JP2008268639A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】色再現性の向上を図ることができるプロジェクタの提供。
【解決手段】プロジェクタは、複数色の色フィルタを備えてカラー画像を形成する画像形成手段5と、広帯域の波長の光を発生する発光ダイオード1と、発光ダイオード1で発生した光を画像形成手段5に照射して生成される投影画像を投影する投影光学系6と、発光ダイオード1と画像形成手段5との間の光路中または画像形成手段5と投影光学系6との間の光路中に配置され、発光ダイオード1で発生した光の内、複数の色フィルタのそれぞれの透過波長域の少なくとも一つの境界付近における光を減光する減光フィルタ3とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】プロジェクタは、複数色の色フィルタを備えてカラー画像を形成する画像形成手段5と、広帯域の波長の光を発生する発光ダイオード1と、発光ダイオード1で発生した光を画像形成手段5に照射して生成される投影画像を投影する投影光学系6と、発光ダイオード1と画像形成手段5との間の光路中または画像形成手段5と投影光学系6との間の光路中に配置され、発光ダイオード1で発生した光の内、複数の色フィルタのそれぞれの透過波長域の少なくとも一つの境界付近における光を減光する減光フィルタ3とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクタに関する。
従来から、液晶表示パネルに形成した画像を投影光学系によりスクリーン上に投影する各種のプロジェクタが知られている。近年、光源に高輝度白色LEDを用いてプロジェクタユニットの小型化を図り、プロジェクタを携帯電話等に組み込む構成も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
高輝度白色LEDは、一般的に青色LEDと、青色LEDの前面に配されたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光体層とで実現されている。蛍光体層は、青色LEDの光を吸収して黄色成分の光を発生する。この発生した黄色成分の光と吸収されなかった青色成分の光とが混色されて白色光が得られる。そして、この白色光をRGBフィルタが設けられた液晶表示パネルに照射して、カラー画像を投影するようにしている。
しかしながら、上述した白色LEDから出射される白色光は、青色成分の波長と黄色成分の波長とに光強度のピークを有している。そのため、G(緑)フィルタおよびR(赤)フィルタのそれぞれを透過した光(緑色成分、赤色成分)は強度分布の偏りが生じ、色再現性に問題があった。
請求項1の発明は、複数色の色フィルタを備えてカラー画像を形成する画像形成手段と、広帯域の波長の光を発生する発光ダイオードと、発光ダイオードで発生した光を画像形成手段に照射して生成される投影画像を投影する投影光学系と、発光ダイオードと画像形成手段との間の光路中または画像形成手段と投影光学系との間の光路中に配置され、発光ダイオードで発生した光の内、複数の色フィルタのそれぞれの透過波長域の少なくとも一つの境界付近における光を減光する減光フィルタとを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のプロジェクタにおいて、発光ダイオードは、青色光を発生する青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードから発生された青色光の一部を吸収して黄色光を発生する蛍光体とを備え、減光フィルタは、黄色光の波長域における色フィルタの透過波長域の境界付近の光を減光することを特徴とするプロジェクタ。
請求項3の発明は、請求項2に記載のプロジェクタにおいて、画像形成手段の各画素には、赤色フィルタを有する赤色表示素子と、緑色フィルタを有する緑色表示素子と、青色フィルタを有する青色表示素子とがそれぞれ設けられていること特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2に記載のプロジェクタにおいて、画像形成手段の各画素には、赤色フィルタを有する赤色表示素子と、緑色フィルタを有する緑色表示素子と、青色フィルタを有する青色表示素子と、入射光をほぼそのまま出射する白色表示素子とがそれぞれ設けられていること特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、画像形成手段は反射型液晶表示パネルであり、発光ダイオードで発生した光を異なる二つの偏光光に分離して、一方の偏光光を前記反射型液晶表示パネルへと出射する偏光ビームスプリッタを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のプロジェクタにおいて、減光フィルタは、偏光ビームスプリッタの分離特性の入射角度依存性に起因して生じる光の色変化も抑制するように、色フィルタの透過波長域の境界付近における光を減光することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のプロジェクタにおいて、減光フィルタは、黄色光の波長域の光をほぼ一様に減光するとともに、色フィルタの透過波長域の境界付近における光をさらに減光することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5〜7いずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、発光ダイオードで発生した光を略平行光とする照明光学系を備えたものである。
請求項9の発明は、請求項5〜8いずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、減光フィルタを偏光ビームスプリッタに一体に形成したものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のプロジェクタにおいて、発光ダイオードは、青色光を発生する青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードから発生された青色光の一部を吸収して黄色光を発生する蛍光体とを備え、減光フィルタは、黄色光の波長域における色フィルタの透過波長域の境界付近の光を減光することを特徴とするプロジェクタ。
請求項3の発明は、請求項2に記載のプロジェクタにおいて、画像形成手段の各画素には、赤色フィルタを有する赤色表示素子と、緑色フィルタを有する緑色表示素子と、青色フィルタを有する青色表示素子とがそれぞれ設けられていること特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2に記載のプロジェクタにおいて、画像形成手段の各画素には、赤色フィルタを有する赤色表示素子と、緑色フィルタを有する緑色表示素子と、青色フィルタを有する青色表示素子と、入射光をほぼそのまま出射する白色表示素子とがそれぞれ設けられていること特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、画像形成手段は反射型液晶表示パネルであり、発光ダイオードで発生した光を異なる二つの偏光光に分離して、一方の偏光光を前記反射型液晶表示パネルへと出射する偏光ビームスプリッタを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のプロジェクタにおいて、減光フィルタは、偏光ビームスプリッタの分離特性の入射角度依存性に起因して生じる光の色変化も抑制するように、色フィルタの透過波長域の境界付近における光を減光することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のプロジェクタにおいて、減光フィルタは、黄色光の波長域の光をほぼ一様に減光するとともに、色フィルタの透過波長域の境界付近における光をさらに減光することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5〜7いずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、発光ダイオードで発生した光を略平行光とする照明光学系を備えたものである。
請求項9の発明は、請求項5〜8いずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、減光フィルタを偏光ビームスプリッタに一体に形成したものである。
本発明によれば、プロジェクタの色再現性の向上を図ることができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明によるプロジェクタの第1の実施の形態を示す概略構成図である。プロジェクタは、白色LED1、集光レンズ2、フィルタ3、偏光ビームスプリッタ(以下では、PBSと記す)ブロック4、反射型液晶表示パネルであるLCOS(LiquidCrystal on Silicon)5、投影レンズ6および表示制御部7を備えている。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明によるプロジェクタの第1の実施の形態を示す概略構成図である。プロジェクタは、白色LED1、集光レンズ2、フィルタ3、偏光ビームスプリッタ(以下では、PBSと記す)ブロック4、反射型液晶表示パネルであるLCOS(LiquidCrystal on Silicon)5、投影レンズ6および表示制御部7を備えている。
白色LED1は、その内部に青色LEDと、その青色LEDの前面に配されたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光体層とを有している。青色LEDから青色成分の光が出射されると、青色成分の光の一部が蛍光体に吸収され、蛍光体から黄色成分の光が発生する。この黄色成分の光と残りの青色成分の光とを混色することで白色光が実現されている。
図2(a)は、白色LED1から出射される白色光のスペクトル強度分布を示す図である。白色LED1からは幅広い波長域を有する広帯域の光が出射されるが、スペクトル強度分布には2つのピークが存在する。その一つは、青色LEDから出射される青色成分の光に対応する比較的幅の狭いピークであり、ピーク波長は約460nmとなっている。二つ目のピークは、蛍光体から発生する黄色成分の光に対応する幅の広いピークであり、ピーク波長は約580nmとなっている。
白色LED1から出射された照明光は、集光レンズ2によって略平行光とされる。略平行光とされた照明光はフィルタ3を介してPBSブロック4へと入射する。PBSブロック4には、入射光軸に対して角度45度で偏光分離部4aが形成されている。フィルタ3は、PBSブロック4の入射面4bに一体に形成されている。フィルタ3の詳細については後述する。
フィルタ3を透過した光はPBSブロック4内へと入射し、偏光分離部4aに45度の角度で入射する。偏光分離部4aに入射した光は、偏光分離部4aを透過するP偏光と、偏光分離部4aで反射されるS偏光とに分離される。偏光分離部4aを透過したP偏光は、反射型液晶であるLCOS5に入射する。一方、偏光分離部4aで反射されたS偏光は、投影には利用しない不要光としてPBSブロック4の面4cから出射される。例えば、面4cに黒色処理などの無反射処理を施しても良い。また、フィルタ3と照明レンズ2との間に、照明光を直線偏光(P偏光)に変換したり、照明光から直線偏光を抽出したりする偏光板を配置しても良い。
上述したようにLCOS5は反射型液晶表示パネルであり、LCOS5に入射した光は、液晶層を図示上方に進行した後、LCOS5の反射面で反射されて再び液晶層を図示下方に進行してLCOS5から出射される。LCOS5には表示制御部7から映像信号が入力され、映像信号のレベルに応じて各表示素子に電圧が印加される。その際、電圧の印加状態に応じて液晶層の液晶分子の配列が変化し、液晶層が位相板の役目を果たすようになる。その結果、LCOS5からPBSブロック4へと出射される光は、S偏光である変調光とP偏光である非変調光との混合光となる。
LCOS5はカラーの表示パネルであって、図4(a)に示すように、2次元的に配列された表示素子の各々には赤(R)、緑(G)、青(b)のカラーフィルタが設けられており、R,G,Bの三色の表示素子で一つの画素が構成される。例えば、R表示素子,G表示素子およびB表示素子の全てをオン表示すると赤,緑,青の各色が混色され、その画素は白色を表示した状態となる。
PBSブロック4の偏光分離部4aは、LCOS5から入射した混合光の内、S偏光である変調光のみを反射して投影レンズ6へと導く。投影レンズ6は、PBSブロックからの変調光を、投影光として不図示のスクリーン等に投影する。一方、P偏光である非変調光は、偏光分離部4aを透過する。
[フィルタ3の詳細説明]
次に、フィルタ3の機能について詳細に説明する。LCOS5に設けられたカラーフィルタ(Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ)は、一般的に図2(b)に示すような透過特性を有している。図2(b)に示した透過特性では、Bフィルタは波長=460nmを中心とする波長域の光を透過し、Gフィルタは波長=530nmを中心とする波長域の光を透過し、Rフィルタは波長=630nmを中心とする波長域の光を透過する。
次に、フィルタ3の機能について詳細に説明する。LCOS5に設けられたカラーフィルタ(Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ)は、一般的に図2(b)に示すような透過特性を有している。図2(b)に示した透過特性では、Bフィルタは波長=460nmを中心とする波長域の光を透過し、Gフィルタは波長=530nmを中心とする波長域の光を透過し、Rフィルタは波長=630nmを中心とする波長域の光を透過する。
一方、白色LED1から出射される照明光は、図2(a)に示したようなスペクトル強度分布を有している。図2(a)に示す例では、Gフィルタの波長域とRフィルタの波長域との境界、すなわち、Gフィルタの透過率が減少するラインとRフィルタの透過率が減少するラインとが交差する谷間の部分の波長と、照明光の長波長側のピーク波長とがほぼ一致している。
そのため、白色LED1から出射される照明光をRフィルタ、GフィルタおよびBフィルタに通すと、R,G,Bの各フィルタを透過したR光成分、G光成分およびB光成分は図2(c)に示すような分布となる。すなわち、図2(c)のR光成分およびG光成分は、波長=580nm側に偏った分布となっている。その結果、フィルタ3が設けられていない従来のプロジェクタでは、赤色および緑色の色再現性が悪くなるという問題があった。
図3(a)はフィルタ3の透過特性の一例を示したものである。フィルタ3は、いわゆるノッチフィルタとしての特性を備えており、波長=580nmを中心とする所定波長幅(例えば、±20nm程度)の光を減光する。フィルタ3の透過特性、例えば減光する波長域や減光の程度に関しては、黄色成分のピークの高さや形状などに応じて、G光成分とR光成分とが適切に分離されるように設定すれば良い。
図2(a)に示すような特性の照明光を図3(a)に示すようなフィルタ3に通すと、透過光は図3(b)に示すような分布となる。波長580nm付近において分布が符号Aで示すように変化し、斜線を施した部分がカットされることになる。そのため、このような照明光をR、G、Bフィルタに通すと、R光成分、G光成分およびB光成分は図3(c)に示すような分布となる。破線はフィルタ3を用いない場合(図2(c)の場合)と比較すると、図4(b)の斜線部分がカットされた分だけ、波長580nm付近におけるG光成分およびR光成分の強度が減少する。その結果、R光成分とG光成分との分離が良くなり、赤色および緑色の色再現性が向上する。
−第2の実施の形態−
上述したLCOS5では、一画素中にR,G,Bフィルタを有する3つの表示素子が設けられているが、画像の輝度を高めるために、さらに白色(W)表示素子を加えた「RGBW」方式を採用する場合がある。図4(b)は「RGBW」方式のフィルタ配列の一例を示したものである。W表示素子には色フィルタは配置されていない。W表示素子においては、電圧印加状態では入射した照明光がそのまま反射されることになる。そのため、W表示素子で形成される白色は、図2(a)に示す照明光と同様のスペクトル強度分布を有することになる。
上述したLCOS5では、一画素中にR,G,Bフィルタを有する3つの表示素子が設けられているが、画像の輝度を高めるために、さらに白色(W)表示素子を加えた「RGBW」方式を採用する場合がある。図4(b)は「RGBW」方式のフィルタ配列の一例を示したものである。W表示素子には色フィルタは配置されていない。W表示素子においては、電圧印加状態では入射した照明光がそのまま反射されることになる。そのため、W表示素子で形成される白色は、図2(a)に示す照明光と同様のスペクトル強度分布を有することになる。
一方、R,G,B表示素子により生成される白色は、図2(c)のR光成分、G光成分およびB光成分を混色して得られる白色となる。図2(a)に示す分布と図2(c)に示す分布とを比較すると、RGBフィルタを通したことにより波長580nm付近の分布が異なっており、同じ白色であっても色合いが異なることになる。その結果、W表示素子を用いる場合には、W表示素子の光をどの程度混ぜるかによって色温度が異なり、色再現が難しくなる。
ところが、上述したようにフィルタ3を設けることで波長580nm付近の光をカットすると、R,G,B表示素子により生成される白色は、図3(c)のR光成分、G光成分およびB光成分を混色して得られる白色となる。一方、W表示素子による白色のスペクトル強度分布は、図3(b)の斜線部分をカットしたものとなる。すなわち、その結果、フィルタ3を設けてLCOS5を照明する照明光の波長580nm付近の光をカットすることで、従来のようなRGB表示素子による白色とW表示素子による白色との間の、波長580nm付近の分布の違いを低減することができ、色再現性の向上を図ることができる。
−第3の実施の形態−
ところで、色再現性を損なう原因としては、上述した照明光の色成分の分布の他に、PBSブロック4の偏光分離部4aに対する照明光の入射角度のバラツキがある。PBSの分離性能は、図5(a)に示すように光の進行方向と偏光分離部4aとの角度αが45°の時に発揮されるように設計されている。図5(b)は透過されるP偏光の透過率の角度依存性を模式的に示したものであり、角度αが45°の場合と35°の場合について示している。角度αが35°と小さくなると、短波長側(青色成分の波長)において透過率が低下する。その結果、フィルタ3が設けられていないPBSブロック4を透過したP偏光のスペクトル強度分布は、図6(b)の一点鎖線で示すように、青色成分の強度が低下することになる。そのため、照明光は黄色味を帯びた白色光となり、白色の色再現性が低下してしまう。
ところで、色再現性を損なう原因としては、上述した照明光の色成分の分布の他に、PBSブロック4の偏光分離部4aに対する照明光の入射角度のバラツキがある。PBSの分離性能は、図5(a)に示すように光の進行方向と偏光分離部4aとの角度αが45°の時に発揮されるように設計されている。図5(b)は透過されるP偏光の透過率の角度依存性を模式的に示したものであり、角度αが45°の場合と35°の場合について示している。角度αが35°と小さくなると、短波長側(青色成分の波長)において透過率が低下する。その結果、フィルタ3が設けられていないPBSブロック4を透過したP偏光のスペクトル強度分布は、図6(b)の一点鎖線で示すように、青色成分の強度が低下することになる。そのため、照明光は黄色味を帯びた白色光となり、白色の色再現性が低下してしまう。
そこで、第3の実施の形態では、フィルタ3の透過特性を、図6(a)の破線で示すような透過特性と実線で示すような透過特性とを併せ持つような特性とする。具体的には、破線の特性を有するフィルタ3aと、実線の透過特性を有するフィルタ3bとをPBSブロック4の照明光入射面に形成すれば良い。図6(b)の破線で示すように、フィルタ3bを用いることにより、照明光の強度は波長=約580nmを中心とした黄色成分が減少する。おおまかには、青色成分の減少に対応するS1で示す部分の面積と、黄色成分の減少に対応するS2で示す部分の面積とが同程度となれば良い。
さらに、フィルタ3aを用いることにより、波長580nmの近傍の強度がさらに減少し、G光成分とR光成分との分離特性を向上させることができる。なお、フィルタ3aだけを用いた場合であっても、カットする光の波長域を大きくすることでフィルタ3bと同様の機能を与えることは可能である。
上述した実施の形態では、フィルタ3をPBSブロック4の照明光入射面4bに形成したが、PBSブロック4の投影光出射面4d、投影レンズ6の表面、集光レンズ2の出射面などに形成しても良い。さらに、フィルタ3を独立したフィルタ部材として、集光レンズ2とPBSブロック4との間の光路中や、PBSブロック4と投影レンズ6との間の光路中に配置しても良い。また、画像を形成する手段としては、上述した反射型液晶表示パネルの他に、透過型の液晶表示パネルを用いることもできる。なお、以上の説明はあくまでも一例であり、発明を解釈する際、上記実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。
1:白色LED、2:集光レンズ、3:フィルタ、4:PBSブロック、5:LCOS、6:投影レンズ、7:表示制御部、
Claims (9)
- 複数色の色フィルタを備えてカラー画像を形成する画像形成手段と、
広帯域の波長の光を発生する発光ダイオードと、
前記発光ダイオードで発生した光を前記画像形成手段に照射して生成される投影画像を投影する投影光学系と、
前記発光ダイオードと前記画像形成手段との間の光路中または前記画像形成手段と前記投影光学系との間の光路中に配置され、前記発光ダイオードで発生した光の内、前記複数の色フィルタのそれぞれの透過波長域の少なくとも一つの境界付近における光を減光する減光フィルタとを備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記発光ダイオードは、青色光を発生する青色発光ダイオードと、前記青色発光ダイオードから発生された青色光の一部を吸収して黄色光を発生する蛍光体とを備え、
前記減光フィルタは、前記黄色光の波長域における前記色フィルタの透過波長域の境界付近の光を減光することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記画像形成手段の各画素には、赤色フィルタを有する赤色表示素子と、緑色フィルタを有する緑色表示素子と、青色フィルタを有する青色表示素子とがそれぞれ設けられていること特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記画像形成手段の各画素には、赤色フィルタを有する赤色表示素子と、緑色フィルタを有する緑色表示素子と、青色フィルタを有する青色表示素子と、入射光をほぼそのまま出射する白色表示素子とがそれぞれ設けられていること特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記画像形成手段は反射型液晶表示パネルであり、
前記発光ダイオードで発生した光を異なる二つの偏光光に分離して、一方の偏光光を前記反射型液晶表示パネルへと出射する偏光ビームスプリッタを備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
前記減光フィルタは、前記偏光ビームスプリッタの分離特性の入射角度依存性に起因して生じる光の色変化も抑制するように、前記色フィルタの透過波長域の境界付近における光を減光することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項6に記載のプロジェクタにおいて、
前記減光フィルタは、前記黄色光の波長域の光をほぼ一様に減光するとともに、前記色フィルタの透過波長域の境界付近における光をさらに減光することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5〜7いずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記発光ダイオードで発生した光を略平行光とする照明光学系を備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5〜8いずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記減光フィルタを前記偏光ビームスプリッタに一体に形成したことを特徴とするプロジェクタ。
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