以下に記載するプロファイルの自動選択方法および装置の詳細な説明は、添付の図面を参照している。この詳細な説明は、プロファイルの自動選択方法および装置を限定することを意図するものではない。そうではなく、プロファイルの自動選択方法および装置の範囲は、添付の請求の範囲および均等物によって規定される。当業者であれば、他の多くの実装を、プロファイルの自動選択方法および装置と整合して実現可能であることが理解されよう。
「コンテンツ」といった場合、デジタルまたはアナログの電子形式に具現化される写真、画像、ビデオ、テキスト、グラフィックなどのデータが含まれる。
「電子装置」といった場合、ゲーム機、セットトップボックス、コンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、専門コンピュータ(例えば自動車との電子インタフェース)などの装置が含まれる。
図1は、プロファイルの自動選択方法および装置が実装される環境を示す図である。この環境には、電子装置110(例えば、クライアント装置として動作するように構成されたコンピューティングプラットホーム、例えば、コンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、カメラ装置、セットトップボックス、ゲーム機など)、ユーザインタフェース115、ネットワーク120(ローカルエリアネットワーク、ホームネットワーク、インターネットなど)、およびサーバ130(サーバとして動作するように構成されたコンピューティングプラットホームなど)が含まれる。一実施形態では、ネットワーク120は、無線または有線のソリューションによって実装されうる。
一実施形態では、1つ以上のユーザインタフェース115コンポーネントは、電子装置110と一体化されており、例えば、携帯情報端末電子装置(ソニー株式会社が製造しているクリエ(登録商標)など)と同じ筐体に収容されたキーパッドおよびビデオ表示画面入出力インタフェースなどである。別の実施形態では、1つ以上のユーザインタフェース115コンポーネント(例えばキーボード、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、マイクロホン、スピーカ、表示装置、カメラ)は、電子装置110と物理的に分離されているか、あるいは、従来の方法によってこれと結合されている。ユーザは、インタフェース115を使用して、電子装置110、サーバ130、またはネットワーク120を介して結合されたリモート記憶装置(図示せず)に記憶されているコンテンツおよびアプリケーションにアクセスおよび制御する。
本発明によれば、後述するようなプロファイルの自動選択の実施形態は、電子装置110、サーバ130内の電子プロセッサによって、あるいは、電子装置110とサーバ130の協働するそれぞれのプロセッサによって実行される。図1ではサーバ130は1つのコンピューティングプラットホームとして図示されているが、別の例では、1つのサーバとして動作する、相互接続された2つ以上のコンピューティングプラットホームである。
ユーザプロファイルを自動選択する方法および装置は、周辺装置(ポータブル記憶装置、ドングルなど)に基づいて、複数のユーザプロファイルからユーザプロファイルが選択されるアプリケーションの例示的な実施形態として示される。一実施形態では、各周辺装置は一意のユーザ識別子に関連付けられており、このユーザ識別子は、一意のユーザプロファイルに関連付けられている。一実施形態では、ユーザプロファイルには、ユーザによって利用されるコンテンツと、そのコンテンツの表示形式などのユーザのプレファランス、あるいは選択環境が含まれる。
一実施形態では、ユーザプロファイルの自動選択装置および方法は、以前に許可された電子装置110にあるユーザプロファイルを使用することを、ユーザが、自動的に選択し、許可することができるように構成されている。以前に許可された電子装置110の装置識別子が、ユーザプロファイルに関連付けられた装置識別子と照合される。以前に許可された電子装置110の装置識別子とユーザプロファイルとが一致すると、そのユーザプロファイルが、許可された電子装置110から自動的に使用可能となる。更に、ユーザプロファイルに複数の装置識別子が関連付けられている場合、対応する周辺装置が、ユーザプロファイルに自動的にアクセスするために、複数の許可された電子装置110を利用することができる。一実施形態では、ユーザプロファイルの自動選択方法および装置は、ユーザが、許可されていない電子装置110に、関連付けの行われている周辺装置を挿入して、パスワードを与えることによって、電子装置110を使用してユーザプロファイルへのアクセスを許可されるように構成されている。ユーザが与えたパスワードと、ユーザプロファイル(周辺装置によって識別される)に関連付けられたパスワードの両者が一致する場合、ユーザは、ユーザプロファイルにアクセスできるようになる。
一実施形態では、ユーザプロファイルの自動選択方法および装置は、周辺装置を失くしたり、盗まれたり、または置き忘れた場合に、ユーザプロファイルを不正アクセスから保護するように構成されている。例えば、関連付けられているユーザプロファイルにアクセスするために、許可されていない電子装置110で周辺装置が使用された場合には、パスワードが要求される。パスワードが与えられなければ、ユーザプロファイルが、許可されていない電子装置110から使用可能となることはない。
一実施形態では、ユーザプロファイルの自動選択方法および装置によって、ユーザは、ユーザプロファイルを、コンテンツおよび選択環境(プレファランス)によってカスタマイズおよび更新することができる。
一実施形態では、電子装置110に周辺装置を挿入すると、周辺装置が電子装置110によって検出される。別の実施形態では、周辺装置は、電子装置110の近くで周辺装置を検出することにより、電子装置110によって検出される。
図2は、プロファイルの自動選択方法および装置が実装される例示的なアーキテクチャを示す簡略図である。例示的なアーキテクチャには、複数の電子装置110、サーバ装置130、ならびに電子装置110とサーバ130および電子装置110同士を接続しているネットワーク120が含まれる。複数の電子装置110は、電子プロセッサ208に結合されたコンピュータ可読記録媒体209(ランダムアクセスメモリなど)を有するようにそれぞれ構成されている。プロセッサ208は、コンピュータ可読記録媒体209に記憶されているプログラム命令を実行する。図1に関して記載したように、個々のユーザが、インタフェース115を介してそれぞれの電子装置110を操作する。
サーバ装置130は、コンピュータ可読記録媒体212に結合されたプロセッサ211を有する。一実施形態では、サーバ装置130は、1つ以上の追加の外部装置または内蔵装置と結合されており、これには、例えばデータベース240などの補助データ記憶要素があるが、これに限定されない。
1つの例では、プロセッサ208,211は、米国カリフォルニア州サンタクララ所在のインテル コーポレーションによって製造される。別の例では、ほかのマイクロプロセッサが使用される。
複数のクライアント装置110およびサーバ130は、コンテンツを取り入れる場合を特定するためのカスタマイズされたアプリケーションの命令を含む。一実施形態では、複数のコンピュータ可読記録媒体209,212は、その一部に、カスタマイズされたアプリケーションを格納している。更に、複数のクライアント装置110とサーバ130は、カスタマイズされたアプリケーションと併用するために、電子メッセージを受信および送信するように構成されている。同様に、ネットワーク120は、カスタマイズされたアプリケーションと併用するために、電子メッセージを送信するように構成されている。
1つ以上のユーザアプリケーションが、メモリ209、メモリ211に記憶されるか、あるいは1つのユーザアプリケーションが、その一部が1つのメモリ209に、一部がメモリ211に保存されている。1つの例では、記憶されているユーザアプリケーションは、記憶場所を問わず、後述する実施形態を使用して決定されたプロファイルの自動選択に基づいて、カスタマイズ可能とされる。
図3は、プロファイルの自動選択方法および装置が実装される環境を示す図である。図1と同様に、この環境には、電子装置110、ネットワーク120およびサーバ130が含まれる。電子装置110は、ソケット310も有する。
一実施形態では、ソケット310は、メモリカード、ハードディスク、ドングルなどのソフトウェアキー、ビデオゲームカートリッジなどの周辺装置320を受け容れるように構成されている。一実施形態では、ソケット310は、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus:USB)接続、コンパクトフラッシュ(登録商標)(compact flash:CF)カード接続、メモリースティック(登録商標)接続、ビデオゲームカートリッジ接続などを有する周辺装置320とインタフェースする機能を有する。別の実施形態では、ソケット310は、ラジオ周波数などの無線送信によって周辺装置320を検出するように構成されている。この実施形態では、ソケット310は周辺装置320が近くに存在することを検出し、周辺装置320は、携帯電話、携帯情報端末または無線識別タグを有する任意の装置などである。
一実施形態では、電子装置110は、特定の電子装置110に一意に対応している装置識別子に関連付けられている。同様に、周辺装置320は、特定のユーザに対応するユーザ識別子に関連付けられている。
図4は、自動プロファイル選択システム400の一実施形態を示す図である。自動プロファイル選択システム400は、識別検出モジュール410、照合モジュール420、記憶モジュール430、インタフェースモジュール440、および制御モジュール450を有する。一実施形態では、制御モジュール450は、識別検出モジュール410、照合モジュール420、記憶モジュール430およびインタフェースモジュール440と通信している。
一実施形態では、制御モジュール450は、識別検出モジュール410、照合モジュール420、記憶モジュール430およびインタフェースモジュール440間でのタスク、要求、および通信を調整する。
一実施形態では、識別検出モジュール410は、特定の電子装置110に関連付けられている装置識別子を検出する。更に、識別検出モジュール410は、周辺装置320からユーザ識別子を検出する。
例えば、電子装置110がネットワーク120を介してサーバ130に接続されると、識別検出モジュール410によって、電子装置110に対応する装置識別子が検出される。更に、電子装置110がネットワーク120を介してサーバ130に接続されているときに、周辺装置320がソケット320内に挿入されると、識別検出モジュール410によって、周辺装置320に対応するユーザ識別子が検出される。
一実施形態では、照合モジュール420は、検出された装置識別子とユーザ識別子を、記憶モジュール430に記憶されている複数のプロファイルと比較する。一実施形態では、記憶モジュール430は、複数のプロファイルを記憶しており、各プロファイルは特定のユーザに関連付けられている。一実施形態では、プロファイルは、図5の例示的なプロファイルに示すように、さまざまな情報を記憶している。一実施形態では、記憶モジュール430は、サーバ装置130に存在する。
別の実施形態では、記憶モジュール430の一部は、電子装置110に存在する。
別の実施形態では、記憶モジュール430は、プロファイルに関連付けられているコンテンツを記憶する。
一実施形態では、インタフェースモジュール440は、周辺装置320がソケット320に挿入されるなどのアクションを検出する。
別の実施形態では、インタフェースモジュール440は、電子装置110がネットワーク120に接続されたときに、この電子装置110を検出する。
図4のシステム400は、例示を目的として図示するものであり、プロファイルの自動選択方法および装置の一実施形態に過ぎない。プロファイルの自動選択方法および装置の範囲を逸脱することなく、システム400に別のモジュールを追加してもよい。同様に、プロファイルの自動選択方法および装置の範囲を逸脱することなく、モジュール同士を組み合わせたり、モジュールを省略してもよい。
図5は、ユーザに属するユーザプロファイルの選択に対応する簡略化されたレコード500を示す。一実施形態では、レコード500は、記憶モジュール430に記憶され、システム400内で利用される。一実施形態では、レコード500には、ユーザ名フィールド510、ユーザ識別子フィールド520、装置識別子フィールド530、パスワードフィールド540、およびコンテンツおよび選択環境フィールド(プレファランスフィールド)550が含まれる。
一実施形態では、ユーザ名フィールド510は、特定のユーザに対応するカスタマイズ可能なラベルを与える。例えば、ユーザ名フィールド510には、任意の名前(例えば「ボブ」、「エミリーのプロファイル」など)のラベルが与えられうる。
一実施形態では、ユーザ識別子フィールド520は、特定のユーザのそれぞれを一意に識別している。例えば、一実施形態では、ユーザ識別子フィールド520は、周辺装置320に予めプログラムされており、ユーザがカスタマイズすることはできない。一実施形態では、ユーザ識別子フィールド520は、レコード500を特定の周辺装置320と関連付けるために使用される。
一実施形態では、装置識別子フィールド530は、特定の電子装置110のそれぞれを一意に識別している。例えば、ユーザ識別子フィールド530は、電子装置110に予めプログラムされており、ユーザがカスタマイズすることはできない。一実施形態では、装置識別子フィールド530は、レコード500を特定の電子装置110と関連付けるために使用される。
別の実施形態では、プロファイルを複数の電子装置110と関連付けるために、複数の装置識別子が、装置識別子フィールド530で使用される。
一実施形態では、パスワードフィールド540は、特定の状況下で、レコード500内で識別されたコンテンツおよび選択環境にアクセスするためにユーザによって利用される。一実施形態では、パスワードフィールド540内のコンテンツは、レコード500の許可されたユーザによってカスタマイズ可能である。
一実施形態では、コンテンツおよび選択環境フィールド550は、レコード500に関連付けられたコンテンツおよび選択環境(プレファランス)を記述している。一実施形態では、コンテンツおよび選択環境フィールド550は、許可されたユーザによってカスタマイズされる。例えば、許可されたユーザは、写真、音楽および/または文書などの特定のコンテンツを、例えばレコード500と関連付けることができる。更に、許可されたユーザは、コンテンツの表示(例えば関連付けられたコンテンツのレイアウト)をカスタマイズすることもできる。
図6A,6B,7に示すフローチャートは、プロファイルの自動選択方法および装置の一実施形態である。これらフローチャート内のブロックは、プロファイルの自動選択方法および装置の趣旨から逸脱することなく、異なる順序で実行されてもよい。更に、プロファイルの自動選択方法および装置の趣旨から逸脱することなく、ブロックを省略したり、追加したり、あるいは組み合わせてもよい。
図6Aのフローチャートは、本発明の一実施形態によるプロファイルの自動選択を示す。
ブロック610において、電子装置110が検出される。例えば、ネットワーク120を介して、システム400によって電子装置110が検出される。
ブロック620において、電子装置110から装置識別子が受信される。装置識別子は、特定の電子装置110を一意に識別し、その特定の電子装置110をほかの電子装置110から区別している。
ブロック630において、周辺装置320が検出される。一実施形態では、サーバ130と通信している電子装置110のソケット310に周辺装置が挿入されると、周辺装置320が検出される。
ブロック640において、周辺装置320からユーザ識別子が受信される。ユーザ識別子は、ユーザに属するプロファイルを一意に識別している。更に、ユーザ識別子は、対応する周辺装置320と関連付けられている。
ブロック650において、ブロック640で周辺装置320から検出されたユーザ識別子と、レコード500に示すような例示的なユーザプロファイルにある、対応するユーザ識別子との照合が行われる。例えば、周辺装置320から検出されたユーザ識別子と、特定のユーザプロファイルに対応するユーザ識別子との照合に基づいて、特定のユーザプロファイルが識別される。一実施形態では、記憶モジュール430内に複数のユーザプロファイルが記憶されている。
ブロック660において、ブロック620の電子装置110からの装置識別子と、ブロック650で識別されたユーザプロファイルからの対応する装置識別子との比較が実行される。
電子装置110からの装置識別子と、選択されたユーザプロファイルからの装置識別子とが一致する場合、ブロック665に従い、選択されたユーザプロファイルに関連付けられた選択環境およびコンテンツが、ブロック610で検出された電子装置110から使用可能とされる。例えば、電子装置110は、ユーザプロファイルに記述されている、カスタマイズされたコンテンツ、コンテンツの表現およびユーザの選択環境を使用する。更に、電子装置110がユーザプロファイルにアクセスすることができる場合、電子装置110は、特定のユーザプロファイルに関連するコンテンツ、コンテンツの表現およびその他のユーザの選択環境を変更することによって、ユーザプロファイルを変更することができる。
例えば、電子装置110が、ブロック665でユーザプロファイルにアクセスすることができる場合、電子装置110は、この特定のユーザプロファイルに基づいて個人化された画面、つまりパーソナライズされた画面を表示する。一実施形態では、個人化された画面は、例えば、コンテンツリストを特定の順序で表示させるなど、コンテンツをフォーマッティングして表示する。その際、その特定のフォーマッティングは、特定のユーザプロファイルに基づいたものとなる。コンテンツには、インターネットのお気に入り、アドレス帳の連絡先、写真などが含まれていてもよい。別の実施形態では、個人化された画面は、特定のユーザプロファイルに基づいた特定のテーマまたはスタイルを有する。更に別の実施形態では、個人化された画面は、特定のユーザプロファイルに基づいて、選択された内容を表示する。
ブロック667において、電子装置110から周辺装置320が取り外されたことが検出される。
ブロック669において、周辺装置320が取り外されると、特定のユーザプロファイルへのアクセスが切断される。
電子装置110からの装置識別子と、選択されたユーザプロファイルからの装置識別子とが一致しない場合、ブロック670に従い、周辺装置320を収納している電子装置110からパスワードが要求される。
ブロック675において、電子装置110からパスワードが受信される。
ブロック680において、電子装置110から受信されたパスワードと、周辺装置320に対応するユーザプロファイルに関連付けられたパスワードとの照合が実行される。
この両者のパスワードが一致する場合、ブロック665と同様に、コンテンツと選択環境が、電子装置110から使用可能とされる。
ブロック687において、電子装置110から周辺装置320が取り外されたことが検出される。
ブロック689において、周辺装置320が取り外されると、特定のユーザプロファイルへのアクセスが切断される。ユーザプロファイル内のパスワードが、電子装置110から受信されたパスワードと一致しない場合、周辺装置320に対応するユーザプロファイルに関連するコンテンツおよび選択環境に対するアクセスが、電子装置110に対して拒否される。
使用時に、ユーザは、電子装置110のソケット310内に周辺装置320を入れる。一実施形態では、周辺装置320はドングルである。通常、ドングルは、ソフトウェアアプリケーションにアクセスするためのキーとして使用されるハードウェア装置である。別の実施形態では、周辺装置320はビデオゲームカートリッジである。更に別の実施形態では、周辺装置は、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード、USBポータブルフラッシュ記憶装置、コンパクトディスク、ディジタルビデオディスク、メモリースティック(登録商標)などの記憶装置である。
一実施形態では、周辺装置320は、周辺装置320のユーザに対応するユーザ識別子と、システム400に記憶されているユーザプロファイルを有する。ユーザに、周辺装置320を電子装置110に挿入させることによって、その特定の周辺装置320に関連付けられているユーザプロファイル(システム400に記憶されている)が、自動選択される。
一実施形態では、選択されたユーザプロファイルに記憶されている装置識別子が、周辺装置320を挿入するのにユーザが使用した特定の電子装置110に関連付けられている装置識別子と比較される。この両者が一致する場合、その特定のユーザプロファイルが、電子装置110のユーザから使用可能とされる。例えば、ユーザが、以前に許可された電子装置110に周辺装置320を挿入した場合、周辺装置320に関連付けられているユーザプロファイルが、追加の検証を行わなくても、電子装置110を介してユーザから使用可能とされる。換言すれば、周辺装置320のユーザが以前に許可された電子装置110に挿入された場合、その後ユーザからの入力を必要とせずに、ユーザプロファイルが、直ちに特定の電子装置110から使用可能とされる。更に、ユーザプロファイルに複数の装置識別子が関連付けられている場合、対応する周辺装置320は、ユーザプロファイルに自動的にアクセスするために、複数の許可された電子装置110を使用することができる。
しかし、ユーザが周辺装置320を許可されていない電子装置110に挿入した場合、ユーザの同一性を検証するために、ユーザからのパスワードが要求される。ユーザが与えたパスワードが、周辺装置320に関連したユーザプロファイルに関連付けられたパスワードと照合される。この両者のパスワードが一致する場合、ユーザプロファイルが、許可されていない電子装置110のユーザから使用可能とされる。パスワードが一致しない場合、ユーザプロファイルが、許可されていない電子装置110から使用可能とされない。例えば、周辺装置320を失くしたり盗まれた場合など、対応しているユーザプロファイルへのアクセスを拒否することが有用な場合がある。
一実施形態では、周辺装置320を電子装置110に挿入すると、周辺装置320に関連付けられたユーザプロファイルへのアクセスが自動的に開始(initiate)される。同様に、周辺装置320を電子装置110から取り外すと、周辺装置320に関連付けられたユーザプロファイルへのアクセスが自動的に切断される。例えば、周辺装置320を電子装置110に挿入するという行為が、ユーザがアカウントに手動でログインすることと同じ効果をもたらしうる。更に、電子装置110から周辺装置320を取り外すという行為が、ユーザがアカウントから手動でログオフすることと同じ効果をもたらしうる。
図7のフローチャートは、本発明の一実施形態によるユーザプロファイルの作成を示す。ブロック710において、周辺装置320が電子装置110に挿入される。
ブロック720において、周辺装置320に関連付けられたユーザ識別子が、複数のユーザプロファイルに関連付けられたユーザ識別子のいずれとも一致しない。
ブロック730において、周辺装置320に関連付けられたユーザ識別子を使用する新しいプロファイルが作成される。一実施形態では、この新しいユーザプロファイルには、コンテンツと、そのコンテンツのフォーマッティングおよび表現に関連する選択環境が含まれる。
ブロック740において、新しいユーザプロファイルが、レコード500のようなあレコードとして保存される。一実施形態では、このレコードは記憶モジュール430に保存される。
ブロック750において、新しいユーザプロファイルに関連付けられたコンテンツが記憶される。一実施形態では、コンテンツは、記憶モジュール430に記憶される。別の実施形態では、コンテンツは、システム400の外部に記憶され、新しいユーザプロファイル内でのコンテンツの位置を参照している。
上に記載した、本発明の特定の実施形態の説明は、例示および説明を目的として採り上げた。例えば、本発明は、単に、本発明の一実施形態として、プロファイルの自動選択を例に挙げて記載した。本発明は、ほかの様々な用途に利用することができる。
この実施形態は全てを網羅するものでも、本発明を開示したそのままの実施形態に制限することを意図するものではなく、当然、上記の教示を鑑みれば、多くの修正および変更が可能である。各種実施形態は、本発明の原理およびその実際的な用途を説明して、これにより、当業者が、本発明および実施形態を、特定の用途に合致するように様々に変更して、最もよく活用できるように、選んで記載した。本発明の範囲は、本明細書に添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義されることが意図される。