JP2008514564A - Aurora−Aキナーゼ阻害薬としての新規フタラジノン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、式(I)によって表される化合物、及びそれらの互変異性体、医薬として許容される塩、エナンチオマー型、ジアステレオマーと、ラセミ体、上述の化合物の調製、それらを含む医薬品とそれらの製造方法、並びに病気、例えば癌の管理又は予防における、又は対応する医薬品の製造における上述の化合物の使用である。

Description

本発明は、新規フタラジノン誘導体、それらの製造方法、それらを含む医薬組成物及びその製造、並びに医薬的に活性な物質としてのこれらの化合物の使用に関する。
プロテイン・キナーゼは、タンパク質にリン酸基を付加することによって多くの異なったシグナル伝達の過程を調整する(Hunter, T.、Cell 50(1987年)823-829ページ);特にセリン/スレオニン・キナーゼはセリン又はスレオニン残基のアルコール部分にてタンパク質をリン酸化する。セリン/スレオニン・キナーゼ・ファミリーは、細胞の増殖、遊走、分化、遺伝子発現、筋収縮、グルコース代謝、細胞タンパク質合成、及び細胞周期の調整を制御するメンバーを含んでいる。
Auroraキナーゼは、セリン/スレオニン・キナーゼのファミリーであり、不可欠な***事象の完了に不可欠なタンパク質リン酸化事象において重要な役割を果たすとされている。Auroraキナーゼ・ファミリーは、3種類の主要なメンバー:Aurora A、B、及びC(それぞれ、Aurora-2、Aurora-1、及びAurora-3の別名でも知られる)で構成されている。Aurora-1及びAurora-2は、SugenのUS 6,207,401及び関連する特許、並びに特許出願、例えばEP 0 868 519及びEP 1 051 500中に記載されている。
Aurora Aに関して、それが新規プロトオンコジーンであるという証拠が増えている。ヒト腫瘍細胞株、並びに初代結腸直腸、***、及び他の腫瘍の大部分で、Aurora A遺伝子が増幅され、そして転写産物/タンパク質が高度に発現されている。Aurora Aの過剰発現が、生体外における増幅された中心体、及び異数性の顕著な増大、並びにラット1繊維芽細胞及びマウスNIH3T3細胞の形質転換によって示される遺伝的不安定性につながることが示されている。Aurora A形質転換NIH3T3細胞は、ヌード・マウス体内で腫瘍として増殖する(Bischoff, J. RM及びPlowman, G.D.、Trends Cell Biol.9(1999年)454ページ;Giet, R.及びPrigent, C.、J. Cell Sci. 112(1999年)3591-3601ページ;Nigg, E.A.、Nat. Rev. Mol. Cell Biol. 2(2001年)21-32ページ;Adams, R.R.ら、Trends Cell Biol. 11(2001年)49-54ページ)。そのうえ、Aurora Aの増幅は、異数性、及び攻撃的な臨床的挙動(Sen, S.ら、J. Natl. Cancer Inst. 94(2002年)、並びにリンパ節転移陰性乳癌の患者の予後不良に関連する遺伝子座の増幅に関係がある(Isola, J.J.ら、Am. J. Pathol.147(1995年)905-911ページ)。これらの理由に関して、Aurora A過剰発現が染色体の分離と有糸***チェックポイント制御にかかわることによって癌発現型に寄与することが提唱される。
Aurora A転写産物を失ったヒト腫瘍細胞株は、有糸核***を妨げる。従って、選択的阻害薬によるAuroraキナーゼの特異的阻害は、無制限増殖を止め、有糸***チェックポイント制御を再構築し、及び腫瘍細胞のアポトーシスを導くと認識されている。異種移植モデルにおいて、Aurora阻害剤は、これにより、腫瘍増殖を遅らせ、そして退行を引き起こす(Harrington, E.A.ら、Nat. Med.(2004年)262-267ページ)。
プロテイン・キナーゼの低分子阻害剤は、当該技術分野の現状において広く知られている。Aurora阻害に関して、そのような阻害剤は、すなわち、以下の特許及び特許出願に係るキナゾリン誘導体:WO 00/44728;WO 00/47212;WO 01/21594;WO 01/21595;WO 01/21596;WO 01/21597;WO 01/77085;WO 01/ 55116;WO 95/19169;WO 95/23141;WO 97/42137;WO 99/06396;以下の特許及び特許出願に係るピラゾール誘導体及びトリアゾール誘導体:WO 02/22601;WO 02/22602;WO 02/22603;WO 02/22604;WO 02/22605;WO 02/22606;WO 02/22607;WO 02/22608;WO 02/50065;WO 02/50066;WO 02/057259;WO 02/059112;WO 02/059111;WO 02/062789;WO 02/066461;WO 02/068415;ピリミジン誘導体:WO 03/077921;WO 03/078423;WO 03/078426;WO 03/078427;WO 04/000833、又はイミダゾール、オキサゾール、及びチアゾールの誘導体:WO 02/96905;WO 04/005283に基づく。
しかしながら、例えば、ほんのいくつか挙げると、高められた活性、低減された毒性、優れた溶解性、及び改善された薬物動力学的特徴といった改善された治療特性を有する構造的に新しい化合物の必要性がいまだにある。
本発明は、以下の一般式(I):
Figure 2008514564
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、R8-X-、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2NH2、-NHC(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、-C(O)N(アルキル)-O-アルキル、-NHC(O)NH-O-アルキル、-NHC(O)N(アルキル)-O-アルキル、-S(O)2NH-O-アルキル、-S(O)2N(アルキル)-O-アルキル、又は、任意にハロゲン、ヒドロキシ、若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合、又は、任意にヒドロキシによって1回若しくは2回置換されているアルキレンを表し;
R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、ナフチル、1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいはアルケニルであり;
Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素、アルキル、シアノ、又はハロゲンであり;
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物、及び医薬として許容されるその塩の全てに関する。
いくつかのフタラジノン又は関連化合物が、WO 03/015785及びWO 00/05219よりポリメラーゼ又はホスホジエステラーゼ阻害剤として知られている。
本願発明による化合物は、プロテイン・キナーゼ阻害剤としての活性に示す。多くの疾患が、プロテイン・キナーゼに媒介された事象によって引き起こされる異常な細胞応答に関連している。これらの疾患は、自己免疫疾患、炎症性疾患、神経性及び神経変性疾患、癌、心臓血管疾患、過敏症及び喘息、アルツハイマー病、又はホルモン関連疾患を含んでいる。従って、治療薬として有効であるプロテイン・キナーゼ阻害剤を見つけるために医薬品化学において多大な努力があった。
本発明による化合物は、とりわけ、Auroraプロテイン・キナーゼA阻害剤としての活性を示すので、そのため、上記キナーゼにより媒介される疾患の治療に有用であるかもしれない。Aurora Aの阻害は、細胞周期のG2期における細胞周期の停止を導くので、腫瘍細胞系において抗増殖効果を発揮する。これは、Aurora A阻害剤が、すなわち、過剰増殖性疾患、例えば癌、特に結腸直腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、膀胱癌、卵巣癌、メラノーマ、神経芽細胞腫、子宮頸癌、腎臓癌(kidney cancer又はrenal cancer)、白血病、又はリンパ腫の治療において有用である可能性があることを示している。急性骨髄性白血病(AML、急性リンパ性白血病(ALL)及び消化管間質腫瘍(GIST))の治療が含まれる。
本発明の目的は、式(I)によって表される化合物、及びそれらの互変異性体、医薬として許容される塩、エナンチオマー型、ジアステレオマーと、ラセミ体、Aurora Aキナーゼ阻害剤としてのそれらの使用、上述の化合物の製造方法、それらを含む医薬品とそれらの製造方法、並びに病気、特に上述の病気及び障害の管理又は予防における、又は対応する医薬品の製造における上述の化合物の使用である。
本明細書で使用する場合、用語「アルキル」は、1〜6個、好ましくは1〜4個、より好ましくは1又は2個の炭素原子を含む、飽和の直鎖又は分枝鎖炭火水素、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、2-ブチル、t-ブチルを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して接続される、先に規定したアルキル基を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「アルキルスルファニル」は、硫黄原子を介して接続される、先に規定したアルキル基を意味する。
前記のアルキル、アルコキシ、又はアルキルスルファニル基がハロゲンによって1回若しくは数回置換されている場合、それは、塩素又はフッ素、好ましくはフッ素によって1〜5回、好ましくは1〜3回置換されている。例としては、ジフルオロメチル、トリフロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペルフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-クロロ-エチル、3-クロロ-プロピル等であり、好ましくはジフルオロメチル、トリフロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、又はペルフルオロエチルがある。
前記アルキルが、ヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されている場合、それは、ヒドロキシ若しくはアルコキシによって1〜3回、好ましくは1〜2回置換されている。
例としては、例えば、ヒドロキシ-メチル、2-ヒドロキシ-ブチル、2-ヒドロキシ-エチル、1-ヒドロキシ-エチル、2-ヒドロキシ-プロピル、3-ヒドロキシ-ブチル、2,3-ジヒドロキシ-プロピル、2,3-ジヒドロキシ-ブチル、1,2,3-トリヒドロキシ-プロピル、2-ヒドロキシ-ペンチル、メトキシ-メチル、エトキシ-メチル、2-メトキシ-エチル、2-エトキシ-エチル、4-メトキシ-ブチル、2-メトキシ-ブチル、2-エトキシ-プロピル、3-プロポキシ-ブチル、2,3-ジメトキシ-プロピル、2-エトキシ-3-メトキシ-プロピル、2,3-ジエトキシ-ブチル、1,2,3-トリメトキシ-プロピル、2-メトキシ-ペンチル等がある。
本明細書で使用する場合、用語「アルキレン」は、1〜5個、好ましくは1〜3個の炭素原子を含む、飽和の、直鎖又は分枝鎖、好ましくは直鎖の炭火水素、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン(1,3-プロピレン);テトラメチレン(ブチレン)、ペンタメチレン、メチル-メチレン、メチル-エチレン(1,2-プロピレン)、エチル-エチレン、プロピル-エチレン、1-メチル-トリメチレン、2-メチル-トリメチレン、1-エチル-トリメチレン、2-エチル-トリメチレンを意味する。
好ましくは、Yは、メチレン又はエチレン、そしてより好ましくはメチレンを表す。
本明細書で使用する場合、用語「アルケニル」は、2〜6個、好ましくは2〜4個の炭素原子を含む、不飽和の、直鎖又は分枝鎖、好ましくは直鎖の炭火水素を意味する。前記「アルケニル」の実例は、ビニル(エテニル)、アリル、イソプロペニル、2-ブテニル、3-ブテニレン、3-メチル-2-ブテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、及び5-ヘキセニレンであり、好ましくはアリルである。
用語「ハロゲン」は、本明細書で使用する場合、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素、好ましくはフッ素、塩素、又は臭素、そしてより好ましくはフッ素及び塩素を意味する。
用語「アリール」は、本明細書で使用する場合、フェニル又はナフチル、例えば、1-ナフチル、2-ナフチル、又は3-ナフチル、そして好ましくはフェニル基を意味する。
前記アリール基は、任意にa)アルキル、b)ハロゲン化アルキル、c)ハロゲン、好ましくは塩素又はフッ素によって、d)シアノ、e)アルコキシ、f)ハロゲン化アルコキシ、g)-C(O)-アルキル、好ましくはアセチル、h)アルキルスルホニル、i)ヒドロキシ、j)アミノ、あるいはk)ニトロによって1〜3回、好ましくは1回若しくは2回置換されている可能性がある。好ましくは、アリールは、任意にa)アルキル、b)ハロゲン化アルキル、c)ハロゲン、d)シアノ、e)アルコキシ、f)ハロゲン化アルコキシ、又はi)ヒドロキシによって置換されている。より好ましくは、アリールは、任意にa)アルキル、b)ハロゲン化アルキル、c)ハロゲン、d)シアノ、e)アルコキシ、f)ハロゲン化アルコキシ、又はi)ヒドロキシによって置換されている。本発明の1つの態様において、R8で規定されるアリール基は、先に説明したとおり、任意に1〜3回置換されているのに対して、R5のアリール基は、置換されない。より一層好ましくは、全てのアリール基は置換されない。置換されているアリール基の例としては、例えば、4-メチル-フェニル、3-メチル-フェニル、2-メチル-フェニル、4-クロロ-フェニル、3-クロロ-フェニル、2-クロロ-フェニル、4-フルオロ-フェニル、2-フルオロ-フェニル、4-トリフルオロメチル-フェニル、4-トリフルオロメチル-2-フルオロ-フェニル、3-トリフルオロメチル-フェニル、4-トリフルオロメトキシ-フェニル、3-トリフルオロメトキシ-フェニル、4-シアノ-フェニル、3-シアノ-フェニル、4-アミノ-フェニル、3-ヒドロキシ-フェニル、4-アセチル-フェニル、4-アセチル-2-メチル-フェニル等がある。
用語「ヘテロアリール」は、N、O、又はSから独立して選択される最大で3個、好ましくは1又は2個のヘテロ原子、及び炭素原子である残りの環原子を含む5〜10個の環原子を持つ、単環又は二環式芳香族環を意味する。前記ヘテロアリール基は、任意にa)前述のとおり規定されるアルキル、好ましくはメチルによって、b)ハロゲン化アルキル、c)ハロゲン、好ましくは塩素又はフッ素によって、d)シアノ、e)アルコキシ、f)ハロゲン化されたものによって1〜3回、好ましくは1回若しくは2回で置換されている可能性がある。好ましくは、ヘテロアリールは、任意にa)アルキル、b)ハロゲン化アルキル、c)ハロゲン、d)シアノ、e)アルコキシ、f)ハロゲン化アルコキシ、又はi)ヒドロキシによって置換されている。より好ましくは、ヘテロアリールは、任意にa)アルキル、b)ハロゲン化アルキル、c)ハロゲン、d)シアノ、e)アルコキシ、f)ハロゲン化アルコキシ、又はi)ヒドロキシによって置換されている。より一層好ましくは、ヘテロアリールは、任意にアルキルによって置換されている。前記ヘテロアリール基の例としては、チオフェニル、メチルチオフェニル、ピラゾリル、ジメチルイソオキサゾリル、ピリジル、ベンゾチオフェニル、インドリル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、メチルチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフラニル等であり、好ましくは、チアゾリル、メチルチアゾリル、ピリジル、メチルピリジル、トリフルオロメチル-ピリジル、ピリミジル、トリアゾリル、メチルトリアゾリル、又はチアジアゾリル、より好ましいものはピリジル又はメチルチアゾリルがある。
用語「シクロアルキル」は、3〜7個、好ましくは3〜5個の環原子を持つ、単環式飽和炭化水素環を意味する。前記単環式飽和炭化水素環は、任意にアルキル、好ましくはメチルによって1〜3回、好ましくは1回若しくは2回置換されている可能性がある。好ましくは、シクロアルキルは置換されない。前記飽和炭素環基の例としては、シクロプロピル、1-メチル-シクロプロパ-1-イル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、3,3-ジメチル-シクロヘキサ-1-イル、及びシクロヘプチルであり、好ましくはシクロプロピル、好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、及びシクロヘプチル、より好ましいものはシクロプロピルがある。
用語「ヘテロシクリル」は、N、O、又はSから独立して選択される最大で3個、好ましくは1又は2個のヘテロ原子、及び炭素原子である残りの環原子を含む5〜6個の環原子を持つ、飽和単環式環を意味する。前記飽和複素環式基は、任意にa)上述のとおり規定される、アルキル、好ましくはメチルによって、b)-C(O)-アルキル、好ましくはアセチル、c)オキソ、又はd)-S(O)2-アルキルによって1〜3回、好ましくは1回若しくは2回置換されている可能性がある。好ましくは、複素環式基は、任意にアルキルによって置換されている可能性がある。前記飽和複素環式基の例としては、ピロリジニル、モルフォリニル、チオモルフォリニル、1,1-ジオキソ-1λ*6*-チオモルホリン-4-イル(又は、1,1-ジオキシド-チオモルホリン-4-イル)、ピペラジニル、N-メチル-ピペラジニル、N-アセチル-ピペラジニル、3-オキソ-ピペラジン-1-イル、2-オキソ-ピペラジン-1-イル、ピペリジル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル等であり、好ましくはモルフォリニル、ピペラジニル、N-メチル-ピペラジニル、又はN-アセチル-ピペラジニル、そして特に、モルフォリニル、N-メチル-ピペラジニル、又はピペリジルがある。
本明細書で使用する場合、質量分析法(MS)と関連して、用語「ESI+」は陽性エレクトロスプレーイオン化モードを表す。
本明細書で使用する場合、核磁気共鳴分析法(NMR)と関連して、用語「D6-DMSO」は重水素化ジメチルスルホキシドを表し;用語「CDCl3」は重水素化クロロホルムを表し;用語「C6D6」は重水素化ベンゼンを表し;そして用語「CD3OD」は、重水素化メタノールを表す。
式(I)によって表される化合物は、様々な互変異性型、及び多様なその混合物の状態で存在することができる。式(I)によって表される化合物の全ての互変異性型、及びその混合物が、本発明の対象である。例えば、式(I)によって表されるピラゾール環は、ここで以下に示されるとおり、2つの互変異性型:
Figure 2008514564
で存在する可能性がある。
本発明の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立してR8-X-、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2NH2、-NHC(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、-C(O)N(アルキル)-O-アルキル、-NHC(O)NH-O-アルキル、-NHC(O)N(アルキル)-O-アルキル、-S(O)2NH-O-アルキル、-S(O)2N(アルキル)-O-アルキル、あるいは、任意にハロゲン、ヒドロキシ、又はアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合、又は、任意にヒドロキシによって1回若しくは2回置換されているアルキレンを表し;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;
Yが、アルキレンであり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素、アルキル、シアノ、又はハロゲンであり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の:
2-メチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソブチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-2H-フタラジン-1-オン;及び
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン、
である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R5が、ヘテロアリールであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、ヘテロアリールであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R5が、(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、又は1,3-ジヒドロ-イソベンゾフランであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、又は1,3-ジヒドロ-イソベンゾフランであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の:
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-p-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-フルオロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-メトキシ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-p-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-m-トリル-2H-フタラジン-1-オン、
である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R5が、(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、又は1,3-ジヒドロ-イソベンゾフランであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、又は1,3-ジヒドロ-イソベンゾフランであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の:
2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ニトロ-ベンジル)-2H-フタラジン-1-オン、
である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R5が、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の:
2-(4-アミノ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド;及び
N-{4-[1-オキソ-4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド、
である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2NH2、-NHC(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、-C(O)N(アルキル)-O-アルキル、-NHC(O)NH-O-アルキル、-NHC(O)N(アルキル)-O-アルキル、-S(O)2NH-O-アルキル、-S(O)2N(アルキル)-O-アルキル、任意にハロゲン、ヒドロキシ、若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2NH2、-NHC(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、-C(O)N(アルキル)-O-アルキル、-NHC(O)NH-O-アルキル、-NHC(O)N(アルキル)-O-アルキル、-S(O)2NH-O-アルキル、-S(O)2N(アルキル)-O-アルキル、任意にハロゲン、ヒドロキシ、若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I)
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表し;
R5が、任意にハロゲン、-NO2、-OH、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されているフェニル、又は1,3-ジヒドロ-イソベンゾフランであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素、シクロアルキル-T1-、又はヘテロシクリル-T2-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、任意にハロゲン、-NO2、-OH、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されているフェニル、又は1,3-ジヒドロ-イソベンゾフランであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I)
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;そして
Yが、アルキレンである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I)
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;そして
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;そして
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Yが、アルキレンである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;そして
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Yが、アルキレンである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;そして
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Yが、アルキレンである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
T1が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
T1が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、シクロアルキル-T1-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;そして
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;そして
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;そして
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;そして
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロシクリル-T2-であり;
Xが、-C(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
T3が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
T3が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
T3が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
T3が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、アリール-T3-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T3が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
T4が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
T4が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
T4が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
T4が、単結合又はアルキレンを表す。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、ヘテロアリール-T4-であり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T4が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、又は-NHS(O)2-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-C(O)O-、又は-OC(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、又は-S(O)-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
nが、1である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の更に他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、水素又はR8-X-を表し;
R8が、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
R5が、水素、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Yが、アルキレンであり;そして
nが、0である。}によって表される化合物である。
本発明の化合物{式中、R1が、水素を表す。}の全てが好ましい。本発明の化合物{式中、R1及びR4が、水素を表す。}の全てが更に好ましい。本発明の化合物{式中、R1及びR2が、水素を表す。}の全てが更に好ましい。本発明の化合物{式中、R1及びR3が、水素を表す。}の全てが更に好ましい。本発明の化合物{式中、R1、R2、及びR4が、水素を表す。}の全てがより好ましい。本発明の化合物{式中、R1、R3、及びR4が、水素を表す。}の全てがより一層好ましい。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、R1、R2、R3、及びR4の中のいずれか1つだけが、R8-O-を表すことができる。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、R1、R2、R3、及びR4の中の少なくとも3つが、R8-O-を表すことができる。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、R1、R2、R3、及びR4の中の少なくとも1つが、R8-O-を表すことができる。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、独立して、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、ナフチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいはアルケニルであり;
Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1が、水素であり;
R2、R3、及びR4が、独立して、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいはアルケニルであり;
Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1が、水素であり;
R2、R3、及びR4の中のいずれか1つが、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;且つ
R2、R3、及びR4の中の残りの2つが、水素であり;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、ナフチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいはアルケニルであり;
Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1及びR2が、水素であり;
R3及びR4のいずれか1つが、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;且つ
R3及びR4の残りの1つが、水素であり;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、アルキルであり;
nが、0であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、及びR4が、水素であり;
R3が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、アルキル又はフェニルであり;
Yが、アルキレンであり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の通りである:
7-フルオロ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリノ2H-フタラジン-1-オン;
2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリノ-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ジメチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン;
[3-イソプロピル-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メチル-カルバミン酸tert-ブチル・エステル;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メトキシ-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(ピリジン-2-イルメトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(ピリジン-3-イルメトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(ピリジン-4-イルメトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(2-モルホリン-4-イル-エトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
7-ヒドロキシ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
7-ジフルオロメトキシ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-ベンジル-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メチルスルファニル-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-7-メタンスルホニル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(2-モルホリン-4-イル-エチルスルファニル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-7-[メチル-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-アミノ]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(メチル-ピリジン-4-イルメチル-アミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(メチル-ピリジン-3-イルメチル-アミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-エチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(メチル-ピリジン-2-イルメチル-アミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-N-メチル-アセトアミド;
3-イソプロピル-1-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メチル-ウレア;
[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メチル-カルバミン酸エチル・エステル;
N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-アセトアミド;
7-[(4-フルオロ-ベンジル)-メチル-アミノ]-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-N-メチル-メタンスルホンアミド;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(2-モルホリン-4-イル-エチルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-7-メチルアミノ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
1-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-3-メチル-ウレア;
4-(5-シクロプロピル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ジメチルアミノ-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン;
N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メタンスルホンアミド;
2-イソプロピル-7-メトキシメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-ベンジル-7-メトキシメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリン-4-イルメチル-2H-フタラジン-1-オン;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(モルホリン-4-カルボニル)-2H-フタラジン-1-オン;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸ジエチルアミド;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸メトキシ-アミド;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸イソプロピルアミド;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸シクロプロピルメチルエステル;
7-(4-アセチル-ピペラジン-1-カルボニル)-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸メチルエステル;
7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
6-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸アミド;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ピペリジン-1-イル-2H-フタラジン-1-オン;及び
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ピロリジン-1-イル-2H-フタラジン-1-オン。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、及びR3が、水素であり;
R4が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-を表し;
R8が、アルキルであり;
Xが、-NH-又は-N(アルキル)-であり;
T2が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、アルキルであり;
nが、0であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の通りである:
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-8-モルホリノ2H-フタラジン-1-オン;及び
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-8-ジメチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R3、及びR4が、水素であり;
R2が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-NH2、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、アルキルであり;
Xが、-NH-、-N(アルキル)-、又は-O-であり;
T2が、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、アルキル又はフェニルであり;
nが、0であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の通りである:
6-フルオロ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-モルホリノ-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-ジメチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-6-メトキシ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-6-メトキシメチル-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
6-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
6-アミノ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、及びR4が、水素であり;
R3が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいはアルケニルであり;
Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1、R2、R3、及びR4が、水素を表し;
R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は(任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニル、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されている上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基によって1回若しくは2回置換されている)フェニル、ナフチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいはアルケニルであり;
Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
nが、0又は1であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の通りである:
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン;
2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-メチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソブチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-p-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-フルオロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-メトキシ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-p-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-メトキシ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(3-メトキシ-ベンジル)4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2,5-ジフルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-メタンスルホニル-ベンジル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(3,4-ジフルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-メチル-チアゾール-4-イルメチル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-4-イルエチル-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-3-イルメチル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-フルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-フルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(3,5-ジフルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-2-イルメチル-2H-フタラジン-1-オン;
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
3-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-安息香酸;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-m-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ニトロ-ベンジル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-アミノ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド;
N-{4-[1-オキソ-4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド;
2-[2-(4-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-[2-(3-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)エチル]-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル-2-オキソ-エチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-エチル]-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-オキソ-2-フェニル-エチル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-アリル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-シクロプロピルメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-メチルスルファニル-ベンジル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-ベンゼンスルフィニル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
N-エチル-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸エチル・エステル;
メチル-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸エチル・エステル;
メチル-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸イソプロピルエステル;
{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸イソプロピルエステル;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ニトロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-シクロヘキシル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-4-イル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(3-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-メトキシ-エチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-メトキシ-1-メチル-エチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-シクロヘキシル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-イソプロピル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-sec-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-ビフェニル-4-イル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2’-メチル-ビフェニル-4-イル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-フェノキシ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ナフタレン-2-イル-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
N-メチル-4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-ベンズアミド;
N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
2-メトキシ-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
2,2-ジメチル-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-ベンズアミド;
N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-メタンスルホンアミド;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-フェニルアミノ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-モルホリン-4-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピロリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
2-(4-アミノ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1及びR4が、水素であり;
R2及びR3が、独立して、水素、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシにより1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
R5が、アルキル、又はアルコキシで置換されているフェニルであって、前記アルキル若しくはアルコキシ基が任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニルであり;
nが、0であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
本発明の他の態様は、式(I):
{式中、
R1及びR4が、水素であり;
R2及びR3が、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、-NH2、-NH-C(O)Hを表し;
R5は、パラ位にてtert-ブチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシによって置換されているフェニルであり;
nが、0であり;
R6が、水素であり;そして
R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである。}によって表される化合物である。
そのような化合物は、例えば、以下の通りである:
N-[3-(4-tert-ブチル-フェニル)-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-ホルムアミド;
7-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン;
6-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
6-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-シクロプロピル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン。
本発明の更に他の態様は、以下の
(a)以下の式(VII):
Figure 2008514564
{式中、
R1、R2、R3、R4、R5、及びYが、先に式(I)において与えられたような意味を持つ。}によって表される化合物を、以下の式(VIII):
Figure 2008514564
{式中、
R6及びR7が、先に式(I)において与えられた意味を持つ。}によって表される化合物と反応させて、式(I)によって表されるそれぞれの化合物を得;
(b)上記の式(I)によって表される化合物を、反応混合物から分離し;そして
(c)必要に応じて、医薬として許容される塩に変換する、
式(I)によって表される化合物の製造過程である。
一般式(I)によって表されるアミノピラゾール誘導体、又は医薬として許容されるその塩は、当業者によって化学的に関連する化合物の調製に適切であることが知られているあらゆる過程によって調製することができる。
式(I)によって表されるアミノピラゾール誘導体、又は医薬として許容されるその塩を調製するのに使用される時、前述の過程は、本発明の更なる特徴として提供され、そして、別段の記載のない限り、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、T、X、Y、及びnが、先に本明細書中で与えられた意味を持つ以下のスキーム1、2、3、4、5、及び6によって図解される。必要な出発物質は、有機化学の標準的な手順によって得ることができる。前述の出発物質の調製については、限定されない実施例の中で説明される。その他にも、必要な出発物質は、有機化学者の通常の技量の範疇にある説明されたものに類似した手順によって得られる。
スキーム1:
Figure 2008514564
式(I)によって表される化合物の合成方法は、式(II)によって表される対応のフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム1)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解(monohydrolysis)が続いて、式(III)によって表される4-ブロモフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、例えば、水、酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸といった溶剤中、水性又は無水条件下で、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム1のステップ2において、得られた式(III)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下におけるアルキル化を使用して、式(VII)によって表される対応する三級アミドに変換される。その反応は、通常、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物といった非プロトン性溶剤中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。アルキル化剤の代わりに、同様に、アルコールが、例えば、アゾジカルボン酸ジエチル及びトリフェニルホスフィンの存在下、通常、テトラヒドロフラン若しくはジクロロメタンのような溶剤中、室温といった光延反応条件下でステップ2の中で適用されることができる。
スキーム1のステップ3において、式(IV)によって表される無水フタル酸誘導体は、当業者に周知の方法を使用して、適切なヒドラジン誘導体を用いてそれらの対応する式(VI)によって表されるフタラジノンに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、又はプロトン性溶剤、酢酸、エタノール、メタノール、及びイソプロパノール、並びにその混合物中、0℃〜120℃の温度で実施される。通常使用されるヒドラジン誘導体は、当業者が容易に調製し得る、脂肪族ヒドラジン又は芳香族ヒドラジン、及びその塩、例えば、フェニル・塩酸ヒドラジン、メチル塩酸ヒドラジン、ベンジル・ヒドラジン、及びイソプロピル・塩酸ヒドラジンである。
スキーム1のステップ4において、式(IV)によって表される無水フタル酸誘導体は、当業者に周知の方法を使用して、適切なヒドラジン誘導体によって式(V)によって表される、それらの対応するN-アミノフタルイミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、又はプロトン性溶剤、例えば、酢酸、エタノール、メタノール、及びイソプロパノール、並びにその混合物中、0℃〜120℃の温度で実施される。通常使用されるヒドラジン誘導体は、当業者が容易に調製し得る、芳香族ヒドラジン及びその塩、例えば、2-クロロフェニル・ヒドラジン、3-ニトロフェニル・ヒドラジン、4-ニトロフェニル・ヒドラジン、及び4-カルボキシエチルフェニル・ヒドラジンである。
スキーム1のステップ5において、得られた式(V)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、環拡大を使用して、式(VI)によって表される、それらの対応するフタラジノンに変換される。その反応は、通常、プロトン性溶剤、例えば、グリセロール、硫酸、及び塩酸中、100℃〜160℃の温度で実施される。
スキーム1のステップ6において、得られた式(VI)によって表される化合物は、2級アミドから当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド形成、を使用して、それらの対応する式(VII)によって表されるフタラジノンに変換される。その反応は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、及びアニソール、並びにその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。
スキーム1のステップ7aにおいて、得られた式(VII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、若しくはアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(I)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
あるいは、式(I)によって表される化合物は、2段階の手順で化合物(VII)から得られる:
スキーム1のステップ7bにおいて、式(VII)によって表される化合物は、ステップ7aのために説明したのと同じ方法を使用して式(Vlll-a)によって表されるアミノピラゾール誘導体とカップリングすることによって対応する保護されたアミノピラゾール(I)-保護に変換される。式(I)-保護及び式(Vlll-a)において、PGは、N-1若しくはN-2のいずれかを介してピラゾール環に結合される、tert-ブチル又はパラ-メトキシベンジル、あるいはtert-ブトキシカルボニルのような保護基を表す。
スキーム1のステップ8において、そして、式(I)-保護によって表される化合物内の保護基PGが、切断されて、アミノピラゾール(I)が得られる。これは、ギ酸又は塩酸のような酸の存在下での加熱のような標準的な脱保護方法によって実施されることができる。保護基PGがtert-ブトキシカルボニル基である場合、切断は反応ステップ7bが徐々に進む間に既に起こっているかもしれない。
スキーム2:
式(I){式中、R5が、パラ位若しくはメタ位にて-NH2又は-NH-R’で置換されているフェニルであり、そしてR’が、-C(O)-アリール、-C(O)-シクロアルキル、-C(O)-アルキル、-C(O)-アルコキシアルキル、-S(O)2-アリール、-S(O)2-アルキルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム2に説明されている。式(I){式中、R5が、パラ位若しくはメタ-位にて-NH-R’で置換されているフェニルであり、そしてR’が、-C(O)-アリール、-C(O)-シクロアルキル、-C(O)-アルキル、-C(O)-アルコキシアルキル、-S(O)2-アリール、-S(O)2-アルキルである。}によって表される誘導体が、スキーム2においてI-aと称される。
Figure 2008514564
式(I-a)によって表される化合物の合成方法は、対応する式(VII-a)によって表される対応するニトロフェニル誘導体から始まる。スキーム2のステップ1において、得られた式(Vll-a)によって表される化合物(スキーム1を参照のこと)は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリン形成を使用して、それらの対応する式(IX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム2のステップ2において、得られた式(IX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アニリンのスルホニル化、アシル化、又はアミノカルボキシル化によって、それらの対応する式(X)によって表されるアミド、スルホンアミド、又は尿素に変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度にて実施される。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム2のステップ3において、得られた式(X)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミン化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(Ia)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム2のステップ4において、式(VII-a)によって表されるブロモフタラジノン化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミン化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(XI)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム2のステップ5において、得られた式(XI)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリン形成を使用して、それらの対応する式(XII)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム2のステップ6において、得られた式(XII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アニリンのスルホニル化、アシル化、又はアミノカルボキシル化を使用して、それらの対応する式(XIII)によって表されるビス-アミド、-スルホンアミド、又は-尿素に変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム2のステップ7において、得られた式(XIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ピラゾロアミド、ピラゾロスルホンアミド、及びピラゾロウレアの加水分解を使用して、それらの対応する式(Ia)によって表されるアミド、スルホンアミド、又は尿素に変換される。その反応は、通常、プロトン性溶剤、例えば、水、メタノール、及びエタノール、又は非プロトン性溶剤、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、並びにその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化リチウムである。
スキーム3:
式(I){式中、R5が、パラ位若しくはメタ位にて、-COOH又は-C(O)-R’’で置換されているフェニルであり、そしてR’’が、-NH-アリール、-NH2、-NH-アルキル、-N(アルキル)2、-ヘテロシクリル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム3に説明されている。式(I){式中、R5が、パラ位若しくはメタ位にて、-C(O)-R’で置換されているフェニルであり、そしてR’が、-NH-アリール、-NH2、-NH-アルキル、-N(アルキル)2、-ヘテロシクリル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキルである。}によって表される誘導体は、スキーム3においてI-bと称される。
Figure 2008514564
式(I-b)によって表される化合物の合成方法は、対応する式(VII-b)によって表される対応するカルボキシアルキル誘導体から始まる。スキーム3のステップ1において、得られた式(VII-b)によって表される化合物(スキームIを参照のこと)は、当業者に周知の方法、例えば、アルキル・カルボン酸の加水分解によるカルボン酸の形成を使用して、それらの対応する式(XIV)によって表されるカルボン酸に変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、エタノール、及びメタノール、水、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜60℃の温度で実施される。通常使用される加水分解試薬は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムである。
スキーム3のステップ2において、得られた式(XIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばアミン及びスルホンアミドのアシル化を使用して、それらの対応する式(XV)によって表されるカルボキシアミド又はアシルスルホンアミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用されるカップリング試薬は、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド・ハイドロクロライド、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロフォスファート、O-(7-アゾベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロフォスファートである。その反応は、塩基の存在下、又は塩基の不存在下で実施されることができる。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム3のステップ3において、得られた式(XV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミン化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(Ib)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキ-サンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィン-パラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム3のステップ4において、式(VIIb)によって表されるブロモフタラジノン化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミン化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(XVI)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチル-キサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィン-パラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム3のステップ5において、得られた式(XVI)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルキル・カルボン酸の加水分解によるカルボン酸の形成を使用して、それらの対応する式(XVII)によって表されるカルボン酸に変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、エタノール、及びメタノール、水、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜60℃の温度で実施される。通常使用される加水分解試薬は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムである。
スキーム3のステップ6において、得られた式(XVII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アミン及びスルホンアミドのアシル化を使用して、それらの対応する式(Ib)によって表されるカルボキシアミド又はアシルスルホンアミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用されるカップリング試薬は、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド・ハイドロクロライド、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロ-リン酸、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロ-リン酸である。その反応は、塩基の不存在下、又は塩基の存在下で実施されることができる。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム4:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、-NH2又はR8-XIであって、ここで、XIは-NH-若しくは-NH(アルキル)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム4で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIであって、ここで、XIは-NH-若しくは-NH(アルキル)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム4においてI-cと称される。
Figure 2008514564
式(I-c)によって表される化合物の合成方法は、対応する式(II-a)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム4)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続き、式(XVIII)によって表される4-ブロモ-ニトロフタラジノン誘導体をもたらす、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム4のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下のアルキル化を使用して、それらの対応する式(XIX)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム4のステップ3において、得られた式(XIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリンの形成を使用して、それらの対応する式(XX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム4のステップ4において、得られた式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アミンのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXI)によって表される二級又は三級アミンに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
最終的に、モノアルキル化アミンを得るためにアルキル化ステップ後に切断されるt-ブチロキシカルボニル(BOC)のような中間N-保護基を導入することが必要である。
これらのモノアルキル化アミンは、所望であれば、第2のアルキル化ステップ(BOC-基の導入/脱保護に関する、スキーム7及び8も参照のこと)のための抽出物として使用できる。
スキーム4のステップ5において、式(XXI)によって表されるブロモフタラジノン化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(Ic)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチル-キサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム5:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XII-であって、ここで、XIIは-C(O)NH-、-NHC(O)NH-、若しくは-S(O)2NH-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の中の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体の合成方法が、スキーム5で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XII-であって、ここで、XIIは-C(O)NH-、-NHC(O)NH-、若しくは-S(O)2NH-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の中の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム5でI-dと称される。
Figure 2008514564
式(I-d)によって表される化合物の合成方法は、対応する式(II-a)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。ステップ1〜ステップ3は、スキーム4について説明したものと同じであり、対応する式(XX)によって表されるアミンを得る。
スキーム5のステップ4において、得られた式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アニリンのスルホニル化、アシル化、又はアミノカルボキシル化を使用して、それらの対応する式(XXII)によって表されるアミド、スルホンアミド、又は尿素に変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム5のステップ5において、式(XXII)によって表されるブロモフタラジノン化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(Id)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチル-キサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム6:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、-C(O)OH、又はR8-X’’’-であって、ここで、X’’’は-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、若しくは-OC(O)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム6で説明されている。
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-X’’’-であって、ここで、X’’’は-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、若しくは-OC(O)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム6においてI-eと称される。
Figure 2008514564
式(I-e)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-b)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム6)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XXIII)によって表される4-ブロモ-アルキルカルボキシフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム6のステップ2において、得られた式(XXIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXIV)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム6のステップ3において、得られた式(XXIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルキル・カルボキシラートの加水分解によるカルボン酸の形成を使用して、それら対応するの式(XXV)によって表されるカルボン酸に変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、エタノール、及びメタノール、水、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜60℃の温度で実施される。通常使用される加水分解試薬は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムである。
スキーム6のステップ4において、得られた式(XXV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばアミン、スルホンアミド、及びアルコールのアシル化を使用して、それらの対応する式(XXVI)によって表されるカルボキシアミド、アシルスルホンアミド、又はカルボン酸エステルに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用されるカップリング試薬は、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチル-カルボジイミド・ハイドロクロライド、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロフォスファート、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロフォスファートである。その反応は、塩基の不存在下、又は塩基の存在下で実施されることができる。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム6のステップ5において、式(XXVI)によって表されるブロモフタラジノン化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(Ie)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィン-パラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム7:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIV-であって、ここで、XIVは-C(O)NH-、-NHC(O)NH-、-S(O)2NH-、及び-C(O)N(アルキル)-、-NHC(O)N(アルキル)-、若しくは-S(O)2N(アルキル)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、R7がメチルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム7で説明されている。
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIV-であって、ここで、XIVは-C(O)NH-、-NHC(O)NH-、-S(O)2NH-、及び-C(O)N(アルキル)-、-NHC(O)N(アルキル)-、若しくは-S(O)2N(アルキル)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが水素であり、R6が水素であり、R7がメチルである。}によって表される誘導体は、スキーム7でI-fと称される。
Figure 2008514564
式(I-f)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-a)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム7)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XVIII)によって表される4-ブロモ-ニトロフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム7のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XIX)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム7のステップ3において、得られた式(XIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリンの形成を使用して、それらの対応する式(XX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム7のステップ4において、得られた式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アミンのtert-ブチルオキシカルボニル化を使用して、それらの対応する式(XXVII)によって表される二級カルバミン酸塩に変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、試薬、例えば、ジ-tert-ブチル・ジカルボナートを伴った、イミダゾール、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、及びN,N-ジメチルアミノピリジンである。
スキーム7のステップ5において、得られた式(XXVII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、二級カルバミン酸塩のアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXVIII)によって表される三級カルバミン酸塩に変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アルキル化剤、例えば、ハロゲン化アルキル、アルキル・メシラート、及びアルキル・トリフラートを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム7のステップ6において、(ステップ5において得られる)得られた式(XXVIII)によって表される化合物、又は(ステップ3において得られる)式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(XXIX)又は式(XXXI)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム7のステップ7において、得られた式(XXIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、例えば、boc-保護アミンの酸媒介脱保護を使用して、それらの対応する式(XXX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、ジクロロメタン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジオキサン、及びアルキル・アルコール、例えば、メタノール、エタノール、並びにその混合物中、0℃〜40℃の温度で実施される。通常使用される酸は、無水塩酸、塩酸水溶液、トリフルオロ酢酸、臭化トリメチルシリル、及びトリフルオロメタン・スルホン酸である。
スキーム7のステップ8において、得られた式(XXX)又は式(XXXI)によって表される化合物は、(式(XXX)若しくは式(XXXI)によって表されるアミンと、ピラゾール-NHの)ビス・アシル化の後に(上記アシル化ピラゾール-NHの)単加水分解が続いて、式(I-f)によって表されるアミノピラゾール誘導体を得る、2つのステップから成る手順を使用して、それらの対応する式(I-f)によって表されるアミド、スルホンアミド、又は尿素に変換される。第1ステップ(ビス・アシル化)は、通常、溶剤、例えば、ジクロロメタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で、キャッピング試薬、例えば、酸塩化物、酸無水物、塩化スルホニル、及びイソシアナートを使用して実施される。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、及びN,N-ジメチルアミノピリジン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、並びにカリウム・ヘキサメチルジシラジドであり、0℃〜80℃の温度においてである。第2ステップ(ジアミド、ジスルホンアミド、ジウレアの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液中、水性条件下、0℃〜80℃の温度で実施される。
スキーム8:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XVであって、ここで、XVは-N(アルキル)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、そしてR7がメチルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム8で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XVであって、ここで、XVは-N(アルキル)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、そしてR7がメチルである。}によって表される誘導体は、スキーム8においてI-gと称される。
Figure 2008514564
式(I-g)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-a)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム8)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XVIII)によって表される4-ブロモ-ニトロフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム8のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XIX)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム8のステップ3において、得られた式(XIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリンの形成を使用して、それらの対応する式(XX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム8のステップ4において、得られた式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アミンのtert-ブチルオキシカルボニル化を使用して、それらの対応する式(XXVII)によって表される二級カルバミン酸塩に変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、試薬、例えば、ジ-tert-ブチル・ジカルボナートを伴った、イミダゾール、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、及びN,N-ジメチルアミノピリジンである。
スキーム8のステップ5において、得られた式(XXVII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、二級カルバミン酸塩のアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXVIII)によって表される三級カルバミン酸塩に変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アルキル化剤、例えば、ハロゲン化アルキル、アルキル・メシラート、及びアルキル・トリフラートを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム8のステップ6において、得られた式(XXVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、例えば、酸に不安定な保護基、例えばtert-ブチルオキシカルボニル基の脱保護を使用して、それらの対応する式(XXXII)によって表される二級アミンに変換される。その反応は、通常、溶剤なしか、又はジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、及びジクロロエタン、又はその混合物のような溶剤中、0℃〜40℃の温度で実施される。通常使用される酸は、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン・スルホン酸、塩酸水溶液、硫酸水溶液、又は無水塩酸である。
スキーム8のステップ7において、得られた式(XXXII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、二級アミンのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXXIII)によって表されるものに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アルキル化剤、例えば、ハロゲン化アルキル、アルキル・メシラート、及びアルキル・トリフラートを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム8のステップ8において、得られた式(XXXIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-g)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム9:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、-OH又はR8-XVIであって、ここで、XVIは-O-若しくは-C(O)O-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、そしてR7がメチルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム9で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIVであって、ここで、XIVは-O-若しくは-C(O)O-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、そしてR7がメチルである。}によって表される誘導体は、スキーム9においてI-hと称される。
Figure 2008514564
式(I-h)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-a)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム9)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XVIII)によって表される4-ブロモ-ニトロフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム9のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XIX)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム9のステップ3において、得られた式(XIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリンの形成を使用して、それらの対応する式(XX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム9のステップ4において、得られた式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アニリンのジアゾ化、そして求核試薬によるそのジアゾニウム種の置き換えを使用して、それらの対応する式(XXXIV)によって表されるアルコールに変換される。その反応は、ステップ1がジアゾニウム種の生成であり、そしてステップ2が求核試薬を使用して実施されるジアゾニウム種の置き換えである2つのステップから成る過程である。その反応のステップ1は、通常、溶剤、例えば、硫酸、塩酸、酢酸、又はその混合物中で実施される。通常使用される試薬は、追加試薬、例えば、尿素を伴った、亜硝酸ナトリウム及び亜硝酸イソアミルである。その反応の第1ステップは、通常、−10℃〜30℃の温度で実施される。その反応のステップ2は、通常、水性媒質、例えば、塩酸水溶液、硫酸水溶液、及び酢酸水溶液中で実施される。その反応の第2ステップは、通常、20℃〜130℃の温度で実施される。
スキーム9のステップ5において、得られた式(XXXIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばフェノールのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXXV)によって表されるエーテルに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アルキル化剤、例えば、ハロゲン化アルキル、アルキル・メシラート、及びアルキル・トリフラートを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム9のステップ6において、得られた式(XXXV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-h)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム10:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-S-又はR8-XVII-であって、ここで、XVIIは-S(O)-若しくは-S(O)2-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、そしてR7がメチルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム10で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-S-又はR8-XVII-であって、ここで、XVIIは-S(O)-若しくは-S(O)2-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が水素であり、そしてR7がメチルである。}によって表される誘導体は、スキーム10においてI-i(R1〜R4の中の1つが、R8-S-であるので)又はI-j(R1〜R4の中の1つが、R8-XVII-であるので)と称される。
Figure 2008514564
式(I-i)及び(I-j)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-a)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム10)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XVIII)によって表される4-ブロモ-ニトロフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム10のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XIX)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム10のステップ3において、得られた式(XIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリンの形成を使用して、それらの対応する式(XX)によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。
スキーム10のステップ4において、得られた式(XX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アニリンのジアゾ化、そして求核試薬によるそのジアゾニウム種の置き換えを使用して、それらの対応する式(XXXIV)によって表されるチオールに変換される。その反応は、ステップ1がジアゾニウム種の生成であり、そしてステップ2が求核試薬を使用して実施されるジアゾニウム種の置き換えである2つのステップから成る過程である。その反応のステップ1は、通常、溶剤、例えば、硫酸、塩酸、酢酸、及びその混合物中で実施される。通常使用される試薬は、追加試薬、例えば、尿素を伴った、亜硝酸ナトリウム及び亜硝酸イソアミルである。その反応の第1ステップは、通常、−10℃〜30℃の温度で実施される。その反応のステップ2は、通常、水性媒質、例えば、塩酸水溶液、硫酸水溶液、及び酢酸水溶液中で実施される。その反応の第2ステップは、通常、20℃〜130℃の温度で実施される。
スキーム10のステップ5において、得られた式(XXXVI)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばチオフェノールのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXXVII)によって表されるエーテルに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アルキル化剤、例えば、ハロゲン化アルキル、アルキル・メシラート、及びアルキル・トリフラートを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム10のステップ6において、得られた式(XXXVII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-i)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム10のステップ7において、得られた式(I-i)によって表される化合物は、例えば、当業者に周知の方法、例えば、スルホキシド又はスルホンへのチオエーテルの酸化を使用して、それらの対応する式(I-j)によって表されるスルホキシド又はスルホンに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及び水、並びにその混合物中、0℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、OXONE(登録商標)及びメタ-クロロ過安息香酸である。
スキーム11:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、アルコキシで置換されたアルキル、特にメチルであり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム11で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、アルコキシで置換されたアルキル、特にメチルであり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム11においてI-kと称される。
Figure 2008514564
式(I-k)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-b)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム11)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XXIII)によって表される4-ブロモ-アルキルカルボキシフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム11のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXIV)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム11のステップ3において、式(XXIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルコールを形成するためのエステルの還元を使用して得られた、それらの対応する式(XXXVIII)によって表されるアルコールに変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、及びその混合物のような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、水素化ホウ素リチウムである。
スキーム11のステップ4において、得られた式(XXXVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばアルコールのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXXIX)によって表されるエーテルに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、アルキル化剤、例えば、ハロゲン化アルキル、アルキル・メシラート、及びアルキル・トリフラートを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム11のステップ5において、得られた式(XXXIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-k)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム12:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、アルコキシで置換されたアルキル、特にメチルであり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体の他の好ましい合成方法が、スキーム12で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、アルコキシで置換されたアルキル、特にメチルであり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そしてR1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム12においてI-kと称される。
Figure 2008514564
式(I-k)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-b)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム12)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XXIII)によって表される4-ブロモ-アルキルカルボキシフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム12のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXIV)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム12のステップ3において、式(XXIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルコールを形成するためのエステルの還元を使用して得られた、それらの対応する式(XXXVIII)によって表されるアルコールに変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、及びその混合物のような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、水素化ホウ素リチウムである。
スキーム12のステップ4において、得られた式(XXXVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、臭化物へのアルコールの官能基の相互変換を使用して、それらの対応する式(XL)によって表される臭化アルキルに変換される。その反応は、通常、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、及びその混合物のような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、臭化リチウムを伴った、塩化トリメチルシリル又は臭化トリメチルシリルである。
スキーム12のステップ5において、得られた式(XL)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばアルコールのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXXIX)によって表されるエーテルに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、求核試薬、例えば、アルコールを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム12のステップ6において、得られた式(XXXIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-k)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム11及びスキーム12で説明した経路の代わりに、式(I-k)によって表される化合物は、スキーム14に示される式(XLV)によって表されるN,N’-二保護中間体を介して調製することができる。
スキーム13:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、ヘテロシクリル-T2(式中、ヘテロシクリルが少なくとも1つの窒素を含み、且つ、ヘテロシクリルがその窒素を介して付着し、そしてT2がアルキレンである。)であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が、水素であり、そしてR7が、メチルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム13で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、ヘテロシクリル-T2(式中、ヘテロシクリルが少なくとも1つの窒素を含み、且つ、ヘテロシクリルがその窒素を介して付着し、そしてT2がアルキレンである。)であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が、水素であり、そしてR7が、メチルである。}によって表される誘導体は、スキーム13においてI-lと称される。
Figure 2008514564
式(I-l)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II-b)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム13)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(XXIII)によって表される4-ブロモ-アルキルカルボキシフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム13のステップ2において、得られた式(XVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XXIV)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム13のステップ3において、式(XXIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルコールを形成するためのエステルの還元を使用して得られた、それらの対応する式(XXXVIII)によって表されるアルコールに変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、及びその混合物のような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、水素化ホウ素リチウムである。
スキーム13のステップ4において、得られた式(XXXVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、臭化物へのアルコールの官能基の相互変換を使用して、それらの対応する式(XL)によって表される臭化アルキルに変換される。その反応は、通常、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、及びその混合物のような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、臭化リチウムを伴った、塩化トリメチルシリル又は臭化トリメチルシリルである。
スキーム13のステップ5において、得られた式(XL)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば窒素含有ヘテロ環のN-アルキル化を使用して、それらの対応する式(XLI)によって表されるヘテロシクリル・アルキル誘導体に変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、アセトン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンのような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、求核試薬、例えば、二級アミンを伴った、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、及びカリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム13のステップ6において、得られた式(XLI)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-l)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム14:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIII-であって、ここで、XIIIは、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、又は-OC(O)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が、水素であり、そしてR7が、メチルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム14で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIII-であって、ここで、XIIIは、-NHC(O)-、-N(アルキル)C(O)-、又は-OC(O)-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、且つ、R1〜R4の残りの2つが、水素であり、R6が、水素であり、そしてR7が、メチルである。}によって表される誘導体は、スキーム14においてI-mと称される。
Figure 2008514564
式(I-m)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(XXXVIII)によって表されるヒドロキシメチル・ブロモフタラジノンから始まる(調製については、スキーム11及び12を参照のこと)。スキーム14のステップ1において、得られた式(XXXVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルコールのシリル保護を使用して、それらの対応する式(XLII)によって表されるシリル・エーテルに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜40℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、シリル・クロライド又はシリル・トリフラート、例えば、tert-ブチルジメチルシリル・クロライド及びtert-ブチルジメチルシリル・トリフラートである。通常使用される塩基は、イミダゾール、トリエチルアミン、ピリジン、及びN,N-4-ジメチルアミノピリジンである。
スキーム14のステップ2において、得られた式(XLII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、イミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミン化を使用して、それらの対応する式(XLIII)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム14のステップ3において、得られた式(XLIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アミンのカルバミン酸塩保護を使用して、それらの対応する式(XLIV)によって表される保護アミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、N,N-ジメチルホルムアミド、又はN-メチルピロリジノン中で実施される。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、水素化ナトリウム、N,N-4-ジメチルアミノピリジンであり、0℃〜100℃の温度においてである。
スキーム14のステップ4において、得られた式(XLIV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、シリル・エーテルのフッ化物を介した脱保護を使用して、それらの対応する式(XLV)によって表されるアルコールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、及びジクロロメタン中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化カリウム、フッ化水素ピリジン錯体、及びシリカ担持フッ化テトラブチルアンモニウムである。
スキーム14のステップ5において、得られた式(XLV)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アルコールの酸化を使用して、それらの対応する式(XLVI)によって表されるアルデヒドに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、及びジクロロメタン中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、ピリジン-三酸化硫黄錯体、デス-マーチン・ペルヨージナン(DMP)又は2-ヨードキシ安息香酸(IBX)である。
スキーム14のステップ6において、得られた式(XLVI)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、カルボアルデヒドの酸化を使用して、それらの対応する式(XLVII)によって表されるカルボン酸に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、水、及びその混合物中、0℃〜40℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、亜塩素酸ナトリウムであり、緩衝化試薬、例えば、スルファミン酸やリン酸、及びラジカル捕獲試薬、例えば、イソブテンを使用した。
スキーム14のステップ7において、得られた式(XLVII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、酸-アミン・カップリングによるアミド形成を使用して、それらの対応する式(XLVIII)によって表されるカルボキシアミドに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、塩基、例えば、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、及びピリジンのあり若しくはそれなしで、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド、O-ベンゾトリアゾール-1-イル-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレート、ブロモトリピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロフォスファート、及び(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロフォスファートである。
スキーム14のステップ8において、得られた式(XLVIII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、カルバミン酸塩の酸を介した脱保護を使用して、式(I-m)によって表される化合物に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、及びジオキサン、並びにその混合物中、0℃〜50℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、トリフルオロ酢酸、塩化水素、硫酸、及びトリフルオロメタン・スルホン酸である。
スキーム15:
式(I){式中、nが、1であり、そして、Yが、-アルキレン-C(O)-又は-アルキレン-CH(OH)-である。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム15で説明されている。式(I){式中、nが、1であり、そして、Yが、-アルキレン-C(O)-である。}によって表される誘導体は、スキーム15においてI-oと称される。
Figure 2008514564
式(I-n)及び式(I-o)によって表される化合物の好ましい合成方法は、対応する式(II)によって表されるフタラジン・ジオンから始まる。反応手順(スキーム15)のステップ1は、二臭素化の後に単加水分解が続いて、式(III)によって表される4-ブロモフタラジノン誘導体を得る、2つのステップから成る過程である。第1ステップ(二臭素化)は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、アニソール、及びその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される臭素化試薬は、オキシ臭化リン、五臭化リン、及び三臭化リンである。第2ステップ(ジブロマイドの単加水分解)は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、20℃〜110℃の温度で実施される。
スキーム15のステップ2において、得られた式(III)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、塩基性条件下でのアルキル化を使用して、それらの対応する式(XLIX)によって表される三級アミドに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、−78℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム・メトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウム・ヘキサメチルジシラジド、ナトリウム・ヘキサメチルジシラジド、カリウム・ヘキサメチルジシラジドである。
スキーム15のステップ3において、得られた式(XLIX)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えばイミノブロマイド、ビニルブロマイド、又はアリールブロマイドのパラジウム媒介アミノ化を使用して、それらの対応する式(I-n)によって表されるアミノピラゾールに変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びその混合物中、40℃〜110℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ナトリウムtert-ブトキシド、並びに、ホスフィン・ベースのリガンド、例えば、2,2’-ビ(フェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニルと共に、試薬、例えば、酢酸パラジウム、二塩化パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、パラジウム・テトラキス-トリフェニルホスフィン、ビス-トリフェニルホスフィンパラジウム・ジクロリドを使用して作り出すことができる適当な結合パラジウム(0)種である。
スキーム15のステップ4において、得られた式(I-n)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、アルコールを形成するためのケトンの還元を使用して、それらの対応する式(I-o)によって表されるアルコールに変換される。その反応は、通常、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、及びその混合物のような溶剤中、0℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、水素化ホウ素リチウム、及び他の還元剤である。
スキーム16:
式(I){式中、R5が、-N(アルキル)-R’でパラ位又はメタ位にて置換されているフェニルあり、そしてR’が、-C(O)-アリール、-C(O)-シクロアルキル、-C(O)-アルキル、-C(O)-アルコキシアルキル、-C(O)-アルコキシ、-S(O)2-アリール、-S(O)2-アルキルである。}によって表される誘導体の好ましい合成方法が、スキーム16で説明されている。式(I){式中、R5が、-N(アルキル)-R’でパラ位又はメタ位にて置換されているフェニルあり、そしてR’が、-C(O)-アリール、-C(O)-シクロアルキル、-C(O)-アルキル、-C(O)-アルコキシアルキル、-C(O)-アルコキシ、-S(O)2-アリール、-S(O)2-アルキルである。}によって表される誘導体は、スキーム16においてI-pと称される。
Figure 2008514564
スキーム16のステップ1は、当業者に知られている標準的な方法、例えば、水素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、若しくはジ-イソプロピル・エチル・アミンのような塩基の存在下、臭化アルキル、若しくは臭化ヨウ化物、又はトシラート若しくはメシラートでのアルキル化によって、式(X)によって表される化合物(スキーム2を参照のことする)のアルキル化であって、式(X-a)によって表される化合物を得る。好適な不活性溶剤は、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、又はテトラヒドロフランであり、そして、その反応は、−20℃〜100℃の温度範囲で実施される。
スキーム16のステップ2は、スキーム1のステップ7bにおいて説明される式(VIII-a)によって表される保護されたアミノピラゾールと、式(X-a)によって表されるブロモ-フタラジノンのブッフバルト・カップリングであって、式(I-p)-保護によって表される保護されたフタラジノン-アミノピラゾール誘導体を得る。
スキーム16のステップ3は、スキーム1のステップ8で説明される保護基の切断である。
スキーム17:
特定の式(I){式中、R5が、置換基R’’’’でパラ位又はメタ位にて置換されているフェニルあり、そしてR’’’’が、アリール基、あるいはNを介して付着する窒素含有ヘテロシクリル、NH-アルキル、NH-アリール、又はアルキルスルファニル若しくはアリールスルファニル基である。}によって表される誘導体は、スキーム17により好ましくは合成される。式(I)によって表される前述の誘導体は、スキーム17においてI-qと称される。
Figure 2008514564
スキーム17のステップ1aにおいて、ヨード、ブロモ、クロロ、又はフルオロであるHalを伴うハロゲン置換フタラジノン(L)は、基(R’’’’)による芳香族ハロゲンの置換反応によって式(LI)によって表される化合物に変換される。基(R’’’’)が強力な求核試薬であり、且つ、ハロゲンがフッ素である場合、これは、塩基性条件下、そのまま実施されることができる。より好ましくは、Halは、ヨード、ブロモ、又はクロロであり、そしてR’’’’は、遷移金属触媒下、当業者に知られている方法によって導入される。R’’’’が、Nを介して付着する窒素含有ヘテロシクリル、NH-アルキル、NH-アリール、又はアルキルスルファニル若しくはアリールスルファニル基である場合、この目的のための典型的な反応はブッフバルト反応である。前述のブッフバルト反応の条件は、スキーム1のステップ7aについて説明したのと同じである。R’’’’がアルキルスルファニル又はアリールスルファニル基である場合、置換反応は、また、ウルマン条件下で、例えば、ヨウ化銅若しくは銅粉のようなCu触媒の存在下、キノリン、N-メチルピロリジノン、若しくはエチレングリコールのような溶剤中、任意にピリジンのような塩基の存在下で実施されることもできる。ウルマン反応は、60℃〜200℃の高温で実施される。R''''がアリール基である場合、それは、スズキ・カップリング条件下で最もよく導入される。スズキ・カップリングにおいて、R’’’’によって表されるボロン酸誘導体を、炭酸ナトリウム若しくはフッ化カリウムのような塩基の存在下、パラジウム・ブラック、又はテトラキス-トリフェニルホスフィノ-パラジウム(O)のようなパラジウム・ホスフィン錯体によるパラジウム触媒作用下で(L)と反応させる。好適な溶剤は、トルエン、水、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、又はその混合物であり、そして、スズキ・カップリングは、室温〜150℃の温度で行われる。
スキーム17のステップ2aは、式(LI)によって表されるフタラジン・ジオン誘導体の臭素化であって、式(LII)によって表される4-ブロモフタラジノン誘導体を得る。スキーム1のステップ6について説明したのと同じ条件が適用される。
スキーム17のステップ3aは、ブロモフタラジノン誘導体(LII)の、保護されたアミノピラゾール(Vlll-a)とのブッフバルト・カップリングであって、保護型の最終生成物である(I-q)-保護を得る。スキーム1のステップ7bについて説明したのと同じ方法及び条件が適用される。
スキーム17のステップ4は、誘導体(I-q)-保護の脱保護であって、最終的なアミノピラゾール誘導体(I-q)を得る。スキーム1のステップ8について説明したのと同じ条件が適用される。
スキーム17のステップ1bは、式(I-r)-保護によって表される保護されたアミノピラゾール誘導体のハロゲン原子の置換反応である。それは、ステップ1aについて説明したのと同じ方法及び条件で実施される。
スキーム17のステップ2bは、フタラジン・ジオン(L)の臭素化であって、(LIII)を得、そしてスキーム1のステップ6について説明したとおり実施される。
スキーム17のステップ3bは、保護されたアミノピラゾール(VIII-a)と、ブロモフタラジノン誘導体(LIII)のブッフバルト・カップリングであって、保護型のアミノピラゾール誘導体(I-r)-保護を得る。ステップ7bのスキーム1について説明したのと同じ方法及び条件が適用される。このステップに関して、ブッフバルト反応中に(LIII)のブロモ原子だけの選択的な置換を達成するように、Halがクロロであることが好ましい。
スキーム17のステップ1cは、式(I-r)によって表される非保護アミノピラゾール誘導体のハロゲン原子の置換反応である。それは、ステップ1aについて説明したのと同じ方法及び条件で実施される。
スキーム17のステップ3cは、アミノピラゾール(VIII)と、ブロモフタラジノン誘導体(LIII)のブッフバルト・カップリングであって、アミノピラゾール誘導体(I-r)を得る。スキーム1のステップ7aについて説明したのと同じ方法及び条件が適用される。このステップに関して、ブッフバルト反応中に(LIII)のブロモ原子だけの選択的な置換を達成するために、Halがクロロであることが好ましい。
置換基R’’’’がアルキルスルファニル及びアリールスルファニル基である場合、これらのスルファニル基を、続いて、メタ-クロロ過安息香酸(MCPBA)又はオキソンのような周知の試薬によって置換基、-S(O)アルキル、-SO2アルキル、-S(O)アリール、及び-SO2アリールへと酸化することができる。そのような酸化ステップは、任意に、一連の段階の中でより遅い段階、例えば、ステップ2aの後、ステップ3aの後、又はステップ1bの後で実施されてもよい。
スキーム18:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、NH2、若しくはNO2、又はR8-XIIであって、ここで、-XIIは、-C(O)NH-、-NHC(O)NH-、又は-S(O)2NH-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そして、R1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体の他の合成方法が、スキーム18で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、R8-XIIであって、ここで、-XIIは、-C(O)NH-、-NHC(O)NH-、又は-S(O)2NH-であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そして、R1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム18においてI-dと称される。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、NH2であり、R1〜R4の中の1つが、R’’’であって、ここで、R’’’は式(I)に関する先のR1〜R4と同様に規定され、そして、R1〜R4の残りの2つが、水素である。}によって表される誘導体は、スキーム18においてI-tと称される。
Figure 2008514564
スキーム18のステップ1は、置換されたヒドラジンと、式(LIII)によって表されるニトロ置換無水フタル酸の反応であって、式(LIV)によって表される化合物を得る。ステップ1は、スキーム1のステップ4について説明したとおり実施される。
スキーム18のステップ2は、式(LV)によって表されるフタラジン・ジオンへの、式(LIV)によって表される化合物の転位であり、そして、スキーム1のステップ5について説明したとおり実施される。
スキーム18のステップ3は、フタラジン・ジオン(LV)の臭素化であって、4-ブロモフタラジノン(LVI)を得、そして、スキーム1のステップ6について説明したとおり実施される。
スキーム18のステップ4は、保護されたアミノピラゾール誘導体(Vlll-a)と、ブロモ-フタラジノン(LVI)とのブッフバルト反応であって、式(I-s)-保護によって表される誘導体を得、そして、スキーム1のステップ7bにおいて説明したとおり実施される。
スキーム18のステップ5aは、誘導体(I-s)-保護の脱保護であって、ニトロ置換誘導体(I-s)を得、そして、スキーム1のステップ8について説明したとおり実施される。
スキーム18のステップ6において、得られた式(I-s)-保護によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、ニトロベンゼンの還元によるアニリンの形成を使用して、それらの対応する式(I-t)-保護によって表されるアニリンに変換される。その反応は、通常、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、アセトニトリル、酢酸、エタノール、及びメタノール、並びにその混合物のような溶剤中、20℃〜100℃の温度で実施される。通常使用される還元試薬は、塩化スズ(II)、塩化スズ(II)一水和物、三塩化鉄である。あるいは、ニトロ基を、メタノール又はテトラヒドロフランのような溶剤中、20℃〜100℃の温度における、触媒として木炭上パラジウムを用いた接触水素化によって還元できる。
スキーム18のステップ7において、得られた式(I-t)-保護によって表されるアニリンは、当業者に周知の方法、例えば、アニリンのスルホニル化、アシル化、又はアミノカルボキシル化を使用して、それらの対応する式(I-d)-保護によって表されるアミド、スルホンアミド、又は尿素に変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリジノン、及びその混合物中、0℃〜80℃の温度で実施される。通常使用される塩基は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピル・エチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジンである。
スキーム18のステップ5bは、誘導体(I-t)-保護の脱保護であって、アミノ置換誘導体(I-t)を得、そして、スキーム1のステップ8について説明したとおり実施される。
スキーム18のステップ5cは、誘導体(I-d)-保護の脱保護であって、置換された誘導体(I-d)を得、そして、スキーム1のステップ8について説明したとおり実施される。
いくつかの特殊なケースに関して、異なる反応手順が、あるいは、適切なアミノピラゾールとのブッフバルト反応が直ちに、又はいくつかの中間ステップの後に続く、普通のモノブロモ誘導体の代わりにフタラジン・ジオンのモノクロロ誘導体を作り出すステップを必要とする可能性がある(例えばスキーム19を参照のこと)。
スキーム19:
式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、NO2であり、R1〜R4の中の残りの2つが、水素であり、R5が、水素であり、そして、nが、0である。}によって表される誘導体の他の合成方法が、スキーム19で説明されている。式(I){式中、R1〜R4の中の1つが、NO2であり、R1〜R4の中の残りの2つが、水素であり、R5が、水素であり、そして、nが、0である。}によって表される誘導体は、スキーム19においてI-uと称される。
Figure 2008514564
スキーム19のステップ1において、置換された無水フタル酸[式(VI-a)によって表される化合物]は、当業者に周知の方法、例えば、無水フタル酸のヒドラジン媒介環拡大を使用して、それらの対応する式(II-c)によって表されるフタラジノンに変換される。その反応は、通常、非プロトン性溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、又はプロトン性溶剤、例えば、酢酸、エタノール、メタノール、及びイソプロパノール、並びにその混合物中、0℃〜120℃の温度で実施される。通常使用される試薬は、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、及び塩酸ヒドラジンである。(代わりにN-置換ヒドラジン、ヒドラジン水和物、及び塩酸ヒドラジン、そして次のステップがそれ相応である時に、この方法が、式(I){式中、R5が、水素でない。}によって表されるフタラジノンを得るために使用されてもよい。)
スキーム19のステップ2において、得られた式(II-c)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、第二アミドからのイミノクロライドの形成を使用した、それらの対応する式(LVII)によって表されるジクロロフタラジンに変換される。その反応は、通常、溶剤なしか、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、及びアニソール、並びにその混合物のような溶剤中、30℃〜150℃の温度で実施される。通常使用される塩素化試薬は、塩基、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、及びN,N-ジイソプロピル・エチルアミンの存在下又は不存在下、オキシ塩化リン、五塩化リン、並びに三塩化リンである。
スキーム19のステップ3において、得られた式(LVII)によって表される化合物は、当業者に周知の方法、例えば、アミンを有するイミノクロライドを置き換える芳香族置換を使用して、それらの対応するアミノピラゾール(LVIII)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ピリジン、トルエン、アルカノール、例えば、イソプロパノール、又はtert-ブタノール、及びその混合物中、40℃〜150℃の温度で実施される。
スキーム19のステップ4において、式(LVIII)によって表されるイミノクロライドは、当業者に周知の方法、例えば、イミノクロライドの単加水分解を使用して、それらの対応するアミド(I-u)に変換される。その反応は、通常、溶剤、例えば、水、水酸化リチウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液、水メタノール、氷酢酸中、水性又は無水条件下、2 0℃〜110℃の温度で実施される。
前述のスキーム1〜19において、基R1〜R4及びR5上の一部の置換基は、先に説明した合成手順の条件にて不活性でないかもしれないので、当該技術分野で知られている標準的な保護基による保護を必要とするかもしれない。例えば、アミノ又はヒドロキシル基は、アセチル又はtert-ブトキシカルボニル誘導体として保護されるかもしれない。あるいは、置換基によっては、反応手順の最後に他のものから得られることがある。例えば、基R1〜R4及びR5上にニトロ-、エトキシカルボニル、スルホン酸置換基を担持した式(I)によって表される化合物が合成されるかもしれず、ここで、上記置換基は、最終的に、標準的な手順によってアミノ-、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、アシルアミノ-、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ置換基に、又はカルボキサミド置換基に、又はスルホンアミド置換基に変換される。
本発明による化合物は、医薬として許容されるそれらの塩の形態で存在してもよい。用語「医薬として許容される塩」は、式(I)によって表される化合物の生物学的効果及び特性を維持し、且つ、好適な非毒性有機塩基又は無機塩基、あるいは有機酸又は無機酸から形成される従来の酸付加塩を表す。塩基付加塩の実例は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、水酸化4級アンモニウム(例えば、テトラメチルアンモニウム水酸化物)から得られるものを含む。酸付加塩の実例は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及び硝酸から得られるもの、並び有機酸、例えば、p-トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、メタンスルホン酸、及びエタンスルホン酸から得られるものを含む。塩への医薬化合物(すなわち、薬物)の化学修飾は、化合物の改善された物理的及び化学的な安定性、吸湿性、流動性、及び溶解性を得るための、薬剤師に周知の技術である。例えば、Stahl, P. H.及びWermuth, G.(編集者)、Handbook of Pharmaceutical Salts、Verlag Helvetica Chimica Acta(VHCA)、Zurich(2002年)、又はBastin, RJ.ら、Organic Proc. Res. Dev. 4(2000年)、427-435ページを参照のこと。
式(I)によって表されるの化合物は、1つ又はいくつかのキラル中心を含んでいてもよく、その上、ラセミ体又は光学的に活性な形態で存在することもできる。ラセミ体を、既知の方法により鏡像異性体に分離することができる。例えば、結晶化によって分離できるジアステレオマー塩は、例えば、D-又はL-カンファースルホン酸といった光学的に活性な酸との反応によってラセミ体混合物から形成される。あるいは、鏡像異性体の分離は、市販のキラルHPLC-相によるクロマトグラフィーを使用することによって達成できる。
薬理学的活性
式(I)によって表される化合物及び医薬として許容されるそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有する。前記化合物がAuroraキナーゼ・ファミリーの阻害剤としての活気を呈し、また、抗増殖作用を示すこともわかった。その結果、本発明の化合物は、Auroraファミリー・キナーゼ、好ましくはAurora Aの既知の過剰発現を伴う病気の治療、及び/又は予防、特に、先に言及された病気の治療、及び/又は予防に有用である。Auroraキナーゼ・ファミリーの阻害剤としての当該化合物の活性は、以下の生物学的アッセイによって実証されている:
Aurora Aの阻害剤に関するIC 50 の測定
(96MTP-ELISA)
Aurora Aは、紡錘体集合及び染色体分離に関与するセリン・スレオニン・キナーゼである。
アッセイは、通常、ビオチン化基質(PKB-GSK2)がリン酸化されるELISA-タイプのアッセイである。リン酸化は、ペルオキシダーゼ(POD)標識ポリクローナル抗体(PAK<M-Ig>S-IgG-POD)及びリン酸化ペプチド・モノクローナル抗体(Mab)(MAK<P-GSK>M-27E5-IgG)によって検出される。そのアッセイは、IC50測定に関して正当性が確認されている。
材料
Figure 2008514564
方法
このアッセイは、(それぞれ、二重試験による8つの濃度を用いた)5つのサンプルのIC50測定のための96ウェル形式、100μlのインキュベーション量、及び以下のプレート・レイアウトで実施される:
Figure 2008514564
ステップ/措置
1.サンプル調製:1ウェルにつき24μlの、キナーゼ・バッファー中に希釈したサンプル(降順)を、アッセイ・プレート内に加える(DMSOの終濃度1%)。
2.16μlの、キナーゼ・バッファー中に希釈したAurora-A-his-4を、アッセイ・プレート内に直接加える。
3.1ウェルにつき40μlの、PKB_GSK2/ATP混合物を、アッセイ・プレート内に直接加える(終濃度:Aurora A=250ng/ml、GSK2=200nM、ATP=4μM)。ネガティブコントロール:ATPなし。
4.アッセイ・プレートを、室温で正確に90分間インキューベートする。
5.20μlのEDTAを全てのウェル内に加えることによって反応を止める。
6.アッセイ・プレートを、1ウェルあたり200μlの洗浄バッファーで3回洗浄する。
7.1ウェルあたり100μlの、3%のBSA/PBS-T中に溶解させたMAK<P-GSK>M27E5-IgG(1:10000)及びPAK<M-Ig>S- IgG-POD(1:6000)を、アッセイ・プレートに加える。
8.アッセイ・プレートを、室温で60分間インキューベートする。
9.アッセイ・プレートを、1ウェルあたり200μlの洗浄バッファーで3回洗浄する。
10.1ウェルあたり100μlのABTS溶液をアッセイ・プレートに加え、MTP振盪機を用いてRTで約4分間インキューベートする。
11.405/492nmで吸収を計測する。
12.以下のとおり阻害率(%)を計算する:
(1−(Eサンプル−ENC)/(EPC−ENC))×100
13.IC50を、非線形曲線の当てはめを使用して計算する(XLfitソフトウェア(ID Business Solution Ltd., Guilford, Surrey, UK))。
Figure 2008514564
抗増殖活性:
抗増殖剤としての当該化合物の活性は、以下の生物学的アッセイによって実証される:
HCT 116細胞におけるCellTiter-Glo(登録商標)アッセイ
CellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay(Promega)は、代謝的に活性な細胞の存在を示す、存在するATPの定量に基づく培養内の生菌細胞数を測定する均質な方法である。
HCT 116細胞(ヒト結腸癌腫、ATCC-No. CC1-247)は、GlutaMAX(登録商標)I(Invitrogen、Cat-No. 61870-010)、2.5%のウシ胎仔血清(FCS、Sigma Cat-No. F4135(FBS));100単位/mlのペニシリン/100μg/mlのストレプトマイシン(=Invitrogen製のPen/Strep、Cat. No. 15140)を含むRPMI 1640培地中で培養された。アッセイのために、その細胞は、同じ培地中に1ウェルにつき1000細胞ずつ384ウェル・プレートに播種された。次の日に、試験化合物が、30μM〜0.0015μMの範囲にわたる様々な濃度(10種類の濃度、1:3希釈)で加えられた。5日後に、CellTiter-Glo(登録商標)アッセイを、製造業者の指示にしたがって行った(CellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay、Promega製)。要するに:細胞-プレートは、約30分間、室温と均衡状態に置かれ、その後、CellTiter-Glo(登録商標)試薬が加えられた。内容物は、細胞分解を促すために15分間、慎重に混合された。45分後、発光シグナルが、VictoR2(走査型マルチウェル分光光度計、Wallac)により計測された。
詳細:
1日目:
‐培地:GlutaMAX(登録商標)I(Invitrogen、Cat-Nr. 61870)、5%のFCS(Sigma、Cat-No. F4135)、Pen/Strep(Invitrogen、Cat. No. 15140)を含むRPMI 1640。
‐HCT 116(ATCC-No. CC1-247):384ウェル・プレートの1ウェルにつき60μl中、1000細胞(Greiner 781098、μClearプレート、白色)。
‐播種した後に、プレートを、37℃、5%のCO2で24時間インキューベートする。
2日目:誘導(化合物、10種類の濃度による処理):
最高濃度である30μMの終濃度を達成するために、3.5μlの10mM化合物原液が、163μlの培地に直接加えられた。次に、以下に説明する希釈手順から成るステップe)が次に行われた。
2番目に高い濃度〜最低濃度を達成するために、1:3の希釈段階による系列希釈が、本明細書中の以下に説明するように手順(a〜e)にしたがって次に行われた:
a)2番目に高い濃度について、化合物の10mMの原液10μlを、20μlのジメチルスルホキシド(DMSO)に加える。
b)このDMSO希釈列で8回、1:3に希釈する(常に10μl対20μlのDMSO)(濃度で3333.3μM〜0.51μMの濃度の9つのウェルをもたらす)。
c)各濃度を1:47.6に希釈する(3.5μlの化合物希釈物対163μlの培地)。
e)全ての濃度のもの10μlを、細胞プレート内の60μlの培地に加えて、全てのウェル内のDMSO:0.3%の終濃度をもたらし、且つ、30μM〜0.0015μMの範囲にわたる10種類の化合物の終濃度をもたらす。
‐各化合物は三連で試験される。
‐37℃、5%のCO2で120時間(5日間)インキューベートする。
分析:
‐1ウェルにつき30μlのCellTiter-Glo(登録商標)試薬(Promegaから購入したCellTiter-Glo(登録商標)バッファー及び(凍結乾燥された)CellTiter-Glo(登録商標)基質から調製した)を加える。
‐室温で15分間振盪する。
‐振盪することなく室温で45分間インキューベートする。
計測:
‐VictoR2走査マルチウェル分光光度計(Wallac)、発光モード(0.5秒/読出し、477nm)。
‐非線形曲線の当てはめを使用してIC50を決定する(XLfitソフトウェア(ID Business Solution Ltd., Guilford, Surrey, UK)。
全ての化合物に関して、HCT 116細胞生存率の有意な阻害が検出されたが、それらは表2中に示した化合物によって例示される。
Figure 2008514564
本発明による化合物及び医薬として許容されるそれらの塩は、例えば、医薬組成物の形態で、医薬品として使用されることができる。医薬組成物は、例えば、錠剤、コート錠、糖衣錠、硬ゼラチン・カプセル剤及び軟ゼラチン・カプセル剤、液剤、乳剤、又は懸濁液剤の形態で経口的に投与されることができる。投与は、しかしながら、例えば、坐剤の形態で経直腸的に、又は、例えば、注入液の形態で非経口的に達成されもする。
先に触れた医薬組成物は、医薬として不活性な、無機又は有機担体と一緒に本発明による化合物を加工することによって得ることができる。ラクトース、コーンスターチ若しくはその誘導体、滑石、ステアリン酸若しくはその塩などが、例えば、錠剤、コート錠、糖衣錠、及び硬ゼラチン・カプセル剤のための前述の担体として使用されてもよい。軟ゼラチン・カプセル剤のための好適な担体は、例えば、植物油、ワックス、油脂、半固体及び液体のポリオールなどである。活性物質の性質によって、軟ゼラチン・カプセル剤の場合には、しかしながら、通例、いずれの担体も必要がない。液剤及びシロップ剤の製造のための好適な担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤のための好適な担体は、例えば、天然又は硬化オイル、ワックス、油脂、半液体又は液体ポリオールなどである。
医薬組成物は、加えて、防腐剤、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香料、浸透圧を変えるための塩、バッファー、マスキング剤、又は抗酸化剤を含むことができる。それらは、更に、他の治療的に有益な物質を含むこともできる。
医薬組成物は、例えば、以下のものを含む:
a)錠剤処方(湿式造粒):
Figure 2008514564
製造手順:
1.品目1、2、3、及び4を混合し、そして精製水を用いて造粒する。
2.前記顆粒剤を50℃で乾かす。
3.前記顆粒剤を好適な製粉装置に通す。
4.品目5を加え、そして3分間混合する;好適な圧縮機械により圧力をかける。
b)カプセル製剤:
Figure 2008514564
製造手順:
1.30分間好適なミキサーで商品1、2、及び3を混ぜる。
2.品目4及び5を加え、そして3分間混合する。
3.好適なカプセル内に充填する。
c)マイクロ懸濁液剤
1.特注の試験管GL、25.4cm内に4.0gのガラス・ビーズを計り取る(ビーズがその試験管の半分を満たす)。
2.50mgの化合物を加え、スパチュラ及びボルテックスを用いて分散させる。
3.2mlのゼラチン溶液(重さ、ビーズ:ゼラチン溶液=2:1)を加え、そしてボルテックスにかける。
4.光から防護するためにアルミホイルで蓋をし、そして包む。
5.ミルのカウンターバランスを準備する。
6.Retschミルにより20/sで4時間(いくつかの物質に関しては、30/sで最大24時間)ミルにかける。
7.400gで2分間、遠心分離することによって、受けバイアルと一体化したフイルター・ホルダ上の2層のフイルター(100μm)を用いて、ビーズから懸濁液を抽出する。
8.抽出物をメスシリンダに移す。
9.終量に達するか、又は抽出物が透明になるまで、少量(ここでは、1mlのステップ)での洗浄を繰り返す。
10.ゼラチンで終量までフィルアップし、そして均質化する。
先に記載の調製は、1〜10μmの粒径をもつ、式(I)によって表される化合物のマイクロ懸濁液剤をもたらす。懸濁液剤は、経口適用に好適であるので、インビボにおけるアッセイに使用することができる。
1つ以上の治療的に不活性な担体を伴うガレヌス製剤投与形態内に、本発明の化合物、及び/又は医薬として許容されるその塩の1つ以上、そして、所望であれば、1つ以上の他の治療的に有益な物質を取り込むことを含むそれらの製造過程と同じように、本発明の化合物若しくは医薬として許容されるその塩、及び治療的に不活性な担体を含む医薬品が、本発明の目的である。
本発明によると、本発明の化合物、並びに医薬として許容されるそれらの塩は、通常、病気の管理又は予防において有用である。それらのAuroraチロシンキナーゼ阻害、及びそれらの増殖抑制作用に基づいて、前記化合物は、ヒト又は動物の疾患、例えば、癌の治療に、及び対応する医薬品の製造に有用である。投与量は、様々な要因、例えば、投与様式、種、年齢、及び/又は個々の容態に依存する。
本発明の他の態様は、医薬として許容されるアジュバントと共に有効成分として式(I)によって表される化合物の1種類以上を含む医薬品である。
本発明の他の態様は、Aurora Aチロシンキナーゼの不適当な活性化によって媒介された疾患の治療のための、医薬として許容されるアジュバントと共に有効成分として式(I)によって表される化合物の1種類以上を含む医薬品である。
本発明の他の態様は、癌治療のための、医薬として許容されるアジュバントと共に有効成分として式(I)によって表される化合物の1種類以上を含む医薬品である。
本発明の他の態様は、結腸直腸、***、肺、前立腺、膵臓、胃、膀胱、卵巣、メラノーマ、神経芽細胞腫、子宮頸部、又は腎臓(kidney若しくはrenal)の癌、白血病、あるいはリンパ腫の治療のための、医薬として許容されるアジュバントと共に有効成分として式(I)によって表される化合物の1種類以上を含む医薬品である。
本発明の他の態様は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、及び消化管間質腫瘍(GIST)の治療のための、医薬として許容されるアジュバントと共に有効成分として式(I)によって表される化合物の1種類以上を含む医薬品である。
本発明の他の態様は、Aurora Aチロシンキナーゼの不適当な活性化によって媒介される疾患の治療用医薬品の製造のための式(I)によって表される化合物の1種類以上の使用である。
本発明の他の態様は、癌治療用医薬品の製造のための式(I)によって表される化合物の1種類以上の使用である。
本発明の他の態様は、Aurora Aチロシンキナーゼ阻害剤としての式(I)によって表される化合物の使用である。
本発明の他の態様は、抗増殖剤としての式(I)によって表される化合物の使用である。
本発明の他の態様は、癌治療のための式(I)によって表される化合物の1種類以上の使用である。
本発明の理解を補助するために、以下の実施例及び参考文献を提供するが、本発明の真の範囲は、添付の請求項に記載される。修飾が、本発明の本質から逸脱することなく記載される手順で成されることが可能であることは理解される。
フタラジノン誘導体の合成のための一般的な実験物質:
方法A
実施例A-1:4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-フェニル-2H-フタラジン-1-オン
2-フェニル-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
フェニル・ヒドラジン(59.4g、0.55mol)を、室温で酢酸(500ml)中、無水フタル酸(74.0g、0.5mmol)の攪拌した混合物に一度に加える。反応混合物を、125℃で2時間加熱し、次に、室温に冷ました。得られた懸濁液を、水(500ml)中に注ぎ入れ、そして、その固体を濾過によって分離した。固体を、次に、1MのNa2CO3(400ml)中で撹拌し、そして、残っている未溶解固体を濾過によって取り出した。この固体を、更に、2つの、400mlずつに分割した1MのNa2CO3で洗浄した。
塩基性溶液を混ぜ合わせ、そして、ガス放出がやむまで、濃HClを滴下して加えることによって酸性化させた。形成された沈殿物を、濾過によって分離し、そして真空オーブン(50℃)内で18時間乾燥させて、白色の固体としてフタラジノンを得た(46.3g、39%の収率)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン(臭素化)
オキシ臭化りん(3.13g、10.9mmol)を、1,2-ジクロロエタン(15.0ml)中、2-フェニル-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン(1.30g、5.4mmol)の撹拌した懸濁液に加えた。反応物を、100℃で18時間加熱し、次に、冷まし、そして、水中に注ぎ入れた。
水層を、1MのNa2CO3によって塩基性にし、次に、ジクロロメタン(DCM)(3×100ml)中に抽出した。有機層を、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして減圧下で濃縮した。残渣を、シリカ・カラムクロマトグラフィー(20%の酢酸エチル:ヘキサン)によって精製して、白色の固体としてブロモフタラジノンを得た(0.770g、2.6mmol、48%の収率)。
Figure 2008514564
4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-フェニル-2H-フタラジン-1-オン(A-1)
(ブッフバルト反応のための典型的な手順)
脱気したトルエン(6ml)及びエタノール(3ml)を、窒素下、4-ブロモ-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン(0.750g、2.5mmol)、ナトリウムt-ブトキシド(0.337g、3.5mmol)、3 -アミノ-5-メチル・ピラゾール(0.291g、3mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.115g、0.125mmol)、及び2-(ジ-t-ブチルホスフィノ)-ビフェニル(0.075g、0.25mmol)の混合物に一度に加えた。反応混合物を、撹拌しながら、100℃で20時間加熱し、次に、室温に冷ました。ジエチルエーテル(10ml)を加え、そして、沈殿した固体を濾過して、灰色の固体として未精製生成物を得た(0.6g、76%の収率)。未精製生成物の0.06g部分を、アセトニトリル(2ml)及び水(2ml)と一緒に粉砕して、目標化合物を得た(0.045g、回収物質に基づいた58%の収率)。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法A)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
実施例A-2は、方法Eの下で実施例E-1として作成される。
方法B:
実施例B-1:2-(4-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
2-(4-クロロフェニル)-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
4-クロロフェニル・ヒドラジン・ハイドロクロライド(5.00g、28mmol)を、室温にて酢酸(50ml)中、無水フタル酸(3.70g、25mmol)の撹拌した混合物中に一度に加えた。混合物を、125℃で2時間加熱し、次に、室温まで冷ました。懸濁液を、水(100ml)中に注ぎ入れ、そして、沈殿物を濾過した。その沈殿物を、1MのNa2CO3(100ml)中で撹拌し、そして、残った未溶解固体を濾過によって取り出した。この固体を、1MのNa2CO3の更なる100ml部分で洗浄した。
塩基性水溶液を、合わせ、そしてガス放出がやむまで濃HClの滴下添加によって酸性化した。白色の沈殿物を形成させ、濾過し、そして真空オーブン(50℃)で18時間乾燥させて、フタラジン・ジオンを得た(270mg、4%の収率)。
1MのNa2CO3中に不溶な固体を、グリセロール(50ml)中で撹拌し、150℃で10時間加熱した。反応混合物を、次に、水(50ml)で希釈した。沈殿物が形成されるまで4MのHClを滴下して加えた。これを、濾過し、メタノール(MeOH)(30ml)中に再懸濁し、そして濾過によって分離した。生成物を、減圧下で乾燥させて、所望のフタラジン・ジオンを得た(3.6g、72%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、オキシ臭化リンで臭化し、そして方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-(4-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例B-1)を得る。
先に報告した実験条件(方法B)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法C
実施例C-1:2-(4-アミノベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
塩化スズ(II)二水和物(1.3g、5.76mmol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(10ml)中、4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ニトロ-ベンジル)-2H-フタラジン-1-オン(実施例B-3)(600mg、1.6mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。DMFを、減圧下で留去し、そして残渣を、ジクロロメタン(DCM)中に溶かした。水(20ml)中、酒石酸カリウム・ナトリウム四水和物の飽和溶液を加え、そして、混合物を30分間撹拌した。
相を分離し、そして、水相をDCM(20ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、そして、減圧下で留去して、灰色がかった白色の固体として2-(4-アミノベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オンを得た(55mg、10%の収率)。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法C)、及び適正な出発物質W-3を使用して、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法D
実施例D-1:N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド
4-ブロモ-2-(4-アミノベンジル)-2H-フタラジン-1-オン
塩化スズ(II)二水和物(68mg、3.6eq)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(0.5ml)中、4-ブロモ-2-(4-ニトロベンジル)-2H-フタラジン-1-オン(30mg、0.09mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。DMFを減圧下で留去し、そして残渣をジクロロメタン(DCM)(0.5ml)中に溶かした。水(0.5ml)中、酒石酸カリウム・ナトリウム四水和物の飽和溶液を加え、そして、その混合物を30分間撹拌した。
相を分離し、そして、水相をDCM(0.5ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、そして、減圧下で留去して、灰色がかった白色の固体として所望の生成物を得た(23mg、87%の収率)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-(4-アセチルアミノベンジル)-2H-フタラジン-1-オン
無水酢酸(0.43ml、4.5mmol)を、アセトニトリル(5ml)中、4-ブロモ-2-(4-アミノベンジル)-2H-フタラジン-1-オン(500mg、1.5mmol)及びピリジン(0.49ml、6mmol)の混合物に加えた。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。
溶剤を、減圧下で取り除いた。メタノール(2ml)中、1Mのアンモニアを加え、そして、反応混合物を1時間撹拌した。溶剤を減圧下で取り除いた。残渣を、DCMと一緒に粉剤して、灰色がかった白色の固体として生成物を得た(398mg、71%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+372.2, 374.2。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応するN-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド(実施例D-1)を得た。
先に報告した実験条件(方法D)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法E
実施例E-1:2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
2,3-ジヒドロ-1,4-フタラジン・ジオン(12.5g、78mmol)を、ジクロロエタン(200ml)中に懸濁し、五臭化リン(50.0g、116mmol)を一度に加え、そして、反応物を、還流状態で24時間加熱した。五臭化リンの追加的な部分(20.0g、70mol)を加え、そしてその反応物を更に24時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、そして氷水中に注ぎ入れた。得られた沈殿物を、濾過し、そして水で洗浄して、一臭素化及び二臭素化された生成物の未精製混合物を得た(22.8g)。
この未精製物質を、酢酸(230.0mL)中に懸濁し、そして120℃で2時間加熱した。反応物を、室温に冷まし、氷水中に注ぎ入れ、そして、得られた沈殿物を濾過した。その固体を、水で洗浄し、そして、乾燥させて、白色の固体として表題化合物を得た(10.4g、60%の収率)。
Figure 2008514564
2-ベンジル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(10.38g、46mmol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(60ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、1.55g、46.2mmol)をDMF懸濁液(20ml)として加えた。その混合物を、室温で30分間攪拌し、次に、臭化ベンジル(13.82g、50.8mmol)をDMF(20ml)中の溶液として一度に加えた。反応混合物を、2時間撹拌し、次に、DMFを減圧下で取り除き、そして得られた未精製物質を、カラムクロマトグラフィー(勾配溶出:100%のヘプタンから20%の酢酸エチル:ヘプタン)によって精製して、白色の固体として表題化合物を得た(8.16g、56%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例E-1)を得た。
先に報告した実験条件(方法E)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
実施例E-13:2-(2-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
水素化ホウ素ナトリウム(6mg、0.15mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(1ml)中、4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-オキソ-2-フェニル-エチル)-2H-フタラジン-1-オン(17mg、0.05mmol)(実施例E-9)の撹拌した溶液に一度に加えた。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。LC-MSが出発物質の完全な消費を示した後に、メタノール(0.5ml)を加え、そして、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:97%のジクロロメタン(DCM)、3%のメタノール(MeOH))によって精製して、白色の固体として表題化合物を得た(2.2mg、12%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+ 361.98。
方法F:
実施例F-1:2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリノ-2H-フタラジン-1-オン
7-ニトロ-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
ヒドラジン水和物(26.6g、0.53mol)を、室温で酢酸(1.0L)中、4-ニトロフタル酸無水物(100g、0.52mol)の撹拌した混合物に一度に加えた。混合物を、120℃で2時間加熱し、次に、室温まで冷ました。固体を濾別し、水(250ml)で洗浄し、そして真空オーブン内で50℃にて20時間乾燥させて、ニトロフタラジノンを得た(95g、88%の収率)。MS(ESI+)=(M+H+)208。
7-ニトロ-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
7-ニトロ-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン(95.0g、0.46mol)を、ジクロロエタン(1.0L)中に懸濁し、五臭化リン(789.0g、1.83mol)を3回に分けて加え、そして、反応物を、還流状態で24時間加熱した。反応物を、室温に冷まして、氷(2.5kg)上に注ぎ、そして得られた沈殿物を、濾別し、水で洗浄して、未精製生成物(160g)を得た。
この未精製物質を、酢酸(1.60L)中に懸濁し、そして、125℃で2時間加熱した。その反応物を、室温に冷まして、氷(1.5kg)上に注ぎ、そして、得られた沈殿物を濾別した。その固体を、水で洗浄し、そして乾燥させて、黄色の固体として表題化合物を得た(84g、68%の収率)。
Figure 2008514564
7-ニトロ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
7-ニトロ-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(84g、0.31mol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(400ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、7.5g、0.31mol)をDMF懸濁液(200ml)として加えた。その混合物を、室温で30分間攪拌し、次に、2-ブロモ-プロパノール(7.7g、62mmol)をDMF(250ml)の溶液として一度に加えた。LC-MSが40%の出発物質が残留していることを示したところで、反応混合物を24時間撹拌した。これにNaH(3.75g、0.15mol)を加え、そして、反応物を更に24時間撹拌した。DMFを真空中で取り除き、そして得られた物質を一連のカラムクロマトグラフィー(溶出:92%のヘプタン対8%の酢酸エチル)によって精製して、薄黄色の固体として表題化合物を得た(38.8g、40%の収率)。
Figure 2008514564
7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
7-ニトロ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(4.6g、0.015mol)を、エタノールと水の5:1混合物(150ml)中に溶かした。この溶液に、鉄粉末(2.14g、0.039mol)及び濃塩酸(1ml)加え、その混合物を80℃で3時間加熱した。この後、反応混合物を室温に冷まし、そして、セライトのパッドを通過させて濾過し、そのセライトをエタノール(100ml)で洗浄し、そして、その溶液を真空中で濃縮して、白色の固体として表題化合物を得た(4.2g、98%の収率)。
Figure 2008514564
7-モルホリノ2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
DMF(8ml)中、7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(0.8g、0.0028mol)の溶液に、炭酸カリウム(2g、0.014mol)を加えた。5分後、ビス(2-クロロエチル)エーテル(0.41g、0.0028mol)を加え、そして、その溶液を140℃で24時間加熱した。LC-MSが出発物質の完全な消費を示し、そして、混合物を冷ました後、真空中で濃縮し、そしてフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:70%のヘプタン、30%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物を得た(0.2g、20%の収率)。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリノ-2H-フタラジン-1-オン(実施例F-1)を得た。
先に報告した実験条件(方法F)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
方法G:
実施例G-1:2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メトキシ-2H-フタラジン-1-オン
7-ヒドロキシ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
濃硫酸(17ml)を、酢酸(50ml)中、7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(4.6g、0.016mol)の溶液にゆっくりと加えた。反応混合物を、0℃に冷やし、そして、水(10ml)中、NaNO2(1.52g、0.022mol)の溶液に滴下して加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した後に、尿素(0.55g、0.009mol)及び冷水(50ml)を加えた。反応混合物を、次に、水(115ml)中、硫酸(28ml)の還流状態にした混合物に慎重に加え、そしてその反応物を還流状態にて更に10分間攪拌した後で、室温に冷ました。静置によって、オレンジ色の沈殿物を観測し、それを濾過で回収し、そして、水で洗浄して、オレンジ色の粉末として表題化合物を得た(4.22g、93%の収率)。
7-メトキシ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
テトラヒドロフラン(THF)(5ml)中、7-ヒドロキシ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(0.4g、1.4mmol)の撹拌した溶液に、K2CO3(0.59g、4.3mmol)及びヨウ化メチル(0.22g、1.55mmol)を連続して加え、そしてその混合物を還流状態で24時間加熱した。LC-MSが出発物質の完全な消費を示した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(50ml)中に再溶解させ、水(2×30ml)で洗浄し、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして真空中で濃縮して、オレンジ色の粉末として表題化合物を得た(0.32g、76%の収率)。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メトキシ-2H-フタラジン-1-オン(実施例G-1)をえた。
先に報告した実験条件(方法G)及びを適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
方法H:
実施例H-1:2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メチルスルファニル-2H-フタラジン-1-オン
7-メルカプト-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
濃硫酸(5ml)を、酢酸(15ml)中、7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(1.5g、5.3mmol)の溶液に滴下して加え、そして、その溶液を0℃に冷やした。水(2.5ml)中、NaNO2(0.5g、7.4mmol)の溶液を滴下して加え、そして反応混合物を0℃で20分間撹拌し、その後で、尿素(0.17g、2.8mmol)を一度に加えた。反応混合物を、次に、水(7.5ml)中、エチル・キサントゲン酸カリウム(6g、37.7mmol)の溶液に滴下して加え、そして、その混合物を80℃で30分間加熱した。この後、反応混合物を室温に冷まし、そして、ジクロロメタン(DCM)(100ml)を加えた。有機層を分離して、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。
残渣を、THF(10ml)中に溶かし、NaOH(4.95g、0.12mmol)を一度に加え、そして、混合物を還流状態で24時間加熱した。混合物を、次に、室温に冷まし、そして、懸濁液を濃縮HClでpH2に酸性化した。DCM(100ml)を加え、有機層を分離し、続いてHCl(1M、20ml)及び水(20ml)で洗浄した。有機層を、NaOH(1M、200ml)で抽出し、水層を分離し、そして濃HClでpH1に酸性化した。混合物を、DCM(2×50ml)で抽出し、有機層を、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、減圧下で濃縮して、薄茶色の固体として表題化合物を得(0.77g、48%の収率)、これを更なる精製なしにそのまま採用した。
7-メチルスルファニル-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
テトラヒドロフラン(THF)(8ml)中、7-メルカプト-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(0.77g、2.6mmol)の溶液に、NaH(60%、0.13g、3.1mmol)を分割して加えた。5分間撹拌した後に、ヨウ化メチル(0.44g、3.1mmol)を、滴下して加え、そして、撹拌を4時間続けた。混合物を、真空中で濃縮し、そして、残渣を、カラムクロマトグラフィー(溶出:90%のヘプタン、10%の酢酸エチル)に供して、白色の固体として表題化合物を得た(0.44g、54%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メチルスルファニル-2H-フタラジン-1-オン(実施例H-1)を得た。
Figure 2008514564
実施例H-2:2-イソプロピル-7-メタンスルホニル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
2-イソプロピル-7-メタンスルホニル-4-(5-エチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
オキソン(0.88g、1.4mmol)を、ジオキサン/水の4:1混合物(1.2ml)中、2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メチルスルファニル-2H-フタラジン-1-オン(0.12g、0.36mmol)の撹拌した溶液に一度に加え、そして、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、水(5ml)で希釈し、そしてその溶液を、酢酸エチル(3×75ml)で抽出し、有機層を合わせて、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮して、焦茶色の固体に得た。フラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:96%のDCM、4%のメタノール)により薄黄色の固体として表題化合物を得た(0.032g、25%の収率)(実施例H-2)。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法H、実施例H-1、又はH-2)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法I:
実施例I-1:2-イソプロピル-7-[メチル-(2-モルホリン-4-イル-エチルスルファニル)-2H-フタラジン-1-オン
(1-ブロモ-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル)-カルバミン酸tert-ブチル・エステル
7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(1.88g、6.7mmol)をジメチルホルムアミド(DMF)(20ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.8g、20.1mmol)をDMF(5ml)中の懸濁液として加えた。その混合物を、室温で30分間撹拌し、次に、ジ-tert-ブチル・ジカルボナート(Boc2O)(4.36g、20.1mmol)をDMF(5ml)中の溶液として一度に加え、そしてその反応混合物を70℃で3時間加熱した。この後、反応混合物を室温に冷まし、そして水(20ml)を慎重に加え、その混合物を、酢酸エチル(3×50ml)で抽出し、有機層を、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。
残渣を、テトラヒドロフラン(THF)/エタノールの1:1混合物(10ml)中に溶かし、そして、NaOH水溶液(50重量%の溶液、10ml)を一度に加え、反応混合物を30分間激しく撹拌した。この後、混合物を、水(20ml)と酢酸エチル(50ml)の間で分配させた。有機層を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、濃縮して、薄茶色の固体としての表題化合物を得た(2.2g、88%の収率)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-イソプロピル-7-メチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン
(1-ブロモ-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル)-カルバミン酸tert-ブチル・エステル(2.2g、5.7mmol)を、THF(10ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.34g、8.6mmol)をTHF(5ml)中の懸濁液として加えた。その混合物を、室温で30分間撹拌し、次に、ヨウ化メチル(1.4ml、23.0mmol)をTHF(5ml)中の溶液として一度に加え、そして、その反応混合物を室温で3時間撹拌した。この後、反応混合物を室温に冷まし、そして、水(20ml)を慎重に加え、その混合物を酢酸エチル(3×50ml)によって抽出し、有機層を、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。
残渣を、20%のトリフルオロ酢酸(TFA)/ジクロロメタン(DCM)溶液(10ml)中に溶かし、そして、その反応混合物を室温で2時間撹拌した。その後、反応混合物を、真空中で濃縮して、茶色のオイルを得た。ヘプタン(20ml)を加え、そしてその混合物を真空中で濃縮した。ジエチルエーテル(10ml)を残渣に加え、そして、得られた沈殿物を、濾過し、そして、真空中で乾燥させて、薄茶色の固体として表題化合物(1.14g、68%の収率)を得た。MS(ESI+)=(M+H)+296.16。
4-ブロモ-2-イソプロピル-7-[メチル-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-アミノ]-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-イソプロピル-7-メチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン(0.13g、0.44mmol)をジメチルホルムアミド(DMF)(5ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.053g、1.3mmol)をDMF(2ml)中の懸濁液として加えた。その混合物を、室温で30分間撹拌し、次に、4-(2-クロロ-エチル)-モルホリン(0.12g、0.66mmol)をDMF(1ml)中の溶液として一度に加え、そして、その反応混合物を70℃で24時間加熱した。この後、反応混合物を室温に冷まし、そして、水(10ml)を慎重に加え、混合物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出し、有機層を、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。フラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:95%の酢酸エチル、5%のメタノール)により、白色の固体として表題化合物を得た(0.051g、30%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-イソプロピル-7-[メチル-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-アミノ]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例I-1)を得た。
先に報告した実験条件(方法I)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564
実施例I-13は、方法Jの下で実施例J-1として作成される。
方法J:
実施例J-1:1-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-3-メチル-ウレア
1-(1-ブロモ-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル)-3-メチル-ウレア
7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(0.5g、1.77mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(5ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.14g、3.54mmol)をTHF(2ml)中の懸濁液として加え、そして、反応混合物を5分間撹拌した。この後、イソシアン酸メチル(0.2g、3.55mmol)を一度に加え、そして、反応混合物を室温で更に48時間撹拌した。この後、反応混合物を、酢酸エチル(50ml)と水(50ml)の間で分配させ、有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮して、薄茶色の固体として表題化合物を得た(0.47g、78%の収率)。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する1-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-3-メチル-ウレアを得た(実施例J-1)。
先に報告した実験条件(方法J)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法K:
実施例K-1:2-イソプロピル-7-メトキシエチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
1,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸
ヒドラジン水和物(26g、0.52mol)を、室温で酢酸(1.0L)中、1,2,4-bベンゼントリカルボキシ酸無水物(100g、0.52mol)の撹拌した混合物に一度に加えた。その混合物を120℃で2時間加熱し、次に、室温までさました。固体を、濾過し、水(250ml)で洗浄し、真空オーブン内、50℃で20時間乾燥させて、表題化合物を得た(91g、85%の収率)。
1-ブロモ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸
1,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸(91.0g、0.44mol)を、ジクロロエタン(1.0L)中に懸濁させ、五臭化リン(761.0g、1.77mol)を3回に分けて加え、そして、その反応物を還流状態で24時間加熱した。
反応物を室温まで冷まし、氷(2.50kg)上に注ぎ、得られた沈殿物を、濾過し、そして、水で洗浄して、未精製生成物(130g)を得た。
この未精製物質を、酢酸(1.60L)中に懸濁し、125℃で2時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、氷(1.5kg)上に注ぎ、そして、得られた沈殿物を濾過した。固体を、水で洗浄し、乾燥させて、黄色の固体として表題化合物を得た(85g、73%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+310及び312。
1-ブロモ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸エチル・エステル
濃硫酸(40ml)を、エタノール(500ml)中、1-ブロモ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸(85g、0.32mol)の撹拌した溶液に加え、そして、その混合物を還流状態で48時間加熱した。この後、反応混合物を冷まし、そして、得られた沈殿物を濾過した。沈殿物を、酢酸エチル(1L)と飽和NaHCO3(500ml)の間で分配させ、その有機層を、分離し、水(500ml)で洗浄し、その後に乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮して、白色の固体として表題化合物を得た(30g、31%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+297及び299。
1-ブロモ-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸エチル・エステル
1-ブロモ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸エチル・エステル(6g、0.02mol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(60ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.97g、0.024mol)をDMF懸濁液(5ml)として加えた。その混合物を室温で30分間攪拌し、次に、2-ブロモ-プロパノール(3.7g、0.03mol)をDMF(5ml)の溶液として一度に加えた。LC-MSが出発物質の完全な消費を示したところで、反応混合物を48時間撹拌した。DMFを真空中で取り除き、そして、得られた残渣をDCM(100ml)と水(100ml)の間で分配させ、その有機層を、乾燥させ(MgSO4)、濾過して、そして、真空中で濃縮した。得られた黄色のオイルをメタノールから再結晶させて、白色の固体として表題化合物を得た(2.3g、34%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+339及び341。
4-ブロモ-7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン
1-ブロモ-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸エチル・エステル(2.3g、6.8mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(50ml)中に懸濁し、そして0℃に冷やした。その懸濁液に、LiBH4(THF中、2M溶液で5.1ml、10.2mmol)を滴下して加え、その懸濁液を室温に温め、そして24時間撹拌した。この後、LC-MSが50%の出発物質が残ったことを示した。これに、LiBH4(THF中、2M溶液が1.7ml、3.4mmol)を加え、そして、反応混合物を更に3時間撹拌した。反応物を0℃に冷やし、飽和NH4Cl(40ml)を加え、次に、その反応混合物を水(50ml)とジクロロメタン(DCM)(150ml)の間で分配させた。有機層を、分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。次に、得られた残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:50%のトルエン、30%の酢酸エチル、20%のDCM)によって精製して、白色の固体として表題化合物を得た(0.9g、43%の収率)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-イソプロピル-7-メトキシメチル-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン(0.11g、0.37mmol)をTHF(2ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.019g、0.44mmol)をTHP懸濁液(2ml)として加えた。これに、ヨウ化メチル(0.063g、0.48mmol)を加え、そして、反応混合物を20時間撹拌した。その反応混合物を真空中で濃縮し、そして、残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:80%のヘプタン、20%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物を得た(0.08g、69%の収率)。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-イソプロピル-7-メトキシメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例K-1)を得た。
先に報告した実験条件(方法K)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体が調製した:
Figure 2008514564
方法L:
実施例L-1:2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-7-ブロモメチル-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン
アセトニトリル(5ml)中、4-ブロモ-7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン(0.74g、2.5mmol)の溶液を、アセトニトリル(15ml)中、臭化トリメチルシリル(TMSBr)(0.9g、6.3mmol)及びLiBr(0.41g、5mmol)の撹拌した懸濁液に滴下して加えた。反応混合物を80℃で24時間加熱し、その後、反応混合物を室温まで冷まし、そして、真空中で溶剤を取り除いた。得られた残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:85%のヘプタン、15%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(0.4g、44%の収率)を得た。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-7-ブロモメチル-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン(0.2g、0.56mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(1ml)中に溶かし、これに、N-メチル・ピペラジン(0.14g、1.4mmol)をTHF(1ml)中の溶液として加え、そして、その反応混合物を1時間撹拌した。LC-MSが出発物質の完全な消費を示したところで、溶剤を真空中で取り除き、そして、その残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出;90%の酢酸エチル、10%のメタノール)によって精製して、薄黄色の固体として表題化合物を得た(0.17g、84%の収率)。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例L-1)を得た。
先に報告した実験条件(方法L)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
方法M:
実施例M-1:3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸
3-{tert-ブトキシカルボニル-[6-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシメチル)-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-1-イル]-アミノ}-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
7-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシメチル)-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(0.68g、1.59mmol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(20ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.22g、5.56mmol)をDMF(2ml)中の懸濁液として加えた。その混合物を室温で15分間撹拌し、次に、DMF(2ml)中、ジ-tert-ブチル・ジカルボナート(Boc2O)(1.05g、5.56mmol)を一度に加え、そして、その反応混合物を室温で3時間撹拌した。
この後、反応混合物を真空中で濃縮し、そして、得られた残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:50%のヘプタン、50%の酢酸エチル)によって精製して、茶色のオイルとして表題化合物を得た(0.78g、78%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+628.51。
3-[tert-ブトキシカルボニル-(6-ヒドロキシメチル-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-1-イル)-アミノ]-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
3-{tert-ブトキシカルボニル-[6-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシメチル)-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-1-イル]-アミノ}-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(0.78、1.25mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(3ml)中に溶かし、これに、THF中、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)の1M溶液(1.87ml、1.87mmol)を加え、そして、その混合物を室温で24時間撹拌した。この後、反応混合物を真空中で濃縮し、そして残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:50%のヘプタン、50%の酢酸エチル)によって精製して、茶色の固体としての表題化合物を得た(0.39g、45%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+514.43。
1-[tert-ブトキシカルボニル-(1-tert-ブトキシカルボニル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-アミノ]-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸
3-[tert-ブトキシカルボニル-(6-ヒドロキシメチル-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-1-イル)-アミノ]-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(0.2g、0.39mmol)を、ジメチルスルホキシド(DMSO)(3ml)中に溶かした。これに、2-ヨードキシ安息香酸(IBX)(0.22g、0.78mmol)を一度に加え、そして、反応混合物を室温で24時間撹拌した。この後、反応混合物を酢酸エチル(20ml)と水(20ml)の間で分配させ、有機層を、分離し、水(3×20ml)で洗浄した後に、乾燥させ(MgSO4)、濾過して、そして、真空中で濃縮した。
得られたオレンジ色のオイル(0.197g、0.38mmol)を、ジクロロメタン(DCM)(3ml)及び水(3ml)中に溶かした。これに、スルファミン酸(0.037g、(0.38mmol)を加え、そして、その反応混合物を0℃で激しく撹拌した。5分後に、亜塩素酸ナトリウム(0.034g、0.38mmol)を一度に加え、そして、その混合物を更に1時間撹拌した。この後、反応混合物をDCM(20ml)で希釈し、そして、水(10ml)で洗浄した。有機層を、分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出:50%のヘプタン、50%の酢酸エチルから100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物を得た(0.088g、44%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+528.41。
3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸
1-[tert-ブトキシカルボニル-(1-tert-ブトキシカルボニル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-アミノ]-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸(13.0mg、0.02mmol)を、20%のトリフルオロ酢酸(TFA)/DCM溶液(2ml)中に溶かし、そして、その反応混合物を48時間撹拌した。この後、反応混合物を濃縮し、そして、得られた残渣をジエチルエーテルと一緒に粉砕して、白色の固体として表題化合物(実施例M-1)を得た。
Figure 2008514564
実施例M-2:2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(モルホリン-4-カルボニル)-2H-フタラジン-1-オン
2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(モルホリン-4-カルボニル)-2H-フタラジン-1-オン
1-[tert-ブトキシカルボニル-(1-tert-ブトキシカルボニル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-アミノ]-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸(13mg、0.025mmol)をDMF(2ml)中に溶かした。これに、モルホリン(6.4mg、0.075mmol)を加え、そして、反応混合物を0℃に冷やし、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム・テトラフルオロボレート(TBTU)(15mg、0.03mmol)及びトリエチルアミン(0.014ml、0.1mmol)を連続して加え、そして、反応混合物を室温で24時間撹拌した。この後、反応混合物を酢酸エチル(10ml)と水(10ml)の間で分配させた。有機層を、分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。得られた残渣(13.0mg、0.02mmol)を、20%のTFA/DCM溶液(2ml)中に溶かし、そして、その反応混合物を48時間撹拌した。この後、反応混合物を濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルと一緒に粉砕して、対応する2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(モルホリン-4-カルボニル)-2H-フタラジン-1-オン(実施例M-2)を得た。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法M、実施例M-2)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
実施例M-8:3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸メチル・エステル
1-[tert-ブトキシカルボニル-(1-tert-ブトキシカルボニル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-アミノ]-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸(10mg、0.019mmol)(実施例M-1の中間体)をジクロロメタン(DCM)(1ml)中に溶かした。これに、K2CO3(3.1mg、0.028mmol)、それに続いてヨウ化メチル(3.3mg、0.028mmol)を加え、そして、その反応混合物を室温で30分間撹拌した。この後、反応混合物を酢酸エチル(10ml)と水(10ml)の間で分配させた。有機層を、分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。
得られた残渣を、20%のトリフルオロ酢酸(TFA)/DCM溶液(2ml)中に溶かし、そして、その反応混合物を48時間撹拌した。この後、反応混合物を濃縮し、そして、得られた残渣をジエチルエーテルと一緒に粉砕して、白色の固体として表題化合物を得た。
Figure 2008514564
実施例M-9:7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン(2.0g、6.73mmol)をDCM(15ml)中に溶かした。これに、トリエチルアミン(1.4ml、10.09mmol)及び4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(5mg)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、その後、DCM(5ml)中、tert-ブチルジメチルシリル・クロライド(TBSCl)(1.22g、8.07mmol)の溶液を滴下して加え、そして、その反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をDCM(100ml)と水(50ml)の間で分配させ、有機層を、分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィーで精製して、白色の固体として4-ブロモ-7-(tert-ブチル-ジメチル-シラニルオキシメチル)-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オンを得た(2.54g、92%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+412及び414。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用し、そして、残渣を1:1のテトラヒドロフラン(THF)/DCM溶液(6ml)中に溶かした。シリカ上のTBAF(0.35g、0.35mmol)を加え、そして、その混合物を室温で24時間撹拌した。この後、反応混合物を濾過し、シリカをDCM(20ml)で洗浄した。溶剤を真空中で取り除いて、対応する7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例M-9)を得た。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法M、実施例M-9)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法N:
実施例N-1:3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸アミド
1-ブロモ-3-イソプロピル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボニトリル
濃塩酸(0.82ml)を、水(4ml)中、7-アミノ-2-イソプロピル-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(1.0g、3.55mmol)の懸濁液にゆっくり加えた。反応混合物を0℃に冷やし、そして、水(1ml)中、NaNO2(0.3g、4.30inmol)の溶液に滴下して加えた。混合物を−20℃に冷やし、トルエン(4ml)を加え、そして、その混合物を飽和NaHCO3(5ml)で中和した。
同時に、水(3ml)中、KCN(1.5g、23.4mmol)の溶液を、水(4ml)中、Cu(I)Clの懸濁液に滴下して加え、混合物を0℃に冷やし、そして、1時間撹拌した。この後、酢酸エチル(8ml)を加え、続いて先に調製したジアゾニウム種を分割して加え、そして、その混合物を更に1時間撹拌した後で、冷やし、そして、セライトを通して濾過した。濾液を、水(5ml)、飽和NaHCO3(5ml)、そして塩水(5ml)で洗浄した。有機層を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、そして、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュ・カラムクロマトグラフィー(溶出;80%ヘプタン、20%の酢酸エチル)によって精製して、オレンジ色の固体として表題化合物を得た(0.077g、8%の収率)。MS(ESI+)=(M+H)+292及び294。
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸アミド(実施例N-1)を得た。
実施例N-1:3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸アミド
Figure 2008514564
方法O
実施例O-1:2-(2-メトキシエチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-(2-メトキシエチル)-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(方法Eを参照のこと、2.25g、10mmol)をジメチルホルムアミド(DMF)(30ml)中に溶かした。これに、NaH(60%、0.27g、11mmol)をDMF懸濁液(10ml)として加えた。混合物を5℃で30分間撹拌し、次に、1-ブロモ-2メトキシエタン(1.67g、12mmol)をDMF(10ml)中の溶液として一度に加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、その後、それをH2O(200ml)中に注ぎ入れた。酢酸エチルで抽出し、その後でNa2SO4上で合わせた有機相を乾燥させ、固体を濾別し、そして、回収した沈殿物をジエチルエーテル:ヘプタン(1:1)中で撹拌して、白色の固体として表題化合物を得た(2.4g、85%の収率)。
Figure 2008514564
1-(tert-ブチル)-3-エチル-1H-ピラゾール-5-イルアミンとのブッフバルト反応のための代表的な手順:
4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-メトキシ-エチル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-(2-メトキシエチル)-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(0.57g、2.0mmol)、1-(tert-ブチル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミン(0.46g、3.0mmol)、Cs2CO3(0.98mg、3.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウム(0)(0.092g、0.1mmol)、及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(0.17mg、0.3mmol)を、脱気したジオキサン(10ml)中に溶かした。反応混合物を、撹拌しながら130℃で8時間加熱し、次に、室温に冷ました。H2O(100ml)を加え、そして、沈殿した固体を濾過し、酢酸エチルとH2Oで洗浄した。未精製生成物を、シリカゲル(酢酸エチル:ヘプタン0%から60%の酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(0.46g、65%の収率)。
Figure 2008514564
tert-ブチル保護ピラゾールの脱保護のための代表的な手順:
2-(2-メトキシエチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-メトキシ-エチル)-2H-フタラジン-1-オン(0.36g、1.0mmol)を、ギ酸(20ml)中に溶かし、そして、還流状態で4時間加熱した。得られた未精製生成物を、ギ酸の留去後にH2O及びジクロロメタン中に溶かした。NaHCO3の添加により固体の沈殿物を得、それを濾過によって回収した。続いて、H2O、ジクロロメタン、及びジエチルエーテルで洗浄し、そして、真空中、40℃で乾燥させて、所望の生成物である2-(2-メトキシエチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例O-1)を得た(0.28g、94%)。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法O)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
実施例O-3:cis-2-(4-tert-ブチル-シクロヘキシル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
cis-4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-シクロヘキシル)-2H-フタラジン-1-オン
450mgの4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(方法Eを参照のこと)、469mgのtrans-4-tert-ブチルシクロヘキサノール、及び787mgのトリフェニルホスフィンを、50mlのトルエン中に溶かした。1.306gのアゾジカルボン酸ジエチルを、5℃にて30分間で滴下して加えた。撹拌を、室温で24時間続けた。50mlの水及び50mlの酢酸エチルを加え、有機相を分離し、そして、水及び塩化ナトリウム溶液で洗浄した。乾燥及び留去の後に、残渣を、ヘプタンからヘプタン/酢酸エチル1:1へのグラジエントを用いて溶出する、シリカによるクロマトグラフィーにかけた。435mgの表題生成物を得た。
先に入手した4-ブロモ-フタラジノンを1-(tert-ブチル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミンと結合させ、続いて、O-1について説明したギ酸処理によって脱保護して、cis-2-(4-tert-ブチル-シクロヘキシル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例O-3)を得た。
MS(ESI、M-H)378.2。
方法P
実施例P-1:2-(4-イソプロピル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(4-イソプロピルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-イソプロピル・フェニル・ヒドラジン・ハイドロクロライド(2.77g、14.6mmol)を、酢酸(25ml)中、無水フタル酸(2.0g、13mmol)の撹拌した混合物に室温にて一度に加えた。反応混合物を、125℃で2時間加熱し、次に、室温に冷ました。得られた懸濁液をH2O(100ml)中に注ぎ入れ、NaHCO3溶液(1M)を加え、そして、得られた固体を濾過によって取り除いた。母液を濃HClで酸性化した。得られた固体を濾過によって回収し、そして、真空中で乾燥させて、白色の固体として表題化合物を得た(1.62g、45%の収率)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-(4-イソプロピルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(4-イソプロピルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(0.10g、0.36mmol)、オキシ臭化リン(0.41g、1.4mmol)、及び2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール(0.02g、0.09mmol)を、150℃で30分間撹拌した。室温に冷ました後に、H2O(100ml)を加えた。ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、そして、溶剤を留去して、いずれの更なる特徴付けなしに使用される所望の化合物を得た(0.05g、41%)。
この物質を、次に、方法Oで説明した1-(tert-ブチル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミンとのブッフバルト反応と、それに続くtert-ブチル基の酸触媒脱保護に使用して、対応する2-(4-イソプロピル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例P-1)を得た。
2-(4-イソプロピル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法P)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法O−2-(ヨードフェニル)-フタラジノンを用いたスズキ・カップリング
実施例O-l:2-ビフェニル-4-イル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(4-ヨードフェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヨード・フェニル・ヒドラジン(8.97g、36.4mmol)を、酢酸(40ml)中、無水フタル酸(5.0g、33mmol)の撹拌した混合物に室温で一度に加えた。反応混合物を、125℃で2時間加熱し、次に、室温に冷ました。懸濁液をH2O(100ml)中に注ぎ入れ、そして、得られた固体を濾過によって取り除いた。母液を濃HClで酸性化した。得られた固体を濾過によって回収し、そして、真空中で乾燥させて、白色の固体として表題化合物を得た(1.0g、8%の収率)。
Figure 2008514564
2-ビフェニル-4-イル-4-ヒドロキシ-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(4-ヨードフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(0.1g、0.3mmol)、ボロン酸フェニル(0.04g、3mmol)、パラジウム・ブラック(0.02g、0.2mmol)、及びKF(0.1g、18mmol)を、メタノール(2ml)中に溶解し、そして、還流状態で7時間加熱した。濾過によって上清パラジウムを除去し、H2Oで抽出し、続いて、沈殿した固体を濾過して、白色の固体として所望の表題化合物を得た(0.07g、78%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Rで説明した適切なオキシ臭化リンを用いて臭素化し、続いて、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-ビフェニル-4-イル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例Q-1)を得た。
2-ビフェニル-4-イル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
Figure 2008514564
実施例O-2:2-(2’-メチル-ビフェニル-4-イル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H -フタラジン-1-オン
4-(1-tert-ブチル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2’-メチル-ビフェニル-4-イル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-(2’-メチル-ビフェニル-4-イル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Q-1と類似した方法により適切な出発物質から調製した)を、1-tert-ブチル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミンと、方法Oで説明したブッフバルト反応で結合させて、表題化合物を得た(0.049g、31%の収率)。
Figure 2008514564
2-(2’-メチル-ビフェニル-4-イル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-(1-tert-ブチル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2'-メチル-ビフェニル-4-イル)-2H-フタラジン-1-オンを、方法Oで説明したとおりギ酸で脱保護して、表題化合物を得た(0.036g、83%の収率)。
Figure 2008514564
方法R−適切なPOBr3における臭素化
実施例R-1:4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(3-トリフルオロメチルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(3-トリフルオロメチルフェニル)-2H-フタラジン-1-オンを、方法Bで説明したとおり、3-トリフルオロメチル・フェニル・ヒドラジンから調製した。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-(3-トリフルオロメチルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ヒドロキシ-2-(3-トリフルオロメチルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(0.50g、1.6mmol)及びオキシ臭化リン(1.9g、6.5mmol)を、150℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後に、H2O(100ml)を加えた。沈殿した固体を、濾過によって回収し、そして、H2Oで洗浄した。真空中で固体を乾燥させて、表題化合物を得た(0.4g、66%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(実施例R-1)を得た。
4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法Rと、方法Aにあるようなブッフバルト反応)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法S
実施例S-1:N-メチル-4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-ベンズアミド
4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)安息香酸
先に報告した実験条件(方法R)を使用して適切な出発物質から表題化合物を得た。
Figure 2008514564
4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)-N-メチル-ベンズアミド
4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)安息香酸(0.15g、0.43mmol)及び1,1’-カルボニルジイミダゾール(0.10g、0.65mmol)を、室温でDMP(10ml)中に溶かした。メチル・アミン(THF中、2M溶液で0.33ml、0.65mmol)を加え、そして、撹拌を4時間続けた。減圧下で溶剤を留去し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で抽出し、そして、真空中で溶剤を留去して、表題化合物を得た(0.12g、77%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応するN-メチル-4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-ベンズアミド(実施例S-1)を得た。
N-メチル-4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-ベンズアミド
Figure 2008514564
方法T
実施例T-1:N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド
2-(4-アミノ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(C-2、0.050g、0.15mmol)を、0℃でピリジン(1ml)中に溶かした。塩化アセチル(0.024ml、0.33mmol)を加え、そして、撹拌を0℃で30分間続け、その後、その混合物を室温に温めた。室温で2時間撹拌した後に、溶剤を留去した。残渣をMeOH(1ml)中に希釈し、そして濃NH3(1ml)で処理した。室温で24時間撹拌し、そして、溶剤を真空中で留去した後に、表題化合物を得た(0.016g、29%)。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
方法U
実施例U-1:4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-フェニルアミノ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
アルゴン下、2-(4-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(B-1、0.10g、0.28mmol)、アニリン(0.034g、0.37mmol)、NaOtBu(0.041g、0.43mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.026g、0.028mmol)、及び2-(ジ-t-ブチルホスフィノ)-ビフェニル(0.017g、0.057mmol)を、100℃で17時間加熱し、次に、室温に冷ました。真空中で溶剤を留去し、残渣をH2O(50ml)中に希釈し、そして、得られた固体を濾過によって回収した。ジクロロメタン:MeOH(20:1)を用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによって未精製生成物を精製して、白色の固体として表題化合物(実施例U-1)を得た(0.002g、2%の収率)。
Figure 2008514564
先に報告した実験条件(方法U)及び適切な出発物質を使用することにより、以下の誘導体を調製した:
Figure 2008514564
Figure 2008514564
方法V
実施例V-1:4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-クロロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
2mlの乾燥ジオキサン中、200mgの4-ブロモ-2-(4-クロロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Rに説明したとおり調製される)、91mgの1-tert-ブチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミン、310mgの炭酸セシウム、21mgの4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、及び16.4mgのトリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウムを、窒素下、100℃で18時間撹拌した。溶剤を真空中で取り除き、そして、残渣を50mlの水と攪拌した。未精製生成物を、濾過によって分離し、水で洗浄し、そして、ヘプタン、ジクロロメタン、及び最後にジクロロメタン/メタノール60:1で連続して溶出するシリカによるクロマトグラフィーによって精製した。180mg(74%)の表題生成物を得た。
4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
アルゴン下、4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-クロロフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(0.10g、0.25mmol)、ピペリジン(0.025g、0.29mmol)、NaOtBu(0.033g、0.34mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.06g、0,008mmol)、及び2-(ジ-t-ブチルホスフィノ)-ビフェニル(0.004g、0.014mmol)を、100℃で19時間加熱し、次に、室温に冷ました。溶剤を真空中で留去し、残渣をH2O(30ml)中に希釈し、そして、得られた固体を濾過によって回収した。調製用HPLCによって未精製生成物を精製して、表題化合物を得た(0.014g、13%の収率)。
Figure 2008514564
4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(0.012g、0.026mmol)をギ酸(1ml)中に溶かし、そして、95℃で4時間加熱した。ギ酸を留去した後に、得られた未精製生成物をジクロロメタン中に溶かした。飽和NaHCO3水溶液で抽出し、有機相を合わせ、真空中で溶剤を留去し、そしてジクロロメタン:メタノール(20:1)を用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得た(0.006g、57%)。
Figure 2008514564
方法W−Boc保護アミノピラゾールとのブッフバルト・カップリング
実施例W-1:2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル)-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
80mlの乾燥エタノール中、1.74gの2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルアミノ)-イソインドール-1,3-ジオン(方法Aに類似した方法により2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニルヒドラジンから調製される)を、347mgのナトリウム・エトキシドで処理し、そして、その混合物を85℃で2時間撹拌した。冷ました後に、混合物を、留去し、そして、水中に溶かした。沈殿物を、濾別し、そして、水で数回洗浄した。合わせた濾液を、濃HClの添加によって酸性化したところで、生成物が沈殿した。それを濾過によって分離し、そして、ヘプタン/酢酸エチル(50:50)から純酢酸エチルへのグラジエントを用いて溶出するシリカによるクロマトグラフィーによって精製した。
収量250mg(14%)。
3-アミノ-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
NaH(95%、0.57g、22.7mmol)を、0℃の、THF(40ml)中、3-アミノ-5-メチルピラゾール(2.0g、20.6mmol)の溶液にゆっくり加えた。30分後に、Boc2O(4.94g、22.7mmol)を加え、そして、その混合物を室温に温めた。室温で2時間撹拌した後に、混合物をNaHCO3の飽和水溶液中に注ぎ入れた。水相をCHCl3で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させた。真空中で溶剤を除去して、表題化合物と、酢酸エチル/ヘプタン2:1中にシリカによるクロマトグラフィーによって分離される2-カルボン酸tert-ブチル・エステル異性体の未精製混合物を得た。収量2.4g、59%。
Figure 2008514564
tert-ブトキシカルボニル保護ピラゾールとのブッフバルト反応のための代表的な手順:
2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
窒素下、2mlの乾燥ジオキサン中、4-ブロモ-2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(先に報告された方法Rに類似した方法によりPOBr3を用いた臭素化によって前述のフタラジン-1,4-ジオンから得られる)(0.15g、0.37mmol)、3-アミノ-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(0.080g、0.41mmol)、Cs2CO3(0.033g、0.34mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.017g、0.019mmol)、及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9 -ジメチルキサンテン(0.022g、0.037rnmol)を、100℃で18時間加熱し、次に、室温に冷ました。H2Oを加え、そして、溶剤を真空中で留去した。得られた固体を濾過によって回収した。調製用HPLCによって未精製生成物を精製して、表題化合物を得た(0.069g、44%の収率)。
Figure 2008514564
同じように、4-ブロモ-2-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン、4-ブロモ-2-(4-ニトロフェニル)-2H-フタラジン-1-オン、及び4-ブロモ-2-(4-シクロヘキシル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Rに従って対応するフェニルヒドラジンから得られる)を、3-アミノ-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステルと結合させて、以下の生成物を得た。
Figure 2008514564
方法X−アミノピラゾール及びXanthphosとのブッフバルト・カップリング
実施例X-1:4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-4-イル-2H-フタラジン-1-オン
窒素下、4-ブロモ-2-ピリジン-4-イル-2H-フタラジン-1-オン(先に報告されるとおり、方法Rに類似した方法により適切な出発物質から得られる)(0.20g、0.66mmol)、3-アミノ-5-メチル-ピラゾール(0.093g、0.93mmol)、Cs2CO3(0.30g、0.93mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.030g、0.033mmol)、及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(0.039g、0.066mmol)を、100℃で20時間加熱し、次に、室温に冷ました。H2Oを加え、そして、溶剤を真空中で留去した。得られた固体を濾過によって回収した。シリカゲルのクロマトグラフィーによって未精製生成物を精製して、表題化合物を得た(0.015g、7%の収率)。
Figure 2008514564
実施例X-2:2-(3-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
窒素下、4-ブロモ-2-(3-tert-ブチルフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(先に報告されるように、方法Rに類似した方法により適切な出発物質から得られる)(0.10g、0.28mmol)、3-アミノ-5-メチル-ピラゾール(0.038g、0.39mmol)、Cs2CO3(0.13g、0.39mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.013g、0.014mmol)、及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(0.016g、0.028mmol)を、100℃で10時間加熱し、次に、室温に冷ました。H2Oを加え、そして、溶剤を真空中で留去した。得られた固体を濾過によって回収した。シリカゲルのクロマトグラフィーによって未精製生成物を精製して、表題化合物を得た(0.020g、19%の収率)。
Figure 2008514564
先に説明した実施例と同様に、4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Rにあるように得られる)を、適切なアミノ-ピラゾールと結合させて、以下の生成物を得た:
Figure 2008514564
方法Y
実施例Y-1:N-エチル-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド
2-(4-アミノ-フェニル)-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-(4-ニトロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Bを参照のこと)(1.0g、2.9mmol)及びPtO2(0.13g、0.58mmol)を、室温で酢酸エチル(40ml)中に溶かした。混合物を常圧にて2時間水素化した後に、触媒を濾別して、表題化合物を得た(0.61g、67%の収率)。
Figure 2008514564
N-[4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)-フェニル]アセトアミド
塩化アセチル(0.15g、1.90mmol)を、ピリジン(3ml)中、2-(4-アミノ-フェニル)-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン(0.30g、0.95mmol)の撹拌した溶液に室温で追えた。撹拌を12時間続けた後に、溶剤を真空中で留去した。得られた未精製生成物を、H2O中に溶かし、そして、表題化合物を濾過によって回収した(0.22g、65%の収率)。
Figure 2008514564
N-[4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)-フェニル]-N-エチル-アセトアミド
NaH(95%、0.005g、0.21mmol)を、DMF(2ml)中、N-[4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)-フェニル]アセトアミド(0.070g、0.20mmol)の溶液に室温でゆっくりと加えた。撹拌を1時間続けた後に、ヨウ化エチル(0.046g、0.29mmol)を加えた。撹拌を12時間続けた後に、溶剤を真空中で留去した。得られた未精製生成物を、ヘプタン:酢酸エチル(3:1から最高で1:1まで)を用いたシリカゲルによるクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得た(0.010g、14%の収率)。
MS(ESI+)=388.22(M+H)+
N-エチル-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド
窒素下、N-[4-(4-ブロモ-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル)-フェニル]-N-エチル-アセトアミド(0.10g、0.027mmol)、3-アミノ-5-メチル-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(0.006g、0.03mmol)、Cs2CO3(0.01g、0.03mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム(0.001g、0.001mmol)、及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(0.002g、0.003mmol)を、100℃で18時間加熱し、そして、室温に冷ました。H2Oを加え、そして、溶剤を真空中で留去した。クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得た(0.003g、23%の収率)。
Figure 2008514564
実施例Y-1と同様に、2-(4-アミノ-フェニル)-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オンを、適切なクロロギ酸エステルによってアシル化し、対応するカルバミン酸塩を得た。これらを、Y-1について説明したブッフバルト条件下、Boc保護アミノピラゾールとの結合のためにそのまま使用するか、又は最初にアルキル化し、次に、Y-1について説明したブッフバルト・カップリングに使用する。これにより、以下の類似体を得た:
Figure 2008514564
方法Z:
適切な出発物質を使用した方法ZBの下で説明される類似の手順に従って、以下の実施例を調製し得る。
Figure 2008514564
方法ZA−2-(ヨードフェニル)フタラジノンからのスルファニル置換2-フェニルフタラジノン
実施例ZA-1:2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
2-(4-tert-ブチルスルファニル-フェニル)-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
4-ヒドロキシ-2-(4-ヨードフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Qを参照のこと)(0.30g、0.8mmol)、2-エチル-プロパン-2-チオール酸ナトリウム(0.094g、0.8mmol)、CuI(0.011g、0.06mmol)、及びエチレングリコール(0.10g、1.6mmol)を、アルゴン下でN-メチル-ピロリジノン(NMP)(0.5ml)中に溶かし、150℃まで加熱した。この温度にて撹拌を4日間続けた後に、混合物を室温に温めた。H2O(50ml)を加え、そして、沈殿した固体を濾過によって回収した。ジクロロメタン(0.21g、78%)を用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによって未精製生成物を精製した後に、表題化合物を得た。
Figure 2008514564
2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
2-(4-tert-ブチルスルファニル-フェニル)-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン(0.20g、0.61mmol)及びMCPBA(0.28g、1.2mmol)を、ジクロロメタン(3ml)中、室温で4時間攪拌した。真空中で溶剤を留去し、その後のヘプタン:ジクロロメタン(1:1から0:1まで)を用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによって未精製生成物を精製した後に、表題化合物を得た(0.21g、98%)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-2H-フタラジン-1-オン
2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン(0.20g、0.56mmol)及びオキシ臭化リン(0.48g、1.7mmol)を、150℃で1時間撹拌した。室温に冷ました後に、H2O(50ml)を加えた。ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、溶剤を留去し、そして、未精製生成物を調製用HPLCによって精製して、所望の化合物を得た(0.06g、18%)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例ZA-1)を得た。
2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
Figure 2008514564
実施例ZA-2:2-(4-ベンゼンスルフィニル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
2-(4-フェニルスルファニル-フェニル)-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン
4-ヒドロキシ-2-(4-ヨードフェニル)-2H-フタラジン-1-オン(方法Qを参照のこと)(0.20g、0.55mmol)、チオフェノール(0.061g、0.55mmol)、CuI(0.006g、0.03mmol)、及びエチレングリコール(0.070g、1.1mmol)を、アルゴン下でN-メチル-ピロリジノン(NMP)(1ml)中に溶かし、90℃に加熱した。この温度での撹拌を26時間続けた後に、混合物を室温に温めた。H2O(50ml)を加え、そして、得られた溶液をジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタンを用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによる未精製生成物の精製の後に、表題化合物を得た(0.01g、54%)。
Figure 2008514564
4-ブロモ-2-(4-フェニルスルファニル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
2-(4-フェニルスルファニル-フェニル)-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン(0.01g、0.29mmol)及びオキシ臭化リン(0.33g、12mmol)を、150℃で40分間撹拌した。室温に冷ました後に、H2O(50ml)を加えた。ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、溶剤を留去し、そして、未精製生成物をヘプタン:ジクロロメタン(0:1から2:1まで)を用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製して、所望の化合物を得た(0.10g、86%)。
Figure 2008514564
2-(4-ベンゼンスルフィニル-フェニル)-4-ブロモ-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-(4-フェニルスルファニル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(0.095g、0.23mmol)及びMCPBA(0.052g、0.23mmol)を、ジクロロメタン(1ml)中、室温で1時間撹拌した。真空中で溶剤を留去し、続いて、未精製生成物をヘプタン:ジクロロメタン(1:1から0:1まで)を用いたシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製した後に、表題化合物を得た(0.031g、31%の収率)。
Figure 2008514564
この物質を、次に、方法Aで説明したブッフバルト反応に使用して、対応する2-(4-ベンゼンスルフィニル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン(実施例ZA-2)を得た。
2-(4-ベンゼンスルフィニル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
Figure 2008514564
方法ZB:6-及び7-置換2-フェニル-4-ピラゾリルアミノ-フタラジノン
実施例ZB-1:N-[3-(4-tert-ブチル-フェニル)-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-ホルムアミド
4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-6-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン、及び4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-7-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン、及び4,6-ジブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
4-ニトロフタル酸無水物と4-tert-ブチルフェニルヒドラジンを、方法Bに類似の方法で反応させ、そして、2-(4-tert-ブチル-フェニル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオン及び2-(4-tert-ブチル-フェニル)-7-ニトロ-2,3-ジヒドロ-フタラジン-1,4-ジオンの1:1混合物を得た。1.60gのこの混合物に、6.47gのオキシ臭化リンを加え、そして、それを撹拌しながら150℃に加熱した。1時間後に、HPLCが完全な変換を示したので、その混合物を室温に冷まし、100mlの水で希釈し、そして、15分間撹拌した。未精製生成物を濾過で分離し、そして、最初にヘプタン、それに続いてヘプタン/酢酸エチル1:1で溶出するシリカによるクロマトグラフィーによって精製した。最初の溶出物質は、4,6-ジブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(121mg)であり、2番目は、4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-6-ニトロ-2H-フタラジン-1-オンと4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-7-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン(720mg)の1:1混合物であった。
6-ニトロ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン及び7-ニトロ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
45mlの乾燥ジオキサン中、4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-6-ニトロ-2H-フタラジン-1-オンと4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-7-ニトロ-2H-フタラジン-1-おんの1:1混合物4.56gを、窒素下、80℃にて、2.605gの1-(tert-ブチル)-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミン、5.526gの炭酸セシウム、311mgのトリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム、及び393mgの4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンと反応させた。2時間後に、HPLCが完全な変換を示したので、その混合物を室温に冷まし、150mlのジクロロメタンで希釈し、希塩酸で2回洗浄した。有機相を、乾燥させ、留去し、そして、残渣を、最初にヘプタン、続いてヘプタン/酢酸エチル8:2で溶出する、シリカによるクロマトグラフィーにかけた。最初の溶出生成物は6-ニトロ異性体(1.82g)であり、2番目の溶出生成物は7-ニトロ異性体(2.05g)であった。
7-アミノ-4-(2-tert-ブチル-5-エチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
2.00gの7-ニトロ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オンを、メタノール/THF1:1中、室温で木炭上パラジウムを用いて水素化した。反応完了後に、触媒を濾別し、そして、濾液を留去した。残渣を50mlのジクロロメタン中に溶かし、そして、水/濃HClの3:1混合物で3回抽出した。合わせた水相を、重炭酸ナトリウムの添加によってpH8にし、そして、ジクロロメタンで抽出した。溶剤を除去して、1.25gの表題生成物を得た。
N-[3-(4-tert-ブチル-フェニル)-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-ホルムアミド
15mgの前述のtert-ブチル保護ピラゾールを、1mlのギ酸中、90℃で6時間加熱した。余分なギ酸を真空中で取り除き、残渣をジクロロメタン中に溶かし、そして、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。ジクロロメタンを留去して、12mgの表題生成物を得た。
Figure 2008514564
実施例ZB-2:7-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
0.5mlのメタノールと0.5mlの濃HClの混合物中、9mgのN-[3-(4-tert-ブチル-フェニル)-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-ホルムアミド(ZB-1)を50℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で留去し、そして、残渣をジクロロメタン中に溶かした。ジクロロメタン溶液を重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、そして、留去して、4mgの表題生成物を得た。
Figure 2008514564
実施例ZB-3:2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン
15mgの7-ニトロ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(調製は、ZB-1を参照のこと)を、ZA-1について説明したとおりギ酸中で加熱することによって脱保護した。余分なギ酸を留去し、そして、残渣をジクロロメタンの次にジクロロメタン/メタノール20:1で溶出するシリカのクロマトグラフィーにかけて、7mgの表題生成物を得た。
Figure 2008514564
実施例ZB-4:2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン
12mgの6-ニトロ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(調製は、ZB-1を参照のこと)を、ZB-1について説明したとおりギ酸中で加熱することによって脱保護した。余分なギ酸を留去し、そして、残渣をジクロロメタンの次にジクロロメタン/メタノール20:1で溶出するシリカのクロマトグラフィーにかけて、5mgの表題生成物を得た。
Figure 2008514564
実施例ZB-5:6-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
6-アミノ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
1.80gの6-ニトロ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(調製は、ZB-1を参照のこと)を、ZB-1の下で7-ニトロ異性体について説明したとおり水素化して、1.11gの6-アミノフタラジノンを得た。
6-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
30mgの6-アミノ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オンを、0.5mlのメタノール中に溶かした。2mlの濃HClを加え、そして、その混合物を80℃で7時間加熱した。混合物を真空中で留去し、残渣をジクロロメタン中に溶かし、そして、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。ジクロロメタンを除去して、12mgの表題生成物を得た。
Figure 2008514564
実施例ZB-6:6-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
6-ブロモ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
11mgの4,6-ジブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(調製は、ZA-1を参照のこと)を、39.0mgの1-tert-ブチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミン、132mgの炭酸セシウム、7.0mgのトリス-(ジベンジリデンアセトン)-二パラジウム、及び8.8mgの4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンと反応させ、それをHPLCが完全な変換を示すまで、アルゴン下で100℃にて20時間撹拌した。溶剤を真空中で取り除き、残渣をジクロロメタン中に溶かし、そして、希HClで洗浄した。ジクロロメタンを除去し、そして、最初にヘプタン、次に、ヘプタン/酢酸エチル8:2によりシリカによるクロマトグラフィーにかけて、25mgの表題生成物を得た。
6-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
15mgの6-ブロモ-4-(2-tert-ブチル-5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オンを、ギ酸中、90℃で5時間加熱し、次に、留去し、そして、(ジクロロメタン、次に、ジクロロメタン/メタノール40:1)シリカによるクロマトグラフィーにかけた。収量10mg。
Figure 2008514564
方法ZC
実施例ZC-1:2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン
54mgの4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン(以下の方法Rに従って調製される)を、5mlのメタノール中に溶かした。室温にて、塩素ガスを2分間、溶液に通してバブリングした。塩素の添加は止め、そして、混合物を3日間撹拌した。得られた懸濁液の濾過によって、29mgの表題生成物を分離した。留去、そして、調製用HPLC/MSクロマトグラフィーの後に、濾液から11mgの別の生成物を得た。
2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン
2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オンを、方法Oで説明したように、4-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オンの、1-tert-ブチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-イルアミンとのブッフバルト反応と、それに続く、N-tert-ブチル基の切断によって得た。
Figure 2008514564
Figure 2008514564
Figure 2008514564

Claims (21)

  1. 式I:
    Figure 2008514564
    {式中、
    R1、R2、R3、及びR4が、独立して、R8-X-、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2NH2、-NHC(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、-C(O)N(アルキル)-O-アルキル、-NHC(O)NH-O-アルキル、-NHC(O)N(アルキル)-O-アルキル、-S(O)2NH-O-アルキル、-S(O)2N(アルキル)-O-アルキル、又は、任意にハロゲン、ヒドロキシ、若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    R8が、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、アリール-T3-、ヘテロアリール-T4-、又は、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキルであり;
    Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;そして
    T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合、又は、任意にヒドロキシによって1回若しくは2回置換されているアルキレンを表し;
    R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は
    任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであって、上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基は任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニル;
    ナフチル、
    1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、シクロアルキル、あるいは
    アルケニルであり;
    Yが、アルキレン、アルキレン-C(O)-、又はアルキレン-CH(OH)-であり;
    nが、0又は1であり;
    R6が、水素、アルキル、シアノ、又はハロゲンであり;
    R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである}
    の化合物、及び医薬として許容される全てのその塩。
  2. R1、R2、R3、及びR4が、独立してR8-X-、シクロアルキル-T1-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2NH2、-NHC(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、-C(O)N(アルキル)-O-アルキル、-NHC(O)NH-O-アルキル、-NHC(O)N(アルキル)-O-アルキル、-S(O)2NH-O-アルキル、-S(O)2N(アルキル)-O-アルキル、あるいは、任意にハロゲン、ヒドロキシ、又はアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-NHS(O)2-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-S(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
    R5が、水素、任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は
    任意にハロゲン、-NO2、-OH、-C(O)NH-アリール、-C(O)NH2、-C(O)NH-アルキル、-C(O)N(アルキル)2、-C(O)-ヘテロシクリル、-NH2、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-シクロアルキル、-NHC(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NH-S(O)2-アリール、-NH-S(O)2-アルキル、-C(O)NH-S(O)2-アリール、-C(O)NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであって、上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基が任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニル;
    あるいは1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラニルであり;且つ
    Yが、アルキレンである、
    請求項1に記載の化合物。
  3. R1、R2、R3、及びR4が、独立して、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
    T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
    R5が、水素、任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は
    任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであって、上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基が任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニル;
    ナフチル、
    ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、
    シクロアルキル、あるいは
    アルケニルであり;且つ
    R6が、水素である、
    請求項1に記載の化合物。
  4. R1が、水素であり;
    R2、R3、及びR4が、独立して、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、水素、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
    T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
    R5が、水素、
    任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、ヘテロアリール、又は
    任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)-アルコキシアルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであって、上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基が任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニル;
    ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、
    シクロアルキル、あるいは
    アルケニルであり;且つ
    R6が、水素である、
    請求項1に記載の化合物。
  5. R1、R2、及びR4が、水素であり;
    R3が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
    T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
    R5が、アルキル又はフェニルであり;
    Yが、アルキレンであり;
    nが、0又は1であり;
    R6が、水素であり;そして
    R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである、
    請求項1に記載の化合物。
  6. 7-フルオロ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリノ2H-フタラジン-1-オン;
    2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリノ-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ジメチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン;
    [3-イソプロピル-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メチル-カルバミン酸tert-ブチル・エステル;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メトキシ-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(ピリジン-2-イルメトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(ピリジン-3-イルメトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(ピリジン-4-イルメトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(2-モルホリン-4-イル-エトキシ)-2H-フタラジン-1-オン;
    7-ヒドロキシ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    7-ジフルオロメトキシ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-ベンジル-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-メチルスルファニル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-7-メタンスルホニル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(2-モルホリン-4-イル-エチルスルファニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-7-[メチル-(2-モルホリン-4-イル-エチル)-アミノ]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(メチル-ピリジン-4-イルメチル-アミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(メチル-ピリジン-3-イルメチル-アミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-エチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(メチル-ピリジン-2-イルメチル-アミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-N-メチル-アセトアミド;
    3-イソプロピル-1-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メチル-ウレア;
    [3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メチル-カルバミン酸エチル・エステル;
    N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-アセトアミド;
    7-[(4-フルオロ-ベンジル)-メチル-アミノ]-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-N-メチル-メタンスルホンアミド;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(2-モルホリン-4-イル-エチルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-7-メチルアミノ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    1-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-3-メチル-ウレア;
    4-(5-シクロプロピル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ジメチルアミノ-2-イソプロピル-2H-フタラジン-1-オン;
    N-[3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-メタンスルホンアミド;
    2-イソプロピル-7-メトキシメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-ベンジル-7-メトキシメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-7-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-モルホリン-4-イルメチル-2H-フタラジン-1-オン;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-(モルホリン-4-カルボニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸ジエチルアミド;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸メトキシ-アミド;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸イソプロピルアミド;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸シクロプロピルメチルエステル;
    7-(4-アセチル-ピペラジン-1-カルボニル)-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸メチルエステル;
    7-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    6-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    3-イソプロピル-1-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-カルボン酸アミド;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ピペリジン-1-イル-2H-フタラジン-1-オン;及び
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ピロリジン-1-イル-2H-フタラジン-1-オン、
    である、請求項5に記載の化合物。
  7. R1、R2、及びR3が、水素であり;
    R4が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-を表し;
    R8が、アルキルであり;
    Xが、-NH-又は-N(アルキル)-であり;
    T2が、単結合又はアルキレンを表し;
    R5が、アルキルであり;
    nが、0であり;
    R6が、水素である、
    請求項1に記載の化合物。
  8. 2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-8-モルホリノ2H-フタラジン-1-オン;及び
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-8-ジメチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン
    である、請求項7に記載の化合物。
  9. R1、R3、及びR4が、水素であり;
    R2が、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-NH2、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    R8が、アルキルであり;
    Xが、-NH-、-N(アルキル)-、又は-O-であり;
    T2が、単結合又はアルキレンを表し;
    R5が、アルキル又はフェニルであり;
    nが、0であり;
    R6が、水素である、
    請求項1に記載の化合物。
  10. 6-フルオロ-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-モルホリノ-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-ジメチルアミノ-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-6-メトキシ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-6-メトキシメチル-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    6-ヒドロキシメチル-2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
    6-アミノ-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン、
    である、請求項9に記載の化合物。
  11. R1、R2、R3、及びR4が、水素を表し;
    R5が、水素、
    任意にハロゲン若しくはアルコキシによって1回若しくは数回置換されているアルキル、
    ヘテロアリール、又は
    任意にハロゲン、-NO2、-C(O)OH、-C(O)NH-アルキル、-NH2、-NHC(O)-アルキル、-N(アルキル)C(O)-アルキル、-NHC(O)O-アルキル、-N(アルキル)C(O)O-アルキル、-NH-S(O)2-アルキル、-S(O)2-アルキル、-NHC(O)-アリール、-NH-アリール、-O-アリール、-S(O)-アリール、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アルキル、アルコキシ、若しくはアルキルスルファニルによって1回若しくは2回置換されているフェニルであって、上記アルキル、アルコキシ、及びアルキルスルファニル基が任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニル、
    ナフチル、
    ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル、
    シクロアルキル、あるいは
    アルケニルであり;且つ
    R6が、水素である、
    請求項1に記載の化合物。
  12. 4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-フェニル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-ベンジル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-メチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソブチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-p-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-フルオロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-メトキシ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-p-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-メトキシ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(3-メトキシ-ベンジル)4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2,5-ジフルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-メタンスルホニル-ベンジル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(3,4-ジフルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-メチル-チアゾール-4-イルメチル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-4-イルエチル-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-3-イルメチル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-フルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-フルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(3,5-ジフルオロ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-2-イルメチル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    3-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-安息香酸;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-m-トリル-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ニトロ-ベンジル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-アミノ-ベンジル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド;
    N-{4-[1-オキソ-4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1H-フタラジン-2-イルメチル]-フェニル}-アセトアミド;
    2-[2-(4-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-[2-(3-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)エチル]-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-ベンゾ[1,3]ジオキソール-5-イル-2-オキソ-エチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-エチル]-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(2-オキソ-2-フェニル-エチル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-アリル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-シクロプロピルメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-メチルスルファニル-ベンジル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-[4-(2-メチル-プロパン-2-スルホニル)-フェニル]-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-ベンゼンスルフィニル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    N-エチル-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
    {4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸エチル・エステル;
    メチル-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸エチル・エステル;
    メチル-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸イソプロピルエステル;
    {4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-カルバミン酸イソプロピルエステル;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ニトロ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-シクロヘキシル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ピリジン-4-イル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(3-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-メトキシ-エチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-メトキシ-1-メチル-エチル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-シクロヘキシル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-イソプロピル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-sec-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-ビフェニル-4-イル-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2’-メチル-ビフェニル-4-イル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-フェノキシ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-ナフタレン-2-イル-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-クロロ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    N-メチル-4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-ベンズアミド;
    N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
    2-メトキシ-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
    2,2-ジメチル-N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-アセトアミド;
    N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-ベンズアミド;
    N-{4-[4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-1-オキソ-1H-フタラジン-2-イル]-フェニル}-メタンスルホンアミド;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-フェニルアミノ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-モルホリン-4-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピロリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-ピペリジン-1-イル-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
    2-(4-アミノ-フェニル)-4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン、
    である、請求項11に記載の化合物。
  13. R1及びR4が、水素であり;
    R2及びR3が、独立して、水素、R8-X-、ヘテロシクリル-T2-、ハロゲン、ニトロ、-OH、-NH2、-NH-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O)NH-O-アルキル、又は、任意にヒドロキシ若しくはアルコキシにより1回若しくは数回置換されているアルキルを表し;
    Xが、-C(O)NH-、-C(O)N(アルキル)-、-N(アルキル)C(O)-、-NHC(O)-、-NHC(O)NH-、-NHC(O)N(アルキル)-、-OC(O)N(アルキル)-、-S(O)2NH-、-S(O)2N(アルキル)-、-S(O)2-、-OC(O)-、-C(O)-、-NH-、-N(アルキル)-、-O-、又は-S-であり;
    T1、T2、T3、及びT4が、独立して、単結合又はアルキレンを表し;
    R5が、アルキル、又はアルコキシで置換されているフェニルであって、前記アルキル若しくはアルコキシ基が任意にハロゲンによって1回若しくは数回置換されているフェニルであり;
    nが、0であり;
    R6が、水素であり;そして
    R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである、
    請求項1に記載の化合物。
  14. R1及びR4が、水素であり;
    R2及びR3が、独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、-NH2、-NH-C(O)Hを表し;
    R5は、パラ位にてtert-ブチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシによって置換されているフェニルであり;
    nが、0であり;
    R6が、水素であり;そして
    R7が、水素、アルキル、又はシクロアルキルである、
    請求項1に記載の化合物。
  15. N-[3-(4-tert-ブチル-フェニル)-1-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-フタラジン-6-イル]-ホルムアミド;
    7-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-7-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-6-ニトロ-2H-フタラジン-1-オン;
    6-アミノ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    6-ブロモ-2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-メチル-2H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(5-シクロプロピル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;
    2-(4-tert-ブチル-フェニル)-4-(1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2H-フタラジン-1-オン;及び
    4-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-2-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)-2H-フタラジン-1-オン、
    である、請求項14に記載の化合物。
  16. 式Iの化合物の製造方法であって、
    (a)式VII:
    Figure 2008514564
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びYは請求項1で示した意味を有する)
    の化合物を、
    式VIII:
    Figure 2008514564
    (式中、R6及びR7は請求項1で示した意味を有する)
    の化合物と反応させることで式Iの各化合物を生成させ;
    (b)上記の式Iの化合物を、反応混合物から分離し;そして
    (c)必要に応じて、医薬として許容される塩に変換する、
    方法。
  17. 医薬として許容されるアジュバントと共に有効成分として1又は複数の式Iの化合物を含む医薬品。
  18. 癌の処置のための請求項17に記載の医薬品。
  19. Aurora Aチロシンキナーゼの不適当な活性化によって媒介された疾患の処置のための請求項17に記載の医薬品。
  20. 癌を処置するための医薬品の製造のための請求項1〜15のいずれか1項に記載の1又は複数の化合物の使用。
  21. 癌を処置するための請求項1〜15のいずれか1項に記載の1又は複数の化合物の使用。
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