JP2008255994A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒装置の昇温制御についてその異常の有無をより精密に診断することのできる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は内燃機関のアイドル回転速度を通常のアイドル回転速度よりも増大させて触媒装置の昇温を促進させる昇温制御を実行する。この制御装置は昇温制御実行時のアイドル運転中に、予め設定された所定期間の積算吸入空気量TGAを求め、この積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満であることを条件に異常有りと判定して昇温制御の異常の有無を診断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のアイドル回転速度を通常のアイドル回転時よりも増大させて触媒装置を昇温を促進させる昇温制御を実行する内燃機関の制御装置に関するものである。
内燃機関の排気系に設けられる排気浄化用の触媒装置は、所定の活性化温度にまで昇温されることによりその浄化機能が発揮される。そこで従来、例えば特許文献1に記載のように、機関始動直後のような触媒装置の温度が低いときには、点火時期の遅角補正による排気温度の上昇や、アイドル回転速度の増大による排気流量の増大などを通じた触媒装置の昇温制御を実行する内燃機関の制御装置が知られている。こうした昇温制御によれば、触媒装置に送られる排気の温度上昇やその流量の増大を通じて、触媒装置の昇温が促進されることから、その早期活性化を図ることができる。
また上記文献には、上記昇温制御開始後の吸入空気量の積算値を求め、その積算値が予め定められた判定値に達した時点で検出された触媒装置の温度がその活性化温度に達していないことをもって、上記点火時期の遅角不足やアイドル回転速度の増大不足等といった上記昇温制御の異常についての診断を行う旨記載されている。ここでは昇温制御が正常に行われている状態で触媒装置をその活性化温度以上とするために必要な吸入空気量の総量を予め求めておき、その総量を上記判定値として設定している。昇温制御開始から触媒装置が活性化温度に達するまでの時間は、該昇温制御中の機関運転状況によって変化するが、このように吸入空気量の積算値を用いて上記異常の有無の判定を行う時期を定めることで、その変化に依らず上記異常診断を適正に行うことが可能となる。
特開2001−132438号公報
ところで上記アイドル回転速度の増大による昇温制御を実行する場合、アイドルスピードコントロールバルブやスロットルバルブといった吸入空気量調整機構の異常のため、昇温制御中の触媒装置の活性化が遅れることがある。すなわち上記昇温制御の実行時に上記バルブが本来よりも低開度で固着するといった異常等が発生し、アイドル運転中の吸入空気量を十分に増量することができない状況になると、排気流量を十分に増大させられず、触媒装置の昇温が遅れてしまうこととなる。
このようなアイドル回転速度の増大を通じた吸入空気量の増量不足に起因する触媒装置の昇温制御の異常について、上記従来の装置での異常診断態様ではその診断を精密に行うことができないという問題があった。すなわち上記従来の異常診断態様によれば、昇温制御中に吸入空気量の増量不足が生じていると、吸入空気量の積算値が上記判定値に達するまでに要する時間が長くなる。そのため、吸入空気量の増量不足によって触媒装置の昇温が遅れるような場合であっても、上記異常の有無の判定前に触媒装置はより長い時間昇温されることとなり、上記異常の有無の判定時には触媒装置の温度が活性化温度に達していることもある。従ってこのような場合には、昇温速度に異常が生じているにもかかわらず、昇温制御に異常無しとの誤判定がなされてしまうおそれがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、触媒装置の昇温制御についてその異常の有無を精密に診断することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のアイドル回転速度を通常のアイドル運転時よりも増大させて触媒装置の昇温を促進させる昇温制御を実行する内燃機関の制御装置において、前記昇温制御実行時のアイドル運転中に、予め設定された所定期間の積算吸入空気量を求め、その積算吸入空気量が所定の積算空気量判定値未満であることを条件に異常有りと判定して前記昇温制御の異常の有無を診断する診断手段を備えることをその要旨とする。
同構成では、内燃機関のアイドル回転速度を通常のアイドル運転時よりも増大させることでアイドル運転中の吸入空気量を増量して触媒装置に導入される排気流量を増大させ、これにより触媒装置の昇温を促進してその早期活性化を図るようにしている。
ここで、上記昇温制御実行時のアイドル運転中にあって予め設定された所定期間の吸入空気量の積算量が少ない場合、すなわち触媒装置に接触する単位時間当たりの排気流量が少ない場合には触媒装置の昇温速度が低下する。一方、同所定期間の吸入空気量の積算量が多い場合、すなわち触媒装置に接触する単位時間当たりの排気流量が多い場合には触媒装置の昇温速度は増大する。このように昇温制御実行時のアイドル運転中にあって予め設定された所定期間の吸入空気量の積算量は、その昇温制御での触媒装置の昇温度合を精度良く反映する指標値となる。従って上記構成によれば、昇温制御実行時のアイドル運転中の吸入空気量の増量不足に起因する触媒装置の昇温制御の異常の有無の診断を、すなわちその昇温制御において触媒装置が適正に昇温されているか否かの診断を精密に行うことができる。
上記昇温制御実行時のアイドル運転中において機関回転速度が低い状態が継続すれば、自ずと吸入空気量は減少し、触媒装置に導入される排気流量も減少することから、触媒装置の昇温速度は低下することとなる。請求項2に記載の構成では、上記積算吸入空気量に加え、上記所定期間において機関回転速度が所定の閾値以下であった時間の累積値である低回転累積時間が求められる。そしてその低回転累積時間が所定の累積時間判定値を超えるか否かの判定結果を更に踏まえて上記異常の有無の診断が行われる。そのため請求項2に記載の構成によれば、上記昇温制御の異常の有無の診断を更に精密に行うことができる。
なお、たとえ昇温制御実行時のアイドル運転中における機関回転速度が低い状態が継続されたとしても、その間の積算吸入空気量が十分に多ければ、触媒装置には十分な量の排気が導入され、その昇温を十分に促進することができる。よって請求項3に記載の構成のように、上記低回転累積時間が所定の累積時間判定値を超えるか否かの判定結果に拘わらず、積算吸入空気量が上記積算空気量判定値以上のときには異常無しと判定することで、上記異常の有無を適正に診断することができる。
一方、上記所定期間における積算吸入空気量が積算空気量判定値未満で、且つ低回転累積時間が累積時間判定値以上の状況であれば、触媒装置に導入される排気の流量が少ない状態にあるのは明白である。よって請求項4に記載の構成のように、そうした状況には異常有りと判定することで、上記異常の有無を適正に診断することができる。
なお、アイドル運転中の機関回転速度が十分に高い状態が継続されていれば、通常はそのアイドル運転中の上記所定期間における積算吸入空気量は増大している筈である。そのため、上記所定期間での積算吸入空気量が積算空気量判定値未満で、且つ低回転累積時間が累積時間判定値未満といった状況は、通常は有り得ない状況であり、センサの検出信号に対するノイズの影響等により、上記積算吸入空気量や低回転累積時間の算出が正しく行われていない可能性がある。よって請求項5に記載の構成のように、そうした状況が確認されたときには、異常の有無の判定を一時保留するといった対応を取ることで、不適切な値に基づく不正確な診断がなされることを好適に回避することができる。
一方、内燃機関の多くでは、アイドル運転中の機関回転速度の目標値である目標アイドル回転速度を、例えば機関冷却水温等の機関状態に応じて可変設定することがなされている。そうした場合であれ、請求項6に記載のように、機関状態に基づき算出される目標アイドル回転速度から所定値を減算した値として上記閾値を設定すれば、上記低回転累積時間の算出を適正に行うことができる。
ところで暖機始動時のように触媒装置がその活性化温度近くまで昇温された状態にあれば、昇温制御実行時のアイドル運転中における吸入空気量の増量が若干不足した状態となったとしても、触媒装置の活性化の遅延は少なく、その不足が与える影響は比較的小さいものとなる。一方、冷間始動時のように触媒装置がその活性温度を大きく下回った状態で吸入空気量の増量不足が生じれば、触媒装置の活性化について著しい遅延が生じてしまう虞がある。このように昇温制御実行時のアイドル運転中における吸入空気量の不足によって触媒装置の昇温が滞ることの影響は、触媒装置の温度状態によって異なっている。その点、請求項7、9、12に記載の構成では、上記閾値の算出に用いる所定値や上記累積時間判定値、上記積算空気量判定値を触媒装置の温度に応じてそれぞれ可変設定するようにしている。これらの値が変更されれば、上記診断における異常の有無の判定条件が変更されることとなる。よって請求項7、9、12に記載の各構成によれば、触媒装置の温度状態に応じた的確な異常の有無の診断が可能となる。
より具体的には、上記閾値の算出に用いる所定値や上記累積時間判定値、上記積算空気量判定値を、請求項8、10、13に記載の態様で触媒装置の温度に応じて可変設定するとよい。例えば請求項8に記載の構成によれば、上記閾値の算出に際して用いられる上記所定値は触媒装置の温度が高いほど大きい値に設定されるようになるため、同触媒装置の温度が高いときほど、上記低回転累積時間の算入対象となる機関回転速度はより低い速度になる。また請求項10に記載の構成では、触媒装置の温度が高いほど累積時間判定値は長い時間に設定される。そのため、これらの構成では、触媒装置の温度が高く、上記吸入空気量の不足が触媒装置の活性化の遅延に与える影響の小さいときほど、異常有りとの判定がなされ難くなることとなる。また請求項13に記載の構成では、触媒装置の温度が高いほど上記積算空気量判定値は小さい値に設定されることから、やはり触媒装置の温度が高いときほど、異常有りとの判定はなされ難くなる。
なおこうした上記閾値の算出に用いる所定値や上記累積時間判定値、上記積算空気量判定値の可変設定に用いられる触媒装置の温度は、請求項14に記載のように、機関冷却水温に基づき推定して求めることができる。
一方、請求項11に記載の発明は、請求項2〜10のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、前記アイドル運転中の吸入空気量を調整する吸入空気量調整機構の駆動指令値を、前記触媒装置の温度に基づき設定する駆動指令値設定手段を更に備えるとともに、前記診断手段によって前記昇温制御に異常が有る旨の診断結果がなされた後に、同診断手段による前記異常の有無の再診断が実行されたときに異常無しとの判定がなされたとしても、前記異常が有る旨の診断結果がなされたときの前記駆動指令値に対する該再診断実行時の同駆動指令値の偏差が所定値以上であれば、前記異常が有る旨の診断結果を維持することをその要旨としている。
同構成では、例えばスロットルバルブやアイドルスピードコントロールバルブといった、アイドル運転中の吸入空気量を調整する吸入空気量調整機構の駆動制御が、触媒装置の温度に基づき設定された駆動指令値に基づき行われる。なお、こうした駆動指令値の設定に用いる触媒温度は、請求項14に記載のように、機関冷却水温に基づいて推定して求めることもできる。
こうした場合、特定の駆動指令値が設定された状態で異常有りと診断された後に、それとは異なる駆動指令値が設定された状態で異常無しと再診断されたとしても、先の診断結果の異常が解消されたとは必ずしも言い切れない。すなわち先に異常有りと診断された昇温制御の異常が吸入空気量調整機構の駆動指令値に依存するものであれば、上記異なる駆動指令値が設定された状態では異常が無くとも、再び上記特定の駆動指令値が設定されたときには再び異常有りと診断される蓋然性は十分にある。
その点、上記構成では、異常有りとの診断結果がなされた後の再診断において、異常無しとの判定がなされたとしても、先の診断時と再診断時とで吸入空気量調整機構の駆動指令値が乖離していれば、先の異常が有る旨の診断結果が維持される。すなわち再診断時の上記駆動指令値が、先の診断時の駆動指令値とほぼ同等の値でなければ、先の診断時において確認された昇温制御の異常が解消されたとは見なさないようにしている。したがって上記構成によれば、異常が解消されたか否かが不明確なまま、異常無しと診断されることが回避される。
また請求項15に記載の発明は、請求項1〜13のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、前記診断手段は、前記昇温制御に異常無しとの判定が複数回行われることをもって前記昇温制御に異常が無い旨の診断結果を確定することをその要旨としている。
診断時の機関運転状況によって、昇温制御の異常が明確に積算吸入空気量等の値に表れたり、表れなかったりすることがあり、たとえ単に一度だけ異常無しとの判定がなされたといっても、異常無しと断定するには不十分なことがある。その点、上記構成では、異常無しとの判定が複数回行われた時点で昇温制御に異常が無い旨の診断結果が確定されるため、異常無しとの診断結果に高い信頼性を持たせることができる。
なおアイドル運転中の吸入空気量を調整する吸入空気量調整機構の駆動指令値を、触媒装置の温度等に応じて可変設定する場合には、上記の如くその駆動指令値の設定態様に依存して昇温制御の異常が発現することがある。すなわち特定の駆動指令値が設定された状態では、昇温制御に異常が現われなくとも、それとは異なる駆動指令値が設定された状態では、異常が現われてしまうことがある。そうした場合であれ、上記構成では、高い信頼性をもって異常無しと診断することができる。
上記アイドル回転速度の制御については請求項16に記載の発明によるように、請求項1〜15のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、前記吸入空気量を調整する吸入空気量調整機構の前記アイドル運転中の駆動指令値を、該アイドル運転中の実際の機関回転速度と目標アイドル回転速度との偏差に基づいて学習する学習手段を更に備える、といった構成を採用することができる。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の内燃機関の制御装置において、前記診断手段は、前記学習手段による前記駆動指令値の学習が完了していることを条件に前記異常の有無の診断を行うことをその要旨とする。
同構成によれば、上記偏差に対応した駆動指令値の学習が完了し、アイドル運転中の機関回転速度の実値が目標アイドル回転速度に調整されてから上記診断が実行される。すなわち、触媒装置の昇温に必要なアイドル回転速度が確保されてから上記診断が実行されるため、昇温制御の診断精度を向上させることができる。
ここで、例えば吸入空気量調整機構の故障等によってアイドル回転速度が調整できない場合には上記学習が完了せず、昇温制御の診断が実行されなくなるおそれがある。そこで、請求項18に記載の発明によるように、前記診断手段は、前記学習手段による前記駆動指令値の学習開始から所定時間が経過していることを条件に前記異常の有無の診断を行う、といった構成を採用することにより、上記駆動指令値の学習ができない場合であっても昇温制御の診断を行うことができるようになる。なお、このような場合には上記積算吸入空気量や低回転累積時間に基づいて昇温制御の異常が検出される。
請求項19に記載の発明は、請求項16〜18のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、前記学習手段は、前記診断手段によって前記昇温制御に異常がある旨の診断結果がなされたときには、前記駆動指令値の再学習を行うことをその要旨とする。
上記偏差に対応した駆動指令値を学習できないとき、すなわち駆動指令値の学習ミスが生じているときには、アイドル運転中の機関回転速度の実値を目標アイドル回転速度に制御することができないため、上記昇温制御に異常有りと診断されるおそれがある。そこで上記構成では、昇温制御に異常有りと診断されたときには駆動指令値の再学習を行うようにしている。そのため、駆動指令値の学習ミスが昇温制御の診断結果に与える影響を抑制することができ、もって上記診断結果の信頼性を向上させることができるようになる。
(第1の実施形態)
以下、この発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第1の実施形態について図1〜図8に基づき、詳細に説明する。
図1は、この制御装置が適用されるガソリン機関1とともに、その周辺構成を示す概略構成図である。
ガソリン機関1は複数の気筒を有しており、そのシリンダブロック2には、複数のシリンダ4が設けられている(図1では便宜上、1つのみを図示)。このシリンダ4内にはピストン5が設けられており、このピストン5は、コンロッド6を介して機関出力軸であるクランクシャフト7に連結されている。
シリンダブロック2の上部には、シリンダヘッド3が取り付けられている。そして、上記シリンダ4においてピストン5の上端とシリンダヘッド3との間には、燃焼室8が形成されている。また、シリンダヘッド3には、燃焼室8内の混合気を火花点火するための点火プラグ11が各気筒に対応してそれぞれ設けられている。
また、シリンダヘッド3には、燃焼室8への吸気流路である吸気ポート9と同燃焼室8からの排気流路である排気ポート10とが、1つの気筒に対してそれぞれ設けられている。吸気ポート9には同ポートを開閉する吸気弁12が設けられており、排気ポート10には同ポートを開閉する排気弁13が設けられている。また、各気筒毎に設けられた燃料噴射弁35は、吸気ポート9内に向けて燃料を噴射する。
吸気ポート9及び排気ポート10は、それぞれ吸気通路20及び排気通路21に接続されている。吸気通路20内には、アクセルペダルの操作に基づいて駆動されるアクチュエータ22によってその開度が調整されるスロットルバルブ23が設けられている。このスロットルバルブ23の開度を変更することにより燃焼室8内へ吸入される空気量が調量される。
また、吸気通路20にはスロットルバルブ23をバイパスして吸入空気を燃焼室8に導入するためのバイパス通路60が設けられており、このバイパス通路60の途中にはISC弁61が設けられている。このISC弁61の開度が調整されることによりバイパス通路60を通過する空気量が調量され、アイドル運転時の吸入空気量が調量される。なおISC弁61は上記吸入空気量調整機構を構成する。
また、排気通路21には排気浄化機能を有する触媒装置30が設けられており、同触媒装置30の温度が所定の高温状態にあって活性化されているときに排気中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、及び窒素酸化物(NOx)等は浄化される。
他方、ガソリン機関1には、機関運転状態を検出するための各種センサが備えられている。例えば、上記クランクシャフト7には、同クランクシャフト7と一体回転可能なクランクロータ40が設けられており、このクランクロータ40の近傍にはクランクシャフト7の回転速度、すなわち機関回転速度NEを検出する機関回転速度センサ41が設けられている。また、上記スロットルバルブ23の近傍に設けられるスロットル開度センサ42は、スロットルバルブ23の開度TA(スロットル開度TA)を検出する。また、上記スロットルバルブ23の上流側に設けられるエアフロメータ43により、燃焼室8に導入される吸入空気量GAが検出される。また、上記シリンダブロック2に設けられる水温センサ44により、冷却水温THWが検出される。そして、排気通路21に設けられる空燃比センサ45によって排気中の酸素濃度が検出される。また、スタータスイッチ46は機関始動用のスタータモータが作動しているときにオン信号を出力し、非作動時にオフ信号を出力する。
上記ガソリン機関1の点火時期制御や燃料噴射制御等の各種制御は、制御装置50によって行われる。この制御装置50は中央処理制御装置(CPU)を備えるマイクロコンピュータを中心として構成されている。例えば制御装置50には、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等が設けられている。
そして、上記機関回転速度センサ41、スロットル開度センサ42、エアフロメータ43、水温センサ44、及び空燃比センサ45等からの出力信号は入力インターフェースに入力され、これら各種センサ等によりガソリン機関1の運転状態が検出される。
一方、出力インターフェースは、各々対応する駆動回路等を介して燃料噴射弁35、点火プラグ11に高電圧を印可するイグニッションコイル48、スロットルバルブ23のアクチュエータ22、ISC弁61等に接続されている。そして、制御装置50は上記の各種センサ等からの信号に基づき、ROM内に格納された制御プログラム及び制御データに従って、上記燃料噴射弁35、イグニッションコイル48、アクチュエータ22、ISC弁61等を制御する。
さて、上記制御装置50は、吸入空気量GAやスロットル開度TA等から算出される機関負荷と機関回転速度NEとに基づいて基本点火時期IGNbを設定する。そしてノッキング制御や機関状態等に基づいて算出される補正値を用いて基本点火時期IGNbを補正し、最終点火時期IGNfを算出する。
また制御装置50は、ガソリン機関1のアイドル運転時における機関回転速度(以下、アイドル回転速度INEという)を所定の目標アイドル回転速度ITNEに制御するためにISC弁61の開度を調整するアイドル制御を実行する。具体的には、目標アイドル回転速度ITNEに対応したISC弁61の基本駆動指令値ISCbを設定した後、実際のアイドル回転速度INEと目標アイドル回転速度ITNEとの偏差ΔNEに応じて基本駆動指令値ISCbを補正し、最終的な駆動指令値ISCtを設定する。そしてこの駆動指令値ISCtに対応させてISC弁61の開度が調整される。なお、以下では、上記偏差ΔNEに基づく駆動指令値ISCtの算出処理をISC学習といい、アイドル回転速度INEを目標アイドル回転速度ITNEに調整するための駆動指令値ISCtが算出されると、このISC学習は一旦完了される。なお、このISC学習は上記学習手段を構成する。
ここで、冷間始動時や半暖機状態からの機関始動直後では触媒装置30の温度が低いために、その排気浄化機能を十分に発揮することができない。そこで本実施形態では、このような機関始動直後における触媒装置30の早期活性化を図るために、点火時期の遅角補正や、アイドル回転速度INEの増大による排気流量の増大等から構成される昇温制御を実行するようにしている。
この点火時期の遅角補正については、機関始動時の冷却水温THW等に基づいて算出される遅角補正量を用いて上記最終点火時期IGNfを遅角補正することにより、昇温制御の非実行時と比較して、最終点火時期IGNfをより遅角側の値に設定するようにし、これにより排気の温度を上昇させて触媒装置30の早期活性化を図るようにしている。
また、通常のアイドル運転時よりもアイドル回転速度INEを増大させる処理については、ISC弁61の開度を制御して吸入空気量GAを増大させることにより行われる。具体的には、内燃機関の暖機状態、換言すれば触媒装置30の温度状態と相関関係にある冷却水温THWに基づき、同冷却水温THWが低くなるほど上記目標アイドル回転速度ITNEを高く設定するとともに、冷却水温THWが低くなるほどISC弁61の基本駆動指令値ISCbを大きい値に設定する。こうして冷却水温THWが低いときほどアイドル回転速度INE及び吸入空気量GAを増大させる吸気増量制御を実行することにより、排気流量は増大されて触媒装置30の早期活性化が図られる。なお、触媒装置30の温度状態と相関関係にある冷却水温THWに基づく上記基本駆動指令値ISCbの設定処理は上記駆動指令値設定手段を構成する。また、このようにして設定される基本駆動指令値ISCbも上記ISC学習によってその値は補正される。
ここで、上述したような吸気増量制御の異常時には、触媒装置30の昇温が十分になされないおそれがある。そこで本実施形態では、吸気増量制御の異常に起因する昇温制御の異常についてその有無を診断する診断手段を備えるようにしている。以下、この診断処理について図2〜図8を併せ参照して説明する。
図2は制御装置50によって実行される昇温制御の診断処理手順を示している。なお、本処理は機関始動後、所定期間毎に繰り返し実行される。
この処理が開始されるとまず、診断を開始するための条件が成立しているか否かが判断される(S100)。本実施形態では、例えば下記の(a1)〜(a10)等といった所定条件すべての成立をもって、診断条件が成立している旨の判断がなされる。
(a1):機関始動後である。
(a2):スタータ信号がオフである。
(a3):冷却水温THWが所定の範囲内(例えば−10℃〜50℃の範囲内)にある。
(a4):機関始動後からS100の処理が実行される間での間に吸入された空気の総量が所定量(例えば1000g)以下である。
(a5):車両が走行中でない(例えば車速が5km/h以下)。
(a6):自動変速機を備える車両の場合には、シフトレバーの位置がニュートラル位置Nからドライブ位置Dに変更されてから、あるいはドライブ位置Dからニュートラル位置Nに変更されてから1秒以上経過している。
(a7):ISC学習が完了している。またはISC学習が開始されてから所定時間(例えば40秒)が経過しており、同学習の完了を見込むことができる。
(a8):次の(a8−1)及び(a8−2)の条件が成立している。
(a8−1):アイドル制御開始後、所定時間(例えば3秒)が経過している。
(a8−2):フューエルカット復帰後、所定時間(例えば2秒)が経過している。
(a9):次の(a9−1)又は(a9−3)の条件が成立している。
(a9−1):機関始動後にあって所定時間(例えば3秒)が経過した後に機関回転速度が所定速度(例えば1000rpm)を超えた。
(a9−2):機関始動後、所定時間(例えば5秒)が経過した。
(a10):次の(a10−1)又は(a10−2)の条件が成立している。
(a10−1):バッテリ電圧が所定値(例えば11V)以上である。
(a10−2):機関始動がなされてから所定時間経過するまでの間(例えば5秒以内)であって、且つバッテリ電圧が上記所定値よりも低く設定された始動時電圧所定値(例えば8V)以上である。
なお、機関始動後に上記吸気増量制御は実行されるため、(a1)の条件が設けられている。
また、スタータが作動しているときの機関回転速度NEは過度に低く、正常に吸入空気量の増量が行われないため、(a2)の条件が設けられている。
また、本処理は触媒装置30の昇温制御の異常を診断するものであるため、本処理は触媒装置30の昇温が完了する前に実施する必要がある。そこで、そのような状態を判定するために(a3)及び(a4)の条件は設定されている。
また、車両走行中には吸入空気量及び機関回転速度がともに吸気増量制御中の値よりも増大し、正確に診断を行うことができないため、(a5)の条件が設けられている。
また、自動変速機を備える車両にあってシフトレバーの位置が変更され、変速機内の状態が変化すると、機関負荷の変化によって一時的に機関回転速度が変動するため、(a6)の条件が設定されている。
また、ISC学習が完了していないと吸入空気量が正確に調量されているか否かを判断することができないため、(a7)の条件が設定されている。なお、ISC弁61の故障時等にはISC学習が完了せず、本診断処理が開始されないため、ISC学習が開始されてから所定時間経過後にはISC学習の完了が見込まれるとして(a7)の条件を成立させるようにしている。ちなみにこのようなISC弁61等の故障に起因する昇温制御の異常は本診断処理を通じて検出される。
また、フューエルカット復帰用の機関回転速度制御が実行されているときには吸気増量制御用の機関回転速度が設定されず、かつアイドル制御の実行開始直後には機関回転速度が安定しない等の理由により(a8)の条件が設定されている。なお、機関始動時においてフューエルカットが行われる状況としては、例えば、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込み、機関回転速度がフューエルカット実行回転速度にまで達するような状況が想定される。
また、機関回転速度が十分に上昇されている状態で上記診断を実施するとともに、機関始動直後の一時的な回転速度上昇に基づく誤診断の発生を抑えるために(a9−1)の条件が設定されている。ただし、機関始動後にあって一時的に機関回転速度の上昇が阻害されるときには、(a9−1)の条件が成立せず、診断条件の成立頻度、換言すれば昇温制御の診断頻度が低下するため、同診断頻度をより多く確保するために(a9−2)の条件が設けられている。
また、バッテリ電圧が過度に低いと点火プラグのスパークが弱くなるなどして機関運転状態が不安定になるため、(a10−1)の条件が設けられている。ただし、機関始動直後はバッテリ電圧が一時的に低下する場合もあるため、診断条件の成立頻度、換言すれば昇温制御の診断頻度をより多く確保するために(a10−2)の条件が設けられている。
そして、上記診断条件が成立していないときには(S100でNO)、本処理は一旦終了される。
他方、上記診断条件が成立しているときには(S100でYES)、上記診断条件が成立している時間である診断条件成立時間TMの積算が開始される(S110)。このような診断条件成立時間TMの積算は制御装置50内のタイマカウンタで行われる。
次に診断条件が成立している間の積算吸入空気量TGA及び低回転累積時間LTが算出される(S120)。この積算吸入空気量TGAはエアフロメータ43によって検出される吸入空気量GAの値を所定時間毎に積算したものである。また低回転累積時間LTは、アイドル回転速度INEが目標アイドル回転速度ITNEよりも所定量だけ低くなっている状態、すなわち目標アイドル回転速度ITNEで得られる排気流量と比較して現在の排気流量が減少している状態についてその累積時間を求めたものである。そしてこの低回転累積時間LTは、以下に示す条件式(1)が成立していた時間の累積値として算出される。

目標アイドル回転速度ITNE−実際のアイドル回転速度INE
≧所定値α…(1)

なお、本実施形態では上記条件式(1)を変形した次の条件式(2)に基づき、アイドル回転速度INEが閾値β以下であった時間の累積時間を低回転累積時間LTとして算出するようにしている。

実際のアイドル回転速度INE≦
閾値β(=目標アイドル回転速度ITNE−所定値α) …(2)

上記所定値αはアイドル回転速度INEと目標アイドル回転速度ITNEとのずれを検出するために設定されるのであるが、更に触媒装置30の昇温に必要な最低限の機関回転速度になっているか否かについても検出するべくその値は設定される。ここで、アイドル回転速度INEと目標アイドル回転速度ITNEとのずれが大きい場合などのように、排気流量の低下に起因して触媒装置30の受熱量が減少する場合であっても、同触媒装置30自体の温度が高ければその昇温は十分に行われる。すなわちアイドル回転速度INEが低くても、触媒装置30の温度が高ければその悪影響は小さなものとなる。そこで本実施形態では、触媒装置30の昇温状態を監視するための低回転累積時間LTを算出する際に用いられる上記閾値βが触媒装置30の温度状態に応じて可変設定されるように、上記所定値αを触媒装置30の温度と相関関係にある冷却水温THWに対応させて可変設定するようにしている。具体的には、図5に示すように冷却水温THWが高くなるほど所定値αはより大きい値に設定される。
ちなみに、本実施形態では目標アイドル回転速度ITNEから所定値αを減算した値を閾値βとして設定するようにしている。そのため、冷却水温THWといった機関状態を示すパラメータに基づいて設定される目標アイドル回転速度ITNEの変化に追従させて閾値βを変化させることができ、これにより低回転累積時間の算出を適正に行うことができる。
次に、予め設定された診断タイミング時間DTに診断条件成立時間TMが到達したか否かが判断される(S130)。本実施形態ではこの診断タイミング時間DTを10秒に設定しているが、何らこの値に限定するものではない。そして、診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DTに満たない場合には(S130でNO)、本処理は一旦終了され、再び、診断条件成立時間TMの積算が継続される。
一方、診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DT以上となった場合には(S130でYES)、診断タイミング時間DT内の積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上であるか否かが判断される(図3のS140)。なお、上記診断条件が成立してから診断タイミング時間DTが経過するまでの間の期間が上記「予め設定された所定期間」に相当する。また、この積算空気量判定値Aは、ISC弁61の開度が触媒装置30の昇温に必要な吸入空気量を得るために必要な開度に設定されている場合、すなわち吸気増量制御が正常に実行される場合において、上記診断タイミング時間DT内で確保される吸入空気量の総量が設定されている。
ここで、昇温制御実行時のアイドル運転中にあって予め設定された所定期間、すなわち診断タイミング時間DT内の積算吸入空気量TGAが少ない場合には、触媒装置30に接触する単位時間当たりの排気流量が少なくなり、触媒装置30の昇温速度が低下する。一方、同診断タイミング時間DT内の積算吸入空気量TGAが多い場合には、触媒装置30に接触する単位時間当たりの排気流量が多くなり、触媒装置30の昇温速度は増大する。このように昇温制御実行時のアイドル運転中にあって予め設定された所定期間の積算吸入空気量TGAは、その昇温制御での触媒装置30の昇温度合を精度良く反映する指標値となる。そこで、このような積算吸入空気量TGAと上記積算空気量判定値Aとを比較することにより昇温制御実行時のアイドル運転中の吸入空気量の増量不足に起因する触媒装置30の昇温制御の異常の有無の診断を、すなわちその昇温制御において触媒装置30が適正に昇温されているか否かの診断を精密に行うことができる。
なお、ISC弁61の基本駆動指令値ISCbは冷却水温THWに応じて設定される。また、積算吸入空気量TGAが少なくても触媒装置30の温度が高ければその悪影響は小さなものになる。そこで、触媒装置30の昇温状態を判定するための積算空気量判定値Aは冷却水温THWに基づき可変設定される。具体的には図6に例示するように、冷却水温THWが高くなるほどその値は小さく設定される。
そして積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上である旨判定された場合には(S140でYES)、ISC弁61の開度が触媒装置30の昇温に必要な吸入空気量を確保できる開度に設定されている、すなわち吸入空気量の増量処理が正常に実施されていると判断される。そこで、正常判定カウンタTCがインクリメントされる(S150)。なお、正常判定カウンタTCの初期値は「0」に設定されている。
次に、異常判定時駆動指令値ISCfに対して現在設定されている駆動指令値ISCtの偏差が所定値以上であるかそうでないか、換言すれば両者の駆動指令値がほぼ同等な値であるか否かが判定される(S160)。この判定は以下の条件式(3)に基づいて行われ、条件式(3)が満たされるときには異常判定時駆動指令値ISCfに対する駆動指令値ISCtの偏差が所定値未満であり、両者の値がほほ同等であると判定される。一方、条件式(3)が満たされないときには異常判定時駆動指令値ISCfに対する駆動指令値ISCtの偏差が所定値以上であり、両者の値が同等ではないと判定される。なお、異常判定時駆動指令値ISCfは後述する図4のS230での処理で設定されるものであって、以前異常判定されたときのISC弁61の駆動指令値ISCtが制御装置50内のRAMに記憶されたものである。なお、その初期値は「0」に設定されている。

ISCf×下限係数L≦駆動指令値ISCt<ISCf×上限係数H …(3)

ちなみに本実施形態では下限係数Lを「0.7」、上限係数Hを「1.3」に設定しているがこれら値は適宜変更してもよい。また、条件式(3)は異常判定時駆動指令値ISCfと再度昇温制御の診断が行われたときの駆動指令値ISCtとがほぼ同等であるか否かを判定することができればよく、この他の条件式を適宜設定することもできる。
ここで上記S160の処理は次の理由により実行される。すなわち、ISC弁61の駆動指令値は触媒装置30の温度と相関関係にある冷却水温THWに基づいて可変設定されるが、このように駆動指令値が可変設定される場合には、ある駆動指令値でISC弁61が制御されると昇温制御に異常有りと診断される一方、別の駆動指令値では異常無しと診断される場合がある。このように、特定の駆動指令値が設定された状態で異常有りと診断された後に、それとは異なる駆動指令値が設定された状態で異常無しと再診断されたとしても、先の診断結果の異常が解消されたとは必ずしも言い切れない。すなわち先に異常有りと診断された昇温制御の異常がISC弁61の駆動指令値に依存するものであれば、上記異なる駆動指令値が設定された状態では異常が無くとも、再び上記特定の駆動指令値が設定されたときには再び異常有りと診断される蓋然性は十分にある。
そこで、異常有りとの診断結果がなされた後の再診断において、異常無しとの判定がなされたとしても、先の診断時と再診断時とで吸入空気量調整機構の駆動指令値が乖離していれば、先の異常が有る旨の診断結果が維持されるようにする。すなわち再診断時の上記駆動指令値が、先の診断時の駆動指令値とほぼ同等の値でなければ、先の診断時において確認された昇温制御の異常が解消されたとは見なさないようにする。このようにして異常が解消されたか否かが不明確なまま、異常無しと診断されることを回避するようにしている。
こうして、S160の処理において、異常判定時駆動指令値ISCfと駆動指令値ISCtとがほぼ同等な値である旨判断された場合には(S160でYES)、吸気増量制御による吸入空気量の増量処理が正常に実施されており、昇温制御に異常が無い旨最終判定される(S170)。
一方、S160の処理において、異常判定時駆動指令値ISCfと再診断実行時の駆動指令値ISCtとがほぼ同等な値でない旨判断された場合には(S160でNO)、現在の正常判定カウンタTCの値が正常判定値C以上であるか否かが判定される(S200)。なお本実施形態では正常判定値Cを「3」に設定しているがこの値は適宜変更してもよい。また、S160の処理で否定判定された場合にあって、以前に異常判定がなされている場合にはその判定結果が維持された状態でS200の処理が行われる。
このS200の処理は次の理由により実行される。すなわち、駆動指令値ISCtの元となる基本駆動指令値ISCbは冷却水温THWに基づいて設定される。そのため、異常判定時駆動指令値ISCfと再診断実行時の駆動指令値ISCtとが同等の値になるためには、異常判定されたときの冷却水温THWと今回の処理が実行されたときの冷却水温THWとが同等である必要がある。この冷却水温THWは外気温等の影響を受けるため、基本的には外気温等も同等でなければ上記式(3)を満たすことができない。従って場合によっては、吸気増量制御は正常に実施されているにもかかわらず、外気温等といった気象条件が揃わないために上記S160での処理が肯定判定されず、その結果、正常判定される機会を減らしてしまうおそれがある。
ここで、昇温制御に異常無しとの判定が複数回なされていれば、その判定結果は十分信頼することができる。従って、異常判定時駆動指令値ISCfと再診断実行時の駆動指令値ISCtとが同等の値ではない場合であっても、正常判定カウンタCTがある程度以上の値となっていれば、以前の異常判定を正常判定に更新しても問題は無いと考えられる。すなわち、ISC弁61の駆動指令値を可変設定する場合には、上記の如くその駆動指令値の設定態様に依存して昇温制御の異常が発現することがあり、特定の駆動指令値が設定された状態では、昇温制御に異常が現われなくとも、それとは異なる駆動指令値が設定された状態では、異常が現われてしまうことがある。そこでS200の処理を実行することにより、高い信頼性をもって昇温制御に異常無しと診断することができる。
こうして、正常判定カウンタTCの値が正常判定値C以上である旨判定された場合には(S200でYES)、吸入空気量の増量処理が正常に実施されているとの判断が複数回行われているため、昇温制御は正常に実施されている、すなわち異常が無い旨最終判定される(S170)。
なお、診断処理実行時の機関運転状況によって、昇温制御の異常が明確に積算吸入空気量TGAの値に表れたり、表れなかったりすることがあり、たとえ単に一度だけ異常無しとの判定がなされたといっても、異常無しと断定するには不十分なこともある。その点、S200の処理を実行することにより、昇温制御に異常無しとの判定が複数回行われた時点で昇温制御に異常が無い旨の診断結果が確定されるため、異常無しとの診断結果に高い信頼性を持たせることもできる。
一方、正常判定カウンタTCの値が正常判定値C未満である旨判定された場合には(S200でNO)、本処理は一旦終了される。
そしてS160の処理、またはS200の処理で肯定判定されることにより、昇温制御が正常に実施されている旨最終判定されると(S170)、次に、正常判定時の後処理として異常判定時駆動指令値ISCfがクリヤされ(S180)、診断後処理が実行される(S190)。ここでは例えば次の(b1)〜(b3)等の処理が行われる。
(b1)診断条件成立時間TMがクリヤされる。
(b2)積算吸入空気量TGAがクリヤされる。
(b3)低回転累積時間LTがクリヤされる。
そして本処理は一旦終了される。
他方、上述したS140の処理において、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満である旨判定された場合には(S140でNO)、吸気増量制御の異常に起因して吸入空気量GAの増量不足が生じており、触媒装置30の昇温が十分になされない可能性がある。そこで、次に上記低回転累積時間LTが累積時間判定値B以上であるか否かが判定される(図4のS210)。なお、本実施形態では累積時間判定値Bを8秒に設定しているが、8秒以外の値を設定することもできる。
ここで、上記昇温制御実行時のアイドル運転中において機関回転速度が低い状態が継続すれば、自ずと吸入空気量は減少し、触媒装置30に導入される排気流量も減少することから、触媒装置30の昇温速度は低下することとなる。そこで、上記積算吸入空気量TGAに加え、上記診断タイミング時間DT内における上記低回転累積時間LTが累積時間判定値Bを超えるか否かの判定結果を更に踏まえて昇温制御の異常の有無の診断を行うことで、その異常の有無の診断を更に精密に行うようにしている。
そして、低回転累積時間LTが累積時間判定値B以上である旨判定された場合には(S210でYES)、アイドル回転速度INEが上記設定される閾値βよりも低くなっていた時間が長く、かつ積算吸入空気量TGAも少ない状況にあり、触媒装置30に導入される排気の流量が少ない状態にあるのは明白である。そのため、この場合には昇温制御に異常ありと判定される(S220)。
次に、異常判定時の後処理が実行される(S230)。ここでは例えば次の(c1)〜(c4)等の処理が行われる。
(c1)ISC学習の完了履歴がクリヤされ、再びISC学習が実行される。
(c2)ISC学習のスピードアップが要求され、その更新速度が速められる。
(c3)今回異常判定されたときの駆動指令値ISCtが異常判定時駆動指令値ISCfとして制御装置50内のRAMに記憶される。
(c4)正常判定カウンタTCが「0」にクリヤされる。
次に上述した診断後処理が実行され(S190)、本処理は一旦終了される。
他方、先のS210の処理において低回転累積時間LTが累積時間判定値B未満である旨判定された場合には(S210でNO)、アイドル回転速度INEが閾値βよりも低くなっていた時間は短く、アイドル回転速度INEの増大は実施されていた状況にある。ここで、アイドル運転中の機関回転速度が十分に高い状態が継続されていれば、通常はそのアイドル運転中の上記所定期間における積算吸入空気量TGAは増大している筈である。そのため、上記所定期間での積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満で、且つ低回転累積時間LTが累積時間判定値B未満といった状況は、通常は有り得ない状況であり、センサの検出信号に対するノイズの影響等により、上記積算吸入空気量TGAや低回転累積時間LTの算出が正しく行われていない可能性がある。そこで、S210の処理で否定判定されたときには、昇温制御の異常の有無の判定が一時保留される(S240)。これにより、不適切な値に基づく不正確な診断がなされることを回避することができる。
その後、上述したS190の処理が実行されることにより、診断条件成立時間TM、積算吸入空気量TGA、及び低回転累積時間LTがそれぞれクリヤされ、再度本診断処理が実行される。
図7は上記診断処理が実行されるときの診断条件成立時間TM、低回転累積時間LT、及び積算吸入空気量TGAについて、それらの時間的推移を示している。
まず、機関始動がなされ上記診断条件(a1)〜(a10)が成立すると(時刻t1)、診断条件成立時間TM、及び積算吸入空気量TGAの算出が開始される。そして診断条件成立中にあって、アイドル回転速度INEが閾値β以下になると(時刻t2以降)、低回転累積時間LTの積算が行われる。その後診断条件が一時的に不成立になると(時刻t3)診断条件成立時間TM、低回転累積時間LT、及び積算吸入空気量TGAの積算処理が一時的に中断され、再び診断条件が成立すると(時刻t4)同積算処理が再開される。そして、診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DTに達すると(時刻t5)、積算吸入空気量TGAと積算空気量判定値Aとの比較や低回転累積時間LTと累積時間判定値Bとの比較が行われて昇温制御の異常についてその有無が診断される。
この診断に際しては図8に示すように、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上であって、かつ正常判定カウンタTCが正常判定値C以上である場合のように、吸気増量制御による吸入空気量の増量が正常に実施されており、かつそのような状態が複数回確認された場合には、昇温制御に異常無しと判断される。
なお、触媒装置30は排気の熱量によって昇温されるため、アイドル回転速度INEが低回転状態にあったとしても吸入空気量GAさえ確実に増量されていればその昇温は十分に行われる。そこで、本実施形態では吸入空気量GAの増量が確実に実行されていると確認できた場合には、低回転累積時間LTにかかわらず昇温制御に異常無しと判断するようにしている。
また、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上であって、吸気増量制御による吸入空気量の増量が正常に実施されており、かつこの状態におけるISC弁61の駆動指令値ISCtと異常判定時のISC弁61の駆動指令値ISCt(異常判定時駆動指令値ISCf)とがほぼ同等の値である場合にも、昇温制御に異常無しと判断される。
他方、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満であって、かつ低回転累積時間LTが累積時間判定値B以上の場合、すなわち吸入空気量GAが少なく、かつ機関回転速度NEが閾値βよりも低い場合に昇温制御に異常有りと判断される。
一方、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満であって、かつ低回転累積時間LTが累積時間判定値B未満の場合、すなわち吸入空気量GAが少なく、かつ機関回転速度NEが閾値βよりも高い場合には昇温制御の異常の有無についての判定が保留される。
以上説明したように、本実施形態にかかる内燃機関の制御装置によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)昇温制御実行時のアイドル運転中にあって予め設定された所定期間の吸入空気量の積算量は、その昇温制御での触媒装置30の昇温度合を精度良く反映する指標値となる。そこで、上記実施形態では診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DTに到達するまでの間の積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満である場合には、昇温制御に異常有りと判定するようにしている。従って上記実施形態によれば、昇温制御実行時のアイドル運転中の吸入空気量の増量不足に起因する触媒装置30の昇温制御の異常の有無の診断を、すなわちその昇温制御において触媒装置が適正に昇温されているか否かの診断を精密に行うことができるようになる。
(2)上記昇温制御実行時のアイドル運転中において機関回転速度が低い状態が継続すれば、自ずと吸入空気量は減少し、触媒装置30に導入される排気流量も減少することから、触媒装置30の昇温速度は低下することとなる。そこで上記実施形態では上記積算吸入空気量TGAに加え、上記所定期間における低回転累積時間LTも求め、その値が累積時間判定値Bを超えるか否かの判定結果を更に踏まえて上記異常の有無の診断を行うようにしている。そのため上記昇温制御の異常の有無の診断を更に精密に行うことができるようになる。
(3)たとえ昇温制御実行時のアイドル運転中における機関回転速度が低い状態が継続されたとしても、その間の積算吸入空気量TGAが十分に多ければ、触媒装置30には十分な量の排気が導入され、その昇温を十分に促進することができる。そこで上記実施形態では、上記低回転累積時間LTが累積時間判定値Bを超えるか否かの判定結果に拘わらず、積算吸入空気量TGAが上記積算空気量判定値A以上のときには昇温制御に異常無しと判定するようにしている。そのため、上記異常の有無を適正に診断することができるようになる。
一方、上記所定期間における積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満で、且つ低回転累積時間LTが累積時間判定値B以上の状況であれば、触媒装置30に導入される排気の流量が少ない状態にあるのは明白である。そこで上記実施形態では、そうした状況には昇温制御に異常有りと判定することで、昇温制御の異常の有無を適正に診断することができるようになる。
なお、アイドル運転中の機関回転速度が十分に高い状態が継続されていれば、通常はそのアイドル運転中の上記所定期間における積算吸入空気量TGAは増大している筈である。そのため、上記所定期間での積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満で、且つ低回転累積時間LTが累積時間判定値B未満といった状況は、通常は有り得ない状況である。そこで上記実施形態では、そうした状況が確認されたときには、異常の有無の判定を一時保留するといった対応を取ることで、不適切な値に基づく不正確な診断がなされることを好適に回避することができるようになる。
(4)目標アイドル回転速度ITNEを機関冷却水温といった機関状態に応じて可変設定するようにしている。ここで上記実施形態では、目標アイドル回転速度ITNEから所定値αを減算した値として上記閾値βを設定するようにしているため、上記低回転累積時間LTの算出を適正に行うことができるようになる。
(5)暖機始動時のように触媒装置30がその活性化温度近くまで昇温された状態にあれば、昇温制御実行時のアイドル運転中における吸入空気量の増量が若干不足した状態となったとしても、触媒装置30の活性化の遅延は少なく、その不足が与える影響は比較的小さいものとなる。一方、冷間始動時のように触媒装置30がその活性化温度を大きく下回った状態で吸入空気量の増量不足が生じれば、触媒装置の活性化について著しい遅延が生じてしまう虞がある。このように昇温制御実行時のアイドル運転中における吸入空気量の不足によって触媒装置30の昇温が滞ることの影響は、触媒装置30の温度状態によって異なっている。そこで上記実施形態では、上記閾値βの算出に用いる所定値αや上記積算空気量判定値Aを触媒装置30の温度に応じてそれぞれ可変設定するようにしている。そのためこれらの値が変更されることにより、上記診断処理における異常の有無の判定条件が変更されることとなり、触媒装置30の温度状態に応じた的確な異常の有無の診断が可能となる。
より具体的には、上記所定値βを触媒装置30の温度が高いときほど大きい値に設定するようにしているため、触媒装置30の温度が高いときほど、上記低回転累積時間LTの算入対象となる機関回転速度はより低い速度になる。そのため、触媒装置30の温度が高く、吸入空気量の不足が触媒装置30の活性化の遅延に与える影響の小さいときほど、異常有りとの判定がなされ難くなることとなる。また、積算空気量判定値Aを触媒装置30の温度が高いほど小さい値に設定するようにしている。そのため、触媒装置30の温度が高いときほど、異常有りとの判定はなされ難くなる。
なおこうした上記所定値αや上記積算空気量判定値A等の可変設定に用いられる触媒装置30の温度を、これと相関関係にある冷却水温THWに基づいて推定するようにしているため、容易にそれらの設定を行うことができる。
(6)ISC弁61の駆動制御を、冷却水温THWから推定される触媒装置30の温度に基づき設定された駆動指令値に基づいて行うようにしている。
こうした場合、特定の駆動指令値が設定された状態で昇温制御に異常有りと診断された後に、それとは異なる駆動指令値が設定された状態で異常無しと再診断されたとしても、先の診断結果の異常が解消されたとは必ずしも言い切れない。すなわち先に異常有りと診断された昇温制御の異常がISC弁61の駆動指令値に依存するものであれば、上記異なる駆動指令値が設定された状態では異常が無くとも、再び上記特定の駆動指令値が設定されたときには再び異常有りと診断される蓋然性は十分にある。
その点、上記実施形態では、異常有りとの診断結果がなされた後の再診断において、異常無しとの判定がなされたとしても、先の診断時と再診断時とでISC弁61の駆動指令値が乖離していれば、先の異常が有る旨の診断結果が維持される。すなわち再診断時の上記駆動指令値が、先の診断時の駆動指令値とほぼ同等の値でなければ、先の診断時において確認された昇温制御の異常が解消されたとは見なさないようにしている。従って、異常が解消されたか否かが不明確なまま、異常無しと診断されることを回避することができる。
(7)昇温制御の診断時における機関運転状況によって、昇温制御の異常が明確に積算吸入空気量TGA等の値に表れたり、表れなかったりすることがあり、たとえ単に一度だけ昇温制御に異常無しとの判定がなされたといっても、異常無しと断定するには不十分なことがある。その点、上記実施形態では、異常無しとの判定が複数回行われた時点で昇温制御に異常が無い旨の診断結果を確定するようにしているため、異常無しとの診断結果に高い信頼性を持たせることができるようになる。
なおISC弁61の駆動指令値を、触媒装置30の温度に応じて可変設定するようにしているため、上記の如くその駆動指令値の設定態様に依存して昇温制御の異常が発現することがある。すなわち上記(6)に述べたように、特定の駆動指令値が設定された状態では、昇温制御に異常が現われなくとも、それとは異なる駆動指令値が設定された状態では、異常が現われてしまうことがある。そうした場合であれ、上記実施形態では、異常無しとの判定が複数回行われた時点で昇温制御に異常が無い旨の診断結果を確定するようにしているため、高い信頼性をもって異常無しと診断することができるようになる。
(8)ISC学習完了後に昇温制御の診断を行うようにしているため、アイドル回転速度INEが目標アイドル回転速度ITNEに調整されてから上記診断処理が実行される。すなわち、触媒装置30の昇温に必要なアイドル回転速度INEが確保されてから上記診断が実行されるため、昇温制御の診断精度を向上させることができる。
なお、ISC弁61の故障等によってアイドル回転速度INEが調整できない場合にはISC学習が完了せず、昇温制御の診断が実行されなくなるおそれがある。この点上記実施形態ではISC学習が開始されてから所定時間が経過していることを条件に上記診断を実行するようにしている。そのため、ISC学習が完了していない場合であっても昇温制御の診断を行うことができるようになる。なお、このような場合には上記積算吸入空気量TGAや低回転累積時間LTに基づいて昇温制御の異常が検出される。
(9)アイドル回転速度INEと目標アイドル回転速度ITNEとの偏差ΔNEに対応した駆動指令値ISCtを学習できないとき、すなわち駆動指令値ISCtの学習ミスが生じているときには、アイドル回転速度INEを目標アイドル回転速度ITNEに制御することができないため、上記昇温制御に異常有りと診断されるおそれがある。そこで上記実施形態では、昇温制御に異常有りとの診断がなされたときには、再度ISC学習を行うようにしている。そのため、駆動指令値ISCtの学習ミスが昇温制御の診断結果に与える影響を抑制することができ、もって上記診断結果の信頼性を向上させることができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、この発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第2の実施形態について、図9を併せ参照して説明する。
上記第1の実施形態では、昇温制御の異常についてその有無を診断するに際して、吸入空気量と機関回転速度とを監視するようにした。ここで、吸入空気量が十分に増量されていれば排気の流量は増大され、触媒装置30の受熱量を増大させることができるため、同触媒装置30の昇温促進を図ることができる。そこで、本実施形態では吸入空気量の監視のみで昇温制御の診断を行うようにしており、第1の実施形態における診断処理と比較して一部が異なっている以外は基本的に第1の実施形態と同様である。そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。
図9は制御装置50によって実行される、本実施形態における昇温制御の診断処理手順を示している。
この処理が開始されるとまず、診断条件が成立しているか否かが判断される(S300)。ここでの処理は上記S100での処理と同一である。
そして、診断条件が成立していないときには(S300でNO)、本処理は一旦終了される。
他方、診断条件が成立しているときには(S300でYES)、上記診断条件が成立している時間である診断条件成立時間TMの積算が開始される(S310)。ここでの処理は上記S110での処理と同一である。
次に診断条件が成立している間の積算吸入空気量TGAが算出される(S320)。この積算吸入空気量TGAは第1の実施形態における積算吸入空気量TGAと同一のものである。
次に、診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DTに達したか否かが判定される(S330)。ここでの処理は上記S130での処理と同一である。そして、診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DTに満たない場合には(S330でNO)、本処理は一旦終了され、再び、診断条件成立時間TMの積算が継続される。
一方、診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DT以上となった場合には(S330でYES)、診断タイミング時間DT内の積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上であるか否かが判断される(S340)。ここでの処理は上記S140での処理と同一である。
そして積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上である旨判定された場合には(S340でYES)、吸気増量制御による吸入空気量の増量処理が正常に実施されていると判断され、昇温制御に異常無い旨判定される(S350)。
次に、診断後処理が実行される(S360)。ここでは例えば次の(b1)及び(b2)等の処理が行われる。
(b1)診断条件成立時間TMがクリヤされる。
(b2)積算吸入空気量TGAがクリヤされる。
そして本処理は一旦終了される。
他方、上記S340の処理において、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満である旨判定された場合には(S340でNO)、吸気増量制御による吸入空気量の増量処理が正常に実施されていない、すなわち昇温制御吸に異常が有る旨判定される(S370)。
次に、異常判定時の後処理が実行される(S380)。ここでは例えば次の(c1)及び(c2)等の処理が行われる。
(c1)ISC学習の完了履歴がクリヤされ、再びISC学習が実行される。
(c2)ISC学習のスピードアップが要求され、その更新速度が速められる。
次に上述した診断後処理が実行され(S190)、本処理は一旦終了される。
このような診断処理を実行することによっても、昇温制御の異常の有無を診断することができ、もって触媒装置30が十分に昇温されているか否かを判断することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる内燃機関の制御装置によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)昇温制御実行時のアイドル運転中にあって予め設定された所定期間の吸入空気量の積算量は、その昇温制御での触媒装置30の昇温度合を精度良く反映する指標値となる。そこで、上記実施形態では診断条件成立時間TMが診断タイミング時間DTに到達するまでの間の積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満である場合には、昇温制御に異常有りと判定するようにしている。従って上記実施形態によれば、昇温制御実行時のアイドル運転中の吸入空気量の増量不足に起因する触媒装置30の昇温制御の異常の有無の診断を、すなわちその昇温制御において触媒装置が適正に昇温されているか否かの診断を精密に行うことができるようになる。
(2)昇温制御実行時のアイドル運転中における積算吸入空気量TGAが十分に多ければ、触媒装置30には十分な量の排気が導入され、その昇温を十分に促進することができる。そこで上記実施形態では、積算吸入空気量TGAが上記積算空気量判定値A以上のときには昇温制御に異常無しと判定するようにしている。そのため、上記異常の有無を適正に診断することができるようになる。
(3)上述したように昇温制御実行時のアイドル運転中における吸入空気量の不足によって触媒装置30の昇温が滞ることの影響は、触媒装置30の温度状態によって異なっている。そこで上記実施形態では、積算空気量判定値Aを触媒装置30の温度に応じてそれぞれ可変設定するようにしている。そのためこの値が変更されることにより、上記診断処理における異常の有無の判定条件が変更されることとなり、触媒装置30の温度状態に応じた的確な異常の有無の診断が可能となる。
より具体的には、積算空気量判定値Aを触媒装置30の温度が高いほど小さい値に設定するようにしている。そのため、触媒装置30の温度が高いときほど、異常有りとの判定はなされ難くなる。
なお積算空気量判定値A等の可変設定に用いられる触媒装置30の温度を、これと相関関係にある冷却水温THWに基づいて推定するようにしているため、容易にその設定を行うことができる。
(4)ISC学習完了後に昇温制御の診断を行うようにしているため、アイドル回転速度INEが目標アイドル回転速度ITNEに調整されてから上記診断処理が実行される。すなわち、触媒装置30の昇温に必要なアイドル回転速度INEが確保されてから上記診断が実行されるため、昇温制御の診断精度を向上させることができる。
なお、ISC弁61の故障等によってアイドル回転速度INEが調整できない場合にはISC学習が完了せず、昇温制御の診断が実行されなくなるおそれがある。この点上記実施形態ではISC学習が開始されてから所定時間が経過していることを条件に上記診断を実行するようにしている。そのため、ISC学習が完了していない場合であっても昇温制御の診断を行うことができるようになる。なお、このような場合には上記積算吸入空気量TGAや低回転累積時間LTに基づいて昇温制御の異常が検出される。
(5)アイドル回転速度INEと目標アイドル回転速度ITNEとの偏差ΔNEに対応した駆動指令値ISCtを学習できないとき、すなわち駆動指令値ISCtの学習ミスが生じているときには、アイドル回転速度INEを目標アイドル回転速度ITNEに制御することができないため、上記昇温制御に異常有りと診断されるおそれがある。そこで上記実施形態では、昇温制御に異常有りとの診断がなされたときには、再度ISC学習を行うようにしている。そのため、駆動指令値ISCtの学習ミスが昇温制御の診断結果に与える影響を抑制することができ、もって上記診断結果の信頼性を向上させることができるようになる。
(6)第1の実施形態における診断処理と比較して、昇温制御の異常の有無をより簡便に診断することができるようになる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・第1の実施形態において、図3のS150、S160、S180、S200、及び図4のS230における(c3)及び(c4)の処理を省略してもよい。
この場合には、第1の実施形態における正常判定の条件がより簡素化され、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上である場合には(S140でYES)、直ちに吸気増量制御が正常であると判定される。このようにしても昇温制御の異常の有無を精密に診断することができる。
・第1の実施形態において、図4のS210、S240、図2のS120における低回転累積時間LTの算出処理、及び図3のS190における(b3)の処理を省略してもよい。
この場合には、吸入空気量GAに基づいて昇温制御の診断が行われるようになり、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A未満である場合には(S140でNO)、直ちに吸気増量制御が異常であると判定される。一方、積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上であって、異常判定時駆動指令値ISCfと再診断実行時の駆動指令値ISCtとが同等である場合、或いは積算吸入空気量TGAが積算空気量判定値A以上であって、異正常判定カウンタCTが正常判定値C以上である場合には昇温制御が正常であると判定される。このようにしても昇温制御の異常の有無を精密に診断することができる。
・上記各実施形態ではアイドル制御及び吸気増量制御をISC弁61の開度調整を通じて実行するようにしたが、スロットルバルブ23の開度調整を通じてそれらを実行するようにしてもよい。この場合にはスロットルバルブ23が前記吸入空気量調整機構を構成する。
・上記各実施形態では所定値αを冷却水温THWに基づいて可変設定するにしたが、これを固定値として設定することもできる。
・低回転累積時間LTが長い場合などのように、排気の流量低下に起因して触媒装置30の受熱量が減少する場合であっても、同触媒装置30自体の温度が高ければその昇温は十分に行われる。すなわち、上述したように昇温制御実行時のアイドル運転中における吸入空気量の不足によって触媒装置の昇温が滞ることの影響は、触媒装置の温度状態によって異なっている。そこで、上記累積時間判定値Bを触媒装置30の温度や冷却水温THWに応じて可変設定するようにしてもよい。より具体的には、例えば図10に例示するように、累積時間判定値Bを触媒装置30の温度が高いほど長い時間に設定するようにするとよい。この場合には触媒装置30自体の温度と排気からの受熱量とを考慮した累積時間判定値Bが設定されるようになり、触媒装置30の温度が高く、吸入空気量の不足が触媒装置30の活性化の遅延に与える影響の小さいときほど、異常有りとの判定がなされ難くなることとなる。このように累積時間判定値Bが変更されれば、上記診断における異常の有無の判定条件が変更されることとなる。よって触媒装置30の温度状態に応じた的確な異常の有無の診断が可能となる。
・上記閾値βは目標アイドル回転速度ITNEから所定値αを減算した値であったが、適宜設定される補正係数を目標アイドル回転速度ITNEに乗算した値を閾値βとして設定するようにしてもよい。
・上記各実施形態における閾値βを冷却水温THWから直接求められる可変値としてもよい。また、触媒装置30の昇温に必要な最低限の機関回転速度を固定値として閾値βに設定してもよい。
・上記各実施形態及びその変形例では各種値(目標アイドル回転速度ITNE、基本駆動指令値ISCb、所定値α、積算空気量判定値A、累積時間判定値B、閾値β等)の可変設定に際し、冷却水温THWを参照するようにしたがこれは触媒装置30の暖機状態、即ちその温度が冷却水温THWから推定できるためである。ここで、触媒装置30は、例えば機関始動前の機関停止時間が短いほど、或いは機関負荷が高いほどその温度は高くなる。そこでこのような触媒装置30の温度と相関関係にある各種パラメータに基づいて上記の各種値を設定することもできる。また温度センサ等によって直接検出された触媒装置30の温度に基づいて上記の各種値を設定することもできる。
・上記各実施形態及びその変形例では、目標アイドル回転速度ITNEや基本駆動指令値ISCbを冷却水温THWに基づいて可変設定する制御装置に本発明にかかる制御装置を適用したが、目標アイドル回転速度ITNEや基本駆動指令値ISCbを固定値として設定する制御装置にも本発明にかかる制御装置は適用することができる。
本発明の実施形態にかかる制御装置及び内燃機関の概略構成図。 第1の実施形態における昇温制御の診断処理手順を示すフローチャート。 同実施形態における昇温制御の診断処理手順を示すフローチャート。 同実施形態における昇温制御の診断処理手順を示すフローチャート。 同実施形態において所定値の設定態様を例示するグラフ。 同実施形態において積算空気量判定値の設定態様を例示するグラフ。 同実施形態において昇温制御の診断処理が実施されるときの診断条件成立時間、低回転累積時間、及び積算吸入空気量等について、それらの時間的推移を例示するタイミングチャート。 同実施形態における判定態様を示す概念図。 第2の実施形態における昇温制御の診断処理手順を示すフローチャート。 上記各実施形態の変形例において、累積時間判定値の設定態様を例示するグラフ。
符号の説明
1…ガソリン機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、4…シリンダ、5…ピストン、6…コンロッド、7…クランクシャフト、8…燃焼室、9…吸気ポート、10…排気ポート、11…点火プラグ、12…吸気弁、13…排気弁、20…吸気通路、21…排気通路、22…アクチュエータ、23…スロットルバルブ、30…触媒装置、35…燃料噴射弁、40…クランクロータ、41…機関回転速度センサ、42…スロットル開度センサ、43…エアフロメータ、44…水温センサ、45…空燃比センサ、46…スタータスイッチ、48…イグニッションコイル、50…制御装置、60…バイパス通路、61…ISC弁。

Claims (19)

  1. 内燃機関のアイドル回転速度を通常のアイドル運転時よりも増大させて触媒装置の昇温を促進させる昇温制御を実行する内燃機関の制御装置において、
    前記昇温制御実行時のアイドル運転中に、予め設定された所定期間の積算吸入空気量を求め、その積算吸入空気量が所定の積算空気量判定値未満であることを条件に異常有りと判定して前記昇温制御の異常の有無を診断する診断手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記診断手段は、前記所定期間において機関回転速度が閾値以下であった時間の累積値である低回転累積時間を求めるとともに、該低回転累積時間が所定の累積時間判定値を超えるか否かの判定結果に更に基づき前記異常の有無の診断を行う
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記診断手段は、前記積算吸入空気量が前記積算空気量判定値以上のときには、異常無しと判定して前記異常の有無の診断を行う
    請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記診断手段は、前記積算吸入空気量が前記積算空気量判定値未満で、且つ前記低回転累積時間が前記累積時間判定値以上のときには、異常有りとして前記異常の有無の診断を行う
    請求項2又は3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記診断手段は、前記積算吸入空気量が前記積算空気量判定値未満で、且つ前記低回転累積時間が前記累積時間判定値未満のときには、前記診断に係る異常の有無についての判定を保留する
    請求項2〜4のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記閾値は、機関状態に基づき算出される目標アイドル回転速度から所定値を減算した値として設定される
    請求項2〜5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記所定値は、前記触媒装置の温度に基づき可変設定される
    請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記所定値は、前記触媒装置の温度が高いほど大きい値に設定される
    請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記累積時間判定値は、前記触媒装置の温度に基づき可変設定される
    請求項2〜8のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記累積時間判定値は、前記触媒装置の温度が高いほど長い時間に設定される
    請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 請求項2〜10のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記アイドル運転中の吸入空気量を調整する吸入空気量調整機構の駆動指令値を、前記触媒装置の温度に基づき設定する駆動指令値設定手段を更に備えるとともに、
    前記診断手段によって前記昇温制御に異常が有る旨の診断結果がなされた後に、同診断手段による前記異常の有無の再診断が実行されたときに異常無しとの判定がなされたとしても、前記異常が有る旨の診断結果がなされたときの前記駆動指令値に対する該再診断実行時の同駆動指令値の偏差が所定値以上であれば、前記異常が有る旨の診断結果を維持する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  12. 前記積算空気量判定値は、前記触媒装置の温度に基づき可変設定される
    請求項1〜11のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記積算空気量判定値は、前記触媒装置の温度が高いほど小さい値に設定される
    請求項12に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 前記触媒装置の温度は、機関冷却水温に基づいて推定されてなる
    請求項7〜13のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  15. 前記診断手段は、前記昇温制御に異常無しとの判定が複数回行われることをもって前記昇温制御に異常が無い旨の診断結果を確定する
    請求項1〜13のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の内燃機関の制御装置において、
    前記吸入空気量を調整する吸入空気量調整機構の前記アイドル運転中の駆動指令値を、該アイドル運転中の実際の機関回転速度と目標アイドル回転速度との偏差に基づいて学習する学習手段を更に備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  17. 前記診断手段は、前記学習手段による前記駆動指令値の学習が完了していることを条件に前記異常の有無の診断を行う
    請求項16に記載の内燃機関の制御装置。
  18. 前記診断手段は、前記学習手段による前記駆動指令値の学習開始から所定時間が経過していることを条件に前記異常の有無の診断を行う
    請求項16に記載の内燃機関の制御装置。
  19. 前記学習手段は、前記診断手段によって前記昇温制御に異常がある旨の診断結果がなされたときには、前記駆動指令値の再学習を行う
    請求項16〜18のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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