JP2008257943A - 固体酸化物形燃料電池用電極及び該電極を有する固体酸化物形燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】中温領域(600℃〜800℃)でも高い電力密度で発電が可能な固体酸化物形燃料電池用電極、及び、かかる電極を有する固体酸化物形燃料電池を提供すること。
【解決手段】少なくとも電子伝導性を有する多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物が付着されてなることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用電極、更には、該ビスマス含有酸化物が、イットリア又はエルビアで安定化した酸化ビスマス又はBi4V2−xMxO11である固体酸化物形燃料電池用電極、及び、それを用いた固体酸化物形燃料電池。
【選択図】図4
【解決手段】少なくとも電子伝導性を有する多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物が付着されてなることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用電極、更には、該ビスマス含有酸化物が、イットリア又はエルビアで安定化した酸化ビスマス又はBi4V2−xMxO11である固体酸化物形燃料電池用電極、及び、それを用いた固体酸化物形燃料電池。
【選択図】図4
Description
本発明は、固体酸化物形燃料電池用電極及び該電極を有する固体酸化物形燃料電池に関するものであり、より具体的には、固体酸化物形燃料電池用電極に特定化合物を付着させ、燃料電池の性能を向上させた固体酸化物形燃料電池用電極及び該電極を有する固体酸化物形燃料電池に関するものである。
電解質にイオン伝導性のセラミックスを用いるものを、固体酸化物形燃料電池(SOFC)といい、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、各種の燃料電池の中で最も発電効率が高く、作動温度が約1000℃と高温であるために排熱が利用しやすく、また構成材料がすべて固体であること等から、シンプルで高い発電効率(50%以上)の電源システムとして期待されている。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、燃料極に還元剤、例えば、水素(H2)、一酸化炭素(CO)、「メタン(CH4)等の炭化水素を含むガス(燃料ガス)」等を供給し、カソードに酸化剤、例えば、酸素(O2)等を含むガス(例えば空気)を供給することにより発電するデバイスである(特許文献1参照)。
固体酸化物形燃料電池用の酸素極材料として最も一般的なものは、(La,Sr)MnO3ペロブスカイト酸化物(LSM)であり、電解質はイットリア安定化ジルコニア(YSZ)が主に用いられる。
しかしながら、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、構成材料が高温にさらされるので、酸化性及び還元性環境での化学的安定性、接触材料の化学的安定性、導電率及び熱機械的適合性により制限される等、材料の耐久性や性能低下等の問題が生じてしまう。一方、一般に燃料電池の温度を下げた場合、電極材料の導電率や電極活性が低下してしまうため、十分な出力密度が得られない。
そのため、700℃程度の中温で作動可能な中温形固体酸化物形燃料電池(IT−SOFC)の研究が盛んに行われている。例えば、薄膜技術を応用して、薄膜のイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いたり(非特許文献1〜3参照)、電極反応に関与する酸素分子、電子や酸化物イオンの何れもが反応できるように三相界面を形成させたりして電極性能を向上させている(非特許文献4〜6参照)。
また、ビスマス含有酸化物の利用としては、それを電解質に用いる試みがなされている(非特許文献7〜8参照)。しかし、ビスマス含有酸化物は酸素分圧の低い条件下では不安定であり、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の電解質として使用するのには制限があった。
また、イオン伝導性を有する金属酸化物粒子とLSM粒子を混合して酸素極を形成させて電気抵抗を下げたり電力密度を上げたりする検討がなされている(LSM−GDC及びLSM−YSZについては非特許文献9参照、LSM−CBOについては非特許文献10参照)。しかしながら、これらは、粒子同士を混合した後に焼成して、多孔質複合体を形成させるものであり、中温領域(600℃〜800℃)では、十分な電極としての性能を達成するには至っていなかった。
上記のように、中温領域(600℃〜800℃)で問題なく使用可能な固体酸化物形燃料電池に関しては、未だ十分な技術は完成されていなかった。また、多孔質電極へ貴金属や酸化物を含浸させる検討(特許文献2、非特許文献11〜14)や、ビスマス含有酸化物を電極に含侵させてはいないものの、ビスマス含有酸化物を使用した電極についての検討(非特許文献15〜18)も種々なされている。しかし、本発明者らが知る限り、低温で結晶化可能であり、少量でも高分散可能なものは知られておらず、従って、低い含侵量でも高性能な電極が望まれているのが現状であった。
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、中温領域(600℃〜800℃)でも高い電力密度で発電が可能な固体酸化物形燃料電池用電極、及び、該電極を有する固体酸化物形燃料電池を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の物性・構造を有する電極に、ビスマス含有酸化物を付着させることにより、抵抗を減らし電池性能が向上することを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、電子伝導性を有する多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物が付着されてなることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用電極を提供するものである。
また、本発明は、上記電極を有する固体酸化物形燃料電池を提供するものである。
本発明によれば、中温領域(600℃〜800℃)でも高い電力密度で発電が可能である固体酸化物形電池用電極及び該電極を有する固体酸化物形燃料電池を提供することが可能となる。
以下、本発明について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定させるものではなく、任意に変形して実施することができる。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、電子伝導性を有する多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物が付着されていることが必須である。本発明において、「電子伝導性を有する」とは、電池操作温度で、10−1S/cm以上の電子伝導度を有することを意味する。電子伝導度は、好ましくは10S/cm以上、より好ましくは100S/cm以上である。電池操作温度での電子伝導度が低すぎると、電池として十分な出力を得ることができない場合がある。
本発明における「電子伝導性を有する物質」としては、一般式、A1−aA’aB1−bB’bO3−δで表される希土類ペロブスカイト等の金属酸化物が好ましいものとして挙げられる。上記式中、0≦a≦1、0≦b≦1、−0.2≦δ≦0.5であり、Aは少なくとも1種の希土類カチオン、例えば、La、Pr、Nd、Sm又はTbであり、A’は少なくとも1種のドーパントカチオン、例えば、アルカリ土類カチオンSr又はCaであり、BはMn、Co、Fe、Cr及びNiからなる群から選ばれる少なくとも1種の遷移金属であり、B’はBとは異なる遷移元素カチオンである。
これらの希土類ペロブスカイトとしては、更に好ましくは、具体的に以下のものが挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上を任意に組み合わせて併用してもよい。
La1−aSraMnO3−δ[式中、0≦a≦0.5](以下、「LSM」と略記する)、
Pr1−aSraMnO3−δ[式中、0≦a≦0.6]、
Pr1−aSraCoO3−δ[式中、0≦a≦0.5]、
La1−aSraCo1−bFebO3−δ[式中、0≦a≦0.4、0≦b≦0.8]、
La1−aSraCo1−bNibO3−δ[式中、0≦a≦0.6、0≦b≦0.4]、
La1−aSraCrO3−δ又はLa1−aCaaCrO3−δ[式中、0≦a≦0.5]。
La1−aSraMnO3−δ[式中、0≦a≦0.5](以下、「LSM」と略記する)、
Pr1−aSraMnO3−δ[式中、0≦a≦0.6]、
Pr1−aSraCoO3−δ[式中、0≦a≦0.5]、
La1−aSraCo1−bFebO3−δ[式中、0≦a≦0.4、0≦b≦0.8]、
La1−aSraCo1−bNibO3−δ[式中、0≦a≦0.6、0≦b≦0.4]、
La1−aSraCrO3−δ又はLa1−aCaaCrO3−δ[式中、0≦a≦0.5]。
また、他の「電子伝導性を有する物質」としては、
0〜90%のIn2O3、10〜100%のPrO1.83、0〜50%のZrO2
の組成比を有するIn2O3−PrO1.83−ZrO2の混合物から形成される生成物、
0〜70%のCo3O4、30〜100%のPrO1.83、0〜50%のZrO2
の組成比を有するCo3O4−PrO1.83−ZrO2の混合物から形成される生成物、
等が挙げられる。上記の「%」は「mol%」を意味する。これらは単独で使用しても、2種以上を任意に組み合わせて併用してもよい。
0〜90%のIn2O3、10〜100%のPrO1.83、0〜50%のZrO2
の組成比を有するIn2O3−PrO1.83−ZrO2の混合物から形成される生成物、
0〜70%のCo3O4、30〜100%のPrO1.83、0〜50%のZrO2
の組成比を有するCo3O4−PrO1.83−ZrO2の混合物から形成される生成物、
等が挙げられる。上記の「%」は「mol%」を意味する。これらは単独で使用しても、2種以上を任意に組み合わせて併用してもよい。
本発明においては、電子伝導性を有する多孔性構造体が、更に、イオン伝導性を有するものであることが好ましい。「イオン伝導性を有する」とは、電池操作温度でイオン伝導度が10−3S/cm以上であることをいう。
電子伝導性とイオン伝導性を共に有するものとしては、(La,Sr)CoO3、(La,Fe)FeO3、(La,Sr)(Co,Fe)O3、(Sm,Sr)CoO3等のペロブスカイト型の酸化物;La2NiO4、(La,Sr)2CoO4等のK2NiF4型構造の酸化物等が挙げられる。これらは単独で使用しても、2種以上を任意に組み合わせて併用してもよい。
本発明における多孔性構造体には、電子又は「電子とイオン」が伝導可能なパスが存在することが求められる。従って、粒子が焼結されることによりネットワークを形成しているものであることが好ましい。
多孔性構造体の孔径は、好ましくは0.1μm以上100μm以下であり、特に好ましくは1μm以上50μm以下である。孔径が大き過ぎると、電極表面積が低下し、触媒としての活性サイトが減少するため電池として十分な出力を得ることができない場合がある。一方、孔径が小さ過ぎると、ビスマス含有酸化物を付着させる際に孔を塞いでしまい、触媒としての活性サイトが減少するため電池として十分な出力を得ることができない場合がある。
また、多孔性構造体の全体積に占める孔の体積の割合を示す「孔率」については特に限定はないが、機械的強度を保つ点と、触媒としての活性サイトを増やすという点で、10〜70%の範囲が好ましく、20〜50%の範囲が特に好ましい。
本発明における多孔性構造体の製造方法は特に限定はないが、上記「電子伝導性を有する物質」の粒子を、「一時的な結合剤」や分散媒等と共に電解質に塗布し、その後、焼結する方法が好ましい。「一時的な結合剤」や分散媒としては、電解質上に上記「電子伝導性を有する物質」の粒子が塗布でき、その後の分散媒蒸発、焼成等で実質的に電解質表面からなくなるものであれば特に限定はない。また、「一時的な結合剤」と「分散媒」は、別々の物質である必要はなく、両機能を有した同一物質であってもよい。
「一時的な結合剤」としては特に限定はないが、具体的には、例えば、ポリ(メタ)アクリレート、ポリビニルブチラール(例えば、Butvar(商標)としてモンサント(Monsanto)社から入手可能)、ポリビニルアセトン、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、スチレン−ブタジエンコポリマー等の有機ポリマー等が挙げられる。
また、「分散媒」としては、粒子を分散できるものであれば特に限定はないが、具体的には、例えば、エタノール、プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、テルピネオール等のアルコール類;トルエン等の炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、フタル酸ジブチル等のエステル類;プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル、低分子量ポリエチレングリコール、低分子量ポリプロピレングリコール、カルビトール等のグリコール誘導体類等の常温で液体の有機物が挙げられる。
前記「電子伝導性を有する物質」の粒子が、上記一時的な結合剤及び/又は分散媒に分散されたペースト状やスラリー状の塗布液には、更に、一時的な孔形成剤、例えば、炭素粒子、炭素繊維等を含むことも好ましく、それらの使用は、焼結温度以下で燃焼して多孔性構造体の孔率や孔径を増大させることができる点で好ましい。
また、上記塗布液には、更に、分散剤を含有することも好ましい。かかる分散剤としては、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリカルボン酸アンモニウム等が挙げられる。
上記塗布液は、要すれば、更に、可塑剤、消泡剤、界面活性剤等と共に、例えば、ボールミル、3本ロールミル、遊星ミル、自動乳鉢、ジェットミル、ホモジナイザー等の分散機を用いて、「電子伝導性を有する物質」の粒子を分散させ、適度の粘度の塗布液とした後、例えば、スクリーンプリンティング法、テープ形成、ドクターブレード等により固体電解質上にコーティングされる。
コーティング後、焼結することによって多孔性構造体が形成される。焼結温度としては特に限定はないが、1000℃〜1300℃が好ましい。
焼結後の多孔性構造体の膜厚は特に限定はないが、1μm以上500μm以下が好ましい。膜厚が厚過ぎると、孔内に均一に付着させるのに過剰のビスマス含有酸化物が必要となり、コスト的に不利になる場合があり、薄すぎると、電極表面積が低下し、触媒としての活性サイトが減少するため電池として十分な出力を得ることができない場合がある。
本発明は、上記多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物が付着されてなることを特徴とする。本発明において、「ビスマス含有酸化物」としては、少なくともビスマス元素を含有する酸化物であれば特に限定はないが、イットリア又はエルビアで安定化した酸化ビスマス、又は、Bi4V2−xMxO11[式中、MはCu、Ni、Co、Al、Ti、Nb又はTaを示し、xは0≦x<0.5なる実数を示す]で示されるものが、高酸化物イオン伝導率を有するため、結果として中温領域(600℃〜800℃)でも高い電力密度で発電が可能となるため好ましい。
「ビスマス含有酸化物」としては、イットリア、エルビア等の希土類元素含有酸化物で、δ相を安定化させた蛍石構造の酸化物が上記効果を示すので好ましい。特に好ましくは、(Bi2O3)1−x(Er2O3)x[式中、0<x<0.5]で表されるエルビアで安定化したビスマス酸化物(以下、「ESB」と略記する)である。上記式中、xとしては、高い酸化物イオン伝導性を有する点で、上記式中、0.2≦x≦0.3が特に好ましい。
また、「ビスマス含有酸化物」としては、BIMEVOXで総称される層状構造の酸化物であるBi4V2−xMxO11で示されるものも好ましい。上記式中、MはCu、Ni、Co、Al、Ti、Nb又はTaを示す。また、xは0≦x<0.5なる実数を示す。
本発明においては、上記多孔性構造体の孔内にビスマス含有酸化物が付着されていればその付着状態は特に限定はないが、多孔性構造体の孔の表面に、被覆状態ではなく分散状態で付着されていることが好ましい。その一例を図3に示す。図3において(a)はLSMのみ、(b)はESBをLSMの孔内に付着させたものの走査型電子顕微鏡(SEM)写真であるが、ESB粒子が、多孔性構造体(LSM)に存在する孔の表面に分散状態で付着されている。
多孔性構造体の孔の一部にビスマス含有酸化物が付着していてもよいが、実質的に全ての孔にビスマス含有酸化物が付着していることが好ましい。また、ビスマス含有酸化物が粒子である場合、その粒子が重なり合う状態であってもよいが、均一に付着していることが好ましい。「均一」とは、その粒子又は粒子が重なり合った状態のものが、ほぼ等間隔に存在している状態をいう。三相界面が増えるという観点からいえば、その粒子又は粒子が重なりあった状態の小さいものがより好ましい。
また、本発明において、「ビスマス含有酸化物」が、多孔性構造体の孔内に分散状態で付着している場合、その「ビスマス含有酸化物」の分散粒径は特に限定はないが、500nm以下が好ましく、特に好ましくは0.1nm以上250nm以下である。分散粒径が大き過ぎると、三相界面が減少し、酷い場合には孔が塞がってしまい電池の出力が大きく減少する場合があり、一方、小さ過ぎると、ビスマス含有酸化物の結晶性が低下し、酸化物イオン伝導性が悪くなり、電池の出力が小さくなる場合がある。分散粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、無作為に20個選択してその粒子の直径を計測することによって決定される。
多孔性構造体とビスマス含有酸化物の電極における質量割合は特に限定はないが、多孔性構造体100質量部に対して、ビスマス含有酸化物10質量部〜100質量部が好ましく、20質量部〜80質量部がより好ましい。ビスマス含有酸化物が相対的に少なすぎるとビスマス含有酸化物添加による三相界面増加の効果が小さく、十分な電力密度が得られない場合があり、一方、多すぎるとビスマス含有酸化物が凝集したり、酷い場合には多孔性構造体の孔が塞がってしまい、三相界面が減少し、十分な電力密度が得られない場合がある。
多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物を付着させる方法は特に制限はなく、例えば、多孔性構造体にビスマス含有酸化物を含む液を含侵させ、その後乾燥及び焼成してもよいし、多孔性構造体にビスマス含有酸化物の前駆体の溶液を含浸させ、その後乾燥及び焼成してもよい。ここで、「ビスマス含有酸化物の前駆体」としては、焼成することによってビスマス含有酸化物となるものであれば特に限定はないが、有機溶媒又は水に溶解するものであることが、溶液が均一に多孔性構造体の孔内に入り込み、均一にビスマス含有酸化物を孔内に付着させる点で好ましい。また、粒径の小さいビスマス含有酸化物粒子を均一に分散状態で付着させ易い点で好ましい。「ビスマス含有酸化物の前駆体」としては、具体的には、例えば、硝酸塩、酢酸塩、クエン酸塩等であることが好ましい。
焼成の温度は特に限定はないが、好ましくは550℃〜800℃、特に好ましくは600℃〜750℃である。温度が高すぎると、ビスマス含有酸化物が融解する場合があり、低すぎると、結晶化しない場合がある。また、焼成時間は特に限定はないが、結晶性とコストの点で、1分〜2時間が好ましく、5分〜1時間が特に好ましい。
固体酸化物形燃料電池は、少なくとも、酸素極、燃料極及び電解質を有する。本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、酸素極としても燃料極としても使用可能である。また、酸素極と燃料極の両方共に使用することも可能である。ただ、ビスマスを含む酸化物は、酸素分圧の低い条件下では還元されて分解したり、電子伝導性が生じ酸化物イオンの輸率が低下したりする場合があるため、酸素極として使用することが好ましい。また、燃料極として使用するためには、電子伝導性を有するものとするために、NiやCu等を含有することが好ましい。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極を酸素極として使用するときの、もう一方の極である燃料極としては、本発明の電極材料以外に固体酸化物形燃料電池に用いられる公知の燃料極材料を使用することができる。また、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極を燃料極として使用するときの酸素極としては、本発明の電極材料以外に固体酸化物形燃料電池に用いられる公知の酸素極材料を使用することができる。
電解質としては特に限定はなく、固体酸化物形燃料電池に用いられる電解質材料を使用することができる。電解質としては、イオン伝導性が高く、酸素極側の酸化性雰囲気から燃料極側の還元性雰囲気までの条件下で、化学的に安定で熱衝撃に強い材料から構成することが好ましい。
かかる要件を満たす材料としては、例えば、ジルコニアに加えて、MgO、CaO、SrO、BaO等のアルカリ土類金属酸化物、Y2O3、La2O3、CeO2、Pr2O3、Nd2O3、Sm2O3、Eu2O3、Gd2O3、Tb2O3、Dy2O3、Ho2O3、Er2O3、Yb2O3等の希土類金属酸化物、Sc2O3、Bi2O3、In2O3等を1種若しくは2種以上含有するジルコニア系セラミックを用いることができる。また、CeO2又はBi2O3に加えて、上記アルカリ土類金属酸化物、上記希土類金属酸化物、Sc2O3、In2O3、PbO、WO3、MoO3、V2Os、Nb2O5等を1種若しくは2種以上含有するセリア系又はビスマス系セラミックを用いることができる。その他に、ペロブスカイト構造を有するAZrO3(A:Sr等のアルカリ土類金属)に、InやGa等をドープしたもの;LaGaO3に、上記アルカリ土類金属酸化物、上記希土類金属酸化物、Sc2O3、TiO2、V2O5、Cr2O3、Mn2O3、Fe2O3、Co3O4、NiO、CuO、ZnO、Nb2O5、WO3等の遷移金属酸化物、Al2O3、SiO2、In2O3、Sb2O3、Bi2O3等の典型金属酸化物等をドープ又は分散強化したランタンガレート系セラミック;ブラウンミラーライト型構造を有するBa2In2O5等のインジウム系セラミックを例示することができる。これらセラミック中には、更に他の酸化物としてSiO2、Al2O3、GeO2、SnO2、Sb2O3、PbO、Ta2O5、Nb2O5等を含むものであってもよい。
これらの中でも、より好ましいものとして、Y、Ce、Sm、Pr、Sc、Ybの1以上で安定化されたジルコニアが挙げられる。例えば、イットリア安定化ジルコニア(Yttria Stabilized Zirconia;以下、「YSZ」と略記する)、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)等の安定化ジルコニアが挙げられる。
安定化ジルコニアとしては、一般式(ZrO2)1−x(M2O3)x[式中、MはY、Sc、Sm、Al、Nd、Gd、Yb及びCeからなる群より選ばれた1種以上の元素を示す。ただしここで、MがCeの場合はM2O3の代わりにCeO2である。]、又は、
一般式(ZrO2)1−x(MO)x[式中、MはCa及びMgからなる群より選ばれた1種以上の元素を示す]における、xが0<x≦0.3である固溶体が好ましい。特に好ましいものとしては、例えば、(ZrO2)1−x(Y2O3)x(式中、0<x≦0.3)等が挙げられ、より好ましくは、式中、0.08≦x≦0.1である。また、更に好ましいものとしては(ZrO2)0.92(Y2O3)0.08等が挙げられる。
一般式(ZrO2)1−x(MO)x[式中、MはCa及びMgからなる群より選ばれた1種以上の元素を示す]における、xが0<x≦0.3である固溶体が好ましい。特に好ましいものとしては、例えば、(ZrO2)1−x(Y2O3)x(式中、0<x≦0.3)等が挙げられ、より好ましくは、式中、0.08≦x≦0.1である。また、更に好ましいものとしては(ZrO2)0.92(Y2O3)0.08等が挙げられる。
ランタンガレートは特に限定はないが、一般式、La1−xSrxGa1−y−zMgyAzO3(式中、AはCo、Fe、Ni又はCuのいずれか1種以上の元素を示し、x=0.05〜0.3、y=0〜0.29、z=0.01〜0.3、y+z=0.025〜0.3の範囲である)で表される固溶体が好ましい。具体的には、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.15Co0.05O3−δ(式中、δは酸素欠損量を示す)等が挙げられる。
セリア系固溶体は特に限定はないが、Ce1−xMxO2(式中、MはGd、La、Y、Sc、Sm、Al、Pr、Nd、Ca、Mg、Sr、Ba、Dy、Yb、Tb、及び他の2価又は3価のランタノイドからなる群から選ばれた1種以上の元素を示す)における、xが0<x≦0.5である固溶体が好ましい。中でも、MがGdであるCe1−xGdxO2(式中、0<x≦0.5)、又は、MがSmであるCe1−xSmxO2(式中、0<x≦0.5)がより好ましく、何れの式においても、式中、0.03≦x≦0.4が特に好ましい。また、特に好ましいセリア系固溶体としては、Ce0.8Gd0.2O2−δ(式中、δは酸素欠損量を示す)、Ce0.67Gd0.33O2−δ(式中、δは酸素欠損量を示す)、Ce0.9Gd0.1O2−δ(式中、δは酸素欠損量を示す)等が挙げられる。
アノード支持型セルのように機械的強度を他の部材で受け持つ場合には、電解質の厚さは還元剤(燃料)及び酸化剤が透過しない程度に緻密であれば小さい程よく、特に限定されない。通常1〜500μmである。
本発明の少なくとも電子伝導性を有する多孔性構造体の孔内にビスマス含有酸化物が付着されてなる電極を用いると、発電時の温度700℃、セル電圧0.7Vにおいて、付着されていない場合に比較して、少なくとも電力密度を1.5倍、更には2倍以上にすることができる。具体的には電力密度を100mW/cm2以上にすることができる。
本発明の電極を用いた固体酸化物形燃料電池が優れた電池性能を示す作用・効果は明らかではないが、以下のことが考えられる。ただし、本発明は、以下の作用効果の範囲に限定されるものではない。すなわち、本発明の電極は、少なくとも電子伝導性を有する多孔性構造体の孔上にビスマス含有酸化物が付着することで、三相界面が増加するためと考えられる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの実施例及び比較例に限定されるものではない。
実施例1
<LSM−EBS電極の作成>
[電子伝導性を有する多孔性構造体の作製]
粉末のLa0.8Sr0.2MnO3(LSM、阿南化成株式会社製)50質量%とポリエチレングリコール(PEG、平均分子量200)50質量%とを、ボールミルを用いて500rpmで30分間処理した。このときのLa0.8Sr0.2MnO3(LSM)の粒径は1μmであった。
<LSM−EBS電極の作成>
[電子伝導性を有する多孔性構造体の作製]
粉末のLa0.8Sr0.2MnO3(LSM、阿南化成株式会社製)50質量%とポリエチレングリコール(PEG、平均分子量200)50質量%とを、ボールミルを用いて500rpmで30分間処理した。このときのLa0.8Sr0.2MnO3(LSM)の粒径は1μmであった。
ここで得られたLSM−PEGスラリーを、8mol%のY2O3で安定化されたZr2O2(YSZ)電解質の両側にスクリーンプリンティングし対称セルを作製した。このときのYSZペレットは、直径23mm、厚さが300μmであり、電極の有効な大きさは1cm×1cmであった。対称セルの構造を図1(a)に示す。
これらの電極及びYSZ電解質を、1200℃で4時間焼成し、厚さ10μm、質量10mgの、電子伝導性を有する多孔質構造体の電極(以下、「LSM電極」と略記する)を得た。なお、このとき、電流コレクタとして、ペースト状の白金及び白金のメッシュを用いた。
[ビスマス含有酸化物の多孔性構造体の孔内への付着]
99.5%純度のBi(NO3)3・5H2O(ナカライテスク株式会社製)と、Er(NO3)3・5H2O(株式会社高純度化学研究所製)を混合し、Bi(NO3)3とEr(NO3)3の混合水溶液(Bi:Er=80mol%:20mol%)を調製した。この混合水溶液の金属イオン濃度は2mol/Lであった。次いで、このビスマス含有酸化物を含む混合溶液4μL(ビスマス含有酸化物は、LSMに対して18質量%に相当)を、上記作製したLSM電極の両端上に垂らして含侵を行い、600℃、1時間かけて、乾燥、焼成し、ビスマス含有酸化物として、(Bi2O3)0.8(Er2O3)0.2(ESB)が付着したLSM(以下、「LSM−EBS」と略記する)電極を得た。
99.5%純度のBi(NO3)3・5H2O(ナカライテスク株式会社製)と、Er(NO3)3・5H2O(株式会社高純度化学研究所製)を混合し、Bi(NO3)3とEr(NO3)3の混合水溶液(Bi:Er=80mol%:20mol%)を調製した。この混合水溶液の金属イオン濃度は2mol/Lであった。次いで、このビスマス含有酸化物を含む混合溶液4μL(ビスマス含有酸化物は、LSMに対して18質量%に相当)を、上記作製したLSM電極の両端上に垂らして含侵を行い、600℃、1時間かけて、乾燥、焼成し、ビスマス含有酸化物として、(Bi2O3)0.8(Er2O3)0.2(ESB)が付着したLSM(以下、「LSM−EBS」と略記する)電極を得た。
比較例1
<LSM電極の作成>
実施例1において、ビスマス含有酸化物を多孔性構造体の孔内へ付着させる前の段階のものを「LSM電極」とし、以下の評価に用いた。
<LSM電極の作成>
実施例1において、ビスマス含有酸化物を多孔性構造体の孔内へ付着させる前の段階のものを「LSM電極」とし、以下の評価に用いた。
<セルの調製>
LSM酸素極を、市販のNiO−YSZ/YSZグリーンペレット上に、0.5cm2の面積(直径8mmの円)で印刷した。図1(b)にその概略図を示す。このときのYSZ電解質の厚さは約15μmであった。ESB前駆体溶液の含浸はLSM酸素極の焼成後行い、600℃で1時間加熱することにより、ESBとした。
LSM酸素極を、市販のNiO−YSZ/YSZグリーンペレット上に、0.5cm2の面積(直径8mmの円)で印刷した。図1(b)にその概略図を示す。このときのYSZ電解質の厚さは約15μmであった。ESB前駆体溶液の含浸はLSM酸素極の焼成後行い、600℃で1時間加熱することにより、ESBとした。
図2に、(a)LSM電極、(b)ESBを分散させたLSM電極を600℃、1時間焼結したもの、(c)ESBを分散させたLSM電極を800℃、4時間焼結したもの、の各電極のX線回折パターンを示す。ESBを分散させたLSM電極を(b)600℃、1時間焼結したもの、及び(c)800℃、4時間焼結したもので、立方晶系のBi2O3のピークが見られた(図2内に「↓」で示す)。このことは、新たな相が形成されることなく、LSMの多孔性構造体の孔内にESBが形成していることを示している。
図3に、(a)LSM電極、(b)ESBを分散させたLSM電極の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す。(a)LSM電極は、1200℃、4時間焼成した結果、多孔質を形成していた。また、(b)ESBを分散させたLSM電極は、LSMの表面に、すなわちLSMの孔内に、ESBのナノサイズ粒子が均一に分散して付着していることが分かった。
次に、上記LSM−ESBの分極抵抗を、既に報告されている「LSMをベースとした電極」の分極抵抗と比較した。表1にその結果を示す。
「LSMとGDCの混合」及び「LSMとYSZの混合」は、Murray,E.P.,Barnett,S.A.,2001,Solid State Ionics,143,pp.265-273(非特許文献9)に記載のものであり、「LSMとCBOの混合」は、Zhao, H.,Huo,L.,Gao,S.,2004,J.Power Sources,125,pp.149-154(非特許文献10)に記載のものである。
GDC、YSZ、CBOは、LSM粒子とこれらの粒子を混合して、電解質(YSZ)上に塗布しているものである。すなわち、LSMとGDC、LSMとYSZ、LSMとCBO、からなる多孔質複合体を電極として使用しているものである。その点、実施例1はLSMの孔内の表面にビスマスを含む酸化物(ESB)が付着(実施例1の場合は分散して付着)しているもので、その点で上記他の3種とは根本的に電極の構成が異なるものである。
表1に、本発明のLSM−ESB(82質量%−18質量%)(実施例1)、「LSMとGDCの混合」(50質量%/50質量%)、「LSMとYSZの混合」(50質量%/50質量%)、「LSMとCBOの混合」(50質量%/50質量%)の分極抵抗の値(単位:Ωcm)を示す。なお、「CBO」は、Ce0.7Bi0.3O2である。
表1から分かるように、実施例1の電極では、18質量%しかESBを含んでいないのにもかかわらず、50質量%も含む他の3種の電極より分極抵抗が小さかった。ESBの付着は、電極分極を抑制し、低電極抵抗を実現できることが分かった。この優れた結果は、ビスマス含有酸化物の高い酸化物イオン伝導性、及びビスマス含有酸化物が多孔性構造体の孔内に分散付着していることにより三相界面が増加したためと考えられる。
次に、ビスマス含有酸化物を分散させたLSM−ESB電極(実施例1)と、ビスマス含有酸化物を分散させていないLSM電極(比較例1)について、電力密度(Cell Power Density)を測定した。固体酸化物形電池としての性能は、酸素極として上記LSM−EBS電極(実施例1)及び上記LSM電極(比較例1)を用いた燃料極支持セルにて測定した。測定装置、測定条件については以下の通りである。
[電力密度(Cell Power Density)の測定方法]
測定装置:solartron1260−1287
測定条件:燃料極側 97%H2+3%H2O、空気極側 大気雰囲気開放
OCVより−0.05Vステップで各電位で30秒保持、流れる電流値を測定
(各電位の測定は5回行った)
測定温度:700℃
測定装置:solartron1260−1287
測定条件:燃料極側 97%H2+3%H2O、空気極側 大気雰囲気開放
OCVより−0.05Vステップで各電位で30秒保持、流れる電流値を測定
(各電位の測定は5回行った)
測定温度:700℃
700℃における電池の性能を評価した結果を図4に示す。実施例1のLSM−ESB酸素極は、比較例1のLSM酸素極に比較して、電力密度が大きくなり、電極性能が向上した。図4より、電力密度はビスマス含有酸化物(ESB)を分散させることで、0.7Vにおいて、0.08W/cm2から0.20W/cm2まで向上することが分かった。すなわち、ESBをLSMの孔内に分散付着させることにより、電力密度を約2.5倍にすることができた。
ビスマス含有酸化物であるESBを、電子伝導性を有する多孔性構造体(LSM)の孔内に付着させた電極の性能を、600〜800℃の温度範囲で測定した結果、ESBの孔内への付着によって、非オーミック抵抗が極端に減少することが分かった。そして、上記のように電池の電力密度を劇的に増大させることが分かった。
本発明の固体酸化物形燃料電池は、運転温度を600℃〜800℃と低温にしても十分な電力密度が得られるため、一般に燃料電池が用いられる分野に広く利用することができるものである。
Claims (6)
- 電子伝導性を有する多孔性構造体の孔内に、ビスマス含有酸化物が付着されてなることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用電極。
- 電子伝導性を有する多孔性構造体が、更にイオン伝導性を有することを特徴とする請求項1記載の固体酸化物形燃料電池用電極。
- 該多孔性構造体が、ストロンチウムがドープされたLaMnO3である請求項1又は請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池用電極。
- 該ビスマス含有酸化物が、イットリア又はエルビアで安定化した酸化ビスマスである請求項1ないし請求項3の何れかの請求項記載の固体酸化物形燃料電池用電極。
- 該ビスマス含有酸化物が、Bi4V2−xMxO11[式中、Mは、Cu、Ni、Co、Al、Ti、Nb又はTaを示し、xは0≦x<0.5なる実数を示す]である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項記載の固体酸化物形燃料電池用電極。
- 請求項1ないし請求項5の何れかの請求項記載の電極を有する固体酸化物形燃料電池。
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