JP2008297337A - 発泡樹脂粘着テープの製造方法および発泡樹脂粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着剤層と発泡樹脂層との密着性に優れ、かつ、製造が簡略な発泡樹脂粘着テープの製造方法を提供する。
【解決手段】離型性フィルムなどの離型性を持つセパレーターの上に、硬化後に常温で粘着性能を発現するエネルギー線硬化可能な樹脂層と、硬化後に常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化するエネルギー線硬化可能な樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層とを多層コーティングした後、エネルギー線を照射して、それぞれのコート層を硬化させて、発泡樹脂粘着テープを得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車用、建材用、家庭用などに用いられる発泡樹脂粘着テープに関する。さらに詳細には、発泡樹脂層を基材とし、少なくともその片面に粘着剤層を有する発泡樹脂粘着テープの製造方法および発泡樹脂粘着テープに関する。
発泡樹脂粘着テープは、発泡樹脂基材の少なくとも片面に粘着剤を施したもので、クッション性があるため、凹凸面への接着が可能であり、粘着テープにかかる力を発泡樹脂層が吸収するため、粘着力、保持力が高いという長所がある。また、発泡樹脂基材の両面に粘着剤を施した発泡樹脂両面粘着テープは、熱膨張率の異なる2種類の材料を貼り合わせるのに効果的に使用できる。熱膨張率の異なる材料を、一層の粘着剤を挟んで貼り合せた時には、貼り合せた材料の熱膨張の違いにより発生する熱応力を緩和することができずに剥がれる場合がある。しかし、発泡樹脂両面粘着テープを用いて熱膨張率の異なる材料を貼り合せると、熱応力を緩和する機能が増すため剥がれない。このような長所を有することから、自動車などの内装・外装ネームプレートの固定、家電製品への銘板固定、住宅の窓枠シール、住宅内装仕上げ材などの仮止め用、内外装パネルの断熱・防音、冷暖房機などの断熱材、電子部品・電子機器のシール・パッキン材、表示プレートや簡易フックなどの家庭用小物の固定などの用途に使用されている。
一般に、発泡樹脂粘着テープは、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アクリル、合成ゴムなどからなる発泡樹脂層の片面に、粘着加工を施すことにより製造している。また、発泡樹脂両面粘着テープにおいては、発泡樹脂層の片面に粘着剤を施した後、発泡樹脂層の反対面にも粘着剤を施すことにより製造している。粘着剤の塗工は、発泡樹脂層に直に粘着剤を塗布し、乾燥後に離型紙もしくは離型フィルムを貼り合わせる方法、離型紙もしくは離型フィルムに粘着剤を塗布し、乾燥後に発泡樹脂層を貼り合わせる方法のいずれかが用いられている。使用する発泡樹脂層は、厚さが厚いため、ロール体に巻いた時の巻き長さも限られてしまう。このため、加工量が増加すると、予め製造し準備しておいた発泡樹脂層のセッティング(掛け替え)を度々行なわなければならず、発泡樹脂層の準備が粘着加工の律速になることがある。また、発泡樹脂層の製造時、粘着加工時のそれぞれの工程で加工ロスが生じるため、全体の生産効率は必ずしも良いとは言えない。
さらには、ポリオレフィン系などの発泡樹脂層においては、粘着剤との密着性が悪いという問題も抱えている。発泡樹脂層に対する粘着剤の投錨力を向上させるためには、発泡樹脂層に直接、粘着加工したものの方が好ましいと考えられるが、オレフィン系発泡樹脂層は耐熱性が乏しく、直接には粘着加工しにくい。粘着剤の投錨力を向上させるために、あらかじめ発泡樹脂層の表面にコロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理などの表面活性化処理を施すことが必要となり、一工程が増えるので生産性の面、納期管理の面で問題があった。また、発泡樹脂両面粘着テープの場合には、発泡樹脂層の両面に粘着剤層を設けるために、2回の粘着加工が必要となる。
特許文献1では、発泡樹脂層に直接、粘着加工する方法としてアクリル系光重合性粘着剤を塗布後、紫外線照射することが提案されている。ただし、この方法でも両面粘着テープを作成する場合には、粘着加工を2回行なわなければならず、必ずしも生産性が良いとは言えない。
このため、特許文献2〜8などには、粘着剤層自体を発泡させる方法が提案されている。しかしながら、これらの方法では粘着剤の凝集力の低下や耐熱性の低下、応力緩和特性の低下などの問題がある。このため、特許文献9〜11などには、発泡構造を持った粘着剤層を架橋させる提案がなされている。しかしながら、これらの方法でも粘着剤自体を発泡させているため、粘着特性の選択できる範囲が限られるという問題があった。
特開平6−49418号公報 特開昭62−263278号公報 特公昭64−6678号公報 特開平2−240182号公報 特公平2−29705号公報 特開昭60−76582号公報 特開2000−169802号公報 特開2000−169803号公報 特開昭55−90525号公報 特開昭63−225684号公報 特開2002−80817号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、粘着剤層と発泡樹脂層との密着性に優れ、粘着特性の選択範囲が広く、かつ、製造が簡略で生産性に優れた発泡樹脂粘着テープの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する粘着剤層形成用の粘着樹脂層とを多層コーティングした後に、エネルギー線を照射して前記発泡樹脂層と前記粘着樹脂層とを同時に硬化させることにより、発泡樹脂層の少なくとも一方の面に粘着剤層が積層された粘着テープを一度に形成することを特徴とする発泡樹脂粘着テープの製造方法を提供する。
本発明の製造方法において、前記発泡樹脂層に使用する発泡樹脂層形成用樹脂および粘着樹脂層は、無溶剤型のエネルギー線硬化性組成物からなることが好ましい。
前記発泡樹脂層が、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現しないで固化する基材形成用の樹脂のみの層とが積層されたものでもよい。
粘着樹脂層も同様に、硬化後に粘着剤層となる少なくとも2層の樹脂層で多層コーティングすることもできる。前記発泡樹脂層および粘着樹脂層は、離型性を持つ基材(以下、セパレーターと称する)の上に多層コーティングすることができる。
前記発泡樹脂層の両面が、前記粘着樹脂層となるように多層コーティングし、発泡樹脂層の両面に粘着剤層が積層された粘着テープを一度に形成することもできる。
また、本発明は、上述の製造方法により得られることを特徴とする、発泡樹脂層の少なくとも片面に粘着剤層が積層された発泡樹脂粘着テープを提供する。
本発明の発泡樹脂粘着テープにおいて、前記粘着樹脂層の硬化後のガラス転移点が20℃以下であることが好ましい。
本発明によれば、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する粘着剤層形成用の粘着樹脂層とを同時に重合・硬化させて粘着剤層と発泡樹脂層とを一度に形成するので、下記の効果を奏する。
(1)発泡樹脂両面粘着テープを一回の加工回数で製造することが可能になる。
(2)発泡樹脂層と粘着剤層との層間に化学結合が形成し易くなることや発泡樹脂層に対する粘着剤層の投錨効果により密着性が向上するので、発泡樹脂層/粘着剤の界面での剥離がなくなり、結果的に粘着性能が向上する。
(3)発泡樹脂層および粘着剤層の厚さを自由に設定することができ、巾広い要求に対応できる。また、容量が嵩張る発泡樹脂層を予め製造しないため、長尺の発泡樹脂粘着テープを連続で生産でき、生産性・歩留まりが改善する。
エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層、およびエネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する粘着剤層形成用の粘着樹脂層として、無溶剤型のエネルギー線硬化性樹脂組成物を用いた場合、溶剤を使用しないので作業環境の悪化や大気汚染につながる揮発性有機化合物(VOC)の発生もほとんどない。また、恒温でのエージング(養生)が不要のため、生産に要する時間が短くできる。
以下、最良の形態に基づいて本発明を説明する。
本発明の発泡樹脂粘着テープの製造方法は、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する粘着剤層形成用の粘着樹脂層とを多層コーティングした後に、エネルギー線を照射して前記発泡樹脂層と粘着樹脂層を同時に硬化させることにより、発泡樹脂層の少なくとも片面に粘着剤層が積層された粘着テープを一度に形成することを特徴とする。
前記発泡樹脂層が、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現しないで固化する基材形成用の樹脂のみの層とが積層されたものでもよい。
ここで、前記発泡樹脂層および粘着樹脂層を形成する方法としては、セパレーター上への多層コーティングを好ましく採用することができる。この場合、セパレーターの上には、粘着樹脂層/発泡樹脂層を少なくとも各1層ずつコーティングすれば一般的な粘着テープが得られ、セパレーターの上に粘着樹脂層/発泡樹脂層/粘着樹脂層を少なくとも各1層ずつコーティングすれば一般的な両面粘着テープの構成となるが、本発明において粘着樹脂層および発泡樹脂層の積層の数や厚さは、多層コーティングした全体が可撓性を有し、片面もしくは両面に粘着性能を有する限りにおいて限定されず、必要となる機能によって粘着樹脂層および/または発泡樹脂層を複数層とすることもできる。粘着樹脂層は、硬化後に粘着剤層となる少なくとも2層の樹脂層を多層コーティングしたものとすることもできる。
セパレーターとしては、例えば、ポリカーボネートフィルム、ポリアリレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ノルボルネン系フィルム、フェノキシエーテル型重合体フィルム、有機耐透気性フィルムをはじめとする単層または複層プラスチックフィルムにシリコーン系剥離剤等による剥離処理を施して少なくとも片面が剥離性を有する剥離フィルム;紙にシリコーン系剥離剤等による剥離処理を施して少なくとも片面が剥離性を有する剥離紙;フッ素系樹脂フィルムやある種のポリオレフィン系フィルムなどフィルム自体が剥離性を有するフィルム;剥離剤を内添して製膜したフィルムなどが挙げられる。セパレーターの厚さに限定はないが、通常は5〜500μm、好ましくは10〜100μmとすることが多い。セパレーターは、使用する粘着剤や使用用途(剥離強度)に合わせて選ばれるものとする。
エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層は、エネルギー線照射により硬化するエネルギー線硬化性化合物と熱発泡粒子とを含有する樹脂組成物のコーティングによって形成することができる。発泡樹脂層の硬化に用いるエネルギー線としては、加熱や、活性エネルギー線(紫外線、電子線、場合により可視光線など)が挙げられる。
加熱により硬化を図る場合には、予め発泡樹脂層の樹脂組成物全体に対し0.1〜5重量%程度の重合開始剤を配合するのが通常である。重合開始剤としては、有機過酸化物系やジアゾニウム系重合開始剤などが好適に用いられる。
紫外線や可視光線などの照射により硬化を図る場合には、予め発泡樹脂層の樹脂組成物全体に対し0.1〜10重量%程度の重合開始剤を配合するのが通常である。しかし、カチオン系、アニオン系重合方式を用いる場合は必要ない場合もある。なお活性エネルギー線照射の場合は、照射後に必要に応じて加熱処理を行うことにより、硬化の完全化を図ることもでき、その逆に加熱処理を行ってからエネルギー線照射でも構わず、二種以上のエネルギー線照射を組み合わせても構わない。
紫外線や可視光線などの照射により硬化を図る場合に用いられる光重合開始剤は、特に限定されず、例えばベンゾイン、イソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、アセトフェノンジエチルケタール、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げられるが、中でもベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンなどが好適に用いられる。
カチオン系光重合開始剤としては、オニウム塩系、トリ(置換)フェニルスルホニウム系、ジアゾスルホン系、ヨードニウム系などの開始剤が好適に用いられる。アニオン系光重合開始剤には、アルキルリチウム系などの有機金属系開始剤などが好適に用いられる。
発泡樹脂層の樹脂組成物の配合は、エネルギー線硬化後の皮膜が、常温で粘着性能発現する樹脂、粘着性能を発現しない樹脂のいずれでも良い。
発泡樹脂層に用いられるエネルギー線硬化型樹脂としては、アルキルアクリレートやアルキルメタクリレート、などの単官能の(メタ)アクリレート成分;多価アルコールのジ、トリまたはポリ(メタ)アクリレートやヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどの多官能の(メタ)アクリレート成分;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、グリシジル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミドなどの官能基含有モノマー成分;酢酸ビニル、スチレン、アクリルウレタン系オリゴマーなどが挙げられる。
熱発泡樹脂層に用いられる熱発泡粒子としては、常温で液体または固体の物質をマイクロカプセル化したもの、熱により物質がガス化するものなどがあり、常温で液体または固体の物質マイクロカプセル化したものには、有機溶剤をマイクロカプセル化したものがある。また、熱により物質がガス化するものには、無機系と有機系があり、無機系発泡剤としては炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウム、アジト類などがある。一方有機系発泡剤としては、水、トリクロロモノフルオロメタンやジクロロモノフルオロメタンなどのハロゲン化フッ素化合物、アゾビスイソブチロニトリルやアゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシレートなどのアゾ系化合物、パラトルエンスルホニルヒドラジドやジフェニルスルフォン−3,3′−ジスルホニルヒドラジド、4,4′−オキシビス(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、アリルビス(スルホニルヒドラジド)などのヒドラジン系化合物、P−トルイレンスルホニルセミカルバジドや4,4′−オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバジド)などのセミカルバジド系化合物、5−モルホリル−1,2,3,4−チアトリアゾールなどのトリアゾール系化合物、N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミンやN,N′−ジメチル−N,N′−ニトロソテレフタルアミドなどのN−ニトロソ系化合物等が挙げられる。
発泡樹脂層に用いられる樹脂(常温で粘着性能を発現する樹脂または粘着性能を発現しないで固化する樹脂)と熱発泡粒子の混合比は、求める粘着性能、樹脂混合物の厚さ、熱発泡粒子の種類(熱膨張率)などにより、適宜決めればよく、特に限定されるものではないが、樹脂100重量部に対して、熱発泡粒子5〜200重量部程度が好ましい。
熱発泡粒子の発泡には、樹脂混合物を塗工後、乾燥オーブンなどで加熱する方法、エネルギー線照射時に発生する熱や樹脂硬化反応による発熱を利用する方法、この両者を併用する方法などが考えられるが、熱発泡させる方法は特に限定されるものではない。
粘着性樹脂層の樹脂としては、流動性ある無溶剤型の高粘度樹脂組成物が好ましい。特に、ソフトセグメントを与えるモノマー成分およびハードセグメントを与えるモノマー成分(さらには必要に応じ官能基含有モノマー成分や多官能の(メタ)アクリレート成分)を共重合して得られる粘着剤グレードのアクリル系共重合体を必須の構成要素とするものが好適に用いられる。
なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレートおよび/またはメタクリレート」を意味する。
前記粘着剤グレードのアクリル系共重合体において、重合したときにソフトセグメントを与えるモノマー成分としては、アルキル基の炭素数が4以上のアルキルアクリレート(n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等)、アルキル基の炭素数が6以上のアルキルメタクリレート(n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等)などが挙げられる。これらのモノマーは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ハードセグメントを与えるモノマー成分としては、アルキル基の炭素数が1〜3のアルキルアクリレート(メチルアクリレート等)、アルキル基の炭素数が1〜5のアルキルメタクリレート(メチルメタクリレート等)、酢酸ビニル、スチレンなどが挙げられる。これらのモノマーは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
官能基を含有するモノマー成分としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、グリシジル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらのモノマーは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
多官能の(メタ)アクリレート成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールのジ、トリまたはポリ(メタ)アクリレート;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
粘着剤グレードのアクリル系樹脂組成物には、上記のアクリル系共重合体とともに、先に述べたソフトセグメントを与えるモノマー、ハードセグメントを与えるモノマー、官能基を含有するモノマー、多官能の(メタ)アクリレートを、モノマー状で添加することが好ましい。これらのモノマーは、製膜時にはアクリル系共重合体の可塑剤として作用して流動性を与え、後にエネルギー線照射によって硬化して重合する。このようなモノマーと共にあるいはこのようなモノマーに代えて、比較的低分子量のオリゴマーや一般の可塑剤を用いることもできる。
また、粘度を高くするためにオリゴマー樹脂へ上記アクリレートモノマーを添加する配合もある。オリゴマーの具体例としては、ポリエステル系やポリカーボネート系などのウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、市販のオリゴエステルアクリレート、上記同様のメタクリレート類等などが挙げられる。これらのオリゴマーは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
高粘度の粘着性樹脂組成物としては、上記のアクリル系重合体を必須の構成要素とするもののほか、ウレタン系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、アクリルウレタン系、ゴム系、ビニル系、シリコーン系などの粘着剤グレードの樹脂組成物も用いることができる。
粘着樹脂層の樹脂組成物の粘度は、20〜100000cps/20℃程度、好ましくは20〜80000cps/20℃、さらに好ましくは20〜12000cps/20℃とするのが適当である。
本発明の発泡樹脂粘着テープの製造方法では、セパレーターまたはその他の被塗布物の上に、粘着樹脂層/発泡樹脂層を含む少なくとも2層を多層コーティングし、エネルギー線を照射して粘着樹脂層、発泡樹脂層からなる層とを同時に硬化させることより、発泡樹脂層の片面に粘着層を有する発泡樹脂粘着テープが得られる。また、発泡樹脂層の両面に粘着層を有する発泡樹脂両面粘着テープを得るためには、セパレーターまたはその他の被塗布物の上に、粘着樹脂層/発泡樹脂層/粘着樹脂層を含む少なくとも3層を多層コーティングし、エネルギー線を照射してこれら粘着樹脂層および発泡樹脂層を同時に硬化させればよい。また、エネルギー線を照射するとき、必要に応じて、コーティング層の上にエネルギー線を透過可能なセパレーター等を被せておくことができる。
発泡樹脂層の発泡を十分に行なうため、樹脂を多層コーティングした後、エネルギー線照射する前に加熱の工程を入れても良い。
これにより、発泡樹脂層の少なくとも片面に粘着剤層が積層された発泡樹脂粘着テープを一度に形成することができる。このように製造される発泡樹脂粘着テープは、前記粘着樹脂層の硬化後のガラス転移点が20℃以下であることが好ましい。
発泡樹脂層に使用する樹脂および粘着樹脂層に使用する樹脂の粘度は、同じでも構わないし、異なっても構わない。各層をコーティングし各層が完全に相溶する前にエネルギー線を照射して発泡、硬化させることにより発泡樹脂層および粘着樹脂層を一括で得ることが出来る。粘度が高い樹脂組成物を先にコーティングし、その後で粘度の低い樹脂組成物をコーティングするほうが、実際の生産工程では既存の装置を活用できるのでより良いと考えられる。また、粘度の低い樹脂組成物をセパレーターなどの支持体へコーティングする前に完全に硬化しない程度のエネルギー線を照射することにより粘度を少し上げてからコーティングする方法や、低粘度のままコーティングした後に、完全に硬化しない程度のエネルギー線を照射することにより粘度を少し上げてから次の低粘度組成物を積層コーティングし、その後で完全にエネルギー線による硬化させる手順を踏むなど、先にコートする樹脂組成物に対して何らかの方法で粘度を上げてから、次の樹脂組成物をコーティングすることが実際の生産工程では有効となる。
発泡樹脂層及び粘着樹脂層の樹脂の塗工には、公知の塗工機を用いて塗工すればよい。具体的には、セパレーターの離型面に、グラビアコート、ダイコート、キスコート、バーコート、コンマコート、リバースロールコートなどにより基材層形成用樹脂および粘着層形成用樹脂を塗工し、その後、加熱、紫外線、電子線、可視光など、エネルギー線を与えて、樹脂を硬化させる。エネルギー線照射時にオゾンや活性酸素が発生する場合には、樹脂の硬化を妨げる可能性があるため、照射雰囲気を窒素などの不活性ガスで置換したり、あらかじめ樹脂塗工面をセパレーターで覆った後にエネルギー線を照射する方法をとることで樹脂の硬化阻害を回避することができる。
樹脂の塗布厚さは特に限定されるものではないが、発泡樹脂層については20〜1000μm程度が好ましく、求める粘着性能、樹脂混合物の厚さ、熱発泡粒子の種類(熱膨張率)などにより適宜決定すれば良い。また、粘着樹脂層の樹脂厚さは、1〜100μm程度が好ましく、粘着特性、ハンドリング性から4〜50μm程度がより好ましい。
樹脂の硬化作業は、樹脂の種類、構造により異なるが、加熱硬化タイプであれば、熱風循環式オーブンや赤外線照射機を用い、紫外線硬化型であれば、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、無電極紫外線照射装置などを用いれば良い。また、可視光硬化型であれば蛍光灯、LEDなどの光源を使用すれば良い。与えるエネルギー量は、樹脂の構造、重合開始剤・増感剤の種類・添加量、エネルギー線照射機の種類などにより異なる。樹脂の硬化状況を確認しながら、適切な硬化方法、硬化条件を設定すれば良い。
従来、溶剤型粘着剤を基材フィルムに塗工して粘着フィルムを製造する場合では長大な乾燥機が必要であったが、本発明において、無溶剤型の樹脂を使用すれば、乾燥機が必要ないので、繰り出し装置から巻き取り装置までの設備全長をコンパクトに収めることができる。また、乾燥や恒温でのエージング(養生)が必要ないため製造に要する時間を短縮でき、生産性の向上、塵埃が製品に付着することの抑制を図ることができる。
なお、本発明において、粘着樹脂層および発泡樹脂層が多層コーティングされる被塗布物は、粘着テープのセパレーターである必要はなく、例えばシリコーン等で剥離処理したステンレス板などを用いて、その上で多層コーティングおよびエネルギー線照射を行い、粘着剤層および発泡樹脂層を有する発泡樹脂粘着テープを製造することもできる。この場合、被塗布物から発泡樹脂粘着テープを剥がした後には、製造した発泡樹脂粘着テープの粘着剤層を保護するため、セパレーターと貼り合わせてもよい。また、被塗布物から剥がした発泡樹脂粘着テープを、そのまま被着体に貼付してもよい。
以上説明したように、本発明の発泡樹脂粘着テープの製造方法によれば、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する粘着樹脂層とを同時に重合・硬化させて粘着剤層と発泡樹脂層とを一度に形成するので、粘着剤層と発泡樹脂層との密着性に優れ、粘着特性の選択範囲が広く、かつ、製造が簡略で生産性に優れた発泡樹脂粘着テープの製造方法を提供することができる。
発泡樹脂層および粘着樹脂層の樹脂として、無溶剤型のエネルギー線硬化性樹脂組成物を用いた場合、溶剤を使用しないので作業環境の悪化や大気汚染につながる揮発性有機化合物(VOC)の発生もほとんどない。このため、VOCを回収・処理する設備を置くための費用やスペースを削減できる。また、恒温でのエージング(養生)や乾燥が不要のため、生産に要する時間が短くなり、コンパクトな設備で製造できる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下「部」とあるのは重量部である。
(実施例1)
剥離フィルム(1),(2)の一例として、片面にシリコーン系剥離剤による剥離処理を施した厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを準備した。
また、発泡樹脂層として、2−エチルヘキシルアクリレート20部とウレタンアクリレートオリゴマー80部、および光重合開始剤としてベンゾインイソブチルエーテル1部からなるエネルギー硬化性樹脂100部に対して、熱発泡性粒子(松本油脂製薬株式会社製 マツモトマイクロスフェアーF−36D)100重量部を均一に分散するまで混合し、塗料を作成した。
さらに、粘着樹脂層として、2−エチルヘキシルアクリレート20部とウレタンアクリレートオリゴマー80部、および光重合開始剤としてベンゾインイソブチルエーテル1部からなる樹脂液を準備した。
上記の剥離フィルム(1)に、粘着樹脂層(β)/発泡樹脂層(α)/粘着樹脂層(β)を厚さが25μm/500μm/25μmとなるよう3層同時コートした。その後、雰囲気を窒素ガスで置換した紫外線照射装置を用い、出力120W/cm、ランプ距離150mm、積算光量1000mJ/cmの条件で紫外線照射を行ってコーティング層を硬化させた。その後、コーティング剤表面に剥離フィルム(2)を貼合し、剥離フィルム(1)/粘着樹脂層(β)/発泡樹脂層(α)/粘着樹脂層(β)/剥離フィルム(2)の層構成を有する発泡樹脂両面粘着テープを得た。得られた発泡樹脂両面粘着テープは紫外線照射時および樹脂硬化時の熱により、発泡樹脂層の発泡が見られ、剥離フィルムを含まない状態での総厚さが970μmの発泡樹脂両面粘着テープであった。
(実施例2)
発泡樹脂層として、2−エチルヘキシルアクリレート20部とウレタンアクリレートオリゴマー80部、および光重合開始剤としてベンゾインイソブチルエーテル1部からなるエネルギー硬化性樹脂100部に対して、熱発泡性粒子(松本油脂製薬株式会社製 マツモトマイクロスフェアーF−20D)100重量部を均一に分散するまで混合し、塗料Aを作成した。一方、発泡樹脂層の強度を補強する樹脂として2−エチルヘキシルアクリレート50部とブチルアクリレート50部、および光重合開始剤としてベンゾインイソブチルエーテル3部からなるエネルギー硬化性樹脂塗料Bを作成した。
発泡樹脂層として、塗料Aと塗料Bを450μm/50μmとした以外は実施例1と同様にして、剥離フィルム(1)/粘着樹脂層(β)/発泡樹脂層(塗料A/塗料B)/粘着樹脂層(β)/剥離フィルム(2)の層構成を有する発泡樹脂両面粘着テープを得た。
(実施例3)
両面に剥離処理を施した厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに実施例1と同じ粘着樹脂層(β)/発泡樹脂層(α)/粘着樹脂層(β)を厚さが25μm/500μm/25μmとなるよう3層同時コートした。その後、雰囲気を窒素ガスで置換した紫外線照射装置を用い、出力120W/cm、ランプ距離150mm、積算光量1000mJ/cmの条件で紫外線照射を行ってコーティング層を硬化させた。得られた粘着テープをテープ巻きにして、発泡樹脂両面粘着テープを得た。
(実施例4)
実施例1と同じ粘着樹脂層、発泡樹脂層を用い、剥離フィルム(1)に、粘着樹脂層(β)/発泡樹脂層(α)を厚さが25μm/500μmとなるよう2層同時コートした。その後、雰囲気を窒素ガスで置換した紫外線照射装置を用い、出力120W/cm、ランプ距離150mm、積算光量1000mJ/cmの条件で紫外線照射を行ってコーティング層を硬化させ、剥離フィルム(1)/粘着樹脂層(β)/発泡樹脂層(α)の層構成を有する発泡樹脂粘着テープを得た。得られた発泡樹脂粘着テープは紫外線照射時および樹脂硬化時の熱により、発泡樹脂層の発泡が見られ、剥離フィルムを含まない状態での総厚さが930μmの発泡樹脂の片面に粘着剤層を有する発泡樹脂片面粘着テープであった。
(比較例1)
厚さ1000μmのポリエチレンからなる発泡樹脂層に実施例1の粘着樹脂を25μm厚になるようコーティングした後、雰囲気を窒素ガスで置換した紫外線照射装置を用い、出力120W/cm、ランプ距離150mm、積算光量1000mJ/cmの条件で紫外線照射を行ってコーティング層を硬化させた。粘着樹脂面を厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムで覆い保護した。その後、ポリエチレンからなる発泡樹脂層の反対面にも同様にして粘着剤層を設け、厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムで保護し、発泡樹脂両面粘着テープを得た。
(比較例2)
厚さ1000μmのポリエチレンからなる発泡樹脂層に、アクリル2液型粘着剤(綜研化学株式会社製 SKダイン801B 100部に、日本ポリウレタン工業株式会社製 コロネートL−45 2部を混合したもの)を25μmDRYになるようにコーティングし、100℃の熱風循環式オーブンにて2分乾燥した後、粘着剤面を厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムで覆い保護した。その後、ポリエチレンからなる発泡樹脂層の反対面にも同様にして粘着剤層を設け、厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムで保護し、発泡樹脂両面粘着テープを得た。得られたテープを、40℃で7日間のエージング(養生)を行ない、粘着剤を硬化させて発泡樹脂両面テープを得た。
(比較例3)
厚さ1000μmのポリエチレンからなる発泡樹脂層の両面にコロナ処理をした以外は、比較例2と同様にして発泡樹脂両面粘着テープを得た。
(比較例4)
実施例1において、発泡樹脂層(α)に用いた樹脂を、熱発泡性粒子を混合しないで用いた他は実施例1と同様にして、剥離フィルム(1)/粘着樹脂層(β)/樹脂層(α′)/粘着樹脂層(β)/剥離フィルム(2)の層構成を有する、樹脂層(α′)を発泡させなかった粘着テープを得た。
以上の評価結果を、表1にまとめて示す。
表1における各特性の評価方法は、次の通りである。
(粘着力)
得られた発泡樹脂粘着テープ(比較例4の場合は、樹脂層を発泡させなかった粘着テープ)の粘着力を、JIS Z−0237に準じた接着力測定方法で、発泡樹脂粘着テープの貼合1時間後における180度引き剥がし接着力を測定する。なお、得られた発泡樹脂粘着テープが発泡樹脂両面粘着テープの場合には、片面に厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼合した後に粘着力を測定した。
(粘着剤密着性)
粘着力測定後のサンプルについて、試験板(SUS304鋼板)に糊残りの有無を目視にて観察し、試験板に粘着剤が残存していないものを密着性良好とした。
(加工回数)
テストコーターにて加工(樹脂の塗工、(乾燥)、硬化、セパレーターの貼り合わせ)に要した加工回数を示す。
Figure 2008297337
以上述べたように、実施例1〜4の発泡樹脂粘着テープは、粘着力が強く、かつ、発泡樹脂層と粘着剤との密着も良好なテープを1回の加工回数で生産することができる。
これに対して、比較例1〜4では、加工回数が2回になってしまい生産性が悪い。発泡樹脂層に表面処理を施さなかった比較例1,2では、試験板に粘着剤が残存し、発泡樹脂層と粘着剤の密着性が悪い。また、発泡させなかった比較例4では粘着力が低い。

Claims (4)

  1. エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する樹脂、または粘着性能を発現しないで固化する樹脂の中に熱発泡粒子を混ぜた発泡樹脂層と、エネルギー線硬化により常温で粘着性能を発現する粘着剤層形成用の粘着樹脂層とを多層コーティングした後に、エネルギー線を照射して前記発泡樹脂層と前記粘着樹脂層とを同時に硬化させることにより、発泡樹脂層の少なくとも一方の面に粘着剤層が積層された粘着テープを一度に形成することを特徴とする発泡樹脂粘着テープの製造方法。
  2. 前記発泡樹脂層の両面が、前記粘着樹脂層となるように多層コーティングし、発泡樹脂層の両面に粘着剤層が積層された粘着テープを一度に形成することを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂粘着テープの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の製造方法により得られることを特徴とする、発泡樹脂層の少なくとも一方の面に粘着剤層が積層された発泡樹脂粘着テープ。
  4. 前記粘着剤層の硬化後のガラス転移点が20℃以下であることを特徴とする請求項3に記載の発泡樹脂粘着テープ。
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