JP2008240948A - 車輪用転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】密封部材を外方部材に対して容易に軸方向に位置決めできる車輪用転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用転がり軸受装置1は、内方部材2と外方部材4と密封部材5を有し、密封部材5がアキシアルリップ5b4を有している。密封部材5は、弾性材料から形成されかつ外方部材4に向けて径方向に突出する突出部5b2を有し、外方部材4は、突出部5b2が突入される段部4dを有している。そして突出部5b2と段部4dによって密封部材5の外方部材4に対する軸方向の位置決めを成す。
【選択図】図2
【解決手段】車輪用転がり軸受装置1は、内方部材2と外方部材4と密封部材5を有し、密封部材5がアキシアルリップ5b4を有している。密封部材5は、弾性材料から形成されかつ外方部材4に向けて径方向に突出する突出部5b2を有し、外方部材4は、突出部5b2が突入される段部4dを有している。そして突出部5b2と段部4dによって密封部材5の外方部材4に対する軸方向の位置決めを成す。
【選択図】図2
Description
本発明は、転動体を介して相対回動する内方部材と外方部材と、これらの間を密封する密封部材とを有する車輪用転がり軸受装置に関する。
従来、車輪用転がり軸受装置は、車輪が装着されるフランジを備える内方部材と、内方部材の外周側に配設される転動体と、その転動体を介して内方部材を回動可能に支持する外方部材と、内方部材と外方部材の間を密封する密封部材を備えている(特許文献1,2参照)。密封部材は、金属環と、金属環に一体に設けられる弾性体とを有しており、金属環は、外輪部材の内周面に圧入嵌合される。弾性体は、径方向に延出して内方部材の外周面に摺接するラジアルリップと、軸方向に延出してフランジの基端部に摺接するアキシアルリップを有している。アキシアルリップは、密封部材の外方部材に対する軸方向の位置、すなわち圧入量によってフランジとの距離が変化して密封効果が変わる。そのため密封部材の外方部材に対する位置を注意しつつ密封部材を外方部材に組付ける必要がある。
実開平4−130504号公報
特開2005−291231号公報
そこで本発明は、密封部材を内方部材または外方部材に対して容易に軸方向に位置決めできる車輪用転がり軸受装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える軸受用密封部材であることを特徴とする。すなわち請求項1に記載の発明によると、内方部材と外方部材と密封部材を有し、密封部材が内方部材と外方部材のいずれか一方の部材に取付けられ、かつ軸方向に延出していずれか他方の部材側に摺接するアキシアルリップを有している。密封部材は、弾性材料から形成されかつ一方の部材に向けて突出する突出部を有し、一方の部材は、突出部が突入される段部を有している。そして突出部と段部によって密封部材の一方の部材に対する軸方向の位置決めを成す。
したがって密封部材が一方の部材に対して軸方向に位置決めされることで、アキシアルリップの他方の部材側に対する軸方向の距離が決定される。かくしてアキシアルリップによる密封効果を確実に得ることができる。
請求項2に記載の発明によると、密封部材は、金属環と、その金属環に一体に設けられる弾性体を有している。弾性体は、アキシアルリップと突出部を有するとともに、内方部材の外周面または外方部材の内周面に圧入嵌合される嵌合部を有している。そして密封部材を一方の部材に圧入することで嵌合部が弾性変形し、突出部が段部に突入することで、突出部と段部によって嵌合部の弾性戻りによる軸方向の移動を規制する構成になっている。
ところで従来の密封部材は、金属環と弾性体を有し、金属環の外周面が外方部材の内周面等に圧入嵌合される形態であった(特許文献1,2参照)。そのため密封部材の外方部材等に対する軸方向の位置を比較的容易に所定位置にすることが可能である。これに対して本発明に係る弾性体は、圧入嵌合される嵌合部を有している。そのため弾性体の嵌合部によって密封効果が高くなる一方で、圧入時に嵌合部が弾性変形し、その弾性戻りによって一方の部材に対して軸方向に位置ずれするおそれが高い構成になっている。ところが本発明は、弾性体が突出部を有し、突出部が一方の部材の段部に突入することで、嵌合部の弾性戻りによる密封部材の軸方向の戻りが規制される。かくして密封部材は、一方の部材に対して容易に軸方向に位置決めされ得る。
請求項3に記載の発明によると、段部と突出部は、内方部材、外方部材または密封部材の全周に渡って形成されている。したがって密封部材は、周方向の位置に関わらず、内方部材および外方部材に対して確実に軸方向に位置決めされ得る。かくして密封部材を容易に内方部材または外方部材に組付けることができる。
(実施の形態1)
実施の形態1を図1,2にしたがって説明する。図1に示すように転がり軸受装置1は、図1に示すようにハブ軸部材2と内輪部材3から構成される内方部材と、内方部材を回動可能に支持する外方部材4を有している。ハブ軸部材2は、一端部外周にフランジ2aを有し、フランジ2aに圧入されたボルト2dに車輪が取付けられる。ハブ軸部材2の他端部外周面には、内輪部材3が嵌合される小径円筒部2cが形成されている。ハブ軸部材2と内輪部材3の外周面のそれぞれに転動体6が設置される軌道面2b,3aが形成されている。内輪部材3は、小径円筒部2cの先端を拡径して、かしめることによりハブ軸部材2に固定されている。
実施の形態1を図1,2にしたがって説明する。図1に示すように転がり軸受装置1は、図1に示すようにハブ軸部材2と内輪部材3から構成される内方部材と、内方部材を回動可能に支持する外方部材4を有している。ハブ軸部材2は、一端部外周にフランジ2aを有し、フランジ2aに圧入されたボルト2dに車輪が取付けられる。ハブ軸部材2の他端部外周面には、内輪部材3が嵌合される小径円筒部2cが形成されている。ハブ軸部材2と内輪部材3の外周面のそれぞれに転動体6が設置される軌道面2b,3aが形成されている。内輪部材3は、小径円筒部2cの先端を拡径して、かしめることによりハブ軸部材2に固定されている。
外方部材4は、図1に示すように外周面に車体側の部材(ナックル等)に取付けられる取付フランジ4aを有している。外方部材4の内周面には、二列の軌道面4bが形成されており、軌道面4b,4bと軌道面2b,3aの間に複数の転動体6が二列に配されている。二列の転動体6は、各列毎に保持器7によって周方向に所定間隔に保持されている。
ハブ軸部材2のフランジ2aの基端部と外方部材4の間には、図2に示すようにこれらの間の環状空間を密封する環状の密封部材5が設けられている。密封部材5は、環状の金属環5aと金属環5aに一体に設けられる環状の弾性体5bを有している。金属環5aは、ステンレス鋼などの金属製であって、外側円筒部5a1と、外側円筒部5a1の一端から径方向中心に延出する円環部5a2と、円環部5a2の内周端から軸方向に延出する内側円筒部5a3を一体に有している。
弾性体5bは、ゴムまたは合成樹脂等の弾性材料から形成されており、図2に示すように外側円筒部5a1の外周面全体を覆う嵌合部5b1と、嵌合部5b1の一端から円環部5a2に沿って径方向中心に延出する覆い部5b3と、覆い部5b3から軸方向に延出するアキシアルリップ5b4と、覆い部5b3から径方向中心に延出する二枚のラジアルリップ5b5,5b6を有している。
嵌合部5b1は、図2に示すように外方部材4の内周側に圧入されることで弾性変形されて外方部材4の内周面に圧入嵌合される。嵌合部5b1の先端部には、径方向外方に突出する突出部5b2が形成されている。突出部5b2は、密封部材5の全周に渡って環状に形成されており、外方部材4に形成された段部4dに突入する。
外方部材4の段部4dは、図2に示すように外方部材4の内周面に凹状に形成されている。段部4dは、外方部材4の一端部4cの内周面に全周に渡って環状に形成されている。したがって密封部材5は、嵌合部5b1と突出部5b2が弾性変形されつつ外方部材4に圧入され、突出部5b2が段部4dに到達した際に、突出部5b2が弾性戻りをして段部4dに突入する。
段部4dは、図2に示すように突出部5b2に対して立設する立設面4d1を有している。したがって密封部材5は、圧入時に嵌合部5b1が弾性変形して、その弾性戻り力によって軸方向に戻ろうとするが、立設面4d1によってその移動が規制される。かくして密封部材5は、外方部材4に対して所定位置に位置決めされる。
アキシアルリップ5b4は、図2に示すように軸方向に延出して、ハブ軸部材2のフランジ2aの基端部側面に摺接する。ラジアルリップ5b5,5b6は、径方向に延出してハブ軸部材2の外周面に摺接する。したがって密封部材5は、外方部材4の一端部4cとハブ軸部材2の間を密封する。図1に示すように外方部材4の他端部(図1左端部)と内輪部材3の間にも、これらの間を密封する密封部材8が設けられている。そして密封部材5,8の間には、グリースが充填される。
以上のようにして実施の形態1が形成されている。すなわち密封部材5は、弾性材料から形成されかつ外方部材4に向けて径方向に突出する突出部5b2を有し、外方部材4は、突出部5b2が突入される段部4dを有している。そして突出部5b2と段部4dによって密封部材5の外方部材4に対する軸方向の位置決めを成す。
したがって密封部材5が外方部材4に対して軸方向に位置決めされる。そして外方部材4とハブ軸部材2は、転動体6を介して軸方向に位置決めされる。そのためアキシアルリップ5b4は、ハブ軸部材2のフランジ2aに対して軸方向に位置決めされる。かくしてアキシアルリップ5b4による密封効果を確実に得ることができる。
ところで従来の密封部材は、金属環と弾性体を有し、金属環の外周面が直接外方部材の内周面等に圧入嵌合される形態であった。そのため密封部材の外方部材等に対する軸方向の位置を比較的容易に所定位置にすることが可能である。これに対して本形態に係る弾性体5bは、圧入嵌合される嵌合部5b1を有している。そのため弾性体5bの嵌合部5b1によって密封効果が高くなる一方で、圧入時に嵌合部5b1が弾性変形し、その弾性戻りによって外方部材4に対して軸方向に位置ずれするおそれが高い構成になっている。ところが本形態は、弾性体5bが突出部5b2を有し、突出部5b2が外方部材4の段部4bに突入することで、嵌合部5b1の弾性戻りによる密封部材5の軸方向の戻りが規制される。かくして密封部材5は、外方部材4に対して容易に軸方向に位置決めされ得る。
また段部4dと突出部5b2は、外方部材4と密封部材5の全周に渡って形成されている。したがって密封部材5は、周方向の位置に関わらず、外方部材4に対して確実に軸方向に位置決めされ得る。そのため密封部材5を容易に外方部材4に組付けることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態2は、図2に示す突出部5b2と段部4dに代えて、図3に示す突出部5b7と段部4eを有している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態2は、図2に示す突出部5b2と段部4dに代えて、図3に示す突出部5b7と段部4eを有している。以下、相違点を中心に実施の形態2について説明する。
密封部材5の弾性体5bは、図3に示すように突出部5b7を有している。突出部5b7は、弾性体5bの嵌合部5b1の略中央領域から径方向外方に突出しており、密封部材5の全周に渡って形成されている。外方部材4は、突出部5b7に対応する内周面に段部4eを有している。段部4eは、外方部材4の一端部4cの内周面に凹状に形成されており、外方部材4の全周に渡って環状に形成されている。そしてこの段部4eに突出部5b7が突入される。
段部4eは、突出部5b7に対して立設する立設面4e1,4e2を有している。立設面4e1は、密封部材5の外方部材4に対する軸方向の抜けを防止する。したがって密封部材5を外方部材4に圧入することで嵌合部5b1が弾性変形し、その弾性戻りによって密封部材5が軸方向に戻る量が突出部5b7と段部4eによって規制される。一方、立設面4e2は、密封部材5の外方部材4に対する軸方向の挿入過ぎを防止する。これにより密封部材5は、突出部5b7と段部4eによって軸方向に位置決めされ得る。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態3は、図2に示す突出部5b2と段部4dに代えて、図4に示す突出部5b8と窪み部5b9および段部4f,4gを有している。以下、相違点を中心に実施の形態3について説明する。
実施の形態3は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態3は、図2に示す突出部5b2と段部4dに代えて、図4に示す突出部5b8と窪み部5b9および段部4f,4gを有している。以下、相違点を中心に実施の形態3について説明する。
密封部材5の弾性体5bは、図4に示すように突出部5b8と窪み部5b9を有している。突出部5b8は、弾性体5bの嵌合部5b1の先端領域に形成されており、窪み部5b9は、嵌合部5b1の略中央領域に形成されている。突出部5b8と窪み部5b9は、密封部材5の全周に渡って形成されている。突出部5b8と窪み部5b9に対応する外方部材4の内周面には、段部4f,4gが形成されている。段部4fには、突出部5b8が突入され、窪み部5b9には段部4gが突入される。これら段部4f,4gは、外方部材4の一端部4cの全周に渡って環状に形成されている。
段部4fは、突出部5b8に対して立設する立設面4f1を有しており、立設面4f1によって密封部材5の外方部材4に対する軸方向の抜けを防止する。そのため密封部材5を外方部材4に圧入した際に嵌合部5b1が弾性変形し、その弾性戻りによって密封部材5が軸方向に戻ろうとする移動量が突出部5b8と段部4fによって規制される。一方、段部4gは、弾性体5bの嵌合部5b1の窪み部5b9の間において立設する立設面4g1を有している。そして立設面4g1によって密封部材5の外方部材4に対する軸方向の挿入過ぎを防止する。これによって密封部材5の位置を突出部5b8と窪み部5b9および段部4f,4gによって決定することができる。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)例えば実施の形態1〜3の密封部材5は、図2に示すように外方部材4の内周面に取付けられ、内方部材であるハブ軸部材2に摺接する形態であった。しかし密封部材が内方部材の外周面に取付けられ、外方部材に摺接する形態等であっても良い。
(2)実施の形態1〜3の密封部材5のアキシアルリップ5b4は、ハブ軸部材2のフランジ2aの基端部に摺接する形態であった。しかし密封部材がいわゆるパックシールであって、ハブ軸部材の外周面等に圧入嵌合される金属環を有し、その金属間にアキシアルリップが軸方向に延出しかつ摺接する形態等であっても良い。
(3)実施の形態1〜3の密封部材5の弾性体5bは、嵌合部5b1を有し、嵌合部5b1が金属環5aの外周面全てを覆いかつ外方部材4に圧入嵌合される形態であった。しかし金属環が弾性体によって覆われていない一部を有し、その一部が外方部材の内周面に圧入嵌合される形態等であっても良い。
(4)実施の形態1〜3の段部4d〜4gと突出部5b2,5b7,5b8は、外方部材4または密封部材5の全周に渡って形成されていた。しかしこれらのうちの少なくとも一つが周方向の一部のみに形成される形態であっても良い。
(5)実施の形態1〜3の弾性体5bの一端部は、図2〜4に示すように金属環5aの外側円筒部5a1の先端位置まで延設されていた。しかし弾性体の一端部からさらに外側円筒部の先端を覆って外側円筒部5a1の内周面まで延出し、嵌合部の金属環からのめくれを防止するめくれ防止部を有している形態等であっても良い。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)例えば実施の形態1〜3の密封部材5は、図2に示すように外方部材4の内周面に取付けられ、内方部材であるハブ軸部材2に摺接する形態であった。しかし密封部材が内方部材の外周面に取付けられ、外方部材に摺接する形態等であっても良い。
(2)実施の形態1〜3の密封部材5のアキシアルリップ5b4は、ハブ軸部材2のフランジ2aの基端部に摺接する形態であった。しかし密封部材がいわゆるパックシールであって、ハブ軸部材の外周面等に圧入嵌合される金属環を有し、その金属間にアキシアルリップが軸方向に延出しかつ摺接する形態等であっても良い。
(3)実施の形態1〜3の密封部材5の弾性体5bは、嵌合部5b1を有し、嵌合部5b1が金属環5aの外周面全てを覆いかつ外方部材4に圧入嵌合される形態であった。しかし金属環が弾性体によって覆われていない一部を有し、その一部が外方部材の内周面に圧入嵌合される形態等であっても良い。
(4)実施の形態1〜3の段部4d〜4gと突出部5b2,5b7,5b8は、外方部材4または密封部材5の全周に渡って形成されていた。しかしこれらのうちの少なくとも一つが周方向の一部のみに形成される形態であっても良い。
(5)実施の形態1〜3の弾性体5bの一端部は、図2〜4に示すように金属環5aの外側円筒部5a1の先端位置まで延設されていた。しかし弾性体の一端部からさらに外側円筒部の先端を覆って外側円筒部5a1の内周面まで延出し、嵌合部の金属環からのめくれを防止するめくれ防止部を有している形態等であっても良い。
1・・・軸受装置
2・・・ハブ軸部材(内方部材)
2a・・・フランジ
2・・・外方部材
3・・・内輪部材(内方部材)
4・・・外方部材
4a・・・取付フランジ
4b〜4g・・・段部
5,8・・・密封部材
5a・・・金属環
5b・・・弾性体
5b2,5b7,5b8・・・突出部
5b4・・・アキシアルリップ
5b5,5b6・・・ラジアルリップ
6・・・転動体
2・・・ハブ軸部材(内方部材)
2a・・・フランジ
2・・・外方部材
3・・・内輪部材(内方部材)
4・・・外方部材
4a・・・取付フランジ
4b〜4g・・・段部
5,8・・・密封部材
5a・・・金属環
5b・・・弾性体
5b2,5b7,5b8・・・突出部
5b4・・・アキシアルリップ
5b5,5b6・・・ラジアルリップ
6・・・転動体
Claims (3)
- 転動体を介して相対回動する内方部材と外方部材と、これらの間の環状空間を密封する環状の密封部材とを有し、前記密封部材が前記内方部材と前記外方部材のいずれか一方の部材に取付けられ、かつ軸方向に延出していずれか他方の部材側に摺接するアキシアルリップを有する車輪用転がり軸受装置であって、
前記密封部材は、弾性材料から形成されかつ前記一方の部材に向けて径方向に突出する突出部を有し、前記一方の部材は、前記突出部が突入される段部を有し、前記突出部と前記段部によって前記密封部材の前記一方の部材に対する軸方向の位置決めを成すことを特徴とする車輪用転がり軸受装置。 - 請求項1に記載の車輪用転がり軸受装置であって、
密封部材は、金属環と、その金属環に一体に設けられる弾性体を有し、
前記弾性体は、前記アキシアルリップと前記突出部を有するとともに、内方部材の外周面または外方部材の内周面に圧入嵌合される嵌合部を有し、
前記密封部材を前記一方の部材に圧入することで前記嵌合部が弾性変形し、前記突出部が前記段部に突入することで、前記突出部と前記段部によって前記嵌合部の弾性戻りによる軸方向の移動を規制する構成になっていることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。 - 請求項1または2に記載の車輪用転がり軸受装置であって、
段部と突出部は、内方部材、外方部材または密封部材の全周に渡って形成されていることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169186A (ja) * | 2009-01-22 | 2010-08-05 | Ntn Corp | 転がり軸受 |
JP2013190082A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-26 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置 |
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JP2005291231A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Koyo Seiko Co Ltd | 複列円すいころ軸受装置の組立方法 |
-
2007
- 2007-03-28 JP JP2007084370A patent/JP2008240948A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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