JP2008533056A - 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたはその薬学的に許容される塩の製造方法 - Google Patents
光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたはその薬学的に許容される塩の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
2−置換−4−置換−1,3−オキサチオランとして知られる化合物群は、強力な抗ウイルス性活性を有することが知られている。とりわけ、これらの化合物は当該技術分野で知られている他の化合物よりも細胞毒性副作用が少なく、長期間に亘ってT−リンパ球のHIV−1複製の強力な阻害剤として作用することが知られている。これらの化合物は、3TC−耐性HIV株に対して活性であることも知られている。これらの化合物はB型肝炎ウイルス感染の予防および処置にも有用である。
一つの局面において、本発明は光学的に活性な式IまたはII:
R1はH、C1−6アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールアルキル(例えばC7−12アリールアルキル)、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキル、(CO)C6−12アリール、または(CO)C6−12アリールアルキル(例えば(CO)C7−12アリールアルキル)であり;
R2はH、C1−6アルキルまたはCO−R5であり;ここでR5はHまたはC1−6アルキルであり;
R3はH、C1−6アルキル、ブロマイド、クロライド、フルオライド、アイオダイドまたはCF3である〕
の化合物の製造方法であって、
a)cis立体配置の式III
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、前記光学的に活性な化合物に変換する工程;
を含む、方法に関する。
R1はH、C1−6アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールアルキル(例えばC7−12アリールアルキル)、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキル、(CO)O−C6−12アリール、または(CO)C6−12アリールアルキル(例えば(CO)C7−12アリールアルキル)であり;
R2はH、C1−6アルキル、C1−6アシルまたはCO−R5であり;ここでR5はHまたはC1−6アルキルであり;
R3はH、C1−6アルキル、ブロマイド、クロライド、フルオライド、アイオダイドまたはCF3である〕
の化合物を製造する方法であって、
a)前記式IIIの化合物をキラル酸と反応させて、2種類のジアステレオマー塩を形成させる工程;
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を式IまたはII
を含む、方法を提供する。
a)キラル酸をcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランと反応させて2種類のジアステレオマー塩を形成させる工程;
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を前記光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む方法を提供する。
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランを、cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに対するモル比として半モル量のキラル酸と反応させて、実質的に(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を形成させる工程;
b)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を回収する工程;
c)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を、(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法を提供する。
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランをキラル酸およびアキラル酸と反応させて、実質的に1種類のジアステレオマー塩および実質的に1種類のエナンチオマー塩を形成させる工程;
b)前記ジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記ジアステレオマー塩を光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法を提供する。
したがって、本発明は光学的に活性な式IまたはII:
R1はH、C1−6アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールアルキル(例えばC7−12アリールアルキル)、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキル、(CO)C6−12アリール、または(CO)C6−12アリールアルキル(例えば(CO)C7−12アリールアルキル)であり;
R2はH、C1−6アルキルまたはCO−R5であり;ここでR5はHまたはC1−6アルキルであり;
R3はH、C1−6アルキル、ブロマイド、クロライド、フルオライド、アイオダイドまたはCF3である〕
の化合物の製造方法であって、
a)cis立体配置の式III
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、前記光学的に活性な化合物に変換する工程;
を含む、方法に関する。
の化合物の製造方法であって、
a)cis立体配置の式III
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、前記光学的に活性な化合物に変換する工程;
を含む、方法に関する。
の化合物を分割する方法であって、
a)前記式IIIの化合物をキラル酸と反応させて、2種類のジアステレオマー塩を形成させる工程;
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を式IまたはII
を含む、方法を提供する。
R1はH、(CO)C1−6アルキルまたは(CO)C6−12アリールであり、
R1はHであり、
R1は(CO)C6−12アリールである。
R2はHまたはC1−6アルキルであり、
R2はCO−R5であり、ここでR5はHまたはC1−6アルキルであり、
R2はホルミルまたはアセチルである。
R3はHまたはフルオライドであり、
R3はHであり、
R3はフルオライドである。
の化合物の製造方法であって;
a)cis立体配置の式III:
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、前記光学的に活性な化合物に変換する工程;
を含む、方法を提供する。
a)キラル酸をcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランと反応させて、2種類のジアステレオマー塩を形成させる工程;
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、前記光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法を提供する。
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランをキラル酸と反応させて、(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩および(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を形成させる工程;
b)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を回収する工程;
を含む、方法を提供する。
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩は、20%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を含む;
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩は、10%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を含む;
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩は、5%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を含む;
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩は、1%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を含む;
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩は、実質的に(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を含まない。
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランを、cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに対するモル比として半モル量のキラル酸と反応させて、実質的に(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を形成させる工程;
b)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を回収する工程;
c)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を、(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法を提供する。
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランを、キラル酸およびアキラル酸と反応させて、実質的に1種類のジアステレオマー塩と、実質的に1種類のエナンチオマー塩を形成させる工程;
b)前記ジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記ジアステレオマー塩を光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法を提供する。
(例えば、99%のeeは99.5%の片方のエナンチオマーと、0.5%の逆のエナンチオマーの比を意味する)。
下記実施例を本発明の様々な態様を説明するために提供し、範囲を限定するものとみなすべきではない。
実験条件:
cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン100mgを1当量の分割剤と、溶媒(95%エタノール−5%水)1mlを合わせる。溶液を単離し、秤量する。有意な試験には、結晶重量が全ジアステレオマー量の50%を超えないことが必要である。この条件を満たさない場合には、溶媒の量または種類を変更する。
一般的な実験条件:
cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランおよびキラル酸を約室温〜50℃で溶媒に攪拌しながら溶解し、次いで約室温〜−10℃に2〜4時間冷却した。固体生成物をろ過によって回収した。組成をキラルHPLCによって決定し、水性バッファーをHPLC水1L中トリエチルアミン0.5ml(氷酢酸でpHを6.88に調整)で希釈することによって製造した。移動相を、水性バッファーとメタノールを90:10の比で合わせて製造し、気体を除いた。以下の条件を使用した:
カラム:Astec Cyclobond I 2000 RSP、5ミクロン、250×4.5mm
ガードカラム:Astec Cyclobond I 2000 RSP、20×4.0mm
流速:0.6ml/分
サンプル製造:移動相中0.5mg/mlの溶液を製造
注入体積:5μL
モード:アイソクラティック
UV−Vis検出:270nm
カラム温度:0℃
実行時間:40分
cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン(1.03g、4.3mmol)および(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸(1.03g、4.3mmol)をイソプロピルアルコールと水1:1(v/v)32mLに50℃で溶解した。溶液を0℃に冷却した。固体をろ過して、乾燥結晶0.55gを得た。ジアステレオマー組成をHPLCで87:13[(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩:(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩)]と測定した。
実施例2の表3の4番で生成した90.9:9.1のエナンチオマー比[(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩:(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩]を有する粗cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホネート塩を、イソプロピルアルコール−水1:1(v/v)に、70℃で溶解した。冷却後、結晶を収率76%、エナンチオマー比99.1:0.9[(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩:(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩]で回収した。
イソプロパノール(2274kg)、蒸留水(2905kg)、cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン(193.7kg)の混合物をリアクター(モデルR06 5700L GLMS)に入れた。希塩酸(水380kg中41.57kgとして製造)を入れ、続いて(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸(100kg)を入れた。得られたスラリーの温度を50℃に調節し、全固体が溶解するまで攪拌した。溶液を約−10℃(−13℃〜−7℃)に冷却し、4〜6時間攪拌した。
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸塩(90.8kg)を、メタノール(601kg)に、混合物を40℃に加熱し、溶液が得られるまで攪拌して溶解する。
Claims (72)
- 光学的に活性な式IまたはII:
R1はH、C1−6アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールアルキル、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキル、(CO)C6−12アリール、または(CO)C6−12アリールアルキルであり;
R2はH、C1−6アルキルまたはCO−R5であり;
R3はH、C1−6アルキル、ブロマイド、クロライド、フルオライド、アイオダイドまたはCF3であり;そして
R5はHまたはC1−6アルキルであり;
ここで、R1、R2、R3およびR5の定義中の「アルキル」は、各々、非置換であるかまたは、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、サルフェート、サルフェートエステル、スルホネート、スルホネートエステル、ホスホネートエステル、アミド、C1−6アルキル、C6−12アラルキル、C6−12アリール、C1−6アルキルオキシ、C6−12アリールオキシ、C(O)−C1−6アルキル、C(O)−C6−12アリール、C(O)C6−12アラルキル、3〜10個の環員を有するヘテロ環、ヒドロキシル、アミノ、エステル、シアノ、アジド、アミジノまたはグアニドから選択される1個以上によって置換され;そして
R1、R2、R3およびR5の定義中の「アリール」は、各々、非置換であるかまたは、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、サルフェート、サルフェートエステル、スルホネート、スルホネートエステル、ホスホネートエステル、アミド、C1−6アルキル、C6−12アラルキル、C6−12アリール、C1−6アルキルオキシ、C6−12アリールオキシ、C(O)−C1−6アルキル、C(O)−C6−12アリール、C(O)C6−12アラルキル、3〜10個の環員を有するヘテロ環、ヒドロキシル、アミノ、エステル、シアノ、アジド、アミジノまたはグアニドの1個以上によって置換されている〕
の化合物の製造方法であって、
a)cis立体配置の式III
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、前記光学的に活性な化合物に変換する工程;
を含む、方法。 - R1がH、C1−6アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールアルキル、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキル、(CO)C6−12アリール、または(CO)C6−12アリールアルキルであり;
R2がH、C1−6アルキルまたはCO−R5であり;
R3がH、C1−6アルキル、ブロマイド、クロライド、フルオライド、アイオダイドまたはCF3であり;そして
R5がHまたはC1−6アルキルである、請求項1に記載の方法。 - R1がH、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキルまたは(CO)C6−12アリールである、請求項1に記載の方法。
- R1がH、(CO)C1−6アルキルまたは(CO)C6−12アリールである、請求項1に記載の方法。
- R1がHである、請求項1に記載の方法。
- R1が(CO)C6−12アリールである、請求項1に記載の方法。
- R2がHまたはC1−6アルキルである、請求項1に記載の方法。
- R2がCO−R5であり、R5がHまたはC1−6アルキルである、請求項1に記載の方法。
- R2がホルミルまたはアセチルである、請求項1に記載の方法。
- R3がH、C1−6アルキルまたはフルオライドである、請求項1に記載の方法。
- R3がHまたはフルオライドである、請求項1に記載の方法。
- R3がHである、請求項1に記載の方法。
- R3がフルオライドである、請求項1に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸、(−)−2,3−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−L−酒石酸または(−)−L−リンゴ酸である、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸である、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 2種類のジアステレオマー塩が、溶解性の高い第1のジアステレオマー塩と溶解性の低い第2のジアステレオマー塩である、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
- 工程b)が、さらに第2のジアステレオマー塩を回収することを含む、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
- cis立体配置の式III:
R1はH、C1−6アルキル、C6−12アリール、C6−12アリールアルキル、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキル、(CO)C6−12アリール、または(CO)C6−12アリールアルキルであり;
R2はH、C1−6アルキルまたはCO−R5であり;
R3はH、C1−6アルキル、ブロマイド、クロライド、フルオライド、アイオダイドまたはCF3であり;そして
R5はHまたはC1−6アルキルであり;
ここで、「アルキル」は、各々、非置換であるかまたは、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、サルフェート、サルフェートエステル、スルホネート、スルホネートエステル、ホスホネートエステル、アミド、C1−6アルキル、C6−12アラルキル、C6−12アリール、C1−6アルキルオキシ、C6−12アリールオキシ、C(O)−C1−6アルキル、C(O)−C6−12アリール、C(O)C6−12アラルキル、3〜10個の環員を有するヘテロ環、ヒドロキシル、アミノ、エステル、シアノ、アジド、アミジノまたはグアニドの1個以上によって置換され;
「アリール」は、各々、非置換であるかまたは、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、サルフェート、サルフェートエステル、スルホネート、スルホネートエステル、ホスホネートエステル、アミド、C1−6アルキル、C6−12アラルキル、C6−12アリール、C1−6アルキルオキシ、C6−12アリールオキシ、C(O)−C1−6アルキル、C(O)−C6−12アリール、C(O)C6−12アラルキル、3〜10個の環員を有するヘテロ環、ヒドロキシル、アミノ、エステル、シアノ、アジド、アミジノまたはグアニドの1個以上によって置換されている〕
の化合物を分割する方法であって、
a)前記式IIIの化合物をキラル酸と反応させて、2種類のジアステレオマー塩を形成させる工程;
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を式IまたはII
を含む、方法。 - R1がH、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、(CO)O−C1−6アルキルまたは(CO)C6−12アリールである、請求項21に記載の方法。
- R1がH、(CO)C1−6アルキルまたは(CO)C6−12アリールである、請求項21に記載の方法。
- R1がHである、請求項21に記載の方法。
- R1が(CO)C6−12アリールである、請求項21に記載の方法。
- R2がHまたはC1−6アルキルである、請求項21に記載の方法。
- R2がCO−R5であり、R5がHまたはC1−6アルキルである、請求項21に記載の方法。
- R2がホルミルまたはアセチルである、請求項21に記載の方法。
- R3がH、C1−6アルキルまたはフルオライドである、請求項21に記載の方法。
- R3がHまたはフルオライドである、請求項21に記載の方法。
- R3がHである、請求項21に記載の方法。
- R3がフルオライドである、請求項21に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸、(−)−2,3−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−L−酒石酸または(−)−L−リンゴ酸である、請求項21に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸である、請求項21に記載の方法。
- 2種類のジアステレオマー塩が、溶解性の高い第1のジアステレオマー塩と溶解性の低い第2のジアステレオマー塩である、請求項21〜34のいずれかに記載の方法。
- 工程b)が、さらに第2のジアステレオマー塩を回収することを含む、請求項21〜34のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランの製造方法であって:
a)キラル酸をcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランと反応させて、2種類のジアステレオマー塩を形成させる工程;
b)実質的に1種類のジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記1種類のジアステレオマー塩を、光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法。 - 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが結晶性である、請求項37に記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが(−)エナンチオマーである、請求項37または38に記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが(+)エナンチオマーである、請求項37または38に記載の方法
。 - キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸、(−)−2,3−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−L−酒石酸または(−)−L−リンゴ酸である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが60%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが70%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが80%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが90%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが95%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが98%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- 光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランが99%以上エナンチオマー過剰である、請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩の製造方法であって:
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランをキラル酸と反応させて、(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩および(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸塩を形成させる工程;
b)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を回収する工程;
を含む、方法。 - キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸、(−)−2,3−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−L−酒石酸または(−)−L−リンゴ酸である、請求項50に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸である、請求項50に記載の方法。
- 工程b)が、さらに(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を回収することを含む、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩が30%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を含む、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩が20%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を含む、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩が10%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を含む、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩が5%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を含む、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩が1%未満の(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を含む、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩が実質的に(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を含まない、請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
- さらに(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル分割酸付加塩を再結晶化することを含む、請求項50〜59のいずれかに記載の方法。
- キラル酸がcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに対して化学量論的モル比である、請求項50〜59のいずれかに記載の方法。
- キラル酸がcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに対して非化学量論的モル比である、請求項50〜59のいずれかに記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランの製造方法であって:
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランを、cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに対するモル比として半モル量のキラル酸と反応させて、実質的に(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を形成させる工程;
b)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を回収する工程;
c)(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・キラル酸塩を、(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法。 - 工程a)がさらに、cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに対するモル比として半モル量の非キラル酸を加えて、実質的に(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・非キラル酸塩を形成させることを含む、請求項62に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸、(−)−2,3−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−L−酒石酸または(−)−L−リンゴ酸である、請求項63または64に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸である、請求項63または64に記載の方法。
- 非キラル酸が塩酸である、請求項63〜66のいずれかに記載の方法。
- 結晶性の光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランの製造方法であって:
a)cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランをキラル酸および非キラル酸と反応させて、実質的に1種類のジアステレオマー塩および実質的に1種類のエナンチオマー塩を形成させる工程;
b)前記ジアステレオマー塩を回収する工程;
c)前記ジアステレオマー塩を光学的に活性なcis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランに変換する工程;
を含む、方法。 - キラル塩が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸、(−)−2,3−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−L−酒石酸または(−)−L−リンゴ酸である、請求項68に記載の方法。
- キラル酸が(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸である、請求項68に記載の方法。
- ジアステレオマー塩が(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホネートである、請求項68に記載の方法。
- (−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホネート;
(−)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1S)−(+)−10−カンファースルホネート;
(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1R)−(−)−10−カンファースルホネート;or
(+)−cis−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・(1S)−(+)−10−カンファースルホネートから選択される化合物。
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