JP2008525480A - 5ht2cレセプターモジュレーターの組成物およびその使用方法 - Google Patents

5ht2cレセプターモジュレーターの組成物およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物に関する。さらに、本発明は、本発明は、フェンテルミンと、式(I)を有する選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒もしくは水和物とを含む組成物に関する。これらの組成物は、薬学的組成物において有用であり、その薬学的組成物の用途は、肥満の処置を含む。上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である。

Description

(発明の分野)
本発明は、5HT2Cレセプターのモジュレーター(modulator)として作用する化合物、その化合物を含む組成物、ならびにその化合物およびその組成物の使用方法に関する。
(発明の背景)
肥満は、II型糖尿病、高血圧症、脳卒中、癌、および胆嚢疾患などの随伴疾患から生じる、罹患率および死亡率の危険性を増大させる、生命を脅かす障害である。
現在、肥満は、西部世界における主要なヘルスケア問題であり、そしていくつかの第三世界各国においては、依然として増え続ける主要なヘルスケア問題である。肥満体の人の数の増加は、主に、高脂肪含有食物に対する嗜好の増大だけでなく、これは、大部分の人々の生活における活動の減少に起因する。最近10年において、米国の肥満の発生数において30%の増加が存在し、その結果、米国の人口の約30%は、現在、肥満体であると見なされる。
ある者が体重超過であるか、または肥満体として分類されるか否かは、一般に、身長の2乗(m)で体重(kg)を除算することによって計算されるボディマス指数(BMI)に基づいて決定される。従って、BMIの単位は、kg/mであり、そして、それぞれの10年間の生存における最小の死亡率に関連するBMI範囲を計算することが、可能である。体重超過は、25〜30kg/mの範囲のBMIとして定義され、そして30kg/mを超えるBMIは肥満として定義される(以下の表1を参照のこと)。
(表1:ボディマス指数(BMI)による体重の分類)
Figure 2008525480
BMIが増加すると、他の危険因子とは独立した種々の原因による死亡の危険性が、増大する。肥満に関連する最も一般的な疾患は、心臓血管疾患(特に高血圧)、糖尿病(肥満は糖尿病の進行を増悪する)、胆嚢疾患(特に、癌)および生殖の疾患である。研究は、体重の適度な減少でさえも、冠動脈性心疾患を発症する危険性の有意な減少に対応し得ることを示した。
しかし、脂肪(脂肪組織)と関連する筋肉の体重密度を考慮に入れないので、BMIの定義には問題がある。これを説明するために、肥満はまた、体脂肪含量に基づいて定義され得る:男性においては25%超、そして女性においては30%以上。
肥満はまた、心臓血管疾患を発症する危険性をかなり増大する。冠動脈不全、アテローム性疾患、および心不全は、肥満によって誘導される心血管系の合併症の最も重要な位置づけにある。全人口が理想体重を有する場合、冠動脈不全の危険性は25%減少し、そして心不全および脳血管障害の危険性は35%減少すると推定される。冠動脈疾患の発生数は、標準体重を30%超過する50歳未満の被験体では2倍になる。糖尿病患者は、30%の寿命の低下に直面している。45歳以上において、糖尿病を有する人々は、重大な心臓疾患に関しては糖尿病を有さない人々の約3倍であり、また、脳卒中に関しては糖尿病を有さない人々の最大5倍である。これらの知見は、糖尿病についての危険因子と冠動脈性心疾患についての危険因子との相互関係、ならびに、肥満の予防に基づくこれらの状態の予防に対する統合的アプローチの潜在的価値を強調する(非特許文献1)。
糖尿病はまた、腎疾患、眼疾患、および神経系の問題の発症に関係している。腎臓の「フィルター機構」が損傷され、そしてタンパク質が過剰な量で尿中へ***される場合、ネフロパシーとも称される腎疾患が生じ、そして最終的に腎不全へと陥る。糖尿病はまた、眼底の網膜への損傷の主な原因であり、そして糖尿病は、白内障および緑内障の危険性を増大させる。最終的に、糖尿病は、神経の損傷(特に、脚と足)に関係し、痛みを感じる能力を妨げ、そして重篤な感染症を導く。まとめると、糖尿病合併症は、国の主要な死因の1つである。
処置の第一線は、食事の脂肪含量を減らして、身体的活動を増加させるような食事と生活様式のアドバイスを、患者に提供することである。しかし、多くの患者は、これが難しいと判断し、そしてこれらの取り組みによる結果を維持するために、薬物療法によるさらなる援助を必要とする。
最近市販された製品のほとんどは、効果が無いか、または容認され得ない副作用プロフィールに起因して、肥満に対する処置として失敗に終わっている。従来、最も成功した薬物は、間接的に作用する5−ヒドロキシトリプタン(5−HT)アゴニストであるd−フェンフルラミン(ReduxTM)であったが、最大1/3の患者における心臓弁の欠陥の報告が、1998年にFDAによるその薬物の使用中止をもたらした。
さらに、最近、2種の薬物が米国およびヨーロッパで発売された:Orlistat(XenicalTM)(膵臓リパーゼの阻害によって脂肪の吸収を抑制する薬物)、およびSibutramine(ReductilTM)(5−HT/ノルアドレナリン再取り込みインヒビター)。しかし、これらの製品に付随する副作用が、それらの長期使用を制限し得る。XenicalTMによる処置が、何人かの患者において胃腸障害を誘導すると報告される一方で、Sibutramineは何人かの患者における血圧の上昇に関係している。
セロトニン(5−HT)神経伝達は、肉体的な障害および精神医学的な障害の両方において、多数の生理学的なプロセスにおいて重要な役割を果たす。5−HTは、摂食行動の調節に関係している。5−HTは、膨満感または満腹感を誘導することによって機能するようであり、その結果、摂食がより早く中止され、そして摂取されるカロリーは、より少ない。5HT2Cレセプターに対する5−HTの刺激作用が、摂食の制御およびd−フェンフルラミンの抗肥満効果において重要な役割を果たすことが示されている。5−HT2Cレセプターが、脳(辺縁系構造、錐体外路経路、視床および視床下部(すなわち、PVNおよびDMH)においてとりわけ、そして脈絡叢において優勢に)において高密度で発現され、そして末梢組織において低密度で発現されるか、または末梢組織において欠如している場合、選択的5−HT2Cレセプターアゴニストは、より有効かつ安全な抗肥満因子であり得る。また、5−HT2Cノックアウトマウスは、体重超過ており、認知の障害および発作に対する感受性を有する。
5HT2Cは、強迫性障害、うつ病のいくつかの形態、および癲癇において役割を果たし得ると考えられている。従って、アゴニストは、抗パニックの特性、および性機能障害の処置に有用な特性を有し得る。
Perry,I.J.ら、BMJ、1995年、第310巻、p.560−564
まとめると、5HT2Cレセプターは、肥満および精神医学的な障害の処置のためのレセプター標的であり、そして食物摂取および体重を安全に減少させる選択的な5HT2Cアゴニストに対する必要性が存在することが、理解され得る。本発明は、これらおよび他の重要な目的に関する。
(発明の要旨)
第1の局面において、本発明は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物を特徴とする。
第2の局面において、本発明は、上記第1の局面に従う組成物を特徴とし、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I):
Figure 2008525480
を有するか、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であり、
は、HまたはC1−8アルキルであり;
は、C1−8アルキル、−CH−O−C1−8アルキル、−C(=O)−O−C1−8アルキル、−C(=O)−NH−C1−8アルキル、OH、またはCHOHであり;
2aは、Hであるか、あるいは
およびR2aは、一緒になって、−CH−CH−を形成し;
およびRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、OR、SR、NHR、N(R、OH、アリール、またはヘテロアリールであり、上記アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして上記ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得るか、あるいは
およびRは、RおよびRが結合される原子と一緒になって、1個のO原子を有する5員もしくは6員の複素環を形成し得;
各Rは、独立して、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルもしくはペルハロアルキル、またはアリルであり;そして
は、HまたはC1−8アルキルである。
第3の局面において、本発明は、第2の局面に従う組成物を特徴とし、
は、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、上記アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして上記ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;そして
は、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、上記アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして上記ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;
ここでヘテロアリールが、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、フラニル、ピラニル、チエニル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである。
第4の局面において、本発明は、上記第2の局面または第3の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、Hである。さらに、上記第4の局面は、上記第2の局面または第3の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、メチルである。
第5の局面において、本発明は、上記第2の局面、第3の局面、または第4の局面に従う組成物を特徴とし、R2は、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルである。さらに、第5の局面は、上記第2の局面、第3の局面、または第4の局面に従う組成物を特徴とし、R2は、メチルまたはエチルである。さらに、第5の局面は、上記第2の局面、第3の局面、または第4の局面に従う組成物を特徴とし、R2およびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成する。
第6の局面において、本発明は、上記第2の局面〜第5の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、塩素である。さらに、上記第6の局面は、上記第2の局面〜第5の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、臭素である。さらに、上記第6の局面は、上記第2の局面〜第5の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、ペルハロアルキルである。また、上記第6の局面は、上記第2の局面〜第5の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、CFである。さらに、上記第6の局面は、上記第2の局面〜第5の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される。
第7の局面において、本発明は、上記第2の局面〜第6の局面に従う組成物を特徴とし、Rは、ハロゲンもしくはメチルから選択される1個または2個の置換基によって必要に応じて置換される、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される。さらに、第7の局面は、上記第2の局面〜第6の局面に従う組成物を特徴とし、R4は、C1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルである。
第8の局面において、本発明は、上記第2の局面に従う組成物を特徴とし、
は、メチル、エチル、イソプロピル、もしくはCHOHであるか、またはRおよびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成し;
は、ハロゲン、またはO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有する5員のヘテロアリール環であり;
は、H;O、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2つまでの置換基を有する5員のヘテロアリール環;またはC1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルであり;
は、Hもしくはメチルであるか;または
その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である。さらに、上記第8の局面は、第の局面の組成物を特徴とし、
は、Hであり;
は、メチルであり;
は、塩素、臭素、またはチエニルであり;
は、ピラゾリル−3−イルまたはフェニルであり、上記ピラゾリル−3−イルは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有し、そして上記フェニルは、必要に応じて、単一のハロゲン置換基を有する;そして
は、Hであるか;または
その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である。さらに、上記第8の局面は、上記第2の局面の組成物を特徴とし、
は、HまたはMeであり;
は、Me、Et、またはOHであり;
R2aは、Hであり;
R3は、F、Cl、Br、I、CF3、または2−クロロフェニルであり;
R4は、Hであり;そして
R6は、Hである。さらに、上記第8の局面は、上記第2の局面の組成物を特徴とし、
は、Hであり;
R2は、C1−8アルキル;
R2aは、Hであり;
R3は、ハロゲンであり;
R4は、Hであり;そして
R6は、Hである。
第9の局面において、本発明は、上記第1の局面または第2の局面に従う組成物を特徴とし、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、
8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−トリフルオロメチル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−トリフルオロメチル−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ブロモ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ヨード−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
7,8−ジクロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
7,8−ジクロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
8−クロロ−7−フルオロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;または
それらの薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物;
からなる群より選択される。さらに、第9の局面は、上記第1の局面または第2の局面に従う組成物を特徴とし、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である。
第10の局面において、本発明は、薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、上記第1の局面〜第9の局面に従う組成物を特徴とする。
第11の局面において、本発明は、哺乳動物の食物摂取を減少させる方法を特徴とし、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効(sub−effective)である。
第12の局面において、本発明は、哺乳動物において満腹を誘導する方法を特徴とし、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の満腹の誘導において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の満腹の誘導において、治療的に準有効である。
第13の局面において、本発明は、哺乳動物の体重増加を制御する方法を特徴とし、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の体重増加の制御において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の体重増加の制御において、治療的に準有効である。
第14の局面において、本発明は、肥満の予防または処置の方法を特徴とし、その方法は、このような予防または処置を必要とする患者に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効である。
いくつかの実施形態において、本発明の上述の方法のいくつかは、被験体を同定する工程をさらに包含し、その被験体は、食物摂取を減少させるか、体重増加を制御するか、または肥満を処置する必要があり、その同定する工程は、その被験体に本発明の化合物または組成物の治療有効量を投与する前に行われる。
出願人は、本発明の任意の実施形態から一つ以上の任意の化合物を除外する権利を保有する。出願人はさらに、本発明の任意の実施形態から任意の障害を除外する権利を保有する。
(発明の詳細な説明)
本発明は、摂食の様な行動に関する特定の5HT−2Cレセプターを減少させるための、5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物と他の因子との組み合わせに関する。本発明に記載される5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物は、治療において単独で作用する活性因子として利用され得る(すなわち、単剤療法)が、それらは、その化合物の治療効果を促進し得る他の活性成分と組み合わせて有益に使用され得る(すなわち、併用療法)。従って、本発明の1つの局面は、肥満などの状態、もしくはそれに関連した状態に関する5HT−2Cレセプターの予防および/または処置の方法を含み、それは、このような予防および/または処置を必要とする個体に、本明細書中に記載されるような特定の量の1種以上のさらなる薬学的因子と組み合わせた特定の量の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストを含む組み合わせを投与する工程を包含する。1つの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストの量および上記1種以上の薬学的因子の単独での量は、上記状態の予防および/または処置において治療的に準有効であるが、これらの化合物を併用した場合に、上記状態の予防または処置について相乗的に作用する。
選択的5HT−2Cレセプターアゴニストと組み合わせて使用され得る適切な薬学的因子としては、例えば、抗肥満剤(例えば、アポリポ蛋白−B分泌/ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(apo−B/MTP)インヒビター)、MCR−4アゴニスト、コレスシストキニン(cholescystokinin)−A(CCK−A)アゴニスト、セロトニンおよびノルエピネフリンの再取り込みインヒビター(例えば、シブトラミン)、交感神経作用剤、βアドレナリンレセプターアゴニスト、ドパミンアゴニスト(例えば、ブロモクリプチン)、メラニン細胞刺激ホルモンレセプターアナログ、カンナビノイド1レセプターアンタゴニスト[例えば、SR141716:N−(ピペラジン−1−イル)−5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド]、メラニン濃縮ホルモンアンタゴニスト、レプチン(OBタンパク質)、レプチンアナログ、レプチンレセプターアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、リパーゼインヒビター(例えば、テトラヒドロリプスタイン、すなわち、Orlistat)、食欲抑制剤(例えば、ボンベシンアゴニスト)、ニューロペプチド−Yアンタゴニスト、甲状腺ホルモン様剤、デヒドロエピアンドロステロンまたはそのアナログ、糖質コルチコイドレセプターのアゴニストまたはアンタゴニスト、オレキシンレセプターアンタゴニスト、ウロコルチン結合タンパク質アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド1レセプターアゴニスト、毛様体神経栄養因子(例えば、Regeneron Pharmaceuticals、Inc.、Tarrytown、NYおよびProcter & Gamble Company、Cincinnati、OHから市販されているAxokineTM)、ヒトアグーチ関連タンパク質(AGRP)、グレリンレセプターアンタゴニスト、ヒスタミン3レセプターのアンタゴニストまたはリバースアゴニスト、ニューロメディンUレセプターアゴニスト、ノルアドレナリン作用性食欲抑制剤(例えば、フェンテルミン、マジンドールなど)ならびに食欲抑制因子(例えば、ブプロピオン)が挙げられる。
下に示す薬剤を含む他の抗肥満剤は、当業者に周知であるか、または本開示に照らして当業者に容易に明らかである。
いくつかの実施形態において、抗肥満剤は、フェンテルミン、オーリスタット、シブトラミン、ブロモクリプチン、エフェドリン、レプチン、およびプソイドエフェドリンからなる群より選択される。1つの実施形態において、上記抗肥満剤は、フェンテルミンである。さらなる実施形態において、本発明の組成物および併用療法は、自動運動および/または意識的な(sensible)節食と組み合わせて施される。
本発明の化合物と、他の抗肥満剤、食欲抑制剤、食欲抑制因子および関連する因子との併用療法の範囲は、上に列挙したものに限定されないが、それらは原則として、体重超過および肥満の個体の処置に有用である薬学的因子または薬学的組成物との任意の組み合わせを含むことが、理解される。
抗肥満剤に加えて、本発明の化合物と組み合わせて使用され得る他の適切な薬学的因子としては、随伴疾患の処置に有用な因子が挙げられる。例えば、体重超過または肥満である個体は、随伴疾患から生じる罹患率および死亡率のそれらの危険性を増大させ、その随伴疾患としては、うっ血性心不全、II型糖尿病、アテローム硬化症、異脂肪血症、高インスリン血症、高血圧、インスリン抵抗性、高血糖、網膜症、腎症およびニューロパシーが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中に記載される疾患の1つ以上に対する処置は、以下に言及される分類に属する当該分野で公知の1種以上の薬学的因子の使用を含むが、これらに限定されない:スルホニル尿素、メグリチニド、ビグアナイド、α−グルコシダーゼインヒビター、ペルオキシソーム増殖因子活性化レセプター−γ(すなわち、PPAR−γ)アゴニスト、インスリン、インスリンアナログ、HMG−CoAレダクターゼインヒビター、コレステロール低下薬物(例えば、フィブラート(フェノフィブラート、ベザフィブラート、ゲムフィブロジル、クロフィブラートなどが挙げられる);胆汁酸封鎖剤(コレスチラミン、コレスチポールなどが挙げられる);スタチン、およびナイアシン)、抗血小板剤(例えば、アスピリンおよびアデノシン二リン酸レセプターアンタゴニスト(クロピドグレル、チクロピジンなど)、アンギオテンシン変換酵素インヒビター、アンギオテンシンIIレセプターアンタゴニストおよびアディポネクチン。
本発明の化合物と他の薬学的因子との併用療法の範囲は、本明細書中(上記または下記)に列挙されるものに限定されないが、原則としては、体重超過もしくは肥満の個体に関連した疾患、状態または障害を処置するのに有用な任意の薬学的因子あるいは薬学的組成物との任意の組み合わせを含むことが、理解される。
併用療法は、疾患の処置に使用されている;しかし、薬物を組み合わせる場合、患者管理が、行われなければならない。なぜなら特定の薬物は、有害な様式で相互作用し得るからである。同一の状態を処置する2種の因子の組み合わせは、一般に、その効果の程度がそれぞれの薬物単独の効果の合計であることを意味する相加効果をもたらすことが予想される。出願人は、本明細書中で、選択的5HT−2Cアゴニストと、フェンテルミンなどの別の薬物との組み合わせが、食物摂取に対する前出の相加効果または相乗効果をもたらし得ることを開示する(図2、図3Aおよび3B、図4Aおよび4B)。相乗効果は、併用療法によって観察される食物摂取の減少が、各化合物の食物摂取の減少を1つに合算することによって見られるものより大きいことを意味する。相乗的併用療法を使用することの1つの利点は、食物摂取の有意な減少を達成するために必要とされる各化合物がより少なく、そうして処置によってもたらされる副作用がより小さいものであり得ることである。いくつかの場合において、副作用は、使用されるより低い用量において見られない。また、いくつかに場合において、1種の薬物の副作用プロフィールは、他の薬物の副作用プロフィールを緩和し得るか、または平均化し得る。例えば、上記薬物の1つは、血圧の上昇をもたらし得、そして他の薬物は、血圧の低下をもたらし、その結果、その併用療法は、血圧に影響を及ぼさない。併用療法の他の潜在的な利点は、必要とされる化合物が少ないので、その治療の費用が減少し得ることである。
本願は、米国仮特許出願第60/372,058号(2002年4月12日出願);同第60/405,495号(2002年8月23日出願);同第60/434,607号(2002年12月18日出願);米国非仮特許出願第10/410,991号(2003年4月10日出願)および同第10/917,979号(2004年8月13日出願)を、それらの全体を参考として援用する。本願は、米国仮特許出願第60/638,667号(2004年12月23日出願)、および同第60/688,901号(2005年6月8日出願)に基づく利益を主張し、そしてそれらの全体を参考として援用する
1つの局面において、本発明は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物を提供する。
フェンテルミン(1,1−ジメチル−2−フェニル−エチルアミン)は、フェンテルミン誘導体またはその薬学的に受容可能な塩(例えば、クロロフェンテルミン(2−(4−クロロ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチルアミン)など)を含む。1つの実施形態において、フェンテルミンは、HCl塩の形態である。
本明細書で使用される場合、用語「アゴニスト」とは、それらがレセプターに結合するか、または膜へのGTP結合を増強する場合、細胞内応答を活性化する部分を意味することを意図する。本発明との関連で、本発明の5HT2Cレセプターアゴニストを含む薬学的組成物は、5HT2Cレセプターの活性をモジュレートし、食物摂取を減少させ、満腹(すなわち、膨満感)を引き起こし、体重増加をコントロールし、肥満を処置し、体重を減少させ、そして/または代謝に影響するのに利用され得、その結果、レシピエントは体重を減少し、そして/または、体重を維持する。このような薬学的組成物は、障害および/または疾患に関連して使用され得、ここで体重増加は、例えば、肥満のような疾患および/または障害の構成要素である。
用語「アンタゴニスト」とは、アゴニスト(例えば、内因性リガンド)と同じ部位でレセプターに競争的に結合するが、そのレセプターの活性形態によって開始される細胞内応答を活性化せず、それによって、アゴニストまたは部分的アゴニストによる細胞内応答を阻害し得る部分を意味することを意図する。アンタゴニストは、アゴニストまたは部分的アゴニストの非存在下で、ベースラインの細胞内応答を減少させない。
本明細書中で使用される場合、用語「選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト」は、食物摂取を減少させる他のレセプターと比較して5HT−2Cレセプターに対して選択的であるアゴニスト化合物を意味する。例えば、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、5HT−1bレセプターのような食物摂取を減少させる別のレセプターよりも、5HT−2Cレセプターに対して著しく高い結合親和性を有する。従って、例えば、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、5HT−1bレセプターのような別のレセプターよりも、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、もしくは150倍またはそれ以上高い、5HT−2Cレセプターに対する結合親和性を有し得る。当業者によって理解されるように、選択性は、例えば、レセプター結合アッセイまたは機能的アッセイを使用して決定され得る。選択性を評価するための1つの方法は、本明細書中に開示されるような強力な選択的5HT−2Cレセプターアゴニストによる摂食アッセイを行い(実施例2を参照のこと)、次いで選択的5HT−2Cアンタゴニスト(例えば、SB 242084(Sigma)を用いてその動物をチャレンジすることである。食物摂取効果が廃絶する(または非常に著しく減少する)場合、その効果は、5HT−2Cレセプターを介して生じており、かつ異なるレセプター介して生じていないと考えられる。
用語「選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト」は、5HT放出剤であるデクスフェンフルラミンのような化合物または5HT取り込みインヒビターであるフルオキセチンのような化合物を含まない。さらに、用語「選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト」は、5HT−1bレセプターにおいて顕著な効果を有するm−クロロフェニルピペラジン(mCPP)またはm−トリフルオロメチルフェニルピペラジン(TFMPP)のような非選択的5HTアゴニストを含まない。例えば、TFMPPは、食物摂取の減少を引き起こす;しかし、その食物摂取の減少は、SB 242084などの選択的5HT−2Cアンタゴニストが加えられる場合に、廃絶される。
本明細書中に開示されるように、本発明の組み合わせは、フェンテルミンおよび選択的5HT−2Cレセプターアゴニストを含み得る。フェンテルミンおよび選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、別々の実体として送達され得るか、またはフェンテルミンおよび選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、1つの実体を形成するように組み合され得る。例えば、フェンテルミンおよび選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、2つの別々の丸剤もしくはカプセルとして送達され得るか、またはそれらは、1つの丸剤もしくはカプセルを形成するように組み合され得る。
本発明はまた、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物を提供し、その選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I):
Figure 2008525480
を有するか、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であり、
は、HまたはC1−8アルキルであり;
は、C1−8アルキル、−CH−O−C1−8アルキル、−C(=O)−O−C1−8アルキル、−C(=O)−NH−C1−8アルキル、OH、またはCHOHであり;
2aは、Hであるか、あるいは
およびR2aは、一緒になって、−CH−CH−を形成し;
およびRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、OR、SR、NHR、N(R、OH、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得るか、あるいは
およびRは、RおよびRが結合される原子と一緒になって、1個のO原子を有する5員もしくは6員の複素環を形成し得;
各Rは、独立して、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルもしくはペルハロアルキル、またはアリルであり;そして
は、HまたはC1−8アルキルである。
本発明のいくつかの実施形態は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物に関連し、その選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I):
Figure 2008525480
を有するか、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であり、
R1は、HまたはC1−8アルキルであり;
2aは、Hであるか、または
およびR2aは、一緒になって、−CH−CH−を形成し;
は、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;
は、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、OH、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;
各Rは、独立して、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルもしくはペルハロアルキル、またはアリルであり;そして
は、HまたはC1−8アルキルであり;
ここでヘテロアリールは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、フラニル、ピラニル、チエニル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルであるか;あるいは
その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であるが、但し:
(i)RがH以外である場合、RもRもHである可能性がなく;
(ii)RおよびRがメチルであり、かつRがHである場合、Rは、NHR、またはN(Rである可能性がなく;そして
(iii)RおよびRがメチルであり、かつRがHである場合、Rは、イミダゾール、置換イミダゾール、またはイミダゾール誘導体である可能性がない。
本発明のいくつかの実施形態は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物に関連し、その選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I):
Figure 2008525480
を有し、
は、HまたはC1−8アルキルであり;
は、C1−8アルキル、−CH−O−C1−8アルキル、−C(=O)−O−C1−8アルキル、−C(=O)−NH−C1−8アルキル、−OH、または−CHOHであり;
2aは、−Hであるか、または
およびR2aは、一緒になって、−CH−CH−を形成し;
は、ハロゲン;ペルハロアルキル;またはO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり;
は、−H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、OR、SR、NHR、N(R、−OH、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得るか、または
およびRは、RおよびRが結合される原子と一緒になって、1個のO原子を有する5員もしくは6員の複素環を形成し得;
各Rは、独立して、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルもしくはペルハロアルキル、またはアリルであり;そして
は、HまたはC1−8アルキルであるか;あるいは
その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であるが、但し:
が−H以外である場合、Rは−Hである可能性がなく;そして
およびRがメチルであり、かつRが−Hである場合、Rは、イミダゾール、置換イミダゾール、またはイミダゾール誘導体である可能性がなく;そして
アリールは、3個〜14個の炭素原子を有する単環式もしくは多環式の芳香族基を示し;
ヘテロアリールは、3個〜14個の炭素原子を有し、かつO、N、およびSから選択される1個〜4個の環ヘテロ原子を有する単環式もしくは多環式の芳香族基を示し;
アルコキシは、−O−アルキルを示し;
1−8アルキルは、1個〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、もしくは環式の炭化水素基を示し;
1−8アルケニルは、1個〜8個の炭素原子を有し、かつ少なくとも1つの二重結合を有する直鎖、分枝鎖、もしくは環式の炭化水素基を示し;
1−8アルキル以外のアルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、シクロ(cylo)プロピルメチル、n−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル(cyclotpentylmetyl)、n−ヘキシル、またはシクロヘキシルを示す。
式(I)の化合物が1つ以上のキラル中心を有し得、鏡像異性体またはジアステレオマーとして存在し得ることが理解される。本発明は、全てのこのような鏡像異性体、ジアステレオマーおよびそれらの混合物(ラセミ化合物を含む)に及ぶことが理解されるべきである。式(I)および本明細書中で以下の式は、別段述べられ、示されなければ、全ての個々の異性体およびそれらの混合物を示すことが意図される。
明瞭性のために別個の実施形態の文脈において記載される本発明の特定の特徴が単一の実施形態における組み合わせにて提供され得ることもまた、理解される。逆に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈において記載される本発明の種々の特徴はまた、別々に提供されても、任意の適切な下位の組み合わせ(subcombination)にて提供されてもよい。本明細書中に記載される一般化学式[例えば、式(I)など]内に含まれる可変項(variable)(例えば、R、R、R2a、R、R、R、Rなど)によって表される化学基に関する実施形態の全ての組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物(すなわち、単離され、特徴付けられ、そして生物学的活性について試験され得る化合物)をもたらす化合物を含む限りにおいて、あたかもそれらが明確に開示されるかのように本発明によって具体的に包含される。さらに、このような可変項を記載する実施形態において列挙される化学基の全ての下位の組み合わせ、ならびに本明細書中に記載される用途および医学的適応のあらゆる下位の組み合わせもまた、あたかも化学基のこのような下位の組み合わせならびに用途および医学的適応の下位の組み合わせの各々が本明細書中に明確に開示されるかのように、本発明によって具体的に包含される。
本明細書中で使用される場合、「置換される」は、化学基の少なくとも1個の水素原子が非水素置換基または非水素基(その非水素置換基または非水素基は、一価または二価であり得る)によって置き換えられることを示す。その置換基および基が二価である場合、この基が別の置換基または基によってさらに置換されることが、理解される。本明細書中の化学基が「置換される」場合、それは、原子価を完全に満たすまでの置換を有し得る;例えば、メチル基は、1個、2個、または3個の置換基によって置換され得、メチレン基は、1個または2個の置換基によって置換され得、フェニル基は、1個、2個、3個、4個、または5個の置換基によって置換され得、ナフチル基は、1個、2個、3個、4個、5個、6個、または7個の置換基によって置換され得るなど。同様に、「1個以上の置換基によって置換される」とは、1個からその基によって物理的に許容される置換基の総数までの置換基による基の置換をいう。さらに、基が1個より多い基によって置換される場合、それらは、同一であり得るか、またはそれらは、異なり得る。
本明細書中で使用される場合、用語「アルキル」は、直鎖、分枝鎖および環式の炭化水素を含む炭化水素基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、n−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、n−ヘキシル、シクロヘキシルなどが挙げられるが、これらに限定されない)を示すことが意図される。本明細書全体にわたって、用語アルキルは、非環式炭化水素基および環式炭化水素基の両方を含むことが意図されることが理解されるべきである。本発明の化合物のいくつかの実施形態において、アルキル基は非環式である。さらなる実施形態において、アルキル基は、環式であり、さらなる実施形態において、アルキル基は、環式および非環式の両方である。優先順位が特定されなければ、用語「アルキル」は、環式および非環式の両方である基を示すことが意図される。
本明細書中で使用される場合、用語「アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を含む、直鎖、分枝鎖および環式の炭化水素を含む炭化水素化合物(例えば、アリル、2−メチル−アリル、4−ブト−3−エニル、4−ヘキシ−5−エニル、3−メチル−ブト−2−エニル、シクロヘキシ−2−エニルなどが挙げられるが、これらに限定されない)を示すことが意図される。
本明細書中で使用される場合、用語「ハロゲン」は、第7族原子(F、Cl、BrおよびIを含む)のその通常の意味を有する。
用語「アルコキシ」は、式−O−アルキル(−O−アリルを含む)の置換基を示すことが意図される。用語「低級」は、アルキルのような置換基に関して使用される場合、6個以下の炭素を示す。
用語「アリールアルキル」または「アラルキル」は、アリール置換基(例えば、ベンジル基)を有するアルキル基を示すことが意図される。用語「アルキルアリール」または「アルカリール」は、アルキル置換基(例えば、4−メチルフェニル基)を有するアリール基を示すことが意図される。
本明細書中で使用される場合、用語「アリール」は、単環式芳香族基および多環式芳香族基を意味することが意図される。アリール基は、3個程度の炭素原子を含み得るが、好ましいアリール基は、6個〜約14個の炭素原子、より好ましくは、6個〜約10個の炭素原子を有する。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリルおよびピレニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1つの、好ましくは、1個〜4個の環「ヘテロ」(すなわち、非炭素、例えば、O、NまたはS)原子を含むアリール基を示すことが意図される。「ヘテロアリール」基の例は、1〜4個の窒素原子、硫黄原子および/または酸素原子を有する5員および6員のアリール環化合物(例えば、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、フラン、ピラン、チオフェン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、オキサゾール、チアゾール、およびチアジアゾール)から誘導されるラジカルである。
本明細書中で使用される場合、用語ヘテロアリールアルキルは、ヘテロアリール置換基を有するアルキル基(例えば、構造−CH−ピロール−2−イルを有する基)を意味する。
用語「置換チアゾール」は、少なくとも1つの置換基を有するチアゾールから誘導されるラジカルを意味する。用語「チアゾール誘導体」は、縮合環のうちの1つがチアゾールである、縮合環系を意味する。
用語「置換イミダゾール」は、少なくとも1つの置換基を有するイミダゾールから誘導されるラジカルを意味する。用語「イミダゾール誘導体」は、縮合環のうちの1つがイミダゾールである、縮合環系を意味する。
本明細書中に記載される化合物の特定の置換基は、必要に応じて、置換され得る(すなわち、それらは、必要に応じて、さらなる置換基を有し得る)。いくつかの好ましい置換基としては、ハロゲン、低級アルキル(メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、tert−ブチル、およびメチルシクロプロピルが挙げられるが、これらに限定されない)、アルコキシ、モノハロアルコキシ、ジハロアルコキシもしくはトリハロアルコキシ(例えば、−O−CX(Xは、ハロゲンである))、−(CH2)NH、−(CH2)NHBoc、−N(R4a)(R4b)、フェニル、メトキシフェニルおよびナフチルが挙げられる。
本明細書中の種々の箇所において、本発明の化合物の置換基は、群または範囲において開示される。本発明は、各々の、かつ全ての個々のこのような群および範囲のメンバーの下位の組み合わせを含むことが具体的に意図される。例えば、用語「C1−8アルキル」は、メチル、エチル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、CアルキルおよびCアルキルを個々に開示することが具体的に意図される。
さらに、本発明の化合物は、その全ての薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物、および特に水和物を含む;それらとしては、フェンテルミン、フェンテルミン誘導体(例えば、クロロフェンテルミン)、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、式(I)の化合物)などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、
は、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、上記アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして上記ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;そして
は、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、上記アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして上記ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;
ここでヘテロアリールが、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、フラニル、ピラニル、チエニル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、メチルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、メチルまたはエチルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、RおよびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成する。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、塩素である。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、臭素である。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、ペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、CFである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、ハロゲンもしくはメチルから選択される1個または2個の置換基によって必要に応じて置換される、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択されるか、またはRは、C1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、またはCHOHであるか;あるいはRおよびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成する。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、ハロゲン;またはO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有する5員のヘテロアリールである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、H;O、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2つまでの置換基を有する5員のヘテロアリール環;またはC1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hまたはメチルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hであり。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、メチルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、塩素、臭素、またはチエニルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、ピラゾリル−3−イルまたはフェニルであり、上記ピラゾリル−3−イルは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有し、そして上記フェニルは、必要に応じて、単一のハロゲン置換基を有する。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、HまたはMeである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Me、Et、またはOHである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、R2aは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、F、Cl、Br、I、CF、または2−クロロフェニルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、C1−8アルキルである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、R2aは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、ハロゲンである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明のいくつかの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストであり、Rは、Hである。
本発明は、フェンテルミンと、本明細書中に記載されるような選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物を提供し、その選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、
8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−トリフルオロメチル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−トリフルオロメチル−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ブロモ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ヨード−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
7,8−ジクロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
7,8−ジクロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
8−クロロ−7−フルオロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;または
それらの薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物からなる群より選択される。
本発明の化合物は、1以上の不斉炭素原子を含み得、その結果、この化合物は、異なる立体異性形態で存在し得る。この化合物は、例えば、ラセミ化合物または光学的に活性な形態であり得る。この光学的に活性な形態は、ラセミ化合物の分離能によって、または不斉合成によって得られ得る。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、R鏡像異性体である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、S鏡像異性体である。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、鏡像異性体の種々の混合物である。
1つの実施形態において、本発明は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物を提供し、その選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である。
本発明に従う化合物は、必要に応じて、薬学的に受容可能な塩(薬学的に受容可能な非毒性の酸(無機酸および有機酸を含む)から調製される薬学的に受容可能な酸付加塩が挙げられる)として存在し得る。このような酸としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸(camphorsulfonic)、クエン酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、蟻酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸(pamoic)、パントテン酸、リン酸、コハク酸、亜硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられ、例えば、薬学的に受容可能な塩は、Journal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に列挙され、本明細書中に参考として援用される。
この酸付加塩は、化合物合成の直接生成物として得られ得る。代わりに、遊離塩基が、適切な酸を含む適切な溶媒中に溶解され得、その溶媒をエバポレートするか、またはそうでなければその塩および溶媒を分離することによって、塩が単離され得る。本発明の化合物は、当業者に公知の方法を用いて、標準的な低分子量溶媒との溶媒化合物を形成し得る。
本発明の組成物は、単位投薬形態において従来通り投与され得、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Pub.Co.,Easton,PA,1980)に記載されるような、薬学分野で周知の任意の方法によって調製され得る。
本発明はまた、薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、上に記載されるような本発明の組成物を提供する。例えば、本発明は、フェンテルミンと、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む組成物を提供する。したがって、本発明は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cアゴニストとを含む薬学的組成物を提供する。薬学的組成物は、少なくとも1つの活性成分、および活性成分ではない少なくとも1つの成分(例えば、充填剤、色素、または遅延放出のための機構)を含み、それによってこの組成物が哺乳動物(例えば、限定ではなく、ヒト)において特定された、有効な結果のための使用に扱いやすい組成物を意味するものとする。
本発明のさらなる局面に従って、本発明の組成物は、治療における使用のために提供され得る。上記組成物は、5−HT2Cレセプター機能に関連する障害の予防または処置において使用され得る。
本発明のさらなる局面に従って、本明細書中に開示される障害の予防または処置のための医薬の製造における本発明の組成物の使用が提供される。好ましい実施形態において、肥満の予防または処置のための医薬の製造における本発明の組成物の使用が提供される。
本明細書中で示されたデータは、開示される本発明の組成物が、哺乳動物(ヒトが挙げられるが、これに限定されない)における臨床的肥満または体重超過の障害の処置または予防のために有用であるという結論を支持する。本発明の組成物は、経口投与、舌下投与、非経口投与、直腸投与、局所的投与によって、または経皮パッチによって投与され得る。経皮パッチは、薬物の最小限の分解とともに有効な様式で吸収のための薬物を与えることによって、制御された速度で薬物を分配する。代表的には、経皮パッチは、不透過性裏打ち層、単回加圧感受性接着剤(single pressure sensitive adhesive)、および放出裏地を有する取り外し可能な保護層を含む。当業者は、当業者の必要性に応じて、所望の有効な経皮パッチを製造するための適切な技術を理解し、そしてそれを認識する。
化合物のレセプター特異性を変化させないイオン化可能置換基の適切な付加による本発明の組成物の中性の形態に加えて、その組成物の生理学的に受容可能な塩もまた形成され得、治療剤として使用され得る。種々の量の本発明の組成物は、所望の生物学的効果を達成するために必要とされる。その量は、特定の化合物、この化合物の意図される使用、投与手段、および処置される個体の状態のような因子に依存する。−これらの投薬パラメーターの全ては、医学分野の当業者のレベル内にある。代表的な用量は、哺乳動物の体重1kgあたり0.001〜200mgの範囲内に入ると予測され得る。例えば、代表的な用量は、哺乳動物の体重1kgあたり0.001〜0.01mg、0.01〜0.1mg、0.1〜1mg、1〜10mg、10〜100mg、または100〜200mgの範囲に入り得る。単位用量は、1〜200mgの本発明の組成物を含み得、1日に1回以上、1回か、または複数回で投与され得る。例えば、単位用量は、1〜10mg、10〜50mg、50〜100mg、100〜150mgまたは150〜200mgの本発明の組成物を含み得、1日に1回以上、1回か、または複数回で投与され得る。
本発明の組成物は、単位投薬処方物中の固体または液体のいずれかの形態においてキャリアと合わされ得る。この薬学的キャリアは、組成物中の他の成分と適合性でなければならず、かつ個体レシピエントによって許容されねばならない。他の生理学的に活性な成分は、所望される場合、およびこのような成分が組成物中の他の成分と適合性である場合、本発明の薬学的組成物へと組み込まれ得る。処方物は、任意の適切な方法によって、代表的には、活性化合物と、液体もしくは微細に分割された固体キャリア、またはその両方とを必要な割合で均質に混合し、次いで、必要であれば、得られた混合物を所望の形状に形成することによって調製され得る。
従来の賦形剤(例えば、結合剤、充填剤、受容可能な湿潤剤、錠剤化滑沢剤、および崩壊剤)が、経口投与のための錠剤およびカプセル剤において使用され得る。経口投与のための液体調製物は、溶液、エマルション、水性懸濁液もしくは油性懸濁液、およびシロップ剤の形態であり得る。あるいは、この経口調製物は、水または別の適切な液体ビヒクルで使用前に再構成され得る、乾燥粉末の形態であり得る。さらなる添加剤(例えば、懸濁剤または乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を含む)、防腐剤、ならびに矯味矯臭剤および着色剤)は、液体調製物に添加され得る。非経口投薬形態は、本発明の化合物を、適切な液体ビヒクル中に溶解し、充填前に溶液を濾過滅菌し、適切なバイアルまたはアンプルを密封することによって調製され得る。これらは、投薬形態を調製するための、当該分野で周知の多くの適切な方法のうちのいくつかの例である。
本発明の組成物は、ヒトのみにおける使用を意図するのではなく、他の非ヒト動物における使用もまた意図することが注意される。実際に、動物の健康管理の分野における最近の進歩により、家畜(例えば、ネコおよびイヌ)における肥満を処置するための本発明の組成物の使用、および何の疾患も障害も明らかでない他の家畜(例えば、食用動物(例えば、ウシ、ニワトリ、魚など)における本発明の組成物の使用を考慮することが必要になっている。当業者は、このような状況におけるこのような組成物の有用性を容易に理解する。
上記組成物中の式(I)の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、種々の合成操作に従って容易に調製され得る。これらの合成操作の全ては、当業者が精通している。代表的な一般的合成を、スキームIに示す
(スキームI)
(一般的な反応スキーム)
Figure 2008525480
当業者は、本発明において記載される広く種々の選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物が、スキームIに従って調製され得ることを認識する。例えば、広く種々の置換基RおよびRのいずれかを有する適切に置換された2−フェニルエチルアミノ化合物A’で出発することによって、対応する7−置換されたか、そして/または8−置換された1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(化合物H)が調製され得る。N−アルキル化は、例えば、過剰なパラホルムアルデヒド(メチル化のために)またはより高次のアルデヒドでの処理、続いて、以下の合成実施例9および10の一般的手順に従うNaBHCNでの還元によって、達成され得る。さらに、広く種々の置換基RおよびRのいずれかを有する適切に置換された1−アルキル−2−フェニルエチルアミノ化合物A’で出発することによって、対応する7−置換されたか、そして/または8−置換された2,5−ジアルキル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン化合物が調製され得る。
本発明の多くの化合物の合成において、保護基は、合成の間に種々の官能性または官能基を保護するために必要とされ得る。広く種々の合成変換(synthetic transformation)に適切な代表的な保護基は、GreeneおよびWuts、Protective Groups in Organic Synthesis,第2版,John Wiley&Sons,New York,1991(この開示は、その全体が本明細書中に参考として援用される)に開示される。
本発明は、本発明は、哺乳動物の食物摂取を減少させる方法を提供し、その方法は、上記哺乳動物に、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。例えば、本発明は、哺乳動物の食物摂取を減少させる方法を提供し、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)の単独での量および/または上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に有効(すなわち、統計学的に有意な効果を示す)であり、そしてその化合物は、その哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。
1つの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)の単独での量および/または上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効である。本明細書中で使用される場合、「治療的に準有効」は、5HT−2Cアゴニストおよび/またはフェンテルミンが、測定されるパラメーターに対して統計学的に有意な効果を有さない量で提供されることを意味する。例えば、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)の単独での量および/またはフェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の食物摂取の減少において治療的に無効であり得る。選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとフェンテルミンとの組み合わせは相乗効果を有する(例えば、図2、図3Aおよび3B、ならびに図4Aおよび4Bを参照のこと)ので、上記併用療法が、治療的に有効であり得る一方で、上記化合物の各々は、別個に、治療的に準有効(例えば、上記化合物が無効である場合を含む)である。処置の方法において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとフェンテルミンとの組み合わせの治療有効量が、使用される。
本発明はまた、哺乳動物において満腹を誘導する方法を提供し、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の満腹の誘導において相乗効果を与える量で提供される。例えば、本発明は、哺乳動物において満腹を誘導する方法を提供し、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび/または特定の量のフェンテルミンを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の満腹の誘導において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)の単独での量および/または上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の満腹の誘導において、治療的に準有効であるか、または無効である。
さらに、本発明は、哺乳動物の体重増加を制御する方法を提供し、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の満腹の誘導において相乗効果を与える量で提供される。例えば、本発明は、哺乳動物の体重増加を制御する方法を提供し、その方法は、上記哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび/または特定の量のフェンテルミンを含む組み合わせの治療有効量とを投与する工程を包含し、上記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の体重増加の制御において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)の単独での量および/または上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の体重増加を制御において、治療的に準有効であるか、または無効である。
本発明は、肥満もしくはそれに関連する状態の予防または処置の方法をさらに提供し、その方法は、このような予防または処置を必要とする患者に、特定の量の選択的5HT−2Cレセプターアゴニストと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。例えば、本発明は、肥満もしくはそれに関連する状態の予防または処置の方法をさらに提供し、その方法は、このような予防または処置を必要とする患者に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストおよび上記フェンテルミンは、上記哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される。1つの実施形態において、上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(例えば、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)の単独での量および/または上記フェンテルミンの単独での量は、上記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効であるか、または無効である。肥満に関連する状態としては、例えば、II型糖尿病、アテローム硬化症、高血圧、シンドロームXなどが挙げられる。いくつかの実施形態において、上記障害は、肥満である。
本発明はまた、被験体を同定する工程をさらに包含する上に開示される方法を提供し、その被験体は、肥満もしくはそれに関連する状態を予防または処置する必要があり、その同定する工程は、その被験体に上記化合物の治療有効量を投与する前に行われる。
本発明の1つの局面は、肥満もしくはそれに関連する状態の処置のための方法に関し、その方法は、その状態を罹患する被験体に、本明細書中に記載されるような、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとフェンテルミンとを含む組成物(好ましくは、薬学的組成物の形態である)の治療有効量を投与する工程を包含する。
本発明の1つの局面は、治療によってヒトまたは動物の身体を処置する方法において使用するための、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとフェンテルミンとを含む組成物に関する。例えば、本発明は、治療によってヒトまたは動物の身体の5HT2C障害を処置する方法において使用するための組成物を提供する。本発明はまた、哺乳動物の肥満の予防もしくは処置の方法において使用するため、哺乳動物の食物摂取を減少させる方法において使用するため、哺乳動物において満腹を誘導する方法において使用するため、および/または哺乳動物の体重増加を制御する方法において使用するための、本発明の組成物を提供する。
本発明の1つの局面は、治療によってヒトもしくは動物の身体の5HT2C障害を予防するか、または処置するのに使用する医薬の製造のための、本発明の組成物に関する。例えば、本発明の1つの局面は、肥満もしくはそれに関する状態を予防するか、または処置するのに使用する医薬の製造のための、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとフェンテルミンとを含む組成物に関連する。いくつかの実施形態において、上記障害は、肥満である。さらに、例えば、本発明は、哺乳動物の食物摂取を減少させる方法において使用する医薬の製造、哺乳動物において満腹を誘導する方法において使用する医薬の製造、および/または哺乳動物の体重増加を制御する方法において使用する医薬の製造のための、本発明の組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書中に記載される疾患、状態または障害の症状の軽減のための方法を提供する。
認識されるように、本発明の方法の工程は、特定の回数または特定の順で行う必要はない。本発明のさらなる目的、利点および新規の特徴は、以下の実施例の試験の際に当業者に明らかになる。この実施例は、例示を意図するのであって、限定されることが意図されるのではない。
(合成実施例)
(実施例1:(R,S)8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−3−メトキシフェネチルアミン)
3−メトキシフェネチルアミン(10.0g、64.0mmol)のジクロロメタン溶液(150mL)を、0℃まで冷却し、ピリジン(6.5mL、 83.5mmol)で処理した後、トリフルオロ酢酸無水物(17.9g、83.5mmol)を滴下して、得られた混合物を、20℃まで温めつつ3時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(500mL)で希釈し、10%HCl水溶液(100mL)、水(100mL)、ブライン(100mL)で連続的に洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して15.8gの黄色油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.26(dd,J=8,8Hz,1H),6.81(d,J=8Hz,1H),6.77(d,J=8Hz,1H),6.72(s,1H),6.30(bs,1H),3.80(s,3H),3.62(dd,J=7,7Hz,2H),2.86(dd,J=7,7Hz,2H)。C1112NO+HについてのMS計算値:248,観察値:248。
(N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−3−メトキシフェネチルアミン(15.8g、64mmol)のメタノール溶液(325mL)を−78℃まで冷却し、CaCO(14. 7g、145mmol)で処理し、その後、ICl(29g、181mmol)のメタノール溶液(40mL)で処理した。反応物を一晩攪拌しつつ20℃まで温め、次いで、濾過し、濃縮し、EtOAc(200mL)に溶解し、5%重亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で2回、ブライン(100mL)で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して23.8gの白色固体粉末を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.68(d,J=9Hz,1H),6.76(s,1H),6.57(d,J=9Hz,1H),6.42(bs,1H),3.77(s,3H),3.61(dd,J=7,7Hz,2H),2.99(dd,J=7,7Hz,2H)。C1111INO+HについてのMS計算値:374,観察値:374。
(N−アリル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン(23.8g、63.8mmol)のトルエン溶液(425mL)を、KCO(12.4g、89.8mmol)、KOH(11.6g、207mmol)、n−BuNBr (2.2g、6.9mmol)、および臭化アリール(10.7g、89.8mmol)で連続的に処理した。混合物を80℃で3.5時間攪拌し、20℃まで冷却し、10%HCl水溶液で酸性化し、分離し、水相をエーテル(500mL)で抽出した。その合わせた有機相をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して20.5gの褐色油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl),回転異性体の混合物 d 7.67(m,1H),6.80(m,1H),6.57(m,1H),5.9−5.6(bm,1H),5.27(m,2H),4.11(d,J=6Hz,0.5H),3.85(d,J=6Hz,0.5H),3.77(m,3H),3.55(m,2H),3.00(m,2H)。C1415INO+HについてのMS計算値:414,観察値:414。
(N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−アリル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン(20.5g、50mmol)のジメチルホルムアミド溶液(250mL)を、KOAc(14.6g、149mmol)、n−BuNBr(16.0g、50mmol)、PPh(1.3g、5.0mmol)、Pd(OAc)(0.56g、2.5mmol)で処理し、そして90℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、20℃まで冷却し、濾過し、水(500mL)で希釈し、そしてエーテル(3×500mL)で抽出した。その合わせた有機相を、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、6.6gの黄色油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.26(d,J=8Hz,1H),6.77(d,J=8Hz,1H),6.66(s,1H),5.34−5.19(m,2H),4.40(m,2H),3.83(m,2H),3.80(s,3H),3.00(m,2H)。C1414NO+HについてのMS計算値:285,観察値:285。
(N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(6.6g、23.2mmol)のエタノール溶液(100mL)を、10%Pd/C(0.75g、2.3mmol)で処理し、そして水素雰囲気下で一晩攪拌した。その生成物の混合物をセライトおよびシリカのパッドを通して濾過し、そして溶媒を除去して6.27gの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl,回転異性体の混合物)δ7.10(m,1H),6.74(m,1H),6.68(m,1H),4.1−3.8(bm,2H),3.8(s,3H),3.5(m,1.5H),3.4(m,0.5H),3.2−2.9(bm,4H),1.32(m,3H)。C1416NO+HについてのMS計算値:288,観察値:288。
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.25g、4.35mmol)のアセトニトリル溶液(40mL)をN−ブロモスクシンイミド(0.852g、4.79mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(200mL)で希釈し、飽和重亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、1.55gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,回転異性体の混合物)δ7.34(s,1H),6.65(m,1H),3.87(s,3H),3.81(m,1H),3.55(m,1.3H),3.37(m,0.7H),3.2−2.9(bm,4H),1.30(m,3H)。C1415BrFNO+HについてのMS計算値:366,観察値:366。
(8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.95g、2.59mmol)のメタノール溶液(20mL)を、15%NaOH水溶液(25mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.687gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.92(s,1H),6.34(s,1H),3.87(s,3H),3.1−2.9(m,6H),2.75(m,1H),2.60(bs,1H),1.31(d,J=7Hz,3H)。C1216BrNO+HについてのMS計算値:270,観察値:270。
(実施例2:(R,S)8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.900g、2.67mmol)のアセトニトリル溶液(30mL)を、N−クロロスクシンイミド(0.357g、2.67mmol)で処理し、そして70℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%EtOAc、シリカ)により、0.399gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl、回転異性体の混合物)δ7.17(s,1H),6.68(m,1H),3.88(s,3H),3.78(m,1H),3.6−3.3(m,2H),3.2−2.9(m,4H),1.34(m,3H)。C1415ClFNO+HについてのMS計算値:322,観察値:322。
(8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.399g、1.24mmol)のメタノール溶液(20mL)を15%NaOH水溶液(20mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.306gの黄色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.05(s,1H),6.59(s,1H),3.80(s,3H),3.0−2.8(m,6H),2.62(m,1H),2.16(bs,1H),1.24(d,J=7Hz,3H)。C1216ClNO+HについてのMS計算値:226,観察値:226。
(実施例3:(R,S)8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.50g、5.22mmol)のメタノール溶液(70mL)を、CaCO(1.06g、10.44mmol)で処理し、その後、ICl(1.70g、10.44mmol)のメタノール溶液(10mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濾過し、濃縮し、EtOAc(200mL)に溶解し、5%重亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で2回抽出し、ブライン(100mL)で1回抽出し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、1.54gの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl、回転異性体の混合物)δ7.55(m,1H),6.57(m,1H),3.86(s,3H),3.80(m,1H),3.60−3.30(m,2H),3.20−2.80(m,4H),1.30(m,3H)。C1415INO+HについてのMS計算値:414,観察値:414。
(8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.600g、1.45mmol)のメタノール溶液(20mL)を、15%NaOH水溶液(20mL)で処理し、そして50℃で3時間攪拌した。その生成物の混合物を、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.425gの黄色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.52(s,1H),6.57(s,1H),3.86(s,3H),3.12−3.06(m,4H),2.95(m,2H),2.75(m,1H),2.43(bs,1H),1.33(d,J=8Hz,3H)。C1216INO+HについてのMS計算値:318,観察値:318。
(実施例4:(R,S)8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.50g、4.10mmol)のジクロロメタン溶液(80mL)を、BBr(9.4mLのCHCl中の1.0M溶液、9.4mmol)を滴下して処理し、そしてその混合物を、20℃まで温めつつ一晩攪拌した。過剰のBBrを、水の滴下によってクエンチし、その混合物を、エーテル(200mL)で希釈し、NaCO(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、1.25gの白色フォームを得た。H NMR(400MHz,CDCl、回転異性体の混合物)δ7.25(s,1H),6.79(m,1H),3.79(m,1H),3.7−3.3(m,2H),3.2−2.8(m,4H),1.32(m,3H)。
(8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.655g、1.89mmol)のメタノール溶液(20mL)を、15%NaOH水溶液(20mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.460gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.11(s,1H),6.65(s,1H),2.90(m,1H),2.73(m,5H),2.55(m,1H),1.19(d,J=7Hz,3H)。C1114BrNO+HについてのMS計算値:256,観察値:256。
(実施例5:(R,S)7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.150g、0.426mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)を、臭化アリル(0.155g、1.28mmol)およびDBU(0.195g、1.28mmol)で処理し、次いで20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、5%HCl水溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.149gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,回転異性体の混合物)δ7.34(s,1H),6.65(m,1H),6.04(m,1H),5.47(d,J=17Hz,1H),5.30(d,J=9Hz,1H),4.59(s,2H),3.80(m,1H),3.6−3.3(m,3H),3.2−2.8(m,4H),1.31(m,3H)。C1617BrFNO+HについてのMS計算値:392,観察値:392。
(7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.18g、3.00mmol)のメタノール溶液(35mL)を15%NaOH水溶液(35mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(200mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.880gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.29(s,1H),6.63(s,1H),6.04(m,1H),5.47(d,J=17Hz,1H),5.29(d,J=11Hz,1H),4.58(s,2H),3.01(m,3H),2.89(m,3H),2.75(m,1H),1.31(d,J=7Hz,3H)。C1418BrNO+HについてのMS計算値:296,観察値:296。
(実施例6:(R,S)7−ベンジルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−ベンジルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.075g、0.213mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)を、臭化ベンジル(0.072g、0.64mmol)、DBU(0.100g、0.64mmol)で処理し、20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、5%HCl水溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.081gの透明油状物を得た。C2019BrFNO+HについてのMS算出値:442,観測値:442。
(7−ベンジルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−ベンジルオキシ−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.81g、1. 83mmol)のメタノール溶液(20mL)を、15%NaOH水溶液(20mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(200mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.412gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.38(d,J=8Hz,2H),7.30(dd,J=7,8Hz,2H),7.23(m,2H),6.61(s,1H),5.03(s,2H),2.94(m,3H),2.81(m,3H),2.62(m,1H),2.30(bs,1H),1.24(d,J=7Hz,3H)。C1820BrNO+HについてのMS計算値:346,観察値:346。
(実施例7:(R,S)8−ブロモ−7−エトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−エトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.015g、0.043mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を、ヨウ化エチル(0.016g、0.102mmol)、DBU(0.016g、0.102mmol)で処理し、次いで20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、5%HCl水溶液(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.010gの透明油状物を得た。
(8−ブロモ−7−エトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−エトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.010g、0.026mmol)のメタノール溶液(1mL)を、15%NaOH水溶液(1mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(3mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(3mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.007gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.29(s,1H),6.63(s,1H),4.07(q,J=6Hz,2H),3.03(m,3H),2.91(m,3H),2.73(m,1H),2.26(bs,1H),1.46(t,J=6Hz,3H),1.32(d,J=7Hz,3H)。C1517BrFNO+HについてのMS計算値:380,観察値:380。
(実施例8:(R,S)8−ブロモ−7−イソプロポキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−イソプロポキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.035g、0.099mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を、臭化イソプロピル(0.037g、0.297mmol)、DBU(0.048g、0.205mmol)で処理し、そして20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、5%HCl水溶液(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.014gの透明油状物を得た。C1619BrFNO+HについてのMS算出値:394,観測値:394。
(8−ブロモ−7−イソプロピル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−イソプロピル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.014g、0.035mmol)のメタノール溶液(1mL)を、15%NaOH水溶液(1mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(3mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(3mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して0.008gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.24(s,1H),6.64(s,1H),4.48(m,1H),2.98(m,3H),2.87(m,3H),1.36(m,6H),1.30(d,J=7Hz,3H)。C1420BrNO+HについてのMS計算値:298,観察値:298。
(実施例9:(R,S)N−メチル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(6mg、0.022mmol)のメタノール溶液(1mL)を、過剰のパラホルムアルデヒド、エーテル中の1.0M HCl(0.004mL、0.004mmol)、NaBHCN(1.0mg、0.013mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、5%NaOH水溶液(5mL)で希釈し、CHCl(各々5mL)で3回抽出し、その合わせた有機相をNaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の10%MeOH、シリカ)により、5mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.31(s,1H),6.66(s,1H),3.87(s,3H),3.26(bm,2H),3.01(bs,1H),2.85(m,2H),2.45(s,3H),2.45−2.25(m,2H),1.36(d,J=7Hz,3H)。C1318BrNO+HについてのMS計算値:284,観察値:284。
(実施例10:(R,S)N−プロピル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン(6mg、0.022mmol)のメタノール溶液(1mL)を、プロピオンアルデヒド(5.0mg、0.067mmol)、エーテル中の1M HCl(0.004mL、0.004mmol)、NaBHCN(1.0mg、0.013mmol)で処理し、20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、5%NaOH水溶液(5mL)で希釈し、CHClで3回抽出し(各5mL)、その合わせた有機相を、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の10%MeOH、シリカ)により、4mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.33(s,1H),6.87(s,1H),3.84(s,3H),3.25(m,2H),3.11(m,2H),2.97(m,1H),2.78(bm,2H),2.63(bm,2H),1.67(m,2H),1.38(d,J=7Hz,3H),0.96(t,J=7Hz,3H)。C1522BrNO+HについてのMS計算値:312,観察値:312。
(実施例11:(R,S)7−ヒドロキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(80mg、0.19mmol)のジクロロメタン溶液(3mL)を、BBr(0.40mLのCHCl中の1.0M溶液、0.40mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。過剰なBBrを水でクエンチし、そしてその生成物の混合物をエーテル(20mL)で希釈し、NaCO(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、74mgの白色固体を得た。C1313INO+HについてのMS計算値:400,観察値:400。
(7−ヒドロキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(25mg、0.063mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、13mgの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.46(s,1H),6.64(s,1H),3.16(m,3H),2.94(m,3H),2.81(m,1H),1.35(d,J=7Hz,3H)。C1114INO+HについてのMS計算値:304,観察値:304。
(実施例12:(R,S)7−アリルオキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(30mg、0.075mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)を、臭化アリル(18mg、0.15mmol)、DBU(23mg、0.15mmol)で処理し、そして20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、5%HCl水溶液(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、23mgの透明油状物を得た。C1617INO+HについてのMS計算値:440,観察値:440。
(7−アリルオキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(23mg、0.058mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、18mgの白色固体を得た。C1418INO+HについてのMS計算値:344,観察値:344。
(実施例13:(R,S)3,5−ジメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−1−オキサ−7−アザ−シクロヘプタインデン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−3,5−ジメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−1−オキサ−7−アザ−シクロヘプタインデン)
N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(158mg、0.360mmol)のジメチルホルムアミド溶液(4mL)を、KOAc(106mg、1.08mmol)、n−BuNBr(116mg、0.360mmol)、PPh(13mg、0.036mmol)、Pd(OAc)(4mg、0.018mmol)で処理し、そして100℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濾過し、水(10mL)を添加し、次いでEtOAc(10mL)で2回抽出した。その合わせた有機相を、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%EtOAc、シリカ)により、15mgの透明油状物を得た。C1616NO+HについてのMS計算値:312,観察値:312。
(3,5−ジメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−1−オキサ−7−アザ−シクロヘプタインデン)
N−トリフルオロアセチル−3,5−ジメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−1−オキサ−7−アザ−シクロヘプタインデン(15mg、0.048mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、10mgの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.25(s,1H),7.12(s,1H),7.09(s,1H),3.12(m,1H),2.97(m,4H),2.85(m,1H),2.64(bm,1H),2.15(s,3H),1.34(d,J=8Hz,3H)。C1417NO+HについてのMS計算値:216,観察値:216。
(実施例14:(R,S)7−アリルオキシ−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(48mg、0.15mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)を、BBr(0.30mLのCHCl中の1.0M溶液、0.30mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。過剰なBBrを、水でクエンチし、そして得られた混合物を、エーテル(20mL)で希釈し、NaCO(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、24mgの白色固体を得た。C1313ClFNO+HについてのMS計算値:308,観察値:308。
(N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(24mg、0.078mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)を、臭化アリル(18mg、0.15mmol)、DBU(23mg、0.15mmol)で処理し、そして20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、5%HCl水溶液(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、23mgの白色固体を得た。C1617ClFNO+HについてのMS計算値:348,観察値:348。
(7−アリルオキシ−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(23mg、0.066mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、19mgの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.12(s,1H),6.81(s,1H),6.03(m,1H),5.43(d,J=17Hz,1H),5.24(d,J=10Hz,1H),4.57(d,J=5Hz,2H),3.1−2.9(m,5H),2.81(m,1H),2.63(m,1H),1.30(d,J=7Hz,3H)。
(実施例15:(R,S)7−メトキシ−1−メチル−8−(2−チエニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−8−(2−チエニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロメチルアセチル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン(51mg、0.14mmol)の1,4−ジオキサン溶液(2mL)を、チオフェン−2−ボロン酸(36mg、0.28mmol)、KCO(58mg、0.42mmol)、水(0.1mL)、Pd(PPh(16mg、0.014mmol)で処理し、そして100℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAcで希釈し、濾過し、シリカに吸収し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により精製して、28mgの黄色固体を得た。C1818NOS+HについてのMS計算値:370,観察値:370。
(7−メトキシ−1−メチル−8−(2−チエニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−8−(2−チエニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(28mg、0.076mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして50℃で0.5時間攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、18mgの黄色油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.45(d,J=4Hz,1H),7.39(s,1H),7.27(d,J=6Hz,1H),7.07(dd,J=4,6Hz,1H),6.71(s,1H),3.90(s,3H),3.1−2.9(m,6H),2.80(m,1H),2.22(bs,1H),1.38(d,J=7Hz,3H)。C1619NOS+HについてのMS計算値:274,観察値:274。
(実施例16:(R,S)8−シアノ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−シアノ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(18mg、0.05mmol)のジメチルホルムアミド溶液(1mL)を、CuCN(20mg、0.24mmol)で処理し、そしてその混合物を、200℃で0.5時間、マイクロ波処理した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の35%EtOAc、シリカ)により、10mgの透明油状物を得た。C1515+HについてのMS計算値:313,観察値:313。
(8−シアノ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−シアノ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(10mg、0.032mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして50℃で1時間攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、6.0mgの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.33(s,1H),6.93(s,1H),3.91(s,3H),3.18−2.97(m,5H),2.80(m,1H),2.60(m,1H),1.33(d,J=8Hz,3H)。C1316O+HについてのMS計算値:217,観察値:217。
(実施例17:(R,S)8−ブロモ−1−シクロプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−1−シクロプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
ジエチル亜鉛(1mL、ヘキサン中の1M)のジクロロメタン溶液(1mL)を、0℃で、ジクロロメタン(0.5mL)中のトリフルオロ酢酸で処理し、その混合物を、15分間攪拌した。次いでジクロロメタン(0.5mL)中のジヨードメタン(0.280g、1.0mmol)を、添加し、15分間攪拌した。ジクロロメタン(1mL)中のN−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.075g、0.26mmol)を添加し、そしてその混合物を、0℃で30分間攪拌し、次いで20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、飽和NHCl水溶液(5mL)でクエンチし、CHCl(20mL)で2回抽出し、飽和NaHCO水溶液(10mL)で洗浄し、HO(10mL)で洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の7%EtOAc、シリカ)により、0.050gの白色固体を得た。C1516NO+HについてのMS計算値:300,観察値:300。
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−シクロプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1−シクロプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.025g、0.08mmol)のアセトニトリル溶液(1mL)を、N−ブロモスクシンイミド(0.032g、0.18mmol)で処理し、そして50℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により精製して、0.014gの白色固体を得た。C1515BrFNO+HについてのMS計算値:378,観察値:378。
(8−ブロモ−1−シクロプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−シクロプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.014g、0.037mmol)のメタノール溶液(1mL)を、15%NaOH水溶液(1mL)で処理し、そして50℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、ブライン(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で2回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.008gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.26(s,1H),6.78(s,1H),3.83(s,3H),3.02(m,2H),2.92(m,2H),2.67(s,2H),0.91(m,2H),0.85(m,2H)。C1316BrNO+HについてのMS計算値:282,観察値:282。
(実施例18:(R,S)8−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.100g、0.35mmol)のテトラヒドロフラン溶液(1mL)を、BH−THF複合体(0.36mL、THF中の1M)で処理し、そして20℃で30分間攪拌した。水(0.5mL)、飽和NaHCO水溶液(0.5mL)、および30%H(0.2mL)を、連続して添加し、そしてその反応物を、20℃で30分間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の33%EtOAc、シリカ)により、0.035gの透明油状物を得た。C1416NO+HについてのMS計算値:304,観察値:304。
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロメチルアセチル−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.035g、0.12mmol)のアセトニトリル溶液(1mL)を、N−ブロモスクシネート(0.025g、0.14mmol)で処理し、そして20℃で30分間攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の33%EtOAc、シリカ)により精製して、0.019gの透明油状物を得た。C1415BrFNO+HについてのMS計算値:382,観察値:382。
(8−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.009g、0.024mmol)のメタノール溶液(1mL)を、15%NaOH水溶液(1mL)で処理し、そして50℃で1時間攪拌した。その生成物の混合物を、ブライン(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.006gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.28(s,1H),6.79(s,1H),3.84(m,2H),3.0−2.8(m,7H)。C1216BrNO+HについてのMS計算値:286,観察値:286。
(実施例19:(R,S)8−ブロモ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−クロチル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン(6.68g、17.9mmol)のトルエン溶液(100mL)を、KCO(3.22g、23.3mmol)、KOH(3.01g、53.7mmol)、n−BuNBr(0.580g、1.80mmol)および臭化クロチル(3.15g、23.3mmol)で処理した。この混合物を、75℃で16時間攪拌し、20℃まで冷却し、EtO(500mL)で希釈し、10%HCl水溶液(500mL)で洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、5.22gの透明油状物を得た。C1517INO+HについてのMS計算値:428,観察値:428。
(N−トリフルオロアセチル−1−エチレン−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−クロチル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン(5.20g、12.2mmol)のジメチルホルムアミド溶液(80mL)を、KOAc(3.59g、36.6mmol)、n−BuNBr(3.93g、12.2mmol)、PPh(0.320g、1.22mmol)、Pd(OAc)(0.137g、0.61mmol)で処理し、そして90℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、20℃まで冷却し、水(200mL)で希釈し、エーテル(500mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(200mL)で2回洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、2.29gの透明油状物を得た。この油状物は、オレフィン異性体の混合物からなる。C1516NO+HについてのMS計算値:300,観察値:300。
(N−トリフルオロアセチル−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1−エチレン−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(2.29g、7.65mmol)のメタノール溶液(100mL)を、10%Pd/C(4.0g、0.77mmol)で処理し、そして水素雰囲気下で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、セライトおよびシリカのパッドを通して濾過し、溶媒を、除去して、2.14gの透明油状物を得た。C1518NO+HについてのMS計算値:302,観察値:302。
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.710g、2.36mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)を、N−ブロモスクシンイミド(0.504g、2.83mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、0.561gの透明油状物を得た。C1517BrFNO+HについてのMS計算値:380,観察値:380。
(8−ブロモ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.561g、1.48mmol)のメタノール溶液(30mL)を、15%NaOH水溶液(30mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、ブライン(100mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で2回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.412gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.24(s,1H),6.76(s,1H),3.83(s,3H),3.02(m,3H),2.91(s,1H),2.85−2.76(m,3H),2.63(m,1H),1.78(m,1H),1.72(m,1H),0.94(dd,J=8,8Hz,3H)。C1318BrNO+HについてのMS計算値:284,観察値:284。
(実施例20:(R,S)8−クロロ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.600g、1.99mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)を、N−クロロスクシンイミド(0.057g、0.32mmol)で処理し、そして60℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、0.421gの透明油状物を得た。C1517ClFNO+HについてのMS計算値:336,観察値:336。
(8−クロロ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.421g、1.25mmol)のメタノール溶液(30mL)を、15%NaOH水溶液(30mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、ブライン(100mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で2回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.241gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.05(s,1H),6.79(s,1H),3.84(s,3H),3.03(m,3H),2.91(s,1H),2.86−2.76(m,3H),2.64(m,1H),1.81(m,1H),1.72(m,1H),0.93(dd,J=8,8Hz,3H)。C1318ClNO+HについてのMS計算値:240,観察値:240。
(実施例21:(R,S)8−ブロモ−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−(3−メチルブト−2−エニル),N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン(0.700g、1.88mmol)のトルエン溶液(25mL)を、KCO(0.340g、2.4mmol)、KOH(0.210g、3.76mmol)、n−BuNBr(0.060g、0.19mmol)および4−ブロモ−2−メチル−2−ブテン(0.364g、2.44mmol)で処理した。この混合物を、80℃で3時間攪拌し、20℃まで冷却し、エーテル(100mL)で希釈し、10%HCl(50mL)で洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、0.272gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl、回転異性体の混合物)δ7.65(m,1H),6.75(m,1H),6.54(m,1H),5.20(m,4H),5.0(m,6H),4.10(m,1H),3.82(m,1H),3.76(d,2H),3.50(m,2H),3.02(m,2H),1.75(m,3H),1.66(m,3H)。
(N−トリフルオロアセチル−1−イソプロピレン−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−(3−メチルブト−2−エニル),N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−5−メトキシフェネチルアミン(0.0272g、0.62mmol)のジメチルホルムアミド溶液(12mL)を、KOAc(0.183g、1.86mmol)、n−BuNBr(0.200g、0.062mmol)、PPh(0.016g、0.062mmol)、Pd(OAc)(0.183g、1.86mmol)で処理し、そして90℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、20℃まで冷却し、水(50mL)で希釈し、エーテル(50mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(50mL)で洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、0.096gの透明油状物を得た。C1618NO+HについてのMS計算値:314,観察値:314。
(N−トリフルオロアセチル−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1−イソプロピレン−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.096g、0.31mmol)のエタノール溶液(2mL)を、10%Pd/C(0.033g、0.031mmol))で処理し、そして水素雰囲気下で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、セライトおよびシリカのパッドを通して濾過し、溶媒を除去して、0.091gの透明油状物を得た。C1620NO+HについてのMS計算値:316,観察値:316。
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.091g、0.29mmol)のアセトニトリル溶液(3mL)を、N−ブロモスクシンイミド(0.057g、0.32mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。溶媒を除去した後、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、0.056gの透明油状物を得た。C1619BrFNO+HについてのMS計算値:394,観察値:394。
(8−ブロモ−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.013g、0.03mmol)のメタノール溶液(0.5mL)を、15%NaOH水溶液(0.5mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、ブライン(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.10gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.08(s,1H),6.64(s,1H),3.72(s,3H),3.2−3.10(m,3H),2.7−2.5(m,3H),2.3−2.1(m,2H),0.96(d,3H),0.63(d,3H)。C1420BrNO+HについてのMS計算値:298,観察値:298。
(実施例22:(R,S)8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−イソプロピル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.041g、0.10mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を、BBr(0.32ml、CHCl中の1.0M溶液)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。過剰なBBrを、水でクエンチし、そして得られた混合物を、エーテル(50mL)で希釈し、飽和NaCO水溶液(20mL)で2回洗浄し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%EtOAc、シリカ)により、0.037gの透明油状物を得た。C1517BrFNO+HについてのMS計算値:380,観察値:380。
(8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.018g、0.047mmol)のメタノール溶液(1mL)を、15%NaOH水溶液(1mL)で処理し、50℃で3時間攪拌した。その生成物の混合物を、10%HCl水溶液でpH7〜8にし、EtOAc(50mL)で3回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.013gの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.10(s,1H),6.60(s,1H),3.30(m,1H),3.2−3.0(m,2H),2.78(m,1H),2.7−2.5(m,2H),2.3−2.1(m,2H),1.05(d,3H),0.73(d,3H)。C1318BrNO+HについてのMS計算値:284,観察値:284。
(実施例23:(R,S)7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−7−ヒドロキシ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.017g、0.045mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を、N’’’−tert−ブチル−N,N,N’,N’,N’’,N’’−ヘキサメチルホスホロイミディックトリアミド(phosphorimidic triamide)(0.016g、0.068mmol)、臭化アリル(0.011g、0.09mmol)で処理し、そして20℃で3時間攪拌した。その生成物の混合物を、10%HCl水溶液で希釈し、ジクロロメタン(20mL)で2回抽出し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、0.011gの透明油状物を得た。C1821BrFNO+HについてのMS計算値:420,観察値:420。
(7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ブロモ−1−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.011g、0.026mmol)のメタノール溶液(0.5mL)を、15%NaOH水溶液(0.5mL)で処理し、そして50℃で3時間攪拌した。その生成物の混合物を、ブライン(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、0.010gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.09(s,1H),6.62(s,1H),5.94(m,1H),5.32(dd,1H),5.12(dd,1H),4.46(d,2H),3.19(m,1H),3.05(m,2H),2.66(m,1H),2.5(bm,2H),2.3−2.1(m,2H),0.95(d,3H),0.63(d,3H)。C1622BrNO+HについてのMS計算値:324,観察値:324。
(実施例24:8−ブロモ−7−メトキシ−1,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−1−(3−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン)
1−(3−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン(3.59g、21.7mmol)のジクロロメタン溶液(75mL)を、0℃にて、ピリジン(2.1mL、28.2mmol)、トリフルオロ酢酸無水物(5.9g、28.2mmol)で処理し、次いで20℃に温めながら3時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(300mL)で希釈し、10%HCl水溶液(100mL)、水(100mL)、ブライン(100mL)で連続的に洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%EtOAc、シリカ)により、4.29gの黄色固体を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.17(dd,J=8,8Hz,1H),6.76(m,3H),4.19(m,1H),3.77(s,3H),2.78(m,2H),1.21(d,J=7Hz,2H)。
(N−トリフルオロアセチル−1−(2−ヨード−5−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン)
N−トリフルオロアセチル−1−(3−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン(4.29g、15.7mmol)のメタノール溶液(100mL)を、−78℃まで冷却し、そしてCaCO(3.17g、31.4mmol)で処理し、次いでICl(6.37g、39.3mmol)のメタノール溶液(50mL)で処理した。その反応を、一晩攪拌しながら20℃まで温めた。その生成物の混合物を、濾過し、濃縮し、EtOAc(200mL)に溶解し、5%重亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で2回洗浄し、ブライン(100mL)で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、6.72gの白色固体粉末を得た。C1213INO+HについてのMS計算値:388,観察値:388。
(N−アリル,N−トリフルオロアセチル−1−(2−ヨード−5−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン)
N−トリフルオロアセチル−1−(2−ヨード−5−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン(6.09g、15.7mmol)のトルエン溶液(450mL)を、KCO(2.82g、20.4mmol)、KOH(2.45g、47.1mmol)、n−BuNBr(0.506g、1.57mmol)および臭化アリル(2.47g、20.4mmol)で処理し、そして80℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、10%HCl水溶液で酸性化し、分離し、その水相を、エーテル(500mL)で抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、4.45gの褐色油状物を得た。
(N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−4−メチル−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−アリル,N−トリフルオロアセチル−1−(2−ヨード−5−メトキシフェニル)−2−プロピルアミン(4.45g、10.8mmol)のジメチルホルムアミド溶液(120mL)を、KOAc(3.17g、32.3mmol)、n−BuNBr(3.47g、10.8mmol)、PPh(0.283g、1.08mmol)、Pd(OAc)(0.242g、1.08mmol)で処理し、そして80℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、20℃まで冷却し、濾過し、水(200mL)で希釈し、エーテル(3x200mL)で抽出し、その合わせた有機相を、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により、1.39gの黄色油状物を得た。
(N−トリフルオロアセチル−1,4−ジメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−4−メチル−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.39g、4.64mmol)のエタノール溶液(40mL)を、10%Pd/C(0.49g、0.46mmol)で処理し、そして水素雰囲気下で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、セライトおよびシリカのパッドを通して濾過し、次いで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%EtOAc、シリカ)により、0.77gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,回転異性体の混合物)δ7.06(m,1H),6.71(m,1H),6.63(m,1H),4.38(bm,1H),3.8(s,3H),3.6(m,1H),3.25(m,1H),3.18(bm,2H),2.72(m,1H),1.34(m,3H)1.22(m,3H)。
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1,4−ジメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−1,4−ジメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.452g、1.50mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)を、N−ブロモスクシンイミド(0.294g、1.65mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、重亜硫酸ナトリウム(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%EtOAc、シリカ)により、透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,回転異性体の混合物)δ7.32(s,1H),6.62(m,1H),4.37(m,1H),3.87(s,3H),3.81(m,1H),3.28−3.10(m,3H),2.73(m,1H),1.31(m,3H),1.25(m,3H)。
(8−ブロモ−1,4−ジメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1,4−ジメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(21mg、0.055mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、11mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.29(s,1H),6.64(s,1H),3.88(s,3H),3.02(m,2H),2.89(dd,J=9,14Hz,1H),2.80(m,1H),2.67(d,J=14Hz,1H),2.53(dd,J=10,13,1H)1.30(d,J=7Hz,3H),1.19(d,J=6Hz,3H)。C1318BrNO+HについてのMS計算値:284,観察値:284。
(実施例25:7−アリルオキシ−8−ブロモ−1,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1,4−ジメチル−7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1,4−ジメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.383g、1.01mmol)のジクロロメタン溶液(30mL)を、BBr(2.35mLのCHCl中の1.0M溶液、2.35mmol)で処理し、20℃に温めながら一晩攪拌した。過剰なBBrを、水でクエンチし、得られた混合物を、エーテル(100mL)で希釈し、飽和NaCO水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.302gの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDCl、回転異性体の混合物)δ7.22(m,1H),6.77(m,1H),5.34(s,1H),4.35(m,1H),3.62(m,1H),3.24(m,1H),3.13(m,2H),2.69(m,1H),1.31(m,3H),1.22(m,3H)。
(N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ブロモ−1,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1,4−ジメチル−7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.030g、0.082mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)を、臭化アリル(0.030g、0.246mmol)、DBU(0.037g、0.246mmol)で処理し、そして20℃で2時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(10mL)で希釈し、5%HCl水溶液(2mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.028gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl、回転異性体の混合物)δ7.32(s,1H),6.62(m,1H),6.02(m,1H),5.45(d,J=17Hz,1H),5.30(d,J=11Hz,1H),4.58(s,2H),4.36(m,1H),3.62(m,1H),3.23(m,1H),3.11(m,1H),2.81(d,J=10Hz,1H),2.70(m,1H),1.34(m,3H),1.21(m,3H)。
(7−アリルオキシ−8−ブロモ−1,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−アリルオキシ−8−ブロモ−1,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.028g、0.069mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で3時間攪拌した。その生成物の混合物を、水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、0.020gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.30(s,1H),6.64(s,1H),6.06(m,1H),5.47(d,J=17Hz,1H),5.30(d,J=11Hz,1H),4.56(s,2H),3.03(m,2H),2.90(dd,J=9,14Hz,1H),2.80(m,1H),2.65(d,J=14Hz,1H),2.55(dd,J=10,14Hz,1H),1.77(bs,1H),1.30(d,J=7Hz,3H),1.20(d,J=6Hz,3H)。
(実施例26:(R,S)8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−4−クロロフェネチルアミン)
4−クロロフェネチルアミン(1.0g、6.4mmol)のジクロロメタン溶液(20mL)を、0℃まで冷却し、ピリジン(1.0mL、12.8mmol)、トリフルオロ酢酸無水物(1.6g、7.7mmol)で処理し、次いで20℃まで温めながら1時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、10%HCl水溶液(50mL)、水(50mL)、ブライン(50mL)で連続的に洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、1.6gの白色固体を得た。
(N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−4−クロロフェネチルアミン(1.6g、6.4mmol)のジクロロメタン溶液(20mL)を、ビス(ピリジン)ヨードニウム(I)テトラフルオロボレート(2.6g、7.0mmol)、CFSOH(2.1g、14.1mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、EtOAc(100mL)中に溶解し、5%重亜硫酸ナトリウム水溶液(50mL)で2回洗浄し、飽和NaHCO水溶液(50mL)で2回洗浄し、ブライン(50mL)で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、0.94gの透明油状物を得た。C10ClFINO+HについてのMS計算値:378,観察値:378。
(N−アリル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン(0.94g、2.4mmol)のトルエン溶液(25mL)を、KCO(0.43g、3.12mmol)、KOH(0.40g、7.2mmol)、n−BuNBr(0.077g、0.24mmol)および臭化アリル(0.43g,3.6mmol)で連続的に処理した。この混合物を、80℃で3.5時間攪拌し、20℃まで冷却し、10%HCl水溶液で酸性化した。それらの相を、分離し、その水相を、エーテル(100mL)で抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、0.76gの透明油状物を得た。C1312ClFINO+HについてのMS計算値:418,観察値:418。
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−アリル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン(0.76g、1.8mmol)のジメチルホルムアミド溶液(20mL)を、KOAc(0.53g、5.4mmol)、n−BuNBr(0.58g、1.8mmol)、PPh(0.047g、0.18mmol)、Pd(OAc)(0.041g、0.18mmol)で処理し、そして105℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、20℃まで冷却し、濾過し、水(100mL)で希釈し、エーテル(3×100mL)で抽出し、その合わせた有機相を、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10% EtOAc,シリカ)により、0.228gの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.29(s,1H),7.18(m,1H),7.04(m,1H),5.38(m,2H),5.40(d,J=16Hz,2H),3.80(m,2H),3.00(m,2H)。C1311ClFNO+HについてのMS計算値:290,観察値:290。
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−メチレン−2,3,4,5−トリヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.16g、0.55mmol)のメタノール溶液(10mL)を、10%Pd/C(0.02g)で処理し、水素雰囲気下で30分間攪拌した。その生成物の混合物を、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%EtOAc、シリカ)により精製して、0.057gの白色固体を得た。C1313ClFNO+HについてのMS計算値:292,観察値:292。
(8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(65mg、0.22mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして60℃で3.5時間攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、35mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.11(s,1H),7.05(d,J=8Hz,1H),6.98(d,J=8Hz,1H),3.1−2.9(m,6H),2.71(m,1H),2.68(bs,1H),1.32(d,J=8Hz,3H)。C1114ClN+HについてのMS計算値:196,観察値:196。
(実施例27:(R,S)7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.506g、1.76mmol)のジクロロメタン溶液(20mL)を、BBr(4.1mLのCHCl中の1.0M溶液、4.1mmol)で処理し、そして20℃に温めながら一晩攪拌した。過剰なBBrを、水でクエンチし、得られた混合物を、エーテル(200mL)で希釈し、NaCO(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、0.460gの白色固体フォームを得た。C1314NO+HについてのMS計算値:274,観察値:274。
(N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネート)
N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(460mg、1.76mmol)のジクロロメタン溶液(15mL)を、ピリミジン(417mg、5.27mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(991mg、3.52mmol)で処理し、20℃で1.5時間攪拌した。その生成物の混合物を、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(50mL)、5%HCl水溶液(50mL)、飽和NaHCO水溶液(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の15%EtOAc、シリカ)により、658mgの透明油状物を得た。C1413NOS+HについてのMS計算値:406,観察値:406。
(N−トリフルオロアセチル−7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネート(100mg、0.25mmol)のジメチルホルムアミド溶液(2mL)を、(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−トリ−n−ブチル錫(138mg、0.37mmol)、LiCl(21mg、0.50mmol)、Pd(PPhCl(35mg、0.05mmol)で処理し、そして100℃で4時間攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)で2回洗浄し、ブライン(10mL)で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%EtOAc、シリカ)により、80mgの透明油状物を得た。C1718O+HについてのMS計算値:338,観察値:338。
(7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(48mg、0.14mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そしてその溶液を、20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHClで(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、そして溶媒をエバポレートした。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の0〜15%のMeOH、シリカ)により、30mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.48(s,1H),7.21(m,2H),7.13(s,1H),6.27(s,1H),3.89(s,3H),3.3−2.9(m,9H),2.79(dd,J=7,14Hz,1H),1.40(d,J=8Hz,3H)。C1519+HについてのMS計算値:242,観察値:242。
(実施例28:(R,S)7−(4−ブロモ−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−7−(4−ブロモ−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(30mg、0.082mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)を、N−ブロモスクシンイミド(15.3mg、0.086mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、シリカに吸収させ、そしてフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の2〜5%のMeOH、シリカ)により精製して、37mgの白色結晶固体を得た。C1717BrFO+HについてのMS計算値:416,観察値:416。
(7−(4−ブロモ−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−7−(4−ブロモ−2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(37mg、0.089mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、そして溶媒をエバポレートした。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の0〜15%のMeOH、シリカ)により、28mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50(s,1H),7.25(d,J=8Hz,1H),7.17(d,J=8Hz,1H),7.10(s,1H),3.83(s,3H),3.17(m,1H),3.1−2.9(m,8 H),2.80(dd,J=7,13Hz,1H),2.48(bs,1H),1.40(d,J=8Hz,3H)。C1518BrN+HについてのMS計算値:320,観察値:320。
(実施例29:(R,S)7−(3−クロロフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネート(50mg、0.123mmol)の1,4−ジオキサン溶液(1.5mL)を、2−クロロフェニルボロン酸(39mg、0.243mmol)、CsF(56mg、0.37mmol)、水(50mg、2.78mmol)、Pd(PPh(29mg、0.025mmol)で処理し、そして75℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10−20%のEtOAc、シリカ)により、45mgの透明油状物を得た。C1917ClFNO+HについてのMS計算値:368,観察値:368。その生成物(27mg、0.073mmol)を、メタノール(2mL)中に溶解し、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、溶媒をエバポレートして、18mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.54(s,1H),7.42(d,J=6Hz,1H),7.35−7.21(m,5H),3.14(m,1H),3.1−2.9(m,8 H),2.80(bm,2H),1.38(d,J=8Hz,3H)。C1718ClN+HについてのMS計算値:272,観察値:272。
(実施例30:(R,S)7−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネート(50mg、0.123mmol)の1,4−ジオキサン溶液(1.5mL)を、2−クロロフェニルボロン酸(39mg、0.243mmol)、CsF(56mg、0.37mmol)、水(50mg、2.78mmol)、Pd(PPh(29mg、0.025mmol)で処理し、そして75℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10〜20%のEtOAc,シリカ)により、36mgの透明油状物を得た。C1917ClFNO+HについてのMS計算値:368,観察値:368。その生成物(27mg、0.073mmol)を、メタノール(2mL)中に溶解し、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、溶媒をエバポレートして、24mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.44(d,J=8Hz,1H),7.35−7.22(m,5H),7.15(s,1H),3.14(m,1H),3.1−2.9(m,8 H),2.80(dd,J=13,Hz,1H),2.51(bs,1H),1.38(d,J=8Hz,3H)。C1718ClN+HについてのMS計算値:272,観察値:272。
(実施例31:(R,S)8−クロロ−1−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−オキソ−,3,4,5−トリヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−メチレン−3,4,5−トリヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.23g、0.80mmol)の1:1 メタノール/ジクロロメタン溶液(45mL)を、−78℃に冷却し、その溶液が青色になるまで(約20分)オゾンで処理し、PPh(0.21g、0.80mmol)を添加し、そして得られた溶液を、20℃に温めながら90分攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%EtOAc、シリカ)により精製して、0.215gの白色固体を得た。C12ClFNO+HについてのMS計算値:292,観察値:292。
(8−クロロ−1−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−オキソ−3,4,5−トリヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(50mg、0.17mmol)のメタノール溶液(2mL)を、NaBHで処理し、そして得られた混合物を、20℃で16時間攪拌した。その白色固体生成物を、濾過によって収集し、水で洗浄し、そして乾燥して、30mgの白色固体を得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.39(s,1H),7.12(d,J=8Hz,1H),7.06(d,J=8Hz,1H),4.74(d,J=8Hz,1H),3.1−2.7(m,6H)。C1012ClNO+HについてのMS計算値:198,観察値:198。
(実施例32:(R,S)8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、4−ブロモフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.27(s,1H),7.22(d,J=8Hz,1H),6.94(d,J=8Hz,1H),3.1−2.85(m,6H),2.72(m,1H),2.25(bs,1H),1.33(d,J=7Hz,3H)。C1114BrN+HについてのMS計算値:240,観察値:240。
(実施例33:(R,S)8−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)8−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、4−フルオロフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.00(dd,J=8,10Hz,1H),6.86(d,J=10Hz,1H),6.76(d,J=8Hz,1H),3.08−2.56(m,7H),1.85(bs,1H),1.31(d,J=7Hz,3H)。C1114FN+HについてのMS計算値:180,観察値:180。
(実施例34:(R,S)7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、3−フルオロフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.09(dd,J=6,8Hz,1H),6.85−6.78(m,2H),3.10−2.89(m,6H),2.71(dd,J=7,13Hz,1H),1.91(bs,1H),1.33(d,J=7Hz,3H)。C1114FN+HについてのMS計算値:180,観察値:180。
(実施例35:(R,S)7−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)7−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、3−クロロフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.10(d,J=8Hz,1H),7.06(m,2H),3.1−2.9(m,6H),2.70(dd,J= 13,7Hz,1H),1.89(bs,1H),1.31(d,J=7Hz,3H)。C1114ClN+HについてのMS計算値:196,観察値:196。
(実施例36:(R,S)7,8−ジクロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)7,8−ジクロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、3,4−ジクロロフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.20(s,1H),7.16(s,1H),3.05−2.86(m,6H),2.71(dd,J=7,13Hz,1H),1.83(bs,1H),1.33(d,J=7Hz,3H)。C1113l2N+HについてのMS計算値:230,観察値:230。
(実施例37:(R,S)N−メチル−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例9と同じ一般的手順によって、(R,S)N−メチル−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、(R,S)8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンから無色油状物として得た。C1216ClN+HについてのMS計算値:210,観察値:210。
(実施例38:(R,S)1−メチル−7−トリフルオロメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)1−メチル−7−トリフルオロメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、3−トリフルオロメトキシフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.39(d,J=8Hz,1H),7.19(m,1H),3.46(m,2H),3.38(d,J=13Hz,1H),3.29(m,1H),3.16(m,2H),3.05(dd,J=13,9Hz,1H),1.50(d,J=8Hz,3H)。C1214NO+HについてのMS計算値:246,観察値:246。
(実施例39:(R,S)8−ヨード−1−メチル−7−トリフルオロメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例3と同じ一般的手順によって、(R,S)8−ヨード−1−メチル−7−トリフルオロメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−1−メチル−7−トリフルオロメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.79(s,1H),7.25(s,1H),3.46−3.40(m,3H),3.28−3.12(m,3H),3.07(dd,J=13,9Hz,1H),1.47(d,J=7Hz,3H)。C1214INO+HについてのMS計算値:372,観察値:372。
(実施例40:(R,S)N−プロピル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例10と同じ一般的手順によって、(R,S)N−プロピル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、(R,S)8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピンから無色油状物として得た。C1522INO+HについてのMS計算値:360,観察値:360。
(実施例41:(R,S)1−エチル−8−ヨード−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例19と同じ一般的手順によって、(R,S)1−エチル−8−ヨード−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−1−エチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.47(s,1H),6.54(s,1H),3.86(s,3H),3.20−2.97(m,4H),2.93−2.75(m,3H),2.64(m,1H),1.78(m,2H),0.95(dd,J=8,8Hz,3H)。C1318INO+HについてのMS計算値:332,観察値:332。
(実施例42:(R,S)7−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
Figure 2008525480
実施例29と同じ一般的手順によって、(R,S)7−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネートから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.37(dd,J=7,7Hz,1H),7.30(m,2H),7.21(d,J=7Hz,1H),7.14(d,J=7Hz,1H),7.09(s,1H),6.86(d,J=8Hz,1H),3.85(s,3H),3.2−2.9(m,6H),2.80(m,1H),2.64(bs,1H),1.38(d,J=7Hz,3H)。C1821NO+HについてのMS計算値:268,観察値:268。
(実施例43:(R,S)7−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例29と同じ一般的手順によって、(R,S)7−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼ ピンを、N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネートから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.35−7.10(m,5H),6.95(dd,J=7,8Hz,1H),3.2−2.9(m,6H),2.79(dd,J=8,13Hz,1H),2.70(bs,1H),1.38(d,J=8Hz,3H)。C1717N+HについてのMS計算値:274,観察値:274。
(実施例44:(R,S)7−(2−フルオロフェニル)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例29と同じ一般的手順によって、(R,S)7−(2−フルオロフェニル)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.35−7.23(m,3H),7.19−7.09(m,2H),7.03(s,1H),3.15−2.85(m,7H),2.76(dd,J=8,13Hz,1H),1.36(d,J=8Hz,3H)。C1717ClFN+HについてのMS計算値:290,観察値:290。
(実施例45:(R,S)7−(2−トリフルオロメチルフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例29と同じ一般的手順によって、(R,S)7−(2−トリフルオロメチルフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネートから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.71(d,J=8Hz,1H),7.52(dd,J=7,8Hz,1H),7.42(dd,J=7,8Hz,1H),7.31(d,J=7Hz,1H),7.17(d,J=8Hz,1H),7.11(d,J=8Hz,1H),3.15(m,1H),3.1−2.9(m,5H),2.76(dd,J=8,13Hz,1H),2.37(bs,1H),1.38(d,J=8Hz,3H)。C1818N+HについてのMS計算値:306,観察値:306。
(実施例46:(R,S)7−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例29と同じ一般的手順によって、(R,S)7−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネートから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.80(s,1H),7.73(d,J=8Hz,1H),7.57−7.48(m,2H),7.38(d,J=8Hz,1H),7.30(s,1H),7.24(d,J=7Hz,1H),3.16(m,1H),3.1−2.9(m,6H),2.79(dd,J=8,13Hz,1H),1.38(d,J=8Hz,3H)。C1818N+HについてのMS計算値:306,観察値:306。
(実施例47:(R,S)7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例29と同じ一般的手順によって、(R,S)7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、N−トリフルオロアセチル−7−ヒドロキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン,O−トリフルオロメタンスルホネートから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.65(s,4H),7.38(d,J=8Hz,1H),7.31(s,1H),7.24(d,J=8Hz,1H),3.15(m,1H),3.1−2.9(m,5H),2.80(dd,J=8,13Hz,1H),2.48(bs,1H),1.38(d,J=8Hz,3H)。C1818N+HについてのMS計算値:306,観察値:306。
(実施例48:(R,S)8−(2−クロロフェニル)−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
N−トリフルオロアセチル−8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(84mg、0.229mmol)のジメチルホルムアミド溶液(2.5mL)を、2−クロロフェニルボロン酸(43mg、0.275mmol)、CsF(52mg、0.34mmol)、水(70mg、3.9mmol)、Pd(PPh(27mg、0.023mmol)で処理し、そして75℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10〜20%のEtOAc、シリカ)により、36mgの透明油状物を得た。C1917ClFNO+HについてのMS計算値:368,観察値:368。その生成物(39mg、0.106mmol)を、メタノール(2mL)中に溶解し、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、そして溶媒をエバポレートして、18mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.44(d,J=8Hz,1H),7.35−7.17(m,5H),7.12(d,J=8Hz,1H),3.14(m,1H),3.1−2.9(m,5H),2.79(dd,J=7,13Hz,1H),2.36(bs,1H),1.36(d,J=7Hz,3H)。C1718ClN+HについてのMS計算値:272,観察値:272。
(実施例49:(R,S)7−メトキシ−1−メチル−8−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
N−トリフルオロメチルアセチル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン(135mg、0.327mmol)のジメチルホルムアミド(3mL)およびトルエン(0.5mL)の溶液を、トリフルオロ酢酸ナトリウム(133mg、0.981mmol)、ヨウ化銅(I)(124mg、0.654mmol)で処理し、そしてそのトルエンを蒸留して、すべての残留水を除去した。その反応混合物を、155℃で3.5時間攪拌し、EtOAcで希釈し、濾過し、シリカに吸収させ、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により精製して、26mgの無色油状物を得た。C1515NO+HについてのMS計算値:356,観察値:356。メタノール(2mL)中のその中間体(26mg、0.073mmol)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして50℃で0.5時間攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相をブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、14mgの無色油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.32(s,1H),6.73(s,1H),3.89(s,3H),3.1−2.9(bm,6H),2.75(bm,1H),2.23(bs,1H),1.36(d,J=8Hz,3H)。C1316NO+HについてのMS計算値:260,観察値:260。
(実施例50:(R,S)7−メトキシ−1−メチル−8−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
N−トリフルオロメチルアセチル−8−ヨード−7−メトキシ−1−メチル−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−3−ベンズアゼピン(100mg、0.242mmol)の、ジメチルホルムアミド(3mL)とトルエン(1mL)との溶液を、ペンタフルオロプロピオン酸ナトリウム(64mg、0.344mmol)、ヨウ化銅(I)(92mg、0.484mmol)で処理し、そしてそのトルエンを蒸留して、すべての残留水を除去した。その反応混合物を、160℃で3.5時間攪拌し、EtOAcで希釈し、濾過し、シリカに吸収させ、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%EtOAc、シリカ)により精製して、22mgの無色油状物を得た。C1615NO+HについてのMS計算値:406,観察値:406。メタノール(2mL)中のその中間体(22mg、0.054mmol)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして50℃で0.5時間で攪拌した。その生成物の混合物を、水(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、14mgの無色油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.25(s,1H),6.74(s,1H),3.85(s,3H),3.1−2.9(bm,6H),2.76(bm,1H),2.37(bs,1H),1.35(d,J=8Hz,3H)。C1416NO+HについてのMS計算値:310,観察値:310。
(実施例51:(R,S)8−トリフルオロメチル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
実施例26と同じ一般的手順によって、(R,S)8−トリフルオロメチル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンを、4−トリフルオロメチルフェネチルアミンから無色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ7.55(d,J=8Hz,1H),7.49(s,1H),7.43(d,J=8Hz,1H),3.55−3.50(m,1H)3.43−3.23(m,7H),3.13(dd,J=16,7Hz,1H),3.0−2.91(m,2H),1.36(d,J=7Hz,3H)。C1214N+HについてのMS計算値:230.19,観察値:230.4。
(実施例52:(R,S)8−ブロモ−1−メトキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
8−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.075g、0.26mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)を、BOCO(0.062g、0.29mmol)で処理し、そして20℃で一晩攪拌した。その生成物を、シリカに吸収させ、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の33%EtOAc、シリカ)により精製して、0.034gの透明油状物を得た。C1724BrNO+HについてのMS計算値:386,観察値:386。そのBOC保護中間体を、ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、過剰のNAHおよび過剰のヨードメタンで連続的に処理し、次いで20℃で1時間攪拌した。その反応混合物を、水(5mL)でクエンチし、EtOAc(5mL)で2回抽出し、その合わせた有機相を、ブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、0.019gの透明油状物を得た。C1826BrNO+HについてのMS計算値:400,観察値:400。次いでそのN−BOC保護メチルエーテルを、ジオキサン(1mL)中の4M HClで処理し、そして20℃で2時間攪拌した。エバポレーションによって、0.009gの所望の生成物を透明な油状物として得た。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.30(s,1H),6.92(s,1H),3.87(s,3H),3.65(s,3H)3.5−3.1(m,9H)。C1318BrNO+HについてのMS計算値:300,観察値:300。
(実施例53:(R,S)8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−クロチル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン)
N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン(6.2g、15.8mmol)のジメチルホルムアミド溶液(350mL)を、KCO(15.8g、114mmol)および臭化クロチル(6.0g、44mmol)で連続的に処理し、その混合物を、60℃で16時間攪拌し、次いで20℃まで冷却した。この混合物を、EtOAc(350mL)で希釈し、水(3×300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の5〜15%EtOAc)は、2.5gの透明油状物を得た。C1414ClFINO+HについてのMS計算値:432,観察値:432。
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−クロチル,N−トリフルオロアセチル−2−ヨード−4−クロロフェネチルアミン(2.5g、5.8mmol)のジメチルホルムアミド溶液(250mL)を、KOAc(1.07g、10.9mmol)、n−BnEtNBr(1.33g、5.84mmol)、Pd(OAc)(0.063g、0.28mmol)で処理し、そして77℃で一晩攪拌した。その生成物の混合物を、20℃まで冷却し、濾過し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出し、その合わせた有機相を、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の2〜20%のEtOAc、シリカ)により、0.339gの透明油状物を得た。その生成物(二重結合異性体の混合物であると想定された)を、メタノール(50mL)に溶解し、EtN(0.2mL)、10%Pd/C(0.10g)で処理し、そして100psiの水素下で16時間攪拌した。その生成物の混合物を、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%EtOAc、シリカ)により精製して、0.20gの白色固体を得た。C1415ClFNO+HについてのMS計算値:306,観察値:306。
(8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(63mg、0.207mmol)のメタノール溶液(2mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして60℃で3.5時間攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、35mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.2(m,3H),3.3−3.0(m,7H),1.9−1.6(m,2H),0.91(t,J=7Hz,3H)。C1216ClN+HについてのMS計算値:210,観察値:210。
(実施例54:(R,S)8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
Figure 2008525480
(N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(2.5g、8.5mmol)の1,2−ジクロロエタン溶液(15mL)を、Selectfluor(3.9g、11mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(8mL、90mmol)で処理し、そして75℃で60時間攪拌した。その生成物の混合物を、水(200mL)中に注ぎ、EtOAc(200mL)で抽出し、その有機相を、飽和NaHCO水溶液(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の6%EtOAc、シリカ)により精製して、1.6gの白色固体を得た。C1312ClFNO+HについてのMS計算値:310,観察値:310。
(8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン)
N−トリフルオロアセチル−8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(160mg、0.22mmol)のメタノール溶液(3mL)を、15%NaOH水溶液(2mL)で処理し、そして25℃で3.5時間攪拌した。その生成物の混合物を、濃縮し、CHCl(5mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、93mgの透明油状物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.11(m,1H),6.85(m,1H),3.05−2.95(m,3H),2.95−2.80(m,3H),2.68(m,1H),2.38(bm,1H),1.31(m,3H)。C1113ClFN+HについてのMS計算値:214,観察値:214。
(実施例55:本発明の選択された化合物についてのエナンチオマーの分離)
以下の化合物を、20mm×250mm Chiralcel ODキラルカラムを備えたVarian ProStar HPLCシステムを使用して、それらの個々のエナンチオマーへと分離し、ヘキサン中の種々の濃度のイソプロパノール(IPA)中の0.2%ジエチルアミンを用いて溶出した。下記の表2を参照のこと。いくつかの場合において、それらの分離は、中間体トリフルオロアセトアミド保護アミンに対して実施した。
Figure 2008525480
Figure 2008525480
化合物26の鏡像異性体1を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解した。
化合物26の鏡像異性体2を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解した。
化合物37の鏡像異性体1を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解し、次いでN−メチル化した。
化合物37の鏡像異性体2を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解し、次いでN−メチル化した。
化合物51の鏡像異性体1を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解した。
化合物26の鏡像異性体2を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解した。
化合物53の鏡像異性体1を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解した。
化合物53の鏡像異性体2を生じさせるために、分離したトリフルオロアセトアミド鏡像異性体を加水分解した。
(実施例56)
(細胞内IP蓄積アッセイ)
HEK293細胞を、15cm滅菌皿において、25μlのリポフェクタミンを使用して、16μgのヒト5−HT2C受容体cDNAを用いてかまたは用いずに(コントロール)トランスフェクトした。その後、細胞を、37℃/5%COにて3〜4時間インキュベートし、その後、トランスフェクション培地を除去し、そして100μlのDMEMで置換した。その後、細胞を、100cm滅菌皿上に配置した。翌日、細胞を、96ウェルPDLマイクロタイタープレートに55K/0.2mlの密度でプレートした。6時間後、培地を、イノシトールを含まないDMEM中の[H]イノシトール(0.25μCi/ウェル)と交換し、プレートを、37℃/5%COで一晩インキュベートした。翌日、ウェルを吸引し、200μlの試験化合物含有DMEM、10μMパルギリン(pargyline)、および10mM LiClを適切なウェルに添加した。その後、プレートを、37℃/5%COにて3時間インキュベートし、その後、吸引し、そして新鮮な氷冷ストップ溶液(1M KOH、19mMホウ酸Na、3.8mM EDTA)を各ウェルに添加した。プレートを、氷上に5〜10分間配置し、そのウェルを、200μlの新鮮な氷冷中和溶液(7.5%HCl)の添加によって中和した。その後、プレートを、さらなる処理が望まれるまで、凍結した。その後、この溶解物を1.5ml Eppendorfチューブ中に移し、チューブ1本当たり1mlのクロロホルム/メタノール(1:2)を添加した。その溶液を、15秒間ボルテックスし、その上相を、Biorad AG1−X8TMアニオン交換樹脂(100〜200メッシュ)に適用した。まず、その樹脂を、1:1.25 W/Vにて水で洗浄し、0.9mlの上相を、カラムにロードした。その後、そのカラムを、10mlの5mMミオ−イノシトールで洗浄し、10mlの5mMホウ酸ナトリウム/60mM蟻酸ナトリウムで洗浄した。そのイノシトールトリスホスフェートを、2mlの0.1Mギ酸/1M蟻酸アンモニウムを含む10mlのシンチレーションカクテルを含むシンチレーションバイアル中に溶出した。そのカラムを、10mlの0.1Mギ酸/3M蟻酸アンモニウムで洗浄することによって再生し、そしてddHOで2回リンスし、水中で4℃にて貯蔵した。
いくつかの代表的化合物についてのそのIP蓄積アッセイにおける生物学的活性を、下記表3に示す。
Figure 2008525480
*報告した値は、少なくとも2回の試行の平均である。
実施例の他の化合物のうちの大部分を、少なくとも1回試験した。それらは、このIP蓄積アッセイにおいて、約1.4nMと約5μMとの間の範囲の活性を示した。
(実施例57)
(食物枯渇ラットにおける食物摂取の阻害)
雄Sprague−Dawleyラット(250〜350g)から、試験する前に一晩食物を奪った。食物枯渇の前に、その動物を秤量し、体重に従ってグループのバランスをとるために処理グループに分けた。試験当日、動物を個々のケージ(寝具なし)の中に9:00amに配置し、水を自由に与えた。10:00amに、動物に試験化合物を(p.o.か、i.p.か、またはs.c.に)注入し、その後、薬物投与の60分後(p.o.)または30分後(i.p.およびs.c.)に、予め秤量した量の食物を皿に入れて提示した。その後、種々の時点にわたる食物消費を、食物を提示した1時間後、2時間後、4時間後、および6時間後に、食物カップを秤量することによって決定した。従って、食物消費を、経口研究においては注入後2時間目、3時間目、5時間目、および7時間目に、腹腔内研究および皮下研究においては、注入後1.5時間目、2.5時間目、4.5時間目、および6.5時間目に、測定した。
図1A〜Gは、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する7つの異なる化合物の効果を示す。すべての化合物は、用量に依存して、食物摂取を阻害した。この効果は、一貫して、食物提示後の最初の1時間にわたって最も顕著であった。いくつかの化合物(図1A、1C、および1E)は、食物提示後6時間目のビヒクル処理コントロールと比較した食物摂取に対する阻害効果を維持した。化合物はまた、p.o.を含む全ての投与経路を介して有効であることが示された。
(実施例58)
(単独の選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト、単独のフェンテルミン、またはそれら2つの化合物の組み合わせを使用した、食物枯渇ラットにおける食物摂取の阻害)
雄SDラット(体重250〜275g)を、Harlanから購入し、昼夜逆転(reverse day−light)の動物施設にてケージ1つあたり4匹で飼育した。水および固形飼料は、2週間にわたって自由に入手可能(LabDiet 8604)であった。上記動物を、今回の間、2回取り扱った。この研究の朝において、それらの動物を、食物または寝具なしで単一に飼育し、そしてそれらの動物に、1ml/kgの化合物またはビヒクルを、消灯の30分前に経口的に投与した。消灯において、それらの動物に、予め秤量した量の固形飼料を与え、そしてそれらの動物を、餌入れの近くに配置した。2時間後、残りの固形飼料を、秤量し、そしてこの研究は、完了した。
図2は、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストである8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(Cmpd A)、フェンテルミン、およびその組み合わせの摂食に対する効果を示す。8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(Cmpd A)についての合成実施例は、本明細書中の実施例2において見出され得る。
(実施例59)
(単独の選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト、単独のフェンテルミン、またはそれら2つの化合物の組み合わせを使用した、食物枯渇ラットにおける食物摂取の阻害)
雌(体重225〜250g)および雄(体重250〜275g)のSprague−Dawley(SD)ラットを、Harlan(San Diego、CA)から購入し、そしてそれらを、17時間/7時間の明/暗周期(10:00amにて消灯)における温度制御環境で、ケージ1つあたり4匹で飼育した。水および固形飼料は、2週間にわたって自由に入手可能(LabDiet 8604)であった。上記動物を、今回の間、2回取り扱った。この研究の朝において、それらの動物を、食物または寝具なしで個別に飼育し、そしてそれらの動物に、1ml/kgの化合物またはビヒクルを、消灯の30分前に経口的に投与した。消灯において、それらの動物に、予め秤量した量の固形飼料を与え、そしてそれらの動物を、餌入れの近くに配置した。2時間後、残りの固形飼料を、秤量し、そしてこの研究は、完了した。
図3は、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストである(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(化合物B)、フェンテルミン、およびその組み合わせの効果を示す。(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(化合物B)についての合成実施例は、本明細書中の実施例26において見出され得る。
雌ラットにおける食物摂取に対する化合物B、フェンテルミン、およびその組み合わせの効果を、図3Aに示す。分析のために、それらのデータを、独立因子としてフェンテルミンおよび化合物Bを用いた二元配置分散分析(ANOVA)に供した。その分析は、その2つの因子の間の有意な相互作用を示した[F(1,29)=31.6、p<0.01]。Bonferroni多重比較検定を使用したPosthoc pairway比較は、化合物B+フェンテルミンの組み合わせが全ての他の群と有意に異なることを示し(p0.01、図3Aを参照こと)、これは、食物摂取の阻害についての前出の相加(相乗)効果を証明した。群間に他の有意な差は、観察されなかった。
雄ラットにおける食物摂取に対する化合物B、フェンテルミン、およびその組み合わせの効果を、図3Bに示す。分析のために、それらのデータを、独立因子としてフェンテルミンおよび化合物Bを用いた二元配置分散分析(ANOVA)に供した。その分析は、その2つの因子の間の有意な相互作用を示した[F(1,29)=12.7、p<0.01]。Bonferroni多重比較検定を使用したPosthoc pairway比較は、化合物B+フェンテルミンの組み合わせが全ての他の群と有意に異なることを示し(p0.01、図3Bを参照こと)、これは、食物摂取の阻害についての前出の相加(相乗)効果を証明した。群間に他の有意な差は、観察されなかった。
(実施例60)
(単独の選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト、単独のフェンテルミン、またはそれら2つの化合物の組み合わせを使用した、食物枯渇ラットにおける食物摂取の阻害)
雄および雌のSprague−Dawley(SD)ラット(体重250〜275g)を、Harlan(San Diego、CA)から購入し、そしてそれらを、17時間/7時間の明/暗周期(10:00amにて消灯)における温度制御環境で、ケージ1つあたり4匹で飼育した。水および固形飼料は、2週間にわたって自由に入手可能(LabDiet 8604)であった。上記動物を、今回の間、2回取り扱った。この研究の朝において、それらの動物を、食物または寝具なしで個別に飼育し、そしてそれらの動物に、1ml/kgの化合物またはビヒクルを、消灯の30分前に経口的に投与した。消灯において、それらの動物に、予め秤量した量の固形飼料を与え、そしてそれらの動物を、餌入れの近くに配置した。2時間後、残りの固形飼料を、秤量し、そしてこの研究は、完了した。
図4Aおよび4Bは、雌(図4A)および雄(図4B)のラットにおける食物摂取に対する、フェンテルミンと、選択的5HT−2Cレセプターアゴニストである(R)−1−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピペラジン(Cmpd C)との前出の相加(相乗)効果を示す。
化合物Cは、本明細書中に開示される式Iの範囲外にある選択的5HT−2Cレセプターアゴニストである。化合物Cを、出発材料として2−ブロモ−4−クロロ−1−フルオロベンゼンを使用して、PCT公開WO 2005/016902に記載されるものと同様の様式で調製した(その中の実施例3.2を参照のこと)。
本明細書中で言及または記載される特許、出願、印刷刊行物、および他の公開書類の各々は、その全体が参考として本明細書中に援用されることが、意図される。
当業者は、多数の変更および改変が、本発明の好ましい実施形態に対してなされ得ること、かつそのような変更および改変は、本発明の精神から逸脱することなくなされ得ることを、認識する。従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内に入るすべてのそのような等価なバリエーションを網羅することが、意図される。
図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図1A〜1Gは、本発明において記載される7種の異なる5HT−2Cレセプターアゴニスト化合物の、食物枯渇ラットにおける食物摂取に対する効果を示す。 図2は、ラットの摂食における、フェンテルミンと、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト8−クロロ−1−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(Cmpd A)との、前出の相加(相乗)効果を示す。 図3Aおよび3Bは、雌ラット(図3A)および雄ラット(図3B)における食物摂取に対する、フェンテルミンと、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(Cmpd B)との前出の相加(相乗)効果を示す。 図3Aおよび3Bは、雌ラット(図3A)および雄ラット(図3B)における食物摂取に対する、フェンテルミンと、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(Cmpd B)との前出の相加(相乗)効果を示す。 図4Aおよび4Bは、雌ラット(図4A)および雄ラット(図4B)における食物摂取に対する、フェンテルミンと、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(R)−1−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピペラジン(Cmpd C)との前出の相加(相乗)効果を示す。 図4Aおよび4Bは、雌ラット(図4A)および雄ラット(図4B)における食物摂取に対する、フェンテルミンと、選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト(R)−1−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−ピペラジン(Cmpd C)との前出の相加(相乗)効果を示す。

Claims (41)

  1. フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物。
  2. 前記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I):
    Figure 2008525480
    を有するか、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であり、
    は、HまたはC1−8アルキルであり;
    は、C1−8アルキル、−CH−O−C1−8アルキル、−C(=O)−O−C1−8アルキル、−C(=O)−NH−C1−8アルキル、OH、またはCHOHであり;
    2aは、Hであるか、あるいは
    およびR2aは、一緒になって、−CH−CH−を形成し;
    およびRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、OR、SR、NHR、N(R、OH、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得るか、あるいは
    およびRは、RおよびRが結合される原子と一緒になって、1個のO原子を有する5員もしくは6員の複素環を形成し得;
    各Rは、独立して、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルもしくはペルハロアルキル、またはアリルであり;そして
    は、HまたはC1−8アルキルである;
    請求項1に記載の組成物。
  3. は、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;そして
    は、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;
    ここでヘテロアリールが、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、フラニル、ピラニル、チエニル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである;
    請求項2に記載の組成物。
  4. は、Hである、請求項2または3に記載の組成物。
  5. は、メチルである、請求項2または3に記載の組成物。
  6. は、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. は、メチルまたはエチルである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  8. およびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  9. は、塩素である、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. は、臭素である、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  11. は、ペルハロアルキルである、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  12. は、CFである、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  13. は、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  14. は、ハロゲンもしくはメチルから選択される1個または2個の置換基によって必要に応じて置換される、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される、請求項2〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. は、C1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルである、請求項2〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 請求項2に記載の組成物であって、ここで:
    は、メチル、エチル、イソプロピル、もしくはCHOHであるか、またはRおよびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成し;
    は、ハロゲン、またはO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有する5員のヘテロアリール環であり;
    は、H;O、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2つまでの置換基を有する5員のヘテロアリール環;またはC1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルであり;
    は、Hもしくはメチルであるか;または
    その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である、組成物。
  17. 請求項2に記載の組成物であって、ここで:
    は、Hであり;
    は、メチルであり;
    は、塩素、臭素、またはチエニルであり;
    は、ピラゾリル−3−イルまたはフェニルであり、該ピラゾリル−3−イルは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有し、そして該フェニルは、必要に応じて、単一のハロゲン置換基を有する;そして
    は、Hであるか;または
    その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である、組成物。
  18. は、HまたはMeであり;
    は、Me、Et、またはOHであり;
    2aは、Hであり;
    は、F、Cl、Br、I、CF、または2−クロロフェニルであり;
    は、Hであり;そして
    は、Hである;
    請求項2に記載の組成物。
  19. は、Hであり;
    は、C1−8アルキルであり;
    2aは、Hであり;
    は、ハロゲンであり;
    は、Hであり;そして
    は、Hである;
    請求項2に記載の組成物。
  20. 前記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、
    8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−トリフルオロメチル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−トリフルオロメチル−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−ブロモ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−ヨード−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    7,8−ジクロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    7,8−ジクロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
    8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
    8−クロロ−7−フルオロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;または
    それらの薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物;
    からなる群より選択される、請求項1または2に記載の組成物。
  21. 前記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である、請求項1または2に記載の組成物。
  22. 薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 哺乳動物の食物摂取を減少させる方法であって、該哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される、方法。
  24. 前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効である、請求項23に記載の方法。
  25. 哺乳動物において満腹を誘導する方法であって、該哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の満腹の誘導において相乗効果を与える量で提供される、方法。
  26. 前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の満腹の誘導において、治療的に準有効である、請求項25に記載の方法。
  27. 哺乳動物の体重増加を制御する方法であって、該哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の体重増加の制御において相乗効果を与える量で提供される、方法。
  28. 前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の体重増加の制御において、治療的に準有効である、請求項27に記載の方法。
  29. 肥満の予防または処置の方法であって、このような予防または処置を必要とする患者に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される、方法。
  30. 前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効である、請求項29に記載の方法。
  31. 治療によってヒトまたは動物の身体を処置する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  32. 治療によってヒトまたは動物の身体の5HT2C障害を処置する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  33. 哺乳動物の肥満の予防または処置の方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  34. 哺乳動物の食物摂取を減少させる方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  35. 哺乳動物において満腹を誘導する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  36. 哺乳動物の体重増加を制御する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  37. 治療によってヒトもしくは動物の身体の5HT2C障害を予防するか、または処置するのに使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  38. 哺乳動物の肥満を予防するか、または処置するのに使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  39. 哺乳動物の食物摂取を減少させる方法において使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  40. 哺乳動物において満腹を誘導する方法において使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  41. 哺乳動物の体重増加を制御する方法において使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
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