JP2008221044A - 回転加圧脱水機 - Google Patents

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Shiro Toyohisa
志朗 豊久
Takeo Yoshigae
武男 吉ヶ江
隆英 ▲高▼田
Takahide Takada
Yoshio Doinaga
芳夫 土井長
Nobuhiro Nakamura
暢大 中村
Hitoshi Ogue
仁志 小久江
Tomohiro Sato
朋弘 佐藤
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Abstract

【課題】安定的に汚泥を脱水することを可能ならしめ、かつ脱水ケーキを排出し易くすると共に、汚泥を良好に脱水することができる回転加圧脱水機を提供する。
【解決手段】回転加圧脱水機1の脱水ケーキ排出部9を、脱水処理室10内の脱水ケーキを円盤状のろ過板の回転中心Oより上部側、かつ脱水処理室10の外周部から排出する位置に設け、汚泥供給部8を、脱水ケーキ排出部9より下部側、かつ脱水処理室10の外周部から脱水処理室10内に汚泥を供給する位置に設けると共に、仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5bと、前記駆動軸2で回転される内輪スペーサ3の上側の外周面との間に、この内輪スペーサ3の上側の外周面から前記上部面5b側に向うに連れて次第に高くなる上向きガイド面5cを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業排水汚泥、下水汚泥等の汚泥を、少なくとも幅方向の一方側に、多数の水透過穴が設けられてなるろ過面を有する円盤状のろ過板を備えた脱水処理室内に供給し、汚泥を円盤状のろ過板の回転に追随させて回転させながら、ろ過板によりろ過液をろ過して濃縮脱水する回転加圧脱水機に関するものである。
産業排水汚泥、下水汚泥等の汚泥を濃縮脱水する回転加圧脱水機は、例えば後述するように構成されている。即ち、減速機付きの電動機で駆動される水平な駆動軸により内輪スペーサを介して回転され、多数の水透過穴が設けられたろ過面を有する一対の円盤状のろ過板が設けられている。また、これら一対のろ過板と、これら一対のろ過板の外縁が摺接する外輪スペーサとの間に脱水処理室が形成されている。そして、この脱水処理室に、高分子凝集剤の添加・混合によって調質された汚泥を供給する汚泥供給部が設けられると共に、この脱水処理室から脱水ケーキを排出する脱水ケーキ排出部が設けられている。
上記従来例に係る回転加圧脱水機の前記汚泥供給部は、前記円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部から脱水処理室内に汚泥を供給する位置に設けられている。また、前記脱水ケーキ排出部は、脱水処理室内の脱水ケーキを前記円盤状のろ過板の回転中心より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられており、また汚泥供給部と脱水ケーキ排出部とを仕切る仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の下面には、駆動軸で回転される内輪スペーサの下側の外周面と同一高さの水平ガイド面が形成されている(例えば、特許文献1,2、非特許文献1参照。)。
特表2004−532733号公報 特開2004−90048号公報 回転加圧脱水機、社団法人下水道新技術推進機構、2002年3月、p.12−35
上記従来例に係る回転加圧脱水機には、下記のような優れた特徴を備えているため、近年、産業排水汚泥、下水汚泥等の汚泥の処理施設において次第に採用されるようになってきている。
(1)起動、停止に特別な工程を必要とせず、構造がシンプルである。
(2)既存の高分子系の脱水機よりも脱水性能が優れている。
(3)複数台の回転加圧脱水機を容易に並設することができるため、幅広い処理量に容易に対応することができる。
(4)他種の高分子系の脱水機よりも軽量でコンパクトである。
(5)密閉構造であるため、臭気対策が容易である。
(6)回転速度が極めて低速(0.5〜1.3rpm)であるため、所要動力が小さい。
(7)ろ過板の表面積が小さいため、洗浄水量が僅かである。
(8)低速回転であり、かつ回転部分も少なく給油・給脂個所も少ないため、維持管理が容易である。
(9)ろ過板の洗浄時間が短く、運転中の洗浄も可能であり、短時間で起動することができ、無駄時間が少ないため、他種の脱水機に比較して稼働率が高い。
従来例に係る回転加圧脱水機には上記のような利点があるから、極めて優れていると考えられる。ところで、この従来例に係る回転加圧脱水機は、上記のとおり、ろ過板の回転中心よりも上部側から脱水処理室内に供給された汚泥を、ろ過し圧搾脱水して脱水ケーキとして、ろ過板の回転中心より下部側の脱水ケーキ排出部の排出口から排出する構成である。そのため、未脱水汚泥が脱水処理室の下部側に流下し、下部側の脱水ケーキ排出部の排出口から低脱水率の脱水ケーキが排出されることがある。つまり、汚泥の脱水が不安定になることがあるという問題がある。このように低脱水率の脱水ケーキが排出されると、後続のホッパ貯留量の極端な増加や、コンベヤの場合は汚泥の漏れが発生し、無人での復旧は不可能であるというような問題が生じるので好ましくない。
また、従来例に係る回転加圧脱水機では、ろ過板の回転中心より下部側の脱水ケーキ排出部の排出口から脱水ケーキが排出されるが、脱水ケーキに作用する脱水ケーキ排出部の排出口へ向かう押出力が小さいため、脱水ケーキが排出され難くなり閉塞するという問題が生じるので、脱水ケーキに作用する脱水ケーキ排出部の排出口へ向かう押出力ができる限り大きい方が好ましい。因みに、脱水ケーキに作用する脱水ケーキ排出部の排出口へ向かう押出力が小さくなるのは、下記の理由によるものと理解することができる。即ち、脱水ケーキに作用する水平分力(脱水ケーキの排出方向への推進力)説明図の図6に示すように、ろ過板の回転中心Oから、例えば半径r離れた位置に付着している脱水ケーキが仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面における押付位置Pに推進力Fで押付けられ、また回転中心Oを通る水平線と、回転中心Oと前記押付位置Pを結ぶ線とのなす角度がθであるとする。すると、脱水ケーキに作用する水平分力FxはFsinθとなるが、前記角度θが小さいため大きな水平分力Fxが得られないからである。
さらに、高分子凝集剤の添加・混合によって調質された汚泥は、汚泥供給部の汚泥流入口からろ過板を備えた脱水処理室内に供給されるが、脱水処理室内に供給される汚泥の殆どは水分(例えば、水分は97%程度)である。従って、脱水処理室内における汚泥流入口の近傍で多量の水分がろ過されるから、汚泥を能率よく脱水処理するためには、脱水処理室内における汚泥流入口の近傍により広いろ過面積を確保することが好ましい。
従って、本発明の目的は、安定的に汚泥を脱水することを可能ならしめ、かつ脱水ケーキを排出し易くすると共に、汚泥を良好に脱水することができる回転加圧脱水機を提供することである。
発明者等は、発想を転換して鋭意研究を進めた結果、ろ過板を逆回転させても脱水処理室の汚泥を下側から上側に汚泥を移動させることができることを知見し、そして下記のことを考えて、本発明を具現するに至ったものである。
(1)脱水ケーキに作用する水平分力、つまり脱水ケーキ排出部の排出口へ向かう推進力を大きくするためには、図6からよく理解されるように、回転中心を通る水平線と、回転中心と脱水ケーキの脱水ケーキ排出部側の上部面における押付位置を結ぶ線とのなす角度を大きする、つまり脱水ケーキが押付けられる仕切りスペーサの上部面と、ろ過板の回転中心を通る水平線との間の間隔を大きくすればよい。
(2)前記仕切りスペーサの下部面を上部面の移動分だけ、この上部面の方向に移動させれば脱水処理室内における汚泥流入口の近傍位置に、前記仕切りスペーサの強度を損なうことなく、より広いろ過面積を確保することができる。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る回転加圧脱水機が採用した手段の要旨は、水平な駆動軸により回転され、少なくとも幅方向の一方側に、多数の水透過穴が設けられた円盤状のろ過板を備えた脱水処理室内に汚泥を供給する汚泥供給部と、脱水ケーキを排出する脱水ケーキ排出部とが仕切りスペーサにより仕切られてなる回転加圧脱水機において、前記脱水ケーキ排出部は脱水処理室内の脱水ケーキを、前記円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられ、前記汚泥供給部は前記脱水ケーキ排出部より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から脱水処理室内に汚泥を供給する位置に設けられると共に、前記仕切りスペーサの前記脱水ケーキ排出部側の上部面と、前記駆動軸で回転される内輪スペーサの上側の外周面との間に、この内輪スペーサの上側の外周面から前記上部面側に向かうに連れて次第に高くなる上向きガイド面が形成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る回転加圧脱水機が採用した手段の要旨は、請求項1に記載の回転加圧脱水機において、前記仕切りスペーサの上向きガイド面は、勾配が緩やかに変化する曲面であることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る回転加圧脱水機が採用した手段の要旨は、請求項1に記載の回転加圧脱水機において、前記仕切りスペーサの上向きガイド面は、傾斜面であることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る回転加圧脱水機が採用した手段の要旨は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の回転加圧脱水機において、前記汚泥供給部の汚泥流入口の上端は、前記仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面の位置に応じて、前記円盤状のろ過板の回転中心を通る水平線より上部面側に移動した高位置になるように設定されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項1乃至3に係る回転加圧脱水機では、脱水ケーキ排出部は脱水処理室内の脱水ケーキを、円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられ、汚泥供給部は脱水ケーキ排出部より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から脱水処理室内に汚泥を供給する位置に設けられているが、汚泥供給部から供給された汚泥を脱水処理室の下部側から上部側に移動させて脱水することができる。即ち、本発明の請求項1乃至3に係る回転加圧脱水機によれば、未脱水汚泥は流動性が高いため脱水処理室の上部側に移動することがなく、脱水処理室の下部側で確実にろ過されて流動性が失われて始めて脱水処理室の上部側に移動するので、従来例に係る回転加圧脱水機による汚泥の脱水方法のように、脱水ケーキ排出部の排出口から低脱水率の脱水ケーキが排出されるようなことがなく、汚泥が安定的に脱水される。
また、本発明の請求項1乃至3に係る回転加圧脱水機では、仕切りスペーサの前記脱水ケーキ排出部側の上部面と、前記駆動軸で回転される内輪スペーサの上側の外周面との間に、この内輪スペーサの上側の外周面から前記上部面側に向かうに連れて次第に高くなる上向きガイド面が形成されていて、仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面と、ろ過板の回転中心を通る水平線との間の間隔が大きくなる。そのため、回転中心を通る水平線と、回転中心と脱水ケーキの脱水ケーキ排出部側の上部面における押付位置を結ぶ線とのなす角度を大きくすることができる。従って、本発明の請求項1乃至3に係る回転加圧脱水機によれば、脱水ケーキに作用する水平分力、つまり脱水ケーキ排出部の排出口側へ向かう推進力が大きくなるので、脱水ケーキが排出され易くなる。また、脱水処理室の上側の圧搾脱水ゾーンの汚泥流路が脱水ケーキ排出部に向かうに連れて次第に狭くなっているので、汚泥が圧密されて良好に脱水される。
また、本発明の請求項1乃至3に係る回転加圧脱水機によれば、脱水ケーキは、仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面に連なる上向きガイド面(請求項2では曲面、請求項3では傾斜面)にも押付けられる。しかしながら、脱水ケーキの含水率が上部面側で押付けられる脱水ケーキの含水率より高く、流動性が高いのに加えて、上向きガイド面も脱水ケーキ排出部側に向うに連れてろ過板の回転中心を通る水平線から離れるので、脱水ケーキの仕切りスペーサ側の部位の脱水ケーキ排出部側への移動に支障が生じるようなことがない。
本発明の請求項4に係る回転加圧脱水機では、汚泥供給部の汚泥流入口の上端は、仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面の位置に応じて、円盤状のろ過板の回転中心をとおる水平線より上部面側に移動した高位置になるように設定されている。従って、本発明の請求項4に係る回転加圧脱水機によれば、仕切りスペーサの強度を損なうことなく、仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面側への移動量に応じた分ろ過面積が広くなるから、脱水処理室内における汚泥流入口の近傍により広いろ過面積を確保することができ、汚泥を良好に脱水することができる。
以下、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機を、添付図面を順次参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機の概略構成を示す一部省略側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機の外輪スペーサの概略構成を示す平面図、図4は本発明の実施の形態1に係り、脱水ケーキに作用する押出力説明図である。
図1に示す符1は、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機である。この回転加圧脱水機1の基本的な構成は従来例に係るものと同様である。即ち、この回転加圧脱水機1は、図示しない減速機付の駆動装置により、0.5〜1.3rpmの回転速度で回転される駆動軸2を備えている。この駆動軸2には、この駆動軸2の回転にとり沈みキー2aを介して回転される内輪スペーサ3が嵌着されると共に、この内輪スペーサ3を囲む外輪スペーサ4が配設されている。なお、前記内輪スペーサ3はボス部3aと同心に設けられており、このボス部3aを介して回転されるように構成されている。
前記外輪スペーサ4には、この外輪スペーサ4の中心側に、前記内輪スペーサ3の外周面に摺接する凹曲面を有する、後述する構成になる仕切りスペーサ5が設けられている。
そして、この仕切りスペーサ5の下側には、横方向に開口する、後述する構成になる汚泥流入口10aが形成されている。また、この仕切りスペーサ5の上側に、横方向に開口する脱水ケーキ排出部9が設けられている。さらに、前記仕切りスペーサ5の側面には、横方向に長い溝と、この溝の底部に開口する複数の水流出口とから構成され、後述する第1,2ろ過板を洗浄する洗浄水を排出する洗浄水排出部5aが設けられている。
前記仕切りスペーサ5の前記脱水ケーキ排出部9側に形成された水平な上部面5bと、前記駆動軸2で回転される内輪スペーサ3の上側の外周面との間に、この内輪スペーサ3の上側の外周面から前記上部面5b側に向かうに連れて次第に高くなる上向きガイド面5cが形成されている。この上向きガイド面5cは、勾配が緩やかに変化する上側に凸の曲面(例えば、円弧曲面、楕円弧曲面、双曲線状の曲面等)になっている。そして、前記汚泥流入口10aの上端10′は、前記仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5bの位置に応じて、この上部面5b側に移動した高位置、より詳しくは前記駆動軸2の回転中心より上位位置になるように設定されている。
前記内輪スペーサ3の両側面から突出する前記ボス部3aの前記駆動軸2の先端側には、多数の水透過穴6aが設けられた円盤状の第1ろ過板6が設けられている。また、前記駆動軸2の基端側には、前記第1ろ過板6と同構成であって、多数の水透過穴7aが設けられた円盤状の第2ろ過板7が設けられている。ところで、本実施の形態に係る回転加圧脱水機1の第1ろ過板6および第2ろ過板7としては、直径0.5mmの水透過穴を有するパンチングメタルを用いた。しかしながら、これに限らず、回転加圧脱水機においては、ろ過板の水透過穴への汚泥の目詰まり抑制等の観点から、ろ過板の水透過穴の直径を、0.3〜1.0mmの範囲に設定するのが好ましい。
即ち、これら第1ろ過板6と第2ろ過板7は、駆動軸2にそれらの回中心に設けられた嵌合穴が嵌合されることにより取付けられている。これら第1ろ過板6と第2ろ過板7の嵌合穴側は、図示しない固着手段により、これら第1,2ろ過板6,7の相対する面が、図示しない機械的締結手段により、前記内輪スペーサ3の側面に密着する状態に固着されている。そして、これら第1,2ろ過板6,7の外周付近の相対する面は、前記外輪スペーサ4の内周部付近の面に摺接するように構成されている。
前記内輪スペーサ3の外周面、前記外輪スペーサ4の内周面、前記第1ろ過板6、および前記第2ろ過板7との間には、前記汚泥流入口10aから前記脱水ケーキ排出部9側に向って順に、前記汚泥流入部10aから流入する、調質された汚泥をろ過するろ過ゾーン10bと、ろ過水が除去された汚泥を圧搾脱水する圧搾脱水ゾーン10cとに区分される脱水処理室10が形成されている。前記汚泥流入口10aには、下側に開口する汚泥入口8a、汚泥流路を介して前記汚泥入口部10aに汚泥を供給する汚泥供給部8が取付けられている。なお、前記脱水処理室10内であって、かつ第1ろ過板6と第2ろ過板7との相対する側の面のそれぞれに接触してなるものは、第1ろ過板6と第2ろ過板7の面のそれぞれに付着するケーキを掻取るスクレーパ10dである。
前記第1ろ過板6の外側には第1カバー11が配設され、この第1カバー11はフランジ部が前記前記外輪スペーサ4の側面に固着されている。また、前記第2ろ過板6の外側には第2カバー12が配設され、この第2カバー12はフランジ部が前記前記外輪スペーサ4の側面に固着されている。これら第1カバー11、第2カバー12それぞれの下部には、下方に突出するドレン管13が設けられており、前記汚泥供給部8、汚泥入口部8aを経て脱水処理室10内に供給され、前記第1,2ろ過板6,7に設けられた多数の水透過穴6a,7aを介して、前記第1カバー11内、前記第2カバー12内に排出された汚泥中の水分は、前記ドレン管13から機外に排水されるようになっている。
また、前記汚泥供給部8は、前記脱水ケーキ排出部9の排出口9aから排出される脱水ケーキの下方への落下を妨げない形状に形成されている。より具体的には、図1,3から良く理解されるように、この汚泥供給部8の図における左方向への突出寸法は、この脱水ケーキ排出部9の排出口9aの図における左方向への突出寸法よりも小寸法になるように設定されている。そのため、脱水ケーキ排出部9の排出口9aから排出される脱水ケーキを搬送する、図示しない脱水ケーキ搬送コンベアの一端を、脱水ケーキ排出部9の排出口9aの下側に配設することができ、汚泥供給部8が脱水ケーキ搬送コンベアの配設に支障になるようなことがない。
さらに、前記脱水ケーキ排出部9の排出口9aには、脱水処理室10の圧搾脱水ゾーン10b内の圧搾脱水汚泥に対して背圧を付与するための背圧板14が垂直に設けられている。この背圧板14は、図示しない空気ばねやアクチュエータにより押圧されて排出口9aの幅寸法を狭めるように構成されている。
以下、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機の作用態様を説明する。即ち、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機1によれば、高分子凝集剤の添加・混合により調質された汚泥が、汚泥圧入ポンプ(図示省略)により最大100kPa(約1.0kgf/cm)に加圧される。加圧された汚泥が前記汚泥供給部8の下側に開口する汚泥入口8a、汚泥流路、および汚泥流入口10aを介して、0.5〜1.3rpmのゆっくりした速度で回転されている脱水処理室10の下側のろ過ゾーン10bに連続供給され続けるが、脱水処理室10内における汚泥流入口10aの近傍により広いろ過面積が形成されているため、能率よく脱水される。そして、脱水処理室10の下側のろ過ゾーン10bに供給された汚泥は、このろ過ゾーン10bでろ過され、徐々に流動性が失われる。
前記ろ過ゾーン10bにおけるろ過により流動性が低下した汚泥は、多数の水透過穴が設けられた円盤状の第1ろ過板6、および第2ろ過板7の表面にケーキ層を徐々に形成しながら、これら第1ろ過板6、第2ろ過板7の回転により圧搾脱水ゾーン10c側に移動する。これら第1ろ過板6、第2ろ過板7の表面に形成されたケーキ層により固形物の捕捉が向上するために、ろ液は清浄になる。
そして、前記圧搾脱水ゾーン10c領域中における汚泥は、前記脱水ケーキ排出部9の排出口9aに設けられた背圧板14の押圧力制御(空気ばね、アクチュエータの空気圧力制御)により背圧が最大600kPa(約6.0kgf/cm)の一定圧力(調整可能である)に保持され続ける。流動性を失った汚泥は、これら第1ろ過板6、第2ろ過板7によるせん断力と、背圧板14による発生する背圧により圧搾脱水される。そして、圧搾脱水された低含水率になった脱水ケーキは、背圧板14を押し退けて脱水ケーキ排出部9から機外へ排出される。
本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機1では、汚泥供給部8から回転加圧脱水機1の脱水処理室10の下側のろ過ゾーン10bに供給された汚泥は、上記のようにしてろ過される。次いで、上側の圧搾脱水ゾーン10cに移動し、ここにおいて圧搾脱水されて脱水ケーキになる。しかしながら、未脱水汚泥は流動性が高いため、ろ過ゾーン10bから圧搾脱水ゾーン10cに移動することがなく、下側のろ過ゾーン10bで確実にろ過されて流動性が失われて始めて、上側の圧搾脱水ゾーン10cに移動する。そのため、従来例に係る回転加圧脱水機のように、脱水ケーキ排出部の排出口から低脱水率の脱水ケーキが排出されるようなことがなく、汚泥が安定的に脱水される。
また、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機1によれば、仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5bと、ろ過板の回転中心O、つまり駆動軸2の回転中心Oを通る水平線との間の間隔が大きいため、図4に示すように、ろ過板の回転中心Oを通る水平線と、回転中心Oと仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5bにおける押付位置Pを結ぶ線とのなす角度θは、図6に示すθより大きい。従って、脱水ケーキに作用する水平分力(脱水ケーキの排出方向への推進力)FxはFsinθとなり、図6に示すFxより大きくなるから、脱水ケーキが排出され易くなるという効果を得ることができる。また、脱水処理室10の上側の圧搾脱水ゾーン10cの汚泥流路が脱水ケーキ排出部9に向かうに連れて次第に狭くなっているので、汚泥が圧密されて良好に脱水されるという効果を得ることができる。
ところで、脱水ケーキは、仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5bに連なる上向きガイド面5cにも押付けられる。しかしながら、脱水ケーキの含水率が上部面5b側で押付けられる脱水ケーキの含水率より高く、流動性が高いのに加えて、上向きガイド面5cも脱水ケーキ排出部9側に向うに連れてろ過板6,7の回転中心Oを通る水平線から離れるので、脱水ケーキの仕切りスペーサ5側の部位の脱水ケーキ排出部9側への移動に支障が生じるようなことがない。
さらに、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機1では、汚泥供給部8の汚泥流入口10aの上端10a′は、仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5bの位置に応じて、この上部面5b側に移動した位置(駆動軸2の回転中心より上位位置)になるように設定されている。従って、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機1によれば、仕切りスペーサ5の強度を損なうことなく、仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面5b側への移動量に応じた分ろ過面積が広くなる。従って、脱水処理室10内における汚泥流入口10aの近傍により広いろ過面積を確保することができるから、汚泥の脱水処理能力の向上に寄与することができる。
また、本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機1によれば、凝集剤が添加・混合された汚泥が流入する、汚泥供給部8の汚泥入口8aは、上記のとおり、下方に開口している。従って、凝集剤の添加・混合により生成されたフロックが破損し難くなるため、高分子凝集剤の添加・混合量の削減が可能になり、汚泥の脱水処理コストの低減に大いに寄与することができるという優れた経済効果も得ることができる。
次に、本発明の実施の形態2に係る回転加圧脱水機を、添付図面を参照しながら説明する。図5は本発明の実施の形態2に係る回転加圧脱水機の外輪スペーサの概略構成を示す平面図である。本発明の実施の形態2に係る回転加圧脱水機が、上記実施の形態1に係る回転加圧脱水機と相違するところは、仕切りスペーサの上向きガイド面の形状の相違にあり、この相違以外は全く同構成であるから、同一のもの並びに同一機能を有するものに、同一符号を付してその相違する点について説明する。
即ち、本発明の実施の形態2に係る回転加圧脱水機1は、上記実施の形態1に係る回転加圧脱水機に係る外輪スペーサの平面図の図3との比較において良く理解されるように、仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の水平な上部面5bに連なる上向きガイド面5cは、平坦な傾斜面になっている。従って、勾配が緩やかに変化する上側に凸の曲面が傾斜面になっただけであるから、本発明の実施の形態2に係る回転加圧脱水機によれば、上記実施の形態1に係る回転加圧脱水機と同等の効果を得ることができる。
なお、以上の実施の形態1,2においては、何れも仕切りスペーサ5の脱水ケーキ排出部9側の上部面が水平である場合を例として説明したが、このような構成に限定されるものではない。即ち、脱水ケーキの上部面5bに対するベクトルで表される左斜め下向きの押付力Fと、仕切りスペーサ5の上部面5bとのなす角度θを小さくすることができればよいので、前記上部面は脱水ケーキ排出部9側に向かって上向きに傾斜(例えば、5°以下)していてもよく、下向きに傾斜していてもよい。
また、脱水処理室の幅方向の両側に多数の水透過穴が設けられてなるろ過面を有する円盤状のろ過板が配設されている回転加圧脱水機を例として説明した。しかしながら、例えば脱水処理室の幅方向の何れか一方に円盤状のろ過板が配設されていれば、それなりの効果を得ることができる。また、ろ過板にパンチングメタルを用いた場合を説明したが、ウエッジワイヤースクリーン等、汚泥と水分を分離することができる部材であれば利用可能である。従って、上記実施の形態1,2に係る回転加圧脱水機は、本発明の具体例に過ぎず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在であるから、回転加圧脱水機の形態は上記実施の形態1,2に係る回転加圧脱水機の形態に限定されるものではない。
本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機の概略構成を示す一部省略側面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の実施の形態1に係る回転加圧脱水機の外輪スペーサの概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係り、脱水ケーキに作用する水平分力(脱水ケーキの排出方向への推進力)説明図である。 本発明の実施の形態2に係る回転加圧脱水機の外輪スペーサの概略構成を示す平面図である。 脱水ケーキに作用する水平分力(脱水ケーキの排出方向への推進力)説明図である。
符号の説明
1…回転加圧脱水機
2…駆動軸,2a…沈みキー
3…内輪スペーサ,3a…ボス部
4…外輪スペーサ
5…仕切りスペーサ,5a…洗浄水排出,5b…上部面,5c…上向きガイド面
6…第1ろ過板,6a…水透過
7…第2ろ過板,7a…水透過穴
8…汚泥供給部,8a…汚泥入口
9…脱水ケーキ排出部,9a…排出口
10…脱水処理室,10a…汚泥流入口,10a′…上端(汚泥流入口),10b…ろ過ゾーン,10c…圧搾脱水ゾーン,10d…スクレーパ
11…第1カバー
12…第2カバー
13…ドレン管
14…背圧板
O…ろ過板(駆動軸)の回転中心

Claims (4)

  1. 水平な駆動軸により回転され、少なくとも幅方向の一方側に、多数の水透過穴が設けられた円盤状のろ過板を備えた脱水処理室内に汚泥を供給する汚泥供給部と、脱水ケーキを排出する脱水ケーキ排出部とが仕切りスペーサにより仕切られてなる回転加圧脱水機において、前記脱水ケーキ排出部は脱水処理室内の脱水ケーキを、前記円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられ、前記汚泥供給部は前記脱水ケーキ排出部より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から脱水処理室内に汚泥を供給する位置に設けられると共に、前記仕切りスペーサの前記脱水ケーキ排出部側の上部面と、前記駆動軸で回転される内輪スペーサの上側の外周面との間に、この内輪スペーサの上側の外周面から前記上部面側に向かうに連れて次第に高くなる上向きガイド面が形成されてなることを特徴とする回転加圧脱水機。
  2. 前記仕切りスペーサの上向きガイド面は、勾配が緩やかに変化する曲面であることを特徴とする請求項1に記載の回転加圧脱水機。
  3. 前記仕切りスペーサの上向きガイド面は、傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載の回転加圧脱水機。
  4. 前記汚泥供給部の汚泥流入口の上端は、前記仕切りスペーサの脱水ケーキ排出部側の上部面の位置に応じて、前記円盤状のろ過板の回転中心を通る水平線より上部面側に移動した高位置になるように設定されてなることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の回転加圧脱水機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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