JP2008258994A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、操作パネル上で簡易に処理でき、よって高速に処理できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明の画像処理装置は、画像読取手段で原稿を読み取り、読み取った画像データを符号処理手段で符号化し、符号データを符号データ保存手段に保存し、保存された符号データを復号処理手段で復号し、復号された画像を操作パネル表示手段に表示し、使用者が操作パネル指示手段でプリント実行の指示を与え、当該指示に従って復号された画像を出力手段で出力する。そして、本発明の画像処理装置によれば、符号処理手段による符号化はスケーラブルな符号化であって、復号処理手段は符号データの一部の部分符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することに特徴がある。
【選択図】 図8
【解決手段】 本発明の画像処理装置は、画像読取手段で原稿を読み取り、読み取った画像データを符号処理手段で符号化し、符号データを符号データ保存手段に保存し、保存された符号データを復号処理手段で復号し、復号された画像を操作パネル表示手段に表示し、使用者が操作パネル指示手段でプリント実行の指示を与え、当該指示に従って復号された画像を出力手段で出力する。そして、本発明の画像処理装置によれば、符号処理手段による符号化はスケーラブルな符号化であって、復号処理手段は符号データの一部の部分符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することに特徴がある。
【選択図】 図8
Description
本発明は画像処理装置に関し、詳細には複写機又は複合機MFPの操作パネル上へのスキャン画像のサムネール画像の表示及びプレビュー画像の表示に係る技術分野に関係し、特に同加工画像を表示する場合の符号データの復号再生技術に関する。
従来の画像処理装置には、汎用的なJPEGコーデックで圧縮したスキャン画像を復号し、そのサムネール画像を操作パネル上に表示した後、ユーザから指定されたサムネール画像のプレビュー画像を操作パネル上に表示する機能が搭載されている。この機能により、表示したプレビュー画像を部分的に切り出したり拡大したりして、スキャン画像の概要を確認できる。また、プレビュー画像の加工編集は、復号後の画像データをメモリのワークエリアに保存して処理している。そのために、画像を表示するためにすべての符号データを復号する必要があり、汎用的なJPEGコーデックで圧縮された符号データを扱っているため、画像の加工処理は複雑であることから、表示待ち時間がかかり、その上画像データを保存するために大容量のワークエリアを設けなければいけない問題があった。
そこで、従来より、いくつかの提案がなされている。その一つとして、特許文献1では、電子メールシステムにおいて符号データを送信する場合に、スケーラブル符号化であるJPEG2000の部分符号データを複数ページ分送信する。また、特許文献2では、符号状態のままの編集処理で、符号データのヘッダ情報以外の符号は元のままとしヘッダ情報のみを変更することで、原画像とは解像度レベル等が異なる再生をする復号を可能にする。
特許第3,719,251号明細書
特開2004−088425号公報
しかしながら、上記特許文献1では、電子メールでの実施であるため画像処理装置本体であるサーバ側で部分符号データを取り出しているので処理時間が要することになる。また、上記特許文献2では、部分符号データの選択と抽出をする場合に符号状態のままで編集しているがやはり複写機本体での処理であるため処理時間がかかってしまう。
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、操作パネル上で簡易に処理でき、よって高速に処理できる画像処理装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像読取手段で原稿を読み取り、読み取った画像データを符号処理手段で符号化し、符号データを符号データ保存手段に保存し、保存された符号データを復号処理手段で復号し、復号された画像を操作パネル表示手段に表示し、使用者が操作パネル指示手段でプリント実行の指示を与え、当該指示に従って復号された画像を出力手段で出力する。そして、本発明の画像処理装置によれば、符号処理手段による符号化はスケーラブルな符号化であって、復号処理手段は符号データの一部の部分符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することに特徴がある。よって、表示処理を簡易に実現することができると共に、スケーラブルな符号データを復号し、画像表示する際にはプログレッシブな再生ができるため、早い段階から段階的に表示することができるため表示に時間を要する場合であっても使用者をイライラさせずに表示することもできる。
また、別の発明としての画像処理装置は、画像データを符号化した符号データを符号データ受信手段で受信し、受信した符号データを符号データ保存手段に保存し、保存された符号データを復号処理手段で復号し、復号された画像を操作パネル表示手段に表示し、使用者が操作パネル指示手段で出力実行の指示を与え、当該指示に従って復号された画像を出力手段で出力する。このような画像処理装置によれば、符号処理手段による符号化はスケーラブルな符号化であって、復号処理集団は符号データの一部の部分符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することに特徴がある。よって、外部から受信した画像データに対しても表示処理を簡易に実現することができる。
更に、操作パネル表示手段上に表示する画像は、読み取った又は受信した画像データのサムネール画像又はプレビュー画像であることにより、画像を加工して表示するために必要とするワークメモリの記憶容量を低減しコストダウンを図ることができる。
また、画像データはJPEG2000(ISO/IEC 15444ー1)規格に基づいて符号処理手段によって符号化され、復号処理手段は符号データの一部の部分符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示する。よって、マルチオブジェクトで構成される符号化である場合に部分符号データの復号再生によって概要を把握でき、操作パネル上で簡易に処理でき、よって高速に処理できる。
更に、画像データは複数個のオブジェクトで構成される符号データに符号処理手段によって符号化され、復号処理手段は符号データの一部のオブジェクトの符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示する。よって、マルチオブジェクトで構成される符号化である場合に部分符号データの復号再生によって概要を把握でき、操作パネル上で簡易に処理でき、よって高速に処理できる。
また、復号処理手段は符号データの一部のオブジェクトの一部の符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示する。よって、マルチオブジェクトで構成される符号化である場合に部分符号データの復号再生によって概要を把握でき、操作パネル上で簡易に処理でき、よって高速に処理できる。
更に、符号データはJPM仕様に基づいて生成されていることにより、汎用性が図れる。
また、複数個のオブジェクトで構成される符号データのオブジェクトは、JPEG2000(ISO/IEC 15444ー1)規格に基づいて符号化されていることにより、汎用性が図れる。
更に、部分符号データがプログレシブに復号され再生されることにより、プログレシブ表示を実現することで使用者が早い段階から表示を見ることができる。
また、符号データの一部の部分符号データを符号データ保存手段に保存されている範囲を指定するためのアドレス情報を算出し保持する部分符号データドレス情報算出保持手段を有し、復号処理手段はアドレス情報を参照して符号データの一部の部分符号データだけを復号して操作パネル表示手段上に復号した画像を表示する。よって、部分符号データを選択抽出する場合に符号データのアドレス情報を予め登録しておいて抽出することで、部分符号データの検索効率を高め、さらに高速表示を実現できる。
本発明の画像処理装置によれば、JPEG2000のようなスケーラブルな符号化で符号データレベルの部分符号データの切り出しができるため、画像加工のための大容量のワークエリアは特別に必要とすることなく、符号データを選択的に復号再生するだけで、解像度を変えた画像の再生や、部分画像の再生が画像データの加工なしに実現することができるため、表示処理を簡易に実現することができる。また、スケーラブルな符号データを復号し、画像表示する際には、プログレッシブな再生ができるため、つまり早い段階から段階的に表示することができるため、表示に時間を要する場合であっても使用者をイライラさせずに表示することもできる。また、JPEG2000のようなスケーラブルな符号化を施し、加工のために必要な記憶容量を少なくできる。
図1は本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の構成を示す断面図である。本実施の形態の画像処理装置の一例として複写機の構成例について説明するが、複写機以外にいわゆる複合機MFPなどもある。図1に示す複写機100は、原稿を光学的に読み取るスキャナ200と、スキャナ200から出力される画像データに基づく画像を用紙等の記録媒体に画像形成するプリンタ300とを含んで構成されている。スキャナ200の本体ケースの上面には、原稿(図示せず)が載置されるコンタクトガラス201が設けられている。原稿は原稿面をコンタクトガラス201に対向させて載置される。コンタクトガラス201の上側には、コンタクトガラス201上に載置された原稿を押える原稿圧板202が設けられている。コンタクトガラス201の下方には、光を発光する光源203及びミラー204を搭載する第1の走行体205と、2枚のミラー206,207を搭載する第2の走行体208と、ミラー204,206,207によって導かれる光を結像レンズ209を介して受光するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ210等によって構成される読取光学系211が設けられている。CCDイメージセンサ210は、CCDイメージセンサ210上に結像される原稿からの反射光を光電変換した光電変換データを生成する光電変換素子として機能する。光電変換データは、原稿からの反射光の強弱に応じた大きさを有する電圧値である。第1、第2の走行体205,208は、コンタクトガラス201に沿って往復動自在に設けられており、後述する原稿画像の読取り処理に際しては、図示しないモータ等の移動装置によって2:1の速度比で副走査方向にスキャニング走行する。これにより、読取光学系211による原稿読取領域の露光走査が行われる。なお、本実施の形態では、読取光学系211側がスキャニング走査を行う原稿固定型で示しているが、読取光学系211側が位置固定で原稿側が移動する原稿移動型であってもよい。
また、プリンタ300は、シート状の用紙等の記録媒体を保持する媒体保持部301から電子写真方式のプリンタエンジン302及び定着器303を経由して排出部304へ至る媒体経路305を備えている。プリンタエンジン302は、帯電器306、露光器307、現像器308、転写器309及びクリーナー310等を用いて電子写真方式で感光体311の周囲に形成したトナー像を記録材に転写し、転写したトナー像を、定着器303によって記録材上に定着させる。なお、プリンタエンジン302は、この例では電子写真方式で画像形成を行うが、これに限定する必要はなく、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、直接感熱記録方式など、様々な画像形成方式を用いることができる。このような複写機100は、複数のマイクロコンピュータで構成される制御系により制御される。
図2は図1の複写機のシステム構成を示すブロック図である。図1と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。複写機100は、原稿読取のためのスキャナ200、印刷のためのプリンタエンジン302、画像データを処理するイメージプロセッサ101、LANと通信するための通信装置(Network Interface Card、NIC)102、ユーザによる設定のための操作パネル103、複写機全体を制御するCPU104、ROMとRAMより構成されるメモリ105,106を有している。なお、操作パネル装置103は表示パネルを含む。本発明では、操作パネル装置103は操作指示を与える機能を具備する操作パネルを操作パネル指示装置であり、表示する機能を具備する操作パネルを操作パネル表示装置と区別して記している。CPU104は、各種演算を行い、イメージプロセッサ101における画像処理等の処理を集中的に制御する。メモリ105のROMには、CPU104が実行する処理に関わる各種プログラムや固定データが格納されている。RAMは、CPU104のワークエリアとなり、以下で説明するような画像データや符号データが格納される。記憶媒体となるROMは、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備えていて、ROM内に格納されているプログラムはCPU104の制御により、通信装置102を介して外部装置(図示せず)からダウンロードされるプログラムに書換え可能である。即ち、ROMに各種機能を実現するためのプログラムが格納されており、このROMがプログラムを記憶した記憶媒体として機能している。また、各デバイスはそれぞれ、例えばPCIバスなどの内部バス120に接続されている。スキャナ200、通信装置102などから入力される画像データまたは符号データはメモリ106に転送される。メモリ106に格納された画像データは、符号処理装置107及び復号処理装置108を含んで構成されるコーデック109に送られる。コーデック109は、コーデック用メモリ110を用いて画像データを符号化し、また符号データを画像データに復号し、生成された符号データまたは画像データはメモリ105に格納される。そして、メモリ105に格納されたファイルは、DMAによりメモリ106に送られ蓄積することもできる。その場合、メモリ106内に格納されている符号データや画像データはメモリ105に転送することもできる。メモリ105に格納された符号データはCPU104により符号データ(圧縮データ)の置き換えや再構築が施すこともできる。
次に、複写機の操作パネル装置の構成について操作パネル装置の構成を示すブロック図である図3を用いて説明する。同図において、操作パネル装置103は操作ボード121とその制御回路122で構成されている。操作ボード121には、液晶表示器123、キースイッチマトリクスなどの操作スイッチ124が設けられている。液晶表示器123は、例えば512×256ドット構成である。操作スイッチ124には、透明タッチシートが含まれている。制御回路122には、CPU125、ROM126、RAM127、画像インタフェース128、LCDコントローラ129、ビデオRAM130が設けられている。ROM126は、液晶表示器123に関する表示処理を実行する表示制御プログラム、透明タッチシートからのキー入力を識別する入力判定プログラム、通信制御プログラム、ポインタの情報各種表示要素の情報などの予め定められた固定データを保持している。コンソールのRAM127は、プログラム実行時のワークエリア、及び液晶表示器123に表示される二次元表示画像に相当する二次元画像情報をビットマップ情報として保持する表示情報エリアを備えている。二次元画像情報は、例えば512×256画素構成で各画素の値は0又は1の二値が表示情報エリアのために割り当てられている。液晶表示器123に二次元表示画像を表示する場合、まずRAM127上の表示情報エリアに表示画像をビットマップ形式で作成し、作成した画像データをビデオRAM130に転送する。これによってLCDコントローラ129がビデオRAM130上の画像情報を液晶表示器123に表示する。なお、RAM127には、二次元表示情報を記憶するエリアが複数画面分設けられている。このように複数画面分の記憶エリアを確保してあるのは、複写モード設定画面、コピーラン画面のような画面の種類毎に独立した画面領域を割り当てることや、画像オーバーレイの制御を容易にするためである。
そして、CPU125が表示画像を作成及び更新する場合には、表示要素毎にROM126上に予め登録された当該表示要素のビットマップ情報、ベクトル情報、文字情報等を読み出して、各々の要素のパターン情報を画像情報としてRAM127上の表示情報エリアに書込む。RAM127上の表示情報エリアの情報をデュアルポートメモリで構成されるビデオRAM130に転送すると、LCDコントローラ129がビデオRAM130上の画像情報をサイクリックにスイッチ入力ドライバ131に出力する。これにより、表示画面が、液晶表示器123上に二次元画面として表示される。透明タッチシートにより表示した各ボタン(キー)の位置で押下が検出されると、それに応じて複写モードや表示内容が変わる。表示内容を変更する時には、新しい表示要素の画像情報をRAM127上に書込み、その情報をビデオRAM130に転送する。なお、表示頻度が低くしかも固定的な表示内容の画面、例えば給紙コロが壊れてその部品を交換するためにサービスマンによる修理を促すための画面については、その二次元表示情報が予め磁気ディスク上に登録されているので、その1画面全体の情報を磁気ディスクから読み出して直接RAM127に書込み、RAM127上の情報をビデオRAM130に転送する。
また、液晶表示器123の表示面上には、透明タッチシートが重なっているので、それによって表示画面上の押下されたボタンの位置が検出される。表示画面上のボタンの存在しない位置を押下したり、予め定められた範囲外の数値を入力した場合には、その入力を無効とする。
更に、コンソールのROM126のある領域には、各表示要素の情報がビットマップ形式で登録してある。各表示要素のデータの構成は次のようになっている。アイコンの識別コードidアイコンの属性は、a1,a2,・・・,ax、横方向の長さ(画素数)はLx、縦方向の長さ(画素数)はLy、画素データビット列はd1,d2,d3,・・・dnである。また、ROM126のある領域には、表示プログラムによって利用される座標やアドレスポインタの情報が画面の種別毎に、例えば次のような構成で登録してある。画面上の第1表示要素を配置する座標はx1,y1、第1表示要素の情報が登録されているメモリアドレス、画面上の第2表示要素を配置する座標はx2,y2、第2表示要素の情報が登録されているメモリアドレス、・・・、当該画面データ終了の識別マーク、のようなデータ構成になっているので、ROM126上の表示プログラムは、表示画面の画像を作成する際には、表示要素毎に、それを配置する位置の座標データ(x,y)と、その要素の情報が登録されているメモリアドレスを参照し、必要な情報を当該アドレスから読み出して、RAM127上の表示エリア中の指定された座標(x,y)の位置に書込む。作成されたRAM127上の画像情報は、ビデオRAM130に転送され書込まれる。また、作成された画像情報は、図2の複写機100のCPU104を介してコンピュータPCに送信される。
また、操作パネル装置103のROM126に登録された入力判定プログラムは、透明タッチシート上の押下された座標(x,y)を調べる。つまり配置アドレスデータやアイコンIDや属性を元に特定ボタンが入力されたか否かを判定する。複写機の操作パネル装置103では、操作入力に対して入力判定プログラムが起動される。この入力判定プログラムは、その時に液晶表示器123に表示し、またコンピュータPCにも送ってある表示画面の状態パラメータを知ることができる。この状態パラメータはRAM127上のワークエリアに保持されている。状態パラメータは、表示プログラムによって作られたものであり、その時の表示画面に含まれるボタンのID、属性、座標などの情報が含まれている。従って、入力判定プログラムは、状態パラメータの情報を参照することによって、コンピュータPCから入力された座標xp、ypが特定のボタンの内側にあるか否かを照合することができる。例えば「呼出」ボタンの表示座標をx1,y1とし、該ボタンの横方向の長さをLx、縦方向の長さをLyとする場合、x1≦xp≦x1+Lx、及びy1≦yp≦y1+Lyの両方の条件を満たす場合に、マウスでクリックした点が「呼出」ボタンの内側であるものと判定する。
また、操作パネル装置103には、復号処理装置132とデコードするときに必要となるデコード用メモリ133が備わっている。図2の複写機100のメモリ105又はメモリ106に格納された符号データをRAM127に格納した後、符号データは復号処理装置132に転送されデコード用メモリ133を使用して復号した後、復号後の画像データはRAM127に転送される。このとき、復号後の画像データは、表示要素として予め決められたレイアウトになるように座標データが設定される。そして、先に示したように、作成されたRAM127上の画像情報は、ビデオRAM130に転送され書込まれる。一度の表示において表示される画像データは1つとは限らないため、復号される符号データは1つとは限らず、その場合は、連続して復号され、複数の復号画像が決められたレイアウトになるように配置され、それぞれの復号画像ごとに対応する座標データが設定される。
図4の(a)は操作パネル上へのスキャナで読み込んだ画像データのサムネール画像表示例を示す図である。図4の(b)はプレビュー画像を表示したときの表示例を示す図である。概観が把握できるサムネール画像を表示した後、プリント時の画像の詳細がわかるプレビュー画像が表示されるように制御する。そのために、予め決められた数のスキャン画像の符号データが図3の操作パネル装置103上のRAM127に転送されてから、それらの符号データを用いて処理される。プレビュー画像はさらに詳しく見られるように、解像度変倍をした再表示したり、操作パネルは狭い画面領域であることから矩形領域を切り出して再表示するなど、画像を加工して表示する機能も備わっている。なお、図4の(c)は矩形切り出し表示例を示し、図4の(d)は解像度変倍の表示例を示している。
図5は従来の画像処理装置における操作パネル上のサムネール画像等の表示処理の流れを示す概略図である。同図において、サーバ(MFP(または複写機)本体)とクライアント(操作パネル装置の表示部)及びクライアント(操作パネル装置の操作部)間の処理の流れの概略を記載している。通常、操作パネル上への表示要求は、サーバから出される。この例では、最初、図2のスキャナ200で原稿が読み取られた場合に、操作パネル装置へ開始指令が出され、サムネール用の符号データを送信した後、サムネール画像の表示要求が出される。クライアントの操作パネル装置の表示部は、表示の初期化処理を施し、それ以降の処理の準備をする。サーバは、図2のメモリ105あるいはメモリ106に格納している符号データからサムネール用の符号データを抽出して、符号データを生成する。生成された符号データは、クライアントの操作パネル装置の表示部へ転送される。クライアントの操作パネル装置の表示部では、符号データを受信すると、表示指令を受けて、図3の復号処理装置132で復号処理を施し、上述した処理手順を経てビデオRAM130に画像データが転送され液晶表示器123に表示するという表示処理が施される。図5ではサーバとクライアントの操作パネル装置の表示部間の信号のやりとりは簡略化して記しているが、実際には信号を送信した場合には信号を受信したことを返信するといったプロトコルがなされるが省略している。以上の手続きを経て、サムネール画像が操作パネル上に表示されるわけであるが、図4の(a)に示すように、表示されるサムネール画像は必ずしも1つとは限らない。複数個のサムネール画像が表示される場合には、図5のサムネール用符号データ抽出からサムネール表示までの処理が繰り返される。サムネール画像表示後、使用者は上述したような操作パネル操作によって、サムネール画像を指定しプレビュー画像の表示指示を行うことができる。プレビュー表示指令はクライアントの操作パネル装置の操作部からサーバへ送られ、サーバは指示内容を解釈して、該当するプレビュー画像を作るのに必要な符号データを抽出し、クライアントの操作パネル装置の表示部へ転送する。クライアントの操作パネル装置の表示部では前述したのと同様に、図3の復号処理装置132で復号処理を施し、液晶表示器123に復号後のプレビュー画像が表示される。このとき、プレビュー画像は画像加工用に使用するために図3のRAM127の画像加工用作業領域に保存しておく。そして、使用者が同様な手続きで、クライアントの操作パネル装置の操作部からサーバへ、図4の(c)で図示した矩形領域の切り出しや、図4の(d)で図示した解像度変倍の処理を施す指示を出す。サーバから、画像加工表示指令を受信すると、クライアントの操作パネル装置の表示部は、先に格納しておいた、プレビュー画像データを基に指令の画像加工処理を施し、液晶表示器123に加工処理後の画像が表示される。このようなことから、画像加工用に、元プレビュー画像を格納しておくためのメモリースペースだけでなく、画像加工用の作業領域のためのスペースが必要となる。すなわち、従来のMFP(あるいは複写機)の構成では、画像データを格納しておくために操作パネル装置上に大きな記憶容量のメモリを必要とするという問題点をあった。また、画像の解像度を変更して再表示したり、画像データを加工処理するには、処理が複雑であることから処理時間がかかるという問題点もあった。特に、マルチオブジェクトの画像の処理においては復号時間がかかることが問題となっていた。マルチオブジェクト構成の画像の場合は、複数個のオブジェクトの符号データを全て復号再生し合成することで元画像を再生するので、多くの記憶容量を必要とするだけでなく、処理量が多いため表示のための待ち時間がかかるという問題があった。また、サムネール画像用の符号データを、プレビュー画像用の符号データとは別に別途用意しなければならないといった問題点もあった。
そこで、本発明の画像処理装置では、スキャン画像に対してスケーラブルな符号化を用いる。スケーラブルな符号は部分符号の切り出しが容易に実現でき、サムネール画像用の部分符号データの抽出や解像度変倍あるいは矩形領域の切り出しが容易にできるからである。JPEG2000(ISO/IEC 15444-1)規格に基づいた符号化もスケーラブル符号化の一つである。JPEG2000は、上記の要件を満たすだけでなく、部分符号データの切り出しが細かいレベルで行えること、そして符号レベルで符号データの編集が容易にできることから、本発明の典型的な実施の形態で使用している。
図6は本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態の画像処理装置では、JPEG2000用の符号処理装置135及びJPEG2000用の復号処理装置136を有するJPEG2000コーデック137を用いている。それに対応して、図7の操作パネル装置103上の復号処理装置139にJPEG2000デコーダを、デコード用メモリ140もJPEG2000メモリを用いる。
図8は本発明の一実施の形態における操作パネル上のサムネール画像等の表示処理の流れを示す概略図である。同図において、サーバからクライアントの操作パネル装置の表示部へ開始指令が出され、符号データを送信した後、サムネール画像の表示要求が出される。図5で示した従来例では、サムネール画像用の符号データを抽出して送信し、別途、プレビュー表示用の符号データを抽出して送信していた。本実施の形態では、符号データを全て一度に送信することで、後で送信する手間を省いている。もちろん、必要とする全部または一部の符号データだけをサーバからクライアントの操作パネル装置の表示部へ送信することもできる。その場合、使用者はクライアントの操作パネル装置の操作部からプレビュー表示または画像加工の要求を受けて、サーバでは部分符号データを選択して、クライアントの操作パネル装置の表示部へ送信する。図8では、サーバで部分符号データを選択するのではなく、クライアントの操作パネル装置の表示部で部分符号データを選択して復号する符号データを生成している。JPEG2000は符号データを符号レベルで柔軟に編集することができるので、次の表示要求が入ってくるまでに符号データを並べ直すこともできる。例えば、複数個の矩形部分を切り出した画像を表示した後は、その領域の画像を解像度変倍表示したい要求が入る可能性が高いので、その場合に、符号データを解像度変倍表示で必要とする部分符号データを切り出しやすいように構成にしておくこともできる。
以上説明したように、本実施の形態では、サムネール画像を表示したり、加工された画像を表示するのに、該当する部分符号データを抽出し該部分符号データを復号し再生する。
ここで、操作パネル装置における表示概略処理について当該処理フローを示す図9に従って説明する。同図において、先ず描画要求を受信すると、描画要求に対応する部分符号データを選択する(ステップS101,S102)。選択された部分符号データを復号して描画する(ステップS103,S104)。
図10はサムネール表示画像のための部分符号データを抽出する場合を示す図であり、図11は矩形領域の画像を切り出し表示するための部分符号データを抽出する場合を示す図である。また、図12は解像度変倍表示のための部分符号データを抽出する場合を示す図であり、図13は符号データの一部を抽出した場合を示す図である。JPEG2000による符号化では、ウェーブレット変換処理が施されるので、サブバンド単位で部分符号として区分することができるので、LL成分の符号データを復号することで、サムネール画像を生成することができる。
以上のような部分符号データの切り出しにより画像加工処理を実現することにより、複写機またはMFPの操作パネル上のサムネール画像やプレビュー画像を表示したり、画像を加工して表示するために必要とするワークメモリの記憶容量を低減しコストダウンを図ることができる。また、画像を加工して表示するための処理を簡素化でき処理効率を向上させることができる。
次に、マルチオブジェクト符号化について説明する。
符号の形式は、マルチオブジェクトで構成される符号化であってもかまわない。しかし、マルチオブジェクト構成の画像の場合は、多くの記憶容量を必要とするだけでなく、処理量が多いため表示のための待ち時間がかかるという問題があるため、本発明の実施の形態として、オブジェクトを1つ選択して、サムネール画像として復号再生することとした。図4の(a)に示すようなサムネール画像は、元スキャン画像データの概要を把握できればよく、1つのオブジェクトであっても元画像の概略が把握できるからである。
符号の形式は、マルチオブジェクトで構成される符号化であってもかまわない。しかし、マルチオブジェクト構成の画像の場合は、多くの記憶容量を必要とするだけでなく、処理量が多いため表示のための待ち時間がかかるという問題があるため、本発明の実施の形態として、オブジェクトを1つ選択して、サムネール画像として復号再生することとした。図4の(a)に示すようなサムネール画像は、元スキャン画像データの概要を把握できればよく、1つのオブジェクトであっても元画像の概略が把握できるからである。
図14はマルチオブジェクト構成符号のプログレシブ表示制御処理を示すフローチャートである。同図において、描画要求を受信した場合、描画要求に対応するオブジェクト単位の部分符号データを選択する(ステップS201;YES、ステップS202)。そして、オブジェクト単位の優先順位を設定する(ステップS203)。その後、描画中断の要求があるか否かを判断して、中断要求がなければオブジェクト単位で符号ストリームを生成する(ステップS204;NO、ステップS205)。そして、復号してデータを保存し、プログレシブに描画を行う(ステップS206,S207)。このように、該当するマルチオブジェクト構成のオブジェクト単位の優先順位に基づいてオブジェクトを選択し、その部分または全部の符号データを復号再生する。
図15はオブジェクト単位の優先順位を設定する場合の処理を示すフローチャートである。同図において、文字領域情報を取り出し、オブジェクト単位の部分符号データの絵柄文字領域割合を算出する(ステップS301,S302)。そして、絵柄文字領域割合に基づきオブジェクト単位の優先順位を設定する(ステップS303)。複写機のスキャナは、通常、画像をスキャンする場合に、画像の属性毎の画像領域を識別する機能を備えている。図示はしていないが、その情報を用いて、文字絵柄の割合を算出することができる。マルチオブジェクト構成の符号化では、文字を含むオブジェクトと絵柄を含むオブジェクトが排他的に作られるので、画像属性を多く含むオブジェクトを選択し再生することで、全体的な概略をつかむことができるのである。
図16は本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように本実施の形態の画像処理装置では、マルチオブジェクト構成のコーデックであるJPM用の符号処理装置141及びJPM用の復号処理装置142を有するJPMコーデック143を用いている。それに対応して、図17の操作パネル装置103上の復号処理装置145にJPMデコーダを、デコード用メモリ146もJPM&JPEG2000メモリを用いる。
次に、JPM仕様に基づく画像再生について説明する。
マルチオブジェクトで構成される符号化では、入力画像(文字画像混在文書画像)は複数の画像データに分離され、それぞれに適した符号化が施される。分離されたそれぞれを本発明ではオブジェクトと記し、複数のオブジェクトにより構成されていることをマルチオブジェクトと記している。例えば、図18に示す例では、入力画像は、前景画像、背景画像、マスクデータに分離される。通常、マスク画像は、前景か背景かのいずれかを表す2値データで表され、マスクの値が1の画素領域では、前景画像が再生され、マスクの値が0の画素領域では、背景画像が再生される。マスク画像が0か1かで前景画像と背景画像のいずれかを選択するように分離されている。一方、前景あるいは背景画像は一般に多値データで表される。図18の例では、それぞれのオブジェクトである前景画像、背景画像、マスクデータが互いに独立に符号化され、マルチオブジェクトで構成される符号化された符号データが形成される。
マルチオブジェクトで構成される符号化では、入力画像(文字画像混在文書画像)は複数の画像データに分離され、それぞれに適した符号化が施される。分離されたそれぞれを本発明ではオブジェクトと記し、複数のオブジェクトにより構成されていることをマルチオブジェクトと記している。例えば、図18に示す例では、入力画像は、前景画像、背景画像、マスクデータに分離される。通常、マスク画像は、前景か背景かのいずれかを表す2値データで表され、マスクの値が1の画素領域では、前景画像が再生され、マスクの値が0の画素領域では、背景画像が再生される。マスク画像が0か1かで前景画像と背景画像のいずれかを選択するように分離されている。一方、前景あるいは背景画像は一般に多値データで表される。図18の例では、それぞれのオブジェクトである前景画像、背景画像、マスクデータが互いに独立に符号化され、マルチオブジェクトで構成される符号化された符号データが形成される。
図19はマスクデータとその前景データを抽出する方法の概念を説明するための図である。同図に示すように、元画像データの文字は、色とか模様(グラデーション)をもっていて、それが2値データのマスクデータと色とか模様(グラデーション)の前景画像データとに分離している。画像情報(文字画像混在文書画像)の公知の領域属性判別手段を用いて抽出した文字領域情報を使用することで、マスクデータが算出できる。
図20は本発明の分離画像データ生成に係る処理を示すフローチャートである。同図において、画像データを読み込み(ステップS401)、例えば領域属性判別手段により画像の属性領域を識別する(ステップS402)。そして、文字だけの二値画像データをマスクデータとして生成し(ステップS403)、更には文字領域を除いた文字なしの画像データを作成する(ステップS404)。最後に、文字の色を表す画像データを作成する(ステップS405)。このように、典型的な実施例では、入力画像に対する文字領域の領域判別結果を使用して、マスクデータと前景画像データだけでなく、背景画像データも同時に生成する。よって、オブジェクト毎に独立なイメージデータとして分離し符号化され、図18に示すように、マルチオブジェクトで構成される符号化がなされる。
一方、画像データの再生では、図21に示すように、それぞれの符号化されたオブジェクトは復号され、オブジェクト毎のイメージデータが再生された後、合成処理が施されて元の画像が再生される。この合成処理はオブジェクトごとに分離の方法に対応している。このマルチオブジェクトで構成される符号化の一つとして、JPEG2000 Part6に係るJPM(ISO/IEC FDIS 15444-6)がある。
ここで、JPMによる実現方式について説明するための式を下記に示す。この式は画像再現の方法を示している。式中のPage Imageが再現画像を表している。JPMでの画像データの分解は、背景画像に相当するBase Imageデータと、Mmと記載されているマスクデータと、前景画像に相当するImと記載されている(マスク上の)イメージデータに分解する。
但し、Mm:m番目のLayout ObjectにおけるMask Objectの画素値、Im:m番目のLayout ObjectにおけるImage Objectの画素値、c:コンポーネント、x,y:画像の座標、Sm:Mm(マスク)の最大値(2のべき乗)、n:当該ページに含まれるLayout Objectの数である。
また、下記にJPMの適応例を示す。
JPMの規定によれば、マスクデータ(Mm)は、イメージデータ(Im)の不透明度を表しているが、図21を用いて説明した本発明の典型的な実施例では、先に説明したようにマスクデータの値は1又は0に限定する。なお、この例においては、Base Imageデータを背景画像データとして、マスクデータ(Mm)と、イメージデータ(Im)は1組のデータしかもたない構成に分解している。別の元画像データの分解として、Base Imageデータを透明データとして、背景画像データである。これらの式に基づいて、合成処理がなされ画像データが再生される。
PDFも、マルチオブジェクト構造をもつ符号データに符号化されるファイルフォーマットであり、PDFであってもかまわない。PDFはJPEG2000コードストリームを許容するように最近更新され、PDFファイルフォーマットを構成するオブジェクトはJPEG2000で符号化することもできる。
ここで、領域属性判別手段における、文字領域の抽出は、画像データ全体の二値化処理(二値画像生成処理)を行った後、二値化処理結果を分析して文字領域を抽出(文字領域抽出処理)する。二値画像生成処理では、まず、ブロック単位に入力されたRGB信号に対して輝度信号であるY信号に変換する。RGB信号からY信号への変換は、種々の方法があり特に限定されないが、最も簡単な変換式の一例としてJPEG2000に採用されている変換式を以下に示す。
Y=(R+2×G+B+2)/4
変換されたY信号は、ブロック単位に決定されたしきい値に応じて、二値化が行われる。ここでのしきい値決定処理方法としては、例えば、特開2002−7763号公報にて開示されているようなヒストグラムをとって平均、分散等の統計的性質を利用した方法や、簡易な方法としてはブロック内全画素の輝度(Y)値の平均値を用いたり、平均値に所定の重みを演算することによって決定する方法等が考えられる。
なお、二値化処理は以上の計算方法に特定されず、Y信号変換処理をすることなくRGB信号各々でしきい値を決定し二値化処理を行っても良い。
次に、文字領域抽出処理では、二値画像生成処理によって得られた二値画像データから文字領域の抽出を行う。OCR処理などでは良く行われる技術であり、例えば、特開2002−77631号公報にて開示されているように二値画像データの黒画素の輪郭線追跡を行い、全てをラベリングして縦、横の幅がしきい値以下の黒画素の集まりのみ文字として文字領域を抽出する。また、前述のように画像データを解析するという方法によらず使用者が直接領域を指定することにより設定してもかまわない。別の一例として、例えば、各々文書画像データが入力されるエッジ領域検出回路及び白地領域検出回路と、これらの検出回路の検出結果に応じて文書画像データの処理対象領域が文字領域であるか絵柄領域であるかを判定して画像判別(像域分離)するという構成にすることができる。テキスト絵柄割合は、領域属性判別手段を用いて、元文書画像データに含まれるテキスト及び絵柄の割合を調べることで算出することができる。典型的には、画像データをスキャンしながら、画像の小領域ごとに領域属性判別しながら、テキストおよび絵柄である領域の数を集計し、合計値により割合を算出する。例えば、図24の(a)に示すような文字領域150と絵柄領域151とが混在する単純な原稿152による文書画像データを処理対象とする場合では、文書画像データを図24の(b)に示すように複数のラスタラインy0、y1、・・・に分割し、そのラスタライン単位でテキスト絵柄領域の数をカウントしていく。なお、これ以外にも、オブジェクトの優先順位を設定するいくつかの方式がある。
図22は本発明のマルチオブジェクト構成の符号化におけるスケーラブルな符号化が施される場合の符号化イメージを示す図である。典型的には、全てのオブジェクトがJPEG2000で符号化されている場合である。このような場合にあって、図23に示すように、オブジェクトの符号データを選択する場合は、該オブジェクトの全ての符号データが選択される場合と、スケーラブルな符号化がなされている特徴を活用して、該オブジェクトの符号データの部分符号データを抽出し再生することもできる。
次に、テキスト絵柄割合の分析について説明する。
テキスト絵柄割合は、領域属性判別手段を用いて、元文書画像データに含まれるテキストおよび絵柄の割合を調べることで算出することができる。典型的には、画像データをスキャンしながら、画像の小領域ごとに領域属性判別しながら、テキストおよび絵柄である領域の数を集計し、合計値により割合を算出する。例えば、図24の(a)に示すような文字領域150と絵柄領域151とが混在する単純な原稿152による文書画像データを処理対象とする場合では、文書画像データを図24の(b)に示すように複数のラスタラインy0、y1、・・・に分割し、そのラスタライン単位でテキスト絵柄領域の数をカウントしていく。なお、これ以外にも、オブジェクトの優先順位を設定するいくつかの方式がある。
テキスト絵柄割合は、領域属性判別手段を用いて、元文書画像データに含まれるテキストおよび絵柄の割合を調べることで算出することができる。典型的には、画像データをスキャンしながら、画像の小領域ごとに領域属性判別しながら、テキストおよび絵柄である領域の数を集計し、合計値により割合を算出する。例えば、図24の(a)に示すような文字領域150と絵柄領域151とが混在する単純な原稿152による文書画像データを処理対象とする場合では、文書画像データを図24の(b)に示すように複数のラスタラインy0、y1、・・・に分割し、そのラスタライン単位でテキスト絵柄領域の数をカウントしていく。なお、これ以外にも、オブジェクトの優先順位を設定するいくつかの方式がある。
次に、プログレシブにプレビュー表示を行う処理について説明する。
表示時間がかかる処理においては、使用者は、表示までの間長く待たされることとなる。そこで、本発明の別の実施の形態として、全ての表示処理を一度に行うのではなく、処理過程を複数に分け、途中の段階でも表示するようにプログレシブな表示制御をすることで、使用者のストレスを回避している。プログレシブ表示を実現することで、使用者が早い段階(時間)から表示を見ることができるので、使用者は待っている間にいらいらしなくてすむのである。
表示時間がかかる処理においては、使用者は、表示までの間長く待たされることとなる。そこで、本発明の別の実施の形態として、全ての表示処理を一度に行うのではなく、処理過程を複数に分け、途中の段階でも表示するようにプログレシブな表示制御をすることで、使用者のストレスを回避している。プログレシブ表示を実現することで、使用者が早い段階(時間)から表示を見ることができるので、使用者は待っている間にいらいらしなくてすむのである。
図25はプログレシブにプレビュー表示する場合の表示例を示す図である。同図に示すように、時間経過と共に解像度上げ、表示サイズが大きくなっている。プログレシブに表示される単位は、本発明においては、符号データの部分符号データの分離単位によって決められる。先に説明したように、JPEG2000では細かい単位に分離することが可能であることから、本発明の実施の形態ではコーデックとしてJPEG2000を使用している。図26には、プログレシブ表示される場合の典型的なパターンを示している。タイプ1は画像領域毎に再生される場合である。典型的には、重要領域から先に表示することで、使用者は速い段階で重要領域を見ることができる。タイプ2は、表示範囲は替わらないが徐々に画質の精度が上がるようなプログレシブ表示する場合である。一つの符号データを構成する部分符号データを順次復号再生することで実現できる。先に説明したマルチオブジェクト構成の符号化においては、図23に示すように、オブジェクト単位で復号再生する場合もあるし、オブジェクトを構成する部分符号データ単位でプログレシブに復号再生することもできる。特に、マルチオブジェクト構成の画像の表示に見られるような処理時間がかかることから、オブジェクト単位でプログレシブに表示することも有効となる。いずれのケースであっても早い段階で表示の概要が把握できるように、重要な部分符号データを優先して復号再生することが重要になる。
図27はプログレシブ表示処理する場合の概要処理を示すフローチャートである。同図において、描画要求を受信すると、描画要求に対応する符号データを選択する(ステップS501;YES、ステップS502)。そして、復号処理単位の優先順位を設定する(ステップS503)。その後、描画中断の要求があるか否かを判断して、中断要求がなければ復号処理単位で符号ストリームを生成する(ステップS504;NO、ステップS505)。そして、復号してデータを保存し、プログレシブに描画を行う(ステップS506,S507)。このように、復号処理単位に部分符号データが区分され、優先順位が付けられる。例えば、図26のタイプ1でプログレシブ表示する場合は、注目領域となりやすい中央部分が周辺部分よりも高い優先順位を持たすことが考えられる。また、図26のタイプ2でプログレシブ表示する場合は、解像度の低い画像から高い画像に向かって優先順位を低く設定する。JPEG2000の符号化では、図11に示したように矩形領域(タイル領域)毎に、あるいは、図12に示したように解像度毎に符号データが分離可能であることから、部分符号データを順次抽出して復号再生することで容易にプログレシブ処理を実現することができるのである。
この優先順位を設定する方法はいくつか考えられるが、マルチオブジェクト構成の符号化でオブジェクト単位に選択する場合には、先に説明した図15で示したような元画像の文字絵柄の割合によってオブジェクト間の優先順位を決めることもできる。
図28は本発明のプログレシブ表示する場合の概略処理を示す図である。図8との差異は、表示する場合にプログレシブに表示しているところである。
次に、JPEG2000におけるプログレッションに復号再生する場合について説明する。既に復号した情報を再利用することが特徴的であり、復号過程のデータを保存しておく機能を具備している。ここで、図29はJPEG2000コードストリームを示す図である。同図に示すように、通常符号データは、このように、先頭に先頭記号があり、終端に終端符号が付いていて、符号データ間の区別をしている。また、符号データにはヘッダが付加されていて、ヘッダに続いて符号データの本体である符号列により構成されている。
図30はパケットとよばれる符号列により構成される符号データの構成例を示す図である。JPEG2000の仕様による符号データもこのようなパケット構成をしている。この例では、符号データを構成するパケットは、4つのレイヤと3つの画像領域(プレシンクト単位)に対応した計12個のパケットにより構成されている。
図31、図32で示すような符号ストリームを、部分符号データ毎に順次プログレッシブ復号する。符号ストリームは、図31、図32で示すような領域毎の要素符号データ単位に並べた符号ストリームである場合もあれば、層毎の要素符号データ単位に並べた符号ストリームである場合もある。例えば、出力種別情報がプリンタの場合は、領域毎の要素符号データ単位に並べた符号ストリームを生成し、復号再生する。一方、出力種別情報が表示装置の場合は、層毎の要素符号データ単位に並べた符号ストリームを生成し、復号再生する。
以下、プログレッシブ復号する処理について図33を用いて説明する。図33に示す復号処理部160は、符号ストリーム保存部161、部分符号データ選択部162、算術符号復号化部163、符号データ一部保存部164、逆WT変換部165によって構成されている。JPEG2000の符号ストリームの復号処理を行うことができる。図34はプログレシブな復号処理の概略を示すブロック図である。図33の符号ストリーム保存部161には、処理対象としている符号ストリームを保存する。部分符号データ選択部162は、符号データを、先頭の要素符号データから順に選択して抽出する。算術符号復号化部163は、抽出された要素符号データを取り出して、該要素符号データを算術符号復号しWT係数データを算出する。符号データ一部保存部164は、部分符号データ単位で復号する場合に使用される。符号データ一部保存部164には、抽出したWT係数データが書き込まれる。このWT係数データを保存する符号データ一部保存部164は、WT係数データが順次書き込み追加される。逆WT変換部165は、WT係数符号データを逆ウェーブレット変換し再生する。層単位の要素符号データを復号する場合には、既に符号データ一部保存部164に保存されていたWT係数データを使用して逆WT変換する。
次に、プログレシブ復号処理について当該処理フローを示す図35に従って説明する。同図において、先ず保存部のデータはクリアする(ステップS601)。そして、符号ストリームを読み込み(ステップS602)、符号ストリームの部分符号データを順次選択する(ステップS603)。全ての部分符号データがあるか否かを判断し、ない場合は処理を終了する(ステップS604;NO)。全ての部分符号データがあれば、部分符号データを算術符号復号しWT係数データを算出する(ステップS605)。そして、WT係数データを算出する(ステップS606)。層単位の符号データストリームの場合は、該WT係数データと、一部保存されたWT係数データを用いて、WT係数データを算出する。最後に、逆ウェーブレット変換し画像を再生する(ステップS607)。なお、ここでは、カラーである場合や、JPEG2000のDC変換については省略し簡略に説明したが、カラーである場合や、JPEG2000のDC変換についても同様に処理される。
図36及び図37は、プログレシブ処理される符号データの流れを説明するための図である。図36は画像領域に対応する部分符号データ単位でプログレシブ処理する場合の処理の過程における符号データの流れに示し、図37は層に対応する部分符号データ単位でプログレシブ処理する場合の処理の過程における符号データの流れに示している。なお、プログレシブ処理は、部分符号データの構成によって再生の態様が異なってくる。図36では、領域区分容易な領域単位で符号ストリームは生成され、一方、図37である場合は、層区分容易な層単位で符号ストリームが生成されている。JPEG2000は、スケーラブルな構成を持つ階層符号であるので、どちらの符号ストリームをも生成することができるし、どちらか一方の区分をもつ部分符号データ単位を、もう一方の区分をもつ部分符号データ単位に変換することができる。符号ストリームを構成する要素符号データはプログレシブに順次復号される。図36に示すように、画像領域に対応する部分符号データ単位でプログレシブ処理する場合には、領域単位に順次復号され、領域単位に順次再生される。プリンタでは、プリンタの処理の順番であるラスタ順に再生し、処理効率を高めることができる。一方、図37に示すように、層に対応する部分符号データ単位でプログレシブ処理する場合は、層単位に順次復号され、層単位に順次再生される。表示装置では、全体的に徐々に詳しく再生するような場合で、画像の全体像を早く知ることができる。
次に、部分符号データ参照インデックスについて説明すると、部分符号データを選択抽出する場合に符号データのアドレス情報を予め登録しておいて抽出することで、部分符号データの検索効率を高め、さらに高速表示を実現できる。
図38は部分符号データの区切り情報テーブルの構成例を示す図である。同図に示すように、典型的には部分符号識別記号と符号データ中に部分符号データが格納されている先頭アドレスの対応関係が記載されている。符号データが格納される前に作成する。JPEG2000の符号化の場合は、予め部分符号データの配置のパターンがプログレッションオーダとして決められているので、それに基づいて格納先頭アドレスは容易に算出することができる。典型的な格納先は、符号データのヘッダである。符号データが生成するときに、このテーブルを作成して、ヘッダに格納する。部分符号データを抽出する場合に参照する。
次に、JPEG2000による符号化について説明する。
JPEG2000の標準仕様においては、画像領域をタイル領域単位あるいは、プレシンクト領域単位に符号データが区別できるような形式で符号データが形成される。JPEG2000(ISO/IEC 15444ー1)規格の符号化は、おおよそ以下の手順でなされる。
JPEG2000の標準仕様においては、画像領域をタイル領域単位あるいは、プレシンクト領域単位に符号データが区別できるような形式で符号データが形成される。JPEG2000(ISO/IEC 15444ー1)規格の符号化は、おおよそ以下の手順でなされる。
先ず、インターレース画像のフレームデータを、Y,Cr,Cbの色成分毎のデータに変換する。各色成分の色データに対して2次元離散ウェーブレット変換を施す。そして、得られるウェーブレット係数に、JPEG2000に規定のスカラ量子化処理を施す。スカラ量子化されたデータに対しJPEG2000に規定のエントロピー符号化処理、いわゆる係数モデリングによる算術符号化処理を施す。全ての色データに対して上記2次元離散ウェーブレット変換からントロピー符号化処理までの処理を施した後、JPEG2000で規定する符号列を生成する。なお、復号化処理はこの逆の手順である。もちろん、これらの処理は、ハードウェア回路により実現しても良い。処理の高速化が図られる。なお、JPEG2000に準拠する符号化処理を全てハードウェア回路で実現する画像処理装置は、既に存在する。
図39はJPEG2000の基本となる階層符号化アルゴリズムを説明するためのブロック図である。同図に示すように、階層符号化・復号化部は、色空間変換・逆変換部171、2次元ウェーブレット変換・逆変換部172、量子化・逆量子化部173、エントロピー符号化・復号化部174、タグ処理部175で構成されている。JPEGアルゴリズムと比較して、最も大きく異なる点の一つは変換方法である。JPEGでは離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を、階層符号化圧縮伸長アルゴリズムでは離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)を、各々用いている。DWTはDCTに比べて、高圧縮領域における画質が良いという長所が、JPEGの後継アルゴリズムであるJPEG2000で採用された大きな理由の一つとなっている。また、他の大きな相違点は、後者では最終段に符号形成を行うために、タグ処理部175と呼ばれる機能ブロックが追加されていることである。この部分で、圧縮動作時には圧縮データがコード・ストリームとして生成され、伸長動作時には伸長に必要なコード・ストリームの解釈が行われる。そして、コード・ストリームによって、JPEG2000は様々な便利な機能を実現できるようになった。例えば、後述する図41に示すように、ブロック・ベースでのDWTにおけるオクターブ分割に対応した任意の階層(デコンポジション・レベル)で、静止画像の圧縮伸長動作を自由に停止させることができるようになる。
なお、原画像の入出力部分には、色空間変換部が接続されることが多い。例えば、原色系のR(赤)/G(緑)/B(青)の各コンポーネントからなるRGB表色系や、補色系のY(黄)/M(マゼンタ)/C(シアン)の各コンポーネントからなるYMC表色系から、YUVあるいはYCbCr表色系への変換又は逆の変換を行う部分がこれに相当する。
以下、JPEG2000アルゴリズムについて説明する。
カラー画像は、一般に、図40に示すように、原画像の各コンポーネント(ここではRGB原色系)が、矩形をした領域(タイル)によって分割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コンポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行なわれる。
カラー画像は、一般に、図40に示すように、原画像の各コンポーネント(ここではRGB原色系)が、矩形をした領域(タイル)によって分割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コンポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行なわれる。
符号化時には、各コンポーネントの各タイルのデータが、図39の色空間変換・逆変換部171に入力され、色空間変換を施された後、2次元ウェーブレット変換・逆変換部172で2次元ウェーブレット変換(順変換)が適用されて周波数帯に空間分割される。
図41はデコンポジション・レベル数が3の場合の各デコンポジション・レベルにおけるサブ・バンドを示す図である。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル原画像(0LL)(デコンポジション・レベル0)に対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル1に示すサブ・バンド(1LL,1HL,1LH,1HH)を分離する。そして、引き続き、この階層における低周波成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル2に示すサブ・バンド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順次同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル3に示すサブ・バンド(3LL,3HL,3LH,3HH)を分離する。更に、図41では、各デコンポジション・レベルにおいて符号化の対象となるサブ・バンドを、グレーで表してある。例えば、デコンポジション・レベル数を3とした時、グレーで示したサブ・バンド(3HL,3LH,3HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1HH)が符号化対象となり、サブ・バンド(3LL)は符号化されない。
次いで、指定した符号化の順番で符号化の対象となるビットが定められ、図39の量子化・逆量子化部173で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成される。量子化の処理が終わったウェーブレット係数は、個々のサブ・バンド毎に、「プレシンクト」と呼ばれる重複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。図42に示すように、一つのプレシンクトは、空間的に一致した3つの矩形領域からなっている。更に、個々のプレシンクトは、重複しない矩形の「コード・ブロック」に分けられる。これは、エントロピー・コーディングを行う際の基本単位となる。
図39のエントロピー符号化・復号化部174では、コンテキストと対象ビットから確率推定によって、各コンポーネントのタイルに対する符号化を行う。このようにして、原画像の全てのコンポーネントについて、タイル単位で符号化処理が行われる。エントロピー符号化・復号化部14で形成される符号データの最小単位は、パケットと呼ばれる。パケットは、図43に示すように、プログレッシブ順にシーケンス化され、これが画像ヘッダセグメントの中の1つで示される。全てのプレシンクトのパケットを集めると画像全域の符号の一部(例えば、画像全域のウェーブレット係数のMSBから3枚目までのビットプレーンの符号)ができるが、それをレイヤと呼ぶ。レイヤは画像全体のビットプレーン符号の一部であり、復号されるレイヤ数が増えると画質が向上する。全てのレイヤを集めると、画像全域の全てのビットプレーンの符号となる。
図44は画像全域のビットプレーン符号化例についてサブ・バンドをプレシンクトとした時のレイヤとパケットとの関係を示す図である。この例では、ウェーブレット変数の階層数(デコンポジション・レベル)が2でありデコンポジション・レベル2のサブ・バンドは4つのコード・ブロックに、デコンポジション・レベル1のサブ・バンドは9個のコード・ブロックにそれぞれ分割されている。パケットはプレシンクトを単位としていくつかのプレシンクトにより構成され、図44の例では、プレシンクトはサブ・バンドであるので、パケットはいくつかのサブ・バンドHLからHHサブ・バンドまでをまたいだものとなっている。
パケットは、あるプログレッシブ順データといえば、それぞれ、領域、解像度、レイヤ、および色成分によって配列される。即ち、JPEG2000規格では、画質(レイヤ(L))、解像度(R)、コンポーネント(C)、位置(プレシンクト(P))という4つの画像の要素の優先順位を変更することによって、以下に示す5通りのプログレッションが定義されている。
・LRCP プログレッション:プレシンクト、コンポーネント、解像度レベル、レイヤの順序に復号されるため、レイヤのインデックスが進む毎に画像全面の画質が改善されることになり、画質のプログレッションが実現できる。レイヤプログレッションとも呼ばれる。
・RLCP プログレッション:プレシンクト、コンポーネント、レイヤ、解像度レベルの順序に復号されるため、解像度のプログレッションが実現できる。
・RPCL プログレッション:レイヤ、コンポーネント、プレシンクト、解像度レベルの順序に復号されるため、RLCP同様、解像度のプログレッションであるが、特定位置の優先度を高くすることができる。
・PCRL プログレッション:レイヤ、解像度レベル、コンポーネント、プレシンクトの順序に復号されるため、特定部分の復号が優先されるようになり空間位置のプログレッションが実現できる。
・CPRL プログレッション:レイヤ、解像度レベル、プレシンクト、コンポーネントの順序に復号されるため、例えばカラー画像のプログレッシブ復号の際に最初にグレーの画像を再現するようなコンポーネントのプログレッションが実現できる。
・RLCP プログレッション:プレシンクト、コンポーネント、レイヤ、解像度レベルの順序に復号されるため、解像度のプログレッションが実現できる。
・RPCL プログレッション:レイヤ、コンポーネント、プレシンクト、解像度レベルの順序に復号されるため、RLCP同様、解像度のプログレッションであるが、特定位置の優先度を高くすることができる。
・PCRL プログレッション:レイヤ、解像度レベル、コンポーネント、プレシンクトの順序に復号されるため、特定部分の復号が優先されるようになり空間位置のプログレッションが実現できる。
・CPRL プログレッション:レイヤ、解像度レベル、プレシンクト、コンポーネントの順序に復号されるため、例えばカラー画像のプログレッシブ復号の際に最初にグレーの画像を再現するようなコンポーネントのプログレッションが実現できる。
このようにJPEG2000規格では、画像は領域(タイルまたはプレシンクトといった画像構成要素)、解像度、階層(レイヤ)、色成分に分割され、それぞれが独立してパケットとして符号化される。これらのパケットはデコードすることなしに、コード・ストリームから識別され抽出され得るところに特徴がある。
図45の(a)は、LRプログレッション(レイヤプログレッション)のプログレッシブ順序を模式的に表した図である。図45の(b)は、RLプログレッション(解像度プログレッション)のプログレッシブ順序を模式的に表した図である。
最後に、図39のタグ処理部175は、エントロピー符号化・復号化部174からの全符号化データを1本のコード・ストリームに結合するとともに、それにタグを付加する処理を行う。図46には、コード・ストリームの構造を示す。コード・ストリームの先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭にはヘッダと呼ばれるタグ情報が付加され、その後に、各タイルの符号化データが続く。そして、コード・ストリームの終端には、再びタグが置かれる。
一方、復号化時には、符号化時とは逆に、各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームから画像データを生成する。図39を用いて簡単に説明する。この場合、タグ処理部175は、外部より入力したコード・ストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コード・ストリームを各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルのコード・ストリーム毎にエントロピー符号化・復号化部174で復号化処理が行われる。コード・ストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、量子化・逆量子化部173で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー符号化・復号化部174で、このコンテキストとコード・ストリームから確率推定によって復号化を行い、対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復号化されたデータは各周波数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェーブレット変換・逆変換部172で2次元ウェーブレット逆変換を行うことにより、画像データの各コンポーネントの各タイルが復元される。復元されたデータは色空間変換・逆変換部171によって元の表色系のデータに変換される。
次に、JPEG2000のコード・ストリームのフォーマットについて説明する。
JPEG2000のコード・ストリームは、画像についての全てのエントロピー符号化されたデータと、その符号化されたデータを復号するために使用されるべき方法を記述するデータを含む。コード・ストリームは、使用されるウェーブレット変換に関する情報、タイルのサイズ、プレシンクトのサイズ、解像度に関する情報、ファイル内のパケットの順序等を含む。コード・ストリームは、エントロピー符号化されたデータを画像サンプルに復号するのに必要な全てのパラメータを含まなければならない。コード・ストリームは、例えばパケットの長さのような、符号化されたデータの部分への高速アクセスを提供する情報も含み得る。
JPEG2000のコード・ストリームは、画像についての全てのエントロピー符号化されたデータと、その符号化されたデータを復号するために使用されるべき方法を記述するデータを含む。コード・ストリームは、使用されるウェーブレット変換に関する情報、タイルのサイズ、プレシンクトのサイズ、解像度に関する情報、ファイル内のパケットの順序等を含む。コード・ストリームは、エントロピー符号化されたデータを画像サンプルに復号するのに必要な全てのパラメータを含まなければならない。コード・ストリームは、例えばパケットの長さのような、符号化されたデータの部分への高速アクセスを提供する情報も含み得る。
図47の(a)はJPEG2000のコード・ストリームのフォーマットの概略構成を示す図である。JPEG2000の“コード・ストリーム”には、いくつかのマーカセグメントをもっている。マーカセグメントとは、一つの2バイト長よりなるマーカとそれに付随するパラメータ群から構成されている。各マーカセグメントには機能、用途、データ長が表されている。コード・ストリームのフォーマットは符号データの始まりを示すSOC(Start of Codestream)マーカで始まる。SOCマーカの後には、符号化のパラメータや量子化のパラメータ等を記述したメインヘッダが続き、その後に実際の符号データが続く。
図47の(b)はメインヘッダの概略構成を示す図である。メインヘッダはCOD,QCDの必須マーカセグメントとCOC,QCC,RGN,POC,PPM,TLM,PLM,CRG,COMのオプションマーカセグメントで構成される。ここで、SIZマーカセグメントには、コンポーネント数とかタイルサイズなどの非圧縮時の画像の情報が記述され画像コンポーネントの幅と高さについての情報を含む。CODとCOCマーカセグメントは、圧縮されたデータはどの様に復号されるべきかを示すパラメータを含む。CODマーカにはプログレッション順序、レイヤ数、プレシンクトサイズ、デコンポジション分割数が記述されている。QCDマーカは量子化に係る情報が記載されている。また、COMマーカはコメント等の情報を付加したいときに利用するマーカで、メインヘッダ、タイルヘッダの双方で使用することが可能である。メインヘッダの後に、一連の“タイルパート”がある。各タイルパートは、特定のタイルと部分を識別する“SOT”マーカセグメントで始まる。各タイルパートについて符号化されたデータには、“SOT”マーカセグメントが先行する。“SOT”マーカセグメントには、タイルパート数に係る情報を含んでいる。
図48に示すような実際の符号データは、SOT(Start of Tile−part)マーカで始まり、タイルヘッダ、SOD(Startof data)マーカ、タイルデータ(符号)で構成される。これら画像全体に相当する符号データの後に、符号の終了を示すEOC(End of Codestream)マーカが付加される。メインヘッダはCOD,QCDの必須マーカセグメントとCOC,QCC,RGN,POC,PPM,TLM,PLM,CRG,COMのオプションマーカセグメントで構成される。
図47の(c)に示すタイルヘッダ構成は、タイルデータの先頭に付加されるマーカセグメント列であり、COD,COC,QCD,QCC,RGN,POC,PPT,PLT,COMのマーカセグメントが使用可能である。一方、図47の(d)は、タイル内が複数に分割されている場合における分割されたタイルパートの先頭に付加されるマーカセグメント列であり、POC,PPT,PLT,COMのマーカセグメントが使用可能である。タイルヘッダでは必須マーカセグメントはなく、全てオプションである。タイルデータ(符号)は、連続したパケットで構成される。コード・ストリーム中のパケットの順番をプログレッション順序と呼んでいる。
以上のことから、JPEG2000コードフォーマットを分析することで、コンポーネント数、レイヤ数、プレシンクトサイズ、デコンポジション分割数などの階層符号データを構成する各階層のレベル数がわかる。また、プログレッション順序についても知ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
100;複写機、101;イメージプロセッサ、102;通信装置、
103;操作パネル装置、104;CPU、105,106;メモリ、
135,141;符号処理装置、136,142;復号処理装置、
137;JPEG2000コーデック、
138;JPEG2000コーデック用メモリ、
139;JPEG2000復号処理装置、
140;JPEG2000デコード用メモリ、
143;JPMコーデック、
144;JPM&JPEG2000コーデック用メモリ、
145;JPM復号処理装置、
146;JPM&JPEG2000デコード用メモリ、
200;スキャナ、300;プリンタ、302;プリンタエンジン。
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Claims (11)
- 画像読取手段で原稿を読み取り、読み取った画像データを符号処理手段で符号化し、符号データを符号データ保存手段に保存し、保存された符号データを復号処理手段で復号し、復号された画像を操作パネル表示手段に表示し、使用者が操作パネル指示手段でプリント実行の指示を与え、当該指示に従って復号された画像を出力手段で出力する画像処理装置であって、
前記符号処理手段による符号化はスケーラブルな符号化であって、前記復号処理手段は符号データの一部の部分符号データだけを復号して前記操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することを特徴とする画像処理装置。 - 前記操作パネル表示手段上に表示する画像は、読み取った画像データのサムネール画像又はプレビュー画像であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 画像データを符号化した符号データを符号データ受信手段で受信し、受信した符号データを符号データ保存手段に保存し、保存された符号データを復号処理手段で復号し、復号された画像を操作パネル表示手段に表示し、使用者が操作パネル指示手段で出力実行の指示を与え、当該指示に従って復号された画像を出力手段で出力する画像処理装置であって、
前記符号処理手段による符号化はスケーラブルな符号化であって、前記復号処理集団は符号データの一部の部分符号データだけを復号して前記操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することを特徴とする画像処理装置。 - 前記操作パネル表示手段上に表示する画像は、受信した画像データのサムネール画像又はプレビュー画像であることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 前記画像データはJPEG2000(ISO/IEC 15444ー1)規格に基づいて前記符号処理手段によって符号化され、前記復号処理手段は前記符号データの一部の部分符号データだけを復号して前記操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記画像データは複数個のオブジェクトで構成される符号データに前記符号処理手段によって符号化され、前記復号処理手段は前記符号データの一部のオブジェクトの符号データだけを復号して前記操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記復号処理手段は前記符号データの一部のオブジェクトの一部の符号データだけを復号して前記操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 前記符号データはJPM仕様に基づいて生成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
- 複数個のオブジェクトで構成される符号データのオブジェクトは、JPEG2000(ISO/IEC 15444ー1)規格に基づいて符号化されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
- 部分符号データがプログレシブに復号され再生されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記符号データの一部の部分符号データを前記符号データ保存手段に保存されている範囲を指定するためのアドレス情報を算出し保持する部分符号データドレス情報算出保持手段を有し、前記復号処理手段は前記アドレス情報を参照して前記符号データの一部の部分符号データだけを復号して前記操作パネル表示手段上に復号した画像を表示することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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