JP2008254697A - ワイパーブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】フラット式のワイパーブレードにおいて、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させることができるワイパーブレードを提供する。
【解決手段】ブレードラバー11と、ばね板部材12と、これとワイパーアーム20とを連結する取付手段16とを備え、ワイパーアーム20の揺動により車両Cの払拭面S上を往復移動されるワイパーブレード10である。取付手段16は、ばね板部材12に取り付けられ長尺方向に平行に配置された揺動軸51を内部に保持する揺動基部57と、揺動基部の内側で揺動軸51に取り付けられ揺動基部57を揺動軸51回りに揺動自在に支持する揺動支持部52と、ワイパーアーム20が着脱自在に連結される連結本体部18と、揺動支持部52に固定され連結軸61を介して連結本体部18を連結するとともに連結軸61回りに連結本体部18を回動可能に支持する連結基部17とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材が宛がわれ、このばね板部材における長尺方向の略中央部に設けられた取付手段を介して、車両に設けられたワイパーアームに連結されるワイパーブレードに関する。
従来、例えば、車両のフロントガラス等の払拭面を払拭するために、払拭面を摺動するワイパーブレードを有するワイパーを用いることが広く知られている。このようなワイパーとして、例えば、払拭面を払拭する長尺形状のブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材が宛がわれて当該ブレードラバーが湾曲され、このばね板部材がその長尺方向に沿う4つのヨークに軸支され、この各ヨークが2つのセカンダリーレバーの両端箇所に軸支され、この2つのセカンダリーレバーがプライマリーレバーの両端箇所に軸支され、このプライマリーレバーの中央部に取付手段が設けられて構成されたワイパーブレード(以下、トーナメント式のワイパーブレードという)が、取付手段を介して車両に設けられたワイパーアームに連結されるものが知られている。
このトーナメント式のワイパーブレードは、各連結箇所が払拭面に平行でかつ長尺方向に直交する方向回りに回動可能とされており、ワイパーアームからの押圧力が、プライマリーレバーから2つのセカンダリーレバーおよび4つのヨークを経て段階的に分散されつつばね板部材に伝達されることによりブレードラバーがその全長に渡って均一な押圧力で払拭面に当接され、ワイパーアームの揺動に伴ってブレードラバーが払拭面上を適切な傾斜角度で摺動することにより払拭面を良好に払拭する。
ところが、トーナメント式のワイパーブレードでは、ワイパーアームへの取り付け個所となる取付手段からブレードラバーが取り付けられるばね板部材に至る間に氷雪が付着して各連結箇所が動作(回動)しなくなると、ブレードラバーを適切に払拭面に当接させることができず適切に払拭面を払拭することができなくなる虞がある。
このため、長尺形状のブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材を宛がって当該ブレードラバーを湾曲させ、ばね板部材の略中央部に設けられた取付手段を介して車両に設けられたワイパーアームに連結されるワイパーブレード(以下、フラット式のワイパーブレードという)が考えられている(例えば、特許文献1参照)。フラット式のワイパーブレードは、ワイパーアームからの押圧力がばね板部材で長尺方向に均等に分散されることによりブレードラバーがその全長に渡って均一な押圧力で払拭面に当接され、ワイパーアームの揺動に伴ってブレードラバーが払拭面上を適切な傾斜角度で摺動することにより払拭面を良好に払拭する。
ところで、ワイパーブレードでは、一般にフロントガラス上を往復移動されることから、払拭面への押圧力が付与されたブレードラバーが、往路と復路とで相反する方向で払拭面に対して適切な傾斜角度とされているので、往路から復路へまたは復路から往路へと移行する際、ブレードラバーの傾斜方向が逆転される(以下、反転という)こととなる。上記したフラット式のワイパーブレードでは、ブレードラバーの撓み変形に大きく依存して往復路の折り返しの際にブレードラバーが反転される。これは、ワイパーアームへの取り付け個所となる取付手段からブレードラバーが取り付けられるばね板部材に至る間に、動作を可能とするために遊びが設定された箇所がないことによる。
これに対し、上記したトーナメント式のワイパーブレードでは、ワイパーアームへの取り付け個所となる取付手段からブレードラバーが取り付けられるばね板部材に至る間が、複数の階層間を回動可能な軸支により連結する構成とされ(上記した例では、プライマリーレバーと各セカンダリーレバーとの間、この各セカンダリーレバーと各ヨークとの間、この各ヨークとばね板部材との間)、この各連結箇所には回動可能とするための遊びが設けられていることから、各階層位置での連結箇所の遊びの累積分による長尺方向回りの揺動とブレードラバーの撓み変形とにより、往復路の折り返しの際にブレードラバーが反転される。
このことから、フラット式のワイパーブレードでは、往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させるために、トーナメント式のワイパーブレードに比較してブレードラバーを柔らかい設定(撓み変形し易い設定)とする必要があるが、ブレードラバーの柔らかさ(撓み具合)は払拭面上を摺動する際の傾斜角度に大きな影響を及ぼすことから、払拭性能の低減を招くことなくブレードラバーの円滑な反転を可能とする柔らかさに設定することは困難である。
そこで、フラット式のワイパーブレードでは、各連結箇所の遊びの累積分に相当する長尺方向回りの揺動可能とする構成を付加することが考えられる。これに類似する技術として、トーナメント式のワイパーブレードにおいて、プライマリーレバーと取付手段とをブレードラバーの長尺方向に延在する軸部材を介して揺動可能に連結することにより、ブレードラバーの劣化に起因して円滑に反転できなくなることを防止することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−146190号公報 特開2002−12130号公報
しかしながら、特許文献2のトーナメント式のワイパーブレードでは、本来各連結箇所での回動を可能とするために設けられた遊びを、その累積分により生じる長尺方向回りの揺動でブレードラバーを円滑に反転させるべく積極的に利用するものであることから、長期間の使用により各連結箇所の遊び量に変化が生じる虞があるので払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度の適切な状態を維持することが困難であるとともに、氷雪の付着の問題が残ってしまう。これらのことから、長期間の使用もしくは使用状況により払拭性能が低減する虞がある。
本発明は、上記した問題に鑑みて為されたもので、フラット式のワイパーブレードにおいて、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させることができるワイパーブレードを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のワイパーブレードは、長尺形状を呈し長尺方向に直交する断面で見て上部に頭部が下部に払拭部がそれぞれ設けられ車両の払拭面を払拭するブレードラバーと、該ブレードラバーの前記頭部に適合する長尺形状を呈し前記ブレードラバー側から見て凹状にかつ長尺方向に湾曲され前記頭部に沿って設けられたばね板部材と、該ばね板部材の略中央部で該ばね板部材を保持し前記車両に設けられたワイパーアームとの連結が可能な取付手段とを備え、前記ワイパーアームの揺動により前記ブレードラバーおよび前記ばね板部材の長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、前記取付手段は、前記ばね板部材の略中央部に固定された揺動機構と、該揺動機構に取り付けられ該揺動機構を前記ワイパーアームに連結するための連結機構とを有し、前記揺動機構は、前記ばね板部材に取り付けられ、前記ブレードラバーおよび前記ばね板部材の長尺方向に平行に配置された揺動軸を内部に保持する揺動基部と、該揺動基部の内側で前記揺動軸に取り付けられ前記揺動基部を前記揺動軸回りに揺動自在に支持する揺動支持部とを有し、前記連結機構は、前記ワイパーアームが着脱自在に連結される連結本体部と、前記揺動支持部に固定され、連結軸を介して前記連結本体部を連結するとともに該連結軸回りに前記連結本体部を回動可能に支持する連結基部とを有することを特徴とする。
上記した構成によれば、取付手段において、ワイパーアームに連結される連結本体部が取り付けられた連結基部に固定された揺動支持部により、ばね板部材に取り付けられた揺動基部が長尺方向に沿う揺動軸回りに揺動自在に支持されていることから、ワイパーアームの揺動により払拭面上を往復移動するブレードラバーがワイパーアームに対してその揺動方向に直交する長尺方向回りに揺動可能であるため、この取付手段における長尺方向回りの揺動とブレードラバーの撓み変形とにより、往復路の折り返しの際のブレードラバーの反転を円滑なものとすることができる。
また、フラット式のワイパーブレードの構成であることから、氷雪の付着に起因して払拭面を適切に払拭することができなくなってしまうことを防止することができる。
さらに、取付手段において長尺方向回りの揺動を意図して構成し、この長尺方向回りの揺動とブレードラバーの撓み変形とにより、往復路の折り返しの際のブレードラバーの反転を円滑なものとする構成であることから、揺動時の角度設定が容易であるとともに長期間の使用にも対処することが容易であり、長時間の使用もしくは使用状況により払拭性能が低減することを防止することができる。
取付手段において、揺動軸が揺動基部の内部に保持されかつ揺動支持部が揺動基部の内側で揺動軸に取り付けられていることから、揺動軸および揺動支持部の周辺に氷雪が付着することを抑制することができ、氷雪の付着に起因して連結機構に対する揺動機構の揺動が阻害されることを抑制することができる。
請求項2に記載のワイパーブレードは、請求項1に記載のワイパーブレードであって、前記揺動基部は、前記揺動支持部のうち、前記揺動軸に取り付けられた一端と前記連結基部に固定された他端との間の延在部分の挿通を許す支持部挿通孔を有し、前記揺動支持部は、前記支持部挿通孔を画成する内壁面のうち揺動方向に位置する一対の対峙壁面に前記延在部分が当接することにより、前記揺動軸回りの揺動範囲が所定の角度に制限されていることを特徴とする。
上記した構成によれば、支持部挿通孔と揺動支持部とを適宜設定することで、連結機構に対する揺動機構の揺動範囲を所定のものとすることができる。
また、連結機構に対する揺動機構の揺動範囲を制限すべく互いに当接する支持部挿通孔の両対峙壁面と揺動支持部の延在部分との間に氷雪が付着することを効果的に抑制することができる。このため、例えば、雪が降っている中で使用する場面であっても、氷雪の付着に起因して揺動機構の揺動範囲が変化してしまうことを抑制することができ、往復路の折り返しの際のブレードラバーの反転を円滑なものとすることができる。
請求項3に記載のワイパーブレードは、請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記揺動基部および前記揺動支持部は、前記支持部挿通孔の前記両対峙壁面と前記揺動支持部の前記延在部分との間隔が、該延在部分が前記両対峙壁面に面当接するように前記揺動軸側から前記連結基部側へと向かうに連れて一定の割合で拡がるように設定されていることを特徴とする。
上記した構成によれば、支持部挿通孔の両対峙壁面に揺動支持部を面当接させることができることから、支持部挿通孔を画成する揺動基部および揺動支持部において一点に力が集中することを防止することができ、長時間の使用もしくは使用状況に対する取付手段における揺動軸回りの揺動機能の信頼性を向上させることができ、払拭性能が低減することを防止することができる。
請求項4に記載のワイパーブレードは、請求項2または請求項3に記載のワイパーブレードであって、前記揺動基部は、前記揺動軸を回転自在に収容可能に閉塞されかつ前記支持部挿通孔に連通する揺動軸受入空間を有することを特徴とする。
上記した構成によれば、揺動軸受入空間に氷雪が浸入することを防止することができ、氷雪の付着に起因して揺動軸と揺動基部との相対的な回転が阻害されることを効果的に抑制することができる。
請求項5に記載のワイパーブレードは、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記揺動基部は、前記ばね板部材に取り付けられるばね板取付部分と、前記揺動支持部の受け入れを許す支持部受入凹所が設けられた固着片部分とを有し、前記支持部受入凹所は、前記固着片部分が前記支持部受入凹所の開放端を前記ばね板取付部分で閉塞するように前記固着片部分が前記ばね板取付部分に固着されることにより、前記ばね板取付部分と協働して前記支持部挿通孔を画成することを特徴とする。
上記した構成によれば、揺動軸および揺動支持部の揺動基部への取り付けを容易なものとすることができる。
本発明に係るワイパーブレードによれば、フラット式のワイパーブレードにおいて、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させることができる。
以下に、本発明に係るワイパーブレードの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施例に係るワイパーブレード10が車両Cに適用された状態を模式的に示す斜視図であり、図2は、ワイパーブレード10を模式的に示す斜視図であり、図3は、ワイパーブレード10を各構成部品に展開して示した模式的な斜視図である。
ワイパーブレード10は、図1に示すように、車両Cのフロントガラスまたはリアガラス等からなる払拭面S(本実施例ではフロントガラス)を払拭するために車両Cに設けられる。ワイパーブレード10は、図2および図3に示すように、ブレードラバー11と、バーティブラ12と、6つのホルダー13と、ブレード本体14と、2つのストッパ15とを備え、取付手段16を介して車両Cに装着される。
ワイパーブレード10は、図1に示すように、車両Cに設けられたワイパーアーム20に固着されている。ワイパーアーム20は、図示は略すがワイパーモータにワイパーリンクを介して接続され、当該ワイパーモータの駆動により払拭面Sに沿って往復動可能(矢印G、B参照)とされている。本実施例では、ワイパーアーム20は、図示は略すが基端側に位置される往復動のための揺動軸が払拭面Sを構成するガラスの取り付け開口部の下辺近傍に設けられており、駆動されていない状態では当該下辺に略沿う静止姿勢Iaとされている。ワイパーブレード10は、ワイパーアーム20が揺動されると、ワイパーブレード10の長尺方向(以下、長尺方向という。)と交差する方向が進行方向となるようにワイパーアーム20に装着されている。ワイパーブレード10は、本実施例では、ワイパーアーム20が駆動されることにより、静止姿勢Iaから払拭面Sに沿って車両Cの上後方へと揺動される往路Gと、該往路Gの端から払拭面Sに沿って車両Cの下前方へと揺動される復路Bとを往復移動されて払拭面Sを払拭するように構成されている。ワイパーブレード10では、ワイパーアーム20の駆動に伴ってブレードラバー11が払拭面S上を往復移動するように摺動される。
ブレードラバー11は、払拭面Sを傷つけることなく払拭面Sを摺動可能な弾性部材で形成されており、長尺形状を呈している。図4は、図2のI−I線に沿って得られた断面で示す図である。ブレードラバー11は、図4に示すように、払拭面Sに当接される払拭部11aと、払拭部11aの上方に位置する頭部11bと、払拭部11aおよび頭部11bを連結する首部11cと、この首部11cから突出する腕部11dとを有する。払拭部11aの断面形状は、略逆三角形状を呈し、頭部11bの断面形状は、矩形状を呈する。首部11cは、払拭部11aおよび頭部11bの間に凹部を形成する。腕部11dは、首部11cから斜め上方へ向けて突出され、首部11cが傾倒されることによりブレード本体14の下壁面14aに当接可能とされている(図12および図13参照)。払拭部11aは、その下端の払拭個所11eで払拭面Sに当接しており、払拭個所11eが払拭面S(図1および図4参照)を摺動される。このブレードラバー11は、上記のような形状を呈する所謂ネック反転構造である。このブレードラバー11では、撓み変形(主に首部11cを撓み変形させるネック反転)を利用して、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際(すなわち払拭面Sへの摺動方向が反対側へと変化される際)に払拭面Sに対する傾斜方向が逆転される(以下、反転という(図12および図13参照)。)とともに、付勢力を受けて払拭面Sに押圧された状態で反転される際に首部11cが湾曲されて払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされることにより、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係が適切なものとされる。この際、腕部11dがブレード本体14の下壁面14aに当接することにより、首部11cの湾曲により払拭部11aが適切な倒れ角度とすることを補助している(図12および図13参照)。このブレードラバー11の頭部11bにバーティブラ12が設けられている。
バーティブラ12は、図3に示すように、弾性を有する樹脂材料または金属材料から長尺な板形状に形成されており、長尺方向に対して弓なりに湾曲した形状を呈している。バーティブラ12は、弓なりに湾曲させたバーティブラ12の中央部12aを押し下げて平らにした場合に、この力を分散させてバーティブラ12の長手方向で見て均等化する役割を果たす。このため、本実施例では、バーティブラ12が、中央部を押し下げて平らにした場合に当該力を分散させるべく長尺方向に湾曲されたばね板部材として機能している。ワイパーブレード10では、使用時に押し下げられる方向に払拭面S(図3および図4参照)が位置されるようにバーティブラ12が配設されている。バーティブラ12には、ブレードラバー11の取り付けのためにホルダー13が取り付けられている。図5は、ホルダー13を模式的に示す斜視図である。
ホルダー13は、図5に示すように、矩形板材の両側部が折り返されかつ2段階にL字状に折り込まれるように加工されており、その断面で見て逆凸字状を呈している。ホルダー13の下壁部13aには、切り欠き21が形成されている。切り欠き21は、一定の間隔を保ちつつバーティブラ12の伸長方向に沿って伸長している。
また、ホルダー13の内方には、その上部に位置する第1空間22と、第1空間22の下方に位置する第2空間23とが規定されている。第1空間22は、全体に直方体形状を呈し、バーティブラ12を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法を確保できる幅寸法w及び高さ寸法hとされており、バーティブラ12の受け入れを許す(図4参照)。第2空間23は、第1空間22よりも幅の狭い直方体形状を呈しており、ブレードラバー11の頭部11b(図4参照)を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法が確保されている。第2空間23は、頭部11bが挿通された際、ホルダー13の切り欠き21の周縁部両端がブレードラバー11の首部11cを挟持する構造とされており、ブレードラバー11がホルダー13から抜け落ちない構造となっている(図4参照)。このため、ホルダー13は、取り付けられたバーティブラ12上でブレードラバー11を保持することにより、バーティブラ12にブレードラバー11を取り付けることができ、ホルダー13の長さ寸法lは、バーティブラ12へのブレードラバー11の取り付け強度を十分なものとすることができる大きさに設定されている。
ホルダー13は、ブレードラバー11の払拭個所11eがその全長に渡り均等な圧力で払拭面Sに当接するようにバーティブラ12にブレードラバー11を取り付けられるものであることから、バーティブラ12の長さ寸法に応じて、取り付け位置および個数が適宜設定される。本実施例では、図3に示すように、同一形状で等しい大きさ寸法の6個のホルダー13が用いられており、各ホルダー13は、バーティブラ12の伸長方向に沿って適切な間隔を置いてバーティブラ12に配設され、かつ後述するクリップベース17が装着される中央部12aを中心に左右に均等に配置されている。このバーティブラ12には、ブレード本体14が取り付けられている。
ブレード本体14は、図3に示すように、バーティブラ12よりも少し長い長さ寸法の長尺形状を呈し、ゴム等の弾性体材料から金型(図示せず)を用いて形成されている。ブレード本体14には、嵌合溝部24が形成されている(図4参照)。嵌合溝部24は、図4に示すように、断面形状がバーティブラ12の両側縁部を挟持可能な逆凸字形状を呈しつつブレード本体14の長手方向に沿って延在し、溝部開口24aでブレード本体14の下壁面14aを開口している。嵌合溝部24は、ブレード本体14の延在方向と直交する断面で見て、バーティブラ12を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法とされており、バーティブラ12の嵌合が可能とされている。嵌合溝部24は、ブレード本体14の中央部に設けられた取付開口24bでブレード本体14の上面を開口している。ブレード本体14の嵌合溝部24は、ホルダー13を介してブレードラバー11の頭部11bを保持した状態のバーティブラ12を、溝部開口24aからブレードラバー11の払拭個所11eが露呈した状態で収納することができる。この収納状態のブレード本体14の各端部14bにストッパ15(図3参照)が装着される。
各ストッパ15は、図3に示すように、筒状の受入部15aと、その一方の端部を閉塞する蓋部15bとを有する。各ストッパ15は、ブレード本体14の各端部14bを受入部15aで受け入れるように装着され、蓋部15bがバーティブラ12の各端部14bでブレード本体14の嵌合溝部24の開放端(14c)を遮蔽する。これにより、各ストッパ15は、ブレードラバー11がブレード本体14の各端面14cから外部へと抜け落ちることを防止すると共に、ブレード本体14の各端面14cの外観の意匠性を高めることができる(図2参照)。このブレード本体14にバーティブラ12が収納された状態において、取付開口24bからは、バーティブラ12の中央部12aが露出されており、その中央部12aに取付手段16が取り付けられる。
本発明に係るワイパーブレード10では、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際、ブレードラバー11が円滑に反転するように、取付手段16がブレードラバー11の反転を促すように動作する構成とされている。これについて以下に説明する。図6は、ワイパーブレード10における取付手段16を模式的に示す斜視図であり、図7は、取付手段16を各構成部品に展開して示した模式的な斜視図である。また、図8は、後述する第2固着片34および支持部材35を展開して示した模式的な斜視図であり、図9は、取付手段16が組み付けられた状態における第2固着片34および支持部材35の位置関係を模式的に示す斜視図であり、図10は、図9のII−II線に沿って得られた断面図にその周辺の部材を付加して示す模式的な説明図である。さらに、図11は、図2のIII−III線に沿って得られた断面図である。
取付手段16は、図6ないし図11に示すように、揺動機構30と連結機構60とを有する。揺動機構30は、バーティブラ12への取り付け箇所であるとともに、ワイパーアーム20に対してその揺動方向と直交する面に沿うブレードラバー11の揺動(長尺方向回りの揺動)を可能とするものであり、連結機構60は、ワイパーアーム20に対してブレードラバー11がその長尺方向を含み払拭面Sに直交する面に沿う揺動を可能とすべく揺動機構30とワイパーアーム20とを連結するものである。
揺動機構30は、図7に示すように、第1ばね板取付部材31と、第2ばね板取付部材32と、第1固着片33と、第2固着片34と、支持部材35と、2本の締結部材36とを有する。
第1ばね板取付部材31は、所定の形状とされた単一の板部材が折り曲げられて形成されており、第1挟持部分37と、第1保持壁部分38と、第1対向壁部分39とを有する。
第1挟持部分37は、バーティブラ12の側縁部を受け入れ可能な(図7および図11参照)コ字形状を呈し、長尺方向で見た第1保持壁部分38の両端部に設けられている。
第1保持壁部分38は、第1挟持部分37におけるコ字形状の上方側の端部から延長する板状(取付手段16が組み付けられた状態において長尺方向と直交し払拭面Sに平行な方向(以下、幅方向という。)に延在する。)を呈し、第1挟持部分37がバーティブラ12の側縁部を受け入れた状態において当該バーティブラ12に上方から当接する壁面を形成する。幅方向で見て第1保持壁部分38における第1挟持部分37に連続する側を外端とすると、第1保持壁部分38の内端側に第1対向壁部分39が連続している。
第1対向壁部分39は、長尺方向および幅方向に直交する方向(取付手段16が組み付けられた状態において払拭面Sに直交する方向)で見て、第1挟持部分37が設けられた側とは反対側に略直角に折り曲げられて形成されている。第1対向壁部分39には、長尺方向でみた両端近傍のそれぞれに第1挿通孔40が設けられている。この第1ばね板取付部材31には、第2ばね板取付部材32が幅方向に並列される。
第2ばね板取付部材32は、所定の形状とされた単一の板部材が折り曲げられて形成されており、第2挟持部分41と、第2保持壁部分42と、第2対向壁部分43とを有する。
第2挟持部分41は、バーティブラ12の側縁部を受け入れ可能な(図7および図11参照)コ字形状を呈し、第1ばね板取付部材31の第1挟持部分37に適合するように長尺方向で見た第2保持壁部分42の両端部に設けられている。
第2保持壁部分42は、第2挟持部分41におけるコ字形状の上方側の端部から延長する板状(取付手段16が組み付けられた状態において幅方向に延在する。)を呈し、第2挟持部分41がバーティブラ12の側縁部を受け入れた状態において当該バーティブラ12に上方から当接する壁面を形成する。第2保持壁部分42は、本実施例では、第1ばね板取付部材31の第1保持壁部分38よりも幅方向の長さ寸法が大きく設定されている。幅方向で見て第2保持壁部分42における第2挟持部分41に連続する側を外端とすると、第2保持壁部分42の内端側に第2対向壁部分43が連続している。
第2対向壁部分43は、長尺方向および幅方向に直交する方向(取付手段16が組み付けられた状態において払拭面Sに直交する方向)で見て、第2挟持部分41が設けられた側とは反対側に略直角に折り曲げられて形成されている。第2対向壁部分43には、長尺方向でみた両端近傍のそれぞれに第2挿通孔44が設けられている。
この第1ばね板取付部材31および第2ばね板取付部材32は、両第1挟持部分37および両第2挟持部分41にバーティブラ12の各側縁部を挿入した状態で対向されると、第1対向壁部分39と第2対向壁部分43とが当接するように設定され、この当接状態においてバーティブラ12を挟持することが可能とされている。この第1ばね板取付部材31には第1固着片33が配置され、第2ばね板取付部材32には第2固着片34が配置される。
第1固着片33は、第1ばね板取付部材31に適合する大きさ寸法の略直方体形状を呈し、第1ばね板取付部材31に配置されると、その第1保持壁部分38および第1対向壁部分39に面当接する(図6および図10参照)。第1固着片33には、第1ばね板取付部材31に配置された状態において、第1ばね板取付部材31の第1対向壁部分39の各第1挿通孔40に適合する位置に、ネジ溝が形成された締結用ネジ孔45が設けられている。
第2固着片34は、第2ばね板取付部材32に適合する大きさ寸法の略直方体形状を呈し、第2ばね板取付部材32に配置されると、その第2保持壁部分42および第2対向壁部分43に面当接する(図6および図10参照)。第2固着片34には、第2ばね板取付部材32に配置された状態において、第2ばね板取付部材32の第2対向壁部分43の各第2挿通孔44に適合する位置に、ネジ受孔46が設けられている。ここで、第2固着片34が第2ばね板取付部材32に配置された状態において、図10に示すように、第2固着片34における、第2対向壁部分43に面当接する側を固着内側面34aとし、その幅方向の対向側に位置する側を固着外側面34bとし、第2保持壁部分42に面当接する側を固着底面34cとする。
ネジ受孔46は、図8に示すように、一端46aが固着内側面34aを開口し、他端46bが固着外側面34bを開口し、一端46aに通じる小径部分46cに、他端46bに通じ小径部分46cよりも大きな内径の大径部分46dが連続され、径寸法の差により段部46eが形成されている。この各ネジ受孔46には、締結部材36(図7参照)が挿通される。
両締結部材36は、図7に示すように、ネジ受孔46の小径部分46c(図8参照)を挿通可能なネジ部36aに、ネジ受孔46の大径部分46dに収容可能でありかつ段部46eに係合可能な頭部36bが連続する構成とされている。両締結部材36のネジ部36aは、第2固着片34のネジ受孔46の小径部分46c(図8参照)、第2ばね板取付部材32の第2挿通孔44、第1ばね板取付部材31の第1挿通孔40を経た状態で第1固着片33の締結用ネジ孔45に螺合可能な長さ寸法とされている。
また、第2固着片34には、図8に示すように、揺動軸受入凹所47と支持部受入凹所48とが設けられている。
揺動軸受入凹所47は、幅方向で見た断面が固着内側面34aおよび固着底面34cに開口する矩形状を呈し(図10参照)、長尺方向に沿って延在しており、長尺方向に長尺とされている。この揺動軸受入凹所47は、後述する揺動軸51を回転自在に受け入れ可能な大きさ寸法に設定されている。この揺動軸受入凹所47の中央部に連通するように支持部受入凹所48が設けられている。
支持部受入凹所48は、長尺方向で見て揺動軸受入凹所47よりも小さい長さ寸法とされかつ幅方向に沿って延在し、長尺方向で見た断面が揺動軸受入凹所47、固着底面34cおよび固着外側面34bに開口する矩形状を呈する(図10参照)。このため、第2固着片34には、下方から見ると、揺動軸受入凹所47と支持部受入凹所48とにより、T字状の凹所が形成されていることとなる。本実施例では、揺動軸受入凹所47および支持部受入凹所48における天井面47a、48a(取付手段16が組み付けられた状態において内壁面のうち上方に位置する面)が、互いに連続しつつ幅方向で見て固着内側面34aから固着外側面34bに向けて固着底面34cからの間隔を広げる傾斜の平面とされている(図10参照)。
このため、第2固着片34が第2ばね板取付部材32に配置されると、図10に示すように、その第2保持壁部分42と支持部受入凹所48との協働により第2固着片34内で幅方向に沿って延在する支持部挿通孔49が画成されるとともに、第2保持壁部分42および第2対向壁部分43と揺動軸受入凹所47との協働により第2固着片34内で長尺方向に沿って延在しつつ支持部挿通孔49に連通する揺動軸受入空間50が画成される。換言すると、揺動機構30内に長尺方向に長尺であり閉塞された揺動軸受入空間50が形成され、かつその中央部に連通し幅方向に沿って延在しつつ第2固着片34の固着外側面34bに開口する支持部挿通孔49が形成されることとなる。この揺動軸受入空間50および支持部挿通孔49に支持部材35が収容される。
支持部材35は、図8に示すように、揺動軸51と揺動支持部52とを有する。
揺動軸51は、略円柱形状を呈し、揺動軸受入空間50内でその軸線回りに回転自在でありかつ略変位しないように収容される大きさ寸法とされている。この揺動軸51の中央部に揺動支持部52が連続されている。
揺動支持部52は、揺動軸51の延在方向に対して直交する方向に延在する支持腕部分53と、その延在方向に対して直交する方向に(揺動軸51の延在方向と並列に)延在する固定部分54とを有する。
支持腕部分53は、一端53aが揺動軸51に連続しかつ他端53bが固定部分54に連続しており、延在方向に直交する断面が矩形状を呈している。支持腕部分53は、支持部受入凹所48(支持部挿通孔49)に収容可能な大きさ寸法であり、かつ支持部受入凹所48の長さ寸法よりも大きな長さ寸法とされている。支持腕部分53は、図10に示すように、揺動軸51に直交する断面で見ると、一端53aにおける上辺(53c)および下辺(53d)が揺動軸51の外形形状となる円の接線方向に延在されており、他端53bに向かうに連れて上辺(53c)と下辺(53d)との間隔が小さくなりかつ他端53bの近傍では互いに平行になるように設定されている。本実施例では、この互いの間隔を変化させる傾斜は、第2固着片34におけるその固着底面34cに対する揺動軸受入凹所47および支持部受入凹所48における天井面47a、48aの傾斜と等しく設定されている。この他端53bに固定部分54が連続している。
固定部分54は、支持腕部分53(上面53c)の延在方向に直交する外側面54aを形成する直方体形状を呈し、その延在方向で見て支持腕部分53から略等しい位置に両延在端面54bが位置している。固定部分54は、長手方向で見て、後述するクリップベース17の対向壁部分17aに適合する長さ寸法とされている。固定部分54には、外側面54aの略中央に正面視円形状の退避用凹所55が設けられ、両延在端面54bの略中央にネジ溝が切られた固着用ネジ孔56が設けられている。
この支持部材35は、下方(上方)から見ると全体にH形状を呈しており、揺動軸51が揺動軸受入凹所47に収容され、かつ支持腕部分53が支持部受入凹所48に収容されると(図8矢印A6参照)、図9および図10に示すように、固定部分54が第2固着片34の外方でその固着外側面34bに沿って延在する。この固定部分54にクリップ18およびそれを取り付けるためのクリップベース17、すなわち連結機構60が取り付けられる(図7参照)。
クリップ18は、合成樹脂で形成されており、図7に示すように、車両Cに設けられたワイパーアーム20の先端部20a(図1参照)の固定およびその解除が可能とされ、連結本体部として機能するものである。クリップ18には、リベット61を回転可能に保持することができ、かつリベット61を嵌め込むことができる保持切欠18aが設けられている。このクリップ18は連結基部としてのクリップベース17に保持される。
クリップベース17は、所定の形状とされた単一の板部材が折り曲げられて形成されており、クリップ18の両側縁部でクリップ18を介在させて対向する一対の対向壁部分17a、17bと、この両対向壁部分17a、17bを繋ぐ底壁部分17cとを有する。底壁部分17cには、クリップ18の操作を容易とするための操作用切欠17fが形成されている。対向壁部分17aにはリベット挿着孔17dが、対向壁部分17bにはリベット挿着孔17eが、互いに対向して設けられている。本実施例では、リベット挿着孔17dは、後述するリベット61の小径部61cを嵌入可能な大きさの径寸法とされており、リベット挿着孔17eは、後述するリベット61の大径部61aを嵌入可能な大きさの径寸法とされている。このリベット挿着孔17dおよびリベット挿着孔17eにリベット61が挿着される。
リベット61は、全体に円柱状を呈する大径部61aの一端に鍔部61bが設けられかつ他端が小径部61cとされて構成され、大径部61aと小径部61cとの径寸法の差により段部61dが形成されている。リベット61は、大径部61aがクリップベース17の一対の対向壁部分17a、17bの間隔に他方の対向壁部分17bの厚さ寸法を加えた長さ寸法とされている。このリベット61は、クリップベース17の外方から大径部61aがリベット挿着孔17eに挿通されかつ小径部61bがリベット挿着孔17dに挿通され、鍔部61bが対向壁部分17bの外側面に係合されるとともに段部61dが対向壁部分17aの内側面に係合され、この状態においてリベット挿着孔17dに挿通された小径部61cのうち対向壁部分17aの外側面から突出した個所が押し潰される(図11の符号61e参照)ことにより、押潰部61eと段部61dとで対向壁部分17aを挟持し(図11参照)、クリップベース17に回転が防止された状態で固着される。このリベット61にクリップ18が保持切欠18aから嵌め込まれることにより、クリップ18は、クリップベース17に対してリベット61回りに揺動可能に装着されることとなる。このクリップベース17の対向壁部分17aに保持腕個所62が設けられている。
保持腕個所62は、支持部材35の固定部分54の両延在端面54bに外方から当接するように設定されており、長尺方向で見た対向壁部分17aの両端から突出する板状部分が幅方向の外方側に折り曲げられ、長尺方向に沿う同一の軸線上に位置する固定ネジ挿通孔62aが形成されて構成されている。この固定ネジ挿通孔62aには、それぞれ固着用ネジ部材63が挿通される。
固着用ネジ部材63は、ネジ部63aと頭部63bとを有し、ネジ部63aが固定ネジ挿通孔62aを挿通しつつ頭部63bが保持腕個所62に係合した状態で、支持部材35の固定部分54の固着用ネジ孔56に螺合可能とされている。
取付手段16は、次のように取り付けられる。
先ず、図7に示すように、クリップベース17のリベット挿着孔17eおよびリベット挿着孔17dにリベット61を挿通して(矢印A1参照)、対向壁部分17aの外側面から突出した個所を押し潰して(図11の符号61e参照)、クリップベース17にリベット61を固着する。
クリップベース17の両保持腕個所62が支持部材35の固定部分54の両延在端面54bに外方から当接するように、クリップベース17の対向壁部分17aと支持部材35の固定部分54の外側面54aとを当接させる(矢印A2参照)。このとき、固定部分54の外側面54aに形成された退避用凹所55に、クリップベース17の対向壁部分17aから突出されたリベット61の押潰部61eが収まる(図11参照)ので、クリップベース17と支持部材35とを適切に配置することができる。この状態において、各保持腕個所62の固定ネジ挿通孔62aに固着用ネジ部材63を挿通して、支持部材35の固定部分54の両延在端面54bに形成された固着用ネジ孔56に螺合する(矢印A3参照)。これにより、リベット61が固着されたクリップベース17に支持部材35が固着される。
次に、6つのホルダー13を介してブレードラバー11を保持するバーティブラ12にブレード本体14が挿着された状態において、ブレード本体14の取付開口24bから露出するバーティブラ12の中央部12a(図3参照)が介在するように、第1ばね板取付部材31の各第1挟持部分37にバーティブラ12の一方の側縁部を挿入し、第2ばね板取付部材32の各第2挟持部分41にバーティブラ12の他方の側縁部を挿入し、各第1挿通孔40と各第2挿通孔44とが互いに同一軸線上に位置するように第1対向壁部分39と第2対向壁部分43とを当接させ、バーティブラ12の中央部12aに第1ばね板取付部材31および第2ばね板取付部材32を配置する(矢印A4参照)。
バーティブラ12の中央部12aに配置された第1ばね板取付部材31に、両締結用ネジ孔45が第1ばね板取付部材31の第1対向壁部分39の両第1挿通孔40と同一軸線上に位置するように、第1固着片33を配置する(矢印A5参照)。
クリップベース17に固着された状態の支持部材35を、その揺動軸51を揺動軸受入凹所47に収容させかつ支持腕部分53を支持部受入凹所48に収容させるように、第2固着片34の下方から挿入する(矢印A6および図8参照)。この支持部材35が配置された第2固着片34(図9参照)を、その各ネジ受孔46が第2対向壁部分43の各第2挿通孔44と同一軸線上に位置するように、第2ばね板取付部材32上に配置する(矢印A7参照)。
このバーティブラ12の中央部12aに、第1ばね板取付部材31および第2ばね板取付部材32を配置し、かつ第1ばね板取付部材31に第1固着片33をしかも第2ばね板取付部材32に第2固着片34を配置した状態において、各締結部材36を、第2固着片34のネジ受孔46、第2ばね板取付部材32の第2挿通孔44、第1ばね板取付部材31の第1挿通孔40に挿通し、頭部36bがネジ受孔46の段部46eに係合した状態で第1固着片33の締結用ネジ孔45に螺合する(矢印A8参照)。これにより、揺動機構30がバーティブラ12に組み付けられ、その支持部材35の固定部分54に取り付けられたクリップベース17が、バーティブラ12に対して支持部材35の揺動軸51回りに相対的に揺動自在とされて互いに取り付けられていることとなる。このため、2つの締結部材36により締結された第1固着片33、第1ばね板取付部材31、第2ばね板取付部材32および第2固着片34が、ばね板部材としてのバーティブラ12に取り付けられ、揺動軸51を内部に保持する揺動基部57となり、この揺動基部57が、揺動支持部52を介してクリップベース17に、揺動軸51回りに揺動自在に支持されている。この揺動基部57に取り付けられたバーティブラ12とクリップベース17との相対的な揺動は、支持部材35の揺動支持部52のうち支持部挿通孔49に挿通された延在部分としての支持腕部分53が、支持部挿通孔49を画成する内壁面に当接することにより範囲が制限されており、これについては後述する。
このクリップベース17に取り付けられたリベット61にクリップ18の保持切欠18aを嵌め込ませてクリップ18をクリップベース17に装着する(矢印A9参照)。これにより、クリップ18は、クリップベース17に対してリベット61回りに揺動可能となる。このような手順により、取付手段16が取り付けられる。なお、取付手段16の取付手順は本実施例に限定されるものではない。
ここで、ワイパーブレード10では、長尺方向で見て、バーティブラ12を挟持している揺動基部57の両端部(第1ばね板取付部材31の両第1挟持部分37および第2ばね板取付部材32の両第2挟持部分41)が、ブレード本体14の取付開口24bに近接された2つのホルダー13(図3参照)と当接することにより、長尺方向に沿う揺動基部57(取付手段16)とバーティブラ12との相対的な位置ずれが防止されている。この状態において、上記したように構成されたワイパーブレード10は、ワイパーアーム20の先端部20aが、回動自在なクリップ18に取り付けられて車両Cに装着される(図1参照)。本実施例では、ワイパーブレード10は、静止姿勢Iaであるとき、互いに連通する揺動軸受入空間50および支持部挿通孔49の外部への唯一の開口部となる、支持部受入凹所48における第2固着片34の固着外側面34bへの開口個所が、払拭面S上で下方に位置されている(図1および図2参照)。
本発明に係るワイパーブレード10では、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際、ブレードラバー11が円滑に反転する。このワイパーブレード10における反転時のブレードラバー11の動作について説明する。
ワイパーブレード10では、前述したように、ワイパーアーム20からの押圧力によりブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eが払拭面Sを押圧している(図12および図13参照)。この状態において、ワイパーアーム20が駆動されることにより、ワイパーブレード10が払拭面S上を往復移動されて払拭面Sを払拭する(図1参照)。この往復移動の際、ブレードラバー11では、その頭部11bが取付手段16の揺動基部57にバーティブラ12を介して保持されていることから、頭部11bはワイパーアーム20の駆動に伴って払拭面Sに沿って往復移動される。しかしながら、ブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eは、払拭面Sに当接されて当該払拭面Sを摺動することから、払拭面Sとの摩擦により進行方向で見て頭部11bよりも後方で払拭面Sに沿って往復移動されている。換言すると、ブレードラバー11およびバーティブラ12では、往路Gにあっては図12に示す矢印Rのような揺動力が作用することとなり、復路Bにあっては図13に示す矢印Lのような揺動力が作用することとなる。ここで、ブレードラバー11の頭部11bを保持しているバーティブラ12は、取付手段16を介してワイパーアーム20に装着されていることから、往路Gおよび復路Bではブレードラバー11が払拭面Sに対して所定の傾斜角度とされることとなる。
詳細には、往路Gの場合、図12に示すように、ブレードラバー11には反時計回りの揺動力Rが作用することとなるので、取付手段16においてバーティブラ12に固定的に取り付けられている揺動基部57にも反時計回りの揺動力Rが作用することとなる。すると、揺動基部57は、ワイパーアーム20が装着されるクリップ18が設けられたクリップベース17に対して、揺動軸51回りに相対的に揺動可能とされていることから、反時計回り側に傾斜されることとなる。この傾斜は、支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の底面53dが、支持部挿通孔49を画成する内壁面のうちその下方に位置する下端面49aに当接することにより制限される。この下端面49aは、第2ばね板取付部材32の第2保持壁部分42の上面により形成されている。
また、復路Bの場合、図13に示すように、ブレードラバー11には時計回りの揺動力Lが作用することとなるので、取付手段16においてバーティブラ12に固定的に取り付けられている揺動基部57にも時計回りの揺動力Lが作用することとなり、揺動基部57が時計回り側に傾斜されることとなる。この傾斜は、支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の上面53cが、支持部挿通孔49を画成する内壁面のうちその上方に位置する上端面49bに当接することにより制限される。この上端面49bは、第2固着片34の支持部受入凹所48における天井面48aにより形成されている。このため、支持部挿通孔49の下端面49aである第2ばね板取付部材32の第2保持壁部分42の上面と、支持部挿通孔49の上端面49bである支持部受入凹所48の天井面48aと、が支持部挿通孔49における一対の対峙壁面となる。
このように、ワイパーブレード10では、往路Gを移動しているときと復路Bを移動しているときとでは、揺動基部57が、クリップベース17すなわちワイパーアーム20を基準として逆側に傾斜されることとなる。このことから、取付手段16では、揺動基部57がクリップベース17に対して揺動することによりブレードラバー11全体(ブレードラバー11の高さ方向で見た軸線)を払拭面Sに対して傾斜させ、この傾斜の方向を揺動基部57が往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際に逆転させることとなるので、弾性変形(撓み変形)の方向を逆転させる切っ掛けをブレードラバー11に与える、すなわちブレードラバー11の反転を促進することとなる。
よって、本発明のワイパーブレード10では、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際、ブレードラバー11を円滑に反転させることができる。このため、ワイパーブレード10は、適切に払拭面Sを払拭することができる。これは、ワイパーブレードでは、往復路の折り返しの際にブレードラバーが円滑に反転されないと、ビビリに起因する異音が生じたり、払拭面Sに拭きムラが生じたりすることによる。
また、ワイパーブレード10では、所謂フラット式のワイパーブレードの構成とされていることから、氷雪の付着に起因して払拭面Sを適切に払拭することができなくなってしまうことを防止することができる。これは、例えば、バーティブラが4つのヨークの両端部で回動可能に保持され、この各ヨークが略中央部を2つのセカンダリーレバーの両端部で回動可能に保持され、この両セカンダリーレバーがプライマリーレバーの両端部で回動可能に保持され、このプライマリーレバーの略中央部に設けられたクリップベースおよびクリップにワイパーアームが取り付けられて、複数の階層構造とされて構成されている所謂トーナメント式のワイパーブレードでは、各階層を連結する回動箇所に氷雪が付着して当該回動が不可能となった場合、払拭面Sを適切に払拭することができなくなる虞があることによる。
さらに、ワイパーブレード10では、取付手段16が、連結機構60(クリップ18が設けられたクリップベース17)に固着された支持部材35により、その揺動軸51回りに揺動可能に揺動基部57(第1固着片33、第1ばね板取付部材31、第2ばね板取付部材32および第2固着片34)を支持する構成とされ、この長尺方向回りの揺動とブレードラバー11の撓み変形とにより、往復路の折り返しの際のブレードラバー11の反転を円滑なものとする構成であることから、揺動時の角度設定が容易であるとともに長期間に渡り使用されても払拭性能の低減を抑制することができる。この揺動時の角度設定が容易であるとは、取付手段16において揺動基部57が連結機構60に対して揺動することにより、払拭面Sに対するブレードラバー11全体(ブレードラバー11の高さ方向で見た軸線)の傾斜角度を設定することができることによる。この傾斜角度の設定は、本実施例では、揺動軸51を基準として、適切な角度位置で、支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の底面53dが支持部挿通孔49の下端面49aに当接する、または支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の上面53cが支持部挿通孔49の上端面49bに当接(係合)するように設定する、換言すると、揺動支持部52の支持腕部分53と支持部挿通孔49との間隔を適宜設定すればよい。これに対し、トーナメント式のワイパーブレードでは、複数の階層間の軸支による各連結箇所に設けられた回動を可能とするための遊びを利用することとなるが、この各連結箇所の遊びは長尺方向回りの揺動のために設けられたものではないことから、当該揺動を繰り返すことにより各連結箇所の遊び量が変化してしまう虞がある。
ワイパーブレード10では、取付手段16の揺動機構30において、クリップベース17に固着された支持部材35が、揺動軸51が第2固着片34および第2ばね板取付部材32により形成された揺動軸受入空間50に収容されかつ揺動支持部52の支持腕部分53が支持部挿通孔49に収容されていることから、揺動軸51の周辺および揺動支持部52の支持腕部分53と支持部挿通孔49との間に氷雪が付着することを抑制することができる。このため、例えば、雪が降っている中で使用する場面であっても、氷雪の付着に起因して揺動機構の揺動範囲が変化してしまうことを抑制することができ、往復路の折り返しの際のブレードラバー11の反転を円滑なものとすることができる。特に、本実施例のように、静止姿勢Iaであるとき、互いに連通する揺動軸受入空間50および支持部挿通孔49の外部への唯一の開口部となる、支持部受入凹所48における第2固着片34の固着外側面34bへの開口個所が、払拭面S上で下方に位置されている(図1および図2参照)と、当該開口個所から氷雪が浸入することを抑制することができるので、揺動軸51の周辺および揺動支持部52の支持腕部分53と支持部挿通孔49との間に氷雪が付着することをより効果的に抑制することができる。
ワイパーブレード10では、取付手段16の揺動機構30が、支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の底面53dを支持部挿通孔49の下端面49aに面当接させる、または支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の上面53cを支持部挿通孔49の上端面49bに面当接させる構成とされていることから、各当接個所において一点に力が集中することを防止することができる。このため、長時間の使用もしくは使用状況に対する取付手段16の揺動機構30における揺動軸51回りの揺動機能の信頼性を向上させることができ、払拭性能が低減することを防止することができる。
ワイパーブレード10では、第2固着片34の支持部受入凹所48において天井面48aを傾斜させるとともに、支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の下面53dを傾斜させることにより、払拭面Sに対するブレードラバー11全体(ブレードラバー11の高さ方向で見た軸線)の傾斜角度を設定する構成であることから、例えば適用される車種の変更に伴ってブレードラバー11の傾斜角度の変更を要する場合であっても、第2固着片34および支持部材35を変更するだけでよく(または揺動機構30の構成)、安価にかつ容易に異なる車種に適合させることができる。
ワイパーブレード10では、揺動機構30と連結機構60とが払拭面Sに沿って並列されて取付手段16が構成されていることから、取付手段16(すなわちワイパーブレード10)の高さ寸法(すなわち払拭面Sに直交する方向への大きさ寸法)を小さくすることができる。このため、払拭面S上を往復動される際の風の抵抗を抑制することができ、ワイパーアーム20の動力を抑制することができるとともに払拭性能を向上させることができる。
ワイパーブレード10では、取付手段16において、支持部材35と、第2固着片34と、単一の板部材から形成される第2ばね板取付部材32とが、ワイパーブレード10の往復移動の度に接触されることとなるが、それぞれが樹脂材料または金属材料で形成することが可能な形状とされていることから、製造の容易性を確保しつつ接触に対する強度を適切なものとすることができる。
ワイパーブレード10では、取付手段16の揺動基部が、別体の第1固着片33、第1ばね板取付部材31、第2ばね板取付部材32および第2固着片34が、両締結部材36で締結されて構成されていることから、取付手段16を容易かつ強固にバーティブラ12に取り付けることができる。
したがって、フラット式のワイパーブレードの構成とされた本実施例に係るワイパーブレード10では、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバー11を円滑に反転させることができる。
なお、上記した実施例では、取付手段16の揺動基部57が、第1固着片33、第1ばね板取付部材31、第2ばね板取付部材32および第2固着片34が締結部材36により締結されることによりバーティブラ12を挟持する構成とされていたが、揺動基部57は、内部に揺動軸51を保持しつつバーティブラ12に取り付けることができるものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、取付手段16において揺動軸51と揺動支持部52とが一体的な構成とされていたが、別体であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
さらに、上記した実施例では、取付手段16の揺動機構30において、揺動軸受入空間50に回転自在に収容された揺動軸51およびクリップベース17(連結基部)に固定された揺動支持部52を有する支持部材35が用いられていたが、揺動支持部は、固定された連結基部(クリップベース17)に対して揺動軸回りに揺動可能に揺動基部(57)を支持するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、取付手段16の揺動機構30が、支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の底面53dを支持部挿通孔49の下端面49aに面当接させる、または支持部材35の揺動支持部52の支持腕部分53の上面53cを支持部挿通孔49の上端面48bに面当接させる構成とされていたが、揺動支持部が揺動軸回りに揺動自在に支持された揺動基部の揺動範囲を所定の角度に制限すべく当接するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、第2固着片34において、支持部挿通孔49の上端面49bが固着底面34cに対して傾斜する構成とされ、かつ支持部材35において、支持腕部分53の下面53dが上面53cに対して傾斜する構成とされていたが、支持部挿通孔の両対峙壁面と揺動支持部の延在部分との間隔が、延在部分が両対峙壁面に面当接するように揺動軸側から連結基部側へと向かうに連れて一定の割合で拡がるように設定されているものであれば、例えば、クリップベース17が払拭面Sに対して水平な状態である際に、幅方向に対して支持腕部分53の上面53cが揺動軸51から固定部分54に向かうに連れて下方へ向かう傾斜としてもよく、第2ばね板取付部材32をその第2保持壁部分42の上面が揺動軸51から固定部分54に向かうに連れて上方へ向かう傾斜としてもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、ばね板部材としてのバーティブラ12を例示したが、ばね板部材は、中央部を押し下げて平らにした場合に当該力を分散させるべく長尺方向に湾曲されたものであれば、例えば、ブレードラバーの頭部に長尺方向に沿って埋め込まれていてもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、氷雪が付着する虞がある場面(冬期)について述べていたが、フラット式のワイパーブレードであれば、夏期に対応する仕様(例えば、ブレードラバーの材質の変更)のものであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、払拭面Sは車両Cのフロントガラスにより構成されていたが、リアガラスであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係るワイパーブレードが適用された車両を示す模式的な斜視図である。 本実施例に係るワイパーブレードを示す模式的な斜視図である。 本実施例に係るワイパーブレードを分解して示す展開斜視図である。 図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 ホルダーを示す模式的な斜視図である。 取付手段を示す模式的な斜視図である。 取付手段の構成および取付方法を説明するために取付手段を構成部品毎に分解して示す展開斜視図である。 取付手段の構成部材である第2固着片および支持部材を模式的に示す斜視図である。 図8の第2固着片の揺動軸受入凹所および支持部受入凹所に支持部材を収容した状態を示す模式的な斜視図である。 図9に示すII−II線に沿って得られた断面図を、その周辺の部材とともに示す説明図である。 取付手段がバーティブラを挟持することによりバーティブラに装着された様子を説明するための図面であり、図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 往路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 復路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。
符号の説明
10 ワイパーブレード
11 ブレードラバー
11a 払拭部
11b 頭部
12 (ばね板部材としての)バーティブラ
16 取付手段
17 (連結基部としての)クリップベース
18 (連結本体部としての)クリップ
20 ワイパーアーム
30 揺動機構
32 (ばね板取付部分としての)第2ばね板取付部材
34 (固着片部分としての)第2固着片
48 支持部受入凹所
49 支持部挿通孔
49a (対峙壁面としての)下端面
49b (対峙壁面としての)上端面
50 揺動軸受入空間
51 揺動軸
52 揺動支持部
53 (揺動支持部の延在部分としての)支持腕部分
57 揺動基部
60 連結機構
61 (連結軸としての)リベット
C 車両
S 払拭面

Claims (5)

  1. 長尺形状を呈し長尺方向に直交する断面で見て上部に頭部が下部に払拭部がそれぞれ設けられ車両の払拭面を払拭するブレードラバーと、該ブレードラバーの前記頭部に適合する長尺形状を呈し前記ブレードラバー側から見て凹状にかつ長尺方向に湾曲され前記頭部に沿って設けられたばね板部材と、該ばね板部材の略中央部で該ばね板部材を保持し前記車両に設けられたワイパーアームとの連結が可能な取付手段とを備え、前記ワイパーアームの揺動により前記ブレードラバーおよび前記ばね板部材の長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、
    前記取付手段は、前記ばね板部材の略中央部に固定された揺動機構と、該揺動機構に取り付けられ該揺動機構を前記ワイパーアームに連結するための連結機構とを有し、
    前記揺動機構は、前記ばね板部材に取り付けられ、前記ブレードラバーおよび前記ばね板部材の長尺方向に平行に配置された揺動軸を内部に保持する揺動基部と、該揺動基部の内側で前記揺動軸に取り付けられ前記揺動基部を前記揺動軸回りに揺動自在に支持する揺動支持部とを有し、
    前記連結機構は、前記ワイパーアームが着脱自在に連結される連結本体部と、前記揺動支持部に固定され、連結軸を介して前記連結本体部を連結するとともに該連結軸回りに前記連結本体部を回動可能に支持する連結基部とを有することを特徴とするワイパーブレード。
  2. 前記揺動基部は、前記揺動支持部のうち、前記揺動軸に取り付けられた一端と前記連結基部に固定された他端との間の延在部分の挿通を許す支持部挿通孔を有し、
    前記揺動支持部は、前記支持部挿通孔を画成する内壁面のうち揺動方向に位置する一対の対峙壁面に前記延在部分が当接することにより、前記揺動軸回りの揺動範囲が所定の角度に制限されていることを特徴とする請求項1に記載のワイパーブレード。
  3. 前記揺動基部および前記揺動支持部は、前記支持部挿通孔の前記両対峙壁面と前記揺動支持部の前記延在部分との間隔が、該延在部分が前記両対峙壁面に面当接するように前記揺動軸側から前記連結基部側へと向かうに連れて一定の割合で拡がるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載のワイパーブレード。
  4. 前記揺動基部は、前記揺動軸を回転自在に収容可能に閉塞されかつ前記支持部挿通孔に連通する揺動軸受入空間を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のワイパーブレード。
  5. 前記揺動基部は、前記ばね板部材に取り付けられるばね板取付部分と、前記揺動支持部の受け入れを許す支持部受入凹所が設けられた固着片部分とを有し、
    前記支持部受入凹所は、前記固着片部分が前記支持部受入凹所の開放端を前記ばね板取付部分で閉塞するように前記固着片部分が前記ばね板取付部分に固着されることにより、前記ばね板取付部分と協働して前記支持部挿通孔を画成することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
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