JP2008240676A - 建設車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体還元剤タンクを外部から隠蔽することができると共に、液体還元剤タンクのメンテナンスを容易に行うことができる建設車両を提供する。
【解決手段】建設車両は、エンジン17と、排気ガス浄化部6と、車両本体4と、液体還元剤タンク7とを備える。排気ガス浄化部6は、エンジン17の排気ガス中の窒素酸化物を液体還元剤を用いて還元浄化する。車両本体4は、エンジン17を収容するエンジンルームS1と、内部に物品を収納可能な空間が設けられ外部から開閉可能な収納部48とを有する。液体還元剤タンク7は、収納部48の内部に設けられ、液体還元剤を貯留する。
【選択図】図2
【解決手段】建設車両は、エンジン17と、排気ガス浄化部6と、車両本体4と、液体還元剤タンク7とを備える。排気ガス浄化部6は、エンジン17の排気ガス中の窒素酸化物を液体還元剤を用いて還元浄化する。車両本体4は、エンジン17を収容するエンジンルームS1と、内部に物品を収納可能な空間が設けられ外部から開閉可能な収納部48とを有する。液体還元剤タンク7は、収納部48の内部に設けられ、液体還元剤を貯留する。
【選択図】図2
Description
本発明は、建設車両に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を低減させるために、排気ガス浄化部を備えた建設車両が開発されている。この排気ガス浄化部は、排気ガスに含まれる窒素酸化物を尿素水溶液などの液体還元剤を用いて還元浄化する。
特開2003−20936号公報
上記の建設車両では、液体還元剤を貯留する液体還元剤タンクが設けられるが、この液体還元剤タンクは外部から隠蔽されることが望ましい。その一方、建設車両の使用者が触れ難い場所に液体還元剤タンクが配置されると、液体還元剤の補充などのメンテナンス時に不便である。
本発明の課題は、液体還元剤タンクを外部から隠蔽することができると共に、液体還元剤タンクのメンテナンスを容易に行うことができる建設車両を提供することにある。
第1発明に係る建設車両は、エンジンと、排気ガス浄化部と、車両本体と、液体還元剤タンクとを備える。排気ガス浄化部は、エンジンの排気ガス中の窒素酸化物を液体還元剤を用いて還元浄化する。車両本体は、エンジンを収容するエンジンルームと、内部に物品を収納可能な空間が設けられ外部から開閉可能な収納部とを有する。液体還元剤タンクは、収納部の内部に設けられ、液体還元剤を貯留する。
この建設車両では、液体還元剤タンクが収納部の内部に設けられる。この収納部は、外部から開閉可能となっており、建設車両の使用者が工具などの物品を容易に出し入れできるようにされている。このため、使用者は、収納部の内部に設けられた液体還元剤タンクに容易に触れることができる。これにより、この建設車両では、液体還元剤タンクを外部から隠蔽することができると共に、液体還元剤タンクのメンテナンスを容易に行うことができる。
第2発明に係る建設車両は、第1発明の建設車両であって、貯油タンクをさらに備える。貯油タンクは、収納部に隣接して配置され、燃料油または油圧作動油を貯留する。そして、液体還元剤タンクは、貯油タンクに取り付けられている。
この建設車両では、液体還元剤タンクが貯油タンクに取り付けられているため、貯油タンクの熱によって液体還元剤の凍結を抑えることができる。
第3発明に係る建設車両は、第2発明の建設車両であって、液体還元剤ポンプをさらに備える。液体還元剤ポンプは、収納部に配置され、液体還元剤タンクから排気ガス浄化部へ液体還元剤を送る。
この建設車両では、液体還元剤ポンプが収納部に配置されるため、液体還元剤ポンプを外部から隠蔽することができると共に、液体還元剤ポンプのメンテナンスを容易に行うことができる。また、液体還元剤ポンプと液体還元剤タンクとが近接して配置されるため、液体還元剤ポンプと液体還元剤タンクとを繋ぐ配管を短くすることができる。
第4発明に係る建設車両は、第3発明の建設車両であって、車両本体は、左右方向の中央部分に設けられ前後方向に延びた形状を有するセンタフレームを有し、貯油タンクおよび収納部は、センタフレームの側方に配置されている。そして、この建設車両は、液体還元剤ポンプと排気ガス浄化部とを繋ぐ配管をさらに備える。この配管は、センタフレームと貯油タンクとの間を通って設けられている。
この建設車両では、液体還元剤ポンプと排気ガス浄化部とを繋ぐ配管がセンタフレームと貯油タンクとの間を通って設けられている。このため、配管内の液体還元剤の凍結が抑えられる。
本発明に係る建設車両では、液体還元剤タンクが収納部の内部に設けられる。この収納部は、外部から開閉可能となっており、建設車両の使用者が工具などの物品を容易に出し入れできるようにされている。このため、使用者は、収納部の内部に設けられた液体還元剤タンクに容易に触れることができる。これにより、この建設車両では、液体還元剤タンクを外部から隠蔽することができると共に、液体還元剤タンクのメンテナンスを容易に行うことができる。
<構成>
本発明の一実施形態にかかる建設車両1を図1に示す。この建設車両1は、油圧ショベルであり、作業機2と、下部走行体3と、車両本体4と、カウンターウェイト部5と、排気ガス浄化部6(図2参照)と、液体還元剤タンク7(図2参照)と、液体還元剤ポンプ8(図2参照)とを備えている。
本発明の一実施形態にかかる建設車両1を図1に示す。この建設車両1は、油圧ショベルであり、作業機2と、下部走行体3と、車両本体4と、カウンターウェイト部5と、排気ガス浄化部6(図2参照)と、液体還元剤タンク7(図2参照)と、液体還元剤ポンプ8(図2参照)とを備えている。
〔作業機2および下部走行体3〕
作業機2は、車両本体4の前部に取り付けられており、ブーム21、ブームシリンダ22、アーム23、アームシリンダ24、バケット25、バケットシリンダ26等を有する。作業機2は、油圧によってこれらのシリンダ22,24,26が駆動されることにより作動し、各種の作業を行うことができる。
作業機2は、車両本体4の前部に取り付けられており、ブーム21、ブームシリンダ22、アーム23、アームシリンダ24、バケット25、バケットシリンダ26等を有する。作業機2は、油圧によってこれらのシリンダ22,24,26が駆動されることにより作動し、各種の作業を行うことができる。
下部走行体3は、車両本体4を支持しており、履帯30を駆動することによって走行する
〔車両本体4〕
車両本体4は、下部走行体3に対して旋回可能に支持されており、メインフレーム部40(図2参照)、運転室41、外装部材42、燃料油タンク43、作動油タンク44などを有する。
〔車両本体4〕
車両本体4は、下部走行体3に対して旋回可能に支持されており、メインフレーム部40(図2参照)、運転室41、外装部材42、燃料油タンク43、作動油タンク44などを有する。
図2に示すように、メインフレーム部40は、センタフレーム10と、第1サイドフレーム部11と、第2サイドフレーム部12と、複数のクロスフレーム部13と、後フレーム部14とを有する。なお、図2は、建設車両1の内部構造を示す図である。また、図2において、破線矢印A2およびA3が示す方向のうち、「F」は車両本体4の前方、「B」は後方、「R」は右側方、「L」は左側方をそれぞれ示している。
センタフレーム10は、メインフレーム部40の左右方向における中央部分に設けられ前後方向に延びた形状を有している。センタフレーム10には、上述した作業機2が取り付けられる。センタフレーム10は、右メインビーム45、左メインビーム46、底板47、前板50などを有している。右メインビーム45および左メインビーム46は、車両本体4の前後方向に沿って延びた部材であり、左右方向に距離を隔てて互いに平行に配置されている。底板47は、右メインビーム45と左メインビーム46との間に亘って設けられており、右メインビーム45と左メインビーム46との底面に取り付けられている。前板50は、右メインビーム45および左メインビーム46の前面において、右メインビーム45および左メインビーム46の間に亘って取り付けられており、上端側が下端側より後方に位置するように傾斜して配置されている。
第1サイドフレーム部11および第2サイドフレーム部12は、前後方向に延びた細長い形状を有しており、センタフレーム10を間に挟んで、それぞれセンタフレーム10から側方に距離を隔てて配置されている。
クロスフレーム部13は、左右方向に延び、センタフレーム10と第1サイドフレーム部11とに亘って、又は、センタフレーム10と第2サイドフレーム部12とに亘って設けられている。
後フレーム部14は、メインフレーム部40の後部に設けられており、センタフレーム10と第1サイドフレーム部11と第2サイドフレーム部12との後端を繋いでいる。
図1に示す運転室41は、メインフレーム部40に載置され、内部にシートや各種の操作部材が設けられている。
外装部材42は、メインフレーム部40およびメインフレーム部40上に設けられる補助フレーム(図示せず)に取り付けられ、車両本体4の外装面を構成する。外装部材42は、エンジンルームカバー部材15と、通風空間カバー部材16と、収納部48とを有する。
エンジンルームカバー部材15は、エンジン17が収納されるエンジンルームS1(図2参照)の上方を覆う部材である。
通風空間カバー部材16は、外部から取り込まれ後述する冷却装置18へ送られる空気が通る通風空間S2(図2参照)の上方および側方を覆う部材であり、その側面には、外部から空気を取り込むためのスリット状の吸気口19が形成されている。なお、エンジンルームS1及び通風空間S2は、車両本体4の後部において左右方向に並んで配置されている。
収納部48は、工具などの物品を収納可能な空間を内部に有する。収納部48は、図2に示すように、センタフレーム10の右側方であり且つ燃料油タンク43の前方に配置されている。なお、本実施形態において左右とは、運転室41から作業機2を前方に見る運転者にとっての左右を意味するものとする。収納部48は、メインフレーム部40の前端部近傍に設けられており、その前方には足掛け台49が設けられている。図3に示すように、収納部48は、上面が開口した箱状の収納本体部52と蓋部51とを有する。蓋部51は、収納本体部52に回動可能に取り付けられており(図3(b)参照)、回動軸を中心に上下方向に回動して、収納本体部52の開口を開閉することができる。このため、収納部48は外部から開閉可能になっており、建設車両1の使用者は、収納部48への物品の出し入れを容易に行うことができる。蓋部51は、閉じた状態で収納部48の上面を構成し、この状態で燃料油タンク43の上面よりも低い位置に配置される(図2参照)。このため、建設車両1の使用者は、足掛け台および収納部48の上面を踏み台にして車両本体4上に容易に昇ることができる。また、収納部48には錠前53が設けられており、蓋部51が開かないように施錠することができる。
燃料油タンク43は、エンジン17に送られる燃料油を貯えるタンクであり、車両本体4の右側部に設けられている。燃料油タンク43は、収納部48の後方において収納部48に隣接して配置されており、センタフレーム10の側方に配置されている。
作動油タンク44は、油圧ポンプに送られる油圧作動油を貯えるタンクであり、車両本体4の右側部に設けられている。なお、図2においては、作動油タンク44を省略して記載している。
また、車両本体4の内部には、エンジン17、油圧ポンプ(図示せず)、冷却装置18などが収納されている。
エンジン17は、ディーゼルエンジンであり、油圧ポンプを駆動する駆動源となる。エンジン17は、車両本体4の内部のエンジンルームS1に配置されている。
冷却装置18は、エンジン17との間で水などの冷却液を循環させ、通過する空気との間で熱交換を行うことによりエンジン17を冷却する装置である。冷却装置18は、エンジンルームS1と通風空間S2とを仕切っている。冷却装置18は、送風部33を有しており、外部から通風空間S2に取り込まれ冷却装置18を通りエンジンルームS1に送られる空気の流れを生成する(矢印A1参照)。従って、通風空間S2は、冷却装置18に対して空気流れの上流側に位置しており、エンジンルームS1は、冷却装置18に対して空気流れの下流側に位置している。
〔カウンターウェイト部5〕
カウンターウェイト部5は、作業時の安定性を確保するために車両本体4に装着されるものであり、車両本体4に対して着脱可能となっている。カウンターウェイト部5は、鋳造により形成されているが、板金製の缶体の内部にセメント等の重量物が充填されたものであってもよい。カウンターウェイト部5は、車両本体4の後部に取り付けられることにより、車両本体4の後面を覆う。より詳細には、カウンターウェイト部5は、メインフレーム部40のセンターフレーム10に固定される。これにより、カウンターウェイト部5は、エンジン17および冷却装置18から水平方向(後方)に離れてエンジン17および冷却装置18に対向して配置され、上述した通風空間S2およびエンジンルームS1の後方を閉じる。
カウンターウェイト部5は、作業時の安定性を確保するために車両本体4に装着されるものであり、車両本体4に対して着脱可能となっている。カウンターウェイト部5は、鋳造により形成されているが、板金製の缶体の内部にセメント等の重量物が充填されたものであってもよい。カウンターウェイト部5は、車両本体4の後部に取り付けられることにより、車両本体4の後面を覆う。より詳細には、カウンターウェイト部5は、メインフレーム部40のセンターフレーム10に固定される。これにより、カウンターウェイト部5は、エンジン17および冷却装置18から水平方向(後方)に離れてエンジン17および冷却装置18に対向して配置され、上述した通風空間S2およびエンジンルームS1の後方を閉じる。
〔排気ガス浄化部6〕
図2および図4に示す排気ガス浄化部6は、エンジン17の排気ガス中の窒素酸化物を液体還元剤を用いて還元浄化する装置である。排気ガス浄化部6は、エンジン17の上部に取り付けられており、エンジン17と共にエンジンルームS1に配置されている、ここで、液体還元剤としては、尿素水溶液が用いられる。排気ガス浄化部6は、第1処理部61と第2処理部62と第1補助処理部63と第2補助処理部64とを有する。
図2および図4に示す排気ガス浄化部6は、エンジン17の排気ガス中の窒素酸化物を液体還元剤を用いて還元浄化する装置である。排気ガス浄化部6は、エンジン17の上部に取り付けられており、エンジン17と共にエンジンルームS1に配置されている、ここで、液体還元剤としては、尿素水溶液が用いられる。排気ガス浄化部6は、第1処理部61と第2処理部62と第1補助処理部63と第2補助処理部64とを有する。
第1処理部61は、酸化触媒がコーティングされたディーゼルパーティキュレートフィルタ(以下「DPF」)を有しており、排気ガス中のパーティキュレート(粒子状物質)を捕集すると共に、排気ガス中の一酸化窒素を酸化して二酸化窒素を生成する。二酸化窒素は、排気ガスのような高温雰囲気中では不安定であり、酸素を放出して一酸化窒素に戻る。そして、放出された酸素の酸化力により、DPFに捕集されたパーティキュレートが燃焼する。一酸化窒素、および、一酸化窒素に戻りきれなかった二酸化窒素は、第1補助処理部63に送られる。なお、DPFの材質としては、コージュライト、炭化珪素などのセラミックス、又は、ステンレス、アルミニウム等の金属が用いられる。
第1補助処理部63は、加水分解触媒を有しており、液体還元剤ポンプ8から供給される液体還元剤中の尿素を分解してアンモニアを生成する。第1処理部61と第1補助処理部63とは、連絡管65によって接続されており、連絡管65を通る排気ガスに配管67を介して液体還元剤ポンプ8(後述)から液体還元剤が供給される。
第2処理部62は、SCR(Selective Catalytic Reduction:選択還元触媒)方式の触媒コンバーターであり、ゼオライト、バナジウム等の卑金属からなる尿素脱硝触媒(DeNOx触媒)を有する。尿素脱硝触媒は、尿素から得られたアンモニアと排気ガス中のNOxとを反応させ、NOxを窒素と酸素に分解して浄化する。
第2補助処理部64は、酸化触媒を有しており、第2処理部62において残ったアンモニアを酸化し、窒素と水とに分解して無害化する。第2補助処理部64において処理された排気ガスは、エンジンルームカバー部材15から上方へ突出した排気管34(図1参照)を介して外部に排出される。
〔液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8〕
液体還元剤タンク7は、排気ガス浄化部6において用いられる液体還元剤を貯留するタンクである。液体還元剤タンク7は、燃料油タンク43の前面下部に取り付けられており、燃料油タンク43と一体化されている。燃料油タンク43の前面下部は、収納部48の内部の空間に面しており、液体還元剤タンク7は、収納部48の内部に設けられている。
液体還元剤タンク7は、排気ガス浄化部6において用いられる液体還元剤を貯留するタンクである。液体還元剤タンク7は、燃料油タンク43の前面下部に取り付けられており、燃料油タンク43と一体化されている。燃料油タンク43の前面下部は、収納部48の内部の空間に面しており、液体還元剤タンク7は、収納部48の内部に設けられている。
液体還元剤ポンプ8は、液体還元剤タンク7と配管66(図4参照)によって接続されており、排気ガス浄化部6と配管67(図2および図4参照)によって接続されている。図2に示すように、配管67は、センタフレーム10と燃料油タンク43との間を通るように配置され、液体還元剤ポンプ8と、その後方に配置された排気ガス浄化部6とを繋いでいる。液体還元剤ポンプ8は、配管67を介して、液体還元剤タンク7に貯えられた液体還元剤を排気ガス浄化部6の連絡管65に供給する。液体還元剤ポンプ8は、液体還元剤タンク7と同様に、燃料油タンク43の前面下部に取り付けられており、収納部48の内部に配置されている。
<特徴>
(1)
この建設車両1では、排気ガス浄化部6が、液体還元剤タンク7に貯留された液体還元剤を用いて、エンジン17の排気ガス中の窒素酸化物を還元浄化することができる。また、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が収納部48の内部に設けられている。この収納部48は、外部から開閉可能となっており、建設車両1の使用者が工具などの物品を容易に出し入れできるようになっている。このため、使用者は、収納部48の蓋部51を開くことによって、収納部48の内部に設けられた液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8に容易に触れることができる。これにより、この建設車両1では、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が外部から隠蔽可能となっていると共に、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8のメンテナンスが容易である。
(1)
この建設車両1では、排気ガス浄化部6が、液体還元剤タンク7に貯留された液体還元剤を用いて、エンジン17の排気ガス中の窒素酸化物を還元浄化することができる。また、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が収納部48の内部に設けられている。この収納部48は、外部から開閉可能となっており、建設車両1の使用者が工具などの物品を容易に出し入れできるようになっている。このため、使用者は、収納部48の蓋部51を開くことによって、収納部48の内部に設けられた液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8に容易に触れることができる。これにより、この建設車両1では、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が外部から隠蔽可能となっていると共に、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8のメンテナンスが容易である。
(2)
この建設車両1では、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が燃料油タンク43の前面に取り付けられているため、燃料油タンク43の熱によって液体還元剤の凍結を抑えることができる。
この建設車両1では、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が燃料油タンク43の前面に取り付けられているため、燃料油タンク43の熱によって液体還元剤の凍結を抑えることができる。
また、液体還元剤ポンプ8が排気ガス浄化部6に近接して配置されるため、液体還元剤ポンプ8と液体還元剤タンク7とを繋ぐ配管66を短くすることができる。
(3)
この建設車両1では、液体還元剤ポンプ8と排気ガス浄化部6とを繋ぐ配管67はセンタフレーム10と燃料油タンク43との間を通って設けられているため、燃料油タンク43の熱によって、配管67内の液体還元剤の凍結が抑えられる。また、配管67が通される経路が短くなるため、配管67の全長を短くすることができる。
この建設車両1では、液体還元剤ポンプ8と排気ガス浄化部6とを繋ぐ配管67はセンタフレーム10と燃料油タンク43との間を通って設けられているため、燃料油タンク43の熱によって、配管67内の液体還元剤の凍結が抑えられる。また、配管67が通される経路が短くなるため、配管67の全長を短くすることができる。
<他の実施形態>
(a)
上記の実施形態では、油圧ショベルに対して本発明が適用されているが、他の建設車両にも適用可能である。
(a)
上記の実施形態では、油圧ショベルに対して本発明が適用されているが、他の建設車両にも適用可能である。
(b)
上記の実施形態では、液体還元剤として尿素水溶液が用いられているが、他の還元剤が用いられてもよい。
上記の実施形態では、液体還元剤として尿素水溶液が用いられているが、他の還元剤が用いられてもよい。
(c)
上記の実施形態では、収納部48が燃料油タンク43の前方に設けられており、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が燃料油タンク43に取り付けられているが、収納部48が作動油タンク44の前方に設けられ、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が作動油タンク44に取り付けられてもよい。
上記の実施形態では、収納部48が燃料油タンク43の前方に設けられており、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が燃料油タンク43に取り付けられているが、収納部48が作動油タンク44の前方に設けられ、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が作動油タンク44に取り付けられてもよい。
(d)
上記の実施形態では、収納部48の上面が蓋部51となっているが、収納部48の前面が蓋部51となって開閉可能に設けられてもよい。また、収納部48が引き出し式の構造によって開閉可能となっていてもよい。
上記の実施形態では、収納部48の上面が蓋部51となっているが、収納部48の前面が蓋部51となって開閉可能に設けられてもよい。また、収納部48が引き出し式の構造によって開閉可能となっていてもよい。
(e)
上記の実施形態では、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が収納部48に設けられているが、液体還元剤タンク7のみが収納部48に設けられ、液体還元剤ポンプ8が他の場所に設けられてもよい。
上記の実施形態では、液体還元剤タンク7および液体還元剤ポンプ8が収納部48に設けられているが、液体還元剤タンク7のみが収納部48に設けられ、液体還元剤ポンプ8が他の場所に設けられてもよい。
本発明は、液体還元剤タンクを外部から隠蔽することができると共に、液体還元剤タンクのメンテナンスを容易に行うことができる効果を有し、建設車両として有用である。
1 建設車両
4 車両本体
6 排気ガス浄化部
7 液体還元剤タンク
8 液体還元剤ポンプ
10 センタフレーム
17 エンジン
43 燃料油タンク(貯油タンク)
48 収納部
67 配管
S1 エンジンルーム
4 車両本体
6 排気ガス浄化部
7 液体還元剤タンク
8 液体還元剤ポンプ
10 センタフレーム
17 エンジン
43 燃料油タンク(貯油タンク)
48 収納部
67 配管
S1 エンジンルーム
Claims (4)
- エンジンと、
前記エンジンの排気ガス中の窒素酸化物を液体還元剤を用いて還元浄化する排気ガス浄化部と、
前記エンジンを収容するエンジンルームと、内部に物品を収納可能な空間が設けられ外部から開閉可能な収納部とを有する車両本体と、
前記収納部の内部に設けられ、前記液体還元剤を貯留する液体還元剤タンクと、
を備える建設車両。 - 前記収納部に隣接して配置され、燃料油または油圧作動油を貯留する貯油タンクをさらに備え、
前記液体還元剤タンクは、前記貯油タンクに取り付けられている、
請求項1に記載の建設車両。 - 前記収納部に配置され、前記液体還元剤タンクから前記排気ガス浄化部へ前記液体還元剤を送る液体還元剤ポンプをさらに備える、
請求項2に記載の建設車両。 - 前記車両本体は、左右方向の中央部分に設けられ前後方向に延びた形状を有するセンタフレームを有し、
前記貯油タンクおよび前記収納部は、前記センタフレームの側方に配置され、
前記センタフレームと前記貯油タンクとの間を通り、前記液体還元剤ポンプと前記排気ガス浄化部とを繋ぐ配管をさらに備える、
請求項3に記載の建設車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007083842A JP2008240676A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 建設車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007083842A JP2008240676A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 建設車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008240676A true JP2008240676A (ja) | 2008-10-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007083842A Pending JP2008240676A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 建設車両 |
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