JP4781307B2 - 照明装置及び投写型映像表示装置 - Google Patents

照明装置及び投写型映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4781307B2
JP4781307B2 JP2007110923A JP2007110923A JP4781307B2 JP 4781307 B2 JP4781307 B2 JP 4781307B2 JP 2007110923 A JP2007110923 A JP 2007110923A JP 2007110923 A JP2007110923 A JP 2007110923A JP 4781307 B2 JP4781307 B2 JP 4781307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component light
color component
light
color
polarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007110923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008268518A (ja
Inventor
誠 前田
高明 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2007110923A priority Critical patent/JP4781307B2/ja
Priority to US12/105,321 priority patent/US7854516B2/en
Publication of JP2008268518A publication Critical patent/JP2008268518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4781307B2 publication Critical patent/JP4781307B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/10Simultaneous recording or projection
    • G03B33/12Simultaneous recording or projection using beam-splitting or beam-combining systems, e.g. dichroic mirrors
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2066Reflectors in illumination beam
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2073Polarisers in the lamp house

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

本発明は、4種類以上の色成分光を利用する照明装置及び投写型映像表示装置に関する。
従来、3種類の色成分光に対応する3つの光変調素子と、3つの光変調素子から出射される色成分光を合成するクロスダイクロイックキューブと、クロスダイクロイックキューブで合成された色成分光を投写する投写レンズユニットとを有する投写型映像表示装置が知られている。
ここで、クロスダイクロイックキューブは、色成分光が入射する3つの光入射面と、色成分光が出射する1つの光出射面とを有している。従って、クロスダイクロイックキューブに入射する色成分光が3種類である場合には、投写型映像表示装置は、一つのクロスダイクロイックキューブを色合成部として有していれば足りる。
一方で、色再現性や輝度の向上を目的として、4種類以上の光を利用する投写型映像表示装置が提案されている。例えば、投写型映像表示装置は、赤、緑及び青の3色に加えて、オレンジ、黄又はシアンを利用することによって、色再現性や輝度の向上を図っている(例えば、特許文献1)。
特開2002−287247号公報(請求項1、請求項4、図1など)
ここで、投写型映像表示装置が4種類以上の色成分光を有する場合には、一つの色合成部(クロスダイクロイックキューブ)で4種類以上の色成分光を合成することができない。従って、投写型映像表示装置は、複数の色合成部(ダイクロイックキューブ又はクロスダイクロイックキューブ)を有する必要がある。
例えば、4種類の色成分光の合成が必要である場合には、投写型映像表示装置は、2種類の色成分光が合成された合成光を2つ取得して、2つの合成光をさらに合成することによって、4種類の色成分光が合成された合成光を取得する。なお、投写型映像表示装置は、3種類の色成分光が合成された合成光を取得して、合成光と1種類の色成分光とを合成することによって、4種類の色成分光が合成された合成光を取得してもよい。投写型映像表示装置は、2色の色成分光が合成された合成光を取得して、合成光と2種類の色成分光とを合成することによって、4種類の色成分光が合成された合成光を取得してもよい。
ここで、4種類以上の色成分光に対応する各光変調素子から投写レンズユニットまでの光路長は同一である必要がある。また、光変調素子と投写レンズユニットとの間に、複数の色合成部(ダイクロイックキューブ又はクロスダイクロイックキューブ)を設ける必要がある。従って、投写レンズユニットのバックフォーカスが長くなる。
この結果、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置で用いられる投写レンズユニットを転用することができないため、投写型映像表示装置のコストが全体として上昇してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、装置全体のコスト上昇を抑制することを可能とする照明装置及び投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一の特徴では、第1色成分光、第2色成分光及び第3色成分光に加えて、前記第1色成分光の波長帯と前記第2色成分光の波長帯とに挟まれた波長帯を有する第4色成分光を利用する照明装置は、前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第4色成分光を含む合成光と前記第3色成分光とを分離する第1色分離部(ダイクロイックミラー71)と、前記第1色分離部で分離された前記合成光のうち、前記第1色成分光と前記第2色成分光とを分離する第2色分離部(ダイクロイックミラー72又はPBSキューブ73)と、前記第1色分離部と前記第2色分離部との間において、前記合成光の光路上に設けられた第1偏光回旋素子(偏光回旋素子31Ye)とを備え、前記第1偏光回旋素子は、前記合成光のうち、前記第4色成分光の偏光方向を回旋し、前記第2色分離部は、前記第4色成分光の一部又は全部が重畳された前記第1色成分光と、前記第1色成分光に重畳されなかった前記第4色成分光が重畳された前記第2色成分光とに分離する。
かかる特徴によれば、第2色分離部は、第4色成分光の一部又は全部が重畳された第1色成分光と、第1色成分光に重畳されなかった第4色成分光が重畳された第2色成分光とに分離する。従って、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、投写レンズユニットのバックフォーカスが長くならない。すなわち、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置で用いられる投写レンズユニットを転用できるため、装置全体のコスト上昇を抑制することができる。
また、第1偏光回旋素子は、第1色分離部で分離された前記合成光のうち、第4色成分光の偏光方向を回旋することによって、第2色分離部によって第1色成分光に重畳される第4色成分光(すなわち、第2色成分光に重畳される第4色成分光)を制御する。これによって、第1色又は第2色において高い色純度が必要とされる場合であっても、第1色又は第2色の色純度を維持しながら、第4色成分光を照明光として有効に利用することができる。
本発明の上述した特徴において、前記第2色分離部で分離された前記第1色成分光又は前記第2色成分光の光路上に設けられた第2偏光回旋素子(偏光回旋素子32Ye)を照明装置がさらに備え、前記第2偏光回旋素子は、前記第1色成分光又は前記第2色成分光に重畳された前記第4色成分光の偏光方向を回旋することが好ましい。これによって、第1色成分光、第2色成分光及び第3色成分光によって再現される色が第4色成分光の利用によって第4色側にシフトすることを抑制することができる。
本発明の上述した特徴において、前記第2色分離部で分離された前記第1色成分光又は前記第2色成分光の光路上に設けられた狭帯域位相差板(狭帯域位相差板40)を照明装置がさらに備え、前記狭帯域位相差板は、前記第1色成分光の光路上に設けられている場合に、前記第1色成分光の偏光方向と前記第1色成分光に重畳された前記第4色成分光の偏光方向とを揃え、前記第2色成分光の光路上に設けられている場合に、前記第2色成分光の偏光方向と前記第2色成分光に重畳された前記第4色成分光の偏光方向とを揃えることが好ましい。
本発明の上述した特徴において、前記第1偏光回旋素子は、前記第4色成分光の偏光方向を90°回旋する状態と前記第4色成分光の偏光方向を回旋しない状態とを切り替え可能に構成されていることが好ましい。
本発明の上述した特徴において、前記第1偏光回旋素子は、前記第4色成分光の偏光方向を0°〜90°の範囲内で回旋することが好ましい。
本発明の上述した特徴において、前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第3色成分光の変調量の制御に用いる映像入力信号に応じて、前記第1偏光回旋素子による前記第4色成分光の偏光方向の回旋量を制御する制御部(制御部300)を照明装置がさらに備えることが好ましい。
本発明の上述した特徴において、前記第1色成分光を変調する第1光変調素子と、前記第2色成分光を変調する第2光変調素子と、前記第3色成分光を変調する第3光変調素子とを照明装置がさらに備え、前記第1偏光回旋素子の解像度は、前記第1光変調素子、前記第2光変調素子及び前記第3光変調素子の解像度よりも低いことが好ましい。
本発明の一の特徴では、第1色成分光を変調する第1光変調素子と、第2色成分光を変調する第2光変調素子と、第3色成分光を変調する第3光変調素子とを備えており、前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第3色成分光に加えて、前記第1色成分光の波長帯と前記第2色成分光の波長帯とに挟まれた波長帯を有する第4色成分光を利用する投写型映像表示装置は、前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第4色成分光を含む合成光と前記第3色成分光とを分離する第1色分離部と、前記第1色分離部で分離された前記合成光のうち、前記第1色成分光と前記第2色成分光とを分離する第2色分離部と、前記第1色分離部と前記第2色分離部との間において、前記合成光の光路上に設けられた第1偏光回旋素子と、
前記第1光変調素子から出射された色成分光、前記第2光変調素子から出射された色成分光及び前記第3光変調素子から出射された色成分光を投写する投写レンズユニットとを備え、前記第1偏光回旋素子は、前記合成光のうち、前記第4色成分光の偏光方向を回旋し、前記第2色分離部は、前記第4色成分光の一部又は全部が重畳された前記第1色成分光と、前記第1色成分光に重畳されなかった前記第4色成分光が重畳された前記第2色成分光とに分離する。
本発明によれば、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、装置全体のコスト上昇を抑制することを可能とする照明装置及び投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、投写レンズユニット110と、照明装置120とを有する。投写型映像表示装置100は、後述するように、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Yeを利用する。
第1実施形態では、赤成分光Rが第1色成分光であり、緑成分光Gが第2色成分光であり、第3色成分光が青成分光Bである。黄成分光Yeは、第1色成分光の波長帯と第2色成分光の波長帯とに挟まれた波長帯を有する第4色成分光である。
図1では、光源10が発する光を均質化するフライアイレンズ、光源10が発する光の偏光方向を揃えるPBS(Polarized Beam Splitter)などが省略されていることに留意すべきである。第1実施形態では、光源10が発する光の偏光方向は、後述するダイクロイックミラー71と光源10との間においてS偏光に揃えられることを前提として説明する。
投写レンズユニット110は、照明装置120から出射された映像光をスクリーン(不図示)上などに投写する。
照明装置120は、光源10と、複数の液晶パネル30(液晶パネル30R、液晶パネル30G、液晶パネル30B)と、偏光回旋素子31Yeと、狭帯域位相差板40と、クロスダイクロイックプリズム50とを有する。
光源10は、白色光を発するUHPランプなどである。すなわち、光源10が発する光は、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeを少なくとも含む。
液晶パネル30Rは、映像入力信号(赤入力信号R)に応じて、赤成分光Rを変調する。同様に、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bは、映像入力信号(緑入力信号G及び青入力信号B)に応じて、緑成分光G及び青成分光Bを変調する。
偏光回旋素子31Yeは、ダイクロイックミラー71とダイクロイックミラー72との間において、ダイクロイックミラー71で分離された合成光(赤成分光R、緑成分光G及び黄成分光Ye)の光路上に設けられている。偏光回旋素子31Yeは、映像入力信号(赤入力信号R、緑入力信号G及び青入力信号B)に基づいて算出された重畳量分配信号Yeに応じて、ダイクロイックミラー71で分離された合成光のうち、黄成分光Yeの偏光方向を回旋する。
ここで、偏光回旋素子31Yeは、黄成分光Yeの偏光方向を回旋しない状態と黄成分光Yeの偏光方向を90°回旋する状態とを選択的に切り替え可能に構成された光学素子である。なお、偏光回旋素子31Yeは、黄成分光Yeの偏光方向を0°〜90°の範囲内で回旋する光学素子であってもよい。偏光回旋素子31Yeの詳細については後述する(図3及び図4を参照)。
狭帯域位相差板40は、ダイクロイックミラー72で分離された赤成分光R(黄成分光Yeを含む場合もある)の光路上に設けられている。狭帯域位相差板40は、赤成分光Rの偏光方向と黄成分光Yeの偏光方向とを揃える光学素子である。具体的には、狭帯域位相差板40は、黄成分光Yeの偏光方向のみを90°回旋することによって、黄成分光Yeの偏光方向を赤成分光Rの偏光方向(S偏光)と揃える。
クロスダイクロイックプリズム50は、液晶パネル30R、液晶パネル30G及び液晶パネル30Bから出射される光を合成する色合成部である。クロスダイクロイックプリズム50で合成された合成光は、投写レンズユニット110に導かれる。
ここで、液晶パネル30Rから出射される光は、赤成分光Rだけではなくて、黄成分光Yeを含む場合がある。同様に、液晶パネル30Gから出射される光は、緑成分光Gだけではなくて、黄成分光Yeを含む場合がある。
照明装置120は、複数のレンズ群(レンズ60R、レンズ60G、レンズ60B、レンズ61及びレンズ62)と、複数のダイクロイックミラー群(ダイクロイックミラー71及びダイクロイックミラー72)と、複数の反射ミラー群(反射ミラー81、反射ミラー82及び反射ミラー83)とを有する。
レンズ60Rは、液晶パネル30Rから出射された光が投写レンズユニット110に照射されるように、赤成分光R(黄成分光Yeを含む場合もある)を集光するレンズである。同様に、レンズ60Gは、液晶パネル30Gから出射された光が投写レンズユニット110に照射されるように、緑成分光G(黄成分光Yeを含む場合もある)を集光するレンズである。レンズ60Bは液晶パネル30Bから出射された光が投写レンズユニット110に照射されるように、青成分光Bを集光するレンズである。
レンズ61及びレンズ62は、赤成分光Rの光路長と緑成分光G、青成分光B及び黄成分光Yeの光路長とを調整するレンズである。
ダイクロイックミラー71は、赤成分光R、緑成分光G及び黄成分光Yeを含む合成光と青成分光Bとを分離する第1色分離部である。具体的には、ダイクロイックミラー71は、赤成分光R、緑成分光G及び黄成分光Yeを含む合成光を反射して、青成分光Bを透過する。
ダイクロイックミラー72は、ダイクロイックミラー71で分離された合成光のうち、赤成分光Rと緑成分光Gとを分離する第2色分離部である。具体的には、ダイクロイックミラー72は、赤成分光Rを透過して、緑成分光Gを反射する。
ここで、ダイクロイックミラー72は、黄成分光Yeの一部又は全部が重畳された赤成分光Rと、赤成分光Rに重畳されなかった黄成分光Yeが重畳された緑成分光Gとに分離する。なお、黄成分光Yeの分離については後述する(図5及び図6を参照)。
反射ミラー81は、ダイクロイックミラー71で分離された青成分光Bを反射して、青成分光Bを液晶パネル30B側に導くミラーである。
反射ミラー82及び反射ミラー83は、ダイクロイックミラー72で分離された赤成分光R(黄成分光Yeを含む場合もある)を反射して、赤成分光R(黄成分光Yeを含む場合もある)を液晶パネル30R側に導くミラーである。
(各色成分光の波長帯)
以下において、第1実施形態に係る各色成分光の波長帯について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る各色成分光の波長帯を示す図である。
図2に示すように、赤成分光Rは、各色成分光のうち、最も長波長の波長帯を有する。一方で、青成分光Bは、各色成分光のうち、最も短波長の波長帯を有する。緑成分光Gは、青成分光Bの波長帯と赤成分光Rの波長帯とに挟まれる波長帯を有する。黄成分光Yeは、緑成分光Gの波長帯と赤成分光Rの波長帯とに挟まれる波長帯を有する。
また、図2に示すように、光源10が発する光の光量は、緑成分光Gの波長帯及び黄成分光Yeの波長帯でピークを有する。光源10が発する光の比視感度は、緑成分光Gの波長帯でピークを有しており、緑成分光Gの波長帯から長波長(又は、短波長)となるに従って減少する。
光源10が発する光の特性から分かるように、スクリーン(不図示)上などに投写される映像の輝度向上を図るために、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bに加えて、黄成分光Yeを利用することが効果的である。
(偏光回旋素子の構成)
以下において、第1実施形態に係る偏光回旋素子の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る偏光回旋素子31Yeを説明するための図である。図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る偏光回旋素子31Yeの一例を示す図である。
図3では、λは、赤成分光R及び緑成分光Gであり、λは、黄成分光Yeであるものとする。図3に示すように、偏光回旋素子31Yeに電圧が印加されていない状態(OFF状態)では、λの偏光方向及びλの偏光方向は回旋されない。一方で、偏光回旋素子31Yeに電圧が印加された状態(ON状態)では、λの偏光方向は回旋されずに、λの偏光方向は90°回旋される。
ここで、偏光回旋素子31Yeとしては、ノッチフィルタタイプを用いることが可能である。具体的には、図4(a)に示すように、ノッチフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeは、電圧が印加されていない状態(OFF状態)では、各色成分光の偏光方向をいずれも回旋しない。一方で、ノッチフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeは、電圧が印加された状態(ON状態)では、黄成分光Yeの偏光方向のみを回旋し、黄成分光Yeの波長帯の両側に隣接する波長帯を有する色成分光(赤成分光R及び緑成分光G)の偏光方向を回旋しない。
なお、図4(a)は、ノッチフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeに入射した際における各色成分光の偏光方向が回旋されずにノッチフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeを透過する比率、すなわち、偏光回旋素子31Yeの入出射側に平行な偏光板が配置されているときの(透過率)を示している。従って、図4(a)では、透過率が低ければ低いほど、色成分光の偏光方向が回旋されていることに留意すべきである。
一方で、偏光回旋素子31Yeとしては、エッジフィルタタイプを用いることが可能である。具体的には、図4(b)に示すように、エッジフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeは、電圧が印加されていない状態(OFF状態)では、各色成分光の偏光方向をいずれも回旋しない。一方で、エッジフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeは、電圧が印加された状態(ON状態)では、黄成分光Ye及び黄成分光Yeよりも長波長の波長帯を有する色成分光(ここでは、赤成分光R)の偏光方向を回旋し、黄成分光Yeよりも短波長の波長帯を有する色成分光(ここでは、緑成分光G)の偏光方向を回旋しない。
なお、図4(b)は、図4(a)と同様に、エッジフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeに入射した際における各色成分光の偏光方向が回旋されずにエッジフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeを透過する比率(透過率)を示している。従って、図4(b)では、透過率が低ければ低いほど、色成分光の偏光方向が回旋されていることに留意すべきである。
図4(b)では、電圧が印加された状態(ON状態)において、黄成分光Yeよりも短波長の波長帯を有する色成分光の偏光方向を回旋しないエッジフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeを例示したが、これに限定されるものではない。具体的には、電圧が印加された状態(ON状態)において、黄成分光Yeよりも長波長の波長帯を有する色成分光の偏光方向を回旋しないエッジフィルタタイプの偏光回旋素子31Yeを用いてもよい。
(黄成分光Yeの重畳)
以下において、第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳について、図面を参照しながら説明する。図5及び図6は、第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳について説明するための図である。
図5及び図6に示すように、赤成分光Rと緑成分光Gとを分離するダイクロイックミラー72では、色成分光を透過する波長帯と色成分光を反射する波長帯の境目(カットオフ波長)が、色成分光の偏光方向に応じて異なる。具体的には、色成分光の偏光方向がS偏光である場合には、色成分光の偏光方向がP偏光である場合よりも、カットオフ波長が長波長側に設けられる。
また、色成分光の偏光方向がP偏光である場合におけるカットオフ波長と色成分光の偏光方向がS偏光である場合におけるカットオフ波長との間に黄成分光Yeの波長帯が設けられるように、ダイクロイックミラー72が設計されている。
従って、偏光回旋素子31Yeによって黄成分光Yeの偏光方向を調整することによって、ダイクロイックミラー72によって赤成分光Rに重畳される黄成分光Ye(すなわち、緑成分光Gに重畳される黄成分光Ye)が制御可能である。
すなわち、偏光回旋素子31Yeによって黄成分光Yeの偏光方向が回旋されて、P偏光の黄成分光Yeがダイクロイックミラー72に入射した場合には、図6(a)に示すように、ダイクロイックミラー72は、黄成分光Yeを赤成分光Rに重畳する。一方で、偏光回旋素子31Yeによって黄成分光Yeの偏光方向が回旋されずに、S偏光の黄成分光Yeがダイクロイックミラー72に入射した場合には、図6(b)に示すように、ダイクロイックミラー72は、黄成分光Yeを緑成分光Gに重畳する。
(色再現範囲)
以下において、第1実施形態に係る色再現範囲について、図面を参照しながら説明する。図7は、第1実施形態に係る色再現範囲について説明するための図である。
図7(a)に示すように、黄成分光Yeが赤成分光Rに重畳された場合には、赤色が黄色側にシフトするため、赤やマゼンタの色再現範囲が狭くなる。一方で、図7(b)に示すように、黄成分光Yeが緑成分光Gに重畳された場合には、緑色が黄色側にシフトするため、緑やシアンの色再現範囲が狭くなる。
(制御部の構成)
以下において、第1実施形態に係る制御部の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、第1実施形態に係る制御部300の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、制御部300は、入力信号受付部310と、変調量算出部320と、重畳量制御部330とを有する。
入力信号受付部310は、赤入力信号R、緑入力信号G及び青入力信号Bを含む映像入力信号を受け付ける。具体的には、入力信号受付部310は、DVD再生装置やTVチューナなどの機器から映像入力信号を受け付ける。
変調量算出部320は、映像入力信号に応じて、各液晶パネル30の変調量を液晶パネル30の画素単位で制御する。
重畳量制御部330は、映像入力信号に基づいて、赤成分光Rに重畳される黄成分光Ye(すなわち、緑成分光Gに重畳される黄成分光Ye)を制御する重畳量分配信号Yeを生成する。
例えば、重畳量制御部330は、1フレームに対応する映像入力信号に基づいて、1フレームに含まれる各画素の色相の分布を取得する。重畳量制御部330は、1フレーム全体として赤色の色相が緑色の色相よりも多い場合には、赤色が黄色側にシフトすることを抑制するために、黄成分光Yeを赤成分光Rに重畳せずに緑成分光Gに重畳する重畳量分配信号Yeを生成する。一方で、重畳量制御部330は、1フレーム全体として緑色の色相が赤色の色相よりも多い場合には、緑色が黄色側にシフトすることを抑制するために、黄成分光Yeを緑成分光Gに重畳せずに赤成分光Rに重畳する重畳量分配信号Yeを生成する。
黄成分光Yeを緑成分光Gに重畳する場合には、重畳量制御部330は、黄成分光Yeの偏向方向を回旋させない重畳量分配信号Yeを偏光回旋素子31Yeに出力する。一方で、黄成分光Yeを赤成分光Rに重畳する場合には、重畳量制御部330は、黄成分光Yeの偏向方向を90°回旋させる重畳量分配信号Yeを偏光回旋素子31Yeに出力する。
(作用及び効果)
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100によれば、ダイクロイックミラー72は、黄成分光Yeの一部又は全部が重畳された赤成分光Rと、赤成分光Rに重畳されなかった黄成分光Yeが重畳された緑成分光Gとに分離する。従って、4種類以上の色成分光を利用する場合であっても、投写レンズユニット110のバックフォーカスが長くならない。すなわち、3種類の色成分光を利用する投写型映像表示装置100で用いられる投写レンズユニット110を転用できるため、装置全体のコスト上昇を抑制することができる。
また、偏光回旋素子31Yeは、ダイクロイックミラー71で分離された前記合成光のうち、黄成分光Yeの偏光方向を回旋することによって、ダイクロイックミラー72によって赤成分光Rに重畳される黄成分光Ye(すなわち、緑成分光Gに重畳される黄成分光Ye)が制御される。これによって、赤色又は緑色において高い色純度が必要とされる場合であっても、赤色又は緑色の色純度を維持しながら、黄成分光Yeを照明光として有効に利用することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
上述した第1実施形態では、偏光回旋素子31Yeは、黄成分光Yeの偏向方向を回旋させないか、黄成分光Yeの偏向方向を90°回旋させるかを選択的に切り替えるように構成されている。
これに対して、第2実施形態では、偏光回旋素子31Yeは、黄成分光Yeの偏向方向を0〜90°の範囲内で回旋するように構成されている。ダイクロイックミラー72と液晶パネル30Gとの間に、黄成分光Yeの偏向方向を0〜90°の範囲内で回旋するように構成された第2偏光回旋素子が設けられている。
なお、黄成分光Yeの偏向方向を0〜90°の範囲内で回旋させると、S偏光の黄成分光YeとP偏光の黄成分光Yeとの比率が調整されることに留意すべきである。例えば、S偏光の黄成分光Yeを回旋させなかった場合には、S偏光の黄成分光Yeの比率が100%となる。一方で、S偏光の黄成分光Yeを90°回旋させた場合には、P偏光の黄成分光Yeの比率が100%となる。また、S偏光の黄成分光Yeを45°回旋させた場合には、S偏光の黄成分光Yeの比率が50%となり、P偏光の黄成分光Yeの比率が50%となる。
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第2実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。図9では、図1と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
図9に示すように、照明装置120は、図1に示した構成に加えて、偏光回旋素子32Yeを有する。
上述した偏光回旋素子31Yeは、映像入力信号(赤入力信号R、緑入力信号G及び青入力信号B)に基づいて算出された重畳量分配信号Yeに応じて、ダイクロイックミラー71で分離された合成光のうち、黄成分光Yeの偏光方向を回旋する。
偏光回旋素子32Yeは、ダイクロイックミラー72と液晶パネル30Gとの間において、ダイクロイックミラー72で分離された緑成分光G(黄成分光Yeを含む場合もある)の光路上に設けられている。偏光回旋素子32Yeは、映像入力信号(赤入力信号R、緑入力信号G及び青入力信号B)に基づいて算出された重畳量分配信号Yeに応じて、ダイクロイックミラー72で分離された合成光のうち、黄成分光Yeの偏光方向を0°〜90°の範囲内で回旋する。
ここで、偏光回旋素子32Yeが黄成分光Yeの偏光方向を回旋させると、黄成分光Yeの偏光方向は、緑成分光Gの偏光方向(S偏光)と異なる偏光方向(P偏光)となる。従って、偏光回旋素子32Yeによって偏光方向が回旋された黄成分光Yeは、液晶パネル30Gの入射面側に設けられた偏光板を透過しない。これによって、液晶パネル30Gから出射される緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeが制御される。
(制御部の構成)
以下において、第2実施形態に係る制御部の構成について、図面を参照しながら説明する。図10は、第2実施形態に係る制御部300の構成を示すブロック図である。図10では、図8と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
図10に示すように、制御部300は、各液晶パネル30及び偏光回旋素子31Yeに加えて、偏光回旋素子32Yeに接続されている。
重畳量制御部330は、偏光回旋素子31Yeを制御するための重畳量分配信号Ye、及び、偏光回旋素子32Yeを制御するための重畳量分配信号Yeを生成する。
重畳量分配信号Yeは、赤成分光Rに重畳される黄成分光Yeを制御する制御信号である。一方で、重畳量分配信号Yeは、緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeを制御する制御信号である。
例えば、重畳量制御部330は、1フレームに対応する映像入力信号に基づいて、1フレームに含まれる各画素の色相及び彩度に基づいて、重畳量分配信号Ye及び重畳量分配信号Yeを生成する。
具体的には、重畳量制御部330は、赤成分光Rに重畳される黄成分光Yeを制御する重畳量分配信号Yeを生成した上で、緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeを制御する重畳量分配信号Yeを生成する。
赤成分光Rに重畳される黄成分光Yeの重畳量(Q_R)は、例えば、以下の式(1)によって算出される。
Figure 0004781307
重畳量制御部330は、赤成分光Rに重畳される黄成分光Yeの重畳量(Q_R)に応じて、偏光回旋素子31Yeが黄成分光Yeを回旋する回旋率を決定する。具体的には、偏光回旋素子31Yeが黄成分光Yeを回旋する回旋率(C)は、以下の式(2)によって算出される。
Figure 0004781307
このようにして、重畳量制御部330は、回旋率(C)を示す重畳量分配信号Yeを生成する。
一方、緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeの重畳量(Q_G)は、例えば、以下の式(3)によって算出される。
Figure 0004781307
重畳量制御部330は、緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeの重畳量(Q_G)に応じて、偏光回旋素子32Yeが黄成分光Yeを回旋する回旋率を決定する。具体的には、偏光回旋素子32Yeが黄成分光Yeを回旋する回旋率(C)は、以下の式(4)によって算出される。
Figure 0004781307
このようにして、重畳量制御部330は、回旋率(C)を示す重畳量分配信号Yeを生成する。
ここで、偏光回旋素子32Yeに導かれる黄成分光Yeは、光源10が発する黄成分光Yeのうち、赤成分光Rに重畳されなかった黄成分光Yeである。従って、回旋率(C)の算出において、赤成分光Rに重畳された黄成分光Ye(Q_R)が考慮されることに留意すべきである。
以下において、偏光回旋素子31Yeの回旋率(C)と偏光回旋素子32Yeの回旋率(C)との関係において、液晶パネル30R及び液晶パネル30Gに到達する黄成分光Yeの一例について、図11を参照しながら説明する。図11では、各色成分光の最大光量を100とした場合において、液晶パネル30R及び液晶パネル30Gに到達する各色成分光を指数で表している。
図11に示すように、偏光回旋素子31Yeに加えて、偏光回旋素子32Yeを設けることによって、黄成分光Yeの重畳量の分配について自由度が高まる。具体的には、上述した第1実施形態では、光源10が発する全ての黄成分光Yeが赤成分光R又は緑成分光Gに必ず重畳される。これに対して、第2実施形態では、偏光回旋素子32Yeを設けることによって、赤成分光Rに重畳される黄成分光Ye及び緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeを適切に制御することが可能である。また、第2実施形態では、必要に応じて黄成分光Yeを用いないことも可能である。
このように、黄成分光Yeの重畳量の分配について自由度を高めることによって、図12に示すように、照明装置120の色再現範囲が拡大する。
(作用及び効果)
第2実施形態に係る投写型映像表示装置100によれば、偏光回旋素子31Yeが0〜90°の範囲内で黄成分光Yeの偏光方向を回旋する。ダイクロイックミラー72と液晶パネル30Gとの間に偏光回旋素子32Yeが設けられている。偏光回旋素子32Yeは、0〜90°の範囲内で黄成分光Yeの偏光方向を回旋する。
従って、赤成分光Rに重畳される黄成分光Ye及び緑成分光Gに重畳される黄成分光Yeが適切に制御され、赤成分光R、緑成分光G及び青成分光Bによって再現される色が黄成分光Yeの利用によって黄色側にシフトすることを効果的に抑制することができる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第2実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第2実施形態では、赤成分光Rと緑成分光Gとを分離する第2色分離部としてダイクロイックミラー72を用いる。
これに対して、第3実施形態では、赤成分光Rと緑成分光Gとを分離する第2色分離部としてPBSキューブを用いる。
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第3実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図13は、第3実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。図13では、図9と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
図13に示すように、照明装置120は、狭帯域位相差板40、ダイクロイックミラー72及び反射ミラー81に代えて、狭帯域位相差板41、PBSキューブ73及び三角プリズムミラー84を有する。
狭帯域位相差板41は、偏光回旋素子31YeとPBSキューブ73との間において、ダイクロイックミラー71で分離された合成光の光路上に設けられている。狭帯域位相差板41は、赤成分光RがPBSキューブ73を透過するように、赤成分光Rの偏光方向のみを90°回旋する光学素子である。
ここで、狭帯域位相差板41は、赤成分光Rの偏光方向を偏光回旋素子31Yeによって偏光方向が回旋された黄成分光Yeの偏光方向(P偏光)と揃える機能を有することに留意すべきである。
PBSキューブ73は、P偏光の色成分光を透過して、S偏光の色成分光を反射する光学素子である。具体的には、PBSキューブ73は、狭帯域位相差板41によって偏光方向が回旋されたP偏光の赤成分光R及び偏光回旋素子31Yeによって偏光方向が回旋されたP偏光の黄成分光Yeを透過する。一方で、PBSキューブ73は、偏光方向が回旋されていないS偏光の緑成分光G及びS偏光の黄成分光Yeを反射する。
三角プリズムミラー84は、PBSキューブ73と同様の材料によって構成されており、青成分光Bを反射して、青成分光Bを液晶パネル30B側に導く光学素子である。
ここで、PBSキューブ73を用いると、青成分光Bの光路長と赤成分光R、緑成分光G及び黄成分光Yeの光路長とが異なってしまう。従って、反射ミラー81に代えて三角プリズムミラー84を用いることによって、青成分光Bの光路長と赤成分光R、緑成分光G及び黄成分光Yeの光路長とを調整する。
(作用及び効果)
第3実施形態に係る投写型映像表示装置100(照明装置120)によれば、照明装置120の構成が第2実施形態と異なっていても、第2実施形態と同様の効果が得られる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態では、光源10が発する各色成分光の偏光方向は、ダイクロイックミラー71と光源10との間においてS偏光に揃えられるが、これに限定されるものではない。具体的には、光源10が発する各色成分光の偏光方向は、ダイクロイックミラー71と光源10との間においてP偏光に揃えられてもよい。この場合には、照明装置120に設けられた各光学素子の機能は適宜変更されることは勿論である。
上述した実施形態では、偏光回旋素子31Ye及び偏光回旋素子32Yeが解像度を有していないことを前提として説明したが、これに限定されるものではない。偏光回旋素子31Ye及び偏光回旋素子32Yeは、複数の領域に分割されており、複数の領域毎に黄成分光Yeの回旋量を制御可能に構成されていてもよい。すなわち、偏光回旋素子31Ye及び偏光回旋素子32Yeは、解像度を有していてもよい。
このように、偏光回旋素子31Ye及び偏光回旋素子32Yeが解像度を有している場合には、偏光回旋素子31Ye及び偏光回旋素子32Yeの解像度は、各液晶パネル30の解像度よりも低いことが好ましい。これによって、偏光回旋素子31Ye及び偏光回旋素子32Yeに設けられた電極などによって、照明光として利用される黄成分光Yeの利用効率の低下を抑制することができる。
複数の領域毎に制御される黄成分光Yeの回旋量は、複数の領域のそれぞれに対応する映像入力信号に基づいて算出されることは勿論である。
上述した実施形態では、偏光回旋素子32Yeは、ダイクロイックミラー72(又は、PBSキューブ73)で分離された緑成分光Gの光路上に設けられているが、これに限定されるものではない。具体的には、偏光回旋素子32Yeは、ダイクロイックミラー72(又は、PBSキューブ73)で分離された赤成分光Rの光路上に設けられていてもよい。この場合には、偏光回旋素子31Yeによる黄成分光Yeの回旋量(C)は、緑色に対応する固定値(HUE_G)に基づいて算出される(上述した式(3)及び式(4))。一方で、偏光回旋素子32Yeによる黄成分光Yeの回旋量(C)は、赤色に対応する固定値(HUE_R)に基づいて算出される(上述した式(1)及び式(2))。
上述した実施形態では、赤成分光Rの波長帯と緑成分光Gの波長帯とに挟まれた波長帯を有する黄成分光Yeを第4色成分光として利用するが、これに限定されるものではない。具体的には、青成分光Bの波長帯と緑成分光Gの波長帯とに挟まれた波長帯を有するシアン光成分Cyを第4色成分光として利用してもよい。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。 第1実施形態に係る各色成分光の波長帯を示す図である。 第1実施形態に係る偏光回旋素子31Yeを説明するための図である。 第1実施形態に係る偏光回旋素子31Yeの一例を示す図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳について説明するための図である。 第1実施形態に係る黄成分光Yeの重畳について説明するための図である。 第1実施形態に係る色再現範囲について説明するための図である。 第1実施形態に係る制御部300の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。 第2実施形態に係る制御部300の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る黄成分光Yeの重畳制御の一例を示す図である。 第2実施形態に係る色再現範囲を示す図である。 第3実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
符号の説明
10・・・光源、30・・・液晶パネル、31Ye・・・偏光回旋素子、32Ye・・・偏光回旋素子、40・・・狭帯域位相差板、41・・・狭帯域位相差板、50・・・クロスダイクロイックプリズム、60〜62・・・レンズ、71・・・ダイクロイックミラー、72・・・ダイクロイックミラー、73・・・PBSキューブ、81〜83・・・反射ミラー、84・・・三角プリズムミラー、100・・・投写型映像表示装置、110・・・投写レンズユニット、120・・・照明装置、300・・・制御部、310・・・入力信号受付部、320・・・変調量算出部、330・・・重畳量制御部

Claims (8)

  1. 第1色成分光、第2色成分光及び第3色成分光に加えて、前記第1色成分光の波長帯と前記第2色成分光の波長帯とに挟まれた波長帯を有する第4色成分光を利用する照明装置であって、
    前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第4色成分光を含む合成光と前記第3色成分光とを分離する第1色分離部と、
    前記第1色分離部で分離された前記合成光のうち、前記第1色成分光と前記第2色成分光とを分離する第2色分離部と、
    前記第1色分離部と前記第2色分離部との間において、前記合成光の光路上に設けられた第1偏光回旋素子とを備え、
    前記第1偏光回旋素子は、前記合成光のうち、前記第4色成分光の偏光方向を回旋し、
    前記第2色分離部は、前記第4色成分光の一部又は全部が重畳された前記第1色成分光と、前記第1色成分光に重畳されなかった前記第4色成分光が重畳された前記第2色成分光とに分離することを特徴とする照明装置。
  2. 前記第2色分離部で分離された前記第1色成分光又は前記第2色成分光の光路上に設けられた第2偏光回旋素子をさらに備え、
    前記第2偏光回旋素子は、前記第1色成分光又は前記第2色成分光に重畳された前記第4色成分光の偏光方向を回旋することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2色分離部で分離された前記第1色成分光又は前記第2色成分光の光路上に設けられた狭帯域位相差板をさらに備え、
    前記狭帯域位相差板は、
    前記第1色成分光の光路上に設けられている場合に、前記第1色成分光の偏光方向と前記第1色成分光に重畳された前記第4色成分光の偏光方向とを揃え、
    前記第2色成分光の光路上に設けられている場合に、前記第2色成分光の偏光方向と前記第2色成分光に重畳された前記第4色成分光の偏光方向とを揃えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記第1偏光回旋素子は、前記第4色成分光の偏光方向を90°回旋する状態と前記第4色成分光の偏光方向を回旋しない状態とを切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. 前記第1偏光回旋素子は、前記第4色成分光の偏光方向を0°〜90°の範囲内で回旋することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第3色成分光の変調量の制御に用いる映像入力信号に応じて、前記第1偏光回旋素子による前記第4色成分光の偏光方向の回旋量を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記第1色成分光を変調する第1光変調素子と、
    前記第2色成分光を変調する第2光変調素子と、
    前記第3色成分光を変調する第3光変調素子とをさらに備え、
    前記第1偏光回旋素子の解像度は、前記第1光変調素子、前記第2光変調素子及び前記第3光変調素子の解像度よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  8. 第1色成分光を変調する第1光変調素子と、第2色成分光を変調する第2光変調素子と、第3色成分光を変調する第3光変調素子とを備えており、前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第3色成分光に加えて、前記第1色成分光の波長帯と前記第2色成分光の波長帯とに挟まれた波長帯を有する第4色成分光を利用する投写型映像表示装置であって、
    前記第1色成分光、前記第2色成分光及び前記第4色成分光を含む合成光と前記第3色成分光とを分離する第1色分離部と、
    前記第1色分離部で分離された前記合成光のうち、前記第1色成分光と前記第2色成分光とを分離する第2色分離部と、
    前記第1色分離部と前記第2色分離部との間において、前記合成光の光路上に設けられた第1偏光回旋素子と、
    前記第1光変調素子から出射された色成分光、前記第2光変調素子から出射された色成分光及び前記第3光変調素子から出射された色成分光を投写する投写レンズユニットとを備え、
    前記第1偏光回旋素子は、前記合成光のうち、前記第4色成分光の偏光方向を回旋し、
    前記第2色分離部は、前記第4色成分光の一部又は全部が重畳された前記第1色成分光と、前記第1色成分光に重畳されなかった前記第4色成分光が重畳された前記第2色成分光とに分離することを特徴とする投写型映像表示装置。
JP2007110923A 2007-04-19 2007-04-19 照明装置及び投写型映像表示装置 Expired - Fee Related JP4781307B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110923A JP4781307B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 照明装置及び投写型映像表示装置
US12/105,321 US7854516B2 (en) 2007-04-19 2008-04-18 Illumination apparatus that uses four color component light and a projection display apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110923A JP4781307B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 照明装置及び投写型映像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008268518A JP2008268518A (ja) 2008-11-06
JP4781307B2 true JP4781307B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=39871833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007110923A Expired - Fee Related JP4781307B2 (ja) 2007-04-19 2007-04-19 照明装置及び投写型映像表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7854516B2 (ja)
JP (1) JP4781307B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042744A (ja) * 2007-07-13 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 照明装置及び投写型映像表示装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7874486B2 (en) 2004-11-15 2011-01-25 Kuo-Ching Chiang Portable communication device with DMD
US9083781B2 (en) 2004-11-15 2015-07-14 Bascule Development Ag Llc Portable image-capturing device with embedded projector
TWI450018B (zh) * 2011-03-03 2014-08-21 Bascule Dev Ag Llc 無濾片投射模組與其控制方法
US8640954B2 (en) 2007-04-10 2014-02-04 Bascule Development Ag Llc Filter-free projector
JP5394023B2 (ja) * 2008-08-08 2014-01-22 三洋電機株式会社 照明装置及び投写型映像表示装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6704065B1 (en) * 1995-04-07 2004-03-09 Colorlink, Inc. Optical system for producing a modulated color image
JP2002287247A (ja) 2001-03-28 2002-10-03 Seiko Epson Corp 色分離合成光学系およびプロジェクタ
US6819365B1 (en) * 2002-06-05 2004-11-16 Rockwell Collins Color LCD projector with micro display light engine
US20050073655A1 (en) * 2003-10-03 2005-04-07 Arthur Berman Four color channel kernel
JP2008537784A (ja) * 2005-03-04 2008-09-25 カラーリンク・インコーポレイテッド 4パネル表示システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042744A (ja) * 2007-07-13 2009-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 照明装置及び投写型映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20080259283A1 (en) 2008-10-23
JP2008268518A (ja) 2008-11-06
US7854516B2 (en) 2010-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4286306B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP4445432B2 (ja) 2パネル液晶オンシリコンカラーマネージメントシステム
US7429111B2 (en) Two-panel color management system
US6678015B2 (en) Color separating/synthesizing apparatus
JP4357553B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
US8246177B2 (en) Lighting unit and projection display apparatus
JP4781307B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP4781231B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2008185992A (ja) 投写型映像表示装置及び照明装置
JP5124679B2 (ja) 投写型映像表示装置
US7237901B2 (en) Projection type image display device, rear projection type image display device, optical unit, and screen unit
JP4383501B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2002107819A (ja) 映像表示装置及び駆動回路
JP5394023B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP5442221B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2010072321A (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2008268519A (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2005208253A (ja) 表示装置
JP2009151295A (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP2007279627A (ja) プロジェクタ
JP2010139577A (ja) 投写型映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees