JP2008290593A - 舵角比可変ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルな薄い金属筒に小さいモジュールの歯車を設けた精密で高価な部品を用いることなく大きな減速比を得る。
【解決手段】ステアリングホィールに連結され内周面に第1内歯1aが形成された入力歯車1と、操舵機構のピニオン軸に連結され内周面に第2内歯2aが形成された出力歯車2と、第1内歯1aに噛み合う第1外歯11aが形成された第1遊星歯車11と、該第1遊星歯車11と一体形成され、第2内歯2に噛み合う第2外歯12aが形成された第2遊星歯車12と、第1,第2遊星歯車11,12に形成された円形孔34aに設けられ第1外歯11aを第1内歯1aに第2外歯12aを第2内歯2aに夫々噛合させた噛合部A,Bを円周方向に沿って移動させる回転カム15と、該回転カム15を駆動するモータ18とを備え、第1内歯1a・第1外歯11a間の第1減速比と、第2内歯2a・前記第2外歯12a間の第2減速比とを異なる値にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、舵角比可変ステアリング装置に関し、特に中間軸に舵角比可変機構を備えたものである。
車両には、ステアリングホィールの回転角に対する車輪の操舵角度の比率を、走行速度に応じて増減させるため、舵角比可変ステアリング装置が設けられる。
従来の舵角比可変ステアリング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、ステアリングホィールの設けられたステアリングシャフトと操舵機構のピニオン軸とを連結する中間軸に舵角比可変ステアリング装置を設けたものである。
この舵角比可変ステアリング装置は、ステアリングシャフト側(入力側)と操舵機構のピニオン軸側(出力側)とに夫々歯数の異なる内歯を設け、外周面に歯を有する弾性変形可能な薄い筒状のフレクスプラインを前記夫々の内歯に円周方向の180度の間隔を有する2箇所で噛み合わせ、前記フレクスプラインの内部に設けられた楕円形状のカムを駆動モータにより回転させることで、フレクスプラインと内歯との噛み合い位置を円周方向に移動させるものである。駆動モータにより楕円形状のカムを回転させると、フレクスプラインの外周面の歯が夫々の内歯に押圧されて生じる噛み合い部が移動し、カムが1回転することでステアリングシャフト側の内歯とピニオン軸側の内歯との歯数の差分だけステアリングシャフトに対してピニオン軸が相対的に回転する。カムの1回転によりステアリングシャフトに対してピニオン軸が夫々の内歯の歯数差分だけカムの回転方向と反対方向へ回転することから、カムの回転数を増減させることにより、ステアリングシャフトに対するピニオン軸の相対的な回転数の差を増減させることができる。つまり、モータの回転方向と回転数とを変えることにより、ステアリングシャフトの回転数に対してピニオン軸の回転数を増減させることができる。
特開2000−211541号公報
ところが、フレクスプラインは薄い筒形状の金属の外周面に歯を形成するため、加工が困難であり、そのために製造コストが高い。また、薄い筒形状であるため、トルク伝達に対する強度が小さく、大きな外力がタイヤに加わると、該タイヤから逆駆動されてフレクスプラインが変形し、フレクスプラインの歯がピニオン軸側の内歯に対して歯跳びを生じる虞れがある。
そこで本発明は、上記の課題を解決した舵角比可変ステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、操舵部材に連結されると共に内周面に第1内歯が形成された入力歯車と、操舵機構のピニオン軸に連結されると共に内周面に第2内歯が形成された出力歯車と、前記第1内歯に噛み合う第1外歯が形成されると共に該第1外歯の数が前記第1内歯の数よりも1歯または2歯少ない第1遊星歯車と、該第1遊星歯車と一体形成され、前記第2内歯に噛み合う第2外歯が形成されると共に該第2外歯の数が前記第2内歯の数よりも1歯または2歯少ない第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車の中心に形成された円形孔の内部に設けられ前記第1内歯および前記第2内歯の中心に対して前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車を偏心回転させると共に前記第1外歯を前記第1内歯に噛合させた第1噛合部と前記第2外歯を前記第2内歯に噛合させた第2噛合部とを円周方向に沿って移動させる回転カムと、該回転カムを駆動すると共に前記入力歯車または出力歯車に設けられたモータとを備え、前記第1内歯と前記第1外歯との間の第1減速比と、前記第2内歯と前記第2外歯との間の第2減速比との大きさを異なる値にしたことを特徴とする。
この発明によれば、モータにより回転カムを回転させると、該回転カムの回転により第1遊星歯車および第2遊星歯車が、自らの偏心中心を中心として回転する。このため、第1遊星歯車の第1外歯が入力歯車の第1内歯に噛み合う第1噛合部と、第2遊星歯車の第2外歯が出力歯車の第2内歯に噛み合う第2噛合部とが円周方向の同じ位置となり、同じ位置のままで、第1噛合部,第2噛合部が円周方向へ移動する。このとき、第1遊星歯車,第2遊星歯車の歯数が入力歯車,出力歯車の歯数に対して少ない分だけ、第1遊星歯車,第2遊星歯車が回転カムの回転方向と反対の方向へ回転する。ここで、第1内歯と第1外歯との間の減速比と、第2内歯と第2外歯との間の減速比とが異なる値に設定されているので、第1遊星歯車と第2遊星歯車との回転量が異なることになるが、第1遊星歯車と第2遊星歯車とは一体に設けられているため、この回転量の差の分だけ第1内歯に対して第2内歯が回転することになる。即ち、モータにより回転カムを正逆回転させて回転量を増減させることにより、入力歯車に対する出力歯車の回転量を増減させることができる。
本発明に係る舵角比可変ステアリング装置によれば、操舵部材に連結されると共に内周面に第1内歯が形成された入力歯車と、操舵機構のピニオン軸に連結されると共に内周面に第2内歯が形成された出力歯車と、前記第1内歯に噛み合う第1外歯が形成されると共に該第1外歯の数が前記第1内歯の数よりも1歯または2歯少ない第1遊星歯車と、該第1遊星歯車と一体形成され、前記第2内歯に噛み合う第2外歯が形成されると共に該第2外歯の数が前記第2内歯の数よりも1歯または2歯少ない第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車の中心に形成された円形孔の内部に設けられ前記第1内歯および前記第2内歯の中心に対して前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車を偏心回転させると共に前記第1外歯を前記第1内歯に噛合させた第1噛合部と前記第2外歯を前記第2内歯に噛合させた第2噛合部とを円周方向に沿って移動させる回転カムと、該回転カムを駆動すると共に前記入力歯車または出力歯車に設けられたモータとを備え、前記第1内歯と前記第1外歯との間の第1減速比と、前記第2内歯と前記第2外歯との間の第2減速比との大きさを異なる値にしたので、薄い筒形状の金属の外周面に歯を形成した部品を用いる必要がなく、加工が容易で製造コストが安い。また、薄い筒形状の部品を用いないので、変形による歯跳びを生じることもない。
以下、本発明による舵角比可変ステアリング装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1について説明する。舵角比可変ステアリング装置の構成図を図1に示し、分解斜視図を図2,図3に示す。舵角比可変ステアリング装置27には、入力歯車1と出力歯車2とが設けられている。入力歯車1は有底円筒形のホルダ本体5aの内周面に一体成形されている。ホルダ本体5aの右側の端面部には六角孔付きボルト6を介して筒状のモータホルダ7が結合され、該モータホルダ7にはボルト8を介して入力軸9が結合されている。該入力軸9は、軸心位置のスプライン結合部9aにスプライン結合された図示しない中間軸を介して操舵部材としての図示しないステアリングホィールに連結されている。
一方、出力歯車2はホルダ本体5aの内部であって入力歯車1の左側にリング状の滑り軸受10を介して回転自在に設けられている。出力歯車2には六角孔付きボルト3を介して出力軸4のフランジ部4aが結合され、該出力歯車2およびフランジ部4aを軸方向に規制するため、ホルダ本体5aの軸方向での左側の開口部にはスラスト軸受13を介して蓋体5bがねじ結合されている。
入力歯車1,出力歯車2の内側には前記第1内歯1aに噛み合う第1外歯11aが形成された第1遊星歯車11と、前記第2内歯2aに噛み合う第2外歯12aが形成された第2遊星歯車12とが一体形成されて遊星歯車34が構成されている。
前記第1内歯1aの歯数は32であり、第1外歯11aの数歯はこれよりも2つ少ない30となっている。一方、前記第2内歯2aの歯数は25であり、第2外歯12aの数歯はこれよりも2つ少ない23となっている。
遊星歯車34における第1遊星歯車11および第2遊星歯車12の軸心位置には円形孔34aが形成されている。該円形孔34aの内部には、リング状の滑り軸受14を介して一対の回転カム片15a,15bからなる回転カム15が収容されている。該回転カム15は、第1外歯11aを第1内歯1aに噛合させた第1噛合部Aと、第2外歯12aを第2内歯2aに噛合させた第2噛合部Bとを円周方向に沿って移動させるものであり、回転カム片15a,15bには同じ量だけ偏心した位置を中心とする偏心孔16aが形成されている。回転カム片15a,15bには夫々円周方向に沿って長孔16bが形成され、該長孔16bの内部には単一のばね17が収容されている。
回転カム15を回転駆動するため、前記入力歯車1と一体に回転するモータホルダ7の内部にはモータ18が設けられている。モータ18は、モータホルダ7と入力軸9との間に挟持して結合された支持部材18dと、該支持部材18dに軸受18e,18fを介して回転自在に支持された出力軸18aと、該出力軸18aに設けられた回転子18bと、該回転子18bの両側に設けられたコイル18cとによって構成されている。出力軸18aの先端にはスプライン部22が形成され、該スプライン部22は、ホルダ本体5aの端面部および出力歯車2の軸孔の位置にリング状の滑り軸受19,20を介して支持された中空の駆動軸21の内部に挿通されスプライン嵌合している。駆動軸21の外周面には回転カム片15a,15bの偏心孔16a,16aに嵌合する支持部21aが形成されている。該支持部21aには半径方向へ突出するようにキー部21bが形成されており、該キー部21bは、前記偏心孔16a,16aの外周側に形成されたキー溝16cに遊嵌され、駆動軸21と共に回転カム片15a,15bが一体的に回転するようになっている。図4に示すように、回転カム片15a,15bに形成されたキー溝16cの円周方向の長さは、駆動軸21のキー部21bの幅寸法よりも少し大きめに形成されている。これは、ばね17の作用により回転カム片15a,15bが互いに逆回転する方向へ付勢されて偏心量が増え、遊星歯車34が第1内歯1a,第2内歯2aへ押し付けられ、第1噛合部A,第2噛合部Bのバックラッシュが無くなるが、駆動軸21を回転させた際にキー部21bが回転カム片15a,15bのキー溝16cの一方側端面を押圧することにより回転カム片15a,15bの位置が一致して重なり、これにより偏心量が減少して第1噛合部A,第2噛合部Bにバックラッシュが生じ、噛合部の移動が円滑になるようにしたものである。
第1噛合部Aを構成する第1内歯1aの歯数が32で第1外歯11aの歯数が30であるのに対し、第2噛合部Bを構成する第2内歯2aの歯数が25で第2外歯12aの歯数が23であって、第1噛合部Aを構成する歯車よりも第2噛合部Bを構成する歯車の歯数が少ないので、第1内歯1aと第1外歯11aとの間の第1減速比G1は32/(32−30)=16であるのに対し、第2内歯2aと第2外歯12aとの間の第2減速比G2は25/(25−23)=12.5であり、異なる値に設定されている。
モータ18はステアリングホィールの回転に伴って回転するホルダ5と一体に回転し、回転するモータ18に通電しなければならないので、入力軸9の外周部にはケーブル収納部23が設けられ、該ケーブル収納部23に収納されたスパイラルケーブル23aの一端がモータ18に接続される一方、他端は図示しない舵角比可変ステアリング装置の制御装置に接続されている。モータ18は入力軸9と共にいずれの方向へも1〜2回転するので、スパイラルケーブル23aには少しのたるみを持たせてある。
次に、舵角比可変ステアリング装置27の作用を説明する。
図示しないステアリングホィールを回転させると、図示しない中間軸を介して入力軸9が回転し、該入力軸9に結合されたモータホルダ7とホルダ5とが一体に回転する。このとき、モータ18を駆動しなければ、第1噛合部Aを介してホルダ5と遊星歯車34とが一体に回転し、第2噛合部Bを介して遊星歯車34と出力歯車2とが一体に回転することから、出力軸4が入力軸9と一体に回転することになる。一方、この時にモータ18に通電して出力軸18aを回転させると、駆動軸21が回転して回転カム15が一体に回転する。回転カム15は駆動軸21の回転中心に対して偏心した位置に中心を有するため、回転カム15の回転により遊星歯車34を構成する第1遊星歯車11および第2遊星歯車12が、入力歯車1の第1内歯1aおよび出力歯車2の第2内歯2aに噛み合いながら旋回する。図4(b)に示すように第1遊星歯車11の第1外歯11aが入力歯車1の第1内歯1aに噛み合う第1噛合部Aと、図4(a)に示すように第2遊星歯車12の第2外歯12aが出力歯車2の第2内歯2aに噛み合う第2噛合部Bとが円周方向の同じ位置を占め、回転カム15の回転により第1噛合部A,第2噛合部Bが1回りしたとする。このとき、第1遊星歯車11,第2遊星歯車12の歯数が入力歯車1,出力歯車2の歯数に対して少ない分だけ、第1遊星歯車11,第2遊星歯車12が回転カム15の回転方向と反対の方向へ回転する。このことは、見方を変えると、逆に第1遊星歯車11に対して入力歯車1は歯数が多い分だけ回転カム15の回転方向と同じ方向へ回転し、第2遊星歯車12に対して出力歯車2は歯数が多い分だけ回転カム15の回転方向と同じ方向へ回転したことになる。即ち、第1内歯1aと第1外歯11aとの間の減速比G1を「16」にし、第2内歯2aと第2外歯12aとの間の減速比G2を「12.5」に設定しているため、回転カム15を1回転させると、入力歯車1は逆方向へ(1/16)回転し、出力歯車2も逆方向へ(1/12.5)回転する。ここで、入力歯車1と出力歯車2との回転量が異なるため、この回転量の差が入力歯車1に対する出力歯車2の相対的な回転量となる。
具体的に説明すると、図4(b)において、回転カム15が時計方向へ1回転し、入力歯車1の(イ)の位置を占めていた第1遊星歯車11の第1外歯11aは、入力歯車1に対して第1遊星歯車11の歯数が足りない歯2つ分(32−30=2)だけ反時計方向へ回転した(ロ)の位置を占めることになる。このとき、図4(a)に示すように円周方向で図4(b)の(ロ)の位置と同じ(ロ)の位置を占めている第2遊星歯車12の第2外歯12aが存在する。次に、図4(a)において(ロ)の位置を占めている第2遊星歯車12の第2外歯12aが、回転カム15が時計方向へ1回転する前に占めていた位置を考えると、(ロ)の位置よりも出力歯車2に対して第2遊星歯車12の歯数が足りない歯2つ分(25−23=2)だけ右の(ハ)の位置であったと考えられる。従って、入力歯車1の(イ)の位置に対する出力歯車2の(ハ)の位置が、両者が相対的に回転した角度となる。本実施の形態では、回転カム15が入力歯車1に対して時計方向へ1回転すると、出力歯車2は入力歯車1に対して時計方向へ、(1/12.5)−(1/16)≒(1/57)回転することになる、
これにより、入力歯車1の回転数に対して出力歯車2の回転数が増加する。また、モータ18の回転数を増減させることにより増加量は変化する。モータ18の回転方向を逆にすれば出力歯車2の回転数は減少し、回転数を増減させることにより減少量は変化する。なお、モータ18を歯数の少ない側(本実施の形態では出力軸側)に設けた場合には、回転カムの回転方向に対して入力歯車の回転方向は逆になる。
一方、タイヤに外力が加わることにより出力軸側(逆方向)から出力歯車2が回転駆動されると、図4(a)において出力歯車2が遊星歯車34を回転駆動しようとするが、遊星歯車34はモータの慣性,減速比,回転カムのカム角の関係から逆駆動されることはない。また、歯の剛性が大きいため、歯跳びすることもない。つまり、一対の回転カム片15a,15bに回転力が伝わることはなく、モータ18が外部から駆動されることはない。従って、エンジン停止や電気系統の故障によりモータ18が回転しない場合にモータ18の出力軸18aをロックするロック手段を設ける必要がない。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分の説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
この実施の形態は、モータ18の出力軸18aが回転しないようにロックするロック手段を設けたものである。実施の形態1の図1,図2と対応する図面を図5,図6に示すように、モータ18を支持する支持部材18dの軸心部を切り欠いて挿通孔18gが形成され、該挿通孔18gから右方へモータ18の出力軸18aが延長され、該出力軸18aの端部にロックプレート24が装着されている。
該ロックプレート24は、図6に示すように円盤の外周面に90度毎に切欠部24aを4つ形成し、中央部に軸孔24bを形成したものである。一方、出力軸18aの端部には小判形状の小径部が形成され、該小径部よりも先端におねじ部18hが形成されている。該小判形状の小径部にロックプレート24の小判形状の軸孔24bが挿通され、おねじ部18hにはナット25がねじ込まれている。なお、小判形状による嵌合に代えてセレーション嵌合としてもよい。
ロックプレート24を配置するスペースを設けるため、図5に示すように入力軸9に筒部9bが形成され、該筒部9bの内部に前記ロックプレート24が収容されている。筒部9bの内部であって下方にはソレノイド26が設けられている。該ソレノイド26は、ロッド26aを突出する方向へ付勢する図示しないばねと、該ばねの付勢力に抗してロッド26aを吸引するコイル26bとにより構成され、コイル26bへの通電時にはロッド26aはロックプレート24の切欠部24aに入り込むことなく切欠部24aの近傍に保持されている。ソレノイド26は、スパイラルケーブル23bを介して図示しない舵角比可変ステアリング装置の制御装置に接続されている。
斯かる舵角比可変ステアリング装置27では、エンジン停止や電気系統の故障によりモータ18が回転しない場合は、ソレノイド26への通電が停止される。このため、図示しないばねの付勢力によりロッド26aがロックプレート24の切欠部24aへ入り込む。これにより、モータ18の出力軸18aがロックされ、入力歯車1の回転が遊星歯車34を介してそのまま出力歯車2へ伝達される。従って、入力歯車1と出力歯車2とが回転数比1:1で同一方向へ回転する。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
なお、実施の形態1,2は、第1内歯と第1外歯との間の第1減速比G1を、第2内歯と第2外歯との間の第2減速比G2よりも小さくしたが、逆に大きくすることもできる。また、入力歯車にモータを設けたが、出力歯車に設けるようにすることもできる。
舵角比可変ステアリング装置を示す構成図(実施の形態1)。 舵角比可変ステアリング装置の分解斜視図(実施の形態1)。 舵角比可変ステアリング装置を一部組み立てた分解斜視図(実施の形態1)。 (a)は図1のA−A矢視図、(b)は図1のB−B矢視図(実施の形態1)。 舵角比可変ステアリング装置を示す構成図(実施の形態2)。 舵角比可変ステアリング装置の分解斜視図(実施の形態2)。
符号の説明
1…入力歯車
1a…第1内歯
2…出力歯車
2a…第2内歯
11…第1遊星歯車
11a…第1外歯
12…第2遊星歯車
12a…第2外歯
15…回転カム
18…モータ
34…遊星歯車
34a…円形孔
A,B…噛合部

Claims (1)

  1. 操舵部材に連結されると共に内周面に第1内歯が形成された入力歯車と、操舵機構のピニオン軸に連結されると共に内周面に第2内歯が形成された出力歯車と、前記第1内歯に噛み合う第1外歯が形成されると共に該第1外歯の数が前記第1内歯の数よりも1歯または2歯少ない第1遊星歯車と、該第1遊星歯車と一体形成され、前記第2内歯に噛み合う第2外歯が形成されると共に該第2外歯の数が前記第2内歯の数よりも1歯または2歯少ない第2遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車の中心に形成された円形孔の内部に設けられ前記第1内歯および前記第2内歯の中心に対して前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車を偏心回転させると共に前記第1外歯を前記第1内歯に噛合させた第1噛合部と前記第2外歯を前記第2内歯に噛合させた第2噛合部とを円周方向に沿って移動させる回転カムと、該回転カムを駆動すると共に前記入力歯車または出力歯車に設けられたモータとを備え、
    前記第1内歯と前記第1外歯との間の第1減速比と、前記第2内歯と前記第2外歯との間の第2減速比との大きさを異なる値にしたことを特徴とする舵角比可変ステアリング装置。
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