JP2008513463A - チアゾロピリジンキナーゼ阻害剤 - Google Patents

チアゾロピリジンキナーゼ阻害剤 Download PDF

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    • C07D513/04Ortho-condensed systems

Abstract

【化1】
Figure 2008513463

本発明は、新規なチアゾロピリジン類、それらの製薬学的組成物、およびATP−蛋白質キナーゼ相互作用の阻害剤としてのそれらの使用に関する。チアゾロピリジン化合物は以下の式(I)を有する。

Description

関連出願のクロスリファレンス
本出願は、引用することによりそして全ての目的のために本発明の内容となる、2004年9月15日に出願された米国暫定特許出願番号第60/609992号明細書の権利を主張する。
発明の分野
本発明は、新規なチアゾロピリジン類およびそれらの製薬学的に許容可能な形態、それらの合成、並びにキナーゼ阻害剤としてのそれらの使用の分野である。
発明の背景
一般的に、蛋白質キナーゼ類は構造的に関連するホスホリルチランスフェラーゼ類の最大群であり、高度に保存された構造および触媒機能を有しそしてそれらがホスホリル化する基質により族(例えば、蛋白質−チロシン、蛋白質−セリン/スレオニン、ヒスチジンなど)に分類することができ、そして広範囲の細胞信号形質導入工程の調節の原因となる。
蛋白質−チロシンキナーゼ類の例はIrk、IGFR−1、Zap−70、Bmx、Btk、CHK(Csk同族キナーゼ)、CSK(C−末端Srcキナーゼ)、Itk−1、Src(c−Src、Lyn、Fyn、Lck、Syk、Hck、Yes、Blk、FgrおよびFrk)、Tec、Txk/Rlk、Abl、EGFR(EGFR−1/ErbB−1、ErbB−2/NEU/HER−2、ErbB−3およびErbB−4)、FAK、FGF1R(FGFR1もしくはFGR−1も)、FGF2R(FGR−2も)、MET(Met−1もしくはc−METも)、PDGFR−α、PDGFR−β、Tie−1、Tie−2(Tek−1もしくはTekも)、VEGFRI(FLT−1も)、VEGFR2(KDRも)、FLT−3、FLT−4、c−KIT、JAK1、JAK2、JAK3、TYK2、LOK、RET、TRKA、PYK2、ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)、EPHA(1−8)、EPHB(1−6)、RON、Fes、FerまたはEPHB4(EPHB4−1も)を包含するが、それらに限定されない。
蛋白質−セリン/スレオニンキナーゼ類の例はArk、ATM(1−3)、CamK(I−IV)、CamKK、Chk1および2(チェックポイントキナーゼ類)、CK1、CK2、Erk、IKK−1(IKK−ALPHAもしくはCHUKも)、IKK−2(IKK−BETAも)、Ilk、Jnk(1−3)、LimK(1および2)、MLK3Raf(A、B、およびC)、CDK(1−10)、PKC(全てのPKCサブセットを包含する)、Plk(1−3)、NIK、Pak(1−3)、PDK1、PKR、RhoK、RIP、RIP−2、GSK3(AおよびB)、PKA、P38、Erk(1−3)、PKB(全てのPKBサブセットを包含する)(AKT−1、AKT−2、AKT−3もしくはAKT3−1も)、IRAK1、FRK、SGK、TAK1またはTpl−2(COTも)を包含するが、それらに限定されない。
蛋白質キナーゼ類は細胞成長の正常な調節において非常に重要な役割を演ずる。しかしながら、チロシンキナーゼ類(受容体もしくは非−受容体)または受容体チロシンキナーゼ類の配位子の突然変異または過剰発現にいずれかの結果として、信号発生が解除され始め、未調節の細胞増殖を生じ、それが癌または関連する疾病、疾患もしくは症候群をもたらしうる。
蛋白質キナーゼ類はホスホリル化工程に触媒作用を与えそして調節し、それによりキナーゼ類が種々の細胞外信号であるホルモン類、神経伝達物質、成長および分化因子、細胞周期事象、環境ストレス、栄養ストレスなどに応答してホスフェート基を蛋白質または脂質標的に共有結合させる。
ホスホリル化は種々の細胞工程、例えば増殖、成長、分化、代謝、アポプトーシス、運動、転写、翻訳および他の信号発生工程、を調整または調節する。蛋白質ホスホリル化の不完全な調節による細胞成長に関する未調節の信号発生は多くの疾病および疾病状態、例えば変形性関節症、慢性関節リウマチ、関節炎中の滑液パンヌス侵襲、多発性硬化症、重症筋無力症、真性糖尿病、糖尿病性血管障害もしくは網膜症、炎症性腸疾病、クローン病、潰瘍性大腸炎、移植または骨髄移植拒絶症、狼瘡、慢性膵臓炎、悪液質、敗血症性ショック、皮膚疾病もしくは疾患(例えば乳頭腫生成、乾癬、皮膚炎、湿疹、脂漏症など)、中枢神経系疾病(例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、鬱病など)、癌(例えば神経膠腫癌、類表皮癌、頭部および頸部癌、肺癌、乳癌、結直腸癌、前立腺癌、胃癌、食道癌もしくは乳頭癌など並びに関係する病状、例えば未調節の細胞増殖、腫瘍成長もしくは血管新生または転移癌細胞侵襲および移動などまたは白血病もしくはリンパ腫)、眼科疾病(例えば黄斑変性、角膜の疾病、緑内障など)、ウイルス性感染症(例えばサイトメガロウイルスCMV)、心臓疾病(例えばアテローム硬化症、新内膜生成または移植−誘発性バスキュロパシー(例えば再狭窄など)、肺疾病(例えばアレルギー喘息、肺線維症もしくは慢性閉塞性肺疾病から生ずる合併症など)または腎臓疾病(例えば急性、亜急性もしくは慢性形態の糸状体腎炎もしくは膜増殖性糸状体腎炎、糸状体硬化症、先天性多嚢胞性腎臓形成異常、腎線維症など)にも関係していた。従って、キナーゼ阻害剤は治療剤として有望な用途を有する。
チロシンキナーゼ類は、それらが受容体チロシンキナーゼまたは非−受容体チロシンキナーゼであるかどうかにより、さらに分類されうる。受容体チロシンキナーゼ類は、細胞から突出する配位子相互作用領域、疎水性のトランス−メンブラン領域、並びに触媒作用性キナーゼ領域を含有する細胞質領域を有する細胞膜に及ぶ。非−受容体チロシンキナーゼ類はしばしば、それらを細胞膜に固定させうる他の疎水性部分の添加により、ミリスチル化されるかまたは改質される。
表皮成長因子受容体(EGFR)チロシン−キナーゼ族は受容体類であるEGFR(EGFR−1またはErb−B1とも称する)、HER−2(またはneu)、EGFR3およびEGFR4を包含する。表示成長因子(EGF)、形質転換成長因子−α(TGF−α)およびHER−2配位子ヘレグリンがEGFR受容体に結合する配位子の3種である。
例えば、1種もしくはそれ以上のEGFRキナーゼ族構成員のEGFR過剰発現または突然変異が未調節のもしくは異常な細胞成長により特徴づけられる癌および他の疾病に共通して関連していた。EGFRの非調節も類表皮腫瘍、頭部および頸部腫瘍、***腫瘍および他の主要器官に関連する腫瘍に関係づけられる。増加したEGFR発現に関係する疾病は増殖性糸球体腎炎、糖尿病−誘発性腎臓疾病および慢性膵臓炎を包含する。HER2の過剰発現は乳癌および卵巣癌に関係していた。EGFRの過剰発現よりむしろTGF−αの過剰生成に関係する疾病は細胞−増殖性皮膚疾患である乾癬を包含する。子宮組織内のEGFR発現水準は受精卵の着床中に上昇するため、EGFR阻害剤は受精を減ずるための避妊薬としての有望な用途を有しうる。
ヒト・サイトメガロウイルス(CMV)は、免疫弱体化人間および移植受容者において重篤なそして致死的な疾病を引き起こす広汎な日和見感染性のヒト・ヘルペスウイルスである。CMVはアテローム硬化症およびウイルス介在性分娩欠陥の主な原因でもある。ヒ
トCMVは感染中に細胞に入るためのEGFR受容体を使用し、EGFRは自己ホスホリル化されそして下流信号形質導入経路成分が活性化されるが、EGFR特異的阻害剤であるチルホスチンAG1478がチルホスチンの存在下で感染された細胞内のウイルス負荷を減ずることが示された(非特許文献1)。従って、有効なEGFR選択的阻害剤は抗−CMV療法において有用でありうる。
チロシン−キナーゼ類のSrc族は亜族蛋白質であるc−Src、Lyn、Fyn、Lck、Syk、Hck、Yes、Blk、FgrおよびFrkを包含する。c−Src族の種々の構成員は正常な細胞増殖にとって重要であるが、それらの過剰発現および過剰活性化は癌の成長を促進しうる(非特許文献2)。例えば、Lynキナーゼはホルモン耐性前立腺癌においては上方調節されることが示された。ホルモン耐性前立腺癌の腫瘍異種移植片はLynキナーゼ活性を特異的に妨害するペプチド類を用いる処置は成長遅延を示した(非特許文献3)。
LynおよびHck Src亜族チロシン−キナーゼ類は両者とも慢性骨髄性白血病(CML)に関係していた。CMLは、染色体9上のc−Abl非−受容体チロシンキナーゼ遺伝子を染色体22上の中断点クラスター領域(bcr)遺伝子と並置させるt(9;22)染色体転位から生ずるBCR−Abl融合蛋白質により引き起こされる。BCR−Abl融合蛋白質は、CMLおよび成人急性リンパ性白血病の多くの症例をもたらす未調節成長を誘発するAblチロシンキナーゼの構造的に活性化された形態である。Ab2の阻害剤であるグリベック(Gleevec)はCMLを処置するために成功裡に使用されてきた。しかしながら、急性期の患者においては、彼らがもはやグリベックを結合しないBCR−Ablの突然変異体形態を有するため、役立たない。そのようなグリベック耐性CML細胞は、突然変異体BCR−Ablおよびsrc族の構成員を結合しそして阻害する二重src/BCR−Abl阻害剤に感受性である(非特許文献4)。CML細胞がチロシンキナーゼAbl阻害剤であるグリベックを用いる処置に耐性になりうる他の方法もある。例えば、グリベックに耐性となるCML K562細胞は成長に関するBCR−Abl転位に対する信頼を最小にしそしてその代わりにLynおよびHckキナーゼ類を上方調節する。このことは、これらの細胞中でアンチセンスLynを発現してそれがそれらの増殖速度を減ずることにより、示された(非特許文献5)。c−Srcおよび他のSrc族の構成員も腫瘍細胞の細胞接着、侵襲および運動に関係する。それ故、Srcキナーゼ族の小分子阻害剤が白血病および固体腫瘍の療法に関する新しい治療機会を与えうるであろう。
特許文献1および特許文献2並びに特許文献3および特許文献4は炎症を処置するための化合物を記載している。
米国特許第6,232,320号明細書 米国特許第6,579,882号明細書 米国特許出願公開第20010020030号明細書 米国特許出願公開第2003220365号明細書 Wang,et al.,Nature,24 July 2003,Vol424 Yeatman TJ,Nature,June 2004,Vol.4 Goldenberg−Furmanov,et al.,Cancer Research,1 Feb 2004,64,1058−1064 Shah,et al.,Science,16 July 2004,Vol305,399−401 Donato, et al., Blood, 15 Jan 2003, 101(2)
発明の要旨
本発明の第一面は、式(I)の新規な化合物に関する。
本発明の第二面は、少なくとも1種の式(I)の化合物、またはその製薬学的に許容可能な形態および1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる製薬学的組成物に関する。
本発明の第三面は、蛋白質キナーゼ領域を1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物と接触させることを含んでなる、蛋白質キナーゼの活性を阻害する方法に関する。
本発明の第四面は、動物に製薬学的に有効な量の少なくとも1種の式(I)の化合物、またはその製薬学的に許容可能な形態および1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる組成物を投与することを含んでなる未調節のキナーゼ活性を阻害する方法に関する。
本発明の第五面は、動物に製薬学的に有効な量の少なくとも1種の式(I)の化合物、またはその製薬学的に許容可能な形態および1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な賦形剤を投与することを含んでなる増加したもしくは未調節のキナーゼ発現または信号発生を阻害する方法に関する。
本発明の第六面は、動物に製薬学的に有効な量の少なくとも1種の式(I)の化合物、またはその製薬学的に許容可能な形態および1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な賦形剤を投与することを含んでなる未調節の細胞増殖をもたらす増加したキナーゼ発現または信号発生により引き起こされる疾病または症状を処置する方法に関する。
本発明の第七面は、動物に製薬学的に有効な量の少なくとも1種の式(I)の化合物、またはその製薬学的に許容可能な形態および1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な賦形剤を投与することを含んでなる癌を処置する方法に関する。
本発明の第八面は、EGFR、HER−2、c−Src、Lyn、Ablなどから選択されるチロシン−キナーゼの阻害剤としてのチアゾロピリジン誘導体の記載に関する。
本発明の第九面は、低薬用量で蛋白質キナーゼ−誘発性有糸***の阻害剤として有用であるチアゾロピリジン誘導体を記載することである。これは従って極端に低い細胞毒性を有する化合物の別の面をもたらす。
本発明の第十面は、腫瘍、特に有糸***が例えばEGFR、HER−2、c−Src、Lynなどの如き蛋白質キナーゼ類によりひどく誘発される例えば非−小細胞肺癌、結腸癌、乳癌などの如き腫瘍、の抑制において有用であるチアゾロピリジン誘導体を記載することである。
本発明の第十一面は、蛋白質キナーゼ−誘発性応答を阻害するための慢性治療剤としての用途を有するチアゾロピリジン誘導体を記載することである。従って、これは癌緩解をもたらすための長期療法として使用されるそのような治療剤の別の面も生ずる。
本発明の第十二面は、未調節の細胞増殖により特徴づけられそして転移癌細胞侵襲および移動をもたらしうる慢性または急性の疾病に対する治療剤としての用途を有するチアゾロピリジン誘導体を記載することである。
本発明の第十三面は、EGFR蛋白質キナーゼ介在性サイトメガロウイルス(CMV)感染症に対する治療剤としての用途を有するチアゾロピリジン誘導体を記載することである。
本発明の第十四面は、慢性もしくは急性のキナーゼ介在性疾病に対する治療剤としてのまたは避妊剤としての使用のための用途を有するチアゾロピリジン誘導体を記載することである。
本発明の第十五面は、式(I)の化合物を合成する方法に関する。
以下の詳細な記述に照らして明らかになるであろう本発明のこれらのおよび他の面並びに利点が本発明の化合物の使用により得られる。
発明の詳細な記述
本発明は、式(I)
Figure 2008513463
[式中、
はS(C1−4アルキル)、結合、N(R)、N(R)C(O)およびC(O)N(R)よりなる群から選択され、ここでRは水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択され、
pは0、1、2、3または4であり、
はO、S、N(R)および結合よりなる群から選択され、
Arは場合により
(1)C1−8アルキル、
(2)C2−8アルケニル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
ここで(1)、(2)、(3)および(4)は場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)へテロアリール、
(iv)ヘテロシクリル、
ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(f)CO(C1−8アルキル)、
(g)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ、
(h)シアノ、
(i)ハロゲン、
(j)ヒドロキシ、
(k)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されて
いてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(l)C3−8シクロアルキル、
(m)C1−8アルキル(C3−8シクロアルキル)、
(n)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されてい
てもよいヘテロシクリル、および
(o)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置
換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
い、並びに
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよ
いヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で
置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
(5)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(v)C3−8シクロアルキル、
(vi)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていても
よいヘテロシクリル、および
(vii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換
基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(6)シアノ、
(7)ハロゲン、
(8)ヒドロキシ、
(9)C3−8シクロアルキル、
(10)アリール、
(11)ヘテロアリール、
(12)ヘテロシクリル、
(13)(i)CF
(ii)C3−8シクロアルキル、
(iii)アリール、
(iv)へテロアリール、および
(v)ヘテロシクリル
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(14)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
(15)(i)水素、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)C1−8アルキル、
(iv)C1−8アルコキシ、および
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されて
いてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(e)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置
換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)、
(f)C3−8シクロアルキル、および
(g)アリール
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ
よりなる群から選択される置換基で置換されたC(O)、並びに
(16)アミノが場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で
置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)、
(vi)C3−8シクロアルキル、および
(vii)アリール
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合されたヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびベンゾ縮合されたヘテロシクリルよりなる群から選択され、
Arは場合により
(1)C1−8アルキル、
(2)C2−8アルケニル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
ここで(1)、(2)、(3)および(4)は場合により
(i)C1−8アルコキシ、
(ii)シアノ、
(iii)ハロゲン、
(iv)ヒドロキシ、
(v)C3−8シクロアルキル、
(vi)アリール、
(vii)へテロアリール、
(viii)ヘテロシクリル、
ここで(v)、(vi)、(vii)および(viii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていても
よいアミノ、
(e)シアノ、
(f)ハロゲン、
(g)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(h)ヒドロキシ、
(i)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(j)C3−8シクロアルキル、および
(k)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換され
ていてもよいヘテロシクリル
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
もよい、
(ix)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよ
いヘテロシクリル、および
(f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で
モノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ、並びに
(x)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(d)C3−8シクロアルキル、
(e)場合により1〜3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいアリー
ル、
(f)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されてい
てもよいヘテロシクリル、および
(g)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置
換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
C(O)アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
(5)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(v)C3−8シクロアルキル、
(vi)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていても
よいヘテロシクリル、および
(vii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換
基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(6)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)へテロアリール、および
(iv)へテロシクリル
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
、および
(e)ハロゲン
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
(7)(i)水素、
(ii)場合により
(a)シアノ、
(b)ハロゲン、および
(c)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC
−8アルキル、
(iii)C1−8アルコキシ、
(iv)ヒドロキシル、および
(v)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)
よりなる群から独立して選択される置換基で置換されたC(O)、
(8)シアノ、
(9)ハロゲン、
(10)ヒドロキシ、
(11)ニトロ、
(12)C3−8シクロアルキル、
(13)アリール、
(14)ヘテロアリール、
(15)ベンゾ縮合されたヘテロアリール、
(16)ヘテロシクリル、並びに
(17)ベンゾ縮合されたヘテロシクリル、
ここで(12)−(17)は場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)C1−8アルキル(C3−8シクロアルキル)、
(iii)アリール、
(iv)C1−8アルキル(アリール)、
(v)へテロアリール、
(vi)C1−8アルキル(ヘテロアリール)、
(vii)ヘテロシクリル、および
(viii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよ

よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合されたヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびベンゾ縮合されたヘテロシクリルよりなる群から選択される]
の置換されたチアゾロピリジン化合物およびその製薬学的に許容可能な形態を提供する。
式(I)の化合物の例は、LがN(R)よりなる群から選択され、ここでRが水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、LがNHである化合物である。
式(I)の化合物の例は、pが0、1、2または3である化合物である。
式(I)の化合物の例は、LがO、SおよびN(R)よりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、LがO、SおよびNHよりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、Arが各々場合により
(1)C1−8アルキル、
(2)C1−8アルコキシ、
ここで(1)および(2)は場合により
(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)へテロアリール、
(iv)ヘテロシクリル、
ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
(f)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ、
(g)シアノ、
(h)ハロゲン、
(i)ヒドロキシ、および
(j)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されて
いてもよいC1−8アルキル(アミノ)
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
い、並びに
(v)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されてい
てもよいヘテロシクリル、および
(d)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置
換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい〕、
(3)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
もよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていて
もよいヘテロシクリル、および
(iv)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基
で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(4)ハロゲン、
(5)ヒドロキシ、
(6)C3−8シクロアルキル、
(7)アリール、
(8)ヘテロアリール、
(9)ヘテロシクリル、並びに
(10)アミノが場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
(iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
(v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で
置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、Arが各々場合により
(1)C1−8アルキル、
(2)C1−8アルコキシ、
ここで(1)および(2)は場合により
(i)へテロアリール、および
(ii)ヘテロシクリル、
ここで(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(ヒドロキシ)、および
(c)アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
い、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)ヘテロシクリル、および
(d)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
(3)場合により
(i)C1−8アルキル(アミノ)、および
(ii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(4)ハロゲン、
(5)ヒドロキシ、
(6)ヘテロシクリル、並びに
(7)アミノが場合により
(i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
もよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(iii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、Arが各々場合により
(1)C1−8アルキル、
(2)C2−8アルケニル、
(3)C2−8アルキニル、
(4)C1−8アルコキシ、
ここで(1)、(2)、(3)および(4)は場合により
(i)C1−8アルコキシ、
(ii)ハロゲン、
(iii)ヒドロキシ、
(iv)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(d)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ、
(e)ハロゲン、
(f)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
(g)ヒドロキシ、および
(h)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
よりなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいアリール、お
よび
(v)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
い、
(5)場合により
(i)C1−8アルキル(アミノ)、および
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
もよいC1−8アルキル(アミノ)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(6)(i)C3−8シクロアルキル、
(ii)アリール、
(iii)へテロアリール、および
(iv)へテロシクリル、
ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルコキシ、
(c)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ、および
(d)ハロゲン
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい
よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
(7)シアノ、
(8)ハロゲン、並びに
(9)ヒドロキシ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール
およびヘテロシクリルよりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、Arが各々場合により
(1)C2−8アルキニル、
(2)場合により
(i)ハロゲン、および
(ii)場合により1〜3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいアリール
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ、
(3)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルコキシ、
(iii)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいア
ミノ、および
(iv)ハロゲン
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基置換されていてもよいオキシアリール、並びに
(4)ハロゲン
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、
がNHであり、
pが0、1、2または3であり、
がO、SおよびNHよりなる群から選択され、
Arが各々場合により
(1)C1−8アルキル、
(2)C1−8アルコキシ、
ここで(1)および(2)は場合により
(i)へテロアリール、および
(ii)ヘテロシクリル、
ここで(i)および(ii)は場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(ヒドロキシ)、および
(c)アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
い、並びに
(iii)場合により
(a)C1−8アルキル、
(b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(c)ヘテロシクリル、および
(d)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
アミノ
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
(3)場合により
(i)C1−8アルキル(アミノ)、および
(ii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
(4)ハロゲン、
(5)ヒドロキシ、
(6)ヘテロシクリル、並びに
(7)アミノが場合により
(i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
(ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
もよいC1−8アルキル(アミノ)、および
(iii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、
Arが各々場合により
(1)C2−8アルキニル、
(2)場合により
(i)ハロゲン、および
(ii)場合により1〜3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいアリール
よりなる群から選択される置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ、
(3)場合により
(i)C1−8アルキル、
(ii)C1−8アルコキシ、
(iii)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいア
ミノ、および
(iv)ハロゲン
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基置換されていてもよいオキシアリール、並びに
(4)ハロゲン
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される化合物である。
式(I)の化合物の例は、L−(CH−ArおよびL−Arが独立して以下から選択される化合物である:
Figure 2008513463
Figure 2008513463
式(I)の化合物の例は、以下よりなる群から選択される化合物を包含する:
Figure 2008513463
Figure 2008513463
Figure 2008513463
Figure 2008513463
Figure 2008513463
Figure 2008513463
製薬学的に許容可能な形態
式(I)のある種の化合物は種々の立体異性体または互変異性体形態で存在しうる。本発明は全てのそのようなキナーゼ阻害化合物を包括する。これらの化合物はエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態の活性化合物を包含する。これらのエナンチオマーまたはジアステレオマーは純粋なまたは本質的に純粋な化合物を包含する。これらの化合物はエナンチオマー類の混合物またはジアステレオマー類の混合物も包含する。エナンチオマー類が等量で存在する場合には、生ずる混合物はラセミ混合物と称する。化合物のあるものは互変異性体または互変異性体の混合物を包含する。
本発明の化合物は製薬学的に許容可能な塩類の形態で存在しうる。薬品中での使用のためには、本発明の化合物の「製薬学的に許容可能な塩類」は無毒の酸性/アニオン性または塩基性/カチオン性塩類をさす。
本発明の化合物の適当な製薬学的に許容可能な塩類は、例えば、本発明に従う化合物の溶液を製薬学的に許容可能な酸、例えば塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、琥珀酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸または燐酸、の溶液と混合することにより製造さできる酸付加塩類を包含する。それ故、代表的な製薬学的に許容可能な塩類は下記のものを包含する:酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、カルシウム、カンシレート(カンフォサルフェート)、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸、クエン酸、二塩酸塩、エデト酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、ヒドラバミン、ヒドロブロミン、塩酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシレート、硝酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩、パルミチン酸塩、燐酸塩/二燐酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、琥珀酸塩、酒石酸塩、トシレート。
さらに、本発明の化合物が酸性部分を有する場合には、それらの適する製薬学的に許容可能な塩類はアルカリ金属塩類、例えばナトリウムもしくはカリウム塩類;アルカリ土類金属塩類、例えばカルシウムもしくはマグネシウム塩類;および適当な有機配位子を用いて製造される塩類、例えば第四級アンモニウム塩類を包含する。
製薬学的に許容可能な塩基性/カチオン性塩類はアルミニウム、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオール、アンモニア、ベンザチン、t−ブチルアミン、カルシウム、グルコン酸カルシウム、水酸化カルシウム、クロロプロカイン、コリン、炭酸水素コリン、塩化コリン、シクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、リチウム、LiOMe、L−リシン、マグネシウム、メグルミン、NH、NHOH、N−メチル−D−グルカミン、ピペリジン、カリウム、カリウム−t−ブトキシド、水酸化カリウム(水性)、プロカイン、キニン、ナトリウム、炭酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンまたは亜鉛を包含するが、それらに限定されない。
本発明の化合物の製造方法のいずれかの間に、敏感性もしくは反応性の基または関与する分子のいずれかを保護することが必要でありおよび/または望ましいことがある。これは、例えばProtective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973、およびT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Edition,John
Wiley & Sons,1999に記載されたものの如き一般的な保護基により、行うことができる。保護基は都合のよいその後の段階で当該技術で既知の方法を用いて除去することができる。
本発明は種々の異性体の化合物およびそれらの混合物を意図する。用語「異性体」は、同じ組成および分子量を有するが物理的および/または化学的性質において異なる化合物をさす。そのような物質は同じ数および種類の原子を有するが構造において異なる。構造上の差異は構成における(幾何学的異性体)または偏光面を回転させる能力における(立体異性体)でありうる。
用語「立体異性体」は、空間内のそれらの原子の配置において異なる同一組成の異性体をさす。エナンチオマー類およびジアステレオマー類は、対称的に置換された原子がキラル中心として作用する立体異性体である。用語「キラル」は、その鏡像上で重ならない分子をさす。用語「エナンチオマー」は互いに鏡像であるが重ならない分子種の対の一方をさす。用語「ジアステレオマー」は、鏡像として関連しない立体異性体をさす。記号「R」および「S」は1個もしくは複数のキラル原子の周りの置換基の立体配置を表示する。記号「R」および「S」は1個もしくは複数のキラル原子の周りの置換基の相対的な立体配置を表示する。
用語「ラセミ体」または「ラセミ混合物」は、化合物が光学活性が欠けている等量の2種のエナンチオマー種の化合物をさす。用語「光学活性」は、キラル分子またはキラル分子の非ラセミ混合物が偏光面を回転させる程度をさす。
用語「幾何学的異性体」は、炭素−炭素二重結合に対する、シクロアルキル環に対する、または架橋結合された二環式系に対する関係における置換基原子の配向において異なっている異性体をさす。炭素−炭素二重結合の各側上の置換基原子(H以外)はEまたはZ立体配置でありうる。「E」(反対側にある)では、置換基は炭素−炭素二重結合に関して反対側であり、「Z」(同じ側にある)では、置換基は炭素−炭素二重結合に関して同じ側にある。シクロアルキル環に結合された置換基原子(H以外)はシスまたはトランス立体配置でありうる。「シス」立体配置では、置換基は環の面に関して同じ側にあり、「トランス」立体配置では、置換基は環の面に関して反対側にある。「シス」および「トランス」種の混合物を有する化合物は「シス/トランス」と表示される。架橋結合された二環式系に結合された置換基原子(H以外)は「エンド」および「エキソ」立体配置でありうる。「エンド」立体配置では、(架橋頭でなく)架橋に結合された置換基は2つの残りの架橋の大きい方に向き、「エキソ」立体配置では、架橋に結合された置換基は2つの残りの架橋の小さい方に向く。
本発明の化合物を製造するために使用される種々の置換基立体異性体、幾何学的異性体およびそれらの混合物は市販の出発物質から合成製造することができ、または異性体混合物として製造しそして次に当業者に既知である技術を用いて分離された異性体として得ることもできる。
異性体記号である「R」、「S」、「S」、「R」、「E」、「Z」、「シス」、「トランス」、「エキソ」および「エンド」は芯分子に関する1種もしくは複数の原子立体配置を示すためにここに記載された通りに使用されそして文献(IUPAC Recommendations for Fundamental Stereochemistry (Section E),Pure Appl.Chem.,1976,45:13−30)で定義された通りに使用されることが意図される。
用語「互変異性体」は、電子並びに1個もしくはそれ以上の水素原子の実際の運動に関連する異性体の急速で且つ可逆的な相互転換を示す互変異性の結果である異性体のために使用される。各互変異性体は独立して存在することができそして単離が可能である。互変異性の当該技術で既知の例はケト−エノール互変異性である。
本発明の化合物は異性体−特異的合成により個別の異性体として製造することができまたは異性体混合物から分離することもできる。一般的な分離技術は、異性体対の各異性体の遊離塩基(または遊離酸)を光学的に活性な酸(または塩基)と一緒にして光学的に活性な塩を生成し、(引き続き遊離塩基または酸を分別結晶化しそして再生し)、適当なキラル助剤との反応(その後のキラル助剤の分別結晶化またはクロマトグラフィー分離および除去)により異性体対の異性体の各々のエステルまたはアミドを生成するか、または出発物質もしくは最終生成物のいずれかの異性体混合物をキラル分取TLC(薄層クロマトグラフィー)もしくはキラルHPLCカラムを用いて分離することを包含する。
さらに、本発明の化合物は1種もしくはそれ以上の多形または非晶質結晶性形態を有することができそしてそれらは発明の範囲内に包含されることが意図される。さらに、化合物のあるものは水との溶媒和物(すなわち、水和物)または一般的な有機溶媒との溶媒和物を生成することができ、そしてそれらも発明の範囲内に包含されることが意図される。
化学的定義
いずれかの可変記号(例えば、アリール、ヘテロシクリル、R、R、など)が置換基リストで1回より多く出現する場合には、それぞれの出現のその定義は他の出現とは独立している。
置換基の可変記号(例えば、R、R、など)から環系内で引かれている結合線は、置換基が置換可能な環炭素原子またはヘテロ原子のいずれかと結合しうることを示す。環系が多環式である場合には、置換基は結合線が引かれた環上の適当な炭素原子またはヘテロ原子のいずれかと結合しうる。
ここで使用される際には、下記の用語は下記の定義を有することを意図する。必要に応じて追加の定義が明細書全体に示されている。
用語「C1−8アルキル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、飽和脂肪族の分枝鎖状もしくは直鎖状の特定数の炭素原子を有する1価炭化水素ラジカルまたはアルキルジイル結合基をさし、ここでラジカルは炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導されそしてアルキルジイル結合基は連鎖中の2個の炭素原子の各々からの1個の水素原子の除去により誘導される。用語「C1−8アルキル」は直鎖状もしくは分枝鎖状の配置にある1−8個の炭素原子を有するラジカルをさす。例えば、「C1−8アルキル」は具体的にはラジカルであるメチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、tert−ブチル、1−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、1−ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、1−オクチル、2−オクチル、3−オクチルなどを包含する。アルキルおよびアルキルジイルラジカルは芯分子に対して連鎖内の末端炭素原子を介してまたは炭素原子を介して結合されうる。同様に、いずれかの数の置換基可変記号は可能な原子価により許容される場合にはアルキルまたはアルキルジイルラジカルに結合されうる。
用語「C1−4アルキル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、飽和脂肪族の分枝鎖状もしくは直鎖状の特定数の炭素原子を有する1価炭化水素ラジカルまたはアルキルジイル結合基をさし、ここでラジカルは炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導されそしてアルキルジイル結合基は連鎖中の2個の炭素原子の各々からの1個の水素原子の除去により誘導される。用語「C1−8アルキル」は直鎖状もしくは分枝鎖状の配置にある1−4個の炭素原子を有するラジカルをさす。例えば、「C1−4アルキル」は具体的にはラジカルであるメチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、tert−ブチル、1−ブチル、などを包含する。アルキルおよびアルキルジイルラジカルは芯分子に対して連鎖内の末端炭素原子を介してまたは炭素原子を介して結合されうる。同様に、いずれかの数の置換基可変記号は可能な原子価により許容される場合にはアルキルまたはアルキルジイルラジカルに結合されうる。
用語「C1−8アルキル(ハロゲン)1−3」は、1、2または3個の水素原子がハロゲン原子により置換されている以上で定義された通りのC1−8アルキルをさす。C1−8アルキル(ハロゲン)1−3の例は例えば、トリフルオロメチル、モノクロロメタン、などである。
用語「C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3」は、1、2または3個の水素原子がヒドロキシル基により置換されている以上で定義された通りのC1−8アルキルをさす。ヒドロキシ基は好ましくは異なる炭素原子上にあるが、ある場合には2個のヒドロキシル基が同一炭素原子上にあることも可能である。C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3の例は例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルなどである。
用語「C2−8アルケニル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有するアルキルまたはアルキルジイルラジカルをさす。典型的には、1個の炭素−炭素二重結合が存在し、そして、場合により、いずれかの数の二重結合が存在することができ、それにより安定な化合物が生ずる。ラジカルは1個もしくは複数の二重結合に関してZまたはE構造のいずれかでありうる。
用語「C2−6アルケニル」は、2−6個の炭素原子を有するアルケニルラジカルをさす。例えば、「C2−4アルケニル」は具体的にはラジカルであるエテニル、プロペニル、アリル(2−プロペニル)、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなどを包含する。上記の如く、アルケニルラジカルは同様に芯分子に結合されていてもよくそして指定される場合にはさらに置換されていてもよい。
用語「C2−8アルキニル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有するアルキルまたはアルキルジイルラジカルをさす。典型的には、1個の炭素−炭素三重結合が存在し、そして、場合により、いずれかの数の三重結合が存在することができ、それにより安定な化合物が生ずる。
用語「C2−6アルキニル」は、2−6個の炭素原子を有するアルキニルラジカルをさす。例えば、「C2−4アルキニル」は具体的にはラジカルであるエチニル、プロピニル、ブチリル、ペンチニル、ヘキシニルなどを包含する。上記の如く、アルキニルラジカルは同様に芯分子に結合されていてもよくそして指定される場合にはさらに置換されていてもよい。
用語「C1−8アルコキシ」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、酸素結合原子を介して結合されたアルキルまたはアルキルジイルラジカルをさす。例えば、「C1−4アルコキシ」は具体的にはラジカルであるメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシなどを包含する。上記の如く、アルコキシラジカルは同様に芯分子に結合されていてもよくそして指定される場合にはさらに置換されていてもよい。
用語「C3−8シクロアルキル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、飽和もしくは部分的不飽和の単環式または縮合アルキル環系ラジカルをさす。シクロアルキル環系の例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンタニルまたはインダニルなどを包含するが、それらに限定されない。例えば、「C3−8シクロアルキル」は具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを包含する。上記の如く、シクロアルキルラジカルは同様に芯分子に結合されていてもよくそして指定される場合にはさらに置換されていてもよい。
用語「アリール」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、芳香族の単環式または縮合環系ラジカルをさす。アリール環系の例はフェニル、ナフタレニル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、アンスラセニル、ナフタレニル、フルオレニル、インデニルまたはアンスラセニルなどを包含するが、それらに限定されない。上記の如く、アリールラジカルは同様に芯分子に結合されていてもよくそして指定される場合にはさらに置換されていてもよい。
用語「芳香族」は、完全に不飽和の共役π電子系を有するシクロアルキルまたはヘテロシクリル環系、すなわちアリールまたはヘテロアリール環系、をさす。
用語「ヘテロシクリル」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、飽和もしくは部分的に不飽和の単環式もしくは縮合ヘテロシクリルアルキル環系ラジカルをさす。部分的に不飽和の系は例えばジヒドロ、トリヒドロ、テトラヒドロ、ヘキサヒドロなどと称するもののような環を包含する。ヘテロシクリルラジカルの例は2H−ピロール(2−ピロリニルもしくは3−ピロリニルを包含する)、ピロリジニル、1,3−ジオキソラニル、2−イミダゾリニル(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリルとも称する)、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、テトラゾリニル、テトラゾリジニル、ピペリジニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼチジニル、アゼパニル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピニル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼパニル、テトラヒドロ−フラニル、テトラヒドロ−チエニル、テトラヒドロ−ピラニル、テトラヒドロ−ピリダジニル、1,3−ベンゾジオキソリルまたは2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニルなどを包含するが、それらに限定されない。上記の如く、ヘテロシクリルラジカルは同様に芯分子に結合されていてもよくそして指定される場合にはさらに置換されていてもよい。
用語「ヘテロ」は、環系に関する接頭辞として使用される場合には、シクロアルキルまたはアリール環系におけるN、S、OまたはPから選択されるヘテロ原子による少なくとも1個の炭素原子の置換をさす。化学的に安定であり且つ環原子の量により許容される場合には、環は1、2、3または4個の窒素原子構成員を有することができ、或いは環は0、1、2または3個の窒素原子構成員および1個の酸素または硫黄原子構成員を有することができる。利用可能な原子価により許容される場合には、4個までの隣接環構成員が窒素原子であることができ(例えばテトラゾール)、そして、1個のヘテロ原子が窒素であり且つ他方がN、SまたはOから選択される場合には、2個までの隣接環構成員がヘテロ原子でありうる。
用語「ヘテロアリール」は、単独でまたは置換基の一部として使用されるかどうかにかかわらず、ヘテロ芳香族の単環式または縮合環系ラジカルをさす。ヘテロアリール環の例はフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、インドリル、アザインドリル、イソインドリル、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、インダゾリル、アザインダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタルジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニルなどを包含するが、それらに限定されない。
用語「ベンゾ−縮合」はベンゼン環と縮合した単環式ラジカルにより形成される二環式の縮合環系ラジカルをさし、ベンゾ−縮合ラジカルは芯分子に対して二環式系のいずれかの環を介して結合されうる。
用語「ベンゾ−縮合シクロアルキル」は単環式シクロアルキルラジカルがベンゼン環と縮合している二環式の環系ラジカルをさす。代表的なベンゾ−縮合シクロアルキルラジカルはインダニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−ベンゾシクロオクテニルなどを包含する。ベンゾ−縮合シクロアルキル環系はシクロアルキル基のサブセットである。
用語「ベンゾ−縮合ヘテロシクリル」は、単環式ヘテロシクリルラジカルがベンゼン環と縮合している二環式の環系ラジカルをさす。代表的なベンゾ−縮合ヘテロシクリルラジカルは1,3−ベンゾジオキソリル(1,3−メチレンジオキシフェニルとしても知られる)、インドリニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル(1,4−エチレンジオキシフェニルとしても知られる)、ベンゾ−ジヒドロ−フリル、ベンゾ−テトラヒドロ−ピラニル、ベンゾ−ジヒドロ−チエニルなどを包含する。ベンゾ−縮合ヘテロシクリル環系はヘテロシクリル基のサブセットである。
用語「ベンゾ−縮合ヘテロアリール」は、単環式ヘテロアリールラジカルがベンゼン環と縮合している二環式の環系ラジカルをさす。代表的なベンゾ−縮合ヘテロアリールラジカルはインドリル、イソインドリル、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、インダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、プテリジニルなどを包含する。ベンゾ−縮合ヘテロアリール環はヘテロアリール基のサブセットである。
用語「縮合」は、隣接環原子上で縮合した環系、1個の環原子上で縮合したものおよび非隣接原子上で縮合したものをさす。生成した環のタイプおよび量は利用可能な環原子価、出発物質または合成方法により限定される。いずれの場合にも、全てのそのような縮合環系は本発明の化合物および関連する合成方法の範囲内に包含されることが意図される。
二環式、三環式および同様な環系を形成する単環式環は隣接環原子上で縮合され、ここで各単環式環は2個の環原子を共有し、それにより共通の環原子が2個の環に関する結合点であり、そしてここで共通の原子は炭素または窒素原子でありうる。二環式、三環式および同様な環系ラジカルは環系の1個の環炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘
導される。
スピロ環式環系を形成する単環式環は1個の環原子上に縮合され、ここで各単環式環は1個の環原子を共有し、それにより共通の環原子が2個の環に関する結合点であり、そしてここで共通の原子は炭素原子である。スピロシクリル基は環系の1個の環炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される。代表的なスピロシクリル基はスピロ[1.4]ジオキソラニル、スピロ[5.5]ウンデシル、3−オキサ−1−アザ−スピロ[4.4]ノネニルなどを包含する。
非隣接環原子上で縮合される単環式環系は種々の架橋結合された二環式環系を形成するものである。架橋結合された二環式ラジカルは環系の1個の環炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される。代表的な架橋結合された二環式ラジカルはビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ビシクロ[2.2.1]オクチル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[22]オクテニル、ビシクロ[3.2.1]オクテニル、2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクチル、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、7−オキサ−ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなどを包含する。
多環式の架橋結合されたおよび架橋結合されない環系は、非隣接環原子上にさらに縮合されて種々の共通の多環式環系を形成するものである。ポリシクリルラジカルは環系の1個の環炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される。代表的なポリシクリルラジカルはアダマンタニル、キヌクリジニル、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデニル、オクタヒドロ−2,5−メタノ−ペンタレニルなどを包含する。
用語「C(O)」は、カルボニル結合基部分をさす。
用語「置換された」は、1個もしくはそれ以上の水素原子が利用可能な原子価により許容される量の置換基で置換されている芯分子をさす。置換は芯分子に限定されず、置換基上で起きてもよく、それによりラジカルが結合基になる。
用語「独立して選択される」は、置換基可変記号群から選択できる2個もしくはそれ以上の置換基をさし、ここで選択される置換基は同一もしくは相異なりうる。
用語「依存して選択される」は、芯分子内での置換に関して指定された組み合わせにおいて特定される1個もしくはそれ以上の置換基可変記号(例えば化合物の表リスト中に表示される置換基の群をさす可変記号)をさす。
一般的に、IUPAC命名法規則がここで使用される。ラジカル置換基に関する命名法は、実質的に
−(C1−6)アルキル−C(O)NH−(C1−6)アルキル−Ph
のように、最初に結合点を有する原子を指定し、引き続き末端連鎖原子に向かって左から右に結合基原子を指定することにより、誘導される。

製薬学的調合物および使用方法
本発明は、蛋白質キナーゼ領域を1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物と接触させることを含んでなる未調節の蛋白質キナーゼ活性を阻害する第一の方法を包含する。
第一の方法は、蛋白質キナーゼ受容体を1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物と接触させることを含んでなる未調節の細胞増殖をもたらす増加したまたは未調節の蛋白質キナーゼ発現または信号発生を阻害することも包含する。
第一の方法は例えばEGFR、HER−2、c−Src、Lyn、Ablなどの如き蛋白質キナーゼの未調節の発現を阻害することを含んでなる。
本発明は、患者に有効量の式(I)の化合物またはその組成物を投与することを含んでなるそれを必要とする患者において慢性または急性のキナーゼ介在性疾病を処置または予防するための治療剤としての式(I)の化合物の使用のための第二の方法を包含する。
第二の方法は、患者に有効量の式(I)の化合物またはその組成物を薬品の形態で投与することを包含する。
第二の方法は、EGFR、HER−2、c−SrcまたはLynから選択されるチロシン−キナーゼが介在する慢性または急性の疾病を包含する。
本発明は、患者に有効量の式(I)の化合物またはその組成物もしくは薬品を投与することを含んでなるそれを必要とする患者において未調節のキナーゼ活性の影響を阻害するための治療剤としての式(I)の化合物の使用のための第三の方法を包含する。
第三の方法は、EGFR、HER−2、c−SrcまたはLynから選択されるチロシン−キナーゼの未調節活性の影響を阻害することを含んでなる。
本発明は、患者に有効量の式(I)の化合物またはその組成物を投与することを含んでなるそれを必要とする患者において慢性または急性のキナーゼ介在性癌を処置または予防するための治療剤としての式(I)の化合物の使用のための第四の方法を包含する。
第四の方法は、癌がEGFR、HER−2、c−SrcまたはLynから選択されるチロシン−キナーゼが介在する非−小細胞肺癌、結腸癌、乳癌などに関係する慢性または急性の腫瘍を抑制することを含んでなる。
第四の方法は、患者において癌再発がそれにより誘発される慢性の未調節の細胞増殖を処置または予防することも包含する。
本発明は、未調節の細胞増殖または転移癌細胞侵襲および移動により特徴づけられる慢性または急性のキナーゼ介在性疾病を処置または予防するための治療剤としての式(I)の化合物の使用のための第五の方法を包含する。
本発明はEGFRキナーゼ介在性サイトメガロウイルスによるウイルス感染症の処置または予防するための治療剤としての式(I)の化合物の使用のための第六の方法を包含する。
本発明は薬品としての使用のための式(I)の化合物を包括する。
本発明はさらに上記症状のいずれかを処置するための薬品の製造用の式(I)の化合物の使用をさらに包括する。
ここで使用される用語「慢性または急性キナーゼ介在性疾患」は、そのような活性を伴う未調節のキナーゼ活性と関係する疾患および疾病を包含するが、それらに限定されない。
用語「未調節のキナーゼ活性」は、1)増加したもしくは未調節のキナーゼ発現または信号発生、2)未調節の細胞増殖をもたらす増加したキナーゼ発現、3)未調節の細胞増
殖をもたらす増加したキナーゼ信号発生、または4)構造に関するキナーゼ活性化をもたらす突然変異をさす。未調節のキナーゼ活性の存在は当該技術で既知である工程により測定することができる。
用語「未調節の細胞増殖」は、多細胞有機体にとって害(例えば不快なまたは減じられた生活期待感)を生ずる多細胞有機体中の1種もしくはそれ以上の細胞サブセットの細胞増殖をさす。
未調節の細胞増殖から生ずる腫瘍細胞は、正常な細胞を抑制する成長調節信号が欠けているため、それらの生存を促進および拡大しそしてしばしば高い増殖速度を有するための多くの機構を使用する。多くの腫瘍細胞は、増殖速度を高める自己分泌成長因子を分泌するかまたはそれらは他の細胞をしてそれらが利用する成長因子を分泌せしめることを誘発する。
腫瘍細胞は、原発性腫瘍部位から移転し、プロテアーゼ類を使用して細胞外マトリックスを消化し、移動キューに応答して広がり、それらをある種の組織に優先的に移動させ、そこで過剰発現された接着分子が新しい部位における結合および成長を可能にすることにより、成長しそして広がる。これらのおよび他の生物学的工程の全体が腫瘍の致死効果の原因となる。キナーゼ阻害剤は腫瘍生存機構の1つもしくはそれ以上の面に影響を与えうる。或いは、キナーゼ阻害剤は1つの特定の腫瘍生存機構に影響を与えないかもしれないが、未知であるかまたはこれまでに解明されていない作用機構により腫瘍生存に影響を与えることにより依然として治療的に有用でありうる。
前記の方法は、本発明の化合物が例えば変形性関節症、慢性関節リウマチ、関節炎中の滑液パンヌス侵襲、多発性硬化症、重症筋無力症、真性糖尿病、糖尿病性血管障害もしくは網膜症、炎症性腸疾病、クローン病、潰瘍性大腸炎、移植または骨髄移植拒絶症、狼瘡、慢性膵臓炎、悪液質、敗血症性ショック、皮膚疾病もしくは疾患(例えば乳頭腫生成、乾癬、皮膚炎、湿疹、脂漏症など)、中枢神経系疾病(例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、鬱病など)、癌(例えば神経膠腫癌、類表皮癌、頭部および頸部癌、肺癌、乳癌、結直腸癌、前立腺癌、胃癌、食道癌もしくは乳頭癌など並びに関係する病状、例えば未調節の細胞増殖、腫瘍成長もしくは血管新生または転移癌細胞侵襲および移動などまたは白血病もしくはリンパ腫)、眼科疾病(例えば黄斑変性、角膜の疾病、緑内障など)、ウイルス性感染症(例えばサイトメガロウイルスCMV)、心臓疾病(例えばアテローム硬化症、新内膜生成または移植−誘発性バスキュロパシー(例えば再狭窄など)、肺疾病(例えばアレルギー喘息、肺線維症もしくは慢性閉塞性肺疾病から生ずる合併症など)または腎臓疾病(例えば急性、亜急性もしくは慢性形態の糸状体腎炎もしくは膜増殖性糸状体腎炎、糸状体硬化症、先天性多嚢胞性腎臓形成異常、腎線維症など)の如くであるがそれらに限定されない疾病、疾患および症状を処置、予防または緩和するために治療的に有用である。
用語「有効量の化合物を...投与する」は、本発明の方法に関すると、上記の疾病、疾患または症候群を具体的に開示された化合物またはその化合物を開示していないが本発明の範囲内に確実に含まれるであろう化合物もしくはそのプロドラッグを用いて処置、緩和または予防するための手段をさす。
そのような方法は、有効量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその組成物もしくは薬品を異なる時に療法の過程中にまたは組み合わせ形態で同時に投与することを包含する。そのような方法は有効量の1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物を1種もしくはそれ以上の治療剤と共に異なる時に療法の過程中にまたは組み合わせ形態で同時に投与することをさらに包含する。
用語「プロドラッグ」は、式(I)の化合物またはその製薬学的に許容可能な形態の代謝前駆体をさす。一般的に、プロドラッグは患者に投与された時に不活性であってもよいがインビボで活性な代謝化合物に容易に転化可能である化合物の官能性誘導体である。
用語「活性な代謝産物」は、製薬学的に許容可能であり且つ有効である化合物の代謝生成物をさす。適当なプロドラッグ誘導体の選択および製造に関する一般的な工程は、例えば、“Design of Prodrugs”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。
ここで使用される用語「患者」は、処置、観察または実験の対象であり且つ未調節のキナーゼ活性に関する疾病もしくは疾患に進行するかまたは疾病または疾患を有する危険性のある(または敏感性である)動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくは人間、をさす。
用語「有効量」は、処置しようとする疾病または疾患の徴候の緩和を包含する研究者、獣医師、医師、または他の臨床士により求められる組織系統、動物または人間における生物学的または医学的応答(例えば未調節のキナーゼ活性の活性化の阻害)を誘発する活性化合物または薬剤の量をさす。そのような方法において例示される式(I)の化合物の有効量は約0.001mg/kg/日〜約300mg/kg/日であるか、または約25μMもしくはそれ以下の、または約10μMもしくはそれ以下の、好ましくは約1μMもしくはそれ以下の、より好ましくは約0.5μMもしくはそれ以下の、そして最も好ましくは約0.1μMもしくはそれ以下の、IC50(50%阻害濃度)を有する。
用語「組成物」は、本発明の化合物を含有する生成物(例えば指定した量の指定された成分を含んでなる生成物、並びに指定した量の指定された成分のそのような組み合わせから直接的にまたは間接的に生ずるいずれかの生成物)をさす。
用語「薬品」は、キナーゼ介在性疾患または症状を処置または緩和する際の使用のための生成物をさす。
用語「製薬学的に許容可能な」は、本発明の組成物または薬品の調合物における使用にとって充分な純度および品質を有し且つ動物または人間に適切に投与される時に悪い、アレルギー性の、または他の望ましくない反応を生じない分子部分および組成物をさす。人間使用(臨床的および無処方箋)並びに獣医学的使用の両方が本発明の範囲内に同等に包含されるため、製薬学的に許容可能な調合物は人間または獣医学使用のいずれかのための組成物または薬品を包含するであろう。
用語「組み合わせ療法」は、多種のキナーゼ介在性疾患の処置のための1種もしくはそれ以上の治療剤と組み合わせての1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはそれらの組成物もしくは薬品の使用をさし、そして有利には特定の未調節の細胞増殖疾患の処置のために推奨されるであろうものと比べて減少した有効服用量の式(I)の化合物および/または治療剤の使用を助けうる。従って、本発明の化合物は特定の治療剤を用いる処置の前、最中または後に使用することができることが意図される。
用語「治療剤」は、キナーゼ介在性癌を処置するために使用される化学療法剤またはサイトメガロウイルスを処置するために使用される抗ウイルス剤をさす。化学療法剤は抗−脈管形成剤、抗−腫瘍剤、細胞毒性剤、細胞増殖の抑制剤、放射線療法などまたはそれらの混合物を包含するが、それらに限定されない。
用語「処置する」または「予防する」は、悪性の根絶を助けること、その進行を抑制すること、またはその停止を促進させることを包含するが、それらに限定されない。
用語「放射線療法」は、それを必要とする患者を放射線に露呈することを含んでなる。本発明は、1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物またはその組成物もしくは薬品を放射線療法と組み合わせて投与する方法を包含する。そのような両者を投与するための工程は当業者に既知である。放射線療法の適切なスキームは、放射線療法が単独でまたは他の化学療法剤と組み合わせ使用される臨床療法においてこれまでに使用されているものと同様であろう。
本発明の態様は、1種もしくはそれ以上の式(I)の化合物および/または1種もしくはそれ以上のその製薬学的に許容可能な形態並びに1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な賦形剤の混合物を含んでなる製薬学的組成物を包含する。
式(I)の化合物に関する製薬学的に許容可能な形態は、式(I)の化合物の製薬学的に許容可能な塩、エステル、プロドラッグまたは活性代謝産物を包含する。
本発明は1種もしくはそれ以上の本化合物および場合により製薬学的に許容可能な担体を混合することをさらに包含しており、そしてそのような方法から生ずる組成物または薬品を包含する。意図する方法は一般的なおよび一般的でない製薬学的技術の両者を包含する。
組成物または薬品は、静脈内(巨大丸剤および注入の両者)、経口、鼻内、経皮、吸蔵ありもしくはなしの局部、並びに腹腔内、皮下、筋肉内、腫瘍内または非経口的注射を包含するがそれらに限定されない投与方式を実現するために広範囲の形態をとることができる。組成物または薬品は、経口的、非経口的、鼻内、舌下もしくは直腸または吸入もしくは吸引による投与のために、薬用量単位、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、粒剤、殺菌性非経口液剤もしくは懸濁剤、計量されたエアロゾルもしくは液体噴霧剤、滴下剤、アンプル剤、自動−注入装置もしくは坐剤、でありうる。経口投与に適する組成物または薬品は、固体形態、例えば丸剤、錠剤、カプレット剤、カプセル剤(それぞれが即時放出、時限放出および持続放出調合物を包含する)、粒剤および散剤、並びに、液体形態、例えば液剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および懸濁剤、を包含する。或いは、組成物または薬品は1週間に1回のまたは1カ月に1回の投与に適する形態であることができ、例えば、デカン酸塩の如き活性化合物の不溶性塩を応用して筋肉内注射用のデポ剤調合物を提供することができる。
組成物または薬品を含有する薬用量形態(錠剤、カプセル剤、散剤、注射剤、坐剤、小さじ一杯分など)は上記の治療的にまたは予防的に有効であるのに必要な有効量の活性成分を含有する。組成物または薬品は約0.001mg〜約5000mg(好ましくは、約0.001〜約500mg)の活性化合物またはそのプロドラッグを含有することができそして必要とする患者に関して選択される投与方式に適するいずれかの形態に構成することができる。意図する有効量は1日当たり約0.001mg〜300mg/kgの体重でありうる。好ましくは、範囲は1日当たり約0.003mg〜100mg/kgの体重でありうる。最も好ましくは、範囲は1日当たり約0.005mg〜15mg/kgの体重である。組成物または薬品は1日当たり約1〜約5回の薬用量レジメンに従い投与することができる。
経口投与用には、処置しようとする患者に対する薬用量の徴候調節のために、組成物または薬品は好ましくは例えば0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250および500ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態である。最適な薬用量は、処置される特定の患者に関係する因子(例えば、年令、体重、食事および投与時間)、処置される症状の重篤度、使用される化合物、投与方式並びに調合物の強度に依存して変動するであろう。毎日の投与または周期後投薬のいずれかの使用を用いることができる。
当業者は、患者の症状に応じた正確な服用量を決めることができるであろう。
合成方法
本発明の代表的な化合物は下記の一般的な合成スキームに従い合成することができそして以下の具体的な合成実施例でさらに特別に説明される。一般的なスキームおよび具体例は説明用に示されており、本発明が表示された化学反応および条件により限定されることは意図されない。示されていない限り、スキームおよび実施例で使用される出発物質および中間体は当業者の専門的技術内の既知の方法により製造される。例示反応のいずれかで得られる収率を最適化するための試みが行われた。当業者は、物質、溶媒、試薬、反応条件などにおける日常的な変更によりそのような収率をどのようにして高めるかも認識しているであろう。全ての市販の化学物質は商業的供給業者から得られそしてさらなる精製なしに使用された。例えば反応容器などの如き実施例で使用された特定の装置部品も市販されている。
本発明の記述において使用される用語は一般的に使用されておりそして当業者には既知である。ここで使用される化学式は当業者に既知であるそれらの通常の意味を有するであろう。ここで使用される時には、下記の略語は指定された意味を有する:
AcOH 酢酸
Cpd 化合物
DCM ジクロロメタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
hr(s)/min(s) 時間/分
IPA イソプロピルアルコール
LAH 水素化アルミニウムリチウム
MCPBA メタ−クロロペルオキシ安息香酸または
3−クロロペルオキシ安息香酸
MeOH メタノール
NMP n−メチルピロリドンまたは1−メチル−2―
ピロリジノン
Ph フェニル
PSI ポンド/平方インチ
RT/rt/r.t. 室温
sat’d 飽和
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
Figure 2008513463
塩化クロロアセチル化合物A2を塩基中で約−20℃〜10℃の間に保たれた温度においてある期間(約3−8時間)にわたりシアノ酢酸t−ブチル化合物A1の溶液と反応させて化合物A3を生成物として与える。例えば水素化ナトリウム、カリウムt−ブトキシドなどまたはそれらの混合物の如き塩基および特定の塩基に適する例えばTHF、DMF、t−ブタノールなどまたはそれらの混合物の如き溶媒を用いて化合物A1溶液を製造する。
Figure 2008513463
化合物A3を有機酸溶液で処理しそして−20℃〜5℃の間の温度にある期間(約18時間)にわたり保って化合物A4を与える。例えばTFAなどの如き好ましい酸を用いて例えば塩化メチレンなどの如き好ましい溶媒中で有機酸溶液を製造する。
Figure 2008513463
化合物A4を約−20℃〜50℃の間の温度においてある期間(約5−72時間)にわたり適当に置換された化合物A5の溶液と反応させて化合物A6を与える。化合物A5は、適当な脱離基または発生期脱離基、L、例えば−SCHなど、で置換されたチオイミド塩、例えばカリウム塩、である。例えばアセトン、THF、EtOAcなどまたはそれらの混合物の如き溶媒を用いて化合物A5溶液を製造する。
Figure 2008513463
化合物A6を約50℃〜125℃の間の温度においてある期間(典型的には1−2時間)にわたり溶媒和された試薬と反応させて化合物A7を与える。例えばDMF−ジメチルアセタールまたはオルト犠酸トリメチルなどまたはそれらの混合物の如き試薬を用いて例えばDMFなどの如き溶媒中で溶媒和された試薬を製造する。
Figure 2008513463
化合物A7を約−20℃〜110℃の間に保たれた温度において塩素化剤と反応させて化合物A8を与える。塩素化剤は、例えばDMFなどの如き溶媒中の例えば塩化チオニル、オキシ塩化燐、五塩化燐などまたはそれらの混合物の如きそのままのまたは溶媒和された剤である。
Figure 2008513463
化合物A8を化合物A9の溶液と反応させて化合物A10を与える。反応を高められた温度において行う時には、例えばイソプロパノールの如き溶媒を用いて化合物A9溶液を製造し、或いは約−20℃〜約5℃の範囲内の温度において反応させる時には、例えばカリウムt−ブトキシドの如き強い非−求核性塩基を用いて溶液を製造する。化合物A9のL部分を化合物A8上の適当なCハロゲン原子との反応用に変えて本発明の他の化合物を与えることができる。L部分は適当な反応性ヘテロ原子、例えばN、NH、NH、OまたはS、である。
Figure 2008513463
化合物A10を約−20℃〜約5℃の間に保たれた温度において酸化剤溶液と反応させて化合物A11を与える。酸化剤は例えばMCPBAまたは過酸化水素などまたはそれらの混合物の如き剤でありそして例えば塩化メチレン、クロロホルムもしくは10%までのエタノールなどまたはそれらの混合物の如き溶媒を用いて溶液を製造する。化合物A10L基が例えば−SCHなどの如き部分である時には、反応は例えばS(O)CHの如き「活性化された」基を製造した。
Figure 2008513463
化合物A11を約20℃〜60℃の間に保たれた温度においてある期間(典型的には2−24時間)にわたり化合物A12の酸性溶液と反応させて式(I)の化合物を与える。例えば酢酸などの如き酸を用いて化合物A12溶液を製造する。
化合物A12のL部分を化合物A11上で活性化された適当な基と反応させてL部分が例えばNH、NH、OまたはSの如き適当な反応性ヘテロ原子である式(I)の他の化合物を与える。
スキームBは、それにより化合物A7もA3から別の経路により製造できる工程を記述する。
Figure 2008513463
化合物A3を約−20℃〜50℃の間に保たれた温度においてある期間(典型的には5−48時間)にわたり適当に置換された化合物A5の溶液と反応させて化合物B1を与え
る。化合物A5は、適当な脱離基または発生期脱離基、L、例えば−SCHなど、で置換されたチオイミド塩、例えばカリウム塩、である。例えばアセトン、THF、EtOAcなどまたはそれらの混合物を用いて化合物A5溶液を製造する。
Figure 2008513463
化合物B1を約50℃〜125℃の間に保たれた温度においてある期間(典型的には1−2時間)にわたり溶媒和された試薬と反応させて化合物B2を与える。例えばDMF−ジメチルアセタールまたはオルト犠酸トリメチルなどまたはそれらの混合物の如き試薬を用いて例えばDMFなどの如き溶媒中で溶媒和された試薬を製造する。
Figure 2008513463
化合物B2を有機酸溶液で処理しそして約−20℃〜5℃の間の温度にある期間(約3時間)にわたり保って化合物B3を与える。例えばTFAの如き好ましい酸を用いて例えば塩化メチレンなどの如き好ましい溶媒中で有機酸溶液を製造する。
Figure 2008513463
化合物B3を極性プロトン性溶媒中で約50〜100℃の間の温度にある期間(約6時間)にわたり加熱して化合物A7を与える。反応は例えばイソプロパノールの如き好ましい溶媒の中で行われる。
実施例1
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物17)
Figure 2008513463
シアノ酢酸t−ブチル化合物1a(32.2g、228ミリモル、1.14M)のTHF中溶液を60%NaH(9.13g、228ミリモル)のTHF(200mL)中懸濁液に窒素下で0℃において滴下した。気体発生が止みそして溶液が均質になるまで混合物を撹拌した。塩化クロロアセチル化合物1b(18.5mL、228ミリモル)のTHF(100mL)中溶液を温度を10℃以下に保つのに充分なほど遅い速度で加えた。4時間にわたり加えた後に、反応を0℃において水(25mL)でクエンチした。生じた沈澱をセライト(Celite)545を通して濾過した。有機溶液を次に蒸発させて残渣を与え、それをエーテルおよび1M NaOHの間に分配させた。水層をエーテル(3X)で洗浄しそしてNaHPOでpH5に調節した。水層をEtOAcで抽出し、次にMgSO上で乾燥してそして蒸発させて4−クロロ−2−シアノ−3−ヒドロキシ−ブト−2−エン酸tert−ブチルエステル化合物1c(26.3g)を淡褐色フォームとして生成した。H NMR(CDCl)δ4.34(br s,2H),1.47(s,9H).MS216(M)。
Figure 2008513463
水(10mL)中のTFA(75mL)を4−クロロ−2−シアノ−3−ヒドロキシ−ブト−2−エン酸tert−ブチルエステル化合物1c(47.8g、220ミリモル)のDCM(200mL)中溶液に0℃において滴下した。混合物を次に周囲温度に暖めそして18時間にわたり撹拌した。混合物を真空下で蒸発させて残渣を与え、それをDCMおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液の間に分配させた。繰り返し洗浄した後に、DCM層をMgSO上で乾燥しそして蒸発させて粗製生成物であるN−tert−ブチル−4−クロロ−3−オキソ−ブチルアミド化合物1d(23.9g)を濃褐色の粘着性油として与えた。H NMR(CDCl)δ6.32(br s,1H),4.28(s,2H),3.49(s,2H),1.37(s,9H).MS192,194(MH)。
Figure 2008513463
N−シアノジチオイミド炭酸メチルカリウム化合物1e(21.3g、125ミリモル)を化合物1d(23.9g、125ミリモル)のアセトン(300mL)中溶液に0℃において加えた。反応物を1時間にわたり0℃においてそして次にRTにおいて18時間にわたり撹拌した。溶媒を真空下で除去しそして生成物をEtOAc中で水から抽出した。一緒にした有機溶液をMgSO上で乾燥し、次に濾過しそして蒸発させて3−(4−アミノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−イル)−N−tert−ブチル−3−オキソ−プロピオンアミド化合物1f(34.6g)を黄褐色固体として与えた。物質を次の段階でさらなる精製なしに使用した。H NMR(DMSO)δ7.73(br s,3H),3.35(s,2H),2.68(s,3H),1.27(s,9H).MS288(MH)。
Figure 2008513463
化合物1f(34.6g、120ミリモル)、DMF−ジメチルアセタール(34.0mL、240ミリモル、94%純度)およびDMF(200mL)の混合物を一緒にしそして80℃に90分間にわたり加熱した。環化された中間体である7−ヒドロキシ−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリルへの転化は
LCMS(MS298、MH)により確認された。混合物を次に0℃に冷却しそしてSOCl(44mL、600ミリモル)を滴下した。反応混合物を2時間にわたり周囲温度において撹拌した。混合物を次に0℃に冷却して戻しそして水(約300mL)を滴下した。生じた褐色固体を濾過により集めそして水およびMeOHで連続的に洗浄して7−クロロ−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物1g(16.1g)を黄褐色固体として与えた。H NMR(CDCl)δ8.82(s,1H),2.91(s,3H).MS242,244(MH),264,266(MNa)。
化合物1gへの別の経路
Figure 2008513463
4−クロロ−2−シアノ−3−ヒドロキシ−ブト−2−エン酸tert−ブチルエステル化合物1c(51.3g、236ミリモル)のアセトン(750mL)中の0℃の撹拌された溶液にN−シアノジチオイミド炭酸メチルカリウム化合物1e(40.2g、236ミリモル)を加えた。1時間後に、反応物をそのままにしてRTに暖めた。18時間にわたり撹拌した後に反応混合物を蒸発させた。生じた残渣を飽和NaHCOから酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥しそして溶媒を減圧下で除去して72.2gの黄褐色フォームである3−(4−アミノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−イル)−2−シアノ−3−オキソ−プロピオン酸tert−ブチルエステル化合物1hを生成した。H NMR(CDCl)δ4.34(br s,2H),3.14(br s,1H),2.70(br s,3H),1.47(br s,9H).MS314(MH)。
Figure 2008513463
3−(4−アミノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−イル)−2−シアノ−3−オキソ−プロピオン酸tert−ブチルエステル化合物1h(72.1g、230ミリモル)、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(65.3mL、460ミリモル、94%純度)およびDMF(400mL)の混合物を一緒にしそして80℃に2時間にわたり加熱した。冷却した反応物を水で希釈しそして酢酸エチルで抽出した。一緒
にした抽出物を次に食塩水溶液で洗浄しそしてMgSO上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して濃褐色フォームである化合物1iを与えた。MS369(MH)。フォームをDCM(200mL)中に溶解しそしてTFA(200mL)の滴下のために0℃に冷却した。反応物をRTにおいて3時間にわたり撹拌しそして次に蒸発させてN−tert−ブチル−3−[4−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−イル]−3−オキソ−プロピオンアミド化合物1jを与えた。MS343(MH)。
Figure 2008513463
粗製物質である化合物1jをIPA(500mL)中に溶解しそして6時間にわたり還流した。溶媒を減圧下で除去して2−メチルスルファニル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルアミド化合物1kを与えた。MS298(MH)。
粗製物質をDMF(500mL)中に溶解し、0℃に冷却し、そしてSOCl(84mL、1.15モル)を滴下した。反応混合物を18時間にわたり撹拌し、次に水で希釈しそしてエーテルで抽出した。一緒にした有機抽出物をセライト545を通して濾過しそして次に水で洗浄した。濾過した有機溶液を次にMgSO上で乾燥しそして200mLに濃縮した。MeOHの添加で沈殿した黄褐色固体である化合物1gを集めそしてMeOHおよびヘキサンで連続的に洗浄した。10.1g。スペクトルデータは化合物1gを生成するための2つの経路に関して同一であった。
Figure 2008513463
密封容器中で化合物1g(2.30g、9.54ミリモル)をIPA(15mL)中の3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミン化合物1l(1.39g、9.54ミリモル)と一緒にしそして4時間にわたり145℃に加熱した。冷却時に生成した沈澱を濾過により集めそしてMeOHおよびヘキサンで連続的に洗浄して7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物1m(2.1g)を黄褐色固体として与えた。H NMR(DMSO−d)δ9.77(s,1H),8.66(s,1H),7.55(dd,J=6.6,2.8Hz,1H),7.48(t,J=8.9Hz,1H),7.30(ddd,J=8.9,4.3,2.8Hz,1H),2.74(s,3H).MS351,353(MH)。
Figure 2008513463
塩化4−ニトロベンジル化合物1n1(4.0g、23.3ミリモル)およびピロリドン化合物1n2(4.8mL、58.3ミリモル)をTHF(50mL)中で周囲温度において一緒にした。18時間後に、反応物を10%NHClで希釈しそしてEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥し、濾過しそして真空中で蒸発させてさらなる精製なしに1−(4−ニトロベンジル)−ピロリジン化合物1n3(4.7g)を薄黄色油として与えた(Mitsuru Shiraishi, et al., J. Med. Chem., 2000, 43, 2049−2063に記載されている通りにして製造された)。H NMR(CDCl)δ8.17(d,J=8.6Hz,2H);7.51(d,J=8.6Hz,2H);3.72(s,2H);2.58−2.48(m,4H);1.89−1.72(m,4H)。
10%Pd/C(500mg)を1−(4−ニトロベンジル)−ピロリドン化合物1n3(4.56g、22.1ミリモル)のEtOAc(20mL)中溶液に加えた。混合物を50PSIにおいて2時間の期間にわたり水素化しそしてセライトを通して濾過した。濾液を蒸発させそして残渣を10%NHCl中に溶解しそしてエチルエーテルで洗浄した。水層を次にNaOHでpH10に調節しそしてEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥し、濾過しそして真空中で蒸発させて4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミン化合物1n(3.05g)を淡褐色油として与えた。H NMR(CDCl)δ7.10(d,J=8.5Hz,2H);6.63(d,J=8.5Hz,2H);3.60(br s,2H);3.50(s,2H);2.52−2.42(m,4H);1.83−1.69(m,4H)。
Figure 2008513463
MCPBA(1.36g、6.06ミリモル、77%純度)を化合物1m(1.06g、3.03ミリモル)のCHCl(30mL)中溶液に0℃において加えた。反応物を2時間後にNaHCOの飽和溶液で希釈しそしてDCMで抽出した。有機抽出物を一緒にし、MgSO上で乾燥しそして真空中で濃縮して7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−メタンスルフィニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリルを中間体として与えた。MS367(MH+)。AcOH(30mL)および4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミン化合物1n(480mg、2.73ミリモル)を残渣に加えた。混合物を2時間にわたり撹拌し、溶媒を蒸発させそして残渣をEtOAcおよび飽和NaHCOの間に分配させた。混合物をEtOAcで抽出し、乾燥し(MgSO)、濾過しそして真空中で濃縮して黄色固体を与えた。固体をMeOH中に溶解し、過剰の2M HCl−エーテル溶液で処理しそしてMeOH/エーテルから再結晶化させて7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物17(708mg)をビス−塩酸塩として与えた。H NMR(DMSO−d)δ11.52(br s,1H),10.97(br s,1H),9.99(br s,1H),8.71(s,1H),7.80(d,J=8.6Hz,2H),7.64(d,J=8.6Hz,2H),7.59(dd,J=6.8,2.6Hz,1H),7.54(t,J=8.8Hz,1H),7.35(ddd,J=8.8,4.3,2.6Hz,1H),4.29(s,2H),3.40−3.25(m,2H),3.11−2.9(m,2H),2.09−1.80(m,4H).MS479,481(MH)。
実施例2
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−[4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物1)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりに化合物2a1を使用しそして進行させて2−エチル−1−(4−ニトロ−ベンジル)−1H−イミダゾール化合物2a2を製造した。実施例21の工程を用いて、化合物21a2の代わりに化合物2a2を使用しそして進行させて4−(2−エチル−イミダゾール−1−イルメチル)−フェニルアミン化合物2aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物2aを使用しそして進行させて化合物1を製造し、それを凍結乾燥時に半分取PHLC(C18カラム、30〜60%CH
CN/HO/0.05%TFA)によりトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ10.95(s,1H),9.51(s,1H),8.55(s,1H),7.77(d,J=8.4Hz,2H),7.70(d,J=1.8Hz,1H),7.66(d,J=1.8Hz,1H),7.54−7.45(m,2H),7.37(d,J=8.4Hz,2H),7.27(ddd,J=8.7,4.1,2.6Hz,1H),5.38(s,2H),3.00(q,J=7.5Hz,2H),1.21(t,J=7.5Hz,3H).MS504,506(MH)。
実施例3
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物2)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりに化合物3a1を使用しそして進行させて4−(4−ニトロ−ベンジル)−モルホリン化合物3a2を製造した。実施例46の工程を用いて、化合物46a2の代わりに化合物3a2を使用しそして進行させて4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミン化合物3aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物3aを使用しそして進行させて化合物2を製造し、それをメタノール/EtOAcからビス−塩酸塩である黄色固体として再結晶化させた。H NMR(DMSO−d)δ11.30(br s,1H),10.93(br s,1H),9.78(br s,1H),8.65(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.61(d,J=8.4Hz,2H),7.57(dd,J=6.2,2.6Hz,1H),7.54(t,J=9.0Hz,1H),7.36−7.31(m,1H),4.31(s,2H),3.95(d,J=10.9Hz,2H),3.76(t,J=11.8Hz,2H),3.22(d,J=11.8Hz,2H),3.14−3.01(m,2H).MS495,497(MH)。
実施例4
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物3
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりに化合物4a1を使用しそして進行させてジメチル−(4−ニトロ−ベンジル)−アミン化合物4a2を製造した。塩化第一錫(28.1g、148ミリモル)を化合物4a2(5.33g、29.6ミリモル)のエタノール(200mL)中溶液に加えそして60℃に加熱した。エタノール(200mL)中のホウ水素化ナトリウム(0.560g、14.8ミリモル)を滴下した。2時間後に、反応混合物を氷水に加えた。スラリーをセライト545を通して濾過しそして濾液ケーキをエーテルですすいだ。集められた液を1N NaOHでpH11にしそしてエーテルで抽出した。一緒にした有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥しそして濾過した。乾燥した有機溶液を次に真空中で減量して4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミン化合物4aを与え、それをさらなる精製なしに次の段階を使用した。MS207(MH)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物4aを使用しそして進行させて化合物3を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.03(br s,1H),9.58(br s,1H),9.54(s,1H),8.57(s,1H),7.83(d,J=8.4Hz,2H),7.56−7.47(m,4H),7.29(ddd,J=8.9,4.1,2.8Hz,1H),4.25(s,2H),2.73(s,6H).MS453,455(MH)。
実施例5
2−(4−{[ビス−(2−メトキシ−エチル)アミノ]−メチル}−フェニルアミノ)−7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物4)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりにビス−(2−メトキシ−エチル)−アミン化合物5a1を使用しそして進行させてビス−(2−メトキシ−エチル)−(4−ニトロ−ベンジル)−アミン化合物5a2を製造した。実施例46の工程を用いて、化合物46a2の代わりに化合物5a2を使用しそして進行させて4−{[ビス−(2−メトキシ−エチル)アミノ]−メチル}−フェニルアミン化合物5aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物5aを使用しそして進行させて化合物4を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.02(s,1H),9.53(s,1H),9.47(br s,1H),8.56(s,1H),7.81(d,J=8.6Hz,2H),7.59−7.47(m,4H),7.29(ddd,J=8.7,4.1,2.7Hz,1H),4.36(s,2H),3.75−3.53(m,8H),3.30(s,6H).MS541,534(MH)。
実施例6
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−6−シアノ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物5)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n1の代わりに使用される塩化4−ニトロ−ベンゼンスルホニル化合物6a1および化合物1n2の代わりに使用されるビス−(2−メトキシ−エチル)−アミン化合物5a1で進行させてN,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−4−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド化合物6a2を製造した。実施例1の工程を用いて、化合物1n3の代わりに化合物6a2を使用しそして進行させて4−アミノ−N,N−ビス−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド化合物6aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物6aを使用しそして進行させて化合物5を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.26(br s,1H),9.60(br s,1H),8.59(s,1H),7.92(d,J=8.7Hz,2H),7.83(d,J=8.7Hz,2H),7.56−7.48(m,2H),7.31(ddd,J=8.7,4.3,2.7Hz,1H),3.41(t,J=5.9Hz,4H),3.27(t,J=5.9Hz,4H),3.20(s,6H).MS591,593(MH)。
実施例7
4−[7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−6−シアノ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物7)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n1の代わりに使用される塩化4−ニトロ−ベンゼンスルホニル化合物6a1および化合物1n2の代わりに使用される2−モルホリン−4−イル−エチルアミン化合物7a1で進行させてN−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド化合物7a2を製造した。実施例1の工程を用いて、化合物1n3の代わりに化合物7a2を使用しそして進行させて4−アミノ−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−ベンゼンスルホンアミド化合物7aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物7aを使用しそして進行させて化合物7を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.28(s,1H),9.84(br s,1H),9.59(s,1H),8.59(s,1H),8.01−7.82(m,4H),7.58−7.48(m,2H),7.31(ddd,J=8.9,4.2,2.8Hz,1H),4.10−3.91(m,4H),3.51−3.34(m,2H),3.30−3.03(m,6H).MS588,590(MH)。
実施例8
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−{4−[(2S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル]−フェニルアミノ}−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物6)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりに(2S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン化合物8a1を使用しそして進行させて4−[(2S)−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イルメチル]−フェニルアミン化合物8aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物8aを使用しそして進行させて化
合物6を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.03(s,1H),9.54(s,1H),9.40(br s,1H),8.57(s,1H),7.81(d,8.5Hz,2H),7.58−7.47(m,4H),7.29(ddd,J=8.9,4.2,2.7Hz,1H),5.53(br s,1H),4.96(dd,J=13.0,3.8Hz,1H),4.25(dd,J=13.0,6.3Hz,1H),3.58(s,2H),3.35−3.10(m,2H),2.18−2.05(m,1H),2.04−1.91(m,1H),1.88−1.68(m,2H).MS509,511(MH)。
実施例9
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物8)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに3−モルホリン−4−イル−プロピルアミン化合物9aを使用しそして進行させて化合物8を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.69(br s,1H),9.38(s,1H),8.76(t,J=5.3Hz,1H),8.48(s,1H),7.48(t,J=8.9Hz,1H),7.42(dd,J=6.5,2.7Hz,1H),7.21(ddd,J=8.9,4.1,2.7Hz,1H),3.99(br d,J=12.2Hz,2H),3.73−3.45(m,6H),3.22−2.95(m,4H),2.03−1.89(m,2H).MS447,449(MH)。
実施例10
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−[(4−{メチル−[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物14)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりに(R)−(−)−テトラヒドロフルフリルアミン化合物10a1を使用しそして進行させて(4−ニトロ−ベンジル)−[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミン化合物10a2を製造した。
ヨウ化メチル(0.728mL、11.7ミリモル)をDMF(30mL)中の(4−ニトロ−ベンジル)−[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミン化合物10a2(1.84g、7.80ミリモル)および炭酸カリウム(3.23g、23.4ミリモル)に加えた。4時間後に、反応物を水で希釈しそしてエチルエーテルで抽出した。一緒にした抽出物を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして蒸発させて1.43gのメチル−(4−ニトロ−ベンジル)−[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミン化合物10a3を与えた。実施例21の工程を用いて、化合物21n2の代わりに化合物10a3を使用しそして進行させて4−({メチル−[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミン化合物10aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物10aを使用しそして進行させて化合物14を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.38(br s,1H),8.41(s,1H),7.74−7.58(m,3H),7.43−7.31(m,3H),7.30−7.12(m,2H),4.34−3.99(m,3H),3.84−3.60(m,2H),3.26−2.83(m,2H),2.70(s,3H),2.05−1.91(m,1H),1.85−1.72(m,2H),1.52−1.36(m,1H).MS523,525(MH)。
実施例11
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−[(4−{メチル−[(2S)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物15)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1j2の代わりに(S)−(+)−テトラヒドロフルフリルアミン化合物11a1を使用しそして進行させて(4−ニトロ−ベンジル)−[(2S)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミン化合物11a2を製造した。
実施例10の工程を用いて、化合物10a2を化合物11a2で置換して進行させて化合物11a3を与えた。実施例21の工程を用いて、化合物21a2の代わりに化合物11a3を使用しそして進行させて4−({メチル−[(2S)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミン化合物11aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物11aを使用しそして進行させて化合物15を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.40(br s,1H),8.80(br s,1H),8.42(s,1H),7.81−7.62(m,3H),7.42−7.32(m,3H),7.31−7.14(m,2H),4.36−3.99(m,3H),3.87−3.61(m,2H),3.26−2.83(m,2H),2.70(s,3H),2.05−1.92(m,1H),1.85−1.72(m,2H),1.54−1.37(m,1H).MS523,525(MH)。
実施例12
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−[(4−{メチル−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−メチル}−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物16)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物12a(Mitsuru Shiraishi,et al.,J. Med.Chem.,2000,43,2049−2063に記載されている通りにして製造された)を使用しそして進行させて化合物16を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.71(br s,1H),8.39(s,1H),7.93(br s,1H),7.61(d,J=6.9Hz,2H),7.41−7.15(m,5H),4.36−4.19(m,1H),4.03−3.86(m,3H),3.39−3.19(m,3H),2.51(s,3H),1.98−1.63(m,4H).MS523,525(MH)。
実施例13
2−(3−クロロ−4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミノ)−7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物18)
Figure 2008513463
塩化2−クロロ−4−ニトロベンゾイル化合物13a1(7.08g、32.2ミリモル)およびジメチルアミン塩酸塩(2.62g、32.2ミリモル)をTHF(50mL)中で0℃において一緒にした。TEA(8.97mL,64.4ミリモル)を加えそして混合物を18時間にわたり還流下で加熱した。反応が完了した時に、混合物を1N HClで希釈しそしてEtOAcで抽出した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(30−50%EtOAc/ヘキサン勾配)により精製して2−クロロ−N,N−ジメチル−4−ニトロ−ベンズアミド化合物13a2(3.05g)を黄褐色固体として与えた。MS229(MH)。
実施例1の工程を用いて、化合物1j3の代わりに化合物13a2を使用しそして進行させて4−アミノ−2−クロロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド化合物13a3を製造した。1M LAH(3.53mL、3.53ミリモル)を化合物13a3(700mg、3.53ミリモル)のTHF(10mL)中溶液に滴下した。10分後に、反応物を0℃に冷却しそして水でクエンチした。混合物をエチルエーテルから1N HClで抽出した。水層をNaOHでpH10に調節しそして生成物をEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥しそして濃縮して3−クロロ−4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミン化合物13a(150mg)を粘着性褐色油として与えた。MS185(MH)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物13aを使用しそして進行させて化合物18を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.23(s,1H),9.69−9.56(m,2H),8.60(s,1H),8.19(s,1H),7.68(d,J=8.9Hz,1H),7.64(d,J=8.9Hz,1H),7.56(dd,J=6.6,2.7Hz,1H),7.53(t,J=8.9Hz,1H),7.33(ddd,J=8.9,4.2,2.7Hz,1H),4.41(s,2H),2.82(s,6H).MS487,489,4
91(MH)。
実施例14
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−[4−({[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物21)
Figure 2008513463
実施例21の工程を用いて、化合物21a2の代わりに化合物10a2である(4−ニトロ−ベンジル)−[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミンを使用しそして進行させて4−({[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミン化合物14aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物14aを使用しそして進行させて化合物21を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.01(s,1H),9.56(s,1H),8.91(br s,1H),8.58(s,1H),7.79(d,J=8.6Hz,2H),7.55−7.49(m,4H),7.30(ddd,J=8.8,4.1,2.8Hz,1H),4.21−4.06(m,3H),3.82(dd,J=14.8,7.4Hz,1H),3.73(dd,J=14.0,7.4Hz,1H),3.08−2.99(m,1H),2.92−2.82(m,1H),2.06−1.95(m,1H),1.91−1.80(m,2H),1.60−1.49(m,1H).MS509,511(MH)。
実施例15
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−ベンジルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物22)
Figure 2008513463
(4−ホルミル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル化合物15a(555mg、2.37ミリモル、Far AR, Cho YL, Rang A, Rudkewich DM, Rebek J, Tetrahedron, 2002, 58(4), 741−756に記載された通りにして製造される)をモルホリン(207μL、2.37ミリモル)のMeOH(5mL)および酢酸(0.20mL)中溶液に加えた。混合物を1時間にわたり撹拌しそして次に95%NaBHCN(198mg、3.0ミリモル)を加えた。反応物を2時間後に飽和NaHCOで希釈しそしてEtOAcで抽出してフラッシュクロマトグラフィーにより白色固体として単離された(4−モルホリン−4−イルメチル−ベンジル)−カルバミン酸エステル化合物15b(230mg)を与えた。MS307(MH)。化合物15b(230mg、0.752ミリモル)をDCM(10mL)中の20%TFAを用いて脱保護して処理時に4−モルホリン−4−イルメチル−ベンジルアミン化合物15c(63mg)を与えた。MS207(MH)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物15cを使用しそして進行させて化合物22を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS509,511(MH)。
実施例16
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物28)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物16aを使用しそして進行させて化合物28を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.30(br s,1H),9.67(br s,1H),8.69(d,J=2.9Hz,1H),8.62(s,1H),8.32(dd,J=8.8,2.9Hz,1H),7.61−7.49(m,3H),7.33(ddd,J=8.8,4.2,2.8Hz,1H).MS431,433,435(MH)。
実施例17
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物26)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物17aを使用しそして進行させて化合物26を製造した。H NMR(DMSO−d)δ10.82(br s,1H),9.45(br s,1H),8.52(s,1H),8.44(d,J=2.5Hz,1H),8.09(dd,J=9.0,2.7Hz,1H),7.50(d,J=9.0,1H),7.50−7.45(m,1H),7.26(ddd,J=9.0,4.3,2.7Hz,1H);6.88(d,J=9.0Hz,1H);3.84(s,3H).MS427,429(MH)。
実施例18
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−(6−ヒドロキシ−ピリジン−3−イルメチル)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物27)
Figure 2008513463
化合物26をNMP(3mL)中で水性HClと共に80℃に加熱して化合物29を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.52(br s,1H),10.52(br s,1H),9.43(s,1H);8.50(s,1H);8.09(d,J=2.5Hz,1H),7.52−7.42(m,3H),7.24(ddd,J=8.7,4.1,2.9Hz,1H);6.41(d,J=9.4Hz,1H).MS413,415(MH)。
実施例19
7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−2−[6−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−ピリジン−3−イルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリ
ジン−6−カルボニトリル(化合物29)
Figure 2008513463
2−クロロ−5−ニトロ−ピリジン化合物16a1(6.06g、38.2ミリモル)および3−モルホリン−4−イル−プロピルアミン化合物9a(6.27mL、42.1ミリモル)をDMSO(100mL)中で一緒にしそして50℃に加熱した。2.5時間後に、反応混合物を0.5M HClで希釈しそしてエチルエーテルで洗浄した。水層をNaOHでpH11に調節しそしてEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥しそして濃縮して(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−(5−ニトロ−ピリジン−2−イル)−アミン化合物19a1を与えた。実施例1の工程を用いて、化合物1n3の代わりに化合物19a1を使用し、AcOH(30mL)が溶媒としてのEtOAcを置換した。10%Pd/C(3.1g)を溶液に加えそして反応を進行させてN−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−ピリジン−2,5−ジアミン化合物19aを製造した。H NMR(CDCl)δ7.67(d,J=3.0Hz,1H),6.95(dd,J=8.6,3.0Hz,1H);6.31(d,J=8.6Hz,1H);3.77−3.66(m,4H);2.52−2.38(m,8H);2.08(p,J=6.8Hz,2H).MS267(MH)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物19aを使用しそして進行させて化合物29を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ10.80(br s,1H),9.50(s,1H),8.53(s,1H),8.44(br s,1H),7.79(dd,J=9.0,2.3Hz,1H),7.53−7.44(m,2H),7.25(ddd,J=8.8,4.2,2.8Hz,1H);6.79(d,J=9.0Hz,1H);3.89−3.74(m,4H);3.34(t,J=6.4Hz,2H);3.28−3.13(m,6H);2.00−1.88(m,2H).MS539,541(MH)。
実施例20
2−[6−(2−アミノ−エチルアミノ)−ピリジン−3−イルアミノ]−7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物30)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n3の代わりにN−(5−ニトロ−ピリジン−2−イル)−エタン−1,2−ジアミン化合物20a1を使用しそして進行させてN−(2−アミノ−エチル)−ピリジン−2,5−ジアミン化合物20aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物20aを使用しそして進行させて化合物30を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ10.86(br s,1H),9.58(s,1H),8.57(s,1H),8.44(s,1H),7.95−7.80(m,3H),7.54−7.46(m,2H),7.28(ddd,J=8.7,4.1,2.8Hz,1H);6.80(d,J=8.9Hz,1H);3.52(t,J=5.8Hz,2H);3.04(q,J=5.8Hz,2H).MS455,457(MH)。
実施例21
2−[4−(4−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−フェニルアミノ]−7−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物31)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりにピリジン−4−イルアミン化合物21
a1を使用しそして進行させて1−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イルアミン化合物21a2を製造した。5%Rh/C(350mg)を1−(4−ニトロベンジル)−ピペリジン−4−イルアミン化合物21a2(647mg、2.75ミリモル)のメタノール(15mL)中溶液に加えた。混合物を50PSIにおいて2時間の期間にわたり水素化し、次にセライトを通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させて1−(4−アミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−イルアミン化合物21a(640mg)を淡黄色油として与えた。H NMR(CDCl)δ7.09(d,J=8.2Hz,2H);6.64(d,J=8.2Hz,2H);3.62(br s,1H);3.41(s,2H);2.88−2.80(m,2H);2.70−2.58(m,1H);2.07−1.95(m,2H);1.84−1.74(m,2H);1.57(br s,1H);1.47−1.32(m,2H);1.31−1.18(m,2H)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1nの代わりに化合物21aを使用しそして進行させて化合物31を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.07(br s,1H),9.88(br s,1H),9.56(s,1H),8.57(s,1H),8.20−8.07(m,3H),7.82(d,J=8.3Hz,2H);7.55−7.45(m,4H),7.29(ddd,J=8.8,4.3,2.7Hz,1H);4.29(s,2H);3.44(d,J=11.2Hz,2H);3.34−3.16(m,1H);3.08−2.93(m,2H);2.15−1.99(m,2H);1.81−1.65(m,2H).MS508,510(MH)。
実施例22
7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物9)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物11の代わりに1,3−エチニル−フェニルアミン化合物22aを使用しそして進行させて7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物22bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物22bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物9aで進行させて化合物9を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.67(br s,1H),9.47(s,1H),8.82(br s,1H),8.52(s,1H),7.52−7.32(m,2H),7.26−7.17(m,2H),4.27(s,1H),3.78−3.58(m,4H),3.54−3.38(m,4H).3.22−3.00(m,4H),2.04−1.90(m,2H).MS419(MH)。
実施例23
2−(4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミノ)−7−(3−エチニル−フェニルアミノ)チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物10)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物22bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物4aで進行させて化合物10を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.06(s,1H),9.67(br s,1H),9.57(s,1H),8.59(s,1H),7.82(d,J=8.2Hz,2H),7.50(d,J=8.2Hz,2H),7.46(t,J=7.7Hz,1H),7.39(d,J=7.7Hz,1H),7.30(s,1H),7.27(d,J=7.7Hz,1H),4.28(s,1H),4.25(s,2H),2.73(s,6H).MS425(MH)。
実施例24
7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−2−{4−[(2S)2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−イルメチル]−フェニルアミノ}−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物11)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物22bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物8aで進行させて化合物11を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.06(s,1H),9.59(s,1H),9.43(br s,1H),8.59(s,1H),7.80(d,J=7.9Hz,2H),7.54(d,J=7.9Hz,2H),7.45(t,J=7.7Hz,1H),7.38(dd,J=7.7,1.2Hz,1H),7.29(s,1H),7.26(d,J=7.7Hz,1H),4.53−4.21(m,7H),3.33−3.23(m,1H),3.22−3.12(m,1H),2.17−2.05(m,1H),2.02−1.91(m,1H),1.88−1.69(m,2H).MS481(MH)。
実施例25
7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−2−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物13)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物22bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物7a1で進行させて化合物13を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.78(br s,1H),9.45(s,1H),8.86(t,J=4.9Hz,1H),8.53(s,1H),7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,1H),7.22(s,1H),7.21(d,J=8.0Hz,1H),4.28(s,1H),4.06−3.93(m,2H),3.83−3.74(m,2H),3.73−3.49(m,4H),3.40−3.31(m,2H),3.22−3.06(m,2H).MS405(MH)。
実施例26
4−[6−シアノ−7−(3−エチニル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ベンゼンスルホンアミド(化合物23)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n1の代わりに使用された塩化4−ニトロ−ベンゼンスルホニル化合物6a1および化合物1n1の代わりに使用されたN,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン化合物26a1で進行させて4−アミノ−N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−ベンゼンスルホンアミド化合物26aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物22bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物26aで進行させて化合物23を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.28(s,1H),9.61(s,1H),9.37(br s,1H),8.63(s,1H),7.97(d,J=8.9Hz,2H),7.84(d,J=8.9Hz,2H),7.69(t,J=6.1Hz,1H),7.53−7.40(m,2H),7.36−7.28(m,2H),4.30(s,1H),3.14−3.03(m,2H),2.89−2.75(m,8H),1.85−1.73(m,2H).MS532(MH)。
実施例27
7−(3−クロロ−フェニルアミノ)−2−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物12)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1lの代わりに3−クロロアニリン化合物27aを使用しそして進行させて7−(3−クロロ−フェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チ
アゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物27bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物27bおよび化合物1nの代わりに使用化合物7a1で進行させて化合物12を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ9.91(br s,1H),9.54(s,1H),8.91(br s,1H),8.54(s,1H),7.43(t,J=7.8Hz,1H),7.29(d,J=7.8Hz,1H),7.20(t,J=1.8Hz,1H),7.11(d,J=7.8Hz,1H),4.08−3.90(m,2H),3.84−3.74(m,2H),3.71−3.33(m,6H),3.23−3.05(m,2H).MS415,417(MH)。
実施例28
7−(3−クロロ−フェニルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物19)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物27bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物3aで進行させて化合物19を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.11(s,1H),10.03(br s,1H),9.65(s,1H),8.61(s,1H),7.83(d,J=7.6Hz,2H),7.52(d,J=7.6Hz,2H),7.45(t,J=8.0Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.28(s,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),4.33(s,2H),4.04−3.92(m,2H),3.73−3.57(m,2H),3.33−3.22(m,2H),3.18−3.04(m,2H).MS477,479(MH)。
実施例29
7−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−(4−ジメチルアミノメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物25)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1lの代わりに2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミン化合物29aを使用しそして進行させて7−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物29bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物29bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物7a1で進行させて化合物25を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.42(br s,1H),10.46(br s,1H),9.97(br s,1H),8.66(s,1H),7.84(d,J=8.4Hz,2H),7.58(d,J=8.4Hz,2H),7.43(d,J=8.2Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,1H),7.21(d,J=8.2Hz,1H),4.25(s,2H),2.70(s,6H).MS481(MH)。
実施例30
7−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−2−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物24)
Figure 2008513463
1−フルオロ−3−(4−ニトロ−2−クロロ−フェノキシメチル)−フェニル化合物30cをCockerill GS, Carter MC, Guntrip SB and Smith KJ, Preparation of azolylquinazolines and related compounds as protein tyrosine kinase inhibitors, PCT出願国際公開第98/02434号パンフレットに記載された工程に従い製造された。
Figure 2008513463
実施例21の工程を用いて、化合物21a2の代わりに化合物30cを使用しそして進行させて3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミン化合物30dを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1lの代わりに化合物30dを使用しそして進行させて7−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物30eを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに化合物30eを使用しそして進行させて化合物24を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.0(s,1H),9.80(br s,1H),9.38(s,1H),8.54(s,1H),7.82(d,J=8.6Hz,2H),7.56−7.48(m,3H),7.46(d,J=2.2Hz,1H),7.41−7.19(m,5H),5.31(s,2H),4.33(s,2H),3.46−3.31(m,2H),3.18−3.03(m,2H),2.12−1.78(m,4H).MS585,587(MH)。
実施例31
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物20)
Figure 2008513463
THF中1Mナトリウムヘキサメチルジシラザン(1.42mL、1.42ミリモル)をDMF中の5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミン化合物31a(PCT出願国際公開第03/008409号パンフレットに記載されている)(221mg、1.29ミリモル)に0℃において加えそして混合物を15分間にわたり撹拌した。DMF(1mL)中の7−クロロ−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物1g(312mg、1.29ミリモル)を加えそして反応混合物をさらに2時間にわたり周囲温度において撹拌した。混合物を次に水で希釈しそしてセライト545を通して濾過してプラグを生成した。セライトプラグをEtOAcですすぎそして有機層を単離しそして食塩水で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、次に濾過しそしてシリカゲル上で蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(20〜40%EtOAc/ヘキサン勾配で溶離された)による単離が7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物31b(30mg)を黄色油として与えた。MS377,379(MH)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物29bおよび化合物1nを置換する化合物3aで進行させて化合物20をトリフルオロ酢酸塩として製造した。H NMR(DMSO−d)δ11.05(s,1H),9.92(br s,1H),9.31(s,1H),8.52(s,1H),7.82(d,J=8.5Hz,2H),7.51(d,J=8.5Hz,2H),7.14(d,J=8.3Hz,1H),7.11(d,J=8.3Hz,1H),6.13(s,2H),4.32(s,2H),4.03−3.91(m,2H),3.68−3.58(m,2H),3.32−3.23(m,2H),3.17−3.05(m,2H).MS521,523(MH)。
実施例32
7−(6−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物32)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに6−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミン化合物32a(PCT出願国際公開第03/008409号パンフレットに記載されている通りにして製造される)を使用しそして進行させて7−(6−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物32bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物32bおよび化合物1nを置換する化合物3aで進行させて化合物32をトリフルオロ酢酸塩として製造した。H NMR(DMSO−d)δ11.08(s,1H),9.84(br s,1H),9.49(s,1H),8.55(s,1H),7.84(d,2H),7.50(d,2H),7.23(d,1H),7.04(d,1H),6.04(s,2H),4.32(s,2H),4.04−3.91(m,2H),3.71−3.55(m,2H),3.36−3.01(m,4H).MS565,567(MH)。
実施例33
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−p−トリルアミノ−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物33)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物31bおよび化合物1nを置換するp−トリルアミン化合物33aで進行させて化合物33をトリフルオロ酢酸塩として製造した。H NMR(DMSO−d)δ10.75(s,1H),9.18(s,1H),8.44(s,1H),7.59(d,2H),7.17(d,2H),7.11(d,1H),7.08(d,1H),6.11(s,2H),2.29(s,3H).MS436,438(MH)。
実施例34
7−(2,4−ジクロロ−フェニルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物34)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに2,4−ジクロロアニリン化合物34aを使用しそして進行させて7−(2,4−ジクロロフェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物34bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物34bおよび化合物1nを置換する化合物3aで進行させて化合物34をトリフルオロ酢酸塩として製造した。H NMR(DMSO−d)δ9.94(br s,1H),9.48(s,1H),8.53(s,1H),7.84(s,1H),7.81(d,J=8.0Hz,2H),7.57−7.53(m,2H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),4.08−3.91(m,2H),3.70−3.54(m,2H),3.32−3.01(m,4H).MS511,513(MH)。
実施例35
7−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニルアミノ)−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物35)
Figure 2008513463
1Mカリウムt−ブトキシド(50.6mL)をDMF(100mL)中の4−ニトロフェノール化合物35a(7.03g、50.6ミリモル)に0℃において滴下した。20分後に、DMF(10mL)中の3−クロロメチル−1−メチルピペリジン塩酸塩化合物35b(9.31g、50.6ミリモル、添加前に中和された)を反応混合物に加えた。反応物を次に100℃に5日間にわたり加熱した。冷却された反応物を1N NaOHで希釈しそしてエチルエーテルで洗浄した。水層を次にNaHPOでpH5に調節しそして酢酸エチルで抽出した。MgSO上で乾燥した後に、有機層を蒸発させて6.0gの1−メチル−3−(4−ニトロ−フェノキシメチル)−ピペリジン化合物35cを与えた。実施例1の工程を用いて、化合物1n3の代わりに化合物35cを使用しそして進行させて4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミン化合物35dを製造した。
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに2−クロロ−5−メトキシアニリン化合物35eを使用しそして進行させて7−(2−クロロ−5−メトキシ−フェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物35fを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物35fおよび化合物1nを置換する化合物35dで進行させて化合物35をトリフルオロ酢酸塩として製造した。MS535,537(MH)。
実施例36
7−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物36)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに2,4−ジクロロフェノール化合物36aを使用しそして進行させて2−メチルスルファニル−7−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物36bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物34bおよび化合物1nを置換する化合物35dで進行させて化合物36をトリフルオロ酢酸塩として製造した。MS540,542,544(MH)。
実施例37
2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−7−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物37)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに3−トリフルオロメトキシフェノール化合物37aを使用しそして進行させて2−メチルスルファニル−7−(3−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物37bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物37bおよび化合物1nを置換する化合物35dで進行させて化合物37をトリフルオロ酢酸塩として製造した。MS556(MH)。
実施例38
7−(3−ブロモ−フェニルスルファニル)−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物38)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに3−ブロモベンゼンチオール化合物38aを使用しそして進行させて7−(3−ブロモ−フェニルスルファニル)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物38bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物38bおよび化合物1nを置換する化合物35dで進行させて化合物38をトリフルオロ酢酸塩として製造した。MS566,568(MH)。
実施例39
7−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニルスルファニル)−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物39)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに2−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンチオール化合物3aを使用しそして進行させて7−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニルスルファニル)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物39bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物39bおよび化合物1nを置換する化合物35dで進行させて化合物38をトリフルオロ酢酸塩として製造した。MS540,542(MH)。
実施例40
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物40)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mを置換する化合物31bおよび化合物1nを置換する化合物35dで進行させて化合物40をトリフルオロ酢酸塩として製造した。H NMR(DMSO−d)δ10.73(s,1H),9.35(br s,1H),9.22(s,1H),8.46(s,1H),7.62(d,J=8.7Hz,2H),7.11(d,J=8.1Hz,1H),7.08(d,J=8.1Hz,1H),6.10(s,2H),3.99−3.93(m,1H),3.85−3.78(m,1H),3.62−3.39(m,2H),2.90−2.77(m,5H),2.26−2.14(m,1H),1.94−1.61(m,3H),1.33−1.20(m,1H).MS549,551(MH)。
実施例41
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−(4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物41)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりにピペリジン化合物41a1を使用しそして進行させて4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニルアミン化合物41aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物41aで進行させて化合物41を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.05(s,1H),9.40−9.28(m,2H),8.50(s,1H),7.80(d,J=8.6Hz,2H),7.49(d,J=8.6Hz,2H),7.13(d,J=8.5Hz,1H),7.10(d,J=8.5Hz,1H),6.11(s,2H),4.24(s,2H),3.37−3.27(m,2H),2.92−2.78(m,2H),1.87−1.76(m,2H),1.73−1.53(m,3H),1.42−1.28(m,1H).MS519,521(MH)。
実施例42
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[3−メト
キシ−4−(2−モルホリン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物42)
Figure 2008513463
2−メトキシ−4−ニトロフェノール化合物42a1(1.0g、5.4ミリモル)、炭酸カリウム(1.5g、10.9ミリモル)および4−(2−クロロエチル)−モルホリン塩酸塩化合物42a2(1.05g、5.64ミリモル)のDMF(10mL)中混合物をマイクロウェーブ条件下で140℃に30分間にわたり加熱した。反応混合物を濾過し、EtOAcで希釈しそして水、次に食塩水で連続的に洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥しそして濃縮して4−[2−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−モルホリン化合物42a3(1.4g)を生成した。MS283(MH+).10%Pd/C(0.25g)の溶液を4−[2−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−モルホリン化合物42a3(1.4g、5.0ミリモル)のEtOAc(50mL)中溶液に加えた。溶液を40PSIの水素気体に1時間の期間にわたり露呈した。触媒をセライト545を通す濾過により除去しそして溶媒を除去して3−メトキシ−4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミン化合物42a(1.1g)を与えた。MS253(MH+)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物42aで進行させて化合物42を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS581,583(MH)。
実施例43
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[3−メトキシ−4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメトキシ)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物43)
Figure 2008513463
実施例42の工程を用いて、化合物42a2の代わりに2−クロロメチル−テトラヒドロピラン化合物43a1を使用しそして進行させて2−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェノキシメチル)−テトラヒドロ−ピラン化合物43a2を与えた。実施例1の工程を用いて、化合物1n3の代わりに化合物43a2を使用しそして進行させて3−メトキシ−4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメトキシ)−フェニルアミン化合物43aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物43aで進行させて化合物43を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS566,568(MH)。
実施例44
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[4−({[(2R)−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル]−アミノ}−メチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物44)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物14aで進行させて化合物44を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.00(s,1H),9.30(s,1H),8.91(br s,1H),8.50(s,1H),7.77(d,J=8.6Hz,2H),7.49(d,J=8.6Hz,2H),7.12(d,J=8.4Hz,1H),7.10(d,J=8.4Hz,1H),6.11(s,2H),4.20−3.67(m,5H),3.07−2.97(m,1H),2.91−2.79(m,1H),2.05−1.94(m,1H),1.91−1.78(m,2H),1.59−1.47(m,1H).MS535,537(MH)。
実施例45
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物45)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに化合物31bを使用しそして進行させて化合物45を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.04(s,1H),9.97(br s,1H),9.32(s,1H),8.51(s,1H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),7.51(d,J=8.4Hz,2H),7.12(d,J=8.2Hz,1H),7.10(d,J=8.2Hz,1H),6.12(s,2H),4.32(s,2H),3.42−3.31(m,2H),3.14−3.02(m,2H),2.09−1.97(m,2H),1.92−1.79(m,2H).MS505,507(MH)。
実施例46
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物46)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n2の代わりに1−メチル−ピペラジン化合物46a1を使用しそして進行させて1−メチル−4−(4−ニトロ−ベンジル)−ピペラジン化合物46a2を製造した。塩化ニッケル六水和物(45.7g、192ミリモル)を化合物46a2(17.9g、87.4ミリモル)のメタノール(250mL)中溶液に加えた。21部分のホウ水素化ナトリウム(それぞれ500mg、合計264ミリモル)を次に反応混合物に約2時間の期間にわたり加えた。混合物を次に注意深く0℃において濃HClで希釈して透明な緑色溶液を与えた。混合物を引き続きエチルエーテルで洗浄した。冷却された水層をNHOH(28%)でpH10に調節しそして次にEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をMgSO上で乾燥し、次に濾過しそして真空中で濃縮して4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミン化合物46a(17.6g)を黄色フォームとして与えた。H NMR(DMSO−d)δ6.91(d,J=8.2Hz,2H);6.50(d,J=8.2Hz,2H);4.94(br s,2H);3.28(s,2H);2.44−2.26(m,8H);2.19(s,3H)。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物46aでそして進行させて化合物46を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS534,536(MH)。
実施例47
7−(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物47)
Figure 2008513463
実施例31の工程を用いて、化合物31aの代わりに2,4−ジクロロ−5−メトキシアニリン化合物47aを使用しそして進行させて7−(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物47bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物47bおよび化合物
1nの代わりに使用された化合物3aで進行させて化合物47を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.02(s,1H),10.02(br s,1H),9.55(s,1H),8.54(s,1H),7.84−7.78(m,3H),7.50(d,J=8.4Hz,2H),7.35(s,1H),4.31(s,2H),4.01−3.82(m,5H),3.67−3.57(m,2H),3.31−3.20(m,2H),3.16−3.03(m,2H).MS541,543(MH)。
実施例48
7−(3−ブロモ−フェニルアミノ)−2−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物48)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1lの代わりに3−ブロモ−フェニルアミン化合物48aを使用しそして進行させて7−(3−ブロモ−フェニルアミノ)−2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物48bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物48aおよび化合物1nの代わりに使用された化合物3aで進行させて化合物48を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ11.07(s,1H),9.90(br s,1H),9.61(s,1H),8.59(s,1H),7.82(d,J=8.6Hz,2H),7.51(d,J=8.6Hz,2H),7.47−7.33(m,3H),7.20(d,J=8.1Hz,1H),4.32(s,2H),4.02−3.91(m,2H),3.67−3.53(m,2H),3.31−3.20(m,2H),3.18−3.02(m,2H).MS521,523(MH)。
実施例49
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物49)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n1の代わりに1−(2−クロロエチル)−4−ニトロベンゼン化合物49a1を使用しそして化合物1n2の代わりにモルホリン化合物3a1を使用しそして進行させて4−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]−モルホリン化合物49a2を製造し、それを進行させて4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−フェニルアミン化合物49aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物49aで進行させて化合物49を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ10.87(s,1H),9.81(br s,1H),9.26(s,1H),8.49(s,1H),7.69(d,J=8.1Hz,2H),7.28(d,J=8.1Hz,2H),7.11(s,2H),6.11(s,2H),4.08−3.95(m,2H),3.73−3.59(m,2H),3.56−3.44(m,2H),3.40−3.29(m,2H),3.20−3.04(m,2H),3.01−2.90(m,2H).MS535,537(MH)。
実施例50
7−(5−クロロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミノ)−2−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物50)
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1n1の代わりに化合物49a1を使用しそして化合物1n1の代わりに化合物41a1を使用しそして進行させて1−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エチル−ピペリジン化合物50aを製造し、それを進行させて4−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−フェニルアミン化合物50aを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに使用された化合物31bおよび化合物1nの代わりに使用された化合物50aで進行させて化合物50を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。H NMR(DMSO−d)δ10.87(s,1H),9.31−9.15(m,2H),8.48(s,1H),7.69(d,J=8.5Hz,2H),7.28(d,J=8.5Hz,2H),7.10(s,2H),6.11(s,2H),3.57−3.46(m,2H),3.31−3.19(m,2H),3.00−2.84(m,4H),1.90−1.78(m,2H),1.76−1.55(m,3H),1.46−1.30(m,1H).MS533,535(MH)。
実施例51
2−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノ]−7−(4−フェノキシ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル(化合物51)
Figure 2008513463
実施例1の工程および3−クロロ−4−フルオロ−フェニルアミン化合物1lの代わりに4−フェノキシ−フェニルアミン化合物51aを使用して2−メチルスルファニル−7−(4−フェノキシ−フェニルアミノ)−チアゾロ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル化合物51bを製造した。
Figure 2008513463
実施例1の工程を用いて、化合物1mの代わりに化合物51bを使用しそして化合物1nの代わりに4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミン化合物46aを使用して化合物51を製造し、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS548(MH+)。
生物学的実施例
化合物が蛋白質キナーゼ介在疾患を処置または緩和する能力を下記の工程を使用して測定した。
実施例52
EGFRキナーゼ検定
使用したEGFRキナーゼは、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)およびEGFR(NM 005228)のPCR増殖された細胞内部分の融合体であった。EGFRの細胞内部分はヌクレオチド2189(アミノ酸667に相当する)で開始しそして末端コドンで終了した。(Gateway Technologies Manual by Invitrogen Corporation, Carlsbad, Californiaに記載されているように)この部分は、ラムダattB配列を各端部に加え、侵入ベクター中に、次にGST目標ベクター中に、組み換えられたプライマーでPCR増殖された。
目標ベクターは細菌のDH10BAC菌株中に組み換えられてバクミド(bacmid)を製造した。バクミドがSf9細胞にトランスフェクトされそしてバキュロウイルスを含有する上澄み液が集められた。GSTEGFR蛋白質を保存ウイルスが感染したSf9細胞の大きな培養物を用いて精製した。適当な時間後に、細胞が集められそして溶解された。(Amersham Bioscience, Buckinghamshire, United Kingdomにより記載されているような)GSTEGFRを溶解物からグルタチオン−セファロースカラム上で精製した。
EGFR基質は、polyGluTyr(128mg)(シグマ(Sigma)、セントルイス、ミズーリ州)を12モル倍過剰のSulfo−NHS−LC−Biotinが一緒にインキュベートされたIX PBS緩衝液の中で氷上で少なくとも12時間にわたりビオチニル化することにより、製造した。遊離ビオチンをビオチニル化されたpolyGluTyrからゲル濾過カラム上で分離した。
10Xキナーゼ緩衝液(500mMのpH8.0のTris、100mMの塩化マグネシウムおよび1mMのバナジン酸ナトリウム)、DTT(500mMの原料からの1mMの最終分)、ATP(500mMの原料からの1mMの最終分)、ビオチニル化されたpolyGluTyr(10μg/μLの原料)、γ−33P ATP(10μCig/μLの原料)および水の混合物をStreptavidin Flashplate(パーキン・エルマー(Perkin Elmer)、ウェレスリー、マサチュセッツ州)の各ウエル(90μL/ウエル)に加えた。
100%DMSO(2μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈されたGSTEGFR(50mMのpH8.0のTrisおよび0.1%の牛血清アルブミン中で1:300希釈)(10μL)をウエルに加えて反応を開始させた。
プレートを30℃において1時間にわたり振りながらインキュベートした。反応した内容物を除去しそしてプレートを引き続き1X PBS停止緩衝液(マグネシウムおよびカルシウムを含まない300μL)並びに100mMのEDTAで3回洗浄した。最後の洗浄後に、同じ停止緩衝液(200μL)をウエルに加えた。プレートを次に密封しそしてTopCountシンチレーション計上で読み取った。
試験化合物を16種の濃度で200uMで出発して半−log希釈率で3回検定した。検定に関する最大および最小信号を各プレート上で測定した。試験化合物の百分率抑制を式
Figure 2008513463
に従い計算した。
一連の試験濃度において、特定化合物に関して試験された濃度のlogに対する百分率抑制をグラフ作成することにより、IC50が誘導された。IC50結果は表1に示される。IC50のない化合物に関しては、2μMの試験濃度における百分率抑制結果が示される。
Figure 2008513463
実施例53
c−Srcキナーゼ検定
10Xキナーゼ緩衝液(80mMのpH7.0のMOPS、2mMのEDTAおよび100mMの塩化マグネシウム)、ATP(10μMの原料からの5μMの最終分)、Cdc2ペプチドKVEKIGEGTYGVVYK(2.5mMの原料からの100μMの最終分)、γ−33P ATP(10μCig/μLの原料)および水の混合物をStreptavidin Flashplateの各ウエル(20μL/ウエル)に加えた。
100%DMSO(0.5μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈されたc−Srcキナーゼ(ヒト)(アップステート・バイオテクノロジー(Upstate Biotechnology)、レーク・プラシド、ニューヨーク州)(20mMのpH7.0のMOPS、1mMのEDTA、β−メルカプトエタノール(0.1%)、Brij−35(0.01%)、グリセロール(5%)、および1mg/mLの牛血清アルブミンよりなる緩衝液中で希釈された)(2.5μL)をウエルに加えて反応を開始させた。反応プレートを30℃において40分間にわたりインキュベートした。3%燐酸溶液(5μL)の添加により反応を停止した。反応生成物(10μL)をP30フィルターマット上に滴下しそして燐酸(75mM)中で5分間にわたり洗浄した。洗浄工程をさらに2回繰り返し、引き続きメタノール中で1回の最終洗浄をした。プレートを次に乾燥し、密封しそして30μLのシンチレーション流体を添加した後にTopCountシンチレーション計上で読み取った。
百分率抑制およびIC50値は実施例52に記載された工程に従い誘導された。IC50結果は表2に示される。IC50のない化合物に関しては、(1)1μMまたは(2)1.6μMの試験濃度における百分率抑制結果が示される。
Figure 2008513463
実施例54
Lynキナーゼ検定
10Xキナーゼ緩衝液(500mMのpH7.5のMOPS、1mMのEGTA、1mMのバナジン酸ナトリウム、1%のβ−メルカプトエタノールおよび100mMの酢酸マグネシウム)、ATP(10mMの原料からの5μMの最終分)、PolyGluTyr(1mg/mLの原料からの0.1mg/mLの原料)、γ−33P ATP(10μCig/μLの原料)および水の混合物をStreptavidin Flashplateの各ウエル(20μL/ウエル)に加えた。
100%DMSO(0.5μL)中の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈されたLynキナーゼ(ヒト)(アップステート・バイオテクノロジー、レーク・プラシド、ニューヨーク州)(50mMのpH7.5のTris、0.1mMのEGTA、バナジン酸ナトリウム(0.1mM)、β−メルカプトエタノール(0.1%)および1mg/mLの牛血清アルブミンよりなる緩衝液中で希釈された)(2.5μL)をウエルに加えて反応を開始させた。
反応プレートを30℃において40分間にわたりインキュベートした。3%燐酸溶液(5μL)の添加により反応を停止した。反応生成物(10μL)をP30フィルターマット上に滴下しそして燐酸(75mM)中で5分間にわたり洗浄した。洗浄工程をさらに2回繰り返し、引き続きメタノール中で1回の最終洗浄をした。プレートを次に乾燥し、密封しそして30μLのシンチレーション流体を添加した後にTopCountシンチレーション計上で読み取った。
百分率抑制およびIC50値は実施例52に記載された工程に従い誘導された。IC50結果は表3に示される。IC50のない化合物に関しては、(1)1μMまたは(2)1.6μMの試験濃度における百分率抑制結果が示される。
Figure 2008513463
実施例55
HER−2キナーゼ検定
使用されたHER−2キナーゼをプロキナーゼ(Proqinase)(フライブルグ、ドイツ)においてGST(グルタチオン−S−トランスフェラ−ゼ)、HIS6−スロンビンおよびHER−2のアミノ酸679〜1255をコードするヌクレオチド類よりなる構成体から精製した。
10Xキナーゼ反応緩衝液(600mMのpH7.5のHepes、2mMのEDTA、30mMの塩化マグネシウム、0.03mMのバナジン酸ナトリウムおよび500μg/mLのPEG20,000)、DTT(10μMの原料からの1.2μMの最終分)、ATP(10μMの原料からの1μMの最終分)、ビオチニル化されたpolyGluTyr(アップステート・バイオテクノロジー、レーク・プラシド、ニューヨーク州により製造された1μg/μLの原料からの1.5ng/μLの最終分)、塩化マグネシウム(1Mの原料からの3μMの最終分)、γ−33P ATP(10μCig/μLの原料)および水の混合物をStreptavidin Flashplate(Cat.#SMP103、NEN、ボストン、マサチュセッツ州)の各ウエル(70μL/ウエル)に加えた。
試験化合物原料(1μL)を適切なウエルに加えた。希釈されたGSTHER2キナーゼ(50mMのpH8.0のTris−HClおよび0.1%の牛血清アルブミン中で希釈された)(30μL)を加えて(200ng/ウエルの合計容量)反応を開始させた。
反応プレートを30℃において1時間にわたりインキュベートした。反応混合物をプレートウエルから吸引しそしてウエルを1X PBS停止緩衝液(300μL)および100mMのEDTAで3回洗浄することにより反応を停止した。最後の洗浄後に、同じ停止緩衝液(200μL)を再びウエルに加えた。プレートを次に密封しそしてTopCountシンチレーション計上で読み取った。
IC50値は実施例52に記載された工程に従い誘導された。IC50結果は表4に示される。IC50のない化合物に関しては、1μMの試験濃度における百分率抑制結果が示される。
Figure 2008513463
実施例56
c−Ablキナーゼ検定
10Xキナーゼ緩衝液(80mMのpH7.0のMOPS、2mMのEDTAおよび100mMの酢酸マグネシウム、ATP(10μMの原料からの5μMの最終分)、ペプチドEAIYAAPFAKKK(0.5mMの原料からの50μMの最終分)、γ−33P ATP(10μCig/μLの原料)および水の混合物をStreptavidin Flashplateの各ウエル(20μL/ウエル)に加えた。
100%DMSO(0.5μL)の試験化合物を適切なウエルに加えた。希釈されたc−Abl2キナーゼ(ヒト)(アップステート・バイオテクノロジー、レーク・プラシド、ニューヨーク州)(20mMのpH7.0のMOPS、1mMのEDTA、β−メルカプトエタノール(0.1%)、Brij−35(0.01%)、グリセロール(5%)および1mg/mLの牛血清アルブミン中で希釈された)(2.5μL)を加えて反応を開始させた。
反応プレートを30℃において40分間にわたりインキュベートした。3%燐酸溶液(5μL)の添加により反応を停止した。反応生成物(10μL)をP30フィルターマット上に滴下しそして5分間にわたり燐酸(75mM)中で洗浄した。洗浄工程をさらに2回繰り返しそして引き続きメタノール中で1回の最後の洗浄を行った。プレートを次に乾燥し、密封しそして30μLのシンチレーション流体を加えた後にTopCountシンチレーション計上で読み取った。
百分率抑制およびIC50値は実施例52に記載された工程に従い誘導された。
実施例57
細胞増殖抑制検定
数個の組織から発生する癌から由来する細胞系統内の新たに合成されたDNA中への14C−標識付けされたチミジンの導入を測定することにより、試験化合物が未調節の細胞増殖を抑制する能力を測定した。従って、種々の表現型を有する細胞上の化合物の抗−増殖効果を測定することができる。
癌細胞系統は、例えばHeLa頸部癌腺癌(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)(ATCC)、バージニア州、Cat.#CCL−2)、A375悪性黒色腫(ATCC CRL−1619)、SK−OV−3卵巣腺癌(ATCC HTB−77),HCT−116結腸癌(CCL−247)、PC−3前立腺腺癌(ATCC CRL−1435)、およびMDA−MB−231(キセノゲン・コーポレーション(Xenogen Corp.))の如きものを包含する。
癌細胞をトリプシン処理しそして計数した。細胞(3000−8000個)を完全培地(100μL)中の96−ウエルCytoStar組織培養処理されたシンチレーティン
グ・マイクロプレートの各ウエルに加えそしてプレートを次に完全培地中で24時間にわたり37℃において5%COを含有する不活性雰囲気中でインキュベートした。100%DMSO中の試験化合物(1μL)を、対照−ウエルにDMSOだけが加えられているプレート試験−ウエルに加えた。プレートを完全培地中で24時間の期間にわたり37℃において5%COを含有する不活性雰囲気中でインキュベートした。
メチル14C−チミジン(56mC/ミリモル)(NEN#NEC568またはAmersham#CFA532)および完全培地(0.2μCi/ウエルを与えるための20μL)の溶液のアリコートを次に各ウエルに加えそしてプレートを第3回目の24時間の期間にわたり37℃において5%COを含有する不活性雰囲気中でインキュベートした。プレート内容物を次に廃棄し、プレートをPBS(200μL)で2回洗浄しそして次にPBS(200μL)を各ウエルに加えた。プレートを密封しそしてメチル14C−チミジンの導入度をPackard Top Count上で定量化した。
実施例58
インビボモデル−腫瘍成長の抑制
ヒト腫瘍細胞を無胸腺マウスの後側腹部に移植し、試験化合物を投与しそして次に腫瘍寸法におけるいずれかの変化を定量化することにより、試験化合物がインビボでヒト腫瘍細胞の未調節の成長を抑制する能力を評価することができる。
ヒト類表皮A431癌細胞(10個)を雌の無胸腺マウス(Charles River)の後側腹部に皮下移植しそして6−10日間にわたりそのまま成長させた。(基準線カリパー測定により測定して)測定可能な腫瘍が立証されたのちに、動物に経口服用量の試験化合物(10%ソルトール中)を毎日30日間の期間にわたり投与した。腫瘍寸法を5日毎に測定しそして薬品で処置された動物を賦形剤で処置された動物と比較することにより抑制度を測定した。
この方法の変法は、投与経路および腹腔内注射または静脈注入としての単独もしくは組み合わせ療法のいずれかの試験化合物の投与を包含することを意図する。
上記の明細書は説明目的のために提供された実施例と共に本発明の原理を教示しているが、本発明の実施は下記の特許請求の範囲およびそれらの同等物の範囲内に入る普通の変更、応用および改変の全てを包括することは理解されよう。
本出願全体を通して、種々の文献が引用されている。これらの文献の開示は引用することにより本発明の内容となり本発明が関与する当該技術の現状をさらに完全に記載する。

Claims (21)

  1. 式(I)
    Figure 2008513463
    [式中、
    はS(C1−4アルキル)、結合、N(R)、N(R)C(O)およびC(O)N(R)よりなる群から選択され、ここでRは水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択され、
    pは0、1、2、3または4であり、
    はO、S、N(R)および結合よりなる群から選択され、
    Arは場合により
    (1)C1−8アルキル、
    (2)C2−8アルケニル、
    (3)C2−8アルキニル、
    (4)C1−8アルコキシ、
    ここで(1)、(2)、(3)および(4)は場合により
    (i)C3−8シクロアルキル、
    (ii)アリール、
    (iii)へテロアリール、
    (iv)ヘテロシクリル、
    ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルコキシ、
    (c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
    (e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (f)CO(C1−8アルキル)、
    (g)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよ
    いアミノ、
    (h)シアノ、
    (i)ハロゲン、
    (j)ヒドロキシ、
    (k)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換され
    ていてもよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (l)C3−8シクロアルキル、
    (m)C1−8アルキル(C3−8シクロアルキル)、
    (n)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されて
    いてもよいヘテロシクリル、および
    (o)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル
    置換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル

    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていても
    よい、並びに
    (v)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (d)C3−8シクロアルキル、
    (e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されてい
    てもよいヘテロシクリル、および
    (f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置
    換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
    (5)場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
    てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (v)C3−8シクロアルキル、
    (vi)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていても
    よいヘテロシクリル、および
    (vii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換
    基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
    (6)シアノ、
    (7)ハロゲン、
    (8)ヒドロキシ、
    (9)C3−8シクロアルキル、
    (10)アリール、
    (11)ヘテロアリール、
    (12)ヘテロシクリル、
    (13)(i)CF
    (ii)C3−8シクロアルキル、
    (iii)アリール、
    (iv)へテロアリール、および
    (v)ヘテロシクリル
    よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
    (14)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていてもよいSO(ヘテロシクリル)、
    (15)(i)水素、
    (ii)ヒドロキシ、
    (iii)C1−8アルキル、
    (iv)C1−8アルコキシ、および
    (v)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
    てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (d)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (e)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換
    基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)、
    (f)C3−8シクロアルキル、および
    (g)アリール
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ
    よりなる群から選択される置換基で置換されたC(O)、並びに
    (16)アミノが場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
    てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で
    置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)、
    (vi)C3−8シクロアルキル、および
    (vii)アリール
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合されたヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびベンゾ縮合されたヘテロシクリルよりなる群から選択され、
    Arは場合により
    (1)C1−8アルキル、
    (2)C2−8アルケニル、
    (3)C2−8アルキニル、
    (4)C1−8アルコキシ、
    ここで(1)、(2)、(3)および(4)は場合により
    (i)C1−8アルコキシ、
    (ii)シアノ、
    (iii)ハロゲン、
    (iv)ヒドロキシ、
    (v)C3−8シクロアルキル、
    (vi)アリール、
    (vii)へテロアリール、
    (viii)ヘテロシクリル、
    ここで(v)、(vi)、(vii)および(viii)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルコキシ、
    (c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (d)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていても
    よいアミノ、
    (e)シアノ、
    (f)ハロゲン、
    (g)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
    (h)ヒドロキシ、
    (i)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (j)C3−8シクロアルキル、および
    (k)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換され
    ていてもよいヘテロシクリル
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていて
    もよい、
    (ix)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (d)C3−8シクロアルキル、
    (e)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されて
    いてもよいヘテロシクリル、および
    (f)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル
    置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいC1−8アルキル(
    ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されてい
    てもよいアミノ、並びに
    (x)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (d)C3−8シクロアルキル、
    (e)場合により1〜3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいアリール

    (f)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていて
    もよいヘテロシクリル、および
    (g)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換
    基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていても
    よいC(O)アミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい〕、(5)場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
    てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (v)C3−8シクロアルキル、
    (vi)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていても
    よいヘテロシクリル、および
    (vii)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換
    基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
    (6)(i)C3−8シクロアルキル、
    (ii)アリール、
    (iii)へテロアリール、および
    (iv)へテロシクリル
    よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
    ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルコキシ、
    (c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (d)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミ
    ノ、および
    (e)ハロゲン
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
    (7)(i)水素、
    (ii)場合により
    (a)シアノ、
    (b)ハロゲン、および
    (c)ヒドロキシ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC
    −8アルキル、
    (iii)C1−8アルコキシ、
    (iv)ヒドロキシル、および
    (v)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)
    よりなる群から独立して選択される置換基で置換されたC(O)、
    (8)シアノ、
    (9)ハロゲン、
    (10)ヒドロキシ、
    (11)ニトロ、
    (12)C3−8シクロアルキル、
    (13)アリール、
    (14)ヘテロアリール、
    (15)ベンゾ縮合されたヘテロアリール、
    (16)ヘテロシクリル、並びに
    (17)ベンゾ縮合されたヘテロシクリル、
    ここで(12)−(17)は場合により
    (i)C3−8シクロアルキル、
    (ii)C1−8アルキル(C3−8シクロアルキル)、
    (iii)アリール、
    (iv)C1−8アルキル(アリール)、
    (v)へテロアリール、
    (vi)C1−8アルキル(ヘテロアリール)、
    (vii)ヘテロシクリル、および
    (viii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよ

    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合されたヘテロアリール、ヘテロシクリルおよびベンゾ縮合されたヘテロシクリルよりなる群から選択される]
    の化合物およびその製薬学的に許容可能な形態。
  2. がN(R)よりなる群から選択され、ここでRが水素、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(C1−8アルコキシ)よりなる群から選択される請求項1の化合物。
  3. がNHである請求項1の化合物。
  4. pが0、1、2または3である請求項1の化合物。
  5. がO、SおよびN(R)よりなる群から選択される請求項1の化合物。
  6. がO、SおよびNHよりなる群から選択される請求項1の化合物。
  7. Arが各々場合により
    (1)C1−8アルキル、
    (2)C1−8アルコキシ、
    ここで(1)および(2)は場合により
    (i)C3−8シクロアルキル、
    (ii)アリール、
    (iii)へテロアリール、
    (iv)ヘテロシクリル、
    ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルコキシ、
    (c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (d)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
    (e)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    (f)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ、
    (g)シアノ、
    (h)ハロゲン、
    (i)ヒドロキシ、および
    (j)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されて
    いてもよいC1−8アルキル(アミノ)
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
    い、並びに
    (v)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されてい
    てもよいヘテロシクリル、および
    (d)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置
    換基で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていて
    もよいアミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
    (3)場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
    もよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (iii)場合により1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で置換されていて
    もよいヘテロシクリル、および
    (iv)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基
    で置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
    (4)ハロゲン、
    (5)ヒドロキシ、
    (6)C3−8シクロアルキル、
    (7)アリール、
    (8)ヘテロアリール、
    (9)ヘテロシクリル、並びに
    (10)アミノが場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (iii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されてい
    てもよいC1−8アルキル(アミノ)、
    (iv)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3、および
    (v)場合によりヘテロシクリル上で1もしくは2個のC1−8アルキル置換基で
    置換されていてもよいC1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される、
    請求項1の化合物。
  8. Arが各々場合により
    (1)C1−8アルキル、
    (2)C1−8アルコキシ、
    ここで(1)および(2)は場合により
    (i)へテロアリール、および
    (ii)ヘテロシクリル、
    ここで(i)および(ii)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(ヒドロキシ)、および
    (c)アミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
    並びに
    (iii)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)ヘテロシクリル、および
    (d)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
    (3)場合により
    (i)C1−8アルキル(アミノ)、および
    (ii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
    (4)ハロゲン、
    (5)ヒドロキシ、
    (6)ヘテロシクリル、並びに
    (7)アミノが場合により
    (i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
    もよいC1−8アルキル(アミノ)、および
    (iii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい、SO(アミノ)
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される、
    請求項1の化合物。
  9. Arが各々場合により
    (1)C1−8アルキル、
    (2)C2−8アルケニル、
    (3)C2−8アルキニル、
    (4)C1−8アルコキシ、
    ここで(1)、(2)、(3)および(4)は場合により
    (i)C1−8アルコキシ、
    (ii)ハロゲン、
    (iii)ヒドロキシ、
    (iv)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルコキシ、
    (c)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (d)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ、
    (e)ハロゲン、
    (f)C1−8アルキル(ハロゲン)1−3
    (g)ヒドロキシ、および
    (h)C1−8アルキル(ヒドロキシ)1−3
    よりなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいアリー
    ル、および
    (v)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
    い、
    (5)場合により
    (i)C1−8アルキル、および
    (ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
    もよいC1−8アルキル(アミノ)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
    (6)(i)C3−8シクロアルキル、
    (ii)アリール、
    (iii)へテロアリール、および
    (iv)へテロシクリル、
    ここで(i)、(ii)、(iii)および(iv)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルコキシ、
    (c)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ、および
    (d)ハロゲン
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ

    よりなる群から選択される置換基で置換されたオキシ、
    (7)シアノ、
    (8)ハロゲン、並びに
    (9)ヒドロキシ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される、
    請求項1の化合物。
  10. Arが各々場合により
    (1)C2−8アルキニル、
    (2)場合により
    (i)ハロゲン、および
    (ii)場合により1〜3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいアリール
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ、
    (3)場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)C1−8アルコキシ、
    (iii)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいア
    ミノ、および
    (iv)ハロゲン
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基置換されていてもよいオキシアリール、並びに
    (4)ハロゲン
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される、
    請求項1の化合物。
  11. がNHであり、
    pが0、1、2または3であり、
    がO、SおよびNHよりなる群から選択され、
    Arが各々場合により
    (1)C1−8アルキル、
    (2)C1−8アルコキシ、
    ここで(1)および(2)は場合により
    (i)へテロアリール、および
    (ii)ヘテロシクリル、
    ここで(i)および(ii)は場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(ヒドロキシ)、および
    (c)アミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよ
    い、並びに
    (iii)場合により
    (a)C1−8アルキル、
    (b)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (c)ヘテロシクリル、および
    (d)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよい
    アミノ
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、
    (3)場合により
    (i)C1−8アルキル(アミノ)、および
    (ii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていてもよいアミノ、
    (4)ハロゲン、
    (5)ヒドロキシ、
    (6)ヘテロシクリル、並びに
    (7)アミノが場合により
    (i)C1−8アルキル(C1−8アルコキシ)、
    (ii)場合によりアミノ上でC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていて
    もよいC1−8アルキル(アミノ)、および
    (iii)C1−8アルキル(ヘテロシクリル)
    よりなる群から独立して選択される置換基でモノもしくはジ置換されていて
    もよい、SO(アミノ)
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択され、
    Arが各々場合により
    (1)C2−8アルキニル、
    (2)場合により
    (i)ハロゲン、および
    (ii)場合により1〜3個のハロゲン置換基で置換されていてもよいアリール
    よりなる群から選択される置換基で置換されていてもよいC1−8アルコキシ、
    (3)場合により
    (i)C1−8アルキル、
    (ii)C1−8アルコキシ、
    (iii)場合によりC1−8アルキルでモノもしくはジ置換されていてもよいア
    ミノ、および
    (iv)ハロゲン
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基置換されていてもよいオキシアリール、並びに
    (4)ハロゲン
    よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、アリールおよびヘテロシクリルよりなる群から選択される、
    請求項1の化合物。
  12. 化合物がその単離された形態である請求項1の化合物。
  13. 有効量の請求項1〜11のいずれかの化合物を含んでなる製薬学的組成物。
  14. 化合物の有効量が約0.001mg〜約5000mgの範囲内である請求項13の製薬学的組成物。
  15. 請求項1〜11のいずれかの化合物および製薬学的に許容可能な担体を混合する段階を含んでなる製薬学的組成物の製造方法。
  16. a.式A1の化合物を式A2の化合物と反応させて式A3の化合物を製造し;
    Figure 2008513463
    b.式A3の化合物を式A4の化合物に転換し;
    Figure 2008513463
    c.式A4の化合物を式A5の化合物と反応させて式A6の化合物を製造し;
    Figure 2008513463
    [式中、Lは適当な脱離基または−SCHである]、
    d.式A6の化合物を式A7の化合物に転換し;
    Figure 2008513463
    e.式A7の化合物を式A8の化合物に転換し;
    Figure 2008513463
    f.式A8の化合物を式A9の化合物と反応させて式A10の化合物を製造し;
    Figure 2008513463
    [式中、Arは以上で定義された通りでありそしてLはN、NH、NH、OまたはSから選択される適当に反応性のヘテロ原子である]、
    g.式A10の化合物を式A11の化合物に転換し;
    Figure 2008513463
    そして
    h.式A11の化合物を式A12の化合物と反応させて式(I)の化合物を製造する;
    Figure 2008513463
    [式中、式A12の化合物に関して、LはNH、NH、OまたはSから選択される適当に反応性のヘテロ原子である]
    段階を含んでなる請求項1〜11のいずれかの化合物の製造方法。
  17. a.式A3の化合物を式A5の化合物と反応させて式B1の化合物を製造し、
    Figure 2008513463
    [式中、Lは適当な脱離基または−SCHである]、
    b.式B1の化合物を式B2の化合物に転換し;
    Figure 2008513463
    c.式B2の化合物を式B3の化合物に転換し;
    Figure 2008513463
    そして
    d.式B3の化合物を式A7の化合物に転換する;
    Figure 2008513463
    段階を含んでなる請求項1〜11のいずれかの化合物の製造方法。
  18. 蛋白質キナーゼ領域を少なくとも1種の請求項1〜11のいずれかの化合物と接触させることを含んでなる未調節の蛋白質キナーゼ活性の阻害方法。
  19. 患者に有効量の請求項1〜11のいずれかの化合物を投与することを含んでなるそれを必要とする患者における慢性または急性のキナーゼ介在性疾病の処置または予防方法。
  20. 化合物の有効量が約0.001mg〜約5000mgの範囲内である請求項19の方法。
  21. 急性または慢性のキナーゼ介在性疾病が、癌がEGFR、HER−2、c−SrcまたはLynから選択されるチロシン−キナーゼが介在する非−小細胞肺癌、結腸癌、乳癌などに関連する慢性または急性の腫瘍である請求項19の方法。
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