JP2008240343A - 作業機のアーム - Google Patents

作業機のアーム Download PDF

Info

Publication number
JP2008240343A
JP2008240343A JP2007081821A JP2007081821A JP2008240343A JP 2008240343 A JP2008240343 A JP 2008240343A JP 2007081821 A JP2007081821 A JP 2007081821A JP 2007081821 A JP2007081821 A JP 2007081821A JP 2008240343 A JP2008240343 A JP 2008240343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
tip member
pair
main body
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007081821A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Kunisawa
輝夫 国沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2007081821A priority Critical patent/JP2008240343A/ja
Publication of JP2008240343A publication Critical patent/JP2008240343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 アームの先端側の強度を高く維持することができると共に、アームの製造工数を低減し、軽量化を図り得るようにする。
【解決手段】 左右一対の側壁と一対の側壁の上下方向一方側を連結する連結壁とをコの字状に有すると共に、一対の側壁間に前記第1連結ボスと第2連結ボスとを有するアーム先端部材が鋳物により一体に形成され、左右一対の側壁と一対の側壁の上下方向一方側を連結する連結壁とをコの字状に有するアーム本体が板金により構成され、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側とが溶接により接合固着され、アーム本体の連結壁及びアーム先端部材の連結壁に対向する閉塞板が、アーム先端部材とアーム本体との開口部を塞ぐようにアーム先端部材とアーム本体とに亘って固着されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、バックホー等の建設・土木機械等の作業機に設けられる作業機のアームに関するものである。
バックホー等の掘削作業機には、ブームの先端側に揺動自在に支持されたアームを備え、アームの先端側に、バケット(作業具)を連結するための円筒状の第1連結ボスと、バケットシリンダ(作業具シリンダ)のリンクを連結するための円筒状の第2連結ボスとが設けられたものがある(例えば特許文献1〜3)。
この種の従来の作業機のアームは、図22及び図23に示すように、その先端から基端側に亘って、左右一対の側壁101と該一対の側壁101の上端側を連結する連結壁(背壁)102とを有する断面コの字状のアーム本体103と、アーム本体103の下端開口を塞ぐように一対の側壁101間に溶接にて固着された閉塞板(腹板)104とを備え、アーム本体103の先端部に、第1連結ボス106を溶接にと固着すると共に、第2連結ボス107を第1連結ボス106の後方に挿通して溶接にて固着するのが一般的であった(例えば特許文献1〜3)。
特開2003−34947号公報 特開2003−34946号公報 特開2001−82406号公報
従来では、アーム本体103の側壁101に第1連結ボス106及び第2連結ボス107を溶接する際に、第1連結ボス106及び第2連結ボス107とアーム本体103の側壁101との間に隙間が生じるため、この隙間を埋めると共に、掘削等の作業の際等に応力値が高くなる傾向にある応力を軽減させるために、図22に示すように、内側溶接W1や2層盛溶接W2をしたり、第1連結ボス106と第2連結ボス107との間に補強板108を設け、この補強板108で第1連結ボス106と第2連結ボス107とを接続しており、アーム本体103への第1連結ボス106及び第2連結ボス107の取付作業等に多大に工数を要し、構成部材が多くなってアーム本体103の先端側の重量が重くなるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、アームの先端側の強度を高く維持することができると共に、アームの製造工数を低減し、軽量化を図り得るようにしたものである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、先端側に第1連結ボスと第2連結ボスとが設けられた作業機のアームにおいて、
左右一対の側壁と一対の側壁の上下方向一方側を連結する連結壁とをコの字状に有すると共に、一対の側壁間に前記第1連結ボスと第2連結ボスとを有するアーム先端部材が鋳物により一体に形成され、左右一対の側壁と一対の側壁の上下方向一方側を連結する連結壁とをコの字状に有するアーム本体が板金により構成され、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側とが溶接により接合固着され、アーム本体の連結壁及びアーム先端部材の連結壁に対向する閉塞板が、アーム先端部材とアーム本体との開口部を塞ぐようにアーム先端部材とアーム本体とに亘って固着されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側との接合部が、アーム先端部材とアーム本体との接合長さが長くなるように、アーム幅方向に対して傾斜されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、アーム先端部材の基部側の接合端面は、左右方向又は上下方向の外方に進むに従ってアーム先端に向かうように傾斜されており、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側とを突き合わせたときに、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側との間に溶接するための開先を形成するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記アーム先端部材の基部側であってアーム先端部材の基部側の接合端面よりも左右方向又は上下方向の内方側に、アーム本体の先端側内面に沿うように突出した嵌合突片が一体に設けられ、この嵌合突片は、一対の側壁に対応する一対の側壁突出部と連結壁に対応する連結壁突出部とをコの字状に有し、アーム本体の基部側に内嵌されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記アーム先端部材は鋳物である鋳鋼により一体に形成され、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側との接合部は、アーム先端部材に作用する荷重をアーム本体で受けるように、アーム先端に向けて前下がりに傾斜されている点にある。
本発明によれば、第1連結ボスと第2連結ボスとを有するアーム先端部材が鋳物により一体に形成され、アーム先端部材の基部側とアーム本体の先端側とが溶接により接合固着され、閉塞板が、アーム先端部材とアーム本体との開口部を塞ぐようにアーム先端部材とアーム本体とに亘って溶接されているので、従来のように、第1連結ボス及び第2連結ボスをアーム本体の側壁に直接溶接する必要がなくなって、従来のように内側溶接や2層盛溶接をしたり、第1連結ボスと第2連結ボスとの間に補強板を設けて、補強板で第1連結ボスと第2連結ボスとを接続する必要がなくなり、アーム本体への第1ボス及び第2ボスの取付作業等の手間を省略することができる。しかも、アーム先端部材は鋳物により形成するため、アーム先端部を高精度で複雑な形状になすことが可能になるため、アーム先端部材の基端側のアーム本体への接合部分の形状を、アーム本体の先端側に溶接するために適した複雑な形状になすことができ、従って、アーム先端部材をアーム本体に対して溶接による接合固着を簡単かつ確実になすことができるようになる。しかも、第1連結ボス及び第2連結ボスはアーム先端部材に一体に形成されているため、第1連結ボス及び第2連結ボスとアーム先端部材との接続部分に応力が集中して強度が弱くなるようなことも防止することができ、強度を高く維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1は、(掘削)作業機として例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の旋回体2と、下部の走行装置3とから主構成されており、旋回台6が上下方向の旋回軸廻りに旋回しても、該旋回台6の後面側が走行装置3の左右幅外に、はみ出さないように、旋回台6の後面側を平面視弧状(略円弧状)に構成した小型の後方小旋回バックホーと称されるものである。
なお、バックホー1の走行方向(図1の左右方向)を前後方向といい、この前後方向に直交する横方向(図1の紙面貫通方向)を左右方向という。
また、旋回台6と走行装置3等で作業機1の機体が構成されている。
走行装置3は、トラックフレーム7の左右両側に、アイドラ8、駆動輪9、トラックローラ10及びキャリアローラ11を回転自在に支持し、これらにゴムクローラ形式(又は鉄クローラ形式)の無端帯状の弾性クローラ4を巻き掛け、駆動輪9を油圧モータ等で駆動してなるクローラ式走行装置が採用されている。
旋回体2は、走行装置3上に上下方向の旋回軸回りに旋回自在に支持された旋回台6と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削装置)12と、旋回台6上に設けられた運転席13と、エンジン,燃料タンク,油圧ポンプ,作動油タンク,ラジエータ,バッテリー等の旋回台6に搭載された各種機器等とを備えて構成されている。
旋回台6は、後部に、旋回台6前部に備えた作業装置12等に対する重量バランスを図り且つ旋回台6の後部を構成するカウンタウエイト15(プロテクタ)を備えている。
旋回台6の前部には前方突出状に上下一対の支持ブラケット16が設けられ、この支持ブラケット16には、支持ブラケット17が上下軸廻りに左右揺動自在に支持されている。
この支持ブラケット17に左右方向の支軸廻りに揺動自在自在に支持されたブーム18と、このブーム18の先端側に左右方向の支軸24廻りに揺動自在に支持されたアーム19と、このアーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット20とから前記作業装置12が主構成されており、これらブーム18、アーム19、バケット20は、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23によって作動可能とされている。
走行装置3の前部にはドーザ装置5(チルトアングルドーザ装置)が備えられている。
アーム19の基端側に設けられた支持ブラケット30と、ブーム18の長手方向中途部に設けた支持ブラケット31との間には、油圧シリンダからなる前記アームシリンダ22が介装され、このアームシリンダ22のピストンロッドの出退によりアーム19が前後に揺動される。
バケット20は、取付ブラケット33を介してアーム19の先端に設けた第1連結ボス35に左右方向の支軸36回りに回動自在に枢支されている。また、バケット20には、取付ブラケット33を介して第1リンク37の一端側が左右方向の支軸38廻りに回動自在に枢支され、アーム19の先端側の第1連結ボス35の基端寄りに設けた第2連結ボス39に、第2リンク40の一端側が左右方向の支軸41廻りに回動自在に枢支されており、これら第1リンク37と第2リンク40の他端側同志は、左右方向の支軸42廻りに回動自在に相互に枢着されており、この枢着部と前記支持ブラケット30との間に油圧シリンダからなる前記バケットシリンダ23が介装され、このバケットシリンダ23のピストンロッドの出退によりバケット20が前後に揺動(スクイ・ダンプ動作)される。
図2〜図7に示すように、アーム19は、アーム本体44と、アーム本体44とは別体に構成されたアーム先端部材45と、閉塞板(腹板)46とを備える。アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側とが溶接により接合固着されている。
アーム本体44は板金(加工)により構成され、左右一対の側壁49と一対の側壁49の上下方向一方(上端)側を連結する連結壁(背壁)50とをコの字状に有し、アーム本体44の下端側は開口されている。
アーム先端部材45は鋳物の一種である鋳鋼により一体に形成され、左右一対の側壁53と側壁53の上下方向一方(上端)側を連結する連結壁(背壁)54とをコの字状に有すると共に、一対の側壁53間に前記第1連結ボス35と第2連結ボス39とを一体に有し、アーム先端部材45の下端側は開口されている。
第1連結ボス35と第2連結ボス39とは円筒状に形成され、その左右両端部が一対の側壁53よりも外側方に突出されている。第1連結ボス35はアーム先端部材45の先端に設けられ、第2連結ボス39は第1連結ボス35よりもの基端側の前後方向中途部に設けられ、第1連結ボス35の左右方向の両端部が一対の側壁53の先端に一体に連結形成され、第1連結ボス35の上部が連結壁54の先端部に一体に連結形成されている。第2連結ボス39の左右方向の両端部は一対の側壁53の中央部に一体に連結形成され、第2連結ボス39の上部は連結部55を介して連結壁54の前後方向中央部に一体に連結形成されている。
閉塞板46は、アーム本体44の連結壁50及びアーム先端部材45の連結壁54に対向するように配置され、アーム先端部材45とアーム本体44との下端開口部を塞ぐようにアーム先端部材45とアーム本体44とに亘ってアーム先端部材45及びアーム本体44の下端に固着(溶接)されている。
アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との接合部は、アーム19先端に向けて前下がりに傾斜されて、アーム幅方向に対して傾斜され、これによりアーム先端部材45とアーム本体44との接合長さが長くなると共に、アーム先端部材45に作用する荷重をアーム本体44で受け得るように構成されている。
アーム先端部材45の基部側の接合端面45aは、左右方向又は上下方向の外方に進むに従ってアーム19先端に向かうように傾斜されており、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側とを突き合わせたときに、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との間に溶接するための開先Aを形成するように構成されている。
前記アーム先端部材45の基部側であってアーム先端部材45の基部側の接合端面45aよりも左右方向又は上下方向の内方側に、アーム本体44の先端側内面に沿うように突出した嵌合突片57が一体に設けられ、この嵌合突片57は、一対の側壁53に対応する一対の側壁突出部59と連結壁54に対応する連結壁突出部60とをコの字状に有し、アーム本体44の基部側に内嵌されている。
アーム本体44の基端側下端に支持ボス62が設けられている。支持ボス62は円筒状に形成されて、アーム本体44の一対の側壁49の基端側下端に溶接により固着されている。この支持ボス62を介して上述の如くアーム19がブーム18の先端側に左右方向の支軸24廻りに揺動自在に支持されている。
アーム本体44の基端側の下部に補強板63が設けられている。補強板63はへの字状に屈曲されて、アーム本体44の一対の側壁49間に溶接等により固着され、補強板63の前端は支持ボス62に溶接等により固着されている。また、アーム本体44の基端側の下部に左右一対の補強側板64が設けられている。この補強側板64は一対の側壁49の外側面に重合するように配置されて、一対の側壁49にそれぞれ溶接等に固着されている。
アーム本体44の基端側の上部に上連結板66が設けられている。上連結板66はアーム本体44の後部側の連結壁50と一対の側壁49との間の上開口部を塞ぐように配置されて、アーム本体44の連結壁50、一対の側板49及び支持ボス62等に溶接等に固着されている。アーム本体44の基部側に前記上連結板66を介して前記取付ブラケット30が突設されている。取付ブラケット30は左右一対の側板68を有し、一対の側板68を複数の連結部材69によって互いに連結して構成されている。
取付ブラケット30の前端部に作業具シリンダ枢支部71が設けられ、後端部にアームシリンダ枢支部72とが設けられている。アームシリンダ枢支部71とブーム12の長手方向中途部に設けた取付ブラケット31との間に、アームシリンダ22が連結され、アームシリンダ22の伸縮によってアーム19が前後又は上下に揺動可能とされている。
また、取付ブラケット30の作業具シリンダ枢支部71に前記バケットシリンダ23の後端部が左右方向の支軸廻りに揺動自在に枢支されている。
上記実施の形態によれば、第1連結ボス35と第2連結ボス39とを有するアーム先端部材45が鋳物により一体に形成され、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側とが溶接により接合固着され、閉塞板46が、アーム先端部材45とアーム本体44との開口部を塞ぐようにアーム先端部材45とアーム本体44とに亘って固着されているので、従来のように第1連結ボス及び第2連結ボスをアーム本体の側壁に直接溶接する必要がなくなって、従来のように内側溶接や2層盛溶接をしたり、第1連結ボスと第2連結ボスとの間に補強板を設けて、補強板で第1連結ボスと第2連結ボスとを接続する必要もなくなり、アーム本体に対して第1連結ボス及び第2連結ボスを取付る作業等の手間を省略することができる。しかも、アーム先端部材45は鋳物により形成するため、アーム先端部を高精度で複雑な形状になすことが可能になるため、アーム先端部材45の基端側のアーム本体44への接合部分の形状を、アーム本体44の先端側に溶接するために適した複雑な形状になすことができる。従って、アーム先端部材45をアーム本体44に対して溶接による接合固着を簡単かつ確実になすことができるようになる。しかも、第1連結ボス35及び第2連結ボス39はアーム先端部材45に一体に形成されているため、第1連結ボス35及び第2連結ボス39とアーム先端部材45との接続部分に応力が集中して強度が弱くなるようなことも防止することができ、アーム19の先端側の強度を高く維持することができる。
また、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との接合部が、アーム幅方向に対して傾斜されているので、アーム先端部材45とアーム本体44との接合長さが長くなり、アーム先端部材45をアーム本体44に対してより確実かつ強固に接合固着することができる。また、アーム先端部材45の基部側の接合端面45aは、左右方向又は上下方向の外方に進むに従ってアーム先端に向かうように傾斜されているので、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側とを突き合わせることによって、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との間に溶接するための開先Aを確実に形成して、この開先Aを利用して、アーム先端部材45をアーム本体44に簡単かつ確実に溶接することができる。
また、アーム先端部材45の基部側であってアーム先端部材45の基部側の接合端面45aよりも左右方向又は上下方向の内方側に、アーム本体44の先端側内面に沿うように突出した嵌合突片57が一体に設けられ、この嵌合突片57は、一対の側壁53に対応する一対の側壁突出部59と連結壁54に対応する連結壁突出部60とをコの字状に有し、アーム本体44の基部側に内嵌されているので、アーム先端部材45の基部側をアーム本体44の先端側に溶接する際に、嵌合突片57をアーム本体44の先端側に内嵌することによって、アーム本体44に対してアーム先端部材45を位置決め固定しておくことができ、これによって、アーム本体44に対してアーム先端部材45を精度よく位置決めして簡単かつ確実に溶接することができる。また、嵌合突片57をアーム本体44の先端側に溶接することもでき、これによって、アーム先端部材45をアーム本体44に対してより強固に固着することがもできる。
さらに、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との接合部は、アーム先端部材45に作用する荷重をアーム本体44で受けるように、アーム先端に向けて前下がりに傾斜されているので、掘削作業等の際に、アーム先端部材45にかかる荷重をアーム本体44で効果的に受けることが可能になり、この点からアーム先端部材45のアーム本体44に対する固着をより強固なものにすることができる。
図14〜図21は他の実施形態を示し、図14に示すように、アーム19の先端側には、サム75と呼称される親指状(アーム状)の部材が装着されている。このサム75は、バケット20との間で被挟持物を挟持するためのもので、その基端側が、アーム19先端側の第1連結ボス35に、左右方向の支軸36廻りに回動自在に枢支されていて、揺動自在に支持されている。
また、アーム19の閉塞板(腹板)46側にサムブラケット77が固着され、サムブラケット77にサムシリンダ78の一端部が支持されている。
サムブラケット77は、左右一対の取付壁81と一対の取付壁81の底部側の端部を連結する支持壁82とを有し、サムブラケット77の支持壁82がアーム19の閉塞板46に重合されて溶接により固着されている。
サムブラケット77の一対の取付壁81間には、サムシリンダ78のシリンダ本体78aの基部が配置され、シリンダ本体78aの基部(サムシリンダ78の一端部)は一対の取付壁81間に左右方向の支軸83廻りに回動自在に枢支されている。一対のサムシリンダ78のピストンロッド78bの先端側は、サム75の長手方向中途部に左右方向の支軸廻りに回動自在に枢着されている。したがって、サムシリンダ78を伸縮させる(サムシリンダ78のピストンロッド78bを出退させる)ことにより、サム75が支軸36を中心として揺動するように構成されている。
図15〜図20に示すように、サムブラケット77は鋳物の一種である鋳鋼により一体に構成され、一対の取付壁81と支持壁82とが一体に形成されている。一対の取付壁81には支軸83を挿通するための取付孔85が左右に対向して設けられ、一方の取付壁81に支軸83に挿通する抜止ピンを挿通保持するための保持筒86が一体に設けられ、保持筒86に抜止ピン挿通用の挿通孔87が設けられている。
支持壁82の閉塞板46への取付面82aに凹部88が設けられている。この凹部88は、図17に示すように、支持壁82の取付面82aに左右一対あって、取付面82aの外周部a1と左右方向の中央部a2とを残して没入形成されている。
その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、アーム19について、図14に鎖線で示す如く、第1連結ボス35と第2連結ボス39とを有するアーム先端部材45が鋳鋼により一体に形成され、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側とが溶接により接合固着され、閉塞板46が、アーム先端部材45とアーム本体44との開口部を塞ぐようにアーム先端部材45とアーム本体44とに亘って固着されており、前記実施の形態の場合と同様に、アーム先端部材45をアーム本体44に対して溶接による接合固着を簡単かつ確実になすことができる。
なお、図21に示すように、サム75は左右一対の側壁体91を備え、左右一対の側壁体91は円筒状の連結部材92及び連結杆93によって互いに連結され、一対の側壁体91の各前端部に円筒状の取付ボス94が設けられ、この取付ボス94を介してアーム19の先端に支軸36廻りに揺動自在に支持されるようになっている。そして、上記の如く連結部材92と連結杆93との間のサム75の長手方向中途部に、ピストンロッド78bの先端側が左右方向の支軸廻りに回動自在に枢着されている。
前記実施の形態によれば、バケットシリンダ23を伸縮させることにより、バケット20を左右方向の支軸36廻りに揺動動作させて、すくい動作及びダンプ動作をさせることができる。また、サムシリンダ78を伸縮させることにより、サム75が支軸36を中心として揺動して、バケット20とサム75との間で被挟持物を挟持することができる。
そして、サムブラケット77は鋳物である鋳鋼により一体に構成されて、一対の取付壁81と支持壁82とが一体に形成され、支持壁82の閉塞板46への取付面82aに凹部88が設けられているので、支持壁82が閉塞板42に対して重合固着する面積を減少させてサムブラケット77の加工面の縮小を図ると共に、サムブラケット77の軽量化及び掘削作業等の際におけるサムブラケット77とアーム19への溶接部分への応力集中の軽減を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、作業機として、掘削作業機の専用機であるバックホー例示したが、本願発明が適用される作業機は、TLBと称される作業車においてトラクタ2の後部に装着してなるバックホー(掘削作業機)であってもよく、本発明は、アーム19を有する作業機に採用される。
また、前記実施の形態では、アーム本体44は、左右一対の側壁49と一対の側壁49の上端側を連結する連結壁(背壁)50とをコの字状に有し、アーム本体44の下端側は開口され、アーム先端部材45は、左右一対の側壁53と側壁53の上端側を連結する連結壁(背壁)54とをコの字状に有し、アーム先端部材45の下端側は開口され、閉塞板46は、アーム先端部材45とアーム本体44との下端開口部を塞ぐようにアーム先端部材45とアーム本体44とに亘ってアーム先端部材45及びアーム本体44の下端に固着(溶接)されているが、これに代え、アーム本体44を、左右一対の側壁49と一対の側壁49の下端側を連結する連結壁(底壁)50とを有するコの字状に形成して、アーム本体44の上端側が開口されたものとし、アーム先端部材45を、左右一対の側壁53と側壁53の下端側を連結する連結壁(底壁)54とを有するコの字状に形成して、アーム先端部材45の上端側が開口されたものとし、閉塞板46を、アーム先端部材45とアーム本体44との上端開口部を塞ぐようにアーム先端部材45とアーム本体44とに亘ってアーム先端部材45及びアーム本体44の上端に固着(溶接)するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との接合部は、アーム19先端に向けて前下がりに傾斜されて、アーム幅方向に対して傾斜されているが、これに代え、アーム先端部材45の基部側とアーム本体44の先端側との接合部を、アーム19先端に向けて前上がり傾斜させて、アーム幅方向に対して傾斜され、これによりアーム先端部材45とアーム本体44との接合長さが長くなるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、アーム先端部材45は鋳物の一種である鋳鋼により一体に形成されているが、これに代え、アーム先端部材45を鋳鋼以外の鋳鉄その他の鋳物により一体構成するようにしてもよい。
本発明は、トラクタの後部にバックホーを装着してなるTLBと称される作業車やバックホー等の掘削作業機に利用することができる。
本発明の一実施の形態を示す作業機の側面図である。 同アームの平面図である。 同アームの側面図である。 同アームの底面図である。 同アーム先端部の平面図である。 同アーム先端部の側面図である。 同アーム先端部の一部切欠底面断面図である。 同アーム先端部材の平面図である。 同アーム先端部材の左側面図である。 同アーム先端部材の一部切欠底面断面図である。 同アーム先端部材の左側面断面図である。 同アーム先端部材の背面図である。 同図9のA−A線断面図である。 他の実施形態を示すバケット、サム及びアーム先端部分の側面図である。 同サムブラケットの平面図である。 同サムブラケットの右側面図である。 同サムブラケットの底面図である。 同サムブラケットの左側面図である。 同サムブラケットの背面図である。 同サムブラケットの背面断面図である。 同サムの平面図である。 従来例を示すアーム先端部の平面図である。 同アーム先端部の側面図である。
符号の説明
1 バックホー(作業機)
19 アーム
35 第1連結ボス
39 第2連結ボス
44 アーム本体
45 アーム先端部材
45a 接合端面
49 側壁
50 連結壁
53 側壁
54 連結壁
57 嵌合突片
59 側壁突出部
60 連結壁突出部

Claims (5)

  1. 先端側に第1連結ボス(35)と第2連結ボス(39)とが設けられた作業機のアームにおいて、
    左右一対の側壁(53)と一対の側壁(53)の上下方向一方側を連結する連結壁(54)とをコの字状に有すると共に、一対の側壁(53)間に前記第1連結ボス(35)と第2連結ボス(39)とを有するアーム先端部材(45)が鋳物により一体に形成され、左右一対の側壁(49)と一対の側壁(49)の上下方向一方側を連結する連結壁(50)とをコの字状に有するアーム本体(44)が板金により構成され、アーム先端部材(45)の基部側とアーム本体(44)の先端側とが溶接により接合固着され、アーム本体(44)の連結壁(50)及びアーム先端部材(45)の連結壁(54)に対向する閉塞板(46)が、アーム先端部材(45)とアーム本体(44)との開口部を塞ぐようにアーム先端部材(45)とアーム本体(44)とに亘って固着されていることを特徴とする作業機のアーム。
  2. アーム先端部材(45)の基部側とアーム本体(44)の先端側との接合部が、アーム先端部材(45)とアーム本体(44)との接合長さが長くなるように、アーム幅方向に対して傾斜されていることを特徴する請求項1に記載の作業機のアーム。
  3. アーム先端部材(45)の基部側の接合端面(45a)は、左右方向又は上下方向の外方に進むに従ってアーム先端に向かうように傾斜されており、アーム先端部材(45)の基部側とアーム本体(44)の先端側とを突き合わせたときに、アーム先端部材(45)の基部側とアーム本体(44)の先端側との間に溶接するための開先(A)を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機のアーム。
  4. 前記アーム先端部材(45)の基部側であってアーム先端部材(45)の基部側の接合端面(45a)よりも左右方向又は上下方向の内方側に、アーム本体(44)の先端側内面に沿うように突出した嵌合突片(57)が一体に設けられ、この嵌合突片(57)は、一対の側壁(53)に対応する一対の側壁突出部(59)と連結壁(54)に対応する連結壁突出部(60)とをコの字状に有し、アーム本体(44)の基部側に内嵌されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機のアーム。
  5. 前記アーム先端部材(45)は鋳物である鋳鋼により一体に形成され、アーム先端部材(45)の基部側とアーム本体(44)の先端側との接合部は、アーム先端部材(45)に作用する荷重をアーム本体(44)で受けるように、アーム先端に向けて前下がりに傾斜されていることを特徴する請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機のアーム。
JP2007081821A 2007-03-27 2007-03-27 作業機のアーム Pending JP2008240343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081821A JP2008240343A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 作業機のアーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081821A JP2008240343A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 作業機のアーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008240343A true JP2008240343A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39912004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007081821A Pending JP2008240343A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 作業機のアーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008240343A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184944A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Hinode Ltd 作業機のアーム部材
KR20130087997A (ko) * 2012-01-30 2013-08-07 두산인프라코어 주식회사 굴삭기의 암 센터 보스
JP2016008473A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 株式会社神戸製鋼所 アタッチメント構成部材及びこれを備えた建設機械のアタッチメント並びにアタッチメントの製造方法
WO2016072261A1 (ja) * 2014-11-06 2016-05-12 コベルコ建機株式会社 建設機械のアーム
CN107956227A (zh) * 2017-12-12 2018-04-24 肖水顺 中销孔贴板式摇臂
CN109024725A (zh) * 2018-09-04 2018-12-18 柳州柳工挖掘机有限公司 挖掘机用斗杆及挖掘机
DE102017121518A1 (de) * 2017-09-15 2019-03-21 Liebherr-France Sas Baggerausleger und Bagger
JP2019116760A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社クボタ 作業機のアーム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184944A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Hinode Ltd 作業機のアーム部材
KR20130087997A (ko) * 2012-01-30 2013-08-07 두산인프라코어 주식회사 굴삭기의 암 센터 보스
KR101888700B1 (ko) * 2012-01-30 2018-08-16 두산인프라코어 주식회사 굴삭기의 암 센터 보스
JP2016008473A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 株式会社神戸製鋼所 アタッチメント構成部材及びこれを備えた建設機械のアタッチメント並びにアタッチメントの製造方法
EP3192928A4 (en) * 2014-11-06 2017-12-27 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Arm for construction machine
CN107148503A (zh) * 2014-11-06 2017-09-08 神钢建机株式会社 工程机械的斗杆
JP2016094816A (ja) * 2014-11-06 2016-05-26 コベルコ建機株式会社 建設機械のアーム及びその製造方法
WO2016072261A1 (ja) * 2014-11-06 2016-05-12 コベルコ建機株式会社 建設機械のアーム
US10428489B2 (en) 2014-11-06 2019-10-01 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Arm for construction machine
DE102017121518A1 (de) * 2017-09-15 2019-03-21 Liebherr-France Sas Baggerausleger und Bagger
US11015317B2 (en) 2017-09-15 2021-05-25 Liebherr-France Sas Excavator boom and excavator
CN107956227A (zh) * 2017-12-12 2018-04-24 肖水顺 中销孔贴板式摇臂
JP2019116760A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 株式会社クボタ 作業機のアーム
CN109024725A (zh) * 2018-09-04 2018-12-18 柳州柳工挖掘机有限公司 挖掘机用斗杆及挖掘机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4948080B2 (ja) ブーム
JP2008240343A (ja) 作業機のアーム
JP2006257839A (ja) 作業車両の積込み装置
US7338080B2 (en) Truck frame for construction machine
EP1479833A2 (en) Crawler frame for a construction machine
JP5674577B2 (ja) ブーム
JP4617096B2 (ja) 建設機械
JP2003328383A (ja) 掘削装置のブーム
JP4703528B2 (ja) 掘削作業機のシリンダ取付構造
JP2007262689A (ja) ローダのボス取付構造
US9255379B2 (en) Motor grader
JPH11278300A (ja) 旋回作業機のトラックフレーム
JP4689870B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP2010013809A (ja) バックホーのブーム構造
JP3699335B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP2003129521A (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP3820113B2 (ja) 掘削作業機
JP4785783B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP4303160B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP3972286B2 (ja) 装軌式車両
JP4425061B2 (ja) ドーザ装置
JP4999513B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP4328178B2 (ja) 建設機械及び建設機械のトラックフレーム
JP2003034946A (ja) 掘削作業機のアーム補強構造
JP6458789B2 (ja) 作業機械