JP2008310801A - 車載装置及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】課金処理に利用可能なカード情報を車載装置に記憶させて利用できるようにした場合において、ユーザが車両から離れた際のカード情報の不正使用を防止できる車載装置を提供する。
【解決手段】イグニッションスイッチが「オン」から「オフ」に変化した場合(S450:Yes)や、活性化状態から非活性化状態への変更を意味する操作がユーザによってなされた場合に、記憶部に記憶されている車載装置用カード情報を非活性化状態にして(S455)、記憶部から読み出しできないようにする。したがって、明示的なユーザの操作又は車両降車時の通常動作に伴い、車載装置用カード情報が使用不能にでき、ユーザが車両に乗車していない場合における車載装置用カード情報の不正使用を防止することが可能になる。
【選択図】図7

Description

本発明は、通行料金等の課金処理を実行可能な車載装置等に関する。
近年、ETCシステムが広く普及している。しかし、現在のETCシステムは、接触型のICカードを車載装置に挿入して用いる形式であるため、ICカードと車載装置との間の接点不良の発生や、運転者がICカードを挿入し忘れることにより、車両がETCシステムの入口ゲートや出口ゲートを正常に通過できない事象が発生している。
そこで、このような問題を解決するために本願の出願人は、ICカードからカード情報を車載装置に予めコピーしておき、そのコピーしておいたカード情報をゲート通過時に利用することによってICカードがなくてもゲートを通過できるようにした発明を先に出願した(先行出願1参照)。
[先行出願1]特願2006−313377号
しかし、一般的にETC用の車載装置は車両に固定されているため、上記技術では、ユーザが車両から離れた後もカード情報がそのまま車両に残されることになる。この状態は、次の点で問題であるとも言える。
(1)上記状態は、ICカードを車両に残しておくことと同じであるとユーザが感じ、防犯上の観点からユーザが不安を感じる可能性がある。
(2)ICカードを発行するクレジット会社や道路管理法人などにしても、本来ユーザが常に携帯し、自己管理を行うべきICカードと実質的に同じ情報が、ユーザのいない車両に残されたままとされることは、防犯上、好ましい状態ではないと判断する可能性がある。
そこで、イグニッションスイッチがオフにされたタイミング等で、車載装置に記憶されているカード情報を消去してしまうことが考えられる。しかし、このように消去してしまうと、カード情報が必要になる都度、カード情報を車載装置に改めて記憶させる必要が生じるため、ユーザにとって手間となる。しかも、カード情報は漏洩が避けられるべき機密性の高い情報であるため、安全性の高い方法でカード情報を車載装置に記憶させる必要がある。このため、カード情報を車載装置に記憶させる処理は、機密性を高める必要のない情報を車載装置に記憶させる処理と比較して、時間を要する。つまり、車載装置の使い勝手が悪化してしまう。
本発明はこのような問題にかんがみなされたものであり、課金処理に利用可能なカード情報を車載装置に記憶させて利用できるようにした場合において、使い勝手をできるだけ維持しながら、ユーザが車両から離れた際のカード情報の不正使用を防止できる車載装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の車載装置は、路側装置と通信を行い、課金処理を実行する課金実行手段と、課金実行手段による課金処理の実行に必要な情報である課金必要情報を記憶する課金必要情報記憶手段と、課金必要情報記憶手段に記憶されている課金必要情報について、利用可能な状態である活性化状態、又は、利用不可能な状態である非活性化状態のいずれかの状態を設定する設定手段と、を備える。課金必要情報の具体例としては、例えば、課金先を特定するためのカード情報,口座情報,ユーザ情報等である。
このような車載装置によれば、課金必要情報記憶手段に記憶されている課金必要情報を設定手段が非活性化状態にすることにより、当該車載装置を用いて通行料金の課金処理を行うことができなくすることができる。したがって、ユーザが車両から離れた際の課金必要情報の不正使用を防止することが可能になる。また、課金必要情報の消去は行われないため、課金必要情報を消去してしまう場合と比較して、課金必要情報を利用するために必要な処理にかかる時間は少ないと考えられ、車載装置の使い勝手の悪化は最小限であると考えられる。
設定手段が課金必要情報を非活性化状態にする場合の具体例としては、イグニッションスイッチの状態情報を取得し、イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に変化した場合、課金必要情報の状態が活性化状態であれば課金必要情報を非活性化状態に変更するとよい(請求項2)。なお、「イグニッションスイッチ」というのは、車両を運行可能状態にするスイッチを意味し、具体的には、キーシリンダーに内蔵されたスイッチやプッシュ式のスイッチであって、アクセサリ電源供給開始・終了を行うスイッチや、エンジン始動・停止を行うスイッチ等を意味する。
このようにすれば、課金必要情報を非活性化状態にするための特別な操作をユーザ(運転者)がすることなく、課金必要情報を非活性化状態にすることができ、使い勝手が良い。
また、課金必要情報を活性化状態から非活性化状態へ変更する旨の操作をユーザから受け付ける第一の操作受付手段をさらに備えるように車載装置を構成し、設定手段は、第一の操作受付手段が、課金必要情報を活性化状態から非活性化状態へ変更する旨の操作を受け付けると、課金必要情報を活性化状態から非活性化状態に変更するようになっていてもよい(請求項3)。
このようになっていれば、課金必要情報を非活性化状態にすることを明示的にユーザが行うことができるため、ユーザの安心感が高い。つまり、ユーザが短時間、車両を離れる場合等に、ユーザの直接的な操作で課金必要情報を非活性化状態にすることが出来れば、万が一、車両が盗難にあった時でも、窃盗者は課金必要情報を利用できないため、ユーザは安心して、車両から離れることができる。
一方、設定手段が課金必要情報を活性化状態にする場合の具体例としては、暗証コードの入力操作をユーザから受け付けるための第二の操作受付手段をさらに備えるように車載装置を構成し、設定手段は、第二の操作受付手段が受け付けた暗証コードが予め定められた暗証コードと同一か否かを判定し、同一であると判定した場合に課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更するとよい(請求項4)。
このようになっていれば、暗証コードを秘密に管理することにより、ユーザが車両から離れた際の課金必要情報の不正使用防止を実現しながら、暗証コードを知る者のみが課金必要情報を利用して課金処理を実行させることができる。
また、設定手段は、他の装置から入力した活性化可能情報が予め入力されて記憶されている情報と同一か否かを判定し、同一であると判定した場合に課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更するようになっていてもよい(請求項5)。なお、「他の装置」としては、携帯電話、ナビゲーション装置、腕時計等が考えられる。
このようになっていれば、ユーザが車両から離れた際の課金必要情報の不正使用防止を実現しながら、活性化可能情報を記憶、生成、出力等可能な装置を有する者のみが課金必要情報を利用して課金処理を実行させることができる。
なお、この場合、活性化可能情報は、上記他の装置に固有の情報であるとよい(請求項6)。固有の情報としては、例えば、他の装置のハードウェア固有IDや、他の装置に通話機能がある場合には電話番号等が考えられる。
このように、活性化可能情報が、上記他の装置に固有の情報であれば、活性化可能情報が一意であることが保証されやすく、容易に課金必要情報の安全性を高めることができる。
また、設定手段は、キーレスエントリーECUからドアロックを解除させた旨の通知を受け取ると、課金必要情報の状態が非活性化状態であれば課金必要情報を活性化状態に変更するようになっていてもよい(請求項7)。
このようになっていれば、課金必要情報を活性化状態にするための特別な操作をユーザ(運転者)がすることなく、ドアロックを解錠するだけで課金必要情報を活性化状態にすることができ、使い勝手が良い。
また、課金必要情報を活性化状態にするか否かを示すフラグを記憶するフラグ記憶手段をさらに備えるように車載装置を構成し、設定手段は、イグニッションスイッチの状態情報を取得し、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に変化した場合、フラグ記憶手段に記憶されているフラグに基づき、課金必要情報を活性化するようになっていてもよい(請求項8)。
このようになっていれば、フラグ記憶手段に記憶されているフラグの状態を適切に制御して課金必要情報の安全性を維持しながら、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
ところで、ユーザが乗車するなどして、車載装置により課金処理が実行される可能性が生じた場合に、課金必要情報の状態をユーザが把握できるようになっているとよい。なぜなら、例えば、ユーザが車両を降車した後、長時間経過すると、ユーザは課金必要情報の状態が非活性化状態になっていることを忘れ、課金必要情報の状態を活性化状態にする必要があるにもかかわらず、それを忘れることが考えられるからである。したがって、車載装置は、車両の所定の運行準備操作がユーザにより行われたことが検知されると、課金必要情報記憶手段に記憶されている課金必要情報の状態を示す情報を出力させる出力手段をさらに備えるようになっているとよい(請求項9)。なお、「所定の運行準備操作」というのは、車両の運行開始時にユーザによってなされる操作を意味し、例えば、車両のドアの開閉操作や、ドアの解錠操作や、イグニッションキーの操作や、ナビゲーション装置の設定操作等である。
このようになっていれば、ユーザは課金必要情報が非活性化状態になっていることを確実に知ることができる。したがって、ユーザが課金必要情報の状態を活性化状態にすることを忘れて料金所において停止させられるといったトラブルの発生を防止できる。
また、車載装置は、車両の所定の運行準備操作がユーザにより行われたことが検知されると、課金必要情報記憶手段に記憶されている課金必要情報の状態が非活性化状態である場合に、その状態を示す情報を出力させる出力手段をさらに備えるようになっているとよい(請求項10)。
このようになっていれば、ユーザは課金必要情報が非活性化状態になっていることを確実に知ることができ、ユーザが課金必要情報の状態を活性化状態にすることを忘れて料金所において停止させられるといったトラブルの発生も防止できる。また、課金必要情報が活性化状態である場合には、報知がなされないため、報知に対してユーザが感じる煩わしさを軽減することができる。
また、車載装置は、ナビゲーション装置によって行われる案内の経路上に課金処理を実行可能な場所があることが検知され、かつ、課金必要情報記憶手段に記憶されている課金必要情報の状態が非活性化状態である場合に、その状態を示す情報を出力させる出力手段をさらに備えるようになっているとよい(請求項11)。
このようになっていれば、ユーザが課金必要情報の状態を活性化状態にすることを忘れて料金所において停止させられるといったトラブルの発生を防止できる。また、課金必要情報が使われることがないにもかかわらず活性化状態にさせることを促す報知(不必要な報知)がなされず、報知に対してユーザが感じる煩わしさを軽減することができる。
ところで、課金必要情報記憶手段は、課金必要情報を複数記憶することができるようになっており、設定手段は、課金必要情報記憶手段に記憶されている課金必要情報のいずれも非活性化状態であるか、又は、いずれか一つだけが活性化状態であるように動作するとよい(請求項12)。
このようになっていれば、ユーザは複数の課金必要情報の車載装置に記憶させ、そのうちのいずれかを利用して車載装置に課金処理を実行させることができる。
なお、他の装置から入力された活性化可能情報によって課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更するようになっている場合であって、課金必要情報を複数記憶することができるようになっている場合には、課金必要情報記憶手段は、課金必要情報と活性化可能情報とを対応させて記憶するようになっているとよい。そして、設定手段は、他の装置から入力した活性化可能情報に対応する課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更するようになっているとよい(請求項13)。
このようになっていれば、ユーザは複数の課金必要情報を任意に切り替えて、課金処理の実行に利用させることができる。
また、この場合は、他の装置より課金必要情報と活性化可能情報とを取得し、これらを対応付けて課金必要情報記憶手段に記憶させる課金必要情報取得手段をさらに備えるように車載装置が構成されているとよい(請求項14)。
このようになっていれば、課金先必要情報と活性化可能情報とを確実に対応させて課金必要情報記憶手段に記憶させることができるとともに、課金先必要情報と活性化可能情報とを一括して記憶させることができる。
また、課金実行手段による課金処理の履歴情報を、当該課金処理に用いられた課金必要情報と対応付けて記憶する履歴情報記憶手段をさらに備えるように車載装置が構成されているとよい(請求項15)。
このようになっていれば、特定の課金必要情報が用いられた課金処理の履歴情報のみを車載装置より取得するといったことが可能になる。
また、このようになっている場合には、他の装置から入力された活性化可能情報に対応する課金必要情報に対応する履歴情報を履歴情報記憶手段より読み出して出力する履歴情報出力手段をさらに備えるように車載装置が構成されているとよい(請求項16)。
このようになっていれば、課金必要情報を活性化状態にした装置を有する者のみが、その課金必要情報による課金処理の履歴情報を出力させることができるため、履歴情報のプライバシーを守ることが可能になる。
また、課金必要情報記憶手段が記憶する課金必要情報を消去する旨の操作をユーザから受け付けるための第三の操作受付手段と、第三の操作受付手段が、前記操作を受け付けると、課金必要情報記憶手段が記憶する課金必要情報を消去する課金必要情報消去手段と、課金処理により得られた制御情報を記憶するための制御情報記憶手段とをさらに備えるように車載装置を構成するとよい。そして、課金実行手段は、入口料金所にて課金処理を実行した際に得られた制御情報を制御情報記憶手段に記憶させるとともに、出口料金所にて課金処理を実行した際に制御情報を消去し、課金必要情報消去手段は、消去対象の課金必要情報に対応する制御情報が制御情報記憶手段に記憶されていないことを条件に、消去対象の課金必要情報を課金必要情報記憶手段より消去するようになっているとよい(請求項17)。この「制御情報」としては、例えば、入口情報(どの入口料金所より有料道路に進入したかを示す情報)や、バリア情報(どのチェックバリアを通過したかを示す情報)や、車両情報(車種を示す情報、車両ナンバー情報、車両撮影映像等)等が考えられる。
このようになっていれば、不要になった課金必要情報を課金必要情報記憶手段より消去できるとともに、出口料金所で必要な課金必要情報が誤って消去されてしまい出口料金所を通過できないという問題の発生を防止することができる。
ところで、上述した車載装置における設定手段に関して記載した構成を備える半導体装置として、発明を捉えてもよい(請求項18)。また、課金処理の実行に必要な情報である課金必要情報について、利用可能な状態である活性化状態、又は、利用不可能な状態である非活性化状態のいずれかの状態を設定することを特徴とする半導体装置として、発明を捉えてもよい(請求項19)。このような半導体装置を、路側装置と通信を行い課金処理を実行する課金実行手段や、課金処理の実行に必要な情報である課金必要情報を記憶する課金必要情報記憶手段を備える車載装置に組み込むことにより、ユーザが車両から離れた際の課金必要情報の不正使用を防止することが可能になる。また、課金必要情報の消去は行われないため、課金必要情報を消去してしまう場合と比較して、課金必要情報を利用するために必要な処理にかかる時間は少ないと考えられ、車載装置の使い勝手の悪化は最小限であると考えられる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体構成
図1は、ETCシステム10の全体構成を示すブロック図である。ETCシステム10は、車両に搭載された車載装置20と、料金所等に設置された路側装置30と、ユーザが持ち運び可能な携帯端末40と、携帯端末40用のWebサイトを提供する携帯端末用サイトサーバ60と、携帯端末40が備える記憶媒体(後述する記憶部46)の中に記憶領域(エリア)を設定するための情報を提供するエリア発行サーバ70と、クレジットカード会社に設置されたカードセンターサーバ80と、車載装置20のセットアップを行うためのセットアップ端末91と、セットアップ時に使用するセットアップカード92、車載装置20に記憶された車載装置用カード情報(必要に応じて車載装置20から読み出されて課金処理に用いられる情報)を活性化するための活性化用カード93とを備えたシステムである。なお、これらは、図1に一つずつしか描かれていないが、通常、複数存在する。また、車載装置20と路側装置30とは、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)によって通信が行われる。また、車載装置20と携帯端末40の間、車載装置20とセットアップカード92の間、車載装置20と活性化用カード93の間、セットアップカード92とセットアップ端末91の間、及び、活性化用カード93とセットアップ端末91の間は近距離無線通信によって通信が行われる。また、携帯端末40と各サーバ(携帯端末用サイトサーバ60、エリア発行サーバ70及びカードセンターサーバ80)とは無線公衆回線網50を介して通信が行われる。ただし、携帯端末40と無線公衆回線網50とは無線によって接続されるが、各サーバと無線公衆回線網50とは有線によって接続されている。また、セットアップ端末91とカードセンターサーバ80とは図示しないインターネット等の通信網を介して通信が行われる。
(2)車載装置20
次に、車載装置20の詳細について図2(a)のブロック図を用いて説明する。車載装置20は、無線アンテナ21と、DSRC部22と、HMI23と、SAM24と、非接触通信インターフェース25と、記憶部26と、制御部27とを備える。
無線アンテナ21は、DSRC用のアンテナである。
DSRC部22は、無線アンテナ21を介してDSRCによる情報の送受信を行う部位である。なお、通信対象は路側装置30である。
HMI23は、人間と装置とのコミュニケーションのためのインターフェース(Human Machine Interface)を提供する部位である。具体的には、操作ボタンやLEDやスピーカ等から構成される。
SAM24は、路側装置30との通信情報の暗号化・復号化、及び、車載装置固有情報(管理番号、形式登録番号、車両のナンバー等)の暗号化・復号化を行う。また、後述する車載装置用カード情報の暗号化・復号化も行う。
非接触通信インターフェース25は、携帯端末40、セットアップカード92、及び、活性化用カード93と非接触の近距離無線通信を行うためのインターフェースである。なお、近距離無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wide Band)の各方式が考えられる。また、車載装置20は、非接触通信インターフェース25の替わりに、又は、非接触通信インターフェース25とともに接触型の通信インターフェースを有していてもよい。
記憶部26は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、フラッシュメモリ)から構成され、各種の情報を記憶することができる。
制御部27は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、DSRC部22、HMI23、SAM24、非接触通信インターフェース25及び記憶部26をプログラムに基づいて統括的に制御する部位である。なお、制御部27は、車載装置20とは別体或いは車載装置20を内包するナビゲーション装置、キーレスエントリーECU、及び、セキュリティECUとも通信することができる。また、制御部27は、内部に図示しないバッテリーを有しており、電力供給が断たれた場合でも、後述する自動活性化設定処理2を実行する間だけは少なくとも記憶部26と共に動作可能に構成されている。
(3)路側装置30
次に、路側装置30について説明する。路側装置30は、車載装置20とDSRCによる情報の送受信を行う機能、車載装置20から送られてくる暗号化された情報を復号化する機能、車載装置20へ送る情報を暗号化する機能、有線通信によって図示しない情報センターと通信する機能等を有する。なお、情報センターというのは、路側装置30を管理するセンターであり、路側装置30から送られてきた課金処理情報に基づいて決済処理(カード会社への請求処理等)を行う機能を有する。
(4)携帯端末40
次に、携帯端末40の詳細について図2(b)のブロック図を用いて説明する。携帯端末40は、無線アンテナ41と、公衆通信部42と、HMI43と、非接触通信インターフェース45と、記憶部46と、制御部47とを備える。
無線アンテナ41は、無線公衆回線網50に無線接続するためのアンテナである。
公衆通信部42は、無線アンテナ41を介して無線通信(例えば、CDMA等の通信)によって情報の送受信を行う部位である。なお、最終的な通信対象は、携帯端末用サイトサーバ60、エリア発行サーバ70及びカードセンターサーバ80である。
HMI43は、人間と装置とのコミュニケーションのためのインターフェース(Human Machine Interface)を提供する部位である。具体的には、操作ボタンや液晶ディスプレイやスピーカやマイク等から構成される。
非接触通信インターフェース45は、車載装置20と通信を行うためのインターフェースである。通信相手としては、車載装置20に限らず、非接触の近距離無線通信を行うことができる他の装置とも通信できる。なお、近距離無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wide Band)の各方式が考えられる。また、携帯端末40は、非接触通信インターフェース45の替わりに、又は、非接触通信インターフェース45とともに接触型の通信インターフェースを有していてもよい。
記憶部46は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、フラッシュメモリ)から構成され、各種の情報を記憶することができる。
制御部47は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、公衆通信部42、HMI43、非接触通信インターフェース45及び記憶部46をプログラムに基づいて統括的に制御する部位である。
(5)携帯端末用サイトサーバ60
次に、携帯端末用サイトサーバ60について説明する。携帯端末用サイトサーバ60は、携帯端末40向けのHTMLデータや、携帯端末40で動作させるセットアップAP(Application)等を記憶する機能、記憶しているこれらのデータ等を、無線公衆回線網50を介して携帯端末40へ送信する機能等を有する。
(6)エリア発行サーバ70
次に、エリア発行サーバ70について説明する。エリア発行サーバ70は、携帯端末40が記憶部46にETCエリアを作成する際に必要な情報(ETCエリア作成情報)を記憶する機能、ETCエリア作成情報を、無線公衆回線網50を介して携帯端末40へ送信する機能等を有する。
(7)カードセンターサーバ80
次に、カードセンターサーバ80について説明する。カードセンターサーバ80は、無線公衆回線網50を介して携帯端末40と通信を行う機能、車載装置20によって暗号化された情報の復号化及び車載装置20に送る情報の暗号化を行う機能、所定のID等の情報に基づいて車載装置用カード情報を生成する機能、セットアップ端末91と通信を行う機能等を有する。
(8)セットアップ端末91
次に、セットアップ端末91について説明する。セットアップ端末91は、車載装置20に車載装置用カード情報をセットアップする(記憶させる)ための端末であり、車載装置20の販売店や、車両販売ディーラ等に設置されている端末である。セットアップ端末91は、カードセンターサーバ80と図示しないインターネット等の通信網を介して通信を行う機能、セットアップカード92と近距離無線通信によって通信を行う機能、活性化用カード93と近距離無線通信によって通信を行う機能、HMI機能等を有する。なお、セットアップ端末91は、車載装置20に車両情報等をセットアップする(記憶させる)機能を有していてもよい。また、近距離無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wide Band)の各方式が考えられる。
(9)セットアップカード92
次に、セットアップカード92について説明する。セットアップカード92は、非接触型のICカードであり、セットアップ端末91より近距離無線通信によって車載装置用カード情報等を受信して記憶する機能、車載装置20に対して近距離無線通信によって車載装置用カード情報等を送信する機能等を有する。なお、近距離無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wide Band)の各方式が考えられる。
(10)活性化用カード93
次に、活性化用カード93について説明する。活性化用カード93は、セットアップ端末91より近距離無線通信によって活性化用カード情報(車載装置20に記憶されている車載装置用カード情報を活性化する際に利用される情報、例えば活性化用カードを特定可能な活性化用カード固有情報)を受信して記憶する機能、車載装置20に対して近距離無線通信によって活性化用カード情報を送信する機能等を有する。なお、近距離無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wide Band)の各方式が考えられる。
[動作の説明]
次に、ETCシステム10の動作について説明する。ただし、以下においては、本発明に関連する部分を中心に説明し、料金所のゲートで実行される課金処理(車載装置20に記憶された車載装置用カード情報が路側装置30に渡されて課金される処理)のような、特願2006−313377号によって既に開示した処理については説明を省略する。
(1)利用の流れ
まず、ユーザが車載装置20の利用を開始して終了(廃却・交換)するまでの一連の流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。
ユーザは、まず、車載装置用カード情報を車載装置20に登録させることを行う必要がある(S11)。この登録方法には、大きく分けて二種類あり、携帯端末40を用いて車載装置20のユーザ自らが行う方法と、車載装置20の販売店や車両販売ディーラ等で行う方法とが存在する。これらの方法の詳細については後述する。
車載装置用カード情報を車載装置20に登録させることに成功すると(S13:Yes)、車載装置20の利用が可能になる(S15)。すなわち、車載装置20を搭載した車両が有料道路を走行した際に、車載装置20に登録された車載装置用カード情報が用いられて課金処理が行われるようになる。なお、車載装置用カード情報には、課金処理に利用得可能な状態である活性化状態と、課金処理に利用不可能な状態である非活性化状態の二種類の状態が存在する。また、非活性化状態から活性化状態にするためには、車載装置用カード情報を車載装置20へ記憶させる際に用いられた携帯端末40を車載装置209にかざすこと、車載装置用カード情報を車載装置20へ記憶させた際に入力した暗証コードを車載装置20に入力すること、車載装置用カード情報を車載装置20へ記憶させる際に作られた活性化用カードを車載装置20にかざすこと、のいずれかを行わなければならない。ただし、後述する自動活性化フラグが「オン」の場合は、自動的に活性化状態になる。また、車載装置用カード情報が車載装置20に正常に登録されない限り(S13:No)、そもそも車載装置20の車載装置用カード情報は利用可能(活性化状態)にはなり得ない。
車載装置20が利用された後、車載装置20が廃却・交換されることになった場合には(S17:Yes)、ユーザは、車載装置20に登録されている車載装置用カード情報を消去する(S19)。この消去の処理については、後述する。
(2)車載装置用カード情報の登録方法1
次に、車載装置20のユーザ自らが携帯端末40を用いて車載装置用カード情報を車載装置20に登録する場合の処理の概要について、図4の説明図を用いて説明する。
携帯端末40の制御部47は、HMI43(具体的には操作ボタン)を介してユーザからセットアップ用APの取得要求指令を受け付けると、無線公衆回線網50を介して携帯端末用サイトサーバ60へセットアップ用APの取得要求を行う(S50)。
この要求を受けた携帯端末用サイトサーバ60は、指定されたセットアップ用APを、無線公衆回線網50を介して携帯端末40へ送信する(S55)。
セットアップ用APを受け取った携帯端末40の制御部47は、当該セットアップ用APの実行を開始し、無線公衆回線網50を介してエリア発行サーバ70へETCエリア作成情報の要求を行う(S60)。ここで言う「ETCエリア作成情報」というのは、携帯端末40の記憶部46に、特定のカード情報のための記憶領域(エリア)を設定するための情報である。
ETCエリア作成情報の要求を受けたエリア発行サーバ70は、携帯端末40においてETCエリアを作成する際に必要な情報(ETCエリア作成情報)を生成する。そして、生成した情報を、無線公衆回線網50を介して携帯端末40へ送信する(S65)。
ETCエリア作成情報を受け取った携帯端末40の制御部47は、受け取ったETCエリア作成情報を用いて記憶部46にETCエリアを生成する。
その後、携帯端末40の制御部47は、HMI43(具体的には操作ボタン)を介してユーザから、車載装置用カード情報をカードセンターサーバ80から取得して車載装置20に登録する旨の指令を受け付けると、まず、非接触通信インターフェース45を介して車載装置20と通信を行い車載装置20から車載装置固有情報(管理番号、形式登録番号、車両のナンバー等)を取得し、記憶部46のETCエリアに記憶させる(S70)。そして、無線公衆回線網50を介してカードセンターサーバ80に車載装置用カード情報を要求する(S75)。
この要求を受けたカードセンターサーバ80は、車載装置用カード情報を生成し、生成した当該車載装置用カード情報を暗号化して無線公衆回線網50を介して携帯端末40へ送信する(S80)。
車載装置用カード情報を受け取った携帯端末40の制御部47は、受け取った車載装置用カード情報を記憶部46のETCエリアに格納する。
車載装置用カード情報を記憶部46のETCエリアに格納した携帯端末40の制御部47は、携帯端末40に固有の情報である携帯端末固有情報を、車載装置用カード情報とともに車載装置20へ送信する。
このような手順にて車載装置20へ車載装置用カード情報が携帯端末固有情報とともに登録される。
(3)登録部分の詳細
次に、上述した処理手順のうち、車載装置用カード情報をカードセンターサーバ80から取得して車載装置20に登録する旨の指令を、HMI43(具体的には操作ボタン)を介して受け付けた以降の処理の詳細(主にS70〜S80)について、図5のラダーチャートを用いて説明する。
車載装置20の制御部27は、所定の周期で非接触通信インターフェース25を介して応答要求を発し、その返答を待つ動作を行っている(S101,S102)。その状況において、ユーザより所定の指令を受け付けた携帯端末40が、車載装置20へ近づけられると(すなわち、携帯端末40が車載装置20の近距離無線通信可能範囲に近づけられると)、携帯端末40の制御部47は、車載装置20からの応答要求に応える形で、携帯端末である旨の種別情報と記憶部46に記憶されている携帯端末固有情報とを、非接触通信インターフェース45を介して車載装置20へ送信する(S103)。なお、ここで言う「ユーザより所定の指令を受け付けた携帯端末40」というのは、車載装置用カード情報を車載装置20に登録する旨の指令を、HMI43(具体的には操作ボタン)を介してユーザから受け付けた携帯端末40のことである。また、「携帯端末固有情報」とういのは、携帯端末40に固有の情報であり、具体的には、例えば、携帯端末40のハードウェア固有IDや、予めHMI43を介してユーザより入力されたパスワードや、携帯端末40に通話機能がある場合には電話番号等が考えられる。
携帯端末40より種別情報及び携帯端末固有情報を受信した車載装置20の制御部27は、受信した種別情報に基づいて通信相手の種別(携帯端末40、セットアップカード92、又は、活性化用カード93のいずれであるか)を特定するとともに、受信した携帯端末固有情報と同一のものが記憶部26に記憶されているか否かを特定する(S104)。そして、これらの結果に基づき、その後の処理を決定する。本説明では、通信相手の種別は携帯端末40であると特定し、受信した携帯端末固有情報と同一のものは記憶部26に記憶されていなかったとし、その後の処理としては、「携帯端末40より指令要求を受ける」と決定したとして話しを進める。なお、もしも受信した携帯端末固有情報と同一のものが記憶部26に記憶されていた場合には、携帯端末固有情報に対応する車載装置用カード情報を活性化状態にする。
車載装置20の制御部27は、指令要求を、非接触通信インターフェース25を介して携帯端末40へ送信する(S105)。
指令要求を受信した携帯端末40の制御部47は、車載装置用カード情報を車載装置20へ登録させる旨の指令とともに、車載装置固有情報を要求する旨の指令を、非接触通信インターフェース45を介して車載装置20へ送信する(S106)。この「車載装置固有情報」というのは、例えば、管理番号、形式登録番号、車両のナンバー等である。
上記指令を受けた車載装置20の制御部27は、非接触通信インターフェース25を介して携帯端末40に対し、車載装置固有情報を送信する(S110)。
車載装置固有情報を受信した携帯端末40の制御部47は、受信した車載装置固有情報を記憶部46のETCエリアに記憶させ、さらに、無線アンテナ41及び公衆通信部42を介してカードセンターサーバ80に車載装置用カード情報を要求する(S115)。送信する情報は、要求を意味する情報だけではなく、記憶部46のETCエリアに記憶させた車載装置固有情報と、予め記憶部46に記憶されている携帯端末用カード情報についても、カードセンターサーバ80に送信する。なお、「携帯端末用カード情報」というのは、携帯端末40によって課金処理を行う際に使用するカード情報である。携帯端末40の利用者は、コンビニエンスストアやレストラン等において、専用端末に携帯端末40をかざすことにより、この携帯端末用カード情報が専用端末によって読み出されて課金処理が実行される。
携帯端末40から車載装置用カード情報の要求等を受け取ったカードセンターサーバ80は、受け取った携帯端末用カード情報が正当であるか否かを判定する(S120)。具体的には、携帯端末用カード情報に関するデータが記憶されたデータベースを参照する等して、携帯端末用カード情報が正規に発行されたカード情報であるか否かを判定する。この判定によって、携帯端末用カード情報は正当なものであると判定した場合は、車載装置用カード情報を生成する(S125)。この車載装置用カード情報は、車載装置20に記憶されることが予定された情報であって、必要に応じて車載装置20から読み出されて課金処理に用いられる情報である。
カードセンターサーバ80は、車載装置用カード情報を生成すると、生成した車載装置用カード情報を携帯端末40へ送信する(S130)。
車載装置用カード情報を受信した携帯端末40の制御部47は、受信した車載装置用カード情報と、記憶部26に記憶されている携帯端末固有情報とを、非接触通信インターフェース25を介して車載装置20へ送信する(S140)。なお、「携帯端末固有情報」とういのは、携帯端末40に固有の情報であり、具体的には、例えば、携帯端末40のハードウェア固有IDや、予めHMI43を介してユーザより入力されたパスワードや、携帯端末40に通話機能がある場合には電話番号等が考えられる。また、記憶部26に予め記憶されている携帯端末用カード情報に基づいて生成した情報を、携帯端末固有情報としてもよい。
車載装置用カード情報と携帯端末固有情報とを受信した車載装置20の制御部27は、HMI23を介してユーザより暗証コードの入力を受け付ける(S145)。暗証コードとしては、所定の桁数の番号や、操作ボタンの押下順序等が考えられる。なお、暗証コードの入力をユーザの操作によってキャンセルできるようになっているとよい。このようにキャンセルできるようになっていれば、暗証コードの入力によって車載装置用カード情報を活性化することはできないようにすることが選択できる。
続いて、車載装置20の制御部27は、携帯端末40より受信した車載装置用カード情報及び携帯端末固有情報、並びに、ユーザより入力された暗証コードを、記憶部26に記憶させる(S150)。なお、車載装置用カード情報は、非活性化状態で記憶部26に記憶させる。その後、車載装置20の制御部27は、記憶を完了した旨の通知(登録完了通知)を、非接触通信インターフェース25を介して携帯端末40へ送信する(S155)。
登録完了通知を受信した携帯端末40の制御部47は、車載装置用カード情報を車載装置20へ登録完了したことを意味する表示を、HMI43(具体的には液晶ディスプレイ)に表示させる(S160)。そして、携帯端末40の制御部47は、無線アンテナ41及び公衆通信部42を介してカードセンターサーバ80へ登録完了通知を送信する(S165)。この通知を受け取った、カードセンターサーバ80は、S125で生成した車載装置用カード情報を有効なものとして記録する。
(4)車載装置用カード情報の登録方法2
次に、車載装置20の販売店や車両販売ディーラ等の店員が車載装置用カード情報を車載装置20に登録する場合の処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
店員によってセットアップ端末91に車載装置固有情報(管理番号、形式登録番号、車両のナンバー等)、及び、クレジットカード情報が入力され、車載装置用カード情報の発行指示がなされると、セットアップ端末91は、入力された車載装置固有情報及びクレジットカード情報とともに、車載装置用カード情報の発行要求をカードセンターサーバ80に対して行う(S305)。
車載装置用カード情報の発行要求を受けたカードセンターサーバ80は、受け取ったクレジットカード情報が正当であるか否かを判定する(S310)。具体的には、クレジットカード情報に関するデータが記憶されたデータベースを参照する等して、クレジットカード情報が正規に発行されたカード情報であるか否かを判定する。この判定によって、クレジットカード情報は正当なものであると判定した場合は、車載装置用カード情報及び活性化用カード情報を生成する(S315)。この車載装置用カード情報は、車載装置20に記憶されることが予定された情報であって、必要に応じて車載装置20から読み出されて課金処理に用いられる情報である。また、活性化用カード情報は、活性化用カード93に記憶されることが予定された情報であって、車載装置20に記憶されている車載装置用カード情報を活性化する際に利用される情報である。
カードセンターサーバ80は、車載装置用カード情報及び活性化用カード情報を生成すると、生成したこれらの情報をセットアップ端末91へ送信する(S320)。
車載装置用カード情報及び活性化用カード情報を受信したセットアップ端末91は、受信したこれらの情報を内部の記憶部に一旦記憶させる(S325)。その後、販売店や車両販売ディーラ等の店員がセットアップカード92をセットアップ端末91に近づけて、車載装置用カード情報及び活性化用カード情報をセットアップカード92へコピーして記憶する旨の操作をセットアップ端末91に対して行うと、セットアップ端末91に記憶されている車載装置用カード情報及び活性化用カード情報が、近距離無線通信によってセットアップカード92へコピーされて記憶される(S330)。
車載装置用カード情報及び活性化用カード情報を受信したセットアップカード92が、店員によって車載装置20の近距離無線通信可能範囲に近づけられると、セットアップカード92に記憶されている車載装置用カード情報及び活性化用カード情報とが車載装置20の非接触通信インターフェース25を介して車載装置20に読み取られ、車載装置20の記憶部26に記憶される(S340,S345)。なお、図5のS101やS102等の応答要求は図7では省略されているが、実際は、同様の応答要求が車載装置20よりなされ、その要求に応える形で、セットアップカード92が、セットアップカードである旨の種別情報を車載装置20へ送信する。そして、車載装置20の制御部27は、受信した種別情報に基づいて通信相手の種別を特定し、セットアップカード92から車載装置用カード情報及び活性化用カード情報を読み取る。
また、店員により活性化用カード93がセットアップ端末91の近距離無線通信可能範囲に近づけられると、セットアップ端末91に記憶されている活性化用カード情報が活性化用カード93にコピーされて記憶される(S350,S355)。
(5)車載装置処理
次に、車載装置20の制御部27が実行する車載装置処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。この車載装置処理は、車載バッテリーより常時供給電力(いわゆる+B)が車載装置20に供給されている限り、実行され続ける処理である。
車載装置20の制御部27は、車載装置処理の実行を開始すると、イグニッションスイッチの状態が「オフ」から「オン」に変化したか否かを判定する(S405)。これは、イグニッションスイッチの状態を出力するセンサからの信号に基づいて判定を行う。その結果、イグニッションスイッチの状態が「オフ」から「オン」に変化したと判定した場合は(S405:Yes)、S410へ処理を移行し、イグニッションスイッチの状態が「オフ」から「オン」に変化していないと判定した場合には(S405:No)、本ステップにとどまる。
イグニッションスイッチの状態が「オフ」から「オン」に変化したと判定した場合に進むS410では、車載装置20の制御部27は、報知処理1を実行する。報知処理1の詳細については後述する。
続いて、車載装置20の制御部27は、状態変更処理を実行する(S415)。状態変更処理の詳細については後述する。
続いて、車載装置20の制御部27は、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報が、活性化状態であるか否かを判定する(S420)。活性化状態であると判定した場合は(S420:Yes)、S425へ処理を移行し、活性化状態でない、すなわち、非活性化状態であると判定した場合は、S415へ処理を戻す。
その後、車載装置20の制御部27は、車載装置20が搭載された車両が有料道路の料金ゲートを通過したタイミングであるか否かを判定する(S425)。有料道路の料金ゲートを通過したタイミングであると判定した場合は(S425:Yes)、S430へ処理を移行し、有料道路の料金ゲートを通過したタイミングではないと判定した場合は(S425:No)、S435へ処理を移行する。
有料道路の料金ゲートを通過したとタイミングであると判定した場合に進むS430では、車載装置20の制御部27は、活性化状態である車載装置用カード情報を用い、DSRC部22及び無線アンテナ21を介して路側装置30と通信を行い課金処理(入口料金所では入口課金処理、出口料金所では出口課金処理)を実行する。従来の課金処理では、ETCカードより読み取られたカード情報が用いられていたが、本実施形態の課金処理では、ETCカードより読み取られたカード情報の替わりに、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報を用いる点で異なる。その他の点においては、従来の課金処理と同様である。なお、出口料金所にて課金処理が実行された際には、課金内容についての情報が利用履歴情報として記憶部26に記憶される。車載装置20の制御部27は、課金処理を終えると、S435へ処理を移行する。
S435では、車載装置20の制御部27は、利用履歴情報の読み出し指令を受けたタイミングであるか否かを判定する。利用履歴情報の読み出し指令とは、HMI23(具体的には操作ボタン)を介して車載装置20のユーザが行った利用履歴の報知指示や、ナビゲーション装置を介してユーザが行った利用履歴の報知指示や、携帯端末40を車載装置20に近接させた場合等である。利用履歴情報の読み出し指令を受けたタイミングであると判定した場合は(S435:Yes)、S440へ処理を移行し、利用履歴情報の読み出し指令を受けたタイミングでないと判定した場合は(S435:No)、S445へ処理を移行する。
利用履歴情報の読み出し指令を受けたタイミングであると判定した場合に進むS440では、利用履歴情報を記憶部26より読み出して出力する。具体的には、HMI23(具体的には操作ボタン)を介して車載装置20のユーザより指令を受けた場合は、読み出した利用履歴情報に基づき過去の利用履歴を、HMI23(具体的にはスピーカ)を介して音声出力する。また、他の装置(例えばナビゲーション装置)を介してユーザ等より指令を受けた場合は、読み出した利用履歴情報を他の装置へ送信する。また、携帯端末40を車載装置20に近接させた場合には、車載装置20の非接触通信インタフェース25を介して、利用履歴情報を携帯端末40へ送信する。車載装置20の制御部27は、利用履歴情報の出力を終えると、S445へ処理を移行する。
S445では、車載装置20の制御部27は、自動活性化設定処理1を実行する。自動活性化設定処理1の詳細については後述する。
続いて、車載装置20の制御部27は、イグニッションスイッチの状態が「オン」から「オフ」に変化したか否かを判定する(S450)。これは、イグニッションスイッチの状態を出力するセンサからの信号に基づいて判定を行う。その結果、イグニッションスイッチの状態が「オン」から「オフ」に変化したと判定した場合は(S450:Yes)、S455へ処理を移行し、イグニッションスイッチの状態が「オン」から「オフ」に変化していないと判定した場合には(S450:No)、S415へ処理を戻す。
イグニッションスイッチの状態が「オン」から「オフ」に変化したと判定した場合に進むS455では、記憶部26に記憶されている活性化状態の車載装置用カード情報を非活性化状態に変更する。そして、S405へ処理を戻す。
(6)状態変更処理
次に、車載装置20の制御部27が実行する状態変更処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。状態変更処理は、上述した車載装置処理のS415で呼び出されて実行が開始される処理である。
車載装置20の制御部27は、状態変更処理の実行を開始すると、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の状態は活性化状態であるか否かを判定する(S505)。「活性化状態」というのは、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報を読み出し可能な状態を意味し、記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態によって決定されるようになっている。具体的には、活性化状態フラグの状態「オン」が活性化状態に対応し、活性化状態フラグの状態「オフ」が非活性化状態に対応している。なお、非活性化状態では、記憶部26に記憶された車載装置用カード情報は読み出すことができないようになっている(そのようなロック機能が設けられている)。
S505において、現在の状態は活性化状態であると判定した場合は(S505:Yes)、S510へ処理を移行し、現在の状態は活性化状態でないと判定した場合は(S505:No)、S525へ処理を移行する。
現在の状態は活性化状態であると判定した場合に進むS510では、活性化状態から非活性化状態への変更を意味する操作がユーザによって車載装置20のHMI23(具体的には操作ボタン)に対してなされたか否かを判定する。なお、車載装置20のHMI23に対してなされた入力の代わりに、車載装置20に接続されたナビゲーション装置の操作部等に対してなされた入力を利用して判定するようにしてもよい。活性化状態から非活性化状態への変更を意味する操作がなされたと判定した場合は(S510:Yes)、S515へ処理を移行し、一方、活性化状態から非活性化状態への変更を意味する操作は、なされていないと判定した場合は(S510:No)、S505へ処理を戻す。
活性化状態から非活性化状態への変更を意味する操作がなされたと判定した場合に進むS515では、記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態を「オン」から「オフ」に変更し、報知処理1を実行する。この報知処理1の詳細については後述する。報知処理1を終えると、S505へ処理を戻す。
一方、S505において現在の状態は活性化状態でないと判定した場合に進むS525では、記憶部26に設けられた自動活性化フラグの状態が「オン」であるか否かを判定する。この「自動活性化フラグ」というのは、ユーザが一旦活性化した車載装置用カード情報を、イグニッションスイッチの状態が「オフ」である間を除き、常時、活性化状態にしておく状態(自動活性化状態)にするか否かを示すフラグである。自動活性化フラグの状態が「オン」である場合には(S525:Yes)、S550に処理を移行し、自動活性化フラグの状態が「オフ」である場合には(S525:No)、S530へ処理を移行する。
自動活性化フラグの状態が「オフ」であると判定した場合に進むS530では、非接触通信インターフェース25を介して携帯端末40から正しい携帯端末固有情報を取得できたか否かを判定する。この判定は、上述したS101〜S103のやりとりと同様のやりとりが車載装置20と携帯端末40の間で行われた結果に基づいて行われる。また、「正しい携帯端末固有情報を取得できた」と判定する場合は、携帯端末40から取得した携帯端末固有情報が、車載装置20の記憶部26に記憶されている携帯端末固有情報と同一であった場合が該当する。その結果、携帯端末40から正しい携帯端末固有情報を取得できたと判定した場合は(S530:Yes)、S550へ処理を移行し、携帯端末40から正しい携帯端末固有情報を取得できなかったと判定した場合は(S530:No)、S535へ処理を移行する。
携帯端末40から正しい携帯固有情報を取得できなかったと判定した場合に進むS535では、非接触通信インターフェース25を介して活性化用カード93から正しい活性化用カード情報を取得できたか否かを判定する。この判定は、上述したS101〜S103のやりとりと同様のやりとりが車載装置20と活性化用カード93との間で行われた結果に基づいて行われる。また、「正しい活性化用カード情報を取得できた」と判定する場合は、活性化用カード93から取得した活性化用カード情報が、車載装置20の記憶部26に記憶されている活性化用カード情報と同一であった場合が該当する。その結果、活性化用カード93から正しい活性化用カード情報を取得できたと判定した場合は(S535:Yes)、S550へ処理を移行し、活性化用カード93から正しい活性化用カード情報を取得できなかったと判定した場合は(S535:No)、S540へ処理を移行する。
活性化用カード93から正しい活性化用カード情報を取得できなかったと判定した場合に進むS540では、正しい暗証コードの入力がユーザから直接的になされたか否か(車載装置20のHMI23に対してなされたか否か)を判定する。ここで言う「正しい暗証コード」というのは、予めユーザによって車載装置20に対して登録され、記憶部26に記憶された暗証コードである(S145参照)。
S540において、正しい暗証コードの入力がユーザから直接的になされたと判定した場合は(S540:Yes)、S550へ処理を移行し、正しい暗証コードの入力がユーザから直接的になされなかった(又はそもそも入力自体がなされなかった)と判定した場合は(S540:No)、S545へ処理を移行する。
正しい暗証コードの入力がユーザから直接的になされなかったと判定した場合に進むS545では、制御部27は、携帯端末40より正しい暗証コードを取得できたか否かを判定する。ここで言う「正しい暗証コード」というのは、予めユーザによって車載装置20に対して登録され、記憶部26に記憶された暗証コードである(S145参照)。なお、携帯端末40より送られてくる暗証コードは、ユーザによって携帯端末40に対して入力されたものである。制御部27は、正しい暗証コードが携帯端末40より取得できたと判定した場合は(S545:Yes)、SS550へ処理を移行し、正しい暗証コードが携帯端末40より取得できていないと判定した場合は(S545:No)、S505へ処理を戻す。
S550では、記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態を「オフ」から「オン」に変更し、報知処理1を実行する。この報知処理1の詳細については後述する。報知処理1を終えると、S505へ処理を戻す。
(7)自動活性化設定処理1
次に、車載装置20の制御部27が実行する自動活性化設定処理1について、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、自動活性化設定処理1は、上述した車載装置処理のS445で呼び出されて実行が開始される処理である。
車載装置20の制御部27は、自動活性化設定処理1の実行を開始すると、記憶部26に設けられている自動活性化フラグは「オン」であるか否かを判定する(S605)。自動活性化フラグは「オン」であると判定した場合は(S605:Yes)、S610へ処理を移行し、自動活性化フラグは「オン」でないと判定した場合は(S605:No)、S640へ処理を移行する。
自動活性化フラグは「オン」であると判定した場合に進むS610では、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オフ」にする要求があったか否かを判定する。この判定は、上述したS101〜S103のやりとりと同様のやりとりが車載装置20と携帯端末40の間で行われた結果に基づいて行われる。車載装置20と携帯端末40の間で通信自体がない場合は、要求はなかったと判定するのは当然である。この判定の結果、車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オフ」にする要求があったと判定した場合は(S610:Yes)、S635へ処理を移行し、車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オフ」にする要求がなかったと判定した場合は(S610:No)、S615へ処理を移行する。
車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オフ」にする要求がなかったと判定した場合に進むS615では、ナビゲーション装置から自動活性化フラグを「オフ」にする要求があったか否かを判定する。ナビゲーション装置から自動活性化フラグを「オフ」にする要求があったと判定した場合は(S615:Yes)、S635へ処理を移行し、ナビゲーション装置から自動活性化フラグを「オフ」にする要求がなかったと判定した場合は(S615:No)、S630へ処理を移行する。
ナビゲーション装置から自動活性化フラグを「オフ」にする要求がなかったと判定した場合に進むS630では、自動活性化フラグを「オフ」にする変更操作がユーザよりHMI23(具体的には操作ボタン)に対してなされたか否かを判定する。なお、操作ボタンとしては、専用の操作ボタンであってもよいし、例えば、ボリュームスイッチと、利用履歴報知スイッチとが同時に長押しされた場合に、ユーザより自動活性化フラグを「オフ」にする要求があったと判定するようになっていてもよい。自動活性化フラグを「オフ」にする変更操作がなされたと判定した場合は(S630:Yes)、S635へ処理を移行し、自動活性化フラグを「オフ」にする変更操作がなされなかったと判定した場合は(S630:No)、本処理(自動活性化設定処理1)を終了する。
S635では、記憶部26に設けられている自動活性化フラグを「オン」から「オフ」に変更し、本処理(自動活性化設定処理1)を終了する。
自動活性化フラグは「オン」でないと判定した場合に進むS640では、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オン」にする要求があったか否かを判定する。この判定は、上述したS101〜S103のやりとりと同様のやりとりが車載装置20と携帯端末40の間で行われた結果に基づいて行われる。車載装置20と携帯端末40の間で通信自体がない場合は、要求はなかったと判定するのは当然である。この判定の結果、車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オン」にする要求があったと判定した場合は(S640:Yes)、S655へ処理を移行し、車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オン」にする要求がなかったと判定した場合は(S640:No)、S645へ処理を移行する。
車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から自動活性化フラグを「オン」にする要求がなかったと判定した場合に進むS645では、ユーザより自動活性化フラグを「オン」にする要求があったか否かを判定する。具体的には、自動活性化フラグを「オン」にする要求を示す操作がHMI23(具体的には操作ボタン)やナビゲーション装置を介してユーザよりなされたか否かを判定することにより行う。なお、操作ボタンとしては、専用の操作ボタンであってもよいし、例えば、ボリュームスイッチと、利用履歴報知スイッチとが同時に長押しされた場合に、ユーザより自動活性化フラグを「オン」にする要求があったと判定するようになっていてもよい。ユーザより自動活性化フラグを「オン」にする要求があったと判定した場合は(S645:Yes)、S650へ処理を移行し、ユーザより自動活性化フラグを「オン」にする要求はなかったと判定した場合は(S645:No)、本処理(自動活性化設定処理1)を終了する。
ユーザより自動活性化フラグを「オン」にする要求があったと判定した場合に進むS650では、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報は活性化状態であるか否かを判定する。車載装置用カード情報は活性化状態であると判定した場合は(S650:Yes)、S655へ処理を移行し、車載装置用カード情報は活性化状態でないと判定した場合は(S650:No)、本処理(自動活性化設定処理1)を終了する。
S655では、自動活性化フラグを「オフ」から「オン」に変更し、本処理(自動活性化設定処理1)を終了する。
(8)自動活性化設定処理2
次に、車載装置20の制御部27が実行する自動活性化設定処理2について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、自動活性化設定処理2は、一定間隔(例えば、10秒間隔)で繰り返し実行が開始される処理である。
車載装置20の制御部27は、自動活性化設定処理2の実行を開始すると、記憶部26に設けられている自動活性化フラグは「オン」であるか否かを判定する(S705)。自動活性化フラグは「オン」であると判定した場合は(S705:Yes)、S710へ処理を移行し、自動活性化フラグは「オン」でないと判定した場合は(S705:No)、本処理(自動活性化設定処理2)を終了する。
自動活性化フラグは「オン」であると判定した場合に進むS710では、セキュリティECUから盗難検出信号が発せられたか否かを判定する。セキュリティECUから盗難検出信号が発せられたと判定した場合は(S710:Yes)、S720へ処理を移行し、セキュリティECUから盗難検出信号が発せられていないと判定した場合は(S710:No)、S715へ処理を移行する。
セキュリティECUから盗難検出信号が発せられていないと判定した場合に進むS715では、車載バッテリーからの常時供給電力(いわゆる+B)が切断されているか否かを判定する。+Bが切断されており+Bの供給がないと判定した場合は(S625:Yes)、S720へ処理を移行し、+Bは切断されておらず+Bの供給があると判定した場合は(S625:No)、本処理(自動活性化設定処理2)を終了する。
S720では、記憶部26に設けられている自動活性化フラグを「オン」から「オフ」に変更する。そして、本処理(自動活性化設定処理2)を終了する。
(9)車載装置用カード情報消去処理
次に、車載装置20の制御部27が実行する車載装置用カード情報消去処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。車載装置用カード情報消去処理は、車載装置20のユーザよりHMI23を介して、車載装置用カード情報を消去する旨の指令を受けた場合に実行が開始される。
車載装置20の制御部27は、車載装置用カード情報消去処理の実行を開始すると、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から当該車載装置用カード情報の消去要求があったか否かを判定する(S755)。この判定は、上述したS101〜S103のやりとりと同様のやりとりが車載装置20と携帯端末40の間で行われた結果に基づいて行われる。車載装置20と携帯端末40の間で通信自体がない場合は、要求はなかったと判定するのは当然である。この判定の結果、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から当該車載装置用カード情報の消去要求があったと判定した場合は(S755:Yes)、S760へ処理を移行し、記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から当該車載装置用カード情報の消去要求はなかったと判定した場合は(S755:No)、本処理(車載装置用カード情報消去処理)を終了する。
記憶部26に記憶されている車載装置用カード情報の登録に使用された携帯端末40から当該車載装置用カード情報の消去要求があったと判定した場合に進むS760では、記憶部26に入口情報が記憶されているか否かを判定する。この「入口情報」というのは、どの入口料金所より有料道路に進入したかを示す情報であり、入口料金所の通過の際に課金処理(入口課金処理)が実行されて記憶部26に記憶され、出口料金所の通過の際に課金処理(出口課金処理)が実行されて記憶部26から消去されるものである。なお、消去要求のあった携帯端末40より取得した携帯端末固有情報に対応する車載装置固有情報が用いられて課金処理が実行された際に記憶された入口情報が判定対象である。記憶部26に入口情報が記憶されていると判定した場合は(S760:Yes)、本処理(車載装置用カード情報消去処理)を終了し記憶部26に入口情報は記憶されていないと判定した場合は(S760:No)、S765へ処理を移行する。
記憶部26に入口情報は記憶されていないと判定した場合に進むS765では、車載装置用カード情報を記憶部26から消去する。そして、消去を行った旨を、消去した車載装置用カード情報を指定し、携帯端末40を介して、カードセンターサーバ60に通知する(S770)。そして、本処理(車載装置用カード情報消去処理)を終了する。
(10)報知処理1
次に、車載装置20の制御部27が実行する報知処理1について、図12(a)のフローチャートを用いて説明する。なお、報知処理1は、上述した車載装置処理のS410、状態変更処理のS515,S550等で呼び出されて実行が開始される。
車載装置20の制御部27は、報知処理1の実行を開始すると、車載装置用カード情報の状態をユーザに報知する(S805)。「車載装置用カード情報の状態」というのは、車載装置20の記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態である。報知は、具体的には、活性化状態フラグの状態が「オン」であれば、例えば「現在、車載装置のカード情報は有効になっています」という音声を、HMI23(具体的にはスピーカ)を介して出力することによって行う。また、活性化状態フラグの状態が「オフ」であれば、例えば「現在、車載装置のカード情報は無効になっています」という音声を、HMI23(具体的にはスピーカ)を介して出力することによって行う。
制御部27は、報知を行うと本処理(報知処理1)を終了する。
[実施形態の効果]
車載装置20は、イグニッションスイッチが「オン」から「オフ」に変化した場合(S450:Yes)、及び、活性化状態から非活性化状態への変更を意味する操作がユーザによってなされた場合に(S510:Yes)、記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態を「オン」から「オフ」に変更するようになっている(S455,S515)。活性化状態フラグの状態が「オン」から「オフ」になることにより、記憶部26に記憶された車載装置用カード情報が活性化状態から非活性化状態になり、車載装置用カード情報を記憶部26から読み出しできないようになる。したがって、明示的なユーザの操作又は車両降車時の通常動作に伴い、車載装置用カード情報が使用不能になるため、ユーザが車両に乗車していない場合における車載装置用カード情報の不正使用を防止することが可能である。
また、正しい暗証コードの入力が車載装置20のHMI23を介してユーザからなされた場合には(S540:Yes)、記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態を「オフ」から「オン」に変更するようになっている(S550)。活性化状態フラグの状態が「オフ」から「オン」になることにより、記憶部26に記憶された車載装置用カード情報が非活性化状態から活性化状態になり、車載装置用カード情報を記憶部26から読み出しできるようになる。したがって、暗証コードを秘密に管理することにより、ユーザが車両から離れた際の車載装置用カード情報の不正使用防止を実現しながら、暗証コードを知る者のみが車載装置用カード情報を利用して課金処理を実行させることができる。
また、正しい暗証コードが携帯端末40から入力された場合にも(S545:Yes)、記憶部26に設けられた活性化状態フラグの状態を「オフ」から「オン」に変更するようになっている(S550)。活性化状態フラグの状態が「オフ」から「オン」になることにより、記憶部26に記憶された車載装置用カード情報が非活性化状態から活性化状態になり、車載装置用カード情報を記憶部26から読み出しできるようになる。したがって、ユーザが車両から離れた際の車載装置用カード情報の不正使用防止を実現しながら、正しい暗証コードを記憶する携帯端末40を有する者のみが車載装置用カード情報を利用して課金処理を実行させることができる。
また、車両の運行の準備に必要な所定の操作を運転者が行った際(例えば、イグニッションキーの操作を行った際)に、車載装置用カード情報の状態が報知されるようになっている(S405:Yes,S410)。したがって、当該操作を行った際にユーザは車載装置用カード情報の状態を知ることができ、車載装置用カード情報の状態を活性化状態にする必要があるにもかかわらず、それを忘れることを防止できる。つまり、料金所で停止させられるというトラブルの発生を防止することができる。
また、イグニッションスイッチが「オン」になった際(S405:Yes)、自動活性化フラグの状態が「オン」の場合には(S525:Yes)、活性化状態フラグの状態を「オフ」から「オン」変更するようになっている(S550)。このため、ユーザが明示的に車載装置用カード情報を活性化状態にするための操作を行わなくても、車載装置用カード情報が活性化状態になるため、車載装置用カード情報を活性化状態にするための操作を行うという手間を軽減させることができる。
[他の実施形態]
(1)報知処理2
車載装置20の制御部27は、報知処理2を実行してもよい。以下、報知処理2について、図12(b)のフローチャートを用いて説明する。なお、報知処理2は、車両の運行の準備に必要な所定の操作を運転者が行った際に実行が開始される。「車両の運行の準備に必要な所定の操作」というのは、例えば、イグニッションキーの操作や、ナビゲーション装置への目的地設定操作等である。
車載装置20の制御部27は、報知処理2の実行を開始すると、現在の車載装置用カード情報の状態は非活性化状態であるか否かを判定する(S835)。これは、記憶部26に設けられた活性化状態フラグにより判定する。現在の車載装置用カード情報の状態が非活性化状態である場合には(S835:Yes)、S840に処理を移行し、現在の車載装置用カード情報の状態は活性化状態である場合には(S835:No)、本処理(報知処理2)を終了する。
現在の車載装置用カード情報の状態は非活性化状態であると判定した場合に進むS840では、車載装置用カード情報を活性化状態にするための操作を促す案内をユーザに報知する。報知は、具体的には、例えば「現在、車載装置のカード情報は無効になっていますので、暗証コードを操作部に入力するか、携帯端末をかざしてください」という音声を、HMI23(具体的にはスピーカ)を介して出力することによって行う。
制御部27は、報知を行うと本処理(報知処理2)を終了する。
このように報知処理2を実行するようになっていれば、必要である可能性が高い場合にのみ車載装置用カード情報を活性化状態にするための操作をユーザに促すため、報知に対してユーザが感じる煩わしさを軽減することができる。
(2)報知処理3
車載装置20の制御部27は、例えば、ナビゲーション装置より経路案内が開始された旨の通知を受けた場合、報知処理3を実行してもよい。以下、報知処理3について、図12(c)のフローチャートを用いて説明する。
車載装置20の制御部27は、報知処理3の実行を開始すると、有料道路の料金所ゲートが経路上にあるか否かの情報をナビゲーション装置から取得する(S855)。そして、取得した情報に応じて処理を分岐する(S860)。具体的には、有料道路の料金所ゲートが経路上にあるのであれば、S865へ処理を移行し、有料道路の料金所ゲートが経路上にないのであれば、本処理(報知処理3)を終了する。
料金所ゲートが経路上にあると判定した場合に進むS865では、現在の車載装置用カード情報の状態は非活性化状態であるか否かを判定する。現在の車載装置用カード情報の状態は非活性化状態であると判定した場合は(S865:Yes)、S870へ処理を移行し、現在の車載装置用カード情報の状態は非活性化状態でないと判定した場合は(S865:No)、本処理(報知処理3)を終了する。
現在の車載装置用カード情報の状態は非活性化状態と判定した場合に進むS870では、車載装置用カード情報を活性化状態にするための操作を促す案内をユーザに報知する。報知は、具体的には、例えば「現在、車載装置のカード情報は無効になっていますので、暗証コードを操作部に入力するか、携帯端末をかざしてください」という音声を、HMI23(具体的にはスピーカ)を介して出力することによって行う。制御部27は、報知を行うと本処理(報知処理3)を終了する。
このように報知処理3を実行するようになっていれば、車載装置用カード情報が使われることがないにもかかわらず活性化状態にさせることを促す報知(不必要な報知)がなされず、報知に対してユーザが感じる煩わしさを軽減することができる。
(3)上記実施形態では、課金処理の対象は通行料金であったが、通行料金以外のものを対象にしてもよい。例えば、ガソリン料金や、駐車料金や、ファーストフードの支払い等である。このようなものが課金処理の対象であっても、上述した実施形態と同様の効果を奏し得る。
(4)上記実施形態では、車載装置20の記憶部26に車載装置用カード情報を一つだけ記憶する場合について説明したが、複数の車載装置用カード情報を記憶できるようになっていてもよい。複数の車載装置用カード情報を車載装置20の記憶部26に記憶する手法としては、図5を用いて説明した、車載装置20のユーザ自らが携帯端末40を用いて車載装置用カード情報を車載装置20に登録する方法が繰り返し行われることによって複数の車載装置用カード情報が記憶部26に記憶されるようになっていてもよい。また、図6を用いて説明した、車載装置20の販売店や車両販売ディーラ等の店員が車載装置用カード情報を車載装置20に登録する方法が繰り返し行われることによって複数の車載装置用カード情報が記憶部26に記憶されるようになっていてもよい。
また、記憶部26における車載装置用カード情報の記憶形態としては、例えば、図13に示すような車載装置用カード情報テーブルに車載装置用カード情報を記憶するようになっているとよい。すなわち、車載装置用カード情報テーブルは、車載装置用カード情報、携帯端末固有情報、活性化カード情報、暗証コード、及び、活性化状態フラグの各項目からなるレコードを複数有している。活性化状態フラグが「オン」のレコードはテーブル内に0又は一つしか存在しない。
このようになっていれば、ユーザは複数の課金必要情報を任意に切り替えて、課金処理の実行に使用することができる。
また、複数の車載装置用カード情報を記憶部26に記憶するようになっている場合には、利用履歴情報も、その利用履歴が生成された際に用いられた車載装置用カード情報に対応させて記憶部26に記憶するようになっているとよい。そして、利用履歴情報が読み出される際には、活性化状態フラグが「オン」になっている車載装置用カード情報に対応する利用履歴情報のみを出力するようになっているとよい。また、携帯端末40より受け取った携帯端末固有情報に対応する車載装置用カード情報についての利用履歴情報のみを出力するようになっていてもよい。
このようになっていれば、利用履歴情報のプライバシーを守ることが可能になる。
(5)上記実施形態の車載装置処理(図7)のS405では、イグニッションスイッチの状態が「オフ」から「オン」に変化したか否かを判定するようになっていたが、この替わりに、キーレスエントリーECUから「ドアロックを解除させた」旨の通知を受けた否かを判定するようになっていてもよい。また、S450では、イグニッションスイッチの状態が「オン」から「オフ」に変化したか否かを判定するようになっていたが、この替わりに、キーレスエントリーECUから「車外からの指示によってドアロックを施錠させた」旨の通知を受けた否かを判定するようになっていてもよい。このようになっていても、同様の効果を得ることができる。
(6)活性化状態フラグの状態(「オン」か「オフ」)に合わせて、HMI23(具体的にはLED)の点等状態を変更するようになっているとよい。例えば、活性化状態フラグの状態が「オン」である場合には青色のLEDを発光させ、活性化状態フラグの状態が「オフ」である場合には青色のLEDを発光させないようにすることが考えられる。また、無線アンテナ21にLEDが内蔵されている場合には、そのLEDの点等状態を変更するようになっていてもよい。このようになっていれば、ユーザはLEDの点等状態を視認することにより、活性化状態フラグの状態、すなわち、車載装置用カード情報を利用可能であるか否かを知ることができる。
(7)上記実施形態では、自動活性化フラグの状態がユーザ操作以外で「オン」から「オン」になるケースとして、セキュリティECUから盗難検出信号が発せられた場合(S710:Yes)や、車載バッテリーからの常時供給電力(いわゆる+B)が切断された場合(S715:Yes)があった。それに加え、高域無線通信網に接続可能な通信モジュール等と車載装置20の制御部27が接続されている場合には、その通信モジュール等を介して、ユーザやセキュリティセンターから、自動活性化フラグの状態を「オン」から「オフ」に変更する旨の指令を制御部27が受けた場合にも、自動活性化フラグの状態を「オン」から「オフ」に変更するようになっているとよい。このようになっていれば、より車載装置用カード情報の安全性が高まる。
(8)報知処理1は、上述した車載装置処理のS410、状態変更処理のS515,S550等で呼び出されて実行が開始されるようになっており、報知処理1におけるS805で、車載装置用カード情報の状態をユーザに報知するようになっていたが、ユーザがこの報知を無効にできるようになっていてもよい。具体的には、HMI23を介して行われた操作に基づき、報知するか否かを示す記憶部26に設けられたフラグを変化させ、そのフラグの状態を参照することによって、報知するか否かを判定するようになっているとよい。このようになっていれば、ユーザが感じる報知の煩わしさを軽減することができる。
(9)車載装置用カード情報消去処理では、入口情報が記憶部26に記憶されているか否かをS760で判定していたが、入口情報の替わりに又は入口情報とともに、消去対象の車載装置用カード情報に対応するバリア情報(どのチェックバリアを通過したかを示す情報)や、車両情報(車種を示す情報、車両ナンバー情報、車両撮影映像等)が記憶部26に記憶されているか否かを判定するようにしてもよい。このようになっていれば、出口料金所を適切に通過できないという問題の発生をより防止することができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応を示す。
車載装置用カード情報が課金必要情報に相当し、携帯端末固有情報及び活性化カード情報が活性化可能情報に相当し、記憶部26が課金必要情報記憶手段、フラグ記憶手段、及び、履歴情報記憶手段に相当する。また、制御部27が設定手段に相当する。また、HMI23(具体的には操作ボタン)又は車載装置20に接続されたナビゲーション装置の操作部が第一の操作受付手段、第二の操作受付手段、及び、第三の操作受付手段に相当する。また、HMI23(具体的にはスピーカ)が出力手段に相当する。また、図5のS140及びS150が課金必要情報記憶手段としての機能に相当し、図7のS440が履歴情報出力手段としての機能に相当し、図11の車載装置用カード情報消去処理が、課金必要情報消去手段としての機能に相当する。
ETCシステムの全体構成を示すブロック図である。 車載装置及び携帯端末の詳細な構成を説明するためのブロック図である。 車載装置の利用の流れを説明するためのフローチャートである。 携帯端末へ車載装置用カード情報が登録される処理の全体を説明するための説明図である。 携帯端末へ車載装置用カード情報が登録される部分の詳細を説明するためのラダーチャートである。 車載装置の販売店等の店員が車載装置用カード情報を車載装置に登録する際に行われる処理を説明するためのラダーチャートである。 車載装置処理を説明するためのフローチャートである。 状態変更処理を説明するためのフローチャートである。 自動活性化設定処理1を説明するためのフローチャートである。 自動活性化設定処理2を説明するためのフローチャートである。 車載装置用カード情報消去処理を説明するためのフローチャートである。 報知処理を説明するためのフローチャートである。 車載装置用カード情報が複数記憶される場合の車載装置用カード情報テーブルの構成を説明するための説明図である。
符号の説明
10…ETCシステム、20…車載装置、21…無線アンテナ、22…DSRC部、23…HMI、24…SAM、25…非接触通信インターフェース、26…記憶部、27…制御部、30…路側装置、31…無線アンテナ、32…DSRC部、33…SAM、34…通信インターフェース、35…制御部、40…携帯端末、41…無線アンテナ、42…公衆通信部、43…HMI、45…非接触通信インターフェース、46…記憶部、47…制御部、50…無線公衆回線網、60…携帯端末用サイトサーバ、70…エリア発行サーバ、72…公衆通信部、80…カードセンターサーバ、91…セットアップ端末、92…セットアップカード、93…活性化用カード。

Claims (19)

  1. 路側装置と通信を行い、課金処理を実行する課金実行手段と、
    前記課金実行手段による前記課金処理の実行に必要な情報である課金必要情報を記憶する課金必要情報記憶手段と、
    前記課金必要情報記憶手段に記憶されている前記課金必要情報について、利用可能な状態である活性化状態、又は、利用不可能な状態である非活性化状態のいずれかの状態を設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 請求項1に記載の車載装置において、
    前記設定手段は、イグニッションスイッチの状態情報を取得し、イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に変化した場合、前記課金必要情報の状態が活性化状態であれば前記課金必要情報を非活性化状態に変更すること、
    を特徴とする車載装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車載装置において、
    前記課金必要情報を活性化状態から非活性化状態へ変更する旨の操作をユーザから受け付ける第一の操作受付手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記第一の操作受付手段が、前記課金必要情報を活性化状態から非活性化状態へ変更する旨の操作を受け付けると、前記課金必要情報を活性化状態から非活性化状態に変更すること、
    を特徴とする車載装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車載装置において、
    前記課金必要情報を非活性化状態から活性化状態へ変更するための暗証コードの入力操作をユーザから受け付けるための第二の操作受付手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記第二の操作受付手段が受け付けた暗証コードが予め定められた暗証コードと同一か否かを判定し、同一であると判定した場合に前記課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更すること、
    を特徴とする車載装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車載装置において、
    前記設定手段は、他の装置から入力した活性化可能情報が予め入力されて記憶されている情報と同一か否かを判定し、同一であると判定した場合に前記課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更すること、
    を特徴とする車載装置。
  6. 請求項5に記載の車載装置において、
    前記活性化可能情報は、前記他の装置に固有の情報であること、
    を特徴とする車載装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車載装置において、
    前記設定手段は、キーレスエントリーECUからドアロックを解除させた旨の通知を受け取ると、前記課金必要情報の状態が非活性化状態であれば前記課金必要情報を活性化状態に変更すること、
    を特徴とする車載装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかの記載の車載装置において、
    前記課金必要情報を活性化状態にするか否かを示すフラグを記憶するフラグ記憶手段をさらに備え、
    前記設定手段は、イグニッションスイッチの状態情報を取得し、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に変化した場合、前記フラグ記憶手段に記憶されている前記フラグに基づき、前記課金必要情報を活性化すること、
    を特徴とする車載装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車載装置において、
    前記車両の所定の運行準備操作がユーザにより行われたことが検知されると、前記課金必要情報記憶手段に記憶されている前記課金必要情報の状態を示す情報を出力させる出力手段をさらに備えること、
    を特徴とする車載装置。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車載装置において、
    前記車両の所定の運行準備操作がユーザにより行われたことが検知されると、前記課金必要情報記憶手段に記憶されている前記課金必要情報の状態が非活性化状態である場合に、その状態を示す情報を出力させる出力手段をさらに備えること、
    を特徴とする車載装置。
  11. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車載装置において、
    ナビゲーション装置によって行われる案内の経路上に課金処理を実行可能な場所があることが検知され、かつ、前記課金必要情報記憶手段に記憶されている前記課金必要情報の状態が非活性化状態である場合に、その状態を示す情報を出力させる出力手段をさらに備えること、
    を特徴とする車載装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の車載装置において、
    前記課金必要情報記憶手段は、前記課金必要情報を複数記憶することができ、
    前記設定手段は、前記課金必要情報記憶手段に記憶されている前記課金必要情報のいずれも非活性化状態であるか、又は、いずれか一つだけが活性化状態であるように設定すること、
    を特徴とする車載装置。
  13. 請求項5を引用する請求項12、又は、請求項6を引用する請求項12に記載の車載装置において、
    前記課金必要情報記憶手段は、前記課金必要情報と前記活性化可能情報とを対応させて記憶し、
    前記設定手段は、前記他の装置から入力した前記活性化可能情報に対応する前記課金必要情報を非活性化状態から活性化状態に変更すること、
    を特徴とする車載装置。
  14. 請求項13に記載の車載装置において、
    前記他の装置より前記課金必要情報と前記活性化可能情報とを取得し、これらを対応付けて前記課金必要情報記憶手段に記憶させる課金必要情報取得手段をさらに備えること、
    を特徴とする車載装置。
  15. 請求項12〜請求項14のいずれかに記載の車載装置において、
    前記課金実行手段による前記課金処理の履歴情報を、当該課金処理に用いられた前記課金必要情報と対応付けて記憶する履歴情報記憶手段をさらに備えること、
    を特徴とする車載装置。
  16. 請求項15に記載の車載装置において、
    前記他の装置から入力された前記活性化可能情報に対応する前記課金必要情報に対応する前記履歴情報を前記履歴情報記憶手段より読み出して出力する履歴情報出力手段を、さらに備えること、
    を特徴とする車載装置。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれかに記載の車載装置において、
    前記課金必要情報記憶手段が記憶する前記課金必要情報を消去する旨の操作をユーザから受け付けるための第三の操作受付手段と、
    前記第三の操作受付手段が、前記操作を受け付けると、前記課金必要情報記憶手段が記憶する前記課金必要情報を消去する課金必要情報消去手段と、
    前記課金処理により得られた制御情報を記憶するための制御情報記憶手段と、
    をさらに備え、
    前記課金実行手段は、入口料金所にて前記課金処理を実行した際に得られた前記制御情報を前記制御情報記憶手段に記憶させるとともに、出口料金所にて前記課金処理を実行した際に前記制御情報記憶手段より前記制御情報を消去し、
    前記課金必要情報消去手段は、消去対象の前記課金必要情報に対応する前記制御情報が前記制御情報記憶手段に記憶されていないことを条件に、消去対象の前記課金必要情報を前記課金必要情報記憶手段より消去すること、
    を特徴とする車載装置。
  18. 請求項1〜請求項17のいずれかに記載の車載装置における前記設定手段に関して記載した構成を備えること、
    を特徴とする半導体装置。
  19. 課金処理の実行に必要な情報である課金必要情報について、利用可能な状態である活性化状態、又は、利用不可能な状態である非活性化状態のいずれかの状態を設定することを特徴とする半導体装置。
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