JP2008294015A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力調整弁の出力圧に応じて、この圧力調整弁を開閉制御して所定の出力圧を取出すようにした制御装置において、とくに開弁動作と閉弁動作の差異による応答性の相違に応じて、制御要素が最適な比例定数あるいはパラメータを設定できるようにする。
【解決手段】制御要素を構成する比例要素15、積分要素16、および微分要素17がそれぞれ開弁動作および閉弁動作に応じた適正な制御をできるように、正側のパラメータと負側のパラメータとを備えており、目標値と圧力センサ12の出力とを比較するコンパレータ13の出力の極性を極性判別器21によって判別し、これに応じてスイッチ18、19、20を切換えて適正なパラメータの選択を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は制御装置に係り、とくに制御対象の出力を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差をなくすようにフィードバック制御するようにした制御装置に関する。
特開2005−197516号公報、特開2005−197517号公報、特開2006−93537号公報等に開示されているように、電磁比例弁を積分要素を含む制御系によってフィードバック制御するようにした制御装置が従来より広く知られている。またこのような制御を、ディスクリート形式によって達成するのみならず、コンピュータ上にソフトウエアによって構築された制御系を用い、コンピュータの演算出力に応じて圧力制御弁を制御するようにした離散化形式の制御が用いられる傾向にある。
図5は従来のブースタ105の出力圧Poutを設定するための構成の一例を示 している。ここではブースタ105に対して入力圧Pinを設定するためのトランスデューサ106が用いられるようになっている。ブースタ105の出力圧Poutは圧力センサ107によって圧力から電気信号に変換されるとともに、この圧 力センサ107の出力がコンパレータ108によって目標値と比較される。そしてこのコンパレータ108の出力である偏差を比例要素111と、積分要素112と、微分要素113とにそれぞれ加えるようにしている。これらの制御要素111、112、113の出力が加算器114で加算され、加算された制御出力がトランスデューサ106のコイルに印加されるようになる。
ここで比例要素111、積分要素112、微分要素113にはそれぞれ制御を行なうための比例定数あるいはパラメータが予め設定されている。すなわち従来の制御系においては、一旦設定されたパラメータは、変更することなく演算に用いられている。ところがブースタ105や電磁制御弁の動作においては、開弁動作と閉弁動作には特性に差があり、応答が異なる。このような開弁動作と閉弁動作の応答が異なるブースタ105を制御するために、応答の速い動作側に合わせて比例要素111、積分要素112、および微分要素113のパラメータを設定すると、応答速度の遅い逆側においては応答が遅くなる問題がある。また応答の遅い制御動作に合わせてパラメータを設定すると、逆側においてはオーバシュートを発生することになる。そこで従来は、制御の優先順位が高いものによって制御に最適化を図るようにしており、逆側での制御の動作については、必ずしも最適化が図られなかった。
特開2005−197516号公報 特開2005−197517号公報 特開2006−93537号公報
本願発明の課題は、異なる制御動作、あるいは応答性に応じて、最適なパラメータを選択することができるようにした制御装置を提供することである。
本願発明の別の課題は、圧力調整弁の開弁動作と閉弁動作とに応じて、それぞれ最適なパラメータを設定できるようにした制御装置を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、応答速度の速い動作と応答動作の遅い動作とに応じて、それぞれ最適なパラメータを設定するようにした制御装置を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、異なる2つの制御動作の内の一方の制御動作を優先して制御の最適化を図った場合、他方の制御動作の最適化が妨げられないようにした制御装置を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な発明は、圧力調整弁の出力圧を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差をなくすようにフィードバック制御する制御装置において、
前記コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータを変化させるようにしたことを特徴とする制御装置に関するものである。
ここで、前記制御要素が比例要素を含み、該比例要素の比例定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしてよい。また前記制御要素が積分要素を含み、該積分要素の積分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしてよい。また前記制御要素が微分要素を含み、該微分要素の微分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしてよい。また前記コンパレータおよび前記制御要素がコンピュータ上にソフトウエアによって構築され、前記コンピュータの演算出力に応じて前記圧力調整弁が制御されてよい。また前記圧力制御弁が入力圧を設定するノズルフラッパを有し、該ノズルフラッパのフラッパをムービングコイルによって変位させることによってノズルの背圧として入力圧を取出すようになされ、前記制御要素が前記ムービングコイルに印加させる電流を制御するようにしてよい。
本願の別の主要な発明は、制御対象の出力を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差を無くすようにフィードバック制御する制御装置において、
前記コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータを変化させるようにしたことを特徴とする制御装置に関するものである。
ここで、前記制御要素が比例要素を含み、該比例要素の比例定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしてよい。また前記制御要素が積分要素を含み、該積分要素の積分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしてよい。また前記制御要素が微分要素を含み、該微分要素の微分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしてよい。
本願の主要な発明は、圧力調整弁の出力圧を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差をなくすようにフィードバック制御する制御装置において、コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータを変化させるようにしたものである。
従ってこのような制御装置によると、コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータが変化されることになり、このために偏差の極性に応じてそれぞれ最適なパラメータを選択して制御要素が制御動作を行なうことが可能になる。
本願の別の主要な発明は、制御対象の出力を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差を無くすようにフィードバック制御する制御装置において、コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータを変化させるようにしたものである。
従ってこのような制御装置によると、コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータが変化されることになり、このために偏差の極性に応じてそれぞれ最適なパラメータを選択して制御要素が制御動作を行なうことが可能になる。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1は本実施の形態に係る圧力制御弁の制御装置の全体のシステム構成を示している。ここでは、圧力調整弁を構成するブースタ10に対して入力圧Pinを設定するトランスデューサ11が用いられている。このトランスデューサ11によってブースタ10に対して入力圧Pinが印加されるとともに、このブースタ10の出力Poutが圧力センサ 12によって取出され、この圧力センサ12の出力がフィードバックされてコンパレータ13に供給されるようになっている。そしてこのコンパレータ13の偏差が供給されるように、上記コンパレータ13の後段には比例要素15、積分要素16、および微分要素17が互いに並列に接続される。
そしてこれらの比例要素15、積分要素16、微分要素17は、それぞれ偏差の極性に応じた2種類のパラメータを備えている。すなわち比例要素15は、正側のKPPと負側のKPNとを備えている。積分要素16は、正側のKIPと負側のKINとを備えている。また微分要素17は、正側のKDPと負側のKDNとを備えている。
比例要素15の入力側にはスイッチ18が設けられ、このスイッチ18によって比例要素15の2つのパラメータの内の何れかを選択するようにしている。また積分要素16の前段にはスイッチ19が接続され、積分要素16の互いに異なる極性の2つのパラメータを選択するようにしている。また微分要素17は2種類のパラメータを備えており、スイッチ20によってその何れかを選択するようにしている。そしてスイッチ18、19、20は、極性判別器21の出力によって切換え動作が行なわれるようになっている。極性判別器21は、上記コンパレータ13の出力が印加される。従ってコンパレータ13の出力に応じて、極性判別器21で、極性に応じてスイッチ18、19の切換えが行なわれる。比例要素15、積分要素16、微分要素17の出力は、加算器22に供給されて加算されるようになっている。そして加算器22の出力端子がトランスデューサ11のコイルに接続されている。
従って図1に示す制御系において、ブースタ10の出力圧Poutが取出される とともに、この出力圧Poutは圧力センサ12で圧力から電気信号に変換される 。そして圧力センサ12の出力圧がコンパレータ13において目標値と比較される。そしてコンパレータ13は目標値と圧力センサ12の出力との差によって偏差を演算し、この偏差を比例要素15、積分要素16、および微分要素17にそれぞれ印加する。ここでコンパレータ13の出力として取出される偏差に応じて、極性判別器21が極性を検出し、これに応じてスイッチ18、19、20を切換える。すなわち偏差が正の場合には、比例要素15、積分要素16、および微分要素17の比例定数として、KPP、KIP、KDPがそれぞれ選択される。これに対してコンパレータ13の出力である偏差が負の場合には、比例要素15、積分要素16、および微分要素17のパラメータとして、KPN、KIN、KDNがそれぞれ選択される。従って比例要素15、積分要素16、微分要素17はそれぞれ選択されたパラメータを用いて制御動作を行ない、その出力を加算器22で加算重畳したものがブースタ10のトランスデューサ11のコイルに印加される。ブースタ10は、その開弁動作と閉弁動作の相違によって、応答性が異なる。そしてこのような応答性の差に応じて、それぞれ最適なパラメータが比例要素15、積分要素16、および微分要素17に設定されており、応答性の要求に応じて常に適切な制御が行なわれる。これによって制御の最適化が図られる。
次に変形例を図2によって説明する。この変形例は、上記比例要素15、積分要素16、および微分要素17の出力が入力される加算器22の後段側に、変化率制限器23とリミッタ24とを直列に接続し、リミッタ24の出力をブースタ10のトランスデューサ11に印加する構成を採っている。なおそれ以外の構成は上記の図1に示す構成と同様である。
変化率制限器23を設けることによって、オーバシュートとアンダーシュートとがそれぞれ防止される。また変化率制限器23によって、積分要素16の積分時間を速くし、ブースタ10の開弁動作あるいは閉弁動作に適切に対応することが可能になり、このブースタ10の応答スピードにより的確に合わせることが可能になる。またリミッタ24を設けることによって、積分要素16による不要な積分制御の出力をキャンセルできるようになり、これによってとくに積分要素16による制御を安定化させることが可能になる。
図1あるいは図2に示す制御系は、ディスクリート構成とすることが可能であるが、一般にはコンピュータ上におけるソフトウエアによって構築され、このコンピュータの演算動作として実行される。図3はこのようなコンピュータ上に構築される離散化形式の制御動作の場合における、とくに3つのスイッチ18、19、20によるパラメータの切換えの動作を示している。すなわち目標値からフィードバック値を差引いた偏差が正か負かに応じて、パラメータを変更するようにしており、上記の偏差が正の場合には、比例要素15のKPPが選択され、積分要素16のKIPが選択され、微分要素17のKDPが選択される。これに対して偏差が負の場合には、比例要素15のKPNが選択され、積分要素16のKINが選択され、微分要素17のKDNが選択される。なおこのような演算動作を行なうコンピュータの出力が加算され、ブースタ10に対して入力圧Pinを設定するトランスデューサ11のコイルに印加される。
次に図1あるいは図2に示す制御系によって制御されかつトランスデューサ11を備えるブースタ10の構成について説明する。図4はこのブースタ10の構成を示しており、このブースタ10はベース31と、ブースタの本体部を構成するバランスブースタ32と、排気アダプタ33と、入力信号発生部34と、フォースモータ35とを備えている。なおベース31には供給ポート36と出力ポート37とが設けられ、排気アダプタ33には排気ポート38が設けられる。
上記ベース31の供給ポート36は通路42からバランスブースタ32の通路43、排気アダプタ33の通路44、および入力信号発生部34の通路45を通して入力信号発生部34の空間46に接続されている。また上記ベース31の出力ポート37と連通する通路48はこのベース31の上面に臨む凹部49に連通されている。
バランスブースタ32の下部には凹部52が形成され、この凹部52が上記ベース31の凹部49と連通される。そして凹部52内に弁体53が配されている。弁体53は中心孔54の出口側の部分に設けられたシールリングから成るバルブシート55と接触することによって閉弁動作を行なうようになっている。なお中心孔54は供給圧が供給される通路43に横孔56を介して連通されている。
上記弁体53は複数の縦方向に延びるロッド57を介してバランスブースタ32の上側の凹部58に配された圧力板59と連結されるようになっている。圧力板59はその下面に突部60を備え、この突部60が圧力板59の下側に配された小ダイヤフラム61を上から押圧するようになっている。小ダイヤフラム61は中心孔54と凹部58との連通を遮断している。また上記バランスブースタ32の上下の凹部58、52は互いに連通路62によって連通される。
次に排気アダプタ33の構成について説明する。排気アダプタ33内にはそのほぼ中心部を縦方向に貫通するように凹部65が形成され、この凹部65内に伝達ブロック66が配される。伝達ブロック66はその外周側に配されるばね67によって上方に弾性的に付勢される。そして伝達ブロック66が排気アダプタ33の上面に取付けられたダイヤフラム68の下面を受けるようになっている。
これに対して伝達ブロック66の下面にはプレート69が取付けられ、このプレート69の中心部に形成された筒状ボス70が伝達ブロック66の中心孔71に嵌着されている。なおプレート69は伝達ブロック66の中心部を貫通する皿ビス75によってこの伝達ブロック66の下面に固着される。そしてプレート69の中心孔71はこの伝達ブロック66の排気孔72に連通される。またプレート69と伝達ブロック66の下面との間には補助ダイヤフラム73が配される。また補助ダイヤフラム73にはその中心部に連通孔74が形成され、この連通孔74に上記プレート69の筒状ボス70が挿入されている。
次に入力信号発生部の構成について説明すると、入力信号発生部34を構成するブロックには側面に開放された断面が円形の凹部80が形成され、この凹部80にはノズル81の基部82が嵌着されている。なおノズル81はこのブロックにばね83に抗してねじ込まれている。そして基部82の外周面に形成された一対の周溝に装着されたOリング84、85によって凹部80がシールされている。
上記ノズル81の先端部に開放される中心孔86は基部82の横孔87と連通されるとともに、入力信号発生部34のブロックの通路88を通してこのブロックの下面の凹部89に連通される。
フォースモータ35には、上記ノズル81の先端部と対向するようにフラッパ92が配される。フラッパ92はその外周側に開口93が形成され、これによってその両面の圧力を等しくしている。フラッパ92はムービングコイル94を巻装したボビン95を備えている。そしてヨーク96とセンタコア97とマグネット98とによって磁気回路が形成され、とくにヨーク96とセンタコア97とのエアギャップの部分にムービングコイル94が配され、このムービングコイル94に電流を通ずることによって、フラッパ92を軸線方向に移動させるようにしている。
次に以上のような構成になるこの圧力調整装置の初期調整の動作を説明する。入力信号発生部34のノズル81をねじ込み調整し、このノズル81の先端部とフラッパ92との間のギャップ調整を行なう。このときのギャップは、ノズル81の背圧であって凹部89に生ずる圧力であり、ダイヤフラム68の上面に加わる入力圧が所定の値となるように調整する。
例えばこの圧力調整装置をchemical mechanical polishingのためのパッドに対する圧力調整装置として使用する場合には、出力ポート37を通してパッドに加えられる圧力が、パッドの重量をキャンセルするような圧力に調整される。このような初期調整が出荷時の0点調整になる。なお出荷時の圧力調整が必ずしもパッドの自重をキャンセルする値でなくてもよく、目的に応じて種々の値が設定可能である。
次に通常の圧力調整の動作を説明する。フォースモータ35のムービングコイル94に電流を通ずると、スピーカのボイスコイルの原理と同様の原理によって、ボビン95が軸線方向の力を受ける。従ってこれにより、ノズル81の先端部に対するフラッパ92の距離を調整できる。フラッパ92のノズル81に対するギャップを調整することによって、供給圧が印加されているノズル81の背圧が変化する。背圧は中心孔86、横孔87、通路88、および凹部89を通してダイヤフラム68の上面に入力圧あるいは信号圧Pinとして印加される。
ここでノズル81に対してフラッパ92を近づけるようにムービングコイル94に電流を通ずると、ノズル81の背圧であってダイヤフラム68の上面に加わる圧力が上昇する。従って伝達ブロック66がダイヤフラム68によって下方へ押され、ばね67に抗して下方へ移動する。従ってこの伝達ブロック66の下部のプレート69が圧力板59を下方へ押圧する。従って圧力板59とロッド57を介して連結されている下側の弁体53が下方へ移動し、この弁体53がバルブシート55から離間する。
このようにして弁体53が開かれると、供給ポート36から通路42、43、横孔56、および中心孔54を通して凹部52に供給圧が印加され、この供給圧がさらに連通路62を通して上側の凹部58に供給される。従って伝達ブロック66の下側の補助ダイヤフラム73に対してその下面に作用する上方への力が増加する。そしてやがて上側のダイヤフラム68に加わる入力圧による下方への力と上記の補助ダイヤフラム73に加わる上方への力とがバランスする位置で、弁体53がバルブシート54に接触して閉じることになり、ここで供給圧が遮断される。
上記のダイヤフラム68の上面に作用する入力圧が増加することによる圧力調整動作は、基本的に伝達ブロック66が下方に移動する動作であって、バランスブースタ32の圧力板59の上面をプレート69が押す動作である。従ってこの動作の際にはプレート69の筒状ボス70の中心孔71が圧力板59の上面で閉じられており、排気動作が行なわれない。従ってこの圧力調整の動作時には排気ポート38を通して真空ポンプ側へ空気が流れることはない。
次に減圧動作を説明する。フォースモータ35のコイル94に逆方向の電流を通じ、これによってフラッパ92をノズル81の先端部から離間させると、このノズル81の背圧が低下する。従って凹部89に生ずる入力圧であってダイヤフラム68の上面に加わる圧力が低下する。従って伝達ブロック66はばね67によって上方に移動される。ところが下側の弁体53がバルブシート55に着座しており、それ以上に上方へ移動できないために圧力板59も上方に移動できず、伝達ブロック66の下面のプレート69の筒状ボス70が圧力板59の上面から離間する。
従って互いに連通路62によって連通されているバランスブースタ32の上下の凹部58、52内の空気が上記プレート69の筒状ボス70の中心孔71および排気孔72から凹部65を通って排気ポート38側に流れ、排気動作が行なわれる。すると凹部58内の圧力であって補助ダイヤフラム73に対して下側から印加される圧力が低下するために、上側のダイヤフラム68に加わる上方からの圧力と補助ダイヤフラム73に下方から印加される圧力とがバランスした状態で、再び力が釣合うようになり、このときにプレート69の筒状ボス70の中心孔71が圧力板59によって閉塞されて排気動作を停止する。
このように図4に示すブースタは、入力圧Pinを受けるダイヤフラム68と、出力圧Poutを受ける補助ダイヤフラム73とを備えており、伝達ブロック66 および圧力プレート69によって対向する力に変換される。Pin>Poutの場合 には、弁体53がバルブシート55から離間してバランスブースタ32が開放されて供給圧Pが印加され、これによって出力圧Poutが上昇される。一方Pin<Poutの場合には、排気アダプタ33の筒状ボス70が圧力板59から離れて中 心孔71が開かれ、これによって排気ポート38を通して排気されることになり、これによって出力圧Poutが下降される。何れの場合においても、Pout=K・Pinの状態で、入出力がバランスされるようになる。なおここで比例定数Kとして、1〜4倍程度の値が任意に選択されるように設定される。
このように本実施の形態の圧力調整装置は、ムービングコイル型のフォースモータ35を有する入力信号発生部34、真空ポンプあるいは真空圧力と接続される排気アダプタ33、流量増幅を行なうバランスブースタ32から構成され、これらによって連成型電空レギュレータを構成したものである。
ここでフォースモータ35と連動する圧力信号発生部34で発生する入力信号によって、排気アダプタ33への入力信号圧Pinが決定される。排気アダプタ33には排気ポート38を通して負圧供給圧力(真空圧)が接続され、この圧力が常にバランス状態にある。また排気アダプタ33には減算スプリングを構成するばね67が内蔵され、そのばね力と負圧出力による力とがバランスされており、入力圧Pinが0の状態で、最大の負圧が出力される。この状態で排気アダプタ33はバランス状態である。このような状態から入力圧Pinが上昇すると、バランスが崩れて新たなバランス状態になるので出力圧Poutが上昇する。
いま上側のダイヤフラム68の有効面積をSとし、伝達ブロック66の下側
の補助ダイヤフラム73の有効面積をSとし、減算スプリングを構成するばね 67のばね力をFとすると、入力圧Pinと出力圧Poutとは力平衡原理に基いて 次の式が成立する。
in・S−F=Pout・S
ここで上下のダイヤフラム68、73の面積を等しくし、S=Sとすると、真空ポンプの圧力変動が出力ノイズとならず、排気ポート38と接続される負圧供給圧力(真空圧)の影響を受けなくなる。またS=Sとすることによって、上記の式は次のようになる。
out=Pin−F/S
この状態では出力側のバルブシート55および排気側のバルブシートを構成する筒状ボス70の中心孔71が何れも遮断状態にあり、真空ポンプと出力圧とは互いに独立の状態になる。
このような圧力調整装置によれば、上述の如く上下のダイヤフラム68、73の面積を等しくすることによって、真空ポンプの圧力変動の影響を受けず、出力ノイズが減少する。また真空ポンプと出力ポート37とは、減圧動作時以外は常に排気通路が閉じて遮断されているために、従来の装置における絞りに相当する固定抵抗が不要になり、圧力降下を高速で行なうことが出来、圧力降下のための時間が短縮される。また真空ポンプは減圧動作時のみしか負荷が加わらないために、真空ポンプの負荷を最小限にしてそのトラブルの発生を防止することが可能になる。
さらに図4に示す構成によれば、圧力板59の下面の突部60が小ダイヤフラム61を押すようになっており、この小ダイヤフラム61の有効面積をバルブシート55の有効面積と等しくすることによって、横孔56から中心孔54を通して上方に働く力と下方に働く力とが互いにバランスする。従って供給圧の影響を受けなくなり、供給圧が出力圧に対してノイズとならない。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば図1あるいは図2に示す制御系によって制御されるブースタ10の構成については、必ずしも上記実施の形態のものに限定れることなく、その他各種の圧力調整弁に広く適用可能である。また本願発明は、圧力以外の変位や温度等の他の物理量の制御に適用することが可能である。
本願発明は、レーザ加工機のアシストガスの供給のための圧力調整弁の制御や、救急車用呼吸器のガスの制御弁の制御、プレス機械のバランス圧力制御のための制御弁の制御等に利用することが可能である。
本願発明の一実施の形態に係る制御系を示すブロック図である。 変形例に係る構成を示すブロック図である。 制御系をコンピュータ上に離散化形式で構築した場合における制御動作を示すフローチャートである。 トランスデューサを備えるブースタの構成を示す縦断面図である。 従来の圧力調整弁の制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
10 ブースタ
11 トランスデューサ
12 圧力センサ
13 コンパレータ
15 比例要素
16 積分要素
17 微分要素
18、19、20 スイッチ
21 極性判別器
22 加算器
23 変化率制限器
24 リミッタ
31 ベース
32 バランスブースタ
33 排気アダプタ
34 入力信号発生部
35 フォースモータ
36 供給ポート
37 出力ポート
38 排気ポート
42〜45 通路
46 空間
48 通路
49 凹部
52 凹部
53 弁体
54 中心孔
55 バルブシート(シールリング)
56 横孔
57 ロッド
58 凹部
59 圧力板
60 突部
61 小ダイヤフラム
62、63 連通路
65 凹部
66 伝達ブロック
67 ばね
68 ダイヤフラム
69 プレート
70 筒状ボス
71 中心孔
72 排気孔
73 補助ダイヤフラム
74 連通孔
75 皿ビス
80 凹部
81 ノズル
82 基部
83 ばね
84、85 Oリング
86 中心孔
87 横孔
88 通路
89 凹部
92 フラッパ
93 開口
94 ムービングコイル
95 ボビン
96 ヨーク
97 センタコア
98 マグネット
105 ブースタ
106 トランスデューサ
107 圧力センサ
108 コンパレータ
111 比例要素
112 積分要素
113 微分要素
114 加算器

Claims (10)

  1. 圧力調整弁の出力圧を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差をなくすようにフィードバック制御する制御装置において、
    前記コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータを変化させるようにしたことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御要素が比例要素を含み、該比例要素の比例定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御要素が積分要素を含み、該積分要素の積分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記制御要素が微分要素を含み、該微分要素の微分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記コンパレータおよび前記制御要素がコンピュータ上にソフトウエアによって構築され、前記コンピュータの演算出力に応じて前記圧力調整弁が制御されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記圧力制御弁が入力圧を設定するノズルフラッパを有し、該ノズルフラッパのフラッパをムービングコイルによって変位させることによってノズルの背圧として入力圧を取出すようになされ、前記制御要素が前記ムービングコイルに印加させる電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  7. 制御対象の出力を取出して電気信号に変換し、コンパレータによって目標値と比較して偏差を無くすようにフィードバック制御する制御装置において、
    前記コンパレータの出力として得られる偏差の極性に応じて制御要素のパラメータを変化させるようにしたことを特徴とする制御装置。
  8. 前記制御要素が比例要素を含み、該比例要素の比例定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記制御要素が積分要素を含み、該積分要素の積分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  10. 前記制御要素が微分要素を含み、該微分要素の微分定数を偏差の極性に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
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