JP2008290668A - ドライバー支援装置 - Google Patents

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清貴 森泉
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Abstract

【課題】ドライバーが後方を振り向く必要のある状態において、良好な後方視界をドライバーに提供するドライバー支援装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
運転支援ECU11は、電動シートECU12、シフトポジションセンサ13、及びドライバモニタカメラ14に接続される。電動シートECU12には、ドライバーズシート前後移動用モータ15、及びドライバーズシート回転移動用モータ16が接続される。
運転支援ECU11は、シフトポジションがリバースポジションであることを検知すると、ドライバーズシート前後移動用モータ15にドライバーズシートを前方に移動させるとともに、ドライバーズシート回転移動用モータ16にドライバーズシートを水平方向に回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライバーが後方を振り向く必要のあるときに、振り向きやすい状態にドライバーズシートを調整するためのドライバー支援装置に関する。
従来より、車両のシートを水平方向に回転させる装置は種々あった。例えば、シフトポジションがパーキングポジションにあるときに、助手席シートを180度回転させることにより、リアシートとの対面を可能とする車両用のフロントシートの回転装置があった(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第2971070号公報 特許第3004608号公報
ところで、近年の車両の走行性能の向上に伴い、車両のシートは乗員のホールド性の高いものが増加している。このようなホールド性の高いシートは、ドライバーが後方を振り向く必要のある場合(例えば、後退時やシートベルトを取るとき)に振り向き難い場合があった。
また、ドライバーズシートよりも後部の長い3列シート車両や、ハイデッキなリアセクションを有する車両では、振り返り難いために、後方を確認し難い場合があった。
しかしながら、上述のようなドライバーが後方を振り向く必要のある状態において、ドライバーを支援することは行われていなかった。
そこで、本発明は、ドライバーが後方を振り向く必要のある状態において、ドライバーが後方を振り向きやすくなるようにドライバーズシートを調節するドライバー支援装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面のドライバー支援装置は、ドライバーが後方を振り向く必要のある所定の状態を検知する所定状態検知手段と、電動モータを駆動源として、車体に対してドライバーズシートを水平方向に回転させる回転移動手段と、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に前記ドライバーズシートを水平方向に回転させる、主制御手段とを備える。
また、前記所定状態検知手段は、ドライバーの顔向きを検知する顔向検知手段をさらに含み、前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に、前記顔向検知手段によって検知されたドライバーの顔向き方向へ前記ドライバーズシートを回転させてもよい。
また、前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に、助手席がある方向へ前記ドライバーズシートを回転させてもよい。
電動モータを駆動源として、ドライバーズシートを前後方向に移動させる前後方向移動手段をさらに備え、前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に前記ドライバーズシートを回転させるとともに、前記前後方向移動手段に前記ドライバーズシートを前方に移動させてもよい。
本発明の他の局面のドライバー支援装置は、ドライバーが後方を振り向く必要のある所定の状態を検知する所定状態検知手段と、電動モータを駆動源として、ドライバーズシートを上下方向に移動させる上下方向移動手段と、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記上下方向移動手段に前記ドライバーズシートを上昇させる、主制御手段とを備える。
また、電動モータを駆動源として、ドライバーズシートを前後方向に移動させる前後方向移動手段をさらに備え、前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記上下方向移動手段に前記ドライバーズシートを上昇させるとともに、前記前後方向移動手段に前記ドライバーズシートを前方に移動させてもよい。
また、電動モータを駆動源として、前記ドライバーズシートのシートバックの角度を調節する角度調節手段をさらに備え、前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記上下方向移動手段に前記ドライバーズシートを上昇させるとともに、前記角度調節手段に前記シートバックを傾倒させてもよい。
また、前記所定状態検知手段は、前記所定の状態としてシフトポジションがリバースポジションであることを検知するリバースポジション検知手段であってもよい。
また、前記主制御手段は、前進又は後退の車速の絶対値が所定値以上のときには、前記ドライバーズシートのポジションの変更を許可しないようにしてもよい。
本発明によれば、ドライバーが後方を振り向く必要のある状態において、ドライバーズシートの位置等を調節することにより、ドライバーが後方を振り向きやすくなるという特有の効果が得られる。
以下、本発明のドライバー支援装置を適用した実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1のドライバー支援装置の構成を示す図である。図2は、実施の形態1のドライバー支援装置によって位置調節が行われるドライバーズシートを示す図である。
本実施の形態のドライバー支援装置10は、運転支援ECU(Electronic Control Unit)11、電動シートECU12、シフトポジションセンサ13、ドライバモニタカメラ14、ドライバーズシート前後移動用モータ15(以下、前後移動用モータと略す)、及びドライバーズシート回転移動用モータ16(以下、回転移動用モータと略す)を備える。
運転支援ECU11、及び電動シートECU12は、図示しないバスを介してCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータを中心として構成される。
この運転支援ECU11は、本実施の形態のドライバー支援装置専用のECUであってもよいし、例えば、ドライバーの居眠り状態を検知して警報を発報するための運転支援を行うECU、あるいはプリクラッシュセーフティシステム用のECUであってもよく、少なくとも本実施の形態では、図3に示す処理を実行できるように構成されていればよい。
また、電動シートECU12は、電動パワーシートの駆動制御を行うためのECUであればよい。
シフトポジションセンサ13は、シフトポジションがリバースポジションにあることを検知できればよく、図示しないシフトレバーの動きを検知するセンサであってもよいし、図示しないトランスミッションの自動変速制御を行うドライブトレインECUで実現されてもよい。
ドライバモニタカメラ14は、例えば、車室内のステアリングコラム上に配設され、ドライバーの顔画像を撮影するCCD(Charge Coupled Device)カメラで構成される。運転支援ECU11は、ドライバモニタカメラ14によって撮影された顔画像を画像分析(例えば、パターン認識)することにより、ドライバーが右方向又は左方向のどちら側から後方を振り向いたかを判定できるように構成される。例えば、ドライバーが前方を向いているときに画像分析によって目を識別しておき、画像の変化の経緯に基づいて、目が右方向又は左方向のどちらの方向に移動したかを判定することにより、ドライバーが後ろを振り向いていることと、そのときの振り向き方向とを判定できるように構成される。
前後移動用モータ15は、図2に示すドライバーズシート200を前後方向に位置調節するための電動モータであり、電動シートECU12によって駆動制御される。また、同様に、回転移動用モータ16は、ドライバーズシート200の座面の下に配設された回転機構201を回転駆動するための電動モータであり、こちらも電動シートECU12によって駆動制御される。
図3は、実施の形態1のドライバー支援装置の処理内容を示す図である。この処理は、運転支援ECU11によって車両の運航中に実行される。
運転支援ECU11は、シフトポジションセンサ13の検知結果がリバースポジションであるか否かを判定する(ステップS11)。この処理は、リバースポジションが検知されるまで繰り返し実行される。
次いで、運転支援ECU11は、ドライバモニタカメラ14から伝送される画像データについて上述の画像認識を行い、ドライバーが後ろを振り向いたか否かを判定する(ステップS12)。
さらに、運転支援ECU11は、ドライバーが右又は左のどちらの方向から後ろを振り向いたかを判定する(ステップS13)。この処理は、上述のように、ドライバーの目の動きを判定することによって実現される。
運転支援ECU11は、左方向であると判定した場合は、ドライバーズシートを左方向に所定の回転角度だけ回転させると共に、前方に所定距離だけ移動させるための制御指令を電動シートECU12に送出する(ステップS14)。これにより、電動シートECU12は、前後移動用モータ15を所定距離だけ前方に駆動するとともに、回転移動用モータ16を所定角度だけ左方向に回転させる。この結果、ドライバーズシートは、所定距離だけ前方に移動されつつ、左方向に所定角度だけ回転される。ここで、ドライバーズシートを回転させる角度は、例えば、5度程度であればよく、また、前方に移動させる所定距離は、2センチメートル程度であればよい。
このようにドライバーズシートを回転させるのは、後退時にドライバーが後方を振り向き易くすることにより、ドライバーがより良好な後方視界を得やすくするためである。また、ドライバーズシートを回転させるとともに前方に移動させるのは、回転によってブレーキペダルやアクセルペダルが遠くなるのを防ぐためである。
運転支援ECU11は、ドライバモニタカメラ14から伝送される画像データを画像分析することにより、ドライバーが前方を向いているか否かを判定する(ステップS15)。この処理は、画像データを画像分析してドライバーの目の位置を識別することによって実行される。なお、この処理は、ドライバーが前方を向いたと判定されるまで繰り返し実行される。
運転支援ECU11は、ドライバーが前方を向いたと判定した場合は、ドライバーズシートの位置を元の位置に戻すための制御指令を電動シートECU12に送出する(ステップS16)。これにより、電動シートECU12は、前後移動用モータ15及び回転移動用モータ16を駆動し、ドライバーズシートは元の位置に戻される。
ここで、ドライバーズシートを元の位置に戻すための制御は、ドライバーズシートを右方向に所定角度だけ戻す制御指令と、後方に所定距離だけ戻す制御指令とを運転支援ECU11が電動シートECU12に送出し、この制御指令に基づいて電動シートECU12が前後移動用モータ15及び回転移動用モータ16を駆動することによって実現されてもよい。また、電動シートECU12が内部メモリに元の位置を記憶しておき、運転支援ECU11から元の位置に戻すための制御指令を受けた電動シートECU12が、内部メモリに記憶したデータを読み出すことによって、前後移動用モータ15及び回転移動用モータ16を駆動するように構成されてもよい。
以上で、運転支援ECU11による処理は終了する。
なお、運転支援ECU11は、ステップS13で右方向であると判定した場合は、ドライバーズシートを右方向に所定の回転角度だけ回転させると共に、前方に所定距離だけ移動させるための制御指令を電動シートECU12に送出する(ステップS17)。これにより、電動シートECU12は、前後移動用モータ15を所定距離分だけ前方方向に駆動するとともに、回転移動用モータ16を所定角度分だけ右方向に回転させる。この結果、ドライバーズシートは、所定距離だけ前方に移動されつつ、右方向に所定角度だけ回転される。所定角度及び所定距離は、例えば、ステップS14の処理における値と同一であってよい。
このように、ドライバーの向いている方向にドライバーズシートを回転させるのは、回転方向をドライバーの行動に合わせることにより、ドライバーを支援するためである。
運転支援ECU11は、ステップS17による処理が終了すると、手順をステップS15に進行させる。
このように、本実施の形態のドライバー支援装置によれば、ドライバーが車両を後退させようとしているときに、ドライバーが後方を振り返る方向を判定して、その方向にドライバーズシートを回転させる。従来は、このように車両の後退時にドライバーに良好な後方視界を提供するためにシートの位置等を調節することは行われていなかったので、ドライバーは後方を振り向きやすくなり、より良好な後方視界を得やすくなる。また、このとき同時にドライバーズシートを前方に移動させるので、ドライバーの足がブレーキペダルやアクセルペダルから遠くなることを抑制でき、操縦上の安全性も確保できる。
なお、以上では、ドライバーが後方を振り向いた際に、その振り向き方向にドライバーズシートを回転させるとともに、前方へ移動させる形態について説明したが、前方への移動代がないシートポジションにある場合は、回転させないように構成してもよい。
また、以上では、運転支援ECU11がドライバーを支援するために、シートポジションを前方に移動させるとともに右方向又は左方向に回転させる形態について説明したが、運転支援ECU11が車速情報を監視し、前進又は後退の車速の絶対値が所定値以上のときには、ドライバーズシートのポジションの変更を許可しないように構成してもよい。ドライバーの運転操作における安全性を確保するためである。なお、車速情報は、車速センサから運転支援ECU11に供給すればよい。
[実施の形態2]
図4は、実施の形態2のドライバー支援装置の構成を示す図である。本実施の形態のドライバー支援装置20は、ドライバーズシートを回転させる代わりに、座面の上昇及びシートバックの傾倒を行う点が実施の形態1のドライバー支援装置と異なる。
ドライバー支援装置20は、運転支援ECU21、電動シートECU22、シフトポジションセンサ23、ドライバーズシート上下移動用モータ(以下、上下移動用モータと略す)24、前後移動用モータ25、及びドライバーズシートリクライニング用モータ(以下、リクライニング用モータと略す)26を備える。
運転支援ECU21、及び電動シートECU22は、図示しないバスを介してCPU、ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュータを中心として構成される。この運転支援ECU21は、本実施の形態のドライバー支援装置専用のECUであってもよいし、プリクラッシュセーフティシステム用のECUによって実現されてもよい。少なくとも本実施の形態では、図5に示す処理を実行できるように構成されていればよい。
また、電動シートECU22は、電動パワーシートの駆動制御を行うためのECUであればよい。
シフトポジションセンサ23は、シフトポジションがリバースポジションにあることを検知できればよく、図示しないシフトレバーの動きを検知するセンサであってもよいし、図示しないトランスミッションの自動変速制御を行うドライブトレインECUで実現されてもよい。
上下移動用モータ24は、ドライバーズシートの座面を上下方向に位置調節するための電動モータであり、電動シートECU22によって駆動制御される。前後移動用モータ25は、実施の形態1と同様にドライバーズシートを前後方向に位置調節するための電動モータであり、電動シートECU12によって駆動制御される。また、同様に、リクライニング用モータ26は、ドライバーズシートのシートバックの角度を調節するための電動モータであり、こちらも電動シートECU22によって駆動制御される。
図5は、実施の形態2のドライバー支援装置の処理内容を示す図である。この処理は、運転支援ECU21によって車両の運行中に実行される。
運転支援ECU21は、シフトポジションセンサ23の検知結果がリバースポジションであるか否かを判定する(ステップS11)。この処理は、リバースポジションが検知されるまで繰り返し実行される。
次いで、運転支援ECU21は、シフトポジションがリバースポジションであると判定した場合は、ドライバーズシートの位置等を調節するための制御指令を電動シートECU22に送出する(ステップS22)。この制御指令は、座面を所定距離だけ上方に移動させ、ドライバーズシートを所定距離だけ前方に移動させ、かつ、ドライバーズシートのシートバックを所定角度だけ傾倒させるための制御指令である。
これにより、電動シートECU22は、上下移動用モータ24を駆動してドライバーズシートの座面を所定距離だけ上方に移動させ、前後移動用モータ25を駆動してドライバーズシートの座面を所定距離だけ前方に移動させ、さらに、リクライニング用モータ26を所定角度だけ回転させてシートバックを傾倒させる。ここで、上方に移動させる所定距離は、3センチメートル程度であればよく、前方に移動させる所定距離は、2センチメートル程度であればよく、また、シートバックを傾倒させる角度は、例えば、10度程度であればよい。
ドライバーズシートを上方に移動させるのは、より良好な後方視界をドライバーに提供するためであり、ドライバーズシートの座面を前方に移動させるのは、上昇されることによってドライバーの足がブレーキペダルやアクセルペダルから遠ざかることを補うためである。また、ドライバーズシートを傾倒させるのは、傾倒させることによって、ドライバーズシートの上昇に伴う頭上空間の減少を防ぐためである。また、傾倒により、ドライバーが後方を振り向きやすくなるという効果も得られる。
運転支援ECU21は、シフトポジションセンサ23の検知結果がリバースポジションから変更されたか否かを判定する(ステップS23)。この処理は、リバースポジションから他のシフトポジションへの変更が検知されるまで繰り返し実行される。
運転支援ECU21は、シフトポジションが変更されたと判定した場合は、ドライバーズシートの位置を元の位置に戻すための制御指令を電動シートECU22に送出する(ステップS24)。これにより、電動シートECU22は、上下移動用モータ24、前後移動用モータ25及びリクライニング用モータ26を駆動し、ドライバーズシートは元の位置に戻される。
以上で、運転支援ECU21による処理は終了する。
このように、本実施の形態のドライバー支援装置によれば、ドライバーが車両を後退させようとしているときに、ドライバーズシートの座面を上方及び前方に移動させ、さらにこれと同時にシートバックを傾倒させる。従来は、このように車両の後退時にドライバーに良好な後方視界を提供するためにシートの位置等を調節することは行われていなかったので、本実施の形態のドライバー支援装置により、ドライバーは後方を振り向きやすくなり、より良好な後方視界を得やすくなる。特に、ドライバーズシートを上方に移動させることにより、ドライバーズシートよりも後部の長い車両やハイデッキ車両においても、ドライバーは、より良好な後方視界を得やすくなり、ドライバーズシートの座面を前方に移動させことにより、上昇によってドライバーの足がブレーキペダルやアクセルペダルから遠ざかることを補うことができる。さらに、ドライバーズシートを傾倒させることにより、ドライバーズシートの上昇に伴う頭上空間の減少を防ぐことができる。この傾倒により、ドライバーが後方を振り向きやすくなるという効果も得られる。
以上では、ドライバーズシートの座面を上方及び前方に移動させ、さらにこれと同時にシートバックを傾倒させる形態について説明したが、これに加えて、実施の形態1のドライバー支援装置のように、ドライバモニタカメラ及びドライバーズシートの座面の回転機構を備えることにより、ドライバーズシートを回転させるようにしてもよい。
また、シフトポジションがリバースポジションであることを検知したときに、座面を上昇させるとともに、シートバックを傾倒させるだけであってもよい。このような場合でも、ドライバーの足がアクセルペダルやブレーキペダルにしっかりと届く状態であれば、必ずしも前方に移動させなくてもよい。
また、シフトポジションがリバースポジションであることを検知したときに、座面を上昇させるとともに、前方へ移動させるだけであってもよい。特に、頭上空間の十分にある車両では、傾倒させなくても、ドライバーズシートの上昇によってドライバーの頭部が天井に触れずに済む場合もある。このような車両では、座面を上方及び前方に移動させるだけであっても、ドライバーは後方を振り向きやすくなり、より良好な後方視界を得ることができる。
なお、以上では、ドライバーズシートの座面の上昇及びシートバックの傾倒を行う形態について説明したが、本実施形態のドライバー支援装置における座面の上昇と、実施の形態1のドライバー支援装置におけるドライバーズシートの回転を組み合わせてもよい。
特に、車種によっては、座面を上昇させた方が右方向又は左方向に回転させ易い場合もあり、このような車種において、より良好な後方視界を得る場合には、特に効果的である。
なお、実施の形態1のドライバー支援装置と同様に、運転支援ECU11が車速情報を監視し、前進又は後退の車速の絶対値が所定値以上のときには、ドライバーズシートのポジションの変更を許可しないように構成してもよい。
[実施の形態3]
図6は、実施の形態3のドライバー支援装置の構成を示す図である。本実施の形態のドライバー支援装置30は、車両の後退時にドライバーを支援するのではなく、シートベルトを取るときにドライバーズシートを回転させる点が実施の形態1及び2のドライバー支援装置と異なる。なお、ここでは、本実施の形態のドライバー支援装置を搭載する車両は、右ハンドル車であるものとする。
ドライバー支援装置30は、運転支援ECU31、電動シートECU32、前後移動用モータ33、回転移動用モータ34、リクライニング用モータ35、ドライバモニタカメラ36、及び着座センサ37を備える。
運転支援ECU31、及び電動シートECU32は、図示しないバスを介してCPU、ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュータを中心として構成される。この運転支援ECU31は、本実施の形態のドライバー支援装置専用のECUであってもよいし、例えば、プリクラッシュセーフティシステム用のECUであってもよく、少なくとも本実施の形態では、図7に示す処理を実行できるように構成されていればよい。
また、電動シートECU32は、電動パワーシートの駆動制御を行うためのECUであればよい。
前後移動用モータ33は、実施の形態1と同様にドライバーズシートを前後方向に位置調節するための電動モータであり、電動シートECU12によって駆動制御される。回転移動用モータ34は、ドライバーズシートの座面の下に配設された回転機構(図2参照)を回転駆動するための電動モータであり、こちらも電動シートECU12によって駆動制御される。また、同様に、リクライニング用モータ35は、ドライバーズシートのシートバックの角度を調節するための電動モータであり、こちらも電動シートECU32によって駆動制御される。
ドライバモニタカメラ36は、例えば、車室内のステアリングコラム上に配設され、ドライバーの顔画像を撮影するCCD(Charge Coupled Device)カメラで構成される。運転支援ECU11は、ドライバモニタカメラ14によって撮影された顔画像を画像分析(例えば、パターン認識)することにより、ドライバーが右後方又は左方向のどちら側から後方をむいたかを判定できるように構成される。例えば、ドライバーが前方を向いているときに画像分析によって目を識別しておき、画像の変化の経緯に基づいて、目が右方向又は左方向のどちらの方向に移動したかを判定することによって、ドライバーが後ろを振り向いていることをその振り向き方向とともに判定できるように構成される。
着座センサ37は、ドライバーズシートの座面の下に配設され、ドライバーの着座を検知できるセンサであればよく、例えば、圧電センサで構成される。
図7は、実施の形態3のドライバー支援装置の処理内容を示す図である。この処理は、運転支援ECU31によって車両の運航中に実行される。
運転支援ECU31は、着座センサ37の検知結果よりドライバーが着座したか否かを判定する(ステップS31)。本実施の形態のドライバー支援装置では、ドライバーの着座により、シートベルトを取るために後方を振り返る必要が生じるものと判定する。この処理は、ドライバーの着座が検知されるまで繰り返し実行される。
次いで、運転支援ECU31は、ドライバーが着座したと判定した場合は、ドライバモニタカメラ14から伝送される画像データについて画像分析を行い、ドライバーが右方向に振り返ることによって後ろを向いたか否かを判定する(ステップS32)。この処理は、実施の形態1と同様に、ドライバーの目の動きを判定することによって実現されるものであり、ドライバーの右方向への振り返りを検知するまで繰り返し実行される。
運転支援ECU31は、ドライバーズシートを右方向に所定の回転角度だけ回転させ、後方に所定距離だけ移動させ、かつ、シートバックを所定角度だけ傾倒させるための制御指令を電動シートECU12に送出する(ステップS33)。これにより、電動シートECU12は、前後移動用モータ33を所定距離だけ後方に駆動するとともに、回転移動用モータ34を所定角度だけ右方向に回転させ、さらにリクライニング用モータ35を所定角度だけ傾倒させる。この結果、ドライバーズシートは、所定距離だけ後方に移動され、右方向に所定角度だけ回転され、さらに、所定角度だけ傾倒される。ここで、ドライバーズシートを回転させる角度は、例えば、5度程度であればよく、また、後方に移動させる所定距離は、5センチメートル程度であればよく、傾倒させる角度は、10度程度であればよい。
運転支援ECU31は、ドライバモニタカメラ36から伝送される画像データを画像分析することにより、ドライバーが前方を向いているか否かを判定する(ステップS34)。この処理は、画像データを画像分析してドライバーの目の位置を識別することによって実行される。なお、この処理は、ドライバーが前方を向いたと判定されるまで繰り返し実行される。
運転支援ECU31は、ドライバーが前方を向いたと判定した場合は、ドライバーズシートの位置を元の位置に戻すための制御指令を電動シートECU12に送出する(ステップS35)。これにより、電動シートECU32は、前後移動用モータ33、回転移動用モータ34、及びリクライニング用モータ35を駆動し、ドライバーズシートは元の位置に戻される。
以上で、運転支援ECU31による処理は終了する。
このように、本実施の形態のドライバー支援装置によれば、ドライバーがシートベルトを取ろうとしているときに、ドライバーズシートを後方に移動させ、右方向に回転させ、さらにこれと同時にシートバックを傾倒させる。従来は、このようにシートベルトを取り易くするためにシートの位置等を調節することは行われていなかったので、ドライバーは後方を振り返りやすくなり、シートベルトを取り易くなる。
以上では、ドライバーが後方を振り向く必要性を着座センサ37で検知する形態について説明したが、着座センサ37の代わりに、又は、これに加えて、ドアロックの解錠や、ドアの開閉を検知するように構成してもよい。
また、実施の形態1、2のドライバー支援装置と同様に、運転支援ECU11が車速情報を監視し、前進又は後退の車速の絶対値が所定値以上のときには、ドライバーズシートのポジションの変更を許可しないように構成してもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態のドライバー支援装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
実施の形態1のドライバー支援装置の構成を示す図である。 実施の形態1のドライバー支援装置によって位置調節が行われるドライバーズシートを示す図である。 実施の形態1のドライバー支援装置の処理内容を示す図である。 実施の形態2のドライバー支援装置の構成を示す図である。 実施の形態2のドライバー支援装置の処理内容を示す図である。 実施の形態3のドライバー支援装置の構成を示す図である。 実施の形態3のドライバー支援装置の処理内容を示す図である。
符号の説明
10、20、30 ドライバー支援装置
11、21、31 運転支援ECU
12、22、32 電動シートECU
13、23 シフトポジションセンサ
14、36 ドライバモニタカメラ
15、25 ドライバーズシート前後移動用モータ
16 ドライバーズシート回転移動用モータ
24 ドライバーズシート上下移動用モータ
26、35 ドライバーズシートリクライニング用モータ
34 回転移動用モータ
37 着座センサ

Claims (9)

  1. ドライバーが後方を振り向く必要のある所定の状態を検知する所定状態検知手段と、
    電動モータを駆動源として、車体に対してドライバーズシートを水平方向に回転させる回転移動手段と、
    前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に前記ドライバーズシートを水平方向に回転させる、主制御手段と
    を備えるドライバー支援装置。
  2. 前記所定状態検知手段は、ドライバーの顔向きを検知する顔向検知手段をさらに含み、
    前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に、前記顔向検知手段によって検知されたドライバーの顔向き方向へ前記ドライバーズシートを回転させる、請求項1に記載のドライバー支援装置。
  3. 前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に、助手席がある方向へ前記ドライバーズシートを回転させる、請求項1に記載のドライバー支援装置。
  4. 電動モータを駆動源として、ドライバーズシートを前後方向に移動させる前後方向移動手段をさらに備え、
    前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記回転移動手段に前記ドライバーズシートを回転させるとともに、前記前後方向移動手段に前記ドライバーズシートを前方に移動させる、請求項1乃至3のいずれかの項に記載のドライバー支援装置。
  5. ドライバーが後方を振り向く必要のある所定の状態を検知する所定状態検知手段と、
    電動モータを駆動源として、ドライバーズシートを上下方向に移動させる上下方向移動手段と、
    前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記上下方向移動手段に前記ドライバーズシートを上昇させる、主制御手段と
    を備えるドライバー支援装置。
  6. 電動モータを駆動源として、ドライバーズシートを前後方向に移動させる前後方向移動手段をさらに備え、
    前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記上下方向移動手段に前記ドライバーズシートを上昇させるとともに、前記前後方向移動手段に前記ドライバーズシートを前方に移動させる、請求項5に記載のドライバー支援装置。
  7. 電動モータを駆動源として、前記ドライバーズシートのシートバックの角度を調節する角度調節手段をさらに備え、
    前記主制御手段は、前記所定状態検知手段によって前記所定の状態が検知されると、前記上下方向移動手段に前記ドライバーズシートを上昇させるとともに、前記角度調節手段に前記シートバックを傾倒させる、請求項5に記載のドライバー支援装置。
  8. 前記所定状態検知手段は、前記所定の状態としてシフトポジションがリバースポジションであることを検知するリバースポジション検知手段である、請求項1乃至7のいずれかの項に記載のドライバー支援装置。
  9. 前記主制御手段は、前進又は後退の車速の絶対値が所定値以上のときには、前記ドライバーズシートのポジションの変更を許可しない、請求項1乃至8のいずれかの項に記載のドライバー支援装置。
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