JP2008240893A - 摺動式等速自在継手 - Google Patents

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展希 大江
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Abstract

【課題】 車両の衝突時における緩衝機能を確実に発揮させると共に、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れることを未然に防止する。
【解決手段】 円筒状内周面14に複数の直線状トラック溝12が軸方向に沿って形成された外輪10と、球面状外周面24に複数の直線状トラック溝22が外輪10のトラック溝12と対をなして軸方向に沿って形成された内輪20と、外輪10のトラック溝12と内輪20のトラック溝22との間に介在してトルクを伝達する複数のボール30と、外輪10の円筒状内周面14と内輪20の球面状外周面24との間に介在してボール30を保持するケージ40とからなり、内輪20から延びるシャフト50を備えた摺動式等速自在継手において、外輪10の内周面で、かつ、内輪20の反シャフト側の位置に環状溝13を形成し、その環状溝13にボール30の飛び出しを規制するサークリップ100を嵌入させ、環状溝13の外輪開口側の深さを外輪反開口側よりも小さくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車や各種産業機械などに用いられる動力伝達装置であり、特に、4WD車やFR車などで使用されるプロペラシャフト等に組み込まれ、軸方向変位を吸収し得る構造を具備した摺動式等速自在継手に関する。
4WD車やFR車などの自動車で使用されるプロペラシャフトは、トランスミッションとディファレンシャル間の相対位置変化による軸方向変位と角度変位に対応できる構造とするために摺動式等速自在継手を具備する。この摺動式等速自在継手には、トルク伝達要素としてボールを用いたボールタイプのダブルオフセット型等速自在継手(DOJ)がよく知られている。
プロペラシャフトに組み込まれるダブルオフセット型等速自在継手は、図5に示すように外方部材としての外輪110と、内方部材としての内輪120と、外輪110および内輪120の間に組み込まれた複数のボール130と、外輪110と内輪120との間に介在してボール130を保持するケージ140とを主要な構成要素としている。
外輪110は、その軸線に平行な複数の直線状トラック溝112が円筒状内周面114に円周方向等間隔で形成された円筒形状を有する。また、内輪120は、外輪110のトラック溝112と対応させて軸線に平行な複数の直線状トラック溝122が球面状外周面124に形成されている。この外輪110のトラック溝112と内輪120のトラック溝122とが協働して形成するボールトラックに、トルクを伝達するボール130が配されている。各ボール130は、外輪110の内周面114と内輪120の外周面124との間に介装されたケージ140のポケット142に収容されている。
内輪120の軸孔126には、シャフト150が圧入によりスプライン嵌合され、止め輪152により抜け止めされている。この内輪120から延びるシャフト150と外輪110の一方の開口端部116(図中右側)との間にブーツ160が装着され、このブーツ160により外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するようにしている。
また、外輪110の一方の開口端部116の内周面に環状溝118を設け、その環状溝118にサークリップ170を嵌着した構造を採用している。このような構造とすることにより、内輪120、ボール130およびケージ140からなる内部部品mの軸方向変位時、ボール130がサークリップ170と干渉することでボール130の軸方向変位量を規制し、外輪110のトラック溝112に配されたボール130が外輪110の開口端部116から飛び出すスライドオーバーを規制するようにしている。
一方、外輪110の他方の開口端部111には、中空状の管軸部180が摩擦溶接やアーク溶接などの接合によって同軸的に連結固定されている。また、この外輪110の他方の開口端部側には、外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するため、外輪110の内周面にエンドプレート190が嵌着されている。
プロペラシャフトに組み込まれる等速自在継手では、例えば車両衝突などにより生じたトランスミッションとディファレンシャル間の相対位置変化による軸方向変位を、図6の破線で示すように、外輪110に対して内部部品mをその軸方向にスライドオーバーさせて管軸部180の内部に入り込ませることにより吸収し、これにより、車体に生じる衝撃を大幅に低減させて安全性の向上を図るようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−146098号公報
ところで、前述した従来の等速自在継手では、車両の衝突時における緩衝機構として、内部部品mを外輪110に対して軸方向にスライドオーバーさせて管軸部180の内部に入り込ませる構造としている。この時、図6の破線で示すように外輪110の他方の開口端部111に嵌着されていたエンドプレート190も内部部品mと共に管軸部180の内部に入り込ませることになる。
このことから、エンドプレート190を外輪110の内周面に強固に固定していたのでは、内部部品mのスライドオーバーを阻害することになるため、このエンドプレート190は外輪110から抜け易くする必要がある。そこで、外輪110に対するエンドプレート190の嵌着力を低く設定することにより、車両の衝突時、内部部品mのスライドオーバーでもってエンドプレート190を外輪110から抜け易くしている。
しかしながら、前述したように外輪110に対するエンドプレート190の嵌着力が低く、そのエンドプレート190が外輪110から抜け易くなっていると、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に、内部部品mが軸方向にスライドしてその内部部品mがエンドプレート190と干渉することがある。この場合、エンドプレート190が外輪110から外れる可能性があり、外輪110から内部部品mが抜け落ちたり、内部に封入されているグリースが管軸部180内に流出することになり、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時、非常に注意を要する。
ここで、外輪110の一方の開口端部116に取り付けられたサークリップ170と同様、図7に示すように、外輪110の他方の開口端部側の内周面に環状溝113を設け、その環状溝113にサークリップ200を嵌着した構造を採用することも考えられる。このような構造を採用すれば、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に、内部部品mが軸方向にスライドしても、ボール130がサークリップ200と干渉することでボール130の軸方向変位を規制することができ、内部部品mがエンドプレート190と干渉することを回避できる。
このサークリップ200によるボール位置規制では、図8に示すように、環状溝113の深さD1がサークリップ200の外径dよりも大きく設定され、その結果、サークリップ200が外輪110に対して強固に固定されている。このことから、車両の衝突時、このサークリップ200が内部部品mのスライドオーバーを阻害することになり、そのような等速自在継手では車両の衝突時における緩衝機能を発揮させることが困難となる。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、車両の衝突時における緩衝機能を確実に発揮させると共に、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時にエンドプレートが外れることを未然に防止し得る摺動式等速自在継手を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、円筒状内周面に複数の直線状トラック溝が軸方向に沿って形成された外方部材と、球面状外周面に複数の直線状トラック溝が外方部材のトラック溝と対をなして軸方向に沿って形成された内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、外方部材の円筒状内周面と内方部材の球面状外周面との間に介在してボールを保持するケージとからなり、内方部材から延びる軸部材を備えた摺動式等速自在継手において、外方部材の内周面で、かつ、内方部材の反軸部材側の位置に環状溝を形成し、その環状溝にボールの飛び出しを規制するサークリップを嵌入させ、環状溝の外方部材開口側の深さを外方部材反開口側よりも小さくしたことを特徴とする。
本発明では、内方部材の内周面で、かつ、内方部材の反軸部材側の位置に形成された環状溝にボールの飛び出しを規制するサークリップを嵌入させた構造により、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時には、内方部材、ボールおよびケージからなる内部部品が外方部材に対して軸方向にスライドしても、その内部部品のスライドをサークリップにより規制することができる。
また、車両の衝突時には、前述の車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時と比べて非常に大きな衝撃力(軸方向力)が内部部品に加わることから、内部部品のボールがサークリップを強く押圧する。本発明では、前述の環状溝の外方部材開口側の深さを外方部材反開口側よりも小さくしたことにより、ボールにより強く押圧されたサークリップは環状溝を乗り越えるか、あるいは押し潰すことになる。その結果、サークリップと共に内部部品を容易にスライドオーバーさせることができ、車両の衝突時における衝撃力に対する緩衝機能を確実に発揮させる。
本発明では、環状溝の外方部材開口側の深さをサークリップの外径の1/2よりも小さくすることが望ましい。環状溝の外方部材開口側の深さを前述のように規定すれば、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時、内部部品のスライドをサークリップにより規制することができると共に、車両の衝突時、サークリップが環状溝を乗り越え易く、また押し潰し易くなり、車両の衝突時における衝撃力に対する緩衝機能をより一層確実に発揮させることができる。
本発明におけるサークリップは、内方部材に加わる衝撃力(軸方向力)の大きさに応じて、環状溝内での保持とその環状溝からの抜脱とを選択可能とした断面形状を有することが望ましい。つまり、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に生じるような衝撃力の場合には、サークリップを環状溝内に保持することができて、内部部品のスライドをそのサークリップにより規制する。また、車両の衝突時のように、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時と比べて非常に大きな衝撃力の場合には、サークリップを環状溝から抜脱することができて、サークリップと共に内部部品をスライドオーバーさせる。
本発明は、外方部材の内周面で、かつ、環状溝よりも外方部材開口側に位置する部位に、外方部材開口側と外方部材反開口側とを遮蔽するエンドプレートを嵌着した構造の摺動式等速自在継手に適用することが望ましい。車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時には、内部部品が外方部材に対して軸方向にスライドしても、その内部部品のスライドをサークリップにより規制することができるので、エンドプレートが外方部材から外れることを回避することができる。
本発明における内方部材から延びる軸部材はプロペラシャフト用の中間軸であることが望ましい。つまり、本発明はプロペラシャフト用等速自在継手として好適である。
本発明によれば、内方部材の内周面で、かつ、内方部材の反軸部材側の位置に形成された環状溝にボールの飛び出しを規制するサークリップを嵌入させた構造により、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時、内方部材、ボールおよびケージからなる内部部品のスライドをサークリップにより規制することができ、エンドプレートとの干渉がなくなるのでエンドプレートのずれや抜けの懸念がなくなり、車両への組み付けや搬送などの取り扱いが容易となる。
また、車両の衝突時、前述の車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時と比べて非常に大きな衝撃力が内部部品に付与されても、環状溝の外方部材開口側の深さを外方部材反開口側よりも小さくしたことにより、その衝撃力でもってサークリップを環状溝から抜脱させることが容易であり、そのサークリップと共に内部部品をスライドオーバーさせることができ、車両の衝突時における衝撃力に対する緩衝機能を確実に発揮させることができる。
図1は本発明の実施形態で、プロペラシャフトに組み込まれたダブルオフセット型の摺動式等速自在継手(DOJ)を示す縦断面図であり、図2は図1のX部の拡大図である。
図1に示す実施形態の等速自在継手は、外方部材としての外輪10と、内方部材としての内輪20と、外輪10および内輪20の間に組み込まれた複数のボール30と、外輪10と内輪20との間に介在してボール30を保持するケージ40とを主要な構成要素としている。
外輪10は、その軸線に平行な複数の直線状トラック溝12が円筒状内周面14に円周方向等間隔で形成された円筒形状を有する。また、内輪20は、外輪10のトラック溝12と対応させて軸線に平行な複数の直線状トラック溝22が球面状外周面24に形成されている。この外輪10のトラック溝12と内輪20のトラック溝22とが協働して形成するボールトラックに、トルクを伝達するボール30が配されている。各ボール30は、外輪10の内周面14と内輪20の外周面24との間に介装したケージ40のポケット42に収容されている。
内輪20の軸孔26には、プロペラシャフトの中間軸である軸部材としてのシャフト50が圧入によりスプライン嵌合でもってトルク伝達可能に連結されている。このシャフト50は、止め輪52により内輪20に対して抜け止めされている。
この内輪20から延びるシャフト50と外輪10の一方の開口端部16(図中右側)との間には、外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するためのゴム製ブーツ60が装着されている。このブーツ60は、外輪10の開口端部16の外周面にブーツバンド62により締め付け固定された大径端部64と、シャフト50の外周面にブーツバンド66により締め付け固定された小径端部68と、大径端部64と小径端部68との間に一体に形成された可撓性の屈曲部61とで構成されている。
また、外輪10の一方の開口端部16の内周面に環状溝18を設け、その環状溝18にサークリップ70を嵌着した構造としている。このような構造とすることにより、内輪20、ボール30およびケージ40からなる内部部品nの軸方向変位時、ボール30がサークリップ70と干渉することでボール30の軸方向変位量を規制し、外輪10のトラック溝12に配されたボール30が外輪10の開口端部16から飛び出すスライドオーバーを規制するようにしている。ここで、スライドオーバーとは、等速自在継手に過大な軸方向力が衝撃的に入力されてその軸方向変位量が規定値を超える状態を意味する。
さらに、外輪10の他方の開口端部11には、中空状の管軸部80が摩擦溶接やアーク溶接などの接合によって同軸的に連結固定されている。図1では、管軸部80を摩擦溶接によって連結した場合を示すが、この管軸部80はフランジ接合により連結した構造であってもよい。
また、この外輪10の他方の開口端部側には、外部からの異物の侵入や継手内部からのグリースの漏洩を防止するため、外輪10の内周面にエンドプレート90が配設されている。このエンドプレート90は有底短筒状をなし、その外周面を外輪10の内周面に圧入することにより嵌着され、外輪開口側(図中、エンドプレート90の左側)と外輪反開口側(図中、エンドプレート90の右側)とを遮蔽する。
プロペラシャフトに組み込まれる等速自在継手では、例えば車両衝突などにより生じたトランスミッションとディファレンシャル間の相対位置変化による軸方向変位を、外輪10に対して内部部品nをその軸方向にスライドオーバーさせて管軸部80の内部に入り込ませることにより吸収し、これにより、車体に生じる衝撃を大幅に低減させて安全性の向上を図るようにしている。
この時、エンドプレート90も内部部品nと共に管軸部80の内部に入り込ませることになることから、エンドプレート90を外輪10の内周面に強固に固定していたのでは、内部部品nのスライドオーバーを阻害することになる。そのため、外輪10に対するエンドプレート90の嵌着力を低く設定することにより、車両の衝突時、内部部品nのスライドオーバーでもってエンドプレート90を外輪10から抜け易くしている。
しかしながら、エンドプレート90が外輪10から抜け易くなっていると、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に、内部部品nが軸方向にスライドしてエンドプレート90と干渉した場合、エンドプレート90が外輪10から外れる可能性があり、外輪10から内部部品nが抜け落ちたり、内部に封入されているグリースが管軸部80内に流出することになり、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に非常に注意を要する。
そこで、外輪10の一方の開口端部16に取り付けられたサークリップ70と同様、外輪10の内周面で、かつ、内輪20の反シャフト側の位置に環状溝13を設け、その環状溝13にサークリップ100を嵌着した構造とする。この構造により、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に、内部部品nが軸方向にスライドしても、ボール30がサークリップ100と干渉することでボール30の軸方向変位を規制することができ、内部部品nがエンドプレート90と干渉することを回避できる。
また、この環状溝13の外輪開口側の深さD2を外輪反開口側よりも小さくする。つまり、環状溝13の外輪開口側の深さD2をサークリップ100の外径dの1/2よりも小さくする(図2参照)。
このような構造としたことにより、車両の衝突時に、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時と比べて非常に大きな衝撃力がシャフト50を介して内部部品nに付与されると、内部部品nのボール30がサークリップ100を強く押圧する。ボール30により強く押圧されたサークリップ100は環状溝13を乗り越えるか、あるいは環状溝13を押し潰すことにより、図3に示すようにサークリップ100と共に内部部品nをスライドオーバーさせることができ、車両の衝突時における衝撃力に対する緩衝機能を確実に発揮させる。
ここで、サークリップ100は、図4(a)に示すように、弾性のある割リングであって、半径方向にやや縮径させて環状溝13に装着すると、その自己復元力でもって環状溝13に嵌合させることが可能なものである。このサークリップ100としては、内部部品nに作用する衝撃力(軸方向力)の大きさに応じて、環状溝13内での保持とその環状溝13からの抜脱とを選択可能とした断面形状、同図(b)に示すように、例えば真円形、三角形、四角形あるいは楕円形などを有する。
つまり、プロペラシャフトの車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時に生じるような衝撃力の場合には、サークリップ100を環状溝13内に保持することができて、内部部品nのスライドをそのサークリップ100により規制することができる。また、車両の衝突時のように、車両への組み付け時や搬送などの取り扱い時と比べて非常に大きな衝撃力の場合には、サークリップ100を環状溝13から抜脱することができて、サークリップ100と共に内部部品nをスライドオーバーさせることができる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明の実施形態で、摺動式等速自在継手の全体構成を示す縦断面図である。 図1のX部を示す拡大図である。 図1の等速自在継手において、車両の衝突時に内部部品(図中破線)がスライドオーバーした状態を示す縦断面図である。 (a)は図1のサークリップを示す側面図、(b)は(a)のサークリップの断面形状の複数例を示す断面図である。 従来の摺動式等速自在継手の全体構成を示す縦断面図である。 図5の等速自在継手において、車両の衝突時に内部部品(図中破線)がスライドオーバーした状態を示す縦断面図である。 本発明の前提となる摺動式等速自在継手の全体構成を示す縦断面図である。 図7のY部の拡大図である。
符号の説明
10 外方部材(外輪)
12 トラック溝
13 環状溝
14 円筒状内周面
20 内方部材(内輪)
22 トラック溝
24 球面状外周面
30 ボール
40 ケージ
50 軸部材(シャフト)
90 エンドプレート
100 サークリップ
2 環状溝の外方部材開口側深さ
d サークリップの外径

Claims (5)

  1. 円筒状内周面に複数の直線状トラック溝が軸方向に沿って形成された外方部材と、球面状外周面に複数の直線状トラック溝が前記外方部材のトラック溝と対をなして軸方向に沿って形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と前記内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、前記外方部材の円筒状内周面と内方部材の球面状外周面との間に介在してボールを保持するケージとからなり、前記内方部材から延びる軸部材を備えた摺動式等速自在継手において、
    前記外方部材の内周面で、かつ、内方部材の反軸部材側の位置に環状溝を形成し、その環状溝に前記ボールの飛び出しを規制するサークリップを嵌入させ、前記環状溝の外方部材開口側の深さを外方部材反開口側よりも小さくしたことを特徴とする摺動式等速自在継手。
  2. 前記環状溝の外方部材開口側の深さをサークリップの外径の1/2よりも小さくした請求項1に記載の摺動式等速自在継手。
  3. 前記サークリップは、内方部材に加わる軸方向力の大きさに応じて、環状溝内での保持とその環状溝からの抜脱とを選択可能とした断面形状を有する請求項1又は2に記載の摺動式等速自在継手。
  4. 前記外方部材の内周面で、かつ、環状溝よりも外方部材開口側に位置する部位に、外方部材開口側と外方部材反開口側とを遮蔽するエンドプレートを嵌着した請求項1〜3のいずれか一項に記載の摺動式等速自在継手。
  5. 前記内方部材から延びる軸部材が、プロペラシャフト用の中間軸である請求項1〜4のいずれか一項に記載の摺動式等速自在継手。
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