JP2008231069A - 油中水型睫用化粧料 - Google Patents

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淳 三井田
Kaoru Hiroe
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Abstract

【課題】ロングラッシュ効果及びその持続性が高い上に、経時安定性に優れた油中水型睫用化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)〜(B);(A)キャンデリラレジン(B)分子量40万〜100万の高重合ポリエチレングリコール、更に成分(C)有機変性粘土鉱物を配合することを特徴とする油中水型睫用化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、キャンデリラレジンと、分子量40万〜100万の高重合ポリエチレングリコールとを配合した睫用化粧料に関し、より詳しくは、睫をシャープに伸ばすロングラッシュ効果及びその持続性が高く、経時安定性にも優れた油中水型睫用化粧料に関するものである。
睫用化粧料は、睫を上にカールさせ、睫を太く(ボリューム効果)、長く見せる(ロングラッシュ効果)ことで、目元をはっきりさせる化粧効果を持つものであり、主にワックス等の固形状油分、粉体、被膜形成剤、から構成され、睫用化粧料として求められる様々な使用性及び機能性をもたせるために、種々の剤型、及び成分の配合検討が行われてきた。
剤型としては、太く短い毛が疎に下を向いて生えている人が多い日本人には、下瞼に移行しやすい油性タイプは好まれず(例えば非特許文献1参照)、塗布しやすさや除去しやすさの点から水中油型が主流であった。
しかし、生活様式の多様化に伴い、激しい運動時の使用や化粧行為自体に高い価値観を求める女性が多く、化粧直しの頻度が高まってきたことから、汗や水に強いだけでなく、リムーバーで落としやすい効果も付与した、油性タイプや油中水型も検討されるようになってきた。(例えば特許文献1、2参照)
一方、成分の検討では、ロングラッシュ効果を目的として、繊維を配合する技術(例えば特許文献3参照)、睫を濃く見せる効果を目的として、高重合度ポリエチレングリコールを配合する技術(例えば特許文献4参照)、仕上がり膜の均一性を目的として、曳糸性のある水溶性高分子を配合する技術(例えば特許文献5参照)が開示されている。
光井武夫編、「新化粧品学」、第一版、P.402〜404、発行元:株式会社南山堂、1993年発行 特開2004−300096号公報 特開2006−273828号公報 特開2004−083577号公報 特許第3651644号公報 特開2005−306853号公報
しかしながら、特許文献1の技術では耐水性やロングラッシュ効果には優れるが、カール効果に関しては、満足のいくものが得られず、特許文献2の技術では、耐水性やボリューム効果及びクレンジング効果は得られるものの、ロングラッシュ効果の点で満足のいくものが得られなかった。また、特許文献3の技術では、ロングラッシュ効果は得られるものの、睫の先端のシャープさに欠けており、特許文献4の技術では、高重合ポリエチレングリコールの分子量が高く、付着性が強すぎるため、睫が束付きするなどし、高い化粧膜の均一性が得られなかった。さらに、特許文献5の技術では、ロングラッシュ効果や化粧膜の均一性には優れるが、化粧膜の強度が弱いため、カール効果の持続性の点で満足のいくものが得られなかった。
したがって、睫をシャープに伸ばすロングラッシュ効果及びその持続性が高く、経時安定性にも優れた油中水型睫用化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究した結果、外油相にキャンデリラレジンを配合し、内水相に分子量40万〜100万の高重合ポリエチレングリコールを配合することにより、高重合ポリエチレングリコールによる睫への曳糸性効果をキャンデリラレジンが保持するため、ウォータープルーフ効果を保ちながらロングラッシュ効果を持続させ、また、内水相の存在による、リムーバーでの落としやすさを得ることを見出した。
さらに、有機変性粘土鉱物を併用することで、経時安定性に優れた油中水型睫用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の成分(A)、(B):
(A)キャンデリラレジン
(B)分子量40万〜100万の高重合ポリエチレングリコール
を配合することを特徴とする油中水型睫用化粧料を提供するものである。
また、更に成分(C)として有機変性粘土鉱物を配合することを特徴とする油中水型睫用化粧料を提供するものである。
本発明の油中水型睫用化粧料は、睫をシャープに伸ばすロングラッシュ効果及びその持続性が高く、経時安定性にも優れた化粧料である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(A)キャンデリラレジンは、成分(B)のロングラッシュ効果を持続させるために配合する。このような成分(A)は、キャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られる樹脂であり、樹脂分を65質量%(以下、単に「%」で示す)以上含有しているものが好ましく、更には85%以上含有しているものがより好ましい。このようなキャンデリラレジンは、例えば、キャンデリラワックスにエタノールを添加して水浴上等で加熱することによりキャンデリラワックスを溶解し、次に、これを常温まで冷却して、ワックスの結晶を析出させ、これを濾過することにより結晶と濾液とに分け、濾液中のエタノールを蒸留回収することにより得ることができる。
また、キャンデリラレジンの軟化点は35〜55℃が好ましい。軟化点の測定方法としては、化粧品原料基準一般試験法軟化点測定法に準じ、試料量0.5g、昇温速度0.2℃/分、12mmφ、10gの鉛球を用いて行う。軟化点がこの温度範囲であれば、油中水型睫用化粧料に配合したときに、十分な付着力を付与することができ、成分(B)のロングラッシュ効果を持続させることができる。
このような成分(A)は、例えばINCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)でキャンデリラワックスエキストラクト等が挙げられ、市販品としては、キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)等が挙げられる。
成分(A)の配合量は、3〜20%が好ましく、5〜15%がより好ましい。
この範囲であれば、均一な化粧膜でロングラッシュ効果を持続させることができる。
本発明に使用される成分(B)分子量40万〜100万の高重合ポリエチレングリコールは、曳糸性を有する水溶性高分子の一つであり、ロングラッシュ効果を得るために配合する。この曳糸性を有する水溶性高分子とは、25℃の1%水溶液に、直径3mmの金属棒を1cm針入して垂直に引き上げたとき、3cm以上の糸ひき(溶液が金属棒に付着したまま切れないこと)が起こる成分である。このような成分(B)は、通常化粧料に用いられるものであれば、特に制限されず使用することができる。例えば、市販品として、POLYOX WSR N−3000(分子量:40万)、POLYOX WSR−3333(分子量:40万)、POLYOX WSR−205(分子量:60万)、POLYOX WSR−1105(分子量:90万)、POLYOXWSR−N―12K(分子量:100万)(AMECHOL社製)、が例示できる。分子量が40万〜100万であるとロングラッシュ効果の点で良好なものが得られ好ましい。これらの高重合ポリエチレングリコールは必要に応じ一種または二種以上を組み合わせて用いられる。ただし、分子量の測定は、流体力学的測定法による分子量の平均値によって算出する。
成分(B)の配合量は、0.005〜1%が好ましく、0.01〜0.5%がより好
ましい。この範囲であれば、ロングラッシュ効果の点で満足のいくものが得られる。
本発明に使用される成分(C)有機変性粘土鉱物は、高いチキソトロピー性を利用し、塗布時の滑らかな使用性及び、経時安定性のために配合される。化粧料に一般に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することが可能である。具体的には、水膨潤性粘土鉱物をアルキル四級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤でイオン交換して得られるものであり、本発明ではベンジルジメチルステアリルアンモニウムイオンで交換されたもの、ジメチルジステアリルアンモニウムイオンで交換されたものが経時安定性の点で特に好ましい。水膨潤性粘土鉱物としては三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの一種で、一般に下記一般式(1)
(X,Y)23(Si,Al)10(OH)Z・nHO・・・(1)
式中 X=Al,Fe,Mn,Cr
Y=Mg,Fe,Ni,Zn,Li
Z=K,Na,Ca
で表わされ、具体的にはモンモリロナイト、ラポナイト及びヘクトライト等の天然又は合成(この場合、上記一般式中の(OH)がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群、及びナトリウムシリシックマイカやナトリウム又はリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母等が挙げられ、特にモンモリロナイト、ヘクトライトが経時安定性の点で好ましい。有機変性粘土鉱物の市販品としては、例えば、BENTONE 27 BC、BENTONE 38 BC、BENTONE 27V BC、BENTONE 38V BC(エレメンティス社製)、ルーセンタイトSAN、ルーセンタイト SAN−P(コープケミカル社製)がある。また、これらの有機変性粘土鉱物は、必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
本発明に使用される成分(C)有機変性粘土鉱物の配合量は0.1〜8%が好ましく、更に0.5〜5%が使用性、経時安定性の点でより好ましい。
本発明に使用される必須成分として、前記の他、水、油性成分、粉体も挙げられる。
成分(A)以外の油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び半固形油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、高級アルコール類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
粉体成分としては、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は一種又は二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
本発明の油中水型睫用化粧料は、上記した必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、睫を長く見せる効果を付与するための繊維や、被膜形成性エマルションポリマー、界面活性剤、水性成分、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料、などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
繊維としては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、これらは特に限定されるものではなく、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。また、これらの繊維は本発明の効果を妨げない範囲で一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。本発明品は繊維を配合しなくても、優れたロングラッシュ効果を発揮するものであるが、さらにロングラッシュ効果を得たい場合は上記繊維を配合し、具現化することができる。
被膜形成性エマルションポリマーとしては、高分子化合物を水に分散してあるもので、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション等が挙げられ、市販品としては、ヨドゾール32A707、ヨドゾール GH810F、ヨドゾール GH800F(日本エヌエスシー社製)、プレキシトール B−500(ROHM GMBH社製)、リカボンドET−F527(中央理科工業社製)、ビニブラン1080、ビニブラン1128C,ビニブラン1080M,ビニブラン1080T、ビニブランGV−5651、ビニブラン1108S/W(日信化学工業株式会社)、ANTARA430(ISP社製)が挙げられるが、中でも酢酸ビニルエマルションポリマーが望ましい。これらのエマルションポリマーは、必要に応じ、一種又は二種種以上を使用することができる。
界面活性剤としては、通常化粧料に用いられているW/Oを形成する界面活性剤であれば何れでもよく、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。特に非イオン性界面活性剤の中でもシリコーン系界面活性剤が好ましく、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキルエーテル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。シリコーン系以外の非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物等が挙げられる。両性界面活性剤としては、レシチン等が挙げられる。
成分(B)以外の水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の成分B以外の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び精製水、海洋深層水、温泉水等の水が挙げられる。
本発明の油中水型睫用化粧料としては、マスカラ、マスカラオーバーコート、マスカラ下地等が挙げられ、形態としては、乳液状、クリーム状等が挙げられる。
本発明の油中水型睫用化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、成分(A)、(C)を含む油性成分と界面活性剤及び粉体を加熱混合したものに、同様に加熱混合した成分(B)を含む水性成分を加え、乳化、脱泡して容器に充填することにより、得ることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜6及び比較例1〜3 油中水型マスカラ(クリーム状)
表1及び2に示す処方のマスカラを調製し、睫に塗布し、化粧効果(ロングラッシュ効果)、化粧効果の持続性、経時安定性について下記の方法により官能評価を行った。その結果もあわせて表1、表2に示す。
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に加熱混合し、80℃にする。
B.成分(10)〜(14)を均一に混合し、80℃にする。
C.AにBを加え均一に混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
(評価項目)
(a)化粧効果(ロングラッシュ効果)
(b)化粧効果の持続性
(c)経時安定性
(評価方法)
化粧歴10年以上の官能検査パネル20名により、各試料を上記a、bについて、下記(A)絶対評価を用いて7段階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を(B)4段階判定基準を用いて判定した。但し、bについては、試料を使用後、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。評価項目cについては、マスカラをガラス瓶及びマスカラ容器にそれぞれ充填し、それを50℃の恒温槽に保存し、1週間後の状態を目視にて観察及び使用性を評価し、(C)4段階判定基準により評価した。
(A)絶対評価
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(B)4段階判定基準
(評点の平均値) (判定)
5点を超える :◎
3点を超えて5点以下 :○
1.5点を超えて3点以下 :△
1.5点以下 :×
(C)4段階判定基準
全く分離がない :◎
やや分離がみられるが、使用に問題ない :○
やや分離がみられ、使用時支障がある :△
分離が著しい :×
本結果から明らかなように、本発明品である実施例1〜6の油中水乳化型クリーム状マスカラは、目元を際だたせるロングラッシュ効果とその持続性、及び経時安定性のすべての点で優れた特性を有していた。一方、成分(A)を配合しない比較例1は、化粧効果の持続性に満足できず、成分(B)を配合しない比較例2はロングラッシュ効果に満足できなかった。さらに成分(B)の代わりに分子量が低いポリエチレングリコールを用いた比較例3も、ロングラッシュ効果の点で満足のいくものが得られなかった。
実施例6 油中水型マスカラ(クリーム状)
(成分) (%)
(1)ロジン酸ペンタエリスリット 5
(2)キャンデリラレジン 10
(3)軽質流動イソパラフィン 残量
(4)ポリエチレンワックス 3
(5)デキストリン脂肪酸エステル *7 7
(6)煙霧状無水ケイ酸 *8 8
(7)有機変性粘土鉱物 *9 2
(8)ベンガラ 5
(9)タルク *10 5
(10)1,3−ブチレングリコール 8
(11)分子量60万の高重合ポリエチレングリコール*11 0.5
(12)精製水 3
(13)香料 0.1
*7:レオパールKL(千葉製粉社)
*8:AEROSIL R974(日本アエロジル社製)
*9:BENTONE 27V(ELEMENTIS社製)
*10:2%ジメチルポリシロキサン処理
*11:POLYOX WSR―205(AMECHOL社製)
(製法)
A.成分(1)〜(9)を均一に80℃で混合溶解し、成分(10)〜(13)を加えて均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
実施例7:油中水型マスカラ(クリーム状)
(成分) (%)
(1)キャンデリラレジン 5
(2)ロジン酸ペンタエリスリット 5
(3)軽質流動イソパラフィン 残量
(4)デキストリン脂肪酸エステル*12 5
(5)煙霧状無水ケイ酸 *13 0.1
(6)チタン・酸化チタン焼結物 10
(7)ベンガラ被覆雲母チタン 5
(8)精製水 2
(9)アクリル酸アルキル共重合体エマルション
(固形分45%)*14 4
(10)分子量90万の高重合ポリエチレングリコール*15 1
(11)大豆リン脂質 0.3
(12)ポリビニルアルコール 0.1
(13)ポリプロピレン繊維(1.5D−1mm) 0.5
*12:レオパールTL(千葉製粉社製)
*13:キャボジルTS530(キャボット社製)
*14:ヨドゾールGH810F(日本エヌエスシー社製)
*15:POLYOX WSR−1105(AMECHOL社製)
(製法)
A.成分(1)〜(7)を均一に80℃で混合溶解し、成分(8)〜(13)を加えて均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
実施例8:油中水型マスカラ下地
(成分) (%)
(1)キャンデリラレジン 5
(2)軽質流動イソパラフィン 23.5
(3)有機変性粘土鉱物* 9 5
(4)煙霧状無水ケイ酸 *16 3
(5)マイカ 5
(6)雲母チタン 2
(7)精製水 7
(8)分子量100万の高重合ポリエチレングリコール17 0.1
(9)ポリ酢酸ビニルエマルション(固形分40%)*18 4
(10)大豆リン脂質 0.5
(11)エタノール 2
(12)表面処理ナイロン繊維(7D−2mm) *19 1
*16:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*17:POLYOX WSR N−12K(AMECHOL社製)
*18:ビニブランGV−5651(日信化学工業社製)
*19:10%パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理
(製法)
A.成分(1)〜(6)を均一に80℃で混合溶解し、成分(7)〜(12)を加えて均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた実施例6〜8の油中水型マスカラは、ロングラッシュ効果及びその持続性が高い上に、経時安定性に優れた油中水型睫用化粧料であった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B):
    (A)キャンデリラレジン
    (B)分子量40万〜100万の高重合ポリエチレングリコール
    を配合することを特徴とする油中水型睫用化粧料。
  2. さらに、成分(C)として、有機変性粘土鉱物を配合することを特徴とする請求項1に記載の油中水型睫用化粧料。
  3. 前記成分(A)の配合量が3〜20質量%、成分(B)の配合量が0.005〜1質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の油中水型睫用化粧料。
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