JP4612782B2 - 画像処理装置、及びその方法、並びにプログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化画像データの復号を行う画像処理装置及びその方法並びにプログラム、記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラ、スキャナといった画像入力装置の技術の向上にともない、これら入力装置により取り込む画像データの解像度は上昇の一途を辿っている。低解像度の画像であれば画像データの量も少なく、伝送、蓄積、表示、編集といった作業に支障をきたすことはなかった。しかし、高解像度になるにつれ、画像データ量も膨大なものになり、伝送する際に多くの時間がかかったり、蓄積に際し、多くの記憶容量を必要とするという問題がある。効率良く画像データを伝送表示する手法として、画像データの段階的伝送が注目を集めている。これは、画像データ伝送の初期段階で画像の概略を把握できるように低画質の画像を伝送し、データの伝送に伴って画質が改善されるというものである。ITU−T Recommendation T.81 | ISO/IEC10918−1勧告による静止画像の国際標準符号化方式JPEGもその拡張方式において段階的な伝送を規定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の段階的な伝送方法により画像データを段階的に伝送する場合、伝送の対象となる画像データが自然画像であれば、受信側で伝送初期段階で得られる低画質復号画像により画像の概略を把握することが可能であるが、文字・線などを含んだ文書画像である場合には低画質復号画像により、画像の全体的な構成は分かるものの、画像に含まれている文字・線から情報を読み取ることが困難であることが多い。
【0004】
例えば、地図情報など多値画像データと2値画像データが混在する画像データを段階的に伝送した場合、低画質復元画像からの2値情報読み取りは多くの場合困難である。
【0005】
本発明は以上の問題点に対して鑑みてなされたものであり、多値画像データと2値画像データが混在した画像データを符号化することで符号化データを生成した場合、この符号化データを復号した際に、低解像度の復元画像からでも2値画像データを読みとり可能にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
【0007】
すなわち、原画像に対してウェーブレット変換を繰り返し適用することで生成される階層符号化画像データであって、互いに解像度が異なる複数の前記原画像の自己相似画像を表現可能な前記階層符号化画像データと、前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する付加画像であって、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための情報である付加情報と、を含む符号化データ列を復号する画像処理装置であって、
前記符号化データ列に含まれる前記階層符号化画像データから、着目解像度の自己相似画像を復号する画像データ復号手段と、
前記符号化データ列に含まれる前記付加情報から、前記画像データ復号手段により復号された自己相似画像と同解像度を有する付加画像を生成する付加画像生成手段と、
前記画像データ復号手段が復号した自己相似画像と、前記付加画像生成手段が生成した付加画像と、を合成する合成手段と
を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は本実施形態における画像復号装置の概略構成を示すブロック図である。同図に於いて101は符号入力部、102は復号器選択部、103は係数復号部、104は逆離散ウェーブレット変換部、105は2値データ復号部、106は画像合成部、107は画像出力部である。
【0012】
本実施形態に於いては、1画素の輝度値が8ビットで表現されるモノクロ画像データを復号・表示するものとして説明する。しかしながら本実施形態はこれに限らず、4ビット、10ビット、12ビットなど、8ビット以外のビット数で輝度値を表現している場合や、各画素をRGB、YCrCb、CMYKなど複数の色成分で表現するカラー画像データにも適用可能であることは以下の説明により、自明である。或いは、画像領域の各画素の状態を示す多値情報を符号化したデータを復号・表示する場合、例えば各画素の色についてカラーテーブルへのインデックス値で示し、これを符号化したデータを復号・表示する場合にも適用できることは以下の説明により、自明である。
【0013】
まず、本実施形態の画像復号装置の動作について述べる前に、まず、画像復号装置と対をなす画像符号化装置について説明する。
【0014】
図2は図1に示した構成を備える本実施形態の画像復号装置に入力される符号化データを生成する画像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。同図に於いて201は画像入力部、202は符号化器選択部、203は離散ウェーブレット変換部、204は変換係数符号化部、205は2値データ符号化部、206は符号列形成部、207は符号出力部である。
【0015】
以下、図2に示した構成を備える本実施形態の画像符号化装置の動作について説明する。
【0016】
画像符号化装置は、画像データ入力部201から入力される1枚の多値画像データと、大きさの異なる3枚の2値画像データ(2値画像データA、B、Cとする)の計4枚の画像に対し、1つの符号列を生成し、符号出力部207から出力するものである。画像データ入力部201に入力される前述の4枚の画像の例を図3に示す。
【0017】
同図において、多値画像の水平・垂直方向画素数をそれぞれ(X,Y)とすると、2値画像データA,B,Cの水平・垂直方向画素数はそれぞれ、(X/4,Y/4),(X/2,Y/2),(X,Y)である。説明を簡略化するため、ここでは画素数X、Yは4の倍数であるとする。
【0018】
まず、これら入力画像データが画像データ入力部201から、多値画像データ、2値画像データA、2値画像データB、2値画像データCの順に、それぞれラスタースキャン順に画像データを構成する画素値が入力される。この画像データ入力部201は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像装置、或いはCCDなどの撮像デバイス、或いはネットワーク回線のインターフェースなどであっても良い。
【0019】
符号化器選択部202は、画像データ入力部201から入力される画像データが多値データであるか2値データであるかに応じて、符号化処理を切り替える。切り替えの結果、多値画像データは離散ウェーブレット変換部203に渡し、2値画像データA,B,Cは2値データ符号化部205へと渡される。多値データは離散ウェーブレット変換部203と変換係数符号化部204により符号化され、2値データは2値データ符号化部205により符号化される。まず、多値データの符号化処理について述べる。
【0020】
離散ウェーブレット変換部203は符号化器選択部202を介して入力される多値画像データに対して2次元離散ウェーブレット変換を施し、画像データを複数のサブバンドに分解する。
【0021】
2次元離散ウェーブレット変換は1次元の変換を水平・垂直方向それぞれに適用することにより実現する。符号化対象画像(図4A)に対して、まず水平方向に1次元の離散ウェーブレット変換を適用し、低周波サブバンドLと高周波サブバンドHに分解する(図4B)。さらに、それぞれに垂直方向の1次元離散ウェーブレット変換を適用することにより、LL,HL,LH,HHの4つのサブバンドに分解する(図4C)。本実施形態における画像符号化装置では、N個の1次元信号x(n)(nは0からN−1とする)に対する1次元離散ウェーブレット変換は以下の式により行われるものとする。
【0022】
h(n)=x(2n+1)-floor{(x(2n)+x(2n+2))/2}
l(n)=x(2n)+floor{(h(n-1)+h(n)+2)/4}
ここで、h(n)は高周波サブバンドの係数、l(n)は低周波サブバンドの係数を表し、floor{R}は実数Rを超えない最大の整数値を表す。なお、ここでは説明を省略するが、上記式の計算において必要となる1次元信号x(n)の両端x(n)(n<0およびn>N−1)は公知の手法により1次元信号x(n)(0≦n<N)の値から求めておく。
【0023】
上述の2次元離散ウェーブレット変換をLLサブバンドのみに、さらに2回繰り返して適用することにより、図5に示すように、LL,LH1,HL1,HH1,LH2,HL2,HH2の7つのサブバンドに分解する。
【0024】
変換係数符号化部204は離散ウェーブレット変換部203により生成された各サブバンドの変換係数を符号化し、符号列を生成する。本実施形態においては、変換係数の符号化はサブバンド単位に行われ、サブバンド内の係数値の絶対値を自然2進数で表現し、上位の桁から下位の桁へとビットプレーン方向を優先して2値算術符号化することにより行われる。なお、前述のビットプレーンは各係数値を自然2進数で表現した際の同桁に位置するビットにより構成される。
【0025】
以下、図19に示す通り、各サブバンドの左上隅を位置(0,0)とし、サブバンドS(SはLL,LH1,HL1,HH1,LH2,HL2,HH2のいづれか)の水平方向x,垂直方向yの位置にある係数をC(S,x,y)と表記し、その絶対値を自然2進表記した場合の下からn桁目のビットをCn(x,y)と表記して説明する。なお、2進数の桁を表す変数nはLSBを1桁目とする。以降、2進数の桁を表す変数nをビットプレーン番号と呼ぶ。図6は変換係数符号化部204でサブバンドSを符号化する処理のフローチャートである。なお本フローチャートに従ったプログラムコードは本実施形態における画像符号化装置内の不図示のROMやRAMなどのメモリに格納され、不図示のCPUにより読み出され、実行されるものとする。
【0026】
同図において、まずサブバンドS内の係数の絶対値の最大値Mabs(S)を求め(ステップS601)、求めたMabs(S)を用いて、Mabs(S)を2進数で表現するのに必要となる桁数N(S)(図19においてはMに相当)を以下の式により求める(ステップS602)。
【0027】
N(S)=ceil{ log2(Mabs(S)) }
ここで、ceil{R}は実数Rに等しいか、あるいはそれ以上の最小の整数値を表す。そして、変数nに有効桁数N(S)を代入し(ステップS603)、変数nを1ずつ減算しながら(ステップS604)、n桁目のビットプレーンに対して2値算術符号化を用いて符号化を行う(ステップS605)。
【0028】
本実施形態においては2値算術符号としてQM−Coderを用いることとする。このQM−Coderを用いて、ある状態(コンテクスト)Sで発生した2値シンボルを符号化する手順、或いは、算術符号化処理のための初期化手順、終端手順については、静止画像の国際標準ITU−T Recommendation T.81 | ISO/IEC10918−1勧告等に詳細に説明されているのでここでは説明を省略する。
【0029】
なお、以上の符号化処理手順として、各ビットプレーンの符号化の開始時に算術符号化器(変換係数符号化部204内に存在)を初期化し、終了時に算術符号化器の終端処理を行なうものとする。また、個々の係数の最初に符号化される'1'の直後に、その係数の正負符号を0,1で表し、算術符号化する。ここでは正ならば0、負ならば1とする。例えば、係数が−5で、この係数の属するサブバンドSの有効桁数N(S)が6であった場合、係数の絶対値は2進数000101で表され、各ビットプレーンの符号化により上位桁から下位桁へと符号化される。2番目のビットプレーンの符号化時(この場合、上から4桁目)に最初の'1'が符号化され、この直後に正負符号'1'を算術符号化する。
【0030】
次に、ステップS605において符号化したビットプレーンnが0であるか否か(全てのビットプレーンに対して符号化を行ったか否か)を判断し、全てのビットプレーンに対して符号化を行っていなければ処理をステップS604に移行し、次の処理対象のビットプレーンに対して符号化を行う。
【0031】
上述の処理により、サブバンドSの全係数を符号化し、各ビットプレーンnに対応する符号列CS(S、n)を生成する。生成した符号列は符号列形成部206に送られ、符号列形成部206内の不図示のバッファに一時的に格納される。
【0032】
次に、2値データの符号化について説明する。2値データは符号化器選択部202を介して2値データ符号化部205に送られ、2値データ符号化部205にて算術符号化される。本実施形態において、2値データ符号化部205の算術符号化は、変換係数符号化部204で行なうビットプレーン符号化の場合と同様に、QM−Coderを用いる。2値画像データA,B,Cそれぞれの符号化開始時で算術符号化器(2値データ符号化部205内に存在)を初期化し、符号化終了時点で算術符号化器の終端処理を行なうものとする。
【0033】
上述の処理により、2値画像データA,B,Cを符号化し、各2値画像データに対応する符号列CS(A),CS(B),CS(C)を生成する。生成した符号列は符号列形成部206に送られ、符号列形成部206内の不図示のバッファに一時的に格納される。
【0034】
符号列形成部206は変換係数符号化部204および2値データ符号化部205による符号化が終了し、全符号列が内部バッファに格納されると、所定の順序で内部バッファに格納される符号列を読み出し、必要な付加情報を挿入して、本画像符号化装置の出力となる最終的な符号列を形成し、符号出力部207に出力する。
【0035】
符号列形成部206で生成される最終的な符号列はレベル0、レベル1、およびレベル2の3つの階層を有する。
【0036】
レベル0は多値画像データのLLサブバンドの係数を符号化して得られるCS(LL,N(LL)−1)からCS(LL,0)の符号列と、2値画像データAを符号化して得られる符号列CS(A)から構成される。
【0037】
レベル1は多値画像データのLH1,HL1,HH1の各サブバンドの係数を符号化して得られる符号列CS(LH1,N(LH1)−1)〜CS(LH1,0)、CS(HL1,N(HL1)−1)〜CS(HL1,0)、及びCS(HH1,N(HH1)−1)〜CS(HH1,0)と、2値画像データBを符号化して得られる符号列CS(B)から構成される。
【0038】
また、レベル2は多値画像データのLH2,HL2,HH2の各サブバンドの係数を符号化して得られる符号列CS(LH2,N(LH2)−1)〜CS(LH2,0)、CS(HL2,N(HL2)−1)〜CS(HL2,0)、および、CS(HH2,N(HH2)−1)〜CS(HH2,0)と、2値画像データCを符号化して得られる符号列CS(C)から構成される。
【0039】
図7は符号列形成部206における上述の処理のフローチャートである。なお本フローチャートに従ったプログラムコードは本実施形態における画像符号化装置内の不図示のROMやRAMなどのメモリに格納され、不図示のCPUにより読み出され、実行されるものとする。なお、図7に示したフローチャートにおいて、ステップS702,S703,S704で実行される処理の内容を示したフローチャート(図8、9,10)においても同様に、不図示のメモリに格納され、前述の不図示のCPUにより読み出され、実行されるものとする。
【0040】
まず、画像の水平方向画素数、垂直方向画素数といった画像の付加情報を含んだヘッダを生成し、符号出力部207に出力する(ステップS701)。
【0041】
次に、図8に示すフローチャートの流れに従い、レベル0を構成する多値画像データのLLサブバンドの係数を符号化して得られる符号列と、2値画像データAを符号化して得られる符号列が出力される(ステップS702)。
【0042】
図8に示したLLサブバンドの符号化データ、及び2値画像データAの符号化データを生成する処理のフローチャートについては、上述の通り、LLサブバンドを構成する全てのビットプレーンに対して符号化を行い(ステップS801からステップS805)、次に2値画像データAに対して符号化を行い(ステップS806)、夫々CS(LL、N(LL)−1)〜CS(LL、0)の符号化データと、CS(A)と、を求める。
【0043】
図7の説明に戻って、次に、図9に示す処理の流れに従い、レベル1を構成する多値画像データのLH1,HL1,HH1サブバンドの係数を符号化して得られる符号列と、2値画像データBを符号化して得られる符号列が出力される(ステップS703)。
【0044】
図9に示したLH1,HL1,HH1サブバンドの符号化データ、及び2値画像データBの符号化データを生成するフローチャートについては、上述の通り、LH1サブバンド,HL1サブバンド,HH1サブバンドの夫々を構成するビットプレーンに対して符号化を行い(夫々、ステップS901とステップS906〜ステップS907,ステップS902とステップS908〜ステップS909、ステップS903とステップS910〜ステップS911)、次に2値画像データBに対して符号化を行い(ステップS913)、夫々CS(LH1、N(LH1)−1)〜CS(LH1、0)、CS(HL1、N(HL1)−1)〜CS(HL1、0)、CS(HH1、N(HH1)−1)〜CS(HH1、0)、CS(B)の符号化データと、を求める。
【0045】
図7の説明に戻って、最後に、図10に示す処理の流れに従い、レベル2を構成する多値画像データのLH2,HL2,HH2サブバンドの係数を符号化して得られる符号列と、2値画像データCを符号化して得られる符号列が出力される(ステップS704)。
【0046】
図10に示したLH2,HL2,HH2サブバンドの符号化データ、及び2値画像データCの符号化データを生成するフローチャートについては、上述の通り、LH2サブバンド,HL2サブバンド,HH2サブバンドの夫々を構成するビットプレーンに対して符号化を行い(夫々、ステップS1001とステップS1006〜ステップS1007,ステップS1002とステップS1008〜ステップS1009、ステップS1003とステップS1010〜ステップS1011)、次に2値画像データCに対して符号化を行い(ステップS1013)、夫々CS(LH2、N(LH2)−1)〜CS(LH2、0)、CS(HL2、N(HL2)−1)〜CS(HL2、0)、CS(HH2、N(HH2)−1)〜CS(HH2、0)、CS(C)の符号化データと、を求める。
【0047】
以上に述べた処理により、符号列形成部206で図11に例示する形式の符号列が生成され、符号出力部207に送られる。
【0048】
符号出力部207は、符号列形成部206で生成された符号列を装置外部へと出力する。この符号出力部207は、例えば、ハードディスクやメモリといった記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等である。
【0049】
次に、上述の処理に従って、画像符号化装置により生成された図11に例示する形式の符号列を入力し、画像を復号・表示する本実施形態の画像復号装置について説明する。
【0050】
図1より、まず符号化データ入力部101から図11に例示する形式の符号列が入力される。この符号化データ入力部101は例えばハードディスクやメモリといった記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等である。
【0051】
復号器選択部102は符号化データ入力部101から入力される符号列を、その内容に応じて(ヘッダを参照することで)係数復号部103か、2値データ復号部105に渡す。より具体的には、各サブバンドの有効ビット数およびサブバンドの係数の符号化データは係数復号部103へ、また、2値画像データ符号化データについては2値データ復号部105へと渡される。なお、画像の水平方向画素数や垂直方向画素数を含んだヘッダ情報は復号器選択部102で解釈され、本画像復号装置全体で参照される。
【0052】
係数復号部103は復号器選択部102から送られるサブバンド係数符号化データを復号し、変換係数に戻す。係数復号部103に送られてくる順番に従って、サブバンドSのビットプレーンnを算術符号化したデータCS(S、n)を、上位のビットプレーンから下位のビットプレーンへと順々に復号していくことにより、着目サブバンドSの係数を復元する。先に説明したとおり、変換係数の各ビットプレーンはQM−Coderを使用して算術符号化されているので、ここでも同じく、QM−Coderによる復号処理を行う。QM−Coderにより、ある状態(コンテクスト)Sで発生した2値シンボルを符号化する手順、或いは、算術符号の復号処理のための初期化手順、終端手順については、静止画像の国際標準ITU−T Recommendation T.81 | ISO/IEC10918−1勧告等に詳細に説明されているのでここでは説明を省略する。
【0053】
又、上述の復号処理においては、各ビットプレーンの復号の開始時に算術復号器(係数復号部103内に存在)を初期化し、終了時に算術復号器の終端処理を行うものとする。また、符号化側の処理で説明したように、ビットプレーン符号化データは係数の絶対値を構成するビットのみではなく、係数の正負符号を表すビットも符号化されているので、符号化と同様にして、係数の絶対値を構成するビットと係数の正負符号のビットを復号する。
【0054】
逆離散ウェーブレット変換部104は、係数復号部103で復号された変換係数を、その内部にある不図示のバッファに格納し、LLサブバンドの全係数が格納された時点、LL,LH1,HL1,HH1のサブバンドの全係数が格納された時点、およびすべての変換係数が格納された時点のタイミングでバッファ内の変換係数に2次元逆離散ウェーブレット変換を施し、1/4縮小画像、1/2縮小画像、同サイズ復号画像を生成し、画像合成部106に送る。但し、LLのサブバンドの全係数が格納された時点では低周波サブバンドの係数のみであるので、2次元の逆離散ウェーブレット変換は行わず、LLサブバンドの係数を8ビット化して出力する。ここで8ビット化とは、LLサブバンドの係数値が0以下である場合は0に、255以上である場合には255に置き換えることにより行う処理である。
【0055】
2次元の逆離散ウェーブレット変換は、1次元の変換を水平・垂直方向にそれぞれ適用することにより実現する。本実施形態の画像復号装置では、N個の1次元信号X(n)に対して離散ウェーブレット変換を施して得られる低周波サブバンドの係数l(n)と、高周波サブバンドの係数h(n)の逆変換は以下の式により行われるものとする。
【0056】
x(2n)=l(n)-floor{(h(n-1)+h(n)+2)/4}
x(2n+1)=h(n)+floor{(x(2n)+x(2n+2))/2}
ここで、floor{R}は実数Rを超えない最大の整数値を表す。なお、ここでは説明を省略するが、上記式の計算に必要とされるl(n),h(n)の両端は公知の手法によりあらかじめ求めておくものとする。
【0057】
一方、2値画像データ符号化データは2値データ復号部105で復号され、画像合成部106に復号された2値画像データが送られる。ここでも、係数復号部103と同じくQM−Coderを用いて算術符号の復号処理を行う。2値画像データA,B,Cそれぞれの復号開始時で算術復号器(2値データ復号部105内に存在)を初期化し、復号終了時点で算術復号器の終端処理を行なうものとする。
【0058】
画像合成部106は、逆離散ウェーブレット変換部104の出力する1/4縮小画像と、2値データ復号部105の出力する2値画像データAを重ねあわせた合成画像を生成し、画像表示部107へ出力する。また、同様に1/2縮小画像と2値画像データB、同サイズ復号画像と2値画像データCをそれぞれ重ねあわせて出力する。多値画像の位置(x,y)の画素値をM(x,y)、2値画像の同位置の画素値をB(x,y)(B(x,y)は2値画像の背景部では0、前景部では1とする)とするとき、合成画像の同位置の画素値S(x、y)はB(x,y)=1の場合には0、それ以外、即ちB(x,y)=0の場合にはM(x,y)とする。
【0059】
画像表示部107は画像合成部106で生成された合成画像をディスプレイに表示する。
【0060】
図12は本実施形態の画像復号装置の処理のフローチャートである。なお本フローチャートに従ったプログラムコードは不図示のROMやRAMなどのメモリに格納され、不図示のCPUにより読み出され実行されるものとする。
【0061】
同図より、1つの符号列の入力に対し、ステップS1205、ステップS1209、ステップS1213により、解像度の異なる3枚の合成画像が表示されることが分かる。図13は先に説明した画像符号化装置に、多値画像データ、2値画像データA,B,Cとして図3の画像を入力して得られた符号列を本実施形態の画像復号装置に入力した場合に表示される3枚の合成画像を示している。図13の例に見られるように、低解像度の復元画像に応じた2値画像データを用意し、合成画像を生成することで、低解像度の復元画像からでも2値画像データが読み取りができる。
【0062】
[第2の実施形態]
図14は本実施形態における、画像を符号化、復号化するシステムの概略構成を示すブロック図である。図1および図2に示した画像復号装置、画像符号化装置の概略構成を示すブロック図と共通する部分については同じ符号で示し、それらの説明を省略する。
【0063】
図14において、1401はタイル分割部、1420は2次記憶装置、1403は符号化データ読み出し部、1404はタイル結合部である。なお、符号化データ読み出し部1403は、符号化データ入力部101と同じであっても良い。
【0064】
本実施形態では、前述の第1の実施形態と同じく、1画素の輝度値が8ビットで表現されるモノクロ画像データを符号化・復号するものとして説明する。しかしながら本実施形態はこれに限らず、4ビット、10ビット、12ビットなど8ビット以外のビット数で輝度値を表現している場合や、各画素をRGB、YCrCb、CMYKなど複数の色成分で表現するカラー画像データ、或いは、画像領域の各画素の状態を示す多値情報を符号化・復号する場合、例えば各画素の色についてカラーテーブルへのインデックス値で示し、これを符号化・復号する場合にも適用できることは、以下の説明により自明である。
【0065】
以下、図14に示すブロック図を用いて、本実施形態におけるシステムの各部の動作を詳細に説明する。
【0066】
本実施形態のシステムは、画像データ入力部201から入力される1枚の多値画像データと、大きさの異なる3枚の2値画像データ(2値画像データA,B,Cとする)の計4枚の画像を符号化して2次記憶装置1402に符号化データを格納する符号化処理部と、2次記憶装置1402に格納される符号化データを読み出して復号し、復号画像を表示する復号処理部、及び2次記憶装置の3つにより構成される。
【0067】
この符号化処理部は画像データ入力部201、タイル分割部1401、符号化器選択部202、離散ウェーブレット変換部203、変換係数符号化部204、2値データ符号化部205、符号列形成部206、符号出力部207から成る。
【0068】
また、復号処理部は符号化データ読み出し部1403、復号器選択部102、係数復号部103、逆離散ウェーブレット変換部104、2値データ復号部105、画像合成部106、タイル結合部1404、画像表示部107から成る。
【0069】
符号化処理部は、第1の実施形態の画像符号化装置に対してタイル分割部1401が新たに追加されていることと、符号出力部207の出力先が2次記憶装置1402であること以外は、第1の実施形態で説明した画像符号化装置と同じである。
【0070】
同様に、復号処理部は、第1の実施形態の画像復号装置に対してタイル結合部1404が新たに追加されていることと、符号化データ読み出し部1403(符号化データ読み読み取り部101)が行う符号列の読み出しが2次記憶装置1402から行われること以外は、第1の実施形態で説明した画像復号装置と同じである。
【0071】
まず、図14を用いて符号化処理部の動作について説明する。
【0072】
最初に、前述の第1の実施形態と同様に、1枚の多値画像データと、大きさの異なる3枚の2値画像データ(2値画像データA,B,Cとする)の計4枚の画像が画像データ入力部201から順番に入力される。
【0073】
タイル分割部1401は、画像データ入力部201から入力される4枚の符号化対象画像(多値画像1枚、2値画像3枚)を一旦、タイル分割部1401内の不図示のバッファに格納する。4枚の符号化対象画像を格納すると、図15のように、それぞれを16個のタイルに分割し、タイル毎に、多値画像データ、2値画像データA,B,Cをならべて出力する。左上隅のタイルをタイル0、その右隣のタイルをタイル1というように、左側のタイルから右側のタイルに、また上から下にタイル番号をつける。このタイル番号を用いてタイルを特定するとき、タイル分割部1401から出力される画像データ(タイルデータ)は図16のような順番になっている。
【0074】
符号化器選択部202から符号形成部206まではタイル分割部1401から出力される多値画像データのタイルn(nは0〜15)、2値画像データA,B,Cのタイルnを入力の画像とみなして、前述の第1の実施形態と同様の処理により、タイル毎の符号列を生成する。但し、本実施形態では、ヘッダ情報にタイル番号を格納するものとする。
【0075】
上述の処理により、タイル0からタイル15までタイルに対応した16個の符号列が上述の4枚の画像に対して生成され、2次記憶装置1402に格納される。
【0076】
次に復号処理部の動作について説明する。
【0077】
本実施形態のシステムは3段階で画像データを復号・表示することが可能であり、この選択はユーザにより行われるものとする。3段階をそれぞれ、低画質モード、中画質モード、高画質モードと呼ぶ。なお、この機能は、本実施形態におけるシステムの復号処理部における機能であるが、第1の実施形態における画像復号装置にこの機能を備えても良い。
【0078】
符号化データ読み出し部1403(符号化データ入力部101)は、選択されているモードにより2次記憶装置1402から読み出すデータを変化させる。つまり、低画質モードの場合には、タイル0からタイル15まで順番に、各タイルのレベル0構成データまでを読み出して復号器選択部102に送る。また、中画質モードの場合には、同じくタイル0からタイル15まで順番に、各タイルのレベル1構成データまでを読み出して復号器選択部102に送り、高画質モードの場合には、同じくタイル0からタイル15まで順番に、各タイルのレベル2構成データまで(つまり全てのデータ)を読み出して復号器選択部102に送る。
【0079】
復号器選択部102から画像合成部106までは符号化データ読み出し部1403の出力する符号列を前述の第1の実施形態と同様の処理により復号し、合成画像を生成する。
【0080】
タイル結合部1404は画像合成部106から出力される合成画像をタイルの元の位置に配置して表示用の画像を生成する。タイル結合と表示画像生成の処理は画像合成部106から合成画像が送られる度に行われる。即ち、画像表示部107ではタイル0からタイル15まで、タイルが一つ一つ順番に復号される過程を表示することができる。
【0081】
[第3の実施形態]
第1、第2の実施形態においては図11に示すように各レベルで多値画像符号化データを先に、2値画像符号化データを後に配置して符号列を構成した。本実施形態においてはこれを逆にし、図17に示すように2値画像符号化データを前、多値画像符号化データを後に配置するものとする。
【0082】
なお、本実施形態におけるシステムの構成は第2の実施形態において説明したシステムの構成と同じなので、説明を省略する。但し、画像合成部105のみ処理の方法を若干変更し、2値データ復号部105から復号された2値画像データが送られてきた時点で、現在表示されている多値画像を2倍に変倍した画像と、この2値画像を合成して画像表示部107に送ることとする。これにより、図18に示すように6段階の画像表示が可能となる。
【0083】
[第4の実施形態]
図20は本実施形態における画像復号装置の概略構成を示すブロック図である。図20において、図1と同じ部分には同じ番号を付けている。図20に於いて101は符号入力部、2001は付加情報分離部、103は係数復号部、104は逆離散ウェーブレット変換部、2002は2値画像データ生成部、106は画像合成部、107は画像表示部である。
【0084】
本実施形態では、前述の第1の実施形態と同じく、1画素の輝度値が8ビットで表現されるモノクロ画像データを符号化・復号するものとして説明する。しかしながら本実施形態はこれに限らず、4ビット、10ビット、12ビットなど8ビット以外のビット数で輝度値を表現している場合や、各画素をRGB、YCrCb、CMYKなど複数の色成分で表現するカラー画像データ、或いは、画像領域の各画素の状態を示す多値情報を符号化・復号する場合、例えば各画素の色についてカラーテーブルへのインデックス値で示し、これを符号化・復号する場合にも適用できることは、以下の説明により自明である。
【0085】
まず、本実施形態の画像復号装置の動作について述べる前に、まず、画像復号装置と対をなす画像符号化装置について説明する。
【0086】
図21は図20に示した構成を備える本実施形態の画像復号装置に入力される符号化データを生成する画像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。図21において、図1,2と同じ部分には同じ番号を付けている。図21に於いて201は画像入力部、203は離散ウェーブレット変換部、204は変換係数符号化部、2101は付加情報入力部、2102は符号列形成部、207は符号出力部、104は逆離散ウェーブレット変換部である。
【0087】
以下、図21に示した構成を備える本実施形態の画像符号化装置の動作について説明する。
【0088】
画像符号化装置は、画像データ入力部201から入力される1枚の多値画像データを離散ウェーブレット変換を用いて符号化し、ウェーブレット変換の各解像度レベル毎に合成して表示する付加情報を含めて1つの符号列を生成し、符号出力部207から出力するものである。
【0089】
まず、画像データ入力部201から多値画像データを構成する画素値がラスタースキャン順に入力される。この画像データ入力部201は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像装置、或いはCCDなどの撮像デバイス、或いはネットワーク回線のインターフェースなどであっても良い。
【0090】
離散ウェーブレット変換部203は画像データ入力部201から入力される多値画像データに対して2次元離散ウェーブレット変換を施し、画像データを複数のサブバンドに分解する。変換係数符号化部204は離散ウェーブレット変換部203で得られた各サブバンドの係数を符号化し、符号列を生成する。離散ウェーブレット変換部203、および変換係数符号化部204の処理の詳細については第1の実施形態と同じである。
【0091】
逆離散ウェーブレット変換部104は離散ウェーブレット変換部203により生成されたサブバンドの係数を、LL、LH1、HL1、HH1、LH2、HL2、HH2サブバンドの順に不図示のバッファに格納し、LLサブバンドの全係数が格納された時点、LL,LH1,HL1,HH1のサブバンドの全係数が格納された時点、およびすべての変換係数が格納された時点でバッファ内の変換係数に2次元逆離散ウェーブレット変換を施し、1/4縮小画像、1/2縮小画像、同サイズ復号画像を生成し、付加情報入力部2101に送る。但し、LLのサブバンドの全係数が格納された時点では低周波サブバンドの係数のみであるので、2次元の逆離散ウェーブレット変換は行わず、LLサブバンドの係数を8ビット化して出力する。ここで8ビット化とは、LLサブバンドの係数値が0以下である場合は0に、255以上である場合には255に置き換えることにより行う処理である。逆離散ウェーブレット変換部104における逆変換処理については第1の実施形態と同じである。
【0092】
付加情報入力部2101は逆離散ウェーブレット変換部104から送られる1/4縮小画像、1/2縮小画像、同サイズ画像をユーザに提示し、提示した解像度の画像毎に付加情報の入力を受ける。本実施形態では入力される付加情報は文字情報(文字列情報、文字列を表示する表示位置、フォントのサイズ)であるとし、この文字情報を受け取ると、不図示の内部バッファに格納する。表示位置は各解像度の画像データの左上隅を(0,0)として、文字情報を表示する矩形領域の左上隅の画素位置により表現する。フォントのサイズはポイント値を用いる。図22に各解像度の画像データを提示して付加情報が入力された様子を、図23にバッファに格納される付加情報をそれぞれ例示す。図22において"うさぎ"、"頭"、"背"、"足"など各解像度の画像に書かれた文字が入力された付加情報に含まれる文字列である。ここでは画像データ入力部201から入力される多値画像のサイズX,Yを256としている。図22、および23において解像度の識別として0,1,2を用いているが、1/4縮小画像を解像度0、1/2縮小画像を解像度1、入力画像と同サイズの画像を解像度2としている。
【0093】
符号列形成部2102は変換係数符号化部204による符号化が終了して全符号列が内部バッファに格納され、付加情報入力部2101から各解像度の付加情報が入力されると、所定の順序で内部バッファに格納される符号列を読み出し、必要な付加情報を付加情報入力部2101から取得して挿入し、本画像符号化装置の出力となる最終的な符号列を形成し、符号出力部207に出力する。
【0094】
符号列形成部2102で生成される最終的な符号列はレベル0、レベル1、およびレベル2の3つの階層を有する。
【0095】
レベル0は多値画像データのLLサブバンドの係数を符号化して得られるCS(LL,N(LL)−1)からCS(LL,0)の符号列と、解像度0に付随する付加情報から構成される。
【0096】
レベル1は多値画像データのLH1,HL1,HH1の各サブバンドの係数を符号化して得られる符号列CS(LH1,N(LH1)−1)〜CS(LH1,0)、CS(HL1,N(HL1)−1)〜CS(HL1,0)、及びCS(HH1,N(HH1)−1)〜CS(HH1,0)と、解像度1に付随する付加情報から構成される。
【0097】
また、レベル2は多値画像データのLH2,HL2,HH2の各サブバンドの係数を符号化して得られる符号列CS(LH2,N(LH2)−1)〜CS(LH2,0)、CS(HL2,N(HL2)−1)〜CS(HL2,0)、および、CS(HH2,N(HH2)−1)〜CS(HH2,0)と、解像度2に付随する付加情報から構成される。
【0098】
符号列形成部2102での処理は図7~10に示した第1の実施形態の符号列形成部206の処理にほぼ同じである。但し、ステップS806のCS(A)の出力、ステップS913のCS(B)の出力、ステップS1013の出力がそれぞれ解像度0付加情報の出力、解像度1付加情報の出力、解像度2付加情報の出力に置き換わる。なお本フローチャートに従ったプログラムコードは第1の実施形態と同様、本実施形態における画像符号化装置内の不図示のROMやRAMなどのメモリに格納され、不図示のCPUにより読み出され、実行されるものとする。図24に符号列形成部2102で生成する符号列の構造の例を示す。
【0099】
符号出力部207は、符号列形成部206で生成された符号列を装置外部へと出力する。この符号出力部207は、例えば、ハードディスクやメモリといった記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等である。
【0100】
次に、上述の処理に従って、画像符号化装置により生成された図24に例示する形式の符号列を入力し、画像を復号・表示する本実施形態の画像復号装置について説明する。
【0101】
まず符号化データ入力部101から図24に例示する形式の符号列が入力される。この符号化データ入力部101は例えばハードディスクやメモリといった記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等である。
【0102】
付加情報分離部2001は符号化データ入力部101から入力される符号列を、その内容に応じて(ヘッダを参照して)係数復号部103か、2値画像データ生成部2002に渡す。より具体的には、各サブバンドの有効ビット数およびサブバンドの係数の符号化データは係数復号部103へ、また、解像度0、解像度1、解像度2付加情報については2値画像データ生成部2002へと渡される。なお、画像の水平方向画素数や垂直方向画素数を含んだヘッダ情報は付加情報分離部2001で解釈され、本画像復号装置全体で参照される。
【0103】
係数復号部103は復号器選択部102から送られるサブバンド係数符号化データを復号し、変換係数に戻す。逆離散ウェーブレット変換部104は、係数復号部103で復号された変換係数に2次元逆離散ウェーブレット変換を施し、1/4縮小画像、1/2縮小画像、同サイズ復号画像を生成し、画像合成部106に送る。係数復号部103、および逆離散ウェーブレット変換部104の具体的な処理については第1の実施形態で説明したので省略する。
【0104】
2値画像データ生成部2002では、付加情報分離部2001から送られてくる各解像度の付加情報に基づき、文字情報をラスタ化して2値画像データを生成する。具体的には、解像度0については水平方向画素数X/4、垂直方向画素数Y/4の2値画像データA(x,y)を生成し、解像度0に付随する付加情報の指定された文字列を、指定された表示位置に、指定されたフォントサイズで配置する。2値画像データAの水平方向画素位置x、垂直方向画素位置yの画素値A(x,y)はフォント上の画素ならば1、フォント上でない画素ならば0とする。同様に解像度1については水平方向画素数X/2、垂直方向画素数Y/2の2値画像データB(x、y)を生成し、解像度1に付随する付加情報から画素値を定め、解像度2については水平方向画素数X、垂直方向画素数Yの2値画像データC(x,y)を生成し、解像度1に付随する付加情報から画素値を定める。
【0105】
画像合成部106は、逆離散ウェーブレット変換部104の出力する1/4縮小画像と、2値データ復号部105の出力する2値画像データAを重ねあわせた合成画像を生成し、画像表示部107へ出力する。また、同様に1/2縮小画像と2値画像データB、同サイズ復号画像と2値画像データCをそれぞれ重ねあわせて出力する。画像合成部106の処理は第1の実施形態と同じである。
【0106】
画像表示部107は画像合成部106で生成された合成画像をディスプレイに表示する。
【0107】
本実施形態の画像復号装置の処理のフローは第1の実施形態の画像復号装置の処理にほぼ同じであり、第1の実施形態の画像復号装置のフローチャートを示す図12のステップS1203、ステップS1207、ステップS1211がそれぞれ2値画像データAの生成、2値画像データBの生成、2値画像データCの生成に置き換わる点のみ異なる。なお本フローチャートに従ったプログラムードは不図示のROMやRAMなどのメモリに格納され、不図示のCPUにより読み出され実行されるものとする。
【0108】
同図より、1つの符号列の入力に対し、ステップS1205、ステップS1209、ステップS1213により、解像度の異なる3枚の合成画像が表示されることが分かる。本実施形態では解像度レベル0、解像度レベル1、解像度レベル2と順にすべての解像度で画像を復号・表示しているが、ユーザ要求に応じて所定の解像度レベルでの画像表示をスキップしたり、途中の解像度レベルで画像の復号・表示を中断することも可能である。
【0109】
[第5の実施形態]
第4の実施形態においては各解像度レベルの画像に付随する付加情報を文字列としたが、線、図形などのベクトル情報を付加情報としても良い。本実施形態では第4の実施形態の付加情報入力部2101において線分と円の情報の入力ができるように変更する。図25に本実施形態でユーザにより与えられる付加情報の例を示す。ベクトル情報は、線分の場合には形状情報、始点座標、終点座標であり、円の場合には形状情報、中心座標、半径である。ここで座標は各解像度の画像の水平方向、垂直方向の画素数を1.0として表すこととする。図25の例では解像度0、1、2すべてに画像の真中(座標(0.5,0.5))を中心に、半径0.4の円を重ね合わせ、解像度2に(0.4,0.25)を始点とし、(0.5,0.4)を終点とする線を重ねあわせている。このような付加情報に対する本実施形態の符号列の例を図26に示す。図から明らかなように、解像度レベル0構成データの出力に先立ち、全解像度共通のベクトル情報が出力されている。
【0110】
なお、本実施形態におけるシステムの構成は第4の実施形態において説明したシステムの構成と同じなので、説明を省略する。但し、前述のように付加情報入力部2101の処理方法を若干変更し、ベクトル情報も入力できるように拡張する他、2値画像データ生成部2002では符号列に含めたベクトル情報に基づき、所定の解像度に対応する2値画像データに対して線や円を配置するよう変更する。これにより、文字列以外にも線、図形などの情報を付加情報とすることが可能となる。
【0111】
また、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば前述の実施形態においては、離散ウェーブレット変換を用いた符号化の例を示したが、離散ウェーブレット変換については本実施形態で使用したものに限定されるものではなく、フィルタの種類や適応方法を変えても構わない。例えば9/7フィルタなどよりタップ数の長いフィルタに変えても構わないし、さらに、離散ウェーブレット変換以外にも階層的に画像データを符号化するのに適した方法であれば良く、DCT、アダマール変換等、その他の系列変換手法に基づく符号化方式を適用しても構わない。また、係数の符号化方式についても上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、MQ−Coder等、QM−Coder以外の算術符号化方法を適用しても構わないし、その他のエントロピ符号化方法を適用しても構わない。また、上述した実施形態では復号側で付加情報から2値画像を生成して多値画像データと合成する方法を示したが、付加情報から復元される画像は2値画像に限定されるものではなく、限定階調画像や多値画像であっても構わないし、カラーの画像であっても構わない。
【0112】
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、多値画像データと2値画像データが混在した画像データを符号化することで符号化データを生成した場合、この符号化データを復号した際に、低解像度の復元画像からでも2値画像データを読みとり可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像復号装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した構成を備える本発明の画像復号装置に入力される符号化データを生成する画像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】画像データ入力部201に入力される4枚の画像を示す図である。
【図4A】2次元離散ウェーブレット変換を説明する図である。
【図4B】2次元離散ウェーブレット変換を説明する図である。
【図4C】2次元離散ウェーブレット変換を説明する図である。
【図5】2次元離散ウェーブレット変換を施すことで得られる7つのサブバンドを示す図である。
【図6】変換係数符号化部204でサブバンドSを符号化する処理のフローチャートである。
【図7】符号列形成部206における処理のフローチャートである。
【図8】LLサブバンドの符号化データ、及び2値画像データAの符号化データを生成する処理のフローチャートである。
【図9】LH1,HL1,HH1サブバンドの符号化データ、及び2値画像データBの符号化データを生成する処理のフローチャートである。
【図10】LH2,HL2,HH2サブバンドの符号化データ、及び2値画像データCの符号化データを生成する処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態において生成される符号列の形式を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態における画像復号装置の処理のフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態における画像符号化装置に、多値画像データ、2値画像データA,B,Cとして図3の画像を入力して得られた符号列を本実施形態の画像復号装置に入力した場合に表示される3枚の合成画像を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態におけるシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第2の実施形態におけるタイル分割部1401が生成する各タイルを示す図である。
【図16】タイル分割部1401が出力する画像データ(タイルデータ)の構成を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態における符号列を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施形態において、画像表示部107に表示される合成画像を示す図である。
【図19】サブバンドSに含まれる係数と、この係数を構成するビットプレーン毎のビットを示す図である。
【図20】本発明の第4の実施形態における画像復号装置の概略構成を示すブロック図である。
【図21】図20に示した構成を備える本発明の画像復号装置に入力される符号化データを生成する画像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第4の実施形態においてユーザから付加情報が提供される様子を示す図である。
【図23】本発明の第4の実施形態においてユーザから提供される付加情報の例を示す図である。
【図24】本発明の第4の実施形態において生成される符号列の形式を示す図である。
【図25】本発明の第5の実施形態においてユーザから付加情報が提供される様子を示す図である。
【図26】本発明の第5の実施形態において生成される符号列の形式を示す図である。
Claims (10)
- 原画像に対してウェーブレット変換を繰り返し適用することで生成される階層符号化画像データであって、互いに解像度が異なる複数の前記原画像の自己相似画像を表現可能な前記階層符号化画像データと、前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する付加画像であって、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための情報である付加情報と、を含む符号化データ列を復号する画像処理装置であって、
前記符号化データ列に含まれる前記階層符号化画像データから、着目解像度の自己相似画像を復号する画像データ復号手段と、
前記符号化データ列に含まれる前記付加情報から、前記画像データ復号手段により復号された自己相似画像と同解像度を有する付加画像を生成する付加画像生成手段と、
前記画像データ復号手段が復号した自己相似画像と、前記付加画像生成手段が生成した付加画像と、を合成する合成手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 更に、所定のサイズを有するタイルに分割された前記付加画像と、前記自己相似画像から、夫々のタイルを結合することで、元の付加画像、自己相似画像を復元するタイル結合手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 更に、前記画像データ復号手段により復号された自己相似画像を、次に前記画像データ復号手段が復号する自己相似画像の解像度と同じ解像度に変倍する変倍手段を備え、
前記合成手段は、前記変倍手段により変倍された自己相似画像と、当該自己相似画像と同解像度を有する前記付加画像生成手段が生成した付加画像とを合成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記付加情報は、前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する2値の付加画像において、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための文字情報であって、当該文字情報は、文字列情報と、当該文字列を所定の表示手段に表示する際の表示位置と、当該文字列のフォントのサイズとを含み、
前記合成手段は、前記文字情報をラスタ化して2値画像データを生成し、当該2値画像データと、前記画像データ復号手段により得られる自己相似画像とを合成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記付加情報は、前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する2値の付加画像において、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための文字情報と線・図形情報であって、
当該文字情報は、文字列と、当該文字列を所定の表示手段に表示する際の表示位置と、当該文字列のフォントのサイズとを含み、
当該線・図形情報は、形状情報、始点座標、終点座標、形状情報、中心座標、半径のうちいずれかを含み、
前記合成手段は、前記文字情報をラスタ化して2値画像データを生成し、当該2値画像データに対して前記線・図形情報を用いて線・図形を配置し、前記画像データ復号手段により得られる自己相似画像と合成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 原画像に対してウェーブレット変換を繰り返し適用することで、互いに解像度が異なる複数の前記原画像の自己相似画像を表現可能な階層符号化画像データを生成する画像データ符号化手段と、
前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する付加画像であって、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための情報である付加情報を生成する生成手段と、
前記画像データ符号化手段による階層符号化画像データと、前記生成手段による付加情報とが含まれる符号化データ列を生成すると共に、当該符号化データ列内における前記階層符号化画像データと、前記付加情報の所在を特定する情報が記載されたヘッダを前記符号化データ列に含める符号化データ列生成手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 原画像に対してウェーブレット変換を繰り返し適用することで生成される階層符号化画像データであって、互いに解像度が異なる複数の前記原画像の自己相似画像を表現可能な前記階層符号化画像データと、前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する付加画像であって、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための情報である付加情報と、を含む符号化データ列を復号する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
前記画像処理装置の画像データ復号手段が、前記符号化データ列に含まれる前記階層符号化画像データから、着目解像度の自己相似画像を復号する画像データ復号工程と、
前記画像処理装置の付加画像生成手段が、前記符号化データ列に含まれる前記付加情報から、前記画像データ復号工程で復号された自己相似画像と同解像度を有する付加画像を生成する付加画像生成工程と、
前記画像処理装置の合成手段が、前記画像データ復号工程で復号した自己相似画像と、前記付加画像生成工程で生成した付加画像と、を合成する合成工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
前記画像処理装置の画像データ符号化手段が、原画像に対してウェーブレット変換を繰り返し適用することで、互いに解像度が異なる複数の前記原画像の自己相似画像を表現可能な階層符号化画像データを生成する画像データ符号化工程と、
前記画像処理装置の生成手段が、前記複数の自己相似画像のそれぞれに対応する付加画像であって、それぞれの付加画像が該付加画像に対応する自己相似画像と同解像度を有する前記それぞれの付加画像、を生成するための情報である付加情報を生成する生成工程と、
前記画像処理装置の符号化データ列生成手段が、前記画像データ符号化工程による階層符号化画像データと、前記生成工程による付加情報とが含まれる符号化データ列を生成すると共に、当該符号化データ列内における前記階層符号化画像データと、前記付加情報の所在を特定する情報が記載されたヘッダを前記符号化データ列に含める符号化データ列生成工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
- 請求項9に記載のプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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