JP2008312334A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
軸受ホルダ18には、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップ19を設け、キャップ19は、軸13を通すための孔19aを有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジ19bを有し、ロータ10が軸方向に移動するとき、フランジ19bがマグネット14と当接して抜け止め部材として機能する。
【選択図】 図1
Description
「前記軸受ホルダには、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップを設け、
前記キャップは、前記軸を通すための孔を有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジを有し、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記フランジが前記マグネットと当接して前記抜け止め部材として機能すること」、
「前記軸受ホルダには、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップを設け、
前記キャップは、前記軸を通すための孔を有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジを有し、前記フランジと前記巻線との間もしくは前記フランジ上にワッシャが配設され、前記ワッシャは、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記マグネットと当接して前記抜け止め部材として機能すること」、
「前記軸受ホルダには、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップを設け、前記キャップは、前記軸を通すための孔を有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジを有し、前記ロータケースの内側に、半径方向内側に突出した前記マグネットの位置決め用の係止部が形成されており、前記係止部は、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記フランジと当接して前記抜け止め部材として機能すること」、
「前記軸受ホルダの外周には、中央にバーリング状の孔を有するワッシャを設け、
前記ワッシャは、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記マグネットと当接して前記抜け止め部材として機能すること」を含むものである。
図1は本実施形態にかかるブラシレスモータの断面図である。図2は本実施形態にかかるブラシレスモータの組み立て図である。図3は、キャップの斜視図である。
図1ないし図3において、ブラシレスモータ1は、ロータ10と、このロータ10を回転支持するステータ11とから構成されている。
なお、段差部15を設けずに、ロータケース12内周面に複数個の突起のみ設けてマグネット14の位置決めをしてもよい。
この軸受ホルダ18の外周下端には、ステータベース21が配置されカシメ固定されている。ステータベース21上には、図示しない、ホール素子や駆動部材を配置した基板23が設けられている。
このような構成によって、ブラシレスモータ1は、駆動部材から巻線22に通電することにより、ロータ10はステータ11に対して回転することができる。
よって、軸受ホルダ18の開放端にキャップ19を設けることによって、軸受ホルダ18内の潤滑油をモータ内部に飛散させないようにすることができると共に、ロータ10が軸方向に移動するとき、フランジ19bはロータ10内のマグネット14と当接して抜け止め部材として機能することができる。
また、オイル漏れ防止用のキャップ19が抜け止め部材を兼用するため、部材数、組立工数を削減できる。
図4は本実施形態にかかるブラシレスモータの断面図である。図4において第1の実施形態のものと同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、図4に示すように、キャップ19のフランジ形状の外周縁に上向きに鍔部19cを設けている点である。
図5は本実施形態にかかるブラシレスモータ1の断面図であり、図6はワッシャ24の平面図である。図5において第1の実施形態のものと同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、図5に示すように、フランジ19bと巻線22との間にワッシャ24が配設されていて、ワッシャ24は、図6に示す樹脂製のリング形状で、ワッシャ24の外径はマグネット14の内径よりも大きくロータケース12の内径よりも小さく、ワッシャ24の内径は軸受ホルダ18の外周より若干大きく、フランジ19bと巻線22との間を軸方向に移動可能でありマグネット14と当接して抜け止めとして機能する点である。
また、本実施形態のものは、ワッシャ24がフリーな状態で設置するため、組み付けが極めて容易であると共に、巻線22の上端がマグネット14の上端より低くないときにステータコア20の巻線22の高さがばらついても、ワッシャ24の高さを調整せず取り付けることができるので、巻線22のばらつきを吸収できる。
このワッシャ24は、図7に示すように別の例でもよい。図7のワッシャ24は皿状であって外周にフランジ24aを設けている。このフランジ24aは、巻線22の上端がマグネット14の上端より低くても、マグネット14に当接しないような高さに設定されている。よって、図7のワッシャ24であれば組み付けが極めて容易であると共に、ステータコア20の巻線22の高さがばらついても、そのばらつきを確実に吸収することができる。
図8に示したものは、ワッシャ24の内径は軸受ホルダ18の外周とほぼ同じに設計され、ワッシャ24はフランジ19bから巻線22との間の所定の高さにおいて軸受ホルダ18の外周に固定した例である。図9に示したものは、ワッシャ24の内径は軸受ホルダ18の外周とほぼ同じに設計され、ワッシャ24はキャップ19のフランジ19bの下側に固定した例である。図10に示したものは、リング状のワッシャ24をキャップ19と同軸上にあってフランジ19b上に固定した例である。
図11ないし図13のような形態のワッシャ24を用いることにより、軸受ホルダ18の外周に挿入する際に適宜変形して容易に取り付けることができる。また、図13のような形態のワッシャ24を用いることにより、外周部分の弾性変形を容易ならしめ、ロータ10とスタータ11の組み立てが容易になる。
図14は本実施形態にかかるブラシレスモータの断面図である。図15は図14の要部の拡大斜視図である。図14において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、ロータケース12の内側に、半径方向内側に突出したマグネット14の位置決め用の係止部25が形成されており、この係止部25は、ロータ10が軸方向に移動するとき、キャップ19のフランジ19bと当接して抜け止め部材として機能する点である。
すなわち、この係止部25は、モータ組立時にはフランジ19bを弾性変形させながら軸方向下側に通過することができ、組み立て後は、ロータ10の軸方向の移動を制限することができる。
また、マグネット14の位置決め用の係止部25が抜け止め部材を兼用するため、部材数、組立工数を削減できる。
図16は本実施形態にかかるブラシレスモータの断面図である。図16において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、軸受ホルダ18には、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップ19を設けずに、軸受ホルダ18の外周に中央にバーリング状26aの孔を有する樹脂製のワッシャ26が固着され、このワッシャ26の外径はマグネット14の内径よりも大きくロータケース12の内径よりも小さくなるように設計され、ロータ10が軸方向に移動するとき、ロータケース12内のマグネット14と当接して抜け止め部材として機能する点である。
すなわち、ロータケース12内のマグネット14は、モータ組立時にはワッシャ26を弾性変形させながら軸方向下側に通過することができ、組み立て後は、ロータ10の軸方向の移動を制限することができる。
図17は本実施形態にかかるブラシレスモータ1の組み立て図である。図18は本実施形態にかかるブラシレスモータ1の断面図である。図17ないし図18において第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、図18に示すように弾性を持たない剛性のあるキャップ19が軸受ホルダ18に固着せず載置された状態で、マグネットなしのロータ10がステータ11に挿入され、ロータケース12の係止部16がキャップ19のフランジ19bを通過した後、マグネット14がロータケース12に固着される。その後、ロータケース12の底面に予め設けられた複数の孔27から棒状の治具28を差し込み、キャップ19を軸受ホルダ18に押圧することにより圧入あるいは接着剤等で固定させる点である。
すなわち、モータの組み立て後には、ロータ10の軸方向の移動に対し、キャップ19がマグネット14と当接することにより、軸方向の抜け止めとして機能することができる。
また、上述したキャップ19のフランジ19bの外形形状は円形を示したが、ロータ10の軸方向の抜け止め機構としてロータの移動を制限する形状であればよい。図19は別の例のキャップ29を示しており、29aは爪部であり、この爪部29aはフランジ外周に3ケ所あって、マグネット14の内径よりも大きく、ロータケース12の内径よりも小さくなるように設計され、モータ組立時には軸方向下側にマグネット14を通過することができ、組み立て後は、ロータ10の軸方向の移動を制限することができる。
10 ロータ
11 ステータ
12 ロータケース
13 軸
14 マグネット
15 段差部
16 係止部
17 軸受
18 軸受ホルダ
19 キャップ
19a 孔
19b フランジ
19c 鍔部
20 ステータコア
21 ステータベース
22 巻線
23 基板
24 ワッシャ
24a フランジ
24b 段差
25 係止部
26 ワッシャ
26a バーリング状
27 孔
28 治具
29 キャップ
29a 爪部
29b 孔
Claims (5)
- ロータケースと、前記ロータケースの中心に固定された軸と、前記ロータケースの内周面に固定された円筒状のマグネットを有するロータと、
前記軸を回転自在に支承する軸受と、前記軸受を固定する有底円筒状の軸受ホルダと、前記マグネットに対向配置され巻線されたステータコアを有するステータとを備えるブラシレスモータであって、
前記ロータケースの内周面と前記軸受ホルダの外周面の間の空間に、前記ロータの軸方向の移動を制限する抜け止め部材を設けたことを特徴とするブラシレスモータ。 - 前記軸受ホルダには、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップを設け、
前記キャップは、前記軸を通すための孔を有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジを有し、
前記ロータが軸方向に移動するとき、前記フランジが前記マグネットと当接して前記抜け止め部材として機能することを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。 - 前記軸受ホルダには、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップを設け、
前記キャップは、前記軸を通すための孔を有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジを有し、
前記フランジと前記巻線との間もしくは前記フランジ上にワッシャが配設され、
前記ワッシャは、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記マグネットと当接して前記抜け止め部材として機能することを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。 - 前記軸受ホルダには、開放端を覆うオイル漏れ防止用のキャップを設け、
前記キャップは、前記軸を通すための孔を有すると共に、有底円筒状で開放端周縁にフランジを有し、
前記ロータケースの内側に、半径方向内側に突出した前記マグネットの位置決め用の係止部が形成されており、
前記係止部は、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記フランジと当接して前記抜け止め部材として機能することを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。 - 前記軸受ホルダの外周には、中央にバーリング状の孔を有するワッシャを設け、
前記ワッシャは、前記ロータが軸方向に移動するとき、前記マグネットと当接して前記抜け止め部材として機能することを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
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