JP2008281247A - 空気調和機の運転制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹出し口に配置された風向変更羽根及び前記駆動装置を具備した天カセ室内機において、高温多湿状態で長時間運転すると前記風向変更羽根に結露し滴下する可能性があることから、室内熱交温度を検知して設定温度を下回ったら圧縮機の運転周波数を低下させると同時に前記羽根角度を固定するいわゆる露付防止制御を入れているが、羽根角度を固定してしまうことから冷風が直接人体に当り快適性が損なわれるという不具合を有していた。
【解決手段】室内配管温度が設定値を下回ると圧縮機運転周波数を低下させるが、風向変更羽根角度を固定させる配管温度は第2の設定値として別に設け、配管温度がさらに第2の設定値を下回ると、風向変更羽根11を固定させることから、羽根角度固定時の運転範囲が狭まり快適性を損なうことなく冷房運転が可能になる。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気調和機の運転制御方法に関するものである。
従来この種空気調和機の運転制御方法は、図17のフローチャート及び図18のタイムチャート並びに図19のブロック図に示すように、内外気温及び室内熱交換器温度を検知することにより、室内吹出し口の結露状態を推定し、圧縮機の運転周波数を下げ、さらに風向変更羽根角度を最も水滴が付き難い角度に変更し水滴の滴下を防止している(例えば特許文献1参照)。
特開平6−123477号公報
しかしながら、前記従来の構成では、圧縮機運転周波数を下げるのと同時に、風向変更羽根角度を水滴が付き難い角度に変更してしまうため、冷風が直接人体に当たり快適性を著しく損なうという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、室内熱交温度が設定に達したら先に圧縮機運転周波数を下げ、さらに前記熱交温度が低下したら、風向変更羽根の角度を水滴が最も付き難い角度に変更することにより快適性を損なうことなく吹出し口の結露防止を可能にした空気調和機の運転制御方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の空気調和機の運転制御方法は、圧縮機運転周波数検出手段、室内吸込み温度検出手段、室外吸込み温度検出手段、室内送風機速度検出手段、及び風向変更羽根角度検出手段、を備え、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室内吸込み温度が設定値以上で、室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内配管温度が第1の設定値を下回ると、圧縮機運転周波数を低下させ、さらに前記室内配管温度が第2の設定値を下回ると、風向変更羽根を設定角度に固定するものである。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことを可能としたものである。
また本発明の空気調和機の送風機制御方法は、圧縮機運転周波数検出手段、室内吸込み温度検出手段、室外吸込み温度検出手段、室内送風機速度検出手段、及び風向変更羽根角度検出手段、構成され、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室内吸込み温度が設定値以上で、室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内配管温度が第1の設定値を下回ると、圧縮機運転周波数を低下させると同時に、タイマーカウントをONしタイマーが設定時間になると風向変更羽根を設定角度に固定するものである。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことを可能としたものである。
本発明の空気調和機の運転制御方法は快適性を損なうことなく、室内吹出し口の結露を防ぐことができる。
第1の発明は、圧縮機運転周波数検出手段、室内吸込み温度検出手段、室外吸込み温度
検出手段、室内送風機速度検出手段、及び風向変更羽根角度検出手段、を備え、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室内吸込み温度が設定値以上で、室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内配管温度が第1の設定値を下回ると、圧縮機運転周波数を低下させ、さらに前記室内配管温度が第2の設定値を下回ると、風向変更羽根を設定角度に固定することにより、快適性を損なうことなく室内機吹出し口の結露を防ぐことができる。
第2の発明は、特に第1の発明の運転制御方法を、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室内吸込み温度が設定値以上で、室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内配管温度が第1の設定値を下回ると、圧縮機運転周波数を低下させると同時に、タイマーカウントをONしタイマーが設定時間になると風向変更羽根を設定角度に固定することにより、快適性を損なうことなく室内吹出し口の結露を防ぐことができる。
第3の発明は、特に第1の発明または第2の発明の運転制御方法を、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室内吸込み温度が設定値以上で、室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内配管温度が第1の設定値を下回ると圧縮機運転周波数を低下させ、さらに前記配管温度が第2の設定温度を下回って前記圧縮機運転周波数が低下すると、風向変更羽根を設定角度に固定することにより、快適性を損なうことなく室内吹出し口の結露を防ぐことができる。
第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明の運転制御方法を、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室内吸込み温度が設定値以上のとき、外気温度が第1の設定値を下回ると圧縮機運転周波数を低下させ、さらに前記外気温度が第2の設定温度を下回ると風向変更羽根を設定角度に固定することによりことにより、快適性を損なうことなく室内吹出し口の結露を防ぐことができる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれか1つの発明の運転制御方法を、冷房または除湿運転時において、室内送風機が設定速度以下で、運転開始から所定時間後でかつ室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内吸込み温度が第1の設定値を上回ると圧縮機運転周波数を低下させ、さらに前記吸込み温度が第1の設定温度を下回り、かつ第2の設定値を上回ると風向変更羽根を設定角度に固定することにより、快適性を損なうことなく室内吹出し口の結露を防ぐことができる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
第1図は、本発明の実施の形態における運転制御方法を示す冷凍サイクル図である。同図において、冷凍サイクルは能力可変型圧縮機1、冷房運転と暖房運転を切換える4方弁2、室外熱交換器3、室外送風機4、外気温度センサー5、電動膨張弁6、室内熱交換器7、室内配管温度センサー8、室内吸込み温度センサー9、室内送風機10、室内風向変更羽根11、室内羽根駆動装置12で構成されている。暖房運転時には4方弁2が切り変わることにより、同図の矢印の方向に冷媒が流れるようになっている。
図2は、本発明の実施の形態1における空気調和機の運転制御方法のブロック図である。第3図のフローチャート及び第4図のタイムチャートにより、空気調和機の運転制御の動作を説明する。
冷房または除湿運転時において、圧縮機ON20分経過後、室内ファン速がLoで、室内吸込み温度が設定Tsi以上でかつ室外吸込み温度が設定値Tso以下のとき、室内配管温度が第1の設定値Th1を下回ると露付き防止制御に突入し、圧縮機運転周波数は低下する。このとき吹出し口に設けられた風向変更羽根はユーザーが設定した角度に自由に動くことができる。しかし前記室内配管温度が低下し、第2の設定値Th2を下回ると風向変更羽根角度が角度1に固定するものである。
ここで羽根角度1は通風抵抗が最も少なく室内機の風量が最大値を取る角度に設定されており、従って吹出し口の結露を最小限にすることができる。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における空気調和機の運転制御方法のブロック図である。第6図のフローチャート及び第7図のタイムチャートにより、空気調和機の運転制御の動作を説明する。
冷房または除湿運転時において、圧縮機ON20分経過後、室内ファン速がLoで、室内吸込み温度が設定Tsi以上でかつ室外吸込み温度が設定値Tso以下のとき、室内配管温度が第1の設定値Th1を下回ると露付き防止制御に突入し、タイマーカウントがリセットすると同時に圧縮機運転周波数は低下する。このとき吹出し口に設けられた風向変更羽根はユーザーが設定した角度に自由に動くことができる。前記露付き制御突入後タイマーカウントが設定時間td経過すると、風向変更羽根角度が角度1に固定される。
ここで羽根角度1は通風抵抗が最も少なく室内機の風量が最大値を取る角度に設定されており、従って吹出し口の結露を最小限にすることができる。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における空気調和機の運転制御方法のブロック図である。第9図のフローチャート及び第10図のタイムチャートにより、空気調和機の運転制御の動作を説明する。
冷房または除湿運転時において、圧縮機ON20分経過後、室内ファン速がLoで、室内吸込み温度が設定Tsi以上でかつ室外吸込み温度が設定値Tso以下のとき、室内配管温度が第1の設定値Th1を下回ると露付き防止制御に突入し、圧縮機運転周波数は低下する。このとき吹出し口に設けられた風向変更羽根はユーザーが設定した角度に自由に動くことができる。前記圧縮機周波数ダウン回数が設定回数n回に到達すると、風向変更羽根角度が角度1に固定される。
ここで羽根角度1は通風抵抗が最も少なく室内機の風量が最大値を取る角度に設定されており、従って吹出し口の結露を最小限にすることができる。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことができる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4における空気調和機の運転制御方法のブロック図である。第12図のフローチャート及び第13図のタイムチャートにより、空気調和機の運転制御の動作を説明する。
冷房または除湿運転時において、圧縮機ON20分経過後、室内ファン速がLoで、室内吸込み温度が設定Tsi以上でかつ室外吸込み温度が設定値Tso1以下のとき、室内
配管温度が第1の設定値Th1を下回ると露付き防止制御に突入し、圧縮機運転周波数は低下する。このとき吹出し口に設けられた風向変更羽根はユーザーが設定した角度に自由に動くことができる。前記室外吸込み温度がさらに設定値Tso2を下回ると、風向変更羽根角度が角度1に固定される。
ここで羽根角度1は通風抵抗が最も少なく室内機の風量が最大値を取る角度に設定されており、従って吹出し口の結露を最小限にすることができる。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことができる。
(実施の形態5)
図14は、本発明の実施の形態5における空気調和機の運転制御方法のブロック図である。第15図のフローチャート及び第16図のタイムチャートにより、空気調和機の運転制御の動作を説明する。
冷房または除湿運転時において、圧縮機ON20分経過後、室内ファン速がLoで、室内吸込み温度が設定Tsi1以上でかつ室外吸込み温度が設定値Tso1以下のとき、室内配管温度が第1の設定値Th1を下回ると露付き防止制御に突入し、圧縮機運転周波数は低下する。このとき吹出し口に設けられた風向変更羽根はユーザーが設定した角度に自由に動くことができる。前記室内吸込み温度がTsi1以上でさらに設定値Tsi2を下回ると、風向変更羽根角度が角度1に固定される。
ここで羽根角度1は通風抵抗が最も少なく室内機の風量が最大値を取る角度に設定されており、従って吹出し口の結露を最小限にすることができる。これによって、室内機吹出し口の結露を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態を示す運転制御方法の冷凍サイクル図 本発明の第1の実施形態を示す運転制御方法のブロック図 本発明の第1の実施形態を示す運転制御方法のフローチャート 本発明の第1の実施形態を示す運転制御方法のタイムチャート 本発明の第2の実施形態を示す運転制御方法のブロック図 本発明の第2の実施形態を示す運転制御方法のフローチャート 本発明の第2の実施形態を示す運転制御方法のタイムチャート 本発明の第3の実施形態を示す運転制御方法のブロック図 本発明の第3の実施形態を示す運転制御方法のフローチャート 本発明の第3の実施形態を示す運転制御方法のタイムチャート 本発明の第4の実施形態を示す運転制御方法のブロック図 本発明の第4の実施形態を示す運転制御方法のフローチャート 本発明の第4の実施形態を示す運転制御方法のタイムチャート 本発明の第5の実施形態を示す運転制御方法のブロック図 本発明の第5の実施形態を示す運転制御方法のフローチャート 本発明の第5の実施形態を示す運転制御方法のタイムチャート 従来の運転制御方法のフローチャート 従来の運転制御方法のタイムチャート 従来の運転制御方法のブロック図
符号の説明
1 圧縮機
2 4方弁
3 室外熱交換器
4 室外送風機
5 外気温度センサー
6 電動膨張弁
7 室内熱交換器
8 室内配管温度センサー
9 室内吸込み温度センサー
10 室内送風機
11 室内風向変更羽根
12 室内羽根駆動装置

Claims (5)

  1. 室内熱交換器、送風機、及び前記送風機を駆動する駆動回路、吹出し口に配設され吹出した風の方向を変更する風向変更羽根及び前記風向変更羽根を駆動する駆動回路で構成される空気調和機の室内機において、室内吸込み温度検出手段、室外吸込み温度検出手段、並びに圧縮機運転周波数検出手段、室内送風機速度検出手段、及び風向変更羽根角度検出手段を具備し、冷房または除湿運転時において、室内送風機速度が設定速度以下で、運転開始から所定時間運転後でかつ室内吸込み温度が設定値以上で、室外吸込み温度が設定値以下のとき、室内配管温度が第1の設定値を下回ると圧縮機運転周波数を低下させ、さらに前記室内配管温度が第2の設定値を下回ると風向変更羽根角度を設定角度に固定することを特徴とする空気調和機の運転制御方法。
  2. 冷房または除湿運転時において、室内配管温度が第1の設定値を下回ると圧縮機運転周波数を第1の設定値まで低下させると同時に、タイマーカウントをONし、タイマーが設定時間になると風向変更羽根角度を設定角度に固定することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の運転制御方法。
  3. 冷房または除湿運転時において、室内配管温度が第1の設定値を下回ると圧縮機運転周波数を第1の設定値まで低下させ、さらに室内配管温度が低下して圧縮機運転周波数が第2の設定値まで低下すると風向変更羽根角度を設定角度に固定することを特徴とする請求項第1又は2に記載の空気調和機の運転制御方法。
  4. 冷房または除湿運転時において、室外吸込み温度が第1の設定値を下回ると圧縮機運転周波数を低下させ、さらに室外吸込み温度が低下して第2の設定値を下回ると風向変更羽根角度を設定角度に固定することを特徴とする請求項第1〜3のうちいずれか一項に記載の空気調和機の運転制御方法。
  5. 冷房または除湿運転時において、室内吸込み温度が第1の設定値以上で圧縮機運転周波数を低下させ、さらに室内吸込み温度が低下して第1の設定値を下回り、かつ第2の設定値以上であるとき風向変更羽根角度を設定角度に固定することを特徴とする請求項第1〜4のうちいずれか一項に記載の空気調和機の運転制御方法。
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