (3)
- 周方向に延びる複数の周方向主溝、及び前記周方向主溝と交差する方向に延びる複数のラグ溝によって区画された複数の陸部を備えるトレッドと、
前記陸部に設けられるサイプと、
を備え、
前記複数の陸部は、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも2本のリブを有し、
前記複数のリブのうちの1本の第1のリブには、タイヤ幅方向両側からリブ中心側へ向けて延びてリブ内で終端する複数の第1のラグ溝が、タイヤ周方向に隣接する同士でタイヤ幅方向に対する傾斜方向が異なるようにタイヤ周方向に配置され、
前記第1のリブを除く前記複数のリブのうちの1本の第2のリブには、タイヤ幅方向両側からリブ中心側へ向けて延びてリブ内で終端する複数の第2のラグ溝が、タイヤ幅方向に対する傾斜方向を同一方向となるようにタイヤ周方向に配置されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記トレッドには、前記第1のラグ溝のタイヤ幅方向外側にトレッド端に向けて延びる第3のラグ溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッドには、前記第2のラグ溝のタイヤ幅方向外側にトレッド端に向けて延びる第4のラグ溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007180783A JP2009018605A (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007180783A JP2009018605A (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009018605A true JP2009018605A (ja) | 2009-01-29 |
Family
ID=40358631
Family Applications (1)
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JP2007180783A Pending JP2009018605A (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009018605A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-07-10 JP JP2007180783A patent/JP2009018605A/ja active Pending
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