JP2008303754A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

【課題】エンジンのスロットル開度をスロットルモータで調整する電子スロットル装置が故障したときの退避走行中のドライバビリティを向上させる。
【解決手段】電子スロットル装置の故障診断により電子スロットル装置が故障したと判定された場合には、スロットルモータの通電を停止してスロットル開度を所定開度(例えばアイドル回転速度相当よりも少し開いたスロットル開度)に戻して固定した状態で、スロットル故障時のバルブタイミング制御を実行する。このスロットル故障時のバルブタイミング制御の実行中は、アクセル開度に応じて可変バルブタイミング調整機構を制御して吸気バルブのバルブタイミングを変化させる。これにより、電子スロットル装置の故障時の退避走行中に、アクセル開度に応じて筒内充填空気量を変化させてエンジントルクを変化させることが可能となり、退避走行中のドライバビリティを向上させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関のスロットル開度を電気アクチュエータで調整する電子スロットル装置を備えた内燃機関の制御装置に関する発明である。
近年、車両に搭載される内燃機関においては、スロットルバルブをスロットルモータで回動駆動してスロットル開度(スロットルバルブの開度)を調整する電子スロットル装置を採用したものが多い。この電子スロットル装置を備えたシステムにおいては、特許文献1(特開平11−22530号公報)に記載されているように、スロットルモータの通電停止時にスロットル開度を所定開度(アイドル回転速度相当よりも少し開いたスロットル開度)に戻す機構を設け、電子スロットル装置の故障時にスロットルモータの通電を停止してスロットル開度を強制的に所定開度に戻すことで退避走行を可能にする吸入空気量を確保し、更に、この電子スロットル装置の故障時にアクセルペダルが初期位置に戻されたときに、内燃機関の空燃比や点火時期を補正してトルクを減少させるようにしたものがある。
特開平11−22530号公報(第2頁等)
しかし、上記特許文献1の技術では、電子スロットル装置の故障時に、退避走行を可能にする吸入空気量を確保するためにスロットル開度を強制的に所定開度に固定するようにしているため、アクセル開度(アクセルペダルの踏込量)に応じて筒内充填空気量を調整することができず、次のような問題が発生する可能性がある。
電子スロットル装置の故障時の退避走行中に、アクセル開度が大きくなっても、筒内充填空気量を十分に増加させることができないため、トルクを十分に増加させることができない。一方、アクセル開度が小さくなっても、筒内充填空気量を十分に減少させることができないため、トルクを十分に減少させることができない。このため、退避走行中のドライバビリティが大きく低下する可能性がある。
また、電子スロットル装置の故障時の退避走行中にアクセルペダルが初期位置まで戻されてアクセル開度が全閉(0°)になったときに、内燃機関の空燃比や点火時期を補正してトルクを減少させるようにしているが、空燃比や点火時期の補正ではトルクを十分に減少させることができず、アクセルペダルが初期位置まで戻されたにも拘らず減速が不十分で車速が出過ぎてしまうオーバーランになる可能性がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、電子スロットル装置の故障時にアクセル開度に応じて筒内充填空気量を調整することができて、退避走行中のドライバビリティを向上させることができると共にオーバーランを防止することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関のスロットル開度を調整する電気アクチュエータと該電気アクチュエータの通電停止時にスロットル開度を所定開度に戻す機構とを有する電子スロットル装置を備えていると共に、内燃機関の吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブ開閉特性を変化させる可変バルブ調整機構を備えた内燃機関の制御装置において、電子スロットル装置の故障の有無をスロットル故障診断手段により判定し、電子スロットル装置の故障有りと判定されたときにスロットル故障時制御手段により電気アクチュエータの通電を停止してスロットル開度を所定開度に戻すと共にアクセル開度に応じて可変バルブ調整機構を制御するようにしたものである。
一般に、可変バルブ調整機構を制御してバルブ開閉特性(バルブタイミングやバルブリフト量等)を変化させると、それに応じて筒内への空気吸入特性が変化するため、筒内充填空気量が変化してトルクが変化する。従って、電子スロットル装置の故障時に、アクセル開度に応じて可変バルブ調整機構を制御すれば、アクセル開度に応じて筒内充填空気量を変化させてトルクを変化させることが可能となる。
これにより、電子スロットル装置の故障時の退避走行中に、アクセル開度が大きくなったときに、筒内充填空気量を十分に増加させてトルクを十分に増加させることができると共に、アクセル開度が小さくなったときに、筒内充填空気量を十分に減少させてトルクを十分に減少させることができ、退避走行中のドライバビリティを向上させることができる。しかも、電子スロットル装置の故障時にアクセルペダルが初期位置まで戻されてアクセル開度が全閉(0°)になったときには、筒内充填空気量を大幅に減少させてトルクを大幅に減少させることができ、減速が不十分で車速が出過ぎてしまうオーバーランも防止することができる。
本発明は、バルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング調整機構やバルブリフト量を変化させる可変バルブリフト調整機構等、種々の可変バルブ調整機構を備えたシステムに適用することができるが、例えば、請求項2のように、バルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング調整機構を備えたシステムに適用する場合には、アクセル開度が小さいときに吸気バルブのバルブタイミング進角量を大きくし、アクセル開度が大きいときに吸気バルブのバルブタイミング進角量を小さくするように可変バルブタイミング調整機構を制御するようにすると良い。
一般に、吸気バルブのバルブタイミング進角量を大きくすると、バルブオーバーラップ量(吸気バルブと排気バルブが両方とも開弁している期間)が増加して内部EGR量(排気残留割合)が増加するため、筒内充填空気量が減少すると共に燃焼安定性が低下してトルクが減少し、そこから吸気バルブのバルブタイミング進角量を小さくすると、バルブオーバーラップ量が減少して内部EGR量が減少するため、筒内充填空気量が増加すると共に燃焼安定性が上昇してトルクが増加するという特性がある。従って、アクセル開度が小さいときに吸気バルブのバルブタイミング進角量を大きくし、アクセル開度が大きいときに吸気バルブのバルブタイミング進角量を小さくするように可変バルブタイミング調整機構を制御すれば、アクセル開度に応じて筒内充填空気量を変化させてトルクを変化させることができる。
また、請求項3のように、油圧駆動式の可変バルブタイミング調整機構を備えたシステムに適用する場合、可変バルブタイミング調整機構は、ハウジング内に形成された複数のベーン収納室内をそれぞれベーンによって進角室と遅角室とに区画し、少なくとも1つの遅角室の油圧供給油路に該遅角室からの作動油の逆流を防止する逆止弁と該逆止弁をバイパスするドレーン油路を設け、各ドレーン油路を開閉するドレーン制御手段を設けた構成にしても良い。
この構成にすれば、ベーンロータがトルク変動を受けても遅角室や進角室からの作動油の逆流を逆止弁によって防止することで、可変バルブタイミング制御中にベーンロータが目標変位角の方向とは逆方向に戻されることを防止して、低油圧時でも可変バルブタイミング制御の応答性を向上させることができる。これにより、低油圧時でもアクセル開度に応じて可変バルブタイミング調整機構を応答良く制御して筒内充填空気量(トルク)を応答良く制御することが可能となり、アクセル開度に応じた筒内充填空気量制御(トルク制御)の応答性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン51の吸気管52の最上流部には、エアクリーナ53が設けられ、このエアクリーナ53の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ54が設けられている。このエアフローメータ54の下流側には、スロットルモータ55(電気アクチュエータ)によって開度調節されるスロットルバルブ56と、このスロットルバルブ56の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ57とを備えた電子スロットル装置50が設けられている。この電子スロットル装置50には、スロットルモータ55の通電停止時にスロットル開度を所定のリンプホーム開度に戻すリンプホーム機構(図示せず)が設けられている。ここで、リンプホーム開度は、例えば、アイドル回転速度相当よりも少し大きめのスロットル開度に設定されている。
更に、スロットルバルブ56の下流側には、サージタンク58が設けられ、このサージタンク58に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ59が設けられている。また、サージタンク58には、エンジン51の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド60が設けられ、各気筒の吸気マニホールド60の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁61が取り付けられている。また、エンジン51のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ62が取り付けられ、各点火プラグ62の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
また、エンジン51には、吸気バルブ67のバルブタイミング(開閉タイミング)を可変するベーン式の可変バルブタイミング調整機構11が設けられている。一方、エンジン51の排気管63には、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ64(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、この排出ガスセンサ64の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒65が設けられている。
また、エンジン51のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ66や、エンジン51のクランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ44が取り付けられている。このクランク角センサ44の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。更に、アクセルセンサ69によってアクセル開度(アクセルペダルの踏込量)が検出される。
これら各種センサの出力は、制御回路(以下「ECU」と表記する)43に入力される。このECU43は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁61の燃料噴射量や点火プラグ62の点火時期を制御する。
次に、図2に基づいてベーン式の可変バルブタイミング調整機構11の構成を説明する。可変バルブタイミング調整機構11のハウジング12は、図示しない吸気側のカム軸の外周に回動自在に支持されたスプロケットにボルト13で締め付け固定されている。これにより、エンジン51のクランク軸の回転がタイミングチェーンを介してスプロケットとハウジング12に伝達され、スプロケットとハウジング12がクランク軸と同期して回転する。ハウジング12内には、ベーンロータ14が相対回動自在に収納され、このベーンロータ14がボルト15によりカム軸の一端部に締め付け固定されている。
ハウジング12の内部には、ベーンロータ14の外周部の複数のベーン17を進角方向及び遅角方向に相対回動自在に収納する複数のベーン収納室16が形成され、各ベーン収納室16が各ベーン17によって進角室18と遅角室19とに区画されている。
進角室18と遅角室19に所定圧以上の油圧が供給された状態では、進角室18と遅角室19の油圧でベーン17が保持されて、クランク軸の回転によるハウジング12の回転が油圧を介してベーンロータ14に伝達され、このベーンロータ14と一体的にカム軸が回転駆動される。エンジン運転中は、進角室18と遅角室19の油圧を油圧制御弁21で制御してハウジング12に対してベーンロータ14を相対回動させることで、クランク軸に対するカム軸の変位角(カム軸位相)を制御して吸気バルブ67のバルブタイミングを可変する。
また、いずれか1つのベーン17の両側部には、ハウジング12に対するベーンロータ14の相対回動範囲を規制するストッパ部22,23が形成され、このストッパ部22,23によってカム軸の変位角の最遅角位置と最進角位置が規制されている。また、いずれか1つのベーン17には、エンジン停止時等にカム軸の変位角を所定のロック位置でロックするためのロックピン24が設けられ、このロックピン24がハウジング12に設けられたロック穴(図示せず)に嵌り込むことで、カム軸の変位角が所定のロック位置でロックされる。このロック位置は、始動に適した位置(例えばカム軸変位角の調整可能範囲の略中間位置)に設定されている。
可変バルブタイミング調整機構11の油圧制御回路には、オイルパン26内のオイル(作動油)がオイルポンプ27により油圧制御弁21を介して供給される。この油圧制御回路は、油圧制御弁21の進角圧ポートから吐出されるオイルを複数の進角室18に供給する油圧供給油路28と、油圧制御弁21の遅角圧ポートから吐出されるオイルを複数の遅角室19に供給する油圧供給油路29とが設けられている。
そして、進角室18の油圧供給油路28と遅角室19の油圧供給油路29には、それぞれ各室18,19からの作動油の逆流を防止する逆止弁30,31が設けられている。本実施例では、1つのベーン収納室16の進角室18と遅角室19の油圧供給油路28,29についてのみ逆止弁30,31が設けられている。勿論、2つ以上のベーン収納室16の進角室18と遅角室19の油圧供給油路28,29にそれぞれ逆止弁30,31を設ける構成としても良い。
各室18,19の油圧供給油路28,29には、それぞれ逆止弁30,31をバイパスするドレーン油路32,33が並列に設けられ、各ドレーン油路32,33には、それぞれドレーン切替弁34,35(ドレーン制御手段)が設けられている。各ドレーン切替弁34,35は、油圧制御弁21から供給される油圧(パイロット圧)で閉弁方向に駆動されるスプール弁により構成され、油圧が加えられないときには、スプリング41,42によって開弁位置に保持される。ドレーン切替弁34,35が開弁すると、ドレーン油路32,33が開放されて、逆止弁30,31の機能が働かない状態となる。ドレーン切替弁34,35が閉弁すると、ドレーン油路32,33が閉鎖されて、逆止弁30,31の機能が有効に働く状態となり、油圧室18,19からのオイルの逆流が防止されて油圧室18,19の油圧が保持される。
各ドレーン切替弁34,35は、電気的な配線が不要であるため、逆止弁30,31と共に可変バルブタイミング調整機構11のハウジング12内部のベーンロータ14にコンパクトに組み付けられている。これにより、各油圧室18,19の近くにドレーン切替弁34,35が配置され、進角・遅角動作時に各ドレーン油路32,33を各油圧室18,19の近くで応答良く開放/閉鎖できるようになっている。
一方、油圧制御弁21は、リニアソレノイド36によって駆動されるスプール弁により構成され、進角室18と遅角室19に供給する油圧を制御する進角/遅角油圧制御機能37と、各ドレーン切替弁34,35を駆動する油圧を切り替えるドレーン切替制御機能38(油圧切替弁)とが一体化されている。この油圧制御弁21は、電気的な配線が必要であるため、可変バルブタイミング調整機構11のハウジング12の外部に設けられている。この油圧制御弁21のリニアソレノイド36に通電する電流値(制御デューティ)は、ECU43によって制御される。
このECU43は、クランク角センサ44及びカム角センサ45の出力信号に基づいて吸気バルブ67の実バルブタイミング進角量を演算すると共に、吸気管圧力センサ59、冷却水温センサ66等のエンジン運転状態を検出する各種センサの出力に基づいて吸気バルブ67の目標バルブタイミング進角量を演算する。そして、ECU43は、図示しないバルブタイミング制御プログラムを実行することで、吸気バルブ67の実バルブタイミング進角量を目標バルブタイミング進角量に一致させるように可変バルブタイミング調整機構11の油圧制御弁21の駆動電流をフィードバック制御する。これにより、進角室18と遅角室19の油圧を制御してハウジング12に対してベーンロータ14を相対回動させることで、カム軸の変位角を変化させて実バルブタイミング進角量を目標バルブタイミング進角量に一致させる。
ところで、エンジン運転中に吸気バルブ67を開閉駆動するときに、吸気バルブ67からカム軸が受けるトルク変動がベーンロータ14に伝わり、それによって、ベーンロータ14に対して遅角方向及び進角方向へのトルク変動が作用する。これにより、ベーンロータ14が遅角方向にトルク変動を受けると、進角室18の作動油が進角室18から押し出される圧力を受け、ベーンロータ14が進角方向にトルク変動を受けると、遅角室19の作動油が遅角室19から押し出される圧力を受けることになる。このため、油圧供給源であるオイルポンプ27の吐出油圧が低くなる低回転領域では、逆止弁30,31が無いと、進角室18に油圧を供給してカム軸の変位角を進角させようとしても、ベーンロータ14が上記トルク変動により遅角方向に押し戻されてしまい、目標変位角に到達するまでの応答時間が長くなってしまうという問題があった。
これに対して、本実施例では、進角室18の油圧供給油路28と遅角室19の油圧供給油路29に、それぞれ各室18,19からのオイルの逆流を防止する逆止弁30,31を設けると共に、各室18,19の油圧供給油路28,29に、それぞれ逆止弁30,31をバイパスするドレーン油路32,33を並列に設け、各ドレーン油路32,33に、それぞれドレーン切替弁34,35を設けた構成となっている。これにより、図3に示すように、遅角動作、保持動作、進角動作に応じて各室18,19の油圧が次のように制御される。
[遅角動作]
実バルブタイミングを遅角側の目標バルブタイミングに向けて遅角させる遅角動作中は、進角室18のドレーン切替弁34への油圧供給を停止することで、進角室18のドレーン切替弁34を開弁して進角室18の逆止弁30を機能させない状態にすると共に、遅角室19のドレーン切替弁35へ油圧切替弁38から油圧を加えることで、遅角室19のドレーン切替弁35を閉弁して遅角室19の逆止弁31を機能させる状態にする。これにより、低油圧時でも、ベーンロータ14の進角方向へのトルク変動に対して遅角室19からのオイルの逆流を逆止弁31により防止しながら効率良く遅角室19に油圧を供給して遅角応答性を向上させる。
[保持動作]
実バルブタイミングを目標バルブタイミングに保持する保持動作中は、進角室18と遅角室19の両方のドレーン切替弁34,35へ油圧切替弁38から油圧を共に加えることで、両方のドレーン切替弁34,35を共に閉弁して、進角室18と遅角室19の両方の逆止弁30,31を機能させる状態にする。この状態では、吸気バルブ67からカム軸が受けるトルク変動によってベーンロータ14に対して遅角方向及び進角方向へのトルク変動が作用しても、進角室18と遅角室19の両方のオイルの逆流を逆止弁31により防止して、ベーン17をその両側から保持する油圧が低下するのを防止して、保持安定性を向上させる。
[進角動作]
実バルブタイミングを進角側の目標バルブタイミングに向けて進角させる進角動作中は、進角室18のドレーン切替弁34へ油圧切替弁38から油圧を加えることで、進角室18のドレーン切替弁34を閉弁して進角室18の逆止弁30を機能させる状態にすると共に、遅角室19のドレーン切替弁35への油圧供給を停止することで、遅角室19のドレーン切替弁35を開弁して遅角室19の逆止弁31を機能させない状態にする。これにより、低油圧時でも、ベーンロータ14の遅角方向へのトルク変動に対して進角室18からのオイルの逆流を逆止弁30により防止しながら効率良く油圧を進角室18に供給して進角応答性を向上させる。
また、ECU43は、図示しないスロットル故障診断ルーチンを実行することで、電子スロットル装置50の故障の有無を判定するスロットル故障診断手段として機能する。ここで、電子スロットル装置50の故障診断方法としては、例えば、目標スロットル開度と実スロットル開度との偏差が所定値以上で且つスロットルバルブ56が所定時間以上停止しているか否かによって電子スロットル装置50の故障の有無を判定する。
尚、電子スロットル装置50の故障診断方法は、適宜変更しても良く、例えば、目標スロットル開度と実スロットル開度との偏差が所定値以上の状態が所定時間以上継続したか否かによって電子スロットル装置50の故障の有無を判定するようにしても良い。或は、スロットル開度センサ57が第1及び第2のセンサを有する2トラック式のセンサの場合には、第1のセンサで検出したスロットル開度と第2のセンサで検出したスロットル開度との偏差が異常判定値よりも大きいか否かによって電子スロットル装置50の故障の有無を判定するようにしても良い。
また、ECU43は、後述する図4のスロットル及びバルブタイミング制御ルーチンを実行することで、電子スロットル装置50と可変バルブタイミング調整機構(以下「VCT」という)11を次のように制御する。
通常時(電子スロットル装置50の故障診断により電子スロットル装置50が故障していないと判定された場合)には、通常のスロットル制御及び通常のバルブタイミング制御を実行する。
通常のスロットル制御では、アクセルセンサ69で検出したアクセル開度等に基づいて目標スロットル開度を算出し、スロットル開度センサ57で検出した実スロットル開度を目標スロットル開度に一致させるように電子スロットル装置50(スロットルモータ55)をフィードバック制御する。
また、通常のバルブタイミング制御では、エンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度や負荷等)に基づいて吸気バルブ67の目標バルブタイミング進角量を算出し、クランク角センサ44及びカム角センサ45の出力信号に基づいて算出した吸気バルブ67の実バルブタイミング進角量を目標バルブタイミング進角量に一致させるようにVCT11(油圧制御弁21)をフィードバック制御する。
これに対して、電子スロットル装置50の故障診断により電子スロットル装置50が故障したと判定された場合には、スロットルモータ55の通電を停止してスロットル開度をリンプホーム開度(例えば、アイドル回転速度相当よりも少し大きめのスロットル開度)に戻して固定した状態で、スロットル故障時のバルブタイミング制御を実行する。尚、「リンプホーム開度」は、「オープナー開度」とも呼ばれる。
このスロットル故障時のバルブタイミング制御では、アクセルセンサ69で検出したアクセル開度に応じて目標バルブタイミング進角量を算出し、クランク角センサ44及びカム角センサ45の出力信号に基づいて算出した吸気バルブ67の実バルブタイミング進角量を目標バルブタイミング進角量に一致させるようにVCT11(油圧制御弁21)をフィードバック制御する。具体的には、図5に示すように、アクセル開度が小さいときに吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を大きくし、アクセル開度が大きいときに吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を小さくするようにVCT11を制御する。
一般に、吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を大きくすると、バルブオーバーラップ量(吸気バルブ67と排気バルブ68が両方とも開弁している期間)が増加して内部EGR量(排気残留割合)が増加するため、筒内充填空気量が減少すると共に燃焼安定性が低下してエンジントルクが減少し、そこから吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を小さくすると、バルブオーバーラップ量が減少して内部EGR量が減少するため、筒内充填空気量が増加すると共に燃焼安定性が上昇してエンジントルクが増加するという特性がある。
従って、アクセル開度が小さいときに吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を大きくし、アクセル開度が大きいときに吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を小さくするようにVCT11を制御すれば、図6に示すように、アクセル開度に応じて筒内充填空気量を変化させてエンジントルクを変化させることができる。
以下、ECU43が実行する図4のスロットル及びバルブタイミング制御ルーチンの処理内容を説明する。
図4に示すスロットル及びバルブタイミング制御ルーチンは、ECU43の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、電子スロットル装置50の故障診断結果に基づいて電子スロットル装置50が故障したか否かを判定する。
このステップ101で、電子スロットル装置50が故障していないと判定された場合には、ステップ102に進み、通常のスロットル制御を実行する。この通常のスロットル制御の実行中は、現在のアクセル開度等に基づいて目標スロットル開度を算出し、実スロットル開度を目標スロットル開度に一致させるように電子スロットル装置50(スロットルモータ55)をフィードバック制御する。
この後、ステップ103に進み、通常のバルブタイミング制御を実行する。この通常のバルブタイミング制御の実行中は、現在のエンジン運転状態(例えば、エンジン回転速度や負荷等)に基づいて吸気バルブ67の目標バルブタイミング進角量を算出し、吸気バルブ67の実バルブタイミング進角量を目標バルブタイミング進角量に一致させるようにVCT11(油圧制御弁21)をフィードバック制御する。
これに対して、上記ステップ101で、電子スロットル装置50が故障したと判定された場合には、ステップ104に進み、スロットルモータ55の通電を停止してスロットル開度をリンプホーム開度(例えば、アイドル回転速度相当よりも少し開いたスロットル開度)に戻して固定する。
この後、ステップ105に進み、スロットル故障時のバルブタイミング制御を実行する。このスロットル故障時のバルブタイミング制御の実行中は、まず、図5に示すスロットル故障時の目標バルブタイミング進角量のマップを参照して、現在のアクセル開度に応じた吸気バルブ67の目標バルブタイミング進角量を算出する。
この図5に示すスロットル故障時の目標バルブタイミング進角量のマップは、(a) アクセル開度が所定値α以下の領域で、目標バルブタイミング進角量が最大値(例えば、VCT11の可動範囲の最進角位置で、筒内空気充填効率が最も低くなる位置)となり、(b) アクセル開度が所定値αよりも大きく且つ所定値β以下の領域で、アクセル開度が増加するほど目標バルブタイミング進角量が小さくなり、(c) アクセル開度が所定値βよりも大きい領域で、目標バルブタイミング進角量が最小値(例えば、VCT11の可動範囲の中間位置付近で、筒内空気充填効率が最も高くなる位置)となるように設定されている。
これにより、図6に示すように、(a) アクセル開度が所定値α以下の領域で、エンジントルクが最小値(例えば、通常のアイドル運転時相当のトルク)となり、(b) アクセル開度が所定値αよりも大きく且つ所定値β以下の領域で、アクセル開度が増加するほどエンジントルクが増加し、(c) アクセル開度が所定値βよりも大きい領域で、エンジントルクが最大値(例えば、退避走行中に十分な走行性能を発揮できるトルク)となるように設定されている。
このようにして吸気バルブ67の目標バルブタイミング進角量を設定した後、吸気バルブ67の実バルブタイミング進角量を目標バルブタイミング進角量に一致させるようにVCT11(油圧制御弁21)をフィードバック制御する。
これらのステップ104,105の処理が特許請求の範囲でいうスロットル故障時制御手段としての役割を果たす。
以上説明した本実施例のスロットル故障時のバルブタイミング制御の効果を図7のタイムチャートを用いて説明する。
図7に破線で示す比較例のように、電子スロットル装置50の故障時に吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を最遅角位置で固定すると、電子スロットル装置50の故障時の退避走行中に、アクセル開度が大きくなっても、筒内充填空気量を十分に増加させることができないため、トルクを十分に増加させることができない。一方、アクセル開度が小さくなっても、筒内充填空気量を十分に減少させることができないため、トルクを十分に減少させることができない。このため、退避走行中のドライバビリティが大きく低下する可能性がある。
これに対して、図7に実線で示すように、本実施例のスロットル故障時のバルブタイミング制御では、アクセル開度に応じてVCT11を制御して吸気バルブ67のバルブタイミング進角量を変化させるようにしたので、アクセル開度に応じて筒内充填空気量を変化させてトルクを変化させることができる。これにより、電子スロットル装置50の故障時の退避走行中に、アクセル開度が大きくなったときに、筒内充填空気量を十分に増加させてトルクを十分に増加させることができると共に、アクセル開度が小さくなったときに、筒内充填空気量を十分に減少させてトルクを十分に減少させることができ、退避走行中のドライバビリティを向上させることができる。しかも、電子スロットル装置50の故障時にアクセルペダルが初期位置まで戻されてアクセル開度が全閉(0°)になったときに、筒内充填空気量を大幅に減少させてトルクを大幅に減少させることができ、減速が不十分で車速が出過ぎてしまうオーバーランも防止することができる。
また、本実施例では、VCT11は、ベーンロータがトルク変動を受けても遅角室や進角室からの作動油の逆流を逆止弁によって防止することで、可変バルブタイミング制御中にベーンロータが目標変位角の方向とは逆方向に戻されることを防止して、低油圧時でも可変バルブタイミング制御の応答性を向上させることができる構成となっている。これにより、低油圧時でもアクセル開度に応じてVCT11を応答良く制御して筒内充填空気量(トルク)を応答良く制御することができ、アクセル開度に応じた筒内充填空気量制御(トルク制御)の応答性を向上させることができる。
尚、本発明は、ドレーン切替弁34,35を駆動する油圧を切り替える油圧切替弁38を、油圧制御弁21とは別体に設けるようにしても良いが、本実施例では、油圧切替弁38を油圧制御弁21に一体化した構成としているため、部品点数削減、低コスト化、コンパクト化の要求を満たすことができる利点がある。
本発明は、図2に示される可変バルブタイミング調整機構11の構成に限定されず、例えば、図8又は図9に示される他の実施例の可変バルブタイミング調整機構71,72に適用することもできる。
図8に示される可変バルブタイミング調整機構71においては、図2に示される可変バルブタイミング調整機構11に対して以下の点が相違している。なお、図8において図2と同等の構成部品については同じ符号を付して説明を省略する。
まず、図2の油圧制御弁21は1つのリニアソレノイド36により進角/遅角油圧制御機能37とドレーン切替制御機能38とを駆動しているが、図8では、進角/遅角油圧制御機能を実現する第1の油圧制御弁37とドレーン切替制御機能を実現する第2の油圧制御弁38とにそれぞれソレノイド36,73を設け、各ソレノイド36,73をそれぞれ別のECU43,74によって独立して制御する構成としている。一方のECU43は、VCT実変位角と目標変位角との偏差に応じて第1の油圧制御弁37の電流を制御し、他方のECU74は、第2の油圧制御弁38の電流を制御して、各ドレーン切替弁34,35(ドレーン制御手段)を駆動する油圧を制御する。
ドレーン切替弁34,35については、図2では、油圧が加えられていないときには、スプリング41,42によって開弁位置に保持される、いわゆるノーマリ・オープン型(常開型)の切替弁を用いている。これに対して、図8では、油圧が加えられていないときに、スプリング41,42によって閉弁位置に保持される、いわゆるノーマリ・クローズ型(常閉型)の切替弁を用いている。またこれに伴い、ドレーン切替制御機能38も、図2ではドレーン切替弁34,35を閉弁するときに油圧を供給する構成となっているが、図8ではドレーン切替弁34,35を閉弁するときに油圧供給を停止する構成となっている。
また、図2においては、ある1つのベーン17で仕切られた1つのベーン収納室16の進角室18及び遅角室19に対応する油圧供給通路28,29に逆止弁30,31及びドレーン切替弁34,35を設ける構成としているが、図8では、あるベーン収納室16の進角室18に対する油圧供給通路28と別のベーン収納室16の遅角室19に対する油圧供給通路29とに逆止弁30,31及びドレーン切替弁34,35を設けている。
この構成では、VCT変位角を目標変位角に保持する保持動作中には、進角室18側と遅角室19側の両方のドレーン切替弁34,35を閉じて進角室18側と遅角室19側の両方の逆止弁30,31を有効に機能させて進角室18及び遅角室19からの作動油の逆流を防止するように第2の油圧制御弁38を制御すると共に、可変バルブタイミング調整機構71へ供給する油圧を制御する第1の油圧制御弁37の制御電流を所定の保持電流に制御する。
一方、可変バルブタイミング調整機構71を進角動作させる場合は、作動油を流入させる進角室側のドレーン切替弁を閉じて、作動油が排出される遅角室側のドレーン切替弁を開くように第2の油圧制御弁38を制御し、可変バルブタイミング調整機構71を遅角動作させる場合は、作動油を流入させる遅角室側のドレーン切替弁を閉じて、作動油が排出される進角室側のドレーン切替弁を開くように第2の油圧制御弁38を制御する。要するに、進角・遅角動作中には、その変位方向に応じて進角室18側と遅角室19側のいずれか一方のドレーン切替弁34又は35を開いていずれか一方の逆止弁30又は31が機能しないように第2の油圧制御弁38を制御すると共に、前記第1の油圧制御弁37の制御電流を制御して可変バルブタイミング調整機構71へ供給する油圧を可変することでVCT変位角を目標変位角に向けて変位させる。
以上のように構成した図8の可変バルブタイミング調整機構71に対しても本発明を適用することができる。
次に、図9の可変バルブタイミング調整機構72の構成について、図2との相違点を中心に説明する。図9においても、図8と同様に図2と同等の構成部品については同じ符号が付されている。
まず、図2においては進角/遅角油圧制御機能37のための油路を切換える弁とドレーン切替制御機能38のための油路を切換える弁との2つの弁を備える構成としている。これに対して、図9においては、1つの油圧制御弁75で進角/遅角油圧制御機能とドレーン切替制御機能とを達成する構成としている。また、このために油圧供給通路28,29を油圧制御弁75と逆止弁30,31との間で分岐させ、各々ドレーン切替弁34,35(ドレーン制御手段)と接続する構成としている。
この構成では、VCT変位角を目標変位角に保持する保持動作中には、油圧制御弁75の制御電流を所定の保持電流に制御して、進角室18側と遅角室19側の両方のドレーン切替弁34,35を閉じて進角室18側と遅角室19側の両方の逆止弁30,31を有効に機能させて進角室18及び遅角室19からの作動油の逆流を防止するように制御すると共に、可変バルブタイミング調整機構72へ供給する油圧を制御する。
一方、VCT変位角を進角方向又は遅角方向に変位させる進角・遅角動作中には、油圧制御弁75の制御電流を制御して、その変位方向に応じて進角室18側と遅角室19側のいずれか一方のドレーン切替弁34又は35を開いていずれか一方の逆止弁30又は31が機能しないように制御すると共に、可変バルブタイミング調整機構72へ供給する油圧を可変することでVCT変位角を目標変位角に向けて変位させる。
以上のように構成した図9の可変バルブタイミング調整機構72に対しても本願発明を適用することができる。
しかしながら、本発明は、図2、図8、図9に示される可変バルブタイミング調整機構の構成に限定されず、他の構成の可変バルブタイミング調整機構に適用しても良い。更に、油圧駆動式の可変バルブタイミング調整機構に限定されず、電動式の可変バルブタイミング調整機構に適用しても良い。
また、本発明は、吸気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング調整機構を備えたシステムに限定されず、排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング調整機構を備えたシステムに適用しても良い。更に、吸気バルブのバルブリフト量を変化させる可変バルブリフト調整機構や排気バルブのバルブリフト量を変化させる可変バルブリフト調整機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
その他、本発明は、図1に示すような吸気ポート噴射エンジンに限定されず、筒内噴射エンジン等にも適用して実施できる等、種々変更して実施できる。
本発明の一実施例におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 可変バルブタイミング調整機構とその油圧制御回路を概略的に示す図である。 可変バルブタイミング調整機構の遅角動作、保持動作、進角動作を説明するための図である。 スロットル及びバルブタイミング制御ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 スロットル故障時の目標バルブタイミング進角量のマップの一例を概念的に示す図である。 スロットル故障時のアクセル開度とエンジントルクとの関係を示す図である。 本実施例のスロットル故障時のバルブタイミング制御の実行例を示すタイムチャートである。 本発明の他の実施例(その1)における可変バルブタイミング調整機構とその油圧制御回路を概略的に示す図である。 本発明の他の実施例(その2)における可変バルブタイミング調整機構とその油圧制御回路を概略的に示す図である。
符号の説明
11…可変バルブタイミング調整機構(VCT)、12…ハウジング、14…ベーンロータ、16…ベーン収納室、17…ベーン、18…進角室、19…遅角室、21…油圧制御弁、27…オイルポンプ、28,29…油圧供給油路、30,31…逆止弁、32,33…ドレーン油路、34,35…ドレーン切替弁(ドレーン制御手段)、43…ECU(スロットル故障診断手段,スロットル故障時制御手段)、44…クランク角センサ、45…カム角センサ、50…電子スロットル装置、51…エンジン(内燃機関)、55…モータ(電気アクチュエータ)、56…スロットルバルブ、57…スロットル開度センサ、67…吸気バルブ、69…アクセルセンサ、71,72…可変バルブタイミング調整機構、74…ECU、75…油圧制御弁

Claims (3)

  1. 内燃機関のスロットル開度を調整する電気アクチュエータと該電気アクチュエータの通電停止時にスロットル開度を所定開度に戻す機構とを有する電子スロットル装置を備えていると共に、内燃機関の吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブ開閉特性を変化させる可変バルブ調整機構を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記電子スロットル装置の故障の有無を判定するスロットル故障診断手段と、
    前記スロットル故障診断手段で前記電子スロットル装置の故障有りと判定されたときに前記電気アクチュエータの通電を停止してスロットル開度を前記所定開度に戻すと共にアクセル開度に応じて前記可変バルブ調整機構を制御するスロットル故障時制御手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記可変バルブ調整機構は、前記バルブ開閉特性としてバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング調整機構であり、
    前記スロットル故障時制御手段は、アクセル開度が小さいときに吸気バルブのバルブタイミング進角量を大きくし、アクセル開度が大きいときに吸気バルブのバルブタイミング進角量を小さくするように前記可変バルブタイミング調整機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記可変バルブ調整機構は、前記バルブ開閉特性としてバルブタイミングを変化させる油圧駆動式の可変バルブタイミング調整機構であり、ハウジング内に形成された複数のベーン収納室内をそれぞれベーンによって進角室と遅角室とに区画し、少なくとも1つの進角室の油圧供給油路に該進角室からの作動油の逆流を防止する逆止弁と該逆止弁をバイパスするドレーン油路を設けると共に、少なくとも1つの遅角室の油圧供給油路に該遅角室からの作動油の逆流を防止する逆止弁と該逆止弁をバイパスするドレーン油路を設け、各ドレーン油路を開閉するドレーン制御手段を設けた構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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